JP2021142929A - 車輪駆動装置 - Google Patents

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    • B60K17/043Transmission unit disposed in on near the vehicle wheel, or between the differential gear unit and the wheel
    • B60K17/046Transmission unit disposed in on near the vehicle wheel, or between the differential gear unit and the wheel with planetary gearing having orbital motion

Abstract

【課題】潤滑剤の漏れリスクを低減できる技術を提供することにある。【解決手段】駆動源から伝達される回転を減速する減速機構と、減速機構によって減速された回転が伝達され、車輪ととともに回転する回転部材16と、回転部材16を回転自在に支持する固定部材18A、18Bと、減速機構を収納する空間を封止する第1オイルシール76と、を備える車輪駆動装置であって、回転部材16と固定部材18A、18Bのうち、径方向外側に配置される部材を外側部材50とし、径方向内側に配置される部材を内側部材52A、52Bとしたとき、外側部材50は、内側部材52A、52Bの最外径部58A、58Bを超えて径方向内側に延在する延在部70A、70Bを備え、第1オイルシール76は、延在部70A、70Bの内周面と内側部材52A、52Bとの間に配置される。【選択図】図2

Description

本開示は、車輪駆動装置に関する。
従来、搬送台車等の車輪を駆動する車輪駆動装置が知られる。特許文献1は、減速機構と、減速機構から回転が伝達され、車輪とともに回転する回転部材と、回転部材を回転自在に支持する固定部材とを備える車輪駆動装置を開示する。
特開2018−131068号公報
回転部材と固定部材の間には、通常、潤滑剤を封止するためのオイルシールが配置される。特許文献1の開示技術は、このオイルシールの配置箇所における潤滑剤の漏れリスクを低減するうえで、特段の工夫を講じていない。本願発明者は、このような観点から、特許文献1の開示技術に関して改良の余地があるとの認識を得た。
本開示の目的の1つは、潤滑剤の漏れリスクを低減できる技術を提供することにある。
前述の課題を解決するための本開示のある態様は車輪駆動装置である。この態様の車輪駆動装置は、駆動源から伝達される回転を減速する減速機構と、前記減速機構によって減速された回転が伝達され、車輪ととともに回転する回転部材と、前記回転部材を回転自在に支持する固定部材と、前記減速機構を収納する空間を封止する第1オイルシールと、を備える車輪駆動装置であって、前記回転部材と前記固定部材のうち、径方向外側に配置される部材を外側部材とし、径方向内側に配置される部材を内側部材としたとき、前記外側部材は、前記内側部材の最外径部を超えて径方向内側に延在する延在部を備え、前記第1オイルシールは、前記延在部の内周面に配置される。
本開示によれば、潤滑剤の漏れリスクを低減できる。
第1実施形態の車輪駆動装置の正面断面図である。 図1の拡大図である。 第2実施形態の車輪駆動装置を拡大した正面断面図である。 第3実施形態の車輪駆動装置の正面断面図である。
以下、実施形態を説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面では、説明の便宜のため、適宜、構成要素を省略、拡大、縮小する。図面は符号の向きに合わせて見るものとする。本明細書での「当接」、「固定」、「取り付け」とは、特に明示がない限り、言及する条件を二者が直接的に満たす場合の他に、他の部材を介して満たす場合も含む。
(第1の実施の形態)図1を参照する。車輪駆動装置10は、搬送台車等の車体12に組み付けられ、車輪20の駆動に用いられる。なお、符号12は厳密にはモータだが、当該モータが車体に固定されることから、本実施形態ではモータを含めて車体12と表現している。以下、車輪20の回転中心線CL1に沿った方向を車輪駆動装置10の軸方向Xという。この回転中心線CL1を中心とする円の円周方向、半径方向に関して、車輪駆動装置10の「周方向」、「径方向」という。
