JP2021147382A

JP2021147382A - マラセチア菌を抑制する化粧石鹸

Info

Publication number: JP2021147382A
Application number: JP2020175677A
Authority: JP
Inventors: 王信; Xin Wang
Original assignee: Zhejiang Yanji Technology Co Ltd
Current assignee: Zhejiang Yanji Technology Co Ltd
Priority date: 2020-03-20
Filing date: 2020-10-19
Publication date: 2021-09-27
Also published as: CN111518639A

Abstract

【課題】皮膚上のマラセチア菌を除去して、肌をディープクリーニングすることができ、ニコチン酸とアミノ酸が人体に入った後、細胞内の酵素作用によりペプチドを形成し、ダメージを受けた肌を修復し、肌の弾性を増加させることができ、さらに肌表面でのメラニンの沈殿を低減し、美白の作用を達成することができるマラセチア菌を抑制する化粧石鹸を提供する。【解決手段】化粧石鹸素地２０〜５０重量部と、ナノ竹繊維５〜２０重量部と、タウリン５〜２０重量部と、ニコチン酸０．０５〜０．５重量部と、アミノ酸０．０５〜０．５重量部と、メントール６〜１８重量部と、ポリフィリン６〜１８重量部と、パリシン６〜１８重量部と、ゲラニオール６〜１８重量部と、からなる化粧石鹸。【選択図】図１

Description

本発明は、化粧石鹸に関し、特に、マラセチア菌を抑制する化粧石鹸に関する。

化粧石鹸はボディ洗浄用品として現在主に乳児用石鹸、硫黄石鹸、蚊よけ石鹸等がある。生活水準の向上に伴い、皮膚の保養もより重視されており、特に女性は真珠のような滑らかな白い肌を求めている。
普通の化粧石鹸の製造工程は、一般に、油脂を加熱融解し、水酸化ナトリウムを加えてケン化反応を行う。反応終了後に化粧石鹸を分離し、塩水で２〜３回洗浄し、真空乾燥した後、普通の化粧石鹸を得、その後、少量の酸化防止剤、色素及び香料を添加し、成形後に化粧石鹸を得る。
このようにして作製した化粧石鹸は、一定の美白制菌等の効能を有しているが、肌の深層までクリーニングすることができず、真皮層の肌に対しては修復作用がない。また長期の使用は皮膚の乾燥、敏感などの問題を引き起こす。

中国特許出願公開第１１０６２８５３７号明細書

本発明の目的は、皮膚上のマラセチア菌を除去して、肌をディープクリーニングすることができ、ニコチン酸とアミノ酸が人体に入った後、細胞内の酵素作用によりペプチドを形成し、ダメージを受けた肌を修復し、肌の弾性を増加させることができ、さらに肌表面でのメラニンの沈殿を低減し、美白の作用を達成することができるマラセチア菌を抑制する化粧石鹸を提供することである。

マラセチア菌を抑制する化粧石鹸であって、化粧石鹸素地２０〜５０部と、ナノ竹繊維５〜２０部と、タウリン５〜２０部と、ニコチン酸０．０５〜０．５部と、アミノ酸０．０５〜０．５部と、メントール６〜１８部と、ポリフィリン６〜１８部と、パリシン６〜１８部と、ゲラニオール６〜１８部と、からなる。
前記ナノ竹繊維は、粒径が２０〜５０ｎｍである。

好ましくは、マラセチア菌を抑制する化粧石鹸であって、化粧石鹸素地２５〜４５部と、ナノ竹繊維１０〜１６部と、タウリン１０〜１６部と、ニコチン酸０．０５〜０．２部と、アミノ酸０．０５〜０．２部と、メントール８〜１４部と、ポリフィリン８〜１４部と、パリシン８〜１４部と、ゲラニオール８〜１４部と、からなる。

好ましくは、前記化粧石鹸素地の作製は、ステップ１〜ステップ６を含み、
前記ステップ１は、水酸化ナトリウム６部を水に溶解することで水酸化ナトリウム水溶液を調製する。
前記ステップ２は、前記水酸化ナトリウム水溶液を８５℃に加熱し、撹拌しながらオリーブ油とローズヒップ油の混合物４０部を加え、前記オリーブ油とローズヒップ油の混合物４０部は、前記オリーブ油を１０部、前記ローズヒップ油を３０部含む。
前記ステップ３は、８５℃の条件下に４５分間反応させる。
前記ステップ４は、反応終了後、反応液に飽和塩化ナトリウム溶液を加え、１５分間撹拌し、濾過する。
前記ステップ５は、濾過で得られた固体を飽和塩化ナトリウム溶液によって三回洗浄する。
前記ステップ６は、得られた固体をグリセリン２部と水１部との混合物に加え、８０℃に加熱して固体を融解させ、エチレンジアミン四酢酸０．５部を加え、均一に撹拌し、金型に鋳込んで冷却凝固させ、化粧石鹸素地を得る。

