JP2021148516A - 流速測定装置 - Google Patents

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悠佑 長井
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Abstract

【課題】配管内に流れる流体の流速をより高い精度で測定することが可能な流速測定装置を提供する。【解決手段】流路10内を流れる流体の流速Vを測定する流速測定装置100は、流路10内を流れる流体に熱を付与する熱付与部20と、熱付与部20により流体に付与された熱が、下流に第1の距離L1移動する時間を第1の時間T1として検出し、上流に第2の距離L2移動する時間を第2の時間T2として検出する移動時間検出部30,40と、移動時間検出部30,40により検出された第1の時間T1、第2の時間T2、第1の距離L1および第2の距離L2に基づいて流路10内を流れる流体の流速Vを算出する流速算出部56とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、流速測定装置に関する。
配管内を流れる流体の流量または流速を測定するために種々の方式の流量測定装置および流速測定装置が開発されている。特許文献1には、熱式の流量測定装置が記載されている。
熱式の流量測定装置では、加熱用レーザ光が加熱点で配管内に流れる水溶液に照射される。それにより、水溶液中に周期性の温度マーカ部が生成される。水溶液の温度マーカ部が加熱点よりも下流の2箇所の測定点に配置された温度検出部により検出される。温度マーカ部が2箇所の測定点を通過する際の時間差が計測され、時間差と測定点間の距離とに基づいて流速が求められる。また、配管の断面積と流速とから流量が算出される。2箇所の測定点への温度マーカ部の到達は、近赤外線レーザ光が水溶液に照射され、温度変化による水溶液の光の吸収度の変化に基づいて判別される。
特開2011−214908号公報
しかしながら、温度マーカ部は、水溶液中の高温部分であるため、水溶液の移動だけでなく水溶液中で熱の伝播により移動する。上記の従来の熱式の流量測定装置による流速の測定では、熱の伝播が考慮されていない。そのため、流速が低い場合には、流速の測定結果に誤差が生じる。
本発明の目的は、配管内に流れる流体の流速をより高い精度で測定することが可能な流速測定装置を提供することである。
本発明の一局面に従う流速測定装置は、流路内を流れる流体の流速を測定する流速測定装置であって、前記流路内を流れる流体に熱を付与する熱付与部と、熱付与部により流体に付与された熱が、下流に第1の距離移動する時間を第1の時間として検出し、上流に第2の距離移動する時間を第2の時間として検出する移動時間検出部と、前記移動時間検出部により検出された第1の時間、第2の時間、第1の距離および第2の距離に基づいて前記流路内を流れる流体の流速を算出する流速算出部とを備えてもよい。
配管内に流れる流体の流速をより高い精度で測定することが可能な流速測定装置を提供することが可能になる。
一実施の形態に係る流速測定装置の構成を示す模式図である。 流速測定装置の動作原理を示す模式図である。 流速測定装置の動作原理を示す模式図である。 流速測定装置の動作原理を示す模式図である。 制御部の機能的な構成を示すブロック図である。 制御部により行われる流速測定動作の一例を示すフローチャートである。 制御部により行われる流速測定動作の一例を示すフローチャートである。 第1の検出部の他の例を示す模式的斜視図である。 第1の検出部の他の例を示す模式的斜視図である。 第1の検出部のさらに他の例を示す模式的断面図である。 第1の検出部のさらに他の例を示す模式的断面図である。 第1の検出部および第2の検出部の出射部の他の例を示す模式図である。 他の実施の形態に係る流速測定装置の一部を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態に係る流量測定装置について図面を参照しながら説明する。
(1)流速測定装置の構成
図1は、一実施の形態に係る流速測定装置の構成を示す模式図である。流速測定装置100は、配管10内の流体の流速を測定するために用いられる。配管10は、透明な材料により形成されている。配管10は、例えば、合成石英製キャピラリーである。配管10内は、流体が一点鎖線に示すように流速Vで流れている。流速測定装置100は、加熱部20、第1の検出部30、第2の検出部40、制御部50、表示部60および操作部70を備える。
加熱部20は、配管10の軸方向と垂直な方向に加熱用レーザ光21を出射するように配置される。加熱部20は、例えば、レーザダイオードである。本実施の形態では、加熱部20は、配管10の中心軸に向かって加熱用レーザ光21を出射する。それにより、配管10内を流れる流体が加熱される。配管10内の中心軸上で加熱用レーザ光21が通過する位置を加熱位置HPと呼ぶ。加熱用レーザ光21の波長は、測定対象の流体の吸収波長近傍であることが望ましい。また、加熱部20は加熱用レーザ光21を一定時間内で間欠的に出射されてもよく、一定時間内で連続的に出射されてもよい。
