JP2021150982A - 冷却構造 - Google Patents

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嘉貴 中山
Yoshitaka Nakayama
嘉貴 中山
努 川水
Tsutomu Kawamizu
努 川水
博之 中拂
Hiroyuki Nakahara
博之 中拂
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Abstract

【課題】信頼性を向上させることができる冷却構造を提供することを目的とする。【解決手段】冷却構造1は、主軸2を回転自在に支持する支持部11と、支持部11を覆う基部12と、を有する軸受10を冷却する冷却構造1である。冷却構造1は、基部12の内部に形成される主軸2の延びるである軸線方向の所定範囲に延在する空間に配置され、金属よりも熱伝導率が高い高熱伝導材料で形成される伝達部15を備えている。伝達部15は、外部に伝達部15から伝わった熱を放熱する放熱部を有し、空間を規定する壁面と接触している。【選択図】図2

Description

本開示は、冷却構造に関するものである。
例えば、シャフトやシャフトを支持する軸受など、外部からアクセスし難い箇所が発熱する装置においては、発熱部で生じた熱を放熱部まで輸送し、放熱部で放熱することで発熱部を冷却する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、スピンドルモータのシャフトの内部に、真空脱気した状態で純水が作動流体として封入されており、シャフト自体がヒートパイプのコンテナとして形成されている構造が記載されている。作動流体は、シャフトで発生した熱によって蒸発し、放熱板で凝縮することで、シャフトで発生した熱を放熱板まで輸送している。
特許第3796000号公報
しかしながら、特許文献1の構造のように、作動流体を使用する構造では、作動流体を封入する容器の破損等によって、作動流体が漏洩する可能性があった。作動流体が漏洩すると、発熱部を冷却することができず、冷却対象の装置が好適に作動しない可能性があった。また、ヒートパイプは、作動流体を封入する構造とする必要があり、構造が複雑化する可能性があった。特に、ヒートパイプを高効率化すると、構造が複雑化する可能性があった。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、信頼性を向上させることができる冷却構造を提供することを目的とする。
また、本開示は、簡素な構造な冷却構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の冷却構造は以下の手段を採用する。
本開示に一態様に係る冷却構造は、軸部を回転自在に支持する支持部と、前記支持部を覆う基部と、を有する軸受を冷却する冷却構造であって、前記基部の内部に形成されており、前記軸部の延びる方向である軸線方向の所定範囲に延在する空間に配置され、金属よりも熱伝導率が高い高熱伝導材料で形成される伝達部を備え、前記伝達部は、外部に該伝達部から伝わった熱を放熱する放熱部を有し、前記空間を規定する壁面と接触している。
本開示によれば、信頼性を向上することができる。また、本開示によれば、構造を簡素化することができる。
本開示の第1実施形態に係る軸受及び冷却構造を示す側面図である。 図1のII−II矢視断面を示す図である。 図2の要部拡大図である。 図2の変形例を示す断面図である。 図4の要部拡大図である。 図2の変形例を示す断面図である。 図6の要部拡大図である。 本開示の第2実施形態に係るバーナノズル及び冷却構造を示す縦断面図である。 図8の要部(IX部分)の拡大図である。 図9の変形例を示す断面図である。
以下に、本開示に係る冷却構造の一実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
以下、本開示の第1実施形態について、図1から図3を用いて説明する。
本実施形態に係る冷却構造1は、軸受10に適用されている。
