JP2021145632A - 丸篭内貝類取出し装置、および丸篭内貝類取出し方法 - Google Patents

丸篭内貝類取出し装置、および丸篭内貝類取出し方法 Download PDF

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茂 中村
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Abstract

【課題】貝類養殖等に用いられる丸篭の中から、貝類を確実にかつ効率的に取出すことができ、作業を迅速化でき、作業者の労力を大幅に軽減でき、必要人員も軽減できる実用性の高い丸篭内貝類取出し装置を提供すること。【解決手段】丸篭内貝類取出し装置10は、縦方向に複数段に仕切られていて各段に開口部のある貝類収容用篭(丸篭)内から貝類を取り出すための装置であり、丸篭を下方から支持する一対の支持レール5、5、支持レール5、5に支持された状態の丸篭を下方から打撃する一対の打撃バー4、4、打撃バー4、4を上下に駆動する打撃バー駆動手段3とを備えてなる構成である。【選択図】図1

Description

本発明は丸篭内貝類取出し装置、および丸篭内貝類取出し方法に係り、特に、貝類養殖等に用いられる丸篭の中から貝類を確実に、かつ効率よく取出すことのできる、丸篭内貝類取出し装置等に関するものである。
ホタテ貝養殖の現場においては従来、作業省力化の要望が高い。特に、貝の成長に合わせて養殖篭から貝を取出しては入れ直す作業、最終的に出荷のために篭から貝を取出す作業など、養殖篭からの貝の取出し作業は、篭が相当の重量になることもあってかなりの重労働である。かかる状況を踏まえて出願人は、養殖篭から対象物を効率的に取出すことができ、作業を迅速化でき、作業者の労力を大幅に軽減できる実用的な装置を開示した(後記特許文献1)。
しかし、パールネットを対象とするこの発明にも下記の要改善点があった。
a.内容物によって相応重量のある篭を所定の高さまで持って行って篭係止手段に掛ける動作を、人力により行わなくてはならず、それが相当の重労働であること。
b.従前の装置に比べればコンパクトであるとは言え、未だ相当のサイズであり、小規模事業者などには導入しにくく、よりコンパクトなサイズが求められていること。
c.事業者の事業規模に拘わらず、船上、陸上のいずれにおいても、場所を選ばず、相当に狭小な場所でも随時使用可能であるような、コンパクトさおよび臨機対応性が求められていること。
d.篭を装置に供する際の方法を、より簡便な方式にできればより便利になること。
e.装置構成自体をより簡素にして、製造コスト・提供価格を低減でき、かつメンテナンス負担も軽減できる装置が求められていること。
出願人はこれらの点の改善に取り組み、上方位置での篭係止手段を設けずに搬送部に篭を載置するだけで自動的な振るい(ほろい)作用を受けて貝類をより円滑に取り出せる方式に想到し、下記《1》〜《21》を内容とする改良発明について、さらに特許出願を行った(後掲特許文献2)。
《1》 略四角錐状で斜稜上に開口部が設けられている貝類養殖用の篭(パールネット。ネット。)から貝類を取出すための貝類取出し装置であって、ネットを下方から支持して搬送する搬送部と、該搬送部により搬送されるネットを上方から押さえるネット押さえ部と、該搬送部により搬送されるネットを下方から連続的に叩き打つ打撃部と、該打撃部を上下駆動する上下駆動手段とを備えてなり、該搬送部は、ネットがその開口部を下方に向けて載置される左右一対の無端軌道と、該無端軌道を駆動する搬送駆動手段とを備えてなることを特徴とする、貝類取出し装置。
《2》 前記ネット押さえ部は前記無端軌道の駆動方向と同方向に左右一対設けられており、該ネット押さえ部と前記無端軌道はその間にネットを差込み得る程度以上に離間して設けられていることを特徴とする、《1》に記載の貝類取出し装置。
《3》 前記ネット押さえ部は前記打撃部による衝撃を吸収する緩衝構造を備えていることを特徴とする、《1》または《2》に記載の貝類取出し装置。
《4》 前記緩衝構造は前記ネット押さえ部が受けた衝撃を揺動に変換する機構であることを特徴とする、《3》に記載の貝類取出し装置。
《5》 前記打撃部は前記ネット押さえ部の直下位置に左右一対設けられていることを特徴とする、《1》〜《4》のいずれかに記載の貝類取出し装置。
《6》 前記ネット押さえ部および打撃部はいずれもバー構造(以下、前者を「押さえバー」、後者を「打撃バー」ともいう。)であることを特徴とする、《1》〜《5》のいずれかに記載の貝類取出し装置。
《7》 前記無端軌道はネットの搬送方向に向かい仰角をもって設けられていることを特徴とする、《1》〜《6》のいずれかに記載の貝類取出し装置。
《8》 貝類取出し処理前のネットを所定姿勢にて待機させる待機部を備えていることを特徴とする、《1》〜《7》のいずれかに記載の貝類取出し装置。
《9》 前記ネット押さえ部のネット供給側端部はネットを導入しやすいよう上方への湾曲をもって形成されていることを特徴とする、《1》〜《8》のいずれかに記載の貝類取出し装置。
《10》 前記無端軌道には、載置されたネットの位置を規制するための凸状の規制手段が設けられていることを特徴とする、《1》〜《9》のいずれかに記載の貝類取出し装置。
《11》 貝類取出し処理後のネットを積み重ねておく処理後ネット載置部を備えていることを特徴とする、《1》〜《10》のいずれかに記載の貝類取出し装置。
《12》 前記無端軌道の下方に、取出された貝類をサイズにより選別する選別ユニットが設けられていることを特徴とする、《1》〜《11》のいずれかに記載の貝類取出し装置。
《13》 前記選別ユニットは、貝類をサイズにより選別するための一以上の篩い構造からなる篩い部と、該篩い部を振動する篩い部駆動手段とを備えてなることを特徴とする、《12》に記載の貝類取出し装置。
《14》 ネットから排出され落下する貝類を受けてこれを搬送先へと送る貝類搬送路が備えられていることを特徴とする、《1》〜《13》のいずれかに記載の貝類取出し装置。
《15》 前記貝類搬送路は供給方向に俯角をもって設けられていることを特徴とする、《14》に記載の貝類取出し装置。
《16》 前記貝類搬送路にはこれを振動させる振動手段、または水を流下させる流下手段の少なくともいずれかが設けられていることを特徴とする、《14》または《15》に記載の貝類取出し装置。
《17》 前記貝類搬送路の振動手段は、前記上下駆動手段または前記搬送駆動手段の少なくともいずれかと駆動源を共通とすることを特徴とする、《16》に記載の貝類取出し装置。
《18》 前記貝類搬送路の搬送先は前記選別ユニットであることを特徴とする、《12》または《13》に記載の貝類取出し装置。
8》に記載の貝類取出し装置。
《19》 前記篩い部駆動手段は、前記上下駆動手段または前記貝類搬送路の振動手段の少なくともいずれかと駆動源を共通とすることを特徴とする、《18》に記載の貝類取出し装置。
《20》 可搬式であることを特徴とする、《1》〜《19》のいずれかに記載の貝類取出し装置。
《21》 《1》〜《20》のいずれかに記載の貝類取出し装置を用いて行う貝類取出し方法であって、開口部が下方に向くようにネットを前記無端軌道と前記ネット押さえ部の間にセットし、貝類の取出し処理に供することを特徴とする、貝類取出し方法。
これらにより、従前の技術(特許文献1)にも増してネットから貝類を効率的に取出すことができ、作業を迅速化でき、作業者の労力を大幅に軽減、省力化することができた。しかもコンパクトであって広い設置面積を要せず、狭小な場所であっても随時設置して用いることのできる臨機対応性を備え、実用性が高いものとなった。しかし、上記特許文献2開示技術にもさらに改善を要する点がある。それは次の通りである。
f.無端軌道の搬送駆動手段は、後端側(ネット排出側)に配置して引っ張るように駆動するよりも、手前側(ネット供給側)に配置して押し出すように駆動する方式の方が円滑な駆動を行えるのだが、その場合、無端軌道を構成するベルトが走行中に基板上から逸脱したり蛇行したりすることがあり、そうすると良好・円滑な貝類取出しに支障が生じること。
g.ネットからの貝類取出しの効率、確実性をさらに高めたいこと。
h.装置への処理対象ネット供給方式をできる限り自動化し、労力をさらに軽減したいこと。
出願人は上記課題について検討し、上記f.についてはベルトの蛇行・逸脱を防ぐための防護帯を無端軌道側方に設けること、g.についてはネット排出側にネットを無端軌道から離脱させてネットが暫時停止した状態で打撃部によるほろい作用を受けられる構造とすること、h.についてはネット待機部を設けるとともにこれに連続してネットを無端軌道へと案内する構造を設けることによって解決できることに想到し、下記〔q1〕〜〔q28〕を内容とする改良発明について、さらに特許出願を行った(後掲特許文献2)。
