JP2021134164A - ミノキシジル及びパントテニールエチルエーテルを含有する育毛外用剤、並びにそのパントテニールエチルエーテルの安定化及びミノキシジル等の結晶化抑制方法 - Google Patents

ミノキシジル及びパントテニールエチルエーテルを含有する育毛外用剤、並びにそのパントテニールエチルエーテルの安定化及びミノキシジル等の結晶化抑制方法 Download PDF

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【課題】パントテニールエチルエーテルの経時変化の抑制とミノキシジル等の結晶化の抑制の両立を図る育毛外用剤、並びにそのような育毛外用剤におけるパントテニールエチルエーテルの安定化方法を提供することを課題とする。【解決手段】ミノキシジル等を有効成分とする育毛外用剤において、パントテニールエチルエーテルの経時変化の抑制とミノキシジル等の結晶化抑制の両立を図るべく鋭意検討を行った結果、意外なことに、ミノキシジル、パントテニールエチルエーテルを含む育毛外用剤に、グリセリン、1,3−ブチレングリコールといった多価アルコールを配合し、かつpH調整剤として乳酸を用いてpH値を6.0〜6.5の範囲に調整することによって、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。【選択図】なし

Description

本発明は、ミノキシジル及びパントテニールエチルエーテルを含有する育毛外用剤、並びにそのような育毛外用剤におけるパントテニールエチルエーテルの安定化及びミノキシジル等の結晶化抑制方法に関する。
ミノキシジルは、化学式が6−(1−ピペリジニル)−2,4−ピリミジンジアミン−3−オキサイドである化合物であり、外用によって発毛、育毛、又は養毛(本明細書では、これらを総称して「育毛」という)の効果が得られることが知られている。そして、近年では、育毛を目的として、ミノキシジルを5w/v%程度含有し、エタノールを含有する水系溶媒の液剤で使用されることも多くなっている(特許文献1,2)。
ミノキシジル含有育毛外用剤は、ミノキシジルを水やエタノールなどの溶剤に溶解させた製剤とすることにより、塗布などの方法で患者の頭皮に適用する際に、その有効成分であるミノキシジルが頭皮の真皮内に浸透し、毛髪の成長を司る部位に直接作用して、頭髪の育毛を促進する効果があることが知られている。
そのため、製剤中でミノキシジルが十分に溶けており、結晶が析出しないことが好ましいが、ミノキシジルは水などの水性溶媒への溶解性があまり高くない。そのため、リン酸やクエン酸を配合して製剤中のpHを調整することが行われているが、リン酸を用いた場合には製剤が着色し易く、またクエン酸を用いる場合にはミノキシジルが析出し易いという問題があることが知られている(特許文献3)。
ところで、パントテニールエチルエーテルは、ビタミンB複合体の1種であるパントテン酸の誘導体で、毛包内の毛母細胞の機能を改善する細胞賦活剤ないし毛包賦活剤として知られており(特許文献4,5)、ミノキシジル含有育毛外用剤の有効成分として一般的に用いられている。しかしながら、不安定な成分であり経時的に分解し易いという問題点が知られており、特定の多価アルコールを用いpHを6.5より大きく8以下に調整することにより、低温保管時の析出抑制とパントテニールエチルエーテルの安定化の両立を図る方法などが提唱されている(特許文献6)。
特開2001−288051 特開2002−308737 特開2018−203718 WO2007/74602 特開2001−2532 特開2019−142848
しかしながら、現実問題として、上記のいずれも文献においても、パントテニールエチルエーテルの経時変化の抑制とミノキシジル等の結晶化の抑制が十分に図られているものは存在せず、これらの両立を図るためには、多価アルコールの種類、pH調整剤の種類、さらにはpHの値のすべてについて、適切に調整することが不可欠であると考えられた。
すなわち、本発明の課題は、パントテニールエチルエーテルの経時変化の抑制とミノキシジル等の結晶化の抑制の両立を図る育毛外用剤、並びにそのような育毛外用剤におけるパントテニールエチルエーテルの安定化及びミノキシジル等の結晶化抑制方法を提供することである。
本発明者らは、上述した課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、意外なことに、ミノキシジル、パントテニールエチルエーテルを含む育毛外用剤に、グリセリン、1,3−ブチレングリコールといった多価アルコールを配合し、かつpH調整剤として乳酸を用いてpH値を6.0〜6.5の範囲に調整することによって、パントテニールエチルエーテルの経時変化の抑制とミノキシジル等の結晶化の抑制を図ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、ミノキシジル、パントテニールエチルエーテル、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、及び乳酸を含有し、pH値が6.0〜6.5であることを特徴とする育毛外用剤である。
