JP2021136742A - 筐体及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】係止突起を確実に係止させつつも、係止突起の先端部の飛び出しを抑える。【解決手段】プロテクタ10の筐体が、被係止部材としての筐体本体部11と、係止部材としてのカバー部12と、カバー部12の外縁から突出する舌片状の係止突起13と、筐体本体部11に設けられ、係止突起13が係止する被係止部14と、係止突起13を係止方向D12とは逆方向D13に引き上げるように係止部材としてのカバー部12の一部を逆方向D13に膨出させた形状を有する膨出部15と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、筐体本体部とカバー部とを備えた筐体、及び、そのような筐体を電線保護用のプロテクタとしたワイヤハーネスに関するものである。
従来、例えば車両に搭載されて配策される電線を内側に収めて保護するプロテクタとして次のような筐体が利用されている。即ち、このようなプロテクタとしての筐体として、内側空間を電線収容部とした筐体本体部と、筐体本体部の開口を塞ぐカバー部と、を備えた筐体が知られている(例えば、特許文献1参照。)このような筐体をプロテクタとして利用することにより、カバー部の開閉により電線を容易にプロテクタの内側に収めて保護することができる。
特開2008−109797号公報
ここで、上記のように筐体本体部とカバー部とを備えた筐体の中には、舌片状の係止突起が一方の部材に設けられ、他方の部材に被係止部が設けられたロック構造を有するものがある。このような構造では、係止突起を確実に被係止部に係止させるために、係止突起をある程度は長めに形成する必要がある。他方、例えば電線のプロテクタとしての筐体においては小型化、薄型化を求められることが多い。このような筐体において係止突起を必要な長さに形成した場合、筐体の底面や天面から係止突起の先端部が飛び出してしまう恐れがある。このように飛び出した係止突起の先端部は、外観上好ましくないだけでなく、周辺部材と干渉したときに強度的に弱い場合が多いことから強度的にも望ましいものではない。
尚、ここまで、電線のプロテクタとして利用される筐体を例に挙げ、筐体の底面や天面から係止突起の先端部が飛び出してしまうという問題について説明した。しかしながら、このような問題は、筐体本体部とカバー部とを備えた筐体であれば、例えば電気接続箱等の筐体においても同様に生じ得る。
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、係止突起を確実に係止させつつも、係止突起の先端部の飛び出しを抑えることができる筐体、及び、そのような筐体を電線保護用のプロテクタとしたワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、筐体は、少なくとも一方向に開口した筐体本体部と、前記筐体本体部における前記一方向の開口を塞ぐカバー部と、前記筐体本体部における前記開口の外縁及び前記カバー部の外縁のうちの一方から他方に向かって突出する舌片状の係止突起と、前記筐体本体部と前記カバー部のうち前記係止突起が設置された係止部材とは反対側の被係止部材に設けられ、前記係止突起が係止する被係止部と、前記係止突起を前記被係止部に対する係止方向とは逆方向に引き上げるように前記係止部材の一部を前記逆方向に膨出させた形状、又は前記被係止部に係止した前記係止突起を見る平面視で当該係止突起の先端部と重なるように前記被係止部材の一部を前記係止方向に膨出させた形状、を有する膨出部と、を備えたことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、ワイヤハーネスは、電線と、前記筐体本体部の内側空間が、長さ方向に延ばされた前記電線の少なくとも一部を収容する電線収容部となった、当該電線を保護するためのプロテクタとして用いられる上述の筐体と、を備えたことを特徴とする。
上述の筐体によれば、係止部材に膨出部が設けられた場合、確実に係止させるために係止突起が長めに形成されたとしても膨出部によって係止突起が係止方向とは逆方向に引き上げられるのでその先端部の飛び出しを抑えることができる。また、被係止部材に膨出部が設けられた場合、係止突起が長めに形成されたとしても膨出部がその先端部と重なるように形成されているのでやはり先端部の飛び出しを抑えることができる。いずれにしても、上述の筐体によれば、係止突起を確実に係止させつつも、係止突起の先端部の飛び出しを抑えることができる。
