JP2021129382A - 電力変換器用の基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換器を形成する集積回路チップが実装される基板の小型化を図る。【解決手段】コネクタ(9)に電気的に接続可能な基板本体(61)と、電力変換器を形成する集積回路チップ(70)と、集積回路チップの複数の端子に接合される複数の第1接続端子(81:811〜815)と、コネクタに電気的に接続可能な複数の第2接続端子(82:821〜825)と、複数の第1接続端子と複数の第2接続端子とを電気的に接続する配線部(91:911〜915)とを備え、複数の第1接続端子は、集積回路チップの外形に沿って基板本体の平面内の第1方向(X方向)に並び、かつ、平面内における第1方向に垂直な第2方向(Y方向)に視て、コネクタに少なくとも一部が重なるように配置される、電力変換器(4B)用の基板(60)が開示される。【選択図】図2

Description

本開示は、電力変換器用の基板に関する。
相対的に低電圧な制御装置などの低電圧回路と、相対的に高電圧な駆動回路の高電圧回路とを適切に配置することで、インバータ制御基板の小型化を実現しようとする技術が知られている。
特開2017−60255号公報
ところで、電力変換器を形成する集積回路チップを基板に実装する場合、集積回路チップとコネクタとの間の配線部を基板上に形成することが必要となり、基板の小型化を図ることが難しい。
そこで、1つの側面では、本発明は、電力変換器を形成する集積回路チップが実装される基板の小型化を図ることを目的とする。
1つの側面では、電力変換器用の基板であって、
コネクタに電気的に接続可能な基板本体と、
前記基板本体に設けられ、前記電力変換器を形成する集積回路チップと、
前記基板本体に設けられ、前記集積回路チップの複数の端子に接合される複数の第1接続端子と、
前記基板本体に設けられ、前記コネクタに電気的に接続可能な複数の第2接続端子と、
前記基板本体に設けられ、前記複数の第1接続端子と前記複数の第2接続端子とを電気的に接続する配線部とを備え、
前記複数の第1接続端子は、前記集積回路チップの外形に沿って前記基板本体の平面内の第1方向に並び、かつ、前記平面内における前記第1方向に垂直な第2方向に視て、前記コネクタに少なくとも一部が重なるように配置される、基板が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、電力変換器を形成する集積回路チップが実装される基板の小型化を図ることが可能となる。
電動車両用モータ駆動システムの全体構成の一例を示す図である。 本実施例による基板上の構成を概略的に示す平面図である。 第1比較例による基板上の構成を概略的に示す平面図である。 第2比較例による基板上の構成を概略的に示す平面図である。 第3比較例による基板上の構成を概略的に示す平面図である。 実装例を示す平面図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
以下では、本実施例による電力変換器用の基板の説明に先立って、まず、本実施例による電力変換器用の基板が適用されるのが好適な電動車両用モータ駆動システム1について説明する。なお、電動車両用モータ駆動システム1に関する図1の説明において、特に言及しない限り、各種の要素間の“接続”という用語は、“電気的な接続”を意味する。
図1は、電動車両用モータ駆動システム1の全体構成の一例を示す図である。モータ駆動システム1は、高圧バッテリ2の電力を用いて走行用モータ5(回転電機の一例)を駆動することにより車両を駆動させるシステムである。なお、電動車両は、電力を用いて走行用モータ5を駆動して走行するものであれば、その方式や構成の詳細は任意である。電動車両は、典型的には、動力源がエンジンと走行用モータ5であるハイブリッド自動車や、動力源が走行用モータ5のみである電気自動車を含む。以下、車両とは、特に言及しない限り、モータ駆動システム1が搭載される車両を指す。
モータ駆動システム1は、図1に示すように、高圧バッテリ2、平滑コンデンサ3と、インバータ4、走行用モータ5、及びインバータ制御装置6を備える。
高圧バッテリ2は、電力を蓄積して直流電圧を出力する任意の蓄電装置であり、ニッケル水素バッテリ、リチウムイオンバッテリや電気2重層キャパシタ等の容量性素子を含んでよい。高圧バッテリ2は、典型的には、定格電圧が100Vを超えるバッテリであり、定格電圧が例えば288Vである。
