JP2021138297A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグの展開及び膨張の開始後における乗員の腕部の持ち上げが遅くなることを抑制できるサイドエアバッグ装置を提供する。【解決手段】サイドエアバッグ装置は、エアバッグ3に対しインフレータ4からのガスを供給することにより、車両の座席に着座した乗員P1と車両のボディサイド部との間で、車両の後方から前方に向けてエアバッグ3を展開及び膨張させる。エアバッグ3の内部における車両の前後方向の後部には、乗員P1の肩中心SCよりも下方に位置して上端部にガスの噴出部20を有する上記インフレータ4、及び、そのインフレータ4の上端部の周囲を囲うようにインナーバッグ16が設けられている。インナーバッグ16は、エアバッグ3の内部に対し固定された状態となるものであって、下開口部17を有するとともに下開口部17よりも上側に同下開口部17よりも開口面積の小さい上開口部18を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、サイドエアバッグ装置に関する。
自動車等の車両に搭載されるサイドエアバッグ装置は、折り畳まれた状態で収納されるエアバッグを備えている。同装置は、車両の側突時等に上記エアバッグに対しインフレータからのガスを供給することにより、そのエアバッグを車両の座席に着座した乗員と同車両のボディサイド部との間で、車両の後方から前方に向けて展開及び膨張させる。そして、このように展開及び膨張するエアバッグにより、車両の側突時に乗員が保護される。
また、特許文献1のサイドエアバッグ装置では、展開及び膨張した状態でのエアバッグの内部が上から下に向かって第1チャンバ、第2チャンバ、及び第3チャンバとなるようテザー等によって区画されており、インフレータからのガスが第1チャンバ、第2チャンバ、及び第3チャンバの順で供給される。すなわち、エアバッグの内部に対し上述した経路でインフレータからのガスが供給されるよう、エアバッグの内部には通路等が形成されている。
乗員における車両のボディサイド部との距離が最も近くなるのは肩部であるが、上記サイドエアバッグ装置では、エアバッグの展開及び膨張時に第1チャンバが乗員の肩部に対応して位置するようにされており、その第1チャンバを乗員の肩部と車両のボディサイド部との間で速やかに膨張させることが可能となる。また、第1チャンバの膨張後に第2チャンバを膨張させ、その第2チャンバで乗員の腕部を持ち上げるようにしている。これにより、乗員とボディサイド部との間で展開及び膨張するエアバッグが、乗員の腕部を介して乗員の胸を押してしまうことがないようにされる。
特開2014−88073号公報
しかし、特許文献1のサイドエアバッグ装置では、エアバッグの展開及び膨張時、インフレータからのガスがエアバッグの第1チャンバに供給された後に第2チャンバに供給されるため、エアバッグの展開及び膨張の開始から第2チャンバが膨張するまでにはある程度の時間を要する。このため、膨張する第2チャンバによって乗員の腕部を持ち上げることが遅れ、それに伴い乗員とボディサイド部との間で展開及び膨張するエアバッグが乗員の腕部を介して乗員の胸を押してしまうおそれがある。
本発明の目的は、エアバッグの展開及び膨張の開始後における乗員の腕部の持ち上げが遅くなることを抑制できるサイドエアバッグ装置を提供することにある。
上記課題を解決するサイドエアバッグ装置は、折り畳まれて収納されたエアバッグに対しインフレータからのガスを供給することにより、エアバッグを車両の座席に着座した乗員と車両のボディサイド部との間で、車両の後方から前方に向けて展開及び膨張させる。展開及び膨張した状態でのエアバッグの内部における車両の前後方向の後部には、乗員の肩中心よりも下方に位置して上端部にガスの噴出部を有する上記インフレータ、及び、そのインフレータの上端部の周囲を囲うようにインナーバッグが設けられている。そして、インナーバッグは、エアバッグの内部に対し固定された状態となるものであって、下開口部を有するとともに上記下開口部よりも上側に同下開口部よりも開口面積の小さい上開口部を有している。
