JP2021151706A - 印刷装置、印刷制御方法およびプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】リカバリー印刷において、トナー、インクおよび用紙などの資源の浪費を抑制する。【解決手段】印刷装置100は、シートを収容する複数の給紙部420と、原稿データに基づいてシートに印刷画像を形成する画像形成部400と、画像形成部400によって形成された印刷画像を読み取ることによって画像データを生成する生成部405と、印刷装置100の動作を制御する制御部410とを備える。制御部410は、生成された画像データに基づいて、形成された印刷画像に画像不良が発生しているか否かを判断し、画像不良が発生していることに基づいて、原稿データに基づいて印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を、画像不良が発生していたシートが収容されていた第1の給紙部から、予め定められた設定情報が第1の給紙部と一致する第2の給紙部に変更する。【選択図】図4

Description

本開示は、印刷装置に関し、より特定的には、画像の不良を検知する技術に関する。
印刷装置により用紙に印刷された印刷画像において、種々の理由で画像不良が生じることがある。そこで、印刷画像を光学的に読み取ることにより読み取り画像データを生成し、当該画像データに基づいて画像不良を検知する技術が存在する。
画像不良の検知に関し、例えば、特開2017−202627号公報(特許文献1)は、「出力画像の画像不良が検知された場合に、画像形成部による画像形成処理を停止し、画像不良が検知された不良ページと、それ以降の用紙搬送路上に滞留する滞留ページの一部又は全部とを第1の排紙トレイ54に排出する。その後、画像形成部により読み取り画像及び原稿画像を用紙の同じ面に形成し、その用紙を不良検知レポートとして第2の排紙トレイ55に出力する」画像形成装置を開示する([要約]参照)。
特開2017−202627号公報
印刷装置は、画像不良を検知した場合に、画像不良が発生した用紙と、当該印刷装置内の搬送経路に残っている全ての用紙とを排紙トレイに排出することが一般的である。印刷装置は、その後、それら用紙の各々に印刷されるべきであった印刷画像を、改めて新たな用紙に再印刷する。このような再印刷は、リカバリー印刷と呼ばれる。ここで、画像不良が発生した原因が解消されない限り、リカバリー印刷においても当該画像不良が発生し続ける。そのため、印刷装置は、リカバリー印刷をさらに繰り返す。その結果、トナー、インクおよび用紙などの資源が浪費される。したがって、リカバリー印刷において、トナー、インクおよび用紙などの資源の浪費を抑制する技術が必要とされている。
本開示は、上記のような背景を鑑みてなされたものである。ある局面において、リカバリー印刷の際に、トナー、インクおよび用紙などの資源の浪費を抑制する技術が開示される。
ある実施形態に従う印刷装置は、シートを収容する複数の給紙部と、原稿データに基づいてシートに印刷画像を形成する画像形成部と、上記画像形成部によって形成された上記印刷画像を読み取ることによって画像データを生成する生成部と、上記印刷装置の動作を制御する制御部とを備える。
ある局面において、上記制御部は、上記画像データに基づいて、上記印刷画像に画像不良が発生しているか否かを判断し、上記画像不良が発生していることに基づいて、上記原稿データに基づいて印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を、上記画像不良が発生していた上記シートが収容されていた第1の給紙部から、予め定められた設定情報が上記第1の給紙部と一致する第2の給紙部に変更する。
ある局面に従う印刷装置において、上記予め定められた設定情報は、坪量、サイズおよび紙種のうち少なくとも1つを含む。
ある局面において、上記制御部は、上記複数の給紙部のうち、上記原稿データが含まれるジョブにおいて予め規定された給紙部のいずれかから上記第2の給紙部を決定する。
ある局面において、上記印刷装置は、上記第2の給紙部を、ジョブごとまたは印刷装置ごとに指定するユーザー指定の入力を受け付ける入力部をさらに備える。上記制御部は、上記ユーザー指定に基づいて、上記第2の給紙部を決定する。
ある局面において、上記制御部は、上記第1の給紙部に収容されていたシートにおいて上記画像不良が発生した回数をカウントし、上記印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を上記第1の給紙部から上記第2の給紙部に変更するときに、上記画像不良が発生した上記回数をメモリーに格納し、上記画像不良が発生した上記回数が予め定められた閾値に達することに基づいて、上記原稿データが含まれるジョブを停止する。
他の実施の形態に従うと、印刷制御方法が提供される。この印刷制御方法は、原稿データに基づいてシートに形成された印刷画像を読み取ることによって生成された画像データを取得するステップと、上記画像データに基づいて、上記印刷画像に画像不良が発生しているか否かを判断するステップと、上記画像不良が発生していることに基づいて、上記原稿データに基づいて印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を、上記画像不良が発生していた上記シートが収容されていた第1の給紙部から、予め定められた設定情報が上記第1の給紙部と一致する第2の給紙部に変更するステップとを含む。
ある局面に従う印刷制御方法において、上記予め定められた設定情報は、坪量、サイズおよび紙種のうち少なくとも1つを含む。
ある局面において、上記印刷制御方法は、上記原稿データが含まれるジョブにおいて予め規定された給紙部のいずれかから上記第2の給紙部を決定するステップをさらに含む。
ある局面において、上記印刷制御方法は、上記第2の給紙部を、ジョブごとまたは印刷装置ごとに指定するユーザー指定の入力を受け付けるステップと、上記ユーザー指定に基づいて、上記第2の給紙部を決定するステップとをさらに含む。
ある局面において、上記印刷制御方法は、上記第1の給紙部に収容されていたシートにおいて上記画像不良が発生した回数をカウントするステップと、上記印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を上記第1の給紙部から上記第2の給紙部に変更するときに、上記画像不良が発生した上記回数をメモリーに格納するステップと、上記画像不良が発生した上記回数が予め定められた閾値に達することに基づいて、上記原稿データが含まれるジョブを停止するステップとをさらに含む。
さらに他の実施の形態に従うと、プログラムが提供される。このプログラムは、コンピューターに、原稿データに基づいてシートに形成された印刷画像を読み取ることによって生成された画像データを取得するステップと、上記画像データに基づいて、上記印刷画像に画像不良が発生しているか否かを判断するステップと、上記画像不良が発生していることに基づいて、上記原稿データに基づいて印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を、上記画像不良が発生していた上記シートが収容されていた第1の給紙部から、予め定められた設定情報が上記第1の給紙部と一致する第2の給紙部に変更するステップとを実行させる。
ある局面に従うプログラムにおいて、上記予め定められた設定情報は、坪量、サイズおよび紙種のうち少なくとも1つを含む。
ある局面において、上記プログラムは、上記原稿データが含まれるジョブにおいて予め規定された給紙部のいずれかから上記第2の給紙部を決定するステップを上記コンピューターにさらに実行させる。
ある局面において、上記プログラムは、上記第2の給紙部を、ジョブごとまたは印刷装置ごとに指定するユーザー指定の入力を受け付けるステップと、上記ユーザー指定に基づいて、上記第2の給紙部を決定するステップとを上記コンピューターにさらに実行させる。
ある局面において、上記プログラムは、上記第1の給紙部に収容されていたシートにおいて上記画像不良が発生した回数をカウントするステップと、上記印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を上記第1の給紙部から上記第2の給紙部に変更するときに、上記画像不良が発生した上記回数をメモリーに格納するステップと、上記画像不良が発生した上記回数が予め定められた閾値に達することに基づいて、上記原稿データが含まれるジョブを停止するステップとを上記コンピューターにさらに実行させる。
本開示によれば、リカバリー印刷において、トナー、インクおよび用紙などの資源の浪費を抑制できる。
