JP2021146564A - 成形品判定装置、成形品判定方法、および成形品判定プログラム - Google Patents

成形品判定装置、成形品判定方法、および成形品判定プログラム Download PDF

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慎一 江川
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Abstract

【課題】成形品の良品判定を行うための時間を短縮することができる成形品判定装置を提供する。【解決手段】射出成形機の稼働状況を示す複数の測定項目において前記射出成形機によって良品が成形された際の測定データを対象としてマハラノビス・タグチ法(以下、MT法と称する)に基づいて生成された単位空間データを記憶する記憶部と、前記複数の測定項目について測定することで射出成形機の稼働状況を検出する検出部から前記複数の測定項目の少なくとも2以上についての項目の測定データを取得する取得部と、取得した2以上の測定項目のうち、少なくとも2つの項目の測定データを用いてMT法に基づくマハラノビス距離(以下、MD値と称する)を求めるMD算出部と、算出されたMD値が基準値を超えているか否かに基づいて、前記検出部によって検出された稼働状況において成形された成形品が良品であるか否かを判定する判定部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、成形品判定装置、成形品判定方法、および成形品判定プログラムに関する。
近年、プラスチック成形品が身の回りのあらゆる日用品や工業製品に用いられるようになり、プラスチック成形方法の一つである射出成形機による製品需要が益々高まっている。品質向上、コストダウンによる汎用化が進む一方、医療分野や自動車分野など高機能、高付加価値な分野への応用が増えている。
従来、成形品に形状不良、寸法不良、外観上の欠陥不良が存在するかどうかを検査する良否判別検査において、作業者による寸法測定検査や外観目視検査、または、外観自動検査機等を用いた検査が行われてきた。不良品が発生した場合には、射出成形工程中のどこに異常があるかを作業者が判断し、製造条件で調整、材料交換、金型による対処等の不具合対応を行っていた。そのため、成形品の良否判定や異常原因分析は、作業者の熟練度に依存する部分が大きかった。
しかしながら、近年では労働力不足や高齢化による技能伝承の課題が社会問題化しており、良否判定の自動化・効率化を進めることが急務となってきている。
製品の良否判定を自動化する技術として、マハラノビス・タグチ法(以下、MT法と称する場合がある)を用いた良否判定方法が、様々な製造分野において開発されている。
プラスチック成形品製造分野においても、MT法を用いた良否判定方法として、例えば、下記の特許文献1に示された技術が開発されている。
特許文献1には、射出成形機の成形品の良否判別を行う方法が記載されている。この方法は、射出成形機から得られる複数の成形プロセス項目の測定値を組合せて、MT法におけるマハラノビス距離(以下、MDと称する場合がある)を算出する。そして、測定値のばらつきや、異なる複数の組合せに対して算出されたMD値のばらつきを考慮することにより、精度よく良否判定を行うことを特徴とする。
特許第3677627号公報
しかしながら、特許文献1の良否判定方法には複雑な計算処理が含まれる。そのため、演算時間が長引くという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、成形品の良品判定を行うための時間を短縮することができる成形品判定装置、成形品判定方法、および成形品判定プログラムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、射出成形機の稼働状況を示す複数の測定項目において前記射出成形機によって良品が成形された際の測定データを対象として、マハラノビス・タグチ法(以下、MT法と称する)に基づいて生成された単位空間データを記憶する記憶部と、前記複数の測定項目について測定することで射出成形機の稼働状況を検出する検出部から前記複数の測定項目の少なくとも2以上についての項目の測定データを取得する取得部と、取得した2以上の測定項目のうち、少なくとも2つの項目の測定データを用いてMT法に基づくマハラノビス距離(以下、MD値と称する)を求めるMD算出部と、算出されたMD値が基準値を超えているか否かに基づいて、前記検出部によって検出された稼働状況において成形された成形品が良品であるか否かを判定する判定部と、を有する。
また、本発明の一態様は、射出成形品の良否の判定をコンピュータに行わせる成形品判定方法であって、射出成形機の稼働状況を示す複数の測定項目において、前記射出成形機によって良品が成形された際の測定データを対象としてマハラノビス・タグチ法(以下、MT法と称する)に基づいて生成された単位空間データを記憶するステップと、前記複数の測定項目について測定することで射出成形機の稼働状況を検出する検出部から前記複数の測定項目の少なくとも2以上についての項目の測定データを取得するステップと、取得した2以上の測定項目のうち、少なくとも2つの項目の測定データを用いてMT法に基づくマハラノビス距離(以下、MD値と称する)を算出するステップと、算出されたMD値が基準値を超えているか否かに基づいて、前記検出部によって検出された稼働状況において成形された成形品が良品であるか否かを判定するステップと、を備えることを特徴とする成形品判定方法である。
