JP2021137907A - 電動作業機 - Google Patents

電動作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP2021137907A
JP2021137907A JP2020036744A JP2020036744A JP2021137907A JP 2021137907 A JP2021137907 A JP 2021137907A JP 2020036744 A JP2020036744 A JP 2020036744A JP 2020036744 A JP2020036744 A JP 2020036744A JP 2021137907 A JP2021137907 A JP 2021137907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bent portion
grip
bent
motor
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020036744A
Other languages
English (en)
Inventor
雄基 石丸
Yuki Ishimaru
雄基 石丸
哲也 下岡
Tetsuya Shimooka
哲也 下岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2020036744A priority Critical patent/JP2021137907A/ja
Priority to US17/790,810 priority patent/US20230024916A1/en
Priority to CN202080089944.4A priority patent/CN115151382A/zh
Priority to PCT/JP2020/045208 priority patent/WO2021176787A1/ja
Priority to DE112020005981.2T priority patent/DE112020005981T5/de
Publication of JP2021137907A publication Critical patent/JP2021137907A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25FCOMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B25F5/00Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
    • B25F5/02Construction of casings, bodies or handles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25FCOMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B25F5/00Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
    • B25F5/008Cooling means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/20Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders
    • H01M50/233Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders characterised by physical properties of casings or racks, e.g. dimensions
    • H01M50/242Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders characterised by physical properties of casings or racks, e.g. dimensions adapted for protecting batteries against vibrations, collision impact or swelling
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/20Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders
    • H01M50/247Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders specially adapted for portable devices, e.g. mobile phones, computers, hand tools or pacemakers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G3/00Cutting implements specially adapted for horticultural purposes; Delimbing standing trees
    • A01G3/08Other tools for pruning, branching or delimbing standing trees
    • A01G3/085Motor-driven saws for pruning or branching
    • A01G3/086Chain saws
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2220/00Batteries for particular applications
    • H01M2220/30Batteries in portable systems, e.g. mobile phone, laptop

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Portable Power Tools In General (AREA)
  • Soil Working Implements (AREA)

Abstract

【課題】グリップ部の強度を向上すること。【解決手段】電動作業機は、モータを収容するモータ収容部と、モータに電力を供給するバッテリが装着されるバッテリ保持部と、作業者が把持可能なグリップ部と、補強用のシート部材と、を備える。シート部材は、モータ収容部、バッテリ保持部、及びグリップ部の少なくとも一つに形成される曲折部、又は、モータ収容部、バッテリ保持部、及びグリップ部のいずれか二つを接続する曲折部に配置される。【選択図】図2

