JP2021131493A - マルチコアファイバ、光ファイバケーブル、及び光ファイバコネクタ - Google Patents

マルチコアファイバ、光ファイバケーブル、及び光ファイバコネクタ Download PDF

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拓弥 小田
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Abstract

【課題】 マルチコアファイバの接続においてマルチコアファイバの軸周り方向にずれが生じても、結合効率のばらつきを抑制することができるマルチコアファイバ、光ファイバケーブル、及び光ファイバコネクタを提供すること。【解決手段】 マルチコアファイバ10は、クラッド21と、クラッド21に囲まれクラッド21の中心Cから離れて配置され、第1光が伝搬する少なくとも1つの内側コア33と、クラッド21に囲まれ内側コア33よりもクラッド21の外周側に配置され、第2光が伝搬する少なくとも1つの外側コア35と、を備える。クラッド21の周方向における第2光の幅は、周方向における第1光の幅よりも大きい。【選択図】 図1

Description

本発明は、マルチコアファイバ、光ファイバケーブル、及び光ファイバコネクタに関する。
光ファイバ通信システムにおいて、情報の伝送量の増大に伴い、数十本から数千本といった多数の光ファイバが用いられることで、大容量の長距離光通信が行われている。近年では、光ファイバ通信システムにおける光ファイバ1本当たりの伝送量を増大させて、使用される光ファイバの数を減らすため、複数のコアが1つのクラッドにより囲まれたマルチコアファイバを用いることが知られている。
特許文献1に記載のマルチコアファイバでは、クラッドの中心に1個のコアが配置されると共に、そのコアを取り囲むように6個のコアが等間隔で配置され、さらに6個のコアを取り囲むように6個のコアが等間隔で配置される。このマルチコアファイバは、それぞれのコアを伝搬する光により、複数の信号を伝送させることができる。長距離の光通信を行う光ファイバ通信システムにおいては、複数の光ファイバが接続される場合があり、マルチコアファイバを用いる場合においても、複数のマルチコアファイバを接続して用いる場合がある。マルチコアファイバの接続では、それぞれのマルチコアファイバのコアを光学的に結合させる必要がある。このため、例えば、それぞれのマルチコアファイバの端面を突き合わせて、それぞれのマルチコアファイバの中心軸を同軸上に位置させた後、少なくとも一方のマルチコアファイバを軸周りに回転させ、それぞれのマルチコアファイバのコアを対向させている。
また、ファイバレーザ装置においてマルチコアファイバが用いられる場合であっても、上記のように、複数のマルチコアファイバを接続して用いる場合がある。この場合であっても、上記のように、それぞれのマルチコアファイバのコアを対向させている。
特開2013−54252号公報
それぞれのマルチコアファイバのコアを対向させるために、マルチコアファイバを軸周り方向に回転させる場合、軸周り方向において一方のコアが他方のコアに対してずれることがある。特許文献1に記載のマルチコアファイバでは、クラッドの長手方向に垂直な方向におけるそれぞれのコアを伝搬する光の断面は円形状であり、それぞれの断面の直径は同一である。また、クラッドの中心からクラッドの径方向に離れて配置されるコアを伝搬する光ほど、当該光の中心とクラッドの中心との距離は大きい。従って、上記のように軸周り方向のずれが生じる場合、マルチコアファイバの外側コアを伝搬する光の損失量はマルチコアファイバの内側コアを伝搬する光の損失量よりも増加し、マルチコアファイバの内側コアの結合効率とマルチコアファイバの外側コアの結合効率とにばらつきが生じる。
そこで、本発明は、マルチコアファイバの接続においてマルチコアファイバの軸周り方向にずれが生じても、結合効率のばらつきを抑制することができるマルチコアファイバ、光ファイバケーブル、及び光ファイバコネクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明におけるマルチコアファイバは、クラッドと、前記クラッドに囲まれ前記クラッドの中心から離れて配置され、第1光が伝搬する少なくとも1つの内側コアと、前記クラッドに囲まれ前記内側コアよりも前記クラッドの外周側に配置され、第2光が伝搬する少なくとも1つの外側コアと、を備え、前記クラッドの周方向における前記第2光の幅は、前記周方向における前記第1光の幅よりも大きいことを特徴とする。
複数のマルチコアファイバが接続される場合、マルチコアファイバの軸周り方向においてずれが生じると、軸周り方向における第2光のずれ量は軸周り方向における第1光のずれ量よりも大きくなる。しかしながら、このマルチコアファイバでは、クラッドの周方向における第2光の幅がクラッドの周方向における第1光の幅よりも大きいため、当該ずれが生じても、第2光の幅が第1光の幅と同じ場合に比べて、第2光の損失量が低減され、それぞれのマルチコアファイバの内側コアの結合効率とそれぞれのマルチコアファイバの外側コアの結合効率とにおけるばらつきが抑制され得る。従って、本発明の実施形態におけるマルチコアファイバでは、マルチコアファイバの接続においてマルチコアファイバの軸周り方向にずれが生じても、結合効率のばらつきを抑制することができる。
また、前記周方向における前記外側コアの幅は、前記周方向における前記内側コアの幅よりも大きいことが好ましい。
この場合、周方向における第2光の幅が周方向における第1光の幅よりも大きくなり易い。
また、前記クラッドに対する前記外側コアの比屈折率差は、前記クラッドに対する前記内側コアの比屈折率差よりも小さいことが好ましい。
この場合、周方向における第2光の幅が周方向における第2光の幅よりも大きくなり易い。
また、前記クラッドの長手方向に垂直な方向における前記外側コアの断面は楕円形状であり、楕円の長軸は前記周方向に沿っていることが好ましい。
この場合、外側コアを伝搬する第2光の周方向の幅を延ばし易い。また、第2光の周方向の幅を第1光の周方向の幅よりも大きくし易い。このため、マルチコアファイバ同士を接続する際に、軸周り方向の軸ずれが生じても、第2光の損失を抑制し得る。
或いは、前記クラッドの長手方向に垂直な方向における前記外側コアの断面は、円形状であることが好ましい。
この場合、外側コアの断面が楕円形状である場合に比べて、偏波モード分散が小さくなり得る。
或いは、前記クラッドの長手方向に垂直な方向における前記外側コアの断面は楕円形状であり、楕円の短軸は前記周方向に沿ってもよい。
また、前記クラッドの長手方向に垂直な方向における前記内側コアの断面は楕円形状であり、楕円の長軸は前記周方向に沿っていることが好ましい。
この場合、内側コアを伝搬する第1光の周方向の幅を延ばし易い。このため、マルチコアファイバ同士を接続する際に、軸周り方向の軸ずれが生じても、内側コアを伝搬する第1光の損失を一層抑制し得る。
或いは、前記クラッドの長手方向に垂直な方向における前記内側コアの断面は、円形状であることが好ましい。
この場合、内側コアの断面が楕円形状である場合に比べて、偏波モード分散が小さくなり得る。
或いは、前記クラッドの長手方向に垂直な方向における前記内側コアの断面は楕円形状であり、楕円の短軸は前記周方向に沿っていることが好ましい。
