JP2021138217A - 移動体用情報処理システム及び移動体用情報処理方法 - Google Patents

移動体用情報処理システム及び移動体用情報処理方法 Download PDF

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英樹 松永
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成光 土屋
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崇弘 呉橋
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Abstract

【課題】移動体停止制限エリアの前方が移動体の列で詰まっていても、当該移動体の列を詰めて、他の移動体が移動体停止制限エリアを速やかに通過してその先の移動体の列の方に移動できるようにする。【解決手段】第2移動体1Bは、移動体用情報処理システムを備えている。移動体用情報処理システムは、複数台の第1移動体1Aの列310における末尾の第1移動体1A3の後方から交差点302までの長さL、及び末尾の第1移動体1A3の後方に位置する第2移動体1Bの長さloの情報を取得する取得部と、取得部の結果から長さLと長さloとが所定の関係を満たすか否かを判定する第1判定部と、第1判定部で長さLと長さloとが所定の関係を満たすときは列310をなす複数台の第1移動体1Aに対して移動体間距離(車間距離)を第1所定距離とするように指示する第1命令を含む信号を当該複数台の第1移動体!Aに対して送信する送信部とを備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、移動体用情報処理システム及び移動体用情報処理方法に関する。
特許文献1の隊列走行システムは次のような内容である。すなわち、この隊列走行システムは、隊列を組む複数の車両の各々に搭載される車両制御システムを有している。車両制御システムは、自車両の前方を監視する前方監視センサと、自車両の走行を制御する制御装置と、を備えている。制御装置は、センサを通じて隊列内における自車両の前方に割り込もうとする一般車両が検出されるとき、その一般車両の走行状態に応じて、隊列内における自車両の直前の先行車両との車間距離を調整する。たとえば隊列内における自車両の直前の先行車両との車間距離を狭めることにより一般車両の隊列内への割り込みを抑制する。逆に、隊列内における自車両の直前の先行車両との車間距離を広げることにより、一般車両を安全に隊列内に進入させる。
特開2019−189032号公報
自車両が交差点を直進で通過しようとする際に、当該交差点の前方の道路に車列が並んでいるために当該道路に自車両を入れるスペースがない場合がある。この様な状況で不用意に自車両を当該交差点内に侵入させると、当該交差点の前方の道路に自車両を入れることができずに交差点内で自車両が立ち往生してしまい、他の車両の交通の邪魔になってしまう恐れがある。
しかしながら、上記のような状況下でも、当該交差点の前方の道路に車列を作っている各車両は、互いに車間を詰めあえば自車両が入り込めるスペースを当該交差点の前方の道路に作り出すことができる場合も多い。
そこで、本発明の課題は、移動体停止制限エリアの前方が移動体の列で詰まっていても、他の移動体が移動体停止制限エリアを速やかに通過してその先の移動体の列の方に移動できるようにすることである。
本発明は、複数台の第1移動体の列における末尾の当該第1移動体の後方から移動体停止制限エリアまでの長さL、及び前記末尾の第1移動体の後方に位置する又は位置する予定の第2移動体の長さloの情報を取得する取得部と、前記取得部の結果から“長さL<長さlo”の条件を満たすか否かを判定する第1判定部と、前記第1判定部で“長さL<長さlo”の条件を満たすときは前記列をなす前記第1移動体に対して移動体間距離を第1所定距離とするように指示する第1命令を含む信号を送信する送信部とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、移動体停止制限エリアの前方が移動体の列で詰まっていても、他の移動体が移動体停止制限エリアを速やかに通過してその先の移動体の列の方に移動できる。
本発明の一実施形態に係る移動体用情報処理システムを備える車両の全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る車両の車両制御装置及びその周辺部構成を表す機能ブロック構成図である。 本発明の一実施形態に係る車両のHMIの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る車両の車室前部構造を表す図である。 本発明の一実施形態に係る移動体用情報処理システムの処理内容を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る車両が第2移動体である場合に移動体用情報処理システムが実行する処理を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る移動体用情報処理システムが実行する処理を説明する交差点を中心とした道路の平面図である。 本発明の一実施形態に係る移動体用情報処理システムが送信する問い合わせのデータ構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る移動体用情報処理システムが実行する処理を説明する交差点を中心とした道路の平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る移動体用情報処理システムについて、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、共通の機能を有する部材には共通の参照符号を付するものとする。また、部材のサイズ及び形状は、説明の便宜のため、変形又は誇張して模式的に表す場合がある。
本発明の実施形態に係る移動体用情報処理システムの説明において、車両1について左右の表現を用いる場合、車両1の進行方向前方を基準とする。具体的には、例えば、車両1が右ハンドル仕様のケースに置いて、運転席側を右側、助手席側を左側と呼ぶことにする。後記する第1移動体1A、第2移動体1Bにおいては、原則としてともに車両1の構成であるものとする。ただし、第1移動体1Aについては、車両1と異なる構成の車両が存在していてもよく、この点については後記する。
車両1は、SAE(Society of Automotive Engineers) Internationalが定義するレベル4以上の自動運転を可能とする車両である。
〔車両1の構成〕
はじめに、本発明の実施形態に係る移動体用情報処理システムを備える車両1の構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る移動体用情報処理システムを備える車両の全体構成図である。
本発明の実施形態に係る移動体用情報処理システムが搭載される車両1は、図1に示すように、例えば、二輪や三輪、四輪等の自動車である。
車両1としては、ディーゼルエンジン・ガソリンエンジン等の内燃機関を動力源とした自動車、電動機を動力源とした電気自動車、内燃機関及び電動機を兼ね備えたハイブリッド自動車等を含む。このうち、電気自動車は、例えば、二次電池、水素燃料電池、金属燃料電池、アルコール燃料電池等の電池により放電される電力を使用して駆動される。
