JP2021148741A - 制御装置、制御システム、及びプログラム - Google Patents

制御装置、制御システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】装置の位置をより詳細に推定することが可能な仕組みを提供する。【解決手段】物体によって区画された空間である対象空間に対する相対的な位置が固定された通信装置であるひとつ以上の位置固定型通信装置と、前記対象空間に対する相対的な位置が可変な通信装置である位置可変型通信装置と、が無線通信を行うことで得られた、前記ひとつ以上の前記位置固定型通信装置の各々と前記位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値を取得し、前記対象空間に対する前記位置可変型通信装置の相対的な位置を前記ひとつ以上の前記測距値に基づいて推定する制御部、を備える制御装置。【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置、制御システム、及びプログラムに関する。
近年では、装置間の距離を測定(以下、測距とも称し得る)するための様々な技術が開発されている。例えば、下記特許文献1では、信号が送信されてから受信されるまでにかかる時間(以下、伝搬時間とも称する)に基づいて、装置間の距離を測定する技術が開示されている。
米国特許第9566945号明細書
装置間の距離を測定することは、一方の装置を基準とする他方の装置の位置を推定することとも捉えられる。しかしながら、装置の位置は、より詳細に推定されることが望ましい。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、装置の位置をより詳細に推定することが可能な仕組みを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、物体によって区画された空間である対象空間に対する相対的な位置が固定された通信装置であるひとつ以上の位置固定型通信装置と、前記対象空間に対する相対的な位置が可変な通信装置である位置可変型通信装置と、が無線通信を行うことで得られた、前記ひとつ以上の前記位置固定型通信装置の各々と前記位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値を取得し、前記対象空間に対する前記位置可変型通信装置の相対的な位置を前記ひとつ以上の前記測距値に基づいて推定する制御部、を備える制御装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、物体によって区画された空間である対象空間に対する相対的な位置が固定された通信装置であるひとつ以上の位置固定型通信装置と、前記ひとつ以上の位置固定型通信装置の各々と前記対象空間に対する相対的な位置が可変な通信装置である位置可変型通信装置とが無線通信を行うことで得られた、前記ひとつ以上の前記位置固定型通信装置の各々と前記位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値を取得し、前記対象空間に対する前記位置可変型通信装置の相対的な位置を前記ひとつ以上の前記測距値に基づいて推定する制御装置と、を備える制御システムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、物体によって区画された空間である対象空間に対する相対的な位置が固定された通信装置であるひとつ以上の位置固定型通信装置と、前記対象空間に対する相対的な位置が可変な通信装置である位置可変型通信装置と、が無線通信を行うことで得られた、前記ひとつ以上の前記位置固定型通信装置の各々と前記位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値を取得し、前記対象空間に対する前記位置可変型通信装置の相対的な位置を前記ひとつ以上の前記測距値に基づいて推定する制御部、として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、装置の位置をより詳細に推定することが可能な仕組みが提供される。
本発明の一実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行される測距処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る通信装置の配置の一例を示す図である。 本実施形態に係る第1の条件に基づく位置推定について説明するための図である。 本実施形態に係る第2の条件に基づく位置推定について説明するための図である。 本実施形態に係る第1の条件及び第2の条件に基づく位置推定について説明するための図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行される位置推定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じて通信装置210A、210B及び210Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、通信装置210A、210B及び210Cを特に区別する必要が無い場合には、単に通信装置210と称する。
<1.構成例>
図1は、本発明の一実施形態に係るシステム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステム1は、携帯機100、及び通信ユニット200を含む。本実施形態における通信ユニット200は、車両202に搭載される。車両202は、移動体の一例である。また、車両202は、ユーザの利用対象の一例である。
本発明には、被認証者側の装置と、認証者側の装置と、が関与する。携帯機100は、被認証者側の装置の一例である。通信ユニット200は、認証者側の装置の一例である。
ユーザ(例えば、車両202のドライバー)が携帯機100を携帯して車両202に近づくと、携帯機100と通信ユニット200との間で認証のための無線通信が行われる。そして、認証が成功すると、車両202のドア錠がアンロックされたりエンジンが始動されたりして、車両202はユーザにより利用可能な状態になる。システム1は、スマートエントリーシステムとも称される。以下、各構成要素について順に説明する。
(1)携帯機100
携帯機100は、移動体のユーザに携帯して使用される装置の一例である。携帯機100は、ユーザにより携帯される任意の装置として構成される。任意の装置として、電子キー、スマートフォン、及びウェアラブル端末等が挙げられる。
図1に示すように、携帯機100は、無線通信部110、記憶部120、及び制御部130を備える。
無線通信部110は、通信ユニット200との間で、所定の無線通信規格に準拠した通信を行う機能を有する。無線通信部110は、通信ユニット200に含まれる複数の通信装置210の各々との間で、無線通信を行う。無線通信部110は、例えば、所定の無線通信規格に準拠した通信が可能な通信インタフェースとして構成される。