第1の検出部30は、出射部31および受光部32を含む。出射部31および受光部32は、加熱部20よりも下流で配管10を挟んで互いに対向するように配置される。出射部31は、例えば、レーザダイオードである。出射部31は、配管10の軸方向と垂直な方向に第1の参照用レーザ光33を出射する。本実施の形態では、出射部31は、配管10の中心軸に向かって第1の参照用レーザ光33を出射する。第1の参照用レーザ光33の波長は、測定対象の流体の吸収波長とは異なる波長であることが望ましい。受光部32は、第1の参照用レーザ光33を受光し、受光量を示す信号を出力する。受光部32は、例えばフォトダイオードである。配管10内の中心軸上で第1の参照用レーザ光33が通過する位置を第1の検出位置D1と呼ぶ。加熱位置HPと第1の検出位置D1との距離を第1の距離L1と呼ぶ。
第2の検出部40は、出射部41および受光部42を含む。出射部41および受光部42は、加熱部20よりも上流で配管10を挟んで互いに対向するように配置される。出射部41は、例えば、レーザダイオードである。出射部41は、配管10の軸方向と垂直な方向に第2の参照用レーザ光43を出射する。本実施の形態では、出射部41は、配管10の中心軸に向かって第2の参照用レーザ光43を出射する。第2の参照用レーザ光43の波長は、測定対象の流体の吸収波長とは異なる波長であることが望ましい。受光部42は、第2の参照用レーザ光43を受光し、受光量を示す信号を出力する。受光部42は、例えばフォトダイオードである。配管10内の中心軸上で第2の参照用レーザ光43が通過する位置を第2の検出位置D2と呼ぶ。加熱位置HPと第2の検出位置D2との距離を第2の距離L2と呼ぶ。
配管10は、円形の断面を有する円筒形状を有してもよく、多角形の断面を有する形状であってもよい。あるいは、配管10のうち加熱用レーザ光21ならびに第1および第2の参照用レーザ光33,43が透過する部分が平面形状を有してもよい。
制御部50は、入出力I/F(インタフェース)511、CPU(中央演算処理装置)512、RAM(ランダムアクセスメモリ)513、ROM(リードオンリメモリ)514および記憶装置515を含む。入出力I/F511、CPU512、RAM513、ROM514および記憶装置515はバス516に接続されている。
記憶装置515は、ハードディスク、半導体メモリまたはメモリカード等の記憶媒体を含み、流速測定プログラムを記憶する。RAM513は、CPU512の作業領域として用いられる。ROM514にはシステムプログラムが記憶される。CPU512は、記憶装置515に記憶された流速測定プログラムをRAM513上で実行することにより入出力I/F511を通して加熱部20、出射部31および出射部41を制御する。また、CPU512は、入出力I/F511を通して受光部32の出力信号および受光部42の出力信号を受ける。
バス516には、表示部60および操作部70が接続されている。表示部60は、種々の情報および画像を表示する。操作部70は、種々の操作のために用いられる。
(2)動作原理
図2、図3および図4は、流速測定装置の動作原理を示す模式図である。図2に示すように、加熱部20により配管10内の流体に加熱用レーザ光21が出射されると流体が加熱されることにより加熱位置HPに熱領域Zが生成される。熱領域Zの温度は、熱領域Zの周囲の流体の温度よりも高い。熱領域Zは、熱の伝播により時間経過とともに拡がる。熱領域Zの下流端は、太い点線矢印で示すように下流に第1の熱移動速度V1で移動する。熱領域Zの上流端は、太い点線矢印で示すように上流に第2の熱移動速度V2で移動する。ここで、加熱用レーザ光21による熱が流体内を伝播する速度を熱伝播速度vと呼ぶ。
第1の熱移動速度V1および第2の熱移動速度V2は、熱伝播速度vと流速Vとを用いて表すことができる。熱領域Zの下流端は、配管10内の流体の流れに従うように移動する。それにより、熱領域Zの下流端の第1の熱移動速度V1は、v+Vと表すことができる。一方、熱領域Zの上流端は、配管10内の流体の流れに抗するように移動する。それにより、熱領域Zの上流端の第2の熱移動速度V2は、v−Vと表すことができる。
図3に示すように、時間が経過すると、熱領域Zの下流端が第1の検出位置D1に到達する。加熱用レーザ光21の出射の開始から熱領域Zの下流端が第1の検出位置D1に到達するまでの時間を第1の熱移動時間T1と呼ぶ。第1の距離L1は、次式により表される。
L1=T1×(v+V)・・・(1)
図4に示すように、時間が経過すると、熱領域Zの上流端が第2の検出位置D2に到達する。加熱用レーザ光21の出射の開始から熱領域Zの上流端が第2の検出位置D2に到達するまでの時間を第2の熱移動時間T2と呼ぶ。第2の距離L2は、次式により表される。
L2=T2×(v−V)・・・(2)
関係式(1)および(2)について、連立方程式を解くと、次式が得られる。
v=(L1/T1+L2/T2)×1/2・・・(3)
V=(L1/T1−L2/T2)×1/2・・・(4)
したがって、第1の熱移動時間T1および第2の熱移動時間T2を検出することにより、上式(3)および(4)から熱伝播速度vおよび流速Vを求めることができる。なお、上述の加熱用レーザ光21が間欠的に出射される場合には、間欠的な出射の周期は、熱移動時間T1よりも短く設定される。
(3)制御部50の機能的な構成
図5は、制御部50の機能的な構成を示すブロック図である。制御部50は、動作指令部51、透過光量取得部52、第1の判定部53a、第2の判定部53b、熱移動時間算出部54、熱移動時間記憶部55、流速算出部56および流量算出部57を備える。制御部50の構成要素(51〜57)は、図1のCPU512が記憶装置515に記憶される流速測定プログラムを実行することにより実現される。なお、制御部50の構成要素(51〜57)の一部または全てが電子回路等のハードウェアにより実現されてもよい。
