JP2021146405A - Memsデバイス及びmemsモジュール - Google Patents

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晃二 寺園
功 海老澤
Isao Ebisawa
功 海老澤
直也 蛭田
Naoya Hiruta
直也 蛭田
慎平 近藤
Shimpei Kondo
慎平 近藤
将士 澤田石
Masashi Sawadaishi
将士 澤田石
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Abstract

【課題】MEMSデバイスの低コスト化を可能とする技術を提供する。【解決手段】本発明のMEMSデバイス20は、湿式エッチングによって加工されたガラス基板21と、前記ガラス基板21上に設けられたMEMS素子22とを備え、前記ガラス基板21は以下の組成:SiO255乃至85質量%、Al2O31乃至20質量%、B2O35乃至18質量%、MgO+CaO+BaO 0乃至15質量%、アルカリ金属酸化物 0乃至10質量%、及びその他成分 0乃至10質量%を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイス及びMEMSモジュールに関する。
圧力センサ、加速度計及びマイクロフォンなどの機能を有するMEMSデバイスは、微細加工技術によって製造している。MEMSデバイスの基板としては、特許文献1に記載されているようにシリコン基板を使用することが一般的である。シリコン基板を使用すると、半導体プロセスを利用した微細加工が可能である。
例えば、MEMS素子を形成したシリコンウェハをチップへと個片化するには、ダイシングブレードを使用したダイシングを行うか、又は、スクライビングツールを使用してスクライブして、これによって形成した溝の位置でウェハを割断する。また、凹部や孔の形成には、例えば、フォトリソグラフィ及びエッチングを利用する。
有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどのディスプレイには、特許文献2に記載されているように、ガラス基板を使用することが一般的である。ディスプレイの製造では、大判ガラス基板は、一般的にスクライブで個片化する。
ガラス基板に対する加工には、レーザを利用することがある。例えば、特許文献3及び4には、ガラス基板の一部にレーザビームを照射して、その部分を変質させ、この変質部をエッチングで除去することにより、孔又は溝を形成することが記載されている。
特表2005−535152号公報 特開2012−41217号公報 特開2008−156200号公報 国際公開WO2016/129254号公報
本発明は、MEMSデバイスの低コスト化を可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、湿式エッチングによって加工されたガラス基板と、前記ガラス基板上に設けられたMEMS素子とを備え、前記ガラス基板は以下の組成:
SiO 55乃至85質量%、
Al 1乃至20質量%、
5乃至18質量%、
MgO+CaO+BaO 0乃至15質量%、
アルカリ金属酸化物 0乃至10質量%、及び
その他成分 0乃至10質量%
を有するMEMSデバイスが提供される。
ここで、用語「MEMS素子」は、基板上に形成された素子であって、可動部を有し、可動部の動きに応じた電気信号を出力可能であるか又は電圧又は電流の供給により可動部が動く素子を意味する。また、用語「MEMSデバイス」は、基板とその上に設けられたMEMS素子とを含んだデバイスを意味する。そして、用語「MEMSモジュール」は、MEMSデバイスと、これが実装された配線基板とを含んだモジュールを意味する。MEMSデバイス及びMEMSモジュールは、MEMS素子と電気的に接続された集積回路を更に含んでいてもよく、そのような集積回路を含んでいなくてもよい。
本発明の他の側面によると、前記ガラス基板は以下の組成:
SiO 70乃至85質量%、
Al 1乃至10質量%、
8乃至18質量%、
MgO+CaO+BaO 0乃至5質量%、
アルカリ金属酸化物 0乃至5質量%、及び
その他成分 0乃至5質量%
を有する上記側面に係るMEMSデバイスが提供される。
本発明の更に他の側面によると、前記ガラス基板は、MgO、CaO及びBaOを含まない上記側面の何れかに係るMEMSデバイスが提供される。
本発明の更に他の側面によると、前記ガラス基板は、SiOとAlとBとを合計で86乃至97質量%の量で含有した上記側面の何れかに係るMEMSデバイスが提供される。
本発明の更に他の側面によると、前記ガラス基板は、前記湿式エッチングによって加工された端面を有する上記側面の何れかに係るMEMSデバイスが提供される。
本発明の更に他の側面によると、前記ガラス基板は、前記湿式エッチングによって加工された貫通孔を有する上記側面の何れかに係るMEMSデバイスが提供される。
本発明の更に他の側面によると、前記MEMS素子は、前記貫通孔の位置に設けられた上記側面に係るMEMSデバイスが提供される。
本発明の更に他の側面によると、上記側面の何れかに係るMEMSデバイスと、前記MEMSデバイスが実装された配線基板とを備えたMEMSモジュールが提供される。
本発明によると、MEMSデバイスの低コスト化を可能とする技術が提供される。
図1は、本発明の一実施形態に係るMEMSモジュールの平面図である。 図2は、図1に示すMEMSモジュールのII−II線に沿った断面図である。 図3は、図1及び図2のMEMSモジュールが含んでいるMEMSデバイスに採用可能な構造の一例を示す断面図である。 図4は、レーザビームを十字パターンで走査した直後のガラス基板Aを100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図5は、レーザビームを十字パターンで走査した直後のガラス基板Aを800倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図6は、レーザビームを十字パターンで走査した直後のガラス基板Bを100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図7は、レーザビームを十字パターンで走査した直後のガラス基板Bを800倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図8は、レーザビームを十字パターンで走査した直後のガラス基板Cを100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図9は、レーザビームを十字パターンで走査した直後のガラス基板Cを800倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図10は、レーザビームを十字パターンで走査した直後のガラス基板Dを100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図11は、レーザビームを十字パターンで走査した直後のガラス基板Dを800倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図12は、レーザビームを十字パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Aの表面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図13は