JP2021134146A - 水中油型組成物および化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】水中油型組成物およびこれを基剤として含有する化粧料を、香料の持続性に優れるとともに、べたつきやてかりの問題の少ないものとする。【解決手段】水中油型組成物を、LogP4以下の香料と、油分全体に対する30〜70質量%の極性油と、を含み、油相比を15〜50質量%とする。【選択図】なし

Description

本発明は、香料の持続性に優れる水中油型組成物およびこれを基剤として含有する化粧料に関するものである。
香水、オーデコロンのように、単に香りを付与することを目的とする香料組成物は、通常は香料とアルコールを主成分とするものであるが、近年、香料を含有させたさまざまな製品、例えば入浴後、肌が乾燥しがちな際に使用できるような製品として、保湿効果、スキントリートメント効果、肌触り特性等の効果を有する香料組成物が提案されている。一方で、香料組成物は肌への塗布時は香気が楽しめるが、短時間で香料成分が揮散してしまうことがあり、香りの持続性(香りの残香性)に着目した技術も提案されている。
例えば、特許文献1には、改善された肌触り特性と皮膚軟化特性を有する、フレグランス配合化粧品組成物が記載されている。また、特許文献2には香りの持続性(残香性)、保湿効果、使用感に優れる香料組成物として、香料成分と保湿剤とアルコールを所定量配合するものが記載されている。また。特許文献3には、香りの持続性に優れ、スキントリートメント効果を併せ持つ液状ないしジェル状の香料組成物として、水溶性高分子を含有し、アルコールを実質的に含有しない香料組成物が記載されている。また、特許文献4には、特許文献3の効果に日焼け防止効果をさらに付与するため、紫外線吸収剤を含有する香料組成物が記載されている。さらに、アルコールを実質的に含有しない香料組成物としては、乳化剤を含むものも知られている(特許文献5)。
また、香粧品の香調の変化を抑制し、香りの持続性を高める技術として、特許文献6には、香りとしてシトラスと、分岐脂肪酸のトリグリセライドであるグリセリルトリイソステアレートとを含有する乳化形態の香粧品が記載されている。
特開平8−81353号公報 特開平5−279237号公報 特開平8−225429号公報 特開平8−225431号公報 特開平8−231980号公報 特許4332468号公報
一般に香料の持続性を向上させる方法としては、上記特許文献3〜5に記載されているようなアルコールを実質的に含まない方法や、香料を粉末に担持させる方法、練り香水に見られるような油分へ香料を貯留する方法といった方法が挙げられる、しかし、香料を粉末に担持させる方法は香料持続性の観点からすると効果が弱く、塗布時に粉末に起因して皮膚が白くなること、油分へ香料を貯留する方法ではべたつきやてかりの問題がある上、粘度調製が難しいという問題がある。特に、香料組成物を顔に使用する場合、てかりは大きな課題となる。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、香料の持続性に優れるとともに、べたつきやてかりの問題の少ない水中油型組成物およびこれを基剤として含有する化粧料を提供することを目的とするものである。
本発明の水中油型組成物は、LogP4以下の香料と、油分全体に対する30〜70質量%の極性油と、を含み、油相比が15〜50質量%である。
香料はLogP3.5以下であってもよい。
本発明の水中油型組成物は香料持続性組成物であることが好ましい。
香料は組成物全量に対し10質量%以下であることが好ましい。
油分は揮発性油分を含むことが好ましい。
揮発性油分は炭化水素系揮発性油であることが好ましい。
香料は分子量200以下の香料を含んでいてもよい。
エタノールの含有量は1質量%以下であることが好ましい。
本発明の水中油型組成物は、さらに親水性粉末を含んでいてもよい。
親水性粉末はシリカであることが好ましい。
本発明の化粧料は、本発明の水中油型組成物を基剤として含有するものである。
本発明の水中油型組成物は、LogP4以下の香料と、油分全体に対する30〜70質量%の極性油と、を含み、油相比が15〜50質量%であるので、香料の持続性に優れるとともに、べたつきやてかりの問題が少ないものとすることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の水中油型組成物は、LogP4以下の香料と、油分全体に対する30〜70質量%の極性油と、を含み、油相比が15〜50質量%である。以下、各成分について詳細に説明する。
なお、以下において、EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイド、POEはポリオキシエチレン、POPはポリオキシプロピレン、PEGはポリエチレングリコール、BGは1,3−ブチレングリコール、DPGはジプロピレングリコールの略である。
