JP2021151678A - ロボットハンドおよびロボットハンドの制御方法。 - Google Patents

ロボットハンドおよびロボットハンドの制御方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】形状が異なる把持対象物を把持するにあたって部品交換を行う必要がないロボットハンドを提供する。【解決手段】把持対象物2を挟むように位置する一対のアーム5,5と、アーム5を駆動する駆動装置7とを備える。アーム5に設けられた弾性材からなる複数の空圧用チューブ12と、空圧用チューブ12に空気を供給する空気供給装置15とを備える。空気供給装置15は、個々の空圧用チューブ12に対して独立した圧力制御を行うことができるよう構成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、把持対象物を一対のアームで把持するロボットハンドおよびこのロボットハンドの制御方法に関する。
従来、機械部品や加工対象物などを把持して搬送するにあたっては、例えば特許文献1に記載されているようなロボットハンドを用いることが多い。特許文献1に開示されているロボットハンドは、機械部品を把持する一対の把持部材と、これらの把持部材を駆動する駆動装置などを備えている。把持部材は、金属によって形成されており、把持対象物の外形に適合した形状の把持部を有している。
特開2019−107739
特許文献1に示すロボットハンドでは、形状が異なる把持対象物を把持するためには把持部材を把持対象物に適合するものと交換しなければならない。このため、多くの種類の把持部材を予め用意しておかなければならないという問題があった。
本発明の目的は、形状が異なる把持対象物を把持するにあたって部品交換を行う必要がないロボットハンドおよびロボットハンドの制御方法を提供することである。
この目的を達成するために、本発明に係るロボットハンドは、把持対象物を挟むように位置する一対のアームと、前記一対のアームを互いに接近あるいは離間する方向に移動させる機能を有し、かつ前記一対のアームを前記把持対象物が設置された位置から移動させる機能を有する駆動装置と、前記一対のアームにおける前記把持対象物と対向する位置にそれぞれ設けられ、弾性材によって形成されて空気の圧力で膨らみかつ圧力を開放することにより収縮する複数の空圧用チューブと、前記複数の空圧用チューブに空気を供給する空気供給装置とを備え、前記空気供給装置は、個々の前記空圧用チューブに対して独立した圧力制御を行うことができるように構成されているものである。
本発明は、前記ロボットハンドにおいて、さらに、前記複数の空圧用チューブに空気を供給する空圧用チューブ毎の空気通路と、前記空圧用チューブ毎の空気通路に設けられ、前記空圧用チューブの形状の変化に伴って変化する空気の圧力または前記形状の変化に伴って流れる空気の流量からなる物理量を検出するセンサと、前記センサの検出結果に基づいて前記駆動装置と前記空気供給装置の動作を制御する制御装置とを備えていてもよい。
本発明は、前記ロボットハンドにおいて、前記複数の空圧用チューブのうち少なくとも一つの空圧用チューブである第1の空圧用チューブは、他の前記空圧用チューブである第2の空圧用チューブより柔軟性が高くかつ前記把持対象物との距離が短くなるように形成されていてもよい。
本発明に係るロボットハンドの制御方法は、前記ロボットハンドの動作を制御するロボットハンドの制御方法であって、前記第1の空圧用チューブおよび前記第2の空圧用チューブが予め定めた初期圧力の空気によって膨らんで空気の供給が停止している状態で前記一対のアームをそれぞれ前記把持対象物に接近させる接近ステップと、前記接近ステップが実行された後であって、前記第1の空圧用チューブに対応する前記センサによって検出された前記物理量が前記第2の空圧用チューブによって前記把持対象物を把持可能となる量に達したときに、前記駆動装置を停止させる把持ステップとを有していてもよい。
本発明においては、個々の空圧用チューブの膨らみ量を変えることにより、アームにおける把持対象物と対向する部分の形状を把持対象物の外形に対応する形状に変えることができる。したがって、形状が異なる把持対象物を把持するにあたって部品交換を行う必要がないロボットハンドおよびロボットハンドの制御方法を提供することができる。
図1は、本発明に係るロボットハンドの構成を示すブロック図である。 図2は、ハンド部の一部を破断して示す正面図である。 図3は、図2におけるパッドのIII−III線断面図である。 図4は、空圧用チューブの加圧例を示す断面図である。 図5は、空圧用チューブの加圧例を示す断面図である。 図6は、ロボットハンドの制御方法を説明するためのフローチャートである。 図7は、ロボットハンドの動作を説明するための模式図である。 図8は、空圧用チューブの変形例を示す断面図である。 図9は、図8におけるパッドのIX−IX線断面図である。 図10は、流量を検出する場合の構成例を示す断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係るロボットハンドおよびロボットハンドの制御方法の一実施の形態を図1〜図7を参照して詳細に説明する。