この場合、クラッドの周方向における第2光の幅をクラッドの周方向における第1光の幅よりも大きくし易い。従って、周方向における第1光の幅を延ばし易い。このため、マルチコアファイバ同士を接続する際に、軸周り方向の軸ずれが生じても、内側コアを伝搬する第1光の損失を一層抑制し得る。
また、マルチコアファイバは、前記クラッドの前記中心に配置される中心コアをさらに備えることが好ましい。
この場合、それぞれのマルチコアファイバの端面を突き合わせて、それぞれのマルチコアファイバの中心軸を同軸上に位置させる場合において、中心コアは中心軸同士の接続の基準になり得る。従って、マルチコアファイバを接続する際の位置合わせが容易となる。
また、少なくとも1つの前記内側コアは、前記クラッドの前記中心と前記外側コアとを結ぶ線上に配置されることが好ましい。
この場合、例えば、内側コアの中心がクラッドの中心と外側コアの中心とを結ぶ線上からずれて位置する構成や、内側コアの中心がクラッドの中心と外側コアの中心とを結ぶ線上に位置する構成が考えられる。ここで、マルチコアファイバ同士を側面視しながら中心軸周りの回転方向に調心する場合について説明する。内側コアがクラッドの中心と外側コアとを結ぶ線上以外の位置に配置される場合、側面視すると内側コア及び外側コアが個別に視認される傾向にあり、内側コアと外側コアとが誤認され得、マルチコアファイバ同士の調心がし難くなり得る。しかし、内側コアがクラッドの中心と外側コアとを結ぶ線上に配置される場合には、側面視において内側コアと外側コアとが少なくとも一部重なるため、上記のように内側コアがクラッドの中心と外側コアとを結ぶ線上以外の位置に配置される場合と比べて、側面視での内側コア及び外側コアの誤認に関わらずマルチコアファイバ10同士が調心され易くなり得る。また、内側コアの中心がクラッドの中心と外側コアの中心とを結ぶ線上に位置する場合、側面視における外側コアと内側コアとの重なりの度合いが大きくなり、マルチコアファイバ同士の回転方向の調心が一層し易くなり得る。
或いは、少なくとも1つの前記内側コアは、前記クラッドの前記中心と前記外側コアとを結ぶ線上以外の位置に配置されることが好ましい。
この場合における外側コアと内側コアとの距離は、例えば内側コアの中心がクラッドの中心と外側コアの中心とを結ぶ線上に位置する場合における外側コアと内側コアとの距離に比べて、長くなり得る。従って、外側コアと内側コアとの間におけるクロストークが抑制され得る。
また、一対の前記マルチコアファイバが前記周方向に1°ずれて接続される場合における接続による結合効率は、−1.0dB以上であることが好ましい。
クラッドの周方向における第2光の幅が周方向における第1光の幅よりも大きいと、第2光の幅が第1光の幅と同じ場合に比べて、ずれが生じても、第2光の損失量が低減され、マルチコアファイバの外側コアの結合効率の低下が抑制され得る。このため、一対のマルチコアファイバにおいて接続による光の損失が抑制され得る。
また、本発明における光ファイバケーブルは、筒状のシースと、前記シースの内部空間に配置される上記のいずれかに記載のマルチコアファイバと、を備えてもよい。
また、本発明における光ファイバコネクタは、フェルールと、上記のいずれかに記載のマルチコアファイバと、を備え、前記マルチコアファイバの一端は、前記フェルールの内部空間に配置されてもよい。
以上のように、本発明によれば、マルチコアファイバの接続においてマルチコアファイバの軸周り方向にずれが生じても、結合効率のばらつきを抑制することができるマルチコアファイバ、光ファイバケーブル、及び光ファイバコネクタを提供することができる。
本発明の第1実施形態にかかるマルチコアファイバの長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。 内側コアを伝搬する光の楕円形状の断面を示す図である。 軸周り方向におけるずれ量と結合効率との関係を示す図である。 第2実施形態にかかるマルチコアファイバの長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。 第3実施形態にかかるマルチコアファイバの長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。 第4実施形態にかかるマルチコアファイバの長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。 第4実施形態の変形例にかかるマルチコアファイバの長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。 第5実施形態にかかるマルチコアファイバの長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。 第5実施形態の変形例にかかるマルチコアファイバの長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。 第6実施形態にかかる光ファイバケーブルの長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。 第7実施形態にかかる光ファイバコネクタの長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。 第7実施形態の変形例にかかる光ファイバコネクタの一例の先端側を示す平面図である。 図12に示す光ファイバコネクタのフェルール及びマルチコアファイバを示す正面図である。
以下、本発明に係るマルチコアファイバの好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができる。また、本発明は、以下に例示する各実施形態における構成要素を適宜組み合わせてもよい。なお、理解の容易のため、それぞれの図において一部が誇張して記載される場合等がある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかるマルチコアファイバ10の長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。図1に示すように、本実施形態のマルチコアファイバ10は、クラッド21と、クラッド21の中心Cを囲むように等間隔で配置される複数の内側コア33と、内側コア33を囲むように等間隔で配置される複数の外側コア35と、クラッド21の外周面を被覆する内側保護層41と、内側保護層41の外周面を被覆する外側保護層43と、を備える。なお、図1では、4個の内側コア33及び8個の外側コア35が配置される、すなわち内側コア33及び外側コア35が4−8配置とされる例が示されている。
このマルチコアファイバ10は、光が伝搬する光ファイバであり、内側コア33及び外側コア35を伝搬する光のモードフィールド径は、8μm〜13μmとされることが好ましい。モードフィールド径が8μmより以上とされることにより、光が内側コア33及び外側コア35に集中しすぎて、非線形光学効果による光の損失が大きくなることを抑制することができる。また、モードフィールド径が13μmより以下とされることにより、光が内側コア33及び外側コア35の外に漏れる量が大きくなることで、光の損失が大きくなることを抑制することができる。
クラッド21の長手方向に垂直な方向におけるクラッド21の断面は円形状とされ、内側コア33及び外側コア35の外周面を隙間なく囲んでいる。クラッド21を形成する材料は、クラッド21に用いられる材料であれば特に制限されないが、例えば、何もドーパントが添加されていないピュアシリカガラスから形成される。