(香料)
本発明の水中油型組成物に含まれる香料は、LogP4以下の香料であり、より好ましくは3.5以下の香料が望ましい。本発明の水中油型組成物は極性油を油分全体に対して30〜70質量%含み、油相比が15〜50質量%であるので、LogP4以下の香料、さらにはLogP3.5以下の香料であっても、香料の持続性に優れるものとすることができる。ここで、LogPとは、有機化合物の水と1−オクタノールに対する親和性を示す係数である。1−オクタノール/水分配係数Pは、1−オクタノールと水の2液相の溶媒に微量の化合物が溶質として溶け込んだときの分配平衡で、それぞれの溶媒中における化合物の平衡濃度の比であり、底10に対するそれらの対数LogPの形で示すのが一般的である。
多くの化合物についてLogP値が報告され、Daylight Chemical Information Systems, Inc. (Daylight CIS)などから入手しうるデータベースには多くの値が掲載されているので参照することができる。実測のLogP値がない場合には、Daylight CISから入手できるプログラム“CLOGP"で計算することも可能である。このプログラムは、実測のLogP値がある場合にはそれと伴に、Hansch, Leoのフラグメントアプローチにより算出される“計算LogP(ClogP)”の値を出力する。
フラグメントアプローチは化合物の化学構造に基づいており、原子の数および化学結合のタイプを考慮している(cf. A. Leo, Comprehensive Medicinal Chemistry, Vol.4, C. Hansch, P.G. Sammens, J.B. Taylor and C.A. Ramsden, Eds., p.295, Pergamon Press, 1990)。このCLogP値は現在最も汎用的で信頼できる推定値であるので、化合物の選択に際して実測のLogP値の代わりに用いることができる。本発明では、LogPの実測値があればそれを、ない場合はプログラムCLOGP v4.01により計算したCLogP値を用いる。
LogPが4以下の香料化合物としては、例えばサンダルマイソールコア(LogP:3.9)、サンタロール(LogP:3.9)、l−メントール(LogP:3.2)、シトロネロール(LogP:3.3)、ジヒドロミルセノール(LogP:3.0)、エチルリナロール(LogP:3.1)、ムゴール(LogP:3.0)等のアルコール、グリーナール(LogP:3.1)、シトラール(LogP:3.1)、シトロネラール(LogP:3.3)、リリアール(LogP:3.9)、ジヒドロジャスモン(LogP:3.1)、イオノンα(LogP:3.7)、メチルイオノンα(LogP:4.2)、メチルイオノンG(LogP:4.0)等のケトン化合物、ヘプチルアセテート(LogP:3.4)、ゲラニルアセテート(LogP:3.7)、リナリルアセテート(LogP:3.5)、エチルシンナメート(LogP:3.0)、イソブチルサリシレート(LogP:3.9)等のエステル化合物、チモール(LogP:3.4)、バニトロープ(LogP:3.1)等のフェノール化合物、アネトール(LogP:3.3)、ネロリンヤラヤラ(LogP:3.2)、エステラゴール(LogP:3.1)、メチルイソオイゲノール(LogP:3.0)等のエーテル化合物を挙げることができる。
香料は水中油型組成物全量に対し10質量%以下であることが好ましく、より好ましくは5質量%以下、さらには3質量%以下であることが好ましい。香料が組成物全量に対し10質量%以下であっても、本発明の水中油型組成物は香料の持続性を高めることができる。
香料には分子量200以下の香料を含んでいる方が望ましい。分子量200以下の香料は通常持続性が悪いが、本発明の水中油型組成物においては香料持続性をより向上させることができる。
分子量200以下の香料としては、イソ吉草酸(LogP:1.16、MW:102.13)、酪酸(LogP:0.79、MW:88.11)、酢酸(LogP:−0.17、MW:60.05)、トランス−2−ノネナール(LogP:3.1、MW:140.22)、トランス−2−オクテナール(LogP:2.6、MW:126.2)、グアヤコール(LogP:1.32、MW:124.14)、ジメチルスルフィド(LogP:0.84、MW:62.14)、メチルメルカプタン(LogP:0.78、MW:48.11)、パラークレゾール(LogP:1.94、MW:108.14)、リナロール(LogP:2.97、MW:154.25)、シトロネリルアセテート(LogP:3.8、MW:198.3)等を挙げることができる。
(油分)
