JP2021133719A - 駅務補助システム、駅務補助サーバ、及び、携帯端末装置 - Google Patents

駅務補助システム、駅務補助サーバ、及び、携帯端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駅務員の利便性を向上する。【解決手段】複数の駅の駅務員によって使用される複数の携帯端末装置のうちの少なくとも1つは、旅客の介助に必要な介助情報の入力を受け付けたのに基づいて、駅務補助サーバに前記介助情報を送信し、前記駅務補助サーバは、前記介助情報を受信したのに基づいて、前記複数の携帯端末装置に対して、前記介助情報に対応した介助作業の内容を示す作業情報を一斉送信し、前記複数の携帯端末装置のうちの少なくとも1つは、前記介助作業を承諾する承諾情報の入力を受け付けたのに基づいて、前記駅務補助サーバに前記承諾情報を送信し、前記駅務補助サーバは、前記承諾情報を受信したのに基づいて、他の携帯端末装置に対して、前記介助作業が割り当て済みであることを示す完了情報を一斉送信し、前記承諾情報を受信することなく所定時間が経過したのに基づいて、特定の携帯端末装置に対して前記介助作業を割り当てる割当情報を送信する。【選択図】 図5

Description

本発明の実施形態は、駅務補助システム、駅務補助サーバ、及び、携帯端末装置に関する。
従来、駅務員は、車椅子の旅客や目の不自由な旅客などから介助の要請を受けた場合、乗車予定の列車が停車する他駅の駅務員と電話連絡等を行って、介助を必要とする旅客の乗り降りをサポートしている。このサポート業務は、駅務員にとって負担の大きいものであった。
上記に関連し、駅務員などが利用可能な端末装置を用いて、介助を必要とする旅客に関する情報を共有する技術が知られている。しかしながら、この技術では、駅務員にとっての利便性が十分で無い場合があった。
また、複数の携帯端末から取得する情報に基づいて、各携帯端末を所持する駅務員の位置を推定し、介助業務を行う位置と携帯端末を所持する駅務員の位置とに基づいて、介助業務内容を通知すべき携帯端末を特定し、特定した携帯端末に対して業務内容を送信する技術も知られている。
特開2018−108761号公報 特開2018−149921号公報
本実施形態の目的は、駅務員の利便性を向上することが可能な駅務補助システム、駅務補助サーバ、及び、携帯端末装置を提供することにある。
本実施形態の駅務補助システムは、複数の携帯端末装置と、駅務補助サーバと、を備え、
複数の駅の駅務員によって使用される複数の携帯端末装置のうちの少なくとも1つは、旅客の介助に必要な介助情報の入力を受け付けたのに基づいて、駅務補助サーバに前記介助情報を送信し、
前記駅務補助サーバは、前記介助情報を受信したのに基づいて、前記複数の携帯端末装置に対して、前記介助情報に対応した介助作業の内容を示す作業情報を一斉送信し、
前記複数の携帯端末装置のうちの少なくとも1つは、前記介助作業を承諾する承諾情報の入力を受け付けたのに基づいて、前記駅務補助サーバに前記承諾情報を送信し、
前記駅務補助サーバは、前記承諾情報を受信したのに基づいて、他の携帯端末装置に対して、前記介助作業が割り当て済みであることを示す完了情報を一斉送信し、前記承諾情報を受信することなく所定時間が経過したのに基づいて、特定の携帯端末装置に対して前記介助作業を割り当てる割当情報を送信する。
本実施形態の駅務補助サーバは、
複数の駅の駅務員によって使用される複数の携帯端末装置のうちの少なくとも1つから旅客の介助に必要な介助情報を受信したのに基づいて、前記複数の携帯端末装置に対して前記介助情報に対応した介助作業の内容を示す作業情報を一斉送信し、
前記複数の携帯端末装置のうちの少なくとも1つから前記介助作業を承諾する承諾情報を受信したのに基づいて、他の携帯端末装置に対して前記介助作業が割り当て済みであることを示す完了情報を一斉送信し、
前記承諾情報を受信することなく所定時間が経過したのに基づいて、特定の携帯端末装置に対して前記介助作業を割り当てる割当情報を送信する。
本実施形態の携帯端末装置は、
介助が必要な旅客の旅客情報、及び、行先の音声入力を受け付ける音声入力部と、
前記音声入力部によって入力された前記旅客情報及び前記行先を表示する表示部と、
前記表示部の画面へのタッチ入力を受け付け、表示内容の修正及び確定を受け付けるタッチ入力部と、
前記表示部に表示された内容が確定されたのに基づいて、前記旅客情報及び前記行先を含む介助情報を駅務補助サーバに送信する通信部と、
を備えている。
本実施形態の携帯端末装置は、
駅務補助サーバから、介助が必要な旅客の旅客情報、行先、及び、乗車予定の列車情報を含む作業情報を受信する通信部と、
旅客の乗車位置の音声入力を受け付ける音声入力部と、
前記通信部によって受信した前記作業情報に対応した介助作業の内容を表示するとともに、前記音声入力部によって入力された乗車位置を表示する表示部と、
前記表示部の画面へのタッチ入力を受け付け、表示内容の修正及び確定を受け付けるタッチ入力部と、
を備えている。
図1は、本実施形態における駅務補助システム1の構成の一例を示す図である。 図2は、図1に示した駅務補助サーバ100の構成の一例を示す図である。 図3は、図1に示した携帯端末装置200Aの構成の一例を示す図である。 図4は、本実施形態における駅務補助システム1の適用例を説明するための図である。 図5は、本実施形態における駅務補助システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。 図6は、駅務補助サーバ100からの作業情報を受信した際の表示部206における画面の一例を示す図である。 図7は、駅務補助サーバ100からの完了情報を受信した際の表示部206における画面の一例を示す図である。 図8は、駅務補助サーバ100から更新された作業情報を受信した際の表示部206における画面の一例を示す図である。 