JP2021152337A - ターボチャージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】タービンホイールへの複数のガス流路を有するとともに、よりシンプルな形状で、より小型化することが可能なターボチャージャを提供する。【解決手段】タービンホイール36Tと、タービンホイールの外周に配置されたタービンスクロール部36Sと、排気ガスをタービンスクロール部へ導くガス導入路36Fとを有し、タービンスクロール部はタービンホイールの外周の周方向に連続する1周分のみが形成されており、タービンホイールの外周部には複数のノズル33が周方向に沿って配置されており、ガス導入路内におけるガス流入口36A1、36A2からノズルに達するまでの位置にはガス導入路を複数のガス流路36G1、36G2に分割する流入側隔壁36Hが設けられ、複数のガス流路は径方向においてオーバーラップしないように分割されており、かつ、タービン回転軸線36Jに沿う方向においてオーバーラップしないように分割されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ターボチャージャに関する。
従来より、複数の気筒を有する内燃機関において、各気筒からの排気ガスの排気干渉を回避するとともに排気圧力脈動を有効利用することができる、ツインスクロールターボチャージャが提案されている。例えば直列4気筒の内燃機関であって、燃焼の順番が、第1気筒−−>第3気筒――>第4気筒――>第2気筒の順である場合、第1気筒と第4気筒の排気ガスを合流させてタービンへ導く第1ガス流路と、第2気筒と第3気筒の排気ガスを合流させてタービンへ導く第2ガス流路と、が別々のガス流路とされて、それぞれのガス流路がタービンへと導かれているツインスクロールターボチャージャが提案されている。
例えば特許文献1に記載の過給機には、図9に示すように、ガス導入路136Fの第1ガス流路136G1が第1スクロール部136S1に接続され、第2ガス流路136G2が第2スクロール部136S2に接続されたタービン136が記載されている。図9に示す特許文献1のタービン136では、タービンホイール136Tの回転軸線136Jの位置から見て、第1ガス流路136G1と第2ガス流路136G2(または第1スクロール部136S1と第2スクロール部136S2)が径方向にオーバーラップしている。
また、従来より、図10の例に示すツインスクロールターボチャージャのタービン236も存在している。図10の例に示すタービン236では、第1スクロール部236S1と、第2スクロール部236S2は、タービンホイール236Tの回転軸線236Jに沿う方向においてオーバーラップしている。
特開2016−132996号公報
図9に示す特許文献1に記載のタービン136では、タービンホイール136Tの外周に、約1周分の第1スクロール部136S1と、約半周分の第2スクロール部136S2と、が配置されており、合わせて約1.5周分のタービンスクロール部が配置されている。そして、タービンホイール136Tの回転軸線136Jから見て第1ガス流路136G1と第2ガス流路136G2、及び第1スクロール部136S1と第2スクロール部136S2、が径方向においてオーバーラップしている。つまり、タービンホイール136Tの外周に第2ガス流路136G2と第2スクロール部136S2が配置され、第2スクロール部136S2のさらに外周に第1ガス流路136G1と第1スクロール部136S1が配置されている。従って、タービン136の径方向のサイズが大きくなる。また、タービンホイール136Tに向かって旋回する2本のスクロール部(第1スクロール部136S1と第2スクロール部136S2)を必要としており、らせん状に旋回しながら徐々に径が小さくなる2本のスクロール部の形状が複雑である。
図10に示すタービン236では、タービンホイール236Tの回転軸線236Jに沿う方向において第1スクロール部236S1と第2スクロール部236S2がオーバーラップしている。つまり、タービン236のスクロール部における回転軸線236Jに沿う方向のサイズが大きくなる。また、タービンホイール236Tに向かって旋回する2本のスクロール部(第1スクロール部236S1と第2スクロール部236S2)を必要としており、らせん状に旋回しながら徐々に径が小さくなる2本のスクロール部の形状が複雑である。
図9、図10に示す従来のツインスクロールターボチャージャでは、並列する2本のスクロール部のそれぞれが、タービンホイールの外周に配置されており、2本のスクロール部の長さを合わせると、タービンホイールの外周の1周分を超えるので、径方向または軸方向にオーバーラップする。図9に示す従来のツインスクロールターボチャージャでは、並列する2本のスクロール部が径方向に並べられているので、径方向のサイズが大きくなっている。また図10に示す従来のツインスクロールターボチャージャでは、並列する2本のスクロール部が軸方向に並べられているので、軸方向のサイズが大きくなっている。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、タービンホイールへの複数のガス流路を有するとともに、よりシンプルな形状で、より小型化することが可能なターボチャージャを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、内燃機関の排気ガスのエネルギーを用いて過給するターボチャージャであって、タービン回転軸線回りに回転自在に支持されたタービンホイールと、前記タービンホイールの外周に配置されたタービンスクロール部と、排気ガスを前記タービンスクロール部へと導くガス導入路と、前記タービンホイールを回転させた排気ガスが吐出されるガス吐出口と、を有する。また、前記タービンスクロール部は、前記タービンホイールの外周の周方向に連続する1周分のみが形成されており、前記タービンスクロール部内における前記タービンホイールの外周部には、前記タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流れを整える複数のノズルが、周方向に沿って配置されており、前記ガス導入路内における排気ガスの流入口であるガス流入口から前記ノズルに達するまでの位置には、前記ガス導入路を複数のガス流路に分割する流入側隔壁が設けられている。そして、複数の前記ガス流路は、前記タービン回転軸線の位置から見て径方向においてオーバーラップしないように分割されており、かつ、前記タービン回転軸線に沿う方向においてオーバーラップしないように分割されており、それぞれの前記ガス流路から前記タービンスクロール部へ導かれたそれぞれの排気ガスは、前記タービンホイールに吹き付けられる際、複数の前記ノズルによって、前記タービンホイールを所定の方向に回転させる方向の流れに整えられている、ターボチャージャである。
