以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態の情報処理システム1000の構成を示すブロック図である。
情報処理システム1000は、情報処理装置1、1または2以上の端末装置2、1または2以上の通信装置3を備える。情報処理装置1と各端末装置2とは、例えば、情報の通信が可能となるよう、無線または有線のネットワーク等を介して接続されている。また、情報処理装置1と各通信装置3とは、例えば、情報の通信が可能となるよう、無線または有線のネットワーク等を介して接続されている。なお、図1においては、端末装置2および通信装置3がいずれも複数である例を示している。
情報処理装置1は、生産情報格納部10、環境情報受信部11、スコア取得部12、スコア出力部13、出力指示受信部14、スコア送信部15、稼働情報受信部16、稼働情報蓄積部17、およびスコア格納部18を備える。
端末装置2は、端末受付部21、端末送信部22、端末受信部23および端末表示部24を備える。
通信装置3は、稼働情報取得部31、および稼働情報送信部32を備える。
稼働情報取得部31は、撮影部311、認識処理部312、センサ取得部313、および取得処理部314を備える。
情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバや、ASP(アプリケーションサーバ装置)である。ただし、情報処理装置1は、サーバ装置でなくてもよい。情報処理装置1は、例えば、コンピュータ等により実現される。
生産情報格納部10には、2以上の生産情報が格納される。生産情報は、生産元識別子と評価元情報とを有する情報である。一の生産情報が有する生産元識別子と、評価元情報とは、例えば、互いに対応付けられていると考えてよい。
生産元識別子は、生産元を識別する情報である。生産元とは、通常、生産を行う生産企業であるが、生産装置、生産ライン、生産工場等でもよい。ここでの生産は、例えば、物の生産である。生産装置とは、例えば、物の生産を行う装置である。ここでの物は、電子機器や、電気機器、金属加工品、樹脂成形品、食品、繊維等、どのようなものであってもよい。ここでの生産は、製造等も含む概念と考えてもよい。生産元識別子は、例えば、生産元に割り当てられたコードや、名称等である。生産元識別子は、通常、生産企業の企業識別子であるが、生産装置識別子や生産ライン識別子や生産工場識別子でもよい。
評価元情報は、例えば、対応する生産元識別子が示す生産元の評価に用いられる情報である。一の生産元識別子に対応する評価元情報は、例えば、この生産元識別子が示す生産元についてのスコアの算出に用いられる情報である。スコアについては後述する。評価元情報は、例えば、1または2以上の属性に対応する情報を有する。評価元情報が有する情報は、1または2以上の属性に対応する属性値と考えてもよい。
評価元情報は、1または2以上の稼働情報を有する情報である。稼働情報は、例えば、評価元情報に対応する生産元識別子が示す生産元の生産装置の稼働に関する情報である。稼働情報は、例えば、生産装置の稼働状況を示す情報であってもよく、生産装置の稼働の結果を示す情報であってもよい。
稼働情報は、例えば、生産結果情報を有する情報である。生産結果情報は、生産装置の生産結果に関する情報である。生産結果情報は、例えば、生産品質に関する情報である。生産結果情報は、例えば、生産品の誤差に関する誤差情報、不良率に関する不良率情報、生産装置のダウンタイムに関するダウンタイム情報、生産品の廃棄率に関する廃棄率情報、および生産品の生産量に関する生産量情報等のうちの1以上の属性値である。これらの属性値は、実績値や実測値等であってもよく、実績値や実測値等を用いて取得された指標を示す値や、これらの値を用いて統計処理を行って得られた値(例えば、平均値や、偏差値等)であってもよい。ただし、生産結果情報および稼働情報は、上記の情報に限定されるものではない。
評価元情報に対応する生産元識別子が示す生産元が、一の生産装置である場合、この評価元情報が有する稼働情報は、例えば、この一の生産装置の稼働に関する情報である。また、評価元情報に対応する生産元識別子が示す生産元が、生産企業や、生産ライン、生産工場等である場合、この評価元情報が有する稼働情報は、この生産元が有する1または2以上の生産装置のそれぞれについての稼働に関する情報であっても、すべての生産装置の稼働に関する情報であってもよい。2以上の生産装置全体の稼働に関する情報は、例えば、2以上の生産装置の稼働に関する情報を結合して得られる情報や、平均値等の統計処理等を行うことによって得られる代表値等であってもよい。
評価元情報は、例えば、1または2以上の作業者情報を有していてもよい。作業者情報は、作業者に関する情報である。作業者は、例えば、生産装置を用いた生産に対応する作業者である。評価元情報が有する作業者情報は、例えば、この評価元情報に対応する生産元識別子が示す生産元の作業者に関する情報である。作業者情報は、例えば、対応人数に関する人数情報、作業者スキルの高さに関するスキル情報、作業者の多能さに関する多能情報、作業者賃金に関する賃金情報、受注変動耐性に関する受注変動耐性情報等のうちの1以上の属性値である。人数情報は、例えば、生産に対応する人数であり、生産に関与する人数等と考えてもよい。スキル情報は、各作業者の作業者スキルを示す値の平均値や、最大値、最小値等である。作業者スキルを示す値は、例えば、作業者のスキルのレベル等を数値化した値である。なお、スキル情報は、作業者が有する技能や資格等を示す情報であってもよい。多能情報は、作業者が持つ複数の能力を示す情報であり、例えば、能力の数であってもよく、能力の種類を示す情報であってもよい。賃金情報は、例えば、作業者の賃金の平均値や中間値等の代表値であってもよく、全作業者の賃金の合計値であってもよい。受注変動耐性情報とは、生産の受注量等に変動があった場合に、作業者が対応可能であるか否かを示す値である。受注変動耐性は、例えば、ユーザが作成した情報である。ただし、作業者情報は、上記の情報に限定されるものではない。
評価元情報は、例えば、1または2以上の設備情報を有していてもよい。設備情報は、生産装置等の生産元に対応する設備に関する情報である。評価元情報が有する設備情報は、例えば、この評価元情報に対応する生産元識別子が示す生産元の生産装置に関する情報である。設備情報は、例えば、設備の老朽化に関する設備老朽化情報、設備の種類に関する設備種類情報、設備の仕様に関する仕様情報のうちの1以上の属性値である。設備老朽化情報は、例えば、生産装置等の生産元の設備の生産年、使用年数、および償却負担等の情報や、これらを用いて作成される情報である。設備老朽化情報は、設備の老朽化の程度を示す情報である。例えば、設備老朽化情報は、生産装置の法定耐用年数から使用年数を減算した値である。設備種類情報は、例えば、生産装置の種類の識別子であり、種類を示す文字列や、種類を示すコード等である。生産装置の種類は、生産装置を機能で分類した種類であってもよく、用途で分類した種類であっても良く、どのように分類した種類であるかは問わない。仕様情報は、いわゆるスペック等の、生産装置の設計上や、テスト稼働時の性能等を示す情報を含むと考えてもよい。生産装置の性能は、例えば、単位時間あたりに所望の処理を行う能力等を示す値である。設備情報は、例えば、設備の仕様書やカタログ等から取得した情報であってもよい。
評価元情報は、例えば、生産元情報を有していてもよい。生産元情報は、生産元に関する情報である。例えば、評価元情報が有する生産元情報は、この評価元情報に対応する生産元識別子が示す生産元に関する情報である。生産元情報は、例えば、生産元の売上に関する売上情報、生産元の粗利に関する粗利情報、生産元の利益に関する利益情報、生産元の収益性に関する収益性情報、生産元の効率性に関する効率性情報、生産元の安全性に関する安全性情報、生産元の成長性に関する成長性情報、生産元の立地に関する立地情報、生産元のBCP整備に関するBCP整備情報のうちのいずれ1以上の属性値である。効率性情報は、例えば、効率性分析により取得される情報である。立地情報は、例えば、生産元の立地を、災害時の影響の大きさで評価した値や、陸海空の輸送の拠点との距離および顧客との距離の少なくとも一方で示した値や、これらの距離で評価した値である。BCP整備情報は、例えば、災害等の緊急事態が発生した場合の対応計画の有無を示す値や、その対応計画の評価等を示す値である。なお、生産元が、生産装置である場合、この生産元に関する生産元情報は、この生産元である生産装置を利用して生産を行う企業や生産工場や生産ライン等についての生産元情報と考えてもよい。
なお、本実施の形態において説明しているように、生産情報格納部10は、通常、情報処理装置1が有しているが、生産情報格納部10は、情報処理装置1(例えば、情報処理装置1のスコア取得部12等)がアクセス可能な外部の装置(図示せず)等が有している格納部等であってもよい。情報処理装置1がアクセス可能な外部の装置は、例えば、情報処理装置1やスコア取得部12とネットワーク等を介して通信可能に接続されたサーバ装置や、ネットワーク接続ストレージ等である。
生産情報格納部10に格納される評価元情報は、後述する通信装置3等を介して、生産装置等から自動で取得される情報であってもよく、自動で取得されない情報であってもよく、例えば、後述する通信装置3等を介して、ユーザ等が手入力した情報であってもよい。また、評価元情報は生産元に対応するウエブページやIR(インベスター・リレーションズ)情報等からクローリングやスクレイピング等を用いて自動取得された情報であってもよい。
生産情報格納部10は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、他の格納部についても同様である。
環境情報受信部11は、生産環境の温度情報、生産環境の湿度情報、天気情報、生産環境の音声情報のうちの1以上の環境情報を受信する。生産環境とは、例えば、スコアの算出に用いられる生産情報が有する生産元識別子が示す生産元の環境である。受信する生産環境は、例えば、スコアの算出を行う時点の生産環境であること好ましいが、その前後の生産環境であってもよい。環境情報は、例えば、各地の天気等の情報を、インターネット等のネットワーク経由で提供するサービス等から受信可能である。生産環境の音声情報は、例えば、生産装置の近傍に設置された音センサ等により取得可能である。生産環境の音声情報は、生産環境の騒音の情報等と考えてもよい。
環境情報受信部11は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
スコア取得部12は、生産情報格納部10にアクセスし、2以上の生産情報がそれぞれ有する評価元情報を用いて、生産元識別子ごとのスコアを取得する。2以上の生産情報は、生産情報格納部10に格納されている2以上の生産情報のうちの、少なくとも一部の生産情報である。スコア取得部12は、生産情報格納部10にアクセスして2以上の生産情報を取得し、取得し2以上の生産情報がそれぞれ有す評価元情報を用いて、生産元識別子ごとのスコアを取得する。スコア取得部12は、生産情報ごとに、生産情報が有する評価元情報が有する1以上、好ましくは2以上の情報を用いて、生産情報が有する生産元識別子についてスコアを取得する。
スコア取得部12が、一の生産情報が有する生産元識別子について取得するスコアは、例えば、この生産元識別子が示す生産元についての評価を示すスコアである。生産元のスコアが高いということは、通常、生産元の評価が高いということである。生産元の評価が高いということは、例えば、生産元が好ましい評価を受けたことと考えてもよい。スコア取得部12が取得するスコアは、例えば、生産元の評価が高くなるに従って、連続的または段階的に高くなり、生産元の評価が低くなるに従って、連続的または段階的に低くなるスコアである。スコアは通常、数値で表され、数値が大きいほどスコアが高いことを示すものとなるようにするが、数値が小さいほどスコアが高いことを示すものとなるようにしてもよい。以下においては、説明の便宜上、スコアの数値が大きいほど、スコアが高くなる場合を例に上げて説明する。
なお、スコアを示す数値を、数値の範囲に対応するA、B、C等の複数段階の記号に変換したものをスコアとして用いてもよい。同様に、スコアを示す数値を、数値の範囲に対応する数のハートや星等のマークに変換したものをスコアとして用いてもよい。
ここでの評価元情報が有する1以上の情報は、例えば、上述した評価元情報が有する属性値である。スコア取得部12がスコアの取得に用いる評価元情報が有する情報は、評価元情報が有する少なくとも一部の属性値であって、予め決められた1または2以上の属性を有する属性値である。
以下、スコア取得部12が、一の生産情報が有する生産元情報を用いて、この一の生産情報が有する生産元識別子が示す生産元についてスコアを取得する処理の例について説明する。
(1)演算式方式
スコア取得部12は、一の生産情報の評価元情報が有する予め決められた1以上、好ましくは2以上の異なる属性値をパラメータとして、予め決められた演算式を用いて、この一の生産情報の生産元識別子が示す生産元についてのスコアを算出する。ここでのパラメータは引数と考えてもよい。また、演算式は、関数と考えてもよい。評価元情報が有する予め決められた1以上、好ましくは2以上の情報は、例えば、評価元情報が有する属性値のうちの少なくとも一部の情報である。かかることは以下においても同様である。スコア取得部12は、例えば、評価元情報が有する2以上の属性の属性値を予め決められた演算式に入力して重み付け加算等を行うことにより、スコアを算出する。この場合、演算式は、例えば、複数の属性値をパラメータとし、各パラメータに対して予め決められた重み付けを行って得られた値を加算する演算式である。この演算式は定数を有していてもよい。各パラメータに対して行われる重み付けは、異なる値であることが好ましいが同じ値であってもよい。各属性に対応するパラメータの重み付けに用いられる値(例えば、パラメータに乗算される係数)は、パラメータの変動に応じて所望のスコアが得られるような値に設定する。例えば、スコア取得部12が取得するスコアが、生産元の評価が高くなるほど、値が大きくなるようなスコアである場合、ユーザの評価に対する影響が小さい属性のパラメータに対する重み付けを小さくし、ユーザの評価に対する影響が大きい属性のパラメータに対する重み付けを大きくする。また、例えば、数値が大きくなるほど、生産元に対する評価が高くなるような属性値のパラメータに対応する重み付けの値は、プラスの値とし、数値が大きくなるほど、生産元に対する評価が低くなるような属性値のパラメータに対応する重み付けの値は、マイナスの値としてもよい。
パラメータとして用いられる評価元情報の属性値が、数値でない場合には、適宜、評価元情報を数値化することが好ましい。例えば、文字列のパターンマッチングや、自然言語処理等を用いて、文字列である評価元情報の属性値を数値化して、数値化した属性値をパラメータとして演算式等に入力するようにしてもよい。例えば、スキル情報である作業者の資格を示す文字列をパターンマッチングにより特定して、特定されたパターンに対応する値に変換して演算式に入力するようにしてもよい。
ただし、スコア取得部12がスコアの取得に利用する演算式は、上記のような重み付け加算に限定されるものではない。例えば、演算式は、2以上の属性値をパラメータとして重み付け平均を行う演算式であってもよい。また、演算式は、重み付けした属性値や重み付けしていない属性値や定数を適宜組み合わせて加減乗除等を行う演算式であってもよい。
なお、スコア取得部12が利用する演算式は、最終的に算出されるスコアの数値が、予め決められた範囲内の値となる演算式であることが好ましい。例えば、演算式は、重み付け加算により得られた値を、0から5までの範囲内の値に変換する演算式を含んでいてもよい。
(2)対応表方式
スコア取得部12は、一の生産元に対応する評価元情報の2以上の異なる属性の属性値を成分とするベクトルを取得し、これらと同じ属性の2以上の属性値を成分とする複数のベクトルと、このベクトルに対応づけられたスコアと、の2以上の組を有する対応表から、取得したベクトルに最も近いベクトルに対応付けられたスコアを、一の生産元についてのスコアとして取得するようにしてもよい。
例えば、スコア取得部12は、一の生産情報の評価元情報が有する予め決められた2以上の異なる属性の属性値を、特徴量等として用いて、この2以上の特徴量にそれぞれ対応する成分を有するベクトルを取得する。また、図示しない格納部等に、上記の2以上の属性と同じ属性の2以上の特徴量に対応する2以上の成分を有する複数のベクトルと、各ベクトルに対応するスコアとを対応付けて有する対応表を予め用意して格納しておく。そして、この対応表から、上記で生産情報について取得したベクトルに最も近いベクトル(例えば、コサイン距離が最も近いベクトル)を検出し、検出されたベクトルと対応付けられたスコアを、上記の一の生産情報の生産元識別子が示す生産元についてのスコアとして取得する。
なお、生産情報について取得したベクトルに近いベクトルを、上記の対応表において複数検出し、検出した複数のベクトルに対応する複数のスコアを用いて、各複数のベクトルと、生産情報について取得したベクトルとの距離に応じて重み付け加算や重み付け平均を行うことで、スコアを取得するようにしてもよい。生産情報について取得したベクトルに近いベクトルを検出する数は予め決められていてもよい。また、生産情報について取得したベクトルとの距離が閾値以下となる複数のベクトルのみを検出するようにしてもよく、閾値以下となる複数のベクトルが検出されない場合には、最も近いベクトルに対応するスコアを取得するようにしてもよい。
(3)機械学習方式
スコア取得部12は、予め、複数の生産情報のそれぞれについて、評価元情報が有する予め決められた2以上の異なる属性値と、生産元識別子が示す生産元について予め用意されたスコアとの組を複数取得し、取得した2以上の属性値とスコアとの複数の組を用いて、機械学習のアルゴリズムにより、学習処理を行って学習器を取得する。例えば、スコア取得部12は、取得した各組の2以上の属性値を訓練用の入力データとして、また同じ組のスコアを訓練用の出力データとして用いて、ニューラルネットワークの学習を行うことにより学習器を取得する。そして、スコア取得部12は、取得した学習器に、一の生産情報の評価元情報が有する予め決められた2以上の異なる属性の属性値を入力データとして入力することで、この一の生産情報が有する生産元識別子が示す生産元についてのスコアを学習器から取得する。ここでの複数の生産情報のそれぞれについて取得した、評価元情報が有する予め決められた2以上の異なる属性の属性値と、生産元識別子が示す生産元について予め用意されたスコアとの組は、いわゆる教師データと考えてもよい。ここで学習に用いられる評価元情報が有する予め決められた2以上の異なる属性の属性値は、例えば、上述した生産情報格納部10等に予め格納しておくようにしてもよく、図示しない格納部等に格納しておくようにしてもよい。生産元について予め用意されたスコアは、例えば、この生産元を示す生産元識別子と対応付けて図示しない格納部や、上述した生産情報格納部10等に予め格納しておくようにすればよい。このスコアは、例えば、情報処理装置1の管理者等が作成したスコアであってもよい。また、スコア取得部12が取得した学習器についても、例えば、情報処理装置1の図示しない格納部や、上述した生産情報格納部等に蓄積しておくようにすればよい。なお、学習器を取得する処理は、情報処理装置1で実行してもよく、他の装置で実行してもよい。後者の場合、取得した学習器を、情報処理装置1の格納部等に格納するようにしてもよい。
上記のニューラルネットワークとしては、例えば、全結合層を有するニューラルネットワークや、畳み込み層とプーリング層とを一段以上(例えば、多段以上)連結したニューラルネットワーク等が利用可能である。プーリング層は省略してもよい。なお、学習器は、上記のような教師データを用いて、SVR、深層学習、決定木、ランダムフォレスト等のアルゴリズムにより学習を行って生成された学習器であってもよい。
なお、学習器が格納されているとは、例えば、学習器そのもの(例えば、入力に対して値を出力する関数や学習結果のモデル等)が格納されていることであってもよく、学習器を構成するために必要なパラメータ等の情報が格納されていることであってもよい。後者の場合であっても、そのパラメータ等の情報を用いて学習器を構成できるため、実質的に学習器が図示しない格納部に格納されていると考えることができるからである。
スコア取得部12は、評価元情報が有する属性値に応じて、以下のようなスコアを取得することが好ましい。例えば、スコア取得部12は、評価元情報が有する誤差情報が特定する誤差が小さいほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する不良率情報が特定する不良率が小さいほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する受注変動耐性情報が特定する受注変動耐性が大きいほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する賃金情報が特定する作業者賃金が少ないほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有するダウンタイム情報が特定する生産装置のダウンタイムが短いほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する人数情報が特定する対応人数が少ないほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有するスキル情報が特定する作業者スキルの高さが高いほど、多能情報が特定する作業者の多能さが大きいほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する廃棄率情報が特定する廃棄率が小さいほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する生産量情報が特定する生産量が多いほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する売上情報が特定する生産元の売上が大きいほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する粗利情報が特定する生産元の粗利が大きいほど、利益情報が特定する生産元の利益が大きいほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する収益性情報が特定する生産元の収益性が高いほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する効率性情報が特定する生産元の効率性が高いほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する安全性情報が特定する生産元の安全性が高いほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する成長性情報が特定する生産元の成長性が高いほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する設備老朽化情報が特定する設備の老朽化が進んでいないほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有する立地情報が特定する生産元の立地がよいほど、高いスコアを取得することが好ましい。また、評価元情報が有するBCP整備情報が特定する生産元のBCP整備が進んでいるほど、高いスコアを取得することが好ましい。
