JP2021148840A - シミュレータ制御装置、シミュレーションシステム、シミュレータ制御方法及びプログラム - Google Patents

シミュレータ制御装置、シミュレーションシステム、シミュレータ制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のユーザが参加して実態に即したシミュレーションを可能とするシミュレータ制御装置を提供する。【解決手段】シミュレータ制御装置は、目印が付される実媒体を撮影した画像を取得する画像取得部と、目印の実媒体における位置および属性を検出する画像解析部と、シミュレータによって模擬された状況と、位置と、属性と、に基づいて、シミュレータに入力する入力データを生成する入力データ生成部と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、シミュレータ制御装置、シミュレーションシステム、シミュレータ制御方法及びプログラムに関する。
災害への対応やプラントの運転などは、多くの専門的な知識、技術を有する人が、同時並行的に作業を行うことによって目的の達成が可能となる業務である。例えば、水害が発生し得るような状況では、人や物の限られたリソースを、避難誘導、道路マネジメント(例えば、道路の封鎖)、水理マネジメント(例えば、水門の開閉)など、多方面に振り分けて望ましい結果が得られるように対応しなければならない。特許文献1には、異なる防災対策組織間で情報の共有を図り、防災訓練を行う防災対策システムが開示されている。特許文献1に開示の防災対策システムでは、訓練用のシミュレータが災害の状況を模擬し、災害に関する多様な情報を出力する。防災対策システムは、シミュレータが出力した情報を各組織へ提供し、各組織の表示装置に表示する。各組織で訓練に参加する人は、表示装置に表示された情報を見て状況を把握し、防災対策の立案などを行う。特許文献1の防災対策システムを用いると、情報の共有を図りながら防災訓練を行うことができる。しかし、特許文献1には、専門的な知識、技術を有する複数の組織が、防災対策等を実行することにより、災害の収束までの行動を訓練することについては開示が無い。
災害を収束させる行動を訓練することについては、例えば、特許文献2に、プラントで災害が発生した際の運転を訓練するためのシミュレータが開示されている。特許文献2に開示されたシミュレータでは、プラントの制御室の操作盤を模擬した画像を表示装置に表示し、この操作盤に対する操作をコンピュータの入力装置を用いて入力することによって訓練を行う。特許文献2のシミュレータでは、大型表示装置に操作盤の画像等を表示し、運転員がこの操作盤の操作を行い、他の現場作業員が現場端末を使って訓練を行う。
特許文献2のシミュレータは、1人の訓練者が1つの端末を用いて訓練に参加するように構成されている。例えば、大型表示装置に表示された操作盤を、現場端末を使って訓練に参加する現場作業員が見ることはできても、大型表示装置を使って訓練に参加する運転員が現場端末を確認しながら訓練を行うことは想定されていない。手元の端末を使用して訓練に参加すると、他の訓練者の操作が理解しづらい。このような課題に関連して、特許文献3には、コンピュータによって提供されるルーレット等のゲームに参加するプレイヤが、手元のコンソールからゲームの進行に必要な入力を行うのではなく、ゲームテーブルにチップやメダル等の対象物を置くことでゲームに参加することを可能とする遊技機が開示されている。この遊技機は、対象物が置かれたゲームテーブルを撮像し、撮像された画像データを処理してゲームテーブル上の対象物の位置及びその対象物の種類を判定し、その対象物を使用したプレイヤ及び賭け位置を示す対象物情報を出力し、出力された対象物情報に基づいてゲームを制御する。
特開2004−295729号公報 特開2019−15912号公報 特開2006−6912号公報
複数の関係者が並行して自分の担当する作業に関する操作を行い、他人が行った操作を共有しながら実態に近い状況を模擬できるシミュレーション装置が必要とされている。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできるシミュレータ制御装置、シミュレーションシステム、シミュレータ制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本開示の一態様によれば、シミュレータ制御装置は、目印が付される実媒体を撮影した画像を取得する画像取得部と、前記画像に基づいて、前記目印の前記実媒体における位置および属性を検出する画像解析部と、シミュレータによって模擬された状況と、前記位置と、前記属性と、に基づいて、前記シミュレータに入力する入力データを生成する入力データ生成部と、を備える。
本開示の一態様によれば、シミュレーションシステムは、実媒体と、前記実媒体を撮影する1台又は複数台のカメラと、前記実媒体へ付す前記目印と、上記のシミュレータ制御装置と、前記シミュレータ制御装置から入力される入力データに基づいて模擬を行うシミュレータと、を備える。
本開示の一態様によれば、シミュレータ制御方法は、目印が付される実媒体を撮影した画像を取得し、前記画像に基づいて、前記目印の前記実媒体における位置および属性を検出し、シミュレータによって模擬された状況と、前記位置と、前記属性と、に基づいて、前記シミュレータに入力する入力データを生成し、前記入力データを前記シミュレータへ入力する。
本開示の一態様によれば、プログラムは、コンピュータに、目印が付される実媒体を撮影した画像を取得し、前記画像に基づいて、前記目印の前記実媒体における位置および属性を検出し、シミュレータによって模擬された状況と、前記位置と、前記属性と、に基づいて、前記シミュレータに入力する入力データを生成し、前記入力データを前記シミュレータへ入力する処理、を実行させる。
本開示によれば、一般的なシミュレータを用いて、実態に近い状況の模擬が可能になる。
本開示の一実施形態におけるシミュレーションシステムの一例を示す図である。 本開示の一実施形態における入力データの生成処理を説明する図である。 本開示の一実施形態におけるシミュレーションの一例を示す第1の図である。 本開示の一実施形態におけるシミュレーションの一例を示す第2の図である。 本開示の一実施形態におけるシミュレーションシステムによるシミュレーション処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の一実施形態における災害の状況推定方法の一例を説明する図である。 本開示の一実施形態におけるシミュレーション結果の分析例を示す図である。 本開示の一実施形態におけるシミュレータ制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
<実施形態>
以下、本開示の一実施形態によるシミュレータ制御方法を図1〜図8を参照して説明する。
(システム構成)