次に、本発明の第2の発明は、内燃機関の排気ガスのエネルギーを用いて過給するターボチャージャであって、タービン回転軸線回りに回転自在に支持されたタービンホイールと、前記タービンホイールの外周に配置されたタービンスクロール部と、排気ガスを前記タービンスクロール部へと導くガス導入路と、前記タービンホイールを回転させた排気ガスが吐出されるガス吐出口と、を有する。また、前記タービンスクロール部は、前記タービンホイールの外周の周方向に連続する1周分のみが形成されており、前記タービンスクロール部内における前記タービンホイールの外周部には、前記タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流れを整える複数のノズルが、周方向に沿って配置されており、前記ガス導入路内における排気ガスの流入口であるガス流入口から前記ノズルに達するまでの位置には、前記ガス導入路を複数のガス流路に分割する流入側隔壁が設けられている。そして、複数の前記ガス流路におけるいずれか1つの前記ガス流路は、前記タービンスクロール部内に導かれた排気ガスが前記タービンスクロール部に沿って一方方向に旋回するように前記タービンスクロール部に接続されており、残りの前記ガス流路におけるいずれか1つの前記ガス流路は、前記タービンスクロール部内に導かれた排気ガスが前記タービンスクロール部に沿って前記一方方向とは反対方向に旋回するように前記タービンスクロール部に接続されており、それぞれの前記ガス流路から前記タービンスクロール部へ導かれたそれぞれの排気ガスは、前記タービンホイールに吹き付けられる際、複数の前記ノズルによって、前記タービンホイールを所定の方向に回転させる方向の流れに整えられている、ターボチャージャである。
次に、本発明の第3の発明は、内燃機関の排気ガスのエネルギーを用いて過給するターボチャージャであって、タービン回転軸線回りに回転自在に支持されたタービンホイールと、前記タービンホイールの外周に配置されたタービンスクロール部と、排気ガスを前記タービンスクロール部へと導くガス導入路と、前記タービンホイールを回転させた排気ガスが吐出されるガス吐出口と、を有する。また、前記タービンスクロール部は、前記タービンホイールの外周の周方向に連続する1周分のみが形成されており、前記タービンスクロール部内における前記タービンホイールの外周部には、前記タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流れを整える複数のノズルが、周方向に沿って配置されており、前記ガス導入路内における排気ガスの流入口であるガス流入口から前記ノズルに達するまでの位置には、前記ガス導入路を複数のガス流路に分割する流入側隔壁が設けられている。そして、前記タービンスクロール部内における前記ガス導入路とは反対側となる位置の周辺には、前記ノズルに接近した位置から前記タービンスクロール部の内壁に至る流路末端隔壁が設けられており、前記タービンスクロール部は、それぞれの前記ガス流路に接続されて、前記流入側隔壁と前記流路末端隔壁によって、それぞれの前記ガス流路からの排気ガスを前記タービンホイールへと導くそれぞれの領域へと、周方向において分割されており、それぞれの前記ガス流路から前記タービンスクロール部へ導かれたそれぞれの排気ガスは、前記タービンホイールに吹き付けられる際、複数の前記ノズルによって、前記タービンホイールを所定の方向に回転させる方向の流れに整えられている、ターボチャージャである。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係るターボチャージャであって、前記タービンスクロール部内における前記ガス導入路とは反対側となる位置の周辺には、前記ノズルに接近した位置から前記タービンスクロール部の内壁に至る流路末端隔壁が設けられている、ターボチャージャである。
次に、本発明の第5の発明は、上記第3の発明または第4の発明に係るターボチャージャであって、前記ガス流路は2つであり、前記流入側隔壁と前記流路末端隔壁はそれぞれ1つであり、それぞれの前記ガス流路に対応するそれぞれの前記ガス流入口は、前記タービン回転軸線に直交する方向に沿って、隣り合うように配置されており、前記流路末端隔壁は、排気ガスが前記ノズルを回り込むことなく前記タービンホイールに達する側の前記ガス流路の前記ガス流入口から前記タービンスクロール部を経由して前記流路末端隔壁に至るまでの距離よりも、排気ガスが前記ノズルを回り込んで前記タービンホイールに達する側の前記ガス流路の前記ガス流入口から前記タービンスクロール部を経由して前記流路末端隔壁に至るまでの距離のほうが短くなるように設けられている、ターボチャージャである。
次に、本発明の第6の発明は、上記第3の発明または第4の発明に係るターボチャージャであって、前記ガス流路は2つであり、前記流入側隔壁と前記流路末端隔壁はそれぞれ1つであり、それぞれの前記ガス流路に対応するそれぞれの前記ガス流入口は、前記タービン回転軸線に直交する方向に沿って、隣り合うように配置されており、前記流路末端隔壁は、排気ガスが前記ノズルを回り込むことなく前記タービンホイールに達する側の前記ガス流路の前記ガス流入口から前記タービンスクロール部を経由して前記流路末端隔壁に至るまでの距離と、排気ガスが前記ノズルを回り込んで前記タービンホイールに達する側の前記ガス流路の前記ガス流入口から前記タービンスクロール部を経由して前記流路末端隔壁に至るまでの距離と、がほぼ同じとなるように設けられている、ターボチャージャである。
次に、本発明の第7の発明は、上記第3の発明〜第6の発明のいずれか1つに係るターボチャージャであって、前記流路末端隔壁における前記ノズルの側の端部である流路末端隔壁端部に最も近い位置にある前記ノズルは、前記流路末端隔壁端部に近接している、ターボチャージャである。
次に、本発明の第8の発明は、上記第1の発明〜第7の発明のいずれか1つに係るターボチャージャであって、前記流入側隔壁における前記ノズルの側の端部である流入側隔壁端部に最も近い位置にある前記ノズルは、前記流入側隔壁端部に近接している、ターボチャージャである。
第1の発明によれば、タービンスクロール部は、タービンホイールの周方向に連続する1周分のみが形成されている。また、複数のガス流路が、タービン回転軸線から見て径方向にオーバーラップしないように分割され、かつ、タービン回転軸線に沿う方向においてオーバーラップしないように分割されている。従って、図3〜図5の例に示すように、タービンを(ターボチャージャを)非常にシンプルな形状にすることが可能であり、より小型化することが可能となる。
第2の発明によれば、タービンスクロール部は、タービンホイールの周方向に連続する1周分のみが形成されている。また、複数のガス流路におけるいずれか1つのガス流路は、排気ガスがタービンスクロール部に沿って一方方向に旋回するようにタービンスクロール部に接続されている。また、残りのガス流路におけるいずれか1つのガス流路は、排気ガスがタービンスクロール部に沿って一方方向とは反対方向に旋回するようにタービンスクロール部に接続されている。従って、図3〜図5、図7、図8の例に示すように、タービンを(ターボチャージャを)非常にシンプルな形状にすることが可能であり、より小型化することが可能となる。
第3の発明によれば、タービンスクロール部は、タービンホイールの周方向に連続する1周分のみが形成されている。また、タービンスクロール部は、流入側隔壁と流路末端隔壁によって、それぞれのガス流路からの排気ガスをタービンホイールへと導くそれぞれの領域へと、周方向において分割されている。従って、図3〜図5、図7、図8の例に示すように、タービンを(ターボチャージャを)非常にシンプルな形状にすることが可能であり、より小型化することが可能となる。
第4の発明によれば、複数のガス流路によってタービンスクロール部内に導かれて異なる旋回方向でタービンスクロール部内で旋回する排気ガスの衝突(干渉)を、流路末端隔壁で回避させることができる。
第5の発明によれば、例えば、ノズルを回り込んでタービンホイールに達する側における最も長い排気ガスの経路の長さと、ノズルを回り込むことなくタービンホイールの達する側における最も長い排気ガスの経路の長さと、がほぼ同じとなるように、流路末端隔壁の位置を適切な位置に設定することで、それぞれのガス流路からの排気ガスを効率よくタービンホイールへと導くことができる。