例えば、スコア取得部12は、上述した(1)演算式方式や(2)対応表方式を用いてスコアを取得する場合、評価元情報の属性値と、取得されるスコアとの関係が上記のような関係となるような係数や定数等を有する演算式や、取得されるスコアとの関係が上記のような関係となるような対応表を用いることが好ましい。また、スコア取得部12は、上述した(3)機械学習方式を用いてスコアを取得する場合、評価元情報の属性値と、取得されるスコアとの関係が上記のような関係となるような学習器を取得し、これを用いてスコアを取得することが好ましい。
スコア取得部12は、評価元情報が2以上の属性値を有している場合に、評価元情報の1以上の属性値を用いて、各生産元識別子に対して、生産元の特性である2以上の生産元特性ごとのスコアを取得するようにしてもよい。例えば、スコア取得部12は、評価元情報が有する2以上の属性値を異なる組み合わせで用いることで、異なる2以上の生産元特性ごとのスコアを一の生産元識別子に対して取得してもよい。2以上の属性値を異なる組み合わせで用いるということは、一の生産元特性のスコアを取得する際に用いる属性値の組み合わせと、他の生産元特性のスコアを取得する際に用いる属性値の組み合わせとを異なるものとなるようにすることである。なお、1つの属性値のみを用いることも、属性値の組み合わせの1つと考えてよい。例えば、評価元情報が2つの属性値を有している場合において、第一の生産元特性のスコアを取得する際には、第一の属性値のみを用い、第二の生産元特定のスコアを取得する際には、第一の属性値と、第二の属性値とを用いるようにしてもよく、第二の生産元特定のスコアを取得する際には、第二の属性値のみを用いるようにしてもよい。なお、特性ごとに取得されるスコアと、特性ごとではなく取得されるスコアとを区別するために、特性ごとではなく取得されるスコアを、総合的なスコア等と呼ぶ場合がある。
例えば、スコア取得部12は、以下の(a)〜(d)で示す生産元特性ごとのスコアを特性値として取得する処理のうちの2以上の処理を行う。これにより、2以上の生産元特性ごとの特性値をスコアとして取得する。
(a)生産品の誤差に関する誤差情報、不良率に関する不良率情報のうちの1以上の属性値を用いて生産元の生産の品質を特定する品質特性値であるスコアを取得する処理。
(b)受注変動耐性に関する受注変動耐性情報、作業者賃金に関する賃金情報のうちの1以上の属性値を用いて生産元のコスト競争力を特定するコスト競争力特性値であるスコアを取得する処理。
(c)生産装置のダウンタイムに関するダウンタイム情報、対応人数に関する人数情報、作業者スキルの高さに関するスキル情報、作業者の多能さに関する多能情報、廃棄率に関する廃棄率情報、生産量に関する生産量情報のうちの1以上の属性値を用いて生産元のオペレーションのレベルを特定するオペレーション特性値であるスコアを取得する処理。
(d)生産元の売上に関する売上情報、生産元の粗利に関する粗利情報、生産元の利益に関する利益情報、生産元の収益性に関する収益性情報、生産元の効率性に関する効率性情報、生産元の安全性に関する安全性情報、生産元の成長性に関する成長性情報、設備の老朽化に関する設備老朽化情報、生産元の立地に関する立地情報、生産元のBCP整備に関するBCP整備情報のうちの1以上の属性値を用いて生産元の財務関連のレベルを特定する財務特性値であるスコアを取得する処理。
なお、スコア取得部12は、上記の(a)〜(d)の処理を、上述した(1)演算式方式や、(2)対応表方式、(3)機械学習方式のいずれか一つの方式により行うようにしてもよい。また、スコア取得部12は、上記で取得した2以上の特性値をさらに統計処理することにより、1以上の特性値のスコアや、総合的なスコアを取得するようにしてもよい。この統計処理は、例えば、重み付け加算等の加算や、加重平均等の平均を算出する処理である。
なお、スコア取得部12は、環境情報受信部11が受信した1以上の環境情報をも用いて、スコアを取得するようにしてもよい。例えば、スコア取得部12は、一の生産元識別子に対応するスコアを取得する際に、環境情報受信部11が受信したこの一の生産元識別子に対応する1以上の環境情報をも用いて、スコアを取得するようにしてもよい。例えば、スコア取得部12は、上記で示した(1)演算式方式のように演算式を用いてスコアを取得する場合に、一の生産元識別子に対応する評価元情報が有する2以上の属性値をパラメータとして含む演算式であって、この一の生産元識別子に対応する環境情報をパラメータとしてさらに含む演算式(例えば、重み付け加算の演算式等)を用いて、スコアを取得してもよい。また、上記で説明した(2)対応表方式を用いてスコアを取得する場合、一の生産元識別子に対応する評価元情報が有する1または2以上の属性値と、この一の生産元識別子に対応する環境情報と、を特徴量として有するベクトルを取得し、このベクトルに最も近いベクトルと対応付けられたスコアを予め用意された対応表から取得するようにしてもよい。この対応表としては、例えば、環境情報を特徴量として加えた場合のベクトルとスコアとの関係を示す予め用意された対応表を用いる。また、上記で説明した(3)機械学習方式を用いてスコアを取得する場合、上記の訓練用の入力データの代わりに、生産元識別子に対応する評価元情報が有する1または2以上の属性値と、この生産元識別子に対応する環境情報とを有する訓練用データを用いて学習を行って学習器を取得し、この学習器に、一の生産元識別子に対応する評価元情報が有する1または2以上の属性値と、この一の生産元識別子に対応する環境情報とを入力して、スコアを取得するようにしてもよい。
なお、生産情報格納部10を外部の装置が有している場合、スコア取得部12は、生産情報の送信要求等を外部の装置に送信する送信手段が、外部の装置から送信される生産情報を受信する受信手段等を有していてもよい。
スコア出力部13は、スコア取得部12が取得したスコアを、生産元識別子に対応付けて出力する。スコア出力部13は、例えば、スコア取得部12が取得したスコアを、生産元識別子に対応付けて、スコアが格納されるスコア格納部18に蓄積する。スコア出力部13は、例えば、スコア取得部12が2以上の生産元識別子ごとに取得したスコアを、この2以上の各生産元識別子に対応付けてスコア格納部18に蓄積する。
スコア出力部13は、スコア取得部12が特性値ごとに取得したスコアを、特性値ごとにスコア格納部18に蓄積してもよい。例えば、スコア出力部13は、スコア取得部12が特性値ごとに取得したスコアを、特性値の識別子等と対応づけて、スコア格納部18に蓄積してもよい。また、スコア出力部13は、この特性値ごとのスコアを統計処理して得られた1以上のスコアや、総合的なスコアを、スコア格納部18に蓄積してもよい。
なお、スコア格納部18を外部の装置が有する場合、スコア出力部13は、スコア格納部18にスコアを蓄積するために、スコア取得部12が取得したスコアおよびスコアに対応づける生産元識別子等を外部の装置に送信してもよい。この場合、スコア出力部13は送信手段等を有していてもよい。スコア出力部13は、スコア等を蓄積するための、スコア格納部18のドライバ等を有していてもよい。
出力指示受信部14は、端末装置2から出力指示を受信する。出力指示は、スコア格納部18に格納された2以上のスコアを出力する指示である。出力指示受信部14は、例えば、無線または有線の通信手段で実現される
スコア送信部15は、出力指示受信部14が受信した出力指示に応じて、生産元識別子に対応付けられた2以上のスコアを取得する。スコア送信部15は、取得した2以上のスコアを比較可能な態様で端末装置2に送信する。2以上のスコアを比較可能な態様で端末装置2に送信するということは、例えば、端末装置2において2以上のスコアが比較可能な態様で出力されるよう(例えば、表示されるよう)に出力することであればよい。出力可能となるようスコア送信部15は、例えば、出力指示に応じて、スコア格納部18から、2以上のスコアを取得し、この2以上のスコアを、スコアが比較可能な態様で端末装置2に送信する。スコアの送信先となる端末装置2は、通常、出力指示の送信元となる端末装置2である。スコア送信部15は、例えば、出力指示に応じて2以上のスコアと、各スコアに対応する生産元識別子とを取得し、取得した2以上のスコアを生産元識別子と対応付けて送信することが好ましい。比較可能な態様とは、例えば、2以上のスコアを、目視で比較できるようにする態様や、同時に見ることができるようする態様であり、好ましくは、ユーザが操作等を行わずに、目視で比較できるようにする態様である。比較可能な態様は、例えば、2以上のスコアを1ページ内や1画面内に表示することや、2以上のスコアを並べて表示することである。2以上のスコアは、スコアの値順に(例えば、スコアが高い順に)ソートされているよう表示されることが好ましい。取得した2以上のスコアを比較可能な態様で端末装置2に送信するということは、例えば、取得した2以上のスコア(またはスコアとスコアに対応付けられた生産元識別子)を比較可能な態様で端末装置2において出力するための出力用の情報を作成して送信することである。なお、2以上のスコアを並べて出力するということは、例えば、並べて同じ画面に表示したり、並べて同じ媒体に印刷したりすることである。また、出力用の情報は、例えば表示用の情報や、印刷用の情報である。なお、スコア送信部15は、2以上のスコアの比較が容易となるよう、2以上のスコア(またはスコアとスコアに対応付けられた生産元識別子)を、スコアの高いものから順番に、特定の方向(通常は、上から下に向かう方向)に並べて表示することが好ましい。また、表示するスコアの数が多い場合、2以上のスコアをスコアの高いものから順にそれぞれ配置した切替表示可能な複数画面や複数のページの情報を作成して送信してもよい。
なお、生産情報格納部10や図示しない格納部等に、予め、生産元識別子と対応付けて、この生産元識別子に対応する生産元を案内するための生産元案内情報を格納しておくようにし、スコア送信部15は、生産元識別子に対応付けられた2以上のスコアを送信する際に、各スコアについて、各スコアに対応付けられた生産元識別子に対応付けられた生産元案内情報を、この生産情報格納部10や図示しない格納部等から検索等により取得し、取得した生産元案内情報が有する1以上の属性値を、各スコアに対応づけて送信するようにしてもよい。生産元案内情報が有する属性値は、例えば、生産元に対応する企業や工場に関する情報(例えば、企業や工場の名称や、住所、電話番号やメールアドレス等の連絡先の情報や、企業や工場のマークや商標、IR情報等や、生産元に対応する企業の業種や、取扱業務、生産可能な生産物やその種類、生産元に関する画像(例えば、企業や工場の写真)等の1以上であってもよい。また、生産元案内情報は、生産元を分類するための、生産元に付与された生産元の特徴等を表すタグの情報を属性値として有していてもよい。また、生産元案内情報は、生産元に対応する企業や工場についての説明文や、生産元に対応する企業の沿革等の情報を属性値として有していてもよい。なお、生産元案内情報は、対応づけられた生産元識別子を内部に有していてもよく、外部に有していてもよい。
スコア送信部15が送信する出力用の情報は、例えば、インターネットを閲覧するブラウザ等で表示可能な、HTML形式の情報や、画像情報等であることが好ましい。ただし、出力用の情報のデータ形式等は問わない。
スコア送信部15は、例えば、無線または有線の通信手段で実現される。スコア送信部15は、出力用の情報を作成するための手段等を有していてもよい。
稼働情報受信部16は、稼働情報を生産元識別子に対応付けて受信する。例えば、稼働情報受信部16は、例えば、生産元識別子と対応付けられた稼働情報を受信する。稼働情報受信部16は、例えば、2以上の生産元識別子にそれぞれ対応付けられた稼働情報を受信する。稼働情報受信部16は、例えば、稼働情報を、生産装置からこの稼働情報を取得した通信装置3から受信する。稼働情報受信部16は、例えば、2以上の通信装置3から、それぞれ生産元識別子にそれぞれ対応付けられた稼働情報を受信してもよい。また、稼働情報受信部16は、生産元に対応する生産装置等から、生産元識別子に対応付けられた稼働情報を受信してもよい。稼働情報の受信は、稼働情報である1または2以上の属性値を受信することと考えてもよい。稼働情報受信部16が通信装置3から受信する稼働情報は、例えば、通信装置3がセンサを用いて取得した振動情報、加速度情報、ワークまたは冶具の温度情報のうちの1以上の属性値を含む稼働情報である。
稼働情報蓄積部17は、稼働情報受信部16が受信した稼働情報を、生産元識別子に対応付けて、生産情報格納部10に蓄積する。例えば、稼働情報蓄積部17は、受信した稼働情報である1または2以上の属性値を、その属性を示す情報(例えば、属性名の情報)等と対応付けて生産情報格納部10に蓄積する。
スコア格納部18には、2以上のスコアが、それぞれ、生産元識別子に対応付けられて格納される。この2以上のスコアは、例えば、2以上の生産元とそれぞれ対応するスコアである。なお、スコア格納部18には、一の生産元について二以上の特性ごとに取得されたスコアが、例えば、生産元識別子と、各特性の識別子とにそれぞれ対応付けられて格納されてもよい。スコア格納部18は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
なお、本実施の形態において説明したように、スコア格納部18は、通常、情報処理装置1が有しているが、生産情報格納部10は、生産情報格納部10と同様に、情報処理装置1(例えば、情報処理装置1のスコア出力部13等)がアクセス可能な外部の装置(図示せず)等が有している格納部等であってもよい。
端末装置2は、例えば、生産元を利用するユーザ等が利用する端末装置である。端末装置2は、例えば、コンピュータや、携帯電話、いわゆるスマートフォン、タブレット型端末等により実現される。
端末受付部21は、ユーザからの操作を受け付ける。端末受付部21が受け付ける操作は、出力指示であってもよい。端末受付部21は、例えば、情報処理装置1が取得したスコアを出力するための操作を受け付ける。端末受付部21は、例えば、入力手段等を介して操作を受け付ける。端末受付部21に対する操作の入力手段は、キーボードやマウス、タッチパネル、メニュー画面によるもの等、何でもよい。例えば、端末受付部21は、音声により操作を受け付けてもよい。端末受付部21は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末送信部22は、端末受付部21が受け付けたスコアを出力するための操作に応じて、スコアを出力する指示である出力指示を送信する。出力指示は、スコアを要求する指示と考えてもよい。端末送信部22は、無線または有線の通信手段等により実現される。
端末受信部23は、情報処理装置1から比較可能な態様で送信された2以上のスコアを受信する。受信する2以上のスコアは、例えば、生産元識別子とそれぞれ対応付けられているスコアである。また、受信する2以上のスコアは、例えば、それぞれに対応する生産元識別子に対応する生産元に関する情報と対応付けられていてもよい。例えば、端末受信部23は、スコアと、生産元識別子と、生産元に関する情報との2以上の組を、それぞれのスコアを比較可能な態様で出力する情報を受信する。端末受信部23は、無線または有線の通信手段等により実現される。
端末表示部24は、端末受信部23が受信した2以上のスコアを表示する。端末表示部24が表示する2以上のスコアは、情報処理装置1から比較可能な態様で送信された2以上のスコアであるため、端末表示部24は、2以上のスコアを比較可能な態様で表示する。例えば、受信したスコアと生産元識別子とが対応付けられている場合、端末表示部24は、この生産元識別子をスコアとともに表示してもよい。また、例えば、受信したスコアと生産元に関する情報とが対応付けられている場合、端末表示部24は、この生産元に関する情報とをスコアともに表示してもよい。
なお、ここでは、端末表示部24がスコアを表示する例について説明したが、端末装置2が、印刷を行う印刷処理部(図示せず)等を有しているようにして、端末受信部23が受信した2以上のスコアを、図示しないプリタ等を利用して、受信したスコア等を比較可能な態様で印刷するようにしてもよい。
端末表示部24は、モニタ等の表示デバイスを有していてもよく、有していなくてもよい。端末表示部24は、例えば、表示デバイスのドライバ、または表示デバイスと表示デバイスのドライバ等により実現される。
通信装置3は、生産元で利用される装置である。例えば、通信装置3は、生産元の管理者や作業者が利用する装置である。通信装置3は、コンピュータや、携帯電話、いわゆるスマートフォン、タブレット型端末等により実現可能である。
稼働情報取得部31は、生産装置の稼働情報を取得する。稼働情報取得部31は、複数の生産装置の稼働情報を取得してもよい。例えば、稼働情報取得部31は、生産装置が有する生産装置の稼働状況を表示するモニタの画面等を撮影した画像を用いて、稼働情報を取得する。また、例えば、稼働情報取得部31は、生産装置に取り付けられた1または2以上のセンサ等が取得した情報等を用いて、稼働情報を取得する。
撮影部311は、生産装置の稼働状況に関する情報が表示された画面を撮影する。撮影部311が撮影する画面は、生産装置の稼働状況を表示するためのモニタの画面や、生産装置の制御のための情報を表示するためのモニタの画面である。この画面は、生産装置が有する画面であってもよく、生産装置を制御する装置や生産装置を管理する装置等が有する画面であってもよい。生産装置の稼働状況に関する情報は、生産装置の稼働結果の情報も含むと考えてもよい。生産装置の稼働状況に関する情報は、生産装置の生産実績を示す情報を含むと考えてもよい。稼働状況に関する情報とは、例えば、稼働情報の1以上の属性値であってもよく、稼働情報の元になる稼働元情報であってもよい。稼働元情報は、例えば、稼働情報の1以上の属性値の取得(例えば、算出)に用いられる1以上の情報である。撮影部311は、例えば、カメラやイメージセンサ等により実現される。
認識処理部312は、撮影部311が撮影した画面の画像に対して文字認識処理を行って、稼働情報を取得する。撮影部311が撮影した画面の画像とは、上述した生産装置の稼働状況に関する情報が表示された画面を撮影した画像である。認識処理部312は、例えば、画面の画像に対して文字認識処理を行って、画面に表示されている稼働状況に関する情報の文字列のデータを取得する。そして、この文字列のデータから、検索や、パターンマッチング、自然言語処理等を行うことで、稼働情報の1以上の属性値、または稼働情報の元になる稼働元情報を取得する。例えば、検索やパターンマッチング等を行って、予め用意された稼働情報や稼働元情報の1以上の属性値に対応する属性名や、特定の数値の単位等の手がかり句等を、文字認識処理で取得された文字列のデータから検出し、検出した文字列に連続する文字列や、検出した文字列に対して予め決められた位置(例えば、左や下等)に配置された文字列を、稼働情報の属性値または稼働元情報として取得する。ここでの文字列は、数字や数字列等も含む概念である。属性値の区切り等を検出する際等には、自然言語処理等を利用してもよい。なお、文字列のデータから上記のような所望の属性値を有する情報を取得する際には、スクレイピングの技術等を利用するようにしてもよい。スクレイピングの技術については公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
認識処理部312は、上記で文字認識処理やパターンマッチング等を利用して得られた情報が、稼働情報の1以上の属性値である場合、この属性値を、稼働情報として取得する。なお、稼働情報の属性値等を検出する際に用いられた手がかり句等が、属性名等の属性を示す情報である場合、この属性を示す情報を、取得した稼働情報の属性値と対応付けて取得するようにしてもよい。また、認識処理部312は、上記で文字認識処理やパターンマッチング等を利用して取得された情報が、稼働元情報である場合、取得した1または2以上の情報を用いて、稼働情報の1以上の属性値を取得してもよい。稼働元情報を用いて、稼働情報の1以上の属性値を算出する際に用いられる演算式等の関数や、稼働情報の1以上の属性値を取得するためのルールの情報等は、予め認識処理部312が有していてもよく、図示しない格納部に格納されているルールの情報等を、認識処理部312が適宜読み出すようにしてもよい。なお、一以上の稼働情報を、稼働元情報としても用いるようにしてもよい。
センサ取得部313は、生産装置に取り付けられた1または2以上のセンサから、この生産装置の稼働情報の元になる稼働元情報を取得する。1以上のセンサは、どのようなセンサであってもよく、例えば、生産品や不良品をカウントするために用いられる近接センサ等のセンサであってもよい。このようなセンサを用いることで、生産数や不用品数、廃棄数等を取得することができる。また、一以上のセンサは、例えば、生産装置の振動情報や、加速度情報、ワークまたは冶具の温度情報等をそれぞれ取得するセンサ等であってもよい。
取得処理部314は、センサ取得部313が1または2以上のセンサから取得した稼働元情報を用いて、稼働情報を取得する。取得処理部314は、例えば、稼働元情報を用いて、稼働情報の1または2以上の属性値を取得する。稼働元情報を用いて、稼働情報の1以上の属性値を算出する際に用いられる演算式等の関数や、属性値を取得するためのルールの情報等は、予め取得処理部314が有していてもよく、図示しない格納部に格納されているルールの情報等を、取得処理部314が適宜読み出すようにしてもよい。
なお、稼働情報取得部31は、撮影部311と認識処理部312との組と、センサ取得部313と、取得処理部314との組のいずれか一方のみを有しているようにしてもよい。前者の場合、センサを用いた稼働情報の取得は行なえず、後者の場合は、撮影した画像を用いた稼働情報の取得は行えないこととなる。