図1は、本開示の一実施形態におけるシミュレーションシステムの一例を示す図である。図1に示すシミュレーションシステム100は、災害時の行動の訓練や災害の予測を行うためのシステムである。シミュレーションシステム100は、地図4a,4bなどの図面と、複数の駒5a1,5b1等と、図面を撮影するカメラ3a,3bと、コンピュータ6a,6bと、プロジェクタ8a,8bと、カメラ3a,3bが撮影した図面の画像を取得して、その画像に置かれた駒5a1,5b1等の配置から、シミュレータ30への入力データを生成するシミュレータ制御装置20と、災害状況を模擬するシミュレータ30と、を含んで構成される。
拠点1aには、地図4a、駒5a1〜5a5、カメラ3a、コンピュータ6a、プロジェクタ8aが設けられ、拠点1bには、地図4b、駒5b1〜5b3、カメラ3b、コンピュータ6b、プロジェクタ8bが設けられている。例えば、地図4aと地図4bは同じ地図である。カメラ3aおよびコンピュータ6aと、カメラ3bおよびコンピュータ6bと、シミュレータ制御装置20とはネットワークNWを介して接続されている。プロジェクタ8aはコンピュータ6aに接続され、コンピュータ6aの表示部7aに表示される画像を図示しないスクリーン等へ投影することができる。プロジェクタ8bはコンピュータ6bに接続され、コンピュータ6bの表示部7bに表示される画像を図示しないスクリーン等へ投影することができる。拠点1aに設けられる地図4a,駒5a1〜5a5、カメラ3a、コンピュータ6a、プロジェクタ8a等の数は図1に示す数に限定されない。例えば、カメラ3aが複数台設けられていてもよい。
シミュレータ制御装置20とシミュレータ30は、データセンタやサーバルーム等の他の拠点10に設けられている。シミュレータ制御装置20とシミュレータ30は、通信可能に接続されている。あるいは、シミュレータ制御装置20がシミュレータ30を備えていてもよい。
地図4a等が設けられる拠点の数は、1拠点でもよいし、3拠点以上であってもよい。各拠点1a等には、シミュレーションに参加する一人または複数人のユーザ(拠点1aではユーザ2a、拠点1bではユーザ2b)が存在し、ユーザ2a、2bはそれぞれ、地図4a,4bに駒5a1〜5a5,5b1〜5b3を配置することによってシミュレーションに参加する。シミュレーションは、災害発生時の訓練や、実際に災害が発生したときの将来予測のために行われる。カメラ3aは、地図4aを所定の時間間隔で、又は常時撮影する。撮影された画像Aは、シミュレータ制御装置20へ送信される。カメラ3bは、地図4bを所定の時間間隔で、又は常時撮影する。撮影された画像Bは、シミュレータ制御装置20へ送信される。カメラ3aが撮影した画像Aは拠点1bのコンピュータ6bへ送信され表示部7bに表示されてもよい。カメラ3bが撮影した画像Bは拠点1aのコンピュータ6aへ送信され表示部7aに表示されてもよい。あるいは、シミュレータ制御装置20が画像Aと画像Bを合成した画像を作成して、この画像をコンピュータ6a,6bに送信してもよい。これにより、ユーザ2aは、拠点1bの地図4bに置かれた駒5b1等の配置を確認することができ、ユーザ2bは、拠点1aの地図4aに置かれた駒5a1等の配置を確認することができる。コンピュータ6a、6bは、シミュレーションの開始、終了を指示する指示情報をシミュレータ制御装置20へ送信したり、シミュレータ制御装置20からシミュレーション結果の情報を取得してこれを表示部7a、7bに表示したりする。
シミュレータ制御装置20は、カメラ3a,3bが撮影した画像A,Bから駒5a1等が置かれた位置、駒5a1等の色を解析して、これをシミュレータ30へ与える入力データに変換する。駒5a1〜5a5、駒5b1〜5b3は、例えば、コイン形状を有し、表面、裏面に異なる色が着色されている。例えば、拠点1aの駒5a1〜5a5の表面は黒、裏面は白である。拠点1bの駒5b1〜5b3の表面は赤、裏面は青である。駒5a1等は、地図上に置かれる位置、色、模擬される災害の種類や状況によって異なる意味を持つ。つまり、駒5a1等を、表面又は裏面を上に向けて地図4aの任意の位置に置くことが、災害への特定の行動を意味し、駒5a1等が置かれる位置や色などに応じて、シミュレータ30は、次の災害状況を模擬する。1つの駒5a1等は、一人又は複数の人や物を表している。例えば、駒5a1は、1台の警察車両と2名の警察官を表すものとして予め設定されている。また、駒5a1等の表面と裏面には、それぞれ異なる意味・役割が割り当てられる。例えば、表面は人の救助や避難誘導を行うことを意味し、裏面は消火など災害への対処を意味する。これは、警察官や消防隊員などが複数の役割を果たすことができることを示しており、その反面、同時には1つの役割しか果たすことができないことも示している。また、駒5a1等の数は、リソースの数量を示している。これは、災害時に活動できる人や車両の数に上限があることを意味している。ユーザ2a、2bは、限られた数の駒5a1等を地図4aに配置して、災害への対応を行う。
シミュレータ制御装置20は、画像取得部21と、画像解析部22と、記憶部23と、データ送受信部24と、入力データ生成部25と、結果出力部26と、分析部27と、を備えている。
画像取得部21は、カメラ3aが撮影した地図4aの画像A、カメラ3bが撮影した地図4bの画像Bを取得する。
画像解析部22は、カメラ3a,3bが撮影した各画像A,Bに含まれる駒5a1等の位置と属性(色、形状、材質等)を検出する。画像解析部22は、各画像に基づいて検出された駒5a1等の位置、属性を入力データ生成部25へ出力する。
記憶部23は、画像取得部21が取得した画像A,Bやシミュレータ30から取得したシミュレーション結果などを記憶する。
データ送受信部24は、コンピュータ6a,6bが送信する指示情報を受信したり、シミュレーションの結果をコンピュータ6a,6bへ送信したりする。
入力データ生成部25は、駒5a1等の位置および属性と、シミュレータ30によってシミュレーションされた災害の状況と、に基づいて、シミュレータ30に入力する入力データを生成する。シミュレータ30は、入力データ生成部25が生成した入力データを取得して、次の状況をシミュレーションする。
結果出力部26は、シミュレータ30が入力データを取得してシミュレーションした結果を取得し、出力する。
分析部27は、シミュレーション結果を分析する。
シミュレータ30は、火災、水害など災害時の状況や被害を模擬する。例えば、火災の場合、火災の影響範囲や勢いを模擬し、火災被害を被った家屋の数や人数を算出し、これらの情報をシミュレーション結果としてシミュレータ制御装置20へ出力する。シミュレータ30は、特別なものである必要は無く、従来から一般的に提供されているシミュレータでよい。
(入力データの生成)
図2は、本開示の一実施形態における入力データの生成処理を説明する図である。
図2を参照して、駒5a1等の位置、色、災害状況に応じて、シミュレータ30への入力データを生成する処理について説明する。一例として、拠点1aの駒5a1〜5a5は、表面が黒、裏面が白の駒、拠点1bの駒5b1〜5b3は、表面が赤、裏面が青の駒であるとする。例えば、拠点1aでは、ユーザ2aが災害時における警察官の行動を訓練し、拠点1bでは、ユーザ2bが災害時における消防隊員の行動を訓練する。記憶部23には、図2に例示するような、駒5a1等の色、駒5a1等が置かれる位置、模擬される災害の種類に応じた入力データが登録されている対応テーブルが記録されている。また、例えば、駒5a1〜5a5は、それぞれ1台の警察車両と2名の警察官を表す等、記憶部23には、各組織のリソースと駒との対応関係が登録されていてもよい。