印刷システム50のハードウェア構成の一例を示す図である。 印刷装置100および操作パネル130の詳細なハードウェア構成の一例を示す図である。 クライアント端末110のハードウェア構成の一例を示す図である。 リカバリー印刷において、給紙部に起因する画像不良を回避するための印刷装置100の構成の一例を説明するブロック図である。 印刷装置100が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 給紙トレイに起因する画像不良を回避するために印刷装置100が行う動作の具体例を示す図である。 ジョブチケットの設定に関する画面700を示す図である。 ジョブにおけるATS(Auto Tray Switch)機能の設定に関する画面800を示す図である。 印刷ジョブごとまたは印刷装置ごとに給紙トレイを切り替える設定に関する画面900を示す図である。 記憶部425に格納されるテーブル1000の変化の様子の一例を示す図である。 給紙トレイ内の用紙の束1100が斜めに断裁されている様子の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。個数または量などに言及する場合には、特に記載がある場合を除き、本開示の範囲は、必ずしもその個数または量などに限定されない。なお、これ以降の説明では、複数の同一の構成要素に対して言及する場合、構成要素123A,123Bのように表現することがある。また、それらを総称する場合は、構成要素123と表現する。
以下、記録媒体の一例として用紙を用いるが、用紙の代わりに紙以外の素材からなるシート状の記録媒体が用いられてもよい。
[印刷システムのハードウェア構成およびその動作の概要]
まず、図1〜図3を参照して、本実施形態における印刷システム50のハードウェア構成について説明する。図1は、印刷システム50のハードウェア構成の一例を示す図である。
図1に示されるように、印刷システム50は、印刷装置100と、少なくとも1つのクライアント端末110とを含む。
印刷装置100とクライアント端末110とは、通信回線105によって接続されている。通信回線105は、有線でも無線でもよい。
クライアント端末110は、印刷装置100によって実行される印刷ジョブ(以下、単に「ジョブ」と表わす場合もある)を、通信回線105を介して印刷装置100に送信する。図1の例において、クライアント端末110は、据え置き型のPC(Personal Computer)として示されている。他の局面において、クライアント端末110は、スマートフォンまたはタブレット端末などの情報処理装置によって実現され得る。
ユーザーは、クライアント端末110を操作することにより、印刷ジョブにおける設定情報を入力または変更できる。当該設定情報は、一例として、原稿データを含むファイル名、印刷面、倍率、印刷画像がカラーであるか否か、出力部数、印刷に用いる用紙のサイズ、坪量および紙種、ならびにATS機能等に関する各種設定を含む。ATS機能は、印刷ジョブの実行中に、印刷画像が形成される用紙が収容されている給紙トレイを自動的に切り替える機能である。以下、当該設定情報を含む制御用データをジョブチケットと表す場合もある。
印刷装置100は、プリンターコントローラー113と、画像形成ユニット120と、後処理装置125と、搬送装置127と、操作パネル130と、制御装置135とを含む。
プリンターコントローラー113は、クライアント端末110から通信回線105を介して印刷装置100が受信した印刷ジョブに含まれる原稿データに基づいて、RIP(Raster Image Processor)処理を行い、ビットマップデータであるRIP画像データを生成する。原稿データは、図形、文字および背景のデータを含む。
画像形成ユニット120は、プリンターコントローラー113が生成したRIP画像データに基づいて用紙に印刷画像を形成する。画像形成ユニット120の詳細については、後述する。
後処理装置125は、用紙に形成された印刷画像を読み取り、画像不良が発生しているか否かに応じて、用紙の搬送方向を切り替える。後処理装置125および画像不良については、後述する。
搬送装置127は、印刷ジョブによって指定された種類(例えば、サイズ、坪量および紙種)の用紙を1枚ずつ、画像形成ユニット120に向けて給紙する。さらに、搬送装置127は、画像形成ユニット120において印刷画像が形成された用紙を、後処理装置125へ搬送する。
操作パネル130は、ユーザーから印刷装置100に対する操作入力を受け付ける。さらに、操作パネル130は、制御装置135からの命令に基づいて、設定画面などの画面を表示する。
制御装置135は、印刷装置100の動作を制御する。また、制御装置135は、印刷装置100の動作における各種判断を行う。
画像形成ユニット120は、中間転写ベルト163と、定着ユニット175とを含む。
中間転写ベルト163は、感光体(図示しない)から転写されたトナー像を担持し、担持したトナー像を転写装置(図示しない)まで搬送する。当該転写装置は、中間転写ベルト163上に形成されたトナー像を用紙に転写する。定着ユニット175は、用紙に形成された印刷画像を加圧および加熱する。これにより、当該印刷画像が用紙上に定着する。
図1の例において、画像形成ユニット120は、電子写真方式により用紙に印刷画像などを形成する。他の局面において、画像形成ユニット120は、インクジェット方式により用紙に印刷画像などを形成してもよい。印刷画像を用紙に形成する方式は、限定されない。
後処理装置125は、読み取り装置140,145と、パージユニット150と、パージトレイ155と、排出トレイ160とを含む。
読み取り装置140,145は、用紙に形成された印刷画像を読み取り、読み取った用紙の面に形成された印刷画像に対応する読み取り画像データを生成する。例えば、両面印刷のジョブにおいて、読み取り装置140が用紙の表面の印刷画像を読み取る場合、読み取り装置145は、用紙の裏面の印刷画像を読み取る。他方、片面印刷のジョブにおいて、画像形成ユニット120が印刷画像を用紙の一方の面にのみに形成する場合、読み取り装置140,145のいずれか一方のみが、当該一方の面に形成された印刷画像を読み取る。ある局面において、読み取り装置140,145は、CCD(Charge Coupled Device)センサーにより実現される。
パージユニット150は、用紙に形成された印刷画像において画像不良が発生しているか否かに応じて、搬送装置127により用紙が搬送される方向を切り替える。例えば、パージユニット150は、画像不良が検知された用紙と、当該用紙よりも後に印刷画像が形成されるために印刷装置100の搬送経路内に既に給紙されている用紙とが、搬送装置127によりパージトレイ155に搬送されるように、用紙の搬送方向を切り替える。他方、パージユニット150は、それら以外の用紙が搬送装置127により排出トレイ160に搬送されるように、用紙の搬送方向を切り替える。
図2は、印刷装置100および操作パネル130の詳細なハードウェア構成の一例を示す図である。
印刷装置100は、操作パネル130と、制御装置135と、給紙トレイ222と、データリーダー/ライター232と、通信装置235と、バス247とを備える。
給紙トレイ222は、用紙を収容する。印刷ジョブによって指定された種類の用紙は、搬送装置127により給紙トレイ222から1枚ずつ取り出される。印刷装置100は、複数の給紙トレイ222を備える。例えば、印刷装置100が5つの給紙トレイ222を備える場合、各給紙トレイを給紙トレイ222A,222B,222C,222Dおよび222Eと表わす。印刷装置100が他の数の給紙トレイ222を備える場合も同様である。
操作パネル130は、表示装置225と、入力装置230とを備える。操作パネル130は、液晶モニターなどの表示装置225と複数のタッチセンサーなどの入力装置230とを組み合わせたタッチスクリーンによって構成される。操作パネル130は、さらに入力装置230として複数の物理キーを含んでもよい。
データリーダー/ライター232は、外付けHDDなどの外部の記憶媒体233が着脱自在に装着される場合に、CPU205からの命令に基づいて、装着された記憶媒体233に画像を含むデータまたはプログラムを書き込み、または、記憶媒体233からデータを読み出す。記憶媒体233は、コンピューターその他装置が、記録されたプログラム等の情報を読み取ることができるように、当該プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的または化学的作用によって格納する。
通信装置235は、通信回線105を介してクライアント端末110などの外部機器と通信する。ある局面において、通信装置235は、有線LAN(Local Area Network)ポートおよびWi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)モジュール等により実現される。印刷装置100は、クライアント端末110などの外部機器から、通信装置235を介してジョブを受信する。印刷装置100は、複数の通信装置235を備えてもよい。印刷装置100の各構成要素は、バス247を介して相互に通信する。
制御装置135は、CPU(Central Processing Unit)205と、RAM(Random Access Memory)210と、ROM(Read Only Memory)215と、HDD(Hard Disk Drive)220とを備える。
CPU205は、印刷装置100を制御するための制御プログラムを実行する。一例として、CPU205は、設定画面の表示、印刷処理、および印刷画像において画像不良が発生しているか否かを判断するためのプログラムを実行する。