インバータ4は、正極ラインと負極ラインとの間に互いに並列に配置されるU相、V相、W相の各アームを含む。U相アームはスイッチング素子(本例ではIGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)Q1、Q2の直列接続を含み、V相アームはスイッチング素子(本例ではIGBT)Q3、Q4の直列接続を含み、W相アームはスイッチング素子(本例ではIGBT)Q5、Q6の直列接続を含む。また、各スイッチング素子Q1〜Q6のコレクタ−エミッタ間には、それぞれ、エミッタ側からコレクタ側に電流を流すようにダイオードD11〜D16が配置される。なお、スイッチング素子Q1〜Q6は、MOSFET(metal oxide semiconductor field−effect transistor)のような、IGBT以外の他のスイッチング素子であってもよい。
走行用モータ5は、例えば3相の交流モータであり、U、V、W相の3つのコイルの一端が中性点で共通接続される。U相コイルの他端は、スイッチング素子Q1、Q2の中点M1に接続され、V相コイルの他端は、スイッチング素子Q3、Q4の中点M2に接続され、W相コイルの他端は、スイッチング素子Q5、Q6の中点M3に接続される。スイッチング素子Q1のコレクタと負極ラインとの間には、平滑コンデンサ3が接続される。
インバータ制御装置6には、走行用モータ5を流れる電流を検出する電流センサ(図示せず)等の各種センサが接続される。インバータ制御装置6は、各種センサからのセンサ情報に基づいて、インバータ4を制御する。インバータ制御装置6は、例えばCPU、ROM、メインメモリ(全て図示せず)などを含み、インバータ制御装置6の各種機能は、ROM等に記録された制御プログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることによって実現される。インバータ4の制御方法は、任意であるが、基本的には、U相に係る2つのスイッチング素子Q1、Q2が互いに逆相でオン/オフし、V相に係る2つのスイッチング素子Q3、Q4が互いに逆相でオン/オフし、W相に係る2つのスイッチング素子Q5、Q6が互いに逆相でオン/オフする。
高圧バッテリ2と平滑コンデンサ3との間には、図1に示すように、高圧バッテリ2から電力供給を遮断するための遮断用スイッチSW1が設けられる。遮断用スイッチSW1は、半導体スイッチやリレー等で構成されてもよい。遮断用スイッチSW1は、常態でオン状態であり、例えば車両の衝突検出時等にオフとされる。なお、遮断用スイッチSW1のオン/オフの切換はインバータ制御装置6により実現されてもよいし、他の制御装置により実現されてもよい。
本実施例では、モータ駆動システム1は、図1に示すように、補機用モータ5B(電動モータの一例)を更に備える。補機用モータ5Bは、補機(例えばオイルポンプや空調装置のコンプレッサ)を駆動する。補機用モータ5Bは、対応するインバータ4B及びコンデンサ3Bと共に、走行用モータ5及びインバータ4と並列な関係で、高圧バッテリ2に接続されてよい。
インバータ4Bは、回路構成自体は上述したインバータ4と同様であるが、スイッチング素子Q1〜Q6等の電気的特性(定格電流や耐圧等)が異なる。インバータ4Bは、インバータ4に比べて、定格電流や耐圧等が低くてもよく、後述のように基板60上に実装可能である。なお、インバータ4を形成するスイッチング素子Q1〜Q6等は、基板60に実装されずに、インバータモジュールとして、基板60とは別に配置される。
モータ駆動システム1は、図1に示すように、補機用モータ5Bを制御するインバータ制御装置6Bを更に備える。インバータ制御装置6Bの機能の一部又は全部は、インバータ制御装置6により実現されてもよい。
なお、図1に示す例では、モータ駆動システム1は、DC/DCコンバータを備えていないが、高圧バッテリ2とインバータ4の間にDC/DCコンバータを備えてもよい。
次に、図2以降を参照して、基板60(電力変換器用の基板の一例)の構成について説明する。同様に、図2以降の説明において、特に言及しない限り、各種の要素間の“接続”という用語は、“電気的な接続”を意味する。
図2は、基板60上の構成を概略的に示す平面図である。なお、図2以降では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。図2には、基板60の延在平面に沿った2次元で、互いに直交するX方向(第1方向の一例)及びY方向(第2方向の一例)が定義されている。