(警察官の行動に関する入力データを生成する例)
例えば、災害の種類が火災の場合、ユーザ2aが駒5a1の裏面(白)を上向きにして、地図4aの火災発生現場付近に置くと、それは警察官が避難誘導や交通規制を行うことを意味し、入力データ生成部25は、例えば、“警察官の配置”を示す入力データを生成する。例えば、この入力データを駒5a1の配置位置の情報とともにシミュレータ30へ入力すると、シミュレータ30は、警察官が配置された道路で車両や歩行者が混乱なく往来できることを模擬し、ユーザ2aが駒5a1を適切な位置に置かないために“警察官の配置”を示す入力データを入力しない場合、配置を行わない道路で交通が混乱し、交通渋滞や二次災害を引き起こす結果を模擬する。
例えば、災害の種類が河川氾濫の場合、ユーザ2aが駒5a1の表面(黒)を上向きにして、地図4aの氾濫現場付近に置くと、それは警察官が状況の観察、災害対策本部への報告を行うことを意味し、入力データ生成部25は、“状況の報告”を示す入力データを生成する。例えば、この入力データを駒5a1の配置位置の情報とともにシミュレータ30へ入力すると、シミュレータ30は、氾濫の規模や状況をユーザ側へ提示し、報告を示す入力データを入力しない場合、氾濫の規模や状況をユーザ側へ提示しない。氾濫の規模や状況が提示されない場合、訓練中のユーザ2a,2bは、氾濫の規模や状況が分からない状態でその後の対応を行わなければならなくなる。
例えば、災害の種類が河川氾濫の場合、ユーザ2aが駒5a1の裏面(白)を上向きにして、地図4aの氾濫が発生した現場以外の場所に置くと、それは警察官が、住民などが河川に近づかないように交通規制や避難の案内を行うことを意味し、入力データ生成部25は、“警察官の配置”を意味する入力データを生成する。例えば、この入力データを駒5a1の配置位置の情報とともにシミュレータ30へ入力すると、シミュレータ30は、警察官が配置された道路で車両や歩行者が混乱なく往来できることを模擬し、“警察官の配置”を示す入力データを入力しない場合、人や車両が河川の氾濫に巻き込まれる状況を模擬する。
(消防隊員の行動に関する入力データを生成する例)
例えば、災害の種類が火災の場合、ユーザ2bが駒5b1の表面(赤)を上向きにして、地図4bの火災が発生した現場付近の場所に置くと、それは消防隊員が消火活動を行うことを意味し、入力データ生成部25は、“消火活動の開始”を意味する入力データを生成する。例えば、この入力データを駒5b1の配置位置の情報とともにシミュレータ30へ入力すると、シミュレータ30は、駒5b1が配置された時刻から消火活動が開始されたことを模擬する。例えば、消火活動の開始が早ければ火災の範囲が広まらずに鎮火し、消火活動の開始が遅れると火災の範囲が広がってから鎮火する。また、駒5b1等を置く個数によって、消火活動の効果が異なる。例えば、ユーザ2bが駒5b1の表面(赤)を上向きにして火災現場付近に置くと、入力データ生成部25は、“消火活動の開始”、“強度=1”を生成し、駒5b1、5b2を火災現場付近に置くと、入力データ生成部25は、“消火活動の開始”、“強度=2”を生成する。シミュレータ30は、“強度=2”の方が早く鎮火に至るようシミュレーションを行う。ユーザ2bが現場付近に駒5b1等を置かないために“消火活動の開始”を示す入力データが入力されない場合、シミュレータ30は、火災の被害が拡大する状況を模擬する。
例えば、災害の種類が火災の場合、ユーザ2bが駒5b1の裏面(青)を上向きにして、地図4bの火災が発生した現場付近の場所に置くと、それは消防隊員が救助を行うことを意味し、入力データ生成部25は、“救助の開始”を意味する入力データを生成する。例えば、この入力データを駒5b1の配置位置の情報とともにシミュレータ30へ入力すると、シミュレータ30は、駒5b1が配置された時刻から救助が開始されたことを模擬する。例えば、シミュレータ30は、救助の開始時刻に応じて、救助できた人数や達成率を算出する。救助の開始時刻が早ければ多くの人が救助される。また、駒5b1等を置く個数によって、救助できる人の数が異なる。例えば、ユーザ2bが駒5b1の裏面(青)を上向きにして火災現場付近に置くと、入力データ生成部25は、“救助の開始”、“強度=1”を生成し、駒5b1、5b2を火災現場付近に置くと、入力データ生成部25は、“救助の開始”、“強度=2”を生成する。シミュレータ30は、“強度=2”が入力された場合、より多くの救助者が出るようにシミュレーションを行う。“救助の開始”を示す入力データが入力されない場合、例えば、シミュレータ30は、救助が無い場合の火災の被害者数を算出する。
ここで、例えば、裏面(青)を上向きにして置く駒5b1等の数が多く、表面(赤)を上向きにして置く駒5b1等が少ない場合、消火が十分ではなく被害者が増える状況が生じ得る。ユーザ2bは、消火と救助に割り当てる駒の数、置くタイミングを考慮する必要がある。
例えば、災害の種類が河川氾濫の場合、ユーザ2bが駒5b1の表面(赤)を上向きにして、地図4bの氾濫が発生した現場付近の場所に置くと、それは消防隊員が土嚢を積む作業を行うことを意味し、入力データ生成部25は、“土嚢作業の開始”を意味する入力データを生成する。例えば、この入力データを駒5b1の配置位置の情報とともにシミュレータ30へ入力すると、シミュレータ30は、駒5b1が配置された時刻から土嚢を積む作業が開始されたことを模擬する。例えば、作業の開始が早ければ氾濫の影響範囲は小さくなり、作業の開始が遅れると影響範囲が広がる。また、駒5b1等を置く個数によって、作業の効果が異なる。例えば、ユーザ2bが駒5b1の表面(赤)を上向きにして氾濫現場付近に置くと、入力データ生成部25は、“土嚢作業の開始”、“強度=1”を生成し、駒5b1、5b2を氾濫現場付近に置くと、入力データ生成部25は、“土嚢作業の開始”、“強度=2”を生成する。シミュレータ30は、“強度=2”が入力された場合、より早く氾濫が収まるようにシミュレーションを行う。“土嚢作業の開始”を示す入力データが入力されない場合、シミュレータ30は、氾濫の影響範囲が広がる状況を模擬する。
例えば、災害の種類が河川氾濫の場合、ユーザ2bが駒5b1の裏面(青)を上向きにして、地図4bの氾濫が発生した現場付近の位置に置くと、それは消防隊員が住民等を救助する作業を行うことを意味し、入力データ生成部25は、“救助の開始”を意味する入力データを生成する。例えば、この入力データを駒5b1の配置位置の情報とともにシミュレータ30へ入力すると、シミュレータ30は、消防隊員が配置された時刻から救助が開始されたことを模擬する。例えば、シミュレータ30は、救助の開始時刻に応じて、救助できた人の数や達成率を算出する。救助の開始時刻が早ければ多くの人が救助される。また、駒5b1等を置く個数によって、救助できる人の数が異なる。例えば、ユーザ2bが駒5b1の裏面(青)を上向きにして火災現場付近に置くと、入力データ生成部25は、“救助の開始”、“強度=1”を生成し、駒5b1、5b2を火災現場付近に置くと、入力データ生成部25は、“救助の開始”、“強度=2”を生成する。“救助の開始”を示す入力データが入力されない場合、例えば、シミュレータ30は、救助が無い場合の火災の被害者数を算出する。