また、上述のワイヤハーネスによれば、電線保護のためのプロテクタとして上述の筐体が用いられることから、このプロテクタについて、係止突起を確実に係止させつつも、係止突起の先端部の飛び出しを抑えることができる。
一実施形態の筐体がプロテクタとして適用されたワイヤハーネスの斜視図である。 図1に示されているプロテクタの分解斜視図である。 図1及び図2に示されているカバー部を裏側から見た斜視図である。 図3中のV11−V11線に沿ったカバー部の部分断面の拡大図である。 図1〜図4に示されているプロテクタと比較するための比較例を示す模式図である。 図1〜図4に示されているプロテクタに対する変形例を示す模式図である。 図6に示されている筐体の、図中のV21−V21線に沿った断面を示す断面図である。
以下、筐体及びワイヤハーネスの一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態の筐体がプロテクタとして適用されたワイヤハーネスの斜視図である。また、図2は、図1に示されているプロテクタの分解斜視図である。
このワイヤハーネス1は、車両に搭載されて配策される電線20と、その電線20を保護するプロテクタ10と、を備えている。本実施形態では、電線20は、1本の束の状態で長さ方向の中途部分がプロテクタ10に収められて保護される。プロテクタ10は、略円弧状に湾曲した四角筒形状の筐体であり、筐体本体部11と、カバー部12と、係止突起13と、被係止部14と、膨出部15と、を備えている。
筐体本体部11は、樹脂で形成され、円弧状に湾曲して図2中で上向きの矢印で示された一方向D11に開口するとともに、両端部が電線20の通過口として開口した四角溝形状を有する部材である。図2に示されているように、筐体本体部11は、湾曲帯板状の底壁111と、その一対の側縁に立設された対向一対の側壁112と、を有している。そして、その内側空間が、プロテクタ10において電線20の少なくとも一部を収容する電線収容部10aとなっている。
カバー部12は、樹脂で形成され、円弧状に湾曲して筐体本体部11における上記の一方向D11の開口11aを塞ぐ部材である。カバー部12は、湾曲帯板状の天井壁121と、その一対の側縁から筐体本体部11側へと延出した対向一対のリブ壁122と、を有している。カバー部12が筐体本体部11に被せられるとリブ壁122が筐体本体部11の側壁112の外面に重なる。
係止突起13は、筐体本体部11とカバー部12とのうちカバー部12を係止部材として、このカバー部12の外縁に当たる一対のリブ壁122の先端縁122aから、被係止部材としての筐体本体部11に向かう係止方向D12に突出する舌片状の部位である。本実施形態では、図では隠れている分も含めて10個の係止突起13がリブ壁122の先端縁122aに設けられている。各係止突起13は、この先端縁122aから係止方向D12に突出するカンチレバーとしての舌片131における自由端側に係止爪132が設けられたものである。
被係止部14は、筐体本体部11とカバー部12とのうち係止突起13が設置された係止部材とは反対側の被係止部材としての筐体本体部11に設けられ、カバー部12側の係止突起13が係止する部位である。本実施形態では、10個の係止突起13と一対一に対応するように10個の被係止部14が、筐体本体部11の対向一対の側壁112の外面に設けられている。各被係止部14は、側壁112の外面との間に係止突起13を受け入れるための間隙を開けて配置される帯板部分の両端が側壁112の外面に連結された袋状に形成されている。係止突起13は、被係止部14における帯板部分と側壁112との間に差し入れられ、係止爪132が、舌片131と被係止部14との少なくとも一方を撓ませつつ上記の帯板部分を係止方向D12に潜り抜け、復位するとともに帯板部分の側端縁に係止する。
膨出部15は、係止突起13を係止方向D12とは逆方向D13に引き上げるように係止部材としてのカバー部12の天井壁121の一部を上記の逆方向D13に膨出させた形状を有している。本実施形態では、この膨出部15として、2個の傾斜膨出部151、2個の矩形膨出部152、及び1個の幅帯膨出部153、が設けられている。
傾斜膨出部151は、1個の係止突起13に対応するとともに天井壁121の外面に対して傾斜面をなすように膨出した部位である。矩形膨出部152は、1個の係止突起13に対応するとともに天井壁121から矩形状に膨出した部位である。幅帯膨出部153は、1個の係止突起13に対応するとともに天井壁121の外面を幅方向に横断する幅帯形状に膨出した部位である。