また、本発明の一態様は、射出成形品の良否の判定をコンピュータに行わせる成形品判定プログラムであって、コンピュータに対して、射出成形機の稼働状況を示す複数の測定項目において、前記射出成形機によって良品が成形された際の測定データを対象としてマハラノビス・タグチ法(以下、MT法と称する)に基づいて生成された単位空間データを記憶するステップと、前記複数の測定項目について測定することで射出成形機の稼働状況を検出する検出部から前記複数の測定項目の少なくとも2以上についての項目の測定データを取得するステップと、取得した2以上の測定項目のうち、少なくとも2つの項目の測定データを用いてMT法に基づくマハラノビス距離(以下、MD値と称する)を算出するステップと、算出されたMD値が基準値を超えているか否かに基づいて、前記検出部によって検出された稼働状況において成形された成形品が良品であるか否かを判定するステップと、を実行させることを特徴とする成形品判定プログラムである。
以上説明したように、本発明によれば、成形品の良品判定を行うための時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態に係る成形品判定システムの概略的な構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る成形品判定装置の構成を示した機能ブロック図である。 記憶部のデータ構成を示す図である。 品質識別テーブルの一例を示す図である。 測定項目識別テーブルの一例を示す図である。 単位空間算出処理の流れを説明したフローチャートである。 成形品判定処理の流れを説明したフローチャートである。 出力装置の表示画面に表示された画面例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(成形品判定システム)
図1は、本発明の一実施形態に係る成形品判定システム1の概略的な構成を示した図である。成形品判定システム1は、射出成形装置10と、射出成形品検査装置20と、付加センサ30と、入力装置40と、成形品判定装置50と、出力装置60とを備える。
射出成形装置10は、検出部11を備える。
射出成形装置10は、必要な樹脂材料を計量する計量工程と、樹脂材料をスクリューで加熱しながら混錬することで溶融する可塑化工程と、金型内に樹脂を射出し充填する充填工程と、金型内に満たされた樹脂を冷却して固化させる冷却工程と、冷却により樹脂が収縮する分を補う保圧工程と、金型が開き射出成形品を取り出すための型開工程とを実行することで、成形品を射出成形する。
射出成形装置10は、射出成形品検査装置20と、付加センサ30と、成形品判定装置50とに接続される。射出成形装置10は、射出成形した成形品を射出成形品検査装置20に搬送機構等を介して搬送するとともに、自射出成形装置10の内部に設けられた複数のセンサ(検出部11)により成形ショット毎に成形プロセス項目に基づく検査を行い、検査結果を示す成形プロセス項目データを成形品判定装置50に出力する。
検出部11は、複数の成形プロセス項目について測定することで射出成形機の稼働状況を検出する。
例えば、検出部11は、射出成形装置10の稼働状況を検出した結果を含む成形プロセス項目データを成形ショット毎に生成して、データ取得部51に送信する。
本実施形態では、射出形成に係る成形プロセス項目として、時間パラメータ、スクリュー位置パラメータ、充填パラメータ、型締パラメータを含むことができる。時間パラメータは、例えば、サイクル時間、充填時間、計量時間、型閉時間、型開時間を用いることができる。
ここで、検出部11は、時間を計時する計時機能によって、1ショットを行う工程を開始する時刻から終了する時刻までを計時したサイクル時間、金型の内周側に樹脂の充填を開始する時刻から終了する時刻までを計時した充填時間、バレル内部に所定量の溶融樹脂を導入を開始した時刻から終了した時刻までを計時した計量時間、金型を締め始めてから完全に閉じ終わり金型が密着するまでの時間を計時した型閉時間、金型を開き始めてから完全に開き終わるまでの時間を計時した型開時間、を計時する機能を有する。
また、検出部11は、スクリューの位置を示すスクリュー位置、シリンダーの先端に残った樹脂の位置を示す最小クッション位置、計量する前のスクリューの位置を示す計量前位置を計測する機能を有する。
また、検出部11は、樹脂を充填する際の圧力のピーク値である充填ピーク圧、射出の開始から帆圧の終了までの全域における圧力のピーク値である全域ピーク圧を検出する機能を有する。
また、検出部11は、金型を締め付ける力のピーク値であるピーク型締力、保圧が完了した際の型締力を示す保圧完了型締力を検出する機能を有する。