図9は、駅務補助サーバ100による処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図10は、携帯端末装置200A1による処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図11は、携帯端末装置200A2による処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図12は、携帯端末装置200を利用した入力処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図13は、修正が要求された際の画面の一例を示す図である。 図14は、修正候補が所定数以上の場合の入力処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、本実施形態における駅務補助システム1の構成の一例を示す図である。本実施形態における駅務補助システム1は、例えば、駅務補助サーバ100と、複数の携帯端末装置200(図中の200A、200B、200C、200D)と、を備えている。これらの装置は、ネットワークを介して通信を行う。ネットワークは、例えば、図示しない無線基地局により仲介されるセルラー網やWi−Fi網、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、専用回線、プロバイダ、インターネット等のうち一部または全部を含む。
駅務補助サーバ100は、例えば、所定のアプリケーションプログラムが起動された携帯端末装置200と通信を行って、各種情報の受け渡しを行う。また、駅務補助サーバ100は、ウェブサイトを提供するウェブサーバ装置であってよい。
携帯端末装置200は、例えば、各駅の駅務員によって使用される装置である。例えば、携帯端末装置200Aは、駅務員が着用可能な端末装置であり、一例では、腕時計式のウェアラブル端末装置である。このような携帯端末装置200Aは、固有の識別コードを有するSIMカードを内蔵し、単独で駅務補助サーバ100と通信を行うことが可能な装置である。携帯端末装置200Bは、駅務員が携行可能なスマートフォンであり、単独で駅務補助サーバ100と通信を行うことが可能な装置である。携帯端末200Cは、ウェアラブル端末装置であり、SIMカードを内蔵せず、Wi−Fi網を介して携帯端末装置200Bと通信を行うことが可能な装置である。携帯端末装置200Dは、駅務員が携行可能なタブレット端末装置であり、単独で駅務補助サーバ100と通信を行うことが可能な装置である。なお、本実施形態の駅務補助システム1は、駅務補助サーバ100と通信可能な他の装置として、例えば、駅構内に設置された据え置き型のコンピュータを備えていてもよい。
以下、本実施形態における駅務補助システム1の各装置の構成について説明する。
[駅務補助サーバの構成]
図2は、図1に示した駅務補助サーバ100の構成の一例を示す図である。駅務補助サーバ100は、例えば、通信部102と、制御部110と、記憶部120と、を備えている。
通信部102は、例えば、上述したネットワークを介して、各駅の携帯端末装置200などと通信を行う。通信部102は、これらの装置との通信により取得した情報を記憶部120に記憶させる。
制御部110は、例えば、決定部112と、情報生成部113と、通信制御部114と、を備えている。これらの構成要素の一部または全部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが記憶部120に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部110の構成要素の一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
記憶部120は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SDカード、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、レジスタ等によって実現される。記憶部120は、制御部110のプロセッサが実行するプログラムを格納する他、ダイヤ情報DGや運行エリア情報OA、駅構内情報SY等を記憶する。ダイヤ情報DGは、各駅の列車の運行計画(スケジュール)を表す情報である。運行エリア情報OAは、例えば、各路線に含まれる駅や、その路線を走行する列車の車両編成数、各車両の乗降車位置(ドア位置)などを特定可能な情報を含む。駅構内情報SYは、例えば、各駅において、階段、エスカレータ、エレベータ、改札口、または連絡通路などの位置を特定可能な情報を含む。
決定部112は、通信部102により乗車区間情報が受信されると、この乗車区間情報を参照して、列車の利用計画を決定する。列車の利用計画とは、例えば、発駅から着駅までの乗車区間において運行される列車のうち、どの列車に乗車し、さらにどの駅で降車するのかを定めた計画である。また、発駅から着駅までの乗車区間において、複数の路線を経由する必要がある場合(或いは複数の路線を経由することが可能な場合)、列車の利用計画は、路線ごとに、どの列車に乗車してからどの駅で降車するのかを定めた計画であってもよい。
情報生成部113は、通信部102により携帯端末装置200からの介助情報が受信されると、この介助情報に対応した介助作業の内容を示す作業情報を生成する。介助情報とは、車椅子を使用する旅客や白杖を使用する旅客などの介助が必要な旅客(以下、要介助者と称する場合がある)が列車を利用する場合に、駅務員が要介助者を介助するのに必要な各種情報である。
また、情報生成部113は、通信部102により携帯端末装置200からの承諾情報が受信されると、介助作業が割り当て済みであることを示す完了情報を生成する。承諾情報とは、複数の携帯端末装置200に作業情報が送信された後に、少なくとも1つの携帯端末装置200から介助作業の割り当てを承諾することを示す情報である。
また、情報生成部113は、タイマーを内蔵し、通信部102により携帯端末装置200からの承諾情報が受信されることなく所定時間が経過すると、特定の携帯端末装置200に対して介助作業を割り当てるための割当情報を生成する。
