JP2021131948A - 燃料電池発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システムで生じた水蒸気を有効利用することができる燃料電池発電システムを提供する。【解決手段】燃料電池発電システム10Aは、炭化水素を含み燃料極12Aへ供給される燃料ガスと、酸素を含み空気極12Bへ供給される酸化剤ガスと、により発電し、燃料極12Aから燃料極オフガスが送出される燃料電池セルスタック12と、燃料極12Aから排出された燃料極オフガスが供給される燃料極オフガス流路22Aと、空気極12Bから排出された空気極オフガスが供給される空気極オフガス流路24Aと、燃料極オフガス流路22Aと空気極オフガス流路24Aとを隔て、燃料極オフガス流路22Aに供給される水素を空気極オフガス流路24Aに透過する水素透過膜23を備えた水素膜付燃焼器20と、燃料極オフガス流路22Aを通過した水蒸気を含んだ燃焼器オフガスの一部を、燃料ガスに混合するエゼクタ70と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池発電システムに関し、特に炭化水素を含む燃料を用いて発電を行う燃料電池発電システムに関する。
炭化水素を含む燃料を用いて発電を行う燃料電池発電システムがある(例えば、特許文献1参照)。
特許5542332号公報
炭化水素を含む燃料を用いて発電を行う燃料電池では、燃料極から、水蒸気を含んだ燃料排ガスが排出される。
一般的な燃料発電装置では、炭化水素を含む燃料を水蒸気で改質して燃料電池の燃料極へ供給している。改質用の水蒸気は、純水製造装置を用いて純水を生成し、その純水を気化器で加熱して生成しているため、水蒸気を得るための構成が複雑化している。また、純水を加熱して水蒸気を得る気化器においては、安定して水蒸気を生成することが難しい。
特許文献1の燃料電池システムでは、燃料電池の燃料排気を冷却して水蒸気を凝縮し、分離した水を捕集して再利用しているが、水蒸気をそのまま利用してはいないため、捕集した水を水蒸気にして供給するために気化のエネルギーが必要となり、発電システム全体の効率が低下するとともに、負荷変動運転で気化が不安定になると、発電運転の安定性が低下するという課題がある。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、システムで生じた水蒸気をそのまま再循環利用することが可能な燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の燃料電池発電システムは、炭化水素を含み燃料極へ供給される燃料ガスと、酸素を含み空気極へ供給される酸化剤ガスと、により発電する燃料電池と、前記燃料極から排出された燃料極オフガスが供給される第1流路と、前記空気極から排出された空気極オフガスが供給される第2流路と、前記第1流路と前記第2流路とを隔て、前記燃料極オフガスに含まれる水素を前記第2流路に透過させる水素透過膜を備えた水素透過膜付燃焼器と、前記第1流路を通過した水蒸気を含んだ燃焼器オフガスの一部を、前記燃料ガスに混合する混合部と、を備えている。
請求項1に記載の燃料電池発電システムは、燃料電池では、燃料極へ供給された燃料ガスと空気極へ供給された酸化剤ガスにより発電が行われる。
空気極からは、第2流路へ空気極オフガスが送出され、燃料極からは、第1流路へ燃料極オフガスが送出される。
水素透過膜は、第1流路に供給される燃料極オフガス中の水素を第2流路に透過する。
第1流路に供給される燃料極オフガス中に未反応の一酸化炭素が含まれている場合、該一酸化炭素は、水素が選択的に分離されることで化学平衡が変化し、燃料極オフガス中の水蒸気と一酸化炭素がシフト反応を起こして二酸化炭素と水素に変化することができる。
そして、水素が第2流路側に分離されることにより、効率よく二酸化炭素濃度の高い燃焼器オフガスを得ることができ、第1流路から水蒸気、及び二酸化炭素を含んだ燃焼器オフガスが排出される。
なお、第2流路では、空気極オフガス中の酸素と、水素透過膜を透過した水素とが反応して水が生成される。
混合部では、水蒸気を含んだ燃焼器オフガスが燃料ガスに混合され、燃焼器オフガスが混合された燃料ガスは、燃料極へ供給され、燃焼器オフガスに含まれた水蒸気により燃料ガスが改質されて、燃料極で発電の反応に供される。
請求項1に記載の燃料電池発電システムでは、システムで生じた水蒸気を燃料ガスの改質用として有効利用することができる。