本実施形態では、成形プロセス項目として、サイクル時間、充填時間、計量時間、型閉時間、型開時間、スクリュー位置、最小クッション位置、計量前位置、充填ピーク圧、全域ピーク圧、ピーク型締力、保圧完了型締力の全12項目を使用する。成形プロセス項目は、これ以外の項目を用いるようにしてもよいし、この12項目よりも少ない複数の項目を用いるようにしてもよい。
射出成形品検査装置20は、射出成形装置10から射出成形された成形品をカメラで撮像し、その撮像された画像データを検査アルゴリズムに従って分析処理することで品質検査を行い、良品か不良品かを判定する。例えば、射出成形品検査装置20は、成形品の外観上の欠損不良、形状不良、または寸法不良の有無に基づいて、いずれの検査項目においても不良がないと判定された場合を良品、それ以外の場合を不良品と判定する。さらに、射出成形品検査装置20は、不良品と判定された成形品を不良の種別を識別する。例えば、外観上の欠損不良の種別としては、ゲート凸、バリ、ヒケ、ショートショット等がある。射出成形品検査装置20は、外観上の欠損不良があると判定された成形品について、外観上の欠損の状態に応じて、これらの種別のいずれに該当するかを識別する。
射出成形品検査装置20は、上述の品質検査結果を示すデータである、品質検査データを成形品判定装置50に出力する。品質検査データは、例えば、0(良品)、1(ゲート凸不良)、2(バリ不良)、3(ヒケ不良)、4(ショートショット不良)のように、品質結果を、その品質結果に応じて異なる番号で表すデータである。
付加センサ30は、例えば射出成形装置10の内部または外部に設けられた気圧計や温度計等であり、成形時における射出成形装置10の各種環境(気圧、温度等)を測定し、その測定値を成形品判定装置50に出力する。本実施形態において、付加センサ30は、射出成形装置10の金型に1つまたは複数取り付けられ、型内圧、製品表面温度、金型開閉変位量、冷却水流量のうち少なくともいずれか1つの項目または複数(例えば全4項目)について測定し、測定結果を付加センサ項目データとして出力する。型内圧は、射出成形時における金型の内周側の圧力(成形品を形成する樹脂に与えられる圧力)、製品表面温度は、成形品の表面温度、金型開閉変位量は、型締めを行っている際に、金型の開閉をガイドするタイバーに生じる変位の量、冷却水流量は、金型の温度をコントロールするために金型内を通過することで当該金型を冷却する冷媒として用いられる水の流量である。
以下では、成形プロセス項目と付加センサ項目を合わせて測定項目と称する場合がある。
入力装置40は、例えばキーボードやマウス等であり、ユーザの操作入力応じて単位空間算出条件もしくはMD算出条件を成形品判定装置50に入力する。
単位空間算出条件は、単位空間算出に用いられるショット数と、測定項目の組合せ情報を含む。MD算出条件は、MD算出に用いる測定項目の組合せ情報を含む。
測定項目の組合せ情報は、単位空間算出/MD算出に用いられる測定項目の組合せを示す。測定項目の組合せには、全12項目の成形プロセス項目のうち少なくとも2つの項目が含まれており、さらに、全4項目の付加センサ項目のうち少なくとも1つの項目が含まれていてもよい。例えば、測定項目の組合せとして、成形プロセス項目から最小クッション位置と全域ピーク圧の2項目、付加センサ項目から型内圧と金型開閉変位量の2項目を選ぶことができる。別の組合せ例として、成形プロセス項目から12項目を全て選ぶこともできる。
成形品の仕様によっては、ショット数が少ないと統計的有意性が満たされない場合が考えられる。このような場合は、所定のショット数(例えば、最低でも100ショット)以上のサンプルに基づいて単位空間算出を行えばよい。本実施形態では、ショット数を約400ショットに設定して、単位空間算出を行った場合について説明する。
成形品判定装置50は、射出成形装置10の成形プロセス項目データと、射出成形品検査装置20の品質検査データと、付加センサ30の付加センサ項目データとを、成形ショット毎に取得する。また成形品判定装置50は、単位空間算出条件もしくはMD算出条件を入力装置40から取得する。
成形品判定装置50は、詳しくは後述するように、MT法を用いた単位空間算出もしくはMD算出を行い、MD算出によって得られた算出MD値に基づいて成形品が良品か不良品かを判定する良否(正常・異常)判定を行う。
成形品判定装置50は、単位空間算出時に、単位空間が算出されなかった場合、もしくは算出された単位空間の精度が悪い場合(精度を示す値が一定値以下の場合)には、単位空間算出エラーを出力装置60に出力する。
成形品判定装置50は、MD算出時に、品質検査データ、MD算出に用いられた測定項目データ、算出MD値を、成形ショット毎に出力装置60に出力する。また、成形品判定装置50は、良否(正常・異常)判定結果において不良品(異常)と判定された場合、不良(異常)発生と関係する測定項目の貢献度を出力装置60に出力する。ここで貢献度とは、MD値を求めるために用いられた測定項目と、当該MD値との関係性の高さの度合いを表す値である。この貢献度は、成形品判定装置50(後述するMD算出部553)が算出するようにしてもよい。
