JPH11349449A - 頭皮頭髪用化粧料 - Google Patents

頭皮頭髪用化粧料

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JPH11349449A
JPH11349449A JP10170714A JP17071498A JPH11349449A JP H11349449 A JPH11349449 A JP H11349449A JP 10170714 A JP10170714 A JP 10170714A JP 17071498 A JP17071498 A JP 17071498A JP H11349449 A JPH11349449 A JP H11349449A
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JP
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hair
extract
cosmetic
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JP10170714A
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Yosuke Nakazawa
陽介 中沢
Tsunao Magara
綱夫 真柄
Masahiro Tajima
正裕 田島
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた養毛効果、脱毛防止効果及びふけ,か
ゆみ防止効果を有し、かつ安全性にも優れる頭皮頭髪用
化粧料を提供すること。 【解決手段】 清涼剤として用いられ得る精油成分(好
ましくはメントール類及び/又はカンフル類である)及
びクアチャララーテ抽出液を含有する頭皮頭髪用化粧料
を提供することにより、上記課題が解決され得ることを
見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭皮頭髪用化粧料
(以下,頭髪用化粧料という)に関する技術分野の発明
である。より詳細には、優れた養毛効果、脱毛防止効果
及びふけ,かゆみ防止効果を有し、かつ安全性にも優れ
る頭髪用化粧料に関し、本発明頭髪用化粧料は、特に医
薬品,医薬部外品又は化粧品の分野において用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】頭髪用化粧料には、様々な種類があり、
様々な頭皮頭髪状態に対応した製品が存在している。例
えば、頭皮におけるふけやかゆみを防止することによっ
て、脱毛状態等を改善し得る製品が開発されている。頭
皮における様々なトラブルは、高齢化社会を迎えた今日
では、社会的ストレスの増大も伴って増加しつつあり、
この頭皮におけるトラブルに対応した頭髪用化粧料の需
要は急増している。一般に、頭部の禿や脱毛の原因とし
ては、毛包上部の皮脂腺等の器官における男性ホルモン
の活性化、毛乳頭や毛包への血流量の低下による栄養物
質の供給不足、上皮組織の角化異常等によるふけの過剰
発生、過剰な皮脂分泌、過酸化脂質の生成、ストレス等
が挙げられる。また、丈夫で美しい毛髪を育てるうえ
で、毛乳頭や毛包への十分な栄養補給が大切である。毛
乳頭や毛包への血流量の低下は、栄養不足や老廃物の排
泄の機能の低下を招き、細毛ややせ毛の原因となる。
【0003】このような観点から、頭皮における血流機
能の低下等を改善することは、頭皮及び頭髪のトラブル
を解決する上で欠かせないポイントとなる。従来の頭髪
用化粧料は、一般に、上述したような禿や脱毛等の原因
と考えられる要素を取り除いたり、軽減する作用を持つ
物質を配合したものである。例えば、頭皮における血液
循環を良好にするために、センブリエキス,ビタミンE
及びその誘導体,アセチルコリン誘導体,セファランチ
ン等の血流促進剤,トウガラシチンキ等の局所刺激剤が
配合され、過剰な皮脂分泌等により起こる頭皮の炎症を