基板60には、モータ駆動システム1のインバータ4B(電力変換器の一例)に係る電子部品等が実装される。基板60は、例えばECU(Electronic Control Unit)を形成してよい。基板60は、インバータ4を含むインバータモジュール(図示せず)とは別に設けられ、例えば、インバータモジュールの一方側(例えばインバータモジュール用の冷却装置とは反対側)にシールドプレート(図示せず)を介して設けられてもよい。
基板60は、基板本体61を備える。基板本体61は、例えば、リジットタイプであり、多層基板であってよい。なお、図2では、基板本体61は、矩形であるが、他の形状であってもよい。
基板本体61は、補機用モータ5Bに関連する電子部品を実装するための実装スペース610と、他の実装スペース611とを含む。なお、他の実装スペース611は、インバータ4を駆動するための各種電子部品の実装に利用されてもよい。その場合、他の実装スペース611は、互いに対して電気的に絶縁された高電圧側の領域と低電圧側の領域とを含んでよい。なお、実装スペース610、611は、矩形であるが、他の形状であってもよい。
基板本体61は、コネクタ9に接続可能である。図2には、コネクタ9の外形が非常に模式的に破線で示される。本実施例では、コネクタ9は、平面視(図2のビュー)で、矩形の形態であり、長手方向がX方向に沿う態様で基板本体61上に配置される。ただし、コネクタ9の外形は任意であり、矩形以外の形態であってもよい。なお、コネクタ9は、基板60側のコネクタ部(メス側又はオス側)が基板本体61に実装されてもよい。
コネクタ9に接続される配線(図示せず)は、高圧バッテリ2と補機用モータ5Bに接続される。コネクタ9は、基板60に接続される複数の端子(図2は図示せず)を有する。コネクタ9の複数の端子は、補機用モータ5Bに接続される3つの端子と、高圧バッテリ2に接続される2つ以上の端子とを含む。
基板本体61には、実装スペース610において、集積回路チップ70と、複数の第1接続端子81と、複数の第2接続端子82と、配線部91と、容量性素子96とが設けられる。
集積回路チップ70は、インバータ4Bを形成する。すなわち、集積回路チップ70は、インバータ4Bのスイッチング素子Q1〜Q6及びダイオードD11〜D16を備える。なお、集積回路チップ70は、1つのチップの形態であるが、2つ以上のチップの形態で実現されてもよい。集積回路チップ70は、インバータ4Bの駆動回路(ゲートドライバ回路)を内蔵してもよい。また、集積回路チップ70は、過電流保護機能のような特定機能を有する回路部や他の関連する素子等を内蔵してもよい。集積回路チップ70は、例えば表面実装型であり、IPM(Intelligent Power Module)の形態であってよい。
集積回路チップ70は、例えば矩形の形態であり、長手方向がX方向に沿う態様で基板本体61上に配置される。ただし、集積回路チップ70の外形は任意であり、矩形以外の形態であってもよい。
集積回路チップ70は、インバータ4B用の複数の端子71を有する。インバータ4B用の複数の端子71の数は、例えば5つ以上である。インバータ4B用の複数の端子71は、集積回路チップ70の同じ側(図2では、Y方向両側の長手方向の2辺のうちの、第2接続端子82に近い辺の側)に、X方向に並んで配置される。複数の端子71は、リードの形態であるが、バンプのような他の形態であってもよい。
複数の第1接続端子81は、複数の端子71に対応して、X方向に並んで配置される。複数の第1接続端子81は、集積回路チップ70の複数の端子71に一対一の関係で接合される。複数の第1接続端子81は、例えばパッドの形態であるが、スルーホールのような他の形態であってもよい。なお、各第1接続端子81と各端子71との間の接合は、半田等により実現されてよい。
複数の第1接続端子81は、補機用モータ5Bに接続される3つの端子811〜813(第3端子の一例)と、高圧バッテリ2の正極側に接続される1つの端子814(第1端子の一例)と、高圧バッテリ2の負極側に接続される1つの端子815(第2端子の一例)とからなり、合計で5つである。3つの端子811〜813は、一例として、U相、V相、W相の各相に対応する。以下では、このように、補機用モータ5BのU相に接続される端子、補機用モータ5BのV相に接続される端子、補機用モータ5BのW相に接続される端子、高圧バッテリ2の正極側に接続される端子、及び、高圧バッテリ2の負極側に接続される端子は、“属性”の異なる端子とも称する。