車輪駆動装置10は、主に、減速機構14と、回転部材16と、固定部材18A、18Bと、車輪20と、を備える。
減速機構14は、駆動源から伝達される回転を減速可能である。駆動源は、例えば、モータ、ギヤモータ、エンジン等である。本実施形態の減速機構14は偏心揺動型減速機構である。減速機構14は、主に、入力軸24と、外歯歯車26と、内歯歯車28とを有する。
入力軸24は、駆動源の出力軸30から出力される回転動力によって回転可能に設けられる。入力軸24は、外歯歯車26を揺動させるための偏心部24aを備える。偏心部24aは、軸方向Xに間をおいて複数設けられる。
外歯歯車26は、複数の偏心部24aのそれぞれに対応して個別に設けられる。外歯歯車26は、偏心体軸受32を介して、対応する偏心部24aに回転可能に支持される。
内歯歯車28は、外歯歯車26と噛み合っている。内歯歯車28の内歯数は、外歯歯車26の外歯数と異なる大きさに設定される。
回転部材16には、減速機構14によって減速された回転が伝達される。本実施形態の回転部材16は、減速機構14の外周側に配置されるケーシング34を備える。ケーシング34は、全体として筒状をなす。ケーシング34の内周部には内歯歯車28が設けられる。
固定部材18A、18Bは、主軸受54A、54B(後述する)を介して、回転部材16を回転自在に支持する。固定部材18A、18Bは、軸方向一方側に設けられる第1固定部材18Aと、軸方向他方側に設けられる第2固定部材18Bとを含む。本実施形態において、軸方向一方側は、車体12とは軸方向の反対側となる反車体側(図中左側)であり、軸方向他方側は、車体12側(図中右側)となる。
本実施形態の固定部材18A、18Bは、外歯歯車26に対して軸方向側部に設けられるキャリヤ36A、36Bを備える。キャリヤ36A、36Bは、ケーシング34の内周側に配置される。キャリヤ36A、36Bは環状をなし、その内側には入力軸24が配置される。キャリヤ36A、36Bは、入力軸軸受38を介して、入力軸24を回転自在に支持する。
キャリヤ36A、36Bは、外歯歯車26に対して軸方向一方側に設けられた第1キャリヤ36Aと、外歯歯車26に対して軸方向他方側に設けられた第2キャリヤ36Bとを含む。第1キャリヤ36Aは第1固定部材18Aであり、第2キャリヤ36Bは第2固定部材18Bである。本実施形態において、キャリヤ36A、36Bは、車体12に固定される車体固定部材40に連結される。固定部材18A、18Bは、車体固定部材40に連結されることで、回転部材16に対して共回り不能となる。
車輪20は、回転部材16とともに回転することで走行面上を走行可能である。走行面は、例えば、建物の床面、レール等である。車輪20は、車輪本体42と、接地部材44とを備える。
車輪本体42は、全体として筒状をなす。本実施形態の車輪本体42は、回転部材16の外周側に配置される。車輪本体42は、ボルトB1等を用いて回転部材16と一体化される。本実施形態では、回転部材16にねじ込まれるボルトB1によって、回転部材16と車輪本体42を共締めすることで、回転部材16と一体化される。ボルトB1は、後述する第1カバー64Aにねじ込まれることなく第1カバー64Aを貫通している。
接地部材44は、走行面に接地する。本実施形態の接地部材44はタイヤであり、接着等を用いて車輪本体42に取り付けられる。
この他に、車輪駆動装置10は、車体固定部材40を備える。本実施形態の車体固定部材40は、車輪20を軸方向Xから覆う車輪カバーとして機能する。車体固定部材40は、ボルト等によって車体12に着脱可能に組み付けられる車体側部材46と、ボルトB2等によって車体側部材46に着脱可能に取り付けられる反車体側部材48とを備える。車体側部材46は、車輪20を車体側から覆い、反車体側部材48は、車輪20を反車体側から覆う。車体側部材46には、ボルトB3等を用いて第2キャリヤ36Bが着脱可能に連結される。反車体側部材48には、インロー嵌合等を用いて第1キャリヤ36Aが着脱可能に連結される。これにより、第1キャリヤ36A及び第2キャリヤ36Bの両方が車体固定部材40に連結される。車体固定部材40によって車輪20を軸方向両側から両持ち支持することになり、車輪20の走行動作の安定化を企図できる。
以上の車輪駆動装置10の動作を説明する。駆動源の回転により入力軸24が回転すると、入力軸24の回転が減速機構14で減速されて回転部材16に伝達される。回転部材16が回転すると、回転部材16とともに車輪20が回転することで、走行面上を車輪20が走行する。