Description

本開示は、電動作業機に関する。
電動作業機に係る技術分野において、特許文献1に開示されているような作業機が知られている。
特許第5210487号公報
電動作業機は、合成樹脂により形成されたハウジングを有する。電動作業機にバッテリが装着されることにより、使用者は、電動作業機を円滑に使用することができる。一方、電動作業機にバッテリが装着されると、電動作業機の重量が増大する。電動作業機の重量が増大すると、電動作業機が落下したとき、ハウジングの少なくとも一部に過度な衝撃が作用する可能性がある。ハウジングの少なくとも一部に過度な衝撃が作用すると、ハウジングの少なくとも一部が破損する可能性がある。
本開示は、ハウジングの強度を向上することを目的とする。
本開示に従えば、モータを収容するモータ収容部と、前記モータに電力を供給するバッテリが装着されるバッテリ保持部と、作業者が把持可能なグリップ部と、補強用のシート部材と、を備え、前記シート部材は、前記モータ収容部、前記バッテリ保持部、及び前記グリップ部の少なくとも一つに形成される曲折部、又は、前記モータ収容部、前記バッテリ保持部、及び前記グリップ部のいずれか二つを接続する曲折部に配置される、電動作業機が提供される。
本開示によれば、ハウジングの強度を向上することができる。
図1は、第1実施形態に係る電動作業機を示す側面図である。 図2は、第1実施形態に係るハウジングを示す斜視図である。 図3は、第1実施形態に係るハウジング及びエラストマー部を示す分解斜視図である。 図4は、第1実施形態に係るハウジングを後方から見た図である。 図5は、第1実施形態に係るハウジングを右方から見た図である。 図6は、第1実施形態に係る右ハウジングを左方から見た図である。 図7は、第1実施形態に係る右ハウジングの一部を左方から見た拡大図である。 図8は、第1実施形態に係るシート部材を示す模式図である。 図9は、第1実施形態に係るシート部材の作用を説明するための図である。 図10は、第1実施形態の変形例に係る右ハウジングの一部を左方から見た拡大図である。 図11は、第1実施形態の変形例に係る右ハウジングの一部を左方から見た拡大図である。 図12は、第2実施形態に係る電動作業機を示す側面図である。 図13は、第2実施形態に係る右ハウジングを左方から見た図である。 図14は、第2実施形態に係る右ハウジングの一部を左方から見た拡大図である。 図15は、第2実施形態に係るシート部材の作用を説明するための図である。 図16は、第2実施形態の変形例に係る右ハウジングの一部を左方から見た拡大図である。 図17は、第3実施形態に係る電動作業機を示す側面図である。 図18は、第3実施形態に係る右ハウジングを左方から見た図である。 図19は、第3実施形態に係る右ハウジングの一部を左方から見た拡大図である。 図20は、第3実施形態に係るシート部材の作用を説明するための図である。 図21は、第4実施形態に係る電動作業機を示す斜視図である。 図22は、第4実施形態に係る電動作業機を後方から見た図である。 図23は、第4実施形態に係るグリップ部の一部を破断した図である。 図24は、第4実施形態に係るグリップ部の一部を示す断面図である。 図25は、第4実施形態に係るシート部材の作用を説明するための図である。 図26は、第5実施形態に係るシート部材を示す模式図である。 図27は、第6実施形態に係るシート部材を示す断面図である。 図28は、第7実施形態に係るシート部材を示す模式図である。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
実施形態においては、「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、電動作業機の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。左右方向と前後方向と上下方向とは直交する。
電動作業機とは、電力により駆動するモータと、モータが発生する動力により駆動する作業部材とを有する作業機をいう。電動作業機として、電動工具又は園芸工具が例示される。電動工具は、作業部材として、ドリル又は砥石のような先端工具を有する。園芸工具は、作業部材として、刃物又はノズルのような先端工具を有する。
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。本実施形態において、電動作業機1は、電動工具の一種であるインパクトドライバである。
<電動作業機>
図1は、本実施形態に係る電動作業機1を示す側面図である。電動作業機1は、ハウジング2と、リヤケース3と、ハンマケース4と、バッテリ装着部5と、モータ6と、減速機構7と、スピンドル8と、打撃機構9と、アンビル10と、チャックスリーブ11と、ファン12と、コントローラ13と、トリガスイッチ14と、正逆切換レバー15と、ライト16とを備える。
ハウジング2は、合成樹脂により形成される。ハウジング2は、モータ収容部21と、モータ収容部21の下方に配置されるグリップ部22と、グリップ部22の下方に配置されるバッテリ保持部23とを有する。後述のように、ハウジング2は、一対の半割れハウジングにより構成される。
モータ収容部21は、筒状である。モータ収容部21は、モータ6を収容する。
グリップ部22は、電動作業機1の使用者に握られる。使用者(作業者)は、グリップ部22を把持可能である。グリップ部22は、筒状である。グリップ部22は、モータ収容部21の下部に接続される。グリップ部22は、モータ収容部21から下方に突出する。グリップ部22は、上下方向に長い。
バッテリ保持部23は、グリップ部22の下端部に接続される。バッテリ装着部5は、バッテリ保持部23の下部に設けられる。モータ6に電力を供給するバッテリ60は、バッテリ装着部5に装着される。バッテリ60は、バッテリ装着部5を介してバッテリ保持部23に装着される。バッテリ60は、バッテリ装着部5に着脱可能である。バッテリ保持部23は、モータ6に給電可能なバッテリ60を、バッテリ装着部5を介して保持する。
前後方向及び左右方向のそれぞれにおいて、モータ収容部21の外形の寸法は、グリップ部22の外形の寸法よりも大きい。前後方向及び左右方向のそれぞれにおいて、バッテリ保持部23の外形の寸法は、グリップ部22の外形の寸法よりも大きい。
グリップ部22は、モータ収容部21に繋がる曲折部24と、バッテリ保持部23に繋がる曲折部25とを有する。曲折部24は、グリップ部22の上端部に配置される。曲折部25は、グリップ部22の下端部に配置される。グリップ部22は、曲折部24を介してモータ収容部21に繋がる。グリップ部22は、曲折部25を介してバッテリ保持部23に繋がる。曲折部24は、グリップ部22とモータ収容部21との境界に設けられたハウジング2のくびれ部分である。曲折部24は、少なくともグリップ部22の上端部の後部に設けられ、モータ収容部21の後部に繋がる。曲折部25は、グリップ部22とバッテリ保持部23との境界に設けられたハウジング2のくびれ部分である。曲折部25は、少なくともグリップ部22の下端部の後部に設けられ、バッテリ保持部23の後部に繋がる。
リヤケース3は、合成樹脂製である。リヤケース3は、モータ収容部21の後方に配置される。リヤケース3は、ファン12の少なくとも一部を収容する。リヤケース3は、モータ収容部21の後部の開口を覆うように配置される。
モータ収容部21は、吸気口18を有する。リヤケース3は、排気口19を有する。ハウジング2の外部空間の空気は、吸気口18を介して、ハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間の空気は、排気口19を介して、ハウジング2の外部空間に流出する。
ハンマケース4は、金属製である。ハンマケース4は、モータ収容部21の前方に配置される。ハンマケース4は、筒状である。ハンマケース4の前部の内径は、ハンマケース4の後部の内径よりも小さい。ハンマケース4の後部は、モータ収容部21の前部の開口に挿入される。ハンマケース4の後部は、モータ収容部21の内側に嵌められる。
ハンマケース4は、減速機構7、スピンドル8、打撃機構9、及びアンビル10の少なくとも一部を収容する。
モータ6は、電動作業機1の動力源である。モータ6は、インナロータ型のブラシレスモータである。モータ6は、筒状のステータ61と、ステータ61の内側に配置されるロータ62と、ロータ62と一体のロータシャフト63とを有する。ロータ62及びロータシャフト63は、回転軸AXを中心に回転する。モータ6の回転軸AXは、前後方向に延伸する。
減速機構7は、モータ6の前方に配置される。減速機構7は、ロータシャフト63とスピンドル8とを連結する。減速機構7は、モータ6が発生した回転力をスピンドル8に伝達する。減速機構7は、ロータシャフト63の回転速度よりも低い回転速度でスピンドル8を回転させる。減速機構7は、遊星歯車機構を含む。
スピンドル8は、モータ6の前方に配置される。スピンドル8の少なくとも一部は、減速機構7の前方に配置される。スピンドル8は、モータ6が発生する回転力により、回転軸AXを中心に回転する。
打撃機構9は、スピンドル8の回転に基づいて、アンビル10を回転方向に打撃する。打撃機構9は、スピンドル8の周囲に配置されるハンマと、スピンドル8とハンマとの間に配置されるボールと、スピンドル8及びハンマのそれぞれに支持されるコイルスプリングとを有する。
アンビル10は、打撃機構9の前方に配置される。アンビル10は、先端工具が挿入される挿入孔20を有する。挿入孔20は、アンビル10の前端部に設けられる。アンビル10は、回転軸AXを中心に回転する。アンビル10は、打撃機構9のハンマと一緒に回転可能である。
ねじ締め作業において、アンビル10に作用する負荷が高くなると、モータ6が発生する動力だけではアンビル10を回転させることができなくなる状況が発生する場合がある。モータ6が発生する動力だけではアンビル10を回転させることができなくなると、アンビル10及びハンマの回転が停止する。ハンマの回転が停止しても、スピンドル8の回転は、モータ6が発生する回転力により継続される。ハンマの回転が停止している状態で、スピンドル8が回転すると、ボール及びハンマが後方に移動する。コイルスプリングは、ハンマを前方に移動させる弾性力を発生する。後方に移動したハンマは、コイルスプリングの弾性力により、前方に移動する。ハンマは、前方に移動するとき、ボールから回転方向の力を受けて、回転しながら前方に移動する。ハンマが回転しながら前方に移動すると、アンビル10は、ハンマにより回転方向に打撃される。アンビル10には、モータ6の動力とハンマの慣性力との両方が作用する。したがって、アンビル10は、高いトルクで回転軸AXを中心に回転することができる。
チャックスリーブ11は、アンビル10の前部の周囲に配置される。チャックスリーブ11は、挿入孔20に挿入された先端工具を保持する。
ファン12は、モータ6の後方に配置される。ファン12は、リヤケース3の内側に配置される。ファン12は、モータ6を冷却するための気流を生成する。ファン12は、ロータシャフト63の後部に固定される。ファン12は、ロータシャフト63の回転により回転する。ファン12が回転することにより、ハウジング2の外部空間の空気が、吸気口18を介してハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間に流入した空気は、ハウジング2の内部空間を流通することにより、モータ6を冷却する。ハウジング2の内部空間を流通した空気は、排気口19を介して、ハウジング2の外部空間に流出する。
コントローラ13は、バッテリ保持部23に収容される。コントローラ13は、モータ6を制御する制御信号を出力する。コントローラ13は、複数の電子部品が実装された基板を含む。基板に実装される電子部品として、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はストレージのような不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、トランジスタ、及び抵抗が例示される。
トリガスイッチ14は、グリップ部22に設けられる。トリガスイッチ14は、モータ6を起動するために使用者に操作される。トリガスイッチ14は、グリップ部22の前部の上部から前方に突出する。トリガスイッチ14は、使用者に操作される。トリガスイッチ14が操作されることにより、モータ6の駆動と停止とが切り換えられる。
正逆切換レバー15は、グリップ部22の上部に設けられる。正逆切換レバー15は、使用者に操作される。正逆切換レバー15が操作されることにより、モータ6の回転方向が正転方向及び逆転方向の一方から他方に切り換えられる。モータ6の回転方向が切り換えられることにより、スピンドル8の回転方向が切り換えられる。
ライト16は、モータ収容部21の左部及び右部のそれぞれに配置される。ライト16は、電動作業機1の前方を照明する照明光を射出する。ライト16は、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を含む。
<ハウジング及びシート部材>
図2は、本実施形態に係るハウジング2を示す斜視図である。ハウジング2は、一対の半割れハウジングにより構成される。ハウジング2は、左ハウジング2Lと、左ハウジング2Lの右方に配置される右ハウジング2Rとを含む。左ハウジング2Lと右ハウジング2Rとは、ねじ(不図示)により固定される。
電動作業機1は、ハウジング2の表面の少なくとも一部を覆うエラストマー部30を備える。エラストマー部30は、ハウジング2よりも柔らかい。本実施形態において、エラストマー部30は、熱可塑性エラストマー又はゴムにより形成される。
エラストマー部30は、左ハウジング2Lの表面の少なくとも一部を覆う左エラストマー部30Lと、右ハウジング2Rの表面の少なくとも一部を覆う右エラストマー部30Rとを含む。
エラストマー部30は、モータ収容部21の表面の少なくとも一部を覆うモータエラストマー部31と、グリップ部22の表面の少なくとも一部を覆うグリップエラストマー部32と、バッテリ保持部23の表面の少なくとも一部を覆うバッテリエラストマー部33とを含む。左エラストマー部30Lは、モータエラストマー部31の左部、グリップエラストマー部32の左部、及びバッテリエラストマー部33の左部を含む。右エラストマー部30Rは、モータエラストマー部31の右部、グリップエラストマー部32の右部、及びバッテリエラストマー部33の右部を含む。エラストマー部30は、滑り止め機能を有する。グリップ部22の表面の少なくとも一部にグリップエラストマー部32が配置されることにより、使用者はグリップ部22を握り易くなる。また、エラストマー部30により、ハウジング2の表面の損傷が抑制される。