内側コア33及び外側コア35は、互いに隣り合う内側コア33と外側コア35との中心の距離が30μm以上となるように配置されることが好ましく、40μm以上となるように配置されることがより好ましい。このように、内側コア33及び外側コア35が配置されることで、互いに隣り合うコアのクロストークを抑制することができる。特に、上記のようにモードフィールド径が8μm〜13μmである場合、このように内側コア33及び外側コア35が配置されることによりクロストークを抑制することができる。また、外周側に配置される外側コア35は、外側コア35の中心とクラッド21の外周面との距離が35μm以上となるように配置されることが好ましく、40μm以上とされることがより好ましい。このように外周側の外側コア35が配置されることにより、外周側の外側コア35を伝搬する光が内側保護層41に吸収されることに起因する、光の損失を抑制することができる。
クラッド21の中心C側に配置されるそれぞれの内側コア33は、クラッド21の中心Cからそれぞれ等距離とされ、等間隔の位置に配置される。また、クラッド21の外周側に配置されるそれぞれの外側コア35は、クラッド21の中心Cからそれぞれ等距離とされ、等間隔の位置に配置される。内側コア33は、クラッド21の中心Cと外側コア35とを結ぶ線L1上に配置される。本実施形態では、例えば、線L1は、クラッド21の中心Cと外側コア35の中心とを結ぶ線であり、内側コア33の中心は、線L1上に位置する。このように配置される内側コア33はクラッド21の中心Cを中心とする回転対称の位置に配置され、外側コア35はクラッド21の中心Cを中心とする回転対称の位置に配置される。このように内側コア33及び外側コア35が配置されることにより、それぞれの内側コア33及び外側コア35の配置による光学的性質を均質にすることができる。
また、本実施形態では、クラッド21の中心Cと、互いに隣り合う2つの内側コア33とにより直角三角形を描くため、クラッド21の中心Cと内側コア33の中心との間の距離は、互いに隣り合う内側コア33の中心間距離よりも小さくなる。また、クラッド21の中心Cと、互いに隣り合う2つの外側コア35とにより二等辺三角形を描くため、クラッド21の中心Cと外側コア35の中心との間の距離は、互いに隣り合う外側コア35の中心間距離よりも大きくなる。
また、内側コア33の屈折率及び外側コア35の屈折率は、クラッド21の屈折率よりも高くされ、内側コア33及び外側コア35のクラッド21に対する比屈折率差は、特に限定されないが、例えば、0.2%〜0.5%とされる。本実施形態では、クラッド21に対する外側コア35の比屈折率差は、クラッド21に対する内側コア33の比屈折率差よりも小さくされる。
なお、内側コア33及び外側コア35の内、互いに隣り合うコアの実効屈折率が、互いに異なることが、それぞれの内側コア33及び外側コア35のクロストークを抑制することができる観点から好ましい。
このような内側コア33と外側コア35との材料としては、クラッド21よりも屈折率が高く、上記のようなクラッド21に対する比屈折率差である限りにおいて、特に限定されない。このような材料としては、例えば、屈折率を上げるゲルマニウム等のドーパントが添加されたシリカガラスを挙げることができる。
また、内側保護層41及び外側保護層43の材料としては、互いに異なる種類の紫外線硬化樹脂を挙げることができる。
次に、内側コア33及び外側コア35それぞれの断面形状及び大きさについて説明する。
本実施形態では、クラッド21の長手方向に垂直な方向における内側コア33の断面は、楕円形状である。内側コア33の楕円の短軸はクラッド21の径方向に沿っており、内側コア33の楕円の長軸はクラッド21の周方向に沿っている。
本実施形態では、クラッド21の長手方向に垂直な方向における外側コア35の断面は、楕円形状である。外側コア35の楕円の短軸はクラッド21の径方向に沿っており、外側コア35の楕円の長軸はクラッド21の周方向に沿っている。外側コア35の楕円の長軸は、内側コア33の楕円の長軸よりも長くされる。別言すると、クラッド21の周方向における外側コア35の幅は、クラッド21の周方向における内側コア33の幅よりも大きくされる。
ここで、内側コア33を伝搬する光を第1光とし、外側コア35を伝搬する光を第2光とする。第1光は断面が楕円形状である内側コア33を伝搬するため、クラッド21の長手方向に垂直な方向における第1光の断面は楕円形状となる。また、第2光は断面が楕円形状である外側コア35を伝搬するため、クラッド21の長手方向に垂直な方向における第2光の断面は楕円形状となる。それぞれの光の断面形状において、周方向における光の幅がマルチコアファイバ10を伝搬する光のビーム径となる。上記のように、周方向における外側コア35の幅は、周方向における内側コア33の幅よりも大きくされる。あるいは、上記のように、クラッド21に対する外側コア35の比屈折率差は、クラッド21に対する内側コア33の比屈折率差よりも小さくされる。従って、クラッド21の周方向における第2光の幅は、クラッド21の周方向における第1光の幅よりも大きくされる。
長距離の光通信を行う光ファイバ通信システムにおいては、複数の光ファイバが接続される場合があり、マルチコアファイバ10を用いる場合においても、複数のマルチコアファイバ10を接続して用いる場合がある。この場合、互いに対向するマルチコアファイバ10が接続され、それぞれのマルチコアファイバ10の内側コア33が光学的に結合され、それぞれのマルチコアファイバ10の外側コア35が光学的に結合されると、マルチコアファイバ接続体が構成される。
マルチコアファイバ10の接続では、例えば、それぞれのマルチコアファイバ10の端面を突き合わせて、それぞれのマルチコアファイバ10の中心軸を同軸上に位置させる。この後、少なくとも一方のマルチコアファイバ10を軸周りに回転させ、それぞれのマルチコアファイバ10の内側コア33を対向させ、それぞれのマルチコアファイバ10の外側コア35を対向させている。
少なくとも一方のマルチコアファイバ10を軸周りに回転させる場合、軸周り方向において、一方のマルチコアファイバ10の内側コア33及び外側コア35が他方のマルチコアファイバ10の内側コア33及び外側コア35に対して所定位置からずれることがある。所定位置とは、それぞれのマルチコアファイバ10の内側コア33の断面全体が互いに対向し、それぞれのマルチコアファイバ10の外側コア35の断面全体が互いに対向する位置を示す。
ここで内側コア33を伝搬する第1光を用いて、軸周り方向における第1光のずれ量と当該ずれ量による内側コア33における結合効率との関係について説明する。
図2に示すように、この関係を求めるにあたり、クラッド21の周方向における第1光の楕円53の長軸の長さを2wxとし、クラッド21の径方向における第1光の楕円53の短軸の長さを2wyとする。長さwxは、第1光のスポットサイズの半径である。図3は、第1光のずれ量とマルチコアファイバ10の内側コア33における結合効率との関係を示している。図3では、軸周り方向であるwx方向におけるずれ量をdとする。図3においては図2に示す短軸の半分の長さである長さwyが5μmに固定されており、図3は、図2に示す長軸の半分の長さである長さwxが5μm,6μm,7μm,8μm,9μmである場合に対して、ずれ量dが0μm,0.1μm,0.2μm,0.3μm,0.4μm,0.5μm,0.6μm,0.7μm,0.8μm,0.9μm,1μm,1.1μm,1.2μm,1.3μm,1.4μm,1.5μm,1.6μm,1.7μm,1.8μm,1.9μm,2μmである場合の上記関係を示している。
