JP2021139302A - エンジンにおけるegrバルブの取り付け構造 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、燃費、排気ガス改善の観点からエンジン性能を改善する技術として、燃焼後の排気ガスの一部を吸気側(例えばサージタンク)に導入するEGR(Exhaust Gas Recirculation)が知られている。
特許文献1には、シリンダの軸線をスラントさせたスラント型エンジンにおいて、クランク軸側から見て略S字状のインテークマニホールドを備え、インテークマニホールドの凹形状部にEGRバルブを配置する構成が開示されている。これにより、スラント型エンジンの嵩を高くせず、全体シルエットにおいては、高さの低いエンジンを得ることができる。
このようにした構成により、サージタンクに導入される排気ガスを各分岐管に均等に供給して、排気ガスを各気筒に均等に分配することが可能になる。
本実施例に係る内燃機関であるエンジンEは、動力源として車両に搭載される。図1に、実施例に係るエンジンEの上面図を、図2に同エンジンEの正面図を、図3に同エンジンEの後面図を示す。また、図4に、同エンジンEの上面図の要部の拡大図を示す。以下の説明において、前後左右の方向は車両の運転席から見る方向を基準として規定するものとし、各図において適宜表示する。なお、各図において、構成要素の一部の図示を簡略化し、また、図示を省略することがある。例えば図2では、後述するチェーンカバー8や排気管20等の図示を省略している。
シリンダヘッド4において上向きに開口する各気筒の吸気ポート6に、吸気マニホールド10が接続する。
吸気マニホールド10は、シリンダブロック2の上方に配置されるサージタンク11と、サージタンク11から分岐して、吸気ポート6にそれぞれ接続する3本の分岐管12とを備える。各分岐管12の流路形状は、例えば上下の間隔を狭くし、横幅を広くした扁平形状としてもよい。吸気マニホールド10は、例えば合成樹脂材料によって成形された複数のパーツを適宜組み合わせて構成される。
なお、3本の分岐管12の上流側部は、強度を維持するために板状部12aを介して相互に連結される。
スロットルボディ18の上部には、スロットルボディ18内のスロットルバルブを駆動させるためのモータを含む駆動装置19が設けられる。図4に示すように、上面視において、駆動装置19は略円柱形状を有し、空気導入部14の軸線C1に交差するように配置されて、前方に延出する。
シリンダヘッド4において下向きに開口する排気ポート7に、排気ガスが排出される排気管20が接続する。
EGRバルブ21は、サージタンク11の空気導入部14に変速機取り付け部9と隣り合うように配置される。EGRバルブ21は、略筒状のハウジング22を有し、図4に示すように、ハウジング22の軸線C2と空気導入部14の軸線C1とが同方向に延びるように配置される。図2、図3に示すように、気筒列方向視において、ハウジング22は、空気導入部14と上下方向で重なるように、空気導入部14よりもやや高い位置に配置される。このように配置することにより、上流側となるハウジング22から下流側となる空気導入部14に排気ガスをスムーズに流れ込むようにすることができる。
また、ハウジング22の軸方向の他端(オイルパン3側の端部)には、ハウジング22内のバルブを駆動させるためのアクチュエータ24が取り付けられる。
そして、EGRバルブ21は、そのハウジング22の軸線C2と空気導入部14の軸線C1とが同方向に延びるように、空気導入部14に隣り合うように配置される。
これにより、EGRバルブ21を上方に突出させることなくエンジンEに取り付けることができ、エンジンEを含む全体シルエットの高さを低く維持することができる。
そして、EGRバルブ21を通過した排気ガスを、直線的に延びる空気導入部14の上流部に導入するので、排気ガスをサージタンク11に吸入された空気に拡散させ、3本の分岐管12に均等に吸入させることができる。
このように、各気筒の中心軸を傾斜させるように設置されたエンジンEにおいて、サージタンク11に導入される排気ガスを各分岐管12に均等に供給して、各気筒に均等に分配することが可能になる。
上述したように、上面視において、3本の分岐管12は、タンク部13の上方を通って変速機取り付け部9に向かうように延出し、湾曲部15を介して吸気ポート6に向かって延出する。このように3本の分岐管12が変速機取り付け部9に向かうように延出する形状により、上面視において、湾曲部15付近で、タンク部13の前端部(変速機取り付け部9側の端部とは反対方向の端部)が分岐管12で覆われずに露出する。そこで、このタンク部13の露出した箇所に圧力センサ27を配置する。
Claims (4)
- 複数の気筒の中心軸を傾斜させるように設置され、吸気ポートが上向きに開口し、排気ポートが下向きに開口するエンジン本体と、
前記エンジン本体の気筒列方向の端部に設けられた変速機取り付け部と、
前記エンジン本体の上方に配置され、気筒列方向に延びるタンク部と、前記タンク部の前記変速機取り付け部側の端部につながり、気筒列方向と直交する方向に直線的に延びる空気導入部とを有するサージタンクと、
前記タンク部の底部に接続して、前記吸気ポートと反対方向に延出するように湾曲し、さらに前記タンク部の上方を通るように湾曲した後、前記吸気ポートに向かって延出し、前記吸気ポートに接続する分岐管と、
前記排気ポートに接続する排気管からの排気ガスが導入される略筒状のハウジングを有するEGRバルブとを備え、
上面視において、前記分岐管は、前記タンク部の上方を通って前記変速機取り付け部に向かうように延出し、湾曲部を介して前記吸気ポートに向かって延出する形状を有し、
前記EGRバルブは、前記ハウジングの軸線と前記空気導入部の軸線とが同方向に延びるように、前記空気導入部の前記変速機取り付け部側に隣り合うように配置され、前記ハウジングと前記空気導入部とが連通路を介して連通することを特徴とするエンジンにおけるEGRバルブの取り付け構造。 - 前記空気導入部の上流端に、スロットルボディが連結され、
前記空気導入部の下流側に、前記エンジン本体に設けられたブラケットに連結するためのボス部が設けられ、
前記上流端から前記ボス部までの長さが、前記ハウジングの長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載のエンジンにおけるEGRバルブの取り付け構造。 - 気筒列方向視において、前記ハウジングは、前記空気導入部の前記上流端と前記ボス部との間に配置されることを特徴とする請求項2に記載のエンジンにおけるEGRバルブの取り付け構造。
- 前記スロットルボディには、スロットルバルブを駆動させるための駆動装置が設けられ、前記駆動装置は、前記EGRバルブと反対方向に延出するように配置されることを特徴とする請求項2又は3に記載のエンジンにおけるEGRバルブの取り付け構造。
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