出力装置60は、例えばPC(コンピュータ)や表示装置等の外部装置である。
単位空間算出時、出力装置60は、単位空間算出エラーを成形品判定装置50から受信して、エラー内容をディスプレイ等に表示する。
MD算出時、出力装置60は、品質検査データ、MD算出に用いられた測定項目データ、算出MD値、貢献度を、成形品判定装置50から受信して表示する。
(成形品判定装置)
図2は、本発明の一実施形態に係る成形品判定装置50の構成を示した機能ブロック図である。
成形品判定装置50は、データ取得部51と、入力部52と、記憶部53と、データ選別部54と、データ解析部55と、出力部56と、警報部57とを備える。
データ取得部51は、射出成形装置10の成形プロセス項目データと、付加センサ30の付加センサ項目データと、射出成形品検査装置20の品質検査データとを成形ショット毎に取得して、記憶部53に送信する。
なお、取得される成形プロセス項目データには、全12項目のうち少なくとも2項目が含まれていればよく、取得される付加センサ項目データには、全4項目のうち少なくとも1項目が含まれていればよい。
入力部52は、単位空間算出条件もしくはMD算出条件を入力装置40から受信して、記憶部53に送信する。
記憶部53は、各種データを記憶する。例えば、記憶部53は、射出成形機の稼働状況を示す複数の測定項目において射出成形装置10によって良品が成形された際の測定データを対象としてマハラノビス・タグチ法に基づいて生成された単位空間データを記憶する。記憶部53は、複数の測定項目の全組み合わせについての単位空間データをそれぞれ記憶することができる。
このような記憶部53は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。この記憶部53は、例えば、不揮発性メモリを用いることができる。
記憶部53のデータ構成について、図3〜図5を参照して説明する。
図3は、記憶部53のデータ構成を示す図である。記憶部53は、測定項目データ531と、品質検査データ532と、良品データ533と、単位空間データ534と、算出条件535と、品質識別テーブル536と、測定項目識別テーブル537とを記憶する。
測定項目データ531として、データ取得部51から受信した12項目の成形プロセス項目データと4項目の付加センサ項目データとが記憶される。
品質検査データ532として、データ取得部51から受信した品質検査データが記憶される。
良品データ533として、詳しくは後述するように、データ選別部54において良品データと判定されたデータが記憶される。
単位空間データ534として、詳しくは後述するように、データ解析部55においてMT法により良品データ533を用いて算出された単位空間データが記憶される。
算出条件535として、入力部52から受信した単位空間算出条件もしくはMD算出条件が記憶される。
品質識別テーブル536として、成形品の品質種別とそれに対応する品質検査データが記憶される。図4は、品質識別テーブル536の一例を示す図である。例えば、図4に示すように、品質検査データの値が0は良品、1はゲート凸不良品、2はバリ不良品、3はヒケ不良品、・・・・、Nはショートショット不良品を表す。
測定項目識別テーブル537として、測定項目データの項目番号、項目名、項目識別ラベルが記憶される。図5は、測定項目識別テーブル537の一例を示す図である。例えば、図5に示すように、測定項目識別テーブル537は、12個の成形プロセス項目と4個の付加センサ項目の項目番号、項目名、項目識別ラベル(101〜112、201〜204)を記憶する。例えば、入力装置40から、成形プロセス項目または外部センサ項目における項目番号のうち少なくとも2つを、値を指定することで選択することができる。すなわち、項目番号が1と5が指定された場合には、「サイクル時間」と「型開時間」とが単位空間を求める対象の項目として用いられる。
データ選別部54は、記憶部53に記憶された品質識別テーブル536を参照して、記憶部53から取得した測定項目データ531が、良品形成時のデータ(良品データ)であるか、不良品形成時のデータ(不良品データ)であるかを判定する。例えば、データ選別部54は、図4に示す品質識別テーブル536を参照して、品質検査データ532が0である場合に測定項目データ531を良品データと判定し、品質検査データ532が0以外の場合に測定項目データ531を不良品データと判定する。
データ選別部54は、良品データと判定された測定項目データを記憶部53に送信し、記憶部53は受信した測定項目データを良品データ533として記憶する。
データ解析部55は、解析モード設定部551と、単位空間算出部552と、MD算出部553と、判定部554と、異常原因分析部555とを備える。
解析モード設定部551は、記憶部53の算出条件535を参照して、単位空間算出とMD算出のどちらを実行するかを設定する。単位空間算出が設定された場合、解析モード設定部551は、単位空間算出指示を単位空間算出部552に送信する。MD算出が設定された場合、解析モード設定部551は、MD算出指示をMD算出部553に送信する。このように、単位空間算出またはMD算出のいずれかを例えば、入力装置40から指定することで、単位空間算出またはMD算出のいずれかのモードで、成形品判定装置50の処理が実行される。