第6の発明によれば、ノズルを回り込んでタービンホイールに達する側におけるガス流入口から流路末端隔壁までの経路の長さと、ノズルを回り込むことなくタービンホイールに達する側におけるガス流入口から流路末端隔壁までの経路の長さと、がほぼ同じとなるように、流路末端隔壁の位置を適切な位置に設定することで、それぞれのガス流路からの排気ガスを効率よくタービンホイールへと導くことができる。
第7の発明によれば、流路末端隔壁端部と、当該流路末端隔壁端部に最も近い位置にあるノズルと、を近接させて隙間を非常に小さくすることで、より効率よく排気ガスをタービンホイールへ導くことができる。
第8の発明によれば、流入側隔壁端部と、当該流入側隔壁端部に最も近い位置にあるノズルと、を近接させて隙間を非常に小さくすることで、より効率よく排気ガスをタービンホイールへ導くことができる。
本発明のターボチャージャを適用した内燃機関システムの概略構成の例を説明する図である。 第1の実施の形態のターボチャージャの外観の例を説明する図である。 図2におけるIII−III断面図であり、第1の実施の形態のターボチャージャの構造を説明する図である。 第2の実施の形態のターボチャージャの構造を説明する図である。 第3の実施の形態のターボチャージャの構造を説明する図である。 第4の実施の形態のターボチャージャの外観の例を説明する図である。 図6におけるVII−VII断面図であり、第4の実施の形態のターボチャージャの構造を説明する図である。 第5の実施の形態のターボチャージャの構造を説明する図である。 複数のガス流路を有する従来のターボチャージャ(その1)の例を説明する図である。 複数のガス流路を有する従来のターボチャージャ(その2)の例を説明する図である。
●[内燃機関システム1の概略構成の例(図1)]
以下に本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。まず図1を用いて、本発明のターボチャージャ30を適用した内燃機関システム1の概略構成の例について説明する。以下の説明では、直列4気筒のディーゼルエンジンを内燃機関10の例として説明する。
以下、システム全体について、吸気側から排気側に向かって順に説明する。吸気管11Aの流入側には、エアクリーナ(図示省略)、吸気流量検出手段21(例えば、吸気流量センサ)が設けられている。また吸気流量検出手段21には、吸気温度検出手段28A(例えば、吸気温度センサ)、大気圧検出手段23(例えば、大気圧センサ)が設けられている。
吸気管11Aの流出側はコンプレッサ35の吸気流入口35Aに接続され、コンプレッサ35の吸気吐出口35Bは吸気管11Bの流入側に接続されている。ターボチャージャ30のコンプレッサ35は、排気ガスのエネルギーによって回転駆動されるタービン36にて回転駆動され、吸気管11Aから流入された吸気を吸気管11Bに圧送することで過給する。
コンプレッサ35の上流側となる吸気管11Aには、コンプレッサ上流圧力検出手段24A(例えば圧力センサ)が設けられている。コンプレッサ35の下流側となる吸気管11B(吸気管11Bにおけるコンプレッサ35とインタークーラ16との間の位置)には、コンプレッサ下流圧力検出手段24B(例えば圧力センサ)が設けられている。
吸気管11Bには、上流側にインタークーラ16が配置され、インタークーラ16よりも下流側にスロットル装置47が配置されている。インタークーラ16とスロットル装置47との間には、吸気温度検出手段28B(例えば、吸気温度センサ)が設けられている。
スロットル装置47には、制御装置50からの制御信号に基づいて吸気管11Bの開度を調整するスロットルバルブ47Vが設けられている。またスロットル装置47には、スロットル開度検出手段47S(例えば、スロットル開度センサ)が設けられている。
アクセルペダル踏込量検出手段25は、例えばアクセルペダル踏込角度センサであり、アクセルペダルに設けられている。
吸気管11Bにおけるスロットル装置47よりも下流側には、吸気マニホルド圧力検出手段24C(例えば圧力センサ)が設けられており、EGR配管13の流出側が接続されている。そして吸気管11Bの流出側は吸気マニホルド11Cの流入側に接続されており、吸気マニホルド11Cの流出側は内燃機関10の流入側に接続されている。またEGR配管13の流出側(吸気管11Bとの接続部)からは、EGR配管13の流入側(排気管12B1、12B2との接続部)から流入してきたEGRガスが、吸気管11B内に吐出される。
内燃機関10は複数のシリンダ45A〜45Dを有しており、インジェクタ43A〜43Dが、それぞれのシリンダに設けられている。インジェクタ43A〜43Dには、コモンレール41と燃料配管42A〜42Dを介して燃料が供給されており、インジェクタ43A〜43Dは、制御装置50からの制御信号によって駆動され、それぞれのシリンダ45A〜45D内に燃料を噴射する。
内燃機関10には、クランク角度検出手段22、クーラント温度検出手段28C等が設けられている。また図示省略するが、内燃機関10には、カム角度検出手段が設けられている。制御装置50は、クランク角度検出手段22からの検出信号とカム角度検出手段からの検出信号に基づいて、クランクシャフトの回転角度とカムシャフトの回転角度を検出することができる。
内燃機関10の排気側には排気マニホルド12A1、12A2の流入側が接続され、排気マニホルド12A1、12A2の流出側には、排気管12B1、12B2の流入側が接続されている。図1の例に示す直列4気筒の内燃機関10は、燃焼の順番が第1気筒――>第3気筒――>第4気筒――>第2気筒である例を示している。従って、第1気筒のシリンダ45Aと第4気筒のシリンダ45Dの排気マニホルド12A1が排気管12B1に接続され、第2気筒のシリンダ45Bと第3気筒のシリンダ45Cの排気マニホルド12A2が排気管12B1に接続されている。なお、第1気筒から排気管12B1までの排気マニホルド12A1の長さ、第4気筒から排気管12B1までの排気マニホルド12A1の長さ、第2気筒から排気管12B2までの排気マニホルド12A2の長さ、第3気筒から排気管12B2までの排気マニホルド12A2の長さ、は排気圧力脈動を有効利用するためにほぼ同じ長さ(同等の長さ)とされている。
排気管12B1、12B2には、EGR配管13の流入側が接続されている。EGR配管13は、排気管12B1、12B2と吸気管11Bとを連通し、排気管12B1、12B2の排気ガスの一部を吸気管11Bに還流させることが可能である。またEGR配管13には、EGRクーラ15、EGR弁14が設けられている。排気管12B2(または排気管12B1)には、排気温度検出手段29が設けられている。
排気管12B1の流出側と、排気管12B2の流出側は、それぞれタービン36のガス流入口36Aに接続され、タービン36のガス吐出口36Bは排気管12Cの流入側に接続されている。なお、ターボチャージャ30が図2及び図3に示すターボチャージャ30の場合、排気管12B1の流出側は、図2及び図3に示すガス流入口36A1に接続され、排気管12B2の流出側は、図2及び図3に示すガス流入口36A2に接続されている。
タービン36には、タービン36へ導く排気ガスの流速を制御可能な(タービンへと排気ガスを導く流路の開度を調整可能な)ノズル33が設けられており、ノズル33は、ノズル駆動手段31によって開度が調整される。制御装置50は、ノズル開度検出手段32(例えば、ノズル開度センサ)からの検出信号と目標ノズル開度に基づいて、ノズル駆動手段31に制御信号を出力してノズル33の開度を調整可能である。
タービン36の上流側となる排気管12B1(または排気管12B2)には、タービン上流圧力検出手段26Aが設けられている。タービン36の下流側となる排気管12Cには、タービン下流圧力検出手段26Bが設けられている。