RAM210は、CPU205によって実行されるアプリケーションプログラムと参照されるデータとを格納する。ある局面において、RAM210は、SRAM(Static Random Access Memory)またはDRAM(Dynamic Random Access Memory)により実現され得る。
ROM215は、CPU200において実行されるOS(Operating System)などのプログラムを格納する。ある局面において、ROM215は、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)またはフラッシュメモリーにより実現され得る。
HDD220は、印刷装置100において使用される様々なプログラムとデータとを格納する。他の局面において、HDD220に代えて、SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置が使用されてもよい。
図3は、クライアント端末110のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示されるように、クライアント端末110は、CPU300と、RAM305と、ROM310と、HDD315と、データリーダー/ライター317と、通信装置320と、入力装置322と、表示装置340と、バス345とを備える。
CPU300は、クライアント端末110全体の動作を制御する。一例として、CPU300は、入力装置322を介したユーザーからの入力に基づいて、通信装置320を介して印刷装置100にジョブを送信する。
通信装置320は、印刷装置100などの他の機器と通信回線105を介してデータを送受信する。
RAM305、ROM310、HDD315、データリーダー/ライター317、記憶媒体318、入力装置322、表示装置340およびバス345の構成ならびに機能は、RAM210、ROM215、HDD220、データリーダー/ライター232、記憶媒体233、入力装置230、表示装置225およびバス247の構成ならびに機能とそれぞれ同じである。したがって、これらの説明を繰り返さない。
[給紙部に起因する画像不良の回避]
図4を参照して、給紙部に起因する画像不良の回避について説明する。図4は、リカバリー印刷において、給紙部に起因する画像不良を回避するための印刷装置100の構成の一例を説明するブロック図である。
本明細書において、リカバリー印刷は、画像不良が検知された用紙、および当該用紙よりも後に印刷画像が形成されるために印刷装置の搬送経路内に既に給紙されている用紙に対応する印刷画像を、それぞれ、改めて新たな用紙に再印刷することを指す。
図4において、印刷装置100は、画像形成部400と、生成部405と、制御部410と、搬送部415と、給紙部420と、記憶部425と、入力部430とを備える。
画像形成部400は、クライアント端末110により送信されたジョブに含まれる原稿データに基づいて用紙に印刷画像を形成する。より具体的には、画像形成部400は、プリンターコントローラー113により当該原稿データから変換されたRIP画像データを用いて、用紙に印刷画像を形成する。ある局面において、画像形成部400は、画像形成ユニット120により実現される。
生成部405は、画像形成部400によって形成された印刷画像を読み取ることによって画像データを生成する。ある局面において、生成部405は、読み取り装置140,145の少なくとも1つにより実現される。
制御部410は、印刷装置100の動作を制御する。ある局面において、制御部410は、CPU200がROM215,HDD210等に格納されるプログラムを読み出してRAM210に展開しながら実行することにより実現される。制御部410の動作の詳細については、後述する。
搬送部415は、給紙部420に収容されている用紙のうち、ジョブによって指定された種類の用紙を1枚ずつ給紙する。搬送部415は、給紙部420A,420B,420C,420Dおよび420Eのうちいずれかから用紙を給紙する。ある局面において、搬送部415は、搬送装置127により実現される。
給紙部420は、用紙を収容する。図4の例において、印刷装置100は、5つの給紙部420A,420B,420C,420Dおよび420Eを備える。他の局面において、給紙部420の数は、5以外であってもよい。ある局面において、給紙部420は、給紙トレイ222により実現される。
記憶部425は、印刷装置100において使用される様々なプログラムとデータとを格納する。記憶部425は、例えば、リファレンスデータ426と、履歴情報428とを格納する。ある局面において、記憶部425は、ROM215およびHDD220等により実現される。
リファレンスデータ426は、生成部405により生成された画像データのうち、プルーフなどのテスト印刷の際にユーザーによって良質であると判定されたデータである。他の局面において、リファレンスデータは、プリンターコントローラー113により原稿データから変換されたRIP画像データであってもよい。
履歴情報428は、各給紙部420に収容されていた用紙において画像不良が発生した回数と、当該各給紙部420とが関連付いた情報である。履歴情報428は、例えば、給紙部420Aに収容されていた用紙において画像不良が発生した回数が「3」であり、給紙部420Bに収容されていた用紙における当該回数が「0」である情報を含む。
入力部430は、後述する第2の給紙部を、ジョブごとまたは印刷装置ごとに指定するユーザー指定の入力を受け付ける。例えば、印刷工場において複数の印刷装置100がある場合、ユーザーは、当該複数の印刷装置100の各々に対して、第2の給紙部を設定し得る。ある局面において、入力部430は、入力装置230により実現される。
制御部410の動作の詳細について説明する。制御部410は、給紙部420A,420B,420C,420Dおよび420Eのうちいずれから搬送部415が用紙を給紙するかを制御する。制御部410は、原稿データに基づいて印刷画像が形成される用紙が収容される給紙部を変更する場合、給紙部の変更命令を搬送部415に出力する。
また、制御部410は、画像不良を検知するための公知のアルゴリズムを用いることにより、生成部405により生成された画像データに基づいて、用紙に形成された印刷画像に画像不良が発生しているか否かを判断する。より具体的には、制御部410は、記憶部425に格納されたリファレンスデータと、生成部405により生成された画像データとを比較することにより、印刷画像に画像不良が発生しているか否かを判断する。当該判断における処理の具体例については、後述する。
また、制御部410は、画像不良が発生していることに基づいて、原稿データに基づいて印刷画像が形成される用紙が収容される給紙部を、画像不良が発生していた用紙が収容されていた給紙部(「第1の給紙部」ともいう)から、予め定められた設定情報が第1の給紙部と一致する他の給紙部(「第2の給紙部」ともいう)に変更する。当該予め定められた設定情報は、坪量、サイズおよび紙種のうち少なくとも1つを含む。
なお、第1の給紙部に収容されていた用紙に形成された印刷画像に画像不良が発生したときであっても、第2の給紙部が無い場合、制御部410は、印刷画像が形成される用紙が収容される給紙部として、第1の給紙部を引き続き使用してもよい。
上記設定情報は、上述されたATS機能に関する設定情報を含むジョブにおいて予め規定され得る。このとき、制御部410は、複数の給紙部420のうち、ジョブにおいて予め規定された給紙部のいずれかから第2の給紙部を決定する。当該設定情報は、印刷装置100を操作するユーザーにより入力部430を介して予め指定されてもよい。このとき、制御部410は、入力部430が受け付けたユーザー指定に基づいて、第2の給紙部を決定する。
例えば、ATS機能に関する設定は、第1の給紙部に収容されている用紙の坪量、サイズおよび紙種に一致する坪量、サイズおよび紙種を有する用紙が収容されている給紙部のいずれかから制御部410が第2の給紙部を決定するように、予め規定されているとする。また、給紙部420Aに収容されている用紙の坪量、サイズおよび紙種は、給紙部420Bに収容されている用紙の坪量、サイズおよび紙種に一致するとする。このような場合、制御部410は、給紙部420Aに収容されていた用紙に形成された印刷画像に画像不良が発生していることに基づいて、印刷画像が形成される用紙が収容される給紙部を、給紙部420Aから給紙部420Bに変更する。
また、制御部410は、給紙部420に収容されていた用紙において画像不良が発生した回数をカウントする。制御部410は、当該回数を履歴情報428として記憶部425に格納する。例えば、給紙部420Aに収容されていた用紙において画像不良が発生した場合、制御部410は、給紙部420Aに収容されていた用紙において画像不良が発生した回数を1カウントアップする。制御部410は、印刷画像が形成される用紙が収容される給紙部を、給紙部420Aから、給紙部420Aと上記設定情報が一致する給紙部420Bに変更するときに、給紙部420Aに収容されていた用紙において画像不良が発生した回数を維持する。制御部410は、維持された当該回数を記憶部425に格納する。
