JP2021133559A - カートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】テープに対して印刷画像がテープの幅方向にずれて印刷されることを抑制することができるカートリッジを提供する。【解決手段】サーマルヘッドがプラテンローラー103に近づくことを許容するヘッド開口133と、プラテンローラー103がテープ経路115に突出することを許容するプラテン開口135と、ヘッド開口133の縁部のうち、テープの送り方向においてヘッド開口133よりも上流の縁部である上流ヘッド開口縁部143から、第2側壁部129に向けて突出、または、プラテン開口135の縁部のうち、テープの送り方向においてプラテン開口135よりも上流の縁部である上流プラテン開口縁部153から、第1側壁部127に向けて突出し、テープがテープの挿入方向の手前側に向けて移動することを規制する開口縁規制部139と、を備えた。【選択図】図4
Description
本発明は、テープ印刷装置のカートリッジ装着部に装着されるカートリッジに関するものである。
従来、特許文献1が開示するように、上規制部材を備えたテープカセットが知られている。上規制部材は、カセット装着部に設けられた光センサーによる検出位置において、テープカセットに収容されたラベルテープが上方向へ移動することを規制する。これにより、光センサーは、ラベルテープの幅方向へのずれ量を正確に検出することができる。
従来のテープカセットでは、上規制部材が、カセット装着部に設けられたサーマルヘッドによる印刷位置から離れた位置に設けられている。このため、上規制部材は、印刷位置においては、ラベルテープが上方向へ移動することを十分に規制することができない。その結果、従来のテープカセットでは、ラベルテープに対して印刷画像がラベルテープの幅方向にずれて印刷されるおそれがある。
本発明のカートリッジは、サーマルヘッドが設けられたテープ印刷装置のカートリッジ装着部に装着されるカートリッジであって、カートリッジケースと、カートリッジケースに設けられ、カートリッジがカートリッジ装着部に装着されるときに、サーマルヘッドが挿通されるヘッド挿通孔と、カートリッジケースに設けられ、テープがテープの幅方向の一方の端面から挿入されるテープ経路と、テープをサーマルヘッドとの間で挟持し、挟持したテープを送るプラテンローラーと、ヘッド挿通孔とプラテンローラーとの間を通るテープ経路の、第1側壁部および第2側壁部のうち、ヘッド挿通孔側の第1側壁部に設けられ、サーマルヘッドがプラテンローラーに近づくことを許容するヘッド開口と、第1側壁部および第2側壁部のうち、プラテンローラー側の第2側壁部に設けられ、プラテンローラーがテープ経路に突出することを許容するプラテン開口と、ヘッド開口の縁部のうち、テープの送り方向においてヘッド開口よりも上流の縁部である上流ヘッド開口縁部から、前記第2側壁部に向けて突出、または、プラテン開口の縁部のうち、テープの送り方向においてプラテン開口よりも上流の縁部である上流プラテン開口縁部から、前記第1側壁部に向けて突出し、テープがテープの挿入方向の手前側に向けて移動することを規制する開口縁規制部と、を備えた。
以下、添付の図面を参照しつつ、カートリッジの一実施形態であるリボンカートリッジ101について説明する。なお、以下では、リボンカートリッジ101から見た方向、或いはリボンカートリッジ101が装着されるテープ印刷装置1から見た方向を、各図に示したXYZ直交座標系による方向を用いて説明するが、これらの方向は説明の便宜上のものにすぎず、以下の実施形態を何ら限定するものではない。
[テープ印刷装置およびリボンカートリッジの概要]
図1および図2に示すように、テープ印刷装置1は、装置ケース3と、装着部カバー5とを備えている。装置ケース3は、略直方体状に形成されている。装置ケース3の+X方向の面には、装置側テープ導入口7が設けられ、装置ケース3の−X方向の面には、装置側テープ排出口9が設けられている。装置ケース3には、テープ印刷装置1外に設けられたテープロール(図示省略)から繰り出されたテープ201が導入される。すなわち、テープロールから繰り出されたテープ201は、装置側テープ導入口7から装置ケース3内に導入され、装置側テープ排出口9から装置ケース3外へ排出される。