なお、変形例では、複数の第1接続端子81の数は、6つ以上であってもよい。例えば、高圧バッテリ2の負極側に接続される第1接続端子81の数は、2つ以上であってもよい(図6の実装例参照)。また、端子811〜815の並び順は、図2に限られず、他の態様で実現されてもよい。例えば、X方向の両側に、端子814、815が配置され、それらの間に、端子811〜813が配置されてもよい(図6の実装例参照)。
複数の第2接続端子82は、コネクタ9の複数の端子(図示せず)に接続可能である。複数の第2接続端子82は、例えばパッドの形態であるが、スルーホールのような他の形態であってもよい。複数の第2接続端子82は、複数の第1接続端子81の数に対応した数だけ設けられてよい。なお、複数の第2接続端子82は、複数の第1接続端子81の属性ごとに1つずつ設けられてよい。例えば、複数の第1接続端子81が負極側に接続される端子を複数含む場合、複数の第1接続端子81のうちの、負極側に接続される複数の端子は、複数の第2接続端子82のうちの、負極側に接続される1つの端子に接続されてよい(図6の実装例参照)。
複数の第2接続端子82は、X方向に並んで配置される。複数の第2接続端子82の並び順(X方向の並び順)は、好ましくは、複数の第1接続端子81の並び順(X方向の並び順)と対応する。すなわち、複数の第1接続端子81と複数の第2接続端子82とは、属性の同じ端子同士を結ぶ直線が交差しないような態様で、配置される。図2では、一例として、複数の第2接続端子82は、補機用モータ5Bに接続される3つの端子821〜823(第6端子の一例)と、高圧バッテリ2の正極側に接続される1つの端子824(第4端子の一例)と、負極側に接続される1つの端子825(第5端子の一例)とが、X方向の左から順に配置される。これは、端子811〜815の並び順と対応する。なお、端子811〜815の並び順が図示とは異なる変形例では、それに応じて、端子821〜825の並び順も異なることになる。
なお、図2では、一例として、複数の第2接続端子82は、X方向に平行に並ぶが、互いに対してY方向にわずかにオフセットしつつX方向に並んでもよい。例えば、複数の第2接続端子82は、交互にY方向の一方側と他方側にオフセットする態様の千鳥配置が実現されてもよい(図6の実装例参照)。
配線部91は、複数の配線911〜915を含む。複数の配線911〜915は、複数の第1接続端子81(端子811〜815)と複数の第2接続端子82(端子821〜825)とを接続するように、これらの間に延在する。配線911は、U相に係る端子811、821間を接続し、配線912は、V相に係る端子812、822間を接続し、配線913は、W相に係る端子813、823間を接続し、配線914は、高圧バッテリ2の正極側に係る端子814、824間を接続し、配線915は、高圧バッテリ2の負極側に係る端子815、825間を接続する。
本実施例では、端子811〜815と端子821〜825とは、互いに属性の同じ端子同士がY方向の同じ位置に配置されるので、複数の配線911〜915をY方向に平行に直線状(すなわち最短距離の直線状)に形成できる。これにより、配線部91のインダクタンスを効果的に低減できるとともに、実装スペース610の低減(及びそれに伴い基板本体61の小型化)を図ることができる。ただし、変形例では、端子811〜815と端子821〜825とは、互いに属性の同じ端子同士がY方向でわずかにオフセットされる関係で配置されてもよい。この場合も、複数の配線911〜915は、Y方向に対してわずかに傾斜しうるが、依然として配線部91のインダクタンスを効果的に低減できる。
複数の配線911〜915は、基板本体61における同一の層(例えば表層)に形成されてもよいし、一部が異なる層に形成されてもよい。これにより、配線を形成する層の相違により配線間の電気的な絶縁を実現できるので、配線の設計自由度が向上する。例えば、複数の配線911〜915のうちの、補機用モータ5Bの各相に係る配線911〜913と、高圧バッテリ2に係る配線914、915とは、基板本体61における異なる層に形成されてもよい。この場合、高圧バッテリ2に係る配線914、915は、基板本体61における一方側の表層(例えば、コネクタ9が配置される側の層)に形成され、補機用モータ5Bの各相に係る配線911〜913は、基板本体61における他方側の表層(例えば、コネクタ9が配置されない側の層)及び/又は内層(多層基板の場合)に形成されてもよい。