単位空間算出部552は、単位空間算出指示を解析モード設定部551から受信すると、算出指示に従って単位空間算出を行う。単位空間算出部552は、単位空間が算出された場合、算出された単位空間データを記憶部53に送信し、単位空間が算出されなかった場合、算出エラーを出力部56に送信する。
なお、単位区間算出処理の詳細については後述する。
なお、単位空間算出部552は、測定項目の異なる複数の組合せに対して、単位空間を算出し、算出した複数の単位空間データを記憶部53にそれぞれ記憶することができる。
MD算出部553は、取得した2以上の測定項目のうち、少なくとも2つの項目の測定データを用いてMT法に基づくマハラノビス距離(以下、MD値と称する)を求める。以下、MD算出部553がマハラノビス距離を求める演算をMD算出と称する。また、MD算出によって得られたマハラノビス距離を算出MD値と称する。
MD算出部553は、MD算出指示を解析モード設定部551から受信すると、算出指示に従ってMD算出を行い、MD算出に用いられた測定項目データ531と、算出MD値とを出力部56に送信する。さらに、MD算出部553は、算出MD値を判定部554に送信する。
なお、MD算出処理の詳細については後述する。
判定部554は、MD算出部553によって算出されたMD値が基準値を超えているか否かに基づいて、検出部11によって検出された稼働状況において成形された成形品が良品であるか否かを判定する。基準値は、予め決められた値であり、記憶部53または判定部554が参照可能なメモリ領域に記憶される。
判定部554は、複数の測定項目のうち、組み合わせが異なる測定項目に基づく複数の単位空間データを用い、当該複数の単位空間データと、検出部11によって検出された測定項目に基づく測定データとに基づいて、前記単位空間データの測定項目の組み合わせ毎に判定を行う。
判定部554は、このような判定を、成形品のショットが行われる毎に、当該ショットを行った際に得られる検出部によって検出された測定データを用いて行うことができる。
また、判定部554は、検出部11から得られた測定データの各測定項目についての全組み合わせについてそれぞれ判定することもできる。
判定部554は、MD算出部553から受信した算出MD値に基づいて、成形品の良否判定(正常・異常判定)を行う。判定部554は、良否判定結果において異常(否)と判定された場合、異常原因分析指示を異常原因分析部555に送信し、警報指示信号を警報部57に送信する。判定部554は、MD値が基準値を超えたと判定された場合、当該基準値を超えたと判定された測定データとともに、判定結果示す警報指示信号を出力する。
なお、良否判定処理の詳細については後述する。
異常原因分析部555は、異常原因分析指示を判定部554から受信すると、異常原因分析を行う。具体的には、異常原因分析部555は、MD算出に用いられた測定項目の貢献度を算出し、貢献度の大きい項目を大きい方から複数個選び、それらの項目を異常発生に関係する異常項目として、異常項目の貢献度を出力部56に送信する。
なお、異常原因分析処理の詳細については後述する。
出力部56は、データ解析部55から受信した、単位空間算出エラー、品質検査データ、測定項目データ、算出MD値、異常項目の貢献度、を出力装置60に送信する。
警報部57は、判定部554の判定結果において、MD値が基準値を超えている場合に警報を出力する機能を有しており、例えば、警報としての警報音を発する機能を有したアラーム等である。警報部57は、データ解析部55から警報指示信号を受信すると、異常発生を知らせる警報音を発する。
(単位空間算出処理)
単位空間算出処理について、図6を参照して説明する。図6は、単位空間算出処理の流れを説明したフローチャートである。
入力部52は、単位空間算出条件を入力装置40から受信して、記憶部53に送信する。記憶部53は、単位空間算出条件を受信して、算出条件535として記憶する(ステップS100)。
解析モード設定部551は、記憶部53の算出条件535を参照して、単位空間算出指示を単位空間算出部552に送信する(ステップS101)。
単位空間算出部552は、ステップS102単位空間算出指示を解析モード設定部551から受信すると、算出条件535を参照して、単位空間算出に用いられる良品データ533を記憶部53から取得する(ステップS102)。具体的には、単位空間算出部552は、算出条件535に含まれる測定項目の組合せ情報を参照して、この組合せを構成する項目の良品データ533を取得する。例えば、この組合せが最小クッション位置と全域ピーク圧の2項目で構成される場合、単位空間算出部552は、この2項目の良品データ533を記憶部53から取得する。また、単位空間算出部552は、算出条件535に含まれるショット数を参照して、ショット数分の良品データ533を取得する。例えば、ショット数が400である場合、単位空間算出部552は、良品データ533からランダムに400ショット分のデータを取得する。