車両1には、図1に示すように、車両1の周囲に存する物体や標識を含む物標に関する外界情報を検知する機能を有する外界センサ10、車両1の現在位置を地図上にマッピングすると共に目的地までの経路案内等を行う機能を有するナビゲーション装置20、及び、車両1の操舵・加減速を含む車両1の自律走行制御等を行う機能を有する車両制御装置100が搭載されている。
これらの装置や機器は、例えばCAN(Controller Area Network)等の通信媒体を介して相互にデータ通信可能に接続して構成されている。
[外界センサ10]
外界センサ10は、カメラ11、レーダ13、及びライダ15を含んで構成されている。
カメラ11は、自車両前方の斜め下方に傾斜した光軸を有し、車両1の進行方向画像を撮像する機能を有する。カメラ11としては、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラやCCD(Charge Coupled Device)カメラ等を適宜用いることができる。カメラ11は、車両1の車室内におけるバックミラー(不図示)近傍、及び車両1の車室外における右側ドア前部・左側ドア前部などに設けられる。
カメラ11は、例えば、車両1における進行方向前方・右後側方・左後側方の様子を周期的に繰り返し撮像する。本実施形態において、バックミラー近傍に設けたカメラ11は、一対の単眼カメラを並設してなる。カメラ11はステレオカメラであってもよい。
カメラ11により撮像された車両1の進行方向前方・右後側方・左後側方の画像情報は、通信媒体を介して車両制御装置100へ送られる。
レーダ13は、車両1の前方を走行する追従対象となる先行車を含む物標にレーダ波を照射する一方、物標で反射されたレーダ波を受信することにより、物標までの距離や物標の方位を含む物標の分布情報を取得する機能を有する。レーダ波としては、レーザ、マイクロ波、ミリ波、超音波などを適宜用いることができる。
レーダ13は、本実施形態において、図1に示すように、フロント側に3つ、リア側に2つの都合5つ設けられている。レーダ13による物標の分布情報は、通信媒体を介して車両制御装置100へ送られる。
ライダ15(LIDAR:Light Detection and Ranging)は、例えば、照射光に対する散乱光の検出に要する時間を計測することにより、物標の有無、及び物標までの距離を検知する機能を有する。ライダ15は、本実施形態において、図1に示すように、フロント側に2つ、リア側に3つの都合5つ設けられている。ライダ15による物標の分布情報は、通信媒体を介して車両制御装置100へ送られる。
[ナビゲーション装置20]
ナビゲーション装置20(図2)は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機、地図情報(ナビ地図)、ヒューマンマシンインターフェースとして機能するタッチパネル式の内部表示装置61、スピーカ63(いずれも図3参照)、マイク等を備えて構成される。ナビゲーション装置20は、GNSS受信機によって車両1の現在位置を割り出すと共に、現在位置からユーザによって指定された目的地までの経路を導き出す役割を果たす。
ナビゲーション装置20により導出された経路は、車両制御装置100の目標車線決定部110(後記)に提供される。車両1の現在位置は、車両センサ30の出力を利用したINS(Inertial Navigation System)によって特定又は補完されてもよい。また、ナビゲーション装置20は、目的地に至る経路について音声や地図表示によって案内を行う。
なお、車両1の現在位置を割り出すための機能は、ナビゲーション装置20とは独立して設けられてもよい。また、ナビゲーション装置20は、例えば、ユーザの担持するスマートフォンやタブレット端末等の端末装置の機能によって実現されてもよい。この場合、端末装置と車両制御装置100との間で、無線又は有線による通信によって情報の送受信が行われる。
〔車両制御装置100及びその周辺部構成〕
次に、車両1に搭載される、車両制御装置100及びその周辺部構成について、図2を参照して説明する。
図2は、車両制御装置100及びその周辺部構成を表す機能ブロック構成図である。
車両1には、前記した外界センサ10、ナビゲーション装置20の他に、車両制御装置100、車両センサ30、、HMI(Human Machine Interface)35、走行駆動力出力装置200、ステアリング装置210、ブレーキ装置220、が搭載されている。
通信装置25、車両センサ30、HMI35、走行駆動力出力装置200、ステアリング装置210、及びブレーキ装置220は、車両制御装置100との間で通信媒体を介して相互にデータ通信可能に接続して構成されている。
[通信装置25]
通信装置25は、例えば、セルラー網、Wi−Fi網、Bluetooth(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等の無線通信媒体を介して通信を行う機能を有する。
通信装置25は、例えば、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)などの道路の交通状況を監視するシステムの情報提供用サーバと無線通信を行い、車両1が走行中の道路や走行予定の道路の交通状況を示す交通情報を取得する。交通情報には、前方の渋滞情報、渋滞地点を通過するための所要時間情報、事故・故障車・工事情報、速度規制・車線規制情報、駐車場の位置情報、駐車場・サービスエリア・パーキングエリアの満車・空車情報などの情報が含まれる。
通信装置25は、道路の側帯などに設けられた無線ビーコンと通信を行ったり、車両1の周囲を走行する他車両と車車間通信を行ったりすることで、前記交通情報を取得してもよい。
また、通信装置25は、例えば、信号情報活用運転支援システム(TSPS:Traffic Signal Prediction Systems)の情報提供用サーバと無線通信を行い、車両1が走行中又は走行予定の道路に設けられた信号機に係る信号情報を取得する。TSPSは、信号機の信号情報を用いて信号交差点を円滑に通行するための運転を支援する役割を果たす。
通信装置25は、道路の側帯などに設けられた光ビーコンと通信を行ったり、車両1の周囲を走行する他車両と車車間通信を行ったりすることで、前記信号情報を取得してもよい(車車間通信については後記)。
[車両センサ30]
車両センサ30は、車両1に関する各種情報を検出する機能を有する。車両センサ30は、車両1の車速を検出する車速センサ、車両1の加速度を検出する加速度センサ、車両1の鉛直軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサ、車両1の向きを検出する方位センサ、車両1の傾斜角度を検出する傾斜角センサ、車両1の存する場所の照度を検出する照度センサ、車両1の存する場所の照度を検出する照度センサ、車両1の存する場所の雨滴の量を検出する雨滴センサ等を含む。
[HMI35の構成]
次に、HMI35について、図3、図4を参照して説明する。
図3は、HMI35の概略構成図である。図4は、車両制御装置100を備える車両1の車室前部構造を表す図である。
HMI35は、図3に示すように、運転操作系の構成部材と、非運転操作系の構成部材と、を備える。これらの境界は明確なものではなく、運転操作系の構成部材が非運転操作系の機能を備える構成(又はその逆)を採用しても構わない。
HMI35は、運転操作系の構成部材として、図3に示すように、アクセルペダル41、アクセル開度センサ43、及びアクセルペダル反力出力装置45と、ブレーキペダル47及びブレーキ踏量センサ49と、シフトレバー51及びシフト位置センサ53と、ステアリングホイール55、ステアリング操舵角センサ57及びステアリングトルクセンサ58と、その他運転操作デバイス59とを含む。