図1および図2に示すように、テープ印刷装置1は、装置ケース3と、装着部カバー5とを備えている。装置ケース3は、略直方体状に形成されている。装置ケース3の+X方向の面には、装置側テープ導入口7が設けられ、装置ケース3の−X方向の面には、装置側テープ排出口9が設けられている。装置ケース3には、テープ印刷装置1外に設けられたテープロール(図示省略)から繰り出されたテープ201が導入される。すなわち、テープロールから繰り出されたテープ201は、装置側テープ導入口7から装置ケース3内に導入され、装置側テープ排出口9から装置ケース3外へ排出される。
装着部カバー5は、装置ケース3の+Y方向の端部に回動可能に取り付けられており、カートリッジ装着部11を開閉する。カートリッジ装着部11には、リボンカートリッジ101が着脱可能に装着される。カートリッジ装着部11は、+Z方向が開放された凹状に形成されている。カートリッジ装着部11の底面である装着底面13には、ヘッド部14が設けられている。ヘッド部14は、サーマルヘッド15と、ヘッドカバー16とを備えている。サーマルヘッド15は、発熱素子(図示省略)を備えている。ヘッドカバー16は、サーマルヘッド15の一部を覆っている。また、装着底面13には、プラテン軸17と、繰出し軸19と、巻取り軸21とが設けられている。
ヘッドカバー16およびプラテン軸17は、繰出し軸19および巻取り軸21と比べて、+Z方向への突出量が大きい。ヘッドカバー16およびプラテン軸17は、リボンカートリッジ101がカートリッジ装着部11に装着される際に、後述するヘッド挿通孔113およびプラテンローラー103にそれぞれ挿入され、リボンカートリッジ101の装着をガイドする。
図2に示すように、リボンカートリッジ101は、プラテンローラー103と、繰出しコア105と、巻取りコア107と、これらを収容したカートリッジケース109とを備えている。繰出しコア105には、インクリボン111が巻回されている。繰出しコア105から繰り出されたインクリボン111は、巻取りコア107に巻き取られる。なお、テープ印刷装置1は、繰出し軸19を回転させることにより、繰出しコア105にインクリボン111を巻き戻すことも可能である。カートリッジケース109には、ヘッド挿通孔113が、Z方向に貫通して設けられている。リボンカートリッジ101がカートリッジ装着部11に装着されると、ヘッド部14、プラテン軸17、繰出し軸19および巻取り軸21が、それぞれ、ヘッド挿通孔113、プラテンローラー103、繰出しコア105および巻取りコア107に挿入される。
カートリッジケース109の+Z方向の壁部には、リング状部材110が設けられている。ユーザーは、リング状部材110に指を掛けてリボンカートリッジ101を引き上げることで、リボンカートリッジ101をカートリッジ装着部11から容易に取り出すことができる。
カートリッジケース109には、+Z方向が開放された溝状のテープ経路115が設けられている。テープ経路115は、X方向に対して斜めに延在している。テープ経路115の+X方向の端部を、カートリッジ側テープ導入口123といい、テープ経路115の−X方向の端部を、カートリッジ側テープ排出口125という。装置側テープ導入口7から装置ケース3内に導入されたテープ201は、カートリッジ側テープ導入口123からテープ経路115に導入される。テープ経路115に導入されたテープ201は、カートリッジ側テープ排出口125から装置側テープ排出口9へ向けて排出される。テープ経路115は、ヘッド挿通孔113とプラテンローラー103との間を通っている。
テープ経路115には、リボンカートリッジ101がカートリッジ装着部11に装着される前に、ユーザーにより、テープ201が、テープ201の幅方向の一方の端面、すなわち−Z方向の端面である第1幅端面203(図5参照)から、−Z方向へ挿入される。リボンカートリッジ101は、テープ経路115にテープ201が挿入された状態で、カートリッジ装着部11に装着される。なお、テープ201の+Z方向の端面を、第2幅端面205(図5参照)という。
リボンカートリッジ101がカートリッジ装着部11に装着された後、装着部カバー5が閉められると、ヘッド移動機構(図示省略)により、サーマルヘッド15がプラテン軸17に向けて移動する。これにより、サーマルヘッド15とプラテンローラー103との間に、テープ201およびインクリボン111が挟持される。この状態で、テープ印刷装置1は、テープ印刷装置1への文字等の入力操作により生成された印刷データ、或いはテープ印刷装置1がパソコンなどから受信した印刷データ、に基づいて、印刷処理を行う。すなわち、テープ印刷装置1は、プラテンローラー103によりテープ201およびインクリボン111を送りながら、サーマルヘッド15が発熱することで、印刷データに基づく印刷画像をテープ201に印刷する。
[カートリッジケース]