通信制御部114は、通信部102を制御して、各駅の携帯端末装置200との間で、種々の情報を送受信する。例えば、通信制御部114は、通信部102により受信された情報を中継して携帯端末装置200に送信する。また、通信制御部114は、決定部112により決定された列車の利用計画を示す情報や、情報生成部113によって生成された各種情報(作業情報、完了情報、割当情報など)を、携帯端末装置200に送信する。
[端末装置の構成]
図3は、図1に示した携帯端末装置200Aの構成の一例を示す図である。なお、ここでは、携帯端末装置200Aについて説明するが、他の携帯端末装置200B、200C、200Dも同様に構成されていてもよい。
携帯端末装置200Aは、例えば、通信部202と、音声入力部203と、列車選定部204と、表示部206と、タッチ入力部207と、制御部210と、記憶部220と、を備えている。
通信部202は、例えば、上述したネットワークを介して、駅務補助サーバ100と通信を行う。通信部202は、駅務補助サーバ100との通信により取得した情報を記憶部220に記憶させる。
音声入力部203は、駅務員などから音声による情報の入力を受け付ける。音声入力部203は、マイク2031と、マイク2031から入力された音声を認識する音声認識部2032と、を備えている。音声入力部203は、例えば、駅務員の音声により介助が必要な要介助者の旅客情報、要介助者の行先、乗車希望の列車情報、要介助者の乗車位置などの音声入力を受け付ける。
列車選定部204は、時計を内蔵し、音声入力部203によって入力された行先と時計の現在時刻に基づいて、乗車可能な列車情報の候補を選定する。
表示部206は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示装置である。表示部206は、制御部210による制御を受けて、各種画像(画面)を表示する。例えば、表示部206は、音声入力部203によって音声入力された旅客情報、行先、列車情報、乗車位置などの各種情報の音声認識結果を表示する。また、表示部206は、列車選定部204によって選定された列車情報の少なくとも1つの候補を表示する。また、表示部206は、駅務補助サーバ100から送信された作業情報が通信部202により受信されると、作業情報に対応した介助情報の内容を表示する。
タッチ入力部207は、駅務員などからタッチ入力を受け付ける。例えば、タッチ入力部207は、表示部206と一体的に構成されたタッチパネルである。タッチ入力部207は、表示部206の画面へのタッチ入力を受け付け、表示内容の修正や、表示内容の確定の入力や、承諾情報の入力などを受け付ける。
制御部210は、CPU等のプロセッサが記憶部220に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部210は、LSIやASIC、FPGA等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
例えば、制御部210は、通信部202により受信された各種情報に基づいて、表示部206に画面を表示させる。
記憶部220は、例えば、ROM、フラッシュメモリ、HDD、SDカード、MRAM、RAM、レジスタ等によって実現される。制御部210は、制御部210のプロセッサが実行するプログラムを格納する他、ダイヤ情報DGや運行エリア情報OA、駅構内情報SY等を記憶する。これらの情報は、例えば、アプリケーションプログラムのインストール時に予め駅務補助サーバ100からダウンロードされてもよい。また、これらの情報は、予めインストールされたアプリケーションプログラムを実行する制御部210が通信部202を制御して駅務補助サーバ100と通信することによって、駅務補助サーバ100からダウンロードされてもよい。また、これらの情報は、制御部210が通信部202を制御して駅務補助サーバ100と通信することによって、駅務補助サーバ100において必要な情報が抽出されて携帯端末装置200Aに送信されるものであってもよい。
また、携帯端末装置200Aは、音声を出力するスピーカ(不図示)や、各種入力操作を受け付けるボタンを備えてもよい。
[適用例]
図4は、本実施形態における駅務補助システム1の適用例を説明するための図である。ここに示す適用例では、X駅は、要介助者が鉄道の利用を開始する乗車駅(発駅)であり、Y駅は、目的地の降車駅(着駅)である。
X駅の改札口で要介助者をサポートする駅務員は、携帯端末装置(ウェアラブル端末装置)200A1を着用し、X駅のホーム上で要介助者をサポートする複数の駅務員は、それぞれ携帯端末装置(ウェアラブル端末装置)200A2、200A3を着用しているものとする。なお、駅務員は、必要に応じて、携帯端末装置(スマートフォン)200Bや携帯端末装置(タブレット端末装置)200Dを携行していてもよい。
Y駅で要介助者をサポートする駅務員は、それぞれ携帯端末装置200を携行しているものとする。なお、Y駅で携行される携帯端末装置200は、上記の携帯端末装置200A、200B、200C、200Dのいずれかである。
これらの携帯端末装置200A1乃至200A3、及び、携帯端末装置200は、駅務補助サーバ100と通信を行うことができる。
図5は、本実施形態における駅務補助システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。本シーケンスでは、X駅における携帯端末装置200A1乃至200A3と、駅務補助サーバ100との間の処理について例示する。
例えば、発駅であるX駅の駅務員に対して、要介助者が介助を要望した場合、駅務員は、携帯端末装置200A1を操作する。すなわち、携帯端末装置200A1は、要介助者の介助に必要な介助情報の入力を受け付ける(ステップST1)。介助情報としては、要介助者の旅客情報及び行先が含まれる。旅客情報としては、車いすの有無および車いすの種類(電動・手動)、白杖の有無、介助される付添い人(同行人)の有無などの情報が含まれる。行先は、X駅が要介助者の発駅である場合、着駅に相当し、図4に示した例ではY駅である。また、介助情報としては、携帯端末装置200A1において選定された列車情報などが含まれる。列車情報は、要介助者の行先によって特定される乗車区間や現在時刻等に基づいて選定されたものである。なお、介助情報として、要介助者から聞き取った乗車希望列車(列車名・出発時刻)、指定席の有無、指定車両の希望の有無など、その他の要望等の情報が含まれてもよい。
