JP2021137858A - 超音波接合方法 - Google Patents

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【課題】視認し難い局所的な接合を容易に行うことができる超音波接合方法を提供する。【解決手段】本発明の超音波接合方法は、円筒状ワークWaの内部に円柱状又は円筒状のアンビル7を挿入する工程と、円筒状ワークWaとアンビル7との隙間に線状ワークWbを挿入し、その先端部を当該円筒状ワークWaの内周面の接合位置Xに移動させる工程と、接合位置Xに対応する円筒状ワークWaの外周面の位置にホーンチップ6を接触させて、超音波振動を付与する工程を備えている。アンビル7の外周面には、線状ワークWbを沿わせて接合位置Xまで誘導する誘導溝7aが設けられている。【選択図】図2A

Description

本発明は、超音波振動により金属、プラスチック等のワークを接合する超音波接合方法に関する。
従来、食品パック等に用いられるプラスチック、電池部品等の金属を接合するため、溶接技術が利用されている。また、溶接技術の1つとして、接合用チップの先端を超音波振動させ、接合対象物に繰り返し圧力を加えることにより接合する超音波接合が知られている。
特許文献1の電極カテーテルは、体内に挿入された金属リングをX線画像等により視認できるようにするため、造影性(X画像等による視認性)に優れた電極を有している。そして、この電極の取付けに溶接が利用されている。
電極部において、リード線の先端部分は、被服樹脂を剥離して金属芯線を露出させ、金属芯線を金属リングの内周面に抵抗溶接されている。これにより、9個の金属リングの各々にリード線を接続している(特許文献1/段落0056、図5)。
特開2012−034852号公報
しかしながら、特許文献1では、微小領域での溶接となるため、接合位置が視認し難く、確実な接合が難しいという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、視認し難い局所的な接合を容易に行うことができる超音波接合方法を提供することを目的とする。
第1発明は、接合用チップが押圧する方向に垂直な第1方向の振動成分と当該第1方向に直交する第2方向の振動成分とを複合させた超音波振動によって当該接合用チップを振動させることにより、ワークを接合する超音波接合方法であって、円筒状ワークの内部に、当該円筒状ワークの内径よりも直径が小なる円柱状又は円筒状のアンビルを挿入する工程と、前記円筒状ワークと前記アンビルとの隙間に、直径が当該隙間より小なる線状ワークを挿入し、当該線状ワークの先端部を当該円筒状ワークの内周面の接合位置に移動させる工程と、前記接合位置に対応する前記円筒状ワークの外周面の位置に前記接合用チップを接触させて、前記超音波振動を付与する工程と、を備え、前記アンビルの外周面に、前記線状ワークを沿わせて前記接合位置まで誘導する、長軸方向の誘導溝が設けられていることを特徴とする。
本発明の超音波接合方法では、接合用チップの先端をワークに押し当てて、ワーク上の第1方向の成分と第1方向に垂直な第2方向の成分を複合させた超音波振動(複合振動)により接合用チップを振動させる。これにより、ワーク表面の不純物を除去しつつ接合を行う。
まず、円筒状ワークの内側に円柱状又は円筒状のアンビルを挿入し、その後、それらの隙間に線状ワークを挿入する。その後、線状ワークの先端部を円筒状ワークの内周面の接合位置まで移動させる必要があるが、アンビルの外周面に誘導溝が設けられているので、当該線状ワークを当該誘導溝に沿わせて当該接合位置まで誘導する。さらに、円筒状ワークの外周面の位置に接合用チップを接触させて、超音波振動を付与して接合する。これにより、視認し難い局所的な接合を容易に行うことができる。
第1発明の超音波接合方法において、前記誘導溝は、前記アンビルの端部に近づくにつれて溝が浅くなるように形成されていることが好ましい。
線状ワークを、本発明の誘導溝に沿わせて、その先端部を接合位置まで移動させると、接合位置で当該線状ワークの位置が高くなり、当該線状ワークと円筒状ワークとの隙間が減少する。これにより、円筒状ワークと線状ワークとを確実に接合することができる。
また、第1発明の超音波接合方法において、前記円筒状ワークを長軸方向の両端部から押圧する工程を備えることが好ましい。
円筒状ワークを長軸方向の両端部から押圧して抑えることにより、接合時における円筒状ワークの回転を防止し、接合品質を向上させることができる。