本発明の水中油型組成物は油分全体に対する30〜70質量%が極性油であり、より好ましくは40〜60質量%の範囲とすることが望ましい。油分全体に対する極性油の割合を30質量%以上とすることで香料の持続性を向上させることができ、70質量%以下とすることでべたつきやてかりの問題が少ないものとすることができる。
[極性油]
極性油は通常、化粧品、医薬品、食品で用いられるものであれば特に限定されるものでない。IOB値は、特に限定されるものではないが、0.05〜0.80であることが好ましい。
なお、IOB値とは、Inorganic/Organic Balance(無機性/有機性比)の略であって、無機性値の有機性値に対する比率を表す値であり、有機化合物の極性の度合いを示す指標となるものである。IOB値は、具体的には、
IOB値=無機性値/有機性値
として表される。ここで、「無機性値」、「有機性値」のそれぞれについては、例えば、分子中の炭素原子1個について「有機性値」が20、同水酸基1個について「無機性値」が100といったように、各種原子または官能基に応じた「無機性値」、「有機性値」が設定されており、有機化合物中の全ての原子および官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することによって、当該有機化合物のIOB値を算出することができる(例えば、藤田著、「化学の領域」第11巻、第10号、第719頁〜第725頁、1957年参照)。
極性油の具体例としては、ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリエチルヘキサノイン(トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン)、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル、安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、ケイ皮酸誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体、β,β−ジフェニルアクリレート誘導体、ベンゾフェノン誘導体、ベンジリデンショウノウ誘導体、フェニルベンゾイミダゾール誘導体、トリアジン誘導体、フェニルベンゾトリアゾール誘導体、アントラニル誘導体、イミダゾリン誘導体、ベンザルマロナート誘導体、4,4−ジアリールブタジエン誘導体等が挙げられる。
極性油は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
[揮発性油分]
本発明の水中油型組成物は油分に揮発性油分を含むことが好ましい。油分に揮発性油分を含むことで、肌に塗布した場合のべたつきやてかりを抑制することができる。揮発性油分としては、例えば、炭化水素系油、直鎖状または環状シリコーンが挙げられるが、香料持続性の観点から炭化水素系油がより好ましい。炭化水素系油としては、軽質流動性イソパラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカン等が挙げられる。
揮発性油分は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
揮発性油分の含有量は、油分全体に対して30〜70質量%であることが好ましく、より好ましくは40〜60質量%の範囲とすることが望ましい。油分全体に対する揮発性油分の割合を30質量%以上とすることで、べたつきやてかりの問題がより少ないものとすることができ、70質量%以下とすることで、極性油の香料の持続性を妨げることが少ない。
(エタノール)
本発明の水中油型組成物において、エタノールの含有量は水中油型組成物全量に対して1質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.5質量%以下、さらには実質的に含まなくてもよい。ここで、実質的に含まないとは意図的にエタノールを添加しないことを意味し、原料や製法等に由来して不可避的に含まれる場合は、ここでいう実質的に含まない概念に包含される。エタノールの含有量を1質量%以下とすることにより、水中油型組成物の香料の持続性をより高めることができる。
(粉末)
本発明の水中油型組成物は粉末を含んでいてもよい。粉末を含むことで、使用後のべたつきを抑えることができる。さらに本発明の水中油型組成物を基剤として化粧料に含有させる場合の分散性の観点から、粉末は親水性粉末であることが好ましい。親水性粉末は無機または有機のいずれであってもよい。かかる粉末としては、例えば、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、無水ケイ酸、マイカ、タルク、セリサイト、カオリン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ゼオライト、粘土鉱物等の無機粉末、セルロース、変性セルロース、デンプン、変性デンプン、アルギン酸カルシウム、シルク末等の有機粉末が挙げられる。