排気管12Cの流出側には排気浄化装置61が接続されている。例えば内燃機関10がディーゼルエンジンの場合、排気浄化装置61には、酸化触媒、微粒子捕集フィルタ、選択式還元触媒等が含まれている。
車速検出手段27は、例えば車両速度検出センサであり、車両の車輪等に設けられている。車速検出手段27は、車両の車輪の回転速度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
制御装置50は、CPU51、RAM52、記憶装置53、タイマ54等を有している。制御装置50(CPU51)には、上述した種々の検出手段からの検出信号が入力され制御装置50(CPU51)は、上述した種々のアクチュエータへの制御信号を出力する。なお、制御装置50の入出力は、上記の検出手段やアクチュエータに限定されるものではない。また、各部の温度や圧力等はセンサを搭載せずに推定計算により算出しても良い。制御装置50は、上記の検出手段を含めた各種の検出手段からの検出信号に基づいて内燃機関10の運転状態を検出し、上記のアクチュエータを含む各種のアクチュエータを制御する。
以下では、図1に示すターボチャージャ30において、第1の実施の形態のターボチャージャ30A〜第5の実施の形態のターボチャージャ30Eについて説明する。
●[第1の実施の形態のターボチャージャ30A(図2、図3)]
図2は、第1の実施の形態のターボチャージャ30Aの外観の例を示し、図3は、図2におけるIII−III断面図を示している。なお、第1の実施の形態のターボチャージャ30A(及び第2、第3の実施の形態のターボチャージャ30B、30C)は、内燃機関10が例えば4気筒または2気筒の場合であって、内燃機関10からの排気管が2本の場合に対応している。
ターボチャージャ30Aは、図2及び図3に示すように、コンプレッサ35とタービン36を有し、タービン36は、タービンホイール36T、タービンスクロール部36S、ガス導入路36F、ガス流入口36A、ガス吐出口36B等を有している。またコンプレッサ35は、タービンホイール36Tとともに回転自在に支持されたコンプレッサホイール35T(図1参照)と、吸気流入口35Aと、吸気吐出口35B(図1参照)等を有している。
またターボチャージャ30Aには、電動モータであるノズル駆動手段31、エンコーダ等のノズル開度検出手段32、ノズル駆動手段31からの動力を伝達してノズル33の開度を変更するアーム31A等を有している。制御装置50(図1参照)は、内燃機関10の運転状態に基づいて、ノズル33の目標開度を算出し、ノズル開度検出手段32を用いて検出したノズル開度が目標開度に近づくようにノズル駆動手段31を制御する。
タービンホイール36Tは、タービン回転軸線36J回りに回転自在に支持されている。タービンスクロール部36Sは、タービンホイール36Tの外周に配置されている。またタービンスクロール部36Sは、タービンホイール36Tの外周の周方向に連続する1周分のみが形成されている。
ガス導入路36Fは、排気管12B1、12B2(図1参照)に接続されて排気ガスをタービンスクロール部36Sへと導く。またガス導入路36Fの流入側には、ガス流入口36A1、36A2が、タービン回転軸線36Jに直交する方向に沿って隣り合うように設けられている。そして排気管12B1(図1参照)はガス流入口36A1に接続され、排気管12B2(図1参照)はガス流入口36A2に接続されている。また、ガス導入路36Fの中心軸線である導入路中心軸線36FJは、タービン回転軸線36Jと交差している。ガス流入口36A1、36A2は、開口面積がほぼ同じ(同等)となるように設定されている。
タービンスクロール部36S内におけるタービンホイール36Tの外周部には、タービンホイール36Tに吹き付けられる排気ガスの流れを整える複数のノズル33が、周方向に沿って配置されている。ノズル33は、ノズルプレート33Pに取り付けられており、アーム31Aの動作によって旋回し、タービンスクロール部36Sからタービンホイール36Tへ吹き付ける排気ガスの流れ方向と流速を調整する。
ガス導入路36F内における排気ガスの流入口であるガス流入口36Aからノズル33に達するまでの位置には、ガス導入路36Fを複数のガス流路36G1、36G2に分割する流入側隔壁36Hが設けられている。
タービンスクロール部36S内におけるガス導入路36Fとは反対側となる位置の周辺には、ノズル33に接近した位置からタービンスクロール部36Sの内壁に至る流路末端隔壁36Kが設けられている。
ここで、図3において、排気ガスがノズル33を回り込むことなくタービンホイール36Tに達する側のガス流路(図3の場合、ガス流路36G2)のガス流入口36A2から、タービンスクロール部36S2(36S)を経由して流路末端隔壁36Kに至るまでの経路K2の距離を距離L2とする。また、図3において、排気ガスがノズル33を回り込んでタービンホイール36Tに達する側のガス流路(図3の場合、ガス流路36G1)のガス流入口36A1から、タービンスクロール部36S1(36S)を経由して流路末端隔壁36Kに至るまでの経路K1の距離を距離L1とする。流路末端隔壁36Kは、距離L1と距離L2とがほぼ同じ(同等)となる位置に設けられている。
図3に示すように、導入路中心軸線36FJがタービン回転軸線36Jと交差しているので、流入側隔壁36Hの延長上にタービン回転軸線36Jがある。従って、ガス流路36G1とガス流路36G2は、タービン回転軸線36Jの位置から見て径方向にオーバーラップしないように分割されている。さらに、ガス流路36G1とガス流路36G2は、タービン回転軸線36Jに直交する方向に沿って並んで配置されている。従って、ガス流路36G1とガス流路36G2は、タービン回転軸線36Jに沿う方向においてオーバーラップしないように分割されている。
また、ガス流路36G1から経路K1へと排気ガスが流れるタービンスクロール部36S1と、ガス流路36G2から経路K2へと排気ガスが流れるタービンスクロール部36S2とが、タービン回転軸線36Jから見て径方向にオーバーラップしないように、かつ、タービン回転軸線36Jに沿う方向にオーバーラップしないように構成されている。
また、複数のガス流路36G1、36G2におけるいずれか1つのガス流路(図3の場合、ガス流路36G1)は、タービンスクロール部内(図3の場合、タービンスクロール部36S1内)に導かれた排気ガスが、タービンスクロール部(図3の場合、タービンスクロール部36S1)に沿って一方方向(図3の場合、時計回り方向)に旋回するようにタービンスクロール部(図3の場合、タービンスクロール部36S1)に接続されている。
また、残りのガス流路におけるいずれか1つのガス流路(図3の場合、ガス流路36G2)は、タービンスクロール部内(図3の場合、タービンスクロール部36S2内)に導かれた排気ガスが、タービンスクロール部(図3の場合、タービンスクロール部36S2)に沿って上記の一方方向とは反対方向(図3の場合、反時計回り方向)に旋回するようにタービンスクロール部(図3の場合、タービンスクロール部36S2)に接続されている。
流路末端隔壁36Kは、タービンスクロール部36Sを、一方方向(時計回り方向)に排気ガスを旋回させるタービンスクロール部36S1と、反対方向(反時計回り方向)に排気ガスを旋回させるタービンスクロール部36S2と、に分割している。そして流路末端隔壁36Kは、タービンスクロール部36S1に沿って時計回り方向に旋回してきた排気ガスと、タービンスクロール部36S2に沿って反時計回り方向に旋回してきた排気ガスとが衝突して干渉することを防止している。