本発明において、前記育毛外用剤が、さらに水および/またはエタノールを含有する場合も実施可能である。
本発明において、前記育毛外用剤が、さらにピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、及びl−メントールの中から選択される1種または2種以上を含有する場合も実施可能である。
本発明において、前記育毛外用剤のpH値が6.2〜6.5である場合も実施可能である。
本発明において、前記育毛外用剤のグリセリンの含有量が、1,3−ブチレングリコールの含有量に対して、質量比で1/20以上1/4未満である場合も実施可能である。
本発明において、前記育毛外用剤のグリセリンの含有量が、1,3−ブチレングリコールの含有量に対して、質量比で1/15以上1/10未満である場合も実施可能である。
本発明はまた、ミノキシジル、パントテニールエチルエーテル、グリセリン、1,3−ブチレングリコールを含む育毛外用剤において、pH調整剤として乳酸を用いてpH値を6.0〜6.5に調整することを特徴とする、パントテニールエチルエーテルの安定化方法である。
本発明はまた、ミノキシジル、パントテニールエチルエーテル、グリセリン、1,3−ブチレングリコール育毛外用剤において、pH調整剤として乳酸を用いてpH値を6.0〜6.5に調整することを特徴とする、育毛外用剤中の結晶化抑制方法である。
本発明によれば、パントテニールエチルエーテルの経時変化の抑制とミノキシジル等の結晶化の抑制の両立を図ることができる。
〔ミノキシジルの含有量〕
本発明のミノキシジル含有育毛外用剤におけるミノキシジルの含有量は、特に限定されないが、好ましくは0.5〜10w/v%、より好ましくは1〜6w/v%の範囲であり、さらに好ましくは5w/v%程度である。ミノキシジルの含有量が0.5w/v%を下回ると十分な育毛効果が期待できず、逆に10w/v%を上回っても、それ以上の育毛効果が期待し難い。
〔ミノキシジル以外の有効成分〕
本発明のミノキシジル含有育毛外用剤においては、有効成分としてミノキシジルの他にパントテニールエチルエーテルを必須の構成成分とする。パントテニールエチルエーテルは毛包賦活剤として知られており、他の有効成分と相俟って毛の再生などの育毛効果に向上させる上で好ましい成分である。その配合量は特に限定されないが、パントテニールエチルエーテルについては0.5〜2.0w/v%の範囲が好ましい。
有効成分は、ミノキシジル及びパントテニールエチルエーテルのみでも良いが、これらに加えて、ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、l−メントールの中から選択される1種または2種以上がさらに配合されてもよい。これらの有効成分を用いる場合の配合量については、ミノキシジル含有育毛外用剤に対し、l−メントールについては0.1〜0.5w/v%程度、トコフェロール酢酸エステルについては0.05〜0.10w/v%程度、ピリドキシン塩酸塩については0.01〜0.1w/v%の範囲で適宜配合すればよい。
〔多価アルコール〕
本発明の育毛外用剤においては、ミノキシジル等の溶解性及び頭皮への浸透性の観点から、多価アルコールとして、グリセリン及び1,3−ブチレングリコールを必須の配合成分とする。グリセリンの配合量は、特に限定されないが、好ましくは0.5〜10w/v%、より好ましくは0.5〜5w/v%、さらに好ましくは0.5〜1.5w/v%の範囲である。1,3−ブチレングリコールの配合量も特に限定されないが、好ましくは5〜20w/v%、より好ましくは7〜18w/v%、さらに好ましくは9〜15w/v%の範囲である。
グリセリン及び1,3−ブチレングリコールの合計量は特に限定されないが、育毛外用剤の使用感及びミノキシジルの析出抑制の観点から、好ましくは6〜30w/v%、より好ましくは8〜20w/v%、さらに好ましくは10〜15w/v%の範囲である。これらの配合量比については、1,3−ブチレングリコールの含有量に対するグリセリンの含有量が、質量比で1/25以上1未満が好ましく、より好ましくは1/20以上1/4未満であり、さらに好ましくは1/15以上1/10未満である。グリセリンと1,3−ブチレングリコールの配合量比が上記の範囲内であると、製剤中のミノキシジルの溶解性を高め頭皮へ浸透させ易くなる。
本発明の育毛外用剤においては、グリセリン及び1,3−ブチレングリコール以外の多価アルコールを配合しないことが好ましいが、本発明の効果を阻害しない範囲で上記以外に1種または2種以上の多価アルコールが使用できる。具体的には、エチレングリコール、プロピレングリコール等の二価アルコール;1,2,6−ヘキサントリオール等の三価アルコール;D−ソルビトール、D−マンニトール等の糖アルコール;ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の多価アルコール重合体などが考えられる。