親水性粉末は、球状粉末であることが使用感触向上の点でさらに好ましい。なお、粒子径は特には限定されないが、使用性の観点から、平均粒子径が0.01〜100μmのものが好ましく、特に平均粒子径が1〜30μmのものが好ましい。
親水性粉末は塗布後の白くなりにくさの観点から、シリカ、セルロース、変性セルロース、デンプン、変性デンプンがより好ましく、特にはシリカが好ましい。このような粉末としては、球状シリカとして、サンスフェア L−51(旭硝子社製)、微粒子シリカとしてアエロジル200(日本アエロジル社製)などが挙げられる。
親水性粉末の含有量は水中油型組成物全量に対して0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは1〜5質量%であることが好ましい。親水性粉末の含有量を0.1質量%以上とすることにより、使用後のべたつきをより抑えることができ、10質量%以下とすることにより、水中油型組成物あるいはこれを基剤とした化粧料を用いた際に、粉末に起因して肌が白くなったり、ぱさつくような使用感を抑制することができる。
本発明の水中油型組成物は油相比が15〜50質量%であり、より好ましくは20〜40質量%が望ましい。油相:水相=15〜50:85〜50と高内相とすることで、香料の持続性を高めることができるとともに、てかりを抑制することができる。
本発明の水中油型組成物は上記必須成分に加えて、本発明の効果に影響のない限り、通常化粧品や医薬部外品の皮膚外用剤に用いられる成分を配合することができ、常法に応じて製造される。以下に具体的な配合可能成分を列挙する。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)、アクリルシリコーン類等が挙げられる。
また本発明にかかる水中油型組成物には、各種の界面活性剤を配合してもよい。
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE−アルキルエーテルカルボン酸;POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE−アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC(カルボキシメチルセルロース)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA(ポリビニルアルコール)、PVM(ポリビニルメチルエーテル)、PVP(ポリビニルピロリドン)、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム) 、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(AMPD)、2−アミノ−2−メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
アルキレンオキシド誘導体としては、例えば、POE(9)POP(2)ジメチルエーテル、POE(14)POP(7)ジメチルエーテル、POE(10)POP(10)ジメチルエーテル、POE(6)POP(14)ジメチルエーテル、POE(15)POP(5)ジメチルエーテル、POE(25)POP(25)ジメチルエーテル、POE(7)POP(12)ジメチルエーテル、POE(22)POP(40)ジメチルエーテル、POE(35)POP(40)ジメチルエーテル、POE(50)POP(40)ジメチルエーテル、POE(55)POP(30)ジメチルエーテル、POE(30)POP(34)ジメチルエーテル、POE(25)POP(30)ジメチルエーテル、POE(27)POP(14)ジメチルエーテル、POE(55)POP(28)ジメチルエーテル、POE(36)POP(41)ジメチルエーテル、POE(7)POP(12)ジメチルエーテル、POE(17)POP(4)ジメチルエーテル等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);血行促進剤(ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸β−ブトキシエステル、ミノキシジルまたはその類縁体、ビタミンE類、γ−オリザノール、アルコキシカルボニルピリジンN−オキシド、塩化カルプロニウム、およびアセチルコリンまたはその誘導体等);各種抽出物(例えば、ショウガ、ウバク、オウレン、シコン、バーチ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、ボタン、海藻等)、賦活剤(例えば、パンテニールエチルエーテル、ニコチン酸アミド、ビオチン、パントテン酸、ローヤルゼリー、コレステロール誘導体等);抗脂漏剤(例えば、ピリドキシン類、チアントール等)等が挙げられる。