本実施形態では、入力軸24とともに偏心部24aが回転中心線CL1周りに回転し、その回転によって、外歯歯車26の軸芯が回転中心線CL1周りを回転するように外歯歯車26が揺動する。外歯歯車26が揺動すると、外歯歯車26と内歯歯車28の噛合位置が順次ずれる。この結果、内歯歯車28及び外歯歯車26は、入力軸24が一回転する毎に、内歯歯車28と外歯歯車26との歯数差に相当する分、互いに相対回転する。このとき、内歯歯車28及び外歯歯車26のうちの一方(本実施形態では内歯歯車28)が自転し、その自転成分が回転部材16に伝達される。
ここで、回転部材16と固定部材18A、18Bのうち、径方向外側に配置される部材を外側部材50とし、径方向内側に配置される部材を内側部材52A、52Bとする。本実施形態では回転部材16が外側部材50であり、固定部材18A、18Bが内側部材52A、52Bである。外側部材50は、後述する第1オイルシール76の外周側を支持する部材であり、内側部材52は、第1オイルシール76の内周側(リップ部)と当接する部材である、とも捉えることができる。本実施形態の内側部材52A、52Bは、軸方向一方側(反車体側)に設けられる第1内側部材52Aと、軸方向他方側(車体側)に設けられる第2内側部材52Bとを含む。第1内側部材52Aは第1固定部材18A(第1キャリヤ36A)によって構成され、第2内側部材52Bは第2固定部材18B(第2キャリヤ36B)によって構成される。
車輪駆動装置10は、転がり軸受け等の主軸受54A、54Bを備える。主軸受54A、54Bは、外側部材50と第1内側部材52Aの間に配置される第1主軸受54Aと、外側部材50と第2内側部材52Bの間に配置される第2主軸受54Bとを備える。
図2を参照する。第1内側部材52Aは、第1主軸受54A(の内輪)を配置する第1軸受配置面56Aを備える。第1内側部材52Aは、第1内側部材52Aにおいて最も外径が大きい第1最外径部58Aを備える。本実施形態の第1最外径部58Aは、第1主軸受54Aよりも軸方向外側かつ第1軸受配置面56Aよりも径方向外側に設けられる。第2内側部材52Bは、第2主軸受54B(の内輪)を配置する第2軸受配置面56Bを備える。第2内側部材52Bは、第2内側部材52Bにおいて最も外径が大きい第2最外径部58Bを備える。第2最外径部58Bは、第2主軸受54Bよりも軸方向外側かつ第2軸受配置面56Bよりも径方向外側に設けられる。各内側部材52A、52Bは、軸方向外側面において軸方向外側に突出する突出部60を備える。
外側部材50は、外側部材本体62と、カバー64A、64Bとを備える。本実施形態の外側部材本体62は、ケーシング34である。
カバー64A、64Bは、外側部材本体62の軸方向片側の側面部に当てられたうえで、例えば、ボルトB4を用いて、外側部材本体62に着脱可能に連結される。外側部材本体62とカバー64A、64Bとの間にはOリング等のシール部材66が配置される。外側部材本体62とカバー64A、64Bの間はシール部材66によってシールされる。
カバー64A、64Bは、本実施形態において、外側部材本体62の軸方向両側に個別に設けられる。カバー64A、64Bは、第1内側部材52Aの軸方向外側に設けられる第1カバー64Aと、第2内側部材52Bの軸方向外側に設けられる第2カバー64Bとを含む。カバー64A、64Bは、軸方向内側に突き出る環状の嵌合部68を備える。嵌合部68は、外側部材本体62の内周部に嵌め込まれ、外側部材本体62にインロー嵌合される。嵌合部68は、キャリヤ36A、36Bの最外径部58A、58Bに対して径方向に重なる位置に配置される。
外側部材50は、延在部70A、70Bを備える。延在部70A、70Bには、第1内側部材52Aに対応する第1延在部70Aと、第2内側部材52Bに対応する第2延在部70Bとが含まれる。第1延在部70Aは、第1カバー64Aの一部として第1カバー64Aに設けられ、第2延在部70Bは、第2カバー64Bの一部として第2カバー64Bに設けられる。延在部70A、70Bは、対応する内側部材52A、52Bの最外径部58A、58Bを超えて径方向内側に延在する。延在部70A、70Bは、対応する内側部材52A、52Bにおける軸受配置面56A、56Bよりも径方向内側に延在する。本実施形態において、延在部70A、70Bは、軸方向Xから見て、後述する被挿入部材94と重なる位置まで延在する。