一方のマルチコアファイバ10と他方のマルチコアファイバ10との接続部における光の損失を示す結合効率ηは、以下の式(1)によって算出される。
η=exp(−d/(wx)) ・・・(1)
ここで、クラッド21の中心Cとクラッド21の中心Cよりも外周側に配置される内側コア33を伝搬する第1光の中心との距離をRとし、マルチコアファイバ10の軸周り方向のずれ角をθとすると、ずれ量dは距離Rとずれ角θとを基に以下の式(2)によって算出される。
d=R×θ ・・・(2)
式(2)が式(1)に代入されると、以下の式(3)が得られる。
η=exp(−(R×θ)/(wx)) ・・・(3)
なお、図3に示す結合効率は、式(3)によって算出される値をデシベル単位で示している。
また、図3では、距離Rは、長さwxに関わらず、一定であるものとする。実際にマルチコアファイバ10が接続される場合、軸周り方向におけるずれ角θはずれが生じていない所定位置から1°程度と微小であるため、ずれ角θは楕円形状の第1光の長軸方向におけるずれ量dとみなして良い。
ずれが生じておらず、ずれ量dが0μmである場合、長さwxの値がいずれであっても、それぞれのマルチコアファイバ10の内側コア33が対向する。このため、結合効率ηは、0dBである。
図3に示すように、長さwxの値がいずれかであっても、ずれ量dが大きくなるほど、結合効率ηが減少するという結果が得られる。また、長さwxの値が大きいほど、同じずれ量dに対して結合効率ηの低下が抑制されるという結果が得られる。
ここでは、内側コア33を伝搬する第1光を用いて説明したが、外側コア35を伝搬する第2光についても、長さwxの値がいずれかであっても、ずれ量dが大きくなるほど、結合効率が減少すると考えられる。また、長さwxの値が大きいほど、同じずれ量dに対して結合効率ηの低下が抑制されると考えられる。
次に、本実施形態の比較例における、内側コアにおける結合効率と外側コアにおける結合効率とについて説明する。比較例において、内側コアにおける結合効率をη11aとし、外側コアにおける結合効率をη12aとする。また、内側コアはクラッドの中心から離れて配置され、外側コアは当該内側コアよりもクラッドの外周側に配置されるものとする。また、内側コアには第1光が伝搬し、外側コアには第2光が伝搬するものとする。また、後述する結合効率ηの差を説明するために、外側コアよりもクラッドの外周側に最外側コアが配置されるものとする。最外側コアを伝搬する光を第3光とし、最外側コアの結合効率をη13aとする。
比較例では、クラッドの中心Cと内側コアを伝搬する第1光の中心との間の距離R1は30μmであり、クラッドの中心Cと外側コアを伝搬する第2光の中心との間の距離R2は60μmであり、クラッドの中心Cと最外側コアを伝搬する第3光の中心との間の距離R3は90μmであるとする。また、ずれ角θは、1°であるとする。また、比較例では、第1光と第2光と第3光とにおいて、長さwxは4.75μmであり、長さwyもすべて4.75μmであるとする。
本比較例では、マルチコアファイバの内側コアにおける結合効率η11aは、式(3)に距離R1とずれ角θと長さwxとの値を代入すると、−0.05dBとなる。また、本比較例では、マルチコアファイバの外側コアにおける結合効率η12aは、式(3)に距離R2とずれ角θと長さwxとの値を代入すると、−0.21dBとなる。また、本比較例では、マルチコアファイバの最外側コアにおける結合効率η13aは、式(3)に距離R3とずれ角θと長さwxとの値を代入すると、−0.47dBとなる。
このように、本比較例では、結合効率η11aよりも結合効率η12aが大きく、結合効率η12aよりも結合効率η13aが大きくなるという結果が得られる。別言すると、クラッドの中心Cからクラッドの径方向に離れて配置されるコアを伝搬する光ほど、距離R及びずれ量dが増加するため、結合効率ηが大きく減少し、結合効率がばらつくという結果が得られる。また、比較例における結合効率η11aと結合効率η13aとでは、0.4dB以上の差が生じるという結果が得られる。
次に、本実施形態における、内側コア33における結合効率と外側コア35における結合効率とについて説明する。内側コア33における結合効率をη11とし、外側コア35における結合効率をη12とする。なお、ここでは、図1とは異なり、比較例と同様に、外側コア35よりもクラッド21の外周側に最外側コアが配置されるものとして説明する。最外側コアを伝搬する光を第3光とし、最外側コアの結合効率をη13とする。
本実施形態では、比較例と同様に、クラッド21の中心Cと内側コア33を伝搬する第1光の中心との間の距離R1は30μmであり、クラッド21の中心Cと外側コア35を伝搬する第2光の中心との間の距離R2は60μmであり、クラッド21の中心Cと最外側コアを伝搬する光の中心との間の距離R3は90μmであるとする。また、ずれ角θは、比較例と同様に、1°であるとする。
本実施形態では、比較例と同様に、内側コア33を伝搬する第1光における長さwx1は4.75μmである。また、本実施形態では、比較例とは異なり、外側コア35を伝搬する第2光における長さwx2は5μmであり、最外側コアを伝搬する第3光における長さwx3は6.5μmであるとする。なお、第1光と第2光と第3光とにおいて、長さwyは、比較例と同様に、4.75μmであるとする。
マルチコアファイバ10の内側コア33における結合効率η11は、式(3)に距離R1とずれ角θと長さwx1との値を代入すると、−0.05dBとなる。また、マルチコアファイバ10の外側コア35における結合効率η12は、式(3)に距離R2とずれ角θと長さwx2との値を代入すると、−0.19dBとなる。また、マルチコアファイバ10の最外側コアにおける結合効率η13は、式(3)に距離R3とずれ角θと長さwx3との値を代入すると、−0.30dBとなる。
本実施形態では、比較例と同様に、結合効率η11よりも結合効率η12が大きく、結合効率η12よりも結合効率η13が大きくなるという結果が得られる。また、比較例と同様に、クラッド21の中心Cからクラッド21の径方向に離れて配置されるコアを伝搬する光ほど、距離R及びずれ量dが増加するため、結合効率ηが大きく減少し、結合効率がばらつくという結果が得られる。
本実施形態では、比較例とは異なり、クラッド21の中心Cからクラッド21の径方向に離れて配置されるコアを伝搬する光ほど、長さwxが大きくされている。このため、クラッド21の中心Cからクラッド21の径方向に離れて配置されるコアほど、本実施形態の距離Rと同じ距離Rに位置する光が伝搬する比較例のコアと比べて、結合効率ηは減少するという結果が得られる。従って、結合効率ηのばらつきは、比較例に比べて抑制される。また、結合効率η11と結合効率η13とでは、0.25dBの差が生じており、比較例における0.47dBと比べて結合効率ηの差は抑制される。
このように、本実施形態では、クラッド21の中心Cからクラッド21の径方向に離れて配置されるコアを伝搬する光ほど、距離R及びずれ量dが増加するために、長さwxが大きくされる。これにより、クラッド21の中心Cからクラッド21の径方向に離れて配置されるコアほど、結合効率ηの低下が抑制されるという結果が得られる。このため、それぞれのコアの結合効率ηのばらつきが抑制され、結合効率ηの差が抑制される。