本発明の水中油型組成物は香料持続性があるので香料持続性組成物として機能し、水中油型組成物そのままで、あるいは水中油型組成物を化粧料の基剤として用いることが可能である。剤型は任意に選択することができるが、使用者の使用しやすさの観点からすれば、クリーム、ゲル、バーム、ペースト、軟膏の形態とすることが好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限りすべて質量%である。
(実施例1および比較例1)
下記表1に示す処方で水中油型組成物を作製し、作製した組成物について、塗布後0分、5分、10分、15分、30分、60分において、残香性を表2に示す悪臭防止法6段階臭気強度表示法に基づき以下の基準で評価した。なお、臭気強度はパネル2名の平均値とした。また、得られた組成物の使用感触については、以下の基準で評価した。
(残香性評価)
A:2<臭気強度≦3
B:1.5<臭気強度≦2
C:1≦臭気強度≦1.5
D:臭気強度<1
(てかり)
女性専門パネル3名により、水中油型組成物を実施に肌に塗布してもらい、塗布後のてかりについて評価してもらった。
A:パネル3名全員がてからないと感じた
B:パネル3名全員がてかりを感じた
Figure 2021134146
Figure 2021134146
表1に示すように油分全体に対する極性油の割合が本発明の範囲内である実施例1は、極性油を含まない比較例1に比べて、残香性がよかった。一般に、親水性が高い香料は極性油に溶けやすい。これを肌に塗布等した場合、その極性油は揮発しないため、肌の上に残って残香性が高まったと考えられる。
(実施例2、3および比較例2)
下記表3に示す処方で水中油型組成物を作製し、作製した組成物について、塗布後0分、15分、30分、45分において、比較例1と比較し、表2に示す6段階臭気強度表示法に基づいて、以下の基準で評価した。また、得られた組成物の使用感触について上記(てかり)と同様の基準で評価した。
(残香性評価)
A:臭気強度が比較例1と比較して0.5以上の差
B:臭気強度が比較例1と比較して0.5未満の差
C:臭気強度が比較例1と同等
Figure 2021134146
表3に示すように、油相比が15〜50質量%(活性剤、増粘剤に含まれる油も含む)の実施例1〜3は残香性に優れるとともに、てかりも抑制された。一方、油相比が50質量%であっても、油分全体に対する極性油の割合が100質量%である比較例2はてかりを抑制することができなかった。なお、比較例2はてかりに課題があったため、残香性評価は行わなかった。
(実施例4および比較例3)
下記表4に示す処方で水中油型組成物を作製し、作製した組成物について、塗布後0分、15分、30分、60分、75分において、比較例3と比較し、表2に示す6段階臭気強度表示法に基づいて、以下の基準で評価した。また、得られた組成物の使用感触について上記(てかり)と同様の基準で評価した。
(残香性評価)
A:臭気強度が比較例3と比較して0.5以上の差
B:臭気強度が比較例3と比較して0.5未満の差
C:臭気強度が比較例3と同等
Figure 2021134146
表4に示すように、香料が組成物全量に対し10質量%の場合にも残香性は良好であった。
(処方例)
表5に本発明の水中油型組成物の処方例を示す。表5の香料Aおよび香料Bの組成の詳細は表6に示すとおりである。なお、配合量はすべて質量%である。
Figure 2021134146
Figure 2021134146

Claims (11)

  1. LogP4以下の香料と、
    油分全体に対する30〜70質量%の極性油と、
    を含み、油相比が15〜50質量%である水中油型組成物。
  2. 前記香料がLogP3.5以下である請求項1記載の水中油型組成物。
  3. 香料持続性組成物である請求項1または2記載の水中油型組成物。
  4. 前記香料が組成物全量に対し10質量%以下である請求項1、2または3記載の水中油型組成物。
  5. 前記油分に揮発性油分を含む請求項1〜4いずれか1項記載の水中油型組成物。
  6. 前記揮発性油分が炭化水素系揮発性油である請求項5記載の水中油型組成物。
  7. 前記香料が分子量200以下の香料を含む請求項1〜6いずれか1項記載の水中油型組成物。
  8. エタノールの含有量が1質量%以下である請求項1〜7いずれか1項記載の水中油型組成物。
  9. さらに親水性粉末を含む請求項1〜8いずれか1項記載の水中油型組成物。
  10. 前記親水性粉末がシリカである請求項9記載の水中油型組成物。
  11. 請求項1〜10いずれか1項記載の水中油型組成物を基剤として含有する化粧料。
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