アクセルペダル41は、ドライバによる加速指示(又は戻し操作による減速指示)を受け付けるための加速操作子である。アクセル開度センサ43は、アクセルペダル41の踏み込み量を検出し、踏み込み量を示すアクセル開度信号を車両制御装置100に出力する。
なお、アクセル開度信号を車両制御装置100に出力するのに代えて、走行駆動力出力装置200、ステアリング装置210、又はブレーキ装置220に直接出力する構成を採用してもよい。以下に説明する他の運転操作系の構成についても同様である。アクセルペダル反力出力装置45は、例えば車両制御装置100からの指示に応じて、アクセルペダル41に対して操作方向と反対向きの力(操作反力)を出力する。
ブレーキペダル47は、ドライバによる減速指示を受け付けるための減速操作子である。ブレーキ踏量センサ49は、ブレーキペダル47の踏み込み量(又は踏み込み力)を検出し、検出結果を示すブレーキ信号を車両制御装置100に出力する。
シフトレバー51は、ドライバによるシフト段の変更指示を受け付けるための変速操作子である。シフト位置センサ53は、ドライバにより指示されたシフト段を検出し、検出結果を示すシフト位置信号を車両制御装置100に出力する。
ステアリングホイール55は、ドライバによる旋回指示を受け付けるための操舵操作子である。ステアリング操舵角センサ57は、ステアリングホイール55の操作角を検出し、検出結果を示すステアリング操舵角信号を車両制御装置100に出力する。ステアリングトルクセンサ58は、ステアリングホイール55に加えられたトルクを検出し、検出結果を示すステアリングトルク信号を車両制御装置100に出力する。
その他運転操作デバイス59は、例えば、ジョイスティック、ボタン、ダイヤルスイッチ、GUI(Graphical User Interface)スイッチなどである。その他運転操作デバイス59は、加速指示、減速指示、旋回指示などを受け付け、車両制御装置100に出力する。
HMI35は、非運転操作系の構成部材として、図3に示すように、例えば、内部表示装置61、スピーカ63、接触操作検出装置65及びコンテンツ再生装置67と、各種操作スイッチ69と、シート73及びシート駆動装置75と、ウインドウガラス77及びウインドウ駆動装置79と、車室内カメラ81と、外部表示装置83と、を含む。
内部表示装置61は、車室内の乗員宛に各種情報を表示する機能を有する、好ましくはタッチパネル式の表示装置である。内部表示装置61は、図4に示すように、インストルメントパネル60のうち、運転席に正対する位置に設けられるメータパネル85と、運転席及び助手席にわたって対向するように設けられる、車幅方向に横長のマルチインフォメーションパネル87と、車幅方向の運転席側に設けられる右側パネル89aと、車幅方向の助手席側に設けられる左側パネル89bと、を含む。なお、内部表示装置61を、後部座席に対向する位置(全部座席の背面側)に追加的に設けても構わない。
メータパネル85には、例えば、スピードメータ、タコメータ、オドメータ、シフト位置情報、灯火類の点灯状況情報等が表示される。
マルチインフォメーションパネル87には、例えば、車両1周辺の地図情報、地図上における車両1の現在位置情報、車両1の現在の走行路・予定経路に関する交通情報(信号情報を含む)、車両1の周囲に存する交通参加者(歩行者・自転車・オートバイ・他車両等を含む)に関する交通参加者情報、交通参加者に向けて発するメッセージ等の各種情報等が表示される。
右側パネル89aには、車両1の右側に設けたカメラ11により撮像した車両1の右側における後方及び下方の画像情報が表示される。
左側パネル89bには、車両1の左側に設けたカメラ11により撮像した車両1の左側における後方及び下方の画像情報が表示される。
内部表示装置61は、特に限定されないが、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)などによって構成される。内部表示装置61は、ウインドウガラス77に所要の画像を投影するHUD(Head Up Display)によって構成しても構わない。
スピーカ63は、音声を出力する機能を有する。スピーカ63は、例えば、車室内のインストルメントパネル60、ドアパネル、リアパーセルシェルフ(いずれも不図示)等の適宜の位置に適宜の数だけ設けられる。
接触操作検出装置65は、内部表示装置61がタッチパネル式である場合に、内部表示装置61の表示画面におけるタッチ位置を検出し、検出したタッチ位置の情報を車両制御装置100に出力する機能を有する。なお、内部表示装置61がタッチパネル式ではない場合、接触操作検出装置65はこれを省略することができる。
コンテンツ再生装置67は、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)再生装置、CD(Compact Disc)再生装置、テレビジョン受信機、各種案内画像の生成装置などを含む。内部表示装置61、スピーカ63、接触操作検出装置65及びコンテンツ再生装置67は、一部又は全部がナビゲーション装置20と共通する構成であってもよい。
各種操作スイッチ69は、車室内における適宜の位置に配設される。各種操作スイッチ69には、自動運転の即時開始(又は将来の開始)及び停止を指示する自動運転切替スイッチ71を含む。自動運転切替スイッチ71は、GUI(Graphical User Interface)スイッチ、機械式スイッチのいずれであってもよい。また、各種操作スイッチ69は、シート駆動装置75やウインドウ駆動装置79を駆動するためのスイッチを含んでもよい。
シート73は、車両1の乗員が着座する座席である。シート駆動装置75は、シート73のリクライニング角、前後方向位置、ヨー角などを自在に駆動する。ウインドウガラス77は、例えば各ドアに設けられる。ウインドウ駆動装置79は、ウインドウガラス77を開閉駆動する。
車室内カメラ81は、CCDやCMOS等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。車室内カメラ81は、バックミラーやステアリングボス部(いずれも不図示)、インストルメントパネル60など、運転席に着座しているドライバの少なくとも頭部を撮像可能な位置に設けられる。車室内カメラ81は、例えば、ドライバを含む車室内の様子を周期的に繰り返し撮像する。
外部表示装置83は、車両1の周囲に存する交通参加者(歩行者・自転車・オートバイ・他車両等を含む)宛に各種情報を表示する機能を有する。外部表示装置83は、車両1におけるフロントグリルのうち、車幅方向に離間して設けられる右前部灯火部及び左前部灯火部を備える(いずれも不図示)。
また、外部表示装置83は、車両1におけるリアグリルのうち車幅方向に離間して設けられる右後部灯火部及び左後部灯火部等を備える(いずれも不図示)。
これらの灯火部は、ヘッドランプ、ポジションランプ、方向指示ランプなどから構成される。
〔車両制御装置100の構成〕
次に、図2に戻って、車両制御装置100の構成について説明する。
車両制御装置100は、例えば、一以上のプロセッサ又は同等の機能を有するハードウェアにより実現される。車両制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ、記憶装置、及び通信インターフェースが内部バスによって接続されたECU(Electronic Control Unit)、又はMPU(Micro-Processing Unit)などが組み合わされた構成であってよい。
車両制御装置100は、目標車線決定部110と、運転支援制御部120と、走行制御部160と、HMI制御部170と、記憶部180と、を備える。