ここで、本実施形態では、プロテクタ10における両端部は、プロテクタ10の外部で電線20に被せるコルゲートチューブの端部を筐体本体部11とカバー部12とで挟んで係止する構造となっている。各端部では、筐体本体部11とカバー部12との双方の内面に係止用のリブ構造を設けることから、筐体本体部11の端部11aでは他の部分よりも底壁111が深くなっており、カバー部12の端部12aでは他の部分よりも天井壁121が高くなっている。そして、カバー部12では、一方の端部12aに3個の係止突起13が設けられ、他方の端部12bに2個の係止突起13が設けられている。また、これらの係止突起13に対応するように、筐体本体部11では、一方の端部11aに3個の被係止部14が設けられ、他方の端部11bに2個の被係止部14が設けられている。
また、傾斜膨出部151、矩形膨出部152、及び幅帯膨出部153、のそれぞれにおける突出面と、カバー部12の端部12a,12bの上面には、係止突起13の形成位置を示すマーキング16が、係止突起13と一対一に対応するように設けられている。
図3は、図1及び図2に示されているカバー部を裏側から見た斜視図であり、図4は、図3中のV11−V11線に沿ったカバー部の部分断面の拡大図である。
以下では、図3及び図4を参照しつつ、膨出部15について、矩形膨出部152を例に挙げて更に詳細に説明する。尚、ここで説明する内容は他の膨出部についても基本的に適用され得る。そこで、以下では、この矩形膨出部152を単に膨出部15と呼んで説明を行う。
上述したように、本実施形態では、係止突起13がカバー部12におけるリブ壁122の先端縁122aに設けられ、膨出部15がこの係止突起13に対応して設けられている。尚、カバー部12を裏側から見る図3では膨出部15が凹部として示されている。このとき、膨出部15は、リブ壁122における係止突起13の設置部分ごと、係止突起13を係止方向D12とは逆方向D13に引き上げるように形成されている。このため、リブ壁122の先端縁122aは、係止突起13の設置部分を含む一部範囲122bが膨出部15によって引き上げられた分だけ凹んだ凹段差形状を有することとなっている。
このとき、膨出部15の頂部からリブ壁122の先端縁122aにおける一部範囲122bまでのリブ寸法d11は、リブ壁122の他の個所におけるリブ高さに略等しい。このため、係止突起13を係止させるときに膨出部15の頂部に加えられる外力F11に対する耐久性が上記のように凹んだ一部範囲122bにおいてもリブ壁122の他の個所と同様に担保される。そして、この一部範囲122bから、被係止部14に確実に係止させるのに十分な係止寸法d12で係止突起13が突出形成されている。
他方、カバー部12の天井壁121における膨出部15の形成箇所以外の外面121aから筐体本体部11の外底面111aまでの面間寸法d13は、プロテクタ10を小型化、薄型化させるために短縮されている。その結果、上記のように耐久性と被係止部14への係止の確実性とを両立させるべく設定された、膨出部15の頂部から係止突起13の先端縁13aまでの突出寸法d14が上記の面間寸法d13よりも長くなっている。仮に、このような長い突出寸法d14の係止突起13を、膨出部15を設けずにカバー部12に形成したとすると次の比較例で示すような事態が生じる。
図5は、図1〜図4に示されているプロテクタと比較するための比較例を示す模式図である。尚、この図5は、プロテクタ50の一部を切り出して示すものであるが、図1〜図4に示されている構成要素と実施的に同等な構成要素については図1〜図4と同じ符号が付されている。以下では、それら同等な構成要素の重複説明を割愛する。
この比較例では、天井壁521の外面521aから筐体本体部11の外底面111aまでの面間寸法d13よりも長い突出寸法d14の係止突起13が、膨出部15を設けることなくカバー部52に形成されている。その結果、両寸法の差分に相当する分だけ、筐体本体部11の外底面111aから係止突起13の先端部が飛び出している。このように飛び出した係止突起13の先端部は、外観上好ましくないだけでなく、周辺部材と干渉したときに強度的に弱い場合が多いことから強度的にも望ましいものではない。
そこで、上述した実施形態では、上記の突出寸法d14と面間寸法d13との差分を吸収して係止突起13の先端部の飛び出しを抑えるように膨出部15が設けられている。本実施形態では、図4に示されているように、膨出部15における頂部の、天井壁121の外面121aからの膨出寸法d15が、突出寸法d14と面間寸法d13との差分(d14−d13)以上の寸法に設定されている。
