JP2021153352A - モータステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】径方向で隣り合う2つのセグメントコイルを電気的に接合するための接合部を精度良く形成可能とする。【解決手段】ステータコア2の径方向Yで隣り合う2つのセグメントコイル4を電気的に接合するための接合片10を有し、この接合片10が、ステータコア2の軸方向Xに対して傾斜した傾斜部12を有するモータステータ1である。動力線9の周方向一方側および他方側に隣接配置された2つの接合片10A,10Bのうち、接合片10Bの傾斜部12の曲げ起点14は、他の接合片10(接合片10Aを含む)の傾斜部12の曲げ起点14よりもステータコア2の一端面2bに近い位置にある。【選択図】図3

Description

本発明は、モータステータに関し、より詳細には、円筒状のステータコアおよびステータコアに保持されたステータコイルを備え、ステータコイルが、平角線からなる複数のセグメントコイルを接合することで形成されるモータステータに関する。
近年、温室効果ガスの排出量低減などを目的として、ハイブリッド車や電気自動車などといった電動車両が急速に普及しつつある。電動車両の駆動用モータ(U相、V相およびW相を有する三相交流モータ)はコンパクトでありながら高出力であることが求められる。そのため、モータステータに設けられるステータコイルを、断面円形の丸線に比べてコイルの占積率を高め得る断面矩形状の平角線を用いて作製するケースが増加しつつある。この場合のステータコイルの一般的な作製手順を、図7〜図9を参照しながら説明する。なお、以下の説明でいう「軸方向」、「径方向」および「周方向」とは、それぞれ、モータステータを構成する円筒状のステータコアの軸方向、径方向および周方向である。図7〜図9には、「軸方向」、「径方向」および「周方向」を、それぞれ、矢印X、矢印Yおよび矢印Zで示している。
(1)平角線をU字状に曲げ加工してなる複数のセグメントコイルを円筒状のステータコアに装着する。図7(a)(b)に示すように、各セグメントコイルは、これを構成する一対の直線状脚部の自由端側一部領域がステータコア110の一端面110aから軸方向外側に突出するようにステータコア110に装着される。
(2)ステータコア110の一端面110aから軸方向外側に突出した複数の突出部のうち、一部の突出部(第1突出部101)を径方向外側に曲げ変形させる。これにより、ステータコイルと動力電源を電気的に接続するための動力線(「引出線」とも称される)103を形成する。
(3)上記複数の突出部のうち、第1突出部101と同心円上に配置された第1突出部101以外の突出部(第2突出部102)を周方向一方側に捻りながら軸方向に圧縮することにより、第2突出部102を曲げ変形させる。これにより、径方向で隣り合う2つのセグメントコイルを電気的に接合するための接合片107が得られる。接合片107は、図9に示すように、付け根部104と、軸方向に対して傾斜した傾斜部105と、付け根部104とは異なる周方向位置で軸方向に沿って延び、自由端側に導線が露出した接合用端部106とからなる。
(4)径方向で隣り合う(対峙する)2つの接合片107の接合用端部106を溶接等の手段によって電気的に接合し、その後、接合部に絶縁処理を施す(以上、例えば特許文献1を参照)。
特開2014−135819号公報
以上のようにして得られるモータステータにおいては、図8(a)に模式的に示すように、径方向で対峙する2つの接合用端部106の位置合わせ(特に軸方向の位置合わせ)を精度良く行うことができず、その結果、例えば図8(b)に示すように、2つの接合用端部106を精度良く接合することができない場合がある(同図は、溶接による接合時に、いわゆる「玉だれ」が生じた低精度の接合部108を示している)。接合部108の形成精度は、その後の絶縁処理の処理精度、ひいてはモータの性能を左右するため、接合すべき2つの接合用端部106の軸方向位置は極力一致させるのが好ましい。
図8(b)に示すような接合不良は、主に、接合片107を形成する上記(3)の捻り加工の実施前に、動力線103が形成されることに起因して生じると考えられる。すなわち、まず、図7(a)(b)に示すように、第1突出部101を曲げ変形させることで動力線103が形成されると、動力線103の周方向一方側および他方側のそれぞれに隣接配置された第2突出部102A,102Bの間に大きな空隙109が形成される。
