以下、図面を適宜参照して、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。
<営業支援システム10の構成>
図1は、本実施の形態における営業支援システム10の機能構成を示すブロック図である。営業支援システム10は、例えばネットワーク(例えば、インターネット)を介して接続された端末装置100(本発明の「表示部」として機能)およびサーバー装置200(本発明の「営業支援装置」として機能)を備えて構成される。
ユーザー(例えば、営業担当者)は、端末装置100を用いて、サーバー装置200が提供する営業支援サービスにログイン(参加)し、端末装置100上で動作する例えばWebブラウザを介して営業支援サービスを受けることができる。営業支援サービスは、ユーザー個人で留まりがちな顧客情報や案件の進捗、商談事例等の営業活動に関わる情報をデータ化して活用することで、営業の生産性を上げ、目標達成の再現性を高める、営業組織の共通認識・共有化を進めることを可能にするサービスである。なお、図1においては、端末装置100を1つのみ表示しているが、実際には、サーバー装置200が提供する営業支援サービスに参加する複数のユーザーがそれぞれ使用する複数の端末装置100が存在する。
<端末装置100の構成>
まず、端末装置100の機能構成について説明する。端末装置100は、例えばタブレットPC(パーソナルコンピューター)、スマートフォン等の端末装置であり、サーバー装置200との間で各種のデータを送受信する機能を備えている。
図1に示すように、端末装置100は、入力受付部110、表示用データ取得部120、表示制御部130および表示部140を備えて構成される。
端末装置100は、図示しないが、例えば、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)等の記憶媒体、RAM(Random Access Memory)等の作業用メモリ、および通信回路を有する。この場合、上記した各部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
入力受付部110は、図示しない操作部を介してユーザーによる各種の入力を受け付ける。そして、入力受付部110は、受け付けた入力に応じた入力信号をサーバー装置200に送信する。例えば、入力受付部110は、サーバー装置200が提供する営業支援サービスにユーザーがログインするために必要なユーザーIDおよびパスワードの入力を受け付ける。
表示用データ取得部120は、サーバー装置200から端末装置100に営業支援サービスが提供される場合、サーバー装置200から送信された表示用データおよび更新表示用データを取得する。そして、表示用データ取得部120は、取得した表示用データおよび更新表示用データを表示制御部130に出力する。
表示制御部130は、表示用データ取得部120から出力された表示用データに応じた各種画面を生成し、生成した各種画面を表示するように表示部140を制御する。また、表示制御部130は、表示部140に各種画面が表示されている場合、表示用データ取得部120から更新表示用データが出力されたとき、当該更新表示用データに応じて各種画面を更新表示するように表示部140を制御する。
表示部140は、例えば端末装置100に設けられた液晶ディスプレイであり、表示用データに応じて各種画面を表示する。また、表示部140は、更新表示用データに応じて各種画面を更新表示する。
<サーバー装置200の構成>
次に、サーバー装置200の機能構成について説明する。サーバー装置200は、例えばクラウド上に設けられており、端末装置100との間で各種のデータを送受信する機能を備えている。サーバー装置200は、例えば営業支援サービスを提供する企業によって運営管理されている。
図1に示すように、サーバー装置200は、営業案件情報記憶制御部210、営業案件情報記憶部220(本発明の「記憶部」として機能)、表示用データ生成部230(本発明の「表示用データ生成部」として機能)および表示用データ出力部240(本発明の「表示制御部」として機能)を備えて構成される。
サーバー装置200は、図示しないが、例えば、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)等の記憶媒体、RAM(Random Access Memory)等の作業用メモリ、および通信回路を有する。この場合、上記した各部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
営業案件情報記憶制御部210は、入力受付部110(端末装置100)から送信された入力信号を取得し、入力受付部110に対してユーザーにより入力された営業案件情報を営業案件情報記憶部220に記憶させることによって当該営業案件情報を登録する。ユーザーは、自身で担当する営業案件が発生する度に、当該営業案件に関する営業案件情報をサーバー装置200に登録するために当該営業案件情報の入力を入力受付部110に対して行う。
また、営業案件情報記憶制御部210は、入力受付部110から送信された入力信号を取得し、営業案件情報記憶部220に記憶されている営業案件情報について変更のあった部分を変更した上で更新記憶させる。ユーザーは、自身で担当する営業案件に進捗状況等の変更が発生する度に、その変更内容を入力受付部110に入力する。
本実施の形態では、営業案件情報は、営業案件毎に、案件受注を前提とした項目情報からなり「基本情報」、「進捗情報」および「確率UP情報」を含む。
基本情報は、営業案件を担当する営業担当者を示す「営業担当者」、営業案件の案件名を示す「案件名」、顧客先(営業先)の企業名を示す「企業名」、現在の営業活動の進捗フェーズ(進捗状況)を示す「進捗フェーズ」、標準で見込まれる受注見込み額を示す「受注見込み額」、最大で見込まれる受注見込み額を示す「最大受注見込み額」、最小で見込まれる受注見込み額を示す「最小受注見込み額」、および、案件を受注する可能性を推し量る指標としての受注確率(受注確度とも言う)を示す「受注確率」等を含む。
なお、「受注見込み額」は、本発明の「概要」に相当する。また、「最大受注見込み額」、「最小受注見込み額」および「受注確率」は、本発明の「受注予測に関連するパラメーター」に相当する。また、「案件名」、「企業名」および「受注見込み額」は、本発明の「詳細」に相当する。
ユーザーは、基本情報に含まれる「営業担当者」、「案件名」、「企業名」、「受注見込み額」、「最大受注見込み額」および「最小受注見込み額」については、任意に入力することができる。ユーザーは、「最大受注見込み額」および「最小受注見込み額」については、営業案件の実際の規模や予算感を把握した上で入力を行う。なお、基本情報を全て把握できていない場合でも、自らの意思を持って入力し、情報が分かる度に更新を繰り返して精度を上げる。また、進捗情報も同様である。
また、ユーザーは、「進捗フェーズ」については、発生見込み(商談化する見込み・意思がある状態)、Cフェーズ(商談化した段階)、Bフェーズ(具体的な提案を行った段階)、Aフェーズ(見積もりなど商談の最終段階)、クロージングチャレンジ(最終結論を求める動きを行う段階)、受注決定(受注が確定した段階)、または、受注計上(受注が確定して受注金額を計上した段階)の何れかを選択して入力することができる。