図1に示すロボットハンド1は、図1において右側の端部に位置する把持対象物2をハンド部3によって把持して搬送するものである。把持対象物2は、電子部品や機械部品あるいは加工用のワークなどであり、載置台4の上に載置されている。ハンド部3は、把持対象物2を水平方向の両側から挟むように位置する一対のアーム5,5と、これらのアーム5を移動自在に支持するスライドガイド6とを有している。これらのアーム5は、スライドガイド6に支持された状態で互いに接近あるいは離間する方向に移動する。
スライドガイド6には駆動装置7が接続されている。駆動装置7は、一対のアーム5を互いに接近あるいは離間する方向に移動させる把持機能を有しているとともに、一対のアーム5とスライドガイド6とを把持対象物2が設置された位置から移動させる搬送機能を有している。
一対のアーム5における把持対象物2と対向する位置には、図2に示すようにパッド11がそれぞれ設けられている。この実施の形態によるパッド11は、柔軟性を有する弾性材によって四角形の板状に形成されている。パッド11の内部には、複数の空圧用チューブ12が設けられている。これらの空圧用チューブ12は、空気が供給されることにより空気の圧力で膨らみ、かつ空気の供給が絶たれることにより収縮する。
この実施の形態による空圧用チューブ12は、パッド11内に所定の方向に延びるように形成された管路によって構成されている。空圧用チューブ12が延びる方向は、一対のアーム5,5が並ぶ方向とは直交する水平方向である。
各々の空圧用チューブ12は、図3に示すように、パッド11の前後方向(図3においては左右方向)の一端部から他端部まで延びており、上下方向に所定の間隔をおいて並んでいる。この実施の形態においては、一つのパッド11に4つの空圧用チューブ12が設けられている。
これらの空圧用チューブ12の一端部(図3においては左側の端部)には、それぞれ分岐通路13が接続されている。図1中には4つの空圧用チューブ12の分岐通路13のみが描かれ、他の4つの空圧用チューブ12の分岐通路13は省略されている。
一方のパッド11に設けられた4つの空圧用チューブ12と、他方のパッド11に設けられた4つの空圧用チューブ12は、同じ高さに位置する空圧用チューブ12どうしが互いに連通されるように構成されている。同じ高さに位置する2つの空圧用チューブ12に接続されている2つの分岐通路13,13は、互いに接続されて1つの供給通路14(図1参照)を介して後述する空気供給装置15に接続されている。図1には、2つの供給通路14が描かれているが、実際には4つの供給通路14が設けられている。この実施の形態においては、分岐通路13と供給通路14とが請求項2記載の発明でいう「空気通路」に相当する。
各々の供給通路14には、圧力センサ16と制御弁17とがそれぞれ設けられている。圧力センサ16は、供給通路14内の空気の圧力を検出し、検出信号として後述する制御装置18に送る。制御弁17は、空気圧を目標圧力値に制御する機能と、空圧用チューブ12に供給される空気を閉塞する機能とを有している。制御弁17の動作は後述する制御装置18によって制御される。
空気供給装置15は、それぞれの供給通路14に所定の圧力の空気を供給する空気圧源19と、供給通路14毎に設けられた制御弁17とによって構成されている。空気圧源19から供給通路14に供給された空気は、制御弁17が開くことによって供給通路14から分岐通路13を通って空圧用チューブ12に流入する。
制御装置18は、上述した圧力センサ16の検出結果に基づいて駆動装置7と空気供給装置15(制御弁17)の動作を制御する。
この実施の形態による制御装置18は、駆動装置7と空気供給装置15とを動作させる際に参照する目標値A(図1参照)を有している。この目標値Aは、把持対象物2の材質や形状に応じた値で、把持対象物2をロボットハンド1が最適に把持するための、駆動装置7や空気供給装置15の制御アルゴリズムやパラメータなどである。目標値Aには、把持対象物2を二つのパッド11で挟んだ状態で把持できるようになる空気の圧力である目標圧力値も含まれる。
ロボットハンド1が材質や形状の異なる複数種類の把持対象物2を把持する場合は、目標値Aを把持対象物2毎に用意しておき、把持対象物2が変わったときに目標値Aを切り替えて使用する。把持対象物2の種類を区別して把持対象物2を識別するためには、把持対象物2に貼り付けられたラベルやタグを読み取ったり、作業者が把持対象物2毎の識別情報を入力したり、把持対象物2を特定可能なセンサなどを使用して行うことができる。