稼働情報送信部32は、稼働情報取得部31が取得した稼働情報を情報処理装置1に送信する。稼働情報送信部32は、図示しない格納部に予め格納されている生産元識別子や、送信の直前等に図示しない受付部等を介して生産元の管理者や作業者等から受け付けた生産元識別子等を、稼働情報と対応付けて送信してよい。送信する生産元識別子は、例えば、撮影部311が撮影した画面に対応する生産装置に対応する生産元や、センサ取得部313が稼働元情報を取得するセンサが取り付けられた生産装置に対応する生産元である。稼働情報送信部32は、無線または有線の通信手段等により実現される。
なお、通信装置3の図示しない受付部等が、一の生産元に対応する生産装置についての稼働情報以外の評価元情報の1以上の属性値や、評価元情報の取得に用いられる1以上の属性値を、図示しない入力デバイス等を介して受け付けるようにし、受け付けた1以上の属性値を、稼働情報送信部32が、上記の一の生産元の生産元識別子と対応付けて情報処理装置1に送信するようにしてもよい。例えば、この一の生産元に対応する生産装置についての稼働情報以外の評価元情報の1以上の属性値や、評価元情報の取得に用いられる1以上の属性値の受付は、例えば、生産元に対して行われる生産に関するアンケートの回答等として受け付けるようにしてもよい。なお、撮影した画像や、センサから取得した情報を用いて稼働情報を取得しない場合、稼働情報取得部31等は省略してもよい。
なお、このような場合、情報処理装置1の稼働情報受信部16等が、通信装置3等から、生産元識別子と対応付けられた、稼働情報以外の評価元情報の1以上の属性値を通信装置3から受信して、これらを、稼働情報蓄積部17が、生産元識別子と対応づけて生産情報格納部10に蓄積してもよい。この受信は、例えば、稼働情報受信部16等が受信するようにしてもよい。
また、通信装置3の稼働情報取得部31が、一の生産元についての情報が記載されているウエブページ等の情報を取得して、取得したウエブページ等の情報から、稼働情報以外の、売上情報や成長性情報等の評価元情報の1以上の属性値等を取得して、稼働情報送信部32が、生産元識別子と対応付けて情報処理装置1に送信するようにしてもよい。例えば、この場合に取得される評価元情報の属性値は、生産元情報の1以上の属性値である。ウエブページ等から所望の属性値を取得する技術としては、スクレイピングの技術が利用可能であり、ここでは詳細な説明は省略する。一の生産元についての情報が記載されているウエブページ等の情報は、例えば、図示しない受付部等がユーザから受け付けた指示等に応じて習得してもよい。
なお、通信装置3の稼働情報送信部32が、図示しない受付部を介してユーザ等から受け付けた一の生産元についての情報が記載されているウエブページ等の情報や、このウエブページ等のアドレス情報等を、生産元識別子と対応づけて情報処理装置1に送信し、この情報を、情報処理装置1の稼働情報受信部16等が受信し、受信したウエブページの情報、またはウエブページのアドレス情報が示すウエブページ等の情報から、稼働情報蓄積部17が、上記と同様に、稼働情報以外の、売上情報や成長性情報等の評価元情報の1以上の属性値等を取得して、稼働情報蓄積部17が、生産元識別子と対応付けて生産情報格納部1に蓄積するようにしてもよい。
なお、出力指示受信部14が受信する出力指示が、例えば、出力するスコアを選択するための1または2以上の条件を有しているようにし、スコア送信部15は、条件を満たす2以上のスコアだけを取得して送信するようにしてもよい。出力するスコアを選択するための条件は、出力するスコアを絞り込む条件と考えてもよい。スコアを選択するための条件は、スコアに対応する生産元を選択するための条件であってもよく、出力するスコア数を削減するための条件であってもよい。この条件は、検索式であってもよい。例えば、生産元識別子が、上述したように、生産元案内情報等と対応付けられている場合、出力指示受信部14が受信する出力指示が、例えば、出力するスコアを選択するための1または2以上の条件を有しているようにし、スコア送信部15は、この出力指示が有する条件を満たす生産元案内情報と対応付けられた生産元識別子と対応付けられた2以上のスコアだけを取得して送信するようにしてもよい。例えば、この条件は、生産元の地域を限定する条件や、生産品目等を限定する条件であってもよい。なお、この出力指示が有する条件は、評価元情報が有する1以上の属性値についての条件であってもよく、この場合、この条件を満たす評価元情報に対応する生産元情報について取得された2以上のスコアだけを取得して送信するようにしてもよい。例えば、この条件は、生産量を特定の値以上に限定する条件であってもよく、成長率が閾値以上である生産元に限定する条件であってもよい。また、この条件は、スコア自身についての条件(例えば、スコアが3点以上を表示等の条件)であってもよい。
次に、本実施の形態の情報処理装置1の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)稼働情報受信部16は、稼働情報を受信したか否かを判断する。稼働情報受信部16が受信する稼働情報は、例えば、生産元識別子と対応付けられた稼働情報である。受信した場合、ステップS102に進み、受信していない場合、ステップS103に進む。
(ステップS102)稼働情報蓄積部17は、ステップS101で受信した稼働情報を生産元識別子に対応付けて、生産情報格納部10に蓄積する。なお、既に同じ生産元識別子と対応付けて格納されている稼働情報がある場合、この稼働情報を、新たに受信した稼働情報で更新する。
(ステップS103)環境情報受信部11は、環境情報を受信するタイミングであるか否かを判断する。例えば、環境情報受信部11は、予め決められた時刻等に、環境情報を受信するタイミングであると判断する。また、環境情報受信部11は、稼働情報受信部16等が稼働情報を取得するタイミングの直前等に、環境情報を受信するタイミングであると判断してもよい。受信するタイミングである場合、受信した場合、ステップS104に進み、受信していない場合、ステップS105に進む。ただし、どのように環境情報を取得するタイミングを判断するかは問わない。
(ステップS104)環境情報受信部11は、生産情報格納部10に格納されている各生産元識別子が示す生産元の位置にそれぞれ対応した環境情報を受信する。各生産元識別子について取得した環境情報は、例えば、生産元識別子と対応付けて、図示しない格納部や、生産情報格納部10等に蓄積する。なお、既に同じ生産元識別子と対応付けて格納されている環境識別子がある場合、この環境識別子を、このステップで新たに受信した環境識別子で更新する。
(ステップS105)スコア取得部12は、スコアを取得するタイミングであるか否かを判断する。例えば、スコア取得部12は、予め決められた時刻や日時等に、スコアを取得するタイミングであると判断してもよい。また、生産情報格納部10に、新たな生産元識別子を有する生産情報が格納された場合や、一の生産元識別子に対応づけられた生産情報が更新された場合等に、この生産情報について、あるいは、格納されているすべての生産情報についてスコアを取得するタイミングであると判断してもよい。ただし、どのようにスコアを取得するタイミングを判断するかは問わない。また、生産情報が蓄積された日時等に応じて、一部の生産情報についてのみスコアを取得するタイミングであると判断してもよい。スコアを取得するタイミングである場合、ステップS106に進み、取得するタイミング出ない場合、ステップS108に進む。
(ステップS106)スコア取得部12は、生産情報格納部10に格納されている生産情報と、環境情報受信部11が受信した環境情報とを用いてスコアを取得する。なお、ステップS105において、一または一部の生産情報についてスコアを取得するタイミングであると判断された場合、この一または一部の生産情報についてスコアを取得する。また、ステップS105において、例えば、すべての生産情報についてスコアを取得するタイミングであると判断された場合、すべての生産情報について、スコアを取得する。なお、スコア取得部12は、各生産情報について、二以上の特性ごとのスコアを取得するようにしてもよい。
(ステップS107)スコア出力部13は、ステップS106で取得したスコアを、生産元識別子と対応づけてスコア格納部18に蓄積する。なお、既に同じ生産元識別子と対応付けて格納されているスコアがある場合、このスコアを、新たに取得したスコアで更新する。なお、スコア取得部12が、二以上の特性ごとのスコアを取得した場合、スコア出力部13は、この二以上の特性ごとのスコアも、同様に、それぞれに対応する特性の識別子(例えば、特性名等)と、生産元識別子と対応付けてスコア格納部18に蓄積してもよい。
(ステップS108)出力指示受信部14は、出力指示を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS109に進み、受信していない場合、ステップS101に戻る。
(ステップS109)スコア送信部15は、スコア格納部18に格納されている2以上のスコアを読み出し、スコアを比較可能な態様とした出力情報を取得し、端末装置2に送信する。例えば、スコア送信部15は、スコア格納部18に格納されている2以上の生産元にそれぞれ対応する2以上のスコアと、各スコアに対応づけられた生産元識別子とを読み出し、スコアと生産元識別子との2以上の組を、スコアが比較可能となるように配置した出力情報を取得し、端末装置2に送信する。なお、ステップS106において特性ごとのスコアを取得している場合、特性ごとのスコアも、比較可能な態様として出力するようにしてよい。そして、ステップS101に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、本実施の形態の端末装置2の動作について簡単に説明する。端末受付部21が、ユーザから生産元についてのスコアを出力する操作を受け付けると、端末送信部22は、この操作に応じて、出力指示を情報処理装置1に送信する。端末受信部23は、この出力指示の送信に応じて情報処理装置1から送信される2以上の生産元にそれぞれ対応するスコアを比較可能な態様とした情報(例えば、表示に用いられる情報)等を受信する。端末表示部24は、受信した情報を用いて、2以上の生産元にそれぞれ対応するスコアを比較可能な態様でモニタ等の表示デバイスに表示する。
次に、本実施の形態の通信装置3の動作について簡単に説明する。撮影部311が生産装置の稼働状況に関する情報が表示された画面を撮影したか否かを判断する。撮影した場合、認識処理部312が、撮影した画像から、文字認識処理等を行って文字列を取得し、この文字列を用いて稼働情報および稼働元情報を取得する処理を行う。稼働元情報の1以上の属性値が取得された場合、この稼働元情報の属性値を用いて、稼働情報を取得する。稼働情報送信部32は、認識処理部取得した稼働情報を、生産元識別子と対応づけて情報処理装置1に送信する。
また、センサ取得部313が、生産装置に取り付けられた1以上のセンサから稼働元情報を取得するタイミングとなったか否かを判断し、タイミングとなった場合に、センサから稼働元情報を取得する。認識処理部312は、取得した稼働元情報を用いて稼働情報の1以上の属性値を取得し、稼働情報送信部32が、取得した稼働情報の1以上の属性値を、情報処理装置1に送信する。
次に、本実施の形態の情報処理システム1000の動作の具体例について説明する。ここでは、一例として、情報処理装置1がサーバ装置であり、端末装置2および通信装置3がいずれもスマートフォンであるとする。また、ここでは、生産元が、生産企業である場合を例に挙げて説明する。
図3は、情報処理装置1の生産情報格納部10に格納されている生産情報を管理する生産情報管理表の一例を示す図である。生産情報管理表は、生産元識別子である「生産元ID」、稼働情報である「稼働情報」、作業者情報である「作業者情報」設備情報である「設備情報」、生産元情報である「生産元情報」、環境情報である「環境情報」という属性を有している。「稼働情報」はさらに誤差情報である「誤差」、不良率情報である「不良率」およびダウンタイム情報である「ダウンタイム」という属性を有している。「作業者情報」はさらに人数情報である「人数」、および賃金情報である「賃金」という属性を有している。「設備情報」はさらに設備老朽化情報である「設備老朽化」という属性を有し、「生産元情報」はさらに売上情報である「売上」および成長率情報である「成長率」という属性を有している。「環境情報」はさらに気温情報である「気温」という属性を有している。生産情報管理表の各レコード(行)が、生産情報を示している。「稼働情報」、「作業者情報」、「設備情報」、「生産元情報」および「環境情報」の属性値が、生産情報のうちの取得元情報である。なお、図3において、er101〜er109、dr101〜dr109、dt101〜dr109、np101〜np109、wg101〜wg109、ae101〜ae109、sa101〜sa109、gr101〜gr109、wt101〜wt109等は、対応する属性の属性値を示す数値であるとする。
図4は、情報処理装置1の生産情報格納部10に格納されている生産元案内情報を管理する生産元案内管理表である。生産元案内管理表は、生産元識別子である「生産元ID」と、生産元の企業名である「企業名」、生産元の住所である「住所」、生産元企の電話番号である「電話番号」、生産元の写真である「写真」という属性を有している。なお、「写真」の属性値は、生産元の写真のファイル名であるとする。ここでは、各レコード(行)が、生産元案内情報であるとする。
まず、この具体例においては、複数の生産元の管理者や作業者、担当者等により、タッチパネル等の入力デバイス等を介して通信装置3に入力され、通信装置3から送信された評価元情報と、評価元情報に対応する生産元を示す生産元識別子とを有する複数の生産情報が、生産情報格納部10に格納されているとする。これらの情報は、生産元識別子ごとに、図3に示すような生産情報管理表の異なるレコードに格納されているものとする。生産情報の各属性値は、例えば、対応するレコードの、対応する属性名の属性値として格納される。生産情報格納部10に格納されている各生産情報は、生産元識別子と生産作業者情報と設備情報と生産元情報とを有する情報であるとする。ここで格納されている作業者情報の属性値は、人数情報と、賃金情報であるとする。人数情報は、ここでは、生産装置に対応する作業者等の人数であり、賃金情報は、生産装置に対応する作業者等の平均賃金であるとする。設備情報の属性値は、設備老朽化情報であり、ここでは、生産装置の法定耐用年数から、使用年数を減算した値であるとする。生産元情報の属性値は、売上情報および成長性情報であり、売上情報は、生産元の企業の売上高であり、成長性情報は、生産元の企業の企業成長率であるとする。
図5は、生産装置が有するモニタ50に表示されている一日の生産実績の画面を、通信装置3を用いて撮影している状態を示す模式図である。
ここで、上記のような生産情報格納部10に格納されている複数の生産情報が有する生産元識別子のうちの一の生産元識別子が示す生産元の担当者が、ある一日の生産終了時に、自社の生産工場の生産装置が有しているモニタ50の画面に、生産装置の一日の稼働状況を示す情報を表示させたとする。このモニタ50は、例えば、生産装置の制御等に利用される情報や、稼働状況等を表示するためのモニタであるとする。この生産装置は、稼働状況を示す情報として、生産開始から生産終了までの生産数、不良品数、ダウンタイムの情報等を取得して、稼働状況に関する情報として表示するものであるとする。また、この生産装置は、生産開始時に登録された生産予定数の情報も、稼働状況に関する情報として表示するものとする。ここでの稼働状況を示す情報は、生産装置の生産実績を示す情報と考えてもよい。
そして、生産元の担当者が、図5の示すように、このモニタ50の稼働状況を示す情報が表示された画面を、通信装置3の撮影部311を用いて撮影したとする。
図6(a)は、通信装置3の撮影部311がモニタ50の稼働状況を示す情報が表示された画面を撮影して取得した画像を示す図である。なお、図において、pp101、pa101、da101、dt101等は、特定の数値を示しているものとする。
撮影部311が画像を取得すると、認識処理部312は、撮影部311が撮影した画面の画像について文字認識処理を行って画面に表示されている稼働状況に関する情報の文字列のデータを取得する。
図6(b)は、撮影部が撮影した画面の画像において、認識処理部312が認識した文字列を示す模式図である。図において、点線で囲われた部分が、認識された文字列であるとする。認識処理部312は、認識された文字列から、予め決められた稼働情報および稼働元情報を検出する。ここでは、予め用意された複数の属性名のそれぞれと一致する文字列を、検出された文字列の中から検索し、検出された文字列の右側に隣接して配置された数字列を、検出された文字列に対応する属性名の属性値として取得する。数字列であるか否かは、例えば、自然言語処理等により判断可能である。ここでは、例えば、予め決められた属性名として、「生産数」、「生産予定数」、「不良品数」および「ダウンタイム」という属性名が図示しない格納部に格納されているとする。例えば、認識処理部312は、これらの属性名から、「生産数」という文字列を読み出し、画像から検出された文字列において、一致する文字列を検出し、この文字列の右側に隣接する数字列である「pa101」を、「生産数」という属性名の属性に対応する属性値として取得する。同様に、「生産予定数」という属性名の属性に対応する属性値「pp101」、「不良品数」という属性名の属性に対応する属性値「da101」、「ダウンタイム」という属性名の属性に対応する属性値「dt101」を取得する。ただし、ここでの文字認識処理により取得された文字列から属性値を取得する処理は、一例であり、上記の処理に限定されるものではない。例えば、「生産数」の属性値を取得する場合に、「生産数」、「生産量」、「生産数:」、「生産カウント数」等の複数の文字列のパターンを予め用意しておくようにし、このパターンのいずれかに一致する文字列に隣接する文字列を、「生産数」の属性値として取得するようにしてもよい。ここでは、「生産数」、「生産予定数」、「不良品数」の属性値は、稼働元情報として取得され、「ダウンタイム」の属性値は、稼働情報の属性値の1つであるダウンタイム情報として取得されるものとする。
認識処理部312は、さらに、取得した稼働元情報を予め決められた演算式等にパラメータとして代入して、稼働情報の属性値である誤差情報と、不良率情報とを取得する。具体的には、「生産数」の属性値「pa101」を、「生産予定数」の属性値「pp101」から減算して、誤差情報「er101」を取得する。また、「不良品数」の属性値「da101」を、「生産数」の属性値「pa101」で除算して、不良率情報「dr101」を取得する。なお、どのような稼働元情報から、どのような稼働情報を、どのように取得するか(例えば、どのような演算式等を用いて取得するか)等のルールは、認識処理部312に予め設定されていてもよく、図示しない格納部に予め格納されている上記のルールを示す情報を認識処理部312が読み出して利用するようにしてもよい。
なお、ここでは、センサ取得部313および取得処理部314を用いて稼働情報を取得する処理は行わない場合について説明する。
稼働情報送信部32は、図示しない格納部等に予め格納されている稼働情報を取得した生産装置に対応する生産元を示す生産元識別子「PR101」と対応づけて、上記で認識処理部312が取得した稼働情報である誤差情報と、不良率情報と、ダウンタイム情報とを、例えば、それぞれの属性名等と対応付けて、情報処理装置1に送信する。生産元識別子は、例えば、通信装置3に、生産元の担当者等が予め登録しておくようにする。
情報処理装置1の稼働情報受信部16が、上記の通信装置3から生産元識別子「PR101」と対応づけられた稼働情報である誤差情報と、不良率情報と、ダウンタイム情報とを、受信すると、稼働情報蓄積部17は、生産情報格納部10において、この生産元識別子「PR101」と対応づけて格納されている変更元情報が既に格納されているか否かを判断し、格納されている場合、既に格納されている生産元識別子「PR101」と対応づけられた変更元情報を更新する。具体的には、生産元識別子「PR101」と対応づけられた生産情報に、誤差情報と、不良率情報と、ダウンタイム情報とがそれぞれ格納されているか否かを判断し、格納されていなければ、これらの情報を生産元識別子「PR101」と対応づけられた生産情報に追記し、格納されていれば、既に格納されている誤差情報と、不良率情報と、ダウンタイム情報とを、それぞれ、受信した同じ属性の情報である誤差情報と、不良率情報と、ダウンタイム情報とで更新する。また、生産元識別子「PR101」と対応づけて格納されている変更元情報が格納されていない場合、受信した情報を、生産元識別子「PR101」と対応づけられた新たな変更情報として有する生産情報を、生産情報格納部10に蓄積してもよく、蓄積せずに、受信した情報を破棄してもよい。
同様に他の生産元識別子に対応する生産元の担当者が、それぞれの通信装置3を用いて、生産装置の稼働状況を示す画面を撮影し、撮影画面から取得された稼働情報が、情報処理装置1に送信され、受信された稼働情報で、対応する生産元の生産情報が更新されたとする。
また、環境情報受信部11は、生産情報格納部10に格納されている複数の生産情報が有する各生産元識別子が示す生産元の所在地に対応する環境情報である気温を受信する。例えば、環境情報受信部11は、生産情報格納部10に予め格納されている生産元案内管理表を用いて、生産情報格納部10に格納されている複数の生産情報がそれぞれ有する生産元識別子にそれぞれ対応付けられた「住所」の属性値である住所の情報を受信する。そして、環境情報受信部11は、環境情報を提供するサーバ装置(図示せず)等から一定または不定のタイミングで送信される各地の環境情報から、各生産元識別子が示す生産元の所在地に対応する環境情報である気温の情報を受信する。または、環境情報受信部11は、環境情報を提供するサーバ装置等に、予め決められた時刻等に、図示しない送信部等を介して、上記で取得した各生産元識別子が示す生産元の住所の情報と、この住所に対応する環境情報である気温の情報を要求する情報を送信させ、これに応じて送信される生産元識別子ごとの気温の情報を受信する。なお、ここで取得する気温は、例えば、一日の平均気温であるとする。そして、取得した気温の情報で、生産情報格納部10に格納されている生産情報のうちの、受信した気温の情報が対応づけられている生産元識別子と同じ生産元識別子を有する生産情報の環境情報の属性値である気温情報を更新する。例えば、既に気温情報が格納されていれば、新たに受信した気温情報で更新し、格納されていなければ、新たに受信した気温情報を蓄積する。
このようにして、取得した生産情報を管理する生産情報管理表が、図3に示すような生産情報管理表となる。