目標車線決定部110、運転支援制御部120の各部の機能、及び走行制御部160のうち一部又は全部の機能は、プロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
以降の説明において、「○○部は」と主体を記した場合、運転支援制御部120が必要に応じROM・EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)から各プログラムを読み出した上でRAMにロードし、各機能(後記)を実行するものとする。各プログラムは、予め記憶部180に記憶されていてもよいし、他の記憶媒体又は通信媒体を介して、必要に応じて車両制御装置100に取り込まれてもよい。
[目標車線決定部110]
目標車線決定部110は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)により実現される。目標車線決定部110は、ナビゲーション装置20から提供された経路を複数のブロックに分割し(例えば、車両進行方向に関して100[m]毎に分割し)、高精度地図情報181を参照してブロックごとに目標車線を決定する。目標車線決定部110は、例えば、左から何番目の車線を走行するといった決定を行う。目標車線決定部110は、例えば、経路において分岐箇所や合流箇所などが存在する場合、車両1が、分岐先に進行するための合理的な走行経路を走行できるように、目標車線を決定する。目標車線決定部110により決定された目標車線は、目標車線情報182として記憶部180に記憶される。
[運転支援制御部120]
運転支援制御部120は、運転支援モード制御部130と、認識部140と、切替制御部150と、を備える。
<運転支援モード制御部130>
運転支援モード制御部130は、HMI35に対するドライバの操作、行動計画生成部144により決定されたイベント、軌道生成部147により決定された走行態様などに基づいて、運転支援制御部120が実行する自動運転モード(自動運転支援状態)を決定する。自動運転モードは、HMI制御部170に通知される。
何れの自動運転モードにおいても、HMI35における運転操作系の構成要素に対する操作によって、下位の自動運転モードに切替える(オーバーライドする)ことができる。
オーバーライドは、例えば、車両1のドライバによるHMI35の運転操作系の構成要素に対する操作が、所定時間を超えて継続した場合、所定の操作変化量(例えばアクセルペダル41によるアクセル開度、ブレーキペダル47によるブレーキ踏量、ステアリングホイール55によるステアリング操舵角)を超える場合、又は、運転操作系の構成要素に対する操作を所定の回数を超えて行った場合などに開始される。
<認識部140>
認識部140は、自車位置認識部141と、外界認識部142と、エリア特定部143と、行動計画生成部144と、軌道生成部147と、を備える。
<自車位置認識部141>
自車位置認識部141は、記憶部180に格納された高精度地図情報181と、カメラ11、レーダ13、ライダ15、ナビゲーション装置20、又は車両センサ30から入力される情報とに基づいて、車両1が走行している走行車線、及び、走行車線に対する車両1の相対位置を認識する。
自車位置認識部141は、高精度地図情報181から認識される道路区画線のパターン(例えば実線と破線の配列)と、カメラ11によって撮像された画像から認識される車両1の周辺の道路区画線のパターンとを比較することで、走行車線を認識する。この認識において、ナビゲーション装置20から取得される車両1の現在位置やINSによる処理結果が加味されてもよい。
<外界認識部142>
外界認識部142は、図2に示すように、カメラ11、レーダ13、ライダ15を含む外界センサ10から入力される外界情報に基づいて、例えば、周辺車両の位置・車速・加速度を含む外界状態を認識する。周辺車両とは、例えば、車両1の周辺を走行する車両であって、車両1と同じ方向に走行する車両である。
周辺車両の位置は、他車両の重心やコーナー等の代表点で表されてもよいし、他車両の輪郭で表現された領域で表されてもよい。周辺車両の状態とは、上記各種機器の情報に基づいて把握される、周辺車両の加速度、車線変更をしているか否か(あるいは車線変更をしようとしているか否か)を含んでもよい。また、外界認識部142は、周辺車両に加えて、ガードレール、電柱、駐車車両、歩行者、交通標識を含む物標の位置を認識する構成を採用してもよい。
本発明の実施形態では、周辺車両のうち車両1の直前を走行する車両であって、追従走行制御において追従対象となる車両を「先行車」と呼ぶ。
<エリア特定部143>
エリア特定部143は、車両1の周辺に存する特定エリア(インターチェンジ:IC/ジャンクション:JCT/車線の増加・減少地点)に係る情報を地図情報に基づき取得する。これにより、エリア特定部143は、先行車を含む前方車両に隠れて進行方向画像を、外界センサ10を介して取得できない場合でも、車両1の円滑な進行を補助する特定エリアに係る情報を取得することができる。
なお、エリア特定部143は、地図情報に基づく特定エリアに係る情報の取得に代えて、外界センサ10を介して取得した進行方向画像に基づく画像処理によって物標を同定することにより、又は、外界認識部142の内部処理によって進行方向画像の輪郭に基づいて物標を認識することにより、前記特定エリアに係る情報を取得しても構わない。
また、後記するように、通信装置25が入手したVICS情報を用いて、エリア特定部143が取得した特定エリアに係る情報の精度を高める構成を採用しても構わない。
<行動計画生成部144>
行動計画生成部144は、自動運転のスタート地点、及び/又は自動運転の目的地を設定する。自動運転のスタート地点は、車両1の現在位置であってもよいし、自動運転を指示する操作がなされた地点であってもよい。行動計画生成部144は、そのスタート地点と自動運転の目的地との間の区間において、行動計画を生成する。なお、これに限らず、行動計画生成部144は、任意の区間について行動計画を生成してもよい。
行動計画は、例えば、順次実行される複数のイベントで構成される。複数のイベントには、例えば、車両1を減速させる減速イベントや、車両1を加速させる加速イベント、走行車線を逸脱しないように車両1を走行させるレーンキープイベント、走行車線を変更させる車線変更イベント、車両1に先行車を追い越させる追い越しイベント、分岐ポイントにおいて所望の車線に変更させたり、現在の走行車線を逸脱しないように車両1を走行させたりする分岐イベント、本線に合流するための合流車線において車両1を加減速させ、走行車線を変更させる合流イベント、自動運転の開始地点で手動運転モードから自動運転モード(自動運転支援状態)に移行させたり、自動運転の終了予定地点で自動運転モードから手動運転モードに移行させたりするハンドオーバイベント等が含まれる。
行動計画生成部144は、目標車線決定部110により決定された目標車線が切替わる箇所において、車線変更イベント、分岐イベント、又は合流イベントを設定する。行動計画生成部144によって生成された行動計画を示す情報は、行動計画情報183として記憶部180に格納される。
行動計画生成部144は、モード変更部145と、報知制御部146とを備える。
<モード変更部145>
モード変更部145は、例えば、外界認識部142による車両1の進行方向に存する物標の認識結果に基づいて、予め設定される複数段階の自動運転モード及び手動運転モードを含む運転モードの中から、前記認識結果に相応しい運転モードを選択し、当該選択した運転モードを用いて車両1の運転動作を行わせる。
<報知制御部146>