容量性素子96は、コンデンサ3B(図1)を形成する。容量性素子96は、好ましくは、図2に示すように、Y方向に視て、コネクタ9の設置範囲と複数の第1接続端子81の配置範囲に重なるように配置される。なお、コネクタ9の設置範囲とは、基板本体61におけるコネクタ9の設置範囲であり、コネクタ9におけるX方向の両端の端子間の範囲以上である。この場合、コネクタ9におけるX方向の両端の端子間の範囲は、X方向で端子821〜端子825までの範囲、すなわち複数の第2接続端子82の配置範囲と同じであってよい。複数の第1接続端子81の配置範囲は、基板本体61におけるX方向で端子811〜端子815までの範囲に対応する。これにより、限られた基板本体61上の素子配置スペース(限られた実装スペース610の面積)を効率的に利用して、Y方向で集積回路チップ70とコネクタ9の間に、容量性素子96を効率的に配置できる。また、容量性素子96に係る配線インダクタンス(すなわち、配線914や配線915に係る配線インダクタンス)を低減できる。
なお、図2に図示されていないが、容量性素子96と同様に、Y方向で集積回路チップ70とコネクタ9の間には、Y方向に視て、コネクタ9の設置範囲と複数の第1接続端子81の配置範囲に重なる態様で、他の素子(例えば、配線914に接続されるヒューズ)が設けられてもよい。
次に、図3〜図5に示す第1比較例〜第3比較例と対比して、本実施例の効果について説明する。なお、図3は、第1比較例による基板60’Aを示す概略的な平面図であり、図4は、第2比較例による基板60’Bを示す概略的な平面図であり、図5は、第3比較例による基板60’Cを示す概略的な平面図である。なお、図3〜図5は、説明図であり、容量性素子96等の図示は省略されている。
第1比較例〜第3比較例による基板60’A〜60’Cは、それぞれ、本実施例による基板60に対して、複数の第2接続端子82’A〜82’Cの配置(それに伴いコネクタ9の設置領域)が異なる。それに伴い、第1比較例〜第3比較例による基板60’A〜60’Cは、それぞれ、本実施例による基板60に対して、配線部91が配線部91’A〜配線部91’Cでそれぞれ置換された点が異なる。
第1比較例では、図3に示すように、コネクタ9は、その長手方向がY方向に平行になる向きで配置される。これに伴い、複数の第2接続端子82’Aは、Y方向に並ぶ。また、コネクタ9は、X方向で集積回路チップ70に対してオフセットして配置される。すなわち、複数の第1接続端子81は、Y方向に視てコネクタ9と重ならない関係である。この場合、図3に示すように、配線部91’Aの各配線の長さが比較的に長くなる(例えば配線911’A参照)。配線部91’Aの各配線の長さが長くなると、インダクタンスが比較的大きくなり、発熱等が問題となりうる。
第2比較例では、図4に示すように、コネクタ9(及びそれに伴い複数の第2接続端子82’B)は、本実施例と同様、その長手方向がX方向に平行になる向きで配置されるものの、X方向で集積回路チップ70に対してオフセットして配置される。すなわち、複数の第1接続端子81は、Y方向に視てコネクタ9と重ならない関係である。この場合、図4に示すように、配線部91’Bの各配線の長さが比較的に長くなる(例えば配線911’B参照)。配線部91’Bの各配線の長さが長くなると、インダクタンスが比較的大きくなり、発熱等が問題となりうる。
第3比較例では、図5に示すように、コネクタ9(及びそれに伴い複数の第2接続端子82’C)は、本実施例と同様、その長手方向がX方向に平行になる向きで配置されるものの、X方向で集積回路チップ70に対して横並びに配置される。すなわち、複数の第1接続端子81は、Y方向に視てコネクタ9と重ならない関係である。この場合、図5に示すように、配線部91’Cの各配線の長さが比較的に長くなる(例えば配線911’C参照)。配線部91’Cの各配線の長さが長くなると、インダクタンスが比較的大きくなり、発熱等が問題となりうる。
これに対して、本実施例によれば、上述したように、複数の第1接続端子81は、X方向に並び、かつ、Y方向に視てコネクタ9に重なるように配置されるので、配線部91の各配線911〜915の長さを効果的に短くすることができる。この結果、配線部91のインダクタンスを効果的に低減できるとともに、実装スペース610の低減(及びそれに伴い基板本体61の小型化)を図ることができる。