図3に示すように、カートリッジケース109は、第1手前側ケース116と、第2手前側ケース118と、奥側ケース120とを備えている。リボンカートリッジ101がカートリッジ装着部11に装着される際には、第1手前側ケース116および第2手前側ケース118が、リボンカートリッジ101の装着方向の手前側となり、奥側ケース120が、リボンカートリッジ101の装着方向の奥側となる。なお、リボンカートリッジ101の装着方向とは、リボンカートリッジ101がカートリッジ装着部11に装着される方向すなわち−Z方向を意味し、プラテン軸17が延在する方向と平行である。リボンカートリッジ101の装着方向の手前側とは、+Z方向を意味し、リボンカートリッジ101の装着方向の奥側とは、−Z方向を意味する。
図3に示すように、カートリッジケース109は、第1手前側ケース116と、第2手前側ケース118と、奥側ケース120とを備えている。リボンカートリッジ101がカートリッジ装着部11に装着される際には、第1手前側ケース116および第2手前側ケース118が、リボンカートリッジ101の装着方向の手前側となり、奥側ケース120が、リボンカートリッジ101の装着方向の奥側となる。なお、リボンカートリッジ101の装着方向とは、リボンカートリッジ101がカートリッジ装着部11に装着される方向すなわち−Z方向を意味し、プラテン軸17が延在する方向と平行である。リボンカートリッジ101の装着方向の手前側とは、+Z方向を意味し、リボンカートリッジ101の装着方向の奥側とは、−Z方向を意味する。
第1手前側ケース116は、奥側ケース120と組み合わされている。同様に、第2手前側ケース118は、奥側ケース120と組み合わされている。第1手前側ケース116と第2手前側ケース118との間に、テープ経路115が設けられている。すなわち、第1手前側ケース116は、テープ経路115に対して、−Y方向に設けられ、第2手前側ケース118は、テープ経路115に対して、+Y方向に設けられている。
[テープ押え部およびスライドプレート]
図4に示すように、リボンカートリッジ101は、テープ押え部117と、スライドプレート119とを備えている。
図4に示すように、リボンカートリッジ101は、テープ押え部117と、スライドプレート119とを備えている。
テープ押え部117は、リボンカートリッジ101がカートリッジ装着部11に装着される際に、テープ経路115に予め挿入されたテープ201がテープ経路115から抜け出さないように、第1手前側ケース116に対して、すなわちテープ経路115の−Y方向の側壁である第1側壁部127に対して、テープ201を押える。なお、テープ経路115の+Y方向の側壁を、第2側壁部129という。
テープ押え部117は、第1側壁部127に対してテープ201を押える押え位置と、押え位置よりも第1側壁部127から離れた非押え位置(図4参照)との間で、変位可能に設けられている。テープ押え部117が押え位置に変位すると、テープ押え部117により第1側壁部127に対してテープ201が押さえられる。テープ押え部117が非押え位置に変位すると、テープ押え部117によるテープ201の押えが解除される。テープ押え部117は、テープ押えバネ130(図5参照)により、押え位置に向けて力が付与されている。
スライドプレート119は、カートリッジケース109と共にリボンカートリッジ101の外殻を構成しており、第2手前側ケース118に対してY方向にスライド可能に設けられている。すなわち、スライドプレート119は、テープ挿入口121を部分的に閉塞する閉塞位置(図2参照)と、テープ挿入口121を開放する開放位置(図4参照)との間で、Y方向にスライド可能である。なお、+Z方向から見たとき、スライドプレート119が閉塞位置に移動すると、テープ押え部117および後述する開口縁規制部139がスライドプレート119によって隠される(図2参照)。スライドプレート119が開放位置に移動すると、テープ押え部117および開口縁規制部139が現れる(図4参照)。
スライドプレート119は、テープ押え部117と係合している。ユーザーがスライドプレート119を開放位置に移動させると、テープ押え部117が、スライドプレート119により+Y方向に押され、テープ押えバネ130に抗して非押え位置に変位する。なお、開放位置に移動したスライドプレート119は、第2手前側ケース118に設けられたケース側係合部(図示省略)と係合することで、ユーザーがスライドプレート119から指を離しても、テープ押えバネ130に抗して、開放位置に位置したままである。ユーザーがスライドプレート119を閉塞位置に移動させると、テープ押え部117がテープ押えバネ130により押え位置に変位する。