〔pH調整剤〕
本発明の育毛外用剤においては、パントテニールエチルエーテルの経時変化の抑制とミノキシジル等の結晶化の抑制の観点から、pH調整剤として乳酸を用いることを必須とし、その配合量は所望のpHの値に応じて適宜調整される。乳酸以外のpH調整剤は配合させないことが好ましいが、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記以外に育毛外用剤において従来使われているpH調整剤を1種または2種以上使用することができる。
本件発明においては、pHを所定の範囲内とすることが必須であり、その具体的な範囲は、パントテニールエチルエーテルの経時変化の抑制とミノキシジル等の結晶化の抑制の観点から6.0〜6.5であり、より好ましくは6.2〜6.5の範囲である。pHが6.0より小さくなると、パントテニールエチルエーテルが分解し易くなる傾向にあり、pHが6.5より大きくなると、ミノキシジルの結晶化が発生し易くなる傾向にある。
〔水及びエタノールの含有量〕
本発明の育毛外用剤においては、ミノキシジル等の溶解性及び頭皮への浸透性の観点から、水および/またはエタノールを溶媒として用いることが好ましい。エタノールを配合する場合、その含有量は特に限定されないが、好ましくは10〜70w/v%、より好ましくは30〜60w/v%である。水を含有する場合の含有量についても特に限定されないが、好ましくは5〜60w/v%、より好ましくは10〜30w/v%である。
本発明の育毛外用剤にエタノール及び水を配合する場合の比率(質量比)も特に限定されないが、ミノキシジル等の溶解性並びに頭皮への浸透性の観点から、好ましくはエタノール:水=5:1〜1:2、より好ましくは5:1〜1:1の範囲である。
〔その他の成分〕
本発明の育毛外用剤においては、上記以外にも、本発明の作用効果を損なわない範囲において、その他の成分を適宜配合することができる。その他の成分として、非限定的な例としては、例えば、抗酸化剤、界面活性剤、増粘剤、保存剤、刺激軽減剤、安定化剤、防腐剤、着色剤、香料、溶解補助剤、清涼化剤、芳香剤、湿潤剤などが挙げられる。これらの各成分は1種単独で使用されてもよいし、2種以上が組み合わされ使用されてもよい。また、目的の剤型に応じて、それに適した溶剤、噴射剤などを適宜配合することができ、その使用量もその目的に応じ適宜選択すればよい。
〔剤型、適用方法〕
本発明のミノキシジル含有育毛外用剤の剤型、並びに患部への適用方法については、特に限定されず、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤、エアゾール剤など任意の剤型で、その剤型に応じた方法により適宜適用することができる。これら剤型のなかでも、液剤、乳剤、ローション剤がより好ましく、患部である頭皮への適用方法としては、塗布の方法がより好ましい。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
〔実験1(pH調整剤の比較検討)〕
〔育毛外用剤サンプルの調製〕
本実施例(及び比較例)に用いる育毛外用剤として、以下の処方に係るサンプルを調製した。実施例1は、ミノキシジル、ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、l−メントール、パントテニールエチルエーテル、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、水、エタノールを下記表1に示す割合で配合し、pH調整剤として乳酸を用いてpH値を6.1に調整したものである。比較例1ないし4の各サンプルは、pH調整剤としてそれぞれ酒石酸、DL−リンゴ酸、グルコン酸、またはリン酸を用いた以外は、実施例1と同様の方法により調製したものである。なお、表1の各配合成分の配合割合を示す数字は、当量計算でのw/v%を示しており、精製水については各サンプルの合計量が100mLとなるように調整した。
Figure 2021134164
上記の各サンプルを用いて、5℃の苛酷条件におけるミノキシジル等の結晶析出抑制試験、60℃の苛酷条件におけるパントテニールエチルエーテルの安定性試験、更には同様の条件下で製剤の透明度(着色度)を見るための420nmでの吸光度測定を行った結果を、表2に示す。なお、商品の使用期限との関係で、ミノキシジル等を有効成分とする育毛外用剤として実用に耐えるという意味では、ミノキシジル等が5℃で数週間程度経過しても結晶が析出せず、60℃で2週間経過してもパントテニールエチルエーテルがサンプル調製時と比較して90%以上残存し、かつ液剤が略無色透明(420nmでの吸光度が概ね0.1以下)に保たれていることが好ましい。
Figure 2021134164