以上に説明したプロテクタ10の筐体によれば、確実に係止させるために係止突起13が長めに形成されたとしても、膨出部15によって係止突起13が係止方向D12とは逆方向D13に引き上げられるのでその先端部の飛び出しを抑えることができる。このように、本実施形態のプロテクタ10の筐体によれば、係止突起13を確実に係止させつつも、係止突起13の先端部の飛び出しを抑えることができる。
ここで、本実施形態では、プロテクタ10の両端については、コルゲートチューブ端部の係止構造を設けるために、筐体本体部11の底壁111が深く、カバー部12の天井壁121が高くなっている。その結果、プロテクタ10の両端については係止突起13の係止方向D12について寸法上の余裕があり、係止突起13が長めに形成されたとしてもその先端部の飛び出しを抑えることができる。尚、プロテクタ10の両端について、本実施形態とは異なり寸法上の余裕がない場合には、膨出部を設けて係止突起13の引き上げを図ることとしてもよい。
また、本実施形態では、係止突起13及び被係止部14が複数ずつ設けられ、膨出部15は、各々が少なくとも1つの係止突起13に対応するように複数設けられている。この構成によれば、膨出部15によって先端部の飛び出しを抑えつつ、係止突起13及び被係止部14を複数ずつ設けることで筐体本体部11に対するカバー部12の取付け強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、膨出部15が、カバー部12のリブ壁122における係止突起13の設置部分ごと係止突起13を係止方向D12とは逆方向D13に引き上げるように天井壁121におけるリブ壁122寄りの一部を含んで膨出させた形状を有している。この構成によれば、まず、係止部材としてのカバー部12にリブ壁122を設けることで、カバー部12の係止突起13を筐体本体部11の被係止部14に係止させる際に天井壁121と交差する方向に加わる外力F11に対する耐久性を得ることができる。その上で、膨出部15が、リブ壁122における係止突起13の設置部分ごと係止突起13を引き上げるように膨出していることで、この設置部分での耐久性を維持しつつ、確実に係止させるのに十分な係止突起13の長さを確保することができる。
また、本実施形態では、カバー部12に設けられた膨出部15の頂部から係止突起13の先端縁13aまでの突出寸法d14が、天井壁121の膨出部15の形成箇所以外の外面121aから筐体本体部11の外底面111aまでの面間寸法d13よりも長い。そして、膨出部15における頂部の、天井壁121における上記の外面121aからの膨出寸法d15が、突出寸法d14と面間寸法d13との差分(d14−d13)以上の寸法となっている。この構成によれば、カバー部12を係止部材としたときの上記の面間寸法d13を抑えてプロテクタ10の小型化、薄型化を図りつつ、係止に十分な突出寸法d14の係止突起13を設けた場合に、その先端部の飛び出しが次のように抑えられる。即ち、膨出部15の膨出寸法d15を上記の突出寸法d14と面間寸法d13との差分(d14−d13)以上の寸法とすることで、筐体本体部11の外底面111aからの係止突起13の先端部の飛び出しを一層抑えることができる。
また、本実施形態のワイヤハーネス1は、電線20と、筐体本体部11の内側空間が、長さ方向に延ばされた電線20の少なくとも一部を収容する電線収容部10aとなった、当該電線20を保護するためのプロテクタ10としての筐体と、を備えている。
本実施形態のワイヤハーネス1によれば、電線保護のために上述したプロテクタ10の筐体が用いられることから、このプロテクタ10について、係止突起13を確実に係止させつつも、係止突起13の先端部の飛び出しを抑えることができる。
次に、本実施形態におけるプロテクタ10に対する変形例について説明する。
図6は、図1〜図4に示されているプロテクタに対する変形例を示す模式図であり、図7は、図6に示されている筐体の、図中のV31−V31線に沿った断面を示す断面図である。
尚、図6では、比較例を示した図5と同様に、プロテクタ30の一部を切り出して示している。また、図6では、図1〜図4に示されている構成要素と実施的に同等な構成要素については図1〜図4と同じ符号が付されている。以下では、それら同等な構成要素の重複説明を割愛する。
図6及び図7に示されているプロテクタ30も、図1〜図4に示されているプロテクタ10と同様に、カバー部32が係止突起13を有する係止部材で、筐体本体部31が被係止部14を有する被係止部材となっている。ただし、本変形例では、カバー部32には、係止突起13に関連して、これを引き上げる膨出部は設けられておらず、係止突起13の位置を示すマーキング16のみが設けられている。