リボンカートリッジ101がカートリッジ装着部11に装着される前に、ユーザーがスライドプレート119を開放位置に移動させてテープ挿入口121を開放させると、テープ押え部117が非押え位置へ変位する。この状態で、ユーザーは、テープ経路115にテープ201を挿入した後、スライドプレート119を閉塞位置に移動させる。これにより、テープ押え部117が押え位置に変位し、テープ押え部117により第1側壁部127に対してテープ201が押さえられる。したがって、ユーザーは、テープ経路115に挿入されたテープ201が抜け出ないようにテープ押え部117により押えられた状態で、リボンカートリッジ101をカートリッジ装着部11に装着することができる。
リボンカートリッジ101がカートリッジ装着部11に装着されると、押え解除機構(図示省略)により、テープ押え部117が非押え位置に変位することで、テープ押え部117によるテープ201の押えが解除される。なお、このとき、スライドプレート119は、閉塞位置に位置したままである。テープ201の押えが解除されることで、テープ印刷装置1は、テープ押え部117によりテープ201の送りが妨げられることなく、テープ201をスムーズに送ることができる。
[テープ経路]
図3ないし図5に基づいて、テープ経路115について説明する。テープ経路115は、第1側壁部127と、第2側壁部129と、底壁部131とを備えている。第1側壁部127と第2側壁部129とは、互いに対向しており、第1側壁部127は、第2側壁部129に対し、−Y方向に設けられている。すなわち、テープ経路115は、上述したように、ヘッド挿通孔113とプラテンローラー103との間を通っており、第1側壁部127は、ヘッド挿通孔113側に設けられ、第2側壁部129は、プラテンローラー103側に設けられている。底壁部131は、テープ経路115において、テープ201の挿入方向の奥側に設けられ、第1側壁部127と第2側壁部129とを接続している。なお、テープ201の挿入方向とは、テープ201がテープ経路115に挿入される方向すなわち−Z方向を意味する。テープ201の挿入方向の手前側とは、+Z方向を意味し、テープ201の挿入方向の奥側とは、−Z方向を意味する。
図3ないし図5に基づいて、テープ経路115について説明する。テープ経路115は、第1側壁部127と、第2側壁部129と、底壁部131とを備えている。第1側壁部127と第2側壁部129とは、互いに対向しており、第1側壁部127は、第2側壁部129に対し、−Y方向に設けられている。すなわち、テープ経路115は、上述したように、ヘッド挿通孔113とプラテンローラー103との間を通っており、第1側壁部127は、ヘッド挿通孔113側に設けられ、第2側壁部129は、プラテンローラー103側に設けられている。底壁部131は、テープ経路115において、テープ201の挿入方向の奥側に設けられ、第1側壁部127と第2側壁部129とを接続している。なお、テープ201の挿入方向とは、テープ201がテープ経路115に挿入される方向すなわち−Z方向を意味する。テープ201の挿入方向の手前側とは、+Z方向を意味し、テープ201の挿入方向の奥側とは、−Z方向を意味する。
第1側壁部127には、ヘッド開口133(図4参照)が設けられている。なお、図4では、ヘッド開口133に相当する箇所を、1点鎖線の長円形で示す。ヘッド開口133は、サーマルヘッド15がプラテンローラー103に近づくことを許容する。すなわち、ヘッド挿通孔113に挿入されたサーマルヘッド15は、ヘッド開口133を通って、プラテンローラー103に近づいたり離れたりする。
第2側壁部129には、プラテン開口135(図4参照)が設けられている。なお、図4では、プラテン開口135に相当する箇所を、1点鎖線の長円形で示す。プラテン開口135は、プラテンローラー103がテープ経路115に突出することを許容する。すなわち、+Z方向から見たときに、プラテンローラー103の一部は、プラテン開口135を通って、テープ経路115にはみ出している。
第1側壁部127からは、導入規制部137と開口縁規制部139とが、第2側壁部129に向かって突出している。