例えば、所定の無線通信規格では、UWB(Ultra-Wide Band)を用いた信号が使用されてもよい。UWBによるインパルス方式の信号は、測距を高精度に行うことができるという特性を有する。すなわち、UWBによるインパルス方式の信号は、ナノ秒以下の非常に短いパルス幅の電波を使用することで電波の伝搬時間を高精度に測定することができ、伝搬時間に基づく測距を高精度に行うことができる。ここで、測距とは、信号を送受信する装置間の距離を測定することを指す。
以下では、無線通信部110は、UWBを用いた信号を送受信するものとする。
記憶部120は、携帯機100の動作のための各種情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部120は、携帯機100の動作のためのプログラム、並びに認証のためのID(identifier)、パスワード、及び認証アルゴリズム等を記憶する。記憶部120は、例えば、フラッシュメモリ等の記憶媒体、及び記憶媒体への記録再生を実行する処理装置により構成される。
制御部130は、携帯機100による動作全般を制御する機能を有する。一例として、制御部130は、無線通信部110を制御して通信ユニット200との通信を行う。また、制御部130は、記憶部120からの情報の読み出し及び記憶部120への情報の書き込みを行う。制御部130は、例えばCPU(Central Processing Unit)及びマイクロプロセッサ等の電子回路によって構成される。
(2)通信ユニット200
通信ユニット200は、車両202に対応付けて設けられる。ここでは、通信ユニット200は車両202に搭載されるものとする。
通信ユニット200は、ひとつ以上の通信装置210を備える。図1に示した例では、通信ユニット200は、複数の通信装置210(210A及び210B等)及び制御装置220を備える。なお、通信ユニット200は、3つ以上の通信装置210を備えていてもよい。さらに、図1に示すように、通信ユニット200は、制御装置220を備える。通信ユニット200は、制御システムの一例である。
−通信装置210
通信装置210は、携帯機100との間で無線通信を行う装置である。
図1に示すように、通信装置210Aは、無線通信部211、ユニット内通信部212、記憶部213、及び制御部214を備える。なお、通信装置210B等の他の通信装置210もまた、通信装置210Aと同様の構成要素を備える。
無線通信部211は、携帯機100との間で、所定の無線通信規格に準拠した通信を行う機能を有する。無線通信部211は、例えば、所定の無線通信規格に準拠した通信が可能な通信インタフェースとして構成される。以下では、無線通信部211は、UWBを用いた信号を送受信するものとする。
ユニット内通信部212は、通信ユニット200に含まれる他の装置との間で通信を行う機能を有する。一例として、ユニット内通信部212は、制御装置220との間で通信を行う。他の一例として、ユニット内通信部212は、他の通信装置210との間で通信を行う。ユニット内通信部212は、例えば、LIN(Local Interconnect Network)又はCAN(Controller Area Network)等の、任意の車載ネットワークの規格に準拠した通信が可能な通信インタフェースとして構成される。
記憶部213は、通信装置210の動作のための各種情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部213は、通信装置210の動作のためのプログラム、並びに認証のためのID(identifier)、パスワード、及び認証アルゴリズム等を記憶する。記憶部213は、例えば、フラッシュメモリ等の記憶媒体、及び記憶媒体への記録再生を実行する処理装置により構成される。
制御部214は、通信装置210による動作を制御する機能を有する。一例として、制御部214は、無線通信部211を制御して携帯機100との間で通信を行う。他の一例として、制御部214は、ユニット内通信部212を制御して通信ユニット200に含まれる他の装置との間で通信を行う。他の一例として、制御部214は、記憶部213からの情報の読み出し及び記憶部213への情報の書き込みを行う。制御部214は、例えばECU(Electronic Control Unit)として構成される。
−制御装置220
制御装置220は、複数の通信装置210との間で通信を実行する装置である。
図1に示すように、制御装置220は、ユニット内通信部222、記憶部223、及び制御部224を備える。
ユニット内通信部222は、通信ユニット200に含まれる他の装置との間で通信を行う機能を有する。一例として、ユニット内通信部222は、通信装置210との間で通信を行う。ユニット内通信部222は、例えば、LIN(Local Interconnect Network)又はCAN(Controller Area Network)等の、任意の車載ネットワークの規格に準拠した通信が可能な通信インタフェースとして構成される。
記憶部223は、制御装置220の動作のための各種情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部223は、制御装置220の動作のためのプログラム、並びに認証のためのID(identifier)、パスワード、及び認証アルゴリズム等を記憶する。記憶部223は、例えば、フラッシュメモリ等の記憶媒体、及び記憶媒体への記録再生を実行する処理装置により構成される。
制御部224は、制御装置220による動作を制御する機能を有する。一例として、制御部224は、ユニット内通信部222を制御して通信ユニット200に含まれる他の装置との間で通信を行う。他の一例として、制御部224は、記憶部223からの情報の読み出し及び記憶部223への情報の書き込みを行う。制御部224は、例えばECU(Electronic Control Unit)として構成される。
とりわけ、制御部224は、複数の通信装置210の各々と携帯機100との間の無線通信により得られた情報に基づく処理を実行する。
当該処理の一例は、携帯機100を認証する認証処理である。当該処理の他の一例は、車両202のドア錠の施錠及び解錠等の、ドア錠を制御する処理である。当該処理の他の一例は、車両202のエンジンの始動/停止等の、動力源を制御する処理である。なお、車両202に備えられる動力源は、エンジンの他にモータ等であってもよい。
<2.技術的特徴>
(1)測距処理
携帯機100及び通信ユニット200は、測距処理を行う。測距処理とは、携帯機100と通信ユニット200との間の距離を測定する処理である。測距処理において測定された距離を、以下では測距値とも称する。
測距処理においては、信号が無線で送受信され得る。
測距処理において送受信される信号の一例は、測距用信号である。測距用信号は、装置間の距離を測定するために送受信される信号である。測距用信号は、計測の対象となる信号でもある。例えば、測距用信号の送受信にかかる時間が計測される。典型的には、測距用信号は、データを格納するペイロード部分を有さないフレームフォーマットで構成される。もちろん、測距用信号は、データを格納するペイロード部分を有するフレームフォーマットで構成されてもよい。