裏面(青)を上向きにして置く駒5b1等の数が多く、表面(赤)を上向きにしておく駒5b1等が少ない場合、氾濫を抑えきれずかえって被害者が増える状況が生じ得る。ユーザ2bは、土嚢を積む作業と救助に割り当てる駒の数、置くタイミングを考慮する必要がある。
また、同じ種類の災害、同じ色でも、災害の進行状況によって、異なる役割が与えられることがある。例えば、原子力発電施設で事故が生じた場合、関係者は、あるフェーズ(フェーズ1とする。)までは施設内での事故対応を行うが、フェーズ1以降は、施設の外に出て、住民避難の支援活動や、避難所運営の支援活動などを行う。このような場合、入力データ生成部25は、シミュレータ30による最新のシミュレーション結果が示す災害のフェーズがフェーズ1以前であれば、例えば、表面を上に向けて置かれた関係者を示す駒について“事故対応”を意味する入力データを生成し、シミュレーション結果が示す災害のフェーズがフェーズ1より後であれば、“避難誘導”を意味する入力データを生成する。
(動作の例:火災)
次に火災の場合を例にシミュレーションシステム100の動作を説明する。
図3は、本開示の一実施形態におけるシミュレーションの一例を示す第1の図である。
図3(a)にシミュレーション前の地図4a、4bを示す。シミュレーション前にユーザ2a,2bには、ある場所で火災が発生したことが通知される。図3(a)等では、火災の発生場所に炎の印300を表示する。図3(a)に示す状態から開始して、ユーザ2a、2bが、この火災を鎮火するまでのシミュレーションを行う。例えば、拠点1aでは、ユーザ2aが、地図4aの火災が発生した場所に面した2つの道路301,302に、それぞれ駒5a1と駒5a2とを置く。駒5a1と駒5a2は共に裏面(白)を上にして置かれている。駒5a1等を置いた後の地図4aを、図3(c)に示す。カメラ3aは、図3(c)に例示する地図4aの画像Aを撮影し、シミュレータ制御装置20へ送信する。
拠点1bでは、ユーザ2bが、地図4bの火災が発生した場所に面した2つの道路301,302に、それぞれ駒5b1と駒5b2とを置く。ユーザ2bは、駒5b1の表面(赤)を上向きにして置き、駒5b2の裏面(青)を上向きにして置く。駒5b1,5b2を置いた後の地図4bを、図3(b)に示す。カメラ3bは、図3(b)に例示する地図4bの画像Bを撮影し、シミュレータ制御装置20へ送信する。
シミュレータ制御装置20では、画像解析部22が、カメラ3aが撮影した画像Aを解析して、火災現場に面した道路301,302に駒5a1,5a2が置かれたことを認識する。また、画像解析部22は、駒5a1,5a2の色(白)を認識する。画像解析部22は、カメラ3bが撮影した画像Bを解析して、火災現場に面した道路に駒5b1,5b2が置かれたことを認識する。また、画像解析部22は、駒5b1の色が赤で,駒5b2の色が青であることを認識する。
入力データ生成部25は、画像解析部22の解析結果から、シミュレータ30へ入力する入力データを生成する。例えば、入力データ生成部25は、災害が火災であることと、駒5a1が道路301に置かれたことから道路301へ警察官の配置を行うことを示す入力データ1を生成し、駒5a2が道路302に置かれたことから道路302へ警察官の配置を行うことを示す入力データ2を生成し、駒5b1が道路301に置かれたこと及びその色から消火活動の開始を示す入力データ3を生成し、駒5b2が道路302に置かれたこと及びその色から、救助の開始を示す入力データ4を生成する。入力データ生成部25は、入力データ1〜4をシミュレータ30へ入力する。
シミュレータ30には、地図4a、4bと同じ場所の地図データが与えられ、図示する印300と同じ位置で火災が発生したことが初期設定されている。例えば、シミュレータ30は火災が発生した状態から所定時間ごとに、火災の状態を次の段階へ進めて模擬する動作をするように設計されている。この所定時間の間にユーザ2a、2bが駒5a1等を適切な位置に置かなければ、火災は進行し、駒5a1等を適切な位置に置くことができれば、事態を収束させることができる。例えば、シミュレータ30は、火災の状態を次の段階へ進めるたびにそれまでの被害コストの合計を火災被害にあった家屋の数等から算出する。シミュレーションシステム100によるシミュレーションは、例えば、この被害コストをなるべく小さくすることを目標として実行される。入力データ生成部25が入力データ1〜4をシミュレータ30へ入力すると、シミュレータ30は、最新の模擬状態に対して、入力データ1〜4を与え、次の段階の火災の状況、これまでの被害コストの累積などを算出する。例えば、入力データ3によって、火災が鎮火することが模擬されると、シミュレータ30は、シミュレーションを終了し、例えば、鎮火までにかかった時間、被害コストの合計、救助者数、投入したリソースなどをシミュレーション結果として、シミュレータ制御装置20へ出力する。結果出力部26は、シミュレーション結果を取得して、コンピュータ6a,6bへ送信する。コンピュータ6a,6bは、シミュレーション結果を出力する。図3(d)に、表示部7a、7bに表示されたシミュレーション結果の一例を示す。
なお、シミュレーション開始時には、シミュレータ30は、例えば、「XX地区で火災が発生」とのシミュレーション結果を出力し、この情報が表示部7a,7bに表示される。ユーザ2a,2bは、この表示に基づいて、地図4a等に駒5a1等を置くことによって火災への対応を開始する。また、火災の発生から所定時間が経過し、シミュレータ30が、火災の次の段階を模擬すると、例えば、その段階における「火災拡大中、火災の発生からXX分経過、被害コストX円」などのシミュレーション結果が、表示部7a,7bに表示される。ユーザ2a,2bは、この表示に基づいて火災への対応を行い、火災が鎮火するまで同様の手順を繰り返し行う。
(動作の例:河川の氾濫)
次に河川の氾濫の場合を例にシミュレーションシステム100の動作を説明する。
図4は、本開示の一実施形態におけるシミュレーションの一例を示す第2の図である。
図4(a)にシミュレーション前の地図4a、4bを示す。シミュレーション前にユーザ2a,2bには、河川400の×印401を付した場所で氾濫が発生したことが通知される。シミュレータ30には、地図4a、4bと同じ場所の地図データが与えられ、図示する印401と同じ位置で氾濫が発生したことが初期設定されている。シミュレータ30は、氾濫の発生から所定時間ごとに、氾濫の影響範囲を次の段階へ進めて模擬する。
図4(a)に示す状態から開始して、ユーザ2a、2bが、この氾濫への対応(例えば、氾濫の拡大を止め、周辺の住民を避難させる)を完了するまでのシミュレーションを行う。例えば、拠点1aでは、ユーザ2aが、地図4aの印401を付した場所の近くに駒5a1を、表面(黒)を上向きに置き、河川400から離れた場所に駒5a2を、裏面(白)を上向きに置く。駒5a1等を置いた後の地図4aを、図4(c)に示す。カメラ3aは、図4(c)に例示する地図4aの画像Aを撮影し、シミュレータ制御装置20へ送信する。