また、制御部410は、各給紙部420に収容されていた用紙において画像不良が発生した回数のいずれか1つが予め定められた閾値に達したか否かを判断する。制御部410は、当該回数のいずれか1つが予め定められた閾値に達することに基づいて、ジョブを停止する。制御部410は、例えば、給紙部420Aに収容されていた用紙において画像不良が発生した回数が閾値「5回」に達することに基づいて、ジョブを停止する。この場合、ある局面において、制御部410は、給紙部420Aに収容されていた用紙において画像不良が発生した回数をリセットしてもよい。
次に、画像不良の詳細について説明する。画像不良が発生する原因は様々であるが、画像不良の中には、給紙部420に起因して発生し得る画像不良がある。そのような画像不良は、印刷画像が形成される用紙が収容される給紙部を変更することにより回避できる。以下、給紙部420に起因して発生し得る画像不良の例として、位置ずれ、汚れおよび角折れについて説明する。
位置ずれは、原稿データにおいて指定される印刷画像が形成される位置と、画像形成部400により印刷画像が用紙に形成される位置とが異なる画像不良である。位置ずれは、印字ずれを含む。制御部410は、用紙に形成されるトンボの位置と、用紙の外縁との距離が、予め定められた基準距離よりも閾値距離以上に異なることに基づいて、位置ずれが発生していると判断する。ここで、本開示では、トンボは、印刷工程において用紙に形成される印刷画像の位置を調整するために、用紙の四隅の付近などに形成される目印である。トンボは、例えば用紙の各辺に対して平行な線を含み得る。位置ずれは、例えば、給紙部420に格納される一束の用紙に対して基準精度未満の断裁がなされていたときに発生し得る。基準精度未満の断裁に起因する位置ずれについては、図11を参照して後述する。
汚れは、印刷画像における部分のうち、本来想定される濃度より閾値を超えるほど濃度が異なる画像不良である。制御部410は、生成部405により生成される画像データとリファレンスデータ426とを比較したときに、当該画像データにおいて濃度が閾値を超えるほどリファレンスデータ426と異なっている部分があるときに、汚れが発生していると判断する。汚れが発生するかと判断されるか否かは、印刷画像が形成される用紙の紙種によって異なり得る。例えば、再生紙などの製造コストが比較的安い用紙は、給紙トレイに収容されている時点で、その用紙自体が汚れている場合がある。制御部410は、このような用紙に形成された印刷画像において画像不良が発生しているか否かを判断する場合、仮に印刷画像自体に画像不良が発生していないときであっても、用紙自体の汚れから画像不良が発生していると判断し得る。
角折れは、用紙の四隅の角のうち少なくとも1つが折れる現象である。制御部410は、生成部405により生成される画像データにおいて、用紙の四隅のうち少なくとも1つを認識できないときに、角折れが発生している可能性があると判断し得る。角折れは、例えば、搬送部415が各給紙部420に収容されている用紙を取り出すときに、搬送経路におけるガイド部材に用紙の先端が引っかかることにより発生し得る。
[印刷装置100の制御構造]
以下、図5を参照して、本実施形態に従う印刷装置100の制御構造について説明する。図5は、印刷装置100が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示される印刷装置100の動作は、ある局面において、CPU205がROM215に格納された制御プログラムを実行することにより実現される。
ステップS505において、CPU205は、クライアント端末110からジョブを受信する。当該ジョブは、ATS機能に関する設定を含み得る。
ステップS510において、CPU205は、制御部410として、受信したジョブに含まれる原稿データに基づいて印刷画像を用紙に形成するように画像形成ユニット120を制御する。画像形成ユニット120は、当該制御に従って、画像形成部400として、印刷画像を用紙に形成する。CPU205は、画像形成ユニット120により当該印刷画像が用紙に形成されたことをRAM210に格納する。
ステップS515において、CPU205は、RAM210を参照することにより、ステップS510において用紙に形成された印刷画像を読み取るように、読み取り装置140を制御する。読み取り装置140は、当該制御に従って、生成部405として、当該印刷画像を読み取ることによって画像データを生成する。CPU205は、読み取り装置140により画像データが生成されたことをRAM210に格納する。
ステップS525において、CPU205は、制御部410として、ステップS515において生成された画像データに基づいて、用紙に形成された印刷画像に画像不良が発生しているか否かを判断する。印刷画像に画像不良が発生している場合(ステップS525においてYES)、CPU205は、制御をステップS530へ進める。そうでない場合(ステップS525においてNO)、CPU205は、制御をステップS570へ進める。
ステップS530において、CPU205は、制御部410として、画像不良を検知した回数が閾値に達したか否かを判断する。すなわち、CPU205は、各給紙部420に収容されていた用紙において画像不良が発生した回数のいずれか1つが予め定められた閾値に達したか否かを判断する。当該回数のいずれか1つが予め定められた閾値に達した場合(ステップS530においてYES)、CPU205は、制御をステップS590へ進める。そうでない場合(ステップS530においてNO)、CPU205は、制御をステップS535へ進める。
ステップS535において、CPU205は、制御部410として、受信したジョブにおいてATS機能に基づいて、または印刷装置100の設定の際にユーザー指定によって給紙部420の切り替え設定がなされているか否かを判断する。給紙部420の切り替え設定がなされている場合(ステップS535においてYES)、CPU205は、制御をステップS540へ進める。そうでない場合(ステップS535においてNO)、CPU205は、制御をステップS560へ進める。給紙部420の切り替え設定については、図7〜図9を参照して説明する。
ステップS540において、CPU205は、制御部410として、画像不良が発生していた用紙が収容されていた第1の給紙部と設定情報が一致する第2の給紙部があるか否かを判断する。第2の給紙部がある場合(ステップS540においてYES)、CPU205は、制御をステップS545へ進める。そうでない場合(ステップS540においてNO)、CPU205は、制御をステップS560へ進める。
ステップS545において、CPU205は、制御部410として、第1の給紙部に収容されていた用紙において、画像不良を検知した回数を記憶部425としてのHDD220に格納する。当該回数をHDD220に格納することについては、図10を参照して説明する。
ステップS550において、CPU205は、第2の給紙部から給紙するように搬送装置127を制御する。搬送装置127は、当該制御に従って、搬送部415として、第2の給紙部から給紙する。
ステップS560において、CPU205は、予め規定または指定された第1の給紙部から給紙するように引き続き搬送装置127を制御する。搬送装置127は、当該制御に従って、第1の給紙部から引き続き給紙する。
ステップS570において、CPU205は、受信したジョブに含まれる出力部数の情報に基づいて、全ての画像の形成が完了したか否かを判断する。画像の形成が完了した場合(ステップS570においてYES)、CPU205は、制御をステップS580へ進める。そうでない場合(ステップS570においてNO)、CPU205は、制御をステップS510へ戻す。
ステップS580において、CPU205は、受信したジョブに含まれる出力部数の情報に基づいて、全ての画像の読み取りが完了したか否かを判断する。画像の読み取りが完了した場合(ステップS580においてYES)、CPU205は、印刷装置100の搬送経路内に残っている用紙を排出トレイ160へ搬送するように搬送装置127を制御した後に、一連の制御を終了する。そうでない場合(ステップS580においてNO)、CPU205は、制御をステップS515へ戻す。
ステップS590において、CPU205は、ジョブを停止する前に、画像不良を検知した回数をリセットする。その後、CPU205は、リカバリー印刷が閾値回数以上繰り返されることを防止するためにジョブを停止し、一連の制御を終了する。
[印刷装置100の動作の具体例]
図6を参照して、印刷装置100の動作の具体例について説明する。図6は、給紙トレイに起因する画像不良を回避するために印刷装置100が行う動作の具体例を示す図である。
図6において、用紙600,605,610,615,620,625,630および635が示されている。第1の給紙トレイは、第1の給紙部に対応する。第2の給紙トレイは、第2の給紙部に対応する。
用紙600,605,610,615および620は、第1の給紙トレイに収容されていた用紙を表す。用紙625,630および635は、第2の給紙トレイに収容されていた用紙を表す。