図3において、排気ガスがノズル33を回り込むことなくタービンホイール36Tに達する側のガス流路(図3の場合、ガス流路36G2)のガス流入口36A2から、タービンスクロール部36S2(36S)を経由して流路末端隔壁36Kに至るまでの経路K2の距離を距離L2とする。また、図3において、排気ガスがノズル33を回り込んでタービンホイール36Tに達する側のガス流路(図3の場合、ガス流路36G1)のガス流入口36A1から、タービンスクロール部36S1(36S)を経由して流路末端隔壁36KAに至るまでの経路K1の距離を距離L1とする。流路末端隔壁36Kは、距離L2と距離L1がほぼ同じ(同等)となる位置に設けられている。
また、タービンホイール36Tを1周しているタービンスクロール部36Sは、流入側隔壁36Hと流路末端隔壁36Kによって、ガス流路36G1からの排気ガスをタービンホイール36Tへと導くタービンスクロール部36S1と、ガス流路36G1からの排気ガスをタービンホイール36Tへと導くタービンスクロール部36S2と、のそれぞれの領域へと、周方向において分割されている。このように、タービンスクロール部36Sは、タービンホイール36Tの外周の1周分のみであるので、上述したとおり、径方向にオーバーラップしておらず、軸方向にもオーバーラップしていない。
なお、図3の場合、タービンホイール36Tは、所定の方向(この場合、反対方向(反時計回り方向))に回転する。図3の場合、タービンスクロール部36S1に導かれた一方方向(時計回り方向)に旋回する排気ガスは、ノズル33によって反対方向(反時計回り方向)に旋回するように流れ方向が整えられ、流速も調整される。また、タービンスクロール部36S2に導かれた反対方向(反時計回り方向)に旋回する排気ガスは、ノズル33によって、流れ方向はそのまま反対方向に維持され、流速が調整される。
つまり、それぞれのガス流路36G1、36G2からタービンスクロール部36S1、36S2へ導かれたそれぞれの排気ガスは、タービンホイール36Tに吹き付けられる際、複数のノズル33によって、タービンホイール36Tを所定の方向(図3の例では、反対方向(反時計回り方向))に回転させる方向の流れに整えられている。
以上、図3に示すように、タービンスクロール部36Sはタービンホイール36Tの外周の周方向に連続する1周分のみであるので、タービンスクロール部36Sのオーバーラップが無い。従って、タービン36の径方向のサイズW1を、より小さくすることが可能である。また図2に示すように、タービン36の軸方向(タービン回転軸線36Jに沿う方向)のサイズH1も、より小さくすることが可能となる。また、図3に示すように、ガス流路36G1、36G2、タービンスクロール部36S1、36S2の形状が非常にシンプルである。
●[第2の実施の形態のターボチャージャ30B(図4)]
次に図4を用いて、第2の実施の形態のターボチャージャ30Bの構造について説明する。第2の実施の形態のターボチャージャ30B(図4)は、第1の実施の形態のターボチャージャ30A(図3)の流路末端隔壁36K(図3)の位置が異なり、他の構造については同様である。以下、第1の実施の形態のターボチャージャ30A(図3)との相違点について主に説明する。
図4において、排気ガスがノズル33を回り込むことなくタービンホイール36Tに達する側のガス流路(図4の場合、ガス流路36G2)のガス流入口36A2から、タービンスクロール部36S2(36S)を経由して流路末端隔壁36KAに至るまでの経路K2の距離を距離L2とする。また、図4において、排気ガスがノズル33を回り込んでタービンホイール36Tに達する側のガス流路(図4の場合、ガス流路36G1)のガス流入口36A1から、タービンスクロール部36S1(36S)を経由して流路末端隔壁36KAに至るまでの経路K1の距離を距離L1とする。流路末端隔壁36KAは、距離L2よりも距離L1のほうが短くなる位置に設けられている。
例えば、排気ガスがノズル33を回り込む経路K1のほうが、排気ガスがノズル33を回り込まない経路K2よりも、タービンホイール36Tに達するまでの排気ガスの流れる距離が長くなるので、タービンホイール36Tに達するまでの排気ガスの流れる距離がほぼ同じ(同等)となるように流路末端隔壁36KAの位置が設定されている。例えば、ガス流入口36A1からノズル33を回り込んでタービンホイール36Tに達するまでの最も長い排気ガスの経路の長さと、ガス流入口36A2からノズル33を回り込むことなくタービンホイール36Tに達するまでの最も長い排気ガスの経路の長さと、がほぼ同じ(同等)となるように流路末端隔壁36KAの位置が設定されている。あるいは、実際の車両を用いた実験やシミュレーション等によって、ガス流入口36A1(ガス流路36G1)からの排気ガスと、ガス流入口36A2(ガス流路36G2)からの排気ガスと、が衝突する位置を計測し、この衝突する位置に流路末端隔壁36KAを配置する。
なお、第1の実施の形態と同様、タービンスクロール部36Sは、タービンホイール36Tの外周の1周分のみが形成されている。そして、タービンホイール36Tを1周しているタービンスクロール部36Sは、流入側隔壁36Hと流路末端隔壁36KAによって、ガス流路36G1からの排気ガスをタービンホイール36Tへと導くタービンスクロール部36S1と、ガス流路36G2からの排気ガスをタービンホイール36Tへと導くタービンスクロール部36S2と、のそれぞれの領域へと、周方向において分割されている。
以上、タービンスクロール部36Sはタービンホイール36Tの外周の1周分のみであるので、タービンスクロール部36Sのオーバーラップが無い。従って、タービン36の径方向のサイズW1と、タービン36の軸方向(タービン回転軸線36Jに沿う方向)のサイズH1(図2参照)を、より小さくすることが可能である点は、第1の実施の形態と同様である。また、ガス流路36G1、36G2、タービンスクロール部36S1、36S2の形状が非常にシンプルである点も、第1の実施の形態と同様である。
●[第3の実施の形態のターボチャージャ30C(図5)]
次に図5を用いて、第3の実施の形態のターボチャージャ30Cの構造について説明する。第3の実施の形態のターボチャージャ30C(図5)は、第1の実施の形態のターボチャージャ30A(図3)に対して、流入側隔壁36Hの端部である流入側隔壁端部36H1が、最も近い位置にあるノズル(流入側固定ノズル33A)に近接されている点が異なる。また、流路末端隔壁36Kの端部である流路末端隔壁端部36K1が、最も近い位置にあるノズル(末端側固定ノズル33B)に近接されている点も異なる。なお、他の構造については同様である。以下、第1の実施の形態のターボチャージャ30A(図3)との相違点について主に説明する。なお「近接」は、接触を含んでもよいし、含まなくてもよい。
図5において、流路末端隔壁36Kにおけるノズルの側の端部である流路末端隔壁端部36K1に最も近い位置にあるノズルは、タービンスクロール部36Sに対して旋回しないように固定された末端側固定ノズル33Bである。そして流路末端隔壁端部36K1は、末端側固定ノズル33Bに近接されている。つまり、流路末端隔壁36Kと末端側固定ノズル33Bとの間の隙間が非常に小さな隙間とされている。従って、流路末端隔壁36Kの端部において、一方方向(時計回り方向)に旋回してきた排気ガスと、反対方向(反時計回り方向)に旋回してきた排気ガスと、が干渉しないので、排気ガスのエネルギーを効率よくタービンホイールの回転駆動に利用できる。末端側固定ノズル33Bは、タービンスクロール部に固定されていてもよいし、ベアリングハウジングに固定されていてもよく、いずれかの部位に固定されている。