請求項2記載の発明に係る電池発電システムは、炭化水素を含み燃料極へ供給される燃料ガスと、酸素を含み空気極へ供給される酸化剤ガスと、により発電する燃料電池と、前記燃料極から排出された燃料極オフガスが供給される第1流路と、前記空気極から排出された空気極オフガスが供給される第2流路と、前記第1流路と前記第2流路とを隔て、前記空気極オフガスに含まれる酸素を前記第1流路に透過させる酸素透過膜を備えた酸素透過膜付燃焼器と、前記酸素透過膜を透過した前記酸素により前記燃料極オフガスを燃焼反応させることにより生成された水蒸気を含んだ燃焼器オフガスの一部を、前記燃料ガスに混合する混合部と、を備えている。
請求項2に記載の燃料電池発電システムは、燃料電池では、燃料極へ供給された燃料ガスと空気極へ供給された酸化剤ガスにより発電が行われる。
空気極からは、第2流路へ空気極オフガスが送出され、燃料極からは、第1流路へ燃料極オフガスが送出される。
酸素透過膜は、第2流路に供給される空気極オフガス通の酸素を第1流路に透過する。第1流路では、炭化水素や水素を含む燃料ガスが、第1流路に透過した酸素によって完全酸化され、水蒸気を含んだ燃焼器オフガスとなる。
なお、完全酸化された燃焼器オフガスを、適宜燃焼器オフガスと呼ぶ。
混合部では、水蒸気を含んだ燃焼器オフガスが燃料ガスに混合され、燃焼器オフガスが混合された燃料ガスは、燃料極へ供給され、燃焼器オフガスに含まれた水蒸気により燃料ガスが改質されて、燃料極で発電の反応に供される。
請求項2に記載の燃料電池発電システムでは、システムで生じた水蒸気を燃料ガスの改質用として有効利用することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記混合部はエゼクタを備え、前記エゼクタに前記燃料ガスを通過させて生ずる負圧により前記水蒸気を含んだ前記燃焼器オフガスを吸引し、前記燃料ガスに前記水蒸気を含んだ前記燃焼器オフガスを混合する。
請求項3に記載の燃料電池発電システムでは、エゼクタに燃料ガスを通過させることでエゼクタに負圧が生じ、この負圧により、動力を用いずに燃料ガスの水蒸気改質を行うために必要となる水蒸気を含む燃焼器オフガスを吸引させて混合させることができる。エゼクタでは、吸引された燃焼器オフガスが燃料ガスに混合される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記混合部は、中間部に前記エゼクタが設けられ前記燃料ガスを前記燃料極へ供給する燃料ガス流路と、前記水蒸気を含んだ前記燃焼器オフガスが流される燃焼器オフガス流路に一端が接続され、他端が前記エゼクタに接続される分岐流路と、前記分岐流路に設けられる絞り弁と前記混合部は、中間部に前記エゼクタが設けられ前記燃料ガスを前記燃料極へ供給する燃料ガス流路と、前記水蒸気を含んだ前記燃焼オフガスが流される燃焼オフガス流路と、一端が前記燃焼オフガス流路に接続され、他端が前記エゼクタに接続される分岐流路と、前記分岐流路に設けられる絞り弁と、を備えている。
請求項4に記載の燃料電池発電システムでは、分岐流路に設けられる絞り弁を調整することで、燃料ガスに混合する燃焼器オフガスの量を調整し、燃料ガスの水蒸気改質のために必要となる水蒸気を過不足なく適切な割合(例えばスチームカーボン比S/C=2.5)で混合させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記絞り弁は制御部で制御され、前記制御部は、前記燃料極に供給される前記燃料ガスの供給量に応じて前記燃料ガスの改質に必要な量の前記水蒸気を含んだ前記燃焼器オフガスの供給量を調整する。
請求項5に記載の燃料電池発電システムでは、制御部が、絞り弁を制御し、燃料極に供給される燃料ガスの供給量に応じて燃料ガスの改質に必要な水蒸気を含んだ燃焼器オフガスの供給量を調整する。これにより、発電量の変化に追従して変化する供給燃料量の変化に応じ、水蒸気改質に必要となる最適な水蒸気量(例えばスチームカーボン比S/C=2.5)を含んだ燃焼器オフガスの供給量を調整することができる。
本発明に係る燃料電池発電システムによれば、発電により生じた水蒸気を、有効利用することができる。
第1実施形態に係る燃料電池発電システムの概略図である。 第1実施形態に係る燃料電池発電システムの制御系のブロック図である。 第2実施形態に係る燃料電池発電システムの概略図である。 第3実施形態に係る燃料電池発電システムの概略図である。
[第1実施形態]