軸受10は、図1に示すように、主軸(軸部)2を回転自在に支持している。主軸2は、図2に示すように、所定方向(軸線方向)に延在する長尺状の部材であって、所定方向に沿って延びる中心軸線C1を中心として回転する。なお、本実施形態において、「周方向」と述べた場合には、中心軸線C1を基準とした周方向を意味する。また、「径方向」と述べた場合には、中心軸線C1を基準とした径方向を意味する。
軸受10は、主軸2を支持する支持部11と、支持部11を覆う基部12と、を備えている。
支持部11は、主軸2を回転自在に支持している。支持部11は、所定方向に延在する筒状の部材である。支持部11の内周面は、主軸2の外周面の周方向の略全域と接触している。
基部12は、例えば、熱伝導率の高い金属材料である銅やアルミニウムで形成されている。なお、基部12の材料は、これに限定されない。基部12は、所定方向に延在する筒状の部材である。基部12の内周面は、支持部11の外周面の周方向の略全域と接触している。主軸2、支持部11及び基部12は、中心軸線C1を共有するように配置されている。
基部12には、図2に示すように、所定方向の端面から凹む複数(本実施形態では、一例として8個)の凹部(空間)13が形成されている。複数の凹部13は、周方向に略等間隔に並んで配置されている。すなわち、複数の凹部13は、支持部11を取り囲むように配置されている。各凹部13は、略同一の形状をしている。
凹部13は、主軸2の延びる方向である軸線方向(以下、「所定方向」と称する場合もある。)に延在している。凹部13は、所定方向の所定範囲に延在している。凹部13は、内部に空間を形成している。すなわち、基部12の内部には、複数の空間が形成されている。凹部13は、図2及び図3に示すように、内部に形成される空間の側端(所定方向に対する側方の端部)を規定する壁面13aと、所定方向の一端を規定する底面13bとを有する。凹部13の所定方向の他端には、基部12の端面に開く開口13cが形成されている。
壁面13aは、中心軸線C1に対して傾斜している。具体的には、壁面13aは、凹部13内に形成される空間の所定方向の断面(所定方向と直交する面で切断した際の断面)の形状が、所定方向の一端部に向かうにしたがって小さくなるように傾斜している。すなわち、凹部13は、所定方向の一端に向かうにしたがって、窄まっている。
開口13cは、図1に示すように、略円形状に形成されている。底面13bは、所定方向から見た際に、略円形状をしている。
凹部13の内部には、伝達部15が配置される。伝達部15は、基部12よりも熱伝達率の高い高熱伝導材料で形成されている。詳細には、伝達部15は、金属よりも熱伝導率が高い高熱伝導性材料であるグラファイト、グラフェン(グラファイトを多層に形成したもの)などの炭素化合物によって形成されている。一般的にグラフェン等は、第1方向、第1方向と直交する第2方向、第1方向及び第2方向と直交する第3方向の3つの方向のうち、2つの方向において特に熱伝導性が高い。以下の説明では、熱伝導性が高い方向を「主たる熱伝導方向」と称する。本実施形態に用いられるグラフェンは、主たる熱伝導方向に所定方向が含まれている。
伝達部15は、図2及び図3に示すように、所定方向に延在する長尺状の部材である。伝達部15は、所定方向の他の端部に向かうにしたがって所定方向の断面形状が小さくなるように形成されている。すなわち、伝達部15は、所定方向の他の端部に向かって細くなるテーパ形状とされている。伝達部15の所定方向の断面の形状は、略円形状とされている(図1参照)。伝達部15は、外形が略円錐台形状に形成されている。
伝達部15の所定方向の他の端部には、底面13bと対向する先端面15aが形成されている。また、伝達部15の所定方向の一の端部(他の端部の反対側の端部)には、基端面15bが形成されている。先端面15aと、基端面15bとは、側面15cによって接続されている。伝達部15は、先端面15aを先頭にした状態で、開口13cから凹部13に挿入され、凹部13に嵌合している。
