JP2021134184A - 歯牙用水系組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
《態様1》
アパタイト源、カルシウム塩、マグネシウム塩、及びカルボン酸を含む、歯牙用水系組成物。
《態様2》
前記アパタイト源が、ヒドロキシアパタイト、フッ化アパタイト、及びこれらの組合せからなる群より選択される1種である、態様1に記載の歯牙用水系組成物。
《態様3》
前記カルシウム塩が、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、及びこれらの組合せからなる群より選択される1種である、態様1又は2に記載の歯牙用水系組成物。
《態様4》
前記マグネシウム塩が、塩化マグネシウム、酢酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及びこれらの組合せからなる群より選択される1種である、態様1〜3のいずれか一項に記載の歯牙用水系組成物。
《態様5》
前記カルボン酸が、分子量300以下のカルボン酸である、態様1〜4のいずれか一項に記載の歯牙用水系組成物。
《態様6》
前記カルシウム塩及び前記マグネシウム塩が、炭酸塩であり、前記カルボン酸が、酢酸である、態様1〜5のいずれか一項に記載の歯牙用組水系成物。
《態様7》
リン酸系化合物をさらに含む、態様1〜6のいずれか一項に記載の歯牙用水系組成物。
《態様8》
pHが、6.0〜8.0である、態様1〜7のいずれか一項に記載の歯牙用水系組成物。
《態様9》
過酸化水素及び過酸化尿素を実質的に含有していない、態様1〜8のいずれか一項に記載の歯牙用水系組成物。
アパタイト源は、歯の表面に結晶化されるアパタイトの原料となる物質である。アパタイト源としては、この組成物に含まれる他の成分とともに、歯の表面にアパタイトの層を形成できることができれば、特に限定されない。例えば、アパタイト源としては、ヒドロキシアパタイト、フッ化アパタイト、塩化アパタイト、炭酸アパタイト、炭酸水素アパタイト等を挙げることができ、これらの中でも特にヒドロキシアパタイト及びフッ化アパタイトを挙げることができる。これらは、単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
カルシウム塩及びマグネシウム塩は、化学修飾されたアパタイト源を歯の表面に結晶化させるための物質である。カルシウム塩とマグネシウム塩とを組み合わせて、これらをイオン化して用いることで歯の表面にアパタイトの層が形成することができると考えられる。カルシウムは、歯の脱灰/再石灰化サイクルの再石灰化時に唾液中又はこの組成物中のリン酸と共に、再石灰化を促進するものと考えられる。マグネシウムは、骨組織の表面に存在する骨芽細胞に働きかけ、骨の中に入るカルシウム量を調節するため、マグネシウムがないとカルシウムが有効に再石灰化を促進することができなくなると考えられる。カルシウム塩及びマグネシウム塩としては、毒性が低く、かつこの組成物に含まれる他の成分とともに、歯の表面にアパタイトの層を形成できることができれば、特に限定されない。
カルボン酸は、アパタイト源を化学修飾するための物質である。カルボン酸としては、毒性が低く、かつこの組成物に含まれる他の成分とともに、歯の表面にアパタイトの層を形成できることができれば、特に限定されない。
組成物には、リン系酸化合物を含有させることができる。リン系酸化合物としては、リン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、亜ホスホン酸、亜ホスフィン酸等を挙げることができる、この中でも特にリン酸を挙げることができる。これらは、単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
組成物には、保存安定性等を高める目的で、他の水溶性の金属塩、例えばカリウム塩、ナトリウム塩、亜鉛塩等を含有させることができる。そのような金属塩としては、塩化カリウム、安息香酸カリウム、ギ酸カリウム、酢酸カリウム、硝酸カリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウム、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、塩化亜鉛、ギ酸亜鉛、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛等を挙げることができる。これらは、単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
この組成物は、水系組成物であり、溶媒として水を含むことができ、さらにエタノール等のアルコールを含むことができる。
この組成物は、通常の歯磨き粉等に含まれる成分、例えば甘味料、湿潤剤、粘度調整剤、ヤニ取り剤、抗炎症剤、可溶剤、研磨材、pH調整剤、保存料、香料等をさらに含むことができる。
この組成物は、風味の観点から、甘味料として糖アルコールを含有することができる。この組成物は、カルシウム塩及びマグネシウム塩を含み、これらが苦味を有している場合があるため、そのような場合には、甘味料を含むことが特に好ましい。
この組成物は、さらに湿潤剤(保湿剤)を含むことができる。湿潤剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、加水分解卵殻膜、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム等を挙げることができる。これらは、単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
この組成物の使用態様に応じて、適宜、粘度を調整することが有用であるため、この組成物は、さらに粘度調整剤を含むことができる。これにより、この組成物を、ペースト状、ムース状、ジェル状、クリーム状、液体状等として用いることができる。