なお、本実施例では、複数の第1接続端子81は、Y方向に視て、その全体がコネクタ9に重なるように配置されるが、これに限られない。すなわち、複数の第1接続端子81は、Y方向に視て、その一部だけコネクタ9に重なるように配置されてもよい。これは、図2に示す配置と図4に示す配置の中間的な配置となる。この場合でも、図4に示す第1比較例に比べて、依然として、配線部91のインダクタンスを効果的に低減できるとともに、実装スペース610の低減(及びそれに伴い基板本体61の小型化)を図ることができる。なお、かかる変形例の場合、配線部91の少なくとも一部は、Y方向にわずかに傾斜して形成されてもよいし、X方向に平行に延在する範囲を有する態様(屈曲する態様)で形成されてもよい。
次に、図6を参照して、実際の実装例について説明する。
図6は、上述した実施例による構成の一部を適用した実装例を示す平面図である。図6に付される参照符号は、図2と実質的に同一の構成要素を指している。
図6には、ヒューズ602等も併せて図示されている。なお、符号601で指す領域内又はその周辺には、各相の電流(相電流)を検出するための素子(例えばシャント抵抗)が配置されてもよい。ヒューズ602は、正極側の配線914を保護するために設けられる。
図6に示す例では、図2に示した模式図と同様、複数の第1接続端子81は、Y方向に視て、その全体がコネクタ9に重なるように配置される。図6において、領域R1は、図示しない集積回路チップ70の複数の端子の配置領域を表す。なお、配線部91の各配線911〜915は、厳密には、Y方向に平行な直線の形態とは異なるが、比較的短い配線長を実現している。なお、図6では、正極側の配線914及び負極側の配線915は、基板本体61における配線911〜913とは異なる層(裏側の表層)に形成されている。なお、図6では、各配線911〜915は、全長にわたり線幅が一定でないが、比較的長い区間で一定とされてもよい(図2参照)。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
<付記>
以上の実施例に関し、更に以下を開示する。なお、以下で記載する効果のうちの、一の形態に対する追加的な各形態に係る効果は、当該追加的な各形態に起因した付加的な効果である。
(1)一の形態は、電力変換器(4B)用の基板(60)であって、
コネクタ(9)に接続可能な基板本体(61)と、
前記基板本体に設けられ、前記電力変換器を形成する集積回路チップ(70)と、
前記基板本体に設けられ、前記集積回路チップの複数の端子に接合される複数の第1接続端子(81:811〜815)と、
前記基板本体に設けられ、前記コネクタに電気的に接続可能な複数の第2接続端子(82:821〜825)と、
前記基板本体に設けられ、前記複数の第1接続端子と前記複数の第2接続端子とを電気的に接続する配線部(91:911〜915)とを備え、
前記複数の第1接続端子は、前記集積回路チップの外形に沿って前記基板本体の平面内の第1方向(X方向)に並び、かつ、前記平面内における前記第1方向に垂直な第2方向(Y方向)に視て、前記コネクタに少なくとも一部が重なるように配置される、基板である。
本形態によれば、限られた配線スペースにおける配線部の効率的な形成が可能となり、電力変換器を形成する集積回路チップが実装される基板の小型化を図ることが可能となる。また、配線部の配線長の短縮を図ることで、インダクタンスを低減し、発熱やサージ電流等を抑制できる。
(2)また、本形態においては、好ましくは、前記配線部は、前記複数の第1接続端子と前記複数の第2接続端子とをそれぞれ電気的に接続する複数の配線(911〜915)を含み、
前記複数の配線のうちの少なくとも1つの配線は、前記第2方向に平行に延在する。
この場合、第2方向に直線状に配線を形成することが可能となり、配線インダクタンスの低減を図ることが可能となる。
(3)また、本形態においては、好ましくは、前記複数の配線のうちの少なくとも1つの配線と、前記複数の配線のうちの他の配線とは、前記基板本体における異なる層に形成される。
この場合、層を異ならせることで配線間の間隔等を狭めることができ、必要な配線スペースの低減を図ることができる。また、層を異ならせることで配線の交差等も可能となり、配線の設計自由度が向上する。
(4)また、本形態においては、好ましくは、前記複数の第1接続端子は、第1端子(814)と、第2端子(815)と、第3端子(811〜813)とを含み、
前記複数の第2接続端子は、第4端子(824)と、第5端子(825)と、第6端子(821〜823)とを含み、
前記第1端子は、前記第4端子を介して、電源(2)の高電位側に電気的に接続され、
前記第2端子は、前記第5端子を介して、前記電源の低電位側に電気的に接続され、
前記第3端子は、前記第6端子を介して、電動モータ(5B)に電気的に接続され、
