JP2021131911A - 防災システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、
防災監視エリアに対応して配置され、信号回線に複数接続され、信号回線に回線電流を流すことで防災受信盤へ信号を出力する所定の防災端末機器と、
防災端末機器からの信号を受信して、受信した信号に応じた所定の制御処理を行う監視制御部と、
を備えた防災システムであって、
複数の防災端末機器の各々は、相互に電流値の異なる回線電流を信号として信号回線に流し、
監視制御部は、信号回線から信号を受信した場合に、信号を受信した信号回線に流れる回線電流の電流値に基づき信号を出力した防災端末機器を識別することを特徴とする。
複数の防災端末機器の各々は、検知スイッチと抵抗との直列回路により信号回線に接続され、検知スイッチがオンされることで信号回線に信号として回線電流を流し、相互に抵抗値の異なる抵抗を備えることにより、相互に電流値の異なる回線電流を信号として信号回線に流す。
防災端末機器は、火災通報操作により検知スイッチをオンして火災信号を出力する消火栓装置に設けられた手動通報装置であり、
監視制御部は、信号回線から火災信号を受信した場合に、火災警報を出力させると共に、火災信号を受信した信号回線に流れる電流値に基づき火災信号が出力された消火栓装置を識別する。
防災端末機器は、消火栓弁開閉レバーの開操作又はポンプ起動スイッチの起動操作により検知スイッチをオンして消火栓起動信号を出力する消火栓装置に設けられた消火栓起動装置であり、
監視制御部は、信号回線から消火栓起動信号を受信した場合に、消火ポンプ設備にポンプ起動信号を送信して運転を開始させると共に、消火栓起動信号を受信した信号回線に流れる電流値に基づき消火栓起動信号が出力された消火栓装置を識別する。
防災受信盤は、防災監視エリアの消火栓装置の配置を示すエリア系統図を表示する表示部を備え、
監視制御部は、火災信号を出力した手動通報装置又は消火栓起動信号を出力した消火栓起動装置が設けられた消火栓装置と識別された消火栓装置を識別可能に表示部のエリア系統図に表示させる。
防災監視エリアは、所定の区画に分割され、
防災端末機器は、区画に対応して設けられ、区画に対応して敷設された信号回線に複数接続され、
監視制御部は、消火栓装置を表示部のエリア系統図に識別可能に表示させると共に、当該消火栓装置が設けられた区画を識別可能に表示させる。
防災受信盤は、防災端末機器を識別する場合の信号回線に流れる電流値の履歴を表示させる第2の表示部を備える。
監視制御部は、防災受信盤に設けられる。
本発明は、防災監視エリアに対応して配置され、信号回線に複数接続され、信号回線に回線電流を流すことで防災受信盤へ信号を出力する所定の防災端末機器と、防災端末機器からの信号を受信して、受信した信号に応じた所定の制御処理を行う監視制御部と、を備えた防災システムであって、複数の防災端末機器の各々は、相互に電流値の異なる回線電流を信号として信号回線に流し、監視制御部は、信号回線から信号を受信した場合に、信号を受信した信号回線に流れる回線電流の電流値に基づき信号を出力した防災端末機器を識別するようにしたため、信号回線に接続された複数の防災端末機器の何れかが他の防災端末機器とは異なる電流値の回線電流を流すことで信号が出力され、監視制御部が信号を受信した信号回線に流れる電流値からどの防災端末機器が信号を出力したかを識別するこができ、P型直送方式であっても、信号を出力した端末機器を簡単に識別することができる。
また、防災端末機器は、火災通報操作により検知スイッチをオンして火災信号を出力する消火栓装置に設けられた手動通報装置であり、監視制御部は、信号回線から火災信号を受信した場合に、火災警報を出力させると共に、火災信号を受信した信号回線に流れる電流値に基づき火災信号が出力された消火栓装置を識別するようにしたため、同じ信号回線に接続されている複数の消火栓装置に設けられた手動通報装置の何れかが操作されて火災信号が出力された場合、火災信号が受信された信号回線の電流値から火災信号を出力した手動通報装置を設けている消火栓装置を簡単に識別することができ、現場に出向くことなく、火災通報が行われた防災監視エリアの位置を特定して適切な対応を可能とする。