単位空間算出部552は、良品データ533に欠損があるか否かを判定する(ステップS103)。例えば、取得した全400ショットの良品データ533のうち、100ショット目のデータが、センサ等の故障などにより測定されていなかった場合、欠損があると判定する。欠損がある場合(ステップS103−No)、単位空間算出部552は、単位空間算出を行なわず、ステップS102に戻る。
欠損がない場合(ステップS103−Yes)、単位空間算出部552は、MT法に基づいて単位空間算出を行う(ステップS104)。
単位空間が算出された場合(ステップS105−Yes)、単位空間算出部552は、算出された単位空間データを記憶部53に送信し、記憶部53は受信した単位空間データを単位空間データ534として記憶する(ステップS106)。
一方、単位空間算出過程で算出エラー(例えば、多重共線性エラー等)が生じると、単位空間は算出されず(ステップS105−No)、単位空間算出部552は算出エラーを出力部56に送信する(ステップS107)。
ユーザは、出力部56から出力装置60に送信される算出エラーの内容を参考にして、単位空間算出条件を修正し、入力装置40に入力する。入力装置40は、修正した単位空間算出条件を入力部52に送信し、入力部52は記憶部53の算出条件535を更新する。これにより、単位空間算出部552は、修正された単位空間算出条件を用いて、単位空間算出を行うことができる。
なお、上述したデータ取得部51、入力部52、データ選別部54、データ解析部55、出力部56、警報部57は、例えばCPU(中央処理装置)等の処理装置若しくは専用の電子回路で構成されてよい。
(成形品判定処理)
成形品判定処理について、図7を参照して説明する。図7は、成形品判定処理の流れを説明したフローチャートである。
入力部52は、入力装置40から受信したMD算出条件を記憶部53に送信し、記憶部53は受信したMD算出条件を算出条件535として記憶する(ステップS200)。
解析モード設定部551は、記憶部53の算出条件535を参照して、MD算出指示をMD算出部553に送信する(ステップS201)。
MD算出部553は、MD算出指示を受信すると、記憶部53の算出条件535を参照して、MD算出に用いられる単位空間データ534を記憶部53から取得する(ステップS202)。ここで、単位空間を構成する測定項目の組合せはMD算出に用いられる測定項目の組合せと一致していなければならない。例えば、算出条件535に含まれる測定項目の組合せ情報において、計量時間、最小クッション位置、全域ピーク圧、充填ピーク圧の4項目で構成される組合せが指定されている場合を考える。この場合、MD算出部553は、単位空間データ534に記憶されている複数の単位空間データの中から、上記4項目を用いて算出された単位空間データ534を記憶部53から取得する。
MD算出部553は、算出条件535に含まれる測定項目の組合せ情報を参照して、この組合せを構成する項目の測定項目データ531を取得する(ステップS203)。
さらに、MD算出部553は、取得した測定項目データ531に欠損があるか否かを判定する(ステップS204)。
欠損があると判定された場合(ステップS204−No)、MD算出部553は、現在のショットではMD算出を行わない。MD算出部553は、新しいショットが行われると、ステップS203に戻って処理を行う。
欠損がないと判定された場合(ステップS204−Yes)、MD算出部553は、MD算出を行い(ステップS205)、算出MD値とMD算出に用いた測定項目データを出力部56に送信する(ステップS206)。出力装置60は、算出MD値と測定項目データを出力部56から受信し、ショット毎にディスプレイ等に表示する。
判定部554は、MD算出部553から受信した算出MD値に基づいて、成形品の良否判定(正常・異常判定)を行う(ステップS207)。具体的には、算出MD値が閾値(例えば基準値)より大きい場合には不良品(異常)、閾値より小さい場合には良品(正常)と判定される。一般的に、MD値が4以上は異常、4未満は正常と判定されることが多いことから、本実施形態では良否判定に用いられる閾値を4に設定する。
良否判定結果において正常と判定された場合(ステップS207−Yes)、現在のショットにおける成形品判定処理は終了する。
良否判定結果において異常と判定された場合(ステップS207−No)、判定部554は、この異常と判定された測定データとともに、異常と判定された結果を表す警報指示信号を警報部57に送信する(ステップS208)。警報部57は、警報指示信号に応じて警報音を出力するとともに、異常と判定された際の測定データを表示画面等の画面上に表示する。これにより、作業者は、ショットされた成形品に異常があったことをリアルタイムで知ることが可能となり、必要な対応(各種設定値の調整等)を、異常が発生した時点から行うことができる。
さらに、判定部554は、異常原因分析指示を異常原因分析部555に送信する(ステップS209)。
異常原因分析部555は、異常原因分析指示を判定部554から受信すると、異常原因分析を行う(ステップS209)。具体的には、異常原因分析部555は、MD算出に用いた測定項目データの貢献度を項目ごとに算出し、貢献度の大きい項目を大きい方からいくつか選択する。異常原因分析部555は、選択された貢献度の大きい項目を異常発生に関係する異常項目とみなし、異常項目の貢献度を出力部56に出力する(ステップS210)。
