JP2021150402A - 受光素子および制御方法 - Google Patents

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    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith

Abstract

【課題】電荷収集効率を増大させることができる受光素子および制御方法を提供する。【解決手段】受光素子は、画素アレイと、第1配線と、第2配線とを有する。画素アレイは、入射する光を信号電荷に光電変換する受光領域50と、信号電荷を時分割して一対の電荷蓄積電極へ振り分ける電界を受光領域50に発生させる電圧が交互に印加される一対の第1電極および第2電極とを含む複数の受光画素51A〜51Fが行列状に配列される。第1配線は、隣接しない一対の受光画素における第1電極同士を接続する。第2配線は、一対の受光画素における第2電極同士を接続する。【選択図】図3A

Description

本開示は、受光素子および制御方法に関する。
間接ToF(Time of Flight)方式を利用した測距システムに使用される受光素子は、複数の受光画素が行列状に配列される画素アレイを備える。各受光画素は、入射する光を信号電荷に光電変換する受光領域と、信号電荷を時分割して一対の電荷蓄積電極へ振り分ける電界を受光領域に発生させる電圧が交互に印加される一対の電極とを備える。(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−86904号公報
しかしながら、受光画素は、微細化が進むと、電荷収集効率が低下する。
そこで、本開示では、電荷収集効率を増大させることができる受光素子および制御方法を提案する。
本開示によれば、受光素子が提供される。受光素子は、画素アレイと、第1配線と、第2配線とを有する。画素アレイは、入射する光を信号電荷に光電変換する受光領域と、前記信号電荷を時分割して一対の電荷蓄積電極へ振り分ける電界を前記受光領域に発生させる電圧が交互に印加される一対の第1電極および第2電極とを含む複数の受光画素が行列状に配列される。第1配線は、隣接しない一対の受光画素における前記第1電極同士を接続する。第2配線は、前記一対の受光画素における前記第2電極同士を接続する。
本開示に係る受光素子の一例である固体撮像素子の構成例を示す図である。 本開示に係る画素の構成例を示す図である。 本開示に係る電流制御方法の説明図である。 本開示に係る電流制御方法の説明図である。 本開示に係る電圧印加方法の説明図である。 本開示に係る電圧印加方法の説明図である。 本開示に係る電圧印加方法の説明図である。 本開示に係る画素構造例を示す図である。 本開示に係る画素構造例を示す図である。 本開示に係る画素構造例を示す図である。 本開示に係る画素分離領域の配置例を示す図である。 本開示に係る画素分離領域の配置例を示す図である。 本開示に係る画素分離領域の配置例を示す図である。 本開示に係る画素駆動回路の説明図である。 本開示に係る画素駆動回路の説明図である。 本開示に係る画素駆動回路の説明図である。 本開示に係る画素駆動回路の説明図である。
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[1.固体撮像素子の構成例]
本技術は、例えば間接ToF(Time of Flight)方式により測距を行う測距システムを構成する固体撮像素子や、そのような固体撮像素子を有する撮像装置などに適用することが可能である。
例えば、測距システムは、車両に搭載され、車外にある対象物までの距離を測定する車載用のシステムや、ユーザの手等の対象物までの距離を測定し、その測定結果に基づいてユーザのジェスチャを認識するジェスチャ認識用のシステムなどに適用することができる。この場合、ジェスチャ認識の結果は、例えばカーナビゲーションシステムの操作等に用いることができる。
図1は、本技術を適用した受光素子の一例である固体撮像素子の一実施の形態の構成例を示す図である。
図1に示す固体撮像素子11は、裏面照射型のCAPD(Current Assisted Photonic Demodulator)センサであり、測距機能を有する撮像装置に設けられている。
固体撮像素子11は、図示せぬ半導体基板上に形成された画素アレイ部21と、周辺回路部とを有する構成となっている。周辺回路部は、例えば垂直駆動部22、カラム処理部23、水平駆動部24、およびシステム制御部25から構成されている。周辺回路部は、画素アレイ部21と同じ半導体基板上に集積してもよいし、周辺回路部の一部または全部を画素アレイ部21とは別の半導体基板に形成し、画素アレイ部21の基板と貼り合わせて一体にしてもよい。
固体撮像素子11には、さらに信号処理部26およびデータ格納部27も設けられている。なお、信号処理部26およびデータ格納部27は、固体撮像素子11と同じ基板上に搭載してもよいし、撮像装置における固体撮像素子11とは別の基板上に配置するようにしてもよい。
画素アレイ部21は、受光した光量に応じた信号電荷を生成し、その信号電荷に応じた信号を出力する受光画素(以下、単に「画素」記載する)が行方向および列方向に、すなわち行列状に2次元配置された構成となっている。すなわち、画素アレイ部21は、入射した光を光電変換し、その結果得られた信号電荷に応じた信号を出力する画素を複数有している。
ここで、行方向とは画素行の画素の配列方向(すなわち、水平方向)をいい、列方向とは画素列の画素の配列方向(すなわち、垂直方向)をいう。つまり、行方向は図中、横方向であり、列方向は図中、縦方向である。
画素アレイ部21において、行列状の画素配列に対して、画素行ごとに画素駆動線28が行方向に沿って配線され、各画素列に2つの垂直信号線29が列方向に沿って配線されている。例えば画素駆動線28は、画素から信号を読み出す際の駆動を行うための駆動信号を伝送する。なお、図1では、画素駆動線28について1本の配線として示しているが、1本に限られるものではない。画素駆動線28の一端は、垂直駆動部22の各行に対応した出力端に接続されている。
垂直駆動部22は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、画素アレイ部21の各画素を全画素同時あるいは行単位等で駆動する。すなわち、垂直駆動部22は、垂直駆動部22を制御するシステム制御部25とともに、画素アレイ部21の各画素の動作を制御する駆動部を構成している。
垂直駆動部22による駆動制御に応じて画素行の各画素から出力される信号は、垂直信号線29を通してカラム処理部23に入力される。カラム処理部23は、各画素から垂直信号線29を通して出力される信号に対して所定の信号処理を行うとともに、信号処理後の画素信号を一時的に保持する。
具体的には、カラム処理部23は、信号処理としてノイズ除去処理やAD(Analog to Digital)変換処理などを行う。
水平駆動部24は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、カラム処理部23の画素列に対応する単位回路を順番に選択する。この水平駆動部24による選択走査により、カラム処理部23において単位回路ごとに信号処理された画素信号が順番に出力される。
システム制御部25は、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータなどによって構成され、そのタイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に、垂直駆動部22、カラム処理部23、および水平駆動部24などの駆動制御を行う。
信号処理部26は、少なくとも演算処理機能を有し、カラム処理部23から出力される画素信号に基づいて演算処理等の種々の信号処理を行う。データ格納部27は、信号処理部26での信号処理にあたって、その処理に必要なデータを一時的に格納する。
[2.画素の構成例]
次に、画素アレイ部21に設けられた画素の構成例について説明する。画素アレイ部21に設けられた画素は、例えば図2に示すように構成される。
図2は画素アレイ部21に設けられた1つの画素51の断面を示しており、この画素51は外部から受光領域50に入射した光、特に赤外光を受光して光電変換し、その結果得られた信号電荷に応じた信号を出力する。