図1には、本発明の燃料電池発電システムの一例としての第1実施形態に係る燃料電池発電システム10Aが示されている。燃料電池発電システム10Aは、主要な構成として、燃料電池セルスタック12、水素透過膜付燃焼器20、凝縮器26、二酸化炭素回収タンク28、第1熱交換器30、第2熱交換器32、排熱投入型吸収式冷凍機36、水タンク27を備えている。また、図2に示されるように、燃料電池発電システム10Aを制御する制御部40を備えている。
燃料電池セルスタック12は、一例として、酸素イオン伝導型固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)であり、電解質層12Cと、当該電解質層12Cの表裏面にそれぞれ積層された燃料極12A、及び空気極12Bと、を有している。したがって、燃料極12A、及び空気極12B(空気極)では、以下のように反応が生じる。
空気極12Bでは、下記(1)式に示すように、酸化剤ガス中の酸素と電子とが反応して酸素イオンが生成される。生成された酸素イオンは電解質層12Cを通って燃料電池セルスタック12の燃料極12Aに到達する。
(空気極反応)
1/2O+2e →O2− …(1)
一方、燃料電池セルスタック12の燃料極12Aでは、下記(2)式及び(3)式に示すように、電解質層12Cを通ってきた酸素イオンが燃料ガス中の水素及び一酸化炭素と反応し、水蒸気及び二酸化炭素と電子が生成される。燃料極12Aで生成された電子が燃料極12Aから外部回路を通って空気極12Bに移動することで、発電される。
(燃料極反応)
+O2− →HO+2e …(2)
CO+O2− →CO+2e …(3)
酸素イオン伝導型固体酸化物形燃料電池では、燃料極12Aで水蒸気が生成されることから、水素イオン伝導型固体酸化物形燃料電池と比較して、燃料極オフガスに含まれる水蒸気量が多い。一方、空気極12Bでは、燃料極12Aに比較して水蒸気が生成され難い。排熱投入型吸収式冷凍機36へ供給された空気極オフガスは、水蒸気が凝縮されて水となり、水分の除去された空気極オフガス(主に窒素ガス)は排気管P36−1から外部へ排気される。なお、凝縮した水は、水配管P36−2により水タンク27へ供給される。
燃料電池セルスタック12の燃料極12Aには、燃料ガス管P1の一端が接続されており、燃料ガス管P1の他端は図示しないガス源に接続されている。ガス源からは、燃料供給ブロワB1により燃料ガスが燃料極12Aへ送出される。なお、本実施形態では、燃料ガスとしてメタンを用いるが、改質により水素を生成可能なガスであれば特に限定されず、炭化水素燃料を用いることができる。炭化水素燃料としては、天然ガス、LPガス(液化石油ガス)、バイオガス、石炭改質ガス、低級炭化水素ガスなどが例示される。低級炭化水素ガスとしては、メタン、エタン、エチレン、プロパン、ブタン等の炭素数4以下の低級炭化水素が挙げられ、本実施形態で用いるメタンが好ましい。なお、炭化水素燃料としては、上述した低級炭化水素ガスを混合したものであってもよく、上述した低級炭化水素ガスは天然ガス、都市ガス、LPガス等のガスであってもよい。原料ガスに不純物が含まれる場合、脱硫器等が必要になるが、図では省略されている。
燃料ガス管P1には、燃料供給ブロワB1の燃料ガス供給側(下流側)に、第1熱交換器30が設けられ、第1熱交換器30の燃料ガス供給側にエゼクタ70が設けられている。エゼクタ70には、後述する燃焼器オフガス管P8に一端が接続された分岐管P8−1の他端が接続されている。エゼクタ70は、燃料ガス管P1の内部を燃料極12Aへ向けて燃料ガスが流れることで、燃焼器オフガス管P8を流れる燃焼器オフガスの一部を吸引し、燃焼器オフガスが混合された燃料ガスを燃料極12A側へ排出する。
分岐管P8−1の中間部には、流量調整可能な絞り弁(流量調整バルブ)72が設けられており、絞り弁72を調整することで、燃料ガスに混合させる燃焼器オフガスの量を調整することができる。
絞り弁72は、制御部40により制御され、燃料ガス管P1へ混合させる後述する燃焼器オフガスの流量が調整される。より詳細には、絞り弁72は、燃料極12Aにおいて、燃料ガスの改質に必要な水蒸気の量を調整する。
燃料極12Aに供給される単位時間当たりの水蒸気の分子数Sと、燃料極12Aに供給される単位時間当たりの原料ガスの炭素原子数Cとの比であるスチームカーボン比S/Cは、一例として、1.5〜3.5であることが好ましく、2.0〜3.0であることがより好ましく、2.0〜2.5であることがさらに好ましい。スチームカーボン比S/Cがこれらの範囲にあることにより、原料ガスが効率よく水蒸気改質される。なお、本実施形態の燃料電池発電システム10Aでは、一例として、制御部40は、燃料極12Aに供給される原料ガスのスチームカーボン比、S/Cが2.5となるように絞り弁72の制御を行うことができる。