図3は、本実施形態に係るハウジング2及びエラストマー部30を示す分解斜視図である。図2及び図3に示すように、電動作業機1は、グリップ部22の曲折部25に配置される補強用のシート部材40を備える。シート部材40は、曲折部25を補強する。エラストマー部30は、シート部材40を覆うように配置される。
図4は、本実施形態に係るハウジング2を後方から見た図である。図5は、本実施形態に係るハウジング2を右方から見た図である。図6は、本実施形態に係る右ハウジング2Rを左方から見た図である。図7は、本実施形態に係る右ハウジング2Rの一部を左方から見た拡大図である。図4、図5、図6、及び図7のそれぞれにおいて、エラストマー部30の図示は省略してある。
ハウジング2は、内部空間を有する。モータ収容部21は、筒状であり、モータ6が配置される内部空間を有する。グリップ部22は、筒状であり、トリガスイッチ14の少なくとも一部及びケーブルが配置される内部空間を有する。バッテリ保持部23は、コントローラ13が配置される内部空間を有する。
グリップ部22は、グリップ部22の内部空間に面する内面26と、グリップ部22の外部空間に面する外面27とを有する。
グリップ部22は、上下方向に長い。グリップ部22は、曲折部25を介してバッテリ保持部23に繋がる。曲折部25は、上下方向と直交する前後方向において、グリップ部22の中心よりも前方側に配置される前側曲折部25Fと、後方側に配置される後側曲折部25Bとを含む。また、曲折部25は、上下方向と直交する左右方向において、グリップ部22の中心よりも左方側に配置される左側曲折部25Lと、右方側に配置される右側曲折部25Rを含む。
上述のように、前後方向及び左右方向のそれぞれにおいて、バッテリ保持部23の外形の寸法は、グリップ部22の外形の寸法よりも大きい。バッテリ保持部23は、前後方向において、前側曲折部25Fから前方に延伸する前側延伸部23Fと、後側曲折部25Bから後方に延伸する後側延伸部23Bとを含む。また、バッテリ保持部23は、左右方向において、左側曲折部25Lから左方に延伸する左側延伸部23Lと、右側曲折部25Rから右方に延伸する右側延伸部23Rとを含む。
図7に示すように、前後方向において、前側延伸部23Fの寸法Lfは、後側延伸部23Bの寸法Lbよりも大きい。
本実施形態において、シート部材40は、後側曲折部25Bの外面27に配置される。
シート部材40の外形は、長方形状である。シート部材40の上下方向の寸法は、シート部材40の左右方向の寸法よりも大きい。左右方向において、シート部材40の少なくとも一部は、ハウジング2の中心線上に配置される。本実施形態においては、左右方向において、シート部材40の中心とハウジング2の中心とが一致する。本実施形態において、シート部材40は、左ハウジング2Lに配置される左シート部40Lと、右ハウジング2Rに配置される右シート部40Rとを含む。左右方向において、シート部材40の寸法は、グリップ部22の寸法よりも小さい。シート部材40の上端部は、曲折部25よりも上方のグリップ部22の規定部位Paに配置される。シート部材40の下端部は、曲折部25よりも下方のバッテリ保持部23の規定部位Pbに配置される。規定部位Paは、上下方向においてグリップ部22の中間部よりも下方に設定される。規定部位Pbは、上下方向においてバッテリ保持部23の中間部よりも上方に設定される。
図7に示すように、シート部材40の厚さDaは、グリップ部22の厚さDbよりも小さい。グリップ部22の厚さDbとは、内面26と外面27との距離をいう。本実施形態において、シート部材40の厚さDaは、グリップ部22の厚さDbの3.3[%]以上50.0[%]以下である。例えばグリップ部22の厚さDbが3.0[mm]である場合、シート部材40の厚さDaは、0.1[mm]以上1.5[mm]以下である。なお、シート部材40の厚さDaは、グリップ部22の厚さDbの10[%]以上30[%]以下でもよい。例えばグリップ部22の厚さDbが3.0[mm]である場合、シート部材40の厚さDaは、0.1[mm]以上1.0[mm]以下でもよい。なお、グリップ部22の厚さDbは、2.0[mm]以上5・0[mm]以下でもよい。
シート部材40の引張強度は、グリップ部22を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。本実施形態において、シート部材40の引張強度は、グリップ部22を形成する合成樹脂の引張強度の少なくとも2倍である。
グリップ部22を含むハウジング2を形成する合成樹脂として、ナイロン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、及びアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂が例示される。ハウジング2を形成する材料として、上述の合成樹脂にガラス繊維等の繊維(フィラー)が分散されてもよい。ハウジング2を形成する合成樹脂の引張強度は、例えば100[MPa]以上200[MPa]である。グリップ部22を形成する合成樹脂の引張強度が200[MPa]である場合、シート部材40の引張強度は400[MPa]以上でもよい。シート部材40の引張強度は、例えば400[MPa]以上2000[MPa]以下でもよい。
図8は、本実施形態に係るシート部材40を示す模式図である。シート部材40は、ハウジング2とは異なる素材により形成される。図8に示すように、シート部材40は、合成樹脂により形成された基材43と、基材43に配置され規定の延伸方向D1に延伸する繊維41とを有する単方向(UD:Uni-Direction)シートである。基材43は、シート状である。基材43を形成する合成樹脂として、ポリアミド樹脂が例示される。繊維41は、基材43の内部に複数配置される。繊維41として、炭素繊維又はガラス繊維が例示される。本実施形態において、シート部材40は、炭素繊維強化プラスチック製の単方向シートである。なお、シート部材40は、ガラス繊維強化プラスチック製の単方向シートでもよい。延伸方向D1のシート部材40の引張強度は、延伸方向D1と直交する幅方向D2のシート部材40の引張強度よりも高い。延伸方向D1のシート部材40の引張強度は、グリップ部22を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。
上述のように、本実施形態において、シート部材40は、左ハウジング2Lに配置される左シート部40Lと、右ハウジング2Rに配置される右シート部40Rとを含む。左シート部40Lと右シート部40Rとは分割可能である。なお、左シート部40Lと右シート部40Rとは一体でもよい。
シート部材40は、後側曲折部25Bの外面27に固定される。シート部材40は、ハウジング2の上下方向と繊維41の延伸方向D1とが一致するように、後側曲折部25Bの外面27に配置される。シート部材40は、接着剤により外面27に接合される。なお、シート部材40は、熱溶着技術を例とする接合技術により外面27に接合されてもよい。
図9は、本実施形態に係るシート部材40の作用を説明するための図である。図9に示すように、電動作業機1が落下し、バッテリ60と床面FLとが衝突すると、モータ収容部21が下方に変位し、その結果、バッテリ保持部23に対してグリップ部22が前方に曲がるように変形する可能性がある。すなわち、バッテリ60が床面FLから衝撃を受けると、曲折部25が曲がるように変形する可能性がある。
曲折部25が曲がるように変形した場合、曲折部25の一部は伸長され、曲折部25の一部は圧縮される。以下の説明において、曲折部25が曲がるように変形した場合、伸長される曲折部25の一部を適宜、伸長部28、と称し、圧縮される曲折部25の一部を適宜、圧縮部29、と称する。伸長部28は、曲折部25の変形において伸長される。圧縮部29は、曲折部25の変形において圧縮される。
シート部材40は、曲折部25の変形において伸長する曲折部25の伸長部28に配置される。本実施形態において、伸長部28は、後側曲折部25Bの外面27及び前側曲折部25Fの内面26を含む。圧縮部29は、後側曲折部25Bの内面26及び前側曲折部25Fの外面27を含む。
曲折部25は、曲折部25の内部空間に面する内面26と曲折部25の外部空間に面する外面27とを有する。図9に示すように、曲折部25が曲がるように変形した場合、後側曲折部25Bの外面27が、伸長方向T1に伸長する。本実施形態において、伸長部28は、後側曲折部25Bの外面27を含む。シート部材40は、伸長部28である後側曲折部25Bの外面27に配置される。
図9に示す例において、伸長方向T1と上下方向とは実質的に一致する。シート部材40は、後側曲折部25Bの外面27の伸長方向T1と繊維41の延伸方向D1とが一致するように、後側曲折部25Bの外面27に配置される。
伸長部28の伸長方向T1において、シート部材40の引張強度は、グリップ部22を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。したがって、電動作業機1の落下により、後側曲折部25Bの外面27が伸長方向T1に伸長するように変形する可能性があっても、シート部材40により、後側曲折部25Bの外面27の変形が抑制される。
<効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、グリップ部22の曲折部25に補強用のシート部材40が配置される。これにより、曲折部25の強度が向上する。そのため、電動作業機1が落下して、グリップ部22に過度な衝撃が作用しても、曲折部25の変形が抑制される。したがって、グリップ部22の破損が抑制される。
実施形態においては、電動作業機1は、バッテリ60が装着されるバッテリ保持部23を備える。電動作業機1にバッテリ60が装着されることにより、交流電源を用いる場合に比べて、使用者は、電動作業機1を円滑に使用することができる。電動作業機1の電源として交流電源を用いる場合、交流電源と電動作業機1とをつなぐ電源ケーブルが必要になる。そのため、使用者は、電源ケーブルにより電動作業機を円滑に使用することが困難になる可能性がある。電動作業機1の電源としてバッテリ60が用いられることにより、電源ケーブルが不要になるため、使用者は、電動作業機1を円滑に使用することができる。一方、電動作業機1にバッテリ60が装着されると、電動作業機1の重量が増大する。電動作業機1の重量が増大すると、電動作業機1が落下したとき、グリップ部22に作用する衝撃は大きくなる。本実施形態によれば、補強用のシート部材40が設けられるので、グリップ部22に過度な衝撃が作用しても、グリップ部22の破損が抑制される。
シート部材40の引張強度は、グリップ部22を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。これにより、曲折部25が伸長するように変形する可能性があっても、シート部材40により、曲折部25の変形が抑制される。したがって、グリップ部22の破損が抑制される。
シート部材40の引張強度は、グリップ部22を形成する合成樹脂の引張強度の少なくとも2倍である。これにより、曲折部25が伸長するように変形する可能性があっても、シート部材40により、曲折部25の変形が効果的に抑制される。
シート部材40は、曲折部25の伸長部28に配置される。本実施形態においては、曲折部25の変形において、後側曲折部25Bの外面27が伸長される。シート部材40は、後側曲折部25Bの外面27に配置される。シート部材40が伸長部28に配置されるので、伸長部28の変形が効果的に抑制される。
伸長部28の伸長方向T1において、シート部材40の引張強度は、グリップ部22を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。したがって、伸長部28の変形が効果的に抑制される。
シート部材40は、合成樹脂により形成された基材43と、基材43に配置され規定の延伸方向D1に延伸する繊維41とを有する単方向シートである。シート部材40は、伸長部28の伸長方向T1と繊維41の延伸方向D1とが一致するように、後側曲折部25Bに配置される。これにより、シート部材40は、伸長方向T1において高い引張強度を発揮する。したがって、後側曲折部25Bの変形が効果的に抑制される。
本実施形態において、曲折部25は、前後方向において、グリップ部22の中心よりも前方側に配置される前側曲折部25Fと、後方側に配置される後側曲折部25Bとを含む。バッテリ保持部23は、前側曲折部25Fから前方に延伸する前側延伸部23Fと、後側曲折部25Bから後方に延伸する後側延伸部23Bとを含む。前側延伸部23Fの寸法Lfは、後側延伸部23Bの寸法Lbよりも大きい。このような形状のハウジング2において、電動作業機1が落下すると、後側曲折部25Bの外面27が伸長部28になる可能性が高い。本実施形態においては、伸長部28である後側曲折部25Bの外面27にシート部材40が配置される。したがって、後側曲折部25Bの変形が効果的に抑制される。
シート部材40の厚さDaは、グリップ部22の厚さDbよりも小さい。厚さDaのシート部材40によりグリップ部22が補強されるので、グリップ部22の大型化を抑制しつつ、グリップ部22の強度を向上することができる。また、電動作業機1の重量の増大を抑制しつつ、グリップ部22の強度を向上することができる。グリップ部22の強度を向上させるために、例えばグリップ部22の厚さDbを厚くしたり、グリップ部22の内部空間にリブを設けたりした場合、グリップ部22が大型化したり、電動作業機1の重量が増大したりする可能性がある。また、厚さDbが大きいハウジング2を射出成形により製造する場合、成形不良が発生する可能性が高い。また、グリップ部22の内部空間にケーブル又は電子部品が配置される場合、リブを設けることが困難になる可能性がある。本実施形態によれば、シート部材40を用いてグリップ部22が補強されるので、グリップ部22の大型化及び重量の増大を抑制しつつ、グリップ部22の強度を向上させることができる。
シート部材40の厚さDaは、グリップ部22の厚さDbの3.3[%]以上50.0[%]以下である。シート部材40厚さDaがグリップ部22の厚さDbに対して十分に薄いので、シート部材40と外面27との間に大きい段差が形成されることが抑制される。そのため、グリップ部22を握った使用者が違和感を覚えることが抑制される。
