JP2021136419A - 色素増感型太陽電池および太陽電池モジュール - Google Patents

色素増感型太陽電池および太陽電池モジュール Download PDF

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健次郎 手島
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Abstract

【課題】初期最大出力が高く、かつ、耐熱性に優れた色素増感型太陽電池を提供する。【解決手段】光電極と、対向電極と、前記光電極および前記対向電極の間に配置された電解液層とを備える色素増感型太陽電池であって、前記電解液層が、ヨウ化物と溶媒とを含有し、前記溶媒が、下記式(I)で表される2種以上のグリコールエーテルと、5員環環状エーテルとを含む、色素増感型太陽電池。なお、式(I)中、R1およびR2は、それぞれ独立して、炭素数1以上2以下のアルキル基であり、nは2以上6以下の整数である。R1O(CH2CH2O)nR2(I)【選択図】図1

Description

本発明は、色素増感型太陽電池および太陽電池モジュールに関する。
近年、光エネルギーを電力に変換する光電変換素子として、太陽電池が注目されている。中でも、色素増感型太陽電池は、シリコン型太陽電池等に比べて軽量化が期待でき、また、広い照度範囲で安定して発電できることや、大掛かりな設備を必要とすることなく、比較的安価な材料を用いて製造し得ることなどから、注目されている。
ここで、色素増感型太陽電池は、通常、色素増感電極(光電極)と、電解液層と、触媒層を備える対向電極とがこの順に並んでなる構造を有する。
色素増感型太陽電池の電解液層には、酸化状態になった増感色素を還元して再生するための還元剤が含まれる。ここで、電解液層に含まれる還元剤としては、一般に、ヨウ化物が用いられている。そして、色素増感型太陽電池の光電変換効率を高めるため、電解液層中にヨウ素を更に添加することで、ヨウ素とヨウ化物との組み合わせからなる酸化還元対(酸化還元反応において可逆的に酸化体および還元体の形で相互に変換し得る一対の化学種)が利用されている。
しかしながら、電解液層中にヨウ素を添加した場合、三ヨウ化物イオン(I3 -)の形成により電解液が着色し、色素増感型太陽電池の光電変換効率がかえって低下する虞がある。
そこで近年、電解液中のヨウ素の添加量を低減しつつ、色素増感型太陽電池の高い光電変換効率を実現し得る電解液層の開発が進められている。
例えば、特許文献1では、ヨウ化物イオン等のハロゲンイオンをアニオンとするイオン液体を含み、下記式:
1O(CH2CH2O)n2
(式中、R1、R2は水素または炭素数1〜8のアルキル基であり、nは1〜10の整数である。)で表されるグリコールエーテルを溶媒とする電解液層を用いることで、ヨウ素の添加量を大幅に削減しても、色素増感型太陽電池の高い光電変換効率を実現し得ることが報告されている。
また、特許文献2では、ヨウ化物の無機塩および所定の構造のベンゾイミダゾール化合物を溶質とし、上述した式中、R1、R2を水素または炭素数1〜2のアルキル基とし、nを2〜6の整数とした構造で表されるグリコールエーテルおよび/またはγ−ブチロラクトンを溶媒とする電解液層を用いることで、ヨウ素を添加しなくても、色素増感型太陽電池の高い光電変換効率を実現し得ることが報告されている。
特開2011−181361号公報 特許第5401712号公報
ここで、色素増感型太陽電池では、製造された直後の最大出力(電流電圧特性曲線上で電流と電圧との積が最大になる点での出力;以下、「初期最大出力」ともいう)が高いことが求められる。また、色素増感型太陽電池は、熱に長期間曝されることがあるため、耐熱性に優れることも求められている。
しかしながら、上記従来技術の電解液層を用いた色素増感型太陽電池では、初期最大出力および耐熱性を高いレベルで両立させる点において改善の余地があった。
そこで、本発明は、初期最大出力が高く、かつ、耐熱性に優れた色素増感型太陽電池を提供することを目的とする。
また、本発明は、当該色素増感型太陽電池を備える太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決することを目的として鋭意検討を行った。そして、本発明者は、ヨウ化物と2種以上の所定の構造のグリコールエーテルおよび5員環環状エーテルを含む溶媒とを含む電解液層を備える色素増感型太陽電池であれば、初期最大出力および耐熱性を高いレベルで両立させ得ることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の色素増感型太陽電池は、光電極と、対向電極と、前記光電極および前記対向電極の間に配置された電解液層とを備え、前記電解液層が、ヨウ化物と溶媒とを含有し、前記溶媒が、下記式(I):
1O(CH2CH2O)n2 (I)
(式(I)中、R1およびR2は、それぞれ独立して、炭素数1以上2以下のアルキル基であり、nは2以上6以下の整数である。)
で表される2種以上のグリコールエーテルと、5員環環状エーテルとを含むことを特徴とする。このように、ヨウ化物と2種以上の所定のグリコールエーテルおよび5員環環状エーテルを含む溶媒とを含む電解液層を備える色素増感型太陽電池は、初期最大出力が高く、かつ耐熱性に優れている。
また、本発明の色素増感型太陽電池では、前記溶媒中における前記2種以上のグリコールエーテルおよび前記5員環環状エーテルの合計体積に対する前記2種以上のグリコールエーテルの体積割合が30体積%以上90体積%以下であることが好ましい。溶媒中における2種以上のグリコールエーテルおよび5員環環状エーテルの合計体積に対する2種以上のグリコールエーテルの体積割合が上記範囲内であれば、色素増感型太陽電池の初期最大出力と耐熱性とを更に高いレベルで両立させることができる。
また、本発明の色素増感型太陽電池では、前記2種以上のグリコールエーテルがジエチレングリコールジメチルエーテルおよびトリエチレングリコールジメチルエーテルであることが好ましい。グリコールエーテルとしてジエチレングリコールジメチルエーテルおよびトリエチレングリコールジメチルエーテルを用いれば、色素増感型太陽電池の初期最大出力と耐熱性とを更に高いレベルで両立させることができる。
また、本発明の色素増感型太陽電池では、前記溶媒中における前記ジエチレングリコールジメチルエーテル、前記トリエチレングリコールジメチルエーテル、および前記5員環環状エーテルの合計体積に対して、前記ジエチレングリコールジメチルエーテルの体積割合が10体積%以上40体積%以下であり、前記トリエチレングリコールジメチルエーテルの体積割合が15体積%以上80体積%以下であり、前記5員環環状エーテルの体積割合が10体積%以上70体積%以下であることが好ましい。溶媒中におけるジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、および5員環環状エーテルの体積割合がそれぞれ上記範囲内であれば、色素増感型太陽電池の初期最大出力および耐熱性を更に高いレベルで両立させることができる。