拠点1bでは、ユーザ2bが、地図4bの印401を付した位置の近くに、表面(赤)を上向きにして駒5b1を置き、印401を付した位置の近くに、裏面(青)を上向きにして駒5b2を置く。駒5b1等を置いた後の地図4aを図4(b)に示す。カメラ3bは、図4(b)に例示する地図4bの画像Bを撮影し、シミュレータ制御装置20へ送信する。
シミュレータ制御装置20では、画像解析部22が、カメラ3aが撮影した画像を解析して、駒5a1,5a2が置かれた位置と、駒5a1,5a2の色を認識する。画像解析部22は、カメラ3bが撮影した画像を解析して、駒5b1,5b2が置かれた位置と色を認識する。
入力データ生成部25は、画像解析部22の解析結果と災害の種類が河川氾濫であることから、シミュレータ30へ入力する入力データを生成する。例えば、入力データ生成部25は、駒5a1の位置と色に基づいて状況の報告を示す入力データ5を生成し、駒5a2の位置と色に基づいて警察官の配置を示す入力データ6を生成し、駒5b1の位置と色に基づいて土嚢作業の開始を示す入力データ7を生成し、駒5b2の位置と色に基づいて救助の開始を示す入力データ8を生成する。入力データ生成部25は、入力データ5〜8をシミュレータ30へ入力する。
シミュレータ30は、入力データ5〜8を取得すると、最新の模擬状態に対して、入力データ5〜8を与え、次の段階の水害の状況、これまでの被害コストの累積を算出する。例えば、入力データ5〜8によって、氾濫の拡大が止まり、周辺の住民の避難が完了したとの状況が模擬されると、シミュレータ30は、シミュレーションを終了し、対応完了までにかかった時間、被害コストの合計、救助者数、投入したリソースなどのシミュレーション結果をシミュレータ制御装置20へ出力する。図4(d)に、表示部7a、7bに表示されたシミュレーション結果の一例を示す。
図3、図4を用いて例示したシミュレーションシステム100によるシミュレーションは、災害時の対応を訓練する目的で利用することができる。また、実際に災害が発生したときに、今後どのような対応を行えば良いかを決定する目的で利用することができる。例えば、現在の災害の状況をシミュレータ30に模擬させ、繰り返しシミュレーションを行う。そして、最も望ましいシミュレーション結果が得られるときの対応を選択して実行する。
(シミュレーション処理の流れ)
次にシミュレーションシステム100によるシミュレーション処理の流れについて説明する。
図5は、本開示の一実施形態における処理の一例を示すフローチャートである。
まず、シミュレーションの実行責任者が、シミュレーション状況の初期設定を行う。例えば、シミュレーションシステム100を訓練に用いる場合、訓練対象の災害を想定し、その内容をシミュレータ30へ設定する。シミュレータ30へ設定する情報は、シミュレータ30において様々である。実行責任者は、例えば、訓練対象の場所を含む地図データ、災害の種類、発生場所、規模、発生確率などをシミュレータ30に設定する。シミュレータ30は、設定された情報を取得して、シミュレーションの初期設定を行う(ステップS11)。また、シミュレーションを実際に災害が発生した場面における災害の進行状況の予測に用いる場合、実行責任者は、報告されている災害の状況を取りまとめて、災害の状況を推定する。ここで、図6を参照する。
図6は、本開示の一実施形態における災害の状況推定方法の一例を説明する図である。
図6に災害が発生した地区の地図600を示す。枠線で囲まれた地域601は、ハザードマップ等により、予め災害のリスクが高いと予測されている地域である。現在、地区Aと地区Dから災害の発生が報告されている場合、実行責任者は、例えば、災害のリスクが高い地域601で災害が発生しており、地区Bからの報告は何らかの事情で抜けていると推定する。また、地区Aと地区Dと地区Cから災害の発生が報告されている場合、実行責任者は、例えば、地区A〜Dの広域で災害が発生していると推定する。管理者は、推定した災害の状況が模擬できるように必要な情報をシミュレータ30へ設定する。
次にユーザ2aがコンピュータ6aにシミュレーションの開始を指示する操作を行う。コンピュータ6aは、シミュレーション開始を指示する情報をシミュレータ制御装置20へ送信する。シミュレータ制御装置20では、データ送受信部24がこの情報を取得し、シミュレータ30へシミュレーションの開始を指示する。シミュレータ30はシミュレーションを開始する(ステップS12)。
シミュレーションが開始されると、シミュレータ30は、シミュレーション結果(例えば、初回は、初期設定の内容)をシミュレータ制御装置20へ出力する。シミュレータ制御装置20では、結果出力部26がシミュレーション結果を取得して、この情報をコンピュータ6a、6bへ送信する。コンピュータ6a、6bは、それぞれ、シミュレータ制御装置20から受信したシミュレーション結果を、表示部7a、7bに表示する。表示部7a,7bには、例えば、「XXで火災が発生」等のシミュレーション結果が表示される。
この表示に対し、ユーザ2aは、災害への対応を考え、駒5a1等を地図4aの適切な位置に、適切な色が付された面を上向きにして置く。ユーザ2bについても同様である。カメラ3aは、地図4aを撮影した画像Aをシミュレータ制御装置20へ送信する。カメラ3bは、地図4bを撮影した画像Bをシミュレータ制御装置20へ送信する。
シミュレータ制御装置20では、画像取得部21が画像Aと画像Bを取得する(ステップS13)。画像取得部21は、画像Aと画像Bを記憶部23へ保存する。画像解析部22は、画像Aを解析して、駒5a1等が置かれた位置(例えば、地図4aの所定位置を原点としたときの駒5a1の座標情報)を検出する。また、画像解析部22は、画像Aを解析して、駒5a1の上面の色を検出する。また、例えば、画像解析部22は、駒5a1の色に代えて(あるいは色に加えて)、駒5a1の形状や材質を検出してもよい。材質の検出については、画像解析部22は、材質ごとの反射率に基づく画像の特性を用いて材質の検出を行う。なお、駒5a1の形状や材質を検出する場合、駒5a1が置かれる位置と、駒5a1の形状又は材質ごとに予め入力データが設定されている。例えば、駒5a1の色と材質を用いて入力データを生成する場合、色によって役割(例えば、消火活動を行うか救助活動を行うか)を決定し、材質によって規模(消防隊員の人数や消防車の台数)を決定してもよい。画像解析部22は、画像Bに基づいて、駒5b1等の位置や色を検出する。画像解析部22は、各駒5a1等の位置および色を入力データ生成部25へ出力する。
次に入力データ生成部25は、入力データを生成する(ステップS14)。入力データ生成部25は、例えば、画像解析部22から取得した駒ごとの位置および色と、結果出力部26が前回取得した最新のシミュレーション結果に含まれる災害の種類や状況(フェーズ)と、図2に例示する対応テーブルと、に基づいて、駒5a1等ごとに入力データを生成する。入力データ生成部25は、生成した入力データを、シミュレータ30へ入力する。シミュレータ30は、入力データを取得してシミュレーションを実行し(ステップS15)、次の状況をシミュレーションする。シミュレータ30は、そのシミュレーション結果をシミュレータ制御装置20へ出力する。シミュレーション結果には、最新の災害の状況(例えば、火災が及ぶ範囲、拡大傾向か収束傾向かなどの今後の予測)、これまでの被害コストの合計、救助者数、投入したリソースの情報などが含まれる。結果出力部26は、シミュレータ30から取得したシミュレーション結果を記憶部23へ記録する。また、結果出力部26は、ステップS14にて生成された入力データを入力データ生成部25から取得して、シミュレーション結果と関連付けて記憶部23へ記録する。また、結果出力部26は、シミュレーション結果をコンピュータ6a、6bに送信する。コンピュータ6a、6bは、シミュレーション結果を表示する(ステップS16)。ユーザ2a、2bは、このシミュレーション結果を見ながら、別の駒5a2等を新たに地図4a上の適切な位置に置いたり、駒5a1を適切な位置へ移動したりする。