伝達部15の側面15c(所定方向に対する側方の面)は、図3に示すように、凹部13の壁面13aと略平行となるように形成されている。伝達部15の側面15cは、図3に示すように、略全域において、凹部13の壁面13aと接触している。なお、伝達部15は、図2に示すように、側面15cの一部が支持部11に接触するように形成されていてもよい。この場合には、凹部13は、基部12の内周面から半径方向外側へ凹むように形成され、この凹部13内に伝達部15が、支持部11の外周面と接触するように配置される。
また、図3に示すように、伝達部15の先端面15aは、基部12が熱膨張していない状態(常温の状態)において、基部12の底面13bと離間している。すなわち、基部12が熱膨張した際に、伝達部15が底面13bに向かって移動可能とされている。
また、伝達部15の基端面15bは、基部12が熱膨張していない状態において、基部12の所定方向の他端面とは略面一となるように配置されている。すなわち、基端面15bは、軸受10の外部に露出している。軸受10の他端部には、外気が供給される(図2の矢印A1参照)。このように、基端面15bを含む軸受10の他端部に外気が供給されることで、伝達部15は外部へ放熱する。すなわち、本実施形態では、基端面15bを含む伝達部15の他端部が放熱部の役割を果たしている。
図2及び図3に示すように、軸受10の所定方向の一の端部には、付勢部17が設けられている。付勢部17は、伝達部15を、所定方向の他の端部の方向へ付勢している。
付勢部17は、伝達部15の基端面15bに接続されるバネ部18と、バネ部18の押える押え部19と、を有している。バネ部18は、所定方向の一端が基端面15bに接続されている。また、押え部19は、軸受10の端面から突出するように延びる2つの脚部19aと、2つの脚部19aの先端同士を接続する接続部19bと、を有している。各脚部19aは、軸受10の一の端面に固定されている。2つの脚部19aは、伝達部15を跨ぐように、径方向に離間して配置されている。接続部19bの軸受10側の面には、バネ部18の他端が接続されている。
なお、付勢部17の構造は、上記説明の構造に限定されず、他の構造であってもよい。例えば、図4及び図5に示すように、バネ部18の他端が、棒状または平板状の押え部19Aに接続されていてもよい。押え部19Aは、開口13cを架橋するように設けられる。この場合には、伝達部15は、基端面15bも凹部13の内部に位置するように配置される。これにより、押え部19Aと伝達部15の基端面15bとの間に空間が形成され、この空間にバネ部18が配置される。
次に、本実施形態に係る冷却構造1の作用について説明する。
まず、軸受10で生じた熱の流れについて説明する。主軸2が回転すると、主軸2と支持部11との接触面において摩擦熱が発生する。接触面で生じた熱は、支持部11を介して基部12へ伝わる。基部12へ伝わった熱は、基部12と伝達部15との接触部分(伝達部15の側面15c)から、伝達部15へ入熱する。伝達部15は、主たる熱伝導方向に所定方向が含まれるグラフェンなどの炭素化合物で形成されている。これにより、伝達部15へ入熱した熱は、所定方向へ輸送される。所定方向の一の端部まで輸送された熱は、供給された外気(図2の矢印A1参照)によって冷却される。このようにして、軸受10で生じた熱が軸受10の外部へ放熱される。以上のように、冷却構造1は、軸受10を冷却する。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、伝達部15が、主たる熱伝導方向に放熱部へ向かう方向が含まれるグラフェンなどの炭素化合物によって形成されている。これにより、より多くの熱を輸送することができる。したがって、冷却構造1の冷却性能を向上させることができる。
また、伝達部15が所定方向に延在しており、所定方向に対する側面15cが凹部13の壁面13aと接触している。これにより、例えば、所定方向の端面が壁面13aと接触する場合と比較して、凹部13の壁面13aとの接触面積を比較的大きくすることができる。したがって、伝熱面積が大きくなるので、軸受10の熱を好適に伝達部15へ伝えることができる。よって、伝達部15が、より多くの熱を輸送することができるので、冷却構造1の冷却性能を向上させることができる。