捻り加工は、各第2突出部102(厳密には、第2突出部102のうち傾斜部105の形成予定領域)がその周方向両側に隣接配置された2つの第2突出部102と接触した状態で進行するが、空隙109が存在する状況下では、空隙109(動力線103)の周方向他方側に隣接配置された第2突出部102Bとその周方向両側に隣接配置された2つの第2突出部102との接触態様が、他とは異なるものとなるため、第2突出部102Bの変形態様と他の第2突出部102の変形態様に差が生じる。その結果、図9に示すように、動力線103の周方向他方側に隣接して形成される接合片107Bが、他の接合片107とは異なる形状となる。具体的には、接合片107Bを構成する傾斜部105の軸方向Xに対する傾斜角θ2が、他の接合片107を構成する傾斜部105の軸方向Xに対する傾斜角θ1よりも小さくなる。これにより、接合片107Bの接合用端部106の軸方向位置(および周方向位置)と、これと径方向で対峙する図示しない接合片の接合用端部の軸方向位置(および周方向位置)とに差が生じ、図8(b)に示すような接合不良が生じる。
なお、図8(b)に示すような接合不良は、例えば、捻り加工の実施後に、接合片107Bの形状を矯正することによって回避することができる。しかしながらこの場合、加工工程が追加されることによるコスト増が不可避となるため、接合不良の回避策としては好ましくない。
上記の実情に鑑み、本発明は、円筒状のステータコアに装着された複数のセグメントコイルを電気的に接合することでステータコイルが形成されるモータステータにおいて、ステータコアの径方向で隣り合う2つのセグメントコイルを精度良く接合可能とし、もって信頼性および回転精度に優れたモータを低コストに提供可能とすることを目的とする。
上記の目的を達成するために創案された本発明は、円筒状のステータコアと、ステータコアに装着された平角線からなる複数のセグメントコイルを電気的に接合することで形成されたステータコイルとを備え、各セグメントコイルを構成する一対の直線状脚部をステータコアの一端面から軸方向外側に突出させることにより設けられた複数の突出部のうち、第1突出部をステータコアの径方向外側に曲げ変形させることにより、ステータコイルと動力電源とを電気的に接続する動力線が形成され、複数の突出部のうち、第1突出部と同心円上に配置された第1突出部以外の第2突出部をステータコアの周方向一方側に捻りながら軸方向に圧縮して曲げ変形させることにより、ステータコアの径方向で隣り合う2つのセグメントコイルを電気的に接合するための接合片が形成され、この接合片がステータコアの軸方向に対して傾斜した傾斜部を有するモータステータにおいて、動力線の周方向一方側および他方側に隣接配置された2つの接合片のうち、周方向他方側に隣接配置された接合片の傾斜部の曲げ起点が、他の接合片の傾斜部の曲げ起点よりもステータコアの一端面に近い位置にあることを特徴とする。
上記のように、本発明では、動力線の周方向一方側および他方側に隣接配置された2つの接合片のうち、周方向他方側に隣接配置された接合片の傾斜部の曲げ起点が、他の接合片(動力線の周方向一方側に隣接配置された接合片を含む)の傾斜部の曲げ起点よりもステータコアの一端面に近い位置にある。この場合、第2突出部を軸方向に圧縮する際、第1突出部(動力線)の周方向他方側に隣接配置された第2突出部の圧縮量を、他の第2突出部の圧縮量よりも大きくすることができるので、軸方向の圧縮力が解放されるのに伴って第1突出部(動力線)の周方向他方側に隣接配置された第2突出部(接合片)に生じるスプリングバック量(軸方向の伸長変形量)を、他の第2突出部(接合片)に生じるそれよりも大きくすることができる。そのため、接合片の形成後に別途の矯正加工を施さずとも、全ての接合片の自由端の軸方向位置を一致させることが可能となる。従って、ステータコアの径方向で隣り合う2つのセグメントコイル(の接合片)を精度良く接合することができる。
上記構成を有する本発明のモータステータは、傾斜部の曲げ起点の形成を補助する補助部材をさらに備えるものとしても良い。このようにすれば、傾斜部の曲げ起点の形成位置を精度良くコントロールすることができるので、接合部の形成精度を高める上で有利となる。