〔q1〕 略四角錐状で斜稜上に開口部が設けられている貝類養殖用の篭(パールネット、ネット)から貝類を取出すための貝類取出し装置であって、ネットを下方から支持して搬送する搬送部と、該搬送部により搬送されるネットを上方から押さえるネット押さえ部と、該搬送部により搬送されるネットを下方から連続的に叩き打つ打撃部と、該打撃部を上下駆動する上下駆動手段と、を備えてなり、該搬送部は、ネットがその開口部を下方に向けて載置される左右一対の無端軌道と、該無端軌道を駆動する搬送駆動手段と、を備えてなり、該ネット押さえ部は該無端軌道の移動方向と同方向に左右一対設けられていて、該ネット押さえ部と該無端軌道はその間にネットの一部を差込み得る程度以上に離間して設けられており、該無端軌道のネット排出側には、ネットを該無端軌道上から離脱させてネットの搬送状態を停止させるネット停止部が設けられていることを特徴とする、貝類取出し装置。
〔q2〕 前記ネット停止部は、前記無端軌道に沿って設けられた、進行方向への仰角傾斜から始まる立ち上がり構造であることを特徴とする、〔q1〕に記載の貝類取出し装置。
〔q3〕 前記ネット停止部の箇所では、前記ネット押さえ部に連続してネット押さえ弛緩部が設けられていることを特徴とする、〔q1〕、〔q2〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q4〕 略四角錐状で斜稜上に開口部が設けられている貝類養殖用の篭から貝類を取出すための貝類取出し装置であって、ネットを下方から支持して搬送する搬送部と、該搬送部により搬送されるネットを上方から押さえるネット押さえ部と、該搬送部により搬送されるネットを下方から連続的に叩き打つ打撃部と、該打撃部を上下駆動する上下駆動手段と、を備えてなり、該搬送部は、ネットがその開口部を下方に向けて載置される左右一対の無端軌道と、該無端軌道を駆動する搬送駆動手段と、を備えてなり、該ネット押さえ部は該無端軌道の移動方向と同方向に左右一対設けられていて、該ネット押さえ部と該無端軌道はその間にネットの一部を差込み得る程度以上に離間して設けられており、また、貝類取出し処理前のネットを待機させる本装置と一体のまたは本装置に着脱可能な待機部を備えており、該待機部に連続して、前記ネット押さえ部と前記無端軌道の間へのネットの差し込みを案内するネット導入部が設けられていることを特徴とする、貝類取出し装置。
〔q5〕 貝類取出し処理前のネットを待機させる待機部を備えており、該待機部に連続して、前記ネット押さえ部と前記無端軌道の間へのネットの差し込みを案内するネット導入部が設けられていることを特徴とする、〔q1〕〜〔q3〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q6〕 前記ネット導入部は、前記待機部に置かれたネット連続体(複数のネットが直列に連結してなる物。)を前記無端軌道側へと送り込む回転手段と、該回転手段によって前傾姿勢となり該無端軌道側へと倒れ込んでいくネットの姿勢を規制して該無端軌道へと案内するガイド手段とを備えてなることを特徴とする、〔q4〕、〔q5〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q7〕 前記回転手段は一段または複数段のローラー(複数本数のローラーからなるローラー群である場合を含む。)であり、前記ガイド手段は、底部の1角部で立つネットの該1角部に隣接しない上部2辺をそれぞれ外方から支持する一対の辺支持構造であることを特徴とする、〔q6〕に記載の貝類取出し装置。
〔q8〕 前記一対の辺支持構造は垂下されて揺動可能に設けられた一対のバー構造(暖簾バー)であり、両バーの間を暖簾を潜らせるようにして前記無端軌道へのネット導入をなさしめることを特徴とする、〔q7〕に記載の貝類取出し装置。
〔q9〕 前記待機部は、貝類取出し処理前のネットを所定姿勢にて待機させる断面略V字状の形態を備えていることを特徴とする、〔q4〕〜〔q8〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q10〕 両無端軌道の外側の少なくとも一部には、該無端軌道の逸脱や蛇行が生じないように規制する防護帯が設けられていることを特徴とする、〔q1〕〜〔q9〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q11〕 前記防護帯は板状構造であることを特徴とする、〔q10〕に記載の貝類取出し装置。
〔q12〕 前記打撃部は両ネット押さえ部の下方に左右一対設けられており、該ネット押さえ部および該打撃部はいずれもバー構造(それぞれ、押さえバー、打撃バー)であることを特徴とする、〔q1〕〜〔q11〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q13〕 前記打撃部は両ネット押さえ部の直下よりも内側の位置に設けられていることを特徴とする、〔q12〕に記載の貝類取出し装置。
〔q14〕 前記無端軌道には、載置されたネットの移動を規制して載置状態を安定化するための凸状の規制手段が設けられていることを特徴とする、〔q1〕〜〔q13〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q15〕 前記ネット押さえ部は前記打撃部による衝撃を吸収する緩衝構造を備えており、該緩衝構造は前記ネット押さえ部が受けた衝撃を揺動に変換する機構であることを特徴とする、〔q1〕〜〔q14〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q16〕 前記無端軌道はネットの搬送方向に向かい仰角をもって設けられていることを特徴とする、〔q1〕〜〔q15〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q17〕 前記ネット押さえ部のネット供給側端部はネットを導入しやすいよう上方への開きをもって形成されていることを特徴とする、〔q1〕〜〔q16〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q18〕 貝類取出し処理後のネットを積み重ねておく本装置と一体のまたは本装置に着脱可能な処理後ネット載置部を備えていることを特徴とする、〔q1〕〜〔q17〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q19〕 前記無端軌道の下方に、取出された貝類をサイズにより選別する選別ユニットが設けられていることを特徴とする、〔q1〕〜〔q18〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q20〕 前記選別ユニットは、貝類をサイズにより選別するための一以上の篩い構造からなる篩い部と、該篩い部を振動する篩い部駆動手段とを備えてなることを特徴とする、〔q19〕に記載の貝類取出し装置。
〔q21〕 ネットから排出され落下する貝類を受けてこれを搬送先へと送る貝類搬送路が備えられていることを特徴とする、〔q1〕〜〔q20〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q22〕 前記貝類搬送路は搬送方向に俯角をもって設けられている樋構造であり、該樋構造を振動させる振動手段、または水を流下させる流下手段の少なくともいずれかが設けられていることを特徴とする、〔q21〕に記載の貝類取出し装置。
〔q23〕 前記貝類搬送路の振動手段は、前記上下駆動手段または前記搬送駆動手段の少なくともいずれかと駆動源を共通とすることを特徴とする、〔q22〕に記載の貝類取出し装置。
〔q24〕 前記貝類搬送路の搬送先は前記選別ユニットであることを特徴とする、〔q22〕、〔q23〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q25〕 前記貝類搬送路は一の無端軌道、または無端軌道が連続して複数設けられる無端軌道列であることを特徴とする、〔q21〕に記載の貝類取出し装置。
〔q26〕 前記貝類搬送路の搬送駆動手段は、前記上下駆動手段または前記搬送駆動手段の少なくともいずれかと駆動源を共通とすることを特徴とする、〔q25〕に記載の貝類取出し装置。
〔q27〕 可搬式であることを特徴とする、〔q1〕〜〔q26〕のいずれかに記載の貝類取出し装置。
〔q28〕 〔q1〕〜〔q27〕のいずれかに記載の貝類取出し装置を用いて行う貝類取出し方法であって、貝類が入っているネットを開口部が下方に向くように前記無端軌道と前記ネット押さえ部の間にセットし、ついで本装置の作用によって貝類をネットから排出させることを特徴とする、貝類取出し方法。
〔q1〕〜〔q28〕の貝類取出し装置によれば、無端軌道をより安定性高く円滑に走行させることができ、また所定形態によってはネットから貝類を効率的にかつ確実性高く取出すことができ、さらに所定の別形態によっては処理対象のネットの供給をできる限り自動化でき、それにより作業労力を一層軽減し、省力化することができることが実証された。
特開2017−139987号公報「対象物取出し装置、対象物取出し方法、および対象物取出し選別方法」 特願2019−11834号「貝類取出し装置、および貝類取出し方法」(本願出願時に未公開) 特願2019−240036号「貝類取出し装置および貝類取出し方法」(本願出願時に未公開)