その後、携帯端末装置200A1は、入力された介助情報を駅務補助サーバ100に送信する(ステップST2)。
駅務補助サーバ100は、携帯端末装置200A1から介助情報を受信すると、介助情報に対応した介助作業の内容を示す作業情報を生成する(ステップST3)。そして、駅務補助サーバ100は、要介助者の行先によって特定される乗車区間に基づいて、要介助者が降車する着駅(Y駅)を特定し、また、必要に応じて要介助者が別の列車に乗り換える乗換駅を特定し、着駅及び乗換駅の携帯端末装置に対して、要介助者の作業情報とともに要介助者が降車することを報知する旨の情報を送信する(ステップST4)。
その後、駅務補助サーバ100は、複数の携帯端末装置200A1乃至200A3に対して、作業情報を一斉送信する(ステップST5)。この場合、駅務補助サーバ100は、主に、ホーム上の駅務員が着用する携帯端末装置200A2及び200A3に作業情報を送信するが、改札口付近の駅務員が着用する携帯端末装置200A1にも作業情報を送信してもよい。
携帯端末装置200A1乃至200A3は、駅務補助サーバ100からの作業情報を受信すると、表示部206に介助作業の内容を表示する。その後、介助作業の内容を確認した駅務員の少なくとも一人が介助作業の担当を承諾する場合、この駅務員は、着用している携帯端末装置を操作する。図示した例では、携帯端末装置200A2は、介助作業を承諾する承諾情報の入力を受け付ける(ステップST6)。作業情報を受信した携帯端末装置200A1乃至200A3において、介助作業の内容を表示する画面の一例については図6において後述する。
その後、携帯端末装置200A2は、入力された承諾情報を駅務補助サーバ100に送信する(ステップST7)。
駅務補助サーバ100は、携帯端末装置200A2から承諾情報を受信すると、介助作業が割り当て済みであることを示す完了情報を生成する(ステップST8)。
その後、駅務補助サーバ100は、複数の携帯端末装置200A1及び200A3に対して、完了情報を一斉送信する(ステップST9)。完了情報を受信した携帯端末装置200A1及び200A3における画面の一例については図7において後述する。
一方、駅務補助サーバ100は、いずれの携帯端末装置200A1乃至200A3からも承諾情報を受信することなく所定時間が経過すると、特定の携帯端末装置に対して、介助作業を割り当てる割当情報を生成する(ステップST10)。その後、駅務補助サーバ100は、生成した割当情報を携帯端末装置に送信する(ステップST11)。図示した例では、駅務補助サーバ100は、携帯端末装置200A3に対して、割当情報を送信する。
携帯端末装置200A3は、駅務補助サーバ100からの割当情報を受信すると、表示部206に介助作業が割り当てられたことを示す画面を表示する。その後、介助作業の内容を確認した駅務員が介助作業の担当を承諾する場合、この駅務員は、着用している携帯端末装置200A3を操作する。携帯端末装置200A3は、介助作業を承諾する承諾情報の入力を受け付ける(ステップST12)。
その後、携帯端末装置200A3は、入力された承諾情報を駅務補助サーバ100に送信する(ステップST13)。
駅務補助サーバ100は、携帯端末装置200A3から承諾情報を受信すると、介助作業が割り当て済みであることを示す完了情報を生成する(ステップST14)。
その後、駅務補助サーバ100は、複数の携帯端末装置200A1及び200A2に対して、完了情報を一斉送信する(ステップST15)。
その後、介助作業を担当する駅務員は、携帯端末装置を操作して、要介助者が列車に乗車する乗車位置を入力する。ここでは、承諾情報を送信した携帯端末装置200A2による乗車位置の入力について説明する。すなわち、携帯端末装置200A2は、要介助者が列車に乗車する乗車位置の入力を受け付ける(ステップST16)。より具体的には、乗車位置には、列車の車両番号と、この車両の扉番号とが含まれる。車両番号とは、列車を編成する複数の車両にそれぞれ割り振られた番号である。扉番号とは、1つの車両に設けられた複数の扉にそれぞれ割り振られた番号である。
その後、携帯端末装置200A2は、入力された乗車位置を駅務補助サーバ100に送信する(ステップST17)。
駅務補助サーバ100は、携帯端末装置200A2から乗車位置を受信すると、この乗車位置を反映した作業情報を更新する(ステップST18)。そして、駅務補助サーバ100は、着駅及び乗換駅の携帯端末装置に対して、要介助者の乗車位置と同じ降車位置を反映した情報を送信する(ステップST19)。
その後、駅務補助サーバ100は、携帯端末装置200A2に対して、更新した作業情報を送信する(ステップST20)。
携帯端末装置200A1乃至200A3は、駅務補助サーバ100から更新された作業情報を受信すると、表示部206に最新の介助作業の内容を表示する。作業情報を受信した携帯端末装置200A2において、最新の介助作業の内容を表示する画面の一例については図8において後述する。
図6は、駅務補助サーバ100からの作業情報を受信した際の表示部206における画面の一例を示す図である。携帯端末装置200Aは、作業情報を受信したのに基づいて介助作業の内容を表示部206の画面に表示する。表示部206の各領域には、介助作業の内容等が表示される。
例えば、領域A1には現在時刻が表示される。領域A2には識別番号である作業IDが表示される。領域A3には要介助者の同行人数が表示される。領域A4には介助作業の承諾者の有無が表示される。例えば、承諾者が存在しない状態では領域A4には『未』が表示され、承諾者が存在する状態では領域A4には『OK』が表示される。また、特定の駅務員に対して介助作業が割り当てられた場合にこの作業員が承諾できない状態では領域A4には『NG』が表示される。
領域A5には介助種別が表示される。例えば、要介助者の乗車時の介助作業である場合には領域A5には『乗』が表示され、要介助者の降車時の介助作業である場合には領域A5には『降』が表示される。領域A6には旅客情報が表示される。領域A7には要介助者の行先(ここでは『Y駅』)が表示される。