また、防災端末機器は、消火栓弁開閉レバーの開操作又はポンプ起動スイッチの起動操作により検知スイッチをオンして消火栓起動信号を出力する消火栓装置に設けられた消火栓起動装置であり、監視制御部は、信号回線から消火栓起動信号を受信した場合に、消火ポンプ設備にポンプ起動信号を送信して運転を開始させると共に、消火栓起動信号を受信した信号回線に流れる電流値に基づき消火栓起動信号が出力された消火栓装置を識別するようにしたため、同じ信号回線に接続されている複数の消火栓装置の何れかで消火栓開閉レバーの開操作が行われて消火栓起動信号が出力された場合、消火栓起動信号が受信された信号回線の電流値から消火栓開閉レバーの開操作が行われた消火栓装置を簡単に識別することができ、現場に出向くことなく、消火活動に使用されている消火栓装置を知ることができ、防災監視エリアにおける火災現場の状況を適切に把握することを可能とする。
また、防災受信盤は、防災監視エリアの消火栓装置の配置を示すエリア系統図を表示する表示部を備え、監視制御部は、火災信号を出力した手動通報装置又は消火栓起動信号を出力した消火栓起動装置が設けられた消火栓装置と識別された消火栓装置を識別可能に表示部のエリア系統図に表示させるようにしたため、表示部のエリア系統図に、例えば識別された消火栓装置を点灯又は点滅表示することで、手動通報装置が操作された消火栓装置や消火栓起動装置が操作された消火栓装置を簡単且つ容易に識別できる。
また、防災監視エリアは、所定の区画に分割され、防災端末機器は、区画に対応して設けられ、区画に対応して敷設された信号回線に複数接続され、監視制御部は、消火栓装置を表示部のエリア系統図に識別可能に表示させると共に、当該消火栓装置が設けられた区画を識別可能に表示させるようにしたため、どの区画のどの消火栓装置が操作されたが簡単且つ容易に把握できる。
また、防災受信盤は、防災端末機器を識別する場合の信号回線に流れる電流値の履歴を表示させる第2の表示部を備えるようにしたため、火災信号や消火栓起動信号を受信した信号回線についての電流値の履歴を火災信号や消火栓起動信号の履歴に併せて見ることを可能とする。
また、監視制御部は、防災受信盤に設けられるため、電流値に基づき信号を出力した防災端末機器を識別する機能を防災受信盤が備えることになり、別筐体として設けていた電流監視装置の一部の機能を防災受信盤が取り込むことになるため、設備構成及び処理が簡単となり、設置スペースも低減できる。
図1はトンネル防災システムの概要を示した説明図である。図1に示すように、自動車専用道路のトンネルとして、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bが構築され、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bは避難連絡坑2でつながっている。
図2は防災受信盤の外観を示した説明図であり、図2(A)に正面を示し、図2(B)に側面を示す。図3は防災受信盤のパネル扉を開いてモニタ装置を見る状態を示した説明図である。
図2に示すように、防災受信盤10は、前後に開放された箱形の筐体62の前面に、ハンドル操作により開閉自在なパネル扉64が設けられ、また、筐体62の裏面にも、バンドル操作により開閉自在な裏扉66が設けられている。
図4は図2のグラフィックパネルを取り出して示した説明図である。図4に示すように、グラフィックパネル44の中央上部には火災代表灯100が設けられ、その下のトンネル名に続いて、トンネル系統図として、上り線トンネル系統図102aと下り線トンネル系統図102bが描かれている。
(防災受信盤の概要)
図5はトンネル防災システムの機能構成の概略を示したブロック図である。図5に示すように、防災受信盤10は制御部40を備え、制御部40は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、AD変換ポートを含む各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