測距処理においては、装置間で複数の測距用信号が送受信され得る。複数の測距用信号のうち、一方の装置から他方の装置へ送信される測距用信号を第1の測距用信号とも称する。そして、第1の測距用信号を受信した装置から、第1の測距用信号を送信した装置へ送信される測距用信号を、第2の測距用信号とも称する。
測距処理において送受信される信号の他の一例は、データ信号である。データ信号は、データを格納して搬送する信号である。データ信号は、データを格納するペイロード部分を有するフレームフォーマットで構成される。
測距処理において信号を送受信することを、以下では測距通信とも称する。本実施形態では、携帯機100及び複数の通信装置210の各々が測距通信を行うものとする。測距処理においては、携帯機100と通信ユニット200との間の距離として、測距通信を行った携帯機100と通信装置210との間の距離が、測定される。
測距処理の一例を、図2を参照しながら説明する。
図2は、本実施形態に係るシステム1において実行される測距処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、携帯機100及び通信装置210が関与する。
図2に示すように、まず、携帯機100の無線通信部110は、第1の測距用信号を送信する(ステップS12)。第1の測距用信号は、UWBを用いた信号として送信される。
通信装置210の無線通信部211は、携帯機100から第1の測距用信号を受信すると、第1の測距用信号の応答としての第2の測距用信号を送信する(ステップS14)。第2の測距用信号は、UWBを用いた信号として送信される。
携帯機100の制御部130は、無線通信部110が第2の測距用信号を受信すると、第1の測距用信号の送信時刻から第2の測距用信号の受信時刻までの時間ΔT1を計測する。次いで、携帯機100の無線通信部110は、計測したΔT1を示す情報を暗号化した情報を含むデータ信号を送信する(ステップS16)。データ信号は、UWBを用いた信号として送信される。
他方、通信装置210の制御部214は、第1の測距用信号の受信時刻から第2の測距用信号の送信時刻までの時間ΔT2を計測しておく。そして、通信装置210の制御部214は、無線通信部211が携帯機100からデータ信号を受信すると、受信されたデータ信号により示されるΔT1と計測したΔT2とに基づいて、携帯機100と通信装置210との間の距離を示す測距値を取得する(ステップS18)。例えば、まず、通信装置210は、ΔT1−ΔT2を2で割ることで伝搬時間を計算する。ここでの伝搬時間とは、携帯機100と通信装置210との間の片道の信号送受信にかかる時間である。そして、通信装置210は、伝搬時間に信号の速度を掛けることで、携帯機100と通信装置210との間の距離を示す測距値を計算する。
ここで、測距通信では、UWBを用いた信号が送受信されることが望ましい。少なくとも測距用信号は、UWBを用いた信号として送受信されることが望ましい。かかる構成によれば、UWBに関して上記説明したように、測距を高精度に行うことが可能となる。
近年、車両に、超短波(UHF:Ultra-High Frequency)及び長波(LF:Low Frequency)帯の信号、又はBLE(Bluetooth Low Energy、登録商標)の信号を送受信可能な、無線通信機能を搭載することが検討されている。そして、無線送信された信号の受信側における電波強度に基づいて、車両と他の装置との間の距離を測定することが検討されている。
しかし、UHF帯の信号及びLF帯の信号を送受信する機能は、スマートフォンに搭載される可能性が低い。他方、UWBを用いた信号を送受信する機能は、スマートフォンに搭載される可能性が高い。本実施形態に係る技術は、UWBを用いた測距通信を行うので、スマートフォンに搭載可能が高いと言える。
また、BLEは電波強度のばらつきが比較的大きいため、測距精度は低い。この点、本実施形態に係る技術は、UWBを用いた信号による伝搬時間に基づく測距を行うので、BLEを用いた信号による電波強度に基づく測距と比較して、高い測距精度を発揮することが可能である。
(2)通信装置の配置
通信装置210は、車両202に搭載される。通信装置210は、位置固定型通信装置の一例である。位置固定型通信装置とは、物体によって区画された空間である対象空間に対する相対的な位置が固定された通信装置である。
車両202の車室は、対象空間の一例である。ここで、車室とは、ユーザが車両202に搭乗するために車両202に設けられた空間である。対象空間が車室である場合、対象空間を区画する物体の一例は、車両202の最外殻を構成する構成要素である。車両202の最外殻を構成する構成要素とは、車室を構成する構成要素のうち、車室からみて最も遠い層である。車両202の最外殻を構成する構成要素の一例は、車両202のボディを構成する鋼板、ドアを構成する鋼板、及びドアにはめ込まれたガラス窓である。なお、ボディを構成する鋼板、及びドアを構成する鋼板よりも車室側には、樹脂等で内装が施される場合がある。これら内装部分も、車室に含まれるものとする。
図3は、本実施形態に係る通信装置210の配置の一例を示す図である。図3に示す例では、車両202には、通信装置210A〜210Fが設けられている。図3に示すように、車両202の進行方向は前方向とも称される。車両202の進行方向の逆方向は後方向とも称される。そして、車両202の進行方向に直交する方向は、右方向及び左方向とも称される。
位置固定型通信装置は、対象空間の内部に配置される位置固定型通信装置である、ひとつ以上の第1の位置固定型通信装置を含む。図3に示した例では、通信装置210A及び通信装置210Bは、第1の位置固定型通信装置の一例である。即ち、通信装置210A及び通信装置210Bは、車両202の車室内に配置される。かかる構成により、後述する第1の条件に基づく位置推定において、携帯機100が実際には車室外に位置するにもかかわらず、車室内に位置すると誤って推定されにくくすることが可能である。
より具体的には、第1の位置固定型通信装置は、車両202の進行方向側の端部と車両202の進行方向の逆方向側の端部との間に、配置されてもよい。図3に示した例では、通信装置210A及び通信装置210Bは、車両202の前後方向の中央部分に配置されている。かかる構成により、後述する第1の条件に基づく位置推定において、第1の仮想空間を適切に設定することが可能となる。
位置固定型通信装置は、対象空間の外部に配置される位置固定型通信装置であるひとつ以上の第2の位置固定型通信装置を含む。図3に示した例において、通信装置210C〜通信装置210Fは、第2の位置固定型装置の一例である。かかる構成により、後述する第2の条件に基づく位置推定において、携帯機100が実際には車室内に位置するにもかかわらず、車室外に位置すると誤って推定されにくくすることが可能である。
より具体的には、第2の位置固定型通信装置は、車両202の進行方向側の端部、及び車両202の進行方向の逆方向側の端部の各々に、配置されてもよい。図3に示した例では、通信装置210C及び通信装置210Fは、車両202の前方向の端部に配置されている。他方、通信装置210D及び通信装置210Eは、車両202の後方向の端部に配置されている。一例として、通信装置210C〜通信装置210Fは、車両202のバンパーに配置されてもよい。なお、バンパーとは、車両202が他の物体と接触したときの衝撃及び振動を和らげる緩衝装置である。かかる構成により、後述する第2の条件に基づく位置推定において、第2の仮想空間を適切に設定することが可能となる。