第2発明は、接合用チップが押圧する方向に垂直な第1方向の振動成分と当該第1方向に直交する第2方向の振動成分とを複合させた超音波振動によって当該接合用チップを振動させることにより、ワークを接合する超音波接合方法であって、円筒状ワークの内部に、前記接合用チップが有する、当該円筒状ワークよりも直径が小なる突起部を挿入する工程と、前記円筒状ワークの内部に線状ワークを挿入し、当該線状ワークの先端部を当該円筒状ワークの内周面の接合位置に移動させる工程と、前記突起部を前記接合位置に移動させて、前記超音波振動を付与する工程と、を備え、前記線状ワークを挿入する工程において、当該線状ワークを案内ブロックに固定し、前記円筒状ワークに対する前記案内ブロックの相対位置を変化させることを特徴とする。
本発明の超音波接合方法では、接合用チップが円筒状ワークよりも直径が小なる突起部を有しており、当該突起部を円筒状ワークの内部に挿入する。その後、円筒状ワークの内部に線状ワークを挿入し、接合位置に移動させる。このとき、線状ワークを案内ブロックに固定し、案内ブロックの相対位置を変化させて、接合位置に到達するようにする。その後、接合用チップの突起部を接合位置に移動させて、超音波振動を付与して接合する。これにより、視認できないような局所的な接合を容易に行うことができる。
第2発明の超音波接合方法において、前記突起部は、前記接合用チップに着脱可能であることが好ましい。
この構成によれば、突起部を既存の接合用チップに取り付けて使用することができるため、接合用途に応じて突起部の形状を変更することができる。
本発明の実施形態に係る超音波接合装置の全体構成を説明する図。 第1実施形態の超音波接合方法を説明する概要図(断面図)。 (a)接合位置付近を正面側から見た断面図。(b)アンビルの側面図。 第1実施形態の超音波接合方法のフローチャート。 第2実施形態の超音波接合方法を説明する概要図(断面図)。 ホーンチップの拡大図。 第2実施形態の超音波接合方法のフローチャート。
以下では、本発明の超音波接合装置の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
初めに、図1を参照して、本発明の超音波接合方法に用いる超音波接合装置1の全体構成を説明する。超音波接合装置1は、金属板等の接合対象物(ワーク)を後述する超音波複合振動を利用して接合(溶接)する装置である。超音波接合装置1は、主にリチウムイオン電池や半導体素子の電極、同種又は異種の金属の接合に用いられる。
超音波接合装置1は、超音波振動子2と、超音波拡大ホーン3と、超音波LT(Langevin Type)ホーン4と、ホーンチップ6と、アンビル7とで構成されている。また、発振装置8、加圧装置10、センサ12、制御装置13、表示装置14も超音波接合装置1の一部である。
電源(図示省略)から発振装置8に電源電圧を印加すると、超音波振動子2の+電極及び−電極に電圧信号が伝達され、超音波振動子2が振動し、超音波振動(約20KHz)が発生する。超音波振動子2で発生した超音波振動は、超音波振動子2の一端部に取り付けられた円筒状の超音波拡大ホーン3に伝達され、振動振幅が拡大される。さらに、超音波振動は、超音波拡大ホーン3の一端部(超音波振動子2のない側の端部)に取り付けられた円筒状の超音波LTホーン4に伝達される。
ここまで、超音波振動子2で発生した超音波振動は、超音波拡大ホーン3と超音波LTホーン4の長軸方向に伝達されたが(超音波の縦振動)、超音波LTホーン4の複数の斜めスリット4aにより、縦振動から横振動に変換した振動成分が生じる。そして、超音波振動(複合振動)は、超音波LTホーン4の一端部(超音波拡大ホーン3のない側の端部)にネジ止めされたホーンチップ6(本発明の「接合用チップ」に相当)に伝達される。
ホーンチップ6は、円錐台状の基体部6aと、接合時にワークと接触する先端部6bとからなる。すなわち、発振装置8で超音波振動の位相を調整することにより、超音波LTホーン4の一端部で複合振動(例えば、楕円振動)が生じ、ホーンチップ6の先端部6bがワークの表面を楕円軌道を描いて振動する。この振動はワークの表面の不純物を排除し、さらにワークの表面の塑性変形を促進する。なお、ホーンチップ6は様々な形状があり、ワークの種類に応じて交換して使用することができる。