図6は信号回線に接続された手動通報装置の回路構成を示した回路ブロック図である。
RA>RB>RC>RD
の関係が設定されており、手動通報装置16−1〜16−4のスイッチオンにより信号回線12−21に流れる電流をIA,IB,IC,IDとすると、
IA<IB<IC<ID
の関係が得られている。
R0>RA>RB>RC>RD
の関係にあることから、電流値は
I0<IA<IB<IC<ID
の関係が得られている。
監視制御部56はトンネル内に設置した消火栓装置18に設けられた消火栓弁開閉検出スイッチ14、手動通報装置16、火災検知器、ダクト内温度検知器、及び自動弁装置等の端末機器からの検知信号や操作信号に基づき、所定の監視制御を行う。
電流監視部58は、消火栓弁開閉検出スイッチ14及び手動通報装置16を含む無電圧a接点スイッチを備えた端末機器を接続した信号回線12の電流値を測定し、測定した電流値が所定の上限値と下限値で決まる閾値範囲を外れた場合に電流値異常を判定し、測定結果を測定履歴として着脱自在なメモリカードを用いたメモリに記憶する制御を行う。
(手動通報装置の識別表示)
図5の防災受信盤10の制御部40に設けられた監視制御部56は、例えば図6に示した信号回線12−21に接続された4台の消火栓装置18−1〜18−4の何れかに設けられている手動通報装置16−1〜16−4の火災通報操作によるスイッチオンで出力された火災通報信号を受信した場合に、電流監視部58に指示して火災通報信号が受信された信号回線12−21に流れる電流値を測定させ、測定された電流値が例えば図7に示す電流閾値Ith2〜Ith3の範囲内にあることを判別した場合、識別符号Aに対応した図6に示した手動通報装置16−1のスイッチオンによる火災通報信号であることを判別し、図4のグラフィックパネル44の上り線トンネル系統図102aの消火栓配置部104における消火栓番号が1番の消火栓表示灯110を点灯又は点滅し、消火栓装置18−1で火災通報操作が行われたことを識別表示させる制御を行う。
図5の防災受信盤10の制御部40に設けられた監視制御部56は、例えば信号回線12−11に接続された4台の消火栓装置18の何れかに設けられている消火栓弁開閉レバーの開操作により消火栓弁開閉検出スイッチ14がオンして出力された消火栓起動信号を受信した場合に、電流監視部58に指示して消火栓起動信号が受信された信号回線12−11に流れる電流値を測定させ、測定された電流値が例えば図7に示す電流閾値Ith2〜Ith3の範囲内にあることを判別した場合、識別符号Aに対応した消火栓弁開閉検出スイッチ14のオンによる消火栓起動信号であることを判別し、図4のグラフィックパネル44の上り線トンネル系統図102aの中の消火栓配置部104における消火栓番号が1番の消火栓表示灯110を点灯又は点滅し、消火栓装置18−1で消火栓起動操作が行われたことを識別表示させる制御を行う。
図9は定周期測定による測定履歴を表示したモニタ装置の測定記録画面を示した説明図である。
図9の測定記録画面72の下側に配置された回線選択ボタン77を操作すると、図10に示す測定記録絞込み画面84の表示に切り替えられる。
図10は防災受信盤による防災監視制御を示したフローチャートであり、図5の防災受信盤に設けられた監視制御部56及び電流監視部58の制御動作となる。
図12は防災受信盤の他の実施形態を示した説明図であり、図12(A)に正面を示し、図12(B)に側面を示す。
本発明は、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
1b:下り線トンネル
10:防災受信盤
12,12−11〜12−26:信号回線
14:消火栓弁開閉検出スイッチ
16:手動通報装置
18:消火栓装置
20:消火ポンプ設備
22:冷却ポンプ設備
24:IG子局設備
26:遠方監視制御設備
28:換気設備
30:警報表示板設備
32:ラジオ再放送設備
34:テレビ監視設備
36:照明設備
40:制御部