また、本発明の色素増感型太陽電池では、前記ヨウ化物が下記式(II)で表されるイミダゾリウムのヨウ化物塩を含むことが好ましい。
Figure 2021136419
(式(II)中、R21、R22およびR23は、それぞれ独立して、水素または炭素数1以上4以下のアルキル基であり、XはIである。)
ヨウ化物として上記のイミダゾリウムのヨウ化物塩を用いれば、色素増感型太陽電池の初期最大出力を更に高めることができる。
また、本発明の色素増感型太陽電池では、前記電解液層がヨウ素を更に含むことが好ましい。電解液層がヨウ素を更に含めば、色素増感型太陽電池の初期最大出力を更に向上させることができる。
また、本発明の色素増感型太陽電池では、前記電解液層中のヨウ素の濃度が0.01mоl/L以上0.8mоl/L以下であることが好ましい。電解液層中のヨウ素の濃度が上記所定範囲内であれば、色素増感型太陽電池の初期最大出力と耐熱性とを更に高いレベルで両立させることができる。
なお、本発明において、電解液層中のヨウ素の濃度は、電解液層を調製する際のヨウ素の添加量から換算される濃度、即ち、ヨウ素の仕込み時濃度を指すものとする。
さらに、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の太陽電池モジュールは、上述したいずれかの色素増感型太陽電池が直列および/または並列に接続されてなることを特徴とする。本発明の太陽電池モジュールは、上述した色素増感型太陽電池を備えているため、初期最大出力が高く、かつ耐熱性に優れている。
本発明によれば、初期最大出力が高く、かつ、耐熱性に優れた色素増感型太陽電池を提供することができる。
また、本発明によれば、当該色素増感型太陽電池を備える太陽電池モジュールを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る色素増感型太陽電池の構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(色素増感型太陽電池)
本発明の色素増感型太陽電池は、光電極と、対向電極と、前記光電極および前記対向電極の間に配置された電解液層とを備え、任意でその他の部材を更に備える。そして、本発明の色素増感型太陽電池が備える電解液層は、1)ヨウ化物と、2)下記式(I):
1O(CH2CH2O)n2 (I)
(式(I)中、R1およびR2は、それぞれ独立して、炭素数1以上2以下のアルキル基であり、nは2以上6以下の整数である。)で表される2種以上のグリコールエーテル、および5員環環状エーテルを含む溶媒と、を含み、任意で上記ヨウ化物および溶媒以外のその他の成分を更に含み得る。
本発明の色素増感型太陽電池は、電解液層の溶媒として、上記式(I)で表される2種以上のグリコールエーテルと、5員環環状エーテルとを含有しているため、理由は明らかではないが、高い初期最大出力と、優れた耐熱性とを両立することができる。
本発明の色素増感型太陽電池の一例を図1に示す。
図1に示す色素増感型太陽電池は、光電極10、電解液層20、対向電極30がこの順に並んでなる構造を有する。また、矢印は電子の動きを示す。
<光電極>
光電極10としては、特に限定されることなく、色素増感型太陽電池において使用し得る任意の光電極を使用することができる。具体的には、例えば、光電極10は、光電極基板10aと、該光電極基板10aの表面上に形成された多孔質半導体微粒子層10bと、該多孔質半導体微粒子層10bの表面に増感色素が吸着されて形成された増感色素層10cとを備える。
光電極基板10aは、多孔質半導体微粒子層10b等を担持する役割と、集電体としての役割を担うものである。
そして、光電極基板10aは、支持体10dと、該支持体10d上に形成された導電膜10eとからなる。
ここで、支持体10dとしては、軽量で、光電変換効率が高い色素増感型太陽電池を得る観点から、樹脂、ガラス等からなる非導電性のシートを用いることが好ましく、軽量で、光電変換効率が高く、安価な色素増感型太陽電池を得る観点から、透明樹脂からなる非導電性のシートを用いることがより好ましい。
そして、透明樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリカーボネート(PC)、ポリアリレート(PAr)、ポリスルホン(PSF)、ポリエステルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、シクロオレフィンポリマー(COP)、透明ポリイミド(PI)等の合成樹脂が挙げられる。なお、これらの透明樹脂は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
支持体10dの厚みは、用途に応じて適宜決定すればよいが、通常、10μm以上10000μm以下である。
支持体10d上に形成される導電膜10eとしては、例えば、インジウム−スズ酸化物(ITO)、インジウム−亜鉛酸化物(IZO)等の複合金属酸化物からなる導電膜が挙げられる。
なお、導電膜10eの表面抵抗値は、好ましくは500Ω/□以下、より好ましくは150Ω/□以下、さらに好ましくは50Ω/□以下である。
また、導電膜10eの厚みは、本発明の所望の効果が得られる範囲内で適宜調整可能である。
そして、導電膜10eは、スパッタリング法、コーティング法等の公知の方法により、支持体10d上に形成することができる。
多孔質半導体微粒子層10bは、半導体微粒子を含有する多孔質状の層である。多孔質状の層であることで、増感色素の吸着量が増え、変換効率が高い色素増感型太陽電池を得ることができる。
半導体微粒子としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ等の金属酸化物の粒子が挙げられる。半導体微粒子は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、半導体微粒子の体積平均粒子径は、特に限定されず、本発明の所望の効果が得られる範囲内で適宜調整することができる。
多孔質半導体微粒子層10bの厚みは、特に限定されないが、20μm以下の厚みであることが好ましい。
多孔質半導体微粒子層10bは、特に限定されることはなく、プレス法、水熱分解法、泳動電着法、エアロゾルディポジション法(AD法)、転写法、バインダーフリーコーティング法などに例示される公知の方法により形成することができる。例えば、上述した半導体微粒子を含むペーストを光電極基板10aの導電膜10e側の面に塗布した後、乾燥させることにより、多孔質半導体微粒子層10bを形成することができる。