また、伝達部15は、固相とされている。これにより、例えば、作動流体を利用して熱輸送を行う構造(例えば、ヒートパイプ等)と比較して、作動流体の漏洩等が生じ得ないので、故障し難くすることができる。したがって、信頼性を向上することができる。また、凹部13の内部に固相の伝達部15を配置しているだけなので、流体等を用いる構造と比較して、構造を簡素化することができる。
また、作動流体を用いるヒートパイプ等では、容量や使用圧力次第で法規制を受け、設計点が限られる可能性がある。一方、本実施形態では固相の伝達部15によって熱の輸送を行っているので、設計する際に法規制の影響を受けないので、設計の自由度を向上させることができる。
また、作動流体として、代替フロンなどを使用する場合には、環境負荷が高くなる可能性がある。一方、本実施形態では、固相の伝達部15によって熱の輸送を行っているので、代替フロンなどを使用する構造と比較して、環境負荷を低減することができる。
また、軸受10の基部12は、主軸2と支持部11とが摺動することで生じた熱によって、膨張する場合がある。基部12が膨張すると、基部12の内部に形成されている空間も広がる。一方、伝達部15は、グラフェン等で形成されている。したがって、伝達部15の線膨張率が、基部12の線膨張率よりも小さい。よって、伝達部15は、基部12ほど膨張しないので、基部12が熱膨張することで、伝達部15の側面15cと凹部13の壁面13aとの間に隙間が空く可能性がある。
本実施形態では、付勢部17によって伝達部15が付勢されている。これにより、空間が広がるように基部12が膨張すると(すなわち、基部12の壁面13aが伝達部15から遠ざかるように移動すると)、付勢部17によって伝達部15が他の端部の方向へ移動する。また、本実施形態では、壁面13aが傾斜しており、伝達部15も他の端部に向って細くなるテーパ形状とされている。すなわち、伝達部15の側面15cも傾斜している。これにより、伝達部15が他の端部方向へ移動することで、伝達部15と壁面13aとが接触した状態が維持される。
このように、本実施形態では、基部12が熱膨張した場合であっても、伝達部15と壁面13aとが接触した状態を維持することができる。したがって、基部12が熱膨張した場合であっても、軸受10で発生した熱を伝達部15に好適に伝え、軸受10を冷却することができる。
なお、図6及び図7に示すように、伝達部15を軸受10の基端部よりも突出させてもよい。すなわち、伝達部15を凹部13の外側の空間である外部空間へ突出させてもよい。そして、この突出部分にフィン20を設けてもよい。フィン20は伝達部15の突出部分の外周面に複数固定されている。複数のフィン20は、周方向に所定の間隔で配置されている。各フィン20は、板状の部材であって、伝達部15の外周面から放射状に延びている。また、各フィン20は、主たる熱伝導方向に延在方向(伝達部15の放射方向)が含まれているグラフェン等によって形成されている。
脚部19aは、フィン20と干渉しないように配置される。
このように構成することで、外気と伝達部15との熱交換面積が増大するので、より好適に、伝達部15を冷却することができる。よって、冷却構造1の冷却性能をより向上させることができる。
また、フィン20が伝達部15に直接接続されている。また、フィンが20主たる熱伝導方向にフィンの延在方向が含まれているグラフェン等によって形成されている。これにより、伝達部15が輸送した熱を効率的に冷却することができる。したがって、冷却効率を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本開示の第2実施形態について、図8及び図9を用いて説明する。
本実施形態に係る冷却構造21は、バーナノズル30に適用されている。
バーナノズル30は、図8に示すように、内部を燃料が流通する燃料供給管(燃料供給部)31と、燃料供給管31の外側に設けられる空気供給管(空気供給部)32と、を備えている。バーナノズル30は、燃料供給管31から吐出される燃料によって火炎を形成する。
燃料供給管31及び空気供給管32は、中心軸線C2に沿って延在している。なお、本実施形態において、「周方向」と述べた場合には、中心軸線C2を基準とした周方向を意味する。また、「径方向」と述べた場合には、中心軸線C2を基準とした径方向を意味する。