本実施形態において、曲折部25の外面27に配置されたシート部材40がエラストマー部30で覆われる。シート部材40がエラストマー部30により隠れるので、視覚を通じて起こる電動作業機1の美感が向上する。また、エラストマー部30により、ハウジング2からシート部材40が剥がれることが抑制される。
本実施形態において、ハウジング2は、モータ収容部21と、バッテリ保持部23と、グリップ部22とを含む。これにより、モータ収容部21、バッテリ保持部23、及びグリップ部22を含むハウジング2は、例えば射出成形により一体成形される。ハウジング2を成形するための金型に合成樹脂が注入されることによって、ハウジング2を一体成形することができる。
<変形例>
図10は、本実施形態の変形例に係る右ハウジング2Rの一部を左方から見た拡大図である。図10に示す例において、シート部材40は、後側曲折部25Bの内面26と外面27との間の後側曲折部25Bの内部に配置される。シート部材40は、例えばインサート成形により後側曲折部25Bの内部に配置される。ハウジング2を成形するための金型にインサート品としてシート部材40が装填された後、ハウジング2を形成するための合成樹脂が金型に注入されることによって、後側曲折部25Bの内部にシート部材40が配置されたハウジング2が形成される。
上述の実施形態と同様、電動作業機1が落下し、バッテリ60の前部と床面FLとが衝突すると、後側曲折部25Bが伸長方向T1に伸長するように変形する可能性がある。図10に示すように、シート部材40が後側曲折部25Bの内部に配置されることによって、後側曲折部25Bの変形が抑制される。したがって、曲折部25の破損が抑制される。また、シート部材40が曲折部25の内部に配置されることにより、視覚を通じて起こさせる電動作業機1の美感が向上する。
図11は、本実施形態の変形例に係る右ハウジング2Rの一部を左方から見た拡大図である。上述の実施形態においては、シート部材40が後側曲折部25Bに配置されることとした。図11に示すように、シート部材40が前側曲折部25Fに配置されてもよい。図11に示す例において、シート部材40は、前側曲折部25Fの内面26に配置される。
電動作業機1が落下し、バッテリ60の前部と床面FLとが衝突すると、前側曲折部25Fの内面26が伸長方向T1に伸長するように変形する可能性がある。すなわち、伸長部28が前側曲折部25Fの内面26を含む場合がある。図11に示すように、シート部材40が前側曲折部25Fの内面26に配置されることにより、前側曲折部25Fの変形が抑制される。したがって、曲折部25の破損が抑制される。また、シート部材40が曲折部25の内面26に配置されることにより、シート部材40と前側曲折部25Fとの密着性が向上する。
なお、シート部材40は、前側曲折部25Fの内面26と外面27との間の前側曲折部25Fの内部に配置されてもよい。
なお、上述の実施形態において、グリップ部22は、曲折部24を介してモータ収容部21に繋がる。シート部材40は、モータ収容部21に繋がる曲折部24に配置されてもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。本実施形態において、電動作業機101は、電動工具の一種であるグラインダである。
<電動作業機>
図12は、本実施形態に係る電動作業機101を示す側面図である。電動作業機101は、ハウジング102と、ギヤハウジングカバー103と、ギヤハウジング104と、バッテリ装着部105と、モータ106と、減速機構107と、スピンドル108と、ベアリングボックス109と、ホイールカバー110と、ロックスイッチ111と、ファン112と、コントローラ113と、駆動スイッチ114とを備える。
ハウジング102は、合成樹脂により形成される。ハウジング102は、モータ収容部121と、モータ収容部121の後方に配置されるグリップ部122と、グリップ部122の後方に配置されるバッテリ保持部123とを有する。
モータ収容部121は、筒状である。モータ収容部121は、モータ106を収容する。
グリップ部122は、筒状である。グリップ部122は、電動作業機1の使用者に握られる。グリップ部122は、モータ収容部121から後方に突出する。
バッテリ保持部123は、グリップ部122の後端部に接続される。バッテリ装着部105は、バッテリ保持部123の後部に設けられる。モータ106に電力を供給するバッテリ60は、バッテリ装着部105に装着される。バッテリ60は、バッテリ装着部105を介してバッテリ保持部123に装着される。バッテリ60は、バッテリ装着部105に着脱可能である。
上下方向において、バッテリ保持部123の外形の寸法は、グリップ部122の外形の寸法よりも大きい。
グリップ部122は、バッテリ保持部123に繋がる曲折部125を有する。曲折部125は、グリップ部122の後端部に配置される。グリップ部122は、曲折部125を介してバッテリ保持部123に繋がる。曲折部125は、グリップ部122とバッテリ保持部123との境界に設けられたハウジング102のくびれ部分である。
ギヤハウジングカバー103は、ハウジング102とギヤハウジング104との間に配置される。ギヤハウジングカバー103は、ハウジング102の前部の開口を覆うように、ハウジング102の前部に装着される。ギヤハウジングカバー103は、金属製である。
ギヤハウジング104は、減速機構107及びスピンドル108の少なくとも一部を収容する。本実施形態において、ギヤハウジング104は、スピンドル108の上部を収容する。ギヤハウジング104は、ギヤハウジングカバー103を介して、ハウジング102の前部に装着される。ギヤハウジング104は、金属製である。
モータ106は、電動作業機101の動力源である。モータ106は、インナロータ型のブラシレスモータである。モータ106は、筒状のステータ161と、ステータ161の内側に配置されるロータ162と、ロータ162と一体のロータシャフト163とを有する。ロータ162及びロータシャフト163は、回転軸AXを中心に回転する。モータ106の回転軸AXは、前後方向に延伸する。
減速機構107は、モータ106の前方に配置される。減速機構107は、ロータシャフト163とスピンドル108とを連結する。減速機構107は、モータ106が発生した回転力をスピンドル108に伝達する。減速機構107は、ロータシャフト163の回転速度よりも低い回転速度でスピンドル108を回転させる。本実施形態において、減速機構107は、べベルギヤを含む。
スピンドル108は、モータ106が発生する回転力により、回転軸BXを中心に回転する。スピンドル108の回転軸BXは、上下方向に延伸する。スピンドル108の回転軸BXとモータ106の回転軸AXとは直交する。
ベアリングボックス109は、スピンドル108を支持する軸受を保持する。
ホイールカバー110は、ベアリングボックス109に装着される。ホイールカバー110は、クランプ機構117によりベアリングボックス109に固定される。スピンドル108の下端部に、先端工具116が装着される。ホイールカバー110は、先端工具116の周囲の一部に配置される。先端工具116は、円板状である。先端工具116として、砥石が例示される。ホイールカバー110の少なくとも一部は、先端工具116の後方に配置される。
ロックスイッチ111は、ギヤハウジング104に設けられる。ロックスイッチ111は、スピンドル108の回転を規制するときに操作される。使用者は、ロックスイッチ111を操作することができる。ロックスイッチ111が下方に移動するように操作されることにより、ロックスイッチ111の下端部が、減速機構107のべベルギヤの孔に挿入される。ロックスイッチ111の下端部がべベルギヤの孔に挿入されることにより、べベルギヤの回転が規制され、スピンドル108の回転が規制される。
ファン112は、モータ106の前方に配置される。ファン112は、モータ106を冷却するための気流を生成する。ファン112は、ロータシャフト163の前部に固定される。ファン112は、ロータシャフト163の回転により回転する。
バッテリ保持部123は、吸気口118を有する。ギヤハウジング104は、排気口119を有する。ファン112が回転することにより、ハウジング102の外部空間の空気が、吸気口118を介して、ハウジング102の内部空間に流入する。ハウジング102の内部空間に流入した空気は、ハウジング102の内部空間を流通することにより、モータ106を冷却する。ハウジング102の内部空間を流通した空気は、排気口119を介して、ハウジング102の外部空間に流出する。
コントローラ113は、バッテリ保持部123に収容される。コントローラ113は、モータ106を制御する制御信号を出力する。
駆動スイッチ114は、モータ収容部121に設けられる。駆動スイッチ114は、モータ106の駆動のために使用者に操作される。駆動スイッチ114は、モータ収容部121の上部から上方に突出する。駆動スイッチ114は、前後方向にスライド可能である。使用者は、グリップ部122を握った状態で、駆動スイッチ114を操作することができる。使用者は、駆動スイッチ114を操作することにより、モータ106を駆動させることができる。使用者は、駆動スイッチ114の操作を解除することにより、モータ106の駆動を停止させることができる。
<ハウジング及びシート部材>
ハウジング102は、一対の半割れハウジングにより構成される。ハウジング102は、左ハウジング102Lと、左ハウジング102Lの右方に配置される右ハウジング102Rとを含む。
図13は、実施形態に係る右ハウジング102Rを左方から見た図である。図14は、実施形態に係る右ハウジング102Rの一部を左方から見た拡大図である。
ハウジング102は、内部空間を有する。モータ収容部121は、筒状であり、モータ106が配置される内部空間を有する。グリップ部122は、筒状であり、ケーブルが配置される内部空間を有する。バッテリ保持部123は、コントローラ113が配置される内部空間を有する。
グリップ部122は、グリップ部122の内部空間に面する内面126と、グリップ部122の外部空間に面する外面127とを有する。
グリップ部122は、前後方向に長い。グリップ部122は、曲折部125を介してバッテリ保持部123に繋がる。曲折部125は、前後方向と直交する上下方向において、グリップ部122の中心よりも上方側に配置される上側曲折部125Uと、下方側に配置される下側曲折部125Dとを含む。
上述のように、上下方向において、バッテリ保持部123の外形の寸法は、グリップ部122の外形の寸法よりも大きい。バッテリ保持部123は、上下方向において、上側曲折部125Uから上方に延伸する上側延伸部123Uと、下側曲折部125Dから下方に延伸する下側延伸部123Dとを含む。
図14に示すように、上下方向において、上側延伸部123Uの寸法Luは、下側延伸部123Dの寸法Ldよりも大きい。
本実施形態において、シート部材40は、上側曲折部125Uの内面126に配置される。
シート部材40の外形は、長方形状である。シート部材40の前後方向の寸法は、シート部材40の左右方向の寸法よりも大きい。左右方向において、シート部材40の少なくとも一部は、ハウジング102の中心線上に配置される。本実施形態においては、左右方向において、シート部材40の中心とハウジング102の中心とが一致する。左右方向において、シート部材40の寸法は、グリップ部122の寸法よりも小さい。シート部材40の前端部は、曲折部125よりも前方のグリップ部122の規定部位Pcに配置される。シート部材40の後端部は、曲折部125よりも後方のバッテリ保持部123の規定部位Pdに配置される。規定部位Pcは、前後方向においてグリップ部122の中間部よりも後方に設定される。規定部位Pdは、前後方向においてバッテリ保持部123の中間部よりも前方に設定される。
シート部材40の厚さDaは、グリップ部122の厚さDbよりも小さい。グリップ部122の厚さDbとは、内面126と外面127との距離をいう。本実施形態において、シート部材40の厚さDaは、グリップ部122の厚さDbの3.3[%]以上50.0[%]以下である。
シート部材40の引張強度は、グリップ部122を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。本実施形態において、シート部材40の引張強度は、グリップ部122を形成する合成樹脂の引張強度の少なくとも2倍である。
上述の実施形態と同様、シート部材40は、図8を参照して説明したような単方向シートである。
シート部材40は、上側曲折部125Uの内面126に固定される。シート部材40は、ハウジング102の前後方向と繊維41の延伸方向D1とが一致するように、上側曲折部125Uの内面126に配置される。シート部材40は、接着剤により内面126に接合される。なお、シート部材40は、熱溶着技術を例とする接合技術により内面126に接合されてもよい。
図15は、本実施形態に係るシート部材40の作用を説明するための図である。図15に示すように、電動作業機101が落下し、バッテリ60と床面FLとが衝突すると、バッテリ保持部123に対してグリップ部122が上方に曲がるように変形する可能性がある。すなわち、バッテリ60が床面FLから衝撃を受けると、曲折部125が曲がるように変形する可能性がある。
曲折部125が曲がるように変形した場合、曲折部25の一部は伸長され、曲折部25の一部は圧縮される。本実施形態において、伸長部28は、上側曲折部125Uを含む。
図15に示すように、曲折部125が曲がるように変形した場合、上側曲折部125Uの内面126が、伸長方向T1に伸長する。シート部材40は、伸長部28である上側曲折部125Uの内面126に配置される。
図15に示す例において、伸長方向T1とハウジング102の前後方向とは実質的に一致する。シート部材40は、伸長部28である上側曲折部125Uの内面126の伸長方向T1と繊維41の延伸方向D1とが一致するように、上側曲折部125Uの内面126に配置される。伸長部28の伸長方向T1において、シート部材40の引張強度は、グリップ部122を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。
伸長方向T1において、シート部材40の引張強度がグリップ部122を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。そのため、電動作業機101の落下により、上側曲折部125Uの内面126が伸長方向T1に伸長するように変形する可能性があっても、シート部材40により、上側曲折部125Uの内面126の変形が抑制される。
<効果>