増感色素層10cは、光によって励起されて多孔質半導体微粒子層10bに電子を渡し得る化合物(増感色素)が、多孔質半導体微粒子層10bの表面に吸着されてなる層である。
増感色素としては、シアニン色素、メロシアニン色素、オキソノール色素、キサンテン色素、スクワリリウム色素、ポリメチン色素、クマリン色素、リボフラビン色素、ペリレン色素等の有機色素;鉄、銅、ルテニウム等の金属のフタロシアニン錯体やポルフィリン錯体等の金属錯体色素;等が挙げられる。
増感色素層10cは、例えば、増感色素の溶液中に多孔質半導体微粒子層10bを浸漬する方法や、増感色素の溶液を多孔質半導体微粒子層10b上に塗布する方法等の公知の方法により形成することができる。
<電解液層>
電解液層20は、光電極10と対向電極30とを分離するとともに、電荷移動を効率良く行わせるための層である。
そして、本発明の色素増感型太陽電池の電解液層20は、ヨウ化物と、2種以上の所定の構造のグリコールエーテルおよび5員環環状エーテルを含む溶媒とを含む。電解液層20は、任意で、ヨウ化物および上記溶媒以外のその他の成分を含んでいてもよい。
<<ヨウ化物>>
電解液層20中のヨウ化物は、酸化状態になった増感色素を還元して再生するためのヨウ化物イオンを提供する。
ヨウ化物としては、例えば、ヨウ化物イオンをアニオンとして含む化合物であれば、特に限定されず、例えば、無機塩およびイオン液体などを用いることができる。
ここで、無機塩としては、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等のアルカリ金属ヨウ化物;ヨウ化マグネシウム、ヨウ化カルシウム等のアルカリ土類金属ヨウ化物;ヨウ化アンモニウム;などを用いることができる。なお、これらの無機塩は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
電解液層20中の上記無機塩の濃度は、0.01mоl/L以上であることが好ましく、0.05mоl/L以上であることがより好ましく、また、1.00mоl/L以下であることが好ましく、0.5mоl/L以下であることがより好ましい。電解液層20中の上記無機塩の濃度が上記所定範囲内であれば、色素増感型太陽電池の初期最大出力を更に高めることができる。
また、イオン液体としては、室温(25℃)付近において液状となる、いわゆる室温溶融塩を用いることができる。
そして、イオン液体としては、下記式(II)で表されるイミダゾリウムのヨウ化物塩を用いることが好ましい。イオン液体として下記式(II)で表されるイミダゾリウムのヨウ化物塩を用いれば、色素増感型太陽電池の初期最大出力を更に高めることができる。
Figure 2021136419
(式(II)中、R21、R22およびR23は、それぞれ独立して、水素または炭素数1以上4以下のアルキル基であり、XはIである。)
上記式(II)で表されるイミダゾリウムのヨウ化物塩の具体例としては、ジメチルイミダゾリウムヨージド、メチルプロピルイミダゾリウムヨージド(1−メチル−3−プロピルイミダゾリウムヨージド)、メチルブチルイミダゾリウムヨージド、およびブチルメチルイミダゾリウムヨージド(1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヨージド)などのアルキルイミダゾリウムのヨウ化物塩が挙げられる。なお、これらの化合物は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、アルキルイミダゾリウムのヨウ化物塩としては、特開2011−181361号公報に記載のアルキル基が鎖中にオキシエチレン基を有するイミダゾリウムのヨウ化物塩を用いることもできる。
中でも、色素増感型太陽電池の初期最大出力を一層高める観点から、アルキルイミダゾリウムのヨウ化物塩としては、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヨージドを用いることが好ましい。
なお、上述したアルキルイミダゾリウムのヨウ化物塩は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
電解液層20中の上記イオン液体の濃度は、0.05mоl/L以上であることが好ましく、0.10mоl/L以上であることがより好ましく、5.00mоl/L以下であることが好ましく、2.00mоl/L以下であることがより好ましい。電解液層20中の上記イオン液体の濃度が上記所定範囲内であれば、色素増感型太陽電池の初期最大出力を一層高めることができる。
<<溶媒>>
電解液層20中の溶媒は、2種以上の所定の構造のグリコールエーテルおよび5員環環状エーテルを含み、任意で、2種以上の所定の構造のグリコールエーテルおよび5員環環状エーテル以外のその他の溶媒を更に含んでもよい。
<<グリコールエーテル>>
電解液層20中の溶媒として含まれるグリコールエーテルは、下記式(I):
1O(CH2CH2O)n2 (I)
(式(I)中、R1およびR2は、それぞれ独立して、炭素数1以上2以下のアルキル基であり、nは2以上6以下の整数である。)で表される。電解液層20が溶媒として上記所定の構造のグリコールエーテルを2種以上含み、かつ、5員環環状エーテルを含むことで、色素増感型太陽電池は、初期最大出力と耐熱性とを高いレベルで両立することができる。
ここで、上記2種以上のグリコールエーテルは、好ましくは沸点および/または粘度が互いに異なり、より好ましくは沸点および粘度が互いに異なる。上記2種以上のグリコールエーテル中、少なくとも2種類のグリコールエーテルの沸点の差は30℃以上であることが好ましく、50℃以上であることがより好ましい。また、上記2種以上のグリコールエーテル中、少なくとも2種類のグリコールエーテルの粘度の差は0.4mPa・s以上であることが好ましく、0.8mPa・s以上であることがより好ましい。
なお、本発明において、グリコールエーテルの粘度は、25℃にて回転粘度計(例えば、BL型、BH型、BS型、コーンプレート型、レオメータ等)により測定することができる。