画像形成ユニット120は、用紙600,605,610,615および620に、それぞれ、P1、P2、P3、P4およびP5に対応する印刷画像を形成する。「P」はページを表す。
図6の例では、P1およびP2に対応する印刷画像において画像不良が発生していない一方で、P3に対応する印刷画像において画像不良が発生している。CPU205は、当該印刷画像に画像不良が発生していることに基づいて、用紙600および605を排出トレイ160へ搬送するように搬送装置127を制御する。他方、P4およびP5に対応する印刷画像において画像不良が発生していないが、用紙610よりも後に印刷画像が形成されるために第1の給紙トレイから給紙された用紙615および620が印刷装置100の搬送経路内に残っているとする。このとき、搬送装置127は、既に給紙された用紙610,615および620をパージトレイ155へ搬送する。その後、CPU205は、印刷を一時的に停止する。
CPU205は、用紙610に形成された印刷画像に画像不良が発生していることに基づいて、印刷画像が形成される用紙が収容される給紙トレイを、第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに変更する。その後、CPU205は、画像形成ユニット120および搬送装置127を制御することにより、印刷を再開する。
より具体的には、搬送装置127は、第2の給紙トレイに収容されている用紙625と、用紙630と、用紙635とを1枚ずつ、画像形成ユニット120に向けて給紙する。画像形成ユニット120は、用紙625と、用紙630と、用紙635とに、それぞれ、画像不良が発生した用紙に対応するページ「P3」と、それ以降のページ「P4」と「P5」とに対応する印刷画像を形成することにより、リカバリー印刷を実行する。
次に、印刷装置100によるリカバリー印刷における他の局面について説明する。図6の例では、CPU205は、画像不良が発生していることに基づいてリカバリー印刷を開始する際に、第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに給紙トレイを変更する。他の局面において、CPU205は、リカバリー印刷を開始する際に給紙トレイを変更せずに、リカバリー印刷を開始した後に再び画像不良が発生していることに基づいて、第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに給紙トレイを変更してもよい。
例えば、CPU205がリカバリー印刷を開始してから画像形成ユニット120が予め定められた閾値枚数の用紙に印刷画像を形成するまでの間に、再び画像不良が発生する場合を想定する。この場合、画像不良は、突発的な原因により発生しているのではなく、給紙トレイに起因して発生している可能性がある。そこで、CPU205は、リカバリー印刷を開始した後に再び画像不良が発生することに基づいて、第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに給紙トレイを変更してもよい。これにより、突発的な原因に起因するのではなく、給紙トレイに起因して画像不良が繰り返して発生することを抑制できる。
図7および図8を参照して、本実施形態におけるATS機能について説明する。図7は、ジョブチケットの設定に関する画面700を示す図である。
図7において、画面700は、ユーザーがジョブチケットの詳細な設定をするために、クライアント端末110の表示装置340に示される。画面700は、基本設定情報705,用紙の設定情報710と、ボタン715,720とを含む。
基本設定情報705は、原稿データのファイル名、出力部数、印刷面、倍率およびカラーに関する情報を表す。図7の例では、基本設定情報705としての、原稿データのファイル名、出力部数、印刷面、倍率およびカラーに関する情報は、それぞれ、「abc」、「10」、「片面」、「1,000」および「フルカラー」である。
用紙の設定情報710は、給紙トレイ、用紙のサイズ、紙種および坪量に関する情報を表す。図7の例において、用紙の設定情報710としての、給紙トレイ、用紙のサイズ、紙種および坪量は、それぞれ、「第1の給紙トレイ」、「A4」、「普通紙」および「65g/m」である。
ボタン715は、ATS機能を有効または無効にするためにユーザーにより操作される。ユーザーは、ボタン715を「ON」または「OFF」に操作することにより、それぞれ、ATS機能を有効または無効にできる。
ボタン720は、ATS機能に関する設定を変更するためにユーザーにより操作される。ユーザーがボタン720を操作することにより、画面700は、図8を参照して説明する画面に切り替わる。
図8は、ジョブにおけるATS機能の設定に関する画面800を示す図である。画面800は、クライアント端末110の表示装置340に示される。
画面800において、「第1の給紙トレイ」、「第2の給紙トレイ」、「第3の給紙トレイ」、「第4の給紙トレイ」および「第5の給紙トレイ」は、それぞれ、給紙部420A,420B,420C,420Dおよび420Eに対応している。
画面800は、メッセージ802と、テーブル803と、ボタン840,845とを含む。
メッセージ802は、「パージ後に切り替える給紙トレイを設定してください」と表示している。メッセージ802は、画面800が、用紙がパージトレイ155に排出された後に切り替える給紙トレイを、ATS機能を用いて設定する操作を受け付けるための画面であることをユーザーに説明している。
テーブル803は、列805,810,815,820および825と、行828,830,832,834および836とを含む。
列805は、印刷装置100が備える給紙トレイを表す情報を保持している。列810は、各給紙トレイに収容される用紙のサイズを表す情報を保持している。列815は、各給紙トレイに収容される用紙の紙種を表す情報を保持している。列820は、各給紙トレイに収容される用紙の坪量を表す情報を保持している。列825は、使用される予定の給紙トレイと予め規定された設定情報が一致する他の給紙トレイに対する、ATS機能における優先順位を表す情報を保持している。
行828は、第1の給紙トレイに対して、列810〜列825が表す情報を保持している。行830は、第2の給紙トレイに対する当該情報を保持している。行832は、第3の給紙トレイに対する当該情報を保持している。行834は、第4の給紙トレイに対する当該情報を保持している。行836は、第5の給紙トレイに対する当該情報を保持している。このように、列810〜列820により表される予め定められた設定情報は、各給紙トレイに対応付けられている。
図8の例において、第1の給紙トレイは、サイズ、紙種および坪量が、それぞれ、「A4」、「普通紙」および「65g/m」である用紙を収容しており、ジョブにおいて最初に使用される予定の給紙トレイである。第2の給紙トレイおよび第3の給紙トレイに収容されている用紙のサイズ、紙種および坪量は、第1の給紙トレイに収容されている用紙のサイズ、紙種および坪量に一致している。そのため、第2の給紙トレイおよび第3の給紙トレイは、リカバリー印刷において第1の給紙トレイの次に用いられ得る給紙トレイである。画面800は、ユーザーが認識しやすいように、第2の給紙トレイおよび第3の給紙トレイにそれぞれ対応する、行830および832を太枠で囲んで表示してもよい。
図8に示されるように、第1の給紙トレイに収容されていた用紙において発生した画像不良をCPU205が検知して、ATS機能に基づいて給紙トレイを変更する場合、第2の給紙トレイに対するATS機能の優先順位は、1番目である。同様に、第3の給紙トレイに対する当該順位は、2番目である。例えば、上記の場合において、CPU205は、第1の給紙トレイから変更する給紙トレイを、第3の給紙トレイよりも優先順位が高い第2の給紙トレイに決定する。さらにその後、第2の給紙トレイに収容されていた用紙に形成される印刷画像において画像不良が発生する場合、CPU205は、第2の給紙トレイから、その次に優先順位が高い第3の給紙トレイに給紙トレイを変更し得る。
上記の例において、CPU205は、サイズ、紙種および坪量に関する設定情報が第1の給紙トレイに対応付けられている当該設定情報に一致している第2の給紙トレイおよび第3の給紙トレイを、変更先の給紙トレイとして用いる。他の局面において、ユーザーにより規定された設定情報がサイズ、紙種および坪量のうち1つまたは2つであるとする。このとき、CPU205は、当該1つまたは2つの設定情報が第1の給紙トレイに対応けられている当該情報に一致している給紙トレイを、変更先の給紙トレイとして用いてもよい。
例えば、当該規定された設定情報がサイズおよび坪量である場合、第1の給紙トレイに収容されている用紙のサイズおよび坪量に一致するサイズおよび坪量を有する用紙が収容されている給紙トレイは、第2の給紙トレイ、第3の給紙トレイおよび第4の給紙トレイである。したがって、この場合、CPU205は、第2〜第4の給紙トレイのうちいずれかを、リカバリー印刷において第1の給紙トレイから変更する給紙トレイとして用いる。ユーザーは、画面800を用いることにより、それらの給紙トレイの各々に対してATS機能における優先順位を規定してもよい。このとき、画面800は、第2の給紙トレイ、第3の給紙トレイおよび第4の給紙トレイにそれぞれ対応する行830、行832および行834を、ユーザーが認識しやすいように太枠で囲んで表示してもよい。また、それらの給紙トレイのうちリカバリー印刷において変更先の給紙トレイとして用いられるべきでない給紙トレイがある場合、ユーザーは、当該給紙トレイに対して優先順位を規定しなくてもよい。