、レーザビームを十字パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Aの裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図14は、レーザビームを十字パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Bの表面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図15は、レーザビームを十字パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Bの裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図16は、レーザビームを十字パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Cの表面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図17は、レーザビームを十字パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Cの裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図18は、レーザビームを十字パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Dの表面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図19は、レーザビームを十字パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Dの裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図20は、レーザビームを円パターンで走査した直後のガラス基板Aの表面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図21は、レーザビームを円パターンで走査した直後のガラス基板Aの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図22は、レーザビームを円パターンで走査した直後のガラス基板Bの表面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図23は、レーザビームを円パターンで走査した直後のガラス基板Bの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図24は、レーザビームを円パターンで走査した直後のガラス基板Cの表面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図25は、レーザビームを円パターンで走査した直後のガラス基板Cの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図26は、レーザビームを円パターンで走査した直後のガラス基板Dの表面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図27は、レーザビームを円パターンで走査した直後のガラス基板Dの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図28は、レーザビームを円パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Aの表面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図29は、レーザビームを円パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Aの裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図30は、レーザビームを円パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Bの表面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図31は、レーザビームを円パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Bの裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図32は、レーザビームを円パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Cの表面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図33は、レーザビームを円パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Cの裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図34は、レーザビームを円パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Dの表面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図35は、レーザビームを円パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Dの裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図36は、レーザビームをドットパターンで走査した直後のガラス基板Aの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図37は、レーザビームをドットパターンで走査した直後のガラス基板Bの表面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図38は、レーザビームをドットパターンで走査した直後のガラス基板Bの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図39は、レーザビームをドットパターンで走査した直後のガラス基板Cの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図40は、レーザビームをドットパターンで走査した直後のガラス基板Dの表面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図41は、レーザビームをドットパターンで走査した直後のガラス基板Dの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図42は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Aの表面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図43は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Aの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図44は