さらに、第2の位置固定型通信装置は、車両202の進行方向に直交する方向の端部に、配置されてもよい。図3に示した例では、通信装置210C及び通信装置210Dは、車両202の右方向の端部に配置されている。他方、通信装置210E及び通信装置210Fは、車両202の左方向の端部に配置されている。かかる構成により、後述する第2の条件に基づく位置推定において、第2の仮想空間を適切に設定することが可能となる。
以上、位置固定型通信装置の一例である通信ユニット200の配置について説明した。他方、携帯機100は、位置可変型通信装置の一例である。位置可変型通信装置とは、対象空間に対する相対的な位置が可変な通信装置である。携帯機100は、ユーザに携帯され、ユーザの移動に伴い移動する。例えば、携帯機100は、車室内に位置したり、車室外に位置したりし得る。
(3)測距値に基づく位置推定
制御装置220は、ひとつ以上の通信装置210の各々と携帯機100とが無線通信を行うことで得られた、ひとつ以上の通信装置210の各々と携帯機100との間の距離を示すひとつ以上の測距値を取得する。ここでの無線通信とは、測距通信である。ひとつ以上の通信装置210の各々は、携帯機100との間で測距処理を行うことで測距値を取得し、制御装置220に送信する。これにより、制御装置220は、ひとつ以上の通信装置210の各々において取得された測距値を取得することができる。
そして、制御装置220は、対象空間に対する位置可変型通信装置の相対的な位置を、ひとつ以上の測距値に基づいて推定する。例えば、制御装置220は、車室に対する携帯機100の相対的な位置を推定する。かかる構成によれば、車室に対する携帯機100の相対的な位置を、携帯機100の位置として推定することができる。従って、単なる測距値よりも詳細に、携帯機100の位置を推定することが可能である。
制御装置220は、対象空間に対する位置可変型通信装置の相対的な位置を推定することとして、位置可変型通信装置が対象空間の内部に位置するか否かを推定してもよい。例えば、制御装置220は、携帯機100が車室内に位置するか否かを推定する。かかる構成によれば、制御装置220は、携帯機100が車室内に位置することを条件として実行すべき処理を、推定結果に基づいて適切に実行することが可能となる。携帯機100が車室内に位置することを条件として実行すべき処理の一例は、エンジンの始動を許可することである。
制御装置220は、対象空間に対する位置可変型通信装置の相対的な位置を推定することとして、位置可変型通信装置が対象空間の外部に位置するか否かを推定してもよい。例えば、制御装置220は、携帯機100が車室外に位置するか否かを推定する。かかる構成によれば、制御装置220は、携帯機100が車室外に位置することを条件として実行すべき処理を、推定結果に基づいて適切に実行することが可能となる。携帯機100が車室外に位置することを条件として実行すべき処理の一例は、遠隔操作による駐車である。
−第1の条件に基づく位置推定
第1の条件は、対象空間と少なくとも一部が重複する仮想的な空間である第1の仮想空間の内部に位置可変型通信装置が位置する場合に測距値が満たす条件である。つまり、第1の仮想空間の内部に携帯機100が位置する場合、第1の条件は満たされる。他方、第1の仮想空間の外部に携帯機100が位置する場合、第1の条件は満たされない。
制御装置220は、第1の条件を測距値が満たすか否かを判定することにより、位置可変型通信装置が対象空間の内部に位置するか否かを推定する。例えば、制御装置220は、第1の条件を測距値が満たすか否かを判定する。そして、制御装置220は、第1の条件が満たされる場合に、携帯機100が車室内に位置すると推定する。他方、制御装置220は、第1の条件が満たされない場合に、携帯機100が車室外に位置すると推定する。かかる構成によれば、制御装置220は、測距値に基づいて、携帯機100が車室内に位置するか否かを推定することが可能である。
制御装置220は、第1の条件を測距値が満たすか否かを判定することとして、ひとつ以上の第1の位置固定型通信装置の各々と位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値が、第1の条件を満たすかを判定する。例えば、制御装置220は、通信装置210Aにより得られた測距値、及び通信装置210Bにより得られた測距値が第1の条件を満たすか否かを判定する。かかる構成によれば、制御装置220は、第1の位置固定型通信装置における測距値に基づいて、第1の条件が満たされるか否かを判定することが可能である。
第1の条件は、ひとつ以上の第1の位置固定型通信装置の各々と位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値の和が、第1の閾値以下であることである。即ち、第1の仮想空間は、当該第1の仮想空間の内部に位置可変型通信装置が位置する場合に、ひとつ以上の第1の位置固定型通信装置の各々と位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値の和が、第1の閾値以下となる空間である。第1の条件は、例えば次式で示される。
Figure 2021148741
ここで、Lは、通信装置210Aにより得られた測距値である。Lは、通信装置210Aにより得られた測距値である。Thは、第1の閾値である。
上記数式(1)に示した第1の条件について、図4を参照しながら具体的に説明する。図4は、本実施形態に係る第1の条件に基づく位置推定について説明するための図である。
制御装置220は、第1の条件を測距値が満たすか否かを判定することとして、ひとつ以上の第1の位置固定型通信装置の各々と位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値の和が、第1の閾値以下であるか否かを判定する。例えば、制御装置220は、上記数式(1)に示すように、通信装置210Aにより得られた測距値L、及び通信装置210Bにより得られた測距値Lの和が、第1の閾値Th以下であるか否かを判定する。
図4に示すように、第1の仮想空間10の内部に携帯機100が位置する場合、通信装置210Aにより得られた測距値Lと通信装置210Bにより得られた測距値Lとの和は、第1の閾値Th以下となる。そこで、制御装置220は、測距値Lと測距値Lの和が第1の閾値Th以下である場合に、第1の条件が満たされると判定する。即ち、制御装置220は、携帯機100が第1の仮想空間の内部に位置すると推定する。そして、制御装置220は、携帯機100が車室内に位置すると推定する。
他方、図4に示すように、第1の仮想空間10の外部に携帯機100が位置する場合、通信装置210Aにより得られた測距値Lと通信装置210Bにより得られた測距値Lとの和は、第1の閾値Thを超える。そこで、制御装置220は、測距値Lと測距値Lの和が第1の閾値Thを超える場合に、第1の条件が満たされないと判定する。即ち、制御装置220は、携帯機100が第1の仮想空間の外部に位置すると推定する。そして、制御装置220は、携帯機100が車室内に位置しない(即ち、車室外に位置する)と推定する。