しかし、上記特許文献3開示発明では不十分な点もある。それは、当該発明の貝類取出し対象とする篭がパールネットであり、縦方向に複数段に仕切られていて各段に開口部のある貝類収容用篭、いわゆる丸篭には適用できないということである。ホタテ貝の養殖には丸篭も多く用いられているが、パールネット同様に作業省力化の要望が高い。養殖ホタテ貝の主産地は北海道と青森県だが、前者では約4m長の20段程度を有するもの、後者では約2m長の10段程度を有するものが多用され、いずれも、船上ではなく地上にて使用されることが多い。貝の成長に合わせて丸篭から貝を取出し、入れ直す作業、最終的に出荷のために篭から貝を取出す作業など、篭からの貝の取出し作業は篭が相当の重量になることもあってかなりの重労働である。
そこで、丸篭用の取出し装置(ほろい装置)も提供され、使用されている。20段―約4m長の丸篭の場合は通常、3人ほどの作業者が装置に張り付いて作業するが、取出し効果は決して十分ではない。パールネットにおいて実現できたようなレベルの、便利で操作も簡単な、貝類取出し効率の高い、丸篭対応貝類取出し技術が求められている。さらには、必要作業人員数も軽減できればなおよい。
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点を踏まえ、貝類養殖等に用いられる丸篭の中から、貝類を確実に、かつ効率的に取出すことができ、作業を迅速化でき、作業者の労力を大幅に軽減でき、必要人員も軽減できる、実用性の高い丸篭内貝類取出し装置、および丸篭内貝類取出し方法を提供することである。
本願発明者は上記課題について検討した。その結果、上記特許文献2および3に開示した発明装置を基礎とし、より丸篭に適した篭支持構造と使用方法を適用することによって解決できることに想到し、装置の試作と試験を経て本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
〔1〕 縦方向に複数段に仕切られていて各段に開口部のある貝類収容用篭(以下「丸篭」という。)内から貝類を取り出すための装置であって、丸篭を下方から支持する一対の支持レールと、該支持レールに支持された状態の丸篭を下方から打撃する一対の打撃バーと、該打撃バーを上下に駆動する打撃バー駆動手段とを備えてなることを特徴とする、丸篭内貝類取出し装置。
〔2〕 前記一対の打撃バーは丸篭に対して同時に打撃を行うよう前記打撃バー駆動手段により駆動されることを特徴とする、〔1〕に記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔3〕 前記打撃バー駆動手段は、回転運動を往復直線運動に変換する機構を用いて前記打撃バーを上下に駆動することを特徴とする、〔1〕、〔2〕のいずれかに記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔4〕 前記打撃バーは往復回動運動(揺動)により丸篭を打撃することを特徴とする、〔3〕に記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔5〕 一対の前記支持レールは、これに丸篭を載せた状態で滑らせて移動させることのできる構造であることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕のいずれかに記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔6〕 前記支持レールは、丸篭を本装置に導入する導入部と、該導入部と連続していて丸篭に対する打撃処理がなされる取出し部と、該取出し部と連続していて貝類取出し後の丸篭が排出される排出部とからなることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕のいずれかに記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔7〕 前記支持レールの導入部は進行方向に仰角をもって、排出部は進行方向に俯角をもって形成されていることを特徴とする、〔6〕に記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔8〕 前記支持レールの取出し部は、進行方向に向かって前記排出部よりも緩やかな俯角をもって形成されていることを特徴とする、〔7〕に記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔9〕 前記支持レールの取出し部は、進行方向に向かって前記導入部よりも緩やかな仰角をもって形成されていることを特徴とする、〔7〕に記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔10〕 前記支持レールの導入部および取出し部は進行方向に仰角をもって形成されていることを特徴とする、〔6〕に記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔11〕 前記支持レールの取出し部の末端位置には丸篭を係止するための係止部が設けられていることを特徴とする、〔10〕に記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔12〕 前記支持レール下方に丸篭から取り出された貝類を受ける貝受け部が設けられていることを特徴とする〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕、〔8〕、〔9〕、〔10〕、〔11〕のいずれかに記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔13〕 前記貝受け部が貝を搬送先へと送る貝類搬送路であることを特徴とする、〔12〕に記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔14〕 前記貝類搬送路は無端軌道であることを特徴とする、〔13〕に記載の丸篭内貝類取出し装置。
〔15〕 前記支持レールが丸篭を本装置に導入する導入部・該導入部と連続していて丸篭に対する打撃処理がなされる取出し部・該取出し部と連続していて貝類取出し後の丸篭が排出される排出部とからなる構成の〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕、〔8〕、〔9〕、〔10〕、〔11〕、〔12〕、〔13〕、〔14〕のいずれかに記載の丸篭内貝類取出し装置を用いて行う貝類取出し方法であって、貝類が入っている丸篭を開口部が下を向く姿勢で該導入部から引き摺り上げる引き上げ過程、および該引き上げ過程により該取り出し部まで引き上げられた丸篭を該丸篭内貝類取出し装置の打撃作用に供する取出し過程を備えてなることを特徴とする、丸篭内貝類取出し方法。
本発明の丸篭内貝類取出し装置、および丸篭内貝類取出し方法は上述のような各形態として構成されるため、これらによれば、、貝類養殖等に用いられる丸篭の中から、貝類を確実かつ効率的に取出すことができる。また、丸篭からの取出し作業を迅速化でき、作業者の労力を大幅に軽減でき、必要人員も軽減することができる。従来提供されている丸篭用の貝類取出し装置では、たとえば20段(約4m)の丸篭から取出し処理を行うには3人の人員が必要である。しかし本発明装置では、20段でも30段でも、丸篭の段数の多少に関係なく、1人で作業することが十分に可能である。
さらに、本発明丸篭内貝類取出し装置はコンパクトに構成することが可能である。高さはせいぜい60〜70cm程度、これに丸篭を載せた状態でも1m程度である。また、10段(約2m長)の丸篭であれば長さも1m20cm程度であり、省スペースな上、運搬・設置・保管にも便利である。また、本発明装置は基本的に丸篭のセットを人力で容易に行える構造であり、ベルトコンベア等の無端軌道を具備しないため、その駆動源が不要であり、全体構造にさほど複雑な点がなく、したがって保守管理作業や修理も容易である。以上の通り本発明装置は、高い実用性を備えた装置である。