燃料供給管31は、所定方向に延在する管状の部材である。燃料供給管31内には、矢印Fで示すように、燃料が流通している。
空気供給管32は、所定方向に延在する管状の部材であって、内部に燃料供給管31を収容している。空気供給管32内には、燃焼用空気が流通している。詳細には、矢印A2で示すように、空気供給管32の内周面と、燃料供給管31の外周面との間を燃焼用空気が流通している。空気供給管32の所定方向の先端部は、燃料供給管31の先端部よりも、突出している。
図9に示すように、燃料供給管31の内周面と外周面との間には、所定方向に延在する閉空間33が複数形成されている。複数の閉空間33は、周方向に略等間隔に並んで配置されている。各閉空間33は、略同一の形状をしている。
閉空間33は、所定方向に延在している。燃料供給管31は、図9に示すように、内部に形成される閉空間33の側端(所定方向に対する側方の端部)を規定する壁面33aと、所定方向の他端側(燃料流れの上流側)を規定する他の端部(図示省略)と、所定方向の一端側(燃料流れの下流側)を規定する一の端部33bと、を有する。閉空間33の一端は、空気供給管32の先端部の近傍に配置されている。
壁面33aは、中心軸線C2に対して傾斜している。具体的には、壁面33aは、閉空間33の所定方向の断面の形状が、所定方向の他の端部に向かうにしたがって小さくなるように傾斜している。すなわち、閉空間33は、所定方向の他端に向かうにしたがって、窄まっている。
閉空間33には、伝達部35が配置される。本実施形態に係る伝達部35の材料は、第1実施形態の伝達部35と同一であるので、説明を省略する。また、本実施形態に係る伝達部35の形状は、第1実施形態の伝達部35と略同一であるので、同一の部分については、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の伝達部35の先端面(図示省略)は、燃料供給管31の他の端部と対向している。また、本実施形態の伝達部35の基端面35bは、燃料供給管31の一の端部33bと対向している。基端面35bと一の端部33bとは離間している。本実施形態の伝達部35の側面35cは、壁面33aと略平行となるように形成されている。伝達部35の側面35cは、略全域において、壁面33aと接触している。
図9に示すように、閉空間33の内部には、付勢部37が設けられている。付勢部37は、伝達部35を、所定方向の他の端部の方向へ付勢している。付勢部37は、バネ状の部材であって、伝達部35の基端面35bと燃料供給管31の一の端部33bと接続している。すなわち、付勢部37は、基端面35bと一の端部33bとの間に設けられている。
次に、本実施形態に係る冷却構造21の作用効果について説明する。なお、第1実施形態と同様の効果については適宜記載を省略する。
本実施形態では、燃料供給管31から燃料が噴射され、火炎が形成されると、火炎の輻射により燃料供給管31の先端部が昇温する。先端部の熱は、燃料供給管31と伝達部35との接触部分(伝達部35の側面35c)から、伝達部35へ入熱する。伝達部35は、主たる熱伝導方向に所定方向が含まれるグラフェン等で形成されている。これにより、伝達部35へ入熱した熱は、所定方向へ輸送される。燃料供給管31は、先端部から離れるにしたがって温度が低くなるので、所定方向に輸送された熱は、適宜燃料供給管31によって冷却される。すなわち、伝達部35の熱が燃料供給管31に放熱される。このように、本実施形態では、伝達部35の他の端部(燃料流れの上流側)が放熱部の役割を果たしている。以上のように、冷却構造21は、局所的に昇温する燃料供給管31の先端部を冷却することができる。
なお、図10に示すように、伝達部35の所定方向の途中位置から空気供給管32に向かって突出するフィン39を設けてもよい。フィン39は、空気供給管32の内周面と、燃料供給管31の外周面との間に配置され、燃焼用空気と接触する。フィン39は、例えば、熱伝導率の高い金属材料である銅やアルミニウムで形成されている。なお、フィン39の材料は、これに限定されない。