動作指令部51は、加熱部20、第1の検出部30の出射部31および第2の検出部40の出射部41に加熱用レーザ光21、第1の参照用レーザ光33および第2の参照用レーザ光43の出射および停止を指令し、加熱部20が加熱用レーザ光21の出射を開始した時点を熱移動時間算出部54に通知する。
透過光量取得部52は、第1の検出部30の受光部32の出力信号により示される受光量を第1の透過光量として取得し、第2の検出部40の受光部42の出力信号により示される受光量を第2の透過光量として取得する。
流体の光の透過率は、一般的に流体の温度が高くなると低下する。したがって、第1の透過光量は、第1の検出位置D1に熱領域Zが存在しないときには高く、第1の検出位置D1に熱領域Zが存在するときには低くなる。第2の透過光量は、第2の検出位置D2に熱領域Zが存在しないときには高く、第2の検出位置D2に熱領域Zが存在するときには低くなる。
第1の判定部53aは、透過光量取得部52により取得された第1の透過光量が予め定められた第1のしきい値Th1以下であるか否かを判定する。第1の判定部53aは、第1の透過光量が第1のしきい値Th1に低下した時点を熱移動時間算出部54に通知する。第1のしきい値Th1は、第1の検出位置D1に熱領域Zが存在しないときの透過光量と第1の検出位置D1に熱領域Zが存在するときの透過光量との間の値に設定される。
第2の判定部53bは、透過光量取得部52により取得された第2の透過光量が予め定められた第2のしきい値Th2以下であるか否かを判定する。第2の判定部53bは、第2の透過光量が第2のしきい値Th2に低下した時点を熱移動時間算出部54に通知する。第2のしきい値Th2は、第2の検出位置D2に熱領域Zが存在しないときの透過光量と第2の検出位置D2に熱領域Zが存在するときの透過光量との間の値に設定される。
熱移動時間算出部54は、加熱部20が加熱用レーザ光21の出射を開始した時点と第1の透過光量が第1のしきい値Th1に低下した時点との差を第1の熱移動時間T1として算出する。また、熱移動時間算出部54は、加熱部20が加熱用レーザ光21の出射を開始した時点と第2の透過光量が第2のしきい値Th2に低下した時点との差を第2の熱移動時間T2として算出する。
熱移動時間記憶部55は、熱移動時間算出部54により算出された第1の熱移動時間T1および第2の熱移動時間T2を記憶する。流速算出部56は、熱移動時間記憶部55に記憶された第1の熱移動時間T1および第2の熱移動時間T2を用いて上式(4)により配管10内の流体の流速Vを算出する。流量算出部57は、流速算出部56に算出された流速Vおよび配管10の流路の断面積から流量Pを算出する。表示部60は、流速算出部56により算出された流速Vおよび流量算出部57により算出された流量Pのうち少なくとも一方を表示する。
(4)流速測定動作
図6および図7は、制御部50により行われる流速測定動作の一例を示すフローチャートである。まず、動作指令部51は、第1の検出部30の出射部31および第2の検出部40の出射部41にそれぞれ第1の参照用レーザ光33および第2の参照用レーザ光43の出射を指令する(ステップS1)。次に、動作指令部51は、加熱部20に加熱用レーザ光21の出射を指令する(ステップS2)。このとき、動作指令部51は、熱移動時間算出部54に加熱用レーザ光21の出射の開始を通知する。
透過光量取得部52は、受光部32から第1の透過光量を取得する(ステップS3)。第1の判定部53aは、第1の透過光量が第1のしきい値Th1以下に低下したか否かを判定する(ステップS4)。第1の判定部53aは、第1の透過光量が第1のしきい値Th1よりも高い場合、ステップS3に戻る。
第1の透過光量が第1のしきい値Th1に低下した場合、第1の判定部53aは、第1の透過光量が第1のしきい値Th1に低下した時点を熱移動時間算出部54に通知する。熱移動時間算出部54は、加熱用レーザ光21の出射の開始時点から第1の透過光量が第1のしきい値Th1に低下した時点までの時間を第1の熱移動時間T1として算出する(ステップS5)。熱移動時間記憶部55は、熱移動時間算出部54により算出された第1の熱移動時間T1を記憶する(ステップS6)。
次に、透過光量取得部52は、受光部42から第2の透過光量を取得する(ステップS7)。第2の判定部53bは、第2の透過光量が第2のしきい値Th2以下に低下したか否かを判定する(ステップS8)。第2の判定部53bは、第2の透過光量が第2のしきい値Th2よりも高い場合、ステップS7に戻る。
第2の透過光量が第2のしきい値Th2に低下した場合、第2の判定部53bは、第2の透過光量が第2のしきい値Th2に低下した時点を熱移動時間算出部54に通知する。熱移動時間算出部54は、加熱用レーザ光21の出射の開始時点から第2の透過光量が第2のしきい値Th2に低下した時点までの時間を第2の熱移動時間T2として算出する(ステップS9)。熱移動時間記憶部55は、熱移動時間算出部54により算出された第2の熱移動時間T2を記憶する(ステップS10)。
流速算出部56は、熱移動時間記憶部55に記憶された第1の熱移動時間T1および第2の熱移動時間T2を用いて上式(4)により配管10内を流れる流体の流速Vを算出する(ステップS11)。流量算出部57は、流速算出部56が算出した流速Vおよび配管10の流路の断面積から流量Pを算出する(ステップS12)。