また、ユーザーは、「受注確率」については、決められそう(0.75)、半半くらい(0.5)、あるかもしれない(0.25)、または、まったくわからない(0)の何れかを選択して入力することができる。
進捗情報は、営業活動の進捗フェーズがCフェーズ、Bフェーズ、Aフェーズ、受注決定および受注計上のそれぞれに進捗する見込み(計画上)の日付を示す「進捗見込み日付」と、営業活動の進捗フェーズがCフェーズ、Bフェーズ、Aフェーズ、受注決定および案件計上のそれぞれに実際に進捗した日付を示す「進捗実績日付」とを含む。ユーザーは、「進捗見込み日付」については、営業案件情報の登録時に、進捗させる前提の日付を任意に入力することができる。また、ユーザーは、「進捗実績日付」については、営業案件情報の登録後、営業活動の進捗フェーズに進捗が生じた場合に入力することができる。
なお、営業活動の進捗フェーズが受注計上に進捗する見込みの日付を示す「進捗見込み日付」は、本発明の「受注予定日」に相当する。また、「進捗実績日付」は、本発明の「営業活動が各進捗フェーズに進捗した実績」に相当する。
確率UP情報は、営業案件の受注確率を向上させるために役立ち、受注を決定させる上で押さえておくべき情報(所謂、BANTC情報)である。確率UP情報は、営業案件の最終的な決定者を示す「キーマン」、クライアントの要件・要望を示す「ニーズ」、検討スケジュールや実施スケジュール、導入スケジュールといった営業案件の採用時期を示す「スケジュール感」、同じ商品(サービス)で競合している他企業を示す「競合他社」等を含む。
ユーザーは、確率UP情報に含まれる各項目情報については、営業案件情報の登録時に、任意に入力することができる。本実施の形態では、確率UP情報は、上記項目情報の他に、営業案件に関するコメントを示す「コメント」、営業案件に付されたラベル名を示す「ラベル」、営業案件を担当するユーザーをフォロー(支援)するユーザー(例えば、営業担当者の管理者)を示す「案件フォローユーザー」等を含む。
なお、営業案件情報の登録時に入力されなかった項目情報について、ユーザーは、営業案件が進捗する中で追加入力し、登録当初から変更された内容についてはその都度、更新入力を行うことができる。
営業案件情報記憶部220は、営業案件情報記憶制御部210の制御を受けて、営業案件情報を記憶する。営業案件情報記憶部220は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
表示用データ生成部230は、入力受付部110(端末装置100)から送信された入力信号により各種画面を表示する要求を受けた場合、営業案件情報記憶部220に記憶されている営業案件情報に基づいて、当該各種画面を端末装置100に表示させるための表示用データを生成する。
また、表示用データ生成部230は、入力受付部110(端末装置100)から送信された入力信号により各種画面を更新表示する要求を受けた場合、営業案件情報記憶部220に記憶されている営業案件情報に基づいて、当該各種画面を端末装置100に更新表示させるための更新表示用データを生成する。
表示用データ出力部240は、表示用データ生成部230により生成された表示用データを端末装置100(表示用データ取得部120)に出力(送信)することによって端末装置100に各種画面を表示させる。
また、表示用データ出力部240は、表示用データ生成部230により生成された更新表示用データを端末装置100(表示用データ取得部120)に出力(送信)することによって端末装置100に各種画面を更新表示させる。
本実施の形態では、目標達成に向けた営業担当者の営業活動を効果的に支援することを目的として、案件ボード画面、受注シミュレーション画面および営業データ画面等の各種画面が端末装置100(表示部140)に表示される。以下、図2〜6を参照しながら、案件ボード画面、受注シミュレーション画面および営業データ画面の詳細について順次説明する。
<案件ボード画面>
まず、案件ボード画面の詳細について説明する。案件ボード画面は、営業案件情報記憶部220に記憶されている営業案件情報に基づいて、各々の営業案件の受注見込み額を、営業案件の進捗フェーズ毎に区分して表示する画面である。本実施の形態では、案件ボード画面は、複数の営業案件を同時かつ多重に管理する観点から、ユーザーに指定された1または複数のユーザーが担当する各営業案件の受注見込み額を、営業案件の進捗フェーズ毎に区分して表示する。図2は、案件ボード画面の表示例を示す図である。
図2に示すように、案件ボード画面は、その画面構成として、進捗フェーズ表示領域300と、タイミング表示領域360と、絞り込み条件入力領域370と、詳細表示領域390とを有する。
進捗フェーズ表示領域300は、営業案件情報に含まれる進捗情報に基づいて商談プロセスを可視化するため、各々の営業案件の受注見込み額をコインに見立てて、ユーザーに指定されたタイミング(例えば、本日時点)における各営業案件の進捗フェーズ毎に区分して表示する。
本実施の形態では、進捗フェーズ表示領域300は、進捗フェーズが「受注決定」である営業案件の受注見込み額を表示する領域304と、進捗フェーズが「クロージングチャレンジ(CLOSING CHALLENGE)」である営業案件の受注見込み額を表示する領域306と、進捗フェーズが「Aフェーズ」である営業案件の受注見込み額を表示する領域308と、進捗フェーズが「Bフェーズ」である営業案件の受注見込み額を表示する領域310と、進捗フェーズが「Cフェーズ」である営業案件の受注見込み額を表示する領域312と、進捗フェーズが「発生見込み」である件数を表示する領域314とを有する。
図2に示す例では、進捗フェーズが「受注決定」である営業案件は存在しておらず(0件)、領域304には何も表示されない。また、進捗フェーズが「クロージングチャレンジ」である営業案件は2つ存在し、領域306には、当該営業案件の受注見込み額をコインに見立てた案件コイン316,318が表示されている。
案件コイン316は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「5」であり、受注見込み額の単位(億、千万、百万、十万、万または千)が「千万」であることを表している。また、案件コイン318は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「6」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。
また、進捗フェーズが「Aフェーズ」である営業案件は4件存在し、領域308には、当該営業案件の受注見込み額をコインに見立てた案件コイン320,322,324,326が表示されている。案件コイン320は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「1」であり、受注見込み額の単位が「億」であることを表している。また、案件コイン322は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「3」であり、受注見込み額の単位が「千万」であることを表している。
案件コイン324は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「7」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。案件コイン326は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「8」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。