本発明丸篭内貝類取出し装置の基本構成を概念的に示す正面視の説明図である。 丸篭の構造を示す斜視の説明図である。 本発明丸篭内貝類取出し装置の基本構成、および貝類を収容している丸篭の構造を概念的に示す上面視の説明図である。 図2中の(b)丸篭が(a)本発明丸篭内貝類取出し装置上に載置されている状態を示す上面視の説明図である。 図1〜3に示した本発明丸篭内貝類取出し装置の作用を順に示す正面視の説明図である(その1)。 図1〜3に示した本発明丸篭内貝類取出し装置の作用を順に示す正面視の説明図である(その2)。 図1〜3に示した本発明丸篭内貝類取出し装置の作用を順に示す正面視の説明図である(その3)。 図1〜3に示した本発明丸篭内貝類取出し装置の作用を順に示す正面視の説明図である(その4)。 本発明丸篭内貝類取出し装置の作用を示す側断面視の説明図である(その1)。 本発明丸篭内貝類取出し装置の作用を示す側断面視の説明図である(その1)。 本発明丸篭内貝類取出し装置に係る打撃バー駆動方式を概念的に示す説明図である。 スロープ構造を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の構成および作用を概念的に示す正面視の説明図である(その1)。 スロープ構造を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の構成および作用を概念的に示す正面視の説明図である(その2)。 スロープ構造を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の第二構成例および作用を概念的に示す正面視の説明図である(その1)。 スロープ構造を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の第二構成例および作用を概念的に示す正面視の説明図である(その2)。 スロープ構造を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の第三構成例および作用を概念的に示す正面視の説明図である(その1)。 スロープ構造を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の第三構成例および作用を概念的に示す正面視の説明図である(その2)。 スロープ構造を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の第四構成例および作用を概念的に示す正面視の説明図である。 係止部を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の構成および作用を概念的に示す正面視の説明図である(その1)。 係止部を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の構成および作用を概念的に示す正面視の説明図である(その2)。 貝受け部を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の構成および作用を概念的に示す正面視の説明図である。 貝類搬送路を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の構成および作用を概念的に示す上面視の説明図である。 本発明丸篭内貝類取出し方法の構成を概念的に示すフロー図である。 本発明丸篭内貝類取出し装置に係る打撃バーの構成例を概念的に示す上面視の説明図である。 図18に示した打撃バーの作用を順に示す側面視の説明図である(その1)。 図18に示した打撃バーの作用を順に示す側面視の説明図である(その2)。 図18に示した打撃バーの作用を順に示す側面視の説明図である(その3)。 本発明丸篭内貝類取出し装置の実施例を示す正面視の説明図である。
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明丸篭内貝類取出し装置の基本構成を概念的に示す正面視の説明図である。また、図1−2は丸篭の構造を示す斜視の説明図である。これらに示すように本丸篭内貝類取出し装置10は、縦方向に複数段(仕切られた篭体)m1、m2、・・・に仕切られていて各段m1等に開口部k1、k2、・・・のある貝類収容用篭(丸篭)M内から貝類を取り出すための装置であり、丸篭Mを下方から支持する一対の支持レール5、5と、支持レール5、5に支持された状態の丸篭Mを下方から打撃する一対の打撃バー4、4と、打撃バー4、4を上下に駆動する打撃バー駆動手段3とを備えてなることを、主たる構成とする。なお図中の符号9で示す要素は、本装置10全体の構成を支持する支持構造であり、その形態は任意である。すなわち、本概念的説明図から想起される「筐体」構造であることに限定されない。たとえばフレーム構造であってもよい。要するに、本装置10全体を一体になり立たせるべく支持する構造であれば、全て該当する。
かかる構成の本丸篭内貝類取出し装置10では、支持レール5、5の上に丸篭Mが載せられた状態で打撃バー駆動手段3によって打撃バー4、4が上下方向に往復運動するよう駆動され、打撃バー4の衝撃力によって丸篭M内に収容されている貝類が各段m1、m2、・・・の開口部k1、k2、・・・等から外部へと排出されることによって、貝類取出しがなされる。かかる作用について、さらに図を用いて説明する。
図2は、本発明丸篭内貝類取出し装置の基本構成、および貝類を収容している丸篭の構造を概念的に示す上面視の説明図である。また、図3は図2中の(b)丸篭が(a)本発明丸篭内貝類取出し装置上に載置されている状態を示す上面視の説明図である。図2中の(a)に示す本装置10の支持レール5、5に、同(b)に示す貝類Sの収容された丸篭Mが載せられて、図3に示すような載置状態となる。なお、上掲各図を含め図中の丸篭Mの段数は例示であり、本発明装置10は丸篭Mの段数に拘わらず適用可能である(以下の各図でも同じ)。次に、かかる丸篭載置状態での本装置10の作用を説明する。
図4〜7は、図1〜3に示した本発明丸篭内貝類取出し装置の作用を順に示す正面視の説明図である(順にその1〜その4)。本装置10により得られる作用について、各図を用いて説明する。
その1(図4):本装置10の支持レール5、5上に対する貝類Sの収容された丸篭Mの載置状態がもうすぐ形成されるところであり、この時、既に打撃バー駆動手段3による打撃バー4、4の駆動が始まっていてもよいし、あるいは開始前であってもよい。複数個の丸篭M、M、・・・が連続処理されている最中であれば、打撃バー駆動手段3は通常、継続運転されている状態である。運転されている場合、打撃バー4には上下往復運動Udが生じている。なお丸篭Mは、各段の開口部が下方を向いている状態にて載置される。
なお、打撃バー4の上下往復運動Udは直線運動には限定されず、上側の地点と下側の地点の間を往復する運動であればよい。要するに、下方を向いている丸篭Mの開口部から貝類Sを排出させるために、往復運動の上側末端において支持レール5、5上に載置された丸篭Mの下部を打撃できる運動であればよい。本発明ではかかる上下往復運動Udを、特に、往復回動運動(揺動)方式とすることができるが、これについては図9等により後述する
その2(図5):本装置10の支持レール5、5上に丸篭Mが載置された状態で、打撃バー駆動手段3により打撃バー4、4は駆動されて上下往復運動Udが生じ、これによって打撃バー4、4による丸篭M下部に対する打撃が反復され、打撃の衝撃によって貝類S、S、・・・は丸篭M内部で位置変動し、開口部から排出される。なお本図では、打撃バー4は丸篭Mの下部をちょうど打撃した時点を示している。
その3(図6):図5同様、支持レール5、5上に丸篭Mが載置された状態で打撃バー4、4は駆動されて上下往復運動Udが生じ、これによって打撃バー4、4による丸篭M下部に対する打撃が反復され、打撃の衝撃によって貝類S、S、・・・は丸篭M内部で位置変動し、開口部から排出される。なお本図では、打撃バー4は丸篭Mから離れて下側末端またはその辺りにある時点を示している。かかる作用により丸篭M内の貝類Sは効率よくかつ迅速に取り出される。
その4(図7):本装置10からの貝類S取出し処理が完了し、空虚になった丸篭M0が支持レール5、5から排出された状態を示す。連続して処理すべき丸篭Mがある場合は、打撃バー4、4の上下往復運動Udはそのまま維持されて、次の篭Mの処理に供されるのがよい。処理が完了した場合は、打撃バー駆動手段3の運転が停止され、打撃バー4、4の上下往復運動Udは停止する。
なお、本発明丸篭内貝類取出し装置10では、処理対象である丸篭Mの載置や排出は、基本的に人力より行うことを主とする。自動搬送可能な無端軌道を敢えて用いず、人手によって丸篭Mの支持レール5、5上への引き上げ、載置、打撃バー4、4による打撃が行われている際の篭Mの保持、貝類S取出し後の丸篭Mの支持レール5、5からの排出、という各過程を行うのである。丸篭という、複数の仕切られた篭体(段)の直列状態があたかも一本の長い篭のように一体化された形態は比較的取り扱い性のよい形態である。したがって本装置10においては、これらの過程は、自動化に任せるよりもむしろ人手で行う方が円滑で効率的である。
なお、貝類取出し処理を行う際、丸篭Mを支持レール5、5上に停止させた状態で行うか、あるいは支持レール5、5上を適宜移動させながら行うか、停止―移動を使いながら行うか、は自由である。作業者が、取出し処理状況を見て確認しながら、適宜に取り扱えばよい。この点でも、本装置10における処理対象丸篭Mの載置・移動は、自動化よりも人力作業の方が適している。
また、本装置10の一対の支持レール5、5は、これに丸篭Mを載せた状態で滑らせて移動させることのできる構造とすることができ、またそのような構造とすることが推奨される。つまり、摩擦や抵抗の少ない表面構造・表面形状を備えた支持レール5とすることが望ましく、これはたとえばステンレス鋼製やアルミニウム製の棒材を用いて容易に製作、使用可能である。かかる構造によって、支持レール5、5上における人力による丸篭Mの載置、移動、保持を、負荷少なく、簡単かつ円滑に行うことができる。
なお、一対の支持レール5、5は、載置される丸篭Mの直径よりも短い距離で平行に離間して設けることとすることができ、それが望ましい。また、丸篭Mの繰り返される移動すなわち滑動による摩耗や損傷が、容易には生じないような物性の材料によって支持レール5を形成することが望ましい。