即ち、制御部40は、燃料供給ブロワB1を制御しているので、原料ガスの単位時間当たりの供給量を把握することができ、把握した原料ガスの供給量に応じて絞り弁72の制御を行うことができる。
燃料電池セルスタック12の燃料極12Aには燃料極オフガス管P7の一端が接続されており、燃料極12Aから燃料極オフガス管P7へ燃料極オフガスが送出される。燃料極オフガスには、未反応の水素、未反応の一酸化炭素、二酸化炭素及び水蒸気等が含まれている。
燃料極12Aと接続された燃料極オフガス管P7の下流端、及び空気極12Bと接続された空気極オフガス管P6の下流端は、以下に説明する水素透過膜付燃焼器20と接続されている。空気極オフガスには、窒素、及び酸素が含まれている。
(水素透過膜付燃焼器)
水素透過膜付燃焼器20は、多重円筒構造とされており、径方向外側に配置された燃料極オフガス流入部22と、燃料極オフガス流入部22の径方向内側に配置された空気極オフガス流入部24を有している。燃料極オフガス流入部22内には、螺旋状の燃料極オフガス流路22Aが形成されている。空気極オフガス流入部24内には、螺旋状の空気極オフガス流路24Aが形成されている。
空気極オフガス流路24Aと燃料極オフガス流路22Aとは、円筒状の水素透過膜23により仕切られている。本実施形態にて用いる水素透過膜23としては、水素透過性を有する膜であれば特に限定されず、例えば、パラジウム合金膜が挙げられる。
燃料極オフガス管P7の下流端は、燃料極オフガス流路22Aの入口に接続され、空気極オフガス管P6の下流端は、空気極オフガス流路24Aの入口に接続されている。
空気極オフガスは、空気極オフガス管P6により空気極オフガス流路24Aに供給され、燃料極オフガスは、燃料極オフガス管P7により燃料極オフガス流路22Aに供給される。燃料極オフガスに含まれている水素は水素透過膜23を透過して空気極オフガス流路24Aへ移動する。
なお、燃料極オフガス流路22Aに供給される燃料極オフガス中に可燃ガス成分、即ち、未反応の一酸化炭素が含まれている場合、燃料極オフガス中の一酸化炭素は、水素が選択的に分離されることで化学平衡が変化し、燃料極オフガス中の水蒸気と一酸化炭素がシフト反応を起こして二酸化炭素と水素に変化する。そして、燃料極オフガス中の水素が、空気極オフガス流路24A側に分離されることにより、効率よく二酸化炭素濃度の高い燃焼器オフガスを得ることができる。燃料極オフガス流路22Aの出口側には、燃焼器オフガス管P8が接続されており、燃料極オフガス流路22Aから燃焼器オフガス(二酸化炭素、水蒸気)が送出される。
一方、空気極オフガス流路24Aでは、空気極オフガス中の酸素と、水素透過膜23を透過した水素とが燃焼反応して水蒸気が生成される。生成された水蒸気は、空気極オフガス流路24Aの出口側に接続された排気管P12から第2熱交換器32を介して排熱投入型吸収式冷凍機36へ供給される。
燃焼器オフガス管P8は、第1熱交換器30を経由し、他端が凝縮器26に接続されている。また、燃焼器オフガス管P8には、第1熱交換器30と凝縮器26との間に、分岐管P8−1の一端が接続されている。
第1熱交換器30では、燃料ガスと燃焼器オフガス(二酸化炭素、水蒸気)との熱交換により、燃料ガスが加熱される。凝縮器26には、冷却水循環流路26Aが配管されており、後述する排熱投入型吸収式冷凍機36からの冷却水がポンプ26Pの駆動により循環供給され、燃焼器オフガスが冷却される。これにより、燃焼器オフガス中の水蒸気が凝縮する。凝縮した水は水配管P9を介して水タンク27へ送出される。水タンク27には、配管P11の一端が接続されており、配管P11の他端は、2分岐されて、冷却塔38及び冷却水循環流路26Aと接続されている。
水蒸気が分離除去された燃焼器オフガスは、二酸化炭素ガス管P10へ送出される。凝縮器26で水(液相)が除去された燃焼器オフガスは、二酸化炭素濃度の高いガスとなっており、当該燃焼器オフガスを二酸化炭素リッチガスと称する。
二酸化炭素ガス管P10は、下流側で分岐されており、分岐の一方の二酸化炭素ガス管P10−1は二酸化炭素回収タンク28へ接続されている。分岐の他方の二酸化炭素ガス管P10−2は、二酸化炭素供給ライン29へ接続されている。二酸化炭素ガス管P10−1及び二酸化炭素ガス管P10−2には、開閉バルブV1、V2が各々に設けられている。二酸化炭素ガス管P10の前述した分岐よりも上流側には、二酸化炭素用ブロアB4が設けられている。
