JP2021151679A - クランプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロータシャフトと箱をそれぞれクランプすることができる低コストのクランプ装置を提供する。【解決手段】チャック式でワークのクランプを行う第1のクランプ部12と、引掛式でワークのクランプを行う第2のクランプ部13と、を備え、第1のクランプ部12は、第1のクランプハンド12aと第2のクランプハンド12bと、からなる一対のクランプハンドを有し、第2のクランプ部13は、第1のクランプ部12に設けられた第2のクランプハンド12bと対になる第3のクランプハンド13aを有し、第3のクランプハンド13aは、ワークを把持する際にワークを第3のクランプハンド13aに係止させる係止爪13dと、ワークの下部を支持する支持部13eと、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、クランプ装置に関する。
近年、ロボットハンド(クランプハンド)を用いた部品の供給設備において、箱内に載置されたロータシャフトをクランプハンドによりクランプして後工程に供給し、さらに、クランプハンドを用いて空になった箱を回収するということが行われている。
従来、このような分野の技術として、特開2019−042924号公報がある。この公報に記載されたクランプ装置では、把持対象物(ワーク)の種類ごとにクランプハンドを使い分ける構成が記載されている。具体的には、このクランプ装置では、ロータシャフトをクランプするためのクランプハンドと、箱をクランプするためのクランプハンドを着脱する。
しかしながら、前述した従来のクランプ装置では、ATC(Automatic Tool Exchanger)等を用いてクランプハンドの着脱を行う必要がある。これは、例えばロータシャフトと箱では形状やサイズが異なるため、同一のクランプハンドによりクランプすることが困難であるからである。しかしながら、クランプハンドが着脱式である場合には、把持対象物に対して適切な形状の複数のクランプハンドを用意する必要があり、コストが増大するという問題もある。さらに、クランプハンドを交換するためにATCを導入した場合、ATCの導入コストや、ATCを設置するスペースの確保、クランプハンドの着脱に要する時間のコストなどが発生することが考えられる。
本発明は、ロータシャフトと箱をそれぞれクランプすることができる低コストのクランプ装置を提供するものである。
本発明は、ロータシャフトと箱をそれぞれクランプすることができる低コストのクランプ装置を提供するものである。
本発明にかかるクランプ装置は、チャック式でワークのクランプを行う第1のクランプ部と、引掛式でワークのクランプを行う第2のクランプ部と、を備え、前記第1のクランプ部は、第1のクランプハンドと、第2のクランプハンドと、を有する一対のクランプハンドを有し、前記第2のクランプ部は、前記第1のクランプ部に設けられた前記第2のクランプハンドと対になる第3のクランプハンドを有し、前記第3のクランプハンドは、ワークを把持する際にワークを前記第3のクランプハンドに係止させる係止爪と、ワークの下部を支持する支持部と、を有する。
これにより、異なる種類の複数のワークをクランプすることができる。
これにより、異なる種類の複数のワークをクランプすることができる。
これにより、ロータシャフトと箱をそれぞれクランプすることができる低コストのクランプ装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1及び図2に示すように、クランプ装置1は、基部11と、第1のクランプ部12と、第2のクランプ部13と、を備える。なお図1は、クランプ装置1の斜視図であり、図2はクランプ装置1の側面図である。
基部11には、第1のクランプ部12と、第2のクランプ部13がそれぞれ連結されている。例えば基部11は、複数の軸周りで稼働することによって位置調整を行うロボットアームの先端に連結されている。これにより、ワークに対してクランプ可能であるように、第1のクランプ部12及び第2のクランプ部13の位置や角度を調整することができる。
なお例えば、基部11には、第1のクランプ部12を開閉動作させるための機構が配置されていてもよい。
図1及び図2に示すように、第1のクランプ部12は、第1のクランプハンド12aと、第2のクランプハンド12bを有する。第1のクランプハンド12a及び第2のクランプハンド12bは、それぞれ基部11から立設するように設けられている。
ここで、第1のクランプハンド12aと、第2のクランプハンド12bが基部11から延びる上下方向をZ方向、互いに対向している水平方向をX方向として説明する。ここで、基部11は上方に配置され、第1のクランプハンド12a及び第2のクランプハンド12bの先端部は下方に配置されるものとする。さらに、X方向とZ方向は互いに垂直であるものとし、X方向及びZ方向の両方に垂直である水平方向をY方向として、各部の配置を説明する。
第1のクランプハンド12aと第2のクランプハンド12bは、互いのX方向の距離を縮めるように動作することにより、第1のクランプハンド12aと第2のクランプハンド12b間に挟まれたワークをクランプする。また、第1のクランプハンド12aと第2のクランプハンド12bは、互いの距離を開く動作により、ワークに対してアンクランプの状態にできる。