以上説明したように、本実施形態においても、シート部材40により、グリップ部122の曲折部125の強度が向上する。そのため、電動作業機101が落下して、グリップ部122に過度な衝撃が作用しても、曲折部125の変形が抑制される。したがって、グリップ部122の破損が抑制される。
<変形例>
図16は、本実施形態の変形例に係る右ハウジング102Rの一部を左方から見た拡大図である。図16に示す例において、シート部材40は、上側曲折部125Uの内面126と外面127との間の上側曲折部125Uの内部に配置される。シート部材40は、例えばインサート成形により上側曲折部125Uの内部に配置される。
電動作業機101が落下し、バッテリ60と床面FLとが衝突すると、上側曲折部125Uが伸長方向T1に伸長するように変形する可能性がある。図16に示すように、シート部材40が上側曲折部125Uの内部に配置されることによって、上側曲折部125Uの変形が抑制される。したがって、グリップ部122の破損が抑制される。
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。本実施形態において、電動作業機201は、園芸工具の一種であるカンナである。
<電動作業機>
図17は、本実施形態に係る電動作業機201を示す側面図である。電動作業機201は、ハウジング202と、前部ベース203と、後部ベース204と、バッテリ装着部205と、モータ206と、コントローラ213と、トリガスイッチ214とを備える。
ハウジング202は、合成樹脂製である。ハウジング202は、モータ収容部221と、グリップ部222と、バッテリ保持部223と、刃具収容部224とを有する。
モータ収容部221は、モータ206を収容する。
グリップ部222は、電動作業機201の使用者に握られる。グリップ部222の少なくとも一部は、モータ収容部221の上方に配置される。グリップ部222の前部は、モータ収容部221に接続される。グリップ部222の後部は、バッテリ保持部223に接続される。グリップ部222の中央部は、上方に湾曲する。
バッテリ保持部223は、モータ収容部221の後端部及びグリップ部222の後端部に接続される。バッテリ装着部105は、バッテリ保持部123の後部に設けられる。モータ206に電力を供給するバッテリ60が、バッテリ装着部105を介してバッテリ保持部223に装着される。コントローラ113は、バッテリ保持部123に収容される。
グリップ部222は、バッテリ保持部223に繋がる曲折部225を有する。曲折部225は、グリップ部222の後端部に配置される。グリップ部222は、曲折部225を介してバッテリ保持部223に繋がる。
刃具収容部224は、刃具216を収容する。刃具収容部224は、モータ収容部221よりも前方に配置される。
前部ベース203と後部ベース204とは前後方向に配置される。前部ベース203の下面及び後部ベース204の下面のそれぞれは、加工対象物Wの表面に接触する。刃具216の下端部は、前部ベース203と後部ベース204の間の開口部217か下方に突出する。刃具216にカンナ刃が取り付けられる。開口部217から下方に突出したカンナ刃が加工対象物Wの表面を加工する。
ハウジング202の前部に切込深さ調整ノブ218が配置される。切込深さ調整ノブ218の下部に前部ベース203を押す押部材が配置される。切込深さ調整ノブ218が回転されることにより、前部ベース203が上下方向に移動する。前部ベース203が上方に移動すると、開口部217から下方に突出するカンナ刃の長さが長くなり、切り込み深さが深くなる。前部ベース203が下方に移動すると、開口部217から下方に突出するカンナ刃の長さが短くなり、切り込み深さが浅くなる。
トリガスイッチ214は、グリップ部222に設けられる。トリガスイッチ214の上方には、ロックオフボタン215が設けられる。使用者は、グリップ部222を握った状態で、ロックオフボタン215を操作しながらトリガスイッチ214を操作することにより、モータ206を駆動させることができる。トリガスイッチ214の操作が解除されるとモータ206が停止する。ロックオフボタン215が操作されない場合、使用者は、トリガスイッチ214を操作することができない。
刃具216は、刃具収容部224に回転可能に支持される。モータ206と刃具216とは、プーリ及び駆動ベルトを含む動力伝達機構(不図示)を介して連結される。モータ206が駆動すると、刃具216が回転する。
<ハウジング及びシート部材>
ハウジング202は、一対の半割れハウジングにより構成される。ハウジング202は、左ハウジング202Lと、左ハウジング202Lの右方に配置される右ハウジング202Rとを含む。
図18は、本実施形態に係る右ハウジング202Rを左方から見た図である。図19は、本実施形態に係る右ハウジング202Rの一部を左方から見た拡大図である。
ハウジング202は、内部空間を有する。モータ収容部221は、モータ206が配置される内部空間を有する。グリップ部222は、筒状であり、トリガスイッチ214の少なくとも一部及びケーブルが配置される内部空間を有する。バッテリ保持部223は、コントローラ213が配置される内部空間を有する。
グリップ部222は、グリップ部222の内部空間に面する内面226と、グリップ部222の外部空間に面する外面227とを有する。
グリップ部222は、所定方向に長い。グリップ部222は、後方に向かって下方に延伸する。グリップ部222は、曲折部225を介してバッテリ保持部223に繋がる。
曲折部225は、グリップ部222の長手方向と直交する短手方向において、グリップ部222の中心よりも一方側(上方側)に配置される上側曲折部225Uと、グリップ部222の短手方向において、グリップ部222の中心よりも他方側(下方側)に配置される下側曲折部225Dとを含む。
グリップ部222の短手方向(上下方向)において、バッテリ保持部223の外形の寸法は、グリップ部222の外形の寸法よりも大きい。バッテリ保持部223は、グリップ部222の短手方向において、上側曲折部225Uから一方(上方)に延伸する上側延伸部223Uと、下側曲折部225Dから他方(下方)に延伸する下側延伸部223Dとを含む。
図19に示すように、グリップ部222の短手方向(上下方向)において、下側延伸部223Dの寸法Ldは、上側延伸部223Uの寸法Luよりも大きい。
本実施形態において、シート部材40は、下側曲折部225Dの内面226に配置される。
シート部材40の外形は、長方形状である。シート部材40の前後方向の寸法は、シート部材40の左右方向の寸法よりも大きい。左右方向において、シート部材40の少なくとも一部は、ハウジング202の中心線上に配置される。本実施形態においては、左右方向において、シート部材40の中心とハウジング202の中心とが一致する。左右方向において、シート部材40の寸法は、グリップ部222の寸法よりも小さい。シート部材40の前端部は、曲折部225よりも前方のグリップ部222の規定部位Peに配置される。シート部材40の後端部は、曲折部225よりも後方のバッテリ保持部223の規定部位Pfに配置される。規定部位Peは、前後方向においてグリップ部222の中間部よりも後方に設定される。規定部位Pfは、前後方向においてバッテリ保持部123の中間部よりも前方に設定される。
図19に示すように、シート部材40の厚さDaは、グリップ部222の厚さDbよりも小さい。グリップ部222の厚さDbとは、内面226と外面227との距離をいう。本実施形態において、シート部材40の厚さDaは、グリップ部122の厚さDbの3.3[%]以上50.0[%]以下である。
シート部材40の引張強度は、グリップ部222を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。シート部材40の引張強度は、グリップ部222を形成する合成樹脂の引張強度の少なくとも2倍である。
上述の実施形態と同様、シート部材40は、図8を参照して説明したような単方向シートである。
シート部材40は、下側曲折部225Dの内面226に固定される。シート部材40は、グリップ部222の長手方向(前後方向)と繊維41の延伸方向D1とが一致するように、下側曲折部225Dの内面226に配置される。シート部材40は、接着剤により内面226に接合される。なお、シート部材40は、熱溶着技術を例とする接合技術により内面226に接合されてもよい。
図20は、本実施形態に係るシート部材40の作用を説明するための図である。図20に示すように、電動作業機201が落下し、グリップ部222と床面FLとが衝突すると、グリップ部222に対してバッテリ保持部223が曲がるように変形する可能性がある。すなわち、グリップ部222が床面FLから衝撃を受けると、曲折部225が曲がるように変形する可能性がある。
曲折部225が曲がるように変形した場合、曲折部225の一部は伸長され、曲折部225の一部は圧縮される。本実施形態において、伸長部28は、下側曲折部225Dを含む。
図20に示すように、曲折部225が曲がるように変形した場合、下側曲折部225Dの内面226が、伸長方向T1に伸長する。シート部材40は、伸長部28である下側曲折部225Dの内面226に配置される。
図20に示す例において、伸長方向T1と前後方向とは実質的に一致する。シート部材40は、伸長部28である下側曲折部225Dの内面226の伸長方向T1と繊維41の延伸方向D1とが一致するように、下側曲折部225Dの内面226に配置される。伸長部28の伸長方向T1において、シート部材40の引張強度は、グリップ部222を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。
伸長方向T1において、シート部材40の引張強度がグリップ部222を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。そのため、電動作業機201の落下により、下側曲折部225Dの内面226が伸長方向T1に伸長するように変形しようとしても、シート部材40により、下側曲折部225Dの内面226の変形が抑制される。
<効果>
以上説明したように、本実施形態においても、シート部材40により、グリップ部222の曲折部225の強度が向上する。そのため、電動作業機201が落下して、グリップ部222に過度な衝撃が作用しても、曲折部225の変形が抑制される。したがって、グリップ部222の破損が抑制される。
[第4実施形態]
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。本実施形態において、電動作業機301は、園芸工具の一種であるチェーンソーである。
<電動作業機>
図21は、本実施形態に係る電動作業機301を示す斜視図である。図22は、実施形態に係る電動作業機301を後方から見た図である。電動作業機301は、ハウジング302と、ハンドガード303と、グリップ部322と、バッテリ装着部305と、トリガスイッチ314と、トリガロックレバー315と、ガイドバー356と、ソーチェーン358とを備える。
ハウジング302は、合成樹脂により形成される。ハウジング302は、モータ収容部321と、バッテリ保持部323と、リヤグリップ部324とを有する。
モータ収容部321は、モータを収容する。バッテリ保持部323は、モータ収容部321の後端部に接続される。バッテリ保持部323は、バッテリ60が装着されるバッテリ装着部305を有する。バッテリ保持部323は、コントローラを収容する。リヤグリップ部324は、バッテリ保持部323の後端部に接続される。トリガスイッチ314及びトリガロックレバー315は、リヤグリップ部324に配置される。トリガロックレバー315が操作されることにより、トリガスイッチ314の操作が許可される。
ガイドバー356は、ハウジング302から前方に延伸する。ガイドバー356は、前後方向に長い板状の部材である。ソーチェーン358は、連結された複数のカッタを含む。ソーチェーン358は、ガイドバー356の周縁部に配置される。トリガスイッチ314が操作されると、モータが駆動する。モータとソーチェーン358とは、スプロケットを含む動力伝達機構(不図示)を介して連結される。モータの駆動により、ソーチェーン358がガイドバー356の周縁部を移動する。
グリップ部322は、合成樹脂により形成される。グリップ部322は、使用者に握られる。グリップ部322は、パイプ状の部材である。グリップ部322は、バッテリ保持部323に繋がる。グリップ部322の左端部は、バッテリ保持部323の左側面に接続される。グリップ部322の右端部は、バッテリ保持部323の右側面に接続される。
グリップ部322は、複数の曲折部325と、複数のストレート部328とを有する。本実施形態において、曲折部325は、第1曲折部325Aと、第2曲折部325Bと、第3曲折部325Cとを含む。ストレート部328は、第1ストレート部328Aと、第2ストレート部328Bと、第3ストレート部328Cと、第4ストレート部328Dとを含む。
第1ストレート部328Aは、前方に向かって上方に延伸する。第2ストレート部328Bは、左右方向に延伸する。第3ストレート部328Cは、後方に向かって下方に延伸する。第4ストレート部328Dは、左右方向に延伸する。第1ストレート部328Aの下端部は、バッテリ保持部323の右側面に接続される。第1ストレート部328Aの上端部は、第1曲折部325Aを介して第2ストレート部328Bの右端部に繋がる。第2ストレート部328Bの左端部は、第3曲折部325Cを介して第3ストレート部328Cの上端部に繋がる。第3ストレート部328Cの下端部は、第3曲折部325Cを介して第4ストレート部328Dの左端部に繋がる。第4ストレート部328Dの右端部は、バッテリ保持部323の左側面に接続される。
<グリップ部及びシート部材>
図23は、本実施形態に係るグリップ部322の一部を破断した図である。図24は、本実施形態に係るグリップ部322の一部を示す断面図である。
グリップ部322は、パイプ状であり、内部空間を有する。グリップ部322は、グリップ部322の内部空間に面する内面326と、グリップ部322の外部空間に面する外面327とを有する。
本実施形態において、シート部材40は、第1曲折部325Aに配置される。第1曲折部325Aは、ハウジング302に面する内周部3251と、ハウジング302に対して内周部3251の外側に配置される外周部3252とを有する。内周部3251の曲率は、外周部3252の曲率よりも大きい。本実施形態において、シート部材40は、第1曲折部325Aの外周部3252に配置される。シート部材40は、内面326と外面327との間の外周部3252の内部に配置される。