上記グリコールエーテルの具体例としては、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルなどのジエチレングリコールジアルキルエーテル(R1およびR2の両方が炭素数1以上2以下のアルキル基であり、n=2であるもの);トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテルなどのトリエチレングリコールジアルキルエーテル(R1およびR2の両方が炭素数1以上2以下のアルキル基であり、n=3であるもの);テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテルなどのテトラエチレングリコールジアルキルエーテル(R1およびR2の両方が炭素数1以上2以下のアルキル基であり、n=4であるもの);ペンタエチレングリコールジメチルエーテル、ペンタエチレングリコールジエチルエーテルなどのペンタエチレングリコールジアルキルエーテル(R1およびR2の両方が炭素数1以上2以下のアルキル基であり、n=5であるもの);ヘキサエチレングリコールジメチルエーテル、ヘキサエチレングリコールジエチルエーテルなどのヘキサエチレングリコールジアルキルエーテル(R1およびR2の両方が炭素数1以上2以下のアルキル基であり、n=6であるもの);などが挙げられる。これらのグリコールエーテルは、2種以上を任意の比率で混合して用いることができる。
中でも、色素増感型太陽電池の初期最大出力および耐熱性を更に高める観点から、上記2種以上のグリコールエーテルとしては、2種類のグリコールエーテルの混合物が好ましく、上記式(I)におけるnの数が互いに異なる2種類のグリコールエーテルの混合物がより好ましく、低沸点(約162℃)かつ低粘度(約0.97mPa・s)であるジエチレングリコールジメチルエーテル(R1およびR2の両方がメチル基であり、n=2であるもの)と、高沸点(約216℃)かつ高粘度(約1.89mPa・s)であるトリエチレングリコールジメチルエーテル(R1およびR2の両方がメチル基であり、n=3であるもの)との混合物が特に好ましい。
また、上記式(I)におけるnの数が互いに異なる2種類のグリコールエーテルを使用する場合、色素増感型太陽電池の初期最大出力および耐熱性を更に高める観点から、nの数が大きい方のグリコールエーテルの体積割合は、2種類のグリコールエーテルの合計体積を100体積%とした場合、50体積%以上90体積%以下であることが好ましい。
<<5員環環状エーテル>>
電解液層20中の溶媒として含まれる5員環環状エーテルは、上記2種以上のグリコールエーテルと共に電解液層20の溶媒に含まれる。それにより、色素増感型太陽電池は、初期最大出力と耐熱性とを高いレベルで両立することができる。
5員環環状エーテルとしては、本発明の所望の効果が得られる限り特に限定されないが、下記式(III)で表される5員環環状エーテルを用いることが好ましく、中でも、γ‐ブチロラクトンを用いることが特に好ましい。
Figure 2021136419
(式(III)中、R41、R42およびR43は、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1以上20以下のアルキル基である。)
<<その他の溶媒>>
電解液層20中の溶媒は、本発明の所望の効果が得られる範囲内で、上記2種以上のグリコールエーテルおよび5員環環状エーテル以外のその他の溶媒を更に含んでいてもよい。その他の溶媒としては、特に限定されないが、グリコール類(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールなど)、および、式(1)で表されるグリコールエーテル以外のグリコールエーテルを用いることができる。
ここで、溶媒中における上記2種以上のグリコールエーテルの体積割合は、2種以上のグリコールエーテルおよび5員環環状エーテルの合計体積を100体積%として、30体積%以上であることが好ましく、40体積%以上であることがより好ましく、45体積%以上であることが更に好ましく、90体積%以下であることが好ましく、80体積%以下であることがより好ましく、70体積%以下であることが更に好ましい。溶媒中における2種以上の所定の構造のグリコールエーテルの体積割合が上記下限値以上であれば、色素増感型太陽電池の初期最大出力を十分に高めることができる。一方、溶媒中における上記2種以上のグリコールエーテルの体積割合が上記上限値以下であれば、初期最大出力をより高めると共に、色素増感型太陽電池の耐熱性を一層高めることができる。
また、上記2種以上のグリコールエーテルとして、ジエチレングリコールジメチルエーテルとトリエチレングリコールジメチルエーテルとの組み合わせを用いる場合、溶媒中におけるジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、および5員環環状エーテルの合計体積を100体積%として、ジエチレングリコールジメチルエーテルの体積割合は10体積%以上40体積%以下、トリエチレングリコールジメチルエーテルの体積割合は15体積%以上80体積%以下、5員環環状エーテルの体積割合は10体積%以上70体積%以下であることが好ましく、ジエチレングリコールジメチルエーテルの体積割合は15体積%以上30体積%以下、トリエチレングリコールジメチルエーテルの体積割合は20体積%以上60体積%以下、5員環環状エーテルの体積割合は20体積%以上60体積%以下であることが特に好ましい。
上記溶媒中におけるジエチレングリコールジメチルエーテルの体積割合が40体積%を超えると、色素増感型太陽電池の製造プロセスの減圧工程において、電解液の揮発量が多くなる虞がある。ジエチレングリコールジメチルエーテルは低沸点であり、製造プロセスの減圧工程において揮発し易いからである。
溶媒中におけるトリエチレングリコールジメチルエーテルの体積割合が80体積%を超えると、電解液のハンドリング性が悪化する虞がある。トリエチレングリコールジメチルエーテルは高粘度だからである。
溶媒中における5員環環状エーテルの体積割合が70体積%を超えると、色素増感型太陽電池を長期使用した場合にITOなどの透明電極を溶解する虞がある。
<<その他の成分>>
電解液層20は、任意で、上述したヨウ化物および溶媒以外のその他の成分を更に含む。
その他の成分としては、本発明の所望の効果が得られる範囲内であれば、特に限定されず、例えば、ヨウ素、ベンゾイミダゾール化合物、(イソ)チオシアン酸イオン、グアニジウムイオンなどを用いることができる。
[ヨウ素]
電解液層20は、その他の成分として、ヨウ素を更に含むことが好ましい。電解液層20がヨウ素を更に含めば、色素増感型太陽電池の短絡電流が上昇し初期最大出力を更に高めることができる。
なお、電解液層20中に含まれるヨウ素(I2)は、上述したヨウ化物に由来するヨウ化物イオン(I-)と反応することで、三ヨウ化物イオン(I3 -)および五ヨウ化物イオン(I5 -)などのイオンとして存在していてもよい。
電解液層20中のヨウ素の濃度は0.01mоl/L以上であることが好ましく、0.02mоl/L以上であることがより好ましく、0.04mоl/L以上であることが一層好ましく、0.4mоl/L以下であることが好ましく、0.2mоl/L以下であることがより好ましい。電解液層20中のヨウ素の濃度が上記下限値以上上限値以下であれば、色素増感型太陽電池の初期最大出力を一層高めることができる。