ここで、現在の日時が、スコアを算出するための予め決められた日時になったとすると、スコア取得部12は、生産情報格納部10に格納されている各生産情報を用いて、生産情報ごとに、スコアを取得する処理を行う。ここでは、予め決められ特性ごとに、各生産情報のスコアを取得し、この特性ごとのスコアを用いて、さらに総合的なスコアを取得する例について説明する。
まず、スコア取得部12は、生産情報格納部10に格納されている生産情報から、一の生産情報を読み出す。ここでは、図3に示した生産情報管理表の、「生産元ID」が「PR101」であるレコード(行)の情報を取得する。
次に、スコア取得部12は、取得した生産情報を用いて品質特性値であるスコアを取得する処理を行う。具体的には、取得した生産情報から、誤差情報である「誤差」の属性値「er101」と、不良率情報である「不良率」の属性値「dr101」とを取得し、これらの情報をパラメータとして、品質特性値であるスコアy1を算出する演算式、すなわち、
ax1+bx2+R1=y1
(ただし、a、bは、重み付けのための係数、x1は誤差情報、x2は不良率情報、R1は、y1が正となるような定数)
に代入して、品質特性値であるスコアy1を算出する。なお、係数aおよび係数bとしては、誤差情報x1および不良率情報x2の値が大きくなるに従って、ax1およびbx2の値が小さくなるような値(例えば、負の値)とすることが好ましい。ここでは、算出したスコアy1の値が、「Q101」であったとする。
なお、この特性値を求める演算式としては、上記の演算式の代わりに
a/x1+b/x2+R1=y1
(ただし、係数aおよび係数bは正の値)
等の演算式を用いてもよい。
また、スコア取得部12は、取得した生産情報を用いてコスト競争力特性値であるスコアを取得する処理を行う。具体的には、取得した生産情報から、賃金情報である「賃金」の属性値「wg101」を取得し、この情報をパラメータとして、コスト競争力特性値であるスコアy2を算出する演算式、すなわち、
cx3+R2=y2
(ただし、cは、重み付けのための係数、x3は賃金情報、R2は、y2が正となるような定数)
に代入して、コスト競争力特性値のスコアy2を算出する。なお、係数cとしては、賃金情報x3の値が大きくなるに従って、cx3の値が小さくなるような値(例えば、負の値)とすることが好ましい。ここで算出したスコアy2の値が、「C101」であったとする。
なお、この特性値を求める演算式としては、上記の演算式の代わりに
c/x3+R2=y2
(ただし、係数cは正の値)
等の演算式を用いてもよい。
また、スコア取得部12は、取得した生産情報を用いてオペレーション特性値であるスコアを取得する処理を行う。具体的には、取得した生産情報から、ダウンタイム情報である「ダウンタイム」の属性値「dt101」と、人数情報である「人数」の属性値「np101」とを取得し、これらの情報をパラメータとして、オペレーション特性値であるスコアy3を算出する演算式、すなわち、
dx4+ex5+R3=y3
(ただし、d、eは、重み付けのための係数、x4はダウンタイム情報、x5は人数情報、R3は、y3が正となるような定数)
に代入して、オペレーション特性値であるスコアy3を算出する。なお、係数dとしては、ダウンタイム情報x4の値が大きくなるに従って、dx4の値が小さくなるような値(例えば、負の値)とすることが好ましい。また、係数eとしては、人数情報x5の値が小さくなるに従って、ex4の値が大きくなるような値(例えば、正の値)とすることが好ましい。ここで算出したスコアy3の値が、「P101」であったとする。
なお、この特性値を求める演算式としては、上記の演算式の代わりに
d/x4+e/x5+R3=y3
(ただし、係数dおよび係数eは正の値、)
等の演算式を用いてもよい。
また、スコア取得部12は、取得した生産情報を用いて財務特性値であるスコアを取得する処理を行う。具体的には、取得した生産情報から、売上情報である「売上」の属性値「sa101」と、成長性情報である「成長性」の属性値「gr101」と、設備老朽化情報である「設備老朽化」の属性値「ae101」を取得し、これらの情報をパラメータとして、財務特性値であるスコアy4を算出する演算式、すなわち、
fx6+gx7+hx8+R4=y4
(ただし、f、g,hは、重み付けのための係数、x6は売上情報、x7は成長性情報、x8は設備老朽化情報、R4は、y4が正となるような定数)
に代入して、財務特性値であるスコアy4を算出する。なお、係数f、係数g、および係数hとしては、売上情報x6、成長性情報x7、設備老朽化情報x8の値が大きくなるに従って、fx6、gx7、およびhx8の値が大きくなるような値(例えば、正の値)とすることが好ましい。ここで算出したスコアy4の値が、F101であったとする。
なお、この特性値を求める演算式としては、上記の演算式の代わりに
f/x6+g/x7+h/x8+R4=y4
(ただし、係数f、係数gおよび係数hは負の値)
等の演算式を用いてもよい。
なお、スコア出力部13が上記の特性値ごとのスコアを取得する順番等は問わない。
また、上記の特性ごとのスコアを取得する処理は、一例であり、上記のような処理に限定されるものではない。例えば、スコアの算出に用いられる演算式は、上記の演算式に限定されるものではない。また、スコア取得部12が取得する二以上の特性のスコアは、上記のような特性に限定されるものではない。また、各特性のスコアを算出する際に利用する評価用情報の組み合わせは、上記のような組み合わせに限定されるものではない。
また、スコア取得部12がどのような評価用情報を用いて、どのような特性のスコアを、どのように取得するか(例えば、どのような演算式等を用いて取得するか)等のルールは、スコア取得部12に予め設定されていてもよく、図示しない格納部に予め格納されている上記のルールを示す情報をスコア取得部12が適宜読み出して利用するようにしてもよい。
スコア取得部12は、さらに、上記で生産元識別子「PR101」について取得した特性ごとのスコアを用いて、総合的なスコアを算出する。具体的には、上記で生産元識別子「PR101」について特性ごとに取得したスコアと、上記で生産元識別子「PR101」について読み出した生産情報が有する気温情報である「気温」の属性値「wt101」を、特性ごとではない総合的なスコアYを算出する演算式、すなわち、
(Ay1+By2+Cy3+Dy4+Ex9+R5)/5=Y
(ただし、A、B、C、D、Eは重みづけのための正の係数、y1〜y4は上記で取得した特性ごとのスコア、x9は気温情報、R5は、Yが正となる定数)に代入して、総合的なスコアYを算出する。算出したスコアYの値が、A101であったとする。
なお、上記の演算式の代わりに、
Ay1+By2+Cy3+Dy4+Ex9+R5=Y
等の演算式を用いてもよい。
スコア出力部13は、上記で取得した特性ごとのスコア、および総合的なスコアを、対応する生産元識別子と対応付けて、スコア格納部18に蓄積する。特性ごとのスコアは、特性を示す識別子(例えば、特性名等)と対応づけて蓄積することが好ましい。また、総合的なスコアは、総合的なスコアであることを示す情報と対応づけて蓄積することが好ましい。
図7は、スコア格納部18に格納されているスコアを管理するスコア管理表である。スコア管理表は、「生産元ID」と、「総合」、「品質」、「コスト競争力」、「オペレーション」、「財務」という属性を有している。「生産元ID」は生産元識別子、「総合」は、特性ごとではない総合的なスコア、「品質」は品質特性値であるスコア、「コスト競争力」はコスト競争力であるスコア、「オペレーション」はオペレーション特性値であるスコア、「財務」は財務特性であるスコアを示している。各レコード(行)は、各生産元に対応するスコアを示している。なお、A101〜A109、Q101〜Q109、C101〜C109、P101〜P109、F101〜F109は、スコアを示す数値であるとする。
なお、上記の総合的なスコアを取得する処理は、一例であり、上記のような処理に限定されるものではない。例えば、スコアの算出に用いられる演算式は、上記の演算式に限定されるものではない。また、スコアを算出する際に利用する評価用情報の組み合わせは、上記のような組み合わせに限定されるものではない。また、上記のように、特性ごとに取得したスコアを用いずに、評価用情報の1または2以上の属性値から総合的なスコアを取得してもよい。
また、スコア取得部12がどのような評価用情報を用いて、どのように総合的なスコアを取得するか(例えば、どのような演算式等を用いて取得するか)等のルールは、スコア取得部12に予め設定されていてもよく、図示しない格納部に予め格納されている上記のルールを示す情報をスコア取得部12が適宜読み出して利用するようにしてもよい。
スコア取得部12は、同様に、生産情報格納部10に格納されている他の生産情報についてもスコアを取得し、スコア出力部13は、スコア取得部12が取得したスコアをスコア格納部18に蓄積する。
ここで、一の端末装置2のユーザが、2以上の生産元について情報処理装置1が取得したスコアを表示させることを指示する操作を、タッチパネル等の入力デバイスを用いて端末装置2に対して行ったとすると、端末受付部21がこの操作を受け付ける。これに応じて、端末送信部22は、情報処理装置1に出力指示を送信する。
情報処理装置1の出力指示受信部14が、出力指示を受け付けると、スコア送信部15は、図7に示したスコア管理表において、「総合」の属性値である総合的なスコアの値が高いものから順に、予め決められた複数のレコード(例えば、10行分のレコード等)を検出し、検出した各レコードの情報を読み出し、「総合」の属性値の高いものから順番にソートする。例えば、ここでは、「総合」の属性値が、最も高かったレコードが、「生産元ID」の値が「PR101」であるレコードであり、2番目に高かったレコードが「生産元ID」の値が「PR102」であるレコードであり、3番目に高かったレコードが「生産元ID」の値が「PR103」であるレコードであったとする。また、各レコードについて、各レコードの「生産元ID」と一致する生産元案内情報を、図4に示した生産元案内管理表から読みだし、読み出した生産元案内情報と、上記で読みだしたスコアとを、予め用意されたテンプレート等に配置してレイアウトする。これにより、各スコアの近傍に、対応する生産元の企業を案内するための情報が配置される。そして、レコードごとにレイアウトした情報を、対応するレコードがソートされた順番に上から下に向かって配置されるよう一のページにレイアウトする。これにより、複数の生産元について取得されたスコアが一のページに比較可能となるように配置される。そして、このようにレイアウトされたスコアとスコアに対応する生産元案内情報とを表示するための出力用の情報を、スコア送信部15は、出力指示の送信元となる端末装置2に送信する。
端末装置2が、スコア送信部15から、出力用の情報を受信すると、端末表示部24は、受信した出力用の情報を用いて、端末装置2が有するモニタ等にスコアを配置した画像を表示する。
図8は、端末装置2の端末表示部24による複数のスコアの表示例を示す図である。なお、説明の便宜上、各生産装置に対応するスコアの値を数値で表している。ただし、ここでの数値は、説明の便宜上の値であり、実際にスコアを取得する演算式等を用いて算出されるスコア等とは必ずしも対応していない。また、スコアの桁数等も必ずしも実際のスコア等とは一致していない。
図8に示すように、複数の生産元のスコアが、同じページ内に配列されることで、複数の生産元のスコアが比較可能な態様で表示されるため、生産元のスコアを容易に比較することが可能となる。また、スコアの値の大きさの順にスコアが配列されていることで、スコアの高い生産元を確認しやすい。また、スコアに近接して、生産元の企業を案内する情報が配置されているため、生産元の企業の情報や、生産元の企業の連絡先の情報等を容易に入手することができる。
なお、ユーザが、さらに、端末装置2に対して、表示されているスコアの次にスコアが大きい複数のスコアを出力する指示を与えた場合、情報処理装置1は、図7に示したスコア管理表の、上記で出力したスコアを除いたスコアの中から、「総合」の属性値が高い順に複数のスコアを読み出して、上記のようにこれらのスコアを出力するための出力用の情報を端末装置2に送信し、端末装置2においては、この出力用の情報を表示することで、先に表示されていたスコアの次にスコアが大きい複数のスコアを出力するようにしてもよい。
なお、上記の具体例においては、通信装置3が、生産装置の稼働状況に関する画面を撮影した画像から、稼働情報を取得する例について説明したが、通信装置3は、生産装置に取り付けられた1または2以上のセンサを用いて稼働情報を取得してもよい。例えば、センサ取得部313が、生産装置に取り付けられた近接センサから、この近接センサが生産される生産品をカウントした情報や、不良品をカウントした情報を、一定の期間、受信するようにして、カウントした情報から、生産装置の生産数や、生産率、不良品数や、不良率等の稼働情報を取得してもよい。また、例えば、センサ取得部313が、生産装置に取り付けられた振動センサから、この振動センサが取得した振動の情報を、一定の期間、受信するようにして、受信した振動情報の変化の大きさから、生産装置の設備老朽化情報等を取得してもよい。
また、上記具体例においては、上述した(1)演算式方式が示すように、演算式を用いてスコアを算出したが、スコアの取得はこの方式を用いた取得に限定されるものではない。例えば、上述した(2)対応表方式が示すような処理を行ってスコアを取得してもよい。例えば、上記具体例において、予め、各生産情報が有する評価元情報の複数の属性値を複数の成分として有するベクトルと、スコアと、の複数の組を有する対応表を図示しない格納部等に蓄積しておく。そして、図3に示すような生産情報を用いて、生産元ごとに、各生産元に対する評価元情報の複数の属性値を複数の成分とするベクトルを取得し、取得したベクトルに対するコサイン距離が最も短いベクトルを上記の対応表から検出し、検出したベクトルに対応するスコアを、各生産元のスコアとして取得する。
また、例えば、上述した(3)機械学習方式が示すような処理を行ってスコアを取得してもよい。例えば、上記具体例において、この方式を利用してスコアを取得する場合、まず、図3に示したような複数の生産元についての生産情報が有する評価元情報と、各生産情報に対応する生産元についてユーザや、専門家等が付与したスコアとを対応付けた複数組の情報を用意し、これらの複数組の情報を教師データとして用いて学習器を取得する。ここでのスコアは、例えば、生産元を評価した値である。そして、取得された学習器に、図3に示すような各生産元についての評価元情報を入力することで、各生産元についてのスコアを取得するようにしてもよい。
なお、特性ごとのスコアを上記の(2)対応表方式や(3)機械学習方式を適宜用いて取得するようにし、総合的なスコアは、この特性ごとのスコアをパラメータとして用いた演算式等を用いて算出するようにしてもよく、その逆であってもよい。
以上、本実施の形態によれば、複数の生産元を適切に評価することができる。これにより、例えば、生産の依頼先を適切に決定することができ、安心して生産に関する依頼を行うことができる。
なお、上記実施の形態において、生産情報格納部10に格納される評価元情報が、顧客評価情報を有するようにし、スコア取得部12が、この顧客評価情報を用いてスコアを算出するようにしてもよい。例えば、顧客評価情報と、顧客評価情報以外の評価元情報の属性値とを用いてスコアを算出するようにしてもよい。例えば、スコア取得部12は、顧客評価情報を、他の評価元情報の属性値と同様に用いて、スコアの算出を行う。
顧客評価情報は、生産元を利用する顧客による生産元の評価を示す情報である。生産元を利用する顧客とは、例えば、生産元で生産された生産物を購入する顧客や、生産元で生産された生産物を使用する顧客や、生産元で生産された生産物を販売する顧客や、生産元に生産を委託している顧客等である。生産元の評価とは、どのような項目についての評価であってもよい。例えば、顧客評価情報は、生産元の全体的な評価に関する総合評価情報、生産元で生産される品質についての評価に関する品質評価情報、生産元が生産物の納品の納期を守ったか否かの評価や、発注から納品までの納期の評価に関する納期評価情報、価格についての評価に関する価格評価情報、生産元の対応についての評価に関する対応評価情報であってもよい。また、顧客評価情報は、生産元を利用する顧客数であってもよい。顧客数が多いことは、顧客の高評価につながるからである。ここでの評価は、例えば、数値または数値化可能な定量的な評価であることが好ましいが、定性的な評価であってもよい。顧客評価情報は、例えば、生産者の現在の顧客等から、アンケートやインタビュー等を行うことで集めた情報であってもよい。顧客評価情報は、複数の顧客が生産元を評価した数値等の代表値(例えば、平均値や中間値等の統計処理を行って取得された値や、最小値、最大値等)であってもよい。なお、顧客評価情報が数値である場合、通常、数値が大きいほど顧客評価情報が示す顧客の評価が高いことを示すものとなるようにするが、数値が小さいほど顧客の評価が高いことを示すものとなるようにしてもよい。
また、スコア取得部12は、評価元情報が有する顧客評価情報が示す評価が高いほど、高いスコアを取得することが好ましい。例えば、スコア取得部12は、評価元情報が有する属性値である総合評価情報、品質評価情報、納期評価情報、価格評価情報、および対応評価情報のうちの1以上が示す評価が高いほど、高いスコアを取得することが好ましい。例えば、スコア取得部12は、上記のような場合に、高いスコアが取得可能な演算式や対応表を用いることや、上記のような場合に、高いスコアが取得可能となるような学習器を取得して用いることが好ましい。
なお、上記実施の形態においては、通信装置3において、撮影部311が撮影した画像から、認識処理部312が稼働情報を取得するようにしたが、通信装置3の撮影部311が撮影した生産装置の稼働状況等を示す画像を、通信装置3の稼働情報送信部32が、生産元識別子と対応づけて情報処理装置1に送信するようにし、情報処理装置1が、認識処理部312を有するようにし、この認識処理部312が、稼働情報受信部16が通信装置3から受信した画像を用いて稼働情報を取得し、取得した稼働情報を、稼働情報蓄積部17が生産情報格納部10に蓄積するようにしてもよい。
すなわち、情報処理装置は、上記実施の形態において説明した情報処理装置1において、稼働情報受信部16は、生産装置の稼働状況に関する情報が表示された画面を撮影した画像を生産元識別子と対応付けて受信し、情報処理装置1が、稼働情報受信部16が受信した前記画像に対して文字認識処理を行って、稼働情報を取得する認識処理部とをさらに備え、稼働情報蓄積部17は、この認識処理部が取得した稼働情報を上記の画像と対応付けて受信した生産元識別子に対応付けて、生産情報格納部10に蓄積するようにしてもよい。
(実施の形態2)
図9は、本実施の形態における情報処理システム1001のブロック図である。図において、図1と同一符号は同一または相当する部分を示している。
情報処理システム1001は、情報処理装置1aと、1または2以上の端末装置2と、1または2以上の生産元端末装置4とを備える。情報処理装置1aと端末装置2とは、例えば、無線または有線の通信回線等を介して、通信可能に接続される。同様に、情報処理装置1aと生産元端末装置4とは、例えば、無線または有線の通信回線等を介して、通信可能に接続される。通信回線は、例えば、インターネット等のネットワークである。ここでは、端末装置2および生産元端末装置4が複数である場合を例に挙げて示している。複数の端末装置2は、同様の構成を有しているものとする。また、複数の生産元端末装置4は、同様の構成を有しているものとする。
情報処理装置1aは、生産情報格納部10、出力指示受信部14、スコア送信部15、スコア格納部18、生産依頼受信部101、生産依頼情報格納部102、生産依頼情報蓄積部103、生産依頼送信部104、費用取得部105、仲介報酬取得部106、仲介報酬出力部107、保険料取得部108、および保険料出力部109を備える。
端末装置2は、上記実施の形態1の端末装置2と同様の構成を備えている。
生産元端末装置4は、生産元受信部401、および生産元出力部402を備える。
情報処理装置1aは、例えば、クラウドサーバや、ASPである。ただし、情報処理装置1aは、サーバ装置でなくてもよい。情報処理装置1aは、例えば、コンピュータ等により実現される。
生産情報格納部10、出力指示受信部14、スコア送信部15、およびスコア格納部18については、上記実施の形態1と同様のものが用いられる。これらについての詳細な説明は省略する。
なお、本実施の形態の生産情報としては、例えば、上記実施の形態1において説明した生産情報と同様の生産情報が用いられる。なお、本実施の形態の生産情報格納部10に格納される生産情報は、どのように取得された生産情報であってもよい。例えば、本実施の形態の生産情報格納部10に格納される生産情報が有する評価元情報は、上記実施の形態1と同様に、通信装置3を介して取得される情報であってもよく、生産元に対応するウエブページや、IR情報等から自動取得された情報であってもよい。実施の形態1と同様に、通信装置3を介して評価元情報を取得する場合、情報処理システム1001は、1または2以上の通信装置3をさらに有することが好ましい。また、生産情報格納部10に蓄積される環境情報を受信する環境情報受信部11や、生産情報格納部10に蓄積される稼働情報を受信する稼働情報受信部16や、この稼働情報を蓄積する稼働情報蓄積部17等を、情報処理装置1aがさらに備えていてもよい。また、上記実施の形態1の情報処理装置1の、生産情報を取得するための、環境情報受信部11、稼働情報受信部16、稼働情報蓄積部17等の構成と同様の構成を有する装置(図示せず)が派遣元について取得した生産情報が、生産情報格納部10に蓄積されるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、情報処理装置1aが生産情報格納部10を備えている場合を例に挙げて説明するが、生産情報格納部10は、情報処理装置1aがアクセス可能なものであれば、情報処理装置1aが有していなくてもよい。また、後述する保険料取得部128等が生産情報を利用しない場合、生産情報格納部10は省略してもよい。
なお、本実施の形態において、スコア送信部15は、2以上のスコアを送信する際に、各スコアに対応する生産元識別子が示す生産元に対して、後述する生産依頼の操作を受け付ける画面等を出力するための情報をさらに送信してもよい。生産依頼の操作を受け付ける画面は、例えば、生産依頼ボタンや、生産依頼メニュー等を有する、生産依頼を受け付けるインターフェース画面である。また、生産依頼の操作を受け付ける画面は、生産を依頼する依頼元を識別する依頼元識別子や、生産内容を特定する生産内容情報を受け付けるための入力フィールドや、入力ボタン等の入力インターフェースをさらに有していてもよい。この画面を生成するために用いられる情報等は、例えば、図示しない格納部に予め格納されているものを読み出すようにすればよい。依頼元識別子、生産内容情報等については後述する。