次にシミュレータ30は、シミュレーションを終了するか否かを判定する(ステップS17)。例えば、コンピュータ6a等から、シミュレーションの終了を指示する情報が送信されると、シミュレータ30は、シミュレーションを終了すると判定する。あるいは、災害への対応が完了すると、シミュレータ30は、シミュレーションを終了すると判定する。シミュレーションを終了する場合、図5の処理を終了する。
シミュレーションを終了しない場合、シミュレーションシステム100は、ステップS13からの処理を繰り返し実行する。
ユーザ2a、2bは、所望のシミュレーション結果が得られるまで、図5の処理によるシミュレーションへ繰り返し参加し、訓練時であれば、災害発生時の適切な対応を学習し、災害発生時には、様々な対応方法の候補の中から適切な対応を選択する。
なお、上記の説明では、地図4aと地図4bが同じ地図であることとして説明したが、全く異なる場所の地図であってもよい。例えば、複数の場所で災害が発生した状況に対するシミュレーションを行う場合、各拠点1a、1bにて自分が担当するエリアに特化した地図を用意してシミュレーションを行う。記憶部23には地図4aが示す範囲と地図4bが示す範囲が記録されていて、画像解析部22は、画像Aに基づいて地図4aが示す範囲の中から駒5a1等が置かれた位置を特定し、画像Bに基づいて地図4bが示す範囲の中から駒5b1等が置かれた位置を特定する。また、入力データ生成部25は、特定された位置などに応じて入力データを生成し、シミュレータ30へ入力する。シミュレータ30は、地図4aと地図4bのそれぞれが示す範囲で発生している災害の状況を模擬する。
図7は、本開示の一実施形態におけるシミュレーション結果の分析例を示す図である。ユーザ2a,2bがシミュレーションへ繰り返し参加すると、記憶部23には、同じ災害に対して様々な対応を行ったときのシミュレーション結果が記録される。分析部27は、これらの記録に基づいて、例えば、図7(a)に例示する被害の拡大速度を示すグラフを作成する。図7(a)のグラフの縦軸は被害の大きさ、横軸は時間を示している。横軸の時間は、シミュレータ30がシミュレーション中に模擬した災害発生からの経過時間である。分析部27は、シミュレータ30がシミュレーションを実行する度に算出した被害コストを読み出して図7(a)に示すグラフを作成する。また、分析部27は、シミュレータ30がシミュレーションを実行する度に算出した救助者数を記憶部23から読み出して、図7(b)に例示する残留救助者の変化を示すグラフを作成する。図7(b)のグラフの縦軸は残留救助者数、横軸は時間を示している。
図7(a)のグラフ61と図7(b)のグラフ64は、同一のシミュレーション実行時に記録されたシミュレーション結果に基づいて作成されたグラフである。同様にグラフ62とグラフ65、グラフ63とグラフ66は、それぞれ同一のシミュレーション実行時に記録された結果に基づいて作成されたグラフである。シミュレーションの実行責任者は、図7(a)、図7(b)を参照して、グラフ63とグラフ66が得られたシミュレーションにおける対応が最適であると判断する。最適と判断されたシミュレーションにおける入力データは、記憶部23に記録されているので、この記録に基づいて、ユーザ2a、2bは、最適な対応を学習したり、実行したりすることができる。また、シミュレータ制御装置20は、最適と判断されたシミュレーションを指定する情報(シミュレーションのID番号など)を受け付け、そのシミュレーションの実行時に撮影された画像A、Bを記憶部23から読み出して、ユーザへ提示する機能を有していてもよい。
このように本実施形態のシミュレーションシステム100によれば、異なる職務に従事する複数の人が、同時並行的に作業を行うことによって目的の達成が可能となる業務をシミュレーションすることができ、そのシミュレーションにおいて、異なる職務に従事するユーザ2a、2bのそれぞれが、自分が担当する作業に関する入力を行うだけで、シミュレーションに参加することができる。また、地図4aに駒5a1等を置く、という作業によってシミュレータ30への入力が可能になる。従って、例えば、異なる職務に従事する複数のユーザが、1つの地図4aを共有して、その地図上に自分の職務に関連付けられた駒5a1等を置くことにより、シミュレーションされた状況に対する自他の行動を把握することができる。その結果、シミュレーションに参加する各自が、自他の行動及びそれらの行動による状況の変化(シミュレータ30のシミュレーション結果)を把握しながら、シミュレーションに参加することができる。これにより、シミュレーション内容や結果が、ユーザにとって実感が持てるものとなる。
また、異なる職務に従事する者が同じ場所に集まることは容易ではないところ、図1に例示するように異なる拠点1a、1bに同様の地図4a、4bを設け、互いに他の拠点の地図4a、4bの様子を参照できるようにすることにより、他拠点のユーザを含む自他の行動を把握しながらシミュレーションに参加することができる。これにより、遠隔地に存在するユーザ同士が、意識を共有しながらシミュレーションに参加することができる。
また、駒5a1等の数に限りがあり、表面裏面の何れかを上向きに置くかによってその役割が限定されることから、状況に応じた役割を持つリソースを投入しなければならないことや、投入できるリソースの量に限界があることなどを考えながら駒5a1等の配置を行うので、実態に即したシミュレーションが可能になる。例えば、シミュレーションシステム100により、ユーザは、救助に割り当てる要員と、災害を封じる行動を実行する要員とのバランスをうまく調整しなければ、望ましい結果が得られないことを理解することができる。
また、駒の位置、色、災害の種類や状況に応じて、任意に入力データを設定することができるので、任意のシミュレータ30に適用することができる。
上記の実施形態では、駒5a1をコイン形状の物としたが、駒5a1等は、多面体、円柱、円錐、人型、動植物およびキャラクター形状をした物体であってもよい。また、例えば、駒5a1の属性を色などによって決定することとしたが、駒5a1等を置く向きによって、入力データを設定してもよい。例えば、駒5a1等が上から見て矢印形状の場合、矢印が向く方向によって、“状況の報告”、“救助”、“交通規制”などの異なる役割・機能を設定してもよい。あるいは、駒5a1は、色の着いた付箋紙であって、付箋紙に記入された文字をOCR等により読み取って、付箋紙の色や付箋紙を張り付ける位置とともに、読み取った内容に応じて入力データを生成してもよい。