このとき、動作指令部51は、加熱部20による加熱用レーザ光21の出射の停止を指令する(ステップS13)。制御部50は、流速算出部56により算出された流速Vおよび流量算出部57により算出された流量Pを表示部60に表示させる(ステップS14)。動作指令部51は、操作部70により測定動作終了が指示されたか否かを判定する(ステップS15)。測定動作終了が指示されていない場合には、動作指令部51は、ステップS2に戻る。測定動作終了が指示された場合には、動作指令部51は、第1の検出部30の出射部31および第2の検出部40の出射部41に第1の参照用レーザ光33および第2の参照用レーザ光43の出射の停止を指令し(ステップS16)、動作を終了する。
(5)実施の形態の効果
本実施の形態に係る流速測定装置によれば、加熱用レーザ光21が配管10内の流体の加熱位置HPに出射される。それにより、配管10内の流体に熱領域Zが形成される。熱領域Zの下流端および上流端は、配管10内の下流および上流に移動する。熱領域Zの下流端の移動速度は、熱伝播速度vと流体の速度Vとの和により表される。熱領域Zの上流端の移動速度は、熱伝播速度vと流体の速度Vとの差により表される。加熱用レーザ光21の出射が開始された時点から熱領域Zの下流端が第1の検出位置D1で検出された時点までの第1の熱移動時間T1が算出される。加熱用レーザ光21の出射が開始された時点から熱領域Zの上流端が第2の検出位置D2で検出された時点までの第2の熱移動時間T2が算出される。第1の熱移動時間T1および第2の熱移動時間T2に基づいて流速Vが算出される。
この場合、上式(3)により配管10内の流体の熱伝播速度vを考慮して配管10内の流体の流速Vが測定される。したがって、配管10内を流れる流体の流速をより高い精度で測定することができる。
また、同時に下流および上流に移動する熱領域Zの下流端および上流端の検出に基づいて流速Vが測定されるので、測定時間が短縮される。さらに、配管10内の流体の流速が変化する場合でも、流速Vが正確に測定される。
また、配管10内の流体が加熱用レーザ光21により加熱される。それにより、配管10内の流体を非接触で加熱することが可能になる。さらに、配管10内の流体の温度の変化により流体での光の透過率が変化することを利用して第1の検出位置D1への熱領域Zの下流端の到達および第2の検出位置D2への熱領域Zの上流端の到達が検出される。それにより、配管10内の熱領域Zを非接触で検出することが可能になる。
(6)第1および第2の検出部30,40の他の例
第1および第2の検出部30,40の他の例について説明する。図8および図9は、第1の検出部30の他の例を示す模式的斜視図である。以下、他の例に係る第1の検出部30の構成および動作原理について説明するが、他の例に係る第2の検出部40の構成および動作原理は、第1の検出部30の構成および動作原理と同様である。
第1の検出部30の出射部31は、配管10の軸方向と垂直な方向Aに対して傾斜する方向に第1の参照用レーザ光33を出射するように配置される。第1の参照用レーザ光33は、大気中から配管10内に入射する際に屈折し、配管10内の流体に入射する際に屈折する。また、第1の参照用レーザ光33は、配管10内の流体から出射する際に屈折し、配管10内から大気中に出射する際に屈折する。
第1の検出部30の受光部32は、例えば、ラインセンサまたはエリアセンサであり、検出面32aを有する。受光部32は、配管10内の流体を透過した第1の参照用レーザ光33が検出面32aに入射するように配置される。それにより、検出面32aに光スポットImが形成される。
配管10内の流体での第1の参照用レーザ光33の屈折は、流体の温度の変化により変化する。それにより、検出面32a上の光スポットImの位置は、配管10内の流体の温度の変化により変化する。したがって、検出面32a上の光スポットImの位置に基づいて、配管10内を流れる流体の熱領域Zの下流端を検出することができる。
配管10内を流れる流体の温度が上昇すると、流体の屈折率が小さくなる。それにより、図9に示すように、検出面32a上の光スポットImが距離ΔL1移動する。したがって、光スポットImが移動した距離ΔL1が予め定められたしきい値に達したか否かに基づいて、配管10内を流れる流体の熱領域Zの下流端を検出することができる。
このように、図8および図9の第1の検出部30においては、流体の屈折率の変化による検出面32a上での光スポットImの位置の変化に基づいて熱領域Zの下流端を検出することができる。この場合、熱領域Zが第1の検出位置D1に存在しないときの受光量と熱領域Zが第1の検出位置D1に存在するときの受光量とを考慮する必要がなくなる。そのため、受光部32の感度によらず配管10内の流体の熱領域Zの下流端をより確実に検出することができる。
他の例に係る第2の検出部40においても、図8および図9の第1の検出部30と同様の構成および動作原理により、配管10内の流体の熱領域Zの上流端を検出することができる。
(7)第1および第2の検出部30,40のさらに他の例
第1および第2の検出部30,40のさらに他の例について説明する。図10および図11は、第1の検出部30のさらに他の例を示す模式的断面図である。以下、さらに他の例に係る第1の検出部30の構成および動作について説明するが、さらに他の例に係る第2の検出部40の構成および動作原理は、第1の検出部30の構成および動作原理と同様である。図10および図11の第1の検出部30が図1の第1の検出部30と異なるのは、以下の点である。