複合振動について補足すると、これは、ホーンチップ6の先端部6b(端面6c)がワークを押圧したとき、押圧の方向に垂直な第1方向の振動成分と、第1方向に直交する第2方向の振動成分とを複合させた振動である。第1方向の振動成分と第2方向の振動成分が1:1であれば円形振動、2:1ならば楕円振動となる。
また、超音波拡大ホーン3のフランジ部3aに剛性の高い加圧用ブロック(図示省略)が接触している。このため、制御装置13により加圧装置10を制御し、昇降動作する加圧用ブロックを介して超音波接合装置1を垂直方向に移動させることができる。
本実施形態では、金属製の円筒状ワークWaの内周面に、金属細線である線状ワークWbを接合する。このため、円筒状ワークWaの内径よりも直径の小さい円柱状又は円筒状のアンビル7を使用する。
ここで、線状ワークWbは、その直径が円筒状ワークWaとアンビル7との隙間より小さく、円筒状ワークWaの端部から線状ワークWbを挿入し、その先端部を接合位置まで移動させる。そして、ホーンチップ6の先端部6bを接合位置で円筒状ワークWaの外周面に接触させて、静圧力(接合時は200〜800N)を加える。
超音波接合装置1は、加圧用ブロックの変位を検出するセンサ(ストロークセンサ)12を備え、当該センサ12は、ホーンチップ6のワーク(円筒状ワークWa)の押し込み量を取得する。また、センサ12は、接合時のホーンチップ6の垂直方向の座標変化を制御装置13にフィードバック(破線は帰還信号)することで、押し込み量が一定に保持される。このため、加圧装置10には、応答速度が速いアクチュエータが用いられている。
押し込み量は、表示装置14から作業者が設定することができる。また、センサ12に加えて圧力センサを備え、静圧力を一定に保持するように制御してもよい。このように、ワークの接合時には、押し込み量や静圧力を調整しながら複合振動を与えることで確実に接合(固相接合)が促進される。
固相接合について補足すると、例えば、金属原子は、その表面が油脂や酸化被膜で覆われ、原子同士の接近が妨げられた状態となっている。超音波接合では、金属に超音波振動を与えて、金属表面に強力な摩擦力を発生させる。これにより、金属表面の酸化被膜等が除去され、接合面に清浄かつ活性化した金属原子が現れる。
この状態で、さらにワーク(円筒状ワークWaの外周面)の金属表面に超音波振動を付与することにより、摩擦熱による温度上昇で原子の運動が活発となり、原子間の相互引力が発生し、固相接合の状態が生成される。
次に、図2A、図2Bを参照して、本発明の第1実施形態(第1の超音波接合方法)の具体例を説明する。
まず、図2Aは、接合位置X付近の断面図を示している。円筒状ワークWaは直径がa、肉厚がb(内径a−2b)の金属パイプである。なお、直径aは2.0〜3.0[mm]程度、肉厚bは0.05〜0.08[mm]程度である。また、線状ワークWbは直径d(0.05〜0.10[mm]程度)の金属細線であり、先端部は被覆樹脂を剥離して芯線を露出させている。
また、アンビル7は直径がc(c<a−2b)の円柱形状を有し、円筒状ワークWaの内部に挿入すると、接合時に台座となる。円筒状ワークWaとアンビル7の隙間(=a−2b−c)は、0.20〜0.25[mm]程度であるため、この隙間に線状ワークWbを通過させ、線状ワークWbの先端部が接合位置Xにセットされるようにする。
アンビル7の外周面(接合位置Xと対向する位置)には、線状ワークWbを誘導するための誘導溝7aが形成されている(図2B(b)参照)。線状ワークWbを誘導溝7aに沿わせて接合位置Xまで移動させるか、又は線状ワークWbを誘導溝7aに嵌合させた状態で、線状ワークWbの先端部が接合位置Xに到達するようにアンビル7を移動させる。
その後、円筒状ワークWaの接合位置Xの外周面にホーンチップ6の先端部を接触させて超音波振動を付与し、接合する。なお、超音波振動の振幅は、最大で5.0[μm]程度である。作業者は、外側から接合部を視認することはできないが、線状ワークWbを円筒状ワークWaの内周面側に確実に接合することができる。
図2B(a)は、接合位置X付近を正面側から見た断面図である。図示するように、線状ワークWbは誘導溝7aに少なくともその一部分が嵌合した状態であり、接合位置Xにおいて、円筒状ワークWaの内周面にほぼ隙間なくセットされる。なお、ホーンチップ6の先端部6bは、接合位置Xの外側に位置する。