上記構成によれば、インフレータからのガスの供給によるエアバッグの展開及び膨張時には、乗員の肩中心よりも下方に位置するインフレータの上端部の噴出部からのガスがインナーバッグ内に噴出される。インナーバッグの上開口部は下開口部よりもガス流通面積が小さいため、上述したように噴出されたガスが上開口部を通過する際、同ガスの流速が高められてエアバッグの内部における後部上端までガスが速やかに到達し、その後にエアバッグの内部における上端で前方に沿って流れるようになる。こうしたエアバッグの内部における上端でのガスの流れにより、エアバッグの上端部が速やかに膨張して乗員の腕部の下に到達して同腕部を持ち上げるため、その持ち上げが遅くなることは抑制される。
上記サイドエアバッグ装置において、展開及び膨張時のエアバッグの内部における上下方向の中央部であってインフレータよりも前側には、エアバッグにおける車両の幅方向についての膨張を規制するテザーが設けられている。
車両の座席に着座した乗員の腰付近は比較的固い部分であるため、エアバッグを展開及び膨張させる際には、同エアバッグを乗員の腰と車両のボディサイド部との間に速やかに位置させることが好ましい。一方、インフレータの上端部の噴出部から噴出されたガスの一部は、インナーバッグの下開口部を介してエアバッグの内部の下方に流れる。上記構成によれば、エアバッグの内部における上下方向の中央部であってインフレータよりも前側の部分が車両の幅方向に膨張することは、テザーによって規制されるため、インフレータから噴出されてエアバッグの内部の下方に流れたガスが、その内部における上下方向の中央部に留まりにくくなる。その結果、上記ガスがエアバッグの内部における下端に行き渡りやすくなり、同エアバッグの下端部を比較的速やかに膨張させて乗員の腰部と車両のボディサイド部との間に位置させることができるようになる。
なお、上記テザーは、前記エアバッグが展開及び膨張した状態のもとで上下方向に延びるように形成されているものとされる。
この構成によれば、テザーの上下方向の長さを調整することにより、エアバッグの内部における車両の幅方向についての膨張を規制する部分の位置や大きさを変えることができ、それによってエアバッグの展開及び膨張時における同エアバッグの内部での下端に向けたガスの流れ方を調整することができる。
また、上記テザーは、上端に向かうほど車両の前方側に位置するよう上下方向に対し傾斜しているものとすることが考えられる。
展開及び膨張するエアバッグの上端部によって乗員の腕部を速やかに押し上げるためには、同エアバッグの内部における上端部をある程度広くすることが好ましい。上記構成によれば、テザーを上下方向に対し上述したように傾斜させることにより、エアバッグの内部における上端部の広さを、展開及び膨張するエアバッグの上端部によって乗員の腕部を速やかに押し上げることが可能な広さにすることができる。
なお、上記テザーの下端は、インナーバッグの下開口部の延長線に対し車両の前方側にずれて位置しているものとすることが考えられる。
この構成によれば、インフレータから噴出されたガスの一部がインナーバッグの下開口部を介してエアバッグの内部の下方に流れるとき、テザーの下端によって上記ガスの流れが妨げられることを抑制できる。
本発明によれば、エアバッグの展開及び膨張の開始後における乗員の腕部の持ち上げが遅くなることを抑制できる。
サイドエアバッグ装置全体を示す側面図。 シートバックの内部におけるエアバッグ周りを拡大して示す断面図。 車両における座席とボディサイド部との位置関係を示す平面図。 エアバッグを広げた状態を示す側面図。 インナーバッグを拡大して示す側面図。 エアバッグを形成するための布片を広げた状態を示す側面図。
以下、自動車等の車両に適用されるサイドエアバッグ装置の一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1に示すように、サイドエアバッグ装置は、車両の座席1におけるシートバック2の内部に畳まれた状態で収納されるエアバッグ3と、そのエアバッグ3に対し膨張用ガスを供給するためのインフレータ4と、を備えている。インフレータ4は、エアバッグ3と共に、シートバック2の内部で同シートバック2に沿って略上下方向に延びるフレーム6に対し固定されている。