ここで図3に示すように、第1のクランプ部12がクランプするワークは、略円柱状のロータシャフト2である。また、このロータシャフト2の径は約50mmである。
また典型的には、第1のクランプハンド12aの先端部近傍において第2のクランプハンド12bに対向する面12cには、凹部12eが形成されている。同様に、第2のクランプハンド12bの先端部近傍において第1のクランプハンド12aに対向する面12dには、凹部12fが形成されている。第1のクランプハンド12a及び第2のクランプハンド12bでは、凹部12e及び凹部12fの位置にロータシャフトを合わせてクランプを行うことによって、より確実にロータシャフト2をクランプすることができる。
図4に示すように、第2のクランプ部13には、第3のクランプハンド13aが形成されている。また第3のクランプハンド13aは、ハンド本体部13bと、ハンド本体部13bの端部が接続された支持本体部13cと、ハンド本体部13bに取り付けられた係止爪13dと、支持部13eと、を有する。第3のクランプハンド13aは、第1のクランプ部12の第2のクランプハンド12bと対となるように配置されている。例えばX方向において、第3のクランプハンド13aは、第2のクランプハンド12bに対して第1のクランプハンド12aが設けられている方向とは反対側に配置されている。
ここで図5に示すように、第2のクランプ部13によりクランプするワークは、箱3である。箱3は、上面が開口している略直方体であり、内部にロータシャフト2が載置される。また箱3を形成している壁面の外側の上部近傍には、壁面を形成している辺に沿って縁部3aが形成されている。
ハンド本体部13bは、平板上に形成されている。ハンド本体部13bの平板面はYZ方向に延在するように配置されている。
支持本体部13cは平板状に形成されている。また、支持本体部13cの平板面は、XY方向に延在するように形成されている。支持本体部13cの端部はハンド本体部13bのYZ面に接続するように配置されている。
なお支持本体部13cは、第1のクランプ部12側の端部が、ハンド本体部13bに接続されている。言い換えると、ハンド本体部13bは、X方向において、支持本体部13cと、第1のクランプ部12の第2のクランプハンド12bとの間に配置された状態である。
係止爪13dは、クランプ対象である箱3の縁部3aに引っかかる形状で形成されている爪である。図4に示すように、係止爪13dは、Y方向に延在するように配置されているとともに、X方向においてハンド本体部13bに連結されている。
より具体的には、Y方向に延在している係止爪13dのX方向側の面は、ハンド本体部13bのZ方向先端近傍において、ハンド本体部13bのYZ面に連結されている。ここで、係止爪13dにおいて第1のクランプ部12側とは逆のX方向側の面が、ハンド本体部13bに連結されている。言い換えると、係止爪13dは、X方向において、第1のクランプ部12の第2のクランプハンド12bと、ハンド本体部13bとの間に配置された状態である。
ここで図6に示すように、係止爪13dは、ハンド本体部13bに対して、X方向に貫通するボルトにより固定されている。
支持部13eは、支持本体部13cのX方向の端部近傍であって、支持本体部13cのXY面に挿入されたボルトである。図7は、支持部13eとして用いられるボルトの拡大図である。図2に示すように、支持部13eとして用いられるボルトはZ方向下側に頭部が配置される。このボルトの頭部は、係止爪13dが、箱3の縁部3aである壁面上部を引っかける際に、同一の壁面の下部に当接する。
なお支持部13eは、支持本体部13cにおいて、Y方向に連続するように複数個が設けられている。
ここで図8に示すように、第1のクランプ部12を用いてロータシャフト2をクランプして移動させ、その後図9に示すように、第2のクランプ部13を用いてロータシャフト2が載置されていた箱3をクランプして移動させる手順について説明する。
最初に、第1のクランプ部12は、第1のクランプハンド12aの先端及び第2のクランプハンド12bの先端がそれぞれ下方に配置されるように、ロボットアームを動作させる。
第1のクランプ部12は、第1のクランプハンド12aと第2のクランプハンド12bにより、箱3に載置されているロータシャフト2を、上方から挟み込んでクランプする。
このとき、第1のクランプハンド12aの凹部12e(図2参照)と、第2のクランプハンド12bの凹部12fの位置に合わせてロータシャフト2をクランプすることで、より確実にロータシャフト2をクランプすることができる。
ここで、クランプ装置1が設置されているロボットアームが動作し、第1のクランプ部12がロータシャフト2をクランプした状態のまま、ロータシャフト2を所定の位置に移動させる。
その後、第1のクランプ部12は、クランプしたロータシャフト2を、アンクランプ状態とする。
次に、ロータシャフト2が載置されていた箱を移動させる手順について説明する。なお図9では、第1のクランプ部12がロータシャフト2を取り出す際には、箱3は上段に配置されており、ロータシャフト2を取り出した後の箱3を下段に移動させる状態を示している。
図10(a)に示すように、第2のクランプ部13を用いて箱3をクランプする。このとき、第1のクランプハンド12a及び第2のクランプハンド12bの延在方向が水平方向でとなるように配置する。図10(b)は、図10(a)の一部の拡大図である。