導入規制部137は、第1側壁部127のうち、テープ201の送り方向における上流端部、すなわちカートリッジ側テープ導入口123の近傍に設けられている。なお、テープ201の送り方向とは、テープ201がカートリッジ側テープ導入口123からカートリッジ側テープ排出口125へ送られる方向を意味する。導入規制部137には、テープ視認部141が設けられている。ユーザーは、テープ経路115に挿入されたテープ201を、テープ視認部141越しに視認することができる。また、導入規制部137は、+Z方向から見て、第2側壁部129へ向けて略半円状に突出している。これにより、ユーザーがテープ201を湾曲させてテープ経路115に挿入するため、テープ201が導入規制部137に引っ掛かることを抑制することができる。
テープ201の幅方向に対して印刷画像がずれて印刷されないためには、印刷位置Pの近傍、且つ、テープ201の送り方向の上流側で、テープ201の幅方向のずれを抑制することが好ましい。したがって、開口縁規制部139は、ヘッド開口133の縁部のうち、テープ201の送り方向においてプラテンローラー103よりも上流の縁部である上流ヘッド開口縁部143に設けられている。ここで、開口縁規制部139が上流ヘッド開口縁部143に設けられているとは、テープ201の送り方向において、開口縁規制部139の下流端部とヘッド開口133の上流端部との間隔d(図4参照)が、0mm以上5mm以下であることを意味する。また、開口縁規制部139は、+Z方向から見て、第2側壁部129へ向けて略矩形状に突出している。
開口縁規制部139は、テープ201の挿入をガイドする開口縁ガイド斜面145を有している。開口縁ガイド斜面145は、図5に示すように、開口縁規制部139の突出方向における先端部147が、開口縁規制部139の突出方向における基端部149よりも、テープ201の挿入方向の奥側に位置するように傾斜している。換言すれば、開口縁規制部139は、テープ201の送り方向における下流から見て、テープ201の挿入方向の手前側に向けて尖ったくさび状に形成されている。テープ201は、開口縁ガイド斜面145によりガイドされて、テープ経路115に挿入される。したがって、テープ201がテープ経路115に挿入される際に、テープ201が開口縁規制部139に引っ掛かることを抑制することができる。なお、開口縁ガイド斜面145は、傾斜角度が異なる複数の傾斜面の組み合わせで構成してもよい。
また、底壁部131からは、奥側規制部151(図5参照)が+Z方向に突出している。奥側規制部151は、テープ201の挿入方向において、開口縁規制部139よりも奥側に設けられている。奥側規制部151は、テープ201の送り方向において、開口縁規制部139と略同じ位置に設けられている。なお、奥側規制部151は、第1側壁部127或いは第2側壁部129から突出した構成でもよい。
テープ経路115に挿入されたテープ201は、図5に示すように、開口縁規制部139と奥側規制部151との間に位置する。Y方向における開口縁規制部139と奥側規制部151との間隔は、テープ201の幅に対応している。すなわち、Y方向における開口縁規制部139と奥側規制部151との間隔は、開口縁規制部139と奥側規制部151との間にテープ201が入ることができる程度に、テープ201の幅よりもわずかに大きい寸法である。また、開口縁規制部139と奥側規制部151との間にテープ201が入った状態では、テープ201は、導入規制部137に対して、テープ201の挿入方向の奥側に位置する。
テープ201が送られる際に、開口縁規制部139および導入規制部137は、テープ201の第2幅端面205と接することで、テープ201がテープ201の挿入方向の手前側に向かって、すなわちテープ挿入口121に向かって、移動することを規制する。また、テープ201が送られる際に、奥側規制部151は、テープ201の第1幅端面203と接することで、テープ201がテープ201の挿入方向の奥側に向かって移動することを規制する。このように、テープ201は、開口縁規制部139および導入規制部137と奥側規制部151との間で、テープ201の幅方向にガイドされながら、送られる。また、奥側規制部151により、テープ経路115の底壁部131とは異なる位置で、すなわちテープ201の幅に応じた位置で、テープ201がテープ201の挿入方向の奥側に向けて移動することを、規制することができる。なお、カートリッジ側テープ排出口125の+Z方向の縁部は、開口縁規制部139および導入規制部137と同様に、テープ201が送られる際に、テープ201の第2幅端面205と接することで、テープ201がテープ201の挿入方向の手前側に向かって移動することを規制する。