出力装置60は、出力部56から受信した異常項目の貢献度を表示する。ユーザは、異常項目の貢献度を確認することにより、どの測定項目が異常発生に関係しているのかについて知見を得ることができる。
ステップS204−No、ステップS207−Yes、ステップS210の後、データ解析部55は、新しい成形ショットが行われる度にステップS203に戻り、ステップS203〜ステップ210までの処理を行う。これにより、射出形成時にリアルタイムで成形品の良否判定を行うことが可能となる。
次に、不良品発生時の測定項目と算出MD値との関係について、図8を参照して説明する。図8は、実際のゲート凸不良発生時における、12項目の成形プロセス項目と算出MD値の経時変化とを関係を表す図であり、出力装置60の表示画面に表示された画面例を示す図である。出力装置60は、出力部56から得られるデータを元に、このような画面を表示することができる。ここでは、12項目の成形プロセス項目すべてを用いてMD算出を行った。この図において、縦軸方向には、成形プロセス項目のそれぞれが並ぶように配置され、横軸方向には、時間を表している。
図8に示すように、ショットが行われる毎に、算出されたMD値と成形プロセス項目における各値とが時系列方向に並ぶように表示される。ゲート凸不良が発生している期間(符号800)において、算出MD値は約10〜20となり閾値(ここでは4)よりも大きい(異常判定)。このとき、12項目の成形プロセス項目のうち、計量時間、全域ピーク圧、保圧完了型締力の3項目が通常時よりも増加し、最小クッション位置の1項目が通常時よりも減少している。従って、これら4項目が不良発生との関係性の度合い(貢献度)が高いと推測される。この不良発生に伴って警報部57からの出力に応じて警報音が出力されたことに応じて、作業者によって射出成形装置10等における各種調整が符号810に示す時点において適切に行われると、不良が解消されると、その後の期間(符号820)において、算出MD値と成形プロセス項目はそれぞれ通常時に戻ったことが示されている。
また、ここでは、閾値表示ライン830についても、MD値の表示領域に重なるように、出力装置60の表示画面に表示される。閾値表示ライン830は、判定部554の判定に用いられた閾値(基準値)に応じた位置に時系列方向に沿って表示される。作業者は、MD値がこの閾値表示ライン830を超えているか否かを視認することで、異常が生じているか否かを簡単に把握することもできる。
また、成形プロセス項目のそれぞれの値の遷移を参照することで、不良品発生の予兆を事前に把握することも可能となる。
上述した実施形態によれば、単位空間データを予め算出し、記憶部53に記憶しておき、ショットが行われるタイミングで、成形プロセス項目データを取得し、これを用いてMD値を求め、基準値と比較し、良否判定を行うようにしたので、計算処理が簡単になり、その計算処理に係る時間を短縮することができるため、成形品の良否判定を射出成形装置10の稼働中であってもリアルタイムで行うことも可能となった。したがって本実施形態の成形品判定システムでは、不良品発生をリアルタイムで検出することができる。
なお、上述した実施形態では、MT法を用いたが、MT法に限らず、MTA法、MTS法、TS法、T法など、マハラノビス・タグチ・システムに属する手法に適用することができる。
上述した実施形態における成形品判定装置50をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
以上説明した本実施形態によれば、従来のような検査による不良が発生してからの出来栄え評価を行うのではなく、不良が発生する予兆(異常)を製造中のプロセスデータログを活用して捕えることで上流工程からの品質保証体制を実現することができる。また、成形プロセス項目と算出MD値の経時変化とを関係を出力するようにしたので、習熟度の低い作業者であっても、この出力を参照し、不良発生期間と当該期間における成形プロセス項目におけるデータ(例えば波形など)の関係や変化状況等を把握することができる。その上で、これらの出力内容を手がかりにすることで、品質異常発生時の対処法の検討が容易になる。
1…成形品判定システム、10…射出成形装置、11…検出部、20…射出成形品検査装置、30…付加センサ、40…入力装置、50…成形品判定装置、51…データ取得部、52…入力部、53…記憶部、54…データ選別部、55…データ解析部、56…出力部、57…警報部、60…出力装置、551…解析モード設定部、552…単位空間算出部、553…MD算出部、554…判定部、555…異常原因分析部

Claims (10)

  1. 射出成形機の稼働状況を示す複数の測定項目において前記射出成形機によって良品が成形された際の測定データを対象としてマハラノビス・タグチ法(以下、MT法と称する)に基づいて生成された単位空間データを記憶する記憶部と、