このように構成されたロボットハンド1で把持対象物2を把持するためには、空圧用チューブ12に空気供給装置15から空気を供給し、空圧用チューブ12を所定の圧力で膨らませる。このとき、全ての空圧用チューブ12に均等に空気を供給する他に、空圧用チューブ12毎に圧力を変えることができる。なお、柔軟性が高い把持対象物や、特殊な形状の把持対象物を把持するような場合は、全ての空圧用チューブ12を使用することなく、特定の空圧用チューブ12のみを使用することができる。
4つの空圧用チューブ12のうち、一部の空圧用チューブ12が大きく膨らむと、パッド11の内側面11a(図2において二つのパッド11の互いに対向する面であって、把持対象物2と接する面)が部分的に突出するようになるから、この現象を利用してパッド11の内側面11aの形状を把持対象物2の外形に倣うような形状に変えることができる。例えば、図4に示すように、下端と上端とに位置する空圧用チューブ12が他の空圧用チューブ12より大きく膨らむことにより、立方体状の把持対象物2を上下両端部で強固に把持することができる。また、図5に示すように、下側の二つの空圧用チューブ12が他の空圧用チューブ12より大きく膨らむことにより、上部が下部より側方に突出する不安定な形状の把持対象物2を安定性よく把持することが可能になる。
ここで、制御装置18の動作の説明を含めてこの実施の形態によるロボットハンド1の制御方法を図6および図7参照して説明する。図7においては、パッド11を簡略化して一つの断面楕円状の中空体として描いてある。
この実施の形態によるロボットハンド1の制御方法は、図6のフローチャートで示すように実施される。この制御方法においては、先ず、接近ステップS1が実施される。接近ステップS1においては、最初に制御装置18が制御弁17を開き、空圧用チューブ12に空気を供給して空圧用チューブ12を予め定めた初期圧力の空気によって膨らませる(ステップS1A)。初期圧力の値は、目標圧力値より小さい。このとき、空圧用チューブ12毎に圧力を変えることにより、図4や図5に示すようにパッド11の内側面11aの形状を変えることができる。
空圧用チューブ12が膨らんだ後、制御弁17が供給通路14を閉じ、空圧用チューブ12への空気の供給が絶たれる。このため、空圧用チューブ12は膨らんだ状態に保たれる。このように空圧用チューブ12が膨らんだ後に、制御装置18が駆動装置7を動作させ、一対のアーム5をそれぞれ把持対象物2に接近する方向に前進させる(ステップS1B)。このため、接近ステップS1においては、図7に示すように、空圧用チューブ12が膨らむことにより厚みが増したパッド11がアーム5とともに把持対象物2に向かって前進するようになる。このようにパッド11が前進を開始した後に後述する把持ステップS2が実施される。
アーム5が前進することによりパッド11が把持対象物2に接触する。そして、この接触状態で更にアーム5が前進することにより、パッド11が把持対象物2に押し付けられて空圧用チューブ12の形状がつぶれるように変化する。このように空圧用チューブ12の形状が変化すると、図7中に矢印Aで示すように、この形状の変化に伴って空圧用チューブ12内の空気の圧力が上昇する。この圧力上昇は圧力センサ16によって検出される。すなわち、圧力センサ16は、空圧用チューブ12の形状の変化に伴って変化する空気の物理量である圧力を検出する。
制御装置18は、接近ステップS1を実施した後、それに続く把持ステップS2において、圧力センサ16によって検出された圧力値が予め定めた目標圧力値に達したか否かを判定する(ステップS2A)。この判定ステップS2Aで目標圧力値と比較する圧力値は、4個の圧力センサ16によって検出された圧力値のうち、最も大きい圧力値を用いてもよいし、あるいは各圧力センサ16毎に独立した設定値を設けてそれぞれ比較してもよい。
目標圧力値は、空圧用チューブ12(パッド11)によって把持対象物2を把持できる圧力である。制御装置18は、空圧用チューブ12内の空気の圧力値が目標圧力値に達したときにアーム5を停止させる(ステップS2B)。
すなわち、制御装置18は、圧力センサ16によって検出された圧力値が空圧用チューブ12(パッド11)によって把持対象物2を把持可能となる目標圧力値に圧力に達したときに、駆動装置7を制御してアーム5を停止させる。
このようにアーム5が停止した後、制御装置18が駆動装置7を制御してハンド部3を移動させ、把持対象物2を所定の搬送先に搬送する(ステップS3)。搬送時のパッド11の内側面11aの形状は、把持対象物2の形状に倣うような形状である。このため、把持対象物2を確実に把持でき、搬送の信頼性が高くなる。