第1の検出部30は、集光レンズ311、拡大レンズ321およびアパーチャ部材322をさらに備える。集光レンズ311は、出射部31と配管10との間に配置される。拡大レンズ321およびアパーチャ部材322は、配管10と受光部32との間に配置される。
図10に示すように、出射部31により出射された第1の参照用レーザ光33は、集光レンズ311により収束され、配管10内に入射する。図10の例では、第1の参照用レーザ光33の集光位置F1は配管10の略中心にある。第1の参照用レーザ光33は、集光位置F1から拡がるように配管10から出射され、拡大レンズ321により収束される。拡大レンズ321は、入射光に比べて出射光を拡大する。収束された第1の参照用レーザ光33は、アパーチャ部材322の開口を通過し、受光部32により受光される。図10の例では、アパーチャ部材322は、集光レンズ312による集光位置F2の近傍に配置される。この場合、受光部32の受光量は最大となる。
配管10内を流れる流体の温度が上昇すると、流体の屈折率が小さくなる。それにより、図11に示すように、集光レンズ311による第1の参照用レーザ光33の集光位置F1が距離ΔL2移動する。そのため、拡大レンズ321により第1の参照用レーザ光33の集光位置F2が距離ΔL3移動する。拡大レンズ321の拡大率をmとすると、距離ΔL3は距離ΔL2のm倍である。この場合、アパーチャ部材322の開口を通過する第1の参照用レーザ光33の単位面積当たりの光量が低下する。それにより、受光部32の受光量が低下する。したがって、受光部32の受光量が予め定められたしきい値に低下したか否かに基づいて熱領域Zの下流端を検出することができる。
さらに他の例に係る第2の検出部40においても、図10および図11の第1の検出部30と同様の構成および動作原理により、配管10内の流体の熱領域Zの上流端を検出することができる。
(8)他の実施の形態
(a)上記実施の形態においては、第1の検出部30の出射部31および第2の検出部40の出射部41が別個に設けられているが、第1の検出部30および第2の検出部40に共通の出射部が用いられてもよい。図12は第1の検出部30および第2の検出部40の出射部の他の例を示す模式図である。
図12の例では、第1の検出部30および第2の検出部40が共通の出射部35を含む。出射部35により出射されたレーザ光の一部は、ハーフミラー36を透過し、第1の参照用レーザ光33として配管10内の流体に出射される。出射部35により出射されたレーザ光の残りの部分は、ハーフミラー36およびミラー37により反射され、第2の参照用レーザ光43として配管10内の流体に出射される。
図8および図9の例においても、共通の出射部35を用いることができる。また、図10および図11の例においても、共通の出射部35を用いることができる。
(b)図13は、他の実施の形態に係る流速測定装置の一部を示す模式図である。図13においては、図1の制御部50の図示が省略されている。図13の流速測定装置100aが図1の流速測定装置100と異なるのは、以下の点である。
流速測定装置100aは、第1の加熱部20a、第2の加熱部20bおよび検出部300を備える。第1の加熱部20aは、配管10の軸方向と垂直な方向に加熱用レーザ光21aを出射するように配置される。加熱用レーザ光21aは、配管10内の中心軸上の第1の加熱位置HP1を通過する。
第2の加熱部20bは、第1の加熱部20aよりも下流に配置される。第2の加熱部20bは、配管10の軸方向と垂直な方向に加熱用レーザ光21bを出射するように配置される。加熱用レーザ光21bは、配管10内の中心軸上の第2の加熱位置HP2を通過する。
検出部300は、出射部310および受光部320を含む。出射部310および受光部320は、第1の加熱部20aよりも下流でかつ第2の加熱部20bよりも上流で配管10を挟んで互いに対向するように配置される。出射部310は、配管10の軸方向と垂直な方向に参照用レーザ光330を出射する。参照用レーザ光330は、配管10内の中心軸上の検出位置Dを通過した後に受光部320に導かれる。
まず、第1の加熱部20aが加熱用レーザ光21aを出射する。それにより、加熱用レーザ光21aにより検出位置Dよりも上流に熱領域が生成される。熱領域の下流端は、第1の熱移動時間T1が経過した時点で検出部300により検出される。次に、加熱用レーザ光21aによる熱領域の影響がなくなった時点で第2の加熱部20bが加熱用レーザ光21bを出射する。それにより、加熱用レーザ光21bにより検出位置Dよりも下流に熱領域が生成される。熱領域の上流端は、第2の熱移動時間T2が経過した時点で第1の検出部30に検出される。したがって、第1の熱移動時間T1および第2の熱移動時間T2を用いて上式(4)より配管10内の流体の流速を測定することができる。
(c)上記実施の形態に係る流速測定装置は、例えば、液体クロマトグラフに用いられるが、本発明はこれに限定されない。本発明に係る流速測定装置は、種々の装置において流体の流速を測定するために用いることができる。
(d)上記実施の形態に係る流速測定装置において、加熱部20,20a,20bと配管10との間に絞りまたは光学フィルタ等が挿入されてもよい。