この組成物は、歯の美白効果を高めるために、ヤニ取り剤を含有することができる。ヤニ取り剤としては、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン等の公知の物質を使用することができる。これらは、単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
この組成物は、さらに抗炎症剤を含むことができる。抗炎症剤としては、アスコルビン酸、アラントイン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アズレン、グリチルレチン酸、エピジヒドロコレステリン、ヒノキチオール、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸及びその塩類が挙げられ、その中でもアスコルビン酸、アラントイン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、グリチルレリン酸、グリチルリチン酸ジカリウムが好ましい。これらは、単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
この組成物は、さらに各成分の溶解性を高めるための可溶剤を含むことができる。そのような可溶剤としては、ノニオン系界面活性剤を挙げることができ、具体的にはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン水添ヒマシ油)、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等を挙げることができる。これらは、単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
この組成物は、特に歯磨き粉のような態様で用いられる場合にはさらに研磨材を含むことができる。一方で、この組成物を、単に歯の表面に塗布したり、マウスピースの内側に塗って歯に接触させたりする場合には、この組成物は、研磨材を実質的に含有していなくてもよい。
この組成物は、含まれる成分によって組成物のpHが過度に酸性又は塩基性になる場合には、さらにpH調整剤を含むことができる。それにより、歯茎の炎症等を防止することができる。他の成分として用いられるpH調整剤としては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等を挙げることができ、塩酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等であってもよい。これらは、単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
この組成物は、さらに防腐剤を含むことができる。防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン類、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等を配合することができる。これらは、単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
この組成物は、さらに香料を含むことができる。この組成物は、カルシウム塩及びマグネシウム塩を含み、これらが苦味を有している場合があるため、そのような場合には、香料を含むことが特に好ましい。
Claims (9)
- アパタイト源、カルシウム塩、マグネシウム塩、及びカルボン酸を含む、歯牙用水系組成物。
- 前記アパタイト源が、ヒドロキシアパタイト、フッ化アパタイト、及びこれらの組合せからなる群より選択される1種である、請求項1に記載の歯牙用水系組成物。
- 前記カルシウム塩が、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、及びこれらの組合せからなる群より選択される1種である、請求項1又は2に記載の歯牙用水系組成物。
- 前記マグネシウム塩が、塩化マグネシウム、酢酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及びこれらの組合せからなる群より選択される1種である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の歯牙用水系組成物。
- 前記カルボン酸が、分子量300以下のカルボン酸である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の歯牙用水系組成物。
- 前記カルシウム塩及び前記マグネシウム塩が、炭酸塩であり、前記カルボン酸が、酢酸である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の歯牙用水系組成物。
- リン酸系化合物をさらに含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の歯牙用水系組成物。
- pHが、6.0〜8.0である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の歯牙用水系組成物。
- 過酸化水素及び過酸化尿素を実質的に含有していない、請求項1〜8のいずれか一項に記載の歯牙用水系組成物。
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JP2020032671A JP2021134184A (ja) | 2020-02-28 | 2020-02-28 | 歯牙用水系組成物 |
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