シート部材40の一端部は、第1ストレート部328Aの規定部位Pgに配置される。シート部材40の他端部は、第2ストレート部328Bの規定部位Phに配置される。
シート部材40の厚さDaは、グリップ部322の厚さDbよりも小さい。グリップ部322の厚さDbとは、内面326と外面327との距離をいう。本実施形態において、シート部材40の厚さDaは、グリップ部322の厚さDbの3.3[%]以上50.0[%]以下である。
シート部材40の引張強度は、グリップ部322を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。本実施形態において、シート部材40の引張強度は、グリップ部322を形成する合成樹脂の引張強度の少なくとも2倍である。
上述の実施形態と同様、シート部材40は、図8を参照して説明したような単方向シートである。
図25は、本実施形態に係るシート部材40の作用を説明するための図である。図25に示すように、電動作業機301が落下し、第2曲折部325Bと床面FLとが衝突すると、第1曲折部325Aに衝撃が作用し、第1曲折部325Aが曲がるように変形する可能性がある。
第1曲折部325Aが曲がるように変形した場合、第1曲折部325Aの一部は伸長され、第1曲折部325Aの一部は圧縮される。本実施形態において、伸長部28は、第1曲折部325Aの外周部3252を含む。外周部3252は、第1ストレート部328Aと第2ストレート部328Bとに引っ張られるように伸長する。
図25に示すように、第1曲折部325Aが曲がるように変形した場合、第1曲折部325Aの外周部3252が、伸長方向T1に伸長する。シート部材40は、伸長部28である第1曲折部325Aの外周部3252の内部に配置される。
シート部材40は、伸長部28である第1曲折部325Aの外周部3252の伸長方向T1と繊維41の延伸方向D1とが一致するように、外周部3252の内部に配置される。伸長部28の伸長方向T1において、シート部材40の引張強度は、グリップ部322を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。
伸長方向T1において、シート部材40の引張強度がグリップ部322を形成する合成樹脂の引張強度よりも高い。そのため、電動作業機301の落下により、第1曲折部325Aの外周部3252が伸長方向T1に伸長するように変形する可能性があっても、シート部材40により、第1曲折部325Aの外周部3252の変形が抑制される。
<効果>
以上説明したように、本実施形態においても、シート部材40により、グリップ部322の第1曲折部325Aの強度が向上する。そのため、電動作業機301が落下して、グリップ部322に過度な衝撃が作用しても、第1曲折部325Aの変形が抑制される。したがって、グリップ部322の破損が抑制される。
<変形例>
なお、シート部材40は、第1曲折部325Aの外周部3252の外面327に配置されてもよい。
なお、シート部材40は、第2曲折部325Bの外周部に配置されてもよいし、第3曲折部325Cの外周部に配置されてもよい。
[第5実施形態]
第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図26は、本実施形態に係るシート部材440を示す模式図である。上述の実施形態においては、シート部材40が単方向シートであることとした。図26に示すように、シート部材440は、合成樹脂製の基材443と、基材443に配置され第1延伸方向D401に延伸する第1繊維441と、基材443に配置され第1延伸方向D401とは異なる第2延伸方向D402に延伸する第2繊維442とを有してもよい。図26に示す例において、第1延伸方向D401と第2延伸方向D402とは直交する。なお、第1延伸方向D401と第2延伸方向D402とは直交しなくてもよい。
シート部材440は、伸長部28の伸長方向T1と第1繊維441の第1延伸方向D401とが一致するように、曲折部に配置される。これにより、伸長部28の伸長方向T1において、シート部材440の引張強度は、グリップ部を形成する合成樹脂の引張強度よりも高くなる。また、曲折部が伸長方向T1とは異なる伸長方向T2に伸長した場合においても、伸長方向T2と第2延伸方向D402とが一致することにより、伸長方向T2において、シート部材440の引張強度は、グリップ部を形成する合成樹脂の引張強度よりも高くなる。すなわち、図26に示すシート部材440によれば、曲折部が複数の方向に伸長するように変形しても、曲折部の強度を維持することができる。
なお、基材443に、第1繊維441及び第2繊維442に加えて、第3延伸方向に延伸する第3繊維が配置されてもよい。
[第6実施形態]
第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図27は、本実施形態に係るシート部材540を示す断面図である。図27に示すように、シート部材540は、第1シート部材541と、第1シート部材541に重ねられる第2シート部材542とを含んでもよい。例えば、第1シート部材541が有する繊維の延伸方向と第2シート部材542が有する繊維の延伸方向とが異なるように、第1シート部材541と第2シート部材542とが重ねられてもよい。
[第7実施形態]
第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
上述の実施形態においては、シート部材の外形は、長方形状であることとした。シート部材の外形は、長方形状でなくてもよい。シート部材の外径は、六角形状又は八角形状のような多角形状でもよいし、円形状でもよいし、楕円形状でもよい。
図28は、本実施形態に係るシート部材640を示す模式図である。図28に示すように、シート部材640は、中央帯部641と、中央帯部641の左端部に結ばれる左帯部642と、中央帯部641の右端部に結ばれる右帯部643とを有する。中央帯部641は、左右方向に長い矩形状である。左帯部642は、上下方向に長い矩形状である。右帯部643は、上下方向に長い矩形状である。中央帯部641、左帯部642、及び右帯部643のそれぞれに開口644が設けられる。開口644は、シート部材640の表面と裏面とを結ぶ貫通孔である。
シート部材640がインサート成形により曲折部の内部に配置される場合、合成樹脂は、シート部材640の表面及び裏面のそれぞれに接触するとともに、開口644の内側に配置される。これにより、シート部材640は、曲折部に強固に固定される。
[その他の実施形態]
上述の実施形態において、シート部材は、金属製でもよい。シート部材を形成する金属として、アルミニウム、鉄、チタン、及びマグネシウム等が例示される。金属膜からなるシート部材は、ハンドル部を形成する合成樹脂よりも引張強度が高く、高強度である。
上述の実施形態において、シート部材の引張強度は、ハウジング(モータ収容部、バッテリ保持部、グリップ部)を形成する合成樹脂の引張強度の2倍を下回ってもよい。シート部材の引張強度は、ハウジングを形成する合成樹脂の引張強度よりも高ければよい。
上述の実施形態において、曲折部がグリップ部に設けられることとした。曲折部がグリップ部とは異なるハウジングの所定部位に設けられる場合がある。曲折部は、モータ収容部、バッテリ保持部、グリップ部の少なくとも一つに形成される場合がある。また、曲折部は、モータ収容部、バッテリ保持部、グリップ部のいずれか2つを接続するように配置される場合がある。グリップ部とは異なるハウジングの所定部位に曲折部が設けられている場合においても、曲折部にシート部材が配置されることにより、ハウジング2の強度を向上することができる。
上述の実施形態において、ハウジングは、モータ収容部、バッテリ保持部、及びグリップ部を有し、モータ収容部を形成する材料と、バッテリ保持部を形成する材料と、グリップ部を形成する材料とは、同一であることとした。また、シート部材の引張強度は、モータ収容部の引張強度、バッテリ保持部の引張強度、及びグリップ部の引張強度よりも高いこととした。シート部材の引張強度は、モータ収容部の引張強度、バッテリ保持部の引張強度、及びグリップ部の引張強度の少なくとも一つよりも高くてもよい。例えば、モータ収容部を形成する材料と、バッテリ保持部を形成する材料と、グリップ部を形成する材料とが異なる場合において、シート部材がモータ収容部の曲折部に配置される場合、シート部材の引張強度は、モータ収容部の引張強度よりも高ければよく、バッテリ保持部の引張強度又はグリップ部の引張強度よりも低くてもよい。シート部材がモータ収容部とグリップ部とを接続する曲折部に配置される場合、シート部材の引張強度は、モータ収容部及びグリップ部の引張強度よりも高ければよく、バッテリ保持部の引張強度よりも低くてもよい。
上述の実施形態において、モータ収容部とグリップ部とが接続され、グリップ部とバッテリ保持部とが接続されることとした。モータ収容部とバッテリ保持部とが接続されてもよい。
なお、上述の実施形態において、シート部材は、合成樹脂製でもよい。シート部材を形成する合成樹脂は、グリップ部を形成する合成樹脂と同一材料でもよいし、異なる材料でもよい。すなわち、シート部材は、ハウジングとは異なる素材により形成されてもよいし、ハウジングと同じ素材により形成されてもよい。シート部材の引張強度は、ハウジングを形成する合成樹脂の引張強度と等しくてもよい。合成樹脂製のシート部材が曲折部に配置されることによっても、曲折部は補強される。
上述の実施形態において、電動作業機は、ドライバドリル、震動ドライバドリル、アングルドリル、スクリュードライバ、ハンマ、ハンマドリル、マルノコ、及びレシプロソーのような電動工具でもよい。上述の実施形態において、電動作業機は、ヘッジトリマ、芝刈り機、草刈機、及びブロワのような園芸工具でもよい。上述の実施形態において、電動作業機は、クリーナでもよい。
なお、上述の実施形態において、電動作業機は、モータを収容するモータ収容部を有することとした。電動作業機は、モータ収容部を有しなくてもよい。例えば特開2019−040885に開示されているような、モータ収容部を有さずに着脱可能なバッテリを有するライト、特開2020−028090に開示されているような、モータ収容部を有さずに着脱可能なバッテリを有する音声出力器に、上述の実施形態で説明した構成要素を適用することができる。このようなライト又は音声出力器に曲折部が形成されている場合、この曲折部をシート部材で補強することができる。シート部材による補強により、ライト又は音声出力器の破損が抑制される。
なお、上述の実施形態においては、曲折部がシート状の補強部材であるシート部材で補強されることとした。補強部材は、シート状でなくてもよい。補強部材は、例えばブロック状でもよいし、繊維状でもよい。
1…電動作業機、2…ハウジング、2L…左ハウジング、2R…右ハウジング、3…リヤケース、4…ハンマケース、5…バッテリ装着部、6…モータ、7…減速機構、8…スピンドル、9…打撃機構、10…アンビル、11…チャックスリーブ、12…ファン、13…コントローラ、14…トリガスイッチ、15…正逆切換レバー、16…ライト、18…吸気口、19…排気口、20…挿入孔、21…モータ収容部、22…グリップ部、23…バッテリ保持部、23B…後側延伸部(第2延伸部)、23F…前側延伸部(第1延伸部)、23L…左側延伸部、23R…右側延伸部、24…曲折部(一端側曲折部)、25…曲折部(他端側曲折部)、25B…後側曲折部(第2曲折部)、25F…前側曲折部(第1曲折部)、25L…左側曲折部、25R…右側曲折部、26…内面、27…外面、28…伸長部、29…圧縮部、30…エラストマー部、30L…左エラストマー部、30R…右エラストマー部、31…モータエラストマー部、32…グリップエラストマー部、33…バッテリエラストマー部、40…シート部材、40L…左シート部、40R…右シート部、41…繊維、43…基材、60…バッテリ、61…ステータ、62…ロータ、63…ロータシャフト、101…電動作業機、102…ハウジング、102L…左ハウジング、102R…右ハウジング、103…ギヤハウジングカバー、104…ギヤハウジング、105…バッテリ装着部、106…モータ、107…減速機構、108…スピンドル、109…ベアリングボックス、110…ホイールカバー、111…ロックスイッチ、112…ファン、113…コントローラ、114…駆動スイッチ、116…先端工具、117…クランプ機構、118…吸気口、119…排気口、121…モータ収容部、122…グリップ部、123…バッテリ保持部、123D…下側延伸部(第2延伸部)、123U…上側延伸部(第1延伸部)、125…曲折部、125D…下側曲折部(第2曲折部)、125U…上側曲折部(第1曲折部)、126…内面、127…外面、161…ステータ、162…ロータ、163…ロータシャフト、201…電動作業機、202…ハウジング、202L…左ハウジング、202R…右ハウジング、203…前部ベース、204…後部ベース、205…バッテリ装着部、206…モータ、213…コントローラ、214…トリガスイッチ、215…ロックオフボタン、216…刃具、217…開口部、218…切込深さ調整ノブ、221…モータ収容部、222…グリップ部、223…バッテリ保持部、223D…下側延伸部(第1延伸部)、223U…上側延伸部(第2延伸部)、224…刃具収容部、225…曲折部、225D…下側曲折部(第1曲折部)、225U…上側曲折部(第2曲折部)、226…内面、227…外面、301…電動作業機、302…ハウジング、303…ハンドガード、322…グリップ部、305…バッテリ装着部、314…トリガスイッチ、315…トリガロックレバー、321…モータ収容部、323…バッテリ保持部、324…リヤグリップ部、325…曲折部、325A…第1曲折部、325B…第2曲折部、325C…第3曲折部、326…内面、327…外面、328…ストレート部、328A…第1ストレート部、328B…第2ストレート部、328C…第3ストレート部、328D…第4ストレート部、356…ガイドバー、358…ソーチェーン、440…シート部材、441…第1繊維、442…第2繊維、443…基材、540…シート部材、541…第1シート部材、542…第2シート部材、640…シート部材、641…中央帯部、642…左帯部、643…右帯部、644…開口、3251…内周部、3252…外周部、AX…回転軸、BX…回転軸、D1…延伸方向、D2…幅方向、D401…第1延伸方向、D402…第2延伸方向、Da…厚さ、Db…厚さ、Lb…寸法、Ld…寸法、Lf…寸法、Lu…寸法、Pa…規定部位、Pb…規定部位、Pc…規定部位、Pd…規定部位、Pe…規定部位、Pf…規定部位、Pg…規定部位、Ph…規定部位、T1…伸長方向、T2…伸長方向、W…加工対象物。