このように構成することで、フィン39と燃焼用の空気とが熱交換する。これにより、フィン39が燃焼用空気によって冷却される。したがって、伝達部35をより好適に冷却することができる。よって、冷却構造21の冷却性能をより向上させることができる。また、フィン39と燃焼用空気とが熱交換することで、燃焼用空気が加熱される。これにより、燃焼用の空気を予熱することができるので、バーナノズル30から吐出した燃料を好適に燃焼させることができる。
なお、本開示は上記各実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本開示の権利範囲に含まれるものとする。
例えば、上記第1実施形態では、軸受10に冷却構造21を適用する例について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、軸受10ではなく主軸2に伝達部15を埋設し、主軸2に埋設された伝達部15によって、軸受10と主軸2とが摺動する際に生じた熱を輸送してもよい。また、軸受10及び主軸2の両方に伝達部15を埋設し、各部材に埋設された伝達部15によって、軸受10と主軸2とが摺動する際に生じた熱を輸送してもよい。
また、上記各実施形態では、伝達部を付勢する部材として、バネを適用する例について説明したが、本開示はこれに限定されない。伝達部を付勢する部材は、伝達部を押圧可能であればよく、例えば、空気ばねでもよい。
また、上記各実施形態では、伝達部及び伝達部が配置される空間が、所定方向の他の端部方向に向かうにしたがって窄まり、伝達部が付勢部によって他の端部方向へ付勢される例について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、伝達部及び伝達部が配置される空間が、所定方向の一の端部方向に向かうにしたがって窄まり、伝達部が付勢部によって一の端部方向へ付勢されてもよい。
以上説明した各実施形態に記載の冷却構造は例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係る冷却装置は、軸部(2)を回転自在に支持する支持部(11)と、前記支持部を覆う基部(12)と、を有する軸受(10)を冷却する冷却構造(1)であって、前記基部の内部に形成されており、前記軸部の延びる方向である軸線方向の所定範囲に延在する空間(13)に配置され、金属よりも熱伝導率が高い高熱伝導材料で形成される伝達部(15)を備え、前記伝達部は、外部に該伝達部から伝わった熱を放熱する放熱部(15b)を有し、前記空間を規定する壁面(13a)と接触している。
上記構成では、伝達部の側面と壁面とが接触し、伝達部が外部へ放熱する放熱部を有している。これにより、軸部と支持部とが摺動することで生じた熱が、伝達部へ入熱する。伝達部に伝わった熱は、放熱部まで移動し、放熱部から放熱される。このように、伝達部によって、軸受で発生した熱を輸送し、輸送先で放熱することができる。したがって、軸受を冷却することができる。
また、伝達部は、金属よりも熱伝導率が高い高熱伝導材料で形成されている。これにより、例えば伝達部を金属材料で形成する場合と比較して、より多くの熱を輸送することができる。したがって、冷却構造の冷却性能を向上させることができる。
また、伝達部は、固相とされている場合には、例えば、作動流体を利用して熱輸送を行う構造と比較して、作動流体の漏洩等が生じ得ないので、故障し難くすることができる。したがって、信頼性を向上することができる。また、空間に固相の伝達部を配置しているだけなので、流体等を用いる構造と比較して、構造を簡素化することができる。
また、本開示の一態様に係る冷却装置は、前記放熱部は、前記軸線方向に沿って、前記基部から外部空間に突出した突出部を有し、該突出部にはフィン(20)が設けられている。
上記構成では、放熱部にフィンが設けられている。これにより、より好適に、放熱部を冷却することができる。よって、冷却構造の冷却性能をより向上させることができる。