また、駒は、プロジェクションマッピングにより投影された画像であってもよい。例えば、図1にて、プロジェクタ8a,8bをそれぞれ地図4a,4bに向ける。画像解析部22は、拠点1bから送信された画像Bに基づいて駒5b1等の位置や色を解析する。データ送受信部24は、この解析結果を拠点1aのコンピュータ6aへ送信する。コンピュータ6aは、解析結果に含まれる駒5b1等の位置や色に基づいて、プロジェクタ8aを用いて地図4aの当該位置へ駒5b1を示す画像を投影する。例えば、裏面(青)を上向きにして、地図4bの位置αに駒5b1が置かれていれば、プロジェクタ8aは、地図4aの位置αに相当する位置に青い画像を投影する。カメラ3aは、駒5a1等と投影された画像を含んだ地図4aを撮影して画像Aをシミュレータ制御装置20に送信する。シミュレータ制御装置20では、画像解析部22が、駒5a1等と投影された画像の位置や色を検出する。入力データ生成部25は、駒5a1等に基づく入力データと、投影された画像に基づく入力データを生成し、シミュレータ30へ入力する。同様に拠点1bでは、拠点1aで地図4a上に置かれた駒5a1等に基づく画像が、プロジェクタ8bを介して地図4bへ投影される。このような方法であれば、拠点1aのユーザ2aは、拠点1bで地図4bに置かれた駒5b1等の位置や色を把握することができる。同様に拠点1bのユーザ2bは、拠点1aで地図4aに置かれた駒5a1等の位置や色を把握することができる。
また、上記の実施形態では、図面として地図4a,4bを用いる例を挙げたが、例えば、図面は、配管図、系統図、組織図、ネットワーク図(通信のネットワークに限らず、サプライチェーンなど物事の関係を示す図を含む)、回路図、配線図、建築物などの構造図、工程図、ハザードマップ、各種の表などであってもよい。例えば、配管図を用いる場合、配管のどこかの場所で不具合が生じた状況をシミュレーションし、不具合発生時の対応訓練などを行うことができる。また、図面は、ホワイトボード等に手書きしたもの、あるいはプロジェクタ8a等を用いてホワイトボード等に投影されたものであってもよいし、表示装置に表示されたものであってもよい。
また、上記の実施形態では、コンピュータ6a,6bとシミュレータ30との通信を、シミュレータ制御装置20を介して行うこととしたが、シミュレータ30が通信インタフェースを備えている場合、シミュレータ制御装置20は、入力データの生成に関する機能だけを提供するように構成されていてもよい。この場合、例えば、シミュレータ制御装置20は、画像取得部21と、画像解析部22と、記憶部23と、入力データ生成部25と、を備える。
また、上記の実施形態では、災害時のシミュレーションを行う例を用いて説明したが、シミュレーションシステム100は、災害対応に限らず、プラントの運転訓練などにも用いることができる。
図8は、本開示の一実施形態におけるシミュレータ制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、入出力インタフェース904、通信インタフェース905を備える。
上述のシミュレータ制御装置20は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各機能(画像取得部21、画像解析部22、データ送受信部24、入力データ生成部25、結果出力部26、分析部27)は、プログラムの形式で補助記憶装置903に記憶されている。CPU901は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。
シミュレータ制御装置20の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各機能部による処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、CD、DVD、USB等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行しても良い。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、シミュレータ制御装置20は、複数のコンピュータ900によって構成されていても良い。記憶部23は、コンピュータ900とは別体の外部記憶装置に記憶されていても良い。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
<付記>
各実施形態に記載のシミュレータ制御装置20、シミュレーションシステム100、シミュレータ制御方法およびプログラムは、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係るシミュレータ制御装置20は、目印(駒5a1等)が付される実媒体(地図4a等)を撮影した画像を取得する画像取得部21と、前記画像に基づいて前記目印の前記実媒体における位置および属性を検出する画像解析部22と、シミュレータ30によって模擬された状況(災害の種類やフェーズ)と、前記位置と、前記属性と、に基づいて、前記シミュレータに入力する入力データを生成する入力データ生成部25と、を備える。
これにより、実媒体(図面、表、図表を表示したホワイトボード、黒板、スクリーン、表示装置等)に目印を付すことにより、シミュレーションへの参加が可能になり、同時に複数のユーザがシミュレーションに参加することが容易となる。また、他のユーザが行った操作(目印を付すこと)を共有しながらシミュレーションに参加することができる。例えば、1つの図面を見ながら異なる役割を持つユーザが、他のユーザの行動(目印を付すこと)や、自他の行動によるシミュレーション結果を参照しながら、シミュレーションを進めてゆけるので、実感を持ってシミュレーションに参加することができる。
(2)第2の態様に係るシミュレータ制御装置20は、(1)のシミュレータ制御装置20であって、前記入力データ生成部25は、前記目印の色、形状および材質の何れかに基づいて、前記入力データを生成する。
(3)第3の態様に係るシミュレータ制御装置20は、(1)〜(2)のシミュレータ制御装置20であって、前記入力データ生成部は、前記目印の属性に基づいて、同じ位置に付された前記目印についての前記入力データを選択的に1つに決定する。
これにより、1つの目印に対して複数の役割や機能を与えたうえで、そのうちの1つのみを発揮させることができる。これにより、一人の人が同時に1つの仕事しかできないという制約を課して、シミュレーションを実行することができる。
(4)第4の態様に係るシミュレータ制御装置20は、(1)〜(3)のシミュレータ制御装置20であって、前記実媒体には、地図、配管図、系統図、ネットワーク図、回路図、配線図、構造図、組織図、工程図、ハザードマップ、表の何れかが表示されている。
(5)第5の態様に係るシミュレーションシステム100は、実媒体(地図4a等)と、前記実媒体を撮影する1台又は複数台のカメラ3a等と、前記実媒体へ付す前記目印(駒5a1等)と、(1)〜(4)のシミュレータ制御装置20と、前記シミュレータ制御装置20から取得した入力データに基づいてシミュレーションを行うシミュレータ30と、を備える。