42,54:P型伝送部
44:グラフィックパネル
46:モニタ装置
48:警報部
50:表示パネル
52:操作パネル
56:監視制御部
58:電流監視部
60:回線受信部
61:電流検出部
62:筐体
64:パネル扉
70:モニタ画面
72:測定記録画面
84:測定記録絞込み画面
96:第2のモニタ装置
100:火災代表灯
102a:上り線トンネル系統図
102b:下り線トンネル系統図
104:消火栓配置部
106:手動通報装置配置部
108:消火栓起動装置配置部
110:消火栓表示灯
112,114:回線表示灯
Claims (8)
- 防災監視エリアに対応して配置され、信号回線に複数接続され、前記信号回線に回線電流を流すことで防災受信盤へ信号を出力する所定の防災端末機器と、
前記防災端末機器からの信号を受信して、受信した前記信号に応じた所定の制御処理を行う監視制御部と、
を備えた防災システムであって、
前記複数の防災端末機器の各々は、相互に電流値の異なる前記回線電流を前記信号として前記信号回線に流し、
前記監視制御部は、前記信号回線から前記信号を受信した場合に、前記信号を受信した前記信号回線に流れる前記回線電流の電流値に基づき前記信号を出力した前記防災端末機器を識別することを特徴とする防災システム。
- 請求項1記載の防災システムであって、
前記複数の防災端末機器の各々は、検知スイッチと抵抗との直列回路により前記信号回線に接続され、前記検知スイッチがオンされることで前記信号回線に前記信号として回線電流を流し、相互に抵抗値の異なる抵抗を備えることにより、相互に電流値の異なる前記回線電流を前記信号として前記信号回線に流すことを特徴とする防災システム。
- 請求項2記載の防災システムであって、
前記防災端末機器は、火災通報操作により前記検知スイッチをオンして火災信号を出力する消火栓装置に設けられた手動通報装置であり、
前記監視制御部は、前記信号回線から前記火災信号を受信した場合に、火災警報を出力させると共に、前記火災信号を受信した前記信号回線に流れる前記回線電流の電流値に基づき前記火災信号が出力された前記消火栓装置を識別することを特徴とする防災システム。
- 請求項2記載の防災システムであって、
前記防災端末機器は、消火栓弁開閉レバーの開操作又はポンプ起動スイッチの起動操作により前記検知スイッチをオンして消火栓起動信号を出力する消火栓装置に設けられた消火栓起動装置であり、
前記監視制御部は、前記信号回線から前記消火栓起動信号を受信した場合に、消火ポンプ設備にポンプ起動信号を送信して運転を開始させると共に、前記消火栓起動信号を受信した前記信号回線に流れる前記回線電流の電流値に基づき前記消火栓起動信号が出力された前記消火栓装置を識別することを特徴とする防災システム。
- 請求項3又は4記載の防災システムであって、
前記防災受信盤は、前記防災監視エリアの消火栓装置の配置を示すエリア系統図を表示する表示部を備え、
前記監視制御部は、火災信号を出力した手動通報装置又は消火栓起動信号を出力した消火栓起動装置が設けられた消火栓装置と識別された消火栓装置を識別可能に前記表示部の前記エリア系統図に表示させることを特徴とする防災システム。
- 請求項5記載の防災システムであって、
前記防災監視エリアは、所定の区画に分割され、
前記防災端末機器は、前記区画に対応して設けられ、区画に対応して敷設された信号回線に複数接続され、
前記監視制御部は、前記消火栓装置を前記表示部の前記エリア系統図に識別可能に表示させると共に、当該消火栓装置が設けられた区画を識別可能に表示させることを特徴とする防災システム。
- 請求項1乃至6何れに記載の防災システムであって、
前記防災受信盤は、前記防災端末機器を識別する場合の前記信号回線に流れる前記回線電流の電流値の履歴を表示させる第2の表示部を備えたことを特徴とする防災システム。
- 請求項1乃至7何れに記載の防災システムであって、
前記監視制御部は、前記防災受信盤に設けられたことを特徴とする防災システム。
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