図8、8−2は、本発明丸篭内貝類取出し装置の作用を示す側断面視の説明図である(その1、その2)。図8中の(a)には、支持レール5、5上に貝類Sを収容した丸篭Mが載置されていて、まだ打撃バー4、4による作用を受ける前の状態が示されている。丸篭Mは、その開口部kを下方に向けた状態で載置されている。
図8中の(b)には、打撃バー4、4による丸篭M下方への打撃が行われている時点を示す。各打撃バー4は、その直前位置4p、すなわち下方末端部の位置から上昇移動Upして、丸篭Mの下方部を打撃する。その衝撃により、丸篭M内部の貝類Sは位置変動を起こし、開口部kからの排出が準備される。
図8−2には、打撃バー4、4が図8(b)の打撃を終えて下降移動Dnした状態、すなわち、打撃バー4の直前位置4p(図8(b)に示す位置)から元の下方端部位置まで戻った状態が示されている。このような、打撃バー4、4の上昇移動Up―下降移動Dnの繰り返しによって丸篭M内の貝類Sは変動し、下方に向けられた開口部kを通して落下、排出されていき、貝類取出しが実現される。
ここまで説明したように、打撃バー4は一対すなわち2本設けることがよい。1本のみであっても丸篭Mに対する打撃作用は生じ、開口部kからの落下、排出作用は得られるが、開口部kの両脇方向から均等に打撃がなされることにより、開口部kを中心にして集積している貝類S、S、・・・に対する左右からの均等な衝撃が伝わり、貝類Sの位置変動の方向や変動量における乱雑さが増加する状態、取出し効率の低いいわば暴れ状態の発生を抑制することができ、より制御された状態の位置変動、開口部kを通した落下、排出を期待できるからである。
また、打撃部4の材質、質量、強度、構造、形状等は特に限定されない。貝類Sを収容した丸篭Mに対して、内部の貝類を振るって開口部kから飛び出させることを、効率的かつ円滑にできる程度の衝撃を与えることができるものである限り、かつ、内部の貝類Sを損傷・破壊してしまわない程度の衝撃を与えられるものである限り、如何なる仕様であってもよい。また、打撃部4は支持レール5に対して平行に設けることとするのがよい。打撃バー駆動手段3による上下往復運動Udによる打撃を、打撃部4のできる限り全体に亘って生じるさせるため、つまり打撃のエネルギーを丸篭Mに対して十分に及ぼさせるためである。
打撃部4を打撃バー駆動手段3によって上下往復運動Udさせる駆動も、丸篭Mからの貝類Sの取出しを効率的になし得るように設計することができる。具体的には、一回の打撃の速度、打撃のストローク(丸篭Mに触れてから最遠位置までの距離、すなわち振幅の大きさ)、打撃―打撃間の時間インターバルすなわち打撃頻度、といったパラメーターを適宜検討し、貝類を損傷・破壊することなく短時間で効率的に丸篭M内から取出すための最適な打撃の実現を図ることは、適宜に設計可能である。
本発明丸篭内貝類取出し装置10では、特に、一対の打撃バー4、4が丸篭Mに対して同時に打撃を行うように打撃バー駆動手段3により駆動する方式とすることが望ましい。つまり、繰り返し行われる打撃の時間間隔を同一にして、同時に打撃し同時に離れる作用を反復する駆動である。開口部kの両脇方向から同時に打撃がなされることにより、開口部kを中心にして集積している貝類S、S、・・・に対する左右からの同時の衝撃が伝わり、貝類Sの位置変動の方向や変動量における乱雑さが増加する状態、取出し効率の低いいわば暴れ状態の発生を抑制することができ、より制御された状態の位置変動、開口部kを通した落下、排出を期待できるからである。
以上述べた打撃バー4の駆動方式として推奨される構成をまとめれば、左右一対の打撃部4、4による上下往復運動Udは、同一の力・ストロークで、タイミングも同期したものとする駆動方式である。すなわち、同時に同一の力・ストロークで上昇移動Up、下降移動Dnを行い、したがって丸篭Mの下部を同時に打撃し、同時に緩める、ということを繰り返すのである。
タイミングをずらした打撃や力やストロークが不均衡な打撃では、丸篭Mの一の箇所に対してなされた打撃が別の箇所により吸収されてしまい、つまり打撃力が逃げてしまい、それにより丸篭M内部の貝類Sは上述の通りいたずらに暴れる動きをしてしまい、その結果、意図した振るわれ(ほろわれ)がなされず、有効な振るい(ほろい)作用を得らず、その結果、取出し効率が低くなる可能性が高いからである。
なお、以上説明した本発明丸篭内貝類取出し装置10の打撃バー駆動手段3としては、モーター等のアクチュエータを好適に使用することができる。モーターの場合、その回転運動を上下方向の運動に変換する機構には、リンク、カム等適宜の手段を用いればよい。
図9は、本発明丸篭内貝類取出し装置に係る打撃バー駆動方式を概念的に示す説明図である。図示するように本丸篭内貝類取出し装置に係る打撃バー駆動手段3は、回転運動Rnを往復直線運動Vtに変換する機構を用いて打撃バー4を上下に駆動する、すなわち上下往復運動Udさせる構成とすることができる。回転運動Rnを往復直線運動Vtに変換する機構は上述の通り、たとえばモーター、リンク、カム等を用いて適宜構成することができる。
すなわち図示する駆動構造では、打撃バー駆動手段3を構成する回転体3’には、駆動バー始端部2pによって直線状の駆動バー2が取り付けられ、駆動バー2の末端部2qには作用バー1が接続されている。作用バー1は支点部6において支持されており、その末端部に打撃バー4が設けられている。回転体3’が回転運動Rnすると駆動バー2は往復直線運動Vtし、その結果作用バー1では支点部6を中心とした運動が生じ、打撃バー4の上下往復運動Udが生じる。
本図で示すように本装置に係る打撃バー4の上下往復運動Udは、往復回動運動(揺動)である。つまり本発明装置では、打撃バー4の上下往復運動Udに往復回動運動(揺動)を用いることとし、これによって丸篭Mを打撃する構成とすることができ、またかかる構成が推奨される。すなわち、打撃バー駆動手段3によって作用バー1では支点部6を中心とした往復回動運動が生じ、その結果、打撃バー4が往復回動運動する。打撃バー4は、往復回動運動によって丸篭Mの下方部を繰り返し打撃し、貝類Sの取出し作用が生じる。
図1に示したように本丸篭内貝類取出し装置10の支持レール5は、丸篭Mを本装置10に導入する導入部5aと、導入部5aと連続していて丸篭Mに対する打撃処理がなされる取出し部5bと、取出し部5bと連続していて貝類取出し後の丸篭Mが排出される排出部5cとからなる構成と把握することができる。丸篭Mは、導入部5aから支持レール5、5上に導入され、連続する取出し部5bに移動せしめられてここで打撃バー4、4による貝類取出し処理に強sレ、そして貝類が取り出された後の丸篭は支持レール5末端の排出部5cから排出され、1つの丸篭Mの処理が終了する。以下、かかる支持レール5における領域に着目してなされた本発明装置の態様について説明する。
図10、10−2は、スロープ構造を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の構成および作用を概念的に示す正面視の説明図である(その1、その2)。なお図16を除く以降の図では、図1に示した支持構造9の記載を省略する。これらに図示するように本丸篭内貝類取出し装置110は、支持レール15の導入部15aは進行方向に仰角をもって、排出部15cは進行方向に俯角をもって形成されている、というスロープ構造を有する構成とすることができる。つまり、丸篭Mは上りスロープである導入部15a上を上昇することで導入され、進行方向Fwに沿って取出し部15b上に載置されて貝類取出し処理に供され、処理終了後の丸篭Mは下りスロープである排出部15cを下降することで排出されるのである。
かかる構成により本装置110では、貝類取出し作業に当たる作業者によって丸篭Mは上りスロープ状の導入部15aを斜め上方に引き上げられて取出し部15bに至り(図10)、ここに暫時保持されて打撃バー14による貝類取出し処理を受けて貝類が排出され、処理終了後は下りスロープ状の排出部15cを進行方向Fwに沿って斜め下方に引き下ろされて(図10−2)、取出し処理一式が終了する。
丸篭Mの導入は、上りスロープ状の導入部15aを移動させればよいので作業者に負荷の少ない、容易な作業であり、また丸篭Mの排出も、重力にしたがって下りスロープ状の排出部15cを移動させればよいから労力をさほど要しない。特に段数の多い丸篭Mでは、丸篭Mを本装置110の支持レール15、15上に沿わせて移動させるだけで、丸篭Mの導入―貝類取出し―排出を流れ作業的に行えるため、便利である。しかしながら本構成は、丸篭Mの段数の多寡に拘わらず適用できる。
なお、支持レール15の導入部15a、排出部15cにおける仰角、俯角の実際角度、および後述する他のスロープ構造具備本発明装置における支持レールの導入部、取出し部、ならびに排出部における仰角、俯角の実際角度は適宜に選択することができ、実際角度によって本発明が限定されるものではない。要するに、支持レール15等の導入部15a等の仰角の実際角度は、丸篭Mを引き上げるに際して負荷が大きくならないこと、つまりできるだけ角度を小さくすることと同時に、本装置全体の長さが長くなりすぎないこと、つまりできるだけ角度を大きくすることの両観点に基づき、適宜設計すればよい。たとえば、10〜50°、望ましくは20〜40°、さらに望ましくは25〜35°にする、等である。