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Bの表面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図45は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Bの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図46は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Cの表面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図47は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Cの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図48は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Dの表面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図49は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Dの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図50は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Aの断面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図51は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Aの断面の走査電子顕微鏡写真である。 図52は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Bの断面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図53は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Bの断面の走査電子顕微鏡写真である。 図54は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Cの断面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。 図55は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Cの断面の走査電子顕微鏡写真である。 図56は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Dの断面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、上記側面の何れかをより具体化したものである。なお、以下で参照する図において、同様又は類似した機能を有する要素については、同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。また、各図において、寸法比や形状は、実物とは異なる可能性がある。
<MEMSモジュール>
図1は、本発明の一実施形態に係るMEMSモジュールの平面図である。図2は、図1に示すMEMSモジュールのII−II線に沿った断面図である。
図1及び図2に示すMEMSモジュール1は、マイクロフォン装置である。MEMSモジュール1は、配線基板10と、MEMSデバイス20と、集積回路30と、ボンディングワイヤ41と、バンプ42と、リッド50とを含んでいる。
配線基板10は、所謂、プリント配線板である。配線基板10は、絶縁基板11と、配線パターン12と、パッド13、及び端子14とを含んでいる。
絶縁基板11は、例えば、有機高分子材料、無機材料、又はそれらの複合体からなる。絶縁基板11には、その一方の主面から他方の主面まで各々が伸びた孔11H1及び11H2が設けられている。
絶縁基板11上には、例えば金属からなる導体層が形成されている。導体層は、絶縁基板11の各主面を部分的に被覆するとともに、孔11H2の側壁を被覆している。導体層のうち、絶縁基板11の一方の主面を被覆している部分は、配線パターン12及びパッド13である。また、導体層のうち、絶縁基板11の他方の主面を被覆している部分は、端子14である。
MEMSデバイス20は、配線基板10に実装されている。MEMSデバイス20は、ガラス基板21と、MEMS素子22と、端子23及び24とを含んでいる。
ガラス基板21は、MEMS素子22を支持するための基板である。ガラス基板21の材質については、後で詳述する。
ガラス基板21は、図2に示すように、MEMS素子22に対応して貫通孔21Hを有している。貫通孔21Hは、絶縁基板11の孔11H1と連通している。貫通孔21Hは、例えば、MEMSモジュール1の外側に位置した音源からの音波が、MEMS素子22へ到達するのを容易にする。以下、ガラス基板21のMEMS素子22側の主面を「第1主面」と呼び、その反対側の主面を「第2主面」と呼ぶ。
貫通孔21Hは、円形の開口を有している。貫通孔21Hの開口は、他の形状を有していてもよい。
貫通孔21Hは、テーパ形状を有している。この場合、マイクロフォン装置の感度の観点から、貫通孔21Hは、第1主面側の開口の径が、第2主面側の開口の径と比較してより小さいことが好ましい。貫通孔21Hの径は、ガラス基板21の第1主面から第2主面までの間で、一定であってもよい。
端子23及び24は、ガラス基板21の第1主面上に設けられている。端子23及び24は、MEMSデバイス20と電気的に接続されている。
MEMS素子22は、ガラス基板21の第1主面上に、貫通孔21Hの一方の開口を塞ぐように設けられている。MEMS素子22は、MEMSマイクロフォンである。後述するように、MEMS素子22は、振動電極と固定電極とを含んでいる。振動電極及び固定電極は、それぞれ、端子23及び24に電気的に接続されている。MEMS素子22の詳細については、後で説明する。
集積回路30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのIC(Integrated Circuit)チップ又はこれを含んだ半導体パッケージの形態にある。ここで、「ASIC」は、特定の用途のために複数の機能回路を1つにまとめて設計及び製造された集積回路である。集積回路30は、MEMS素子22が出力する信号を処理する。
集積回路30は、配線基板10に実装されている。集積回路30は、バンプ42を介してパッド13に電気的に接続されている。また、集積回路30は、ボンディングワイヤ41を介して端子23及び24に電気的に接続されている。
リッド50は、MEMSデバイス20及び集積回路30を覆うように構成されており、その縁部は、配線基板10に固着されている。リッド50は、電気的シールドとして機能するとともに、外部からの物理的接触などからMEMS素子22などを保護する。リッド50は、集積回路30を覆うことなしに、MEMSデバイス20を覆うように設けてもよい。リッド50は、金属材料からなる。リッド50を配線基板10に固着する方法としては、例えば半田リフローを利用することができる。