(6)第6の態様に係るシミュレーションシステム100は、第1の実媒体(地図4a)と、前記第1の実媒体を撮影する第1のカメラ3aと、前記第1の実媒体へ付す第1の前記目印(駒5a1等)と、第2の実媒体(地図4b)と、前記第2の実媒体を撮影する第2のカメラ3bと、前記第2の実媒体へ付す第2の前記目印(駒5b1等)と、(1)〜(4)のシミュレータ制御装置20と、前記シミュレータ制御装置20から取得した入力データに基づいてシミュレーションを行うシミュレータ30と、を備え、前記入力データ生成部25は、前記第1のカメラ3aによって撮影された第1の画像Aに基づく前記目印の位置および属性と、前記模擬された状況と、に基づいて第1の前記入力データを生成し、前記第2のカメラ3bによって撮影された第2の画像Bに基づく前記目印の位置および属性と、前記模擬された状況と、に基づいて第2の前記入力データを生成する。
これにより、多拠点に跨ってシミュレーションを実行することができる。
(7)第7の態様に係るシミュレーションシステム100は、(5)〜(6)のシミュレーションシステム100であって、前記目印は、立体の駒である。
(8)第8の態様に係るシミュレーションシステム100は、(7)のシミュレーションシステム100であって、前記立体の駒は複数の面を有し、何れか1つの前記面を前記カメラに向けて付すことが可能である。
これにより、1つの駒に対して複数の役割や機能を与え、そのうちの1つのみを発揮させることができる。
(9)第9の態様に係るシミュレーションシステム100は、(5)〜(6)のシミュレーションシステム100であって、前記目印が付箋紙である。
(10)第10の態様に係るシミュレーションシステム100は、(5)〜(6)のシミュレーションシステム100であって、前記目印は、前記実媒体に投影された画像である。
(11)第11の態様に係るシミュレータ制御方法は、目印が付される実媒体を撮影した画像を取得し、前記画像に基づいて、前記目印の前記実媒体における位置および属性を検出し、シミュレータによって模擬された状況と、前記位置と、前記属性と、に基づいて、前記シミュレータに入力する入力データを生成し、前記入力データを前記シミュレータへ入力する。
(12)第12の態様に係るプログラムは、コンピュータに、目印が付される実媒体を撮影した画像を取得し、前記画像に基づいて、前記目印の前記実媒体における位置および属性を検出し、シミュレータによって模擬された状況と、前記位置と、前記属性と、に基づいて、前記シミュレータに入力する入力データを生成し、前記入力データを前記シミュレータへ入力する処理、を実行させる。
100・・・シミュレーションシステム
10、1a、1b・・・拠点
20・・・シミュレータ制御装置
21・・・画像取得部
22・・・画像解析部
23・・・記憶部
24・・・データ送受信部
25・・・入力データ生成部
26・・・結果出力部
27・・・分析部
3a,3b・・・カメラ
4a,4b・・・地図
5a1〜5a5、5b1〜5b3・・・駒
6a、6b・・・コンピュータ
7a、7b・・・表示部
8a、8b・・・プロジェクタ
900・・・コンピュータ
901・・・CPU
902・・・主記憶装置
903・・・補助記憶装置
904・・・入出力インタフェース
905・・・通信インタフェース

Claims (12)

  1. 目印が付される実媒体を撮影した画像を取得する画像取得部と、
    前記画像に基づいて、前記目印の前記実媒体における位置および属性を検出する画像解析部と、
    シミュレータによって模擬された状況と、前記位置と、前記属性と、に基づいて、前記シミュレータに入力する入力データを生成する入力データ生成部と、
    を備えるシミュレータ制御装置。
  2. 前記入力データ生成部は、前記目印の色、形状および材質の何れかに基づいて、前記入力データを生成する、
    請求項1に記載のシミュレータ制御装置。
  3. 前記入力データ生成部は、前記目印の属性に基づいて、同じ位置に付された前記目印についての前記入力データを選択的に1つに決定する、
    請求項1又は請求項2に記載のシミュレータ制御装置。
  4. 前記実媒体には、地図、配管図、系統図、ネットワーク図、回路図、配線図、構造図、組織図、工程図、ハザードマップ、表の何れかが表示されている、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載のシミュレータ制御装置。
  5. 実媒体と、前記実媒体を撮影する1台又は複数台のカメラと、
    前記実媒体へ付す前記目印と、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載のシミュレータ制御装置と、
    前記シミュレータ制御装置から取得した入力データに基づいて模擬を行うシミュレータと、
    を備えるシミュレーションシステム。
  6. 第1の実媒体と、前記第1の実媒体を撮影する第1のカメラと、
    前記第1の実媒体へ付す第1の前記目印と、
    第2の実媒体と、前記第2の実媒体を撮影する第2のカメラと、
    前記第2の実媒体へ付す第2の前記目印と、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載のシミュレータ制御装置と、
    前記シミュレータ制御装置から取得した入力データに基づいてシミュレーションを行うシミュレータと、
    を備え、
    前記入力データ生成部は、前記第1のカメラによって撮影された第1の画像に基づく前記目印の位置および属性と、前記模擬された状況と、に基づいて第1の前記入力データを生成し、前記第2のカメラによって撮影された第2の画像に基づく前記目印の位置および属性と、前記模擬された状況と、に基づいて第2の前記入力データを生成する、
    シミュレーションシステム。
  7. 前記目印は、立体の駒である、
    請求項5または請求項6に記載のシミュレーションシステム。
  8. 前記立体の駒は複数の面を有し、何れか1つの前記面を前記カメラに向けて付すことが可能である、
    請求項7に記載のシミュレーションシステム。
  9. 前記目印は、付箋紙である、
    請求項5または請求項6に記載のシミュレーションシステム。
  10. 前記目印は、前記実媒体に投影された画像である、
    請求項5または請求項6に記載のシミュレーションシステム。
  11. 目印が付される実媒体を撮影した画像を取得し、
    前記画像に基づいて、前記目印の前記実媒体における位置および属性を検出し、
    シミュレータによって模擬された状況と、前記位置と、前記属性と、に基づいて、前記シミュレータに入力する入力データを生成し、
    前記入力データを前記シミュレータへ入力する、
    シミュレータ制御方法。
  12. コンピュータに
    目印が付された実媒体を撮影した画像を取得し、
    前記画像に基づいて、前記目印の前記実媒体における位置および属性を検出し、
    シミュレータによって模擬された状況と、前記位置と、前記属性と、に基づいて、前記シミュレータに入力する入力データを生成し、
    前記入力データを前記シミュレータへ入力する処理、
    を実行させるプログラム。
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