JP2021123585A - 外用医薬製剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミノキシジルを含有する製剤中のミノキシジルが頭皮から効率的に吸収されるためには、ミノキシジルを含有する製剤が頭皮の表面になじみ、広がることが重要である。すなわち、本発明の課題は、肌なじみがよい、ミノキシジル含有外用医薬製剤を提供することである。【解決手段】本発明は、(a)5w/v%以上のミノキシジル、(b)イソプロピルメチルフェノール、(c)低級アルコール、及び(d)水を含有する液剤、ローション剤、トニック剤、ゲル剤、又はエアゾール剤 であることを特徴とする外用医薬製剤、である。【選択図】なし

Description

本発明は、ミノキシジルを配合した外用医薬製剤に関する。
ミノキシジルは化学名を6−(1−ピペリジニル)−2、4−ピリミジンジアミン−3−オキサイドと称し、育毛剤としての適応が知られており(特許文献1)、優れた育毛・発毛効果を発揮する薬剤として多数の報告がある。ミノキシジルを配合した育毛剤に求められる基本的な性能は、頭皮からのミノキシジルの吸収性に優れることである(特許文献2)。
ミノキシジルを含有する製剤中のミノキシジルが頭皮から効率的に吸収されるためには、製剤中のミノキシジルが溶解状態で存在し、結晶などが生じないことが好ましい。そして、ミノキシジルを含有する製剤が頭皮の表面になじみ、広がることが重要である。しかし、水分を多く含む製剤は疎水的な皮膚との間に表面自由エネルギーが働くため、滴の状態を保ち、肌表面に広がりにくい。肌なじみを向上する技術として、例えばポリエーテル変性シリコーン又はポリグリセリン変性シリコーン、及びショ糖脂肪酸エステルを利用する方法が提案されている(特許文献3)。また、特許文献4には、ミノキシジルの濃度が高まると、頭皮に製剤が広がる感じが悪化することが示されている。
しかしながら、上記特許文献1〜4のいずれにも、肌なじみがよいミノキシジル含有外用医薬製剤である本発明を得るために、本発明の構成を採用することを示唆するような記載はない。
米国特許第4139619号明細書 特開平11−349451号公報 特開2016−84323号公報 特開2019−142851号公報
本発明は、肌なじみがよい、ミノキシジル含有外用医薬製剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、(a)5w/v%以上のミノキシジル、(b)イソプロピルメチルフェノール、(c)低級アルコール、(d)水を含有する特定の剤形の外用医薬製剤を提供する。
すなわち本発明は、
(1)(a)5w/v%以上のミノキシジル、(b)イソプロピルメチルフェノール、(c)低級アルコール、及び(d)水を含有する液剤、ローション剤、トニック剤、ゲル剤、又はエアゾール剤 であることを特徴とする外用医薬製剤、
(2)低級アルコールが炭素数1〜5の低級アルコールである、(1)に記載の外用医薬製剤、
(3)低級アルコールの含有量が20〜80w/v%である、(1)又は(2)のいずれかに記載の外用医薬製剤、
(4)さらに多価アルコールを含有する、(1)〜(3)のいずれかに記載の外用医薬製剤、
(5)多価アルコールの含有量が3〜30w/v%である、(4)に記載の外用医薬製剤、
(6)多価アルコールが、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、及びポリエチレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種である、(5)又は(6)に記載の外用医薬製剤、
(7)さらにpH調整剤を含有する、(1)〜(6)のいずれかに記載の外用医薬製剤、
(8)pH調整剤が、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、リン酸、塩酸、及び硫酸からなる群から選択される少なくとも1種である、(7)に記載の外用医薬製剤、
(9)水の含有量が、5〜75w/w%である、(1)に記載の外用医薬製剤、
(10)5w/v%以上のミノキシジルを含有し、好ましくはさらに低級アルコールを含有する外用医薬製剤の製造のためのイソプロピルメチルフェノールの使用、
(11)5w/v%以上のミノキシジルを含有し、好ましくはさらに低級アルコールを含有する外用医薬製剤の肌なじみを向上させるためのイソプロピルメチルフェノールの使用、
である。
本発明により、(a)5w/v%以上のミノキシジル、(b)イソプロピルメチルフェノール、(c)低級アルコール、(d)水を併用して配合し、剤形を液剤、ローション剤、トニック剤、ゲル剤、又はエアゾール剤とすることにより、肌なじみに優れたミノキシジル含有外用医薬製剤を提供することが可能になった。
本発明の外用医薬製剤において用いるミノキシジルは、通常医薬品に用いられる品質のものを適宜使用することができる。また、本発明に用いるミノキシジルの含有量は、外用医薬製剤全体に対して、肌なじみの課題が大きくなる5w/v%以上である。具体的には5〜15w/v%が好ましく、より好ましくは5〜10w/v%である。
本発明のイソプロピルメチルフェノールは、通常医薬品に用いられる品質のものを適宜使用することができる。本発明においてイソプロピルメチルフェノールの含有量は、本発明の効果の点から本発明の外用医薬製剤中好ましくは0.01〜10w/v%であり、より好ましくは0.1〜5w/v%である。
本発明の低級アルコールは、炭素数1〜5のものが好ましく、例えばエタノールやイソプロパノールなどが好ましい。低級アルコールは2種以上を組み合わせて使用しても良い。本発明において、低級アルコールの配合はさっぱりとした使い心地となる観点からも本発明を実施する意義が高い。本発明の外用医薬製剤中の低級アルコールの含有量は、全製剤中20w/v%以上が好ましく、より好ましくは30w/v%以上であり、更に好ましくは35w/v%以上であり、更に好ましくは50w/v%以上である。上限は80w/v%が好ましい。
本発明の水の含有量は、本発明の効果の点から本発明の外用医薬組成物中1〜75w/w%が好ましく、より好ましくは5〜50w/w%であり、更に好ましくは8〜30w/w%、最も好ましくは15〜30w/w%である。本発明の外用医薬組成物中の水の含有量の測定は、カール・フィッシャー法により行うことができる。