図4に示すように、プラテンローラー103は、第1側壁部127および第2側壁部129に平行なプラテンローラー103の仮想接線Lが、第2側壁部129よりも第1側壁部127の近くを通るように、配置されている。このため、テープ201は、テープ201の送り方向においてプラテンローラー103の近傍では、第2側壁部129よりも第1側壁部127の近くを通って送られる。また、上述したように、開口縁規制部139は、第1側壁部127から第2側壁部129に向けて突出している。このため、テープ201は、開口縁ガイド斜面145にガイドされてテープ経路115に挿入された後、開口縁規制部139に対して、テープ201の挿入方向の奥側に入り込む。したがって、テープ201が、開口縁規制部139と第2側壁部129との間をすり抜けてテープ201の挿入方向の手前側に向けて移動することを、抑制することができる。
以上のとおり、本実施形態のリボンカートリッジ101によれば、開口縁規制部139が、上流ヘッド開口縁部143に、すなわちサーマルヘッド15による印刷位置P(図2参照)の近くに、設けられているため、印刷位置Pにおいて、テープ201がテープ201の挿入方向の手前側に向けて移動することを、適切に規制することができる。したがって、テープ201に対して印刷画像がテープ201の幅方向にずれて印刷されることを抑制することができる。なお、サーマルヘッド15による印刷位置Pとは、サーマルヘッド15がプラテンローラー103との間でテープ201を挟持する位置に相当する。
[その他の変形例]
上記の実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採用可能であることは言うまでもない。例えば、上記の実施形態は、上述したほか、以下のような形態に変更することができる。また、実施形態や変形例を、それぞれ組み合わせた構成でもよい。
上記の実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採用可能であることは言うまでもない。例えば、上記の実施形態は、上述したほか、以下のような形態に変更することができる。また、実施形態や変形例を、それぞれ組み合わせた構成でもよい。
開口縁規制部139は、上流ヘッド開口縁部143から突出した構成に限定されず、上流プラテン開口縁部153(図3参照)から突出した構成でもよい。なお、上流プラテン開口縁部153とは、プラテン開口135の縁部のうち、テープ201の送り方向においてプラテンローラー103よりも上流の縁部を意味する。
テープ経路115には、図6に示すように、テープ201の送り方向において開口縁規制部139よりも上流に、すなわちテープ201の送り方向において導入規制部137と開口縁規制部139との間に位置して、第1側壁部127から突出した上流規制部155が設けられた構成でもよい。上流規制部155は、テープ201の挿入をガイドする上流ガイド斜面157を有している。第1側壁部127に上流規制部155が設けられていることで、テープ201がテープ経路115を送られるときに、テープ201の第2幅端面205が、開口縁規制部139だけでなく、上流規制部155にも当たることになる。これにより、テープ201が開口縁規制部139に当たって折れることを抑制することができる。特に、テープ201の幅が細い場合、例えばテープ201の幅が9mm以下の場合には、テープ201が折れやすいため、本変形例が有効である。なお、上流規制部155は、第2側壁部129から突出した構成でもよい。また、上流規制部155は、テープ201の送り方向において、テープ押え部117よりも上流に設けられてもよく、或いは、テープ押え部117よりも下流に設けられてもよい。
テープ201の送り方向における開口縁規制部139の長さは、特に限定されないが、図7に示したように、図4に示したものよりも、長い構成でもよく、これにより、テープ201が開口縁規制部139に当たって折れることを抑制することができる。テープ201の送り方向における上流規制部155の長さについても、同様である。
[付記]
以下、カートリッジについて付記する。
カートリッジは、サーマルヘッドが設けられたテープ印刷装置のカートリッジ装着部に装着されるカートリッジであって、カートリッジケースと、カートリッジケースに設けられ、カートリッジがカートリッジ装着部に装着されるときに、サーマルヘッドが挿通されるヘッド挿通孔と、カートリッジケースに設けられ、テープがテープの幅方向の一方の端面から挿入されるテープ経路と、テープをサーマルヘッドとの間で挟持し、挟持したテープを送るプラテンローラーと、ヘッド挿通孔とプラテンローラーとの間を通るテープ経路の、第1側壁部および第2側壁部のうち、ヘッド挿通孔側の第1側壁部に設けられ、サーマルヘッドがプラテンローラーに近づくことを許容するヘッド開口と、第1側壁部および第2側壁部のうち、プラテンローラー側の第2側壁部に設けられ、プラテンローラーがテープ経路に突出することを許容するプラテン開口と、ヘッド開口の縁部のうち、テープの送り方向においてヘッド開口よりも上流の縁部である上流ヘッド開口縁部から、第2側壁部に向けて突出、または、プラテン開口の縁部のうち、テープの送り方向においてプラテン開口よりも上流の縁部である上流プラテン開口縁部から、前記第1側壁部に向けて突出し、テープがテープの挿入方向の手前側に向けて移動することを規制する開口縁規制部と、を備えた。