また、進捗フェーズが「Bフェーズ」である営業案件は5件存在し、領域310には、当該営業案件の受注見込み額をコインに見立てた案件コイン328,330,332,334,336が表示されている。案件コイン328は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「5」であり、受注見込み額の単位が「千万」であることを表している。また、案件コイン330は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「9」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。
案件コイン332は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「8」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。案件コイン334は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「6」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。案件コイン336は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「4」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。
また、進捗フェーズが「Cフェーズ」である営業案件は9件存在し、領域312には、当該営業案件の受注見込み額をコインに見立てた案件コイン338,340,342,344,346,348,350,352,354が表示されている。案件コイン338は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「6」であり、受注見込み額の単位が「千万」であることを表している。同様に、案件コイン340は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「4」であり、受注見込み額の単位が「千万」であることを表している。案件コイン342は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「2」であり、受注見込み額の単位が「千万」であることを表している。
案件コイン344は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「9」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。案件コイン346は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「8」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。案件コイン348は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「8」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。
案件コイン350は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「7」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。案件コイン352は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「5」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。案件コイン354は、対応する営業案件の受注見込み額の1桁目が「3」であり、受注見込み額の単位が「百万」であることを表している。
また、進捗フェーズが「発生見込み」である営業案件は99件存在し、領域314には、文字列(99件の発生見込案件があります)が表示されている。ユーザーは、クリック操作で領域314を選択することによって、進捗フェーズが「発生見込み」である営業案件の詳細を一覧表示する画面に案件ボード画面から画面遷移させることができる。
ユーザーは、進捗フェーズ表示領域300を見ることによって、サーバー装置200に登録されている各営業案件の状況(進捗フェーズ、受注見込み額)を俯瞰して確認することができ、担当する営業案件の全体像を直感的に把握することができる。すなわち、各営業案件の受注見込み額が案件コインによって可視化(見える化)されることによって、従来感覚的に行われていた営業活動の状況確認から脱却することができる。
ユーザーは、日々の営業活動で進捗があった場合には、進捗フェーズが「受注」、「クロージングチャレンジ」、「Aフェーズ」、「Bフェーズ」または「Cフェーズ」である営業案件(案件コイン)を例えばドラッグ操作で選択し、当該進捗フェーズとは異なる進捗フェーズの領域304,306,308,310,312に例えばドロップ操作で移動させて表示させることができる。
この場合、サーバー装置200の営業案件情報記憶制御部210は、営業案件情報記憶部220に記憶されている営業案件情報のうち、ユーザーに移動させられた営業案件に対応する営業案件情報に含まれる「進捗フェーズ」を、移動後の進捗フェーズに変更(更新)するとともに、移動後の進捗フェーズの「進捗実績日付」を、ユーザーに移動させられた日付に変更する。
なお、領域304(受注決定)に移動させられた案件コインは、更新内容を反映する(例えば更新ボタンを押す)と案件ボード画面から消失する。そして、営業案件情報記憶制御部210は、領域304(受注決定)に移動させられた案件コインに対応する営業案件情報に含まれる「進捗フェーズ」を受注決定フェーズに変更する。
以上のように、本実施の形態では、ユーザーの指示に応じて、営業案件の進捗フェーズを変更して当該営業案件の受注見込み額を表示させることができる。具体的には、進捗フェーズ表示領域300において案件コインのドラッグアンドドロップ操作という簡単な操作を行うだけで、営業案件情報記憶部220に記憶されている営業案件情報(進捗情報)の内容を容易に更新することができる。
本実施の形態では、進捗フェーズ表示領域300には、ユーザーが、領域304〜312において同じ進捗フェーズの案件コインをソート表示させるためのソート条件を指定するプルダウンメニュー302が配置されている。ユーザーは、プルダウンメニュー302の中から、ソート条件として「案件名昇順」、「案件名降順」、「最終更新日時が新しい順」、「最終更新日時が古い順」、「受注見込み額が高い順」、「受注見込み額が低い順」、「案件鮮度が新しい順」または「案件鮮度が古い順」を指定することができる。なお、ソート条件のデフォルト値として「受注見込み額が高い順」が指定されている。
例えば、ソート条件として「最終更新日時が新しい順」が指定された場合、進捗フェーズ表示領域300は、営業案件情報の更新履歴に基づいて、領域304〜312において同じ進捗フェーズの案件コインを図2中左方向から右方向に、最終更新日時が新しい順にソート表示する。
また、ソート条件として「受注見込み額が低い順」が指定された場合、進捗フェーズ表示領域300は、営業案件情報に含まれる「受注見込み額」に基づいて、領域304〜312において同じ進捗フェーズの案件コインを、受注見込み額が低い順にソート表示する。