抑制するために紫根エキス等の消炎剤が配合され、男性
ホルモンを抑制するためにエストラジオール等の女性ホ
ルモン剤が配合され、また、毛包等への栄養補給のため
にセリン,メチオニン等のアミノ酸類、ビタミン類等が
配合され、禿や脱毛、毛髪の細り等の予防及び治療に用
いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の成分を少量のみ頭髪用化粧料中に配合しても十分な効
果を得ることは難しく、逆に、大量に配合すると使用部
分及びその周辺に不快な刺激感や発赤を伴う傾向が強ま
り、自ずとその配合量には限界があった。
【0005】そこで本発明が解決すべき課題は、優れた
効果を有し、かつ安全性にも優れる頭髪用化粧料を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて鋭意検討を行った。その結果、特定の精油
成分と、クアチャララーテ抽出液とを組み合わせて配合
することにより、優れた養毛効果、脱毛防止効果及び頭
皮のかゆみ,ふけ防止効果を有し、かつ安全性にも優れ
る頭髪用化粧料が提供されることを見出し、本発明を完
成した。
【0007】すなわち本発明は、清涼剤として用いられ
得る精油成分及びクアチャララーテ抽出液を含有する頭
髪用化粧料を提供する発明である。
【0008】また、本発明頭髪用化粧料において、精油
成分が、メントール類及び/又はカンフル類である場合
が、特に所期の効果を有効に発揮し得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明頭髪用化粧料は、清涼剤として用い
られ得る精油成分とクアチャララーテ抽出液とを組み合
わせて配合することにより、所期の効果を発揮する頭髪
用化粧料である。
【0010】本発明頭髪用化粧料中に配合され得る精油
成分は、清涼剤として化粧料において配合される成分で
あれば特に限定されず、例えばメントール類,カンフル
類,ハッカ油,チョウジ油等を挙げることができる。
【0011】これらの精油成分の中でも、本発明の所期
の効果をより効果的に発揮させるためには、メントール
類及び/又はカンフル類を精油成分として選択すること
が好ましい。
【0012】本発明においてメントール類としては、例
えばl−メントール,dl−メントール等を挙げること
ができる。このメントール類は、常法により西洋ハッカ
等から抽出することが可能であり、勿論市販もされてい
る。
【0013】また、本発明においてカンフル類として
は、例えばd−カンフル,dl−カンフル等を挙げるこ
とができる。このカンフル類は、クスノキやマヨラナ等
から常法により抽出することが可能であり、勿論市販も
されている。これらの精油成分のうち、いずれか1種類
を単独で本発明頭髪用化粧料に配合することも、2種以
上を組み合わせて配合することも可能である。
【0014】本発明頭髪用化粧料において、上記の精油
成分は、頭髪用化粧料全体に対して0.001〜5.0
重量%の範囲で配合されるのが好ましく、同0.01〜
2.0重量%の範囲で配合されるのが特に好ましい。精
油成分の配合量が、頭髪用化粧量全体に対して0.00
1重量%未満であると、十分な効果(養毛効果、脱毛防
止効果及びふけ,かゆみ防止効果)が発揮されず好まし
くなく、同5.0重量%を超えると、製剤上不都合が生
じる傾向が強まり、さらに皮膚刺激等を伴う等、安全性
の側面から問題が生じる恐れがあり好ましくない。
【0015】上記の精油成分と共に本発明毛髪化粧料中
に配合される、クアチャララーテ抽出液は、特にメキシ
コ南部太平洋沿岸のアカプルコ地方等に生えているクア
チャララーテ (Cuachalalate、学名: Juliania adstrin
gens) という植物から得られる抽出液であり、創傷治
癒、間灼熱、歯肉強健、消化器系がん、脱毛等に有効で
あることがすでに知られており(特開平4−18131
3号公報)、さらに、プロテアーゼ阻害作用を有するこ
とも見い出されている。
【0016】このクアチャララーテ抽出液は、例えば、