以下、カートリッジについて付記する。
カートリッジは、サーマルヘッドが設けられたテープ印刷装置のカートリッジ装着部に装着されるカートリッジであって、カートリッジケースと、カートリッジケースに設けられ、カートリッジがカートリッジ装着部に装着されるときに、サーマルヘッドが挿通されるヘッド挿通孔と、カートリッジケースに設けられ、テープがテープの幅方向の一方の端面から挿入されるテープ経路と、テープをサーマルヘッドとの間で挟持し、挟持したテープを送るプラテンローラーと、ヘッド挿通孔とプラテンローラーとの間を通るテープ経路の、第1側壁部および第2側壁部のうち、ヘッド挿通孔側の第1側壁部に設けられ、サーマルヘッドがプラテンローラーに近づくことを許容するヘッド開口と、第1側壁部および第2側壁部のうち、プラテンローラー側の第2側壁部に設けられ、プラテンローラーがテープ経路に突出することを許容するプラテン開口と、ヘッド開口の縁部のうち、テープの送り方向においてヘッド開口よりも上流の縁部である上流ヘッド開口縁部から、第2側壁部に向けて突出、または、プラテン開口の縁部のうち、テープの送り方向においてプラテン開口よりも上流の縁部である上流プラテン開口縁部から、前記第1側壁部に向けて突出し、テープがテープの挿入方向の手前側に向けて移動することを規制する開口縁規制部と、を備えた。
この構成によれば、開口縁規制部が、上流ヘッド開口縁部或いは上流プラテン開口縁部に、すなわちサーマルヘッドによる印刷位置の近くに、設けられているため、印刷位置において、テープがテープの挿入方向の手前側に向けて移動することを、適切に規制することができる。したがって、テープに対して印刷画像がテープの幅方向にずれて印刷されることを抑制することができる。
なお、リボンカートリッジ101は、「カートリッジ」の一例である。「カートリッジ」は、インクリボンを備えていない構成でもよい。
なお、リボンカートリッジ101は、「カートリッジ」の一例である。「カートリッジ」は、インクリボンを備えていない構成でもよい。
この場合、開口縁規制部は、テープの挿入をガイドする開口縁ガイド斜面、を有し、開口縁ガイド斜面は、開口縁規制部の突出方向における先端部が、開口縁規制部の突出方向における基端部よりも、テープの挿入方向の奥側に位置するように傾斜していることが好ましい。
この構成によれば、テープが、ガイド斜面によりガイドされて、テープ経路に挿入される。したがって、テープがテープ経路に挿入される際に、テープが開口縁規制部に引っ掛かることを抑制することができる。
この場合、テープの送り方向において開口縁規制部よりも上流で、第1側壁部および第2側壁部のいずれかから突出し、テープがテープの挿入方向の手前側に向けて移動することを規制する上流規制部、を備えたことが好ましい。
この構成によれば、テープが開口縁規制部に当たって折れることを抑制することができる。
この場合、プラテンローラーは、第1側壁部および第2側壁部に平行なプラテンローラーの仮想接線が、第2側壁部よりも第1側壁部の近くを通るように、配置されており、開口縁規制部は、上流ヘッド開口縁部から突出していることが好ましい。
この構成によれば、テープが、第2側壁部よりも第1側壁部の近くを通って送られる。このため、テープが、開口縁規制部と第2側壁部との間をすり抜けてテープの挿入方向の手前側に向けて移動することを、抑制することができる。
この場合、開口縁規制部よりもテープの挿入方向の奥側において、テープ経路の底壁部、第1側壁部および第2側壁部のいずれかから突出し、テープがテープの挿入方向の奥側に向けて移動することを規制する奥側規制部、を備えたことが好ましい。
この構成によれば、奥側規制部により、テープ経路の底壁部とは異なる位置で、すなわちテープの幅に応じた位置で、テープがテープの挿入方向の奥側に向けて移動することを、規制することができる。