図2B(b)は、アンビル7のみを側面側から見た図である。アンビル7には、誘導溝7aと最浅部7bとからなる、左端部に近づくにつれて溝が浅くなる2段溝が形成されている。アンビル7の左端部を接合位置X付近に移動させ、後にアンビル7の右端側から線状ワークWbを挿入すれば、接合位置Xで線状ワークWbの位置が高くなり、隙間が減少する(或いは、線状ワークWbが円筒状ワークWaの内周面に当接する)。
線状ワークWbを図中の右側から挿入すると、最浅部7bにて線状ワークWbの先端部(被覆樹脂)が引っ掛かり、止まる構造となっている。最浅部7bは、線状ワークWbの直径dの約70%がアンビル7の上方側に突出する深さである。なお、誘導溝7a及び最浅部7bを形成する肉厚があれば、アンビル7は円筒形状であってもよい。
また、線状ワークWbが誘導溝7a(最浅部7b)に嵌合した状態のアンビル7を、接合位置Xまで(図中の左方向に)移動させるようにしてもよい。この方法によっても、円筒状ワークWaと線状ワークWbとを確実に接合することができる。
次に、図3を参照して、第1の超音波接合方法のフローチャートを説明する。
まず、円筒状ワークWaを固定する(ステップS01)。具体的には、円筒状ワークWaを両端部から押圧し、固定する。これにより、線状ワークWbを接合位置Xまで移動させるとき位置ズレが生じず、さらに、接合時に円筒状ワークWaの回転を防止することができる。
次に、円筒状ワークWaの内部にアンビル7を挿入し、接合位置Xまで移動させ(ステップS02)、線状ワークWbをアンビル7の誘導溝7aに沿って挿入する(ステップS03)。誘導溝7aの溝形状により、線状ワークWbは、接合位置Xで円筒状ワークWaの内周面にほぼ当接する。
次に、接合位置Xの上方(円筒状ワークWaの外周面)にホーンチップ6の先端部6bがくるようにセットする(ステップS04)。ホーンチップ6は、XYテーブルを使用して位置決めする等、確実に接合位置X上に移動させることが好ましい。
最後に、ホーンチップ6を接触させ、超音波振動を付与してワークを接合する(ステップS05)。これにより、作業者は、外側から接合位置Xが視認できない状態ではあるが、円筒状ワークWaの内周面に、線状ワークWbを接合することができる。
[第2実施形態]
次に、図4A、図4Bを参照して、本発明の第2実施形態(第2の超音波接合方法)の具体例を説明する。
まず、図4Aは、接合位置Y付近の断面図を示している。円筒状ワークWa及び線状ワークWbは、第1実施形態を同じものを使用する。なお、線状ワークWbと後述する案内ブロック20は立体的に示した。
本実施形態において、ホーンチップ16は、先端部16bに突起部16cが設けられた構造となっている。図示するように、突起部16cは直径がeの円柱形状であり、その長さがfである。なお、直径eは1.5〜3.0[mm]程度、長さfは2.0〜4.0[mm]程度である。ホーンチップ16を円筒状ワークWaの端部から挿入して接合位置Yに到達させるため、接合位置Yは、当該端部から比較的近い位置であることが好ましい。
線状ワークWbの先端部を接合位置Yに移動させる場合には、線状ワークWbを円柱状の案内ブロック20にセットし、所定距離だけ移動させるようにする。線状ワークWbは、円筒状ワークWaの両端部のうち、ホーンチップ16を挿入する端部とは反対側の端部から挿入することが好ましい。
移動時において、線状ワークWbの先端部は、案内ブロック20の端部から0.25〜0.50[mm]程度突出させた状態である。円筒状ワークWaを移動させてもよく、円筒状ワークWaと案内ブロック20の相対位置が変化すればよい。
そして、線状ワークWbをホーンチップ16の突起部16cで上方から押さえるようにして超音波振動を付与する(振幅は、最大で5.0[μm]程度)ことで、線状ワークWbを円筒状ワークWaの内周面に接合することができる。
また、本実施形態では、円筒状ワークWaを上下方向から挟み込む形の治具9a,9bにより固定する。下方の治具9aは、接合位置Yの下面側に位置するため、超音波接合時のアンビルの役割も担う。
突起部16cは、先端部16bに少なくとも1つ設けられる。突起部16cは極小部品であるため、ホーンチップ16と一体成型されることが好ましい。
一方、図4Bに示すように、突起部16cが先端部16bに着脱自在に構成されてもよい。突起部16cをホーンチップ16の先端部16bに取り付ける場合、予め先端部16bに螺子穴を設けておく必要がある。また、突起部16cの一端に螺子山を設けておく必要がある。この方式により、接合用途やワークの材料に応じて、適切な突起部を選択することができる。