画素51は、例えばシリコン基板、すなわちP型半導体領域からなるP型半導体基板である基板61と、その基板61上に形成されたオンチップレンズ62−1を含む集光構造62とを有している。
基板61の図中、上側の表面、つまり受光領域50における外部からの光が入射する側の面(以下、入射面とも称する)上には、外部から入射した光を集光して受光領域50内に入射させる集光構造62が形成されている。
また、画素51は、受光領域50の入射面上における画素51の端部分に、隣接する画素間での混色を防止するための画素間遮光部63−1および画素間遮光部63−2が形成されている。
また、受光領域50における入射面とは反対側の面の部分には、画素51内に形成されたトランジスタ等を駆動するための配線や、画素51から信号を読み出すための配線などが形成された配線層(図示略)が積層により形成されている。
受光領域50内における入射面とは反対の面側、すなわち図中、下側の面の内側の部分には、酸化膜64と、Tap(タップ)と呼ばれる信号取り出し部65−1および信号取り出し部65−2とが形成されている。
この例では、受光領域50の入射面とは反対側の面近傍における画素51の中心部分に酸化膜64が形成されており、その酸化膜64の両端にそれぞれ信号取り出し部65−1および信号取り出し部65−2が形成されている。
ここで、信号取り出し部65−1は、N型半導体領域であるN+半導体領域71−1およびN−半導体領域72−1と、P型半導体領域であるP+半導体領域73−1およびP−半導体領域74−1とを有している。
すなわち、受光領域50の入射面とは反対側の面の表面内側部分における、酸化膜64の図中、右側に隣接する位置にN+半導体領域71−1が形成されている。また、N+半導体領域71−1の図中、上側に、そのN+半導体領域71−1を覆うように(囲むように)N−半導体領域72−1が形成されている。
さらに、受光領域50の入射面とは反対側の面の表面内側部分における、N+半導体領域71−1の図中、右側に隣接する位置にP+半導体領域73−1が形成されている。また、P+半導体領域73−1の図中、上側に、そのP+半導体領域73−1を覆うように(囲むように)P−半導体領域74−1が形成されている。
なお、ここでは図示はされていないが、より詳細には受光領域50を受光領域50の面と垂直な方向から見たときに、P+半導体領域73−1およびP−半導体領域74−1を中心として、それらのP+半導体領域73−1およびP−半導体領域74−1の周囲を囲むように、N+半導体領域71−1およびN−半導体領域72−1が形成されている。
同様に信号取り出し部65−2は、N型半導体領域であるN+半導体領域71−2およびN+半導体領域71−2よりもドナー不純物の濃度が低いN−半導体領域72−2と、P型半導体領域であるP+半導体領域73−2およびP+半導体領域73−2よりもアクセプター不純物濃度が低いP−半導体領域74−2とを有している。ここで、ドナー不純物とは、例えばSiに対してのリン(P)やヒ素(As)等の元素の周期表で5族に属する元素が挙げられ。アクセプター不純物とは、例えばSiに対してのホウ素(B)等の元素の周期表で3族に属する元素が挙げられる。
すなわち、受光領域50の入射面とは反対側の面の表面内側部分における、酸化膜64の図中、左側に隣接する位置にN+半導体領域71−2が形成されている。また、N+半導体領域71−2の図中、上側に、そのN+半導体領域71−2を覆うように(囲むように)N−半導体領域72−2が形成されている。
さらに、受光領域50の入射面とは反対側の面の表面内側部分における、N+半導体領域71−2の図中、左側に隣接する位置にP+半導体領域73−2が形成されている。また、P+半導体領域73−2の図中、上側に、そのP+半導体領域73−2を覆うように(囲むように)P−半導体領域74−2が形成されている。
なお、ここでは図示はされていないが、より詳細には受光領域50を受光領域50の面と垂直な方向から見たときに、P+半導体領域73−2およびP−半導体領域74−2を中心として、それらのP+半導体領域73−2およびP−半導体領域74−2の周囲を囲むように、N+半導体領域71−2およびN−半導体領域72−2が形成されている。
以下、信号取り出し部65−1および信号取り出し部65−2を特に区別する必要のない場合、単に信号取り出し部65とも称することとする。
また、以下、N+半導体領域71−1およびN+半導体領域71−2を特に区別する必要のない場合、単にN+半導体領域71とも称し、N−半導体領域72−1およびN−半導体領域72−2を特に区別する必要のない場合、単にN−半導体領域72とも称することとする。
さらに、以下、P+半導体領域73−1およびP+半導体領域73−2を特に区別する必要のない場合、単にP+半導体領域73とも称し、P−半導体領域74−1およびP−半導体領域74−2を特に区別する必要のない場合、単にP−半導体領域74とも称することとする。
また、受光領域50では、N+半導体領域71−1とP+半導体領域73−1との間には、それらの領域を分離するための分離部75−1が酸化膜等により形成されている。同様にN+半導体領域71−2とP+半導体領域73−2との間にも、それらの領域を分離するための分離部75−2が酸化膜等により形成されている。以下、分離部75−1および分離部75−2を特に区別する必要のない場合、単に分離部75とも称することとする。
受光領域50に設けられたN+半導体領域71は、外部から画素51に入射してきた光の光量、すなわち受光領域50による光電変換により発生した信号キャリアの量を検出するための検出部として機能する。また、P+半導体領域73は、多数キャリア電流を受光領域50に注入するための、すなわち受光領域50に直接電圧を印加して受光領域50内に電界を発生させるための注入接触部として機能する。
画素51では、N+半導体領域71−1には、直接、図示せぬ浮遊拡散領域であるFD(Floating Diffusion)部(以下、特にFD部Aとも称する)が接続されており、さらにそのFD部Aは、図示せぬ増幅トランジスタ等を介して垂直信号線29に接続されている。
同様に、N+半導体領域71−2には、直接、FD部Aとは異なる他のFD部(以下、特にFD部Bとも称する)が接続されており、さらにそのFD部Bは、図示せぬ増幅トランジスタ等を介して垂直信号線29に接続されている。ここで、FD部AとFD部Bとは互いに異なる垂直信号線29に接続されている。
例えば間接ToF方式により対象物までの距離を測定しようとする場合、固体撮像素子11が設けられた撮像装置から対象物に向けて赤外光が射出される。そして、その赤外光が対象物で反射されて反射光として撮像装置に戻ってくると、固体撮像素子11の受光領域50は入射してきた反射光(赤外光)を受光して光電変換する。
このとき、垂直駆動部22は画素51を駆動させ、光電変換により得られた信号電荷をFD部AとFD部Bとに振り分ける。なお、上述したように画素51の駆動は垂直駆動部22ではなく、垂直信号線29や他の垂直方向に長い制御線を介して、別に設けられた駆動部や水平駆動部24等により行われるようにしてもよい。
ここで、一般的な間接ToF方式では、1画素内に設けられる一対のP+半導体領域73に対して、交互に所定の電圧を印加して、FD部AとFD部Bとに光電変換により得られた信号電荷を振り分ける。
例えば、あるタイミングでは、垂直駆動部22はコンタクト等を介して2つのP+半導体領域73に電圧を印加する。具体的には、あるタイミングでは、垂直駆動部22は、P+半導体領域73−1に接続される電極MIX1に1.5Vの電圧を印加し、P+半導体領域73−2に接続される電極MIX0には0Vの電圧を印加する。
すると、受光領域50における2つのP+半導体領域73の間に電界が発生し、P+半導体領域73−1からP+半導体領域73−2へと電流が流れる。この場合、受光領域50内の正孔(ホール)はP+半導体領域73−2の方向へと移動することになり、電子はP+半導体領域73−1の方向へと移動することになる。
したがって、このような状態で集光構造62を介して外部からの赤外光(反射光)が受光領域50内に入射し、その赤外光が受光領域50内で光電変換されて電子と正孔のペアに変換されると、得られた電子はP+半導体領域73間の電界によりP+半導体領域73−1の方向へと導かれ、N+半導体領域71−1内へと移動する。
この場合、光電変換で発生した電子が、画素51に入射した赤外光の量、すなわち赤外光の受光量に応じた信号電荷を検出するための信号キャリアとして用いられることになる。