クアチャララーテの葉,茎,花,樹皮,種子,果実,植
物全草等を、溶媒に浸漬又は溶媒と共に加熱還流した
後、ろ過し、濃縮して得ることができる。また、このよ
うにして得られた濃縮物に、溶媒を用いて分留,クロマ
トグラフィー等の精製等の処理をさらに加えて得られた
ものを、本発明毛髪化粧料において用いることもでき
る。溶媒としては、通常植物の抽出に用いられる溶媒で
あれば、任意に用いることができ、例えば、メタノー
ル,エタノール等のアルコール類、含水アルコール類、
アセトン、酢酸エチル等の有機溶媒を、単独で又は組み
合わせて用いることができる。
【0017】本発明頭髪用化粧料中において、クアチャ
ララーテ抽出液は、頭髪用化粧料全体に対して0.00
01〜20.0重量%の範囲で配合されるのが好まし
く、同0.05〜5.0重量%の範囲で配合されるのが
特に好ましい。
【0018】クアチャララーテ抽出液の配合量が、頭髪
用化粧料全体に対して0.0001重量%未満では、十
分な効果(養毛効果、脱毛防止効果及びふけ,かゆみ防
止効果)が得られず好ましくなく、同20.0重量%を
超えると、製剤上不都合を生ずる傾向が強くなり,また
皮膚刺激性が生ずる等の点から好ましくない。
【0019】このようにして、上記の精油成分と、上記
クアチャララーテ抽出液とを組み合わせて配合すること
により、優れた養毛効果、脱毛防止効果及びふけ,かゆ
み防止効果を有し、かつ安全性にも優れる本発明頭髪用
化粧料が提供される。
【0020】なお、本発明頭髪用化粧料中には、通常頭
髪用化粧料中に配合される薬効成分を、その薬効成分が
有する一般的な効果を発揮させる目的のために、本発明
の所期の効果を損なわない限り配合することも可能であ
る。
【0021】例えば、センブリエキス,ビタミンE若し
くはその誘導体,ニコチン酸ベンジルエステル,セファ
ランチン,塩化カルプロニウム,ミノキシジル等の血流
促進剤;トウガラシチンキ,カンタリスエキス,ノニル
酸バニルアミド等の局所刺激剤;ピリドキシン若しくは
その誘導体,イオウ,ビタミンB6 等の抗脂漏剤;塩化
ベンザルコニウム,イソプロピルメチルフェノール,レ
ゾルシン,ジンクピリチオン,感光素101号,感光素
102号,サリチル酸,サリチル酸ナトリウム,オルト
ピロックス,ヒノキチオール等の抗菌剤;感光素301
号,プラセンタエキス,ビオチン等の代謝賦活剤;エス
トラジオール,エストロン等の女性ホルモン;グリチル
リチン酸,塩酸ジフェンヒドラミン,紫根エキス等の消
炎剤;セリン,メチオニン,トリプトファン等のアミノ
酸類,ビタミンA,B2,B12, D,パントテン酸若しく
はその誘導体等のビタミン類等を本発明頭髪用化粧料中
に配合することもできる。
【0022】また、通常頭髪用化粧料中に配合される植
物抽出物、例えばアルテア抽出物,ヨクイニン抽出物,
ヨウテイ抽出物,トウガラシ抽出物,アロエ抽出物,ク
コ抽出物,ヨモギ抽出物,イネ抽出物,マンケイシ抽出
物,マンネンロウ抽出物,コッサイホ抽出物,エニシダ
抽出物,リンドウ抽出物,タンジン抽出物,ヘチマ抽出
物,キキョウ抽出物,マツ抽出物,クジン抽出物,トウ
キ抽出物,ベニバナ抽出物,メギ抽出物,ビンロウジ抽
出物,ユーカリ抽出物,カゴソウ抽出物,モクソウ抽出
物,ゴシツ抽出物,サイコ抽出物,チャ抽出物,カンゾ
ウ抽出物,ホップ抽出物,キク抽出物,セネガ抽出物,
ゴマ抽出物,センキュウ抽出物,カシュウ抽出物,カッ
コン抽出物,マイカイカ抽出物,サフラン抽出物,ロー
ズマリー抽出物,ジオウ抽出物,ゼニアオイ抽出物等を
本発明頭髪用化粧料中に配合することができる。
【0023】また、亜鉛若しくはその誘導体;乳酸若し
くはそのアルキルエステル等;コハク酸,クエン酸等の
有機酸類;トラネキサム酸等のプロテアーゼ阻害剤;オ
リーブ油,スクワラン,流動パラフィン,イソプロピル
ミリステート,高級脂肪酸,高級アルコール等の油分;
グリセリン,プロピレングリコール等の多価アルコー
ル;その他界面活性剤,保湿剤,増粘剤,酸化防止剤,