領域A8には、乗車希望の列車が特定されている場合、あるいは、列車情報が選定された場合に、対応する列車情報が表示される。列車情報には、列車が入線するホームの番号、列車の運転区分(通勤快速、快速、各駅停車、特急、急行、準急など)、列車番号などが含まれる。領域A9には、領域A8に表示した列車情報の列車が到着するまでの時間が表示される。領域A10には担当者名(携帯端末装置200Aを着用する駅務員)が表示される。
領域A11には、表示された介助作業を承諾するか否かの入力を受け付ける承諾ボタンが表示される。携帯端末装置200Aは、音声入力部203により承諾の音声入力を受け付けてもよいし、タッチ入力部207による承諾ボタンのタッチ入力により承諾の入力を受け付けてもよい。
図7は、駅務補助サーバ100からの完了情報を受信した際の表示部206における画面の一例を示す図である。図6に示したような画面を表示していた携帯端末装置200Aは、完了情報を受信したのに基づいて表示していた画面の少なくとも一部を変更する。図示した例では、承諾者(携帯端末装置200A2)が存在するため、領域A4には『OK』が表示される。また、領域A11の承諾ボタンは、消去される。その他の領域の表示内容は、図6と同様である。また、完了情報を受信した携帯端末装置200Aでは、所定時間が経過した後、画面が消去されてもよい。
図8は、駅務補助サーバ100から更新された作業情報を受信した際の表示部206における画面の一例を示す図である。携帯端末装置200Aは、更新された作業情報を受信したのに基づいて、最新の介助作業の内容を表示部206の画面に表示する。図示した例では、領域A12には、乗車位置が表示される。より具体的には、『10/10両』との表示は、列車が10両編成であり、要介助者が乗車する車両番号が10両目であることを示している。『4/4扉』との表示は、1つの車両に設けられた扉が4つあり、要介助者が乗車する扉番号が4番目であることを示している。その他の領域の表示内容は、図7と同様である。
次に、図5に示したシーケンスにおける各装置の処理の流れについて説明する。
[駅務補助サーバ100]
図9は、駅務補助サーバ100による処理の流れの一例を示すフローチャートである。すなわち、駅務補助サーバ100の制御部110は、駅務補助サーバ100と通信可能な複数の携帯端末装置200のうちの少なくとも1つから介助情報を受信したか否かを判断する(ステップST31)。制御部110は、通信部102を介して介助情報を受信したのに基づいて(ステップST31、Yes)、情報生成部113において、介助情報に対応した作業情報を生成する(ステップST32)。そして、通信制御部114は、生成した作業情報を複数の携帯端末装置200に対して一斉送信する(ステップST33)。
その後、制御部110は、複数の携帯端末装置200のうちの少なくとも1つから承諾情報を受信したか否かを判断する(ステップST34)。制御部110は、通信部102を介して承諾情報を受信したのに基づいて(ステップST34、Yes)、情報生成部113において、介助作業が割り当て済みであることを示す完了情報を生成する(ステップST35)。そして、通信制御部114は、生成した完了情報を他の携帯端末装置200に対して一斉送信する(ステップST36)。
一方、制御部110は、いずれの携帯端末装置200からも承諾情報を受信しなかった場合に(ステップST34、No)、情報生成部113においてタイマーを作動させ、承諾情報を受信することなく経過した時間を計測する(ステップST37)。そして、制御部110は、情報生成部113において、所定時間が経過したのに基づいて(ステップST37、Yes)、特定の携帯端末装置200に対して介助作業を割り当てるための割当情報を生成する(ステップST38)。そして、通信制御部114は、生成した割当情報を特定の携帯端末装置200に対して送信する(ステップST39)。なお、所定時間が経過する以前(ステップST37、No)、及び、割当情報を送信した後には、再びステップST34に戻る。
制御部110は、ステップST34において承諾情報を受信したと判断した際に、この承諾情報を送信してきたのと同一の携帯端末装置200から、乗車位置を受信したか否かを判断する(ステップST40)。制御部110は、通信部102を介して乗車位置を受信したのに基づいて(ステップST40、Yes)、情報生成部113において、乗車位置を反映した作業情報を更新する(ステップST41)。そして、通信制御部114は、承諾情報を送信した携帯端末装置200に対して、更新した作業情報を送信し(ステップST42)、一連の処理を終了する。
なお、上記の一連の処理において、作業情報、完了情報、及び、更新した作業情報が送信される携帯端末装置200としては、着駅及び乗換駅の携帯端末装置200が含まれてもよい。
[携帯端末装置200A1(改札口)]
図10は、携帯端末装置200A1による処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施形態においては、携帯端末装置200A1による旅客情報等の各種情報の入力は、音声入力を優先とし、情報を確定する場合、あるいは、情報の修正を必要とする場合に、音声入力の他にタッチ入力を受け付けるものである。駅務員は、要介助者から聞き取った情報等を基に、ウェアラブル端末装置である携帯端末装置200A1を利用して、音声により各種情報を入力することができる。
まず、制御部210は、入力開始の要求を受け付けたか否かを判断する(ステップST51)。このような入力開始の要求は、音声入力部203によって受け付けてもよいし、タッチ入力部207によって受け付けてもよい。制御部210は、入力開始の要求を受け付けたのに基づいて(ステップST51、Yes)、表示部206に入力開始画面を表示するとともに、音声入力部203により、旅客情報及び行先の音声入力を受け付ける(ステップST52)。音声入力部203は、マイク2031を通じて音声入力を受け付けた場合に(ステップST52、Yes)、音声認識部2032により音声認識を行う(ステップST53)。