延在部70A、70Bは、薄肉部72と、薄肉部72よりも径方向内側に設けられる厚肉部74とを備える。厚肉部74の軸方向寸法は、薄肉部72の軸方向寸法よりも大きくなるように設定される。厚肉部74は、薄肉部72に対して軸方向内側に突き出るように形成される。
車輪駆動装置10は、外側部材50と内側部材52A、52Bとの間に配置される第1オイルシール76を備える。第1オイルシール76は、複数の内側部材52A、52Bに個別に対応する。第1オイルシール76は、第1内側部材52Aに対応する外側部材50の第1延在部70Aの内周面と第1内側部材52Aの突出部60との間に配置される。この他にも、第1オイルシール76は、第2内側部材52Bに対応する外側部材50の第2延在部70Bの内周面と第2内側部材52Bの突出部60との間に配置される。外側部材50の延在部70A、70Bは、第1オイルシール76を配置するシール配置面78を備える。シール配置面78は厚肉部74の内周面に設けられる。
第1オイルシール76は、減速機構14を収納する収納空間80を封止することで、潤滑剤82が封入される封入空間84を形成する。封入空間84は、第1オイルシール76の他に、第1内側部材52A(第1キャリヤ36A)の内側に配置されるシールカバー85(図1参照)により封止される。本実施形態の潤滑剤82は潤滑油であるが、グリース等でもよい。封入空間84は、減速機構14を収納する収納空間80と、外側部材50と内側部材52A、52Bの間に設けられる隙間空間86とを備える。本実施形態において、収納空間80には、減速機構14の外歯歯車26及び内歯歯車28が収納される。隙間空間86は、外側部材本体62と内側部材52A、52Bの間に設けられる外周側空間88と、カバー64A、64Bと内側部材52A、52Bの間において外周側空間88よりも径方向内側に設けられる内周側空間90とを備える。外周側空間88には主軸受54A、54Bが配置される。
以上の車輪駆動装置10の効果を説明する。
本実施形態のように、第1オイルシール76により封止される封入空間84に潤滑剤82を封入する場合を考える。この場合、内側部材52A、52Bの最外径部58A、58Bと外側部材50の間の外周側空間88には潤滑剤82が溜まり易い。これは、外側部材50が回転部材16となる場合、外側部材50の回転に追従して潤滑剤82が回転することで、潤滑剤82に遠心力が付与されることに起因する。内側部材52A、52Bが回転部材16となる場合、内側部材52A、52Bの付着する潤滑剤82が径方向外側に振り切られることによる。この他に、外周側空間88に溜まる潤滑剤82には、主軸受54A、54Bの転動体等の動きにより動圧が作用する。この動圧は、外側部材50が回転部材16となる場合、潤滑剤82に付与される遠心力に起因して特に大きく作用する。これが原因となり、外周側空間88に第1オイルシール76を配置する場合、第1オイルシール76に高い封止性能が要求される。
本実施形態の第1オイルシール76は、このような外周側空間88から内側に離れた箇所にある外側部材50の延在部70A、70Bと内側部材52A、52Bの間に配置される。よって、第1オイルシール76の配置箇所まで潤滑剤82が届き難くなり、そこから外部に潤滑剤82が漏れるリスクを低減できる。この他に、外周側空間88に第1オイルシール76を配置する場合と比べ、第1オイルシール76に動圧が作用し難くなる。よって、第1オイルシール76に高い封止性能が要求されず、封止性能を確保するうえで低コストな第1オイルシール76を用いることができる。
この他に、外周側空間88に第1オイルシール76を配置する場合と比べ、第1オイルシール76に要求される外径寸法の小型化を企図できる。ひいては、第1オイルシール76に関する設計自由度を高めることができるうえ、第1オイルシール76の部品コストを低減できる。
本実施形態のケーシング34は、外側部材50となる回転部材16の少なくとも一部である。よって、前述の遠心力に起因して、潤滑剤82に特に大きい動圧が作用する。このような状況下においても、前述のように、第1オイルシール76に要求される封止性能を低下できる利点がある。
仮に、外側部材本体62と内側部材52A、52Bの間に第1オイルシール76を配置する場合を考える。この場合、第1オイルシール76を交換するために、外側部材本体62と内側部材52A、52Bの分解を要する。これに伴い、外側部材本体62内の減速機構14の構成要素(外歯歯車26等)を大きく動かす必要があり、大がかりな作業を要する。