かかる構成によれば、制御装置220は、第1の位置固定型通信装置における測距値の和に基づいて、携帯機100が車室内に位置するか否かを推定することが可能である。
ここで、通信装置210A及び通信装置210Bは、車室の内部(即ち、対象空間の内部)に配置される。従って、携帯機100が車室外に位置する場合、ドア等の遮蔽物の影響で、通信装置210A及び通信装置210Bの各々における測距値は、実際の距離よりも長くなる。よって、携帯機100が車室外に位置する場合、上記数式(1)に示す第1の条件は満たされ難くなる。そのため、第1の仮想空間が車室を超えて車室外の空間をも含む場合、かかる超過部分に携帯機100が位置していても、当該携帯機100が車室内に位置すると誤って推定されにくくすることが可能である。
また、図4に示したように、上記数式(1)に対応する第1の仮想空間10は、通信装置210A及び通信装置210Bを中心とする楕円形状に形成される。そして、通信装置210A及び通信装置210Bは、車両202の進行方向側の端部と車両202の進行方向の逆方側の端部との間に、配置される。従って、車両202の前後方向の中央に設けられる車室を含む空間として、第1の仮想空間10を適切に設定することが可能となる。
−第2の条件に基づく位置推定
第2の条件は、対象空間の外部の空間である対象外空間と少なくとも一部が重複する仮想的な空間である第2の仮想空間の外部に位置可変型通信装置が位置する場合に測距値が満たす条件である。つまり、第2の仮想空間の外部に携帯機100が位置する場合、第2の条件は満たされる。他方、第2の仮想空間の内部に携帯機100が位置する場合、第2の条件は満たされない。
対象外空間は、車両202の車室外の空間である。とりわけ、車両202の車室外のドア付近の空間(以下、ドア傍空間とも称する)は、対象外空間の一例である。
制御装置220は、第2の条件を測距値が満たすか否かを判定することにより、位置可変型通信装置が対象外空間に位置するか否かを推定する。そして、制御装置220は、位置可変型通信装置が対象外空間に位置すると推定した場合に、位置可変型通信装置が対象空間に位置しないと推定する。例えば、制御装置220は、第2の条件が満たされない場合に、携帯機100がドア傍空間に位置すると推定する。そして、制御装置220は、携帯機100が車室内に位置しないと推定する。他方、制御装置220は、第2の条件が満たされる場合に、携帯機100がドア傍空間に位置しないと推定する。そして、制御装置220は、携帯機100が車室内に位置し得ると推定する。かかる構成によれば、制御装置220は、第2の仮想空間に基づいて、携帯機100がドア傍空間に位置するか否かを推定することが可能となる。その結果、制御装置220は、携帯機100が車室内に位置しないこと、又は携帯機100が車室内に位置し得ることを、推定することが可能となる。
制御装置220は、第2の条件を測距値が満たすか否かを判定することとして、ひとつ以上の第2の位置固定型通信装置の各々と位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値が、第2の条件を満たすか否かを判定する。例えば、制御装置220は、通信装置210C〜通信装置210Fの各々により得られた測距値が第2の条件を満たすか否かを判定する。かかる構成によれば、制御装置220は、第2の位置固定型通信装置における測距値に基づいて、第2の条件が満たされるか否かを判定することが可能である。
以下、図5を参照しながら、第2の条件に基づく位置推定について具体的に説明する。
図5は、本実施形態に係る第2の条件に基づく位置推定について説明するための図である。図5に示すように、第2の仮想空間20Rは、車両202の右側に設定されている。第2の仮想空間20Rは、車両202の右側に配置された、通信装置210C及び通信装置210Dに対応する。第2の仮想空間20Lは、車両202の左側に設定されている。第2の仮想空間20Lは、車両202の左側に配置された、通信装置210E及び通信装置210Fに対応する。第2の仮想空間20R及び第2の仮想空間20Lの各々は、対象外空間としてのドア傍空間と少なくとも一部が重複している。
第2の条件は、ひとつ以上の第2の位置固定型通信装置の各々と位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値の和が、第2の閾値以上であることである。即ち、第2の仮想空間は、当該第2の仮想空間の外部に位置可変型通信装置が位置する場合に、ひとつ以上の第2の位置固定型通信装置の各々と位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値の和が、第2の閾値以上となる空間である。なお、図5に示すように、複数の第2の仮想空間20が設定される場合、第2の条件は、設定された複数の第2の仮想空間の各々に対し設定され得る。
第2の仮想空間20Rに対して設定される第2の条件は、例えば次式で示される。
Figure 2021148741
は、通信装置210Cにより得られた測距値である。Lは、通信装置210Dにより得られた測距値である。Th2Rは、第2の仮想空間20Rに対応する第2の閾値である。
制御装置220は、第2の条件を測距値が満たすか否かを判定することとして、ひとつ以上の第2の位置固定型通信装置の各々と位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値の和が、第2の閾値以上であるか否かを判定する。例えば、制御装置220は、上記数式(2)に示すように、通信装置210Cにより得られた測距値L、及び通信装置210Dにより得られた測距値Lの和が、第2の閾値Th2R以上であるか否かを判定する。
図5に示すように、第2の仮想空間20Rの内部に携帯機100が位置する場合、通信装置210Cにより得られた測距値Lと通信装置210Dにより得られた測距値Lとの和は、第2の閾値Th2R未満となる。そこで、制御装置220は、測距値Lと測距値Lの和が、第2の閾値Th2R未満である場合に、第2の条件が満たされないと判定する。そして、制御装置220は、第2の条件が満たされないと判定した場合に、携帯機100がドア傍空間に位置すると推定する。即ち、制御装置220は、携帯機100が車室外に位置すると推定する。
他方、図5に示すように、第2の仮想空間20Rの外部に携帯機100が位置する場合、通信装置210Cにより得られた測距値Lと通信装置210Dにより得られた測距値Lとの和は、第2の閾値Th2R以上となる。そこで、制御装置220は、測距値Lと測距値Lの和が第2の閾値Th2R以上である場合に、第2の条件が満たされると判定する。そして、制御装置220は、第2の条件が満たされると判定した場合に、携帯機100がドア傍空間に位置しないと推定する。即ち、制御装置220は、携帯機100が車室内に位置し得ると推定する。