本発明の外用医薬製剤には必要によりpH調整剤を配合することができる。pH調整剤の例としては、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸などの有機酸やリン酸、塩酸、硫酸などの無機酸を挙げることができる。本発明の外用医薬製剤のpHは、5〜8、より好ましくは5〜7、更に好ましくは6〜6.5に調整することが好ましい。
本発明の外用医薬製剤には必要により多価アルコールを配合することができる。多価アルコールの例としては、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等が挙げられ、好ましいのは1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンであり、より好ましいのは1,3−ブチレングリコールである。 これらを1種又は2種以上組み合わせてもよい。多価アルコールの含有量は、本発明の外用医薬製剤中好ましくは3w/v%以上、より好ましくは5w/v%以上、より好ましくは8w/v%以上、より好ましくは10w/v%以上であり、上限はべたつきが少なくなるなどの使用感も考慮すると30w/v%以下が好ましい。
本発明の外用医薬製剤は、更に必要により界面活性剤を配合することができる。しかしながら、界面活性剤の添加は、使用感やミノキシジルの皮膚吸収に影響を与える可能性があるため、実質的に界面活性剤を含まないものとすることが好ましい。
本発明の外用医薬製剤は、上記した各成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、必要により活性成分や補助成分を加えることができる。本発明の外用医薬製剤に添加、配合することが好ましい薬効成分としては、メントール、ビタミンEアセテート、ヒノキチオール、塩酸ピリドキシン、グリチルレチン酸、塩酸ジフェンヒドラミンから成る群より選ばれた1種又は2種以上の成分が挙げられる。これらの添加量には、特に制約はなく、使用感やミノキシジルの安定性又は溶剤系組成等を考慮しながら実験的に定めることができる。
本発明の外用医薬製剤においては、上記した成分の他、本発明の効果を損なわない範囲で、一般の外用剤に用いられる種々の活性成分や補助成分を配合することができる。例えば、賦形剤、育毛成分(6−ベンジルアミノプリン、アデノシン、ペンタデカン酸グリセリド、何首鳥等)、血管拡張剤(塩化カルプロニウム、ニコチン酸ベンジル、センブリ抽出液、オタネニンジンエキス、チクセツニンジンチンキ、トウガラシチンキ等)、抗ヒスタミン剤(塩酸イソチペンジル等)、抗炎症剤(グアイアズレン等)、角質溶解剤(サリチル酸等)、殺菌剤(グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、第4級アンモニウム塩、ピロクトンオラミン等)、保湿剤(ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸等)、各種動植物(イチイ、ボタンピ、カンゾウ、オトギリソウ、附子、ビワ、カワラヨモギ、コンフリー、アシタバ、サフラン、サンシシ、ローズマリー、セージ、モッコウ、セイモッコウ、ホップ、プラセンタ、ノコギリヤシ、パンプキンシード等)の抽出物、ビタミン類(アスコルビン酸、硝酸チアミン、シアノコバラミン、ビオチン等)、抗酸化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、エデト酸ナトリウム、アスコルビン酸、イソプロピルガレート等)、溶解補助剤(アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、各種植物油、各種動物油、アルキルグリセリルエーテル、炭化水素類等)、代謝賦活剤、ゲル化剤(カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子等)、粘着剤、香料、清涼化剤(ハッカ油、カンフル等)、染料等の通常使用される成分を配合することができる。
また、本発明の外用医薬製剤は、液剤、ローション剤、トニック剤、液剤にゲル化剤で粘性を付与したゲル剤、又は原液と噴射剤で構成されるエアゾール剤であるが、好ましくは液剤、ローション剤、トニック剤である。
本発明の外用医薬製剤の粘度は、25℃において50mPa・s以下が好ましい。低い粘度において、本願発明の効果は特に顕著に奏するからである。本発明の外用医薬製剤の粘度は、25℃において1〜50mPa・sが好ましい。本発明の外用剤製剤の粘度の測定は、振動粘度計にて行う。本願ではVISCOMATE VM―100A(山一電気株式会社)を使用し、使用プローブ等の条件の選定は、本機の取扱説明書に準拠し、25℃における粘度を測定する。
本発明の外用医薬製剤の調製は、常法に従い、上記各成分を含有することにより調製される。
かくして得られる本発明の外用医薬製剤は、頭髪用剤、睫毛用剤、眉毛用剤等の皮膚適用製剤等として使用することができる。
以下に、実施例、比較例、参考例、及び試験例を記載し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例等により何ら制約されるものではない。なお、実施例、比較例、及び参考例の水分含量はカール・フィッシャー水分計により測定した。粘度はいずれも25℃における値である。
(実施例1)
ミノキシジル5g、イソプロピルメチルフェノール0.5g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.16、粘度2.8mPa・sの外用医薬製剤(液剤)を得た。
(比較例1)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし撹拌溶解してpH6.16の外用医薬製剤(液剤)を得た。
実施例1、比較例1の処方及び調製後の水分含量、pHを表1に示す。
Figure 2021123585
(肌なじみ評価)
実施例1、比較例1の各試験液をマイクロピペット(エッペンドルフ社製)を用いて100μL量り取り、バイオスキンプレート(#40、ビューラックス社製)上に滴下した。滴下30秒後、広がった液の長径と短径を測定し、掛け合わせた値を肌なじみのスコアとした。下記[式1]に従い、肌なじみ改善率を算出した。算出した結果は、表2に示す。
[式1]肌なじみ改善率(%)=(各試験液の肌なじみスコア/比較例1の肌なじみスコア)×100
Figure 2021123585