列車選定部204は、内蔵した時計の現在時刻と、音声入力部203によって入力された行先とに基づいて、ダイヤ情報DGなどを参照し、乗車可能な列車情報の候補を選定する(ステップST54)。
制御部210は、音声認識された旅客情報及び行先に加えて、選定された列車情報の候補を表示部206に表示する(ステップST55)。その後、制御部210は、表示部206に表示された表示内容の確定入力を受け付ける(ステップST56)。駅務員は、音声認識された旅客情報及び行先が正しいか誤りがあるか、選定された列車情報の候補が所望のものであるか否か、などを表示部206で確認することができる。駅務員は、音声入力部203による音声入力またはタッチ入力部207による画面へのタッチ入力により、確定入力を行うことができる。また、駅務員は、列車情報の候補が複数表示された場合に、音声入力またはタッチ入力により、いずれかの所望の列車情報の確定入力を行うことができる。制御部210は、確定入力を受け付けたのに基づいて(ステップST56、Yes)、表示部206に表示した旅客情報、行先、及び、列車情報を確定し、通信部202により、これらの情報を含む介助情報を駅務補助サーバ100に送信する(ステップST57)。
また、駅務員は、音声認識された情報等の修正が必要と判断した場合に、タッチ入力により、修正入力を行うことができる。制御部210は、表示内容の修正を要求する画面へのタッチ入力を受け付ける(ステップST58)。すなわち、制御部210は、確定入力を受け付けることなく(ステップST56、No)、修正を要求するタッチ入力を受け付けたのに基づいて(ステップST58、Yes)、修正候補を表示部206に表示する(ステップST59)。その後、制御部210は、修正候補の選択入力を受け付ける(ステップST60)。制御部210は、タッチ入力部207による選択入力を受け付けたのに基づいて(ステップST60、Yes)、ステップST56に戻る。なお、修正の一例については後述する。
これにより、一連の処理を終了する。
[携帯端末装置200A2(ホーム)]
図11は、携帯端末装置200A2による処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施形態においては、携帯端末装置200A2による旅客の乗車位置等の各種情報の入力は、音声入力を優先とし、情報を確定する場合、あるいは、情報の修正を必要とする場合に、音声入力の他にタッチ入力を受け付けるものである。
まず、制御部210は、駅務補助サーバ100から作業情報を受信したか否かを判断する(ステップST71)。制御部210は、通信部202を介して作業情報を受信したのに基づいて(ステップST71、Yes)、旅客情報、行先、及び、乗車予定の列車情報を含む介助作業の内容を表示部206に表示する(ステップST72)。駅務員は、介助作業の内容を表示部206で確認することができる。
その後、制御部210は、承諾情報の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップST73)。このような承諾情報の入力は、音声入力部203によって受け付けてもよいし、タッチ入力部207によって受け付けてもよい。制御部210は、承諾情報の入力を受け付けたのに基づいて(ステップST73、Yes)、通信部202により、承諾情報を駅務補助サーバ100に送信する(ステップST74)。
その後、制御部210は、承諾情報を送信したのに基づいて、表示部206に乗車位置の入力開始画面を表示するとともに、音声入力部203により、乗車位置の音声入力を受け付ける(ステップST75)。音声入力部203は、マイク2031を通じて音声入力を受け付けた場合に(ステップST75、Yes)、音声認識部2032により音声認識を行う(ステップST76)。そして、制御部210は、音声認識された乗車位置を表示部206に表示する(ステップST77)。
その後、制御部210は、表示部206に表示された表示内容の確定入力を受け付ける(ステップST78)。駅務員は、音声認識された乗車位置が正しいか誤りがあるか、を表示部206で確認することができる。駅務員は、音声入力部203による音声入力またはタッチ入力部207による画面へのタッチ入力により、確定入力を行うことができる。制御部210は、確定入力を受け付けたのに基づいて(ステップST78、Yes)、表示部206に表示した乗車位置を確定し、通信部202により、乗車位置を駅務補助サーバ100に送信する(ステップST79)。
また、駅務員は、音声認識された乗車位置の修正が必要と判断した場合に、タッチ入力により、修正入力を行うことができる。制御部210は、表示内容の修正を要求する画面へのタッチ入力を受け付ける(ステップST80)。すなわち、制御部210は、確定入力を受け付けることなく(ステップST78、No)、乗車位置の修正を要求するタッチ入力を受け付けたのに基づいて(ステップST80、Yes)、修正候補を表示部206に表示する(ステップST81)。その後、制御部210は、修正候補の選択入力を受け付ける(ステップST82)。制御部210は、タッチ入力部207による選択入力を受け付けたのに基づいて(ステップST82、Yes)、ステップST78に戻る。なお、修正の一例については後述する。
これにより、一連の処理を終了する。
なお、携帯端末装置200A2では、携帯端末装置200A1によって確定した行先や列車情報の修正を受け付けることができる。
[入力処理フロー]
図12は、携帯端末装置200を利用した入力処理の流れの一例を示すフローチャートである。携帯端末装置200を利用して各種情報を入力する場合、携帯端末装置200は、まず、入力項目の音声入力を受け付け、続いて、入力項目における入力内容の音声入力を受け付ける。そして、情報を確定する場合、あるいは、情報の修正を必要とする場合には、携帯端末装置200は、音声入力の他にタッチ入力を受け付ける。
すなわち、制御部210は、音声入力部203により、入力項目の音声入力を受け付ける(ステップST91)。ステップST91において受け付ける入力項目としては、作業種別(乗車または降車)、旅客情報(手動車椅子を使用する要介助者、電動車椅子を使用する要介助者、白杖を使用する要介助者、など)、同行人数、行先、列車情報、乗車位置(列車の車両番号、車両の扉番号)などが挙げられる。