図5において、流入側隔壁36Hにおけるノズルの側の端部である流入側隔壁端部36H1に最も近い位置にあるノズルは、タービンスクロール部36Sに対して旋回しないように固定された流入側固定ノズル33Aである。そして流入側隔壁端部36H1は、流入側固定ノズル33Aに近接されている。つまり、流入側隔壁36Hと流入側固定ノズル33Aとの間の隙間が非常に小さな隙間とされている。従って、流入側隔壁36Hの端部において、一方方向(時計回り方向)に旋回してきた排気ガスと、反対方向(反時計回り方向)に旋回してきた排気ガスと、が干渉しないので、排気ガスのエネルギーを効率よくタービンホイールの回転駆動に利用できる。流入側固定ノズル33Aは、タービンスクロール部に固定されていてもよいし、ベアリングハウジングに固定されていてもよく、いずれかの部位に固定されている。
図5に示す例では、流路末端隔壁端部36K1と末端側固定ノズル33B、及び、流入側隔壁端部36H1と流入側固定ノズル33A、の双方を近接させた例を示しているが、少なくとも一方を近接させるようにしてもよい。また上記の例では、末端側固定ノズル33Bと流入側固定ノズル33Aを、固定ノズルとした例を説明したが、旋回しても干渉しないように近接させれば、固定ノズルでなく旋回するノズルとしてもよい。また、末端側固定ノズル33Bと流入側固定ノズル33Aを除いた他のノズルは、固定ノズルであってもよいし、旋回するノズルであってもよい。
また、第2の実施の形態のように、流路末端隔壁36Kの位置を、排気ガスがノズル33を回り込むことなくタービンホイール36Tに達する側のガス流入口36A2からタービンスクロール部36S2を経由して流路末端隔壁36Kに達するまでの経路K2の距離L2よりも、排気ガスがノズル33を回り込んでタービンホイール36Tに達する側のガス流入口36A1からタービンスクロール部36S1を経由して流路末端隔壁36Kに達するまでの経路K1の距離L1のほうが短くなるように配置してもよい。
なお、第1の実施の形態と同様、タービンスクロール部36Sは、タービンホイール36Tの外周の1周分のみが形成されている。そして、タービンホイール36Tを1周しているタービンスクロール部36Sは、流入側隔壁36Hと流路末端隔壁36Kによって、ガス流路36G1からの排気ガスをタービンホイール36Tへと導くタービンスクロール部36S1と、ガス流路36G2からの排気ガスをタービンホイール36Tへと導くタービンスクロール部36S2と、のそれぞれの領域へと、周方向において分割されている。
以上、タービンスクロール部36Sはタービンホイール36Tの外周の1周分のみであるので、タービンスクロール部36Sのオーバーラップが無い。従って、タービン36の径方向のサイズW1と、タービン36の軸方向(タービン回転軸線36Jに沿う方向)のサイズH1(図2参照)を、より小さくすることが可能である点は、第1の実施の形態と同様である。また、ガス流路36G1、36G2、タービンスクロール部36S1、36S2の形状が非常にシンプルである点も、第1の実施の形態と同様である。
●[第4の実施の形態のターボチャージャ30D(図6、図7)]
上述した第1〜第3の実施の形態のターボチャージャは、内燃機関からの排気管が2本の場合の例であるが、第4の実施の形態のターボチャージャ30Dは、内燃機関からの排気管が3本の場合のものである。この場合、内燃機関は例えば6気筒または3気筒であり、3本の排気管がターボチャージャ30Dに接続される。図6及び図7に示す第4の実施の形態のターボチャージャ30Dは、第1の実施の形態のターボチャージャ30A(図3)に対して、ガス流入口が3つ(ガス流入口36A1、36A2、36A3)であり、流入側隔壁が2つ(流入側隔壁36HA、36HB)である点が異なり、他の構造については同様である。以下、第1の実施の形態のターボチャージャ30A(図3)との相違点について主に説明する。
ガス導入路36F内における排気ガスの流入口であるガス流入口36Aは、3つのガス流入口36A1、36A2、36A3がタービン回転軸線36Jに直交する方向に沿って隣り合うように形成されている。ガス流入口36A1からノズル33に達するまでの位置には流入側隔壁36HAが設けられており、ガス流入口36A2からノズル33に達するまでの位置には流入側隔壁36HBが設けられている。図7に示すように、流入側隔壁36HA、36HBによって排気ガスの流れる経路は、ガス流入口36A1−ガス流路36G1−タービンスクロール部36S1−ノズル33に至る経路と、ガス流入口36A2−ガス流路36G2−タービンスクロール部36S2−ノズル33に至る経路と、ガス流入口36A3−ガス流路36G3−タービンスクロール部36S3−ノズル33に至る経路と、の3つの経路に分割されている。
ガス流入口36A1、36A2、36A3は、開口面積がほぼ同じ(同等)となるように設定されている。また、図7に示す流入側隔壁36HA、36HBの傾斜角度θは、実際の車両を用いた実験やシミュレーション等によって求められた適切な角度に設定されている。
また流路末端隔壁は、経路K2の距離L2よりも、経路K1の距離L1のほうが短くなるように、実線にて示した流路末端隔壁36KAの位置(第2の実施の形態と同様)であってもよいし、経路K2の距離L2と、経路K1の距離L1とがほぼ同じ(同等)となるように、二点鎖線にて示した流路末端隔壁36Kの位置(第1の実施の形態と同様)であってもよい。
また第3の実施の形態と同様、流路末端隔壁36KA(または流路末端隔壁36K)の端部と、それに最も近い位置のノズル(末端側固定ノズル33B)とを近接させてもよいし、流入側隔壁36HA、36HBのそれぞれの端部と、それぞれに最も近い位置のノズル(流入側固定ノズル33AA、33AB)とを近接させてもよい。
図6及び図7に示す第4の実施の形態のターボチャージャ30Dは、複数のガス流路36G1、36G2、36G3におけるいずれか1つのガス流路(図7の例では、ガス流路36G1)は、タービンスクロール部36S1(36S)内に導かれた排気ガスが、タービンスクロール部36S1に沿って一方方向(時計回り方向)に旋回するようにタービンスクロール部36S1(36S)に接続されている。また、残りのガス流路36G2、36G3におけるいずれか1つのガス流路(図7の例では、ガス流路36G2)は、タービンスクロール部36S2(36S)内に導かれた排気ガスが、タービンスクロール部36S2に沿って一方方向とは反対方向(反時計回り方向)に旋回するようにタービンスクロール部36S2(36S)に接続されている。
また、タービンスクロール部36Sは、タービンホイール36Tの外周の1周分のみが形成されている。そして、タービンホイール36Tを1周しているタービンスクロール部36Sは、流入側隔壁36HAと流入側隔壁36HBと流路末端隔壁36KA(36K)によって、ガス流路36G1からの排気ガスをタービンホイール36Tへと導くタービンスクロール部36S1と、ガス流路36G2からの排気ガスをタービンホイール36Tへと導くタービンスクロール部36S2と、ガス流路36G3からの排気ガスをタービンホイール36Tへと導くタービンスクロール部36S3と、のそれぞれの領域へと、周方向において分割されている。
そして、それぞれのガス流路36G1、36G2、36G3からタービンスクロール部36S1、36S2、36S3へ導かれたそれぞれの排気ガスは、タービンホイール36Tに吹き付けられる際、複数のノズル33によって、タービンホイール36Tを所定の方向(図7の例では、反対方向(反時計回り方向))に回転させる方向の流れに整えられている。
以上、タービンスクロール部36Sはタービンホイール36Tの外周の1周分のみであるので、タービンスクロール部36Sのオーバーラップが無い。従って、タービン36の径方向のサイズW1と、タービン36の軸方向(タービン回転軸線36Jに沿う方向)のサイズH1(図2参照)を、より小さくすることが可能である点は、第1の実施の形態と同様である。また、ガス流路36G1、36G2、36G3、タービンスクロール部36S1、36S2、36S3の形状が非常にシンプルである点も、第1の実施の形態と同様である。