また、ソート条件として「案件名昇順」が指定された場合、進捗フェーズ表示領域300は、営業案件情報に含まれる「案件名」に基づいて、領域304〜312において同じ進捗フェーズの案件コインを、案件名について本来定められている順(アイウエオ順)にソート表示する。
以上のように、進捗フェーズ表示領域300は、ユーザーに指定された並び順で案件コイン(受注見込み額)を表示させる。これにより、ユーザーは、並び順で、同じ進捗フェーズの案件コインを表示させることができる。
タイミング表示領域360は、いつ時点における各営業案件の進捗フェーズを基準にして当該各営業案件の受注見込み額(案件コイン)を進捗フェーズ表示領域300に表示しているかについて表示する領域である。ユーザーは、本日時点(例えば、8月10日)だけでなく、翌月の月初(例えば、9月1日)や翌々月の月初(例えば、10月1日)といった未来のタイミングを例えば月単位で指定することができる。図2に示す例では、ユーザーによって指定された「本日時点」における各営業案件の進捗フェーズを基準にして、当該各営業案件の受注見込み額(案件コイン)を進捗フェーズ表示領域300に表示させていることが表示されている。
図3は、ユーザーに指定された未来のタイミングに応じて、進捗フェーズ表示領域300の表示内容が変化する様子を示している。図3Aは、進捗フェーズ表示領域300において、営業案件情報(進捗情報)に含まれる「進捗見込み日付」に基づいて、ユーザーに指定された「本日時点(例えば、8月10日)」における各営業案件の進捗フェーズを特定し、当該各営業案件の受注見込み額(案件コイン)を表示する例を示す。図3Aにおいては、案件コイン338の進捗フェーズがCフェーズからBフェーズに進捗する見込みの「進捗見込み日付」として8月11日以降(例えば、8月25日)が進捗情報に設定されているため、案件コイン338は,Cフェーズの領域312に表示されている。
図3Bは、進捗フェーズ表示領域300において、営業案件情報(進捗情報)に含まれる「進捗見込み日付」に基づいて、ユーザーに指定された未来のタイミングである「翌月時点(例えば、9月1日)」における各営業案件の進捗フェーズを特定し、当該各営業案件の受注見込み額(案件コイン)を表示する例を示す。図3Bにおいては、案件コイン338の進捗フェーズ(Cフェーズ)が次のBフェーズに進捗する見込みの「進捗見込み日付」として8月25日が設定され、案件コイン338の進捗フェーズがBフェーズからAフェーズに進捗する見込みの「進捗見込み日付」として9月2日以降(例えば、9月15日)が進捗情報に設定されているため、案件コイン338は,Bフェーズの領域310に表示されている。
図3Cは、進捗フェーズ表示領域300において、営業案件情報(進捗情報)に含まれる「進捗見込み日付」に基づいて、ユーザーに指定された未来のタイミングである「翌々月時点(例えば、10月1日)」における各営業案件の進捗フェーズを特定し、当該各営業案件の受注見込み額(案件コイン)を表示する例を示す。図3Cにおいては、営業案件(案件コイン338)の進捗フェーズがBフェーズからAフェーズに進捗する見込みの「進捗見込み日付」として9月25日が設定され、案件コイン338の進捗フェーズがAフェーズからクロージングチャレンジに進捗する見込みの「進捗見込み日付」として10月2日以降(例えば、10月20日)が進捗情報に設定されているため、案件コイン338は,Aフェーズの領域308に表示されている。
以上のように、「本日時点」において進捗フェーズ表示領域300に表示されている案件コインを対象に、時間を未来に進め、当該案件コインがいつ、どの進捗フェーズに進捗する予定であるかについて、ユーザーは、進捗フェーズ表示領域300の表示変化を確認して容易に把握することができる。
案件ボード画面の説明に戻って、絞り込み条件入力領域370は、進捗フェーズ表示領域300に表示される営業コインを絞り込む絞り込み条件を入力する領域である。ユーザーは、絞り込み条件入力領域370において絞り込み条件を入力した上で絞り込みボタン372を押下操作することによって、当該絞り込み条件を満たす、すなわちユーザーが状況(進捗フェーズ、受注見込み額)の確認を希望している営業案件(案件コイン)に絞って進捗フェーズ表示領域300に表示させることができる。
絞り込み条件入力領域370には、受注見込み額の下限を入力する入力ボックス374、受注見込み額の上限を入力する入力ボックス376、顧客先(営業先)の企業名を選択するプルダウンメニュー378、キーワードを入力する入力ボックス380、受注確率(受注確度)を選択入力するチェックボックス382等が配置されている。
例えば、ユーザーにより入力ボックス374に対して受注見込み額の下限が入力された場合、進捗フェーズ表示領域300は、営業案件情報に含まれる「受注見込み額」が当該下限(金額)以上である営業案件(案件コイン)に絞って表示する。また、ユーザーにより入力ボックス376に対して受注見込み額の上限が入力された場合、進捗フェーズ表示領域300は、営業案件情報に含まれる「受注見込み額」が当該上限(金額)以下である営業案件(案件コイン)に絞って表示する。また、ユーザーにより入力ボックス374,376に対して受注見込み額の下限および上限が入力された場合、進捗フェーズ表示領域300は、営業案件情報に含まれる「受注見込み額」が当該下限(金額)以上であり、かつ、当該上限(金額)以下である営業案件(案件コイン)に絞って表示する。
また、ユーザーによりプルダウンメニュー378の中から企業名が選択された場合、進捗フェーズ表示領域300は、営業案件情報に含まれる「企業名」が当該企業名と一致する営業案件(案件コイン)に絞って表示する。
また、ユーザーにより入力ボックス380に対してキーワードが入力された場合、進捗フェーズ表示領域300は、営業案件情報に含まれる「案件名」、「企業名」、「キーマン」、「ニーズ」、「スケジュール感」および「競合他社」の少なくとも1つに当該キーワードが部分一致する営業案件(案件コイン)に絞って表示する。
また、ユーザーによりチェックボックス382に受注確率が選択入力された場合、進捗フェーズ表示領域300は、営業案件情報に含まれる「受注確率」に、選択入力された受注確率が一致する営業案件(案件コイン)に絞って表示する。ユーザーは、チェックボックス382を介して、決められそう(0.75)、半半くらい(0.5)、あるかもしれない(0.25)、または、まったくわからない(0)の何れかを受注確率として選択することができる。図2は、ユーザーによって、決められそう(0.75)が受注確率として選択された例を示す。なお、進捗フェーズ表示領域300は、ユーザーに指定された期間に、進捗フェーズが受注計上に進捗する見込みの営業案件(案件コイン)に絞って表示しても良い。
詳細表示領域390は、進捗フェーズ表示領域300に表示される営業案件(案件コイン)の詳細を進捗フェーズ(受注、クロージングチャレンジ、Aフェーズ、BフェーズおよびCフェーズ)毎に区分して一覧表示する。すなわち、案件ボード画面は、各々の営業案件の受注見込み額および詳細を対比可能に同時表示する。本実施の形態では、詳細表示領域390は、進捗フェーズ表示領域300に表示される営業案件(案件コイン)の詳細として、営業案件情報に含まれる「案件名」、「顧客名(企業名)」および「受注見込み金額」を表示する。これにより、ユーザーは、進捗フェーズ表示領域300に表示される営業案件(案件コイン)の詳細情報について確認したい場合に、詳細表示領域390に表示されている詳細を参照することで容易に確認することができる。また、図示していないが、ユーザーは、詳細表示領域390内の各営業案件をクリックすると、当該各営業案件の案件詳細(営業案件情報に含まれる「基本情報」および「進捗情報」)を確認することができる。