報知制御部146は、モード変更部145によって車両1の運転モードが遷移された場合、車両1の運転モードが遷移した旨を報知する。報知制御部146は、例えば、記憶部180に予め記憶される音声情報をスピーカ63に出力させることにより、車両1の運転モードが遷移した旨を報知する。
なお、車両1の運転モードの遷移をドライバに報知することが可能であれば、音声による報知に限らず、表示、発光、振動、又はこれらの組合わせによって前記報知を行っても構わない。
<軌道生成部147>
軌道生成部147は、行動計画生成部144で生成された行動計画に基づいて、車両1の走行すべき軌道を生成する。
<切替制御部150>
切替制御部150は、図2に示すように、自動運転切替スイッチ71(図3参照)から入力される信号、その他に基づいて自動運転モード及び手動運転モードを相互に切替える。また、切替制御部150は、HMI35における運転操作系の構成要素に対する加速、減速又は操舵を指示する操作に基づいて、その時の自動運転モードを下位の運転モードに切替える。例えば、切替制御部150は、HMI35における運転操作系の構成要素から入力された信号の示す操作量が閾値を超えた状態が、基準時間以上継続した場合に、その時の自動運転モードを下位の運転モードに切替える(オーバーライド)。
また、切替制御部150は、オーバーライドによる下位の運転モードへの切替えの後、所定時間の間、HMI35における運転操作系の構成要素に対する操作が検出されなかった場合に、元の自動運転モードに復帰させる切替え制御を行ってもよい。
<走行制御部160>
走行制御部160は、軌道生成部147によって生成された車両1の走行すべき軌道を、予定の時刻通りに車両1が通過するように、走行駆動力出力装置200、ステアリング装置210、及びブレーキ装置220の制御を行うことにより、車両1の走行制御を行う。
<HMI制御部170>
HMI制御部170は、運転支援制御部120により車両1の自動運転モードに係る設定情報が通知されると、モード別操作可否情報184(図2)を参照して、自動運転モードの設定内容に応じてHMI35を制御する。モード別操作可否情報184は、各運転モード毎に使用が許可される装置(ナビゲーション装置20及びHMI35の一部又は全部)と、使用が許可されない装置とを示す情報である。
HMI制御部170は、図2に示すように、運転支援制御部120から取得した車両1の運転モードの情報に基づき、また、モード別操作可否情報184を参照することで、使用が許可される装置(ナビゲーション装置20及びHMI35の一部又は全部)と、使用が許可されない装置とを判別する。また、HMI制御部170は、前記判別結果に基づいて、運転操作系のHMI35又はナビゲーション装置20に関するドライバ操作の受け付け可否を制御する。
例えば、車両制御装置100の実行する運転モードが手動運転モードである場合、HMI制御部170は、運転操作系のHMI35(例えば、アクセルペダル41、ブレーキペダル47、シフトレバー51、及びステアリングホイール55等;図3参照)に関するドライバ操作を受け付ける。
HMI制御部170は、表示制御部171を備える。
<表示制御部171>
表示制御部171は、内部表示装置61及び外部表示装置83に関する表示制御を行う。具体的には、例えば、表示制御部171は、車両制御装置100の実行する運転モードが自動化度の高い自動運転モードである場合に、車両1の周囲に存する交通参加者に対する注意喚起・警告・運転補助等の情報を内部表示装置61及び/又は外部表示装置83に表示させる制御を行う。これについて、詳しくは後記する。
<記憶部180>
記憶部180には、例えば、高精度地図情報181、目標車線情報182、行動計画情報183、モード別操作可否情報184などの情報が格納される。記憶部180は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等で実現される。プロセッサが実行するプログラムは、予め記憶部180に格納されていてもよいし、車載インターネット設備等を介して外部装置からダウンロードされてもよい。また、プログラムは、そのプログラムを格納した可搬型記憶媒体が図示しないドライブ装置に装着されることで記憶部180にインストールされてもよい。
高精度地図情報181は、ナビゲーション装置20に通常備わる地図情報と比べて高精度な地図情報である。高精度地図情報181は、例えば、車線の中央の情報、車線の境界の情報等を含んでいる。前記車線の境界には、レーンマークの種別・色・長さ・路幅・路肩幅・本線幅・車線幅・境界位置・境界種別(ガードレール・植栽・縁石)・ゼブラゾーンなどがあり、これらの境界が高精度地図内に含まれている。
また、高精度地図情報181には、道路情報、交通規制情報、住所情報(住所・郵便番号)、施設情報、電話番号情報などが含まれてよい。道路情報には、高速道路、有料道路、国道、都道府県道といった道路の種別を表す情報や、道路の車線数、各車線の幅員、道路の勾配、道路の位置(経度、緯度、高さを含む3次元座標)、車線のカーブ曲率、車線の合流及び分岐ポイントの位置、道路に設けられた標識等の情報が含まれる。交通規制情報には、工事や交通事故、渋滞等によって車線が封鎖されているといった情報が含まれる。
[走行駆動力出力装置200、ステアリング装置210、及びブレーキ装置220]
車両制御装置100は、図2に示すように、走行制御部160による走行制御指令に従って、走行駆動力出力装置200、ステアリング装置210、及びブレーキ装置220の駆動を制御する。
<走行駆動力出力装置200>
走行駆動力出力装置200は、車両1が走行するための駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。走行駆動力出力装置200は、例えば、車両1が内燃機関エンジンを動力源とした自動車である場合、内燃機関エンジン、変速機、及び内燃機関エンジンを制御するエンジンECU(Electronic Control Unit:いずれも不図示)を備える。
また、走行駆動力出力装置200は、車両1が電動機を動力源とした電気自動車である場合、走行用モータ及び走行用モータを制御するモータECU(いずれも不図示)を備える。
さらに、走行駆動力出力装置200は、車両1がハイブリッド自動車である場合、内燃機関エンジン、変速機、エンジンECU、走行用モータ、及びモータECU(いずれも不図示)を備える。
走行駆動力出力装置200が内燃機関エンジンのみを含む場合、エンジンECUは、後述する走行制御部160から入力される情報に従って、内燃機関エンジンのスロットル開度やシフト段等を調整する。
走行駆動力出力装置200が走行用モータのみを含む場合、モータECUは、走行制御部160から入力される情報に従って、走行用モータに与えるPWM信号のデューティ比を調整する。
走行駆動力出力装置200が内燃機関エンジン及び走行用モータを含む場合、エンジンECU及びモータECUは、走行制御部160から入力される情報に従って、互いに協調して走行駆動力を制御する。
<ステアリング装置210>
ステアリング装置210は、例えば、ステアリングECUと、電動モータ(いずれも不図示)とを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、車両制御装置100から入力される情報、又は入力されるステアリング操舵角又はステアリングトルクの情報に従って電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
<ブレーキ装置220>