なお、図1及び図2に示すMEMSデバイス20は、MEMS素子22を1つのみ含んでいるが、2以上のMEMS素子22を含んでいてもよい。また、図1及び図2に示すMEMSモジュール1は、MEMSデバイス20を1つのみ含んでいるが、2以上のMEMSデバイス20を含んでいてもよい。同様に、図1及び図2に示すMEMSモジュール1は、集積回路30を1つのみ含んでいるが、2以上の集積回路30を含んでいてもよい。
図1及び図2に示すMEMSモジュール1では、MEMS素子22は、可聴域内の音に対して感度を有するマイクロフォンである。MEMS素子22は、可聴域外の音に対して感度を有する音響センサであってもよい。また、MEMS素子22は、スピーカ及びアクチュエータのように可動部を電気的に動かすものであってもよい。或いは、MEMS素子22は、加速度センサ、ジャイロセンサ、傾斜センサ、及び圧力センサなどの音響センサ以外のセンサであってもよい。
図1及び図2に示すMEMSモジュール1では、配線基板10に配置されたデバイスは、マイクロフォンとしてのMEMSデバイス20であるが、配線基板10上には、イメージセンサなどの他の1以上のデバイスを更に配置してもよい。即ち、MEMSモジュール1は、多機能のモジュールとすることができる。
<MEMSデバイス>
図3は、図1及び図2のMEMSモジュールが含んでいるMEMSデバイスに採用可能な構造の一例を示す断面図である。
図3に示すMEMSデバイス20では、MEMS素子22は、メンブレン(ダイヤフラムともいう)220と、バックプレート223と、絶縁層25及び26と、端子23及び24とを含んでいる。
メンブレン220は、ガラス基板21の第1主面上に、貫通孔21Hの一方の開口を覆うように設けられている。
メンブレン220は、絶縁層220A、導電層220B、及び絶縁層220Cをこの順に積層した構造を有している。導電層220Bは、メンブレン220の電極、即ち振動電極として機能する。導電層220Bは、金属材料、例えばモリブデン(Mo)からなる。絶縁層220A及び220Cは、例えばシリコン窒化物(SiN)で構成される。なお、この化学式における “x”は、組成比が任意であることを意味している。
バックプレート223は、メンブレン220の上方に、それらの間に空洞(cavity)22Cを形成するように設置されている。
バックプレート223は、導電層223A、絶縁層223B、及び保護層223Cをこの順に積層した構造を有している。導電層223Aは、バックプレート223の電極、即ち固定電極として機能する。導電層223Aは、金属材料、例えばモリブデン(Mo)からなる。絶縁層223Bは、例えばシリコン窒化物(SiN)からなる。保護層223Cは、例えば、アモルファスシリコンからなる。保護層223Cは、空洞22Cを形成するための犠牲層(例えばシリコン酸化物(SiO))を湿式エッチングで除去する際に、絶縁層223Bをエッチングから保護する。
バックプレート223は、複数の貫通孔223Hを有している。これら貫通孔223Hは、バックプレート223の全面に亘って配置されている。貫通孔223Hは、音圧(又は音波)を通過させて、音圧によるバックプレート223の振動を小さくする。
絶縁層26は、メンブレン220上に、空洞22Cを取り囲むように設けられている。絶縁層26は、バックプレート223の縁部を支持している。絶縁層26は、絶縁層223Bと一体であり、それらは同一の成膜工程で形成することができる。
絶縁層25は、導電層220Bの端面を覆っている。絶縁層25は、例えばシリコン酸化物(SiO)からなる。絶縁層25は、導電層220Bから導電層223A及び端子24を電気的に絶縁している。
端子23は、貫通孔21Hから離れた位置で絶縁層220Cに設けられた貫通孔を介して、導電層220Bに電気的に接続されている。端子23には、ボンディングワイヤ41を介して集積回路30が電気的に接続される。
端子24は、導電層223Aを空洞22Cから離れた位置まで引き出してなる。端子24は、絶縁層26と保護層223Cとの積層体に設けられた貫通孔の位置で露出している。端子24には、ボンディングワイヤ41を介して集積回路30が電気的に接続される。
なお、図3には、端子23及び端子24が同一断面に配置された構造を描いているが、端子23及び端子24の配置は任意である。
<動作>
図1乃至図3を参照しながら説明したMEMSモジュール1は、MEMS素子22に音波が入力されると、音圧によってメンブレン220が振動する。その結果、振動電極である導電層220Bと固定電極である導電層223Aとの間の距離が変化する。それら電極間の距離が変化すると、それらの間の静電容量が変化する。集積回路30は、導電層220Bに電気的に接続された端子23と、導電層223Aに電気的に接続された端子24との間に直流電圧を印加し、静電容量の変化を電気的な信号として取り出す。集積回路30は、この信号を必要に応じて更に処理し、配線基板10の端子14を介して外部装置へと出力する。
<ガラス基板の加工>
図1乃至図3を参照しながら説明したMEMSデバイス20の製造では、貫通孔の形成及び個片化などの目的で、ガラス基板の加工を行う。この加工は、ガラス基板の一部にレーザビームを照射して、その部分を変質させ、この変質部をエッチングで除去することにより行う。この加工方法について、以下に詳述する。
先ず、ガラス基板のうち、上記の変質部を生じさせるべき部分に、レンズで集光したレーザビームを照射する。レーザビームとしては、パルスレーザが出力するレーザビーム(以下、レーザパルスという)を使用することができる。
レーザパルスの照射は、ガラス基板の一方の主面に対してのみ行うことができる。或いは、レーザパルスの照射は、ガラス基板の双方の主面に対して行うこともできる。後者の場合、一方の主面に対するレーザパルスの照射位置と、他方の主面に対するレーザパルスの照射位置とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。製造を簡略化する観点では、レーザパルスの照射は、ガラス基板の一方の主面に対してのみ行うことが好ましい。
パルスレーザとしては、例えば、パルス幅をフェムト秒(10−15秒)オーダとすることが可能なフェムト秒レーザを使用することができる。一例によれば、レーザパルスの波長は1550nmとし、パルス幅は500fsとし、パワーは10Wとし、パルスの繰り返し周波数は20kHzとする。
レーザパルスが照射された部分には、照射前のガラスとは状態が異なる変質部が形成される。この変質部は、通常、光学顕微鏡を用いた観察によって他の部分と見分けることが可能である。
この変質部は、レーザパルスの照射によって光化学的な反応が起き、E’センターや非架橋酸素などの欠陥が生じた部位や、レーザパルスの照射に伴って発生した高温度域における疎なガラス構造が急冷されることにより保たれた部位である。これら変質部は、レーザパルスを照射していない部分よりも所定のエッチング液に対してエッチングされ易い。
ガラス基板に貫通孔を形成する場合は、変質部は、ガラス基板の双方の主面で露出するように形成することができる。ガラス基板の一方の主面に凹部を形成する場合は、変質部は、ガラス基板の先の主面でのみ露出するように形成することができる。或いは、ガラス基板の一方の主面に凹部を形成する場合、ガラス基板の他方の主面にエッチングを防止するための膜を形成し、変質部は、少なくとも凹部を形成すべき主面で露出するように形成することができる。ガラス基板の何れの主面にも露出しない変質部を形成し、その後、少なくとも一方の主面を研磨して変質部を露出させてもよい。変質部の形成条件及びエッチング条件を変化させることによって、円柱状の貫通孔、鼓形(砂時計形)の貫通孔、円錐台状の貫通孔、円錐状の凹部、円錐台状の凹部、円柱状の凹部孔といった様々な形状の貫通孔又は凹部を形成することが可能である。