次に、長さwxの値について説明する。
長さwxの値は、一対のマルチコアファイバ10が周方向に1°ずれて接続される場合における接続による結合効率ηを基に設定される。
JIS C5965−1に制定される挿入損失等級に準拠して、結合効率ηは−1.0dB以上であることが好ましい。また、挿入損失等級に準拠して、結合効率ηは−0.5dB以上であることがより好ましい。さらに、挿入損失等級に準拠して、結合効率ηは−0.25dB以上であることが最も好ましい。
また、長さwxの値は、一対のマルチコアファイバ10が周方向に1°ずれて接続される場合において、結合効率ηの差を基に設定される。この差は、それぞれのマルチコアファイバ10における内側コア33の接続における結合効率ηと、それぞれのマルチコアファイバ10における外側コア35の接続における結合効率ηとの差である。この結合効率ηの差は、0.3dB以下であることが好ましい。また、この結合効率ηの差は、0.1dB以下であることがより好ましい。
従って、長さwxの値は、外側コア35における結合効率ηが内側コア33における結合効率ηと同等となるように設定されるとよい。このように設定される長さwxによって、結合効率ηの差は平準化され得る。これにより、長距離の光通信を行う光ファイバ通信システムにおいては、複数のマルチコアファイバ10が接続される場合、内側コア33を伝搬する第1光の光量と外側コア35を伝搬する第2光の光量とに差をつけるための調整を不要とし得る、または、調整の負担を軽減し得る。
また、マルチコアファイバ10が楕円形状の内側コア33及び外側コア35の短軸側のある方向に曲がる場合、内側コア33及び外側コア35の断面が円形状で円の直径が本実施形態の長軸の長さと同じ場合に比べて、曲げ損失が小さくなる。従って、本実施形態のマルチコアファイバ10の曲げ方向がランダマイズされた時、内側コア33及び外側コア35の断面が円形状で円の直径が本実施形態の長軸の長さと同じ場合に比べて、マルチコアファイバ10全体での曲げ損失が抑制される。
以上のように、本実施形態のマルチコアファイバ10は、クラッド21と、クラッド21に囲まれクラッド21の中心Cから離れて配置され、第1光が伝搬する複数の内側コア33と、クラッド21に囲まれ内側コア33よりもクラッド21の外周側に配置され、第2光が伝搬する複数の外側コア35と、を備える。クラッド21の周方向における第2光の幅は、周方向における第1光の幅よりも大きい。
複数のマルチコアファイバ10が接続される場合、マルチコアファイバ10の軸周り方向においてずれが生じると、軸周り方向における第2光のずれ量は軸周り方向における第1光のずれ量よりも大きくなる。しかしながら、本実施形態のマルチコアファイバ10では、クラッド21の周方向における第2光の幅が周方向における第1光の幅よりも大きいため、当該ずれが生じても、第2光の幅が第1光の幅と同じ場合に比べて、第2光の損失量が低減され、それぞれのマルチコアファイバ10の内側コア33の結合効率とそれぞれのマルチコアファイバ10の外側コア35の結合効率とにおけるばらつきが抑制され得る。従って、本実施形態のマルチコアファイバ10では、マルチコアファイバ10の接続においてマルチコアファイバ10の軸周り方向においてずれが生じても、結合効率ηのばらつきを抑制することができる。
また、本実施形態では、周方向における外側コア35の幅は、周方向における内側コア33の幅よりも大きい。従って、周方向における第2光の幅が周方向における第1光の幅よりも大きくなり易い。
また、本実施形態では、クラッド21に対する外側コア35の比屈折率差は、クラッド21に対する内側コア33の比屈折率差よりも小さい。従って、この場合、周方向における第2光の幅が周方向における第1光の幅よりも大きくなり易い。
また、本実施形態では、クラッド21の長手方向に垂直な方向における外側コア35の断面は楕円形状であり、楕円の長軸は周方向に沿っている。従って、第2光の周方向の幅を延ばし易い。また、第2光の周方向の幅を第1光の周方向の幅よりも大きくし易い。このため、マルチコアファイバ10同士を接続する際に、軸周り方向の軸ずれが生じても、外側コア35を伝搬する第2光の損失を抑制し得る。これにより、それぞれのマルチコアファイバ10の内側コア33の結合効率とそれぞれのマルチコアファイバ10の外側コア35の結合効率とにおけるばらつきが一層抑制され得る。従って、マルチコアファイバ10の接続においてマルチコアファイバ10の軸周り方向においてずれが生じても、結合効率ηのばらつきを一層抑制することができる。
また、本実施形態では、クラッド21の長手方向に垂直な方向における内側コア33の断面は楕円形状であり、楕円の長軸は周方向に沿っている。従って、第1光の周方向の幅を延ばし易い。このため、マルチコアファイバ10同士を接続する際に、軸周り方向の軸ずれが生じても、内側コア33を伝搬する第1光の損失を一層抑制し得る。また、マルチコアファイバ10が楕円形状の内側コア33及び外側コア35の短軸側のある方向に曲がる場合、内側コア33及び外側コア35の断面が円形状で円の直径が本実施形態の長軸の長さと同じ場合に比べて、曲げ損失が小さくなる。従って、本実施形態のマルチコアファイバ10の曲げ方向がランダマイズされた時、内側コア33及び外側コア35の断面が円形状で円の直径が本実施形態の長軸の長さと同じ場合に比べて、マルチコアファイバ10全体での曲げ損失が抑制され得る。
また、内側コア33は、クラッド21の中心Cと外側コア35の中心とを結ぶ線L1上に配置される。別言すると、全ての内側コア33がクラッド21の径方向において外側コア35に重なる位置に位置するように、内側コア33はクラッド21の周方向において外側コア35と同じ位置に配置される。
本実施形態では、例えば、内側コア33の中心がクラッド21の中心Cと外側コア35の中心とを結ぶ線L1上に位置する。ここで、マルチコアファイバ10同士を側面視しながらマルチコアファイバ10同士を中心軸周りの回転方向に調芯する場合について説明する。内側コア33がクラッド21の中心Cと外側コア35とを結ぶ線上以外の位置に配置される場合、側面視すると内側コア33及び外側コア35が個別に視認される傾向にあり、内側コア33及び外側コア35が誤認され得、マルチコアファイバ10同士の調芯がし難くなり得る。しかし、内側コア33の中心がクラッド21の中心Cと外側コア35の中心とを結ぶ線L1上に配置される場合には、側面視において内側コア33と外側コア35とが重なるため、上記のように内側コア33がクラッド21の中心Cと外側コア35とを結ぶ線上以外の位置に配置される場合と比べて、側面視での内側コア33及び外側コア35の誤認に関わらずマルチコアファイバ10同士が調心され易くなり得る。また、内側コア33の中心がクラッド21の中心Cと外側コア35の中心とを結ぶ線L1上に位置する場合、外側コア35と内側コア33との重なりの度合いが大きくなり、マルチコアファイバ10同士の回転方向の調心が一層し易くなり得る。なお、本実施形態では、少なくとも1つの内側コア33がクラッド21の中心Cと外側コア35とを結ぶ線L1上に配置されていればよい。
また、全ての内側コア33は、それぞれの線L1上に配置される。この場合、それぞれの内側コア33及びそれぞれの外側コア35は、より一層位置決め及び接続され易くなり得る。