また、本実施の形態において、スコア送信部15は、スコアを送信する際に、各スコアに対応する生産元に対して生産を依頼する場合の費用に関する情報を送信してもよい。費用に関する情報は、例えば、各生産元に、生産を依頼する場合の費用の算出に用いられる情報であり、例えば、各生産元識別子と対応付けられた生産する生産物の単価や、生産に必要な金型等の製造費用や、基本料金等である。また、費用に関する情報は、例えば、モデルケースの生産を行う場合の費用であってもよい。費用に関する情報は、例えば、図示しない格納部等にあらかじめ格納されている情報を読み出すようにすればよい。
また、本実施の形態において、スコア格納部18は、本実施の形態においては、情報処理装置1aがスコア格納部18を備えている場合を例に挙げて説明するが、スコア格納部18は、情報処理装置1aがアクセス可能なものであれば、情報処理装置1aが有していなくてもよい。
本実施の形態において、スコア格納部18には、上記実施の形態1と同様のスコアが格納される。本実施の形態において、スコア格納部18に、どのように取得されたスコアがどのように蓄積されるかは問わない。例えば、スコア格納部18に格納されるスコアは、上記実施の形態1と同様の情報処理装置1のスコア取得部12が生産情報等を用いて取得したスコアであってもよい。このスコアは、例えば、上記実施の形態1で説明したような、通信装置3により撮影された画像から取得された生産装置の稼働情報を用いて取得されたスコアであってもよい。このスコア取得部12や、スコア取得部12が取得したスコアを蓄積するスコア出力部13は、情報処理装置1aが有していてもよい。また、情報処理装置1a以外の他の装置が有するスコア取得部12が取得したスコアが、スコア格納部18に蓄積されるようにしてもよい。また、スコアを取得する際に利用される生産情報が格納される生産情報格納部10は、情報処理装置1aが有していてもよく、他の装置(図示せず)が有していてもよい。また、情報処理装置1aのユーザ等が作成して、手入力等により蓄積したスコアであってもよい。
また、情報処理装置1aが、上記実施の形態1の情報処理装置1と同様の、スコア取得部12とスコア出力部13とを有するようにし、このスコア取得部12が上記実施の形態1において説明したスコアと同様のスコアを、生産情報格納部10に格納された生産情報を用いて取得するようにし、スコア取得部12が取得したスコアを、スコア出力部13が、スコア格納部18に蓄積するようにしてもよい。この場合、スコア取得部12がスコアの取得に利用する環境情報を受信する環境情報受信部11等を、情報処理装置1aがさらに備えていてもよい。
生産依頼受信部101は、生産依頼情報を端末装置2から受信する。生産依頼情報は、生産を依頼する依頼元を識別する依頼元識別子と、依頼する生産の内容を特定する生産内容情報と、生産の依頼先となる生産元の生産元識別子と、を有する情報である。生産依頼情報は、例えば、依頼元が依頼先に生産を依頼するために用いられる情報である。通常、端末装置2を用いて生産依頼情報を送信するユーザが、生産の依頼元のユーザである。
依頼元識別子は、例えば、生産の依頼元を特定可能な情報である。依頼元識別子は、例えば、依頼元に割り当てられたコード等である。依頼元識別子は、依頼元のメールアドレスや電話番号等であってもよく、依頼元のIPアドレス等のアドレス情報等であってもよい。依頼元識別子は、依頼元に関する情報と対応付けられた情報であることが好ましい。依頼元に関する情報とは、例えば、依頼元となる企業名等である。例えば、図示しない格納部等に、依頼元識別子と依頼元に関する情報とが対応付けて格納されているようにし、依頼元識別子に対応する依頼元に関する情報を、適宜検索等により読み出せるようにすることが好ましい。
生産内容情報は、例えば、依頼する生産物を示す情報、生産数、および納期等の1以上を有する情報である。生産物を示す情報は、生産物の名称や生産物に割り当てられたコード等であってもよく、生産物の設計図や仕様書等であってもよい。生産内容情報は、生産にかかる費用に関する情報をさらに有していてもよい。生産にかかる費用は、例えば、生産に対して依頼者が支払う費用である。生産にかかる費用に関する情報は、生産にかかる費用(具体的には金額等)を指定する情報や、生産にかかる費用を算出するために用いられる情報であってもよい。生産にかかる費用を算出するために用いられる情報は、例えば、生産品の単価や、単位生産時間当たりの費用等、生産数、生産時間、生産の基本料金、生産施設や生産設備の使用料、生産に必要な道具や部品や設備、金型等の作製料等である。
ここでの生産元識別子については、上記実施の形態1で説明した生産元識別子と同じ情報が利用可能である。
生産依頼情報格納部102には、1または2以上の生産依頼情報が格納される。ここでの格納は、一時記憶であってもよく、一時記憶でなくてもよい。なお、生産依頼情報格納部102は、通常、情報処理装置1aが有するが、情報処理装置1aがアクセス可能なサーバ装置(図示せず)等の外部の装置が有してもよい。
生産依頼情報蓄積部103は、生産依頼受信部101が受信した生産依頼情報を、生産依頼情報格納部102に蓄積する。なお、生産依頼受信部101が受信した生産依頼情報を、情報処理装置1aに蓄積しないようにする場合、生産依頼情報格納部102および生産依頼情報蓄積部103は、省略してもよい。
生産依頼送信部104は、生産依頼受信部101が受信した生産依頼情報が有する生産元識別子に対応する生産元端末装置4に、生産依頼送信情報を送信する。生産依頼送信情報は、生産依頼受信部101が受信した生産依頼情報が有する依頼元識別子と、生産内容情報と、を有する情報である。生産元識別子に対応する生産元端末装置4は、例えば、生産元識別子が示す生産元が利用する生産元端末装置4である。例えば、生産元識別子と、この生産元識別子が示す生産元が利用する生産元端末装置4を特定する情報とを、図示しない格納部等にあらかじめ蓄積しておくようにし、この情報から、生産元識別子に対応する生産元端末装置4を特定する情報を読み出し、読み出した情報により特定される生産元端末装置4に生産依頼送信情報を送信する。生産元端末装置4を特定する情報とは、例えば、生産元端末装置4のIPアドレスや、生産元のユーザのメールアドレス、生産元のユーザが利用するメッセージングサービスのアカウント等である。生産依頼送信部104は、例えば、有線または無線の通信手段により実現される。
費用取得部105は、生産依頼情報に対応する費用を特定する費用情報を取得する。生産依頼情報に対応する費用とは、例えば、生産依頼情報が示す生産を依頼する費用である。生産依頼情報に対応する費用は、例えば、生産依頼情報が示す生産の対価として支払わられる費用や、生産に対して依頼者が支払う費用と考えてもよい。費用情報は、このような費用を特定可能な情報であればどのような情報であってもよい。例えば、費用情報は、費用を示す金額であってもよく、費用を算出可能な情報であってもよい。
費用取得部105は、例えば、生産依頼情報の生産内容情報が有する生産にかかる費用に関する情報を用いて、生産依頼情報に対応する費用情報を取得する。例えば、生産依頼情報の生産内容情報が、生産にかかる費用に関する情報として、依頼するすべての製品を生産した場合の費用の金額を有する場合、費用取得部105は、この費用の値を費用情報として取得してもよい。また、例えば、生産依頼情報の生産内容情報が、生産にかかる費用に関する情報として、1つの製品を生産する単価と、生産数とを有する場合、費用取得部105は、この1つの製品を生産する単価と生産数との情報、またはこれらと、基本料金等とを有する情報を費用情報として取得してもよい。また、費用取得部105は、生産にかかる費用に関する情報である一つの製品を生産する単価と生産数とを乗算した値、またはこの乗算した値に基本料金を加算した値を費用情報として取得してもよい。また、費用取得部105は、生産依頼情報の生産内容情報が有する生産数と、予め図示しない格納部等に蓄積されている1つの製品を生産する単価とを費用情報として取得してもよく、この生産数と単価とを乗算した金額や、この金額に基本料金等を加算した金額を費用情報として取得してもよい。予め図示しない格納部等に蓄積されている1つの製品を生産する単価は、例えば、生産依頼情報が有する生産元識別子と対応付けて格納されている単価であってもよい。この単価は、生産依頼情報が有する生産元識別子が示す生産元から予め指定されている製品を生産する単価であってもよく、生産依頼情報の生産内容情報が有する生産を依頼する製品と対応付けられた単価であってもよい。
なお、上記で示した費用取得部105が費用情報を取得する処理は一例であり、費用取得部105が、費用情報を取得する処理は、上記の処理に限定されるものではない。例えば、生産依頼送信部104が送信した生産依頼送信情報に応じて、生産元端末装置4から送信される費用情報を受信することにより、この費用情報を取得してもよい。この場合、費用取得部105は、費用情報を受信する受信手段を備えているようにしてもよい。
仲介報酬取得部106は、費用取得部105が取得する費用情報を用いて、仲介報酬情報を取得する。仲介報酬情報は、例えば、依頼の仲介の報酬を特定する情報である。仲介報酬情報は、例えば、依頼の仲介の報酬を示す金額等であってもよい。また、仲介報酬情報は、例えば、依頼の仲介の報酬を算出するために用いられる情報であってもよく、例えば、費用情報により特定される費用から、依頼の仲介の報酬を算出する算出式や、費用に乗算して依頼の仲介の報酬を算出するための比率であってもよい。例えば、仲介報酬取得部106は、図示しない格納部等に予め蓄積されている報酬を算出するための比率を示す値を取得し、費用取得部105が取得する費用情報により特定される費用に、この比率を乗算して、仲介の報酬の費用の金額を示す仲介報酬情報を取得してもよい。また、仲介報酬取得部106は、あらかじめ用意された複数の費用の範囲を示す情報と、各範囲と対応付けられた報酬の金額の情報とを有する情報から、費用情報により特定される費用が含まれる費用の範囲に対応する報酬の金額を取得してもよい。また、仲介報酬取得部106は、費用取得部105が取得する費用情報により特定される費用と、報酬を算出するための比率の値とを有する仲介報酬情報を取得してもよい。なお、仲介報酬取得部106が取得する仲介報酬情報は、上記のような仲介報酬情報に限定されるものではない。
仲介報酬出力部107は、仲介報酬取得部106が取得した仲介報酬情報を出力する。例えば、仲介報酬出力部107は、仲介報酬情報を、仲介報酬情報に対応する生産依頼情報が有する生産元識別子に対応する生産元端末装置4に送信する。また、例えば、仲介報酬出力部107は、仲介報酬情報を、仲介報酬情報に対応する生産依頼情報が有する依頼元識別子に対応する端末装置2に送信してもよい。仲介報酬情報に対応する生産依頼情報は、例えば、仲介報酬情報の取得に用いられた費用情報の取得に用いられた生産依頼情報である。また、仲介報酬出力部107は、仲介報酬取得部106が取得した仲介報酬情報を、仲介報酬情報に対応する生産依頼情報が有する生産元識別子や、依頼元識別子と対応付けて、図示しない格納部等に蓄積してもよい。
仲介報酬出力部107が仲介報酬情報を出力するタイミング等は問わない。例えば、生産依頼送信部104が、生産依頼受信部101が受信した生産依頼情報が有する生産元識別子に対応する生産元端末装置4に、生産依頼送信情報を送信する際に、仲介報酬取得部106が仲介報酬情報を取得して、取得した仲介報酬情報を、仲介報酬出力部107が、生産依頼情報が有する生産元識別子に対応する生産元端末装置4や、生産依頼情報が有する依頼元識別子が示す依頼元の端末装置2に送信するようにしてもよい。
なお、上記のように生産依頼送信部104が生産依頼送信情報を生産元端末装置4に送信する際に、仲介報酬出力部107が、同じ生産元端末装置4に仲介報酬情報を送信するようにする場合、生産依頼送信部104と、仲介報酬出力部107とを、一の送信部(例えば、生産依頼送信部104等)で実現するようにしてもよい。この場合、生産依頼送信情報と、仲介報酬情報とを、一つのデータ(例えば、一つのファイルや、一つのメールや、一つのメッセージ等)として送信するようにしてもよい。
ここでの出力とは、モニタへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。仲介報酬出力部107は、モニタやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。仲介報酬出力部107は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。なお、かかることは、保険料出力部109および生産元出力部402や、これらが行う出力についても同様である。
保険料取得部108は、1以上の生産元識別子が示す生産元について保険料を取得する。保険料の取得とは、保険料を決定することと考えてもよく、保険料の金額を特定することと考えてもよい。保険料取得部108が取得する保険料は、生産元識別子で識別される生産元における生産に対する損害の保険料である。この保険料は、生産元が加入する保険料である。この保険料は、例えば、生産元が生産の依頼を受ける場合に加入する保険料である。この保険料は、例えば、生産を依頼された生産元が生産を行った際に発生した損害に対する保険金を生産元が受け取るために、生産元が保険会社等に支払う保険料である。生産を行った際に発生した損害とは、例えば、生産の遅れ等により生産品を納期までに納品できなかったことによって依頼元に与える損害や、不良品を生産したことによって、依頼元に与える損害である。この損害は、例えば、生産元が補填しなければならない損害である。
保険料取得部108は、例えば、生産元識別子に対応付けられているスコアをスコア格納部18から取得し、生産元識別子で識別される生産元における生産に対する損害の保険料であって、取得したスコアが高いほど低い保険料を取得する。スコアが高いほど低い保険料を取得するということは、例えば、スコアが高くなるにしたがって、連続的または段階的に低くなる保険料を取得することである。ここでは、上記実施の形態1と同様に、スコアが数値で表されるものであって、スコアの数値が大きいほどスコアが高くなる場合を例に挙げて説明すると、保険料取得部108は、例えば、スコアを引数とした減少関数に、生産元識別子に対応付けられているスコアを代入することにより保険料を算出する。この場合、例えば、2以上の異なるスコアを引数として用いて保険料を算出してもよい。また、重複しない複数のスコアの値の範囲と、保険料とを対応付けた保険料管理テーブルであって、スコアの値の範囲が大きくなるほど、対応付けられた保険料が安くなる保険料管理テーブルを用いて、生産元識別子に対応付けられているスコアを含むスコアの値の範囲と対応付けられた保険料を取得してもよい。なお、ここで説明した保険料取得部108により実行される、取得したスコアが高いほど低い保険料を取得する処理は一例であり、上記の処理に限定されるものではなく、通常の保険料算出に利用可能な処理が利用可能である。
保険料取得部108が保険料の取得に用いるスコアは、スコア格納部18に格納されているどのようなスコアであってもよい。保険料取得部108は、例えば、上記実施の形態1において説明した特性ごとに取得されたスコアの1以上を用いて保険料を取得してもよく、上記実施の形態1において説明した総合的なスコアを用いて、保険料を取得してもよい。スコア格納部18に格納されているスコアは、例えば、上記実施の形態1において説明したスコア格納部18に格納されているスコアのうちの1以上のスコアである。なお、スコア格納部18には、保険料算出に利用されるスコアが各生産元識別子と対応付けて格納されているようにする。
保険料取得部108は、例えば、生産依頼受信部101が受信した生産依頼情報が有する生産元識別子が示す生産元について保険料を取得する。また、保険料取得部108は、例えば、この生産依頼情報について費用取得部105が取得した費用情報により特定される費用に応じた保険料を取得してもよい。例えば、保険料取得部108は、費用情報により特定される費用が高くなるにしたがって、連続的または段階的に高くなる保険料を取得することが好ましい。例えば、保険料取得部108は、費用情報により特定される費用に対して、一定の割合の保険料を算出する。また、保険料取得部108は、費用に対して段階的に増加する割合の保険料率を算出してもよい。また、保険料取得部108は、費用情報により特定される費用が含まれる価格帯に応じた保険料を取得してもよい。
例えば、上記で説明したスコアから保険料を算出する際に利用する演算式は、費用情報により特定される費用を引数としてさらに有する演算式であって、費用の増加に伴って保険料が増加する演算式であってもよい。また、上述したような保険料を取得する際に用いられる保険料管理テーブルは、重複しない複数のスコアの値の範囲と、費用情報により特定される重複しない複数の費用の値の範囲と、保険料とを対応付けた保険料管理テーブルであって、スコアの値の範囲が大きくなるほど、対応付けられた保険料が安くなり、費用が高くなるほど、保険料が高くなる保険料管理テーブルであってもよい。
保険料取得部108が、どの生産元識別子が示す生産元についての保険料を、どのようなタイミングで取得するかは問わない。例えば、保険料取得部108は、生産依頼受信部101が受信した生産依頼情報が有する生産元識別子が示す生産元について保険料を取得してもよい。また、保険料取得部108は、予め決められた日時が経過するごとに、スコア格納部18に格納されている各生産元識別子について、保険料を取得してもよい。
なお、保険料取得部108は、生産装置の稼働に関する稼働情報を有する評価元情報と生産元を識別する生産元識別子とを有する2以上の生産情報が格納される生産情報格納部10にアクセスし、生産元識別子と対応付けられた評価元情報を用いて、この生産元識別子で識別される生産元における生産に対する損害の保険料を取得するようにしてもよい。保険料取得部108は、例えば、上記実施の形態1において(1)から(3)等において説明した生産元情報を用いてスコアを取得する処理において、スコアに代えて保険料を取得するようにした処理により、生産元情報を用いて保険料を取得する。以下、生産元情報を用いて、保険料を取得する処理について、例を挙げて説明する。
例えば、上記実施の形態1において(1)演算式方式として説明した処理と同様に、保険料取得部108は、一の生産情報の評価元情報が有する予め決められた1以上、好ましくは2以上の異なる属性値をパラメータとして、予め決められた演算式を用いて、この一の生産情報の生産元識別子が示す生産元についての保険料を算出する。この処理は、上記実施の形態1の(1)演算式方式として説明した処理において、スコアの代わりに、保険料を算出するようにした処理であり、例えば、この処理は、上記実施の形態1の(1)演算式方式として説明した処理において、スコアを保険料と読み替えた処理である。ただし、ここでは、生産元の評価が高くなるほど高いスコアが取得される演算式を用いる代わりに、生産元の評価が高くなるほど低い保険料が取得されるような演算式を用いる。また、この演算式は、上述した費用情報により特定される費用の増加に応じて、連続的または段階的に増加する演算式、あるいは、上述した費用情報により特定される費用に応じて選択される、この費用の増加によって保険料が増加する演算式であってもよい。
例えば、保険料取得部108は、例えば、評価元情報が有する2以上の属性の属性値を予め決められた演算式に入力して重み付け加算等を行うことにより、保険料を算出する。各属性に対応するパラメータの重み付けに用いられる値(例えば、パラメータに乗算される係数)は、パラメータの変動に応じて所望の保険料が得られるような値に設定する。例えば、保険料取得部108が取得する保険料が、生産元に対するユーザの評価が高くなるほど連続的または段階的に低く(安く)なるようにするために、数値が大きくなるほど生産元に対する評価が高くなるような属性値のパラメータに対応する重み付けの値は、マイナスの値とし、数値が大きくなるほど生産元に対する評価が低くなるような属性値のパラメータに対応する重み付けの値は、プラスの値としてもよい。そして、このような重み付けを行って加算した属性値を、予め決められた定数として与えられる基礎となる保険料から減算して、生産元の保険料を算出する。この基礎となる保険料は、上述した費用の増加によって増加する関数で表された保険料であってもよい。ただし、ここで説明した演算式等は一例であり、本実施の形態の演算式は、上記の演算式に限定されるものではない。例えば、演算式は、評価元情報が有する2以上の属性の属性値をパラメータとして決定される係数を費用情報が示す費用に乗算して、保険料を算出する演算式であってもよい。
また、保険料取得部108は、例えば、上記実施の形態1において(2)対応表方式として説明した処理において、スコアの代わりに、保険料を算出するようにした処理をおこなうようにしてもよい。例えば、この処理は、上記実施の形態1の(2)対応表方式として説明した処理において、スコアを保険料と読み替えることにより実現される処理である。
例えば、保険料取得部108は、上記で説明した処理と同様に、一の生産元に対応する評価元情報の2以上の異なる属性の属性値を成分とするベクトルを取得し、これらと同じ属性の2以上の属性値を成分とする複数のベクトルと、このベクトルに対応づけられた保険料と、の2以上の組を有する対応表から、取得したベクトルに最も近いベクトルに対応付けられた保険料を、一の生産元についての保険料として取得するようにしてもよい。この対応表は、例えば、図示しない格納部等に予め格納されるようにすればよい。
また、保険料取得部108は、上記で説明した処理と同様に、生産情報について取得したベクトルに近いベクトルを、上記の対応表において複数検出し、検出した複数のベクトルに対応する複数の保険料を用いて、各複数のベクトルと、生産情報について取得したベクトルとの距離に応じて重み付け加算や重み付け平均を行うことで、保険料を取得するようにしてもよい。生産情報について取得したベクトルに近いベクトルを検出する数は予め決められていてもよい。
なお、ここで用いられるベクトルは、対応表が有するベクトルも含めて、費用情報により特定される費用を、成分の一つとしてさらに有するベクトルであることが好ましい。
また、保険料取得部108は、例えば、上記実施の形態1において(3)機械学習方式として説明した処理において、スコアの代わりに保険料を取得するようにした処理を行うようにしてもよい。例えば、この処理は、上記実施の形態1の(3)機械学習方式として説明した処理において、スコアを保険料と読み替えることにより実現される処理である。