複数の変質部を、それらが連続するように形成することもできる。例えば、溝を形成する場合、複数の変質部を一列に並ぶように形成することができる。即ち、この場合、照射部が線状に並ぶようにレーザパルスを照射することによって、線状に配置された複数の変質部を形成する。なお、この場合、レーザパルスは、隣り合った照射部が部分的に重なり合うように照射することができる。或いは、レーザパルスは、隣り合った照射部が僅かな間隙を隔てて離間するように照射することができる。後者の場合、隣り合った照射部が十分に近ければ、エッチングによって形成する貫通孔又は凹部は、それらが拡大するのに伴い、隣り合ったもの同士が繋がる。
以上のようにしてガラス基板に変質部を生じさせた後、変質部を湿式エッチングによって除去する。これにより、ガラス基板に微小な孔や微細な溝を形成する。
この湿式エッチングには、未照射部に対するエッチングレートよりも変質部に対するエッチングレートが大きいエッチング液を使用する。このようなエッチング液としては、フッ酸(フッ化水素(HF)の水溶液)を用いることができる。或いは、エッチング液として、硫酸(HSO)若しくはその水溶液、硝酸(HNO)若しくはその水溶液、又は塩酸(塩化水素(HCl)の水溶液)を用いることもできる。或いは、これらの酸の混合物を用いることもできる。フッ酸を用いた場合、変質部のエッチングが進み易く、短時間に孔を形成できる。硫酸を用いた場合、変質部以外のガラスがエッチングされ難く、テーパ角の小さいストレートな孔を形成できる。
エッチング時間やエッチング液の温度は、変質部の形状や、目的とする加工形状に応じて選択される。なお、エッチング時のエッチング液の温度を高くすることによって、エッチング速度を高めることができる。また、エッチング条件によって、孔の直径を制御することが可能である。
なお、上記の湿式エッチングでガラス基板を加工すると、加工後のガラス基板には、湿式エッチングの痕跡が残る。例えば、湿式エッチングによって個片化を行った場合には、ガラス基板の端面に湿式エッチングの痕跡が残る。また、湿式エッチングによって貫通孔を形成した場合には、貫通孔の側壁に湿式エッチングの痕跡が残る。
<ガラス基板>
上記のMEMSデバイス20には、以下に記載するガラス基板を使用することができる。そのようなガラス基板を使用し、その加工を上述した方法により行うと、MEMSデバイスの低コスト化が可能となる。これについて、以下に説明する。
MEMSデバイスの基板としてシリコンウェハを使用すると、一般的な半導体プロセスを利用した基板の加工が可能である。それ故、MEMSデバイスの製造には、直径が例えば200mmのシリコンウェハを使用することが一般的である。
しかしながら、シリコンウェハは高価である。また、シリコンインゴットの大径化は難しく、基板の材料としてシリコンを使用する限り、高い生産性を達成することは難しい。
この問題の解決のために、安価であり且つ大きな寸法とすることが可能なガラス基板を使用することが考えられる。
しかしながら、MEMSデバイスは最大寸法が5mm以下のものが多い。それ故、スクライブで個片化を行うと、MEMS素子とスクライブラインとが非常に小さな距離で近接することとなる。このため、スクライブによるガラス基板の欠けや割れに起因して、MEMS素子に不良を生じ易い。
また、ディスプレイは、一辺の長さが50乃至1000mmほどである。それ故、ディスプレイの製造において、個片化のために個々の大判ガラス基板に対して形成する溝の数は多くはない。従って、ディスプレイの製造では、大判ガラス基板は、一般的にスクライビングで個片化している。
しかしながら、MEMSデバイスは最大寸法が5mm以下のものが多い。それ故、MEMSデバイスの製造においてスクライビング装置やダイシング装置を使用した場合、個々の大判ガラス基板に対して、スクライビングツールやダイシングブレードにより多数の溝を形成する必要がある。しかも、スクライビングには、高価なスクライビング装置が必要である。そして、ダイシングには、高価なダイシング装置が必要であるのに加え、消耗品であるダイシングブレードを使用する必要がある。
ガラス基板を使用したMEMSデバイスの製造において、湿式エッチングを利用した個片化を行うことが考えられる。
湿式エッチングを利用した個片化によると、多数の溝を機械加工によって形成する必要がない、及び、機械加工に起因したチッピングを生じないなどの理由から、MEMSデバイスの低コスト化が可能である。更に、湿式エッチングを利用して、凹部や貫通孔を形成することも可能である。そして、湿式エッチングを利用して、個片化と凹部や貫通孔の形成と同時に行うことにより、一層の低コスト化が可能になる。
ところで、MEMSデバイスの性能や歩留まり等には、ガラス基板に対する加工精度が大きな影響を及ぼす。レーザビームの照射と湿式エッチングとを併用する上記の加工方法によれば、様々なガラス基板に対して、貫通孔や凹部を形成することができる。
しかしながら、本発明者らは、上記の加工方法は、ガラス基板の組成によっては、MEMSデバイスに要求される加工精度を達成できないか又は十分な生産性を達成できないことを見出した。そこで、本発明者らは、この問題に関して鋭意研究した結果、特定の組成を有するガラス基板は、MEMSデバイスに要求される加工精度と十分な生産性とを同時に達成し得ることを見出した。
以下に、そのようなガラス基板を構成するガラスについて説明する。なお、以下の説明では、特に断りのない限り、「%」は「質量%」を意味する。
ガラスはSiOを含んでいる。ガラスのSiO含有量は、55乃至85%の範囲内にあることが好ましい。SiOは、ガラスの骨格を形成する成分である。SiO含有量が多くなると、ガラスの軟化点が高くなり、溶融性及び成形性が低下する。また、SiO含有量が多くなると、湿式エッチングによって除去されるガラスの量が減少する。一方、SiO含有量が少なくなると、ガラス網目構造を形成し難くなり、ガラス化が困難になる。また、SiO含有量が少なくなると、ガラスの粘性が低下し過ぎて、高い液相粘度を確保し難くなる。また、SiO含有量が少なくなると、耐酸性が低下し、湿式エッチングによって除去されるガラスの量が多くなり過ぎる。よって、SiO含有量の好適な上限は85%であり、好適な下限は55%である。SiO含有量は、70%以上であることがより好ましい。
ガラスは、Alを更に含んでいる。ガラスのAl含有量は、1乃至20%の範囲内にあることが好ましい。Alは、ガラスの骨格を形成する成分、歪点を高める成分、及び分相を抑制する成分である。Al含有量が多過ぎると、分相性が低下し易くなることに加えて、ガラス組成の成分バランスが損なわれて、耐失透性が低下し易くなる。更に、Al含有量が多過ぎると、耐酸性が低下し易くなる。よって、Al含有量の好適な上限は20%であり、好適な下限は1%である。Al含有量は、10%以下であることがより好ましい。
ガラスは、Bを更に含んでいる。ガラスのB含有量は、5乃至18%の範囲内にあることが好ましい。Bは、ガラスの骨格を形成する成分、溶融性を高める成分、及び耐失透性を高める成分である。B含有量が多過ぎると、ガラスの軟化点が上昇し、ガラス組成の成分バランスが損なわれて、耐失透性が低下し易くなることに加えて、耐酸性が低下し易くなる。一方、B含有量が少なくなり過ぎると、焼成する際にガラスが結晶化し易くなり、平滑なガラスが得難くなる。更に、B含有量が少なくなり過ぎると、耐フッ酸性(耐HF性)が低下する。よって、B含有量の好適な上限は18%であり、好適な下限は5%である。B含有量は、8%以上であることがより好ましい。