なお、図1のエアバッグ3においては、畳まれてシートバック2に収納された状態を破線で示す一方、インフレータ4からの膨張用ガスの供給を受けて展開及び膨張した状態を二点鎖線で示している。ちなみに、図1に二点鎖線で示すように展開及び膨張したエアバッグ3の大きさ及び固定位置は、エアバッグ3の上端が乗員P1の肩部に対応して位置する一方、エアバッグ3の下端部が乗員P1の腰に対応して位置する大きさ及び固定位置となっている。
図2は、シートバック2の内部におけるエアバッグ3周りを拡大して示している。図2から分かるように、シートバック2の内部に収容されたインフレータ4は、その周りを覆うリテーナ5に対し、かしめ等によって固定されている。更に、リテーナ5は、上下二段にそれぞれ設けられたボルト7及びナット8(図2には上段のもののみ図示)により、上記畳まれた状態のエアバッグ3と共にフレーム6に固定されている。これにより、インフレータ4がリテーナ5を介してシートバック2のフレーム6に対し固定されているとともに上記エアバッグ3もフレーム6に対し固定されている。
図1に示すように、サイドエアバッグ装置は、インフレータ4によるエアバッグ3への膨張用ガスの供給を制御する制御装置9、及び、車両の側突を検出するための衝撃センサ10も備えている。衝撃センサ10は、側突に基づく衝撃が車両に加わると、制御装置9に対し検出信号を出力する。制御装置9は、衝撃センサ10からの検出信号に基づき、インフレータ4を作動させてエアバッグ3に対し膨張用ガスを供給する。
畳まれた状態のエアバッグ3に対しインフレータ4から膨張用ガスが供給されると、同エアバッグ3が展開及び膨張してインフレータ4付近の部分をシートバック2内に残しつつ同シートバック2から前方(図1の右方)に飛び出す。シートバック2から飛び出したエアバッグ3は、図3に二点鎖線で示すように、座席1に着座した乗員P1と車両におけるドア及びピラー等のボディサイド部11との間において、車両の前方(図3の右方)に向けて展開及び膨張する。なお、図3の白抜き矢印は、車両の側突によってボディサイド部11に衝撃が加わるときの同衝撃の加わる方向を表している。
次に、エアバッグ3について詳しく説明する。
図4に示すように、エアバッグ3は、一枚の布片13を折り線L1に沿って二つに折って厚さ方向に重ね、その重ねられた部分の周縁同士を太破線L2で示す位置にて互いに結合させることによって袋状に形成されている。エアバッグ3の上下方向の中央部であって折り線L1の近傍には、エアバッグ3の内外を連通する開口部14が形成されている。この開口部14を介してエアバッグ3の内部にリテーナ5(インフレータ4)を挿入することが可能となっている。また、布片13における折り線L1で二つに折られて厚さ方向に重ねられた部分のうちの一方であって、開口部14の上側に位置する部分には、上下一対の取付孔15が形成されている。これら取付孔15は、エアバッグ3の後端部(図4の左端部)をシートバック2のフレーム6(図2)に取り付けるためのものである。
エアバッグ3の内部における上記開口部14の上側には、チューブ状に形成されたインナーバッグ16が設けられている。インナーバッグ16は、下開口部17を有している。更に、インナーバッグ16における上記下開口部17よりも上側には、その下開口部17よりも開口面積の小さい上開口部18を有している。このインナーバッグ16にも、エアバッグ3における上下一対の取付孔15に対応して、上下一対の取付孔19が形成されている。そして、エアバッグ3内に位置するインナーバッグ16の内部には、リテーナ5(インフレータ4)がエアバッグ3の開口部14を介して挿入される。
リテーナ5をフレーム6(図2)に固定する際には、同リテーナ5のボルト7が、インナーバッグ16の取付孔19及びエアバッグ3の取付孔15に通される。そして、そのボルト7及びナット8(図2)を用いて上記エアバッグ3及びインナーバッグ16がリテーナ5と共にフレーム6に対し固定される。このときにはインナーバッグ16がエアバッグ3の内部に対し固定された状態になる。なお、インナーバッグ16はエアバッグ3に対し一体に形成されていてもよい。ちなみに、エアバッグ3の上記フレーム6に対する固定は、エアバッグ3におけるリテーナ5から離れた部分が車両の前方側(図4の右側)に位置した状態となるように行われる。