これにより、N+半導体領域71−1には、N+半導体領域71−1内へと移動してきた電子に応じた信号電荷が蓄積されることになり、この信号電荷がFD部Aや増幅トランジスタ、垂直信号線29等を介してカラム処理部23で検出される。
すなわち、N+半導体領域71−1の蓄積電荷が、そのN+半導体領域71−1に直接接続されたFD部Aに転送され、FD部Aに転送された信号電荷に応じた信号が増幅トランジスタや垂直信号線29を介してカラム処理部23により読み出される。そして、読み出された信号に対して、カラム処理部23においてAD変換処理等の処理が施され、その結果得られた画素信号が信号処理部26へと供給される。
この画素信号は、N+半導体領域71−1により検出された電子に応じた信号電荷量、すなわちFD部Aに蓄積された信号電荷の量を示す信号となる。換言すれば、画素信号は画素51で受光された赤外光の光量を示す信号であるともいうことができる。
また、次のタイミングでは、これまで受光領域50内で生じていた電界と反対方向の電界が発生するように、垂直駆動部22によりコンタクト等を介して2つのP+半導体領域73に電圧が印加される。具体的には、P+半導体領域73−2に接続される電極MIX0には1.5Vの電圧が印加され、P+半導体領域73−1に接続される電極MIX1には0Vの電圧が印加される。
これにより、受光領域50における2つのP+半導体領域73の間で電界が発生し、P+半導体領域73−2からP+半導体領域73−1へと電流が流れる。
このような状態で集光構造62を介して外部からの赤外光(反射光)が受光領域50内に入射し、その赤外光が受光領域50内で光電変換されて電子と正孔のペアに変換されると、得られた電子はP+半導体領域73間の電界によりP+半導体領域73−2の方向へと導かれ、N+半導体領域71−2内へと移動する。
これにより、N+半導体領域71−2には、N+半導体領域71−2内へと移動してきた電子に応じた信号電荷が蓄積されることになり、この信号電荷がFD部Bや増幅トランジスタ、垂直信号線29等を介してカラム処理部23で検出される。
すなわち、N+半導体領域71−2の蓄積電荷が、そのN+半導体領域71−2に直接接続されたFD部Bに転送され、FD部Bに転送された信号電荷に応じた信号が増幅トランジスタや垂直信号線29を介してカラム処理部23により読み出される。そして、読み出された信号に対して、カラム処理部23においてAD変換処理等の処理が施され、その結果得られた画素信号が信号処理部26へと供給される。
上述した例では、P+半導体領域73−1および73−2は、所定の電圧である1.5Vの電圧と、0Vの電圧とが交互に印加される第1電極および第2電極となる。また、N+半導体領域71−1および71−2は、受光領域50に入射された光が光電変換されて生成された信号電荷を検出して、蓄積する電荷蓄積電極となる。
このようにして、一般的な間接ToF方式では、同じ画素51において互いに異なる期間の光電変換で得られた画素信号が得られると、信号処理部26は、それらの画素信号に基づいて対象物までの距離を示す距離情報を算出し、後段へと出力する。
このように互いに異なるN+半導体領域71へと信号キャリアを振り分けて、それらの信号キャリアに応じた信号に基づいて距離情報を算出する方法は、間接ToF方式と呼ばれている。
しかしながら、画素51は、微細化が進むと、信号取り出し部65−1と信号取り出し部65−2との間隔が縮小されるが、受光領域50の厚さ(深さ)方向の長さは縮小されない。
このため、画素51は、微細化される場合、信号取り出し部65−1から信号取り出し部65−2へ電流を流しても、受光領域50における光の入射面近傍まで十分に電界を広げることができない。その結果、画素51は、受光領域50における光の入射面近傍において光電変換された信号電荷を効率的に信号取り出し部65−1へ誘導することができず、電荷収集効率が低下する。
そこで、本開示では、隣接する画素51間、または、1画素以上離れた画素51間における受光領域50内に電流を流してFD部AとFD部Bとに信号電荷を振り分けることによって、電荷収集効率を向上させる。
[3.電流制御方法]
図3Aおよび図3Bは、本開示に係る電流制御方法の説明図である。図3A及び図3Bには、同一列に並ぶ6個の画素51A〜51Fの受光領域50に流れる電流の向きを受光領域50内に矢印によって示している。
また、図3Aおよび図3Bには、各画素51A〜51Fにおける一対の信号取り出し部65−1,65−2のうち、P+半導体領域73に正の電圧が印加されている方を矩形点線枠A、0V以下の電圧が印加されている方を矩形点線枠Bとして示している。
信号取り出し部65−1は、P+半導体領域73に正の電圧が印加される場合には、信号取り出し部Aとなり、0V以下の電圧が印加される場合には、信号取り出し部Bとなる。同様に、信号取り出し部65−2は、P+半導体領域73に正の電圧が印加される場合には、信号取り出し部Aとなり、0V以下の電圧が印加される場合には、信号取り出し部Bとなる。
このため、ここでは、あるタイミングにおいてP+半導体領域73に正の電圧が印加されている方の信号取り出し部65を信号取り出し部A、P+半導体領域73に0V以下の電圧が印加されている方の信号取り出し部65を信号取り出し部Bと称する。
本開示に係る電流制御方法では、図3Aに示すように、あるタイミングでは、画素51Bの信号取り出し部Aから画素51Cの信号取り出し部Bへ電流を流し、画素51Dの信号取り出し部Aから画素51Eの信号取り出し部Bへ電流を流す。
これにより、2つの画素51B,51Cにおいて光電変換された信号電荷は、画素51B,51Cにおける受光領域50に示す矢印の方向とは逆方向に誘導され、画素51Bの信号取り出し部Aへ転送される。また、2つの画素51D,51Eにおいて光電変換された信号電荷は、画素51D,51Eにおける受光領域50に示す矢印の方向とは逆方向に誘導され、画素51Dの信号取り出し部Aへ転送される。
そして、次のタイミングでは、図3Bに示すように、画素51Aの信号取り出し部Aから画素51Bの信号取り出し部Bへ、画素51Cの信号取り出し部Aから画素51Dの信号取り出し部Bへ、画素51Eの信号取り出し部Aから画素51Fの信号取り出し部Bへそれぞれ電流を流す。
これにより、2つの画素51A,51Bにおいて光電変換された信号電荷は、画素51A,51Bにおける受光領域50に示す矢印の方向とは逆方向に誘導され、画素51Aの信号取り出し部Aへ転送される。また、2つの画素51C,51Dにおいて光電変換された信号電荷は、画素51C,51Dにおける受光領域50に示す矢印の方向とは逆方向に誘導され、画素51Cの信号取り出し部Aへ転送される。また、2つの画素51E,51Fにおいて光電変換された信号電荷は、画素51E,51Fにおける受光領域50に示す矢印の方向とは逆方向に誘導され、画素51Eの信号取り出し部Aへ転送される。
このように、本開示に係る電流制御方法では、2画素に跨って電流を流すことにより、1画素内における信号取り出し部Aから信号取り出し部Bへ電流を流す場合に比べて、電流経路を延長することができる。これにより、本開示に係る電流制御方法では、受光領域50における光の入射面近傍まで電流による電界を広げることができる。
したがって、本開示に係る電流制御方法によれば、受光領域50における光の入射面近傍において光電変換された信号電荷を、電界により効率的に信号取り出し部Aへ転送することによって、電荷収集効率を向上させることができる。
なお、本開示に係る電流制御方法では、1画素以上離れた画素間における受光領域50に電流を流し、電流経路をさらに延長させることによって、電荷収集効率を向上させることも可能である。
[4.電流印加方法]
次に、図4〜図6を参照して本開示に係る電圧印加方法の一例について説明する。図4〜図6は、本開示に係る電圧印加方法の説明図である。図4〜図6には、画素アレイ部21内の行列状に配列される複数の画素のうち、m(mは、自然数)列目の画素の時刻t=t4p+0,t4p+1,t4p+2,t4p+3(pは、自然数)における電圧印加状態を示している。
また、図4〜図6には、正電圧(例えば、1.5V)が印加されるP+半導体領域73を「+」を囲む丸によって示しており、0Vまたは負電圧が印加されるP+半導体領域73を「−」を囲む丸によって示している。また、ハイインピーダンス状態にされるP+半導体領域73を「×」を囲む丸によって示している。