[ベンゾイミダゾール化合物]
電解液層20は、その他の成分として、ベンゾイミダゾール化合物を更に含んでもよい。電解液層20がベンゾイミダゾール化合物を更に含めば、逆電流が抑制され、色素増感型太陽電池の初期最大出力を更に高めることができる。
本発明に用いるベンゾイミダゾール化合物としては、特に限定されないが、下記式(IV)で表わされるベンゾイミダゾール化合物を用いることが好ましい。
Figure 2021136419
(式(IV)中、R31およびR32は、それぞれ独立して、水素、炭素数1以上4以下のアルキル基、またはベンジル基である。)
上記一式(III)で表わされるベンゾイミダゾール化合物の具体例としては、N−メチルベンゾイミダゾール、N−エチルベンゾイミダゾール、1,2−ジメチルベンゾイミダゾール、N−ブチルベンゾイミダゾール、N−イソプロピルベンゾイミダゾール、N−イソブチルベンゾイミダゾール、N−ベンジルベンゾイミダゾール、1−ブチル−2−メチルベンゾイミダゾールなどがある。中でも、色素増感型太陽電池の初期最大出力を一層高める観点から、N−メチルベンゾイミダゾールであることがより好ましい
電解液層20中のベンゾイミダゾール化合物の濃度は、0.01mоl/L以上であることが好ましく、0.02mоl/L以上であることがより好ましく、0.03mоl/L以上であることが更に好ましく、1.00mоl/L以下であることが好ましく、0.80mоl/L以下であることがより好ましい。電解液層20中のベンゾイミダゾール化合物の濃度が上記所定の範囲内であれば色素増感型太陽電池の初期最大出力を一層高めることができる。
<<電解液層の形成方法>>
電解液層20は、上述した成分を含む溶液(電解液)を、光電極10の増感色素層10cまたは対向電極30の触媒層30bの表面上に塗布または滴下したり、光電極10と対向電極30とを積層させてなるセルの隙間に注入したりすることで、形成することができる。
塗布法によって電解液層20を形成する場合、溶融塩等を含む電解液に塗布性改良剤(レベリング剤等)等の添加剤を添加して、これをスピンコート法、ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法、ホッパーを使用するエクストルージョンコート法、多層同時塗布方法、インクジェット法等の方法により塗布し、その後必要に応じて加熱すればよい。加熱する場合の加熱温度は増感色素の耐熱温度等により適当に選択すればよいが、通常10℃以上150℃以下であることが好ましく、10℃以上100℃以下であることがより好ましい。加熱時間は加熱温度等にもよるが、5分間以上72時間以下程度である。
ここで、電解液層20の厚さは、例えば、光電極10と対向電極30との間に設けるスペーサーの大きさによって調整できる。電解液が光電極10の外側で単独で存在する部分の厚さは、1μm以上30μm以下が好ましく、1μm以上10μm以下がより好ましく、1μm以上5μm以下がさらに好ましく、1μm以上2μm以下が最も好ましい。
好ましい態様によれば、光電極10中の空隙を完全に埋める量より多い電解液を塗布するので、図1に示すように、得られる電解液層20は光電極10の導電膜10eとの境界から後述する対向電極30の触媒層30bとの境界までの間に存在する。
ここで、電解液層20の厚さ(増感色素層10cを含まない)は0.001μm以上200μm以下であることが好ましく、0.1μm以上100μm以下であることがより好ましく、0.1μm以上50μm以下であることが特に好ましい。
電解液層20が0.001μmより薄いと光電極10の増感色素層10cが対向電極30の触媒層30bに接触する虞があり、また200μmより厚いと電荷の移動距離が大きくなりすぎ、素子の抵抗が大きくなる虞がある。なお、電解液層20の厚さ(実質的に電解液を含む層の厚さ)は0.1μm以上300μm以下であることが好ましく、1μm以上130μm以下であることがより好ましく、2μm以上75μm以下であることが特に好ましい。
なお、電解液層20中の水分量は10,000ppm以下であることが好ましく、より好ましくは2,000ppm以下であり、特に好ましくは100ppm以下である。
また、電解液層20の光透過率は、測定波長400nmにおいて、電解液層20の厚さが30μmである場合に換算して(30μmの光路長において)70%以上であることが好ましく、80%以上であることがさらに好ましく、90%以上であることが最も好ましい。光透過率は、350nm以上900nm以下の波長領域全体において、上記の透過率を有することが好ましい。
<対向電極>
対向電極30としては、特に限定されることなく、色素増感型太陽電池において使用し得る任意の対向電極を使用することができる。具体的には、例えば、対向電極30は、支持体30aと、支持体30aの一方側(電解液層20側)の表面上に形成された導電膜30cと、該導電膜30c上に形成された触媒層30bとを備えている。
ここで、対向電極30の支持体30aは、触媒層30bおよび導電膜30cを担持する役割を担うものである。
支持体30aとしては、軽量で、光電変換効率が高い色素増感型太陽電池を得る観点から、樹脂、ガラス等からなる非導電性のシートを用いることが好ましく、軽量で、光電変換効率が高く、安価な色素増感型太陽電池を得る観点から、透明樹脂からなる非導電性のシートを用いることがより好ましい。
なお、透明樹脂としては、光電極10における支持体10dの構成材料として上述した透明樹脂と同じものを用いることができる。
また、支持体30aの厚みは、用途に応じて適宜決定すればよいが、通常、10μm以上10000μm以下である。
導電膜30cとしては、白金、金、銀、銅、アルミニウム、インジウム、チタン等の金属;酸化スズ、酸化亜鉛等の導電性金属酸化物;インジウム−スズ酸化物(ITO)、フッ素‐スズ酸化物(FTO)、インジウム−亜鉛酸化物(IZO)等の複合金属酸化物;カーボンナノチューブ、フラーレン等の炭素材料;などの材料からなる導電膜が挙げられる。導電膜30cがカーボンナノチューブからなる場合、当該導電膜30cは後述の触媒層30bを兼ねることもでき、触媒層30bを省略することができる。なお、これらの材料は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、導電膜30cの表面抵抗値は、好ましくは500Ω/□以下、より好ましくは150Ω/□以下、さらに好ましくは50Ω/□以下である。
また、導電膜30cの厚みは、本発明の所望の効果が得られる範囲内で適宜調整可能である。