また、取出し部15b等については、図10等の例では角度0°であるが、これはこの後述べる各例のように何らかの角度をつけた態様とすることが望ましい。丸篭Mの開口部に内部の貝類を集めて、取出し処理をしやすくするためである。
また、支持レール15等の排出部15c等の俯角の実際角度は、丸篭Mを引き降ろすに際して作業を円滑に行えることと同時に、本装置全体の長さが長くなりすぎないこと、つまりできるだけ角度を大きくすることの両観点に基づき、適宜設計すればよい。たとえば、10〜50°、望ましくは20〜40°、さらに望ましくは25〜35°にする、等である。
図11、11−2は、スロープ構造を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の第二構成例および作用を概念的に示す正面視の説明図である(その1、その2)。本第二構成例装置210では、支持レール25の取出し部25bは、進行方向Fwに向かって排出部25cよりも緩やかな俯角をもって形成されている、というスロープ構造を特徴的な構成とする。本第二構成例装置210は、丸篭Mを、各開口部k、k、・・・が先行するように載置して使用する。丸篭Mは上りスロープである導入部25a上を上昇することで導入され、進行方向Fwに沿って排出部25cよりも緩やかな俯角を有する取出し部25b上に載置されて貝類取出し処理に供され、処理終了後の丸篭Mは下りスロープである排出部25cを下降することで排出されるのである。
かかる構成により本例装置210では、貝類取出し作業に当たる作業者によって丸篭Mは上りスロープ状の導入部25aを斜め上方に引き上げられて取出し部25bに至る(図11)。取出し部25bは進行方向Fwに向かって排出部25cよりも緩やかな俯角をもって形成されているため、開口部k、k、・・・が先行するように載置されている丸篭Mでは、開口部k、k、・・・が各段においてより下方に位置することになり、これによって内部の貝類は開口部k、k、・・・付近へと集められた状態となる。そしてここに暫時保持されて打撃バー24による貝類取出し処理を受けて貝類が排出され、処理終了後は下りスロープ状の排出部25cを進行方向Fwに沿って斜め下方に引き下ろされて(図11−2)、取出し処理一式が終了する。
丸篭Mの導入は、上りスロープ状の導入部25aを移動させればよいので作業者に負荷の少ない、容易な作業である。また丸篭Mの排出も、重力にしたがって下りスロープ状の排出部25cを移動させればよいから労力をさほど要しない。特に段数の多い丸篭Mでは、丸篭Mを本装置210の支持レール25、25上に沿わせて移動させるだけで、丸篭Mの導入―貝類取出し―排出を流れ作業的に行えるため、便利である。しかしながら本構成は、丸篭Mの段数の多寡に拘わらず適用できる。
本第二構成例装置210がその特徴とするのは、丸篭Mの開口部kが各段の縦方向半分を用いて設けられている(図1−2)という特徴を利用して、丸篭Mを貝類排出に都合のよいよう開口部kがより下方に位置する姿勢にさせる取出し部25bの構造である。これにより、取出し部25bに載置された丸篭Mでは、重力により開口部k、k、・・・付近に貝類が集まりやすくなり、打撃バー24、24による打撃作用を受けての開口部k、k、・・・を通した落下、排出が円滑になされ、丸篭Mからの貝類取出し処理が効率的に行われる。
なお上述の通り、本装置210における緩やかな俯角を有する取出し部25bの実際角度は、特に限定されない。要するに、丸篭M内部の貝類が開口部k、k、・・・へと下降するのに十分な大きさの角度であって、かつ取出し処理中の丸篭Mの載置姿勢を容易に保持するのに十分な小ささの角度、両観点を考慮して適宜に選択すればよい。たとえば、10〜40°、さらに望ましくは20〜30°、などである。
図12、12−2は、スロープ構造を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の第三構成例および作用を概念的に示す正面視の説明図である(その1、その2)。本第三構成例装置310では、支持レール35の取出し部35bは、進行方向Fwに向かって導入部35aよりも緩やかな仰角をもって形成されている、というスロープ構造を特徴的な構成とする。本第三構成例装置310は、丸篭Mを、各開口部k、k、・・・が後続するように、つまり後からついてくるような姿勢で載置して使用する。丸篭Mは上りスロープである導入部35a上を上昇することで導入され、進行方向Fwに沿って導入部35aよりも緩やかな仰角を有する取出し部35b上に載置されて貝類取出し処理に供され、処理終了後の丸篭Mは下りスロープである排出部35cを下降することで排出されるのである。
かかる構成により本例装置310では、貝類取出し作業に当たる作業者によって丸篭Mは上りスロープ状の導入部35aを斜め上方に引き上げられて取出し部35bに至る(図12)。取出し部35bは進行方向Fwに向かって導入部35aよりも緩やかな仰角をもって形成されているため、開口部k、k、・・・が後続するように載置されている丸篭Mでは、開口部k、k、・・・が各段においてより下方に位置することになり、これによって内部の貝類は開口部k、k、・・・付近へと集められた状態となる。そしてここに暫時保持されて打撃バー34による貝類取出し処理を受けて貝類が排出され、処理終了後は下りスロープ状の排出部35cを進行方向Fwに沿って斜め下方に引き下ろされて(図12−2)、取出し処理一式が終了する。
丸篭Mの導入は、上りスロープ状の導入部35aを移動させればよいので作業者に負荷の少ない、容易な作業である。また丸篭Mの排出も、重力にしたがって下りスロープ状の排出部35cを移動させればよいから労力をさほど要しない。特に段数の多い丸篭Mでは、丸篭Mを本装置310の支持レール35、35上に沿わせて移動させるだけで、丸篭Mの導入―貝類取出し―排出を流れ作業的に行えるため、便利である。しかしながら本構成は、丸篭Mの段数の多寡に拘わらず適用できる。
本第三構成例装置310がその特徴とするのは、図11等により説明した第二構成例装置210と同様、丸篭Mの開口部kが各段の縦方向半分を用いて設けられている(図1−2)という特徴を利用して、丸篭Mを貝類排出に都合のよいよう開口部kがより下方に位置する姿勢にさせる取出し部35bの構造である。これにより、取出し部35bに載置された丸篭Mでは、重力により開口部k、k、・・・付近に貝類が集まりやすくなり、打撃バー34、34による打撃作用を受けての開口部k、k、・・・を通した落下、排出が円滑になされ、丸篭Mからの貝類取出し処理が効率的に行われる。
しかしながら、得られる作用効果としては第二構成例装置210の方がより大きい。本第三構成例装置310では、導入部35aによる丸篭Mの引き上げ後、取り出し部35bにおいても上方への進行FWが必要であり、負荷が連続する。導入部35aよりも仰角が小さくなりスロープが緩やかになるとは言え、導入―取り出し処理が完了するまで位置エネルギーの増大を維持し続けなくてはならず、作業者にとっては労力負荷がある。また丸篭Mの取り扱いにもより慎重さが求められる。一方、第二構成例装置210での取出し処理は、俯角を有する取出し部25b上に、ある程度重力に任せた状態で丸篭Mを載置、保持することで取り出し処理を行え、労力的にも安楽であり、また丸篭Mの取り扱い性性もより良好なものが得られる。
なお上述の通り、本装置310における緩やかな仰角を有する取出し部35bの実際角度は、特に限定されない。要するに、丸篭M内部の貝類が開口部k、k、・・・へと下降するのに十分な大きさの角度であって、かつ取出し処理中の丸篭Mの載置姿勢を容易に保持するのに十分な小ささの角度、両観点を考慮して適宜に選択すればよい。たとえば、10〜40°、さらに望ましくは20〜30°、などである。
図13は、スロープ構造を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の第四構成例および作用を概念的に示す正面視の説明図である。本例装置410は、支持レール45の導入部45aおよび取出し部45bがともに進行方向に仰角をもって形成されている、というスロープ構造を特徴的な構成とする。導入部45aおよび取出し部45bの仰角は、後者が前者よりも小さい角度、すなわち取り出し部45bでは上りスロープが緩やかになる構成とする。本構成の装置410は、比較的段数の少ない丸篭用として適するが、しかし本発明は適用対象の丸篭の段数の多寡には限定されない。
なお、本例装置410の支持レール45には排出部が特に図示されていないが、これは排出部を有しないという意味ではなく、スロープ構造を備えた排出部を必要構成要素としないという意味である。取り出し処理がなされた後の丸篭Mは当然ながら本装置410から排出されるのであり、したがって本装置410にも排出部は存在する。この点は、図14等により後述する例においても同様である。