紫外線吸収剤,香料,色素,エタノール,水等を本発明
の所期の効果を損なわない範囲で適宜配合することがで
きる。
【0024】本発明頭髪用化粧料の形態は、液状,乳
液,軟膏,クリーム,ゲル,エアゾール等、外皮に適用
可能な性状のものであれば問われるものではなく、必要
に応じて適宜基剤成分等を配合して、所望する製品形態
の本発明頭髪用化粧料を調製することができる。また、
本発明頭髪用化粧料は、医薬品,医薬部外品又は化粧料
等の多様な分野において適用可能である。
【0025】本発明頭髪用化粧料は、例えば脱毛やふ
け,かゆみ等の治療や予防に用いることが可能であり、
例えば男性性脱毛症の治療や予防、女性に多いびまん性
脱毛症の治療や予防、円形脱毛症の治療等に広く用いる
ことができる。なお、ここに示した目的は例示であり、
これらの目的に本発明頭髪用化粧料の適用可能な疾患が
限定されるものではない。
【0026】本発明頭髪用化粧料は、概ね皮膚に直接塗
布又は散布する等の経皮投与により投与される(なお、
本発明頭髪用化粧料においては,上記必須成分の組み合
わせ配合により、成分の経皮吸収が促進される)。そし
て、本発明頭髪用化粧料の投与量は、年齢,脱毛の程度
等の個人差やその製剤形態に応じて適宜決定されるべき
ものであるが、一般の大人に対する投与量は、体重1Kg
当り0.001〜100mg/日、好ましくは0.1〜1
0mg/日であり、これを1日2〜4回に分けて投与する
ことができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例等により本発明をより具体的に
説明するが、これらの実施例等により本発明の技術的範
囲が限定されるべきものではない。なお、これらの実施
例等における配合量は、特に断らない限り、その成分が
配合される系全体に対する重量%である。まず、各実施
例等の開示に先立ち、これらの実施例等の養毛効果等を
検討するための試験について説明する。
【0028】1.養毛効果試験 本発明頭髪用化粧料の養毛効果を検討するために、トリ
コグラム試験を行った。被験者は男性で、比較例及び実
施例各群10名とした。試料塗布期間は4ヵ月間とし、
この試料を1日2回、1回につき2〜4mLを頭皮に塗布
した。塗布直前及び4か月塗布後に、それぞれ被験者1
名につき頭頂部から毛髪を無作為に50本抜去し、抜去
毛の毛根を顕微鏡下で観察し、毛根の状態から毛根休止
期率(%)を計算した。試料塗布前後における休止期率
の増減の割合を以下の基準で判定した。
【0029】<判定基準> 顕著な効果:毛根休止期率が30%以上減少 効果あり :毛根休止期率が20%以上減少 弱い効果 :毛根休止期率が10%以上減少 効果なし :毛根休止期率が10%未満減少 養毛効果の評価としては、効果あり以上の被験者が50
%を超えた場合を有効とし、その他は無効とした。
【0030】2.脱毛防止効果試験 試料使用前後の洗髪脱毛本数の変化で脱毛防止効果を判
定した。被験者は男性で、比較例及び実施例各群10名
とした。試験期間は6ヵ月間とし、前半2ヵ月間は試料
を塗布しない期間,後半4ヵ月は試料を塗布する期間と
した。試料を塗布する期間には、試料を1日2回、1回
につき2〜4mLの試料を頭皮に塗布した。試験期間中
は、1日おきに洗髪して抜毛を回収し、1週間分をまと
めてその毛の本数を数えた。
【0031】各期間の抜毛本数の表示は、試料を塗布し
ない2カ月間,計8回の抜毛本数のデータと、試料を塗
布する期間の後半2ヵ月間,計8回の抜毛本数のデータ
をそれぞれの期間ごとにまとめ、平均値±標準偏差の形
で1回当りの抜毛本数として表示した。
【0032】効果の判定は、それぞれの期間の平均値の
差から次のように判定した。 <判定基準> ++:抜毛本数が70本以上減っており,著しい効果を
認めた +:抜毛本数が40本以上減っており,かなりの効果を
認めた ±:抜毛本数が10本以上減っており,やや効果が認め
られた −:抜毛本数の減少が10本未満であり,無効であった 脱毛防止効果の評価としては、+以上の被験者が50%