ボタン840は、給紙トレイの切り替え設定をジョブに反映するユーザー操作を受け付ける。より具体的には、ユーザーは、ボタン840を操作することにより、リカバリー印刷における変更先の給紙トレイの設定をジョブに反映できる。
ボタン845は、給紙トレイの切り替え設定をキャンセルするユーザー操作を受け付ける。より具体的には、ユーザーは、ボタン845を操作することにより、給紙トレイの切り替え設定をキャンセルできる。このとき、表示装置340に表示される画面は、画面800から画面700に切り替わる。
ここで、ATS機能を用いることのメリットについて説明する。印刷ジョブによっては、例えば追い刷り印刷などにおいて、画像形成ユニット120が予め規定された給紙トレイに収容されている用紙上のみに画像を印刷する場合がある。追い刷り印刷は、既に画像が形成された用紙上に画像を追加的に印刷することである。追い刷り印刷において、ユーザーは、当該予め規定された給紙トレイに収容されている用紙のみに画像が形成されることを望んでいる。
例えば、追い刷り印刷を行うジョブにおいて、第1の給紙トレイおよび第2の給紙トレイは、既に画像が形成された用紙を収容しているとする。他方、第3の給紙トレイは、追い刷り印刷において必要とされる、既に当該画像が形成された用紙を収容していないとする。したがって、第3の給紙トレイに対応付けられたサイズなどの設定情報が第1の給紙トレイに対する当該情報に一致するとしても、CPU205は、追い刷り印刷において、リカバリー印刷の際の変更先の給紙トレイとして第3の給紙トレイを用いる必要がない。このとき、ユーザーは、ATS機能を用いることにより、追い刷り印刷におけるリカバリー印刷の際の変更先の給紙トレイを、第2の給紙トレイのみに設定できる。
以上のように、ATS機能を用いることにより、追い刷り印刷などを行うジョブにおいても、画像形成ユニット120は、ユーザーが所望する用紙に対してのみ印刷画像を形成できる。なお、ATS機能は、使用中の給紙トレイに収容されている用紙が無くなった場合に、当該用紙が無くなった給紙トレイから他のトレイに給紙トレイを切り換えるためにも用いられ得る。
図9を参照して、印刷装置100を操作するユーザーによる給紙トレイの切り替え設定について説明する。図9は、印刷ジョブごとまたは印刷装置ごとに給紙トレイを切り替える設定に関する画面900を示す図である。画面900は、印刷装置100の操作パネル130に示される。
画面900は、メッセージ902と、テーブル903と、ボタン940,945とを含む。メッセージ902、ボタン940,945の構成および機能は、メッセージ802、ボタン840,845の構成および機能とそれぞれ同じである。したがって、当該構成および機能の説明は繰り返さない。
テーブル903は、列905,910,915,920,925および927と、行928,930,932,934および936とを含む。列905,910,915,920および925、ならびに行928,930,932,934および936の構成ならびに機能は、列805,810,815,820および825、ならびに行828,830,832,834および836の構成ならびに機能とそれぞれ同様である。したがって、当該構成および機能の説明は繰り返さない。
列927は、使用される予定の給紙トレイに対応付けられている設定情報に当該設定情報が一致する他の給紙トレイに対して、印刷装置100を操作するユーザーが指定する優先順位を表す情報を保持している。印刷装置100を操作するユーザーが列927に対して指定する優先順位は、ATS機能において規定された優先順位(図8)と異なっていてもよい。
図9において、第1の給紙トレイが使用中であり、リカバリー印刷において用いられるATS機能において、第2の給紙トレイに対する優先順位が1番目であり、第3の給紙トレイに対する優先順位が2番目である。したがって、ATS機能において規定された優先順位に基づくと、リカバリー印刷において、CPU205は、第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに給紙トレイを変更することになる。
このとき、印刷装置100を操作するユーザーは、ジョブが実行されている間に、第2の給紙トレイに収容されている用紙に対して紙さばきをするために、第2の給紙トレイを開け閉めする場合がある。紙さばきは、用紙の搬送不良を防ぐために、用紙と用紙の間に空気を入れる作業である。上記の場合、ユーザーが紙さばきをするとき、および給紙トレイを開け閉めした後に、当該給紙トレイに収容されている用紙の位置がずれることがある。その結果、図11を参照して説明するように、当該トレイに収容されている用紙に画像形成ユニット120が印刷画像を形成するときに、画像不良としての位置ずれが発生し得る。
したがって、上記の場合において、ATS機能において第2の給紙トレイに対して規定されている優先順位が最も高いとしても、CPU205は、リカバリー印刷において、第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに給紙トレイを変更しないことが望ましい。より具体的には、CPU205は、画像不良を検知したときに、第1の給紙トレイから第3の給紙トレイに給紙トレイを変更することが望ましい。
そこで、上記の場合において、ユーザーは、リカバリー印刷における変更先の給紙トレイに対する優先順位を列927におけるセルに入力して指定する。これにより、ATS機能において規定される変更先の給紙トレイに対する優先順位に拘わらず、印刷装置100を操作するユーザーが当該優先順位を指定できる。その結果、印刷装置100を操作するユーザーは、ジョブが実行されている間に紙さばき、および給紙トレイの開け閉めをした場合であっても、位置ずれなどの給紙トレイに起因する画像不良が発生することを抑制できる。
図10を参照して、給紙トレイが切り替わる前後における、各給紙トレイに収容されていた用紙において画像不良が検知された回数の変化について説明する。図10は、記憶部425に格納されるテーブル1000の変化の様子の一例を示す図である。
テーブル1000は、列1005と、列1010と、列1015とを含む。テーブル1050は、列1055と、列1060と、列1065とを含む。列1005および列1055は、印刷装置100が備える給紙トレイを表す情報を保持している。列1010および列1060は、各給紙トレイの使用状態を表す情報を保持している。列1015および列1065は、各給紙トレイに収容されていた用紙において画像不良が検知された回数を表す情報を保持している。
また、図10において、図8および図9と同様に、第1の給紙トレイに対応付けられた設定情報は、第2の給紙トレイおよび第3の給紙トレイに対応付けられた当該設定情報と一致しているとする。
テーブル1000において、第1の給紙トレイの使用状態が「使用中」であり、第1の給紙トレイに収容されていた用紙に形成された印刷画像において画像不良が検知された回数が「3」回である。使用状態が空欄であるセルは、対応する給紙トレイが使用されていないことを示す。
CPU205は、画像不良を検知したことに基づいて、使用中の給紙トレイである第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに給紙トレイを変更するとする。
このとき、CPU205は、テーブル1000を、テーブル1050に書き換える。より具体的には、CPU205は、第1の給紙トレイに対する「使用状態」の欄を「使用中」から空欄に変更し、「画像不良が検知された回数」の欄を「3」から「4」にカウントアップする。また、CPU205は、第2の給紙トレイに対する「使用状態」の欄を空欄から「使用中」に変更する。このとき、CPU205は、給紙トレイを変更するときに、変更前に使用された第1の給紙トレイに対する当該回数をリセットせずに維持し、当該回数をHDD220に格納する。これにより、以下に説明するように、給紙トレイに起因して画像不良が繰り返して発生することを抑制できる。
第1の給紙トレイに起因する画像不良が発生した場合において、仮に、CPU205が第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに給紙トレイを変更するとき、第1の給紙トレイに対する当該回数をリセットするとする。その後、例えば第2の給紙トレイに収容されている用紙が無くなるとする。ここで、CPU205が第2の給紙トレイから次に優先順位が高い第3の給紙トレイに給紙トレイを変更し、その後、第3の給紙トレイに収容されている用紙が無くなるとする。このとき、ジョブにおいて規定または指定された設定情報に対応する用紙が収容されている給紙トレイは、画像不良が発生した用紙が収容されていた第1の給紙トレイのみということになる。そこで、第1の給紙トレイに収容されている用紙に画像形成ユニット120が再び画像を形成すると、第1の給紙トレイに起因する画像不良が再び発生する可能性がある。