本実施の形態では、進捗フェーズ表示領域300に表示される営業案件(案件コイン)の何れかがユーザーに例えばマウスオーバー操作で指定された場合、詳細表示領域390は、当該案件コインに対応する詳細を表示する領域を強調表示(例えば、ハイライト表示)する。また、詳細表示領域390において詳細を表示する何れかの領域がユーザーに例えばマウスオーバー操作で指定された場合、進捗フェーズ表示領域300は、指定された領域(詳細)に対応する案件コインを強調表示(例えば、ハイライト表示)する。
図2に示す例では、案件コイン322がユーザーに指定され、当該案件コイン322に対応する営業案件の詳細を表示する領域392がハイライト表示されている。このようなハイライト表示により、ユーザーは、進捗フェーズ表示領域300に表示される案件コインと、詳細表示領域390に表示される詳細との対応関係を画面上で容易に把握することができる。
なお、進捗フェーズ表示領域300に表示される案件コインの数が多いことに伴い、当該案件コインに対応する営業案件の詳細を詳細表示領域390に表示しきれない場合には、当該詳細を詳細表示領域390においてスクロール可能に表示しても良い。この場合、進捗フェーズ表示領域300に表示される案件コインの何れかがユーザーに指定された場合、当該案件コインに対応する営業案件の詳細が詳細表示領域390に表示されていないとき、詳細表示領域390は、ユーザーのスクロール操作の手間をなくす観点から、自動的にスクロールして当該詳細を表示することが望ましい。
<受注シミュレーション画面>
次に、受注シミュレーション画面の詳細について説明する。受注シミュレーション画面は、営業案件情報記憶部220に記憶されている営業案件情報に基づいて、ユーザーに指定された集計単位月(本発明の「所定期間」に相当)毎に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みである営業案件の受注見込み額を積算(集計)し、受注見込み額の積算額を棒グラフで表して表示する。
図4は、受注シミュレーション画面の表示例を示す図である。図4に示すように、受注シミュレーション画面は、その画面構成として、受注シミュレーション表示領域500と、表示設定領域550とを有する。
受注シミュレーション表示領域500の横軸および縦軸はそれぞれ、受注見込み額の積算額を表示する表示期間(図4に示す例では、2019年度の4月〜3月)および金額を表している。受注シミュレーション表示領域500は、表示期間において集計単位月(図4に示す例では、1ヶ月)毎に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注見込み額を積算した積算額(本発明の「第1の積算額」に相当)を示す棒グラフと、表示設定領域550のプルダウンメニュー554で指定された予測パターン(図4に示す例では、受注確率)に基づく受注見込み予測額を積算した積算額(本発明の「第2の積算額」に相当)を示す棒グラフとを集計単位月毎に横に並べて表示する。なお、集計単位月毎に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件とは、進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの日付(進捗見込み日付)が集計単位月(例えば、2019年5月)に含まれる営業案件を指す。なお、図4は、9月時点で受注シミュレーション表示領域500を表示させた例を示している。すなわち、過去に相当する4月〜8月は、営業活動上において締まった月であるため、受注見込み予測額を積算した積算額を示す棒グラフを表示していない。
図4に示す例では、集計単位月は1ヶ月であるが、ユーザーは、表示設定領域550に配置されたプルダウンメニュー556を介して、集計単位月として1ヶ月以外に、例えば3ヶ月(四半期)、または6月(半期)を指定することができる。例えば、集計単位月として3ヶ月が指定された場合、受注シミュレーション表示領域500は、4月〜6月、7月〜9月、10月〜12月および1〜3月毎に進捗フェーズが「受注決定」または「受注計上」に進捗する見込みの営業案件を対象にして、受注見込み額を積算した積算額を示す棒グラフと、受注確率に基づく受注見込み予測額を積算した積算額を示す棒グラフとを表示する。
棒グラフ502は、2019年度の4月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(受注計上)毎の受注見込み額の積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ504は、2019年度の5月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(受注計上)毎の受注見込み額の積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ506は、2019年度の6月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(受注計上、受注決定、Aフェーズ)毎の受注見込み額の積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ508は、2019年度の7月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(受注決定、Aフェーズ、Bフェーズ、Cフェーズ)毎の受注見込み額の積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ510は、2019年度の8月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(受注決定、Aフェーズ、Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎の受注見込み額の積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ512は、2019年度の9月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(受注決定、Aフェーズ、Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎の受注見込み額の積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ514は、受注確率(予測パターン)に基づく受注見込み予測額の積算額を示す棒グラフである。具体的には、棒グラフ514は、2019年度の9月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注見込み額に受注確率(0.75、0.5、0.25または0)を乗算した額を、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(受注決定、Aフェーズ、Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎に積算した積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