を超えた場合を有効とし、その他は無効とした。
【0033】3.ふけ,かゆみ防止効果試験 ふけ,かゆみ防止効果については、試料塗布期間終了後
に各被験者の頭皮のふけ,かゆみについて調査し、ふけ
の程度とかゆみの程度によって比較した。被験者は、特
にふけとかゆみを訴える男性とし、比較例及び実施例各
群10名とした。試料を塗布する期間は3ヵ月間とし、
この間薬剤無添加の同一シャンプーで1日1回洗髪し、
試料を1日2回、1回につき2〜4mLを頭皮に塗布し
た。試料塗布期間終了後に、各被験者の頭皮のふけ,か
ゆみの程度をそれぞれ以下のスコアで表した。
【0034】<ふけのスコア> 3:ふけが著しく多い 2:ふけが多い 1:ややふけが多い 0:ふけがほとんどない
【0035】<かゆみのスコア> 3:強いかゆみがある 2:かゆみがある 1:ややかゆみがある 0:かゆみがない
【0036】〔実施例1〜6,比較例1〜5〕第1表
(比較例1〜5,実施例1〜6)に示した配合成分のロ
ーションを後述する製法に従って調製し、上記各試験を
行った。
【0037】
【表1】
【0038】<製法>95%エタノールに、各薬剤(ク
アチャララーテ抽出液,l−メントール,dl−メント
ール,d−カンフル,dl−カンフル),プロピレング
リコール,硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)
付加物,乳酸,乳酸ナトリウム及び香料を溶解させた
(エタノール相)。次いで精製水に色素を添加した後、
溶解させて、これを前記エタノール相に添加した後、攪
拌することにより、透明液状のローションを得た。
【0039】上記各試験の結果を、第2表(養毛効果試
験),第3表(脱毛防止効果試験)及び第4表(ふけ,
かゆみ防止効果試験)に示した。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】これらの結果より明らかなように、上記の
精油成分の少なくとも1種類とクアチャララーテ抽出液
の両者を配合した実施例のローションには、養毛効果、
脱毛防止効果及びふけ,かゆみ防止効果が顕著に認めら
れたが、これらの精油成分の1種類か、クアチャララー
テ抽出液のいずれか一方のみを配合した比較例のローシ
ョンは、たとえこれらの成分を相当量配合しても、これ
らの効果は、上記実施例の結果と比べて著しく劣ってい
た。
【0044】すなわち、上記の精油成分とクアチャララ
ーテ抽出液とを組み合わせて配合した本発明頭髪用化粧
料においては、相乗的な養毛効果、脱毛防止効果及びふ
け,かゆみ防止効果が顕著に認められることが明らかに
なった。このことは、少量の有効成分であっても本発明
頭髪用化粧料においては所望する効果を得ることが可能
であり、上記の精油成分を多量に配合することによって
惹起される、塗布部及びその周辺部の不快な刺激感や発
赤を防ぐことが可能になったことを示すものである。
【0045】以下、さらに他の本発明頭髪用化粧料の処
方例を示す。 〔実施例7〕 ローション (配合成分) 配合量(重量%) 95%エタノール 50.0 クアチャララーテ抽出液 2.0 l−メントール 0.5 dl−カンフル 0.5 ピロリドンカルボン酸ナトリウム 5.0 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物 0.5 コハク酸 適 量 香料及び色素 適 量 精製水 残 量
【0046】<製法>95%エタノールに、クアチャラ
ラーテ抽出液、l−メントール,dl−カンフル,硬化
ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物及び香料
を溶解させた(エタノール相)。次いで精製水に、ピロ
リドンカルボン酸ナトリウム,コハク酸及び色素を添加
した後、溶解させて、これを前記エタノール相に添加し
た後,攪拌することにより、透明液状のローションを得
た。
【0047】この本発明頭髪用化粧料に上記試験を行っ
たところ、養毛効果、脱毛防止効果及びふけ,かゆみ防