リテーナ5に固定されたインフレータ4は、フレーム6に対するリテーナ5の固定状態のもとでは、座席1に着座した乗員P1の肩中心SCよりも下方に位置している。このインフレータ4の上端部には、膨張用ガスを噴出する噴出部20が設けられている。噴出部20は、膨張用ガスを同噴出部20の外側に向けて、すなわち図4に実線の矢印で示す方向に向けて噴出する。更に、インフレータ4の上端部(噴出部20)の周囲は、エアバッグ3の内部に位置するインナーバッグ16によって囲われている。そして、インフレータ4の噴出部20からインナーバッグ16内に向けて図4に実線の矢印で示すように膨張用ガスが噴出されると、その膨張用ガスがインナーバッグ16の上開口部18を通過してエアバッグ3の内部の上端に向けて流れる一方、上記膨張ガスの一部がインナーバッグ16の下開口部17を介してエアバッグ3の内部の下方に流れる。
図5は、リテーナ5(インフレータ4)及びインナーバッグ16を拡大して示している。
図5から分かるように、インナーバッグ16は、布片21を折り線L1に沿って二つに折って厚さ方向に重ね、その重ねられた部分同士を太破線L6,L7で示す位置にて互いに結合することにより、チューブ状となるように形成されている。ちなみに、太破線L6は、折り線L1に近い位置で図5の上下方向に延びている。一方、太破線L7は、太破線L6から図5の右方向に離れた位置で上下方向に延びており、且つ、図5の上方側の部分ほど太破線L6との図5の左右方向の距離が短くなるよう太破線L6に対し傾斜している。
インナーバッグ16の内部であって、太破線L7の下端部と太破線L6との間の部分は上述した下開口部17となっており、太破線L7の上端部と太破線L6との間の部分は上述した上開口部18となっている。そして、リテーナ5のボルト7をインナーバッグ16の取付孔19に挿入したときには、同リテーナ5に固定されたインフレータ4の上端に位置する上記噴出部20が、インナーバッグ16の内部における太破線L6と太破線L7との間の部分によって囲まれた状態となる。インナーバッグ16の上開口部18の開口面積は、太破線L7が太破線L6に対し上述したように傾斜している関係から、下開口部17の開口面積よりも小さくなる。
図6は、エアバッグ3における折り線L1を中心に二つに折られる布片13の内部、より詳しくは上記内部が露出するよう折り線L1を中心に二つに折られる前の開いた状態の布片13を示している。
図6から分かるように、布片13の中央部には、その布片13よりも小さい補強用の布片22が縫製等によって固定されている。エアバッグ3における布片13,22の折り線L1に対応する部分は、リテーナ5(インフレータ4)及びインナーバッグ16をエアバッグ3の内部に挿入するための上記開口部14が形成されている。布片13,22における上記開口部14よりも図6の上側には、リテーナ5、インナーバッグ16、及びエアバッグ3を座席1のフレーム6に取り付けるための上記取付孔15が形成されている。
布片22における図6の左右方向の両端部にはそれぞれ四角形状のテザー23が設けられている。これらテザー23における折り線L1寄りの部分は布片13,22に対し太破線L4で示す位置にて結合されており、テザー23同士は折り線L1から離れた部分であって太破線L5で示す位置にて互いに接合される。図4に示すように、太破線L5で互いに結合されたテザー23同士は、エアバッグ3の展開及び膨張時に車両の幅方向(図4の紙面と直交する方向)に張った状態となり、エアバッグ3における車両の幅方向についての膨張を規制する。
このときのテザー23同士における太破線L5に対応する部分は、展開及び膨張時のエアバッグ3の内部における上下方向の中央部であってインフレータ4よりも前方側(図4の右側)で上下方向に延びるようになり、且つ、上端に向かうほど車両の前方側に位置するよう上下方向に対し傾斜する。すなわち、そのようになるようテザー23同士の結合部分(太破線L5)が定められている。また、このときのテザー23同士における太破線L5に対応する部分の下端は、インナーバッグ16の下開口部17の延長線L8に対し車両の前方側にずれて位置している。