前記第1方向に沿った前記第1端子、前記第2端子、及び前記第3端子の並び順は、同方向に沿った前記第4端子、前記第5端子、及び前記第6端子の並び順と同じである。
この場合、複数の配線が同一層に形成される場合であっても、配線同士を交差させる必要性が低減されるので、必要な配線スペースの効果的な低減を図ることができる。
(5)また、本形態においては、好ましくは、前記複数の配線のうちの、前記第1端子及び前記第4端子の間に設けられる配線(911)、及び、前記第2端子及び前記第5端子の間に設けられる配線(912)と、前記第3端子及び前記第6端子の間に設けられる配線(913〜915)とは、前記基板本体における異なる層に形成される。
この場合、電源の高電位側と低電位側に接続される各配線についても、比較的高い自由度で回路設計できる。
(6)また、本形態においては、好ましくは、前記基板本体に設けられ、前記電源の高電位側と低電位側との間に電気的に接続される容量性素子(96:3B)を更に備え、
前記容量性素子は、前記第2方向に視て前記コネクタの設置範囲と前記複数の第1接続端子の配置範囲に重なるように配置される。
この場合、電源と集積回路チップとの間に容量性素子を配置しつつ、容量性素子に接合される配線に係る配線インダクタンスの最小化を図ることができる。
1 電動車両用モータ駆動システム
2 高圧バッテリ
3 平滑コンデンサ
3B コンデンサ
4 インバータ
4B インバータ
5 走行用モータ
5B 補機用モータ
6、6B インバータ制御装置
9 コネクタ
60 基板
61 基板本体
610 実装スペース
611 実装スペース
70 集積回路チップ
71 端子
81(811〜815) 第1接続端子
82(821〜825) 第2接続端子
91(911〜915) 配線部
96 容量性素子

Claims (6)

  1. 電力変換器用の基板であって、
    コネクタに電気的に接続可能な基板本体と、
    前記基板本体に設けられ、前記電力変換器を形成する集積回路チップと、
    前記基板本体に設けられ、前記集積回路チップの複数の端子に接合される複数の第1接続端子と、
    前記基板本体に設けられ、前記コネクタに電気的に接続可能な複数の第2接続端子と、
    前記基板本体に設けられ、前記複数の第1接続端子と前記複数の第2接続端子とを電気的に接続する配線部とを備え、
    前記複数の第1接続端子は、前記集積回路チップの外形に沿って前記基板本体の平面内の第1方向に並び、かつ、前記平面内における前記第1方向に垂直な第2方向に視て、前記コネクタに少なくとも一部が重なるように配置される、基板。
  2. 前記配線部は、前記複数の第1接続端子と前記複数の第2接続端子とをそれぞれ電気的に接続する複数の配線を含み、
    前記複数の配線のうちの少なくとも1つの配線は、前記第2方向に平行に延在する、請求項1に記載の基板。
  3. 前記複数の配線のうちの少なくとも1つの配線と、前記複数の配線のうちの他の配線とは、前記基板本体における異なる層に形成される、請求項2に記載の基板。
  4. 前記複数の第1接続端子は、第1端子と、第2端子と、第3端子とを含み、
    前記複数の第2接続端子は、第4端子と、第5端子と、第6端子とを含み、
    前記第1端子は、前記第4端子を介して、電源の高電位側に電気的に接続され、
    前記第2端子は、前記第5端子を介して、前記電源の低電位側に電気的に接続され、
    前記第3端子は、前記第6端子を介して、電動モータに電気的に接続され、
    前記第1方向に沿った前記第1端子、前記第2端子、及び前記第3端子の並び順は、同方向に沿った前記第4端子、前記第5端子、及び前記第6端子の並び順と同じである、請求項2又は3に記載の基板。
  5. 前記複数の配線のうちの、前記第1端子及び前記第4端子の間に設けられる配線、及び、前記第2端子及び前記第5端子の間に設けられる配線と、前記第3端子及び前記第6端子の間に設けられる配線とは、前記基板本体における異なる層に形成される、請求項4に記載の基板。
  6. 前記基板本体に設けられ、前記電源の高電位側と低電位側との間に電気的に接続される容量性素子を更に備え、
    前記容量性素子は、前記第2方向に視て前記コネクタの設置範囲と前記複数の第1接続端子の配置範囲に重なるように配置される、請求項3から5のうちのいずれか1項に記載の基板。
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