表2に示すとおり、比較例1,2においては、調製直後にミノキシジル等の結晶が析出してしまい実用に耐えないことが明らかであったことから、それ以上の実験は行わなかった。実施例1並びに比較例3,4においては、5℃で20日間経過してもミノキシジル等の結晶が析出しなかった。60℃の苛酷条件における試験では、比較例3は1週間経過時点で黄変し実用に耐えないことが明らかであったことから、それ以上の実験は行わなかった。これに対し、実施例1及び比較例4では、2週間経過しても液剤が略無色透明に保たれていたが、実施例1では、サンプル調製時と比較して90%以上残存していたのに対し、比較例4では90%を大きく下回っていた。以上のことから、パントテニールエチルエーテルの経時変化の抑制とミノキシジル等の結晶化の抑制の観点から、pH調整剤として乳酸を用いるのが最も好ましいことが明らかとなった。
〔実験2(pHの違いによるパントテニールエチルエーテルの安定性)〕
上述した実験1の処方をベースに、pHを変更してパントテニールエチルエーテルの安定性に与える影響を調べた。より具体的には、実施例1のpHを6.1から5.9〜6.6までそれぞれ変更し、実験1と同様の60℃の苛酷条件におけるパントテニールエチルエーテルの安定性を調べた。それぞれのサンプルの処方、pH並びにそれらの試験結果は、表3に示すとおりである。
Figure 2021134164
表3のとおり、pH値が5.9の比較例5では、2週間経過後のパントテニールエチルエーテルがサンプル調製時と比較して90%を下回っているのに対し、pH値が6.0から6.6の実施例2乃至5、並びに比較例6では、いずれも2週間経過してもパントテニールエチルエーテルが90%以上残存していた。以上のことから、パントテニールエチルエーテルを安定に保つためには、pH値を6.0以上に設定する必要があることが分かった。なお、上記のいずれのサンプルにおいても試験期間中に変色は見られず、いずれも略無色透明の状態を保っていた。
〔実験3(pHの違いによるミノキシジル結晶析出抑制効果)〕
上述した実験1の処方をベースに、pHを変更してミノキシジル結晶析出抑制効果に与える影響を調べた。より具体的には、実施例1のpHを6.1から6.2〜6.8までそれぞれ変更し、実験1と同様の5℃の苛酷条件において、サンプル調製直後、2週間後、4週間後、6週間後、8週間後におけるミノキシジルの結晶析出の有無を調べた。それぞれのサンプルの処方、pH並びにそれらの試験結果は、表4に示すとおりである。
Figure 2021134164
表4のとおり、pH値が6.8の比較例8では、サンプルの調製直後からミノキシジル等の結晶析出が見られた。また、pH値が6.6,6.7の比較例6,7では、5℃の苛酷条件において、それぞれ4週間後、2週間後にミノキシジル等の結晶析出が見られた。それに対し、pH値が6.2〜6.5の実施例3〜6では、5℃の苛酷条件で8週間経過した後もミノキシジル等の結晶析出は見られなかった。以上のことから、ミノキシジル等の結晶析出を効果的に抑制するためには、pH値を6.5以下に設定する必要があることが分かった。

Claims (8)

  1. ミノキシジル、パントテニールエチルエーテル、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、及び乳酸を含有し、pH値が6.0〜6.5であることを特徴とする育毛外用剤。
  2. さらに、水および/またはエタノールを含有する、請求項1記載の育毛外用剤。
  3. さらに、ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、及びl−メントールの中から選択される1種または2種以上を含有する、請求項1または2記載の育毛外用剤。
  4. pH値が6.2〜6.5である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の育毛外用剤。
  5. グリセリンの含有量が、1,3−ブチレングリコールの含有量に対して、質量比で1/20以上1/4未満である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の育毛外用剤。
  6. グリセリンの含有量が、1,3−ブチレングリコールの含有量に対して、質量比で1/15以上1/10未満である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の育毛外用剤。
  7. ミノキシジル、パントテニールエチルエーテル、グリセリン、1,3−ブチレングリコール育毛外用剤において、pH調整剤として乳酸を用いてpH値を6.0〜6.5に調整することを特徴とする、パントテニールエチルエーテルの安定化方法。
  8. ミノキシジル、パントテニールエチルエーテル、グリセリン、1,3−ブチレングリコール育毛外用剤において、pH調整剤として乳酸を用いてpH値を6.0〜6.5に調整することを特徴とする、育毛外用剤中の結晶化抑制方法。
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