例えば、保険料取得部108は、予め、複数の生産情報のそれぞれについて、評価元情報が有する予め決められた2以上の異なる属性値と、生産元識別子が示す生産元について予め用意された保険料との組を複数取得し、取得した2以上の属性値と保険料との複数の組を用いて、機械学習のアルゴリズムにより、学習処理を行って学習器を取得する。例えば、保険料取得部108は、取得した各組の2以上の属性値を訓練用の入力データとして、また同じ組の保険料を訓練用の出力データとして用いて、ニューラルネットワークの学習を行うことにより学習器を取得する。そして、保険料取得部108は、取得した学習器に、一の生産情報の評価元情報が有する予め決められた2以上の異なる属性の属性値を入力データとして入力することで、この一の生産情報が有する生産元識別子が示す生産元についての保険料を学習器から取得する。ここでの複数の生産情報のそれぞれについて取得した、評価元情報が有する予め決められた2以上の異なる属性の属性値と、生産元識別子が示す生産元について予め用意された保険料との組は、いわゆる教師データと考えてもよい。生産元について予め用意された保険料は、例えば、情報処理装置1の管理者や、保険会社等が算出、あるいは設定した保険料であってもよい。保険料取得部108が取得した学習器についても、例えば、情報処理装置1aの図示しない格納部や、上述した生産情報格納部等に蓄積しておくようにすればよい。なお、学習器を取得する処理は、情報処理装置1aで実行してもよく、他の装置で実行してもよい。後者の場合、取得した学習器を、情報処理装置1aの格納部等に格納するようにしてもよい。
なお、訓練用の入力データとして、評価元情報が有する2以上の異なる属性値に加えて、費用情報が示す費用に相当する生産を依頼する費用をさらに用いて、学習器を取得し、取得した学習器に、生産依頼情報が有する生産元識別子と対応付けられた生産情報の評価元情報が有する予め決められた2以上の異なる属性の属性値と、この生産依頼情報について取得された費用情報により特定される費用とを入力データとして入力することで、この生産元識別子が示す生産元についての保険料を学習器から取得するようにして、生産を依頼する費用に応じた保険料を取得するようにしてもよい。
上記のように、評価元情報を用いて、保険料を取得する場合において、保険料取得部108は、例えば、評価元情報が、生産品の誤差に関する誤差情報、不良率に関する不良率情報、納期遅れに関する納期遅延情報のうちの1以上を有する場合において、誤差情報が特定する誤差が小さいほど、不良率情報が特定する不良率が小さいほど、納期遅延情報が特定する納期遅れが無いほど、低い保険料を取得することが好ましい。つまり、保険料取得部108は、評価元情報が生産品の誤差に関する誤差情報を有する場合、誤差情報が特定する誤差が小さいほど、低い保険料を取得するようにし、評価元情報が不良率に関する不良率情報を有する場合、不良率情報が特定する不良率が小さいほど低い保険料を取得するようにし、納期遅れに関する納期遅延情報を有する場合、納期遅延情報が特定する納期遅れが無いほど、低い保険料を取得する。納期遅延情報とは、例えば、納期が遅延したことがあるか否かや、納期の遅延回数や、納期の遅延日数を示す情報である。納期遅延情報は、上記実施の形態1において説明した納期評価情報と実質的に同じ情報や、納期評価情報に含まれる情報と考えてもよい。
例えば、上述したような演算式方式や対応表方式を用いて保険料を取得する場合において、誤差情報、不良率情報、および納期遅延情報の1以上の属性値を用いて上記のような保険料を取得するために、保険料取得部108は、これらの属性値と、取得される保険料との関係が上記のような関係となる係数や定数を有する演算式や、取得される保険料との関係が上記のような関係となる対応表を用いることが好ましい。また、例えば、上述したような機械学習方式を用いて保険料を取得する場合、評価元情報の属性値と、取得される保険料との関係が上記のような関係となるような教師データ等を用いて、評価元情報の属性値と、取得される保険料との関係が上記のような関係となるような学習器を取得し、これを用いて保険料を取得することが好ましい。
なお、保険料取得部108は、スコア格納部18に格納されている各生産元についての複数のスコアを用いて、上記で説明した対応表方式や、機械学習方式により保険料を取得するようにしてもよい。
保険料出力部109は、保険料取得部108が取得した保険料を出力する。保険料を出力するとは、例えば、保険料を示す情報を出力することである。保険料を示す情報は、例えば、保険料の金額や保険料の点数等を示す情報である。例えば、保険料出力部109は、保険料取得部108が一の生産元について取得した保険料を、この生産元に対応する生産元端末装置4に送信してもよく、この生産元の生産元識別子と対応付けて、図示しない格納部等に蓄積してもよい。例えば、保険料出力部109は、保険料取得部108が一の生産元識別子について取得した保険料を、この生産元識別子が示す生産元の生産元端末装置4に送信してもよく、保険料取得部108が一の生産元識別子について取得した保険料を、この生産元識別子と対応付けて、図示しない格納部等に蓄積してもよい。
保険料出力部109が、保険料を出力するタイミングは問わない。例えば、保険料出力部109は、保険料取得部108が保険料を取得した直後に、この保険料を出力してもよい。また、保険料出力部109が、保険料を上記のように生産元端末装置4に送信する場合、生産依頼送信部104が生産依頼送信情報を同じ生産元端末装置4に送信する際に、保険料を送信するようにしてもよい。なお、この場合、保険料出力部109と、生産依頼送信部104とを1つの送信部(例えば、生産依頼送信部104)により実現してもよい。
また、生産依頼送信部104が生産依頼送信情報を生産元端末装置4に送信する際に、仲介報酬出力部107および保険料出力部109が、同じ生産元端末装置4に仲介報酬情報および保険料を送信するようにする場合、生産依頼送信部104と、仲介報酬出力部107と保険料出力部109とを、一の送信部(例えば、生産依頼送信部104や保険料出力部109等)で実現するようにしてもよい。この場合、生産依頼送信情報と、仲介報酬情報と、保険料とを、一つのデータ(例えば、一つのファイルや、一つのメールや、一つのメッセージ等)として送信するようにしてもよい。
端末装置2については、端末受付部21が、生産依頼情報の作成に必要な生産内容情報等の情報の入力を受け付ける点や、生産依頼情報の送信指示を受け付けるようにした点、端末送信部22が生産依頼情報を送信するようするとともに、出力指示や生産依頼情報の送信先を情報処理装置1aとした点、端末受信部23が、情報処理装置1aからスコアを受信するようにした点等を除けば、上記実施の形態1の端末装置2と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。なお、情報処理装置1aから端末受信部23が受信する複数のスコアが、それぞれのスコアに対応する生産元に対する生産依頼情報を受け付けるための入力フォームや生産依頼情報を送信するための送信ボタン等の入力インターフェースの情報を有する場合、端末受付部21は、この入力インターフェースの情報を用いて取得した入力インターフェースを用いて、生産依頼情報の作成に必要な情報の入力や生産依頼情報の送信指示を受け付けるようにしてもよい。
生産元端末装置4は、例えば、生産元の管理者や作業者等のユーザが利用する端末装置である。生産元端末装置4は、例えば、コンピュータや、携帯電話、いわゆるスマートフォン、タブレット型端末等により実現される。
生産元受信部401は、例えば、情報処理装置1aから生産依頼送信情報を受信する。また、生産元受信部401は、例えば、情報処理装置1aから仲介報酬情報を受信する。また、生産元受信部401は、例えば、情報処理装置1aから保険料を受信する。生産元受信部401は、例えば、有線または無線の通信手段等により実現可能である。
生産元出力部402は、生産元受信部401が受信した生産依頼送信情報を出力する。また、生産元出力部402は、生産元受信部401が受信した仲介報酬情報を出力する。また、生産元出力部402は、生産元受信部401が受信した保険料を出力する。
なお、上記実施の形態1の通信装置3の構成を、生産元端末装置4に加えることで、通信装置3と、生産元端末装置4とを一の装置(例えば、一の生産元端末装置4)により実現してもよい。この場合、重複する機能を有する処理部や手段等の構成は、一の処理部や手段等で実現するようにしてもよい。
次に、情報処理システム1001の情報処理装置1aの動作の一例について図10のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)出力指示受信部14は、端末装置2から出力指示を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS202に進み、受信していない場合、ステップS203に進む。
(ステップS202)スコア送信部15は、スコア格納部18に格納されている2以上のスコアを読み出し、スコアを比較可能な態様とした出力情報を取得し、ステップS202で受信した出力指示の送信元である端末装置2に送信する。例えば、スコア送信部15は、スコア格納部18に格納されている2以上の生産元にそれぞれ対応する2以上のスコアと、各スコアに対応づけられた生産元識別子とを読み出し、スコアと生産元識別子との2以上の組を、スコアが比較可能となるように配置した出力情報を取得し、端末装置2に送信する。なお、スコア格納部18に特性ごとのスコアが格納されている場合、特性ごとのスコアも、比較可能な態様として出力するようにしてよい。
(ステップS203)生産依頼受信部101は、端末装置2から生産依頼情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS204に進み、受信していない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS204)生産依頼情報蓄積部103は、ステップS203で受信した生産依頼情報を生産依頼情報格納部102に蓄積する。
(ステップS205)生産依頼送信部104は、ステップS203で受信した生産依頼情報が有する依頼元識別子と、生産内容情報とを有する生産依頼送信情報を、ステップS203で受信した生産依頼情報が有する生産元識別子が示す生産元の生産元端末装置4に送信する。
(ステップS206)費用取得部105は、ステップS203で受信した生産依頼情報が示す生産を依頼する費用を特定する費用情報を取得する。
(ステップS207)仲介報酬取得部106は、ステップS206で取得した費用情報を用いて、ステップS203で受信した生産依頼情報についての仲介報酬情報を取得する。
(ステップS208)仲介報酬出力部107は、ステップS207で取得した仲介報酬情報を、ステップS203で受信した生産依頼情報が有する生産元識別子が示す生産元の生産元端末装置4に送信する。
(ステップS209)保険料取得部108は、ステップS203で受信した生産依頼情報が有する生産元識別子が示す生産元についての保険料を取得する。
(ステップS210)保険料出力部109は、ステップS209で取得した保険料を、ステップS203で受信した生産依頼情報が有する生産元識別子が示す生産元の生産元端末装置4に送信する。そして、ステップS201に戻る。
なお、図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、本実施の形態の端末装置2の動作の一例について簡単に説明する。端末受付部21が、ユーザから生産元についてのスコアを出力する操作を受け付けると、端末送信部22は、この操作に応じて、出力指示を情報処理装置1aに送信する。端末受信部23は、この出力指示の送信に応じて情報処理装置1aから送信される2以上の生産元にそれぞれ対応するスコアを比較可能な態様とした情報(例えば、表示に用いられる情報)等を受信する。端末表示部24は、受信した情報を用いて、2以上の生産元にそれぞれ対応するスコアを比較可能な態様でモニタ等の表示デバイスに表示する。また、端末受付部21が生産依頼情報の作成に必要な情報の入力を受け付けた後、生産依頼情報を送信する操作を受け付けると、端末送信部22は、生産依頼情報を作成し、作成した生産依頼情報を情報処理装置1aに送信する。
次に、本実施の形態の生産元端末装置4の動作の一例について簡単に説明する。生産元受信部401が、情報処理装置1aから生産依頼送信情報を受信すると、生産元出力部402は、この生産依頼送信情報を出力する。また、生産元受信部401が、情報処理装置1aから仲介報酬情報を受信すると、生産元出力部402は、この仲介報酬情報を出力する。また、生産元受信部401が、情報処理装置1aから保険料を受信すると、生産元出力部402は、この保険料を出力する。
次に、本実施の形態における情報処理システム1001の動作の具体例について説明する。ここでは、上記実施の形態1の具体例において説明した情報等を適宜用いて説明する。ここでは、上記実施の形態1の具体例と同様に、情報処理装置1aがサーバ装置、端末装置2がスマートフォンであり、生産元端末装置4もスマートフォンである場合を例に挙げて説明する。また、ここでは、生産元が、生産を行う生産企業であるとする。また、ここでは、情報処理装置1aは、図4に示した生産元案内管理表で管理される生産元案内情報を、図示しない格納部に予め有しているものとする。
情報処理装置1aの生産情報格納部10には、図3に示すような生産情報管理表で管理される生産情報が格納されているものとする。格納されている生産情報は、上記実施の形態1の具体例と同様の処理により取得された生産情報であるとする。
また、情報処理装置1aのスコア格納部18には、図7に示すようなスコア管理表で管理されるスコアが格納されているものとする。格納されているスコアは、上記実施の形態1の具体例と同様の処理により取得された生産情報であるとする。
まず、上記実施の形態1の具体例と同様に、一の端末装置2のユーザが、2以上の生産元について取得されたスコアを出力させることを、情報処理装置1aに対して指示する操作を、タッチパネル等の入力デバイスを用いて端末装置2に対して行ったとすると、端末受付部21がこの操作を受け付ける。これに応じて、端末送信部22は、情報処理装置1aに出力指示を送信する。
情報処理装置1aの出力指示受信部14が、出力指示を受け付けると、スコア送信部15は、上記実施の形態1のスコア送信部15と同様に、図7に示すようなスコア格納部18に格納されているスコアを管理するスコア管理表と、図4に示すような生産元案内管理表で管理されている生産元案内情報を用いて、レイアウトされたスコアとスコアに対応する生産元案内情報とを表示するための出力用の情報を取得し、取得した情報を出力指示の送信元となる端末装置2に対して送信する。なお、ここでは、スコア送信部15は、各スコアに対応する領域内に、各スコアに対応する生産元識別子と対応付けられた、生産を依頼するための依頼ボタンが配置された画像を表示するための出力用の情報を取得するものとする。
端末装置2が、スコア送信部15から、出力用の情報を受信すると、端末表示部24は、受信した出力用の情報を用いて、端末装置2が有するモニタ等にスコアを配置した画像を表示する。
図11は、端末装置2の端末表示部24による複数のスコアの表示例を示す図である。この画像は、図8に示した画像において、各スコアが配置された領域に、各スコアに対応する生産元識別子と対応付けられた、生産を依頼するための依頼ボタン81a〜81c等を配置した画像であるとする。
例えば、ユーザが、図11に示すような画像に表示されている生産元から、スコアを参照して、ある製品の生産を、「A山金属加工株式会社」という生産元に依頼しようと考え、この生産元のスコアの近傍に配置された依頼ボタン81aを指でタップする操作を行ったとする。この依頼ボタン81aには、「A山金属加工株式会社」という生産元の生産元識別子「PR101」が対応付けられているものとする。
この操作を端末受付部21が受け付けると、端末表示部24は、依頼ボタン81aに対応する生産元に生産を依頼するための図12に示すような生産の依頼に必要な情報の入力フィールド等を有する入力画面が表示する。この入力画面は、例えば、生産を依頼する製品名や部品名の入力フィールド82a、生産数入力フィールド82b、納期入力フィールド82c、依頼元が希望する生産にかかる総費用入力フィールド82d、依頼元識別子である依頼する企業のコードの入力フィールド82eと、生産依頼情報の送信ボタン83とを有する画面であるとする。依頼元識別子である企業のコードは、例えば、企業名や、企業の依頼担当者、依頼担当者のメールアドレスやメッセージングサービスのアカウント、依頼担当者の電話番号等と対応付けられているものとする。この企業のコードと対応付けられた情報は、例えば、情報処理装置1aの図示しない格納部等に予め格納されているものとする。なお、この入力画面の表示は、例えば、端末装置2の端末送信部22が、依頼ボタン81aに対応付けられた入力画面の表示データを要求する情報を、情報処理装置1aに送信し、この要求する情報に応じて情報処理装置1aのスコア送信部15等の送信部が送信する表示データを端末受信部23が受信し、受信した表示データを端末表示部24が表示することにより実現される。ただし、この処理や、この処理を行う構成等は、公知技術であるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、ここで配置されている入力フィールドは、一例であり、配置されている入力フィールドは、上記に限定されるものではない。
端末装置2のユーザが、上記の入力フィールド82a〜82eに情報を入力すると、端末受付部21は、入力された情報を受け付ける。ここでは、入力フィールド82aには、部品名である「平歯車」、入力フィールド82bには、生産数である「60000個」、入力フィールド82cには、納期である「2020年9月10日」、入力フィールド82dには、希望する総費用である「1800万円」、入力フィールド82eには、依頼元である企業のコードである「RD8001」が入力されたとする。そして、送信ボタン83を指でタップすると、端末送信部22は、「A山金属加工株式会社」という生産元を示す生産元識別子「PR101」と、入力フィールド82eに入力された依頼元である企業のコードである依頼元識別子「RD8001」と、入力フィールド82a〜82dに入力された情報を有する依頼内容情報とで構成される生産依頼情報を、情報処理装置1aに送信する。
生産依頼受信部101が、一の端末装置2から上記の生産依頼情報を受信すると、生産依頼情報蓄積部103は、受信した生産依頼情報を、生産依頼を識別する依頼識別子と対応付けて生産依頼情報格納部102に蓄積する。
図13は、生産依頼情報格納部102に格納されている生産依頼情報を管理する生産依頼情報管理表である。生産依頼情報管理表は、「依頼ID」、「生産元ID」と、「依頼元ID」と、「生産内容」という属性を有している。「依頼ID」は生産依頼情報を識別する識別子であり、例えば、生産依頼情報の蓄積順に応じた連番が付与される。「生産元ID」は生産元識別子である。「依頼元ID」は依頼元識別子である。「生産内容」は生産内容情報である。生産内容情報は、生産内容の項目名と、項目名に対応する属性値とを、「:」(コロン)で接続した複数項目の情報で構成されており、異なる項目の情報間は、「,」(カンマ)で区切られている。ここでは、一番上のレコード(行)が、新たに蓄積された生産依頼情報であるとする。
生産依頼送信部104は、生産依頼受信部101が受信した生産依頼情報が有する生産元識別子「PR101」が示す生産元の生産元端末装置4に、受信した生産依頼情報が有する依頼元識別子「RD8001」と、生産内容情報と、この生産依頼情報に付与された依頼識別子である「506」と、を有する生産依頼送信情報を送信する。例えば、生産依頼送信部104は、これらの情報を、図示しない格納部等にあらかじめ格納されているテンプレート等に配置して送信する。なお、依頼元識別子に対応する依頼元の企業名や依頼担当者の連絡先となるメールアドレス等の情報を、上述したようなこれらが対応付けられて格納されている格納部(図示せず)から読み出し、読み出した情報をさらに有する生産依頼送信情報を送信するようにしてもよい。また、この場合、依頼元識別子に対応して取得された依頼元の企業名等の情報を、依頼元識別子の位置態様と考えて、元の依頼元識別子「RD8001」を送信しないようにしてもよい。
生産元識別子「PR101」が示す生産元の生産元端末装置4の生産元受信部401が、情報処理装置1aから送信される上記の生産依頼送信情報を受信すると、生産元出力部402は、受信した生産依頼情報を図示しない格納部に蓄積するとともに、受信した生産依頼情報を、図示しないモニタに表示する。
図14は、生産元端末装置4による生産依頼送信情報の表示例を示す図である。ここでは、依頼識別子は、依頼番号として表示されている。かかることは、以下においても同様である。
また、情報処理装置1aの仲介報酬取得部106は、生産依頼受信部101が受信した生産依頼情報の生産内容情報から、項目名「希望費用」と対応付けられた属性値である費用情報「1800万円」を取得し、この属性値にあらかじめ用意された仲介報酬を算出するための比率である「10%」を乗算して、仲介報酬の値である「180万円」を算出し、この値「180万円」を有する仲介報酬情報を取得する。なお、ここでは、仲介報酬取得部106は、依頼識別子「506」をさらに有する仲介報酬情報を取得する。そして、仲介報酬出力部107は、この値「180万円」を有する仲介報酬情報を、生産依頼受信部101が受信した生産依頼情報が有する生産元識別子「PR101」が示す生産元の生産元端末装置4に送信する。
生産元識別子「PR101」が示す生産元の生産元端末装置4の生産元受信部401が、情報処理装置1aから送信される上記の仲介報酬情報を受信すると、生産元出力部402は、受信した仲介報酬情報を図示しない格納部に蓄積するとともに、受信した仲介報酬情報により特定される仲介報酬、ここでは、仲介報酬情報が有する値である「180万円」と依頼識別子「506」を、図示しないモニタに表示する。
図15は、生産元端末装置4による仲介報酬の表示例を示す図である。これにより、生産の依頼を受けた生産元は、仲介の報酬として支払う金額を把握することができる。
図16は、生産元の保険料を取得するために用いられる保険料管理表である。保険料管理表は、「スコア」および「保険料」という属性を有している。「スコア」は、生産元についての、特性ごとではない総合的なスコアを示す属性である。「保険料」は、生産に関して発生した損害の保険料を表す属性であり、この属性は、図7に示したスコア管理表の「総合」の属性に相当する。ここでは、生産元に対して掛けられる保険金が一定金額であるとする。