(9)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明する。上記実施の形態では、配管10が流路の例であり、図1〜図12の実施の形態では、加熱部20が熱付与部の例であり、図13の実施の形態では、第1の加熱部20aおよび第2の加熱部20bが熱付与部の例である。第1の熱移動時間T1が第1の時間の例であり、第2の熱移動時間T2が第2の時間の例であり、図1〜図12の実施の形態では、第1の検出部30および第2の検出部40が移動時間検出部の例であり、図13の実施の形態では、検出部300が移動時間検出部の例である。出射部31が第1の出射部の例であり、受光部32が第1の受光部の例であり、出射部41が第2の出射部の例であり、受光部42が第2の出射部の例であり、集光レンズ311が第1の集光部の例である。
(10)態様
上述した複数の例示的な実施の形態は以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)一態様に係る流速測定装置は、
流路内を流れる流体の流速を測定する流速測定装置であって、
前記流路内を流れる流体に熱を付与する熱付与部と、
熱付与部により流体に付与された熱が、下流に第1の距離移動する時間を第1の時間として検出し、上流に第2の距離移動する時間を第2の時間として検出する移動時間検出部と、
前記移動時間検出部により検出された第1の時間、第2の時間、第1の距離および第2の距離に基づいて前記流路内を流れる流体の流速を算出する流速算出部とを備えてもよい。
第1項に記載の流速測定装置によれば、流体に付与された熱が下流に第1の距離移動した時間が第1の時間として検出される。下流に向かう熱の移動速度は、熱の伝播速度と流体の流速との和により表される。また、流体に付与された熱が上流に第2の距離移動した時間が第2の時間として検出される。上流に向かう熱の移動速度は、熱の伝播速度と流体の流速との差により表される。第1の時間、第2の時間、第1の距離および第2の距離に基づいて流路内を流れる流体の流速が算出される。
この場合、熱の伝播速度を考慮して流路内の流体の流速が測定される。したがって、流路内を流れる流体の流速をより高い精度で測定することができる。
(第2項)第1項に記載の流速測定装置において、
前記熱付与部は、
前記流路内を流れる流体を加熱位置で加熱することにより流体に熱を付与する加熱部を含み、
前記移動時間検出部は、
前記流路内を流れる流体に付与された熱を前記加熱位置よりも下流の第1の検出位置で検出する第1の検出部と、
前記流路内を流れる流体に付与された熱を前記加熱位置よりも上流の第2の検出位置で検出する第2の検出部と、
前記加熱部により流体に熱が付与された時点から前記第1の検出部により熱が検出された時点までの時間を前記第1の時間として算出し、前記加熱部により流体に熱が付与された時点から前記第2の検出部により熱が検出された時点までの時間を前記第2の時間として算出する熱移動時間算出部とを含んでもよい。
第2項に記載の流速測定装置によれば、加熱位置に付与された熱は流路内の下流および上流に移動する。流体に熱が付与された時点から下流の第1の検出位置で熱が検出された時点までの第1の時間が算出される。また、流体に熱が付与された時点から上流の第2の検出位置で熱が検出された時点までの第2の時間が算出される。第1の時間および第2の時間に基づいて流路内を流れる流体の流速が算出される。この場合、同時に下流および上流へ移動する熱の検出に基づいて流速が測定されるので、測定時間が短縮される。また、流体の流速が変化する場合でも、流速が正確に測定される。
(第3項)第2項に記載の流速測定装置において、
前記第1の検出部は、前記第1の検出位置で流体を透過する光の量に基づいて前記流路内を流れる流体に付与された熱を検出するように構成され、
前記第2の検出部は、前記第2の検出位置で流体を透過する光の量に基づいて前記流路内を流れる流体に付与された熱を検出するように構成されてもよい。
第3項に記載の流速測定装置によれば、流体の温度の変化により流体での光の透過率が変化することを利用して第1の検出位置への熱の到達および第2の検出位置への熱の到達が検出される。それにより、流路内の流体に付与された熱を非接触で検出することが可能になる。
(第4項)第3項に記載の流速測定装置において、
前記第1の検出部は、
前記第1の検出位置における流体に光を出射する第1の出射部と、
前記第1の検出位置で流体を透過する光を受光する第1の受光部と、
前記第1の受光部により受光される光の量に基づいて前記第1の検出位置に熱が到達したか否かを判定する第1の判定部とを含み、
前記第2の検出部は、
前記第2の検出位置における流体に光を出射する第2の出射部と、
前記第2の検出位置で流体を透過する光を受光する第2の受光部と、
前記第2の受光部により受光される光の量に基づいて前記第2の検出位置に熱が到達したか否かを判定する第2の判定部とを含み、
前記第1の出射部および前記第2の出射部は、それぞれ別個に設けられ、または共通に設けられてもよい。
第4項に記載の流速測定装置によれば、簡単な構成により加熱位置から第1および第2の検出位置までの熱の移動時間を算出することができる。
(第5項)第2項に記載の流速測定装置において、
前記第1の検出部は、前記第1の検出位置での流体による光の屈折に基づいて前記流路内を流れる流体に付与された熱を検出するように構成され、
前記第2の検出部は、前記第2の検出位置での流体による光の屈折に基づいて前記流路内を流れる流体に付与された熱を検出するように構成されてもよい。