ブレーキ装置220は、例えば、ブレーキキャリパと、ブレーキキャリパに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、制動制御部とを備える電動サーボブレーキ装置(いずれも不図示)である。電動サーボブレーキ装置の制動制御部は、走行制御部160から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。電動サーボブレーキ装置は、ブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてもよい。
なお、ブレーキ装置220は、上記説明した電動サーボブレーキ装置に限らず、電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。電子制御式油圧ブレーキ装置は、走行制御部160から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する。また、ブレーキ装置220は、走行駆動力出力装置200に含まれ得る走行用モータによる回生ブレーキを含んでもよい。
[車車間通信制御部26]
図5は、本発明の一実施形態に係る移動体用情報処理システム2の処理内容を示す機能ブロック図である。移動体用情報処理システム2は車両1に搭載されている。移動体用情報処理システム2はECUなどによって構成されている。移動体用情報処理システム2には、車車間通信制御部26が接続されている。車車間通信制御部26は、通信装置25(図2)の一部を構成する通信制御装置である。
車車間通信制御部26は、車両1(図7の第2移動体1B)と他の車両1(図7の第1移動体1A)とが車車間通信を行うための無線通信制御装置である。車車間通信制御部26を介して行う車車間通信に基づき、移動体用情報処理システム2は後記するような処理を実行する。そのため、この車車間通信はある車両1が多数台の他の車両と通信可能であり、通信が高速であり、通信が低遅延であることが望ましい。そこで、車車間通信制御部26は、5G(第5世代)以上のスペックを備えた無線通信インターフェイスであることが望ましい。
[移動体用情報処理システム2]
図5中で移動体用情報処理システム2中の各ブロックは、移動体用情報処理システム2が実行する処理の機能ブロックである。まず、取得部230は、図7を参照して、複数台の第1移動体1Aの列310における末尾の第1移動体1A3の後方から交差点302等の移動体停止制限エリアまでの長さL、及び前記末尾の第1移動体1A3の後方に位置する又は位置する予定の自車両である第2移動体1Bの長さloの情報を取得する。長さLの情報は車車間通信制御部26により得られた情報に基づいて、ナビゲーション装置20のナビ地図又は高精度地図情報181(図2)も参照して取得する。長さloの情報は、自車両の寸法の情報であることから、予め自車両の所定の記憶装置に記憶されているものを読み出すことにより得られる。第2移動体1Bは自動運転しているので、第1移動体1A3の後方に位置していることも、間もなく位置する予定であることも認識している。
取得部230は、図7を参照して、列310をなす複数台の第1移動体1Aが存在する道路300等のエリアの勾配の情報も取得する。
第1判定部231は、取得部230の結果から長さLと長さloとが所定の関係を満たすか、具体的には、“長さL<長さlo”の条件を満たすか否かを判定する。なお、“長さL<長さlo”の条件の判断においては、“長さL+補正値α<長さlo(αは所定の値)”の判断としてもよい(本明細書において以下同様)。
送信部232は、第1判定部231で“長さL<長さlo”の条件を満たすときは、図7を参照して、列310をなす複数台の第1移動体1Aに対して移動体間距離(車間距離)を第1所定距離とするように指示する第1命令を含む信号を当該複数台の第1移動体1Aに対して送信する。この送信部232によるデータ送信は、車車間通信制御部26を介して行う。
距離可変部233は、取得部230が取得した前記の勾配の情報に応じて第1所定距離を可変する。
第2判定部234は、図7を参照して、列310をなす複数台の第1移動体1Aの中で第1命令を実行しない第1移動体1A1が存在するか否かを判定する。
送信部232は、周囲の他の第1移動体1Aに対してブロードキャストにより所定の情報を自車両に送信するように指示する信号を送信する。送信部232が行うデータ送信は、車車間通信制御部26を介して行う。送信部232は、第2判定部234が第1命令を実行しない第1移動体1A1が存在すると判定したときは、移動体間距離を前記の第1所定距離よりも短い第2所定距離とするように指示する第2命令を含む信号を、図7を参照して、列310をなす複数台の第1移動体1Aの中で第1命令を実行する第1移動体1A2に対して送信する。
このとき、送信部232は、図7を参照して、第1命令を実行しない第1移動体1A1の前方及び後方のうちの少なくとも一方に存在する第1命令を実行する第1移動体1A2に対して第2命令を送信する。
また、送信部232は、第2判定部234が第1命令を実行しない第1移動体1A1が存在すると判定したときは、図7を参照して、所定の報知動作(パッシング動作等)を実行するように指示する第2命令を含む信号を、当該第1移動体1A1の後方に存在する第1命令を実行する第1移動体1A1に対して送信するようにしてもよい。
送信部232は、図7を参照して、第3移動体3が移動体停止制限エリアである交差点302に進入する前に前記の第1命令や第2命令を含む信号の送信を行う。
自車両が第1移動体1Aであったときは、取得部230によって他の第2移動体1Bから前記の第1命令、第2命令を取得する。
そして、制御指示部235が当該第1命令、第2命令に応じて車両制御装置100(図2)に対して、所定の自動運転動作を行うように指示信号を送信する。
自車両が第1移動体1Aであったときは、送信部232が、制御指示部235の指示に基づいて行われる自車両の自動運転に関する情報を前記第1命令、第2命令の送信先である第2移動体1Bに送信する。また、送信部232は、車両センサ30(図2)の一つである車両の勾配を検出する勾配センサ31で検出した自車両の勾配の情報も前記第1命令、第2命令の送信先である第2移動体1Bに送信する。
[作用効果]
次に、移動体用情報処理システム2が実行する処理の内容を中心に、その作用効果について説明する。図6は、車両1が第2移動体1Bである場合に移動体用情報処理システム2が実行する処理を説明するフローチャートである。図7は、移動体用情報処理システム2が実行する処理を説明する交差点を中心とした道路の平面図である。
まず、図7の概要について簡単に説明する。図7では、道路300と道路301とが交差した交差点302を中心に道路の平面図を示している。道路300と道路301とはいずれも片側2車線の例である。交差点302には信号303が適宜設けられている。第2移動体1Bは、道路300を図7の下側から上側に向けて走行していて、交差点302を通過したい。しかし、交差点302の先の道路300には、渋滞又は赤信号による停止のために、複数台の第1移動体1Aが列310をなして停止している。複数台の第1移動体1Aの列310における末尾の第1移動体1A3の後方から移動体停止制限エリアである交差点302までの長さを“L”とする。また、交差点302を通過したい第2移動体1Bの前後方向の長さは“lo”である。
図6のフローチャートを、図7を適宜参照しつつ説明する。係るフローチャートは、移動体用情報処理システム2によって移動体用情報処理方法を実行するものである。まず、交差点302を直進して通過したい第2移動体1Bである車両1は、所定のタイミングにあるときに(S1のYes)、図6の処理を開始する。所定のタイミングとは、後記する第1命令、第2命令を含む信号を、第3移動体3が交差点302に進入する前に第1移動体1Aに送信可能であると考えられるタイミングである。第3移動体3が交差点302に進入する時点は、通信装置25が信号情報活用運転支援システム(TSPS)の情報提供用サーバと第2移動体1Bが無線通信を行い、第3移動体3の前方の信号が青になるタイミングの情報を取得して第3移動体3が交差点302に進入する時点を推測してもよいし、直接、第3移動体3と第2移動体1Bが車車間通信を行って推測してもよい。