また、上記のようにマルチコアファイバ接続体において、一対のマルチコアファイバ10が周方向に1°ずれて接続される場合における接続による結合効率ηは、−1.0dB以上であることが好ましく、−0.5dB以上であることがより好ましく、−0.25dB以上であることがさらに好ましい。クラッド21の周方向における第2光の幅が周方向における第1光の幅よりも大きいと、第2光の幅が第1光の幅と同じ場合に比べて、ずれが生じても、第2光の損失量が低減され、マルチコアファイバ10の外側コア35の結合効率ηの低下が抑制され得る。このため、一対のマルチコアファイバ10において接続による光の損失が抑制され得る。結合効率ηが−0.5dB以上の場合、一対のマルチコアファイバにおける光の損失がさらに抑制され得る。また、結合効率ηが−0.25dB以上である場合、一対のマルチコアファイバにおける光の損失が最も抑制され得る。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図4は、本実施形態にかかるマルチコアファイバ10の長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。本実施形態のマルチコアファイバ10は、クラッド21の中心Cに配置される1個の中心コア31をさらに備える点において、第1実施形態のマルチコアファイバ10と異なる。クラッド21の長手方向に垂直な方向における中心コア31の断面は、円形状である。中心コア31の直径は、内側コア33の楕円の短軸と同じ長さである。中心コア31の構成は、例えば、内側コア33の構成と同様である。
本実施形態のマルチコアファイバ10によれば、一対のマルチコアファイバ10の端面を突き合わせて、それぞれのマルチコアファイバ10の中心軸を同軸上に位置させる場合において、中心コア31は中心軸同士の接続の基準になり得る。従って、マルチコアファイバ10を接続する際の位置合わせが容易となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図5を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図5は、本実施形態にかかるマルチコアファイバ10の長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。本実施形態のマルチコアファイバ10は、内側コア33及び外側コア35の断面形状が円形である点において、第1実施形態のマルチコアファイバ10と異なる。
クラッド21の長手方向に垂直な方向における外側コア35の断面は、円形状である。外側コア35の直径は、内側コア33の直径よりも長くされる。別言すると、クラッド21の周方向における外側コア35の幅は、当該周方向における内側コア33の幅よりも大きくされる。従って、内側コア33を伝搬する第1光と外側コア35を伝搬する第2光とにおいて、クラッド21の周方向における第2光の幅はクラッド21の周方向における第1光の幅よりも大きくされる。
本実施形態のマルチコアファイバ10によれば、内側コア33の断面及び外側コア35の断面が楕円形状である場合に比べて、偏波モード分散が小さくなり得る。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図6を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図6は、本実施形態にかかるマルチコアファイバ10の長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。本実施形態のマルチコアファイバ10は、断面が楕円形状の内側コア33の長軸が沿う方向が第1実施形態の内側コア33の長軸が沿う方向と異なる。
本実施形態では、内側コア33の楕円の長軸は、クラッド21の径方向に沿っている。内側コア33の楕円の短軸は、クラッド21の周方向に沿っている。内側コア33の楕円の短軸は、クラッド21の周方向に沿っている外側コア35の楕円の長軸よりも短くされる。別言すると、クラッド21の周方向における外側コア35の幅は、クラッド21の周方向における内側コア33の幅よりも大きくされる。従って、内側コア33を伝搬する第1光と外側コア35を伝搬する第2光とにおいて、クラッド21の周方向における第2光の幅はクラッド21の周方向における第1光の幅よりも大きくされる。
本実施形態では、クラッド21の長手方向に垂直な方向における内側コア33の断面は楕円形状であり、楕円の短軸はクラッド21の径方向に沿っている。従って、クラッド21の周方向における第2光の幅をクラッド21の周方向における第1光の幅よりも大きくし易い。従って、第1光の周方向の幅を延ばし易い。このため、マルチコアファイバ10同士を接続する際に、軸周り方向の軸ずれが生じても、内側コア33を伝搬する第1光の損失を一層抑制し得る。
なお、本実施形態の変形例として、図7に示すように、内側コア33の楕円の長軸がクラッド21の径方向に沿っており、内側コア33の楕円の短軸がクラッド21の周方向に沿っており、外側コア35の楕円の長軸がクラッド21の径方向に沿っており、外側コア35の楕円の短軸はクラッド21の周方向に沿っていてもよい。この場合であっても、内側コア33の楕円の短軸は、外側コア35の楕円の短軸よりも短くされる。
また、特に図示しないが、本実施形態の別の変形例として、内側コア33の楕円の長軸がクラッド21の周方向に沿っており、内側コア33の楕円の短軸がクラッド21の径方向に沿っており、外側コア35の楕円の長軸がクラッド21の径方向に沿っており、外側コア35の楕円の短軸がクラッド21の周方向に沿っていてもよい。この場合であっても、内側コア33の楕円の長軸は、外側コア35の楕円の短軸よりも短くされる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図8を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図8は、本実施形態にかかるマルチコアファイバ10の長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。本実施形態では内側コア33の配置位置が第1実施形態の内側コア33の配置位置と異なる。
本実施形態では、内側コア33の中心は、クラッド21の中心Cと外側コア35の中心とを結ぶ線L1上からずれて配置される。別言すると、内側コア33の一部がクラッド21の径方向において外側コア35に重なる位置に位置し、内側コア33の他の一部がクラッド21の径方向において外側コア35とは重ならない位置に位置するように、内側コア33はクラッド21の周方向において外側コア35とはずれて配置される。この場合であっても、側面視において内側コア33と外側コア35とが一部重なるため、第1実施形態と同様に、内側コア33がクラッド21の中心Cと外側コア35とを結ぶ線上以外の位置に配置される場合と比べて、側面視での内側コア33及び外側コア35の誤認に関わらずマルチコアファイバ10同士が調心され易くなり得る。
本実施形態のマルチコアファイバ10によれば、外側コア35と内側コア33との距離は、内側コア33の中心が線L1上に位置する場合における外側コア35と内側コア33との距離に比べて、長くなり得る。従って、外側コア35と内側コア33との間におけるクロストークが抑制され得る。