●[第5の実施の形態のターボチャージャ30E(図8)]
上述した第1の実施の形態のターボチャージャ30Aは、図3に示すように、導入路中心軸線36FJがタービン回転軸線36Jと交差するように、ガス導入路36Fがタービンスクロール部36Sに接続されている。第5の実施の形態のターボチャージャ30Eは、図8に示すように、導入路中心軸線36FJがタービン回転軸線36Jと交差していない点が異なり、他の構造については同様である。以下、第1の実施の形態のターボチャージャ30A(図3)との相違点について主に説明する。
図8に示すように、ガス導入路36Fは、導入路中心軸線36FJがタービン回転軸線36Jと交差することなく離間するように、タービンスクロール部36Sに接続されている。図8に示す例では、ガス流路36G2からタービンスクロール部36S2へと排気ガスが滑らかに流れるように、円弧状のタービンスクロール部36S2の接線に相当する位置にガス導入路36Fが接続されている。なお、ガス流入口36A1、36A2は、第1の実施の形態のターボチャージャ30A(図3参照)と同様、タービン回転軸線36Jに直交する方向に沿って隣り合うように配置されている。
また流路末端隔壁は、経路K2の距離L2よりも、経路K1の距離L1のほうが短くなるように、実線にて示した流路末端隔壁36KAの位置(第2の実施の形態と同様)であってもよいし、経路K2の距離L2と、経路K1の距離L1とがほぼ同じ(同等)となるように、二点鎖線にて示した流路末端隔壁36Kの位置(第1の実施の形態と同様)であってもよい。
また第3の実施の形態と同様、流路末端隔壁36KA(または流路末端隔壁36K)の端部と、それに最も近い位置のノズル(末端側固定ノズル)とを近接させてもよいし、流入側隔壁36Hの端部と、それに最も近い位置のノズル(流入側固定ノズル)とを近接させてもよい。
図8に示す第5の実施の形態のターボチャージャ30Eは、複数のガス流路36G1、36G2におけるいずれか1つのガス流路(図8の例では、ガス流路36G1)は、タービンスクロール部36S1(36S)内に導かれた排気ガスが、タービンスクロール部36S1に沿って一方方向(時計回り方向)に旋回するようにタービンスクロール部36S1(36S)に接続されている。また、残りのガス流路36G2におけるいずれか1つのガス流路(図8の例では、ガス流路36G2)は、タービンスクロール部36S2(36S)内に導かれた排気ガスが、タービンスクロール部36S2に沿って一方方向とは反対方向(反時計回り方向)に旋回するようにタービンスクロール部36S2(36S)に接続されている。
また、タービンスクロール部36Sは、タービンホイール36Tの外周の1周分のみが形成されている。そして、タービンホイール36Tを1周しているタービンスクロール部36Sは、流入側隔壁36Hと流路末端隔壁36KA(36K)によって、ガス流路36G1からの排気ガスをタービンホイール36Tへと導くタービンスクロール部36S1と、ガス流路36G2からの排気ガスをタービンホイール36Tへと導くタービンスクロール部36S2と、のそれぞれの領域へと、周方向において分割されている。
そして、それぞれのガス流路36G1、36G2からタービンスクロール部36S1、36S2へ導かれたそれぞれの排気ガスは、タービンホイール36Tに吹き付けられる際、複数のノズル33によって、タービンホイール36Tを所定の方向(図8の例では、反対方向(反時計回り方向))に回転させる方向の流れに整えられている。
以上、タービンスクロール部36Sはタービンホイール36Tの外周の1周分のみであるので、タービンスクロール部36Sのオーバーラップが無い。従って、タービン36の径方向のサイズW1と、タービン36の軸方向(タービン回転軸線36Jに沿う方向)のサイズH1(図2参照)を、より小さくすることが可能である点は、第1の実施の形態と同様である。また、ガス流路36G1、36G2、タービンスクロール部36S1、36S2の形状が非常にシンプルである点も、第1の実施の形態と同様である。
本発明のターボチャージャ30A〜30Eは、本実施の形態で説明した構成、構造、外観、形状等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば流路末端隔壁36K(または流路末端隔壁36KA)を省略してもよい。
流入側隔壁または流路末端隔壁に近接しているノズルが有る場合、近接しているノズルは旋回しない固定ノズルであってもよいし、旋回する可変ノズルであってもよい。また、それ以外のノズルは、旋回する可変ノズルであってもよいし、旋回することなく固定された固定ノズルであってもよい。
本実施の形態では、内燃機関からの排気管が2本の場合の例と3本の場合の例を説明したが、内燃機関からの排気管が4本以上の場合であっても、図7に示すガス流入口が3つの構造からガス流入口を4つとすればよい。つまり、内燃機関からの排気管が2本の場合と3本の場合に限定されず、複数の排気管に対して本発明のターボチャージャを適用することができる。
また、本発明のターボチャージャは、ディーゼルエンジンへの適用に限定されず、ガソリン、LPG、天然ガス等、種々の燃料の内燃機関に適用することが可能である。
また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(より小さい)(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。
10 内燃機関
11A、11B 吸気管
11C 吸気マニホルド
12A1、12A2 排気マニホルド
12B1、12B2、12C 排気管
13 EGR配管
14 EGR弁
15 EGRクーラ
21 吸気流量検出手段
22 クランク角度検出手段
23 大気圧検出手段
24A コンプレッサ上流圧力検出手段
24B コンプレッサ下流圧力検出手段
24C 吸気マニホルド圧力検出手段
25 アクセルペダル踏込量検出手段
26A タービン上流圧力検出手段
26B タービン下流圧力検出手段
27 車速検出手段
28A、28B 吸気温度検出手段
28C クーラント温度検出手段
29 排気温度検出手段
30、30A、30B、30C、30D、30E ターボチャージャ
31 ノズル駆動手段
31A アーム
32 ノズル開度検出手段
33 ノズル
33A、33AA、33AB 流入側固定ノズル
33B 末端側固定ノズル
33P ノズルプレート
35 コンプレッサ
35A 吸気流入口
35B 吸気吐出口
36 タービン
36A、36A1、36A2、36A3 ガス流入口
36B ガス吐出口
36F ガス導入路
36FJ 導入路中心軸線
36G1、36G2、36G3 ガス流路
36H、36HA、36HB 流入側隔壁
36H1 流入側隔壁端部
36J タービン回転軸線
36K、36KA 流路末端隔壁
36K1 流路末端隔壁端部
36S、36S1、36S2、36S3 タービンスクロール部
36T タービンホイール
41 コモンレール
43A〜43D インジェクタ
45A〜45D シリンダ
47 スロットル装置
47S スロットル開度検出手段
47V スロットルバルブ
50 制御装置
51 CPU
53 記憶装置
61 排気浄化装置
K1、K2 経路

Claims (8)

  1. 内燃機関の排気ガスのエネルギーを用いて過給するターボチャージャであって、
    タービン回転軸線回りに回転自在に支持されたタービンホイールと、
    前記タービンホイールの外周に配置されたタービンスクロール部と、