他方、CPU205が、第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに給紙トレイを変更するときに、第1の給紙トレイに収容されていた用紙において画像不良が発生した回数を維持し、当該回数をHDD220に格納するとする。その後、第2および第3の給紙トレイに収容されている用紙が無くなるとする。そこで、画像形成ユニット120は、ジョブにおいて規定または指定された設定情報に対応する用紙に画像を形成するために、第1の給紙トレイに収容されている用紙に画像を再び形成するとする。このとき、第1の給紙トレイに収容されている用紙において、給紙トレイに起因する画像不良が再び発生する場合を想定する。このような場合であっても、CPU205は、第1の給紙トレイに収容されていた用紙において画像不良が発生した回数が予め定められた閾値、例えば「5」回に達することに基づいて、ジョブを停止できる。テーブル1050において、第1の給紙トレイに対する当該回数が既に4回である。したがって、上記の場合、CPU205が第1の給紙トレイに対する「画像不良が検知された回数」の欄を「4」から「5」にカウントアップすることにより、当該回数は、閾値「5」回に達する。このとき、CPU205は、ジョブを停止する。これにより、リカバリー印刷において、第1の給紙トレイに起因する画像不良が繰り返して発生する可能性を抑制できる。
このように、リカバリー印刷において、CPU205が第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに給紙トレイを変更するときに、第1の給紙トレイに対する上記回数を維持し、当該回数をHDD220に格納することにより、給紙トレイに起因する画像不良が繰り返して発生することを抑制できる。
[位置ずれの抑制]
図11を参照して、給紙トレイに起因する画像不良の一例として位置ずれについて説明する。図11は、給紙トレイ内の用紙の束1100が斜めに断裁されている様子の一例を示す図である。
図11において、用紙の束1100と、第1の給紙トレイ1102とが示されている。用紙の束1100は、用紙の束1105と、用紙の束1110とを含む。
一般的に、印刷の工程において、一束の用紙に対して基準精度未満の断裁がなされる場合がある。より具体的には、図11に示されるように、第1の給紙トレイ1102に収容されている用紙の束1100が、断裁不良により斜めに断裁される場合がある。このとき、第1の給紙トレイ1102の上部に収容されている用紙の束1105に含まれる用紙のサイズは、本来の用紙サイズから閾値の範囲以内であるとする。他方、第1の給紙トレイ1102の下部に収容されている用紙の束1110に含まれる用紙のサイズは、断裁不良のため、本来の用紙サイズよりも閾値を超えるほど小さいとする。搬送装置127は、第1の給紙トレイ1102から給紙を開始するとき、まず用紙の束1105の一番上の用紙を1枚ずつ取り出して給紙する。
上述されたように、CPU205は、制御部410として、用紙に形成されるトンボの位置と、用紙の外縁との距離が、予め定められた基準距離よりも閾値以上に異なることに基づいて、位置ずれが発生していると判断する。
図11の例において、用紙の束1105に含まれる用紙に対して画像形成ユニット120により形成された印刷画像において、画像不良は発生しないとする。ここで、用紙の束1110に含まれる用紙のサイズは、断裁不良により、用紙の束1105に含まれる用紙のサイズよりも閾値を超えるほど小さい。したがって、用紙の束1105に含まれる用紙に形成されるトンボの位置と当該用紙の外縁との距離が基準距離から閾値内である一方で、用紙の束1110に含まれる用紙に対する当該距離は、基準距離よりも閾値以上に異なり得る。その結果、用紙の束1110に含まれる用紙に対して形成される印刷画像において位置ずれが発生し得る。
CPU205が印刷画像における画像不良として位置ずれを検知した時は、第1の給紙トレイに収容されている用紙の束1100のうち用紙の束1105に含まれる用紙が、搬送装置127により取り出されることにより無くなった時であり得る。その時は、第1の給紙トレイの下部に収容されている用紙の束1110に含まれる用紙を搬送装置127が給紙し始めた時でもあり得る。
他方、第2の給紙トレイに収容されている用紙の束は、まだ使用されていない場合がある。この場合、仮に同様の断裁不良により当該トレイ内の用紙のサイズが、当該用紙の束の上側部分と下側部分とにおいて位置ずれが発生し得るほど異なっていたとする。このようなときであっても、搬送装置127は、変更先の給紙トレイとして第2の給紙トレイが用いられる際に、当該用紙の束の上側部分に含まれる用紙から給紙する。したがって、画像形成ユニット120が当該用紙に印刷画像を形成している間、上記と同様の断裁不良に起因して、第2の給紙トレイに収容されていた用紙に印刷画像が形成されたときに位置ずれが発生する可能性は低い。
このように、CPU205が、リカバリー印刷において第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに給紙トレイを変更することにより、画像形成ユニット120は、いずれの給紙トレイに対しても用紙の束の上側部分に含まれる用紙のみに印刷画像を形成できる。これにより、上記のような断裁不良に起因する位置ずれが発生することを抑制できる。第1の給紙トレイに対応付けられている予め定められた設定情報に当該設定情報が一致する第3の給紙トレイに収容されていた用紙に対して、基準精度未満の断裁がなされている場合についても同様である。また、各給紙トレイの下部に収容されている用紙の束1110に含まれる用紙のサイズが、断裁不良のため、本来の用紙サイズよりも閾値を超えるほど大きい場合についても同様である。
[他の画像不良の抑制]
上述されたように、給紙トレイに起因する画像不良は、位置ずれに限定されず、汚れおよび角折れなども含む。以下、給紙トレイを第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに変更することにより、汚れおよび角折れが画像不良として検知されることも抑制できることについて説明する。
まず、汚れについて説明する。例えば、第1の給紙トレイに再生紙が収容されており、その再生紙自体が汚れている場合を想定する。この場合、CPU205は、第1の給紙トレイに収容された用紙に印刷画像が形成された後、当該用紙において汚れが発生したと判断したとする。
ここで、リカバリー印刷の際に、印刷画像が形成される用紙が収容される給紙トレイが、第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに切り替わるように、ATS機能において規定されているか、またはユーザーにより印刷装置100の設定として指定されているとする。さらに、第2の給紙トレイが収容している用紙は、汚れていないとする。加えて、第2の給紙トレイは、第1の給紙トレイに収容されている用紙のサイズおよび坪量に一致するサイズおよび坪量を有する用紙を収容し、当該用紙の紙種は、第1の給紙トレイに収容されている用紙の紙種と異なる、例えば上質紙であるとする。
このとき、CPU205は、給紙トレイを第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに変更することにより、画像形成ユニット120により印刷画像が形成される用紙のサイズおよび坪量を変えることなく、用紙自体の汚れに起因する画像不良が検知されることを抑制できる。
次に、角折れについて説明する。例えば、第1の給紙トレイに収容された用紙に印刷画像が形成された後、CPU205が当該用紙において角折れが発生している可能性があると判断した場合を想定する。この場合、第1の給紙トレイに収容された用紙が搬送装置127により取り出されるときに、用紙の先端が第1の給紙トレイから画像形成ユニット120までの搬送経路におけるガイド部材に引っかかることにより、角折れが発生しているとする。他方、第2の給紙トレイに収容された用紙については、画像形成ユニット120までの搬送経路において角折れが発生する上記のような要因が無いことがあり得る。このとき、CPU205は、給紙トレイを、第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに変更することにより、角折れが発生することを抑制できる。
[実施形態の効果]
実施形態における印刷装置100によれば、画像不良が発生していることに基づいて印刷画像が形成される用紙が収容される給紙部を第1の給紙トレイから第2の給紙トレイに変更することにより、給紙トレイに起因する画像不良が発生することを抑制できる。その結果、リカバリー印刷が繰り返されることによりトナー、インクおよび用紙などの資源が浪費されることを抑制でき、作業時間も短縮できる。
[変形例]