SiOとAlとBとの合計がガラスに占める割合は、80質量%以上であることが好ましい。この割合は、一例によれば、85乃至98質量%の範囲内とすることができ、他の例によれば、86乃至97質量%の範囲内とすることができる。
ガラスは、MgO、CaO及びBaOの1以上を更に含むことができる。MgO、CaO及びBaOは、アルカリ土類金属酸化物であり、ガラスの軟化点を低下させるとともに、熱膨張係数を調整する成分である。
具体的には、MgOは、ヤング率、歪点を高めると共に、高温粘度を低下させる成分である。ガラスのMgO含有量が多くなると、密度が高くなり、液相温度が上昇して、耐失透性が低下し易くなる。
CaOは、高温粘度を低下させる成分である。ガラスのCaO含有量が多くなると、密度が高くなり、また、ガラス組成の成分バランスが損なわれて、耐失透性が低下し易くなる。
BaOは、アルカリ土類金属酸化物の中ではガラスの粘性を極端に低下させずに、屈折率を高める成分である。ガラスのBaO含有量が多くなると、密度が高くなり易く、また、ガラス組成の成分バランスが損なわれて、耐失透性が低下し易くなる。
MgOとCaOとBaOとの合計がガラスに占める割合(MgO+CaO+BaO含有量ともいう)は、0乃至15%の範囲内にあることが好ましい。MgO+CaO+BaO含有量が多過ぎると、熱膨張係数が大きくなりすぎて好ましくない。よって、MgO+CaO+BaO含有量の好適な上限は15%である。MgO+CaO+BaO含有量は、5%以下であることがより好ましい。また、ガラスがこれらアルカリ土類金属酸化物を含んでいると、湿式エッチングの時に、残渣が発生してエッチングを阻害し、エッチング性が悪化してしまうため、MgO+CaO+BaO含有量は0%であること、即ち、ガラスは、MgO、CaO及びBaOを含まないことが更に好ましい。
ガラスは、NaO及びKOなどのアルカリ金属酸化物を更に含むことができる。
NaOは、分相性を高める成分である。ガラスのNaO含有量が多過ぎると、液相粘度が低下し易くなり、また、歪点が低下し易くなる。更に、ガラスのNaO含有量が多過ぎると、酸によるエッチング工程において、アルカリ成分が溶出し易くなる。
Oは、分相性を高める成分である。ガラスのKO含有量が多過ぎると、液相粘度が低下し易くなり、また、歪点が低下し易くなる。更に、ガラスのKO含有量が多過ぎると、酸によるエッチング工程において、アルカリ成分が溶出し易くなる。
アルカリ金属酸化物の合計がガラスに占める割合、即ち、ガラスのアルカリ金属酸化物含有量は、0乃至10%の範囲内にあることが好ましい。アルカリ金属酸化物含有量は、5%以下であることがより好ましく、0%であることが更に好ましい。
ガラスは、要求される特性を損なわない範囲で、金属酸化物などのその他の成分を更に含むことができる。その他成分の合計がガラスに占める割合、即ち、その他成分(残部)の量は、0乃至10%の範囲内にあることが好ましく、0乃至5%の範囲内にあることがより好ましく、0%であることが更に好ましい。
その他成分としての金属酸化物は、例えば、ZnOである。ZnOは、屈折率、歪点を高める成分であるとともに、高温粘度を低下させる成分である。ガラスにZnOを多量に導入すると、液相温度が上昇して、耐失透性が低下し易くなる。その他成分は、ZnOと不可避的不純物との組み合わせであってもよい。
PbOは、ガラスの融点を低下させる成分である。PbOは、環境負荷物質であるため、実質的な導入は避けるべきである。従って、ガラスのPbO含有量は、不可避的な量とすべきである。
ガラス基板の厚さは、100乃至1000μmの範囲内とすることが好ましく、300乃至800μmの範囲内とすることがより好ましい。ガラス基板を薄くすると、強度が低下する。厚いガラス基板は、個片化や貫通孔の形成のための湿式エッチングに長時間を要するか、又は、個片化や貫通孔の形成が難しい。
以下の表1に組成及び厚さを示すガラス基板A乃至Dを準備した。これらガラス基板A乃至Dを使用して、以下に説明する試験を行った。
Figure 2021146405
<試験1>
ガラス基板A乃至Dの各々に、湿式エッチングを施した。エッチング液としては、フッ酸を使用した。エッチングの温度及び時間は、それぞれ、28℃及び60分とした。
その後、各ガラス基板の厚さを測定し、エッチングによってエッチングされたガラスの厚さを求めた。そして、このエッチングされたガラスの厚さとエッチング時間とから、エッチングレートを算出した。結果を以下の表2に示す。
Figure 2021146405
表2において、「×」はエッチングレートが20μm/h未満であったことを表し、「○」はエッチングレートが20μm/h以上であったことを表している。
表2に示すように、ガラス基板Aを使用した場合、十分なエッチングレートを達成できなかった。これに対し、ガラス基板B乃至Cを使用した場合、十分なエッチングレートを達成できた。
<試験2>
ガラス基板A乃至Dの各々に、レーザビームを照射して変質部を生じさせた。ここでは、個片化において行うのと同様に、レーザビームは十字パターンで走査した。レーザビームの照射は、以下の条件で行った。即ち、フェムト秒レーザを使用し、波長を1550nm、パルス幅を500fs、パワーを10W、パルスの繰り返し周波数を20kHzとしてレーザビームを照射した。そして、レーザビーム照射後の各ガラス基板を光学顕微鏡で撮像し、チッピングの発生状況を調べた。
次に、各ガラス基板に、湿式エッチングを施した。エッチング条件は、貫通孔が形成されるまでエッチング時間を延長したこと以外は、試験1と同様とした。そして、エッチング後の各ガラス基板の表面(レーザビームを照射した面)及び裏面を光学顕微鏡で撮像し、エッチングによって生じた貫通孔の開口部の形状精度を調べた。
これら結果を、以下の表3及び図4乃至図19に示す。
図4及び図5は、それぞれ、レーザビームを十字パターンで走査した直後のガラス基板Aを100倍及び800倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図6及び図7は、それぞれ、レーザビームを十字パターンで走査した直後のガラス基板Bを100倍及び800倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図8及び図9は、それぞれ、レーザビームを十字パターンで走査した直後のガラス基板Cを100倍及び800倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図10及び図11は、それぞれ、レーザビームを十字パターンで走査した直後のガラス基板Dを100倍及び800倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。
図12及び図13は、それぞれ、レーザビームを十字パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Aの表面及び裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図14及び図15は、それぞれ、レーザビームを十字パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Bの表面及び裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図16及び図17は、それぞれ、レーザビームを十字パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Cの表面及び裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図18及び図19は、それぞれ、レーザビームを十字パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Dの表面及び裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。