かかる構成によれば、制御装置220は、第2の位置固定型通信装置における測距値の和に基づいて、携帯機100がドア傍空間に位置するか否か、ひいては、携帯機100が車室外に位置するか車室内に位置し得るかを、推定することが可能である。
ここで、通信装置210C及び通信装置210Dは、車室の外部に配置される。従って、携帯機100が車室内に位置する場合、ドア等の遮蔽物の影響で、通信装置210C及び通信装置210Dの各々における測距値は、実際の距離よりも長くなる。よって、携帯機100が車室内に位置する場合、上記数式(2)に示す第2の条件は満たされ易くなる。そのため、第2の仮想空間がドアを超えて車室内の空間をも含む場合、かかる超過部分に携帯機100が位置していても、当該携帯機100が車室外に位置すると誤って推定されにくくすることが可能である。
また、図5に示したように、上記数式(2)に対応する第2の仮想空間20Rは、通信装置210C及び通信装置210Dを中心とする楕円形状に形成される。そして、通信装置210C及び通信装置210Dは、車両202の進行方向側の端部、及び車両202の進行方向の逆方向側の端部の各々に、配置される。そのため、図5に示したように、第2の仮想空間20Rを左右方向に細く設定することができるので、車室内の空間が、できるだけ第2の仮想空間に含まれないようにすることができる。別の観点で言えば、通信装置210C及び通信装置210Dは、車両202の進行方向に直交する方向(右方向)の端部に、配置される。そのため、図5に示したように、対象外空間としての右側のドア傍空間を、第2の仮想空間に含めることができる。従って、車室内の空間をできるだけ含まず、ドア傍空間を含む空間として、第2の仮想空間20を適切に設定することが可能となる。
第2の仮想空間20Lに対して設定される第2の条件は、例えば次式で示される。
Figure 2021148741
は、通信装置210Eにより得られた測距値である。Lは、通信装置210Fにより得られた測距値である。Th2Lは、第2の仮想空間20Lに対応する第2の閾値である。
制御装置220は、第2の仮想空間20Lに対して設定される第2の条件に関する処理として、上述した第2の仮想空間20Rに対して設定される第2の条件に関する処理と同様の処理を行う。
−第1の条件及び第2の条件に基づく位置推定
制御装置220は、第1の条件及び第2の条件の双方が満たされる場合に、位置可変型通信装置が対象空間の内部に位置すると推定する。例えば、制御装置220は、第1の条件及び第2の条件の双方が満たされる場合に、携帯機100が車室内に位置すると推定する。この点について、図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態に係る第1の条件及び第2の条件に基づく位置推定について説明するための図である。図6に示した第3の仮想空間30は、第1の仮想空間10の内部であって、第2の仮想空間20の外部である空間である。携帯機100が第1の仮想空間10の内部に位置する場合、第1の条件が満たされる。他方、携帯機100が第2の仮想空間20の外部に位置する場合、第2の条件が満たされる。そのため、第3の仮想空間30の内部に携帯機100が位置する場合に、第1の条件及び第2の条件の双方が満たされる。
そのため、制御装置220は、第1の条件及び第2の条件の双方が満たされる場合に、携帯機100が第3の仮想空間30の内部に位置すると推定する。そして、制御装置220は、携帯機100が車室内に位置すると推定する。他方、制御装置220は、第1の条件及び第2の条件のいずれか一方が満たされない満たされる場合に、携帯機100が第3の仮想空間30の外部に位置すると推定する。そして、制御装置220は、携帯機100が車室外に位置すると推定する。
かかる構成によれば、第1の仮想空間のうち、第2の仮想空間と重複しない空間である第3の仮想空間の内部に携帯機100が位置するかにより、携帯機100が車室内に位置するか否かを推定することができる。第1の仮想空間が車室を超えて車室外の空間をも含む場合であっても、かかる超過部分を第2の仮想空間により排除することができる。従って、携帯機100が車室外(例えば、ドア傍空間)に位置するにも関わらず、携帯機100が車室内に位置すると誤判定してしまうことを軽減することが可能となる。
なお、第2の条件に関しては、制御装置220は、携帯機100が車両202の左右いずれに位置するかに応じて、上記数式(2)(3)のいずれを使用するかを判定してもよい。例えば、制御装置220は、通信装置210Aにより得られた測距値Lが通信装置210Bにより得られた測距値L以下である場合に、携帯機100が車両202の右側に位置すると判定する。その場合、制御装置220は、数式(2)に基づいて第2の条件が満たされるか否かを判定する。他方、制御装置220は、通信装置210Aにより得られた測距値Lが通信装置210Bにより得られた測距値Lを超える場合に、携帯機100が車両202の左側に位置すると判定する。その場合、制御装置220は、数式(3)に基づいて第2の条件が満たされるか否かを判定する。
つまり、制御装置220は、次式に示す条件式により、携帯機100が車室内に位置するか否かを推定してもよい。
Figure 2021148741
数式(4)に示すように、制御装置220は、数式(1)が満たされ、且つ、数式(2)又は(3)のいずれかが満たされる場合に、携帯機100が車室内に位置すると判定する。
(4)処理の流れ
図7は、本実施形態に係るシステム1において実行される位置推定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、携帯機100、及び通信ユニット200が関与する。
図7に示すように、まず、携帯機100及び通信装置210Aは、測距処理を行う(ステップS102A)。測距処理については、図2を参照しながら上記説明した通りである。制御装置220は、当該測距処理により得られた、携帯機100と通信装置210Aとの間の距離を示す測距値Lを、取得する。
次いで、携帯機100及び通信装置210Bは、測距処理を行う(ステップS102B)。制御装置220は、当該測距処理により得られた、携帯機100と通信装置210Bとの間の距離を示す測距値Lを、取得する。
そして、制御装置220は、測距値L及び測距値Lが第1の条件を満たすか否かを判定する(ステップS104)。例えば、制御装置220は、上記数式(1)が満たされるか否かを判定する。
次いで、携帯機100及び通信装置210Cは、測距処理を行う(ステップS106C)。制御装置220は、当該測距処理により得られた、携帯機100と通信装置210Cとの間の距離を示す測距値Lを、取得する。
図7では省略されているが、携帯機100及び通信装置210Dもまた、測距処理を行う。制御装置220は、当該測距処理により得られた、携帯機100と通信装置210Dとの間の距離を示す測距値Lを、取得する。同様に、携帯機100及び通信装置210Eもまた、測距処理を行う制御装置220は、当該測距処理により得られた、携帯機100と通信装置210Eとの間の距離を示す測距値Lを、取得する。
その後、携帯機100及び通信装置210Fは、測距処理を行う(ステップS106F)。制御装置220は、当該測距処理により得られた、携帯機100と通信装置210Fとの間の距離を示す測距値Lを、取得する。