音声入力部203は、マイク2031を通じて入力項目の音声入力を受け付けた場合に(ステップST91、Yes)、音声認識部2032により音声認識を行う(ステップST92)。そして、制御部210は、音声認識された入力項目に対応する入力画面を表示部206に表示する(ステップST93)。
続いて、制御部210は、音声入力部203により、入力内容の音声入力を受け付ける(ステップST94)。音声入力部203は、マイク2031を通じて入力内容の音声入力を受け付けた場合に(ステップST94、Yes)、音声認識部2032により音声認識を行う(ステップST95)。そして、制御部210は、音声認識された入力内容を表示部206に表示する(ステップST96)。
その後、制御部210は、表示部206に表示された入力内容の確定入力を受け付ける(ステップST97)。制御部210は、タッチ入力部207による画面へのタッチ入力により、確定入力を受け付けたのに基づいて(ステップST97、Yes)、音声入力部203またはタッチ入力部207により、入力終了要求を受け付ける(ステップST98)。制御部210は、入力終了要求を受け付けたのに基づいて(ステップST98、Yes)、一連の処理を終了する。また、制御部210は、入力終了要求を受け付けなかった場合に(ステップST98、No)、再びステップST91に戻り、引き続き、音声入力部203により、他の入力項目の音声入力を受け付ける。
一方で、制御部210は、入力内容の修正を要求する画面へのタッチ入力を受け付ける(ステップST99)。すなわち、制御部210は、確定入力を受け付けることなく(ステップST97、No)、入力内容の修正を要求するタッチ入力を受け付けたのに基づいて(ステップST99、Yes)、修正候補を表示部206に表示する(ステップST100)。その後、制御部210は、修正候補の選択入力を受け付ける(ステップST101)。制御部210は、タッチ入力部207による選択入力を受け付けたのに基づいて(ステップST101、Yes)、ステップST97に戻る。
図13は、修正が要求された際の画面の一例を示す図である。ここでは、入力項目が車両番号である場合に、入力内容の修正が要求された際に表示部206に表示される画面の一例を示している。ウェアラブル端末装置における表示部206の画面サイズは、タブレット端末装置やスマートフォンなどの表示部と比較して小さい。このため、ウェアラブル端末装置に表示可能な修正候補は、2〜5個程度である。図示した例では、修正候補である数字がドラムロール式で表示されている。タッチ入力部207は、表示部206と一体的に構成されており、画面をスクロールすることで所望の数字を選択することができる。なお、修正候補の表示形式は、図示した例に限らない。
図14は、修正候補が所定数以上の場合の入力処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここで説明する入力処理の流れは、ウェアラブル端末装置において図12を参照して説明した入力処理を行っている途中で、修正候補が所定数以上の場合に、その処理を他の携帯端末装置に引き継いで行いものである。他の携帯端末装置としては、例えばスマートフォンであるが、タブレット端末装置などであってもよい。図示したウェアラブル端末装置とスマートフォンとは、同一の駅務員が携行し、互いに通信可能な状態に維持されているものとする。
すなわち、ステップST99において、制御部210は、入力内容の修正を要求する画面へのタッチ入力を受け付けたのに基づいて(ステップST99、Yes)、修正候補を検索する(ステップST110)。そして、制御部210は、修正候補が所定数未満であるか否かを判断する(ステップST111)。制御部210は、修正候補が所定数未満であると判断した場合に(ステップST111、Yes)、修正候補を表示部206に表示する(ステップST112)。その後、制御部210は、修正候補の選択入力を受け付ける(ステップST113)。制御部210は、タッチ入力部207による選択入力を受け付けたのに基づいて(ステップST113、Yes)、ステップST97に戻る。
一方、制御部210は、修正候補が所定数以上であると判断した場合には(ステップST111、No)、それら複数の修正候補をスマートフォンに送信する(ステップST114)。
スマートフォン側では、修正候補を受信したのに基づいて(ステップST115、Yes)、表示部に修正候補の一覧を表示し(ステップST116)、修正候補の選択入力を受け付ける(ステップST117)。そして、選択入力を受け付けたのに基づいて(ステップST117、Yes)、選択された候補をウェアラブル端末装置に送信し(ステップST118)、ステップST97に戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、駅の改札口付近の駅務員が要介助者を介助するための情報を携帯端末装置で入力することにより、該当する駅のホーム上の駅務員に要介助者に関する情報を迅速に提供することができる。また、ホーム上の駅務員は、要介助者に関する情報を携帯端末装置で確認することができ、また、当該要介助者の介助を担当する旨の情報を携帯端末装置で送信することができる。また、ホーム上の駅務員に対して介助を要請しているにもかかわらず、所定時間が経過しても応答がない場合には、特定の携帯端末装置に介助が割り当てられた旨の情報を送信し、特定の駅務員に介助を要請することができる。さらには、ホーム上の駅務員は、追加の情報を携帯端末装置で入力したり、提供された情報の少なくとも一部を修正したりすることができる。
また、本実施形態に適用される携帯端末装置は、駅務員が着用可能な端末装置(ウェアラブル端末装置)である。このようなウェアラブル端末装置においては、画面が小さく、多くの情報の表示が困難であり、また、多くのボタン表示も困難である。このため、本実施形態においては、ウェアラブル端末装置における情報の入力は、音声入力を優先とし、情報を確定する場合、あるいは、情報の修正を必要とする場合などに、音声入力の他にタッチ入力を受け付けることができる。このため、小さい画面を見ながら表示された複数のボタン等を操作する場合と比較して、入力操作が簡素化され、しかも、迅速な情報の入力が可能となる。