このように、この実施の形態によれば、個々の空圧用チューブ12の膨らみ量を変えることにより、アーム5における把持対象物2と対向する部分(パッド11の内側面11a)の形状を把持対象物2の外形に対応する形状に変えることができる。把持対象物2と対向する部分の形状は、個々の空圧用チューブ12に供給する空気の供給量を変えることにより簡単に変えることができる。
したがって、この実施の形態によれば、形状が異なる把持対象物を把持するにあたって部品交換を行う必要がないロボットハンドおよびロボットハンドの制御方法を提供することができる。
この実施の形態による空圧用チューブ12は、一つのアーム5に4つ設けられており、それぞれ独立した圧力制御が可能な構成となっている。このため、パッド11の摩耗や把持時の損傷などにより一つの空圧用チューブ12から空気漏れが発生したとしても、正常な他の空圧用チューブ12を使用して把持動作を継続して行うことができる。
(第2の実施の形態)
複数の空圧用チューブは、図8および図9に示すように構成することができる。図8および図9において、図1〜図7によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図8および図9に示すパッド21は、穴径が異なる3種類の空圧用チューブ22〜24が外表面に露出するように形成されている。これらの空圧用チューブ22〜24は、それぞれ所定の穴径と厚みとを有する管状に形成され、一対のアーム5,5が並ぶ方向とは直交する水平方向に延びている。空圧用チューブ22〜24の各々の断面形状は、図8に示すように上下方向に長い楕円形とする他に、左右方向に長い楕円形や、真円形とすることができる。
これらの空圧用チューブ22〜24のうち、穴径が最も大きい大型の空圧用チューブ22は、上下方向の中央部に設けられている。穴径が最も小さい小型の空圧用チューブ23は、上下方向の両端部に設けられている。穴径がこれらの空圧用チューブ22,23の中間となる中型の空圧用チューブ24は、大型の空圧用チューブ22と小型の空圧用チューブ23との間に設けられている。この実施の形態においては、大型の空圧用チューブ22が請求項3記載の発明でいう「第1の空圧用チューブ」に相当し、小型の空圧用チューブ23と中型の空圧用チューブ24とが「第2の空圧用チューブ」に相当する。
これらの空圧用チューブ22〜24の厚みは、穴径が大きいほど薄くなるように設定されている。すなわち、空圧用チューブ22〜24の厚みは、大型の空圧用チューブ22<中型の空圧用チューブ24<小型の空圧用チューブ23という関係になっている。このように厚みが設定された空圧用チューブ22〜24の柔軟性は、厚みが厚いほど低くなる。すなわち、空圧用チューブ22〜24の柔軟性は、大型の空圧用チューブ22>中型の空圧用チューブ24>小型の空圧用チューブ23という関係になっている。柔軟性が高いことは、アーム5が単位距離だけ移動したときの接触面積の変化が大きく、圧力センサ16によって検出される圧力の変化が小さいことを意味する。ここでいう接触面積とは、空圧用チューブ22〜24における、把持対象物2に接触する部分の面積である。
また、これらの空圧用チューブ22〜24と把持対象物2との間の距離は、穴径が大きいほど短い。すなわち、空圧用チューブ22〜24と把持対象物2の間の距離は、大型の空圧用チューブ22<中型の空圧用チューブ24<小型の空圧用チューブ23という関係になっている。このため、例えば立方体状の把持対象物2に空圧用チューブ22〜24が接近する場合、最も突出している大型の空圧用チューブ22が把持対象物2に最初に接触する。この大型の空圧用チューブ22が把持対象物2に接触した場合、アーム5が単位距離だけ把持対象物2に接近したときの接触部の面積変化は比較的大きく、圧力値の変化は比較的小さい。このため、大型の空圧用チューブ22の圧力を圧力センサ16によって検出することにより、単位距離に対する圧力変化を高い分解能で精度よく検出することができる。
大型の空圧用チューブ22が把持対象物2に接触した状態でアーム5が更に前進することにより、中型の空圧用チューブ24と小型の空圧用チューブ23とがこの順序で把持対象物2に接触するようになる。これらの中型と小型の空圧用チューブ23,24が把持対象物2に接触した場合、アーム5が単位距離だけ把持対象物2に接近したときの接触部の面積変化は比較的小さく、圧力値の変化は比較的大きい。このため、中央部に位置する大型の空圧用チューブ22を把持対象物2に接触させて圧力を感度よく検出しながら、上下両側に位置する空圧用チューブ23,24によって把持対象物2を保持することができる。