また、情報処理装置1aの保険料取得部108は、生産依頼受信部101が受信した生産依頼情報が有する生産元識別子「PR101」が示す生産元について、損害の保険料を取得する。具体的には、この生産元識別子「PR101」と対応付けてスコア格納部18に格納されているスコアを用いて、保険料を取得する。ここで用いるスコアは、図7に示したスコア管理表の、「総合」の属性値が示す特性ごとではない総合的なスコアである。保険料取得部108は、図7に示したスコア管理表の、「生産元ID」の属性値が「PR101」であるレコード(行)の「総合」の属性値「A101」を取得し、図16に示した保険料管理表のレコードから、「スコア」の属性値が示すスコアの値の範囲が、この属性値「A101」を含むレコードを検出し、検出したレコードの「保険料」の属性値を、生産元識別子「PR101」が示す生産元の保険料として決定する。例えば、ここでは、「A101」が示すスコアの値が「4.0」であったとすると、保険料取得部108は、この値が、図16に示した保険料管理表の上から5番目のレコードの「スコア」の属性値である「4以上」という範囲に属すると判断し、このレコードの「保険料」の属性値である「10万円」を、生産元の保険料として決定する。そして、保険料出力部109は、この値と、上記の生産依頼情報が有する依頼識別子「506」とを対応付けて、生産元識別子「PR101」が示す生産元の生産元端末装置4に送信する。
生産元識別子「PR101」が示す生産元の生産元端末装置4の生産元受信部401が、情報処理装置1aから送信される上記の保険料を受信すると、生産元出力部402は、受信した保険料と、依頼識別子とを対応付けて図示しない格納部に蓄積するとともに、受信した保険料「10万円」と、依頼識別子「506」とを、図示しないモニタに表示する。
図17は、生産元端末装置4による保険料の表示例を示す図である。これにより、生産の依頼を受けた生産元は、生産に関する保険料として支払う金額を把握することができる。
ここで、例えば、生産情報格納部10に、生産情報として、上記で説明した生産情報に加えて、さらに納期遅延情報が格納されており、保険料取得部108が、スコアを用いて保険料を取得する代わりに、生産情報格納部10に格納されている誤差情報と不良率情報と納期遅延情報とを用いて、上記で説明した演算式方式を利用して保険料を取得する場合について例を挙げて説明する。
図18は、生産情報格納部10に格納されている生産情報を管理する生産情報管理表である。ここでは、生産情報格納部10に、上記実施の形態1において説明した生産情報に加えて、さらに納期遅延情報が格納されているものとする。また、生産情報管理表は、図3に示した生産情報管理表において、さらに、「納期遅延」という納期遅延情報という属性を有するものとなっている。なお、「dd101」等の値は、納期遅延情報を示す任意の値であるとする。生産情報格納部10に格納されている納期遅延情報は、過去に発生した納期の遅延の平均値を示しており、値が大きいほど納期遅れが大きいことを示している。また、生産情報格納部10に格納されている誤差情報および不良率情報は、値が大きいほど、誤差および不良率が大きいことを示している。
情報処理装置1aの保険料取得部108は、生産依頼受信部101が受信した生産依頼情報が有する生産元識別子「PR101」が示す生産元について、生産情報のうちの、誤差情報と、不良率情報と、納期遅延情報とを用いて、生産に関する損害の保険料を取得する。具体的には、保険料取得部108は、図18に示した生産情報管理表において、「生産元ID」が「PR101」であるレコード(行)から、誤差情報である「誤差」の属性値と、不良率情報である「不良率」の属性値と、納期遅延情報である「納期遅延」の属性値とを取得し、これらの値を、以下の保険料を算出する演算式にパラメータとして代入して、保険料を算出する。
IF=px1+qx2+rx10+R10
(ただし、p、q、rは、重み付けのための正の係数、IFは保険料、x1は誤差情報、x2は不良率情報、x10は納期遅延情報、R10は定数)
これにより、誤差情報が大きいほど高く、不良率情報が大きいほど高く、納期遅延情報が大きいほど高い保険料を算出することができる。なお、上記で示した保険料の演算式は、一例であれ、誤差情報が大きいほど高く、不良率情報が大きいほど高く、納期遅延情報が大きいほど高い保険料が算出可能な演算式であれば、上記以外の演算式を用いてもよい。
そして、保険料出力部109は、上記と同様に、この値と、上記の生産依頼情報が有する依頼識別子「506」とを対応付けて、生産元識別子「PR101」が示す生産元の生産元端末装置4に送信する。これ以降の処理については、説明を省略する。
なお、保険料取得部108は、演算式方式を用いる代わりに、上述したような対応表方式や、機械学習方式を用いて保険料を取得してもよい。また、保険料取得部108は、保険料を取得する際に、生産元についての総合的なスコアを用いる代わりに、生産元の1または2以上の特性についてのスコアを用いて、保険料を取得してもよい。また、複数のスコアを用いて保険料を取得する場合、保険料取得部108は、複数のスコアをベクトルとして用いて上述した対応表方式により保険料を取得してもよく、複数のスコアを入力データとして用いて上述した機械学習方式を用いて保険料を取得するようにしてもよい。
以上、本実施の形態によれば、複数の生産元のスコアを参照して生産の依頼を行うことができ、安心して生産の依頼を行うことができる。
(実施の形態3)
本実施の形態は、上記実施の形態2において、生産の依頼を受け付ける代わりに、派遣の依頼を受け付けるようにしたものである。
図19は、本実施の形態における情報処理システム1002のブロック図である。
情報処理システム1002は、情報処理装置1b、1または2以上の端末装置2a、1または2以上の派遣元端末装置4aを備える。情報処理装置1bと端末装置2aとは、例えば、無線または有線の通信回線等を介して、通信可能に接続される。同様に、情報処理装置1bと派遣元端末装置4aとは、例えば、無線または有線の通信回線等を介して、通信可能に接続される。通信回線は、例えば、インターネット等のネットワークである。ここでは、端末装置2aおよび派遣元端末装置4aが複数である場合を例に挙げて示している。複数の端末装置2aは、同様の構成を有しているものとする。また、複数の派遣元端末装置4aは、同様の構成を有しているものとする。
情報処理装置1bは、生産情報格納部140、出力指示受信部141、スコア送信部142、スコア格納部143、派遣依頼受信部121、派遣依頼情報格納部122、派遣依頼情報蓄積部123、派遣依頼送信部124、費用取得部125、仲介報酬取得部126、仲介報酬出力部127、保険料取得部128、および保険料出力部129を備える。
端末装置2aは、端末受付部201、端末送信部202、端末受信部203、および端末表示部204を備える。
派遣元端末装置4aは、派遣元受信部411、および派遣元出力部412を備える。
情報処理装置1bは、例えば、派遣が可能なユーザが利用する情報処理装置である。ここでの派遣とは、作業者や監督者等の派遣である。作業者は、作業補助者等も含むと考えてよい。なお、本実施の形態においては、主として、派遣が作業者である場合を例に挙げて説明する。派遣が可能なユーザとは、例えば、派遣対象の作業者等を雇用したり、派遣対象として契約している企業である。情報処理装置1bは、例えば、クラウドサーバや、ASPである。ただし、情報処理装置1bは、サーバ装置でなくてもよい。情報処理装置1bは、例えば、コンピュータ等により実現される。
生産情報格納部140には、2以上の生産情報が格納される。生産情報格納部140には、上記実施の形態1および2において説明した生産情報において、生産元識別子の代わりに、派遣元識別子を有する生産情報が格納される。つまり、ここでの生産情報は、派遣元識別子と、この派遣元識別子が示す派遣元の評価に用いられる評価元情報とを有する情報である。生産情報格納部140としては、例えば、上記実施の形態1および2において説明した生産情報格納部10において、派遣元情報を有する生産情報が格納されるようにしたものが用いられる。生産情報格納部140に格納される生産情報が有する評価元情報は、同じ生産情報が有する評価元についての評価に用いられる情報である。この評価元情報は、生産元についての評価に用いられる情報ではなく、対応する派遣元について取得された対応する派遣元の評価に用いられる情報である点を除けば、上記実施の形態1および2において説明した評価元情報等と同様のものが利用可能であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
派遣元識別子は、派遣元の識別子である。ここでの派遣とは作業者の派遣である。派遣元は、例えば、派遣を行う企業であるが、派遣を行う工場や生産ライン等であってもよい。派遣を行う企業は、例えば、生産を行う企業であって、生産を行う作業者を、他の企業等に派遣することが可能な企業である。例えば、派遣を行う企業は、自社で生産を行っている作業者の少なくとも一部の他社への派遣を行っている企業である。例えば、派遣を行う企業は、上記実施の形態1等で説明した生産を行う企業である。ただし、派遣を行う企業は、作業者の派遣のみを行う人材派遣業者等であってもよい。派遣元識別子は、例えば、派遣元に割り当てられたコードや名称等である。
なお、本実施の形態においては、情報処理装置1bが生産情報格納部140を備えている場合を例に挙げて説明するが、生産情報格納部140は、情報処理装置1bがアクセス可能なものであれば、情報処理装置1bが有していなくてもよい。また、後述する保険料取得部128等が生産情報を利用しない場合、生産情報格納部140は省略してもよい。
上記実施の形態1等と同様に、生産情報格納部140に、どのように取得された生産情報がどのように蓄積されるかは問わない。例えば、生産情報格納部140に格納される生産情報が、派遣元についての稼働情報を有する生産情報である場合、情報処理装置1bは、派遣元についての稼働情報を受信する稼働情報受信部16や、この派遣元についての稼働情報を蓄積する稼働情報蓄積部17等を、さらに備えていてもよい。また、例えば、生産情報格納部140に格納される生産情報が、派遣元についての環境情報を有する生産情報である場合、情報処理装置1bは、派遣元についての環境情報を受信する環境情報受信部11や、派遣元についての稼働情報を受信する稼働情報受信部16や、派遣元についての稼働情報を蓄積する稼働情報蓄積部17等を、さらに備えていてもよい。また、上記実施の形態1の情報処理装置1の、生産情報を取得するための、環境情報受信部11、稼働情報受信部16、稼働情報蓄積部17等の構成と同様の構成を有する装置(図示せず)が派遣元について取得した生産情報が、生産情報格納部10に蓄積されるようにしてもよい。また、生産情報格納部140に蓄積される生産情報が有する評価元情報を、上記実施の形態1と同様に、通信装置3を介して評価元情報を取得する場合、情報処理システム1002は、1または2以上の通信装置3をさらに有することが好ましい。
なお、生産情報格納部140に格納される生産情報は、派遣元についての生産情報であることから、上記実施の形態1等において説明した生産情報と区別するために、派遣生産情報等と呼ぶようにしてもよい。
出力指示受信部141は、例えば、上記実施の形態1および2において説明した出力指示受信部14において、端末装置2から出力指示を受け付ける代わりに、端末装置2aから出力指示を受け付けるようにしたものであり、詳細な説明ついては省略する。
スコア送信部142は、例えば、上記実施の形態1および2において説明したスコア送信部15において、出力指示受信部14が受信した出力指示に応じて、生産元識別子に対応付けられた2以上のスコアをスコア格納部18から取得し、取得した2以上のスコアを比較可能な態様で端末装置2に送信する代わりに、出力指示受信部141が受信した出力指示に応じて、派遣元識別子に対応付けられた2以上のスコアをスコア格納部143から取得し、取得した2以上のスコアを比較可能な態様で端末装置2aに送信するようにしたものであり、スコアを比較可能な態様で出力する処理等は実質的同様であることから、詳細な説明については省略する。
なお、スコア送信部142は、スコア送信部15等と同様に、2以上のスコアを送信する際に、各スコアに対応する派遣元識別子が示す派遣元に対して、後述する生産依頼の操作を受け付ける画面等を出力するための情報をさらに送信してもよい。派遣依頼の操作を受け付ける画面は、例えば、派遣依頼ボタンや、派遣依頼メニュー等を有する、派遣依頼を受け付けるインターフェース画面である。また、派遣依頼の操作を受け付ける画面は、派遣を依頼する依頼元を識別する依頼元識別子や、派遣内容を特定する派遣内容情報を受け付けるための入力フィールドや、入力ボタン等の入力インターフェースをさらに有していてもよい。派遣内容情報等については後述する。
スコア格納部143は、上記実施の形態1および2において説明したスコア格納部18において、2以上の生産元のスコアが、各生産元の生産元識別子と対応付けられて格納される代わりに、作業者を派遣する2以上の派遣元のスコアが、各派遣元を識別する派遣元識別子と対応付けられて格納されるようにしたものであり、ここでは詳細な説明を省略する。また、スコア格納部143に格納される派遣元のスコアとしては、生産元の代わりに派遣元について取得した上記実施の形態1において説明した生産元のスコアと同様のスコアが格納可能であり、ここでは詳細な説明を省略する。
なお、本実施の形態においては、情報処理装置1bがスコア格納部143を備えている場合を例に挙げて説明するが、スコア格納部143は、情報処理装置1bがアクセス可能なものであれば、情報処理装置1bが有していなくてもよい。
スコア格納部143に、どのように取得されたスコアがどのように蓄積されるかは問わない。例えば、スコア格納部143に格納されるスコアは、上記実施の形態1と同様の情報処理装置1のスコア取得部12が、生産情報格納部10等に格納されている生産情報が有する生産元を評価するための評価元情報の代わりに、生産情報格納部140等に格納されている生産情報が有する派遣元を評価するための評価元情報を用いて取得したスコアであってもよい。この場合、情報処理装置1bが、このようなスコアを取得するスコア取得部12と、取得したスコアを蓄積するスコア出力部13とを、さらに有していてもよい。また、このスコアは、例えば、上記実施の形態1で説明したような、通信装置3により撮影された画像から取得された派遣元で用いられる生産装置の稼働情報を用いて取得されたスコアであってもよい。また、情報処理装置1a以外の他の装置が有するスコア取得部12が取得したスコアが、スコア格納部143に蓄積されるようにしてもよい。また、スコアを取得する際に利用される生産情報が格納される生産情報格納部10は、情報処理装置1bが有していてもよく、他の装置(図示せず)が有していてもよい。また、情報処理装置1bのユーザ等が作成して、手入力等により蓄積したスコアであってもよい。
派遣依頼受信部121は、派遣依頼情報を、端末装置2aから受信する。派遣依頼情報は、派遣を依頼する依頼元を識別する依頼元識別子と、派遣される作業者の作業の内容を特定する派遣内容情報と、派遣の依頼先となる派遣元識別子と、を有する情報である。派遣依頼情報は、例えば、依頼元が依頼先に一または二人以上の作業者等の派遣を依頼するために用いられる情報である。通常、端末装置2aを用いて派遣依頼情報を送信するユーザが、派遣を依頼する依頼元のユーザである。
ここでの依頼元識別子は、例えば、生産依頼の依頼元の代わりに、作業者の派遣の依頼元を特定可能な情報である点を除けば、上記実施の形態2の依頼元識別子と同様の情報であり、同様の情報が利用可能である。
派遣内容情報は、例えば、派遣を依頼する作業者が行う作業内容を示す情報、派遣を依頼する作業者の人数、派遣される作業者のスキルやレベル、資格等を指定する情報や、作業量、派遣期間等の1以上を有する情報である。作業内容を示す情報は、作業名や、作業により生産する生産物の名称や生産物に割り当てられたコード等であってもよい。生産内容情報は、派遣にかかる費用に関する情報をさらに有していてもよい。派遣にかかる費用は、例えば、派遣に対して依頼者が支払う費用である。派遣にかかる費用に関する情報は、派遣にかかる費用(具体的には、金額等)を指定する情報や、派遣にかかる費用を算出するために用いられる情報であってもよい。派遣にかかる費用を算出するために用いられる情報は、例えば、作業者一人当たりの単位生産時間当たりの費用等と、派遣される人数と、派遣期間とを有する情報である。また、この情報は、さらに、派遣の基本料金等を有していてもよい。
派遣元識別子については、生産元が派遣元に代わる点を除けば、上記実施の形態1の生産元識別子と同様の情報が利用可能であり、ここでは詳細な説明を省略する。
派遣依頼情報格納部122には、1または2以上の派遣依頼情報が格納される。ここでの格納は、一時記憶であってもよく、一時記憶でなくてもよい。なお、派遣依頼情報格納部122は、通常、情報処理装置1bが有するが、情報処理装置1bがアクセス可能なサーバ装置(図示せず)等の外部の装置が有しても良い。
派遣依頼情報蓄積部123は、派遣依頼受信部121が受信した派遣内容情報を、派遣依頼情報格納部122に蓄積する。なお、派遣依頼情報を、情報処理装置1bに蓄積しない場合、派遣依頼情報格納部122および派遣依頼情報蓄積部123は、省略してもよい。
派遣依頼送信部124は、派遣依頼受信部121が受信した派遣依頼情報が有する派遣元識別子に対応する派遣元端末装置4aに、派遣依頼送信情報を送信する。派遣依頼送信情報は、派遣依頼受信部121が受信した派遣依頼情報が有する派遣元識別子と、派遣内容情報と、を有する情報である。派遣元識別子に対応する派遣元端末装置4aは、例えば、派遣元識別子が示す派遣元が利用する派遣元端末装置4aである。例えば、派遣元識別子と、この派遣元識別子が示す派遣元が利用する派遣元端末装置4aを特定する情報とを、図示しない格納部等にあらかじめ蓄積しておくようにし、この情報から、派遣元識別子に対応する派遣元端末装置4aを特定する情報を読み出し、読み出した情報により特定される派遣元端末装置4aに派遣依頼送信情報を送信する。派遣元端末装置4aを特定する情報とは、例えば、派遣元端末装置4aのIPアドレスや、生産元のユーザのメールアドレス、生産元のユーザが利用するメッセージングサービスのアカウント等である。派遣依頼送信部124は、例えば、有線または無線の通信手段により実現される。
費用取得部125は、派遣依頼情報に対応する費用を特定する費用情報を取得する。派遣依頼情報に対応する費用とは、例えば、派遣依頼情報が示す派遣を依頼する費用である。派遣依頼情報に対応する費用は、例えば、派遣依頼情報が示す派遣の対価として支払わられる費用や、派遣に対して依頼者が支払う費用と考えてもよい。費用情報は、このような費用を特定可能な情報であればどのような情報であってもよい。例えば、費用情報は、費用を示す金額であってもよく、費用を算出可能な情報であってもよい。
費用取得部125は、例えば、派遣依頼情報の派遣内容情報が有する派遣にかかる費用に関する情報を用いて、派遣依頼情報に対応する費用情報を取得する。例えば、派遣依頼情報の派遣内容情報が、派遣にかかる費用に関する情報として、依頼通りに作業者を派遣した場合の費用の金額を有する場合、費用取得部125は、この費用の値を費用情報として取得してもよい。また、例えば、派遣依頼情報の派遣内容情報が、派遣にかかる費用に関する情報として、一人の作業者を派遣する単価と、派遣する作業者数と、派遣期間とを有する場合、費用情報は、これらの情報を費用情報として取得してもよく、この一人の作業者を派遣する単価と、派遣する作業者数と、作業期間との情報を乗算して算出した費用を示す費用情報を取得してもよい。一人の作業者を派遣する単価は、一人の作業者の単位時間当たりの派遣費用と考えてもよい。
また、費用取得部125は、派遣依頼情報の派遣内容情報が有する派遣する作業者数と、派遣期間と、予め図示しない格納部等に蓄積されている一人の作業者を派遣する単価とを費用情報として取得してもよく、この派遣する作業者数と、派遣期間と、一人の作業者を派遣する単価とを乗算した金額を費用情報として取得してもよい。予め図示しない格納部等に蓄積されている一人の作業者を派遣する単価は、例えば、派遣依頼情報が有する派遣元識別子と対応付けて格納されている単価であってもよい。この単価は、派遣依頼情報が有する派遣元識別子が示す派遣元から予め指定されている作業者を派遣する単価であってもよい。この単価は、派遣依頼情報の派遣内容情報が有する派遣を依頼する作業者と対応付けられた単価であってもよい。
なお、派遣内容情報が、さらに、基本料金等を有する場合、費用取得部125は、この基本料金等をさらに有する費用情報や、この基本料金等を上記で算出した費用に加算した費用を示す費用情報を取得してもよい。
なお、上記で示した費用取得部125が費用情報を取得する処理は一例であり、費用取得部125が、費用情報を取得する処理は、上記の処理に限定されるものではない。例えば、派遣依頼送信部124が送信した派遣依頼送信情報に応じて、派遣元端末装置4aから送信される費用情報を受信することにより、この費用情報を取得してもよい。この場合、費用取得部125は、費用情報を受信する受信手段を備えているようにしてもよい。
仲介報酬取得部126は、上記実施の形態2において説明した仲介報酬取得部106において、費用取得部105が取得した費用情報を用いて生産の依頼についての仲介報酬情報を取得する代わりに、費用取得部125が取得する費用情報を用いて、派遣の依頼についての仲介報酬情報を取得するようにしたものであり、仲介報酬情報を取得する処理等は実質的同様であることから、ここでは詳細な説明は省略する。
仲介報酬出力部127は、上記実施の形態2において説明した仲介報酬出力部107において、仲介報酬取得部126が仲介報酬情報を出力するようにするとともに、仲介報酬情報の出力先を、例えば、仲介報酬情報に対応する派遣依頼情報が有する派遣元識別子に対応する派遣元端末装置4aや、仲介報酬情報に対応する派遣依頼情報が有する依頼元識別子に対応する端末装置2aとしたり、仲介報酬情報を、仲介報酬情報に対応する派遣依頼情報が有する派遣元識別子や、依頼元識別子と対応付けて蓄積するようにしたり、派遣依頼送信部124が派遣元端末装置4aに派遣依頼送信情報を送信する際に仲介報酬情報を送信したりするようにしたものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
なお、仲介報酬出力部107と同様に、派遣依頼送信部124が派遣依頼送信情報を派遣元端末装置4aに送信する際に、仲介報酬出力部127が、同じ派遣元端末装置4aに仲介報酬情報を送信するようにする場合、派遣依頼送信部124と、仲介報酬出力部127とを、一の送信部(例えば、派遣依頼送信部124等)で実現するようにしてもよい。この場合、派遣依頼送信情報と、仲介報酬情報とを、一つのデータ(例えば、一つのファイルや、一つのメールや、一つのメッセージ等)として送信するようにしてもよい。