11…カートリッジ装着部、15…サーマルヘッド、101…リボンカートリッジ、103…プラテンローラー、109…カートリッジケース、113…ヘッド挿通孔、115…テープ経路、127…第1側壁部、129…第2側壁部、131…底壁部、133…ヘッド開口、135…プラテン開口、139…開口縁規制部、143…上流ヘッド開口縁部、145…開口縁ガイド斜面、147…先端部、149…基端部、153…上流プラテン開口縁部、155…上流規制部、201…テープ、L…仮想接線。
Claims (5)
- サーマルヘッドが設けられたテープ印刷装置のカートリッジ装着部に装着されるカートリッジであって、
カートリッジケースと、
前記カートリッジケースに設けられ、前記カートリッジが前記カートリッジ装着部に装着されるときに、前記サーマルヘッドが挿通されるヘッド挿通孔と、
前記カートリッジケースに設けられ、テープが前記テープの幅方向の一方の端面から挿入されるテープ経路と、
前記テープを前記サーマルヘッドとの間で挟持し、挟持した前記テープを送るプラテンローラーと、
前記ヘッド挿通孔と前記プラテンローラーとの間を通る前記テープ経路の、第1側壁部および第2側壁部のうち、前記ヘッド挿通孔側の前記第1側壁部に設けられ、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラーに近づくことを許容するヘッド開口と、
前記第1側壁部および前記第2側壁部のうち、前記プラテンローラー側の前記第2側壁部に設けられ、前記プラテンローラーが前記テープ経路に突出することを許容するプラテン開口と、
前記ヘッド開口の縁部のうち、前記テープの送り方向において前記ヘッド開口よりも上流の縁部である上流ヘッド開口縁部から、前記第2側壁部に向けて突出、または、前記プラテン開口の縁部のうち、前記テープの送り方向において前記プラテン開口よりも上流の縁部である上流プラテン開口縁部から、前記第1側壁部に向けて突出し、前記テープが前記テープの挿入方向の手前側に向けて移動することを規制する開口縁規制部と、
を備えたことを特徴とするカートリッジ。 - 前記開口縁規制部は、前記テープの挿入をガイドする開口縁ガイド斜面、を有し、
前記開口縁ガイド斜面は、前記開口縁規制部の突出方向における先端部が、前記開口縁規制部の前記突出方向における基端部よりも、前記テープの挿入方向の奥側に位置するように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。 - 前記テープの送り方向において前記開口縁規制部よりも上流で、前記第1側壁部および前記第2側壁部のいずれかから突出し、前記テープが前記テープの挿入方向の手前側に向けて移動することを規制する上流規制部、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のカートリッジ。
- 前記プラテンローラーは、前記第1側壁部および前記第2側壁部に平行な前記プラテンローラーの仮想接線が、前記第2側壁部よりも前記第1側壁部の近くを通るように、配置されており、
前記開口縁規制部は、前記上流ヘッド開口縁部から突出していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のカートリッジ。 - 前記開口縁規制部よりも前記テープの挿入方向の奥側において、前記テープ経路の底壁部、前記第1側壁部および前記第2側壁部のいずれかから突出し、前記テープが前記テープの挿入方向の奥側に向けて移動することを規制する奥側規制部、を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020030185A JP2021133559A (ja) | 2020-02-26 | 2020-02-26 | カートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021133559A true JP2021133559A (ja) | 2021-09-13 |
Family
ID=77659799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020030185A Pending JP2021133559A (ja) | 2020-02-26 | 2020-02-26 | カートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021133559A (ja) |
-
2020
- 2020-02-26 JP JP2020030185A patent/JP2021133559A/ja active Pending
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