なお、本実施形態の変形例として、図9に示すように、内側コア33が、クラッド21の中心Cと外側コア35の中心とを結ぶ線L1上とは異なる位置に配置されてもよい。本実施形態では、例えば、内側コア33全体が線L1からずれて配置される。別言すると、内側コア33全体がクラッド21の径方向において外側コア35に重ならない位置に位置するように、内側コア33はクラッド21の周方向において外側コア35とはずれて配置される。
本変形例のマルチコアファイバ10によれば、外側コア35と内側コア33との距離は、内側コア33が線L1上に配置される場合における外側コア35と内側コア33との距離に比べて、より一層長くなり得る。従って、外側コア35と内側コア33との間におけるクロストークがより一層抑制され得る。なお、本変形例では、少なくとも1つの内側コア33がクラッド21の中心Cと外側コア35とを結ぶ線L1上以外の位置に配置されてもよい。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図10を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
本実施形態では、第1実施形態のマルチコアファイバ10を備える光ファイバケーブル60を例に説明する。図10は、光ファイバケーブル60の長手方向に垂直な断面の構造を示す断面図である。図10に示すように、光ファイバケーブル60は、筒状のシース70と、複数のマルチコアファイバ10とを備える。なお、本実施形態ではマルチコアファイバ10が7本の例を示している。また、図10では、図示の明瞭化のために、マルチコアファイバ10の断面を簡略して図示しているが、本実施形態のマルチコアファイバ10の構成は、上記のように第1実施形態のマルチコアファイバ10の構成と同様である。
シース70の長手方向に垂直な断面において、シース70の中心部には、円形の内部空間71aが設けられる。シース70は、シース本体部71と、強化芯線73とを備える。シース本体部71の形状は筒状であり、シース本体部71の断面における中心部には上記の内部空間71aが設けられ、シース本体部71の断面における外形はシース70の外形である。シース本体部71は樹脂から成り、樹脂として、例えば熱可塑性樹脂を挙げることができる。この熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、フッ化エチレン又はポリプロピレン(PP)等の樹脂を挙げることができる。強化部材42は、光ファイバケーブル60に強度を与える部材である。強化部材42は金属製のワイヤから成り、金属として、例えば、銅、鉄、ニッケル、ステンレス鋼または繊維強化プラスチック(FRP)等が挙げられる。強化部材42は、シース本体部71の肉厚部に埋設される。強化部材42は、シース本体部71の長手方向において延設される。
それぞれのマルチコアファイバ10は、内部空間71aにおいて、束ねられていない状態で配置される。なお、それぞれのマルチコアファイバ10は、内部空間71aにおいて、束ねられた状態で配置されてもよい。それぞれのマルチコアファイバ10が束ねられるには、それぞれのマルチコアファイバ10が捩られることで束ねられれば良い。
以上、本実施形態の光ファイバケーブル60では、結合効率ηのばらつきを抑制することができるマルチコアファイバ10を備える光ファイバケーブル60が提供され得る。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について図11を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
本実施形態では、第1実施形態のマルチコアファイバ10を備える光ファイバコネクタ80を例に説明する。図11は、光ファイバコネクタ80の長手方向における断面の構造を示す断面図である。図11に示すように、光ファイバコネクタ80は、フェルール81と、マルチコアファイバ10と、フェルール81を保持する保持部83とを備える。
フェルール81は筒状であり、フェルール81の内部空間81aにはマルチコアファイバ10の一端が配置される。マルチコアファイバ10の一端では、内側保護層41及び外側保護層43が取り除かれており、クラッド21の側面が露出している。露出しているクラッド21の側面は、接着剤によってフェルール81に固定される。保持部83は筒状の部材であり、保持部83の内部空間にフェルール81の一端が嵌め込まれる。また、保持部83の内部空間においてマルチコアファイバ10の他端側が固定されており、保持部83は外側保護層43を介してマルチコアファイバ10を保持する。フェルール81及び保持部83は、例えば、金属から成る。
以上、本実施形態の光ファイバコネクタ80では、結合効率ηのばらつきを抑制することができるマルチコアファイバ10を備える光ファイバコネクタ80が提供され得る。
次に、本発明の第7実施形態の変形例について図12及び図13を参照して詳細に説明する。なお、第7実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
本実施形態の変形例として、光ファイバコネクタは、図11に示す単芯コネクタに代えて、図12に示すMPO(Multifiber Push-ON)光コネクタであってもよい。図12は、第1実施形態に係るマルチコアファイバ10を備える光ファイバコネクタ90の先端側を示す平面図である。図12に示すように、光ファイバコネクタ90は、少なくとも1つのマルチコアファイバ10と、フェルール91とを備えている。フェルール91は、マルチコアファイバ10の先端部を保持する部材であり、例えば樹脂から形成される。また、マルチコアファイバ10は、フェルール91の後述する内部空間91aに配置されている。
図13は、図12に示す光ファイバコネクタ90のフェルール91及びマルチコアファイバ10を示す正面図である。図13に示すように、フェルール91には、1対のガイドピン挿通孔91cと、複数の内部空間91aとが形成されている。ガイドピン挿通孔91cには、不図示のガイドピンが挿通され、このガイドピンを介して一方側の光ファイバコネクタ90と他方側の光ファイバコネクタ90とが接続される。内部空間91aには、マルチコアファイバ10が配置され、マルチコアファイバ10の先端部がフェルール91の先端面91bから突出する。なお、マルチコアファイバ10の先端面91bから突出する部分を切り取り、マルチコアファイバ10の先端面とフェルール91の先端面91bとを面一にしてもよい。
このような光ファイバコネクタ90であっても、結合効率ηのばらつきを抑制することができるマルチコアファイバ10を備える光ファイバコネクタ90が提供され得る。
以上、本発明について、上記各実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
クラッド21の断面は、真円形状とされてもよいし、円形に近似した多角形形状であってもよい。
内側コア33及び外側コア35の数は、特に限定される必要はなく、内側コア33は少なくとも1つ配置され、外側コア35は少なくとも1つ配置されていればよい。