排気管P12の下流側には、第2熱交換器32が設けられている。第2熱交換器32では、排気管P12を流れる空気極オフガスと酸化剤ガス管P5を流れる酸化剤ガスとの間で熱交換が行われ、酸化剤ガスが加熱され、空気極オフガスが冷却される。空気極オフガスは、第2熱交換器32を経て、排熱投入型吸収式冷凍機36へ供給される。
排熱投入型吸収式冷凍機36は、排熱を用いて冷熱を生成するヒートポンプであり、一例として蒸気/排熱投入型吸収式冷凍機を用いることができる。蒸気/排熱投入型吸収式冷凍機では、空気極オフガスの熱により、水蒸気を吸収した吸収液(例えば、臭化リチウム水溶液やアンモニア水溶液)を加熱することにより吸収液から水を分離させて再生する。吸収液を加熱して冷却された空気極オフガスは、水蒸気が凝縮され、凝縮水は水配管P36−2により水タンク27へ供給される。水蒸気が凝縮除去された後の空気極オフガスは、排気管P36−1に送出され、排熱投入型吸収式冷凍機36の外部に排気される。
加熱により再生された吸収液は、水蒸気を吸収することにより水の蒸発を促進し、冷熱の生成に寄与する。排熱投入型吸収式冷凍機36は、放熱回路37を介して冷却塔38と接続されている。放熱回路37には、ポンプ37Pが設置されており、ポンプ37Pにより放熱回路37に冷却水が供給される。排熱投入型吸収式冷凍機36で吸収液が水蒸気を吸収するときに生じる吸収熱は、放熱回路37を流れる冷却水を介して冷却塔38から大気へ放出される。
排熱投入型吸収式冷凍機36で生成された冷熱は、冷却水循環流路26Aを流れる冷却水を介して凝縮器26へ送られ、凝縮器26で燃焼器オフガスが冷却され、さらに燃焼器オフガス中の水蒸気が凝縮除去される。
水タンク27は、冷却水循環流路26A、放熱回路37、及び排熱投入型吸収式冷凍機36の熱媒としての水が流れる熱媒流路(不図示)と接続されている。冷却水循環流路26A、放熱回路37、及び、熱媒流路では、水が不足した場合に、水タンク27から適宜水が補充される。
制御部40は燃料電池発電システム10Aの全体を制御するものであり、CPU、ROM、RAM、メモリ等を含んで構成されている。メモリには、流量調整処理、冷却水温度調整処理や、通常運転時の処理に必要なデータや手順等が記憶されている。図2に示されるように、制御部40は、排熱投入型吸収式冷凍機36、開閉バルブV1、開閉バルブV2、絞り弁72、燃料供給ブロワB1等と接続されており、これらは制御部40により制御される。なお、図2は、燃料電池発電システム10Aにおける制御部40の接続関係の一部を示すものであり、図2では図示していないが、制御部40は他の機器とも接続されている。
燃料電池発電システム10Aにおいて、ポンプ、ブロワ、その他の補機は、燃料電池発電システム10Aで発電された電力により駆動される。燃料電池発電システム10Aで発電された電力を直流のままで交流に変換することなく効率よく利用するために、補機は直流電流により駆動するものであることが好ましい。
(作用、効果)
次に、本実施形態の燃料電池発電システム10Aの動作について説明する。
燃料電池発電システム10Aにおいては、燃料供給ブロワB1により、ガス源からメタンが燃料ガス管P1へ送出され、第1熱交換器30を経ることで加熱され、燃料極12Aへ供給される。
第1熱交換器30の下流側の燃料ガス管P1に設けられるエゼクタ70をメタンが通過すると、エゼクタ70が燃焼器オフガス管P8の燃焼器オフガス(水蒸気を含む二酸化炭素ガス)を吸引してメタンに混合し、水蒸気が混合されたメタンが燃料極12Aへ供給される。本実施形態では、燃料極12Aへ供給される水蒸気が、燃料ガスの改質用の水蒸気として有効利用される。
エゼクタ70は、機械的な駆動部分がなく、ブロア等に比較して高温に対して強い。したがって、水蒸気を含んだ高温の燃料ガスを燃料極12Aへ供給することができ、燃料ガスを改質する際の熱ロスを抑制し、耐久性に優れ、効率的に発電を行うことのできる燃料電池発電システム10Aとすることができる。
本実施形態の燃料電池発電システム10Aでは、燃料極12A、燃料極オフガス管P7、燃料極オフガス流路22A、燃焼器オフガス管P8、分岐管P8−1、絞り弁72、エゼクタ70、燃料ガス管P1がループ状に接続され、燃料ガス、及び水蒸気を含む燃焼器オフガスが燃料極12Aへ供給される。言い換えれば、燃焼器オフガスに含まれる水蒸気を、水蒸気改質用の水蒸気として無駄なく利用することができる。
なお、制御部40は、燃料供給ブロワB1を制御して発電に必要な量の燃料ガスを燃料極12Aに向けて供給すると共に、燃料極12Aに供給する燃料ガスの改質に必要な水蒸気が燃料ガスに混合されるように絞り弁72を制御する。一例として、C/S=2.5となるように、燃料供給ブロワB1、及び絞り弁72を制御することができる。