また、ウェアラブル端末装置は、駅務員の腕などに着用されるため、駅務員の両手が空き、介助作業をスムースに行うことができる。
したがって、駅務員の利便性を向上することが可能となる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…駅務補助システム 100…駅務補助サーバ 200…携帯端末装置
202…通信部 203…音声入力部 204…列車選定部 206…表示部
207…タッチ入力部 210…制御部

Claims (13)

  1. 複数の駅の駅務員によって使用される複数の携帯端末装置のうちの少なくとも1つは、旅客の介助に必要な介助情報の入力を受け付けたのに基づいて、駅務補助サーバに前記介助情報を送信し、
    前記駅務補助サーバは、前記介助情報を受信したのに基づいて、前記複数の携帯端末装置に対して、前記介助情報に対応した介助作業の内容を示す作業情報を一斉送信し、
    前記複数の携帯端末装置のうちの少なくとも1つは、前記介助作業を承諾する承諾情報の入力を受け付けたのに基づいて、前記駅務補助サーバに前記承諾情報を送信し、
    前記駅務補助サーバは、前記承諾情報を受信したのに基づいて、他の携帯端末装置に対して、前記介助作業が割り当て済みであることを示す完了情報を一斉送信し、前記承諾情報を受信することなく所定時間が経過したのに基づいて、特定の携帯端末装置に対して前記介助作業を割り当てる割当情報を送信する、駅務補助システム。
  2. 前記複数の携帯端末装置のうちの少なくとも1つは、音声により前記介助情報の入力を受け付け、入力された音声を認識し、認識結果を画面に表示し、前記画面へのタッチ入力により前記認識結果の修正及び確定を受け付ける、請求項1に記載の駅務補助システム。
  3. 前記承諾情報を送信した前記携帯端末装置は、旅客の乗車位置の入力を受け付けたのに基づいて、前記駅務補助サーバに前記乗車位置を送信し、
    前記駅務補助サーバは、前記乗車位置を受信したのに基づいて、前記承諾情報を送信した前記携帯端末装置に対して、前記乗車位置を含む更新した作業情報を送信する、請求項1または2に記載の駅務補助システム。
  4. 前記承諾情報を送信した前記携帯端末装置は、音声により前記乗車位置の入力を受け付け、入力された音声を認識し、認識結果を画面に表示し、前記画面へのタッチ入力により前記認識結果の修正及び確定を受け付ける、請求項3に記載の駅務補助システム。
  5. 前記複数の携帯端末装置は、腕時計式のウェアラブル端末装置である、請求項1に記載の駅務補助システム。
  6. 複数の駅の駅務員によって使用される複数の携帯端末装置のうちの少なくとも1つから旅客の介助に必要な介助情報を受信したのに基づいて、前記複数の携帯端末装置に対して前記介助情報に対応した介助作業の内容を示す作業情報を一斉送信し、
    前記複数の携帯端末装置のうちの少なくとも1つから前記介助作業を承諾する承諾情報を受信したのに基づいて、他の携帯端末装置に対して前記介助作業が割り当て済みであることを示す完了情報を一斉送信し、
    前記承諾情報を受信することなく所定時間が経過したのに基づいて、特定の携帯端末装置に対して前記介助作業を割り当てる割当情報を送信する、駅務補助サーバ。
  7. 前記承諾情報を送信してきたのと同一の前記携帯端末装置から、旅客の乗車位置を受信したのに基づいて、前記承諾情報を送信した前記携帯端末装置に対して、前記乗車位置を含む更新した作業情報を送信する、請求項6に記載の駅務補助サーバ。
  8. 介助が必要な旅客の旅客情報、及び、行先の音声入力を受け付ける音声入力部と、
    前記音声入力部によって入力された前記旅客情報及び前記行先を表示する表示部と、
    前記表示部の画面へのタッチ入力を受け付け、表示内容の修正及び確定を受け付けるタッチ入力部と、
    前記表示部に表示された内容が確定されたのに基づいて、前記旅客情報及び前記行先を含む介助情報を駅務補助サーバに送信する通信部と、
    を備えた携帯端末装置。
  9. さらに、前記音声入力部によって入力された前記行先と現在時刻に基づいて、乗車可能な列車情報の候補を選定する列車選定部を備え、
    前記表示部は、前記列車選定部によって選定された列車情報の候補を表示し、
    前記通信部は、前記列車情報を含む前記介助情報を前記駅務補助サーバに送信する、請求項8に記載の携帯端末装置。
  10. 駅務補助サーバから、介助が必要な旅客の旅客情報、行先、及び、乗車予定の列車情報を含む作業情報を受信する通信部と、
    旅客の乗車位置の音声入力を受け付ける音声入力部と、
    前記通信部によって受信した前記作業情報に対応した介助作業の内容を表示するとともに、前記音声入力部によって入力された乗車位置を表示する表示部と、
    前記表示部の画面へのタッチ入力を受け付け、表示内容の修正及び確定を受け付けるタッチ入力部と、
    を備えた携帯端末装置。
  11. 前記音声入力部または前記タッチ入力部は、前記介助作業を承諾する承諾情報の入力を受け付け、
    前記通信部は、前記駅務補助サーバに前記承諾情報を送信する、請求項10に記載の携帯端末装置。
  12. 前記音声入力部が入力項目の音声入力を受け付けたのに基づいて、前記表示部が前記入力項目に対応した入力画面を表示し、
    前記音声入力部が前記入力項目における入力内容の音声入力を受け付けたのに基づいて、前記表示部が前記入力画面に入力内容を表示し、
    前記タッチ入力部が確定の入力を受け付けたのに基づいて、前記音声入力部が他の入力項目の音声入力を受け付ける、請求項8乃至11のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  13. 前記タッチ入力部が表示内容の修正を受け付けたのに基づいて、修正候補が所定数以上の場合に、前記通信部が他の携帯端末装置に対して複数の前記修正候補を送信する、請求項12に記載の携帯端末装置。
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