次に、本実施形態におけるサイドエアバッグ装置の作用について説明する。
側突に基づく衝撃が車両に加わると、同車両の座席1におけるシートバック2(図2)の内部に畳まれた状態で収納されるエアバッグ3の内部に対し、図4に示すインフレータ4の噴出部20から膨張用ガスが供給される。その結果、図3に示すように、座席1に着座した乗員P1と車両におけるドア及びピラー等のボディサイド部11との間において、エアバッグ3が車両の前方(図3の右方)に向けて展開及び膨張する。
図4に示すように、インフレータ4の噴出部20は、乗員P1の肩中心SC(図4)よりも下方に位置している。そして、エアバッグ3の展開及び膨張時には、噴出部20からの膨張用ガスがインナーバッグ16内に向けて噴出される。図4に実線の矢印で示すように噴出部20から噴出された膨張用ガスは、インナーバッグ16の上開口部18を介してエアバッグ3の内部の上端に向けて流れる。一方、上記膨張用ガスの一部は、インナーバッグ16の下開口部17を介してエアバッグ3の内部の下方に流れる。
インナーバッグ16の上開口部18は、下開口部17よりもガス流通面積が小さくされている。このため、噴出部20から噴出した膨張用ガスが上開口部18を通過する際には、同膨張用ガスの流速が高められてエアバッグ3の内部における後部上端(図4の左部上端)まで膨張用ガスが速やかに到達し、その後にエアバッグ3の内部における上端で前方(図4の右方)に沿って流れる。こうしたエアバッグ3の内部における上端での膨張用ガスの流れにより、エアバッグ3の上端部が速やかに膨張して乗員P1の腕部(図4の二点鎖線)の下に到達して同腕部を図4の実線で示すように持ち上げるため、その持ち上げが遅くなることは抑制される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)エアバッグ3の展開及び膨張の開始後における乗員P1の腕部の持ち上げが遅くなることを抑制できる。
(2)エアバッグ3の内部において、インフレータ4の噴出部20から噴出された膨張用ガスの一部は、インナーバッグ16の下開口部17を介してエアバッグ3の内部の下方に流れる。展開及び膨張時のエアバッグ3の内部における上下方向の中央部であってインフレータ4よりも前側には、エアバッグ3における車両の幅方向についての膨張を規制するテザー23が設けられている。
ここで、車両の座席1に着座した乗員P1の腰付近は比較的固い部分であるため、エアバッグ3を展開及び膨張させる際には、同エアバッグ3を乗員P1の腰と車両のボディサイド部11との間に速やかに位置させることが好ましい。この点、サイドエアバッグ装置では、エアバッグ3の内部における上下方向の中央部であってインフレータ4よりも前側の部分が車両の幅方向に膨張することは、上述したテザー23によって規制される。これにより、インフレータ4の噴出部20から噴出されてエアバッグ3の内部の下方に流れたガスが、その内部における上下方向の中央部に留まりにくくなる。その結果、上記膨張用ガスがエアバッグ3の内部における下端に行き渡りやすくなり、同エアバッグ3の下端部を比較的速やかに膨張させて乗員P1の腰部と車両のボディサイド部11との間に位置させることができる。
(3)太破線L5に示す位置で互いに結合されているテザー23同士の太破線L5に対応する部分は、エアバッグ3が展開及び膨張した状態のもとで上下方向に延びるように形成されている。このため、テザー23の上下方向の長さを調整することにより、エアバッグ3の内部における車両の幅方向についての膨張を規制する部分の位置や大きさを変えることができ、それによってエアバッグ3の展開及び膨張時における同エアバッグ3の内部での下端に向けたガスの流れ方を調整することができる。