以上より、本発明によれば、別途の矯正加工を実施せずとも、ステータコアの径方向で隣り合う2つのセグメントコイルを精度良く接合することが可能となる。そのため、信頼性や回転精度に優れたモータを低コストに提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係るモータステータを径方向内側から見たときの部分概略斜視図である。 (a)図は、セグメントコイルの平面図、(b)図は、(a)図のP−P線矢視断面図である。 図1に示すモータステータを径方向外側から見たときの部分概略側面図である。 図1等に示すモータステータの製造工程に含まれる捻り工程の初期段階を示す部分概略側面図である。 捻り工程の途中段階を示す部分概略側面図である。 変形例に係る捻り工程の途中段階を示す部分概略側面図である。 (a)図は、動力線形成工程が終了した時点でのモータステータ(ステータアセンブリ)の部分概略側面図、(b)図は、(a)図のP−P線矢視概略断面図である。 従来技術の問題点を説明するための図であり、(a)図は、絶縁処理前の状態を示す部分概略斜視図、(b)図は、絶縁処理後の状態を示す部分概略斜視図である。 従来技術の問題点を説明するための図であり、捻り工程が終了した時点でのモータステータ(ステータアセンブリ)の部分概略側面図である。
本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。なお、以下の説明で方向性を示すために使用する「軸方向」、「径方向」および「周方向」とは、それぞれ、円筒状のステータコアの軸方向、径方向および周方向である。図1等には、図7等と同様に、「軸方向」、「径方向」および「周方向」を、それぞれ矢印X、矢印Yおよび矢印Zで示している。
図1は、本発明の実施形態に係るモータステータ1を径方向内側から見たときの部分概略斜視図である。同図に示すモータステータ1は、例えば、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)などといった電動車両の駆動用モータ(U相、V相およびW相を有する三相交流モータ)に組み込んで使用されるものであり、円筒状のステータコア2と、ステータコイル3(U相、V相およびW相のステータコイル)とを備える。
ステータコア2は、例えば、円環状の電磁鋼板を複数枚積層することにより、あるいは、磁性粉末の圧粉体を焼成することにより円筒状に形成される。ステータコア2には、その内周面に開口して径方向に延びる複数のスロット2aが周方向所定間隔で形成されている。
ステータコイル3は、互いに導通不能な状態でステータコア2に装着された複数のセグメントコイル4を電気的に接合することで形成される。図2(a)(b)に示すように、各セグメントコイル4は、横断面が矩形状をなした導線5およびその周囲を被覆する絶縁皮膜6からなる一本の平角線を、一対の直線状脚部4aおよびこれらを繋ぐ山部4bからなるU字状に曲げ加工することで得られる。各セグメントコイル4は、径方向Yで隣接するセグメントコイル4との電気的な接合状態を実現するため、一対の直線状脚部4aの自由端4a1に導線5を露出させた状態でステータコア2に装着される。径方向Yで隣り合う2つのセグメントコイル4を電気的に接合した接合部は、例えば、接合部に付着させた溶融樹脂を硬化させることにより、あるいは、接合部上に堆積させた絶縁性粉末を焼成することにより得られた絶縁層7(図1参照)で被覆される。
セグメントコイル4は、ステータコア2の各スロット2aに同数かつ偶数本(図1では10本)の直線状脚部4aが挿入されるようにステータコア2に装着される。各セグメントコイル4の一対の直線状脚部4aは、それぞれ互いに異なるスロット2aに挿入され、スロット2aに挿入された各直線状脚部4aの自由端4a1側の一部領域は、ステータコア2の一端面2bから軸方向外側(同図では上側)に突出する。
各セグメントコイル4の一対の直線状脚部4aをステータコア2の一端面2bから軸方向外側に突出させることにより設けられた複数の突出部8(図4参照)は、図3に示す動力線9、あるいは接合片10に変形させられる。動力線9は、ステータコイル3と図示外の動力電源とを電気的に接続するための部位であり、接合片10は、径方向Yで隣り合う2つのセグメントコイル4を電気的に接合するための部位である。
動力線9は、複数の突出部8の中から選択された一部の突出部、より詳細には、最も径方向外側に配置された複数の突出部8の中から選択された一部の突出部(第1突出部8A)の自由端側を径方向外側に曲げ変形(L字状に曲げ変形)させることにより得られる。図示は省略するが、動力線9は、U相、V相およびW相のステータコイル3のそれぞれに設けられることから、計3本形成される。