この点、外側部材50は、外側部材本体62に着脱可能に連結されるカバー64A、64Bを備え、そのカバー64A、64Bに第1オイルシール76が配置される延在部70A、70Bが設けられる。よって、外側部材本体62からカバー64A、64Bを取り外すことで、カバー64A、64Bとともに第1オイルシール76も外側部材本体62から分離できる。このとき、本実施形態では、車体固定部材40から外側部材50及び内側部材52A、52Bを分離した状態のもと、カバー64A、64Bを外側部材本体62から取り外す。このとき、外側部材本体62の内側に内側部材52A、52Bを配置した状態のまま、外側部材本体62からカバー64A、64Bを取り外すことになる。このように第1オイルシール76を外側部材本体62から分離する過程で、外側部材本体62と内側部材52A、52Bの分解を伴うことがない。このため、第1オイルシール76を交換するうえで、外側部材本体62内の減速機構14の構成要素を大きく動かさずに済み、良好な作業性を得られる。
この他に、第1オイルシール76を交換するうえで、工具を用いて第1オイルシール76のみを引き抜く方法や、第1オイルシール76にタッピングねじを差し込む方法がある。これらの方法を用いた場合、その周辺構造(外側部材50及び内側部材52A、52B)に傷をつける恐れがある。これを回避できる利点がある。
車輪駆動装置10の他の特徴を説明する。第1オイルシール76は、締まり嵌め等により外側部材50の延在部70A、70Bに取り付けられる。第1オイルシール76は、弾性変形を伴い内側部材52A、52Bのリップ当接面92に当接するリップ部76aを備える。第1オイルシール76のリップ部76aが内側部材52A、52Bに当接することで封入空間84が封止される。車輪駆動装置10が停止しているときの静止状態にある潤滑剤82の液面レベルをLとする。リップ部76aの少なくとも一部は、潤滑剤82の液面レベルLよりも低い位置にあるように設けられる。本実施形態においてはリップ当接面92の少なくとも一部が潤滑剤82の液面レベルLよりも低い位置にあるように設けられる。この条件を満たすように、リップ当接面92の外径が設定されているとも捉えられる。この条件は、本実施形態において、複数の内側部材52A、52Bそれぞれのリップ当接面92が満たす。この条件は、単数の内側部材52A、52Bのリップ当接面92のみが満たしてもよい。
これにより、第1オイルシール76のリップ部76aの一部を潤滑剤82で確実に濡らすことができる。ひいては、第1オイルシール76のリップ部76aでの潤滑切れを抑制できる。
内側部材52A、52Bのリップ当接面92はプランジ研削により仕上加工される。プランジ研削は、研削対象物(ここでは内側部材52A、52B)に対して砥石を周方向に相対移動させることで、研削対象物の一部(ここではリップ当接面92)を研削する方法である。これにより、リップ当接面92の面粗さを小さくしつつ、リップ当接面92に環状の微細な凹凸を形成できる。ひいては、トラバース研削と比べ、第1オイルシール76のリップ部76aとリップ当接面92の間を通して軸方向Xに潤滑剤82を漏れ難くすることができる。
第2内側部材52Bの軸方向外側面52aには被挿入部材94を挿入する挿入穴96が開口する。挿入穴96は、隙間空間86に露出する位置において開口する。挿入穴96は、第1オイルシール76に対して軸方向Xに重なる位置に設けられる。被挿入部材94は、外側面52aにおける挿入穴96の開口箇所から軸方向内側に挿入される。被挿入部材94は、例えば、外歯歯車26の自転成分または公転成分と同期するピンである。ここでの「同期」とは、0を含めた数字範囲の中で、外歯歯車26の自転成分または公転成分とピンの公転成分を同じ大きさに維持することをいう。公転成分とは、例えば、単純遊星機構の遊星歯車が外歯歯車26を構成する場合を想定している。
図1を参照する。内側部材52A、52Bの中心軸をCL2という。これは、車輪20の回転中心線CL1と重なる位置に設けられる。内側部材52A、52Bのリップ当接面92の外径L2は、内側部材52A、52Bの中心軸CL2から挿入穴96までの径方向での最小距離L1以下に設定される。この最小距離L1は、中心軸CL2を中心として挿入穴96に内接する円の最小径となる。本実施形態では、リップ当接面92の外径L2は、この最小距離L1未満に設定される。これにより、被挿入部材94を挿入するときに、内側部材52A、52Bのリップ当接面92が干渉する事態を回避できる。