本実施例は前記マラセチア菌を抑制する化粧石鹸の作製方法を提供し、具体的にはステップ１）〜ステップ２）を含み、
前記ステップ１）は、得られた化粧石鹸素地を加熱融解し、ナノ竹繊維１０部、タウリン１０部、ニコチン酸０．０５部、アミノ酸０．０５部、メントール８部、ポリフィリン８部、パリシン８部、ゲラニオール８部を順次添加する。
前記ステップ２）は、金型に投入して冷却成形した後、離型してブロックに切る。

従来技術に比べ、本発明は下記のメリットを有する：

本発明の化粧石鹸に添加されたナノ竹繊維とゲラニオールは皮膚上のマラセチア菌を除去することができ、肌をディープクリーニングする役割を果たす。
本発明の化粧石鹸に添加されるニコチン酸とアミノ酸が人体に入った後、細胞内の酵素作用によりペプチドが形成され、ダメージ肌を修復し、肌の弾性を増加させる効果を奏することができる。
本発明の化粧石鹸は、肌表面でのメラニンの沈殿を低減し、美白の作用を達成することができる。
本発明の化粧石鹸は、性質が温和であり、顔、ボディーなどの洗浄に用いることができる。

マラセチア菌を抑制する化粧石鹸のマラセチア菌に対する抑制作用の概略図である。

本明細書において使用される技術および科学的用語は、特に断りのない限り、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者により一般的に理解される同一の意味を有するものである。本発明は、本明細書で説明した方法および材料を用いるが、本分野において公知の他の適切な方法および材料を用いることもできる。本明細書に記載された材料、方法及び実施例は例示に過ぎず、限定するものではない。

化粧石鹸素地の作製は、ステップ１〜ステップ６を含み、
前記ステップ１は、水酸化ナトリウム６部を水に溶解することで水酸化ナトリウム水溶液を調製する。
前記ステップ２は、前記水酸化ナトリウム水溶液を８５℃に加熱し、撹拌しながらオリーブ油とローズヒップ油の混合物４０部を加え、前記オリーブ油とローズヒップ油の混合物４０部は、前記オリーブ油を１０部、前記ローズヒップ油を３０部含む。
前記ステップ３は、８５℃の条件下に４５分間反応させる。
前記ステップ４は、反応終了後、反応液に飽和塩化ナトリウム溶液を加え、１５分間撹拌し、濾過する。
前記ステップ５は、濾過で得られた固体を飽和塩化ナトリウム溶液によって三回洗浄する。
前記ステップ６は、得られた固体をグリセリン２部と水１部との混合物に加え、８０℃に加熱して固体を融解させ、エチレンジアミン四酢酸０．５部を加え、均一に撹拌し、金型に鋳込んで冷却凝固させ、化粧石鹸素地を得る。

実施例１
本実施例に提供されるマラセチア菌を抑制する化粧石鹸は、以下の重量部の原料からなる：
化粧石鹸素地３０部、ナノ竹繊維１０部、タウリン１０部、ニコチン酸０．０５部、アミノ酸０．０５部、メントール８部、ポリフィリン８部、パリシン８部、ゲラニオール８部。
本実施例は前記マラセチア菌を抑制する化粧石鹸の作製方法を提供し、具体的にはステップ１）〜ステップ２）を含み、
前記ステップ１）は、得られた化粧石鹸素地を加熱融解し、ナノ竹繊維１０部、タウリン１０部、ニコチン酸０．０５部、アミノ酸０．０５部、メントール８部、ポリフィリン８部、パリシン８部、ゲラニオール８部を順次添加する。
前記ステップ２）は、金型に投入して冷却成形した後、離型してブロックに切る。