図5において、CPU205がプログラムを実行するために必要な処理を実現する構成が例示された。他の局面において、これらの提供される処理の一部または全部は、専用のハードウェア回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)などの専用回路を用いて実装されてもよい。
他の局面において、制御部410は、クライアント端末110に含まれるCPU300がROM310,HDD315等に格納されるプログラムを読み出してRAM305に展開しながら実行することにより実現されてもよい。このとき、CPU300は、画像形成ユニット120により形成された印刷画像が読み取り装置140,145により読み取られることによって生成される画像データを取得する。また、制御部410を実現するプログラムは、クライアント端末110のHDD315などに記憶部として格納されてもよく、CPU300は、当該記憶部からプログラムを読み出し、実行する。
さらに他の局面において、プログラムは、HDD210,315に代えて、記憶媒体233,318に格納されていてもよい。記憶媒体233,318は、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリー、メモリーカード、FD(Flexible Disk)、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリーカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性の記憶媒体が用いられてもよい。また、印刷装置100は、例えば通信回線105を介したダウンロードによって、プログラムを取得してもよい。
さらに他の局面において、印刷装置100は、1次転写方式の印刷装置であってもよいし、モノクロプリンタまたはカラープリンタのいずれかに限定されない。
さらに他の局面において、印刷装置100は、プリンター、スキャナー、コピー機、ファクシミリ等の機能を兼ね備えたMFP(Multifunction Peripheral)として実現されてもよい。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。
50 印刷システム、100 印刷装置、110 クライアント端末、113 プリンターコントローラー、120 画像形成ユニット、125 後処理装置、127 搬送装置、130 操作パネル、135 制御装置、140,145 読み取り装置、150 パージユニット、155 パージトレイ、160 排出トレイ、205 CPU、210,305 RAM、215,310 ROM、222 給紙トレイ、225,340 表示装置、230,322 入力装置、400 画像形成部、405 生成部、410 制御部、415 搬送部、420 給紙部、425 記憶部、430 入力部。

Claims (15)

  1. 印刷装置であって、
    シートを収容する複数の給紙部と、
    原稿データに基づいてシートに印刷画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって形成された前記印刷画像を読み取ることによって画像データを生成する生成部と、
    前記印刷装置の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記画像データに基づいて、前記印刷画像に画像不良が発生しているか否かを判断し、
    前記画像不良が発生していることに基づいて、前記原稿データに基づいて印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を、前記画像不良が発生していた前記シートが収容されていた第1の給紙部から、予め定められた設定情報が前記第1の給紙部と一致する第2の給紙部に変更する、印刷装置。
  2. 前記予め定められた設定情報は、坪量、サイズおよび紙種のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記複数の給紙部のうち、前記原稿データが含まれるジョブにおいて予め規定された給紙部のいずれかから前記第2の給紙部を決定する、請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記第2の給紙部を、ジョブごとまたは印刷装置ごとに指定するユーザー指定の入力を受け付ける入力部をさらに備え、
    前記制御部は、前記ユーザー指定に基づいて、前記第2の給紙部を決定する、請求項1または2に記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1の給紙部に収容されていたシートにおいて前記画像不良が発生した回数をカウントし、
    前記印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を前記第1の給紙部から前記第2の給紙部に変更するときに、前記画像不良が発生した前記回数をメモリーに格納し、
    前記画像不良が発生した前記回数が予め定められた閾値に達することに基づいて、前記原稿データが含まれるジョブを停止する、請求項1から4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 原稿データに基づいてシートに形成された印刷画像を読み取ることによって生成された画像データを取得するステップと、
    前記画像データに基づいて、前記印刷画像に画像不良が発生しているか否かを判断するステップと、
    前記画像不良が発生していることに基づいて、前記原稿データに基づいて印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を、前記画像不良が発生していた前記シートが収容されていた第1の給紙部から、予め定められた設定情報が前記第1の給紙部と一致する第2の給紙部に変更するステップとを含む、印刷制御方法。
  7. 前記予め定められた設定情報は、坪量、サイズおよび紙種のうち少なくとも1つを含む、請求項6に記載の印刷制御方法。
  8. 前記原稿データが含まれるジョブにおいて予め規定された給紙部のいずれかから前記第2の給紙部を決定するステップをさらに含む、請求項6または7に記載の印刷制御方法。
  9. 前記第2の給紙部を、ジョブごとまたは印刷装置ごとに指定するユーザー指定の入力を受け付けるステップと、
    前記ユーザー指定に基づいて、前記第2の給紙部を決定するステップとをさらに含む、請求項6または7に記載の印刷制御方法。
  10. 前記第1の給紙部に収容されていたシートにおいて前記画像不良が発生した回数をカウントするステップと、
    前記印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を前記第1の給紙部から前記第2の給紙部に変更するときに、前記画像不良が発生した前記回数をメモリーに格納するステップと、
    前記画像不良が発生した前記回数が予め定められた閾値に達することに基づいて、前記原稿データが含まれるジョブを停止するステップとをさらに含む、請求項6から9のいずれか1項に記載の印刷制御方法。
  11. コンピューターに、
    原稿データに基づいてシートに形成された印刷画像を読み取ることによって生成された画像データを取得するステップと、
    前記画像データに基づいて、前記印刷画像に画像不良が発生しているか否かを判断するステップと、
    前記画像不良が発生していることに基づいて、前記原稿データに基づいて印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を、前記画像不良が発生していた前記シートが収容されていた第1の給紙部から、予め定められた設定情報が前記第1の給紙部と一致する第2の給紙部に変更するステップとを実行させる、プログラム。
  12. 前記予め定められた設定情報は、坪量、サイズおよび紙種のうち少なくとも1つを含む、請求項11に記載のプログラム。
  13. 前記原稿データが含まれるジョブにおいて予め規定された給紙部のいずれかから前記第2の給紙部を決定するステップを前記コンピューターにさらに実行させる、請求項11または12に記載のプログラム。
  14. 前記第2の給紙部を、ジョブごとまたは印刷装置ごとに指定するユーザー指定の入力を受け付けるステップと、
    前記ユーザー指定に基づいて、前記第2の給紙部を決定するステップとを前記コンピューターにさらに実行させる、請求項11または12に記載のプログラム。
  15. 前記第1の給紙部に収容されていたシートにおいて前記画像不良が発生した回数をカウントするステップと、
    前記印刷画像が形成されるシートが収容される給紙部を前記第1の給紙部から前記第2の給紙部に変更するときに、前記画像不良が発生した前記回数をメモリーに格納するステップと、
    前記画像不良が発生した前記回数が予め定められた閾値に達することに基づいて、前記原稿データが含まれるジョブを停止するステップとを前記コンピューターにさらに実行させる、請求項11〜14のいずれか1項に記載のプログラム。
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