(第2実施形態)図3を参照する。本実施形態の車輪駆動装置10は、第1オイルシール76よりも径方向外側において、外側部材50と内側部材52A、52Bとの間に配置される第2オイルシール98を備える。第2オイルシール98は、複数の内側部材52A、52Bに対応して個別に設けられ、対応する内側部材52A、52Bの最外径部58A、58Bと外側部材50との間に配置される。本実施形態の第2オイルシール98の内径は、第1オイルシール76の外径よりも大きくなるように設定される。本実施形態の第2オイルシール98の軸方向寸法は、第1オイルシール76の軸方向寸法より小さくなるように設定される。
これにより、第2オイルシール98によって封入空間84の収納空間80から内周側空間90に向けて潤滑剤82が届き難くなる。ひいては、第1オイルシール76の配置箇所まで更に潤滑剤82が届き難くなり、潤滑剤82の漏れリスクを更に低減できる。
(第3実施形態)図4を参照する。本実施形態の車輪駆動装置10は、第1実施形態と比べて、車輪20に関して相違する。本実施形態の車輪20はメカナムホイールである。車輪20の接地部材44は、車輪本体42に回転自在に支持される複数の樽状ローラである。ローラは、車輪20の回転中心線CL1に対して傾斜した回転軸線を中心として回転可能である。この他に、本実施形態の車体固定部材40は、車体側部材46のみを備える点で異なる。
このように車輪20の種類は特に限定されない。車輪20は、例えば、オムニホイールでもよい。この場合、接地部材44は、車輪本体42の外周面を通る接線に沿った方向を回転中心とするローラによって構成される。
各構成要素の他の変形例を説明する。
車輪駆動装置10は、搬送台車に組み込まれる例を説明したが、その組み込み相手となる車体は特に限定されない。
軸方向一方側が反車体側であり、軸方向他方側が車体側である例を説明した。この他にも、軸方向一方側が車体側であり、軸方向他方側が反車体側でもよい。
減速機構14は、偏心揺動型減速機構を例に説明したが、その種類は特に限定されない。たとえば、遊星歯車機構、平行軸歯車機構、直交軸歯車減速機構、撓み噛み合い型減速機構等の何れかを含んでもよい。偏心揺動型減速機構として、本実施形態では、入力軸24(クランク軸)が回転中心線CL1上に配置されるセンタークランクタイプを説明した。この他にも、偏心揺動型減速機構として、回転中心線CL1からオフセットした位置に複数の入力軸24(クランク軸)が配置される振り分けタイプでもよい。
回転部材は内側部材であり、固定部材は外側部材でもよい。これは、たとえば、ケーシング34が固定部材の一部となり、キャリヤ36A、36Bが回転部材の一部となる場合を想定している。
車輪20は、減速機構14に対して径方向に重なる位置に設けられる例を説明した。これに限定されず、車輪20は、減速機構14に対して径方向に重ならない位置に設けられてもよい。これは、例えば、減速機構14に対して反車体側に車輪20が配置される場合を想定している。
外側部材50の延在部70A、70Bは、内側部材52A、52Bの軸受配置面56A、56Bから径方向外側にのみ位置していてもよい。
第1オイルシール76のリップ部76aの全体は、潤滑剤82の液面レベルLよりも高い位置にあるように設けられてもよい。
内側部材52A、52Bのリップ当接面92の外径L2は、前述の最小距離L1と同じ大きさに設定されてもよい。この他にも、この外径L2は、最小距離L1を超える大きさに設定されてもよい。
外側部材50は、外側部材本体62のみを備え、カバー64A、64Bを備えなくともよい。この場合、外側部材本体62に延在部70A、70Bを設けてもよい。この他にも、外側部材50は、カバー64A、64Bのうちの一方のみを備えていてもよい。
ケーシング34は、外側部材本体62を構成する例を説明したが、外側部材50全体を構成してもよい。ケーシング34は、外側部材50の少なくとも一部であればよいとも捉えられる。
内側部材52A、52Bとなる固定部材18A、18Bは、キャリヤ36A、36Bとは別の他部材と組み合わせて構成されてもよい。キャリヤ36A、36Bは、内側部材52A、52Bとなる固定部材18A、18Bの少なくとも一部であればよいとも捉えられる。
第1キャリヤ36A及び第2キャリヤ36Bのうちの一方のみが車体固定部材40に連結されてもよい。