また、図4〜図6に示す破線枠によって囲まれる2画素は、光電変換する信号電荷が加算される画素であり、換言すれば、信号電荷を一対の電荷蓄積電極へ振り分ける画素である。なお、ハッチングが付された画素は、遮光画素である。
図4に示すように、本開示に係る電圧印加方法では、列方向に隣接する2画素単位で、最も遠いP+半導体領域73間に、所定の電圧(例えば、1.5Vまたは0V)を交互に印加し、光電変換された信号電荷を加算する。また、所定の電圧が印加されるP+半導体領域73以外のP+半導体領域73は、ハイインピーダンス状態にする。
具体的には、時刻t=t4p+0では、互いに隣接しない1行目および3行目の画素における「+」を丸で囲んだP+半導体領域73(第1電極の一例)に正電圧が印加される。このとき、互いに隣接しない2行目および4行目の画素における「−」を丸で囲んだP+半導体領域73(第2電極の一例)には、負電圧が印加される。
その後、時刻t=t4p+1では、互いに隣接しない1行目および3行目の画素における「−」を丸で囲んだP+半導体領域73に負電圧が印加される。このとき、互いに隣接しない2行目および4行目の画素における「+」を丸で囲んだP+半導体領域73には、正電圧が印加される。
その後、時刻t=t4p+2では、互いに隣接しない1行目および3行目の画素における「+」を丸で囲んだP+半導体領域73に正電圧が印加される。このとき、互いに隣接しない2行目および4行目の画素における「−」を丸で囲んだP+半導体領域73には、負電圧が印加される。
その後、時刻t=t4p+3では、互いに隣接しない1行目および3行目の画素における「−」を丸で囲んだP+半導体領域73に負電圧が印加される。このとき、互いに隣接しない2行目および4行目の画素における「+」を丸で囲んだP+半導体領域73には、正電圧が印加される。
ここで、A,BをTapA,Bの各露光期間に各画素で発生する信号電荷量とすると、各画素のTap a,bの測定電荷量a,bは、A,Bを用いて、次のように表される。
=A+A
=A+A
=A+A
・・・
=B
=B+B
=A+A
・・・
そして、a={a},A={A}と書くと、上記式は、a=XAと表せる。ここで、X={Xij}は、N行M列の定数行列である。なお、NおよびMは、それぞれ画素アレイの中の開口画素領域の行数および列数である。このため、各画素において光電変換された信号電荷量Aは、A=X−1aと表される。
この式を用いて、行方向に隣接する2画素によって光電変換された測定信号電荷量から、TapAの真の1画素信号電荷量の近似値を得ることができる。TapBについても同様の演算によって、真の1画素信号電荷量の近似値を得ることができる。こうして得られるA,Bの1画素信号電荷量に応じた信号を用いることで間接ToFにより距離を算出することができる。
また、図4に示す例では、互いに隣接しない画素、例えば、1行目の画素および3行目の画素における「+」を丸で囲んだP+半導体領域73(第1電極の一例)と、2行目の画素および4行目の画素における「−」を丸で囲んだP+半導体領域73(第2電極の一例)とに、正電圧と負電圧とを交互に印加する。これにより、例えば、時刻t=t4p+0では、列方向に隣接する1行目と2行目の画素間に電流が流れ、列方向に隣接する3行目と4行目の画素間に電流が流れる。
このように、列方向に隣接する2画素間において、「+」を丸で囲んだP+半導体領域73および「−」を丸で囲んだP+半導体領域73間に電流を流すことによって、電流の経路を受光領域50における光入射面近傍まで広げることができる。
その結果、受光領域50における光入射面近傍の信号電荷転送電界が強化されるので、光入射面近傍において光電変換された信号電荷を効率よく電荷蓄積電極へ転送することができる。
なお、図4に示す例では、列方向に隣接する2画素によって光電変換される信号電荷を加算する場合について説明したが、信号電荷を加算する画素の組合せは、2画素に限定されるものではない。例えば、図5に示すように、1.5画素毎に信号電荷を加算するように、各P+半導体領域73へ所定の電圧を印加することもできる。
図5に示す例においても、例えば、1画素内に設けられる一対のP+半導体領域73間に電流を流す場合よりも、電流の経路を受光領域50における光入射面近傍まで広げることができる。これにより、図4に示す例と同様に、光入射面近傍において光電変換された信号電荷を効率よく電荷蓄積電極へ転送することができる。
なお、図4および図5では、同時に正電圧が印加されるP+半導体領域73が互いに隣接しない画素に設けられ、同時に負電圧が印加されるP+半導体領域73が互いに隣接しない画素に設けられる場合を示した。
しかし、あるタイミングで同時に正電圧が印加されるP+半導体領域73は、隣接する画素に設けられてもよい。また、あるタイミングで同時に負電圧が印加されるP+半導体領域73は、隣接する画素に設けられてもよい。
例えば、図6に示すように、時刻t=t4p+0では、列方向に隣接する2行目および3行目の画素における「−」を丸で囲んだP+半導体領域73に負電圧が印加される。ここで負電圧が印加される「−」を丸で囲んだP+半導体領域73は、2行目および3行目の画素間における配設間隔が最短の第2電極の一例である。
このとき、2行目および3行目の画素以外の隣接する一対の画素となる0両目および1行目の画素における「+」を丸で囲んだP+半導体領域73には正電圧が印加される。ここで正電圧が印加される「+」を丸で囲んだP+半導体領域73は、0行目および1行目の画素間における配設間隔が最短の第1電極の一例である。
これにより、1行目の画素および2行目の画素間に電流が流れ、3行目の画素および4行目の画素間に電流が流れることで、受光領域50における光入射面近傍の電界が強化されるので、信号電荷の転送効率を向上させることができる。
その後、時刻t=t4p+1では、列方向に隣接する2行目および3行目の画素における「+」を丸で囲んだP+半導体領域73に正電圧が印加される。このとき、2行目および3行目の画素以外の隣接する一対の画素となる0両目および1行目の画素における「−」を丸で囲んだP+半導体領域73に負電圧が印加される。これにより、時刻t=t4p+0のときと同様に、受光領域50における光入射面近傍の電界が強化されるので、信号電荷の転送効率を向上させることができる。
その後、時刻t=t4p+2では、列方向に隣接する1行目および2行目の画素における「+」を丸で囲んだP+半導体領域73に正電圧が印加される。このとき、1行目および2行目の画素以外の隣接する一対の画素となる3行目および4行目の画素における「−」を丸で囲んだP+半導体領域73に負電圧が印加される。
これにより、2行目の画素および3行目の画素間に電流が流れることで、受光領域50における光入射面近傍の電界が強化されるので、信号電荷の転送効率を向上させることができる。
その後、時刻t=t4p+3では、列方向に隣接する1行目および2行目の画素における「−」を丸で囲んだP+半導体領域73に負電圧が印加される。このとき、1行目および2行目の画素以外の隣接する一対の画素となる3行目および4行目の画素における「+」を丸で囲んだP+半導体領域73に正電圧が印加される。これにより、時刻t=t4p+2のときと同様に、受光領域50における光入射面近傍の電界が強化されるので、信号電荷の転送効率を向上させることができる。
このように、図6に示す電圧印加方法によっても、列方向に隣接する2画素間において、「+」を丸で囲んだP+半導体領域73および「−」を丸で囲んだP+半導体領域73間に電流を流すことによって、電流の経路を受光領域50における光入射面近傍まで広げることができる。
その結果、図4に示す電圧印加方法と同様に、受光領域50における光入射面近傍の信号電荷転送電界が強化されるので、光入射面近傍において光電変換された信号電荷を効率よく電荷蓄積電極へ転送することができる。
また、図4〜図6に示す例では、2画素または1.5画素によって光電変換される信号電荷を加算する場合について説明したが、信号電荷を加算する画素数は、2画素より多くてもよく、3画素、4画素によって光電変換される信号電荷を加算するように、各P+半導体領域73へ所定の電圧を印加してもよい。つまり、光電変換した信号電荷を一対の電荷蓄積電極へ振り分ける画素は、3画素以上であってもよい。
また、画素アレイ部21は、画素アレイ部21内における領域毎に、光電変換した信号電荷を一対の電荷蓄積電極へ振り分ける画素数が異なる構成であってもよい。