燃料電池セルスタック12の燃料極12Aでは、燃焼器オフガスに含まれている水蒸気により燃料ガスが水蒸気改質され、水素と一酸化炭素が生成される。また、燃料極12Aでは、生成された水素と酸素とから水蒸気が生成され、生成された一酸化炭素と酸素とから二酸化炭素が生成される。
燃料電池セルスタック12の空気極12Bには、空気が酸化剤ガス管P5を経て供給される。燃料電池セルスタック12では、燃料極12A及び空気極12Bにおいて水素イオンが移動すると共に前述の反応が生じ、発電が行われる。燃料電池セルスタック12の燃料極12Aからは、燃料極オフガス管P7へ燃料極オフガスが送出される。また、空気極12Bからは、空気極オフガス管P6へ空気極オフガスが送出される。
空気極12Bから送出された空気極オフガスは、空気極オフガス流入部24へ供給され、空気極オフガス流路24Aを流れる。
空気極オフガス流入部24では、燃料極オフガス流路22Aに供給された燃料極オフガスに含まれる水素が、水素透過膜23を介して空気極オフガス流路24A側へ移動する。空気極オフガス流路24Aでは、空気極オフガス中の酸素と水素透過膜23を介して移動した水素とが反応して水蒸気が生成され、排気管P12へ供給される。排気管P12へ供給された空気極オフガスは、第2熱交換器32を経て排熱投入型吸収式冷凍機36へ供給される。
第2熱交換器32では、空気極オフガスと酸化剤ガスとの間で熱交換が行われ、空気極オフガスによって酸化剤ガスが加熱される。排熱投入型吸収式冷凍機36では、前述のように、空気極オフガスの熱を利用して冷熱が生成される。
一方、燃料極12Aから送出された燃料極オフガスは、水素透過膜付燃焼器20の燃料極オフガス流入部22へ供給され、燃料極オフガス流路22Aを流れる。
燃料極オフガス流路22Aに供給される燃料極オフガス中に可燃ガス成分、即ち、未反応の一酸化炭素が含まれている場合、燃料極オフガス中の一酸化炭素は、水素が選択的に分離されることで化学平衡が変化し、燃料極オフガス中の水蒸気と一酸化炭素がシフト反応を起こして二酸化炭素と水素に変化する。そのため、燃料極オフガス中の水素が、燃焼空間側に分離されることにより、効率よく二酸化炭素濃度の高い燃焼器オフガスを得ることができる。燃料極オフガス流路22Aの出口側には、燃焼器オフガス管P8が接続されており、燃料極オフガス流路22Aから燃焼器オフガス(二酸化炭素、水蒸気)が送出される。
凝縮器26へ供給された燃焼器オフガスは、冷却水循環流路26Aを介して循環供給される排熱投入型吸収式冷凍機36からの冷却水により冷却され、燃焼器オフガス内の水蒸気が凝縮される。凝縮された水は水配管P9を介して水タンク27へ送出される。水タンク27には、水が貯留され、当該貯留水により、冷却塔38の放熱回路37及び排熱投入型吸収式冷凍機36の冷却水循環流路26Aにおける冷却水が適宜補充される。
凝縮器26で水蒸気が除去された燃焼器オフガスは、二酸化炭素濃度の高い二酸化炭素リッチガスとなり、二酸化炭素用ブロアB4により二酸化炭素ガス管P10へ送出される。
制御部40は、排熱投入型吸収式冷凍機36で冷却水循環流路26Aへ送る冷却水の温度を制御する。具体的には、制御部40では、冷却水温度調整処理が実行される。
二酸化炭素ガス管P10へ送出された二酸化炭素リッチガスは、要求に応じて二酸化炭素回収タンク28、または、二酸化炭素供給ラインへ送られ、様々な用途に用いることができる。
以上の構成とされた本実施形態の燃料電池発電システム10Aでは、燃料ガス改質用の水蒸気を生成するために、装置外の水源(一例として、上水等の水道設備)の水が供給されて純水を製造する純水製造装置、純水を供給するポンプ、純水を加熱して水蒸気を生成する気化器等を必要とせず、装置構成を簡略化でき、効率的に発電を行うことができる。
燃料極オフガス流路22Aから排出される燃焼器オフガスには、可燃性の一酸化炭素、及び水素が含まれていないので、万が一、燃焼器オフガスが漏れ出したとしても引火等の問題が生じない。
水素は、他のガスに比較して漏れやすいため、ガス通過経路には高い気密性が必要となる。しかし、本実施形態の燃料電池発電システム10Aでは、水素透過膜付燃焼器20から燃料電池セルスタック12までのガス通過経路においては、水素が含まれていない燃焼器オフガスが通過するので、水素が含まれているガスが通過する場合に比較して高い気密性は必要としない。したがって、水素透過膜付燃焼器20から燃料電池セルスタック12までのガス通過経路においてガスのシールが容易になる。