止効果が顕著に認められた。
【0048】 〔実施例8〕 ローション (配合成分) 配合量(重量%) 95%エタノール 90.0 クアチャララーテ抽出液 5.0 dl−メントール 2.0 1,3−ブチレングリコール 1.0 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(50モル)付加物 0.5 ラウリル硫酸ナトリウム 0.3 乳酸 適 量 乳酸ナトリウム 適 量 香料及び色素 適 量 精製水 残 量
【0049】<製法>95%エタノールに、硬化ヒマシ
油エチレンオキシド(50モル)付加物及び香料を溶解
させ、次いで精製水を添加後、クアチャララーテ抽出
液,dl−メントール,1,3−ブチレングリコール,
ラウリル硫酸ナトリウム,乳酸,乳酸ナトリウム及び色
素を添加して撹拌溶解させて、透明液状のローションを
得た。
【0050】この本発明頭髪用化粧料に上記試験を行っ
たところ、養毛効果、脱毛防止効果及びふけ,かゆみ防
止効果が顕著に認められた。
【0051】 〔実施例9〕 乳液型頭髪用化粧料 (配合成分) 配合量(重量%) (A相) 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(60モル)付加物 2.0 グリセリン 5.0 ジプロピレングリコール 15.0 1,3−ブチレングリコール 3.0 ポリエチレングリコール 2.0 (B相) セチルイソオクタネート 10.0 スクワラン 10.0 ワセリン 2.0 エチルパラベン 2.0 クアチャララーテ抽出液 2.0 l−メントール 0.5 (C相) カルボキシビニルポリマー1%水溶液 30.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.03 精製水 9.35 (D相) 精製水 4.0 (E相) 水酸化カリウム 0.12 精製水 3.0
【0052】<製法>A相とB相をそれぞれ60℃で加
熱溶解し、混合した後、ホモミキサーで処理してゲルを
調製した。このゲルにD相を徐々に添加し、ホモミキサ
ーで分散した。この分散物に、溶解したE相を添加し、
最後に、溶解したE相を添加してホモミキサーで乳化し
て、O/W型乳液型頭髪用化粧料を得た。
【0053】この本発明頭髪用化粧料に上記試験を行っ
たところ、養毛効果、脱毛防止効果及びふけ,かゆみ防
止効果が顕著に認められた。
【0054】
【発明の効果】本発明により、優れた養毛効果、脱毛防
止効果及びふけ,かゆみ防止効果を有し、かつ安全性に
も優れる頭髪用化粧料が提供される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清涼剤として用いられ得る精油成分及び
    クアチャララーテ抽出液を含有する頭皮頭髪用化粧料。
  2. 【請求項2】 清涼剤として用いられ得る精油成分が、
    メントール類及び/又はカンフル類である、請求項1記
    載の頭皮頭髪用化粧料。
JP10170714A 1998-06-02 1998-06-02 頭皮頭髪用化粧料 Withdrawn JPH11349449A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012078018A1 (es) 2010-12-09 2012-06-14 Bioextracto S.A. De C.V. Obtención de extractos estandarizados de la planta conocida como cuachalalate (amphipteryngium adstringens) y sus aplicaciones en el campo de la protección solar
WO2021172088A1 (ja) * 2020-02-25 2021-09-02 株式会社 資生堂 水中油型組成物および化粧料

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