図4に示す例では、表示設定領域550のプルダウンメニュー554で指定された予測パターンは受注確率であるが、ユーザーは、予測パターンとして受注確率以外に、「最大受注見込み額」または「最小受注見込み額」を指定することができる。例えば、プルダウンメニュー554で指定された予測パターンが最小受注見込み額である場合、棒グラフ514は、2019年度の9月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、営業案件情報に含まれる「最小受注見込み額」を、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ毎に積算した積算額を積み上げて示す。
また、プルダウンメニュー554で指定された予測パターンが最大受注見込み額である場合、棒グラフ514は、2019年度の9月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、営業案件情報に含まれる「最大受注見込み額」を、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ毎に積算した積算額を積み上げて示す。
棒グラフ516は、2019年度の10月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(Aフェーズ、Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎の受注見込み額の積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ518は、受注確率(予測パターン)に基づく受注見込み予測額の積算額を示す棒グラフである。具体的には、棒グラフ518は、2019年度の10月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注見込み額に受注確率を乗算した額を、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(Aフェーズ、Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎に積算した積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ522は、2019年度の11月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(受注決定、Aフェーズ、Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎の受注見込み額の積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ524は、受注確率(予測パターン)に基づく受注見込み予測額の積算額を示す棒グラフである。具体的には、棒グラフ524は、2019年度の11月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注見込み額に受注確率を乗算した額を、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(受注決定、Aフェーズ、Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎に積算した積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ526は、2019年度の12月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(Aフェーズ、Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎の受注見込み額の積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ528は、受注確率(予測パターン)に基づく受注見込み予測額の積算額を示す棒グラフである。具体的には、棒グラフ528は、2019年度の12月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注見込み額に受注確率を乗算した額を、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(Aフェーズ、Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎に積算した積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ530は、2019年度の1月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(Aフェーズ、Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎の受注見込み額の積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ532は、受注確率(予測パターン)に基づく受注見込み予測額の積算額を示す棒グラフである。具体的には、棒グラフ532は、2019年度の1月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注見込み額に受注確率を乗算した額を、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(Aフェーズ、Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎に積算した積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ534は、2019年度の2月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎の受注見込み額の積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ536は、受注確率(予測パターン)に基づく受注見込み予測額の積算額を示す棒グラフである。具体的には、棒グラフ536は、2019年度の3月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注見込み額に受注確率を乗算した額を、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎に積算した積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ538は、2019年度の3月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎の受注見込み額の積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