本第四構成例装置410は第三構成例装置310と同様、丸篭Mを、各開口部k、k、・・・が後続するような姿勢で載置して使用する。丸篭Mは上りスロープである導入部45a上を上昇することで導入され、進行方向Fwに沿って導入部45aよりも緩やかな仰角を有する取出し部45b上に載置されて貝類取出し処理に供され、処理終了後の丸篭Mは本装置410から排出されるのである。
かかる構成により本例装置410では、貝類取出し作業に当たる作業者によって丸篭Mは上りスロープ状の導入部45aを斜め上方に引き上げられて取出し部45bに至る。取出し部45bは進行方向Fwに向かって導入部45aよりも緩やかな仰角をもって形成されているため、開口部k、k、・・・が後続するように載置されている丸篭Mでは、開口部k、k、・・・が各段においてより下方に位置することになり、これによって内部の貝類は開口部k、k、・・・付近へと集められた状態となる。そしてここに暫時保持されて打撃バー44による貝類取出し処理を受けて貝類が排出され、処理終了後は丸篭Mが本装置410から排出されて、取出し処理一式が終了する。
丸篭Mの導入は、上りスロープ状の導入部45aを移動させればよいので作業者に負荷の少ない、容易な作業である。ただし、丸篭Mを本装置410の支持レール45、45上に沿わせて取り出し部45bまで移動させ、取り出し処理中は保持しなくてはならないので、特に段数の多い丸篭Mでは重量負荷が大きくなる。したがって本例装置410は、たとえば10段などの比較的段数の少ない丸篭により適していると言える。
本第四構成例装置410がその特徴とするのは、上述の第二構成例装置210、第三構成例装置310と同様、丸篭Mの開口部kが各段の縦方向半分を用いて設けられている(図1−2)という特徴を利用して、丸篭Mを貝類排出に都合のよいよう開口部kがより下方に位置する姿勢にさせる取出し部45bの構造である。これにより、取出し部45bに載置された丸篭Mでは、重力により開口部k、k、・・・付近に貝類が集まりやすくなり、打撃バー44、44による打撃作用を受けての開口部k、k、・・・を通した落下、排出が円滑になされ、丸篭Mからの貝類取出し処理が効率的に行われる。
なお上述の通り、本装置410における緩やかな仰角を有する取出し部45bの実際角度は、特に限定されない。要するに、丸篭M内部の貝類が開口部k、k、・・・へと下降するのに十分な大きさの角度であって、かつ取出し処理中の丸篭Mの載置姿勢を容易に保持するのに十分な小ささの角度、両観点を考慮して適宜に選択すればよい。たとえば、10〜40°、さらに望ましくは20〜30°、などである。
図14、14−2は、係止部を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の構成および作用を概念的に示す正面視の説明図である(その1、その2)。図示するように本例丸篭内貝類取出し装置510は、前述の装置410により説明した構成に加えて、支持レール55の取出し部55bの末端位置に、丸篭Mを係止するための係止部57が設けられていることを特徴的な構成とする。本例装置510も、第四構成例装置410と同様、段数のより少ない、短い丸篭用として、より適している。
かかる構成の本例装置510では、第四構成例装置410と同様にして丸篭Mが取り出し部45bに引き上げられて取り出し処理に供され(図14)、取り出し処理の済んだ段を順に係止部57に係止しておくことができる。これにより、丸篭M全体を高い位置に保持しておくための労力は軽減され、より円滑な貝類取出し処理を行うことができる。なお係止部57の構造は、これに丸篭Mの複数の段を係止するとともに未処理の段も有する丸篭M全体を保持できる強度を備える限り、材質、形態などは如何様にも設計できる。単純には、たとえばステンレス鋼製の所定の厚さを有する板材を設置することでも可能である。
図15は、貝受け部を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の構成および作用を概念的に示す正面視の説明図である。図示するように本発明丸篭内貝類取出し装置610は、上述の各鋼製に加えて、支持レール65、65下方に、丸篭Mから取り出された貝類S受ける貝受け部68が設けられている構成とすることができる。貝受け部68としては適宜の容器や、後述する搬送路を用いることができる。
本発明装置10等では、丸篭Mから貝類Sが出て落下することが可能な構成が必要であり、丸篭Mの開口部kの下は、当然ながら、貝類落下用に空いている必要がある。一対の支持レール65、65はその間が空いているため、丸篭Mの開口部k、k、・・・から排出される貝類Sは、障害なく下方へと落下する。貝受け部68は、これら落下する貝類S、S、・・・を受け止めて、事後の処理に供する。
図16は、貝類搬送路を有する本発明丸篭内貝類取出し装置の構成および作用を概念的に示す上面視の説明図である。図示するように本発明装置710の貝受け部は、貝類Sを搬送先へと送る貝類搬送路7Cとすることができる。かかる構成により、丸篭Mから排出されて落下する貝類Sは貝類搬送路7Cにより受け止められ、搬送方向Cvに沿って走行する貝類搬送路7Cにより、所定の搬送先へと送られる。貝類搬送路7Cとしてはたとえば、ベルトコンベアのような無端軌道を好適に用いることができる。また、複数の貝類搬送路を連続的に接続して用いる構成としてもよい。
貝類搬送路7Cの搬送先としては、たとえば貝類Sのサイズを選別する選別ユニットや選別機、貝類Sからの海洋性付着物の除去のための洗浄機、その他取出し後の貝類Sの後処理を行う機械類、用具類、装置類、さらには集荷場が、全て適用し得る。ただし貝類搬送路7Cや貝受け部は、本発明装置の必須要素ではない。これらはあらかじめ準備されて、または別に準備されて、本装置と組み合わせて使用することとすることができる。
図17は、本発明丸篭内貝類取出し方法の構成を概念的に示すフロー図である。図示するように本丸篭内貝類取出し方法は、前掲図1等に示すように支持レール5等が丸篭Mを導入する導入部5a等・導入部5a等と連続していて丸篭Mに対する打撃処理がなされる取出し部5b等・取出し部5b等と連続していて貝類取出し後の丸篭M0が排出される排出部5c等とからなる構成の丸篭内貝類取出し装置10等を用いて行う貝類取出し方法であって、貝類Sが入っている丸篭Mを開口部が下を向く姿勢で導入部5a等から引き上げる引き上げ過程P1、および、引き上げ過程P1により取り出し部5b等まで引き上げられた丸篭Mを本装置10等の打撃作用に供する取出し過程P2とを備えることを、主たる構成とする。
かかる構成により本丸篭内貝類取出し方法によれば、貝類Sが入っている丸篭Mは、引き上げ過程P1によって開口部が下を向く姿勢で導入部5a等から取り出し部5b等へと引き上げられ、その後、取出し過程P2によって丸篭Mに対する打撃処理がなされて貝類Sが丸篭Mから排出され、取り出された貝類Sと、空虚になった丸篭M0になる状態が得られる。引き上げ過程P1と取出し過程P2は、ともに人力で行うことが可能であり、特に図10〜16に示したようなスロープ構造を有する本発明丸篭内貝類取出し装置110等を用いることで、より円滑で効率的な取り出し作業を、労力や作業人員数の軽減された状態で実現することができる。
図18は、本発明丸篭内貝類取出し装置に係る打撃バーの構成例ないしは駆動方式を概念的に示す上面視の説明図である。図示するように本発明装置では、打撃バー84は、打撃バー駆動手段83により駆動される作用バー81と、一または複数の(図では2本の例を表示)連動作用バー81cの先端部に取り付けられた構成とし、連動作用バー81cは支持レール85等の適宜の固定端部(図では、固定端部は支持レール85)に固定された固定端取付けバー81dと接続した構造とし、固定端取付けバー81d―連動作用バー81cの接続点、および作用バー81の支点は、共通の支点部86により支持されている構成をとることとすることができる。
図中、作用バー81の他端部は、駆動バー末端部82qを介して打撃バー駆動手段83へと接続する。なお、設けられる連動作用バー81cの数は限定されない。また、連動作用バー81cがこれと接続している固定端取付けバー81dによって固定される箇所は、支持レール85に限定されない。しかしながら、支持レール85を固定端部とすることで十分であり、また余計に部品を増やさないため、好ましい。
図19、19−2、19−3は、図18に示した打撃バー駆動方式の作用を順に示す側面視の説明図である(その1、その2、その3)。各図は、連動作用バー81cが2本用いられる図18図示の構成例において、作用バー81の状態を示す中央図(ct)、連動作用バー81cの状態を示す左図(rr)と右図(fr)を並列し、それが打撃バー駆動手段83に係る回転体83’の回転運動Rnにより変化する過程を示している。各図を用いて、図18に示した打撃バー駆動方式により得られる作用について説明する。
その1(図19):揺動開始
(ct)
打撃バー駆動手段83に係る回転体83’の回転運動Rn開始により駆動バー82が往復直線運動Vt(ここでは下降)を開始すると、駆動バー末端部82qを介して駆動バー82に取り付けられている作用バー81は支点部86を支点として揺動を開始し、上昇移動Upが開始される。それにつれ、作用バー81末端部に取り付けられている打撃バー84も揺動を開始し、上昇移動Upする。
(rr)および(fr)