第5項に記載の流速測定装置によれば、流体の温度の変化により流体での光の屈折が変化することを利用して第1の検出位置への熱の到達および第2の検出位置への熱の到達が検出される。それにより、流路内の流体に付与された熱を非接触で検出することが可能になる。
(第6項)第5項に記載の流速測定装置において、
前記第1の検出部は、
前記第1の検出位置における流体に光を出射する第1の出射部と、
前記第1の検出位置で流体を透過する光を受光する第1の受光部と、
前記第1の受光部により受光される光の位置に基づいて前記第1の検出位置に熱が到達したか否かを判定する第1の判定部とを含み、
前記第2の検出部は、
前記第2の検出位置における流体に光を出射する第2の出射部と、
前記第2の検出位置で流体を透過する光を受光する第2の受光部と、
前記第2の受光部により受光される光の位置に基づいて前記第2の検出位置に熱が到達したか否かを判定する第2の判定部とを含み、
前記第1の出射部および前記第2の出射部は、それぞれ別個に設けられ、または共通に設けられてもよい。
第6項に記載の流速測定装置によれば、流体での光の屈折の変化による受光位置の変化に基づいて加熱位置から第1および第2の検出位置までの熱の移動時間が算出される。この場合、受光量の変化を検出する必要がないので、第1および第2の受光部の感度によらず熱の移動時間を正確に算出することができる。
(第7項)第5項に記載の流速測定装置によれば、
前記第1の検出部は、
光を出射する第1の出射部と、
前記第1の出射部により出射される光を前記第1の検出位置における流体に集光させる第1の集光部と、
前記第1の検出位置で流体を透過する光を受光する第1の受光部と、
前記第1の受光部により受光される光の量に基づいて前記第1の検出位置に熱が到達したか否かを判定する第1の判定部とを含み、
前記第2の検出部は、
光を出射する第2の出射部と、
前記第2の出射部により出射される光を前記第2の検出位置における流体に集光させる第2の集光部と、
前記第2の検出位置で流体を透過する光を受光する第2の受光部と、
前記第2の受光部により受光される光の量に基づいて前記第2の検出位置に熱が到達したか否かを判定する第2の判定部とを含んでもよい。
第7項に記載の流速測定装置によれば、流体での光の屈折の変化または流体の屈折率の変化による光の受光量の変化に基づいて加熱位置から第1および第2の検出位置までの熱の移動時間が算出される。
(第8項)第1項に記載の流速測定装置によれば、
前記熱付与部は、
前記流路内を流れる流体を第1の加熱位置で加熱することにより流体に熱を付与する第1の加熱部と、
前記流路内を流れる流体を前記第1の加熱位置よりも上流の第2の加熱位置で加熱することにより流体に熱を付与する第2の加熱部とを含み、
前記移動時間検出部は、
前記流路内を流れる流体に前記第1の加熱部により付与された熱を前記第1の加熱位置と前記第2の加熱位置との間の検出位置で検出し、前記流路内を流れる流体に前記第2の加熱部により付与された熱を前記検出位置で検出する検出部と、
前記第1の加熱部により流体に熱が付与された時点から前記検出部により熱が検出された時点までの時間を算出し、前記第2の加熱部により流体に熱が付与された時点から前記検出部により熱が検出された時点までの時間を算出する熱移動時間算出部とを含んでもよい。
第8項に記載の流速測定装置によれば、第1の加熱位置で流体に熱が付与された時点から下流に移動する熱が検出位置で検出された時点までの第1の時間が算出される。また、第2の加熱位置で流体に熱が付与された時点から上流へ移動する熱が検出位置で検出された時点までの第2の時間が算出される。第1の時間および第2の時間に基づいて流路内を流れる流体の流速が算出される。この場合、共通の検出部により下流に移動する熱および上流に移動する熱が検出されるので、検出部の構成が簡単になる。
10…配管,20…加熱部,21,21a,21b…加熱用レーザ光,20a…第1の加熱部,20b…第2の加熱部,30…第1の検出部,31,35,41,310…出射部,32…受光部,32a…検出面,33…第1の参照用レーザ光,36…ハーフミラー,37…ミラー,40…第2の検出部,42…受光部,43…第2の参照用レーザ光,50…制御部,51…動作指令部,52…透過光量取得部,53a…第1の判定部,53b…第2の判定部,54…熱移動時間算出部,55…熱移動時間記憶部,56…流速算出部,57…流量算出部,60…表示部,70…操作部,100…流速測定装置,100a…流速測定装置,300…検出部,311…集光レンズ,312…集光レンズ,320…受光部,321…拡大レンズ,322…アパーチャ部材,330…参照用レーザ光,511…入出力I/F,512…CPU,513…RAM,514…ROM,515…記憶装置,516…バス,D…検出位置,D1…第1の検出位置,D2…第2の検出位置,F1…集光位置,F2…集光位置,HP…加熱位置,HP1…第1の加熱位置,HP2…第2の加熱位置,L1…第1の距離,L2…第2の距離,T1…第1の熱移動時間,T2…第2の熱移動時間,Th1…第1のしきい値,Th2…第2のしきい値,V…流速,V1…第1の熱移動速度,V2…第2の熱移動速度,Z…熱領域,v…熱伝播速度

Claims (8)

  1. 流路内を流れる流体の流速を測定する流速測定装置であって、
    前記流路内を流れる流体に熱を付与する熱付与部と、