また、図4〜図6に示す例では、光電変換した信号電荷を一対の電荷蓄積電極へ振り分ける画素は、列方向に沿って配列される画素としたが、これは一例である。光電変換した信号電荷を一対の電荷蓄積電極へ振り分ける画素は、例えば、行方向に沿って配列される画素であってもよい。また、光電変換した信号電荷を一対の電荷蓄積電極へ振り分ける画素は、例えば、斜め方向に沿って配列される画素であってもよい。
[5.画素構造例]
次に、図7A〜図7Cを参照して本開示に係る画素の構造例について説明する。図7A〜図7Cは、本開示に係る画素構造例を示す図である。図7Aおよび図7Bには、同一列に並ぶ6個の画素51A〜51Fの受光領域50に流れる電流の向きを受光領域50内に矢印によって示している。
また、図7A〜図7Cには、各画素51A〜51Fにおける一対の信号取り出し部65−1,65−2のうち、P+半導体領域73に正の電圧が印加されている方を矩形点線枠A、0V以下の電圧が印加されている方を矩形点線枠Bとして示している。
信号取り出し部65−1は、P+半導体領域73に正の電圧が印加される場合には、信号取り出し部Aとなり、0V以下の電圧が印加される場合には、信号取り出し部Bとなる。同様に、信号取り出し部65−2は、P+半導体領域73に正の電圧が印加される場合には、信号取り出し部Aとなり、0V以下の電圧が印加される場合には、信号取り出し部Bとなる。
このため、ここでは、あるタイミングにおいてP+半導体領域73に正の電圧が印加されている方の信号取り出し部65を信号取り出し部A、P+半導体領域73に0V以下の電圧が印加されている方の信号取り出し部65を信号取り出し部Bと称する。
図7Aに示すように、本開示に係る各画素51A〜51Fにおける受光領域50の間には、隣接する受光領域を光学的および電気的に分離する画素分離領域101が設けられる。画素分離領域101は、例えば、DTI(Deep Trench Isolation)であり、受光領域50における画素51A〜51F間となる位置に形成されるトレンチへ、例えば、SiO等の絶縁体を埋め込むことによって形成される。
これにより、各画素51A〜51Fは、光電変換した信号電荷が隣接する画素51A〜51Fへ漏れることによる電気的な混色を抑制することができる。また、各画素51A〜51Fは、受光領域50へ入射する光が隣接する画素51A〜51Fへ漏れることによる光学的な混色を抑制することができる。
ただし、画素分離領域101は、受光領域50における光の入射面と対向する面から光の入射面へ向かう中途部まで達する。これにより、各画素51A〜51Fは、例えば、2画素に跨って信号取り出し部Aから信号取り出し部Bへ電流を流す場合に、受光領域50における光の入射面近傍の領域を通して、信号取り出し部Bから隣接画素の信号取り出し部Aの方へ信号電荷を転送することができる。
また、図7Bに示すように、画素分離領域102は、受光領域50における光の入射面から光の入射面と対向する面へ向かう中途部まで達する構造であってもよい。かかる構成によっても、画素分離領域102は、光や信号電荷が隣接画素へ漏れることによる混色を抑制することができる。
ただし、画素分離領域によれば、2画素に跨って信号取り出し部Aから信号取り出し部Bへ電流を流す場合に、受光領域50における光の入射面と対向する面近傍領域を通して、信号取り出し部Bから隣接画素の信号取り出し部Aの方へ信号電荷を転送することができる。
また、図7Cに示すように、画素分離領域103は、受光領域50における光の入射面から光の入射面と対向する面まで達する構造であってもよい。画素分離領域103によれば、図6Aおよび図6Bに示す画素分離領域101,102よりも確実に混色を抑制することができるが、複数の画素51A〜51Fに跨って信号電荷を転送することができない。
ただし、画素分離領域103は、複数の画素51A〜51Fに跨って信号電荷を転送する画素から、それ以外の画素への信号電荷の漏出を防止する用途には適している。画素分離領域101,103の配置例については、図8〜図10を参照して後述する。
なお、図7Aおよび図7Bには、図4に示す電圧印加方法を採用し、隣接する一対の画素のうち、一方の画素の信号取り出し部Bから他方の画素の信号取り出し部Aの方へ信号電荷を転送する場合を示しているが、図6に示す電圧印加方法を採用することも可能である。
図6に示す電圧印加方法を採用した場合、図7Aおよび図7Bに示す画素51Aの信号取り出し部Bが信号取り出し部Aとなり、画素51Dの信号取り出し部Aが信号取り出し部Bとなり、画素51Eの信号取り出し部Bが信号取り出し部Aとなる。そして、信号取り出し部Bから隣接画素の信号取り出し部Aの方へ信号電荷が転送される。
このため、図6に示す電圧印加方法を採用した場合、図7Aおよび図7Bに示す画素51A,51D,51E内に矢印で示す電流の流れる方向が、図7Aおよび図7Bに示す矢印とは逆方向となる。
このように、図6に示す電圧印加方法を採用した場合にも、複数の画素51A〜51F(ここでは、2画素)に跨って信号電荷を転送することができるので、信号電荷の転送効率を向上させることができる。
[6.画素分離領域の配置例]
次に、図8〜図10を参照して本開示に係る画素分離領域の配置例について説明する。図8〜図10は、本開示に係る画素分離領域の配置例を示す図である。なお、図8〜図10には、あるタイミングで正電圧が印加されるP+半導体領域73を「+」を囲む丸によって示しており、0Vまたは負電圧が印加されるP+半導体領域73を「−」を囲む丸によって示している。また、ハイインピーダンス状態にされるP+半導体領域73を「×」を囲む丸によって示している。
また、図8〜図10に示す破線枠によって囲まれる2画素は、光電変換する信号電荷が加算される画素であり、換言すれば、信号電荷を一対の電荷蓄積電極へ振り分ける画素である。なお、ハッチングが付された画素は、遮光画素である。
ここでは、行列状に配列される複数の画素のうち、例えば、列方向に隣接する2画素(例えば、破線枠によって囲まれる2画素)毎に、画素を跨いで信号電荷を転送する画素アレイを例に挙げて説明する。
図8に示すように、画素アレイ部21は、列方向に隣接する画素間と、行方向に隣接する画素間とに、受光領域50における光の入射面と対向する面から光の入射面へ向かう中途部まで達する画素分離領域101が設けられる。
これにより、画素アレイ部21は、信号電荷の転送が行われる列方向に隣接する画素間では、受光領域50における光の入射面近傍の領域を通して信号電荷を転送することによって、電荷収集効率を向上させることができる。
図9に示すように、画素アレイ部21Aは、列方向に隣接する画素間では信号電荷の転送が行われるが、行方向に隣接する画素間では信号電荷の転送が行われない。そこで、画素アレイ部21は、信号電荷の転送が行われる列方向に隣接する画素間には、受光領域50における光の入射面と対向する面から光の入射面へ向かう中途部まで達する画素分離領域101が設けられる。これにより、画素アレイ部21は、信号電荷の転送が行われる列方向に隣接する画素間では、受光領域50における光の入射面近傍の領域を通して信号電荷を転送することができる。
一方、信号電荷の転送が行われない行方向に隣接する画素間には、受光領域50における光の入射面から、光の入射面と対向する面まで貫通する画素分離領域103が設けられる。これにより、画素アレイ部21は、信号電荷の転送が行われない行方向に隣接する画素へ信号電荷が漏出することを防止することができる。
また、図10に示すように、画素アレイ部21Bは、信号電荷の転送が行われる列方向に隣接する画素間には画素分離領域が設けられず、信号電荷の転送が行われない行方向に隣接する画素間には、受光領域50における光の入射面から、光の入射面と対向する面まで貫通する画素分離領域103が設けられる。
これにより、画素アレイ部21Bは、信号電荷の転送が行われない行方向に隣接する画素へ信号電荷が漏出することを防止しつつ、信号電荷の転送が行われる列方向に隣接する画素間での電荷転送効率を向上させることができる。
なお、図8〜図10には、図4に示す電圧印加方法を採用し、列方向に隣接する一対の画素のなかで最も遠い2つのP+半導体領域73に、正電圧と負電圧とを印加して信号電荷を転送する場合を示しているが、図6に示す電圧印加方法を採用することも可能である。