そうすると、接続する固定端取付けバー81dによって固定端部(支持レール85)に固定されているとともに打撃バー84と一体に取り付けられている連動作用バー81cも、作用バー81と連動してこれと同様に支点部86を支点にして同様に揺動を開始し、上昇移動Upを開始する。
その2(図19−2):揺動過程
(ct)
打撃バー駆動手段83に係る回転体83’の回転運動Rn継続より駆動バー82が往復直線運動Vt(ここでは下降)を継続し、駆動バー末端部82qを介して駆動バー82に取り付けられている作用バー81の揺動、上昇移動Upも継続する。それにつれ、作用バー81末端部に取り付けられている打撃バー84も揺動、上昇移動Upを継続する。このようにして、徐々に打撃対象である丸篭の下方部に接近する。
(rr)および(fr)
接続する固定端取付けバー81dによって固定端部(支持レール85)に固定されているとともに打撃バー84と一体に取り付けられている連動作用バー81cは、作用バー81と同様に支点部86を支点にして同様に揺動を継続、上昇移動Upを継続する。このようにして、徐々に打撃対象である丸篭の下方部に接近する。
その3(図19−3):打撃
(ct)
最終的に作用バー81は揺動の最上点に達し、ここで丸篭下方部を打撃する。継続している打撃バー駆動手段83に係る回転体83’の回転運動Rnにより駆動バー82が往復直線運動Vtとして上昇移動を開始すると、駆動バー末端部82qを介して駆動バー82に取り付けられている作用バー81は支点部86を支点として下方への揺動を開始し、下降移動Dnが開始される。それにつれ、作用バー81末端部に取り付けられている打撃バー84も下方への揺動を開始し、下降移動Dnを開始する。
(rr)および(fr)
そうすると、接続する固定端取付けバー81dによって固定端部(支持レール85)に固定されているとともに打撃バー84と一体に取り付けられている連動作用バー81cも、作用バー81と同様に支点部86を支点にして同様に下方への揺動を開始し、下降移動Dnを開始する。
以上(その1)〜(その3)の作用が連続して行われ、打撃バー84による打撃作用がなされ、貝類取出し処理がなされる。かかる打撃バー駆動方式に本発明が限定されるものではないが、好適な駆動方式・駆動機構の一つである。
図20は、本発明丸篭内貝類取出し装置の実施例を示す正面視の説明図である。本実施例は、図11等を用いて説明した第二構成例装置の構成を採る例である。実際に製作し、試験したところ、上述した作用効果が得られ、本発明の有用性が実証された。
また本装置はその適用対象を丸篭としており、丸篭からの貝類取出し処理は陸上においてなされる実態が多いが、コンパクトなサイズに、かつ軽量に構成することができるため、特に、段数の少ない丸篭では船上にて使用することも不可能ではない。陸上―船上間をさほどの労力を要することなく運搬・設置・撤去でき、可搬式として構成可能である。かかる構成は、就労年齢層が比較的高い上に零細規模の事業者が多いホタテ貝類養殖業者にとって、極めて好ましい仕様である。本装置は、船上・陸上を問わず狭小なスペースでも設置できるため、導入しやすい上、より手軽に使用、作業することもできる。
本発明の丸篭内貝類取出し装置、および丸篭内貝類取出し方法は、貝類養殖等に用いられる丸篭の中から貝類を確実かつ効率的に取出すことができ、取出し作業迅速化、作業労力軽減、省スペースで運搬・設置・保管にも便利、保守管理作業や修理も容易な、実用性の高い装置および方法である。したがって本発明は、貝類養殖分野、水産加工分野、およびこれらに関連する全分野において、実用性が極めて高く、産業上利用性が高い発明である。
1、81…作用バー
2、82…駆動バー
2p…駆動バー始端部
2q、82q…駆動バー末端部
3、13、23、33、43、53、63、83…打撃バー駆動手段
3’83’…回転体
4、14、34、44、54、64、74、84、94…打撃バー
4p…打撃バーの直前位置
5、15、25、35、45、55、65、75、85、95…支持レール
5a、15a、25a、35a、45a、55a、65a、95a…導入部
5b、15b、25b、35b、45b、55b、65b、95b…取出し部
5c、15c、25c、35c、45c、55c、65c、95c…排出部
6、86…支点部
7C…貝類搬送路
81c…連動作用バー81c
81d…固定端取付けバー81d
9、79…支持構造
10、110、210、310、410、510、610、710、910…丸篭内貝類取出し装置
57…係止部
68、98…貝受け部

Cv…搬送方向
Dn…下降移動
Fw…進行方向
k、k1、k2…開口部
M…貝類収容用篭(丸篭)
M0…空虚になった丸篭
m1、m2…丸篭の段(仕切られた篭体)
P1…引き上げ過程
P2…取出し過程
Rn…回転運動
S…貝類
Ud…上下往復運動
Up…上昇移動
Vt…往復直線運動

Claims (15)

  1. 縦方向に複数段に仕切られていて各段に開口部のある貝類収容用篭(以下「丸篭」という。)内から貝類を取り出すための装置であって、
    丸篭を下方から支持する一対の支持レールと、
    該支持レールに支持された状態の丸篭を下方から打撃する一対の打撃バーと、
    該打撃バーを上下に駆動する打撃バー駆動手段と
    を備えてなることを特徴とする、丸篭内貝類取出し装置。
  2. 前記一対の打撃バーは丸篭に対して同時に打撃を行うよう前記打撃バー駆動手段により駆動されることを特徴とする、請求項1に記載の丸篭内貝類取出し装置。
  3. 前記打撃バー駆動手段は、回転運動を往復直線運動に変換する機構を用いて前記打撃バーを上下に駆動することを特徴とする、請求項1、2のいずれかに記載の丸篭内貝類取出し装置。
  4. 前記打撃バーは往復回動運動(揺動)により丸篭を打撃することを特徴とする、請求項3に記載の丸篭内貝類取出し装置。
  5. 一対の前記支持レールは、これに丸篭を載せた状態で滑らせて移動させることのできる構造であることを特徴とする、請求項1、2、3、4のいずれかに記載の丸篭内貝類取出し装置。
  6. 前記支持レールは、丸篭を本装置に導入する導入部と、該導入部と連続していて丸篭に対する打撃処理がなされる取出し部と、該取出し部と連続していて貝類取出し後の丸篭が排出される排出部とからなることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の丸篭内貝類取出し装置。
  7. 前記支持レールの導入部は進行方向に仰角をもって、排出部は進行方向に俯角をもって形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の丸篭内貝類取出し装置。
  8. 前記支持レールの取出し部は、進行方向に向かって前記排出部よりも緩やかな俯角をもって形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の丸篭内貝類取出し装置。
  9. 前記支持レールの取出し部は、前記導入部よりも緩やかな仰角をもって形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の丸篭内貝類取出し装置。
  10. 前記支持レールの導入部および取出し部は進行方向に仰角をもって形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の丸篭内貝類取出し装置。
  11. 前記支持レールの取出し部の末端位置には丸篭を係止するための係止部が設けられていることを特徴とする、請求項10に記載の丸篭内貝類取出し装置。
  12. 前記支持レール下方に丸篭から取り出された貝類を受ける貝受け部が設けられていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11のいずれかに記載の丸篭内貝類取出し装置。
  13. 前記貝受け部が貝を搬送先へと送る貝類搬送路であることを特徴とする、請求項12に記載の丸篭内貝類取出し装置。
  14. 前記貝類搬送路は無端軌道であることを特徴とする、請求項13に記載の丸篭内貝類取出し装置。
  15. 前記支持レールが丸篭を本装置に導入する導入部・該導入部と連続していて丸篭に対する打撃処理がなされる取出し部・該取出し部と連続していて貝類取出し後の丸篭が排出される排出部とからなる構成の請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14のいずれかに記載の丸篭内貝類取出し装置を用いて行う貝類取出し方法であって、
    貝類が入っている丸篭を開口部が下を向く姿勢で該導入部から引き摺り上げる引き上げ過程、および
    該引き上げ過程により該取り出し部まで引き上げられた丸篭を該丸篭内貝類取出し装置の打撃作用に供する取出し過程
    を備えてなることを特徴とする、丸篭内貝類取出し方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102495670B1 (ko) * 2022-11-10 2023-02-06 이현창 패류 자동 탈거장치

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