所定のタイミングにあるときは(S1のYes)、第2移動体1Bの送信部232は、周囲の移動体(車両)に対してブロードキャストにより所定の問い合わせを行う(S2)。
図8は、この問い合わせのデータ構成の一例を示すブロック図である。この問い合わせ240には、相手の移動体(車両)を識別するID(IDentification)情報の問い合わせ241が含まれる。要求するID情報は、当該移動体のIP(Internet Protocol)アドレス等であってもよい。問い合わせ240には、相手の移動体の詳細な位置情報の問い合わせ242も含まれる。この位置情報は、相手の移動体においてナビゲーション装置20等から得ることができる。また、この要求する位置情報には、当該位置情報が、当該移動体のどの位置のものかを示す情報の要求も含む(当該移動体の先端部か、長さ方向の中央部か、後尾部か等)。問い合わせ240には、相手の移動体の車体の前後方向の長さの情報の問い合わせ243も含まれる。問い合わせ240には、相手の移動体の勾配(当該移動体が停車している道路の勾配)情報の問い合わせ244も含まれる。
図6に戻り、この問い合わせを行うと(S2)、近隣の各移動体から当該問い合わせに対する回答を取得部230が取得する(S3)。この場合、周囲の交通情報等にもよるが複数の移動体から当該回答が得られるのが通例である。そして、これらの複数の回答中には前記の位置情報の問い合わせ242に対する回答がそれぞれ含まれている。そこで、その得られた各位置情報と、ナビゲーション装置20のナビ地図又は高精度地図情報181と(図2)を照らし合わせることにより、取得部230は、各ID情報(ID情報の問い合わせ241の回答として得られる)が示す移動体ごとの所在位置がわかる。それによって、回答を寄せた各移動体が図7に示す列310を構成する第1移動体1Aなのか、それ以外の移動体なのかが判明する。そして、取得部230は、列310を構成する第1移動体1A以外の回答は破棄する。そして、取得部230は、この列310を構成する第1移動体1Aから寄せられた位置情報及び車体の前後方向の長さの情報から、各第1移動体1Aの現在位置や、その前後の他の第1移動体1Aとの車間距離等の情報を得ることができる。また、取得部230は、列310の中で最後尾の第1移動体1A3の後方から移動体停止制限エリアである交差点302までの長さL(図7)の情報を取得することができる。さらに、取得部230は、自車両の所定の不揮発性記憶装置の所定領域に格納している自車両の前後方向の長さloの情報も取得する(S3)。
次に、第1判定部231は、前記の結果から“長さL<長さlo”の条件を満たすか否かを判定する(S4)。この条件を満たさないときは(S4のNo)、自車両である第2移動体1Bの長さloは長さLと同等か、それよりも短いということである。この場合は、交差点302を通過して、列310の最後尾の第1移動体1A3の後方に第2移動体1Bをつけることが可能である。長さloと長さLとが同等か差が僅かである場合、第1移動体1A3の後方に第2移動体1Bをつけるに際して、両移動体間には幾分の車間を空けるため、第1移動体1A3の後方につけた第2移動体1Bの後部が交差点302に幾分張り出す可能性もあるが、その張り出し長さはわずかにできる。そのため、第1移動体1A3の後方につけた第2移動体1Bが第3移動体3の交差点302の通過の障害とはなりにくい。そこで、この場合、第1判定部231は、車両制御装置100に制御信号を送信し、自車両(第2移動体1B)を自動運転して交差点302を通過し、第1移動体1A3の後方につけるように指示する(S5)。
一方、“長さL<長さlo”の条件を満たすときは(S4のYes)、自車両(第2移動体1B)で交差点302を通過し、第1移動体1A3の後方につけると、第2移動体1Bは、その後部が交差点302側にはみ出してしまい、第3移動体3の交差点302の通過の障害となる可能性がある。そこで、この場合は、送信部232が、列310中の各第1移動体1Aに対して、移動体間距離(車間距離)を第1所定距離とするように指示する第1命令を含む信号を送信する(S7)。その前に距離可変部233は、取得部230が取得した問い合わせに対する回答(S3)に含まれる勾配情報の問い合わせ244に対する回答から、各第1移動体1Aが位置している道路300の勾配を判断する。そして、距離可変部233は、その勾配の程度に応じてS7で指示する第1所定距離の値を可変する(S6)。この場合に、上り勾配、下り勾配の何れでも勾配が大きいと、第1移動体1Aが不用意に移動してしまう恐れがあるので、前記の第1所定距離はS6により長めとすることが望ましい。その第1所定距離の長さの程度は、勾配の大きさが大きいほど長くなるようにしてもよい。また、第1命令を含む信号(S7)には、第1命令を含む信号を受信した各第1移動体1Aが当該第1命令を実行した旨の返信を要求する命令も含めるようにする。
第2判定部234は、この命令の返信から列310の全ての第1移動体1Aが第1命令を実行したか否かを判断する(S8)。図7では、列310の前から2番目の第1移動体1A1は第1命令を実行しない第1移動体である。第1移動体1A1は、車車間通信システムを搭載しているが、レベル4以上の自動運転を実行できる車両ではないため、第1命令を実行しなかった旨の返信を第2移動体1Bに送信し、これにより、当該第1移動体1A1は第1命令を実行しなかったことがわかる。また、第1移動体1A1に車車間通信システムが搭載されていないときは、そもそも第2移動体1Bからの問いかけに対して応答がない。この場合も、第1命令を実行した第1移動体1A2の位置情報は第2移動体1Bにおいて判明しているので、列310中に第1命令を実行した第1移動体1A2は存在しない空間であるが、移動体が1台停車するのに十分な空間が空いていることがわかるので、これにより、第2判定部234は、当該空間に第1命令を実行しない第1移動体1A1が存在することを推測することができる。また、第2判定部234は、当該空間をカメラ11等の外界センサ10(図2)で確認して、当該空間に移動体が確実に存在していることを確認することもできる。
このようにして第2判定部234が第1命令を実行しない第1移動体1A1の存在を確認したら(S8のNo)、送信部232は、移動体間距離(車間距離)を前記の第1所定距離よりも短い第2所定距離とするように指示する第2命令を含む信号を、列310をなす第1命令を実行した第1移動体1A2に対して送信する(S9)。また、この場合に、第1移動体1A2に対して第2命令を実行した旨の返信を要求する命令も第2命令と一緒に送信する。この場合に、送信部232は、第1命令を実行しない第1移動体1A1の前方及び後方のうちの少なくとも一方に存在する第1命令を実行する第1移動体1A2に対して第2命令を送信する。図7の例では、第1命令を実行しない第1移動体1A1の後ろに存在する第1命令を実行する第1移動体1A2に対して第2命令を送信することで、この両移動体間の車間距離を詰めて、第1命令を実行する第1移動体1A2の後ろにさらに広いスペースができる。このスペースは、さらにその後ろの最後尾の第1移動体1A3が前に移動することで埋めることができる。
取得部230が、第2命令を実行した旨の返信を、第1命令を実行する第1移動体1A2から受信したときは(S10)、制御指示部235が車両制御装置100(図2)に制御信号を出力する。これによって、制御指示部235は、交差点302を通過し、列310の最後尾の第1移動体1A3につけるように第2移動体1Bの自動運転を行う(S5)。列310の全ての第1移動体1Aが第1命令を実行したときもS5の処理を行う。