本開示の一態様に係る冷却装置は、内部を燃料が流通し、先端部から前記燃料を噴射する管状の燃料供給部(31)を有するノズル(30)を冷却する冷却構造(21)であって、前記燃料供給部の内周面と外周面との間に形成されており、前記燃料の流通方向の所定範囲に延在する空間(33)に配置され、前記流通方向に延在して金属よりも熱伝導率が高い高熱伝導材料で形成される伝達部(35)を備え、前記伝達部は、外部に該伝達部から伝わった熱を放熱する放熱部を有し、前記空間を規定する壁面(33a)と接触している。
ノズルから噴射された燃料によってバーナに火炎が形成されると、火炎の輻射によって燃料供給部の温度が上昇する。特に、火炎に最も近い燃料供給部の先端部の温度が上昇する。上記構成では、伝達部と壁面とが接触し、伝達部が外部へ放熱する放熱部を有している。これにより、火炎から燃料供給部に伝達された熱が、燃料供給部と伝達部との接触部分から伝達部へ入熱する。伝達部に伝わった熱は、放熱部まで移動し、放熱部から放熱される。このように、伝達部によって、燃料供給部の熱を輸送し、輸送先で放熱することができる。したがって、燃料供給部を冷却することができる。
また、伝達部は、金属よりも熱伝導率が高い高熱伝導材料で形成されている。これにより、例えば伝達部を金属材料で形成する場合と比較して、より多くの熱を輸送することができる。したがって、冷却構造の冷却性能を向上させることができる。
また、伝達部が固相とされている場合には、例えば、作動流体を利用して熱輸送を行う構造と比較して、作動流体の漏洩等が生じ得ないので、故障し難くすることができる。したがって、信頼性を向上することができる。また、凹部の内部に固相の伝達部を配置しているだけなので、流体等を用いる構造と比較して、構造を簡素化することができる。
また、本開示の一態様に係る冷却装置は、前記ノズルは、内部を燃焼用の空気が流通する空気供給部(32)を有し、前記伝達部は、前記空気供給部の内部を流通する空気と接触するように、該伝達部から突出するフィンが設けられている。
上記構成では、放熱部にフィンが設けられ、フィンが空気供給管の内部を流通する空気と接触する。これにより、フィンと燃焼用の空気とが熱交換することで、フィンが冷却される。したがって、放熱部をより好適に冷却することができる。よって、冷却構造の冷却性能をより向上させることができる。また、フィンと燃焼用空気とが熱交換することで、燃焼用空気が加熱される。これにより、燃焼用の空気を予熱することができるので、熱効率が向上し、ノズルから吐出した燃料を好適に燃焼させることができる。
また、本開示の一態様に係る冷却装置は、前記壁面は、前記空間の断面形状が前記放熱部側の一の端部の反対側の他の端部に向かうにしたがって小さくなるように傾斜していて、前記伝達部は、前記他の端部に向かうにしたがって断面形状が小さくなるように形成され、前記一の端部には前記伝達部を、前記他の端部の方向へ付勢する付勢部(17、37)を備える。
空間を形成する部材(例えば、軸受の基部やノズルの燃料供給部)は、熱によって膨張する場合がある。空間を形成する部材(以下、「空間形成部材」と称する。)が膨張すると、空間形成部材の内部に形成されている空間も広がる。一方、伝達部の線膨張率が空間形成部材よりも小さい場合には、伝達部は空間形成部材ほど膨張しないので、伝達部の側面と、空間を形成する壁面との間に隙間が空く可能性がある。
上記構成では、付勢部によって伝達部が他の端部の方向へ付勢されている。これにより、空間が広がるように空間形成部材が膨張すると(すなわち、空間形成部材の壁面が伝達部から遠ざかるように移動すると)、付勢部によって伝達部が他の端部方向へ移動する。また、上記構成では、壁面が傾斜しており、伝達部も他の端部に向って細くなるテーパ形状とされている。すなわち、伝達部の側面も傾斜している。これにより、伝達部が他の端部方向へ移動しても、伝達部と壁面とが接触した状態が維持される。
このように、上記構成では、空間形成部材が熱膨張した場合であっても、伝達部と壁面とが接触した状態を維持することができる。したがって、空間形成部材が熱膨張した場合であっても、軸受で発生した熱を伝達部に好適に伝え、軸受を冷却することができる。
また、本開示の一態様に係る冷却装置は、前記高熱伝導材料は、熱伝導方向を有し、前記伝達部を形成する前記高熱伝導材料の主たる前記熱伝導方向に、前記壁面と接触する部分から前記放熱部へ向かう方向が含まれる。