図6に示す電圧印加方法を採用した場合、図8〜図10に示す3行目の画素における「+」を丸で囲んだ正電圧が印加されるP+半導体領域73が、「−」を丸で囲んだ負電圧が印加されるP+半導体領域73になる。そして、図8〜図10に示す4行目の画素における「−」を丸で囲んだ負電圧が印加されるP+半導体領域73が、「+」を丸で囲んだ正電圧が印加されるP+半導体領域73になる。
これにより、図4に示す電圧印加方法と同様に、受光領域50における光入射面近傍の信号電荷転送電界が強化されるので、光入射面近傍において光電変換された信号電荷を効率よく電荷蓄積電極へ転送することができる。
[7.画素駆動回路]
次に、図11〜図14を参照して本開示に係る画素駆動回路について説明する。図11〜図14は、本開示に係る画素駆動回路の説明図である。ここでは、図11および図12を参照して、図4に示す電圧印加方法を行う画素駆動回路を説明し、図13および図14を参照して、図6に示す電圧印加方法を行う画素駆動回路を説明する。
図11および図12には、画素アレイ部21,21C内の行列状に配列される複数の画素のうち、m(mは、自然数)列からm+3列、4n(nは、自然数)行から4n+3行までの画素を選択的に示している。
また、図13および図14には、画素アレイ部21D,21E内の行列状に配列される複数の画素のうち、m列からm+3列、4n(nは、自然数)行から4n+4行までの画素を選択的に示している。
また、図11〜図14には、あるタイミングで正電圧が印加されるP+半導体領域73を「+」を囲む丸によって示しており、0Vまたは負電圧が印加されるP+半導体領域73を「−」を囲む丸によって示している。また、ハイインピーダンス状態にされるP+半導体領域73を「×」を囲む丸によって示している。
また、以下に記載するMIX信号線4n,4n+1,4n+2,4n+3,4n+4は、例えば、各P+半導体領域73に、図2を参照して説明した1.5Vの電圧または0Vの電圧を印加するための電圧供給線である。
図11に示すように、画素アレイ部21は、互いに隣接しない一対の画素における、あるタイミングで正電圧が印加される電極(P+半導体領域73)同士を接続する配線L1を備える。配線L1は、第1配線の一例であり、配線L1によって接続される電極は、第1配線によって接続される互いに隣接しない一対の受光画素における第1電極の一例である。
また、画素アレイ部21は、配線L1によって電極に正電圧が印加されるときに、ハイインピーダンス状態にされる他の電極(P+半導体領域73)同士を接続する配線L2,L3を備える。
また、画素アレイ部21は、配線L1によって電極に正電圧が印加されるときに、0Vまたは負電圧が印加される互いに隣接しない一対の画素における他の電極(P+半導体領域73)同士を接続する配線L4を備える。配線L4は、第2配線の一例であり、配線L4によって接続される電極は、第2配線によって接続される互いに隣接しない一対の受光画素における第2電極の一例である。
配線L1,L2,L3,L4には、それぞれ対応するバッファアンプBA4n,BA4n+1,BA4n+2,BA4n+3が接続される。バッファアンプBA4n,BA4n+1,BA4n+2,BA4n+3は、例えば、1.5Vの電圧と、0Vの電圧とを切替えて出力することができる。各バッファアンプBA4n,BA4n+1,BA4n+2,BA4n+3と画素アレイ部21との間には、スイッチSW4n,SW4n+1,SW4n+2,SW4n+3が接続される。
具体的には、バッファアンプBA4nには、スイッチSW4nが接続され、スイッチSW4nには、MIX信号線4nが接続され、MIX信号線4nには、配線L1が接続される。バッファアンプBA4n+1には、スイッチSW4n+1が接続され、スイッチSW4n+1には、MIX信号線4n+1が接続され、MIX信号線4n+1には、配線L2が接続される。
また、バッファアンプBA4n+2には、スイッチSW4n+2が接続され、スイッチSW4n+2には、MIX信号線4n+2が接続され、MIX信号線4n+2には、配線L3が接続される。バッファアンプBA4n+3には、スイッチSW4n+3が接続され、スイッチSW4n+3には、MIX信号線4n+3が接続され、MIX信号線4n+3には、配線L4が接続される。
スイッチSW4n,SW4n+1,SW4n+2,SW4n+3は、例えば、画素アレイ部21の周辺回路に設けられるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)スイッチによって構成される。なお、スイッチSW4n,SW4n+1,SW4n+2,SW4n+3は、周辺回路が設けられるロジック基板上に、画素アレイ部21が設けられるセンサ基板が積層される構造の場合、ロジック基板上のCMOSスイッチによって構成される。
バッファアンプBA4n,BA4n+1,BA4n+2,BA4n+3およびスイッチSW4n,SW4n+1,SW4n+2,SW4n+3は、例えば、システム制御部25および垂直駆動部22(図1参照)によって制御される。
システム制御部25および垂直駆動部22は、例えば、あるタイミングでスイッチSW4nをオンにし、バッファアンプBA4nから1.5Vの電圧を出力させると共に、スイッチSW4n+3をオンにし、バッファアンプBA4n+3から0Vまたは負の電圧を出力させる。このとき、システム制御部25および垂直駆動部22は、スイッチSW4n+1およびスイッチSW4n+2をオフにする。
これにより、システム制御部25および垂直駆動部22は、画素アレイ部21の状態を図11に示す状態にして、列方向に隣接する2画素間に電流を流し、電流による電界を受光領域50における光の入射面近傍まで広げることによって、電荷収集効率を向上させることができる。
なお、バッファアンプBA4n,BA4n+1,BA4n+2,BA4n+3が1.5V出力状態、0V出力状態、およびハイインピーダンス状態を切替え可能な3ステージバッファである場合、スイッチSW4n,SW4n+1,SW4n+2,SW4n+3を省略することができる。
この場合、システム制御部25および垂直駆動部22は、例えば、あるタイミングでバッファアンプBA4nを1.5V出力状態にし、バッファアンプBA4n+3を0V出力状態にし、バッファアンプBA4n+1,BA4n+2をハイインピーダンス状態にする。これにより、システム制御部25および垂直駆動部22は、画素アレイ部21の状態を図11に示す状態にすることができる。
また、図12に示すように、画素アレイ部21Cは、図11に示すスイッチSW4n,SW4n+1,SW4n+2,SW4n+3に代えて、信号電荷を一対の電荷蓄積電極へ振り分ける電圧が交互に印加される一対の第1電極同士および第2電極同士を接続するスイッチを備える構成であってもよい。
具体的には、画素アレイ部21Cは、図11に示すスイッチSW4nの代わりに、互いに隣接しない一対の受光画素における第1電極とバッファアンプBA4nとを接続するスイッチSWA4n,m,SWA4n,m+2を備える。スイッチSWA4n,m,SWA4n,m+2は、上記第1電極同士を接続する第1スイッチの一例である。
また、画素アレイ部21Cは、図11に示すスイッチSW4n+1の代わりに、互いに隣接しない一対の受光画素における電極とバッファアンプBA4n+1とを接続するスイッチSWB4n,m〜SWB4n+2,mを備える。
また、画素アレイ部21Cは、図11に示すスイッチSW4n+2の代わりに、互いに隣接しない一対の受光画素における電極とバッファアンプBA4n+2とを接続するスイッチSWA4n+1,m〜SWA4n+3,mを備える。
また、画素アレイ部21Cは、図11に示すスイッチSW4n+3の代わりに、互いに隣接しない一対の受光画素における第2電極とバッファアンプBA4n+3とを接続するスイッチSWB4n+1,m〜SWB4n+3,mを備える。スイッチSWB4n+1,m〜SWB4n+3,mは、上記第2電極同士を接続する第2スイッチの一例である。
なお、上記したスイッチに付した符号に符号SWに続く「A」と「B」とはTap名(例えば、TapAならば「A」、TapBならば「B」)を表し、「4n」等は画素行番号、「m」等は画素列番号を表している。
このため、例えば、4n行、m+3列のTapAに接続されるスイッチは、スイッチSWA4n,m+3となり、4n+3行、m+3列のTapBに接続されるスイッチは、スイッチSWB4n+3,m+3となる。
なお、図12では、m+3列の画素に設けられるスイッチSWA4n,m+3,SWB4n+3,m+3以外のスイッチ、および、m+1列、m+2列の画素に設けられるスイッチについては、符号の記載を省略している。