クラッド21の周方向における第2光の幅が当該周方向における第1光の幅よりも大きくされていれば、クラッド21の長手方向に垂直な方向における第1光の断面形状及び第2光の断面形状は、特に限定されない。例えば、第1光の断面が円形状であり、第2光の断面が楕円形状でもよい。この場合、楕円の長軸が円の直径よりも長くされてクラッド21の周方向に沿ってもよいし、楕円の短軸が円の直径よりも長くされてクラッド21の周方向に沿ってもよい。または、第1光の断面が楕円形状であり、第2光の断面が円形状でもよい。円の直径は、クラッド21の周方向に沿っている楕円の長軸よりも長くされてもよいし、クラッド21の周方向に沿っている楕円の短軸よりも長くされてもよい。第1光の断面及び第2光の断面は、角丸長方形状であってもよい。
また、クラッド21の周方向における外側コア35の幅が当該周方向における内側コア33の幅よりも大きくされていれば、クラッド21の長手方向に垂直な方向における内側コア33の断面形状及び外側コア35の断面形状は、特に限定されない。例えば、内側コア33の断面が円形状であり、外側コア35の断面が楕円形状でもよい。この場合、楕円の長軸が円の直径よりも長くされてクラッド21の周方向に沿ってもよいし、楕円の短軸が円の直径よりも長くされてクラッド21の周方向に沿ってもよい。または、内側コア33の断面が楕円形状であり、外側コア35の断面が円形状でもよい。円の直径は、クラッド21の周方向に沿っている楕円の長軸よりも長くされてもよいし、クラッド21の周方向に沿っている楕円の短軸よりも長くされてもよい。内側コア33の断面及び外側コア35の断面は、角丸長方形状であってもよい。
第2実施形態では、中心コア31の直径は、内側コア33の楕円の短軸よりも短くてもよいし、長くてもよい。
第3実施形態では、内側コア33の断面及び外側コア35の断面は、真円形状でもよい。
なお、第6実施形態における光ファイバケーブル60及び第7実施形態の変形例に光ファイバコネクタ90は、第1実施形態のマルチコアファイバ10に代えて、又は、マルチコアファイバ10とともに、第2,3,4,5実施形態のマルチコアファイバ10及び各実施形態の変形例のマルチコアファイバ10の少なくとも1つを備えてもよい。また、第7実施形態における光ファイバコネクタ80は、第1実施形態のマルチコアファイバ10を備えているが、他の実施形態及び各実施形態の変形例のマルチコアファイバ10を備えてもよい。
各実施形態では、マルチコアファイバ10では、コアの層構造が内側コア33と外側コア35との2層から成るがこれに限定される必要はない。マルチコアファイバ10は、例えば、外側コア35を囲むように等間隔で配置される12個のコアをさらに備え、コアの層構造が3層からなってもよい。このように、マルチコアファイバ10のコアの層構造は、複数層であればよく、3層でも4層でもよいし、5層以上でもよい。
線L1は、クラッド21の中心Cと外側コア35の中心とを結ぶ線であってもよいし、クラッド21の中心Cと外側コア35の中心以外の一部とを結ぶ線であってもよい。
第1−5実施形態におけるマルチコアファイバ10は、光ファイバ通信システムにおける通信用の光ファイバとして用いられてもよいし、ファイバレーザ装置における光ファイバとして用いられてもよい。
本発明によれば、マルチコアファイバ、光ファイバケーブル及び光ファイバコネクタが提供され、光通信やファイバレーザ等の技術分野において利用可能である。
10・・・マルチコアファイバ
21・・・クラッド
33・・・内側コア
35・・・外側コア
41・・・内側保護層
43・・・外側保護層

Claims (15)

  1. クラッドと、
    前記クラッドに囲まれ前記クラッドの中心から離れて配置され、第1光が伝搬する少なくとも1つの内側コアと、
    前記クラッドに囲まれ前記内側コアよりも前記クラッドの外周側に配置され、第2光が伝搬する少なくとも1つの外側コアと、
    を備え、
    前記クラッドの周方向における前記第2光の幅は、前記周方向における前記第1光の幅よりも大きい
    ことを特徴とするマルチコアファイバ。
  2. 前記周方向における前記外側コアの幅は、前記周方向における前記内側コアの幅よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチコアファイバ。
  3. 前記クラッドに対する前記外側コアの比屈折率差は、前記クラッドに対する前記内側コアの比屈折率差よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のマルチコアファイバ。
  4. 前記クラッドの長手方向に垂直な方向における前記外側コアの断面は楕円形状であり、楕円の長軸は前記周方向に沿っている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  5. 前記クラッドの長手方向に垂直な方向における前記外側コアの断面は、円形状である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  6. 前記クラッドの長手方向に垂直な方向における前記外側コアの断面は楕円形状であり、楕円の短軸は前記周方向に沿っている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  7. 前記クラッドの長手方向に垂直な方向における前記内側コアの断面は楕円形状であり、楕円の長軸は前記周方向に沿っている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  8. 前記クラッドの長手方向に垂直な方向における前記内側コアの断面は、円形状である
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  9. 前記クラッドの長手方向に垂直な方向における前記内側コアの断面は楕円形状であり、楕円の短軸は前記周方向に沿っている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  10. 前記クラッドの前記中心に配置される中心コアをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  11. 少なくとも1つの前記内側コアは、前記クラッドの前記中心と前記外側コアとを結ぶ線上に配置される
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  12. 少なくとも1つの前記内側コアは、前記クラッドの前記中心と前記外側コアとを結ぶ線上以外の位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  13. 一対の前記マルチコアファイバが前記周方向に1°ずれて接続される場合における接続による結合効率は、−1.0dB以上である
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  14. 筒状のシースと、
    前記シースの内部空間に配置される請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のマルチコアファイバと、
    を備えることを特徴とする光ファイバケーブル。
  15. フェルールと、
    請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のマルチコアファイバと、
    を備え、
    前記マルチコアファイバの一端は、前記フェルールの内部空間に配置される
    ことを特徴とする光ファイバコネクタ。
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