(4)展開及び膨張するエアバッグ3の上端部によって乗員の腕部を速やかに押し上げるためには、同エアバッグ3の内部における上端部をある程度広くすることが好ましい。このため、エアバッグ3の内部におけるテザー23同士における太破線L5に対応する部分は、上端に向かうほど車両の前方側に位置するよう上下方向に対し傾斜するようにされている。これにより、エアバッグ3の内部における上端部の広さを、展開及び膨張するエアバッグ3の上端部によって乗員P1の腕部を速やかに押し上げることが可能な広さにすることができる。
(5)エアバッグ3内のテザー23同士における太破線L5に対応する部分の下端部は、インナーバッグ16の下開口部17の延長線L8に対し車両の前方側にずれて位置している。このため、インフレータ4の噴出部20から噴出された膨張用ガスの一部が、インナーバッグ16の下開口部17を介してエアバッグ3の内部の下方に流れるとき、テザー23同士における太破線L5に対応する部分の下端部によって上記膨張用ガスの流れが妨げられることを抑制できる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・テザー23同士における太破線L5に対応する部分の下端部については、エアバッグ3の展開及び膨張時、必ずしもインナーバッグ16の下開口部17の延長線L8に対し車両の前方側にずれて位置している必要はない。
・テザー23同士における太破線L5に対応する部分については、エアバッグ3の展開及び膨張時、必ずしも上端に向かうほど車両の前方側に位置するよう上下方向に対し傾斜している必要はない。
・テザー23同士における太破線L5に対応する部分については、必ずしも上下方向に延びるように形成されている必要はない。
・テザー23を省略してもよい。
・インナーバッグ16を形成するための布片21であって折り線L1で二つに折られて厚さ方向に重ねられた部分を太破線L6,L7に示す位置で互いに結合したが、その際の太破線L6,L7については必ずしも直線状に延びている必要はない。
1…座席
2…シートバック
3…エアバッグ
4…インフレータ
5…リテーナ
6…フレーム
7…ボルト
8…ナット
9…制御装置
10…衝撃センサ
11…ボディサイド部
13…布片
14…開口部
15…取付孔
16…インナーバッグ
17…下開口部
18…上開口部
19…取付孔
20…噴出部
21…布片
22…布片
23…テザー

Claims (5)

  1. 折り畳まれて収納されたエアバッグに対しインフレータからのガスを供給することにより、前記エアバッグを車両の座席に着座した乗員と前記車両のボディサイド部との間で、前記車両の後方から前方に向けて展開及び膨張させるサイドエアバッグ装置において、
    展開及び膨張した状態での前記エアバッグの内部における車両の前後方向の後部には、前記乗員の肩中心よりも下方に位置して上端部にガスの噴出部を有する前記インフレータ、及び、そのインフレータの前記上端部の周囲を囲うようにインナーバッグが設けられており、
    前記インナーバッグは、前記エアバッグの内部に対し固定された状態となるものであって、下開口部を有するとともに前記下開口部よりも上側に同下開口部よりも開口面積の小さい上開口部を有している
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 展開及び膨張時の前記エアバッグの内部における上下方向の中央部であって前記インフレータよりも前側には、前記エアバッグにおける車両の幅方向についての膨張を規制するテザーが設けられている請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記テザーは、前記エアバッグが展開及び膨張した状態のもとで上下方向に延びるように形成されている請求項2に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記テザーは、上端に向かうほど車両の前方側に位置するよう上下方向に対し傾斜している請求項3に記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記テザーの下端は、前記インナーバッグの下開口部の延長線に対し車両の前方側にずれて位置している請求項3又は4に記載のサイドエアバッグ装置。
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