そして、システム制御部25および垂直駆動部22は、例えば、m列の画素を駆動する場合、下記の組合せのスイッチが同時にオン/オフするように制御する。
・スイッチSWA4n,mとスイッチSWA4n+2,m
・スイッチSWB4n,mとスイッチSWB4n+2,m
・スイッチSWA4n+1,mとスイッチSWA4n+3,m
・スイッチSWB4n+1,mとスイッチSWB4n+3,m
具体的には、図12に示すように、システム制御部25および垂直駆動部22は、「+」を丸で囲んだP+半導体領域73に接続されるスイッチSWA4n,m,SWA4n+2,mと、「−」を丸で囲んだP+半導体領域73に接続されるスイッチSWB4n+1,m,SWB4n+3,mとをオンにする。
このとき、システム制御部25および垂直駆動部22は、「×」を丸で囲んだP+半導体領域73に接続されるスイッチSWB4n,m,SWA4n+1,m,SWB4n+2,m,SWA4n+3,mをオフにする。そして、システム制御部25および垂直駆動部22は、配線L1と配線L4とに正電圧および負電圧を交互に印加する。
また、システム制御部25および垂直駆動部22は、m+1列〜m+3列の画素についても同様に制御する。これにより、システム制御部25および垂直駆動部22は、画素アレイ部21Cの状態を図12に示す状態にして、列方向に隣接する2画素間に電流を流し、電流による電界を受光領域50における光の入射面近傍まで広げることによって、電荷収集効率を向上させることができる。
また、図13に示すように、画素アレイ部21Dは、例えば、縦方向に隣接する一対の画素間における配設間隔が最短の電極同士が接続される点が、図11に示す画素アレイ部21とは構成が異なる。
画素アレイ部21Dでは、隣接する4n行および4n+1行の画素間における配設間隔が最短の電極同士が配線L1によって接続される。隣接する4n+1行および4n+2行の画素間における配設間隔が最短の電極同士が配線L2によって接続される。隣接する4n+2行および4n+3行の画素間における配設間隔が最短の電極同士が配線L3によって接続される。隣接する4n+3行および4n+4行の画素間における配設間隔が最短の電極同士が配線L4によって接続される。
かかる構成の場合、システム制御部25および垂直駆動部22は、例えば、4n行、4n+2行、および4n+4行のバッファアンプBA4n,BA4n+2,BA4n+4に接続されるスイッチSW4n,SW4n+2,SW4n+4をオンにする。
このとき、システム制御部25および垂直駆動部22は、4n+1行および4n+3行のバッファアンプBA4n+1,BA4n+3に接続されるスイッチSW4n+1,SW4n+3をオフにする。そして、システム制御部25および垂直駆動部22は、配線L1と配線L3とに、正電圧と負電圧とを交互に印加する。
つまり、システム制御部25および垂直駆動部22は、4n行および4n+1行の隣接する画素間における配設間隔が最短の前記第1電極と、4n+2行および4n+3行の離接する画素間における配設間隔が最短の前記第2電極とに、正電圧と負電圧とを交互に印加する。これにより、列方向に隣接する4n+1行目と4n+2行目の画素間に電流が流れ、列方向に隣接する4n+3行目と4n+4行目の画素間に電流が流れる。
このように、システム制御部25および垂直駆動部22は、画素アレイ部21Dの状態を図13に示す状態にして、列方向に隣接する2画素間に電流を流し、電流による電界を受光領域50における光の入射面近傍まで広げることによって、電荷収集効率を向上させることができる。
また、図14に示すように、画素アレイ部21Eは、図13に示すスイッチSW4n,SW4n+1,SW4n+2,SW4n+3に代えて、縦方向に隣接する一対の画素間における配設間隔が最短の電極同士を接続するスイッチを備える構成であってもよい。
具体的には、画素アレイ部21Eは、隣接する4n−1行および4n行の画素間における配設間隔が最短の電極同士を接続するスイッチSWB4n−1,m,SWA4n,mと、隣接する4n行および4n+1行の画素間における配設間隔が最短の電極同士を接続するスイッチSWB4n,m,SWA4n+1,mとを備える。
また、画素アレイ部21Eは、隣接する4n+1行および4n+2行の画素間における配設間隔が最短の電極同士を接続するスイッチSWB4n+1,m,SWA4n+2,mと、隣接する4n+2行および4n+3行の画素間における配設間隔が最短の電極同士を接続するスイッチSWB4n+2,m,SWA4n+3,mとを備える。さらに、画素アレイ部21Eは、隣接する4n+3行および4n+4行の画素間における配設間隔が最短の電極同士を接続するスイッチSWB4n+3,m,SWA4n+4,mを備える。
なお、上記したスイッチに付した符号に符号SWに続く「A」と「B」とはTap名(例えば、TapAならば「A」、TapBならば「B」)を表し、「4n」等は画素行番号、「m」等は画素列番号を表している。また、図14では、m+1列、m+2列、および、m+3列の画素に設けられるスイッチについては、符号の記載を省略している。
そして、システム制御部25および垂直駆動部22は、例えば、m列の画素を駆動する場合、下記の組合せのスイッチが同時にオン/オフするように制御する。
・スイッチSWB4n−1,mとスイッチSWA4n,m
・スイッチSWB4n,mとスイッチSWA4n+1,m
・スイッチSWB4n+1,mとスイッチSWA4n+2,m
・スイッチSWB4n+2,mとスイッチSWA4n+3,m
・スイッチSWB4n+3,mとスイッチSWA4n+4,m
具体的には、図14に示すように、システム制御部25および垂直駆動部22は、「+」を丸で囲んだP+半導体領域73に接続されるスイッチSWB4n−1,m,SWA4n,m,SWB4n+3,m,SWA4n+4,mと、「−」を丸で囲んだP+半導体領域73に接続されるスイッチSWB4n+1,m,SWA4n+2,mとをオンにする。
このとき、システム制御部25および垂直駆動部22は、「×」を丸で囲んだP+半導体領域73に接続されるスイッチSWB4n,m,SWA4n+1,m,SWB4n+2,m,SWA4n+3,mをオフにする。そして、システム制御部25および垂直駆動部22は、4n行のバッファアンプBA4nと、4n+2行のバッファアンプBA4n+2とから正電圧および負電圧を交互に出力させる。
また、システム制御部25および垂直駆動部22は、m+1列〜m+3列の画素についても同様に制御する。これにより、システム制御部25および垂直駆動部22は、画素アレイ部21Eの状態を図14に示す状態にして、列方向に隣接する2画素(4n行―4n+2行の画素間、4n+2行―4n+4行の画素間)間に電流を流し、電流による電界を受光領域50における光の入射面近傍まで広げることによって、電荷収集効率を向上させることができる。
なお、図11〜図14に示す例では、MIX信号線4n,4n+1,4n+2,4n+3、4n+4を画素アレイ部21,21C,21D,21Eの水平(画素行)方向に配置しているが、垂直(画素列)方向に配置することも可能である。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。また、本明細書では、本開示に係る画素アレイ部が裏面照射型である場合を例に挙げて説明したが、本開示に係る画素アレイ部は、表面照射型であってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
入射する光を信号電荷に光電変換する受光領域と、前記信号電荷を時分割して一対の電荷蓄積電極へ振り分ける電界を前記受光領域に発生させる電圧が交互に印加される一対の第1電極および第2電極とを含む複数の受光画素が行列状に配列される画素アレイと、
隣接しない一対の受光画素における前記第1電極同士を接続する第1配線と、
前記一対の受光画素における前記第2電極同士を接続する第2配線と
を有する受光素子。
(2)
入射する光を信号電荷に光電変換する受光領域と、前記信号電荷を時分割して一対の電荷蓄積電極へ振り分ける電界を前記受光領域に発生させる電圧が交互に印加される一対の第1電極および第2電極とを含む複数の受光画素が行列状に配列される画素アレイと、
前記第1電極および前記第2電極に前記電圧を印加して、隣接する受光画素間、または、1画素以上離れた受光画素間における前記受光領域内に電流を流す制御部と
を有する受光素子。
(3)
前記第1電極同士を接続する第1スイッチと、
前記第2電極同士を接続する第2スイッチと