そして、制御装置220は、測距値L、L、L、及びLが第2の条件を満たすか否かを判定する(ステップS108)。例えば、制御装置220は、上記数式(2)又は数式(3)が満たされるか否かを判定する。
その後、制御装置220は、携帯機100が車室内に位置するか否かを判定する(ステップS110)。例えば、制御装置220は、第1の条件及び第2の条件の双方が満たされる場合に、携帯機100が車室内に位置すると判定する。一方で、制御装置220は、第1の条件及び第2の条件の少なくともいずれかが満たされない場合に、携帯機100が車室内に位置しないと判定する。
なお、ステップS104において第1の条件が満たされないと判定された場合、ステップS106C〜S108は、省略されてもよい。その場合、応答性を向上させることが可能となる。ここでの応答性とは、測距処理を開始してから、携帯機100が車室内に位置するか否かが判定されるまでの時間の早さである。
<3.補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、車両202の左右のドア付近の空間が対象外空間であり、当該対象外空間に対応する第2の仮想空間が設定される例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、車両202の後方のドアに対応する第2の仮想空間が設定されてもよい。その場合、通信装置210Cにおける測距値と通信装置210Dにおける測距値との和が第2の閾値以上であることが、第2の条件となり得る。
例えば、上記実施形態では、バンパーに第2の位置固定型通信装置が配置される例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。一例として、第2の位置固定型通信装置は、車両202のヘッドライト及びテールライトに配置されてもよい。なお、ヘッドライトとは、車両202の前方に設けられる発光装置である。テールライトとは、車両202の後方に設けられる発光装置である。他の一例として、第2の位置固定型通信装置は、車両202のサイドミラー部分に配置されてもよい。なお、サイドミラーとは、車両202の前席ドア外側に配置される鏡である。
例えば、上記実施形態では、通信装置210が測距値の計算を行う例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、制御装置220が、測距値の計算を行ってもよい。その場合、通信装置210は、ΔT1及びΔT2を示す情報を制御装置220に報告する。
例えば、上記実施形態では、携帯機100における第1の測距用信号の送信時刻から第2の測距用信号の受信時刻までの時間ΔT1を示す情報がデータ信号に含まれるものと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。データ信号は、第1の測距用信号の送信時刻及び前記第2の測距用信号の受信時刻に関する情報を含んでいればよい。以下、データ信号に含まれる情報の他の一例を説明する。
データ信号に含まれる情報の他の一例は、携帯機100における第1の測距用信号の送信時刻及び前記第2の測距用信号の受信時刻を示す情報である。つまり、携帯機100は、ΔT1を計算せずに、ΔT1の始期と終期のタイムスタンプを送信してもよい。
データ信号に含まれる情報の他の一例は、第1の測距用信号の送信時刻から第2の測距用信号の受信時刻までの時間に基づき計算された携帯機100と通信装置210との間の距離を示す情報である。つまり、携帯機100は、携帯機100と通信装置210との間の距離を計算し、計算した距離を示す情報を通信装置210に送信してもよい。例えばΔT2が固定値である場合、携帯機100は、ΔT1を計測することで、測距値を計算することができる。
例えば、上記実施形態では、携帯機100が第1の測距用信号を送信する例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、通信装置210が第1の測距用信号を送信してもよい。その場合、携帯機100は、第1の測距用信号を受信すると、その応答として第2の測距用信号を送信する。そして、携帯機100は、第1の測距用信号の受信時刻から第2の測距用信号の受信時刻までの時間ΔT2を示す情報を含むデータ信号を送信する。他方、通信装置210は、第1の測距用信号の送信時刻から第2の測距用信号の受信時刻までの時間ΔT1と、データ信号に含まれる時間ΔT2とに基づいて、測距値を計算する。
例えば、上記実施形態では、伝搬時間に基づいて測距値を計算する例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、電波強度に基づいて測距値が計算されてもよい。
例えば、上記実施形態では、無線通信規格としてUWBを用いる例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。一例として、UHF帯の信号及びLF帯の信号を使用する無線通信規格が、用いられてもよい。他の一例として、Wi−Fi(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、及び赤外線を使用する無線通信規格等が、用いられてもよい。
例えば、上記実施形態では、制御装置220が通信ユニット200に含まれる例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。一例として、制御装置220は、携帯機100に含まれていてもよい。他の一例として、制御装置220は、携帯機100及び通信ユニット200以外の他の装置に含まれていてもよい。
例えば、上記実施形態では、通信ユニット200が車両に搭載される通信装置である例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。通信ユニット200は、車両以外の、航空機、及び船舶等の任意の移動体に搭載されてもよい。ここで、移動体とは、移動する装置である。
例えば、上記実施形態では、本発明がスマートエントリーシステムに適用される例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明は、無線通信を行う任意のシステムに適用可能である。例えば、携帯機、車両、スマートフォン、ドローン、家、及び家電製品等のうち任意の2つの装置を含むペアに、本発明は適用可能である。なお、ペアは、2つの同じ種類の装置を含んでいてもよいし、2つの異なる種類の装置を含んでいてもよい。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記録媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。上記記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
1:システム、100:携帯機、110:無線通信部、120:記憶部、130:制御部、200:通信ユニット、202:車両、210:通信装置、211:無線通信部、212:ユニット内通信部、213:記憶部、214:制御部、220:制御装置、222:ユニット内通信部、223:記憶部、224:制御部