Claims (20)

  1. モータを収容するモータ収容部と、
    前記モータに電力を供給するバッテリが装着されるバッテリ保持部と、
    作業者が把持可能なグリップ部と、
    補強用のシート部材と、を備え、
    前記シート部材は、前記モータ収容部、前記バッテリ保持部、及び前記グリップ部の少なくとも一つに形成される曲折部、又は、前記モータ収容部、前記バッテリ保持部、及び前記グリップ部のいずれか二つを接続する曲折部に配置される、
    電動作業機。
  2. 前記グリップ部は、第1方向に長く、前記曲折部を介して前記バッテリ保持部に繋がり、
    前記曲折部は、前記第1方向と直交する第2方向において、前記グリップ部の中心よりも一方側に配置される第1曲折部と、他方側に配置される第2曲折部とを含み、
    前記バッテリ保持部は、前記第2方向において、前記第1曲折部から一方に延伸する第1延伸部と、前記第2曲折部から他方に延伸する第2延伸部とを含み、
    前記第2方向において、前記第1延伸部の寸法は、前記第2延伸部の寸法よりも大きく、
    前記シート部材は、前記第2曲折部に配置される、
    請求項1に記載の電動作業機。
  3. 前記シート部材は、前記第2曲折部の外面に配置される、
    請求項2に記載の電動作業機。
  4. 前記シート部材は、前記第2曲折部の内部に配置される、
    請求項2に記載の電動作業機。
  5. 前記グリップ部は、第1方向に長く、前記曲折部を介して前記バッテリ保持部に繋がり、
    前記曲折部は、前記第1方向と直交する第2方向において、前記グリップ部の中心よりも一方側に配置される第1曲折部と、他方側に配置される第2曲折部とを含み、
    前記バッテリ保持部は、前記第2方向において、前記第1曲折部から一方に延伸する第1延伸部と、前記第2曲折部から他方に延伸する第2延伸部とを含み、
    前記第2方向において、前記第1延伸部の寸法は、前記第2延伸部の寸法よりも大きく、
    前記シート部材は、前記第1曲折部に配置される、
    請求項1に記載の電動作業機。
  6. 前記シート部材は、前記第1曲折部の内面に配置される、
    請求項5に記載の電動作業機。
  7. 前記シート部材は、前記第1曲折部の内部に配置される、
    請求項5に記載の電動作業機。
  8. 前記シート部材の引張強度は、前記モータ収容部、前記バッテリ保持部、前記グリップ部の少なくとも一つの引張強度よりも高い、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電動作業機。
  9. モータを収容するモータ収容部と、
    前記モータに電力を供給するバッテリが装着されるバッテリ保持部と、
    作業者が把持可能なグリップ部と、
    前記モータ収容部、前記バッテリ保持部、前記グリップ部の少なくとも一つよりも引張強度が高いシート部材と、を備え、
    前記シート部材は、前記モータ収容部、前記バッテリ保持部、及び前記グリップ部の少なくとも一つに形成される曲折部、又は、前記モータ収容部、前記バッテリ保持部、前記グリップ部のいずれか二つを接続する曲折部に配置される、
    電動作業機。
  10. 前記シート部材の引張強度は、前記モータ収容部の引張強度、前記バッテリ保持部の引張強度、及び前記グリップ部の引張強度の少なくとも2倍である、
    請求項8又は請求項9に記載の電動作業機。
  11. 前記シート部材は、前記曲折部の変形において伸長する前記曲折部の伸長部に配置される、
    請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の電動作業機。
  12. 前記伸長部の伸長方向において、前記シート部材の引張強度は、前記モータ収容部の引張強度、前記バッテリ保持部の引張強度、前記グリップ部の引張強度よりも高い、
    請求項11に記載の電動作業機。
  13. 前記シート部材は、合成樹脂により形成された基材と、前記基材に配置され規定の延伸方向に延伸する繊維とを有し、前記伸長部の伸長方向と前記繊維の延伸方向とが一致するように、前記曲折部に配置される、
    請求項11又は請求項12に記載の電動作業機。
  14. 前記曲折部は、前記曲折部の内部空間に面する内面と外部空間に面する外面とを有し、
    前記シート部材は、前記内面と前記外面との間の前記曲折部の内部に配置される、
    請求項11から請求項13のいずれか一項に記載の電動作業機。
  15. 前記曲折部は、前記曲折部の内部空間に面する内面と外部空間に面する外面とを有し、
    前記伸長部は、前記内面を含み、
    前記シート部材は、前記内面に配置される、
    請求項11から請求項13のいずれか一項に記載の電動作業機。
  16. 前記曲折部は、前記曲折部の内部空間に面する内面と外部空間に面する外面とを有し、
    前記伸長部は、前記外面を含み、
    前記シート部材は、前記外面に配置される、
    請求項11から請求項13のいずれか一項に記載の電動作業機。
  17. 前記シート部材を覆うエラストマー部を備える、
    請求項15に記載の電動作業機。
  18. 前記グリップ部は、筒状であり、
    前記シート部材の厚さは、前記グリップ部の厚さよりも小さい、
    請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の電動作業機。
  19. 前記シート部材の厚さは、前記グリップ部の厚さの3.3[%]以上50.0[%]以下である、
    請求項18に記載の電動作業機。
  20. モータを収容し、前記モータに給電可能なバッテリを保持可能であって、曲折部を有するハウジングと、
    前記ハウジングとは異なる素材により形成され、前記曲折部を補強する補強部材と、を備える、
    電動作業機。
JP2020036744A 2020-03-04 2020-03-04 電動作業機 Pending JP2021137907A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020036744A JP2021137907A (ja) 2020-03-04 2020-03-04 電動作業機
US17/790,810 US20230024916A1 (en) 2020-03-04 2020-12-04 Electric work machine
CN202080089944.4A CN115151382A (zh) 2020-03-04 2020-12-04 电动作业机
PCT/JP2020/045208 WO2021176787A1 (ja) 2020-03-04 2020-12-04 電動作業機
DE112020005981.2T DE112020005981T5 (de) 2020-03-04 2020-12-04 Elektrisches arbeitsgerät