    排気ガスを前記タービンスクロール部へと導くガス導入路と、
    前記タービンホイールを回転させた排気ガスが吐出されるガス吐出口と、
    を有し、
    前記タービンスクロール部は、前記タービンホイールの外周の周方向に連続する1周分のみが形成されており、
    前記タービンスクロール部内における前記タービンホイールの外周部には、前記タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流れを整える複数のノズルが、周方向に沿って配置されており、
    前記ガス導入路内における排気ガスの流入口であるガス流入口から前記ノズルに達するまでの位置には、前記ガス導入路を複数のガス流路に分割する流入側隔壁が設けられており、
    複数の前記ガス流路は、前記タービン回転軸線の位置から見て径方向においてオーバーラップしないように分割されており、かつ、前記タービン回転軸線に沿う方向においてオーバーラップしないように分割されており、
    それぞれの前記ガス流路から前記タービンスクロール部へ導かれたそれぞれの排気ガスは、前記タービンホイールに吹き付けられる際、複数の前記ノズルによって、前記タービンホイールを所定の方向に回転させる方向の流れに整えられている、
    ターボチャージャ。
  2. 内燃機関の排気ガスのエネルギーを用いて過給するターボチャージャであって、
    タービン回転軸線回りに回転自在に支持されたタービンホイールと、
    前記タービンホイールの外周に配置されたタービンスクロール部と、
    排気ガスを前記タービンスクロール部へと導くガス導入路と、
    前記タービンホイールを回転させた排気ガスが吐出されるガス吐出口と、
    を有し、
    前記タービンスクロール部は、前記タービンホイールの外周の周方向に連続する1周分のみが形成されており、
    前記タービンスクロール部内における前記タービンホイールの外周部には、前記タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流れを整える複数のノズルが、周方向に沿って配置されており、
    前記ガス導入路内における排気ガスの流入口であるガス流入口から前記ノズルに達するまでの位置には、前記ガス導入路を複数のガス流路に分割する流入側隔壁が設けられており、
    複数の前記ガス流路におけるいずれか1つの前記ガス流路は、前記タービンスクロール部内に導かれた排気ガスが前記タービンスクロール部に沿って一方方向に旋回するように前記タービンスクロール部に接続されており、
    残りの前記ガス流路におけるいずれか1つの前記ガス流路は、前記タービンスクロール部内に導かれた排気ガスが前記タービンスクロール部に沿って前記一方方向とは反対方向に旋回するように前記タービンスクロール部に接続されており、
    それぞれの前記ガス流路から前記タービンスクロール部へ導かれたそれぞれの排気ガスは、前記タービンホイールに吹き付けられる際、複数の前記ノズルによって、前記タービンホイールを所定の方向に回転させる方向の流れに整えられている、
    ターボチャージャ。
  3. 内燃機関の排気ガスのエネルギーを用いて過給するターボチャージャであって、
    タービン回転軸線回りに回転自在に支持されたタービンホイールと、
    前記タービンホイールの外周に配置されたタービンスクロール部と、
    排気ガスを前記タービンスクロール部へと導くガス導入路と、
    前記タービンホイールを回転させた排気ガスが吐出されるガス吐出口と、
    を有し、
    前記タービンスクロール部は、前記タービンホイールの外周の周方向に連続する1周分のみが形成されており、
    前記タービンスクロール部内における前記タービンホイールの外周部には、前記タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流れを整える複数のノズルが、周方向に沿って配置されており、
    前記ガス導入路内における排気ガスの流入口であるガス流入口から前記ノズルに達するまでの位置には、前記ガス導入路を複数のガス流路に分割する流入側隔壁が設けられており、
    前記タービンスクロール部内における前記ガス導入路とは反対側となる位置の周辺には、前記ノズルに接近した位置から前記タービンスクロール部の内壁に至る流路末端隔壁が設けられており、
    前記タービンスクロール部は、それぞれの前記ガス流路に接続されて、前記流入側隔壁と前記流路末端隔壁によって、それぞれの前記ガス流路からの排気ガスを前記タービンホイールへと導くそれぞれの領域へと、周方向において分割されており、
    それぞれの前記ガス流路から前記タービンスクロール部へ導かれたそれぞれの排気ガスは、前記タービンホイールに吹き付けられる際、複数の前記ノズルによって、前記タービンホイールを所定の方向に回転させる方向の流れに整えられている、
    ターボチャージャ。
  4. 請求項1または2に記載のターボチャージャであって、
    前記タービンスクロール部内における前記ガス導入路とは反対側となる位置の周辺には、前記ノズルに接近した位置から前記タービンスクロール部の内壁に至る流路末端隔壁が設けられている、
    ターボチャージャ。
  5. 請求項3または4に記載のターボチャージャであって、
    前記ガス流路は2つであり、
    前記流入側隔壁と前記流路末端隔壁はそれぞれ1つであり、
    それぞれの前記ガス流路に対応するそれぞれの前記ガス流入口は、前記タービン回転軸線に直交する方向に沿って、隣り合うように配置されており、
    前記流路末端隔壁は、排気ガスが前記ノズルを回り込むことなく前記タービンホイールに達する側の前記ガス流路の前記ガス流入口から前記タービンスクロール部を経由して前記流路末端隔壁に至るまでの距離よりも、排気ガスが前記ノズルを回り込んで前記タービンホイールに達する側の前記ガス流路の前記ガス流入口から前記タービンスクロール部を経由して前記流路末端隔壁に至るまでの距離のほうが短くなるように設けられている、
    ターボチャージャ。
  6. 請求項3または4に記載のターボチャージャであって、
    前記ガス流路は2つであり、
    前記流入側隔壁と前記流路末端隔壁はそれぞれ1つであり、
    それぞれの前記ガス流路に対応するそれぞれの前記ガス流入口は、前記タービン回転軸線に直交する方向に沿って、隣り合うように配置されており、
    前記流路末端隔壁は、排気ガスが前記ノズルを回り込むことなく前記タービンホイールに達する側の前記ガス流路の前記ガス流入口から前記タービンスクロール部を経由して前記流路末端隔壁に至るまでの距離と、排気ガスが前記ノズルを回り込んで前記タービンホイールに達する側の前記ガス流路の前記ガス流入口から前記タービンスクロール部を経由して前記流路末端隔壁に至るまでの距離と、がほぼ同じとなるように設けられている、
    ターボチャージャ。
  7. 請求項3〜6のいずれか一項に記載のターボチャージャであって、
    前記流路末端隔壁における前記ノズルの側の端部である流路末端隔壁端部に最も近い位置にある前記ノズルは、前記流路末端隔壁端部に近接している、
    ターボチャージャ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のターボチャージャであって、
    前記流入側隔壁における前記ノズルの側の端部である流入側隔壁端部に最も近い位置にある前記ノズルは、前記流入側隔壁端部に近接している、
    ターボチャージャ。
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