Claims (16)

  1. 物体によって区画された空間である対象空間に対する相対的な位置が固定された通信装置であるひとつ以上の位置固定型通信装置と、前記対象空間に対する相対的な位置が可変な通信装置である位置可変型通信装置と、が無線通信を行うことで得られた、前記ひとつ以上の前記位置固定型通信装置の各々と前記位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値を取得し、前記対象空間に対する前記位置可変型通信装置の相対的な位置を前記ひとつ以上の前記測距値に基づいて推定する制御部、
    を備える制御装置。
  2. 前記制御部は、前記対象空間に対する前記位置可変型通信装置の相対的な位置を推定することとして、前記位置可変型通信装置が前記対象空間の内部に位置するか否かを推定する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記対象空間と少なくとも一部が重複する仮想的な空間である第1の仮想空間の内部に前記位置可変型通信装置が位置する場合に前記測距値が満たす条件である第1の条件を、前記測距値が満たすか否かを判定することにより、前記位置可変型通信装置が前記対象空間の内部に位置するか否かを推定する、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記ひとつ以上の前記位置固定型通信装置は、前記対象空間の内部に配置される前記位置固定型通信装置であるひとつ以上の第1の位置固定型通信装置を含み、
    前記制御部は、前記第1の条件を前記測距値が満たすか否かを判定することとして、前記ひとつ以上の前記第1の位置固定型通信装置の各々と前記位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の前記測距値が、前記第1の条件を満たすかを判定する、請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記第1の条件を前記測距値が満たすか否かを判定することとして、ひとつ以上の前記第1の位置固定型通信装置の各々と前記位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の前記測距値の和が、第1の閾値以下であるか否かを判定する、請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記位置固定型通信装置は、車両に搭載され、
    前記第1の位置固定型通信装置は、前記車両の進行方向側の端部と前記車両の進行方向の逆方向側の端部との間に、配置される、請求項4又は5に記載の制御装置。
  7. 前記制御部は、前記対象空間の外部の空間である対象外空間と少なくとも一部が重複する仮想的な空間である第2の仮想空間の外部に前記位置可変型通信装置が位置する場合に前記測距値が満たす条件である第2の条件を、前記測距値が満たすか否かを判定することにより、前記位置可変型通信装置が前記対象外空間に位置するか否かを推定し、前記位置可変型通信装置が前記対象外空間に位置すると推定した場合に、前記位置可変型通信装置が前記対象空間に位置しないと推定する、請求項3〜6のいずれか一項に記載の制御装置。
  8. 前記ひとつ以上の前記位置固定型通信装置は、前記対象空間の外部に配置される前記位置固定型通信装置であるひとつ以上の第2の位置固定型通信装置を含み、
    前記制御部は、前記第2の条件を前記測距値が満たすか否かを判定することとして、前記ひとつ以上の前記第2の位置固定型通信装置の各々と前記位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の前記測距値が、前記第2の条件を満たすか否かを判定する、請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記制御部は、前記第2の条件を前記測距値が満たすか否かを判定することとして、ひとつ以上の前記第2の位置固定型通信装置の各々と前記位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の前記測距値の和が、第2の閾値以上であるか否かを判定する、請求項8に記載の制御装置。
  10. 前記位置固定型通信装置は、車両に搭載され、
    前記第2の位置固定型通信装置は、前記車両の進行方向側の端部、及び前記車両の進行方向の逆方向側の端部の各々に、配置される、請求項8又は9に記載の制御装置。
  11. 前記位置固定型通信装置は、車両に搭載され、
    前記第2の位置固定型通信装置は、前記車両の進行方向に直交する方向の端部に、配置される、請求項8〜10のいずれか一項に記載の制御装置。
  12. 前記制御部は、前記第1の条件及び前記第2の条件の双方が満たされる場合に、前記位置可変型通信装置が前記対象空間の内部に位置すると推定する、請求項7〜11のいずれか一項に記載の制御装置。
  13. 前記位置固定型通信装置は、車両に搭載され、
    前記位置可変型通信装置は、前記車両のユーザに携帯して使用される装置であり、
    前記対象空間は、前記ユーザが前記車両に搭乗するために前記車両に設けられた空間である車室である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の制御装置。
  14. 前記測距値を得るために前記位置固定型通信装置と前記位置可変型通信装置とが行う前記無線通信では、UWB(Ultra-Wide Band)を用いた信号が送受信される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の制御装置。
  15. 物体によって区画された空間である対象空間に対する相対的な位置が固定された通信装置であるひとつ以上の位置固定型通信装置と、
    前記ひとつ以上の位置固定型通信装置の各々と前記対象空間に対する相対的な位置が可変な通信装置である位置可変型通信装置とが無線通信を行うことで得られた、前記ひとつ以上の前記位置固定型通信装置の各々と前記位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値を取得し、前記対象空間に対する前記位置可変型通信装置の相対的な位置を前記ひとつ以上の前記測距値に基づいて推定する制御装置と、
    を備える制御システム。
  16. コンピュータを、
    物体によって区画された空間である対象空間に対する相対的な位置が固定された通信装置であるひとつ以上の位置固定型通信装置と、前記対象空間に対する相対的な位置が可変な通信装置である位置可変型通信装置と、が無線通信を行うことで得られた、前記ひとつ以上の前記位置固定型通信装置の各々と前記位置可変型通信装置との間の距離を示すひとつ以上の測距値を取得し、前記対象空間に対する前記位置可変型通信装置の相対的な位置を前記ひとつ以上の前記測距値に基づいて推定する制御部、
    として機能させるためのプログラム。
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