最後に、図5を参照して、第2の超音波接合方法のフローチャートを説明する。
まず、円筒状ワークWaを固定する(ステップS11)。本実施形態では、治具9a,9bにより円筒状ワークWaを固定するが、線状ワークWbを接合位置Yまで移動させるとき位置ズレが生じず、さらに、接合時に円筒状ワークWaの回転を防止することができる。
次に、線状ワークWbを接合位置Yまで移動させる(ステップS12)。具体的には、線状ワークWbが固定された案内ブロック20を、例えば、xyステージ装置を使用して、接合位置Yまで移動させる。
次に、ホーンチップ16の突起部16cを円筒状ワークWa内に挿入し、突起部16cが接合位置Yの上方にくるようにセットする(ステップS13)。
さらに、ホーンチップ16を接触させ、超音波振動を付与してワークを接合する(ステップS14)。これにより、作業者は、外側から接合部が視認できない状態ではあるが、円筒状ワークWaの内周面に、線状ワークWbを接合することができる。
上記実施形態においては、線状ワークWbを確実に接合位置X(接合位置Y)まで移動させることが重要となる。このため、例えば、xyステージ装置を利用して、精密な位置合せを行うとよい。
第2実施形態のホーンチップ16は、突起部16cの形状が円柱状である必要はなく、例えば、接合面が平面状となっているものを用いることができる。また、接合面に凸部や凹部を形成して、接合効率を向上させるようにしてもよい。
1…超音波接合装置、2…超音波振動子、3…超音波拡大ホーン、3a…フランジ部、4…超音波LTホーン、4a…斜めスリット、6,16…ホーンチップ、6a…基体部、6b,16b…先端部、6c…端面、7…アンビル、7a…誘導溝、7b…最浅部、8…発振装置、9a,9b…治具、10…加圧装置、12…センサ、13…制御装置、14…表示装置、16c…突起部、20…案内ブロック、Wa…円筒状ワーク、Wb…線状ワーク。

Claims (5)

  1. 接合用チップが押圧する方向に垂直な第1方向の振動成分と当該第1方向に直交する第2方向の振動成分とを複合させた超音波振動によって当該接合用チップを振動させることにより、ワークを接合する超音波接合方法であって、
    円筒状ワークの内部に、当該円筒状ワークの内径よりも直径が小なる円柱状又は円筒状のアンビルを挿入する工程と、
    前記円筒状ワークと前記アンビルとの隙間に、直径が当該隙間より小なる線状ワークを挿入し、当該線状ワークの先端部を当該円筒状ワークの内周面の接合位置に移動させる工程と、
    前記接合位置に対応する前記円筒状ワークの外周面の位置に前記接合用チップを接触させて、前記超音波振動を付与する工程と、を備え、
    前記アンビルの外周面に、前記線状ワークを沿わせて前記接合位置まで誘導する、長軸方向の誘導溝が設けられていることを特徴とする超音波接合方法。
  2. 前記誘導溝は、前記アンビルの端部に近づくにつれて溝が浅くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の超音波接合方法。
  3. 前記円筒状ワークを長軸方向の両端部から押圧する工程を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波接合方法。
  4. 接合用チップが押圧する方向に垂直な第1方向の振動成分と当該第1方向に直交する第2方向の振動成分とを複合させた超音波振動によって当該接合用チップを振動させることにより、ワークを接合する超音波接合方法であって、
    円筒状ワークの内部に、前記接合用チップが有する、当該円筒状ワークよりも直径が小なる突起部を挿入する工程と、
    前記円筒状ワークの内部に線状ワークを挿入し、当該線状ワークの先端部を当該円筒状ワークの内周面の接合位置に移動させる工程と、
    前記突起部を前記接合位置に移動させて、前記超音波振動を付与する工程と、を備え、
    前記線状ワークを挿入する工程において、当該線状ワークを案内ブロックに固定し、前記円筒状ワークに対する前記案内ブロックの相対位置を変化させることを特徴とする超音波接合方法。
  5. 前記突起部は、前記接合用チップに着脱可能であることを特徴とする請求項4に記載の超音波接合方法。
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