空気極オフガス流路24Aでは、空気極オフガス中の酸素と、水素透過膜23を透過した水素とが反応して水蒸気が生成されるので、空気極オフガス流路24Aから排出されて第2熱交換器32を通過する空気極オフガスには、水蒸気が多く含まれる。このため、第2熱交換器32において、空気極12Bへ供給する空気との熱交換量を多くすることができ、空気極12Bへ供給する空気を効率的に加熱することができる。
なお、本実施形態では、燃焼器オフガス内の水蒸気を凝縮器26で凝縮させて除去することにより、燃焼器オフガスから二酸化炭素を分離したが、その他の手段、例えば、二酸化炭素分離膜で二酸化炭素を分離してもよいし、PSA装置により二酸化炭素を分離してもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
本実施形態の燃料電池発電システム10Bは、図3に示すように、第1実施形態の水素透過膜付燃焼器20に代えて、酸素透過膜付燃焼器50を備えている。
(酸素透過膜付燃焼器)
酸素透過膜付燃焼器50は、水素透過膜付燃焼器20の水素透過膜23の代わりに、空気極オフガスに含まれる酸素を、空気極オフガス流入部24側から燃料極オフガス流入部22側へ透過する酸素透過膜52を用いている。
本実施形態の酸素透過膜52は、一例として、多孔質のセラミック膜と、セラミック膜の空気極オフガス流路24A側に設けられる酸化ジルコニウム膜と、セラミック膜の燃料極オフガス流路22A側に設けられる多孔質の反応触媒膜と、とを含んで構成することができる。酸素透過膜52は、空気極オフガス流入部24から燃料極オフガス流入部22へ、酸化ジルコニウム膜、セラミック膜、反応触媒膜の順で積層することができる。なお、セラミック膜と酸化ジルコニウム膜とで高温酸素透過膜が構成される。
本実施形態の燃料電池発電システム10Bでは、空気極12Bと接続された空気極オフガス管P6の下流端が、排熱投入型吸収式冷凍機36と接続されている。
空気極オフガス管P6には、第2熱交換器32の上流側の中間部に、分岐管P6−2の一端が接続されている。分岐管P6−2の他端は、酸素透過膜付燃焼器50の空気極オフガス流路24Aの入口に接続されている。分岐管P6−2の中間部には、制御部40で制御される調整弁42が設けられている。また、空気極オフガス流路24Aの出口には、排気管P12が接続されている。
(作用、効果)
次に、本実施形態の燃料電池発電システム10Bの動作について説明する。
本実施形態においても、第1実施形態の燃料電池発電システム10Aと同様に、第1燃料電池セルスタック12での発電が行われる。燃料極12Aから送出された燃料極オフガスは、酸素透過膜付燃焼器50の燃料極オフガス流路22Aへ供給され、空気極12Bから送出された空気極オフガスは、酸素透過膜付燃焼器50の空気極オフガス流入部24へ供給される。
空気極オフガス流路24Aにおいて、空気極オフガスに含まれる酸素は、酸素透過膜52を透過して燃料極オフガス流路22A側へ移動する。燃料極オフガス流路22Aでは、燃料極オフガス中の可燃ガス(水素、一酸化炭素等)と酸素の燃焼反応が生じ、可燃ガスが完全燃焼し、二酸化炭素と水蒸気が生成される。二酸化炭素及び水蒸気を含む燃焼器オフガス(完全酸化ガス)は、燃料極オフガス流路22Aから燃焼器オフガス管P8へ送出される。燃焼器オフガス管P8へ送出された燃焼器オフガスは、第1熱交換器30を経て凝縮器26へ供給されると共に、エゼクタ70に供給される。
本実施形態の燃料電池発電システム10Bにおいても、第1の実施形態の燃料電池発電システム10Aと同様に、燃焼器オフガスに含まれる水蒸気を、廃棄せず、燃料ガスに混合して燃料ガスの改質に有効的に利用することができる。
本実施形態の酸素透過膜付燃焼器50では、空気極オフガスに含まれる酸素を酸素透過膜52を透過させて燃料極オフガス流路22A側へ移動し、燃料極オフガスに含まれる水素と反応させて水蒸気を生成することができる。したがって、第1の実施形態よりも多量の水蒸気を燃焼器オフガス管P8へ送出することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、第1、第2実施形態と同様の部分については同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態の燃料電池発電システム10Cは、燃料ガス管P1の中間部にエゼクタ70が設けられておらず、その代わりに、燃料ガス管P1の中間部に分岐管P8−1の他端が接続されている。また、分岐管P8−1の中間部には、絞り弁72に代えて、制御部40で制御されるブロアB5が設けられている。