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020036744A JP2021137907A (ja) 2020-03-04 2020-03-04 電動作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021137907A true JP2021137907A (ja) 2021-09-16

Family

ID=77613291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020036744A Pending JP2021137907A (ja) 2020-03-04 2020-03-04 電動作業機

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20230024916A1 (ja)
JP (1) JP2021137907A (ja)
CN (1) CN115151382A (ja)
DE (1) DE112020005981T5 (ja)
WO (1) WO2021176787A1 (ja)

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1406245A (en) 1972-01-29 1975-09-17 Lucas Industries Ltd Fuel supply arrangement for a gas turbine engine
US4991045A (en) * 1987-12-21 1991-02-05 Hutchinson Technology, Inc. Suspension assembly
DE102004030158B4 (de) * 2004-06-22 2017-04-06 Andreas Stihl Ag & Co. Kg Handgriff eines handgeführten Arbeitsgerätes
US20060005358A1 (en) * 2004-06-22 2006-01-12 Andreas Stihl Ag & Co. Kg Handle for a Handheld Working Tool
CA2873135A1 (en) * 2006-05-31 2007-11-30 Ingersoll-Rand Company Structural support for power tool housings
DE102006029630A1 (de) * 2006-06-28 2008-01-03 Robert Bosch Gmbh Handwerkzeugmaschine
JP2009023024A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Hitachi Koki Co Ltd 携帯用工具
US7896103B2 (en) * 2008-02-04 2011-03-01 Ingersoll Rand Company Power tool housing support structures
JP5729599B2 (ja) * 2011-03-22 2015-06-03 日立工機株式会社 動力工具
JP5728303B2 (ja) * 2011-06-15 2015-06-03 株式会社マキタ 打撃工具
JP6453956B2 (ja) 2013-06-10 2019-01-16 株式会社マキタ ライト
US9808928B2 (en) * 2015-05-19 2017-11-07 Snap-On Incorporated Reinforcement member for handle of tool
US10787548B2 (en) * 2015-12-25 2020-09-29 Toray Industries, Inc. Structure material
JP2017124462A (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 株式会社マキタ 切断機
JP6320453B2 (ja) * 2016-05-13 2018-05-09 株式会社マキタ 電動工具のセット
CN111954587B (zh) * 2018-04-05 2023-03-24 株式会社牧田 手持工具
JP7118707B2 (ja) * 2018-04-05 2022-08-16 株式会社マキタ 手持ち工具
JP2022028090A (ja) 2018-12-19 2022-02-15 ソニーグループ株式会社 3次元モデル編集装置および3次元モデル編集方法、並びにプログラム
CN209919823U (zh) * 2019-03-24 2020-01-10 苏州新区亚明塑胶有限公司 一种高强度耐磨手枪钻外壳

Also Published As

Publication number Publication date
DE112020005981T5 (de) 2022-10-13
CN115151382A (zh) 2022-10-04
US20230024916A1 (en) 2023-01-26
WO2021176787A1 (ja) 2021-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6632883B2 (ja) 電動作業機
US8935857B2 (en) Cutting tools
EP2363257B1 (en) Cutting tools
US9073228B2 (en) Cutting tools
US20240188487A1 (en) Grass trimming head and grass trimmer having the same
US20140084718A1 (en) Electric tools
US8037614B2 (en) Cutting machine
US8567295B2 (en) Band saw blade removal mechanism
US10357835B2 (en) Shoe accessory for a saw
US6651710B2 (en) Dust-sucking and power-driving motor
US20140083729A1 (en) Power tools
US20220266361A1 (en) Electric circular saw
WO2021176787A1 (ja) 電動作業機
US6523267B1 (en) Insulating cover for a saber saw
EP1448333B1 (en) Electrical working machine
US20230112033A1 (en) Grass trimming head and grass trimmer having the same
JP4852335B2 (ja) 溝切り工具
US7082867B2 (en) Circular saw with a dust collecting mechanism
US20200338780A1 (en) Chain saw
JP6736434B2 (ja) 携帯用加工機
JP5092567B2 (ja) 携帯用工具
JP6862121B2 (ja) ロングヘッジトリマ
JP2008044024A (ja) 携帯用電動工具
JP2021112816A (ja) 電動作業機、照明アタッチメント、及び電動作業機から光を放射する方法
JP7159091B2 (ja) コードホルダおよび作業機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240528