さらに図11に示すように、第1のクランプ部12が箱3の上方に配置され、かつ、第2のクランプ部13が箱3の壁面に当接するように配置する。なおこのとき、第1のクランプ部12では、第1のクランプハンド12aが第2のクランプハンド12bの上方に配置される。
また具体的には、第2のクランプ部13において、第3のクランプハンド13aの係止爪13dが箱3の外側上部の縁部3aに引っかかった状態とする。
一方、支持部13eは、箱3の外側の下部近傍に当接し、箱3の下部を支持する。これにより、例えば図12に示すように支持部を設けていない場合に、係止爪13d周りに発生する回転モーメントを抑制することができる。
したがって、第1のクランプ部12を利用して箱3に載置されているロータシャフト2を取り出した後に、第2のクランプ部13を利用して空になった箱3を移動させることができる。
これにより、クランプ装置の着脱を行うことなく、ロータシャフト2と箱3をそれぞれクランプすることができる。ここで、ロータシャフト2と箱3のそれぞれをクランプすることに特化した個別のクランプハンドを用意する必要がなく、さらに、着脱を行うためのATC等の装置を導入する必要がないことから、低コスト化をはかることができる。
また第3のクランプハンド13aが、第2のクランプハンド12bと対になるように配置されていることにより、第1のクランプ部12がロータシャフト2をクランプする際において、第2のクランプ部13がクランプ装置1の他の箇所や、他の機器等に干渉することを低減できる。また同様に、第2のクランプ部13が箱3をクランプする際に、第1のクランプ部12が、クランプ装置1の他の箇所や、他の機器等に干渉することを低減できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。すなわち上記の記載は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされており、当業者であれば、実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
上記の説明では、第1のクランプ部12によりロータシャフト2を取り出したのちに、第2のクランプ部13により空になった箱3を移動させる例についてのみ説明したが、これに限られない。例えば、第2のクランプ部13が、ロータシャフト2が載置している箱3をクランプして移動させるようにしてもよい。
1 クランプ装置
2 ロータシャフト
3 箱
3a 縁部
11 基部
12 第1のクランプ部
12a 第1のクランプハンド
12b 第2のクランプハンド
12c,12d 面
12e,12f 凹部
13 第2のクランプ部
13a 第3のクランプハンド
13b ハンド本体部
13c 支持本体部
13d 係止爪
13e 支持部
2 ロータシャフト
3 箱
3a 縁部
11 基部
12 第1のクランプ部
12a 第1のクランプハンド
12b 第2のクランプハンド
12c,12d 面
12e,12f 凹部
13 第2のクランプ部
13a 第3のクランプハンド
13b ハンド本体部
13c 支持本体部
13d 係止爪
13e 支持部
Claims (1)
- チャック式でワークのクランプを行う第1のクランプ部と、
引掛式でワークのクランプを行う第2のクランプ部と、を備え、
前記第1のクランプ部は、第1のクランプハンドと、第2のクランプハンドと、を有する一対のクランプハンドを有し、
前記第2のクランプ部は、前記第1のクランプ部に設けられた前記第2のクランプハンドと対になる第3のクランプハンドを有し、
前記第3のクランプハンドは、ワークを把持する際にワークを前記第3のクランプハンドに係止させる係止爪と、ワークの下部を支持する支持部と、を有する、
クランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020052678A JP2021151679A (ja) | 2020-03-24 | 2020-03-24 | クランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020052678A JP2021151679A (ja) | 2020-03-24 | 2020-03-24 | クランプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021151679A true JP2021151679A (ja) | 2021-09-30 |
Family
ID=77886992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020052678A Pending JP2021151679A (ja) | 2020-03-24 | 2020-03-24 | クランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021151679A (ja) |
-
2020
- 2020-03-24 JP JP2020052678A patent/JP2021151679A/ja active Pending
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