そして、導電膜30cは、スパッタリング法、コーティング法等の公知の方法により、支持体10d上に形成することができる。
対向電極30の触媒層30bは、色素増感型太陽電池の電解液層における酸化還元反応を促進させるためのものである。
そして、触媒層30bとしては、特に限定されないが、初期光電変換効率を更に高める観点から、白金や、カーボンナノチューブを含む触媒層を用いることが好ましい。
なお、カーボンナノチューブを含む触媒層としては、例えば、特開2014−120219号公報に記載のカーボンナノチューブを含む触媒層を用いることができる。
<その他の部材>
本発明の色素増感型太陽電池は、その他の部材として、電極として作用する光電極10および対向電極30の一方または両方の表面上に、保護層、反射防止層等の機能性層を備えていてもよい。
このような機能性層を多層に形成する場合、同時多層塗布法や逐次塗布法が利用できる。生産性の観点からは同時多層塗布法が好ましい。同時多層塗布法では、生産性および塗膜の均一性の観点からスライドホッパー法やエクストルージョン法が好ましい。
機能性層の形成には、光電極10および対向電極30の材質に応じて蒸着法や貼り付け法等を用いることができる。
本発明の色素増感型太陽電池には、上記の基本的層構成に加えて所望に応じさらに各種の層を設けることができる。例えば支持体10dと多孔質半導体微粒子層10bとの間に緻密な半導体の薄膜層を下塗り層として設けることができる。
下塗り層として好ましいのは金属酸化物からなる層であり、例えば、TiO2、SnO2、Fe23、WO3、ZnO、またはNb25などからなる層である。下塗り層は、例えばElectrochim.Acta40、643‐652(1995)に記載されているスプレーパイロリシス法の他、スパッタ法などにより塗設することができる。下塗り層の好ましい膜厚は1nm以上100nm以下である。
また、光電極10と対向電極30の一方または両方の外側表面や、導電膜と支持体との間または支持体同士の中間に、保護層、反射防止層、ガスバリアー層などの機能性層を設けてもよい。これらの機能性層は、その材質に応じて塗布法、蒸着法、貼り付け法などによって形成することができる。
<光電変換のメカニズム>
図1に示す色素増感型太陽電池においては、次のようなリサイクルが繰り返されることで、光エネルギーが電気エネルギーに変換される。すなわち、(i)増感色素層10cの増感色素が光を受けて励起されると、増感色素の電子が取り出される。(ii)この電子は、導電膜10eを介して光電極10から出て、外部の回路40を通って対向電極30に移動し、さらに触媒層30bを介して、電解液層20に移動する。(iii)電解液層20に含まれる還元剤(ヨウ化物)により、酸化状態の増感色素が還元されて、増感色素が再生され、再び光を吸収できる状態に戻る。
<色素増感型太陽電池の製造方法>
本発明の色素増感型太陽電池は、特に限定されず、既知の方法により製造することができる。例えば、図1に示した色素増感型太陽電池は、下記の方法により製造することができる。
まず、光電極10の増感色素層10cが対向電極30の触媒層30bと向き合うようにして、光電極10と対向電極30とを、中心部をくり抜いたスペーサーを介して重ね合わせた後、加熱により融着させて両電極を貼り合わせる。次いで、対向電極30側に設けた注液口から、上述した所定の成分を含む電解液を入れて電解液層20を形成する。そして、紫外線硬化樹脂で注液口を塞ぎ、スライドガラスで蓋をした後、紫外線を照射して樹脂を固めることで色素増感太陽電池を製造することができる。
なお、本発明の色素増感型太陽電池は、太陽を光源とするものに限定されず、例えば屋内照明を光源とするものであってもよい。
また、本発明の色素増感型太陽電池の全体の厚さは、機械的フレキシブル性と性能安定性を保証する目的から、150μm以上であることが好ましく、250μm以上であることがより好ましく、また、500μm以下であることが好ましく、450μm以下であることがより好ましい。
(太陽電池モジュール)
本発明に係る太陽電池モジュールは、前述した色素増感型太陽電池がZ型、W型、モノリシック型等の直列および/または並列に接続されてなるものである。
ここで、本発明の太陽電池モジュールは、例えば、本発明に係る色素増感型太陽電池を平面状または曲面上に配列し、各電池間に非導電性の隔壁を設けるとともに、各電池の光電極や対向電極を導電性の部材を用いて電気的に接続することで得ることができる。
そして、本発明に係る太陽電池モジュールは、本発明に係る色素増感型太陽電池を用いているので、初期最大出力が高く、耐熱性に優れている。
なお、太陽電池モジュールの形成に使用する色素増感型太陽電池の数は特に限定されず、目的の電圧に応じて適宜決定することができる。
以下、本発明について実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例および比較例における各種の測定および評価は、以下の方法に従って行なった。
<初期最大出力>
光源として、150Wキセノンランプ光源にAM1.5Gフィルタを装着した擬似太陽光照射装置(PEC−L11型、ペクセル・テクノロジーズ(株)製)光源を用いた。光量は、1sun(AM1.5G、100mWc/m2(JIS−C−8912のクラスA))に調整した。作製した色素増感型太陽電池をソースメータ(2400型ソースメータ、Keithley社製)に接続した。そして、以下の操作により電流電圧特性の測定を行った。
1sunの光照射下、バイアス電圧を、0Vから0.8Vまで、0.01V単位で変化させながら出力電流を測定した。出力電流の測定は、各電圧ステップにおいて、電圧を変化後、0.05秒後から0.15秒後の値を積算することで行った。バイアス電圧を、逆方向に0.8V〜0Vまでステップさせる測定も行い、順方向と逆方向の測定の平均値を光電流とした。
そして、上記の電流電圧特性の測定結果より色素増感型太陽電池(素子)の初期最大出力(mW)を求めた。比較例1の色素増感型太陽電池の初期最大出力を100%として、各色素増感型太陽電池の初期最大出力の相対比を算出した。なお、相対比が高いほど、色素増感型電池は初期最大出力が高いことを示す。また、初期最大出力を入射光強度で除して初期光電変換効率(%)を求めた。
<耐熱性>
上述した初期最大出力の測定に用いた色素増感型太陽電池を環境加速試験機(ペクセル・テクノロジーズ(株)製)内に設置し、60℃の高温条件下で1ヶ月間静置する耐熱性試験を行った。次いで、耐熱性試験後の色素増感型電池の光電変換効率(%)を上記と同様にして求めた。そして、上記で得られた初期光電変換効率および耐熱性試験後の光電変換効率の値を用いて、下記式により耐熱性試験後の性能保持率(%)を算出した。
耐熱性試験後の性能保持率(%)=(耐熱性試験後の光電変換効率/初期光電変換効率)×100