棒グラフ540は、受注確率(予測パターン)に基づく受注見込み予測額の積算額を示す棒グラフである。具体的には、棒グラフ540は、2019年度の9月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注見込み額に受注確率を乗算した額を、受注シミュレーション画面の表示時点における進捗フェーズ(Bフェーズ、Cフェーズ、発生見込み)毎に積算した積算額を積み上げて示す積み上げ棒グラフである。
受注シミュレーション表示領域500において集計単位月毎に表示される実線520は、表示設定領域550のプルダウンメニュー552で指定された受注目標額(図4に示す例では、会社目標の受注目標額)を、例えばシーズナリティ(季節の変化と共にあるパターンの変動を表す受注の特徴)を考慮して集計単位月毎に按分した受注目標額を示す。なお、実線520は、受注目標額を均等に集計単位月毎に按分した受注目標額を示すものでも良い。
なお、受注シミュレーション表示領域500に表示される棒グラフのうち、ユーザーが例えばマウスオーバー操作により特定の棒グラフ(例えば、棒グラフ510)の特定の進捗フェーズ(例えば、Bフェーズ)を指定した場合、2019年度の8月に進捗フェーズが「受注計上」に進捗する見込みの営業案件について、受注シミュレーション画面の表示時点におけるBフェーズの受注見込み額の積算額を吹き出しで表示しても良い。
また、受注シミュレーション表示領域500は、営業案件情報記憶部220に記憶されている営業案件情報に対応する営業案件のうち、図示しない案件絞り込み画面で設定された絞り込み条件を満たす営業案件を対象にして、進捗フェーズ毎に受注見込み額を積算した積算額を積み上げて示す棒グラフと、進捗フェーズ毎に受注見込み予測額を積算した積算額を積み上げて示す棒グラフとを表示しても良い。ここで、絞り込み条件を満たす営業案件とは例えば、ユーザーに選択された営業案件、ユーザーに選択された営業担当者が担当する営業案件、または、ユーザーに選択された複数の営業担当者(すなわち営業チーム)が担当する営業案件などである。
以上のように、ユーザーは、受注シミュレーション画面を確認することによって、表示期間において集計単位月毎に受注見込み額および受注見込み予測額がどのように推移するかについて同時かつ容易に把握することができる。また、ユーザーは、受注見込み額を例えば現実的、楽観的または悲観的に予測したいといった所望の予測パターン(受注確率、最大受注見込み額、最小受注見込み額)で受注見込み額を予測して受注見込み予測額として表示させることができる。また、ユーザーは、受注目標額と受注見込み額および受注見込み予測額との大小比較を行うことによって、受注目標額と比べて今後の受注見込みに問題があるのかないのかについて確認することができる。特に、受注見込み額および受注見込み予測額が受注目標額より小さく、今後の受注見込みに問題がある場合、ユーザーは、受注見込み額および受注見込み予測額と受注目標額との差分(ギャップ)に応じて営業活動計画の見直しを行うことができる。
<営業活動データ画面>
最後に、営業活動データ画面の詳細について説明する。営業活動データ画面は、営業案件情報記憶部220に記憶されている営業案件情報に基づいて、目標達成するために必要となる営業活動の重要な数値指標をデータとして表示する画面である。
図5は、営業活動データ画面の表示例を示す図である。図5に示すように、営業活動データ画面は、その画面構成として、進捗比率表示領域600と、金額集計表示領域610と、リードタイム表示領域620と、案件情報更新回数表示領域630とを有する。
進捗比率表示領域600は、例えばユーザーに指定された期間内において、ある進捗フェーズ(本発明の「第1の進捗フェーズ」に相当)に進捗した営業案件のうち、営業活動が次以降の進捗フェーズ(本発明の「第2の進捗フェーズ」に相当)に進捗した営業案件の進捗比率を表示する。
図5に示す例では、進捗比率表示領域600は、Cフェーズに進捗した営業案件(100件)のうち、営業活動が次のBフェーズに進捗した営業案件(70件)の進捗比率(70.0%)を表示する。また、進捗比率表示領域600は、Bフェーズに進捗した営業案件(70件)のうち、営業活動が次のAフェーズに進捗した営業案件(50件)の進捗比率(71.4%)を表示する。
また、進捗比率表示領域600は、Aフェーズに進捗した営業案件(50件)のうち、営業活動が次の受注確定に進捗した営業案件(35件)の進捗比率(70.0%)を表示する。また、進捗比率表示領域600は、Cフェーズに進捗した営業案件(100件)のうち、営業活動が受注確定まで進捗した営業案件(35件)の進捗比率(35.0%)を表示する。
ユーザーは、進捗比率表示領域600を確認することによって、営業活動を行う上で自身の強みや弱み(ボトルネック)を客観的に把握し、案件受注の確率を向上させるために必要な行動(例えば、進捗比率が低い進捗フェーズで求められる営業スキルを積極的に学習する等)を適切に実行することができる。
金額集計表示領域610は、ある進捗フェーズに進捗した営業案件の受注見込み額を積算した積算額のうち、営業活動が次以降の進捗フェーズに進捗した営業案件の受注見込み額を積算した積算額の金額比率を表示する。図5に示す例では、金額集計表示領域610は、Cフェーズに進捗した営業案件(100件)の受注見込み額(積算額)のうち、営業活動がBフェーズに進捗した営業案件(70件)の受注見込み額(積算額)の金額比率(55.0%)を表示する。
また、金額集計表示領域610は、Bフェーズに進捗した営業案件(70件)の受注見込み額(積算額)のうち、営業活動がAフェーズに進捗した営業案件(50件)の受注見込み額(積算額)の金額比率(81.8%)を表示する。また、金額集計表示領域610は、Aフェーズに進捗した営業案件(50件)の受注見込み額(積算額)のうち、営業活動が受注確定に進捗した営業案件(35件)の受注見込み額(積算額)の金額比率(88.9%)を表示する。
また、金額集計表示領域610は、Cフェーズに進捗した営業案件(100件)の受注見込み額(積算額)のうち、営業活動が受注確定まで進捗した営業案件(35件)の受注見込み額(積算額)の金額比率(40%)を表示する。また、金額集計表示領域610は、各進捗フェーズに進捗した営業案件の受注見込み額の平均値および中央値を表示する。
リードタイム表示領域620は、営業活動がある進捗フェーズから次以降の進捗フェーズまで進捗した営業案件のリードタイム(日数)を表示する。図5に示す例では、リードタイム表示領域620は、営業活動がCフェーズからBフェーズまで進捗した営業案件のリードタイムの平均値および中央値を表示する。また、リードタイム表示領域620は、営業活動がBフェーズからAフェーズまで進捗した営業案件のリードタイムの平均値および中央値を表示する。
また、リードタイム表示領域620は、営業活動がAフェーズから受注確定まで進捗した営業案件のリードタイムの平均値および中央値を表示する。また、リードタイム表示領域620は、営業活動がCフェーズから受注確定まで進捗した営業案件のリードタイムの平均値および中央値を表示する。
案件情報更新回数表示領域630は、ある進捗フェーズに進捗した営業案件が次以降の進捗フェーズに進捗する前までの間において、当該営業案件に対応する営業案件情報に対して行われた更新の回数を表示する。図5に示す例では、案件情報更新回数表示領域630は、Cフェーズに進捗した営業案件がBフェーズに進捗する前までの間において、当該営業案件に対応する営業案件情報に対して行われた更新の回数(1000件)と、1営業案件あたりの更新回数の平均値および中央値とを表示する。また、案件情報更新回数表示領域630は、Bフェーズに進捗した営業案件がAフェーズに進捗する前までの間において、当該営業案件に対応する営業案件情報に対して行われた更新の回数(700件)と、1営業案件あたりの更新回数の平均値および中央値とを表示する。