被挿入部材94の具体例は特に限定されない。被挿入部材94は、第1内側部材52Aと第2内側部材52Bを連結するボルトでもよいし、車輪を連結するボルトでもよい。挿入穴96は、第1内側部材52A及び第2内側部材52Bの両方に開口してもよいし、第1内側部材52Aにのみ開口してもよい。
以上の実施形態及び変形例は例示に過ぎない。これらを抽象化した技術的思想は、実施形態及び変形例の内容に限定的に解釈されるべきではない。実施形態及び変形例の内容は、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態」との表記を付して強調している。しかしながら、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
10…車輪駆動装置、12…車体、14…減速機構、16…回転部材、18…固定部材、20A…主軸受、22…車輪、26…外歯歯車、28…内歯歯車、34…ケーシング、36A…第1キャリヤ、36B…第2キャリヤ、40…車体固定部材、50…外側部材、52A、52B…内側部材、52a…外側面、54A、54B…主軸受、56A、56B…軸受配置面、58A、58B…最外径部、62…外側部材本体、64A…カバー、70A、70BB…延在部、76…第1オイルシール、76a…リップ部、82…潤滑剤、84…封入空間、92…リップ当接面、94…被挿入部材、96…挿入穴、98…第2オイルシール。

Claims (8)

  1. 駆動源から伝達される回転を減速する減速機構と、
    前記減速機構によって減速された回転が伝達され、車輪ととともに回転する回転部材と、
    前記回転部材を回転自在に支持する固定部材と、
    前記減速機構を収納する空間を封止する第1オイルシールと、を備える車輪駆動装置であって、
    前記回転部材と前記固定部材のうち、径方向外側に配置される部材を外側部材とし、径方向内側に配置される部材を内側部材としたとき、
    前記外側部材は、前記内側部材の最外径部を超えて径方向内側に延在する延在部を備え、
    前記第1オイルシールは、前記延在部の内周面と前記内側部材との間に配置される車輪駆動装置。
  2. 前記外側部材と前記内側部材の間に配置される主軸受を備え、
    前記内側部材は、前記主軸受が配置される軸受配置面を備え、
    前記延在部は、前記軸受配置面よりも径方向内側に延在する請求項1に記載の車輪駆動装置。
  3. 前記第1オイルシールよりも径方向外側において、前記外側部材と前記内側部材との間に配置される第2オイルシールを備える請求項1または2に記載の車輪駆動装置。
  4. 前記第1オイルシールにより封止される封入空間に封入される潤滑剤を備え、
    前記第1オイルシールは、前記内側部材に当接するリップ部を備え、
    前記リップ部の少なくとも一部は、本車輪駆動装置が停止しているときに、前記潤滑剤の液面レベルよりも低い位置にあるように設けられる請求項1から3のいずれか1項に記載の車輪駆動装置。
  5. 前記内側部材の軸方向外側面には被挿入部材を挿入する挿入穴が開口し、
    前記第1オイルシールは、前記内側部材のリップ当接面に当接するリップ部を備え、
    前記リップ当接面の外径は、前記内側部材の中心軸から前記挿入穴までの径方向での最小距離以下に設定される請求項1から4のいずれか1項に記載の車輪駆動装置。
  6. 前記外側部材は、外側部材本体と、前記外側部材本体に着脱可能に連結されるとともに前記延在部が設けられるカバーとを備える請求項1から5のいずれか1項に記載の車輪駆動装置。
  7. ケーシングと、
    前記ケーシングに設けられた内歯歯車と、
    前記内歯歯車と噛み合う外歯歯車と、
    前記外歯歯車に対して軸方向側部に設けられたキャリヤと、を備え、
    前記ケーシングは、前記外側部材となる前記回転部材の少なくとも一部であり、
    前記キャリヤは、前記内側部材となる前記固定部材の少なくとも一部である請求項1から6のいずれか1項に記載の車輪駆動装置。
  8. 前記キャリヤは、前記外歯歯車に対して軸方向一方側に設けられた第1キャリヤと、前記外歯歯車に対して軸方向他方側に設けられた第2キャリヤとを含み、
    前記第1キャリヤ及び前記第2キャリヤの両方に車体固定部材が連結される請求項7に記載の車輪駆動装置。
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