実施例２
本実施例に提供されるマラセチア菌を抑制する化粧石鹸は、以下の重量部の原料からなる：
化粧石鹸素地３５部、ナノ竹繊維１２部、タウリン１２部、ニコチン酸０．１０部、アミノ酸０．１０部、メントール１０部、ポリフィリン１０部、パリシン１０部、ゲラニオール１０部。
本実施例は前記マラセチア菌を抑制する化粧石鹸の作製方法を提供し、具体的にはステップ１）〜ステップ２）を含み、
前記ステップ１）は、得られた化粧石鹸素地を加熱融解し、ナノ竹繊維１２部、タウリン１２部、ニコチン酸０．１０部、アミノ酸０．１０部、メントール１０部、ポリフィリン１０部、パリシン１０部、ゲラニオール１０部を順次添加する。
前記ステップ２）は、金型に投入して冷却成形した後、離型してブロックに切る。

実施例３
本実施例に提供されるマラセチア菌を抑制する化粧石鹸は、以下の重量部の原料からなる：
化粧石鹸素地４０部、ナノ竹繊維１４部、タウリン１４部、ニコチン酸０．１５部、アミノ酸０．１５部、メントール１２部、ポリフィリン１２部、パリシン１２部、ゲラニオール１２部。
本実施例は前記マラセチア菌を抑制する化粧石鹸の作製方法を提供し、前記マラセチア菌を抑制する化粧石鹸の作製方法は、具体的にはステップ１）〜ステップ２）を含み、
前記ステップ１）は、得られた化粧石鹸素地を加熱融解し、ナノ竹繊維１４部、タウリン１４部、ニコチン酸０．１５部、アミノ酸０．１５部、メントール１２部、ポリフィリン１２部、パリシン１２部、ゲラニオール１２部を順次添加した。
前記ステップ２）は、金型に投入して冷却成形した後、離型してブロックに切る。

実施例４
本実施例は、マラセチア菌を抑制する化粧石鹸を提供するものであり、以下の重量部の原料からなる：
化粧石鹸素地４５部、ナノ竹繊維１６部、タウリン１６部、ニコチン酸０．２０部、アミノ酸０．２０部、メントール１４部、ポリフィリン１４部、パリシン１４部、ゲラニオール１４部。
本実施例は前記マラセチア菌を抑制する化粧石鹸の作製方法を提供し、前記マラセチア菌を抑制する化粧石鹸の作製方法は、具体的にはステップ１）〜ステップ２）を含み、
前記ステップ１）は、得られた化粧石鹸素地を加熱融解し、ナノ竹繊維１６部、タウリン１６部、ニコチン酸０．２０部、アミノ酸０．２０部、メントール１４部、ポリフィリン１４部、パリシン１４部、ゲラニオール１４部を順次添加した。
前記ステップ２）は、金型に投入して冷却成形した後、離型してブロックに切る。

対照実施例ｖ１
本実施例は、マラセチア菌を抑制する化粧石鹸を提供するものであり、以下の重量部の原料からなる：
化粧石鹸素地４５部、タウリン１６部、ニコチン酸０．２０部、アミノ酸０．２０部、メントール１４部、ポリフィリン１４部、パリシン１４部。
本実施例は前記フルフリルアルコール胞子菌の化粧石鹸の作製方法を提供し、具体的にはステップ１）〜ステップ２）を含み、
前記ステップ１）は、得られた化粧石鹸素地を加熱融解し、タウリン１６部、ニコチン酸０．２０部、アミノ酸０．２０部、メントール１４部、ポリフィリン１４部、パリシン１４部を順次添加した。
前記ステップ２）は、金型に投入して冷却成形した後、離型してブロックに切る。

抗菌性能測定
実験方式１
本発明に係る実施例１〜４、対照実施例ｖ１をそれぞれ無菌標準硬水に溶解し、２０倍希釈した後、各希釈液をそれぞれサイズ０．８ｃｍ×０．８ｃｍの角形皿の片側に塗布し、層流下で乾燥させた。
マラセチア菌をトリプトン酵母エキス（ＴＹ媒質）ブロスに接種し、３７℃の５％ＣＯ_２の培養器で一晩培養し、低分子量培地（すなわち１０ＫＤａフィルターでろ過したＴＹ培地）に一晩培養物を１：２０の割合で希釈し３７℃で０．５ＯＤ（対数増殖期）になるまで培養し、対数増殖期培養物をグルコース２ｗｔ％を含有するＬＭＷ培地で１：１００に希釈した。
前記培養物０．５ｍＬを２４ウェルプレートに入れ、各希釈液を塗布された前記角形皿をウェル毎に浸漬し、角形皿が浸み込んでいないウェルを対照として、３７℃の培養器で一晩培養し、２４ｈ培養した後、前記角形皿を染色した後、抽出し、５４０ｎｍでの吸光度測定を行い、前記角形皿上の染料の吸光度が低いほど抗微生物活性が高くなる。統計結果を図１に示す。図１から明らかなように、本発明の実施例１〜４では、対応する吸光度が低く、これは、実施例１〜４に対応する組成物が優れた抗微生物活性を有し、特に、対照実施例ｖ１において、その相対的に不備な制菌システムによって、マラセチア菌を抑制する作用が弱い、ことを示している。