本変形例では、被係止部材としての筐体本体部31の底壁311に膨出部35が設けられている。この膨出部35は、被係止部14に係止した係止突起13を見る視線方向D31の平面視で係止突起13の先端部と重なるように底壁311の一部を係止方向D12に膨出させた形状を有している。また、この膨出部35は、筐体本体部31の幅方向に対をなすように設けられた2つの被係止部14に対応するように幅帯状の領域を膨出させたものとなっている。
以上に説明した変形例のプロテクタ30の筐体によれば、確実に係止させるために係止突起13が長めに形成されたとしても、膨出部35がその先端部と重なるように形成されているので先端部の飛び出しを抑えることができる。このように、本変形例のプロテクタ30の筐体によっても、上述した実施形態と同様に、係止突起13を確実に係止させつつも、係止突起13の先端部の飛び出しを抑えることができる。また、ここでは図示及び説明を割愛するが、本変形例のプロテクタ30を用いたワイヤハーネスについて、係止突起13を確実に係止させつつも、係止突起13の先端部の飛び出しを抑えることができることは言うまでもない。
尚、以上に説明した実施形態及び変形例は筐体及びワイヤハーネスの代表的な形態を示したに過ぎず、筐体及びワイヤハーネスは、これに限定されるものではなく種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態及び変形例では、車両に搭載されて配策される電線20を保護するプロテクタ10,30としての筐体や、そのようなプロテクタ10,30を用いたワイヤハーネス1が例示されている。しかしながら、筐体及びワイヤハーネスはこれに限るものではない。まず、その設置場所は車両に限るものではなく、何らかの装置内や、あるいは家屋内や、屋外等であってもよく、その具体的な設置態様を問うものではない。また、筐体については、電線保護用のプロテクタに限るものでもなく、筐体本体部とカバー部とで構成されるものであれば、例えば電気接続箱や一般的な収納ケース等であってもよく、その具体的な用途態様を問うものではない。
また、上述の実施形態及び変形例では、電線20の束を1本収める円弧上に湾曲した四角筒状の筐体としてのプロテクタ10,30が例示されているが、筐体の形状はこれに限るものではない。筐体は、上述したようにその具体的な用途態様を問うものではないことから、その用途に応じて種々の形状を採り得るものである。また、ワイヤハーネスにおける電線保護用のプロテクタとして筐体を用いる場合であっても、上述したように湾曲した四角筒状に限るものではなく、直線筒状や、分岐して配策される電線を保護するために分岐形状を有するもの等であってもよい。更に、その形状については、係止突起、被係止部、及び膨出部の形成が可能な形状であれば、四角筒状に限らず、例えば円筒状や半円筒状や任意の多角形筒状等であってもよく、その具体的な形状を問うものではない。
また、上述の実施形態及び変形例では、カバー部12,32が係止突起13を有する係止部材で、筐体本体部11,31が被係止部14を有する被係止部となった筐体が例示されているが、筐体はこのような構造のものに限るものではない。筐体は、上記構造とは逆に、筐体本体部が係止突起を有する係止部材で、カバー部が被係止部を有する被係止部となった構造を有するものであってもよい。
また、上述の実施形態では、係止突起13及び被係止部14が複数ずつ設けられ、膨出部15は、各々が少なくとも1つの係止突起13に対応するように複数設けられたプロテクタ10としての筐体が例示されている。しかしながら、筐体はこれに限るものではない。筐体における係止突起、被係止部、及び膨出部の設置数は任意に設定し得るものであり、例えば各々1つずつ設けることとしてもよく、変形例のように膨出部35を1つだけ設けることとしてもよい。ただし、上記のように複数ずつ設けることで、膨出部15によって先端部の飛び出しを抑えつつ、筐体本体部11に対するカバー部12の取付け強度を向上させることができる点は上述した通りである。
また、上述の実施形態では、カバー部12に膨出部15を設けるに当たって、カバー部12のリブ壁122における係止突起13の設置部分ごと係止突起13を係止方向D12とは逆方向D13に引き上げるように膨出させた形態が例示されている。しかしながら、カバー部に膨出部を設ける場合であっても、その膨出形態はこれに限るものではない。例えば、係止突起の設置部分についてリブ壁を設けないこととし、係止突起のみを引き上げるように膨出部を設ける膨出形態等であってもよい。このように、カバー部に膨出部を設ける場合であっても、その膨出形態は任意に設定し得るものである。ただし、リブ壁122における係止突起13の設置部分ごと係止突起13を引き上げるように膨出させることで、設置部分での耐久性を維持しつつ、十分な係止突起13の長さを確保することができる点は上述した通りである。