本実施形態では、ブロアB5を駆動することで、水蒸気の含まれた燃焼器オフガスを燃料ガスに混合させることができる。制御部40は、燃料供給ブロワB1、及びブロアB5を制御することで、燃料ガスに混合させる燃焼器オフガスの量を調整することで、発電出力など運転状況の変化に応じて変動する燃料ガスの流量に応じ、水蒸気改質するために必要となる最適な水蒸気量を、安定的に供給することが可能となる。
なお、水素透過膜付燃焼器20から排出された燃焼器オフガスは、第1熱交換器30で燃料ガスと熱交換が行われて冷却されてブロアB5へ至るので、ブロアB5の耐熱性は、特に高いものでなくてもよく、信頼性と耐久性をさらに向上させることが可能となる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の燃料電池発電システムの一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
エゼクタ70の下流側の燃料ガス管P1を通過するガスの成分をセンサーで検出し、センサーの検出結果に基づいて、絞り弁72、ブロアB5、燃料供給ブロワB1等を制御して、燃料ガスに混合する水蒸気(燃焼器オフガス)の量をコントロールしてもよい。
上記実施形態の燃料電池セルスタック12は、図1等に示す単一スタックに限らず、多段スタックとしてもよい。
本発明の燃料電池としては、酸素イオン伝導型固体酸化物形燃料電池に限らず、水素イオン伝導型固体酸化物形燃料電池や溶融炭酸塩型燃料電池など、他の種類の燃料電池を用いることもできる。
また、二酸化炭素供給ライン29は、二酸化炭素液化装置や炭素分離装置に接続し、液体二酸化炭素や固体炭素材料等を製造してもよい。
10A〜10C 燃料電池発電システム
12 燃料電池セルスタック(燃料電池)
12A 燃料極
12B 空気極
20 水素透過膜付燃焼器
22 燃料極オフガス流入部(第1流路)
23 水素透過膜
24 空気極オフガス流入部(第2流路)
40 制御部
50 酸素透過膜付燃焼器
52 酸素透過膜
70 エゼクタ(混合部)
72 絞り弁(混合部)
B5 ブロア(混合部)
P1 燃料ガス管(燃料ガス流路)
P8−1 分岐管(混合部、分岐流路)

Claims (5)

  1. 炭化水素を含み燃料極へ供給される燃料ガスと、酸素を含み空気極へ供給される酸化剤ガスと、により発電する燃料電池と、
    前記燃料極から排出された燃料極オフガスが供給される第1流路と、
    前記空気極から排出された空気極オフガスが供給される第2流路と、
    前記第1流路と前記第2流路とを隔て、前記燃料極オフガスに含まれる水素を前記第2流路に透過させる水素透過膜を備えた水素透過膜付燃焼器と、
    前記第1流路を通過した水蒸気を含んだ燃焼器オフガスの一部を、前記燃料ガスに混合する混合部と、
    を備えた燃料電池発電システム。
  2. 炭化水素を含み燃料極へ供給される燃料ガスと、酸素を含み空気極へ供給される酸化剤ガスと、により発電する燃料電池と、
    前記燃料極から排出された燃料極オフガスが供給される第1流路と、
    前記空気極から排出された空気極オフガスが供給される第2流路と、
    前記第1流路と前記第2流路とを隔て、前記空気極オフガスに含まれる酸素を前記第1流路に透過させる酸素透過膜を備えた酸素透過膜付燃焼器と、
    前記酸素透過膜を透過した前記酸素により前記燃料極オフガスを燃焼反応させることにより生成された水蒸気を含んだ燃焼器オフガスの一部を、前記燃料ガスに混合する混合部と、
    を備えた燃料電池発電システム。
  3. 前記混合部はエゼクタを備え、
    前記エゼクタに前記燃料ガスを通過させて生ずる負圧により前記水蒸気を含んだ前記燃焼器オフガスを吸引し、前記燃料ガスに前記水蒸気を含んだ前記燃焼器オフガスを混合する、請求項1または請求項2に記載の燃料電池発電システム。
  4. 前記混合部は、中間部に前記エゼクタが設けられ前記燃料ガスを前記燃料極へ供給する燃料ガス流路と、前記水蒸気を含んだ前記燃焼器オフガスが流される燃焼器オフガス流路に一端が接続され、他端が前記エゼクタに接続される分岐流路と、前記分岐流路に設けられる絞り弁と、を備えている、
    請求項3に記載の燃料電池発電システム。
  5. 前記絞り弁は制御部で制御され、
    前記制御部は、前記燃料極に供給される前記燃料ガスの供給量に応じて前記燃料ガスの改質に必要な量の前記水蒸気を含んだ前記燃焼器オフガスの供給量を調整する、
    請求項4に記載の燃料電池発電システム。
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