表2に示した通り(b)成分を含有していない比較例1の外用医薬製剤に対して、本発明の実施例1の外用医薬製剤は肌なじみが改善した。
(参考例1)
ミノキシジル1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし撹拌溶解してpH5.81の外用医薬製剤(液剤)を得た。
(参考例2)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし撹拌溶解してpH6.13の外用医薬製剤(液剤)を得た。
参考例1及び2の処方及び調製後の水分含量、pHを表3に示す。
Figure 2021123585
参考例1及び参考例2の肌なじみ評価を実施した結果,参考例2の肌なじみスコアは参考例1と比較して88%と低く,ミノキシジルの濃度が高い程肌なじみが悪くなるという結果が得られた。
(実施例2)
ミノキシジル5g、イソプロピルメチルフェノール0.5g、1,3−ブチレングリコール14g、プロピレングリコール14g、精製水13g、酒石酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.75、粘度4.6mPa・sの外用医薬製剤(液剤)を得た。
(比較例2)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール14g、プロピレングリコール14g、精製水13g、酒石酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.75、粘度4.5mPa・sの外用医薬製剤(液剤)を得た。
(比較例3)
ミノキシジル5g、パントテニールエチルエーテル1g、1,3−ブチレングリコール14g、プロピレングリコール14g、精製水13g、酒石酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.75、粘度4.6mPa・sの外用医薬製剤(液剤)を得た。
(比較例4)
ミノキシジル5g、パンテノール1g、1,3−ブチレングリコール14g、プロピレングリコール14g、精製水13g、酒石酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.75、粘度4.7mPa・sの外用医薬製剤(液剤)を得た。
実施例2、比較例2〜4の処方及び調製後の水分含量、pHを表4に示す。
Figure 2021123585
(肌なじみ評価)
実施例2、比較例2〜4の各試験液をマイクロピペット(エッペンドルフ社製)を用いて100μL量り取り、バイオスキンプレート(#40、ビューラックス社製)上に滴下した。滴下30秒後、広がった液の長径と短径を測定し、掛け合わせた値を肌なじみのスコアとした。下記[式2]に従い、肌なじみ改善率を算出した。算出した結果は、表5に示す。
[式2]肌なじみ改善率(%)=(各試験液の肌なじみスコア/比較例2の肌なじみスコア)×100
Figure 2021123585