    前記複数の測定項目について測定することで射出成形機の稼働状況を検出する検出部から前記複数の測定項目の少なくとも2以上についての項目の測定データを取得する取得部と、
    取得した2以上の測定項目のうち、少なくとも2つの項目の測定データを用いてMT法に基づくマハラノビス距離(以下、MD値と称する)を求めるMD算出部と、
    算出されたMD値が基準値を超えているか否かに基づいて、前記検出部によって検出された稼働状況において成形された成形品が良品であるか否かを判定する判定部と、
    を有する成形品判定装置。
  2. 前記測定項目は、射出成形工程における、
    時間パラメータである、サイクル時間と、充填時間と、計量時間と、型閉時間と、型開時間と、
    スクリュー位置パラメータである、スクリュー位置と、最小クッション位置と、計量前位置と、
    充填パラメータである、充填ピーク圧と、全域ピーク圧と、
    型締パラメータである、ピーク型締力と、保圧完了型締力と、
    のうち少なくとも2つの測定項目を含む
    請求項1に記載の成形品判定装置。
  3. 前記測定項目は、
    前記射出成形機に設けられる付加センサによって測定される、型内圧、製品表面温度、金型開閉変位量、冷却水流量のうち少なくともいずれか1つを含む
    請求項1または請求項2に記載の成形品判定装置。
  4. 前記判定部は、
    前記複数の測定項目のうち、組み合わせが異なる測定項目に基づく複数の単位空間データを用い、当該複数の単位空間データと、前記検出部によって検出された測定項目に基づく測定データとに基づいて、前記単位空間データの測定項目の組み合わせ毎に判定を行う
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の成形品判定装置。
  5. 前記判定部は、前記MD値が基準値を超えたと判定された場合、当該基準値を超えたと判定された測定データとともに、判定結果を出力する
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の成形品判定装置。
  6. 前記判定部の判定結果において、前記MD値が基準値を超えている場合に警報を出力する警報部を有する
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の成形品判定装置。
  7. 前記判定部は、前記成形品のショットが行われる毎に、当該ショットを行った際に得られる検出部によって検出された測定データを用いて判定を行う
    請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の成形品判定装置。
  8. 前記記憶部は、前記複数の測定項目の全組み合わせについての単位空間データをそれぞれ記憶しており、
    前記判定部は、検出部から得られた測定データの各測定項目についての全組み合わせについてそれぞれ判定する
    請求項1から請求7のうちいずれか1項に記載の成形品判定装置。
  9. 射出成形品の良否の判定をコンピュータに行わせる成形品判定方法であって、
    射出成形機の稼働状況を示す複数の測定項目において、前記射出成形機によって良品が成形された際の測定データを対象としてマハラノビス・タグチ法(以下、MT法と称する)に基づいて生成された単位空間データを記憶するステップと、
    前記複数の測定項目について測定することで射出成形機の稼働状況を検出する検出部から前記複数の測定項目の少なくとも2以上についての項目の測定データを取得するステップと、
    取得した2以上の測定項目のうち、少なくとも2つの項目の測定データを用いてMT法に基づくマハラノビス距離(以下、MD値と称する)を算出するステップと、
    算出されたMD値が基準値を超えているか否かに基づいて、前記検出部によって検出された稼働状況において成形された成形品が良品であるか否かを判定するステップと、
    を備えることを特徴とする成形品判定方法。
  10. 射出成形品の良否の判定をコンピュータに行わせる成形品判定プログラムであって、
    コンピュータに対して、
    射出成形機の稼働状況を示す複数の測定項目において、前記射出成形機によって良品が成形された際の測定データを対象としてマハラノビス・タグチ法(以下、MT法と称する)に基づいて生成された単位空間データを記憶するステップと、
    前記複数の測定項目について測定することで射出成形機の稼働状況を検出する検出部から前記複数の測定項目の少なくとも2以上についての項目の測定データを取得するステップと、
    取得した2以上の測定項目のうち、少なくとも2つの項目の測定データを用いてMT法に基づくマハラノビス距離(以下、MD値と称する)を算出するステップと、
    算出されたMD値が基準値を超えているか否かに基づいて、前記検出部によって検出された稼働状況において成形された成形品が良品であるか否かを判定するステップと、
    を実行させることを特徴とする成形品判定プログラム。
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