また、本開示の一態様に係る冷却装置は、高熱伝導材料は、グラフェンを有する。
上記構成では、伝達部が、主たる熱伝導方向に放熱部へ向かう方向が含まれる高熱伝導材料(例えば、グラフェン等)によって形成されている。これにより、放熱部へ好適に熱を伝えることができる。したがって、冷却構造の冷却性能を向上させることができる。
なお、高熱伝導材料には、例えば、グラファイトやグラフェン等のように、第1方向、第1方向と直交する第2方向、第1方向及び第2方向と直交する第3方向の3つの方向のうち、2つの方向において特に熱伝導性が高いものがある。「主たる熱伝導方向」とは、高熱伝導材料において、熱伝導性が高い方向を意味する。
また、本開示の一態様に係る冷却装置は、伝達部は、主たる熱伝導方向に、前記フィンに向かう方向が含まれるグラフェンで形成されている。
上記構成では、フィンへ好適に熱を伝えることができる。したがって、冷却構造の冷却性能を向上させることができる。
1 :冷却構造
2 :主軸(軸部)
10 :軸受
11 :支持部
12 :基部
13 :凹部(空間)
13a :壁面
13b :底面
13c :開口
15 :伝達部
15a :先端面
15b :基端面
15c :側面
17 :付勢部
18 :バネ部
19 :押え部
19a :脚部
19b :接続部
20 :フィン
21 :冷却構造
30 :バーナノズル
31 :燃料供給管(燃料供給部)
32 :空気供給管(空気供給部)
33 :閉空間
33a :壁面
33b :一の端部
35 :伝達部
35b :基端面
35c :側面
37 :付勢部
39 :フィン

Claims (8)

  1. 軸部を回転自在に支持する支持部と、前記支持部を覆う基部と、を有する軸受を冷却する冷却構造であって、
    前記基部の内部に形成されており、前記軸部の延びる方向である軸線方向の所定範囲に延在する空間に配置され、金属よりも熱伝導率が高い高熱伝導材料で形成される伝達部を備え、
    前記伝達部は、外部に該伝達部から伝わった熱を放熱する放熱部を有し、前記空間を規定する壁面と接触している冷却構造。
  2. 前記放熱部は、前記軸線方向に沿って、前記基部から外部空間に突出した突出部を有し、該突出部にはフィンが設けられている請求項1に記載の冷却構造。
  3. 内部を燃料が流通し、先端部から前記燃料を噴射する管状の燃料供給部を有するノズルを冷却する冷却構造であって、
    前記燃料供給部の内周面と外周面との間に形成されており、前記燃料の流通方向の所定範囲に延在する空間に配置され、前記流通方向に延在して金属よりも熱伝導率が高い高熱伝導材料で形成される伝達部を備え、
    前記伝達部は、外部に該伝達部から伝わった熱を放熱する放熱部を有し、前記空間を規定する壁面と接触している冷却構造。
  4. 前記ノズルは、内部を燃焼用の空気が流通する空気供給部を有し、
    前記伝達部は、前記空気供給部の内部を流通する空気と接触するように、該伝達部から突出するフィンが設けられている請求項3に記載の冷却構造。
  5. 前記壁面は、前記空間の断面形状が前記放熱部側の一の端部の反対側の他の端部に向かうにしたがって小さくなるように傾斜していて、
    前記伝達部は、
    前記他の端部に向かうにしたがって断面形状が小さくなるように形成され、
    前記一の端部には前記伝達部を、前記他の端部の方向へ付勢する付勢部を備える請求項1から請求項4のいずれかに記載の冷却構造。
  6. 前記高熱伝導材料は、熱伝導方向を有し、
    前記伝達部を形成する前記高熱伝導材料の主たる前記熱伝導方向に、前記壁面と接触する部分から前記放熱部へ向かう方向が含まれる請求項1から請求項5のいずれかに記載の冷却構造。
  7. 前記高熱伝導材料は、グラフェンを有する請求項6に記載の冷却構造。
  8. 前記伝達部は、主たる熱伝導方向に、前記フィンに向かう方向が含まれるグラフェンで形成されている請求項4に記載の冷却構造。
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