表5に示した通り(b)成分を含有していない比較例2の外用医薬製剤に対して、本発明の実施例2の外用医薬製剤は肌なじみが改善した。
(実施例3)
ミノキシジル5g、イソプロピルメチルフェノール0.5g、1,3−ブチレングリコール1g、グリセリン13g、精製水12g、乳酸適量、クエン酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.99、粘度3.1mPa・sの外用医薬製剤(液剤)を得た。
(比較例5)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール1g、グリセリン13g、精製水12g、乳酸適量、クエン酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.99、粘度3.1mPa・sの外用医薬製剤(液剤)を得た。
(比較例6)
ミノキシジル5g、パントテニールエチルエーテル1g、1,3−ブチレングリコール1g、グリセリン13g、精製水12g、乳酸適量、クエン酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH7.03、粘度3.2mPa・sの外用医薬製剤(液剤)を得た。
(比較例7)
ミノキシジル5g、パンテノール1g、1,3−ブチレングリコール1g、グリセリン13g、精製水12g、乳酸適量、クエン酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH7.05、粘度3.2mPa・sの外用医薬製剤(液剤)を得た。
実施例3、比較例5〜7の処方及び調製後の水分含量、pHを表6に示す。
Figure 2021123585
(肌なじみ評価)
実施例3、比較例5〜7の各試験液をマイクロピペット(エッペンドルフ社製)を用いて100μL量り取り、バイオスキンプレート(#40、ビューラックス社製)上に滴下した。滴下30秒後、広がった液の長径と短径を測定し、掛け合わせた値を肌なじみのスコアとした。下記[式3]に従い、肌なじみ改善率を算出した。算出した結果は、表7に示す。
[式3]肌なじみ改善率(%)=(各試験液の肌なじみスコア/比較例5の肌なじみスコア)×100
Figure 2021123585

表7に示した通り(b)成分を含有していない比較例5の外用医薬製剤に対して、本発明の実施例3の外用医薬製剤は肌なじみが改善した。
また、別の態様の外用組成物として、例えばミノキシジル0.1〜10w/v%、活性成分や補助成分としてメントール0.1〜5w/v%、ビタミンEアセテート0.001〜1w/v%、塩酸ピリドキシン0.001〜1w/v%、ヒノキチオール0.001〜1w/v%、グリチルレチン酸0.001〜1w/v%、塩酸ジフェンヒドラミン0.001〜1w/v%、パントテニールエチルエーテル又はパンテノール0.1〜5w/v%、イソプロピルメチルフェノール0.02〜0.5w/v%、1,3−ブチレングリコール2〜30w/v%、グリセリン1〜30w/v%、エタノール20〜70w/v%、抗酸化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ジブチルヒドロキシアニソール、ピロ硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、又は没食子酸ピロピル)0.001〜1w/v%、リン酸適量、グリシン0.00001〜1w/v%、L−アルギニン0.00001〜1w/v%、アスコルビン酸0.000001〜1w/v%を配合し、残量を水で調製したものが挙げられる。これら活性成分や補助成分は使用感やミノキシジルの安定性あるいは溶剤系組成等を考慮し適宜配合することができる。この外用組成物の処方例を表8に示す。
Figure 2021123585
本発明により、肌なじみがよいミノキシジル含有外用医薬製剤を提供することが可能になった。

Claims (11)

  1. (a)5w/v%以上のミノキシジル、(b)イソプロピルメチルフェノール、(c)低級アルコール、及び(d)水を含有する液剤、ローション剤、トニック剤、ゲル剤、又はエアゾール剤 であることを特徴とする外用医薬製剤。
  2. 低級アルコールが炭素数1〜5の低級アルコールである、請求項1に記載の外用医薬製剤。
  3. 低級アルコールの含有量が20〜80w/v%である、請求項1又は2に記載の外用医薬製剤。
  4. さらに多価アルコールを含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の外用医薬製剤。
  5. 多価アルコールの含有量が3〜30w/v%である、請求項4に記載の外用医薬製剤。
  6. 多価アルコールが、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、及びポリエチレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項4又は5に記載の外用医薬製剤。
  7. さらにpH調整剤を含有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の外用医薬製剤。
  8. pH調整剤が、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、リン酸、塩酸、及び硫酸からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項7に記載の外用医薬製剤。
  9. 水の含有量が、5〜75w/w%である、請求項1に記載の外用医薬製剤。
  10. 5w/v%以上のミノキシジルを含有する外用医薬製剤の製造のためのイソプロピルメチルフェノールの使用。
  11. 5w/v%以上のミノキシジルを含有する外用医薬製剤の肌なじみを向上させるためのイソプロピルメチルフェノールの使用。
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