接合片10は、軸方向Xに沿って延びる付け根部11と、軸方向Xに対して傾斜した傾斜部12と、付け根部11とは異なる周方向位置で軸方向Xに沿って延び、自由端側に導線5が露出した接合用端部13とからなり、複数の突出部8のうち、動力線9の形成用突出部(第1突出部8A)以外の全ての突出部(第2突出部8B)に捻り加工を施すことにより得られる。ここでいう捻り加工とは、第2突出部8Bを周方向Zの一方側に捻りながら軸方向Xに圧縮する加工であり、図4および図5に示す捻り治具30およびカフサ31を用いて実行される。
捻り加工は、ステータコア2の外周側から数えて奇数番目の第2突出部8Bを周方向一方側に捻る一方、ステータコア2の外周側から数えて偶数番目の第2突出部8Bを周方向他方側に捻るようにして行われる。そのため、径方向Yで隣り合う2つの接合片10に設けられる傾斜部12の傾斜方向は、互いに反対方向となっている(図1参照)。
ところで、本発明は、動力線9と同心円上に配置される接合片10、つまりここでは最も径方向外側に配置された接合片10(ステータコア2の外周側から数えて1番目の接合片10)の形状に工夫を凝らした点に特徴がある。そのため、以下で説明する捻り加工の実施態様は、最も径方向外側に配置された(複数の)第2突出部8Bに対して施される捻り加工に関するものである。
図4に示す捻り治具30は、全体として円筒状をなし、複数のセグメントコイル4が装着されたステータコア2と同軸に配置されている。捻り治具30は、ステータコア2の中心軸回りに回転可能であると共に、ステータコア2に対する接近および離反移動(軸方向Xに沿う方向の往復動)が可能である。捻り治具30には、ステータコア2の一端面2bと対向する側の端部(下端)に開口した凹部30aが設けられ、凹部30aは、周方向Zに相互に離間した複数箇所(少なくとも捻り加工を施すべき第2突出部8Bの本数と同数)に設けられている。凹部30aには、第2突出部8Bの自由端側一部領域(接合用端部13の形成予定領域)が収容される。
図4に示すカフサ31は、接合片10に設けるべき傾斜部12の形成を補助する補助部材として機能するものであり、ステータコア2の一端面2b上に配置される。カフサ31は、それぞれが第2突出部8Bの基端部の周方向一方側(捻り治具30の回転方向前方側であり、図4および図5の紙面右側)に隣接配置される第1凸部32および第2凸部33を有する。
第1凸部32と第2凸部33は、高さ寸法(捻り治具30をステータコア2の中心軸回りに周方向一方側に回転させたときに第2突出部8Bと当接するアール部34の軸方向位置)が互いに異なる。第2凸部33は、動力線9の周方向他方側に隣接配置された第2突出部8B(以下、これを他の第2突出部8Bと区別するため「第2突出部8B’」という)の基端部の周方向一方側に隣接配置され、そのアール部34は第1凸部32のそれよりも低位に位置している。一方、第1凸部32は、上記第2突出部8B’以外の第2突出部8Bの基端部の周方向一方側に隣接配置され、そのアール部34は第2凸部33のそれよりも高位に位置している。
上記態様で捻り治具30およびカフサ31をセットした後、図4中に黒塗り矢印で示すように、捻り治具30をステータコア2の中心軸回りに周方向一方側に回転させつつ、図5中に黒塗り矢印で示すように、捻り治具30をステータコア2に対して接近移動させる。これに伴い、各第2突出部8Bは、その長手方向に離間した二箇所を起点として曲げ変形させられる。そして、捻り治具30をステータコア2に対して離反移動させ(捻り治具30を上昇移動させ)、捻り治具30から各第2突出部8Bに対して付与されていた軸方向の圧縮力を解放すると、各第2突出部8Bがスプリングバック(軸方向に伸長変形)し、その結果、軸方向Xに沿って延びる付け根部11と、軸方向Xに対して傾斜した傾斜部12と、付け根部11とは異なる周方向位置で軸方向Xに沿って延び、自由端側に導線5が露出した接合用端部13とからなる接合片10(図3参照)が得られる。
以上で説明した捻り加工の終了後、カフサ31は、ステータコア2から取り外しても良いし、ステータコア2にそのまま装着しておいても良い。なお、図1に示すモータステータ1においては、カフサ31を取り外している。