保険料取得部128は、1以上の派遣元識別子が示す派遣元について保険料を取得する。保険料取得部108が取得する保険料は、派遣元識別子で識別される派遣元における派遣に対する損害の保険料である。この保険料は、派遣元が加入する保険料である。この保険料は、例えば、派遣元が派遣の依頼を受ける際に加入する保険料である。この保険料は、例えば、派遣を依頼された派遣元が派遣を行った際に発生した損害に対する保険金を派遣元が受け取るために、派遣元が保険会社等に支払う保険料である。派遣を行った際に発生した損害とは、例えば、派遣した作業者が、不適切な作業を行ったり、派遣先の備品等を持ち出したり、派遣した作業者が指定された作業ができなかったこと等によって、依頼元に与える損害である。この損害は、例えば、派遣元が補填しなければならない損害である。
保険料取得部128は、例えば、上記実施の形態2の保険料取得部108と同様の処理を行って保険料を取得する。保険料取得部128としては、例えば、上記実施の形態2の保険料取得部108において、生産依頼情報が有する生産元識別子が示す生産元について保険料を取得する代わりに、派遣依頼情報が有する派遣元識別子が示す派遣元について保険料を取得するようにし、生産元識別子に対応付けられているスコアの代わりに、派遣元識別子に対応付けられたスコアを用いたり、生産元識別子を有する生産情報の代わりに派遣元識別子を有する生産情報の取得元情報を用いて保険料を取得するようにしたものが利用可能である。保険料取得部128が保険料を取得する処理は、保険料取得部108が保険料を取得する処理と同様の処理により行うことができるから、ここでは詳細な説明を省略する。なお、保険料取得部128が保険料を取得する際に利用する演算式や、対応表等は、保険料取得部108が保険料を取得する際に利用する演算式や、対応表等と同じであっても異なっていてもよいことは言うまでもない。
保険料出力部129は、上記実施の形態2の保険料出力部109において、例えば、保険料取得部128が一の派遣元について取得した保険料を、この派遣元に対応する派遣元端末装置4aに送信したり、この派遣元の派遣元識別子と対応付けて、図示しない格納部等に蓄積するようにしたものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
端末装置2aは、例えば、派遣元を利用するユーザ等が利用する端末装置である。端末装置2は、例えば、コンピュータや、携帯電話、いわゆるスマートフォン、タブレット型端末等により実現される。
端末受付部201は、例えば、上記実施の形態2の端末受付部21において、派遣依頼情報の作成に必要な派遣内容情報等の情報の入力を受け付けるようにし、派遣依頼情報の送信指示を受け付けるようにしたものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
端末送信部202は、例えば、上記実施の形態2の端末送信部22において、生産依頼情報の代わりに派遣依頼情報を送信するようにするとともに、出力指示や派遣依頼情報の送信先を情報処理装置1bとしたものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
端末受信部203は、例えば、上記実施の形態2の端末受信部23において、情報処理装置1aからスコアを受信する代わりに、情報処理装置1bからスコアを受信するようにしたものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
端末表示部204は、例えば、上記実施の形態2の端末表示部24において、端末受信部23が受信したスコアを表示する代わりに、端末受信部203が受信したスコアを表示するようにしたものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
派遣元端末装置4aは、例えば、作業者等を派遣する派遣元の管理者や作業者等のユーザが利用する端末装置である。派遣元端末装置4aは、例えば、コンピュータや、携帯電話、いわゆるスマートフォン、タブレット型端末等により実現される。
派遣元受信部411は、例えば、実施の形態2の生産元受信部401において、情報処理装置1aから生産依頼送信情報や、仲介報酬情報や、保険料を受信する代わりに、情報処理装置1bから派遣依頼送信情報や、仲介報酬情報や、保険料を受信するようにしたものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
派遣元出力部412は、例えば、実施の形態2の生産元出力部402において、生産元受信部401が受信した生産依頼送信情報や、仲介報酬情報や、保険料を出力する代わりに、派遣元受信部411が受信した派遣依頼送信情報や、仲介報酬情報や、保険料を出力するようにしたものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
なお、上記実施の形態1の通信装置3の構成を、派遣元端末装置4aに加えることで、通信装置3と、派遣元端末装置4aとを一の装置(例えば、一の派遣元端末装置4a)により実現してもよい。この場合、重複する機能を有する処理部や手段等の構成は、一の処理部や手段等で実現するようにしてもよい。
次に、情報処理システム1002の情報処理装置1bの動作について簡単に説明する。情報処理装置1bは、例えば、図10を用いて説明した上記実施の形態2の情報処理装置1aの動作において、出力指示受信部14が行う処理と同様の処理を出力指示受信部141が行うようにし、スコア送信部15が行う処理と同様の処理をスコア送信部142が行うようにし、生産依頼受信部101が端末装置2から生産依頼情報を受信する処理の代わりに、派遣依頼受信部121が端末装置2aから派遣依頼情報を受信するようにし、生産依頼情報蓄積部103が生産依頼情報を蓄積する代わりに、派遣依頼情報蓄積部123が、派遣依頼受信部121が受信した派遣依頼情報を派遣依頼情報格納部122に蓄積し、生産依頼送信部104が生産依頼送信情報を生産元端末装置4に送信する代わりに、派遣依頼送信部124が、受信した派遣依頼情報が有する依頼元識別子と、派遣内容情報とを有する派遣依頼送信情報を、受信した派遣依頼情報が有する派遣元識別子が示す派遣元の派遣元端末装置4aに送信し、費用取得部105が費用情報を取得する代わりに、費用取得部125が、派遣依頼情報が示す派遣を依頼する費用を特定する費用情報を取得し、仲介報酬取得部106の代わりに、仲介報酬取得部126が、費用情報を用いて派遣依頼情報についての仲介報酬情報を取得するようにし、仲介報酬出力部107の代わりに、仲介報酬出力部127が、仲介報酬情報を、派遣依頼情報が有する派遣元識別子が示す派遣元の派遣元端末装置4aに送信するようにし、保険料取得部108が保険料を取得する代わりに、保険料取得部128が、派遣依頼情報が有する派遣元識別子が示す派遣元についての保険料を取得し、保険料出力部109が保険料を送信する代わりに、保険料出力部129が、保険料を派遣依頼情報が有する派遣元識別子が示す派遣元の派遣元端末装置4aに送信するようにした動作を行う。
また、本実施の形態の端末装置2aの動作の一例について簡単に説明すると、例えば、端末受付部201が、ユーザから派遣元についてのスコアを出力する操作を受け付けると、端末送信部202は、この操作に応じて、出力指示を情報処理装置1bに送信する。端末受信部203は、この出力指示の送信に応じて情報処理装置1bから送信される2以上の派遣元にそれぞれ対応するスコアを比較可能な態様とした情報(例えば、表示に用いられる情報)等を受信する。端末表示部204は、受信した情報を用いて、2以上の派遣元にそれぞれ対応するスコアを比較可能な態様でモニタ等の表示デバイスに表示する。また、端末受付部201が派遣依頼情報の作成に必要な情報の入力を受け付けた後、派遣依頼情報を送信する操作を受け付けると、端末送信部202は、派遣依頼情報を作成し、作成した派遣依頼情報を情報処理装置1bに送信する。
また、本実施の形態の派遣元端末装置4aの動作の一例について簡単に説明すると、例えば、派遣元受信部411が、情報処理装置1bから派遣依頼送信情報を受信すると、派遣元出力部412は、この派遣依頼送信情報を出力する。また、派遣元受信部411が、情報処理装置1bから仲介報酬情報を受信すると、派遣元出力部412は、この仲介報酬情報を出力する。また、派遣元受信部411が、情報処理装置1bから保険料を受信すると、派遣元出力部412は、この保険料を出力する。
次に、本実施の形態における情報処理システム1002の動作の具体例について説明する。ここでは、上記実施の形態1および実施の形態2の具体例において説明した情報等を適宜用いて説明する。ここでは、上記実施の形態2の具体例と同様に、情報処理装置1bがサーバ装置、端末装置2aがスマートフォンであり、派遣元端末装置4aもスマートフォンである場合を例に挙げて説明する。また、ここでは、派遣元が作業者を派遣可能な企業であり、この派遣元の企業においても、派遣可能な作業者による作業が適宜行われているものとする。
また、ここでは、情報処理装置1bの生産情報格納部140には、予め、上記実施の形態1の生産元案内情報と同様に、派遣元識別子と対応付けられた派遣元案内情報が格納されているものとする。派遣元案内情報とは、派遣元識別子に対応する派遣元を案内するための情報である。派遣元案内情報としては、生産元案内情報が有する各属性値を、派遣元に関する情報に置き換えたものが利用可能である。なお、この具体例においては、派遣元案内情報は、図4に示した生産元案内管理表で管理される生産元案内情報の、生産元識別子を示す属性名「生産元ID」を、派遣元識別子を示す属性名である「派遣元ID」に置き換えた派遣元案内管理表により、管理されているものとする。この派遣元案内管理表の「企業名」の属性値は、派遣元となる企業の企業名であるとする。
情報処理装置1bの生産情報格納部140には、図20に示すような生産情報管理表で管理される生産情報が格納されているものとする。この生産情報管理表は、図3に示した生産情報管理表において、属性名「生産元ID」を、派遣元識別子を示す属性名「派遣元ID」に置き換えたものであるとする。「派遣元ID」の属性値は、いずれも派遣元識別子であるとする。ここで格納されている生産情報は、例えば、上記実施の形態1の具体例と同様の処理により複数の派遣元について取得された生産情報であるとする。
また、情報処理装置1bのスコア格納部143には、図21に示すようなスコア管理表で管理されるスコアが格納されているものとする。このスコア管理表は、図3に示したスコア管理表において、属性名「生産元ID」を、派遣元識別子を示す属性名「派遣元ID」に置き換えたものであるとする。「派遣元ID」の属性値は、いずれも派遣元識別子であるとする。格納されているスコアは、上記実施の形態1の具体例と同様の処理により各派遣元について取得されたスコアであるとする。
まず、上記実施の形態2の具体例と同様に、一の端末装置2aのユーザが、2以上の派遣元について取得されたスコアを出力させることを、情報処理装置1bに対して指示する操作を、タッチパネル等の入力デバイスを用いて端末装置2aに対して行ったとすると、端末受付部201がこの操作を受け付け、端末送信部202が、この操作に応じて、情報処理装置1bに出力指示を送信する。
情報処理装置1bの出力指示受信部141が、出力指示を受け付けると、スコア送信部142は、上記実施の形態2のスコア送信部15と同様に、図21に示すようなスコア格納部143に格納されているスコアを管理するスコア管理表と、上述したような図4に示すような生産元案内管理表と同様の派遣元案内管理表で管理されている派遣元案内情報を用いて、レイアウトされたスコアとスコアに対応する派遣元案内情報とを表示するための出力用の情報を取得し、取得した情報を出力指示の送信元となる端末装置2aに対して送信する。なお、ここでは、スコア送信部142は、各スコアに対応する領域内に、各スコアに対応する派遣元識別子と対応付けられた、派遣を依頼するための依頼ボタンが配置された画像を表示するための出力用の情報を取得するものとする。
端末装置2aが、スコア送信部142から、出力用の情報を受信すると、端末表示部204は、受信した出力用の情報を用いて、端末装置2aが有するモニタ等にスコアを配置した画像を表示する。
端末装置2aの端末表示部204は、図11と同様に、複数の派遣元のスコアをモニタ等に表示する。表示されている画像の、各スコアが配置された領域には、図11と同様に、各スコアに対応する派遣元識別子と対応付けられた、作業者の派遣を依頼するための依頼ボタン81a〜81c等を配置されているものとする。
例えば、ユーザが、図11と同様の画像に表示されている複数の派遣元から、スコアを参照して、「A山金属加工株式会社」という派遣元に、所望の人数の作業者の派遣を依頼しようと考え、この派遣元のスコアの近傍に配置された依頼ボタン81aを指でタップする操作を行ったとする。この依頼ボタン81aには、「A山金属加工株式会社」という派遣元の派遣元識別子「PR101」が対応付けられているものとする。
この操作を端末受付部201が受け付けると、端末表示部204は、図12と同様に、依頼ボタン81aに対応する派遣元に派遣を依頼するための、派遣の依頼に必要な情報の入力フィールド等を有する入力画面が表示する。この入力画面は、例えば、派遣を希望する人数、派遣された作業者が行う仕事の内容、派遣期間、派遣を希望する作業者についての要望、派遣にかかる総費用、依頼元の依頼元識別子等を入力するための入力フィールド等や、派遣依頼情報の送信ボタン等を有する情報である。
端末装置2aのユーザが、上記の入力画面の入力フィールド等に情報を入力すると、端末受付部201は、入力された情報を受け付ける。そして、ユーザが送信ボタンを指でタップすると、端末送信部202は、「A山金属加工株式会社」という派遣元を示す派遣元識別子「PR101」と、入力フィールド等に入力された情報を有する派遣内容情報とで構成される派遣依頼情報を、情報処理装置1bに送信する。
派遣依頼受信部121が、一の端末装置2aから上記の派遣依頼情報を受信すると、派遣依頼情報蓄積部123は、受信した派遣依頼情報を、派遣依頼を識別する依頼識別子と対応付けて派遣依頼情報格納部122に蓄積する。
図22は、派遣依頼情報格納部122に格納されている派遣依頼情報を管理する派遣依頼情報管理表である。派遣依頼情報管理表は、「依頼ID」、「派遣元ID」と、「依頼元ID」と、「派遣内容」という属性を有している。「依頼ID」は派遣依頼情報を識別する識別子であり、例えば、派遣依頼情報の蓄積順に応じた連番が付与される。「派遣元ID」は派遣元識別子である。「依頼元ID」は依頼元識別子である。「派遣内容」は派遣内容情報である。派遣内容情報は、派遣内容の項目名と、項目名に対応する属性値とを、「:」(コロン)で接続した複数項目の情報で構成されており、異なる項目の情報間は、「,」(カンマ)で区切られている。ここでは、一番上のレコード(行)が、新たに蓄積された派遣依頼情報であるとする。
派遣依頼送信部124は、派遣依頼受信部121が受信した派遣依頼情報が有する派遣元識別子「PR101」が示す派遣元の派遣元端末装置4aに、受信した派遣依頼情報が有する依頼元識別子「RD8001」と、派遣内容情報と、この派遣依頼情報に付与された依頼識別子である「506」と、を有する派遣依頼送信情報を、テンプレート等(図示せず)に配置して送信する。
派遣元識別子「PR101」が示す派遣元の派遣元端末装置4aの派遣元受信部411が、情報処理装置1bから送信される上記の派遣依頼送信情報を受信すると、派遣元出力部412は、受信した派遣依頼情報を図示しない格納部に蓄積するとともに、受信した派遣依頼情報を、図示しないモニタに表示する。
図23は、派遣元端末装置4aによる派遣依頼送信情報の表示例を示す図である。ここでは、依頼識別子は、依頼番号として表示されている。かかることは、以下においても同様である。
また、情報処理装置1bの仲介報酬取得部126は、派遣依頼受信部121が受信した派遣依頼情報の派遣内容情報から、項目名「希望費用」と対応付けられた属性値である費用情報「1800万円」を取得し、この属性値にあらかじめ用意された仲介報酬を算出するための比率である「10%」を乗算して、仲介報酬の値である「180万円」を算出し、この値「180万円」と、依頼識別子「506」をさらに有する仲介報酬情報を取得する。そして、仲介報酬出力部127は、取得された仲介報酬情報を、派遣依頼情報が有する派遣元識別子「PR101」が示す派遣元の派遣元端末装置4aに送信する。
派遣元識別子「PR101」が示す派遣元の派遣元端末装置4aの派遣元受信部411が、情報処理装置1bから送信される上記の仲介報酬情報を受信すると、派遣元出力部412は、受信した仲介報酬情報を図示しない格納部に蓄積するとともに、受信した仲介報酬情報により特定される仲介報酬である「180万円」と依頼識別子「506」とを、図示しないモニタに表示する。この仲介報酬の表示例は、図15と同様の表示例となる。これにより、派遣の依頼を受けた派遣元は、仲介の報酬として支払う金額を把握することができる。
また、情報処理装置1bの保険料取得部128は、派遣依頼受信部121が受信した派遣依頼情報が有する派遣元識別子「PR101」と対応付けてスコア格納部143に格納されているスコアを用いて、損害の保険料を取得する。ここで用いるスコアは、図21に示したスコア管理表の、「総合」の属性値が示す特性ごとではない総合的なスコアである。まず、保険料取得部128は、図21に示したスコア管理表の、「派遣元ID」の属性値が「PR101」であるレコード(行)の「総合」の属性値「A101」を取得する。例えば、ここでは、「A101」が示すスコアの値が「4.0」であったとする。保険料取得部128は、この値が、図16に示したスコア管理表の上から5番目のレコードの「スコア」の属性値である「4以上」という範囲に属すると判断し、このレコードの「保険料」の属性値である「10万円」を、派遣元の保険料として決定する。そして、保険料出力部129は、この値と、上記の派遣依頼情報が有する依頼識別子「506」とを対応付けて、派遣元識別子「PR101」が示す派遣元の派遣元端末装置4aに送信する。
派遣元識別子「PR101」が示す派遣元の派遣元端末装置4aの派遣元受信部411が、情報処理装置1bから送信される上記の保険料を受信すると、派遣元出力部412は、受信した保険料と、依頼識別子とを対応付けて図示しない格納部に蓄積するとともに、受信した保険料「10万円」と、依頼識別子「506」とを、図示しないモニタに表示する。この保険料の表示例は、図17と同様の表示例となる。これにより、派遣の依頼を受けた派遣元は、派遣に関する保険料として支払う金額を把握することができる。
なお、ここでは、保険料取得部128が、派遣元についてのスコアを用いて保険料を取得する場合について説明したが、派遣元についての生産情報が有する取得元情報を用いて保険料を取得するようにしてもよい。例えば、保険料取得部128は、派遣元についての生産情報が有する評価元情報である誤差情報、不良率情報、および納期遅延情報のうちの1以上を用いて、保険料を取得するようにしてもよい。また、生産情報を用いて保険料を取得する際に、演算式を用いる代わりに、対応表や機械学習を用いて保険料を取得してもよい。また、保険料を取得する際に、派遣元についての総合的なスコアを用いる代わりに、派遣元の1または2以上の特性についてのスコアを用いて、保険料を取得してもよい。また、複数のスコアを用いて保険料を取得する場合、保険料取得部128は、複数のスコアをベクトルとして用いて上述した対応表方式により保険料を取得してもよく、複数のスコアを入力データとして用いて上述した機械学習方式を用いて保険料を取得するようにしてもよい。
以上、本実施の形態によれば、複数の派遣元のスコアを参照して派遣の依頼を行うことができ、安心して派遣の依頼等の生産に関する依頼を行うことができる。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(出力指示受信部、稼働情報受信部など)は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態では、情報処理装置がサーバクライアントシステムのサーバ装置である場合について説明したが、情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、2以上の生産元のスコアが、各生産元を識別する生産元識別子と対応付けられて格納されるスコア格納部にアクセス可能なコンピュータを、端末装置から出力指示を受信する出力指示受信部と、出力指示に応じて、スコア格納部から生産元識別子に対応付けられたスコアを取得し、端末装置に送信するスコア送信部と生産を依頼する依頼元を識別する依頼元識別子と、依頼する生産の内容を特定する生産内容情報と、生産の依頼先となる生産元の生産元識別子と、を有する生産依頼情報を、端末装置から受信する生産依頼受信部と、生産依頼受信部が受信した生産依頼情報が有する生産元識別子に対応する生産元端末装置に、生産依頼情報が有する依頼元識別子と、生産内容情報と、を有する生産依頼送信情報を送信する生産依頼送信部として機能させるためのプログラムである。
また、本発明の情報処理装置は、作業者を派遣する2以上の派遣元のスコアが、各派遣元を識別する派遣元識別子と対応付けられて格納されるスコア格納部にアクセス可能なコンピュータを、端末装置から出力指示を受信する出力指示受信部と、出力指示に応じて、スコア格納部から派遣元識別子に対応付けられたスコアを取得し、端末装置に送信するスコア送信部と作業者の派遣を依頼する依頼元を識別する依頼元識別子と、派遣される作業者の作業の内容を特定する派遣内容情報と、派遣の依頼先となる派遣元識別子と、を有する派遣依頼情報を、端末装置から受信する派遣依頼受信部と、派遣依頼受信部が受信した派遣依頼情報が有する派遣元識別子に対応する派遣元端末装置に、派遣依頼情報が有する派遣元識別子と、派遣内容情報と、を有する派遣依頼送信情報を送信する派遣依頼送信部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図24は、上記プログラムを実行して、上記核実施の形態による情報処理装置、端末装置、通信装置、生産元端末装置、および派遣元端末装置等を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図24において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図25は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図25において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。