    熱付与部により流体に付与された熱が、下流に第1の距離移動する時間を第1の時間として検出し、上流に第2の距離移動する時間を第2の時間として検出する移動時間検出部と、
    前記移動時間検出部により検出された第1の時間、第2の時間、第1の距離および第2の距離に基づいて前記流路内を流れる流体の流速を算出する流速算出部とを備えた、流速測定装置。
  2. 前記熱付与部は、
    前記流路内を流れる流体を加熱位置で加熱することにより流体に熱を付与する加熱部を含み、
    前記移動時間検出部は、
    前記流路内を流れる流体に付与された熱を前記加熱位置よりも下流の第1の検出位置で検出する第1の検出部と、
    前記流路内を流れる流体に付与された熱を前記加熱位置よりも上流の第2の検出位置で検出する第2の検出部と、
    前記加熱部により流体に熱が付与された時点から前記第1の検出部により熱が検出された時点までの時間を前記第1の時間として算出し、
    前記加熱部により流体に熱が付与された時点から前記第2の検出部により熱が検出された時点までの時間を前記第2の時間として算出する熱移動時間算出部とを含む、請求項1記載の流速測定装置。
  3. 前記第1の検出部は、前記第1の検出位置で流体を透過する光の量に基づいて前記流路内を流れる流体に付与された熱を検出するように構成され、
    前記第2の検出部は、前記第2の検出位置で流体を透過する光の量に基づいて前記流路内を流れる流体に付与された熱を検出するように構成された、請求項2記載の流速測定装置。
  4. 前記第1の検出部は、
    前記第1の検出位置における流体に光を出射する第1の出射部と、
    前記第1の検出位置で流体を透過する光を受光する第1の受光部と、
    前記受光部により受光される光の量に基づいて前記第1の検出位置に熱が到達したか否かを判定する第1の判定部とを含み、
    前記第2の検出部は、
    前記第2の検出位置における流体に光を出射する第2の出射部と、
    前記第2の検出位置で流体を透過する光を受光する第2の受光部と、
    前記受光部により受光される光の量に基づいて前記第2の検出位置に熱が到達したか否かを判定する第2の判定部とを含み、
    前記第1の出射部および前記第2の出射部は、それぞれ別個に設けられ、または共通に設けられる、請求項3記載の流速測定装置。
  5. 前記第1の検出部は、前記第1の検出位置での流体による光の屈折に基づいて前記流路内を流れる流体に付与された熱を検出するように構成され、
    前記第2の検出部は、前記第2の検出位置での流体による光の屈折に基づいて前記流路内を流れる流体に付与された熱を検出するように構成された、請求項2記載の流速測定装置。
  6. 前記第1の検出部は、
    前記第1の検出位置における流体に光を出射する第1の出射部と、
    前記第1の検出位置で流体を透過する光を受光する第1の受光部と、
    前記第1の受光部により受光される光の位置に基づいて前記第1の検出位置に熱が到達したか否かを判定する第1の判定部とを含み、
    前記第2の検出部は、
    前記第2の検出位置における流体に光を出射する第2の出射部と、
    前記第2の検出位置で流体を透過する光を受光する第2の受光部と、
    前記第2の受光部により受光される光の位置に基づいて前記第2の検出位置に熱が到達したか否かを判定する第2の判定部とを含み、
    前記第1の出射部および前記第2の出射部は、それぞれ別個に設けられ、または共通に設けられる、請求項5記載の流速測定装置。
  7. 前記第1の検出部は、
    光を出射する第1の出射部と、
    前記第1の出射部により出射される光を前記第1の検出位置における流体に集光させる第1の集光部と、
    前記第1の検出位置で流体を透過する光を受光する第1の受光部と、
    前記第1の受光部により受光される光の量に基づいて前記第1の検出位置に熱が到達したか否かを判定する第1の判定部とを含み、
    前記第2の検出部は、
    光を出射する第2の出射部と、
    前記第2の出射部により出射される光を前記第2の検出位置における流体に集光させる第2の集光部と、
    前記第2の検出位置で流体を透過する光を受光する第2の受光部と、
    前記第2の受光部により受光される光の量に基づいて前記第2の検出位置に熱が到達したか否かを判定する第2の判定部とを含む、請求項5記載の流速測定装置。
  8. 前記熱付与部は、
    前記流路内を流れる流体を第1の加熱位置で加熱することにより流体に熱を付与する第1の加熱部と、
    前記流路内を流れる流体を前記第1の加熱位置よりも上流の第2の加熱位置で加熱することにより流体に熱を付与する第2の加熱部とを含み、
    前記移動時間検出部は、
    前記流路内を流れる流体に前記第1の加熱部により付与された熱を前記第1の加熱位置と前記第2の加熱位置との間の検出位置で検出し、前記流路内を流れる流体に前記第2の加熱部により付与された熱を前記検出位置で検出する検出部と、
    前記第1の加熱部により流体に熱が付与された時点から前記検出部により熱が検出された時点までの時間を算出し、前記第2の加熱部により流体に熱が付与された時点から前記検出部により熱が検出された時点までの時間を算出する熱移動時間算出部とを含む、請求項1記載の流速測定装置。
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