を備え、
前記制御部は、
隣接しない一対の受光画素における前記第1電極同士を前記第1スイッチによって接続し、前記一対の受光画素における前記第2電極同士を前記第2スイッチによって接続して、前記第1電極および前記第2電極に前記電圧を交互に印加する
前記(2)に記載の受光素子。
(4)
前記制御部は、
隣接する一対の受光画素間における配設間隔が最短の前記第1電極と、前記一対の受光画素以外の隣接する一対の受光画素間における配設間隔が最短の前記第2電極とに、前記電圧を交互に印加する
前記(2)に記載の受光素子。
(5)
前記第1電極同士を接続する第1スイッチと、
前記第2電極同士を接続する第2スイッチと
を備え、
前記制御部は、
隣接する一対の受光画素間における配設間隔が最短の前記第1電極同士を前記第1スイッチによって接続し、前記一対の受光画素以外の隣接する一対の受光画素間における配設間隔が最短の前記第2電極同士を前記第2スイッチによって接続して、前記第1電極および前記第2電極に前記電圧を交互に印加する
前記(2)に記載の受光素子。
(6)
前記画素アレイにおける領域毎に、前記信号電荷を前記一対の電荷蓄積電極へ振り分ける受光画素の数が異なる
前記(1)から(5)のいずれか一つに記載の受光素子。
(7)
前記信号電荷を前記一対の電荷蓄積電極へ振り分ける受光画素は、
行列状に配列される前記受光画素のうち、列方向に沿って配列される受光画素である
前記(1)から(6)のいずれか一つに記載の受光素子。
(8)
前記信号電荷を前記一対の電荷蓄積電極へ振り分ける受光画素は、
行列状に配列される前記受光画素のうち、行方向に沿って配列される受光画素である
前記(1)から(6)のいずれか一つに記載の受光素子。
(9)
前記信号電荷を前記一対の電荷蓄積電極へ振り分ける受光画素は、
行列状に配列される前記受光画素のうち、斜め方向に沿って配列される受光画素である
前記(1)から(6)のいずれか一つに記載の受光素子。
(10)
前記受光領域の間に設けられ、隣接する前記受光領域を光学的および電気的に分離する画素分離領域
を有する前記(1)から(9)のいずれか一つに記載の受光素子。
(11)
前記画素分離領域は、
前記受光領域における光の入射面と対向する面から前記入射面へ向かう中途部まで達する
前記(10)に記載の受光素子。
(12)
前記画素分離領域は、
前記受光領域における光の入射面から前記入射面と対向する面へ向かう中途部まで達する
前記(10)に記載の受光素子。
(13)
前記画素分離領域は、
前記信号電荷を前記一対の電荷蓄積電極へ振り分ける受光画素の配列方向と直交する方向に沿って設けられる
前記(11)または(12)に記載の受光素子。
(14)
前記画素分離領域は、
前記受光領域における光の入射面から前記入射面と対向する面まで達し、前記信号電荷が前記一対の電荷蓄積電極へ振り分けられる受光画素の配列方向に沿って設けられる
前記(10)に記載の受光素子。
(15)
入射する光を信号電荷に光電変換する受光領域と、前記信号電荷を時分割して一対の電荷蓄積電極へ振り分ける電界を前記受光領域に発生させる電圧が交互に印加される一対の第1電極および第2電極とを含む複数の受光画素が行列状に配列される画素アレイの制御方法であって、
前記第1電極および前記第2電極に前記電圧を印加して、隣接する受光画素間、または、1画素以上離れた受光画素間における前記受光領域内に電流を流す
ことを含む制御方法。
11 固体撮像素子, 21 画素アレイ部, 22 垂直駆動部, 51 画素, 61 基板, 62 集光構造, 71−1,71−2,71 N+半導体領域, 73−1,73−2,73 P+半導体領域

Claims (15)

  1. 入射する光を信号電荷に光電変換する受光領域と、前記信号電荷を時分割して一対の電荷蓄積電極へ振り分ける電界を前記受光領域に発生させる電圧が交互に印加される一対の第1電極および第2電極とを含む複数の受光画素が行列状に配列される画素アレイと、
    隣接しない一対の受光画素における前記第1電極同士を接続する第1配線と、
    前記一対の受光画素における前記第2電極同士を接続する第2配線と
    を有する受光素子。
  2. 入射する光を信号電荷に光電変換する受光領域と、前記信号電荷を時分割して一対の電荷蓄積電極へ振り分ける電界を前記受光領域に発生させる電圧が交互に印加される一対の第1電極および第2電極とを含む複数の受光画素が行列状に配列される画素アレイと、
    前記第1電極および前記第2電極に前記電圧を印加して、隣接する受光画素間、または、1画素以上離れた受光画素間における前記受光領域内に電流を流す制御部と
    を有する受光素子。
  3. 前記第1電極同士を接続する第1スイッチと、
    前記第2電極同士を接続する第2スイッチと
    を備え、
    前記制御部は、
    隣接しない一対の受光画素における前記第1電極同士を前記第1スイッチによって接続し、前記一対の受光画素における前記第2電極同士を前記第2スイッチによって接続して、前記第1電極および前記第2電極に前記電圧を交互に印加する
    請求項2に記載の受光素子。
  4. 前記制御部は、
    隣接する一対の受光画素間における配設間隔が最短の前記第1電極と、前記一対の受光画素以外の隣接する一対の受光画素間における配設間隔が最短の前記第2電極とに、前記電圧を交互に印加する
    請求項2に記載の受光素子。
  5. 前記第1電極同士を接続する第1スイッチと、
    前記第2電極同士を接続する第2スイッチと
    を備え、
    前記制御部は、
    隣接する一対の受光画素間における配設間隔が最短の前記第1電極同士を前記第1スイッチによって接続し、前記一対の受光画素以外の隣接する一対の受光画素間における配設間隔が最短の前記第2電極同士を前記第2スイッチによって接続して、前記第1電極および前記第2電極に前記電圧を交互に印加する
    請求項2に記載の受光素子。
  6. 前記画素アレイにおける領域毎に、前記信号電荷を前記一対の電荷蓄積電極へ振り分ける受光画素の数が異なる
    請求項1に記載の受光素子。
  7. 前記信号電荷を前記一対の電荷蓄積電極へ振り分ける受光画素は、
    行列状に配列される前記受光画素のうち、列方向に沿って配列される受光画素である
    請求項1に記載の受光素子。
  8. 前記信号電荷を前記一対の電荷蓄積電極へ振り分ける受光画素は、
    行列状に配列される前記受光画素のうち、行方向に沿って配列される受光画素である
    請求項1に記載の受光素子。
  9. 前記信号電荷を前記一対の電荷蓄積電極へ振り分ける受光画素は、
    行列状に配列される前記受光画素のうち、斜め方向に沿って配列される受光画素である
    請求項1に記載の受光素子。
  10. 前記受光領域の間に設けられ、隣接する前記受光領域を光学的および電気的に分離する画素分離領域
    を有する請求項1に記載の受光素子。
  11. 前記画素分離領域は、
    前記受光領域における光の入射面と対向する面から前記入射面へ向かう中途部まで達する
    請求項10に記載の受光素子。
  12. 前記画素分離領域は、
    前記受光領域における光の入射面から前記入射面と対向する面へ向かう中途部まで達する
    請求項10に記載の受光素子。
  13. 前記画素分離領域は、
    前記信号電荷を前記一対の電荷蓄積電極へ振り分ける受光画素の配列方向と直交する方向に沿って設けられる
    請求項11に記載の受光素子。
  14. 前記画素分離領域は、
    前記受光領域における光の入射面から前記入射面と対向する面まで達し、前記信号電荷が前記一対の電荷蓄積電極へ振り分けられる受光画素の配列方向に沿って設けられる
    請求項10に記載の受光素子。
  15. 入射する光を信号電荷に光電変換する受光領域と、前記信号電荷を時分割して一対の電荷蓄積電極へ振り分ける電界を前記受光領域に発生させる電圧が交互に印加される一対の第1電極および第2電極とを含む複数の受光画素が行列状に配列される画素アレイの制御方法であって、
    前記第1電極および前記第2電極に前記電圧を印加して、隣接する受光画素間、または、1画素以上離れた受光画素間における前記受光領域内に電流を流す
    ことを含む制御方法。
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