また、案件情報更新回数表示領域630は、Aフェーズに進捗した営業案件が受注確定フェーズに進捗する前までの間において、当該営業案件に対応する営業案件情報に対して行われた更新の回数(500件)と、1営業案件あたりの更新回数の平均値および中央値とを表示する。また、案件情報更新回数表示領域630は、受注確定に進捗した営業案件が受注計上に進捗する前までの間において、当該営業案件に対応する営業案件情報に対して行われた更新の回数(350件)と、1営業案件あたりの更新回数の平均値および中央値とを表示する。
また、案件情報更新回数表示領域630は、Cフェーズに進捗した営業案件が受注確定に進捗する前までの間において、当該営業案件に対応する営業案件情報に対して行われた更新回数の1営業案件あたりの平均値を表示する。
なお、進捗比率表示領域600は、営業案件情報記憶部220に記憶されている営業案件情報に対応する営業案件のうち、図示しない案件絞り込み画面で設定された絞り込み条件を満たす営業案件を対象にし、ある進捗フェーズに進捗した営業案件のうち、営業活動が次以降の進捗フェーズに進捗した営業案件の進捗比率を表示しても良い。ここで、絞り込み条件を満たす営業案件とは、ユーザーに選択された営業案件、ユーザーに選択された営業担当者が担当する営業案件、または、ユーザーに選択された複数の営業担当者(すなわち営業チーム)が担当する営業案件、「受注見込み額」がユーザーに指定された金額以上である営業案件、顧客先(営業先)の「企業名」がユーザーに指定された企業名に一致する営業案件、「受注確率」がユーザーに指定された受注確率以上である営業案件などである。
また、営業活動データ画面は、図6に示すように、ある進捗フェーズに進捗した営業案件のうち、営業活動が次以降の進捗フェーズに進捗した営業案件の進捗比率を、複数のユーザー間で比較可能に表示しても良い。
図6に示す例では、進捗比率表示領域640は、田中一郎(ユーザー)が担当する営業案件について、ある進捗フェーズに進捗した営業案件のうち、営業活動が次以降の進捗フェーズに進捗した営業案件の進捗比率を表示する。具体的には、進捗比率表示領域640は、Cフェーズに進捗した営業案件(100件)のうち、営業活動がBフェーズに進捗した営業案件(55件)の進捗比率(55.0%)を表示する。また、進捗比率表示領域640は、Bフェーズに進捗した営業案件(55件)のうち、営業活動がAフェーズに進捗した営業案件(45件)の進捗比率(81.8%)を表示する。
また、進捗比率表示領域640は、Aフェーズに進捗した営業案件(45件)のうち、営業活動が受注確定に進捗した営業案件(35件)の進捗比率(77.8%)を表示する。また、進捗比率表示領域640は、Cフェーズに進捗した営業案件(100件)のうち、営業活動が受注確定まで進捗した営業案件(35件)の進捗比率(35%)を表示する。
進捗比率表示領域650は、鈴木次郎(ユーザー)が担当する営業案件について、ある進捗フェーズに進捗した営業案件のうち、営業活動が次以降の進捗フェーズに進捗した営業案件の進捗比率を表示する。具体的には、進捗比率表示領域650は、Cフェーズに進捗した営業案件(125件)のうち、営業活動がBフェーズに進捗した営業案件(75件)の進捗比率(60.0%)を表示する。また、進捗比率表示領域650は、Bフェーズに進捗した営業案件(75件)のうち、営業活動がAフェーズに進捗した営業案件(60件)の進捗比率(80.0%)を表示する。
また、進捗比率表示領域640は、Aフェーズに進捗した営業案件(60件)のうち、営業活動が受注確定に進捗した営業案件(55件)の進捗比率(91.7%)を表示する。また、進捗比率表示領域640は、Cフェーズに進捗した営業案件(125件)のうち、営業活動が受注確定まで進捗した営業案件(55件)の進捗比率(44%)を表示する。
進捗比率表示領域660は、佐藤三郎(ユーザー)が担当する営業案件について、ある進捗フェーズに進捗した営業案件のうち、営業活動が次以降の進捗フェーズに進捗した営業案件の進捗比率を表示する。具体的には、進捗比率表示領域660は、Cフェーズに進捗した営業案件(140件)のうち、営業活動がBフェーズに進捗した営業案件(70件)の進捗比率(50.0%)を表示する。また、進捗比率表示領域660は、Bフェーズに進捗した営業案件(70件)のうち、営業活動がAフェーズに進捗した営業案件(35件)の進捗比率(50.5%)を表示する。
また、進捗比率表示領域660は、Aフェーズに進捗した営業案件(35件)のうち、営業活動が受注確定に進捗した営業案件(20件)の進捗比率(57.1%)を表示する。また、進捗比率表示領域660は、Cフェーズに進捗した営業案件(140件)のうち、営業活動が受注確定まで進捗した営業案件(20件)の進捗比率(14%)を表示する。
進捗比率表示領域670は、渡辺四朗(ユーザー)が担当する営業案件について、ある進捗フェーズに進捗した営業案件のうち、営業活動が次以降の進捗フェーズに進捗した営業案件の進捗比率を表示する。具体的には、進捗比率表示領域670は、Cフェーズに進捗した営業案件(85件)のうち、営業活動がBフェーズに進捗した営業案件(70件)の進捗比率(82.3%)を表示する。また、進捗比率表示領域670は、Bフェーズに進捗した営業案件(70件)のうち、営業活動がAフェーズに進捗した営業案件(45件)の進捗比率(64.3%)を表示する。
また、進捗比率表示領域670は、Aフェーズに進捗した営業案件(45件)のうち、営業活動が受注確定に進捗した営業案件(30件)の進捗比率(66.7%)を表示する。また、進捗比率表示領域670は、Cフェーズに進捗した営業案件(85件)のうち、営業活動が受注確定まで進捗した営業案件(30件)の進捗比率(35%)を表示する。
例えば複数のユーザーを管理する管理ユーザーは、図6に示す営業活動データ画面を確認することによって、営業活動を行う上でユーザー毎に異なる強みや弱み(ボトルネック)を把握し、案件受注の確率を向上させるために必要な指導(アドバイス)を各ユーザーの弱みに合わせて実行することができる。
図6に示す例では、CフェーズからBフェーズに進捗した営業案件の進捗比率について田中一郎、鈴木次郎および佐藤三郎の三名は渡辺四朗に比べて低いため、管理ユーザーは、当該進捗比率を向上させるために必要な指導(アドバイス)を田中一郎、鈴木次郎および佐藤三郎に対して重点的に実行することができる。また、Aフェーズから受注確定に進捗した営業案件の進捗比率について、佐藤三郎および渡辺四朗の二名は、田中一郎および鈴木次郎の二名に比べて低いため、管理ユーザーは、当該進捗比率を向上させるために必要な指導(アドバイス)を佐藤三郎および渡辺四朗に対して重点的に実行することができる。
なお、上記実施の形態では、端末装置100が本発明の「表示部」として機能する例について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、端末装置100およびサーバー装置200の機能を1台の装置(営業支援装置)として構成し、当該装置が備える表示部が本発明の「表示部」として機能しても良い。
また、上記実施の形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。