Figure 2021146405
表3において、チッピングに関する「×」の評価は、チッピングが20μm以上の寸法で生じたことを表し、チッピングに関する「○」の評価は、チッピングの寸法が20μm未満であったことを表している。チッピングが大きな寸法で生じると、そのままの形状で等方的にエッチングされるため、MEMS形成の工程に悪影響を及ぼし、外観においても不良となる。また、表3において、形状精度に関する「×」の評価は、湿式エッチング後のパターンが十字パターンから変形した形状であったことを表し、形状精度に関する「○」の評価は、湿式エッチング後のパターンが十字パターンから変形していない形状であったことを表している。形状精度が悪いと個片化や直線の加工部で不具合を生じる。
表3並びに図4及び図5に示すように、ガラス基板Aを使用した場合、チッピングが顕著に生じた。これに対し、ガラス基板B乃至Cを使用した場合、表3及び図6乃至図11に示すように、チッピングは殆ど発生しなかった。
また、表3及び図12乃至図17に示すように、ガラス基板A乃至Cを使用した場合、高い形状精度を達成できた。これに対し、ガラス基板Dを使用した場合、表3並びに図18及び図19に示すように、高い形状精度を達成できなかった。
<試験3>
ガラス基板A乃至Dの各々に、レーザビームを照射した。ここでは、MEMS素子に対応して設ける貫通孔の形成と同様に、レーザビームは直径が300μmの円パターンで走査した。これ以外は、レーザビームの照射は、試験2と同様の条件で行った。そして、レーザビーム照射後の各ガラス基板の表面(レーザビームを照射した面)及び裏面を光学顕微鏡で撮像し、変質部の均一性を調べた。
次に、各ガラス基板に、湿式エッチングを施した。エッチング条件は、貫通孔が形成されるまでエッチング時間を延長したこと以外は、試験1と同様とした。そして、エッチング後の各ガラス基板の表面(レーザビームを照射した面)及び裏面を光学顕微鏡で撮像し、エッチングによって生じた貫通孔の開口部の真円度を調べた。なお、「開口部の真円度」は、開口部の輪郭を同心の2つの円で挟んだ場合であって、それら円の距離が最小となるときにおける2つの円の半径の比率を百分率で表したものである。
これら結果を、以下の表4及び図20乃至図35に示す。
図20及び図21は、それぞれ、レーザビームを円パターンで走査した直後のガラス基板Aの表面及び裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図22及び図23は、それぞれ、レーザビームを円パターンで走査した直後のガラス基板Bの表面及び裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図24及び図25は、それぞれ、レーザビームを円パターンで走査した直後のガラス基板Cの表面及び裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図26及び図27は、それぞれ、レーザビームを円パターンで走査した直後のガラス基板Dの表面及び裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。
図28及び図29は、それぞれ、レーザビームを円パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Aの表面及び裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図30及び図31は、それぞれ、レーザビームを円パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Bの表面及び裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図32及び図33は、それぞれ、レーザビームを円パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Cの表面及び裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図34及び図35は、それぞれ、レーザビームを円パターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Dの表面及び裏面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。
Figure 2021146405
表4において、均一性に関する「×」の評価は、変質部が不均一又は不明瞭に形成されたことを表し、均一性に関する「○」の評価は変質部が均一且つ明瞭に形成されたことを表している。また、表4において、形状精度に関する「×」の評価は、表面及び裏面の少なくとも一方で、貫通孔の開口部の真円度が80%未満であったことを表し、形状精度に関する「○」の評価は、表面及び裏面の双方で、貫通孔の開口部の真円度が80%以上であったことを表している。
表4並びに図20及び図21に示すように、ガラス基板Aを使用した場合、変質部を均一又は明瞭に形成することができなかった。これに対し、ガラス基板B乃至Cを使用した場合、表4及び図22乃至図27に示すように、変質部を均一且つ明瞭に形成することができた。
また、表4及び図28乃至図33に示すように、ガラス基板A乃至Cを使用した場合、高い形状精度を達成できた。これに対し、ガラス基板Dを使用した場合、表4並びに図34及び図35に示すように、高い形状精度を達成できなかった。
<試験4>
ガラス基板A乃至Dの各々に、レーザビームを照射した。ここでは、レーザビームは走査せずに、一点に対してのみ照射した。即ち、ここでは、レーザビームはドットパターンで照射した。これ以外は、レーザビームの照射は、試験2と同様の条件で行った。そして、レーザビーム照射後の各ガラス基板の表面(レーザビームを照射した面)及び裏面を光学顕微鏡で撮像し、レーザビームを照射した部分における変質の程度を調べた。
次に、各ガラス基板に、湿式エッチングを施した。エッチング条件は、貫通孔が形成されるまでエッチング時間を延長したこと以外は、試験1と同様とした。そして、エッチング後の各ガラス基板の表面(レーザビームを照射した面)及び裏面を光学顕微鏡で撮像し、エッチングによって生じた貫通孔の開口部の真円度を調べた。更に、エッチング後の各ガラス基板の断面を、光学顕微鏡及び走査電子顕微鏡で撮像し、貫通孔の側壁がガラス基板の主面に対して成す角度を傾斜角として求めた。
これら結果を、以下の表5及び図36乃至図56に示す。
図36は、レーザビームをドットパターンで走査した直後のガラス基板Aの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図37及び図38は、それぞれ、レーザビームをドットパターンで走査した直後のガラス基板Bの表面及び裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図39は、レーザビームをドットパターンで走査した直後のガラス基板Cの裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図40及び図41は、それぞれ、レーザビームをドットパターンで走査した直後のガラス基板Dの表面及び裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。なお、レーザビーム照射直後のガラス基板A及びCについては、表面に変質部は確認されなかったため、表面の光学顕微鏡写真を省略している。