得られた耐熱試験後の性能保持率から、色素増感型太陽電池の耐熱性を評価した。なお、耐熱性試験後の性能保持率が高いほど、色素増感型太陽電池は耐熱性に優れていることを示す。
<電解質の溶解性>
色素増感型太陽電池の電解液溶媒中への電解質の溶解性を下記の手順により評価した。
電解液調液後に25℃ドライ環境において30日間保管し、目視により析出物を確認し、以下の基準で評価した。
評価基準
〇:析出物が確認できない
△:微量の析出物を確認
<高湿加速試験後の酸化チタン(TiO2)の剥離>
作製した色素増感型太陽電池について、下記高湿加速試験を行い、酸化チタンの剥離の有無を確認した。
上述した初期最大出力の測定に用いた色素増感型太陽電池を環境加速試験機(ペクセル・テクノロジーズ(株)製)内に設置し、60℃90%RHの高温高湿条件下で2ヶ月間静置した。その後酸化チタンの剥離の有無を目視により確認した。
(実施例1)
<電解液の調製>
ヨウ化物としてのヨウ化リチウム、およびイミダゾリウムのヨウ化物塩としての1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヨージドを、各成分の濃度が下記のとおりになるように、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DGDE)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(TGDE)、およびγ−ブチロラクトン(GBL)の混合溶媒(DGDE:TGDE:GBL=20:40:40(体積比))に溶解した。さらに、濃度が下記のとおりになるようにヨウ素を添加した。次いで、超音波洗浄機による振動攪拌を1時間行い、電解液を得た。
<<電解液の組成>>
ヨウ素:0.04mol/L
ヨウ化リチウム:0.40mol/L
1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヨージド:0.40mol/L
<色素溶液の調製>
ルテニウム錯体色素(N719、ソラロニクス社製)7.2mgを20mLのメスフラスコに入れた。tert−ブタノール10mLを混合し、攪拌した。その後、アセトニトリル8mLを加え、メスフラスコに栓をした後、超音波洗浄器による振動により、60分間攪拌した。溶液を常温に保ちながら、アセトニトリルを加え、全量を20mLとした。
<光電極の作製>
透明導電膜として、インジウム−スズ酸化物(ITO)をコートしたポリエチレンナフタレートフィルム(ITO−PENフィルム、フィルム厚み200μm、シート抵抗15Ω/sq)を20cm×10cmにカットし、メタノールでITO面を洗浄後、ITO面を表にして、平滑なガラス台の上に真空ポンプを使って固定した。
ポリマー成分を含まないバインダーフリー酸化チタンペーストを、ベーカー式アプリケータを用いて、塗布厚み150μmで塗布した。ペーストを常温で10分間乾燥させた後、150℃のホットプレート上で、さらに5分間加熱乾燥して、酸化チタンナノ多孔膜フィルムを作製した。
得られた酸化チタンナノ多孔膜フィルムを放冷後、1.5×2.0cmのサイズにカットした。さらに、カットしたフィルムの短辺(1.5cmの辺)の一方から、2mm内側より、酸化チタンナノ多孔膜を直径6mmの円となるように爪楊枝で削り、電極を作製した。この酸化チタン電極を、再度、110℃にて10分間加熱乾燥した後、上記のとおり調製した色素溶液に浸けた。
色素溶液を40℃に保ちつつ軽く攪拌しながら、色素を酸化チタンナノ多孔膜に吸着させた。1時間後、シャーレから色素吸着済みの酸化チタンナノ多孔膜を取り出し、アセトニトリルにて洗浄して乾燥させた。
<対向電極の作製>
1mm厚のFTOガラス基板を10cm×10cmにカットし、真空スパッタリング法により、FTO上に約5nmの白金膜を形成した。さらに、ガラスカッターを用いて、1.2×1.8cmのサイズにカットすることで対極用ガラス基板を得た。
<色素増感型太陽電池の製造>
サーリンフィルム(厚み25μm、デュポン社製)を、14mm四方に切り取り、さらに中心部を直径9mmにくり抜き、スペーサーフィルムを作製した。上記で得た対向電極と光電極基板とを、このスペーサーフィルムをはさんで導電面が内側になるように対向させて貼り合せ、110℃に加熱したホットプレートの上で1分間熱圧着させた。
放冷後、対向電極に穴をあけ、この穴から上記で得た電解液を注液した。電解液を注液後、サーリンフィルム(厚み25μm、デュポン社製)を用いて、電解液の注入に用いた穴を封じることで色素増感型太陽電池を得た。
得られた色素増感型太陽電池を用いて、初期最大出力、耐熱性、および電解質の溶解性を評価した。結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1の電解液の調製において、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DGDE)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(TGDE)、およびγ−ブチロラクトン(GBL)の混合溶媒中の溶媒の体積比をDGDE:TGDE:GBL=20:60:20に変更した以外は、実施例1と同様にして、電解液、色素溶液、光電極、対向電極、および色素増感型太陽電池を調製および製造し、各種の評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例1の電解液の調製において、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DGDE)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(TGDE)、およびγ−ブチロラクトン(GBL)の混合溶媒中の溶媒の体積比をDGDE:TGDE:GBL=40:30:30に変更した以外は、実施例1と同様にして、電解液、色素溶液、光電極、対向電極、および色素増感型太陽電池を調製および製造し、各種の評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1の電解液の調製において、電解液の溶媒をγ‐ブチロラクトン(GBL)のみに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、電解液、色素溶液、光電極、対向電極、および色素増感型太陽電池を調製および製造し、各種の評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例2)