以上が、車両1が第2移動体1Bである場合に行う制御の内容であるが、車両1が第1移動体1Aとなるときは、概略次のような制御を行う。すなわち、第2移動体1Bからの問い合わせや、第1命令、第2命令等は、取得部230が受信する。そして、第2移動体1Bからの問い合わせに対する応答は、送信部232が第2移動体1Bに送信する。受信した第1命令、第2命令については、制御指示部235が車両制御装置100(図2)に制御信号を出力することで、自動運転により実行する。第1命令、第2命令を実行した旨の返信は、送信部232が第2移動体1Bに送信する。
以上説明した移動体用情報処理システム2によれば、“長さL<長さlo”の条件を満たすときは列310をなす複数台の第1移動体1Aに対して移動体間距離(車間距離)を第1所定距離とするように指示する第1命令を送信する(S7)。これにより、列310をなす第1移動体1Aに車間距離を詰めてもらい、第2移動体1Bが移動体停止制限エリア(交差点302)を通過して速やかに列310の後方に移動して、第2移動体1Bの後部が交差点302にあまりはみ出さないようにすることができる(図9の状態)。よって、当該移動後の第2移動体1Bが第3移動体3の交差点302通行の障害とはなりにくい。
この場合に、道路300の勾配の情報を取得して(S3)、その勾配に応じて第1所定距離を可変する(S6)。よって、第1移動体1Aは無理のない車間距離となるように車間距離を詰めることができる。
また、列310に第1命令を実行しない第1移動体1A1が存在するときは(S8のNo)、第1命令を実行する第1移動体1A2に対して、移動体間距離(車間距離)を第1所定距離よりも短い第2所定距離とするように指示する第2命令を含む信号を送信する(S9)。これにより、車間を詰めない第1移動体1A1が列310に存在しても、他の第1移動体1A2で十分に車間を詰めることを可能とすることができる。
この第2命令は、第1命令を実行しない第1移動体1A1の前方及び後方のうちの少なくとも一方に存在する第1命令を実行する第1移動体1A2に対して送信する。これにより、車間を詰めない第1移動体1A1が列310に存在しても、他の第1移動体1A2で効果的に車間を詰めることができる。
以上の第1命令、第2命令の送信処理は、第3移動体3が移動体停止制限エリアである交差点302に進入する前に行うことで(S1のYes)、第3移動体3の邪魔になることなく第2移動体1Bの交差点302の通過を行いやすくすることができる。
なお、第2命令により車間を詰めた第1移動体1A2のうち車間を詰めない第1移動体1A1の後方に位置しているものに対して、前記の第2命令に代えて、所定の報知動作(パッシング等)を実行するように命令する第2命令を発してもよい。これにより、車間を詰めない第1移動体1A1に報知がなされて当該第1移動体1A1に自主的に車間を詰めてくれることを期待することができる。
なお、以上の本発明の実施形態の記載は、本発明を限定するものではないことは言うまでもない。例えば、第1命令を実行する第1移動体1A2は前方に向かって車間を詰めなくても、例えば、横の車線にスペースが空いているときには(図7)、当該スペースに自移動体を移動させることで、第2移動体1Bが列310の後方につけることができるスペースを確保するようにしてもよい。
また、前記の例では、第1移動体1Aが全て同じ方向を向いているが、列310の中に互いに向いている方向が異なる第1移動体1Aが含まれていてもよい。
1 移動体、車両
1A 第1移動体
1B 第2移動体
1A1 第1命令を実行しない第1移動体
1A2 第1命令を実行する第1移動体
2 移動体用情報処理システム
3 第3移動体(第2移動体)
230 取得部
231 第1判定部
232 送信部
233 距離可変部
234 第2判定部
302 交差点(移動体停止制限エリア)
L 第1移動体の列における末尾の第1移動体の後方から移動体停止制限エリアまでの長さ
lo 末尾の第1移動体の後方に位置する第2移動体の長さ

Claims (7)

  1. 複数台の第1移動体の列における末尾の当該第1移動体の後方から移動体停止制限エリアまでの長さL、及び前記末尾の第1移動体の後方に位置する又は位置する予定の第2移動体の長さloの情報を取得する取得部と、
    前記取得部の結果から前記長さLと前記長さloとが所定の条件を満たすか否かを判定する第1判定部と、
    前記第1判定部で前記長さLと前記長さloとが所定の条件を満たすときは前記列をなす前記第1移動体に対して移動体間距離を第1所定距離とするように指示する第1命令を含む信号を送信する送信部とを備えていることを特徴とする移動体用情報処理システム。
  2. 前記取得部は、前記列をなす前記複数台の第1移動体が存在するエリアの勾配の情報も取得し、
    前記取得部が取得した勾配の情報に応じて前記第1所定距離を可変する距離可変部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の移動体用情報処理システム。
  3. 前記列をなす前記第1移動体の中で前記第1命令を実行しない前記第1移動体が存在するか否かを判定する第2判定部を備え、
    前記送信部は、前記第2判定部が前記第1命令を実行しない前記第1移動体が存在すると判定したときは、移動体間距離を前記第1所定距離よりも短い第2所定距離とするように指示する第2命令を含む信号を、前記第1移動体の中で前記第1命令を実行する第1移動体に対して送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移動体用情報処理システム。
  4. 前記送信部は、前記第1命令を実行しない前記第1移動体の前方及び後方のうちの少なくとも一方に存在する前記第1命令を実行する第1移動体に対して前記第2命令を送信することを特徴とする請求項3に記載の移動体用情報処理システム。
  5. 前記列をなす前記第1移動体の中で前記第1命令を実行しない前記第1移動体が存在するか否かを判定する第2判定部を備え、
    前記送信部は、前記第2判定部が前記第1命令を実行しない前記第1移動体が存在すると判定したときは、所定の報知動作を実行するように指示する第2命令を含む信号を、前記第1移動体の後方に存在する前記第1命令を実行する第1移動体に対して送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移動体用情報処理システム。
  6. 前記送信部は、第2移動体が前記移動体停止制限エリアである交差点に進入する前に前記第1命令又は前記第2命令を含む信号の送信を行うことを特徴とする請求項3に記載の移動体用情報処理システム。
  7. 複数台の第1移動体の列における末尾の当該第1移動体の後方から移動体停止制限エリアまでの長さL、及び前記末尾の第1移動体の後方に位置する又は位置する予定の第2移動体の長さloの情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程の結果から前記長さLと前記長さloとが所定の条件を満たすか否かを判定する第1判定工程と、
    前記第1判定工程で前記長さLと前記長さloとが所定の関係を満たすときは前記列をなす前記第1移動体に対して移動体間距離を第1所定距離とするように指示する第1命令を含む信号を送信する送信工程とを備えていることを特徴とする移動体用情報処理方法。
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