本実施形態では、上記構成のカフサ31を用いて捻り加工を実行していることから、複数の第2突出部8Bのうち、動力線9の周方向他方側に隣接配置された第2突出部8B’に捻り加工を施すことにより得られる接合片10(10B)の形状が、他の第2突出部8Bに捻り加工を施すことにより得られる他の接合片10(10A)の形状とは異なるものとなる。具体的には、図3に示すように、接合片10Bの傾斜部12の曲げ起点14が、他の接合片10Aの傾斜部12の曲げ起点14よりも低位(ステータコア2の一端面2bに近い位置)に位置し、接合片10Bを構成する傾斜部12の軸方向Xに対する傾斜角θ2が、他の接合片10Aを構成する傾斜部12の軸方向Xに対する傾斜角θ1よりも大きくなる。
これは、第2突出部8B’の周方向一方側に隣接配置された第2凸部33の高さ寸法が、他の第2突出部8Bの周方向一方側に隣接配置された第1凸部32の高さ寸法よりも小さく設定されている関係上、捻り治具30を周方向一方側に回転させつつステータコア2に接近移動させたときに第2突出部8B’に付与される軸方向の圧縮力(圧縮量)を、他の第2突出部8Bに付与される軸方向の圧縮量よりも大きくすることができるので、軸方向の圧縮力が解放されるのに伴って生じるスプリングバック量が、第2突出部8B(接合片10A)よりも第2突出部8B’(接合片10B)の方が大きくなるからである。これにより、動力線9の周方向他方側に隣接配置される接合片10Bの接合用端部13の軸方向位置を、図9に示す場合よりも上側にシフトさせることができるので、接合片10Bに別途の矯正加工等を施さずとも、接合片10Bの接合用端部13の軸方向位置と、接合片10Aの接合用端部13の軸方向位置とを一致させることができる。従って、径方向Yで隣り合う2つのセグメントコイル4(接合片10の接合用端部13)を電気的に接合するための接合部を、精度良くかつ低コストに形成することができる。
上記態様で捻り加工(曲げ加工)を実施すると、圧縮応力が集中する傾斜部12の曲げ起点14に肉の盛り上がりが生じる。従って、本発明でいう「傾斜部の曲げ起点」とは、付け根部11と傾斜部12との間に形成された肉の盛り上がりによって容易に把握することができる。
以上、本発明の実施形態に係るモータステータ1およびその製造方法について説明を行ったが、本発明は、以上で説明した実施形態に限定適用されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことができる。
例えば、カフサ31としては、図6に示すように、第2突出部8B’の基端部の周方向一方側に隣接配置される第2凸部33の端面(捻り加工時に、第2突出部8B’のうち傾斜部12の形成予定領域と接触する面)が、軸方向Xに対して傾斜したテーパ面で構成されたものを用いても良い。この場合、上記テーパ面の傾斜角を適正に設定しておけば、所望の傾斜角を有する傾斜部12、ひいては接合用端部13の軸方向位置が適正な接合片10Bを形成可能とする上で有利となる。
1 モータステータ
2 ステータコア
2a 一端面
3 ステータコイル
4 セグメントコイル
4a 直線状脚部
5 導体
7 絶縁層
8 突出部
8A 第1突出部
8B 第2突出部
9 動力線
10 接合片
11 付け根部
12 傾斜部
13 接合用端部
14 曲げ起点
30 捻り治具
31 カフサ
32 第1凸部
33 第2凸部
34 アール部

Claims (1)

  1. 円筒状のステータコアと、該ステータコアに装着された平角線からなる複数のセグメントコイルを電気的に接合することで形成されたステータコイルとを備え、
    各セグメントコイルを構成する一対の直線状脚部の自由端側一部領域をステータコアの一端面から軸方向外側に突出させることにより設けられた複数の突出部のうち、第1突出部をステータコアの径方向外側に曲げ変形させることにより、ステータコイルと動力電源を電気的に接続する動力線が形成され、
    前記複数の突出部のうち、前記第1突出部と同心円上に配置された前記第1突出部以外の第2突出部をステータコアの周方向一方側に捻りながら軸方向に圧縮して曲げ変形させることにより、ステータコアの径方向で隣り合う2つのセグメントコイルを電気的に接合するための接合片が形成され、該接合片が、ステータコアの軸方向に対して傾斜した傾斜部を有するモータステータにおいて、
    前記動力線の周方向一方側および他方側に隣接配置された2つの前記接合片のうち、周方向他方側に隣接配置された接合片の傾斜部の曲げ起点が、他の接合片の傾斜部の曲げ起点よりもステータコアの一端面に近い位置にあることを特徴とするモータステータ。
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