実施例1の電解液の調製において、電解液の溶媒をγ‐ブチロラクトン(GBL)のみに変更し、かつ、ヨウ素を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、電解液、色素溶液、光電極、対向電極、および色素増感型太陽電池を調製および製造し、各種の評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例3)
実施例1の電解液の調製において、電解液の溶媒をトリエチレングリコールジメチルエーテル(TGDE)およびγ‐ブチロラクトン(GBL)の混合溶媒(TGDE:GBL=50:50(体積比))に変更した以外は、実施例1と同様にして、電解液、色素溶液、光電極、対向電極、および色素増感型太陽電池を調製および製造し、各種の評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例4)
実施例1の電解液の調製において、電解液の溶媒をジエチレングリコールジメチルエーテル(DGDE)およびトリエチレングリコールジメチルエーテル(TGDE)の混合溶媒(DGDE:TGDE=20:80(体積比))に変更した以外は、実施例1と同様にして、電解液、色素溶液、光電極、対向電極、および色素増感型太陽電池を調製および製造し、各種の評価を行った。結果を表1に示す。
なお、表1中、
「DGDE」はジエチレングリコールジメチルエーテルを示し、
「TGDE」は、トリエチレングリコールジメチルエーテルを示し、
「GBL」は、γ−ブチロラクトンを示し、
「DGDE/TGDE」は、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DGDE)とトリエチレングリコールジメチルエーテル(TGDE)との混合溶媒を示し、
「TGDE/GBL」は、トリエチレングリコールジメチルエーテル(TGDE)とγ−ブチロラクトン(GBL)との混合溶媒を示し、
「DGDE/TGDE/GBL」は、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DGDE)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(TGDE)、およびγ−ブチロラクトン(GBL)の混合溶媒を示し、
「LiI」は、ヨウ化リチウムを示し、
「BMImI」は、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヨージドを示す。
Figure 2021136419
表1の結果から、2種類のグリコールエーテル(DGDE、TGDE)とγ−ブチロラクトン(GBL)との混合溶媒を含む電解液層を備える実施例1〜3の色素増感型太陽電池では、初期最大出力および耐熱性を高いレベルで両立させ得ることがわかる。
一方、γ‐ブチロラクトンのみを溶媒として含む電解液層を備える比較例1の色素増感型太陽電池では、耐熱性は良好であるが、初期最大出力が劣ることがわかる。また、高湿加速試験後に、酸化チタン(TiO2)の剥離が観察された。
また、γ‐ブチロラクトンのみを溶媒として含み、かつ、ヨウ素を添加しなかった電解液層を備える比較例2の色素増感型太陽電池では、耐熱性は良好であるものの、初期最大出力が一層劣ることがわかる。また、高湿加速試験後に、酸化チタン(TiO2)の剥離が観察された。
また、γ‐ブチロラクトンと1種類のグリコールエーテルとの混合溶媒を含む電解液層を備える比較例3の色素増感型太陽電池では、耐熱性は良好なものの、初期最大出力が劣ることがわかる。
さらに、γ‐ブチロラクトンを含まず2種類のグリコールエーテルを溶媒として含む電解液層を備える比較例4の色素増感型太陽電池では、初期最大出力および耐熱性のいずれもが劣ることがわかる。
本発明によれば、初期最大出力が高く、かつ、耐熱性に優れた色素増感型太陽電池を提供することができる。
また、本発明によれば、当該色素増感型太陽電池を備える太陽電池モジュールを提供することができる。
10 光電極
10a 光電極基板
10b 多孔質半導体微粒子層
10c 増感色素層
10d 支持体
10e 導電膜
20 電解液層
30 対向電極
30a 支持体
30b 触媒層
30c 導電膜
40 外部の回路

Claims (8)

  1. 光電極と、対向電極と、前記光電極および前記対向電極の間に配置された電解液層とを備える色素増感型太陽電池であって、
    前記電解液層が、ヨウ化物と溶媒とを含有し、
    前記溶媒が、下記式(I):
    1O(CH2CH2O)n2 (I)
    (式(I)中、R1およびR2は、それぞれ独立して、炭素数1以上2以下のアルキル基であり、nは2以上6以下の整数である。)
    で表される2種以上のグリコールエーテルと、
    5員環環状エーテルとを含む、色素増感型太陽電池。
  2. 前記溶媒中における前記2種以上のグリコールエーテルおよび前記5員環環状エーテルの合計体積に対する前記2種以上のグリコールエーテルの体積割合が30体積%以上90体積%以下である、請求項1に記載の色素増感型太陽電池。
  3. 前記2種以上のグリコールエーテルがジエチレングリコールジメチルエーテルおよびトリエチレングリコールジメチルエーテルである、請求項1または2に記載の色素増感型太陽電池。
  4. 前記溶媒中における前記ジエチレングリコールジメチルエーテル、前記トリエチレングリコールジメチルエーテル、および前記5員環環状エーテルの合計体積に対して、前記ジエチレングリコールジメチルエーテルの体積割合が10体積%以上40体積%以下であり、前記トリエチレングリコールジメチルエーテルの体積割合が15体積%以上80体積%以下であり、前記5員環環状エーテルの体積割合が10体積%以上70体積%以下である、請求項3に記載の色素増感型太陽電池。
  5. 前記ヨウ化物が下記式(II)で表されるイミダゾリウムのヨウ化物塩を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の色素増感型太陽電池。
    Figure 2021136419
    (式(II)中、R21、R22およびR23は、それぞれ独立して、水素または炭素数1以上4以下のアルキル基であり、XはIである。)
  6. 前記電解液層がヨウ素を更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の色素増感型太陽電池。
  7. 前記電解液層中のヨウ素の濃度が0.01mоl/L以上0.8mоl/L以下である、請求項6に記載の色素増感型太陽電池。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の色素増感型太陽電池が直列および/または並列に接続されてなる、太陽電池モジュール。
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