このように大きさが異なる複数の空圧用チューブ22〜24を使用する場合のロボットハンドの制御方法は、図6のフローチャートで示す制御方法を採ることができる。大きさが異なる複数の空圧用チューブ22〜24を使用する場合には、接近ステップS1が実行された後の把持ステップS2において、判定ステップS2Aを実行するときに大型の空圧用チューブ22の圧力値を目標圧力値と比較する。この場合、目標圧力値は小型の空圧用チューブ23や中型の空圧用チューブ24によって把持対象物2を把持可能となるような圧力値である。すなわち、この場合の把持ステップS2においては、大型の空圧用チューブ22(第1の空圧用チューブ)に対応する圧力センサによって検出された圧力が小型や中型の空圧用チューブ23,24(第2の空圧用チューブ)によって把持対象物2を把持可能となる圧力に達したときに、アーム5が停止する。なお、判定ステップS2Aは、空圧用チューブ22〜24、それぞれ異なる目標圧力値を用いていずれかの空圧用チューブの圧力値が目標値に達するか否かを判定する構成とすることができる。
図8および図9に示す実施の形態においては、大型の空圧用チューブ22が中央部に一つだけ位置するように構成されている。しかし、大型の空圧用チューブ22の位置は把持対象物2の形状に合わせて適宜変更することができるし、複数の大型の空圧用チューブ22を使用することもできる。
(物理量の他の例)
上述した実施の形態においては、空圧用チューブ12、22〜24の形状の変化に伴って変化する物理量として「圧力」を用いる例を示した。しかし、この物理量としては、「流量」を用いることができる。この場合は、図10に示すように、空圧用チューブ12、22〜24に連通路31を介して補助チューブ32を接続し、連通路31を流れる空気の流量を流量センサ33によって検出する。補助チューブ32は、空圧用チューブ12,22〜24と同様に弾性変形が容易な材料によって形成されている。空圧用チューブ12,22〜24が圧縮されて変形すると、変形に伴って空気が連通路31を通って補助チューブ32に流入し、補助チューブ32が膨らむ。このように空圧用チューブ12,22〜24の形状の変化に伴って変化する物理量として流量を用いる場合であっても、上述した実施の形態と同様に、形状が異なる把持対象物を把持するにあたって部品交換を行う必要がないロボットハンドおよびロボットハンドの制御方法を提供することができる。
1…ロボットハンド、2…把持対象物、4…載置台、5…アーム、7…駆動装置、12,22〜24…空圧用チューブ、15…空気供給装置、16…圧力センサ、18…制御装置、33…流量センサ。

Claims (4)

  1. 把持対象物を挟むように位置する一対のアームと、
    前記一対のアームを互いに接近あるいは離間する方向に移動させる機能を有し、かつ前記一対のアームを前記把持対象物が設置された位置から移動させる機能を有する駆動装置と、
    前記一対のアームにおける前記把持対象物と対向する位置にそれぞれ設けられ、弾性材によって形成されて空気の圧力で膨らみかつ圧力を開放することにより収縮する複数の空圧用チューブと、
    前記複数の空圧用チューブに空気を供給する空気供給装置とを備え、
    前記空気供給装置は、個々の前記空圧用チューブに対して独立した圧力制御を行うように構成されていることを特徴とするロボットハンド。
  2. 請求項1記載のロボットハンドにおいて、
    さらに、
    前記複数の空圧用チューブに空気を供給する空圧用チューブ毎の空気通路と、
    前記空圧用チューブ毎の空気通路に設けられ、前記空圧用チューブの形状の変化に伴って変化する空気の圧力または前記形状の変化に伴って流れる空気の流量からなる物理量を検出するセンサと、
    前記センサの検出結果に基づいて前記駆動装置と前記空気供給装置の動作を制御する制御装置とを備えていることを特徴とするロボットハンド。
  3. 請求項2記載のロボットハンドにおいて、
    前記複数の空圧用チューブのうち少なくとも一つの空圧用チューブである第1の空圧用チューブは、他の前記空圧用チューブである第2の空圧用チューブより柔軟性が高くかつ前記把持対象物との距離が短くなるように形成されていることを特徴とするロボットハンド。
  4. 請求項3記載のロボットハンドの動作を制御するロボットハンドの制御方法であって、
    前記第1の空圧用チューブおよび前記第2の空圧用チューブが予め定めた初期圧力の空気によって膨らんで空気の供給が停止している状態で前記一対のアームをそれぞれ前記把持対象物に接近させる接近ステップと、
    前記接近ステップが実行された後であって、前記第1の空圧用チューブに対応する前記センサによって検出された前記物理量が前記第2の空圧用チューブによって前記把持対象物を把持可能となる量に達したときに、前記駆動装置を停止させる把持ステップとを有していることを特徴とするロボットハンドの制御方法。
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