また、本実施形態では、カバー部12に膨出部15を設けるに当たって、膨出部15の膨出寸法d15が、係止突起13の突出寸法d14と筐体における面間寸法d13との差分(d14−d13)以上の寸法となった膨出形態が例示されている。しかしながら、カバー部に膨出部を設ける場合であっても、その膨出形態はこれに限るものではなく、膨出部の膨出寸法を、係止突起の突出寸法と筐体における面間寸法との差分よりも短くなるように設定してもよい。ただし、膨出部15の膨出寸法d15を上記の差分(d14−d13)以上の寸法とすることで、筐体本体部11の外底面111aからの係止突起13の先端部の飛び出しを一層抑えることができる点も上述した通りである。
1 ワイヤハーネス
10,30 プロテクタ
10a 電線収容部
11,31 筐体本体部
11a 開口
12,32 カバー部
13 係止突起
13a,122a 先端縁
14 被係止部
15,35 膨出部
16 マーキング
20 電線
111,311 底壁
111a 外底面
112 側壁
121 天井壁
122 リブ壁
122b 一部範囲
131 舌片
132 係止爪
151 傾斜膨出部
152 矩形膨出部
153 幅帯膨出部
d11 リブ寸法
d12 係止寸法
d13 面間寸法
d14 突出寸法
d15 膨出寸法
D11 一方向
D12 係止方向
D13 逆方向
D31 視線方向

Claims (5)

  1. 少なくとも一方向に開口した筐体本体部と、
    前記筐体本体部における前記一方向の開口を塞ぐカバー部と、
    前記筐体本体部における前記開口の外縁及び前記カバー部の外縁のうちの一方から他方に向かって突出する舌片状の係止突起と、
    前記筐体本体部と前記カバー部のうち前記係止突起が設置された係止部材とは反対側の被係止部材に設けられ、前記係止突起が係止する被係止部と、
    前記係止突起を前記被係止部に対する係止方向とは逆方向に引き上げるように前記係止部材の一部を前記逆方向に膨出させた形状、又は前記被係止部に係止した前記係止突起を見る平面視で当該係止突起の先端部と重なるように前記被係止部材の一部を前記係止方向に膨出させた形状、を有する膨出部と、
    を備えたことを特徴とする筐体。
  2. 前記係止突起及び前記被係止部が、互いに一対一に対応するように複数ずつ設けられ、
    前記膨出部は、各々が少なくとも1つの前記係止突起に対応するように、又は各々が少なくとも1つの前記被係止部に対応するように、複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の筐体。
  3. 前記筐体本体部が前記被係止部材であり、前記カバー部が前記係止部材であって、
    前記カバー部が、天井壁と、当該天井壁の側縁から前記筐体本体部側へと延出したリブ壁と、を有し、
    前記係止突起が前記リブ側壁の先端縁に設けられ、
    前記膨出部が、当該リブ壁における前記係止突起の設置部分ごと前記係止突起を前記逆方向に引き上げるように前記天井壁における前記リブ壁寄りの一部を含んで膨出させた形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の筐体。
  4. 前記筐体本体部が前記被係止部材であり、前記カバー部が前記係止部材であって、
    前記膨出部が、前記カバー部の天井壁の一部を膨出させた形状を有し、
    前記膨出部の頂部から前記係止突起の先端縁までの突出寸法が、前記天井壁の前記膨出部の形成箇所以外の外面から前記筐体本体部の外底面までの面間寸法よりも長く、
    前記膨出部における前記頂部の、前記天井壁の前記形成箇所以外の外面からの膨出寸法が、前記突出寸法と前記面間寸法との差分以上の寸法であることを特徴とする請求項1〜3に記載の筐体。
  5. 電線と、
    前記筐体本体部の内側空間が、長さ方向に延ばされた前記電線の少なくとも一部を収容する電線収容部となった、当該電線を保護するためのプロテクタとして用いられる請求項1〜4のうち何れか一項に記載の筐体と、
    を備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
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