図42及び図43は、それぞれ、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Aの表面及び裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図44及び図45は、それぞれ、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Bの表面及び裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図46及び図47は、それぞれ、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Cの表面及び裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。図48及び図49は、それぞれ、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Dの表面及び裏面を200倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。
図50及び図51は、それぞれ、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Aの断面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真及び走査電子顕微鏡写真である。図52及び図53は、それぞれ、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Bの断面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真及び走査電子顕微鏡写真である。図54及び図55は、それぞれ、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Cの断面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真及び走査電子顕微鏡写真である。図56は、レーザビームをドットパターンで走査し、その後、湿式エッチングを施したガラス基板Dの断面を100倍の倍率で撮像した光学顕微鏡写真である。
Figure 2021146405
表5において、変質の程度に関する「×」の評価は、変質部が不十分又は不明瞭に形成されたことを表し、変質の程度に関する「○」の評価は、変質部が十分且つ明瞭に形成されたことを表している。また、表5において、表面及び裏面での形状精度に関する評価基準は、表4における形状精度に関する評価基準と同様である。また、表5において、傾斜角の欄には、光学顕微鏡写真から得られた傾斜角と、走査電子顕微鏡写真から得られた傾斜角とをこの順に記載している。そして、表5において、断面での形状精度に関する「×」の評価は、光学顕微鏡写真から得られた傾斜角及び走査電子顕微鏡写真から得られた傾斜角の少なくとも一方が80°未満であったことを表し、断面での形状精度に関する「△」の評価は、光学顕微鏡写真から得られた傾斜角及び走査電子顕微鏡写真から得られた傾斜角の双方が80°以上85°未満の範囲内であったことを表し、断面での形状精度に関する「○」の評価は、光学顕微鏡写真から得られた傾斜角及び走査電子顕微鏡写真から得られた傾斜角の双方が85乃至90°の範囲内にあったことを表している。
表5及び図36に示すように、ガラス基板Aを使用した場合、レーザビーム照射部で十分な変質を生じさせることができなかった。これに対し、ガラス基板B乃至Cを使用した場合、表5及び図37乃至図41に示すように、レーザビーム照射部で十分な変質を生じさせることができた。
また、表5及び図42乃至図49に示すように、ガラス基板A乃至Dを使用した何れの場合でも、表面及び裏面の双方において高い形状精度を達成できた。
そして、表5及び図50乃至図53に示すように、ガラス基板A及びBを使用した場合、断面において特に高い形状精度を達成できた。また、表5並びに図54及び図55に示すように、ガラス基板Cを使用した場合、断面において高い形状精度を達成できた。これに対し、ガラス基板Dを使用した場合、表5並びに図56に示すように、断面において高い形状精度を達成できなかった。傾斜角が大きいと、例えば、個片化の際にエッチングすべき領域の幅を広くする必要があり、それ故、1枚の大判ガラス基板から製造可能なMEMSデバイスの数を多くすることが難しい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…MEMSモジュール、10…配線基板、11…絶縁基板、11H1…孔、11H2…孔、12…配線パターン、13…パッド、14…端子、20…MEMSデバイス、21…ガラス基板、21H…貫通孔、22…MEMS素子、22C…空洞、23…端子、24…端子、25…絶縁層、26…絶縁層、30…集積回路、41…ボンディングワイヤ、42…バンプ、50…リッド、220…メンブレン、220A…絶縁層、220B…導電層、220C…絶縁層、223…バックプレート、223A…導電層、223B…絶縁層、223C…保護層、223H…貫通孔。

Claims (8)

  1. 湿式エッチングによって加工されたガラス基板と、
    前記ガラス基板上に設けられたMEMS素子と
    を備え、前記ガラス基板は以下の組成:
    SiO 55乃至85質量%、
    Al 1乃至20質量%、
    5乃至18質量%、
    MgO+CaO+BaO 0乃至15質量%、
    アルカリ金属酸化物 0乃至10質量%、及び
    その他成分 0乃至10質量%
    を有するMEMSデバイス。
  2. 前記ガラス基板は以下の組成:
    SiO 70乃至85質量%、
    Al 1乃至10質量%、
    8乃至18質量%、
    MgO+CaO+BaO 0乃至5質量%、
    アルカリ金属酸化物 0乃至5質量%、及び
    その他成分 0乃至5質量%
    を有する請求項1に記載のMEMSデバイス。
  3. 前記ガラス基板は、MgO、CaO及びBaOを含まない請求項1又は2に記載のMEMSデバイス。
  4. 前記ガラス基板は、SiOとAlとBとを合計で86乃至97質量%の量で含有した請求項1乃至3の何れか1項に記載のMEMSデバイス。
  5. 前記ガラス基板は、前記湿式エッチングによって加工された端面を有する請求項1乃至4の何れか1項に記載のMEMSデバイス。
  6. 前記ガラス基板は、前記湿式エッチングによって加工された貫通孔を有する請求項1乃至5の何れか1項に記載のMEMSデバイス。
  7. 前記MEMS素子は、前記貫通孔の位置に設けられた請求項6に記載のMEMSデバイス。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載のMEMSデバイスと、前記MEMSデバイスが実装された配線基板とを備えたMEMSモジュール。
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