実験方式２
本発明の実施例１〜４と対照実施例ｖ１で作製した化粧石鹸を無菌標準硬水で溶解して所定の濃度（１：１００）に希釈してミリリットル毎に１×１０^４個のマラセチア菌を含む培地にそれぞれ加えて１６時間振とうし、振とう後の溶液を１００倍希釈し、均一に混合した後にそれぞれ１ｍＬを取って四枚の同じ寒天プレートに広げ、３７℃で２４時間培養した。各群の対応するコロニー数を記録し、抑制率を算出した。各群の実験を三回繰り返し、平均値を取った。
制菌性能の測定結果を以下の表に示す：

注：対照実施例ｖ２は、商業的に購入したナノ竹繊維を含まない化粧石鹸である。

実施例４と対照実施例ｖ１のデータを比較することにより、本発明の化粧石鹸に添加されるナノ竹繊維とゲラニオールは、マラセチア菌を効果的に抑制することができることがわかる。
実施例１と対照実施例ｖ２のデータを比較することにより、本発明の化粧石鹸の制菌効果が商業的に購入された化粧石鹸より明らかに高いことがわかる。

本発明の化粧石鹸は皮膚上のマラセチア菌を効果的に抑制し、肌をディープクリーニングする役割を果たすことができる。化粧石鹸に添加されたニコチン酸とアミノ酸が人体に入った後、細胞内の酵素作用によりペプチドが形成され、ダメージ肌を修復し、肌の弾力性を増す効果があり、肌表面におけるメラニンの沈殿を減少し、美白作用を有する。本発明の化粧石鹸は、性質が温和であり、顔、ボディーなどの洗浄に用いることができる。

Claims

マラセチア菌を抑制する化粧石鹸であって、原料成分を重量部で計算し、化粧石鹸素地２０〜５０部と、ナノ竹繊維５〜２０部と、タウリン５〜２０部と、ニコチン酸０．０５〜０．５部と、アミノ酸０．０５〜０．５部と、メントール６〜１８部と、ポリフィリン６〜１８部と、パリシン６〜１８部と、ゲラニオール６〜１８部と、からなる、
ことを特徴とするマラセチア菌を抑制する化粧石鹸。
原料成分を重量部で計算し、化粧石鹸素地３０部と、ナノ竹繊維１０部と、タウリン１０部と、ニコチン酸０．０５部と、アミノ酸０．０５部と、メントール８部と、ポリフィリン８部と、パリシン８部と、ゲラニオール８部と、からなる、
ことを特徴とする請求項１に記載のマラセチア菌を抑制する化粧石鹸。
原料成分を重量部で計算し、化粧石鹸素地３５部と、ナノ竹繊維１２部と、タウリン１２部と、ニコチン酸０．１０部と、アミノ酸０．１０部と、メントール１０部と、ポリフィリン１０部と、パリシン１０部と、ゲラニオール１０部と、からなる、
ことを特徴とする請求項１に記載のマラセチア菌を抑制する化粧石鹸。
原料成分を重量部で計算し、化粧石鹸素地４０部と、ナノ竹繊維１４部と、タウリン１４部と、ニコチン酸０．１５部と、アミノ酸０．１５部と、メントール１２部と、ポリフィリン１２部と、パリシン１２部と、ゲラニオール１２部と、からなる、
ことを特徴とする請求項１に記載のマラセチア菌を抑制する化粧石鹸。
原料成分を重量部で計算し、化粧石鹸素地４５部と、ナノ竹繊維１６部と、タウリン１６部と、ニコチン酸０．２０部と、アミノ酸０．２０部と、メントール１４部と、ポリフィリン１４部と、パリシン１４部と、ゲラニオール１４部と、からなる、
ことを特徴とする請求項１に記載のマラセチア菌を抑制する化粧石鹸。