JP2021128983A - 光学センサ、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも小型化した光学センサを提供する。【解決手段】光学センサ7は、基板201と、基板201の第1面に実装されて光を照射する第1LEDと、第1面に実装されて反射光を受光する第1PDと、基板201の第1面とは異なる第2面に実装される制御IC207、コネクタ205と、を備え、基板201は、第2面に、光学センサ7を画像形成装置に取り付けるための第1位置決め穴202aを有する実装禁止領域902aと、光学センサ7を画像形成装置に取り付けるための第2位置決め穴202bを有する実装禁止領域902bと、が設けられ、制御IC207、コネクタ205は、第1位置決め穴202aと第2位置決め穴202bとの間で、且つ実装禁止領域902a、902bを除いた領域に配置される。第1位置決め穴202aから、制御IC207までの距離とコネクタ205までの距離とが異なる。【選択図】図9

Description

本発明は、像担持体へ光を照射する発光素子と発光素子から出射された光の反射光を受光する受光素子とを有する光学センサ、及び当該光学センサを備えた画像形成装置に関する。
タンデム式を採用する複写機、プリンタ、ファクシミリ等のカラー画像形成装置は、色毎の位置ズレ(色ズレ)や画像濃度のズレを補正する補正機能を有する。画像形成装置は、色ズレや濃度ズレを補正するための測定用画像を形成し、測定用画像を光学センサにより読み取り、読取結果に基づいて色ズレ量や濃度ズレ量を検出して補正を行う。測定用画像は、感光体や中間転写体等の像担持体に形成される。光学センサは像担持体の近傍に配置される。光学センサは、発光素子及び受光素子を備える。発光素子は、像担持体上の測定用画像に光を照射する。受光素子は、照射された光の測定用画像による反射光を受光する。受光素子が受光した反射光の光量に基づいて、色ズレ量や濃度ズレ量が検出される。
特許文献1は、光学センサを小型化するための技術を開示する。この光学センサは、発光素子及び受光素子が基板上に直接実装される。この構成は、リードフレームにより発光部品や受光部品を実装する構成に比較して、発光素子と受光素子との距離を短縮して配置することができ、光学センサ全体を小型化することができる。
特開2006−208266号公報
従来の光学センサは、発光素子、受光素子、及びレンズを含む光学部品の小型化が図られている。光学センサは、画像形成装置に取り付けられる際に、ビス止めされる。そのために光学センサの基板には、ビス止め用の位置決め穴が設けられる。また、基板には、発光素子及び受光素子の動作を制御するための各種実装部品が実装される。位置決め穴の外側に実装部品が配置される場合、基板のサイズがその分だけ大きくなる。つまり、光学センサの全体のサイズは、光学部品の小型化だけでは不十分なものとなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、従来よりも小型化した光学センサを提供することを主たる目的とする。
本発明の光学センサは、所定の装置に取り付けられる光学センサであって、基板と、前記基板の第1面に実装されて測定対象に光を照射する発光素子と、前記第1面に実装されて前記測定対象による反射光を受光する受光素子と、前記基板の前記第1面とは異なる第2面に実装される電子部品と、前記第2面に実装される実装部品と、を備え、前記基板は、前記第2面に、前記光学センサを前記所定の装置に取り付けるための第1開口を有する第1実装禁止領域と、前記光学センサを前記所定の装置に取り付けるための第2開口を有する第2実装禁止領域と、が設けられ、前記電子部品及び前記実装部品は、前記第1開口と前記第2開口との間で、且つ前記第1実装禁止領域と前記第2実装禁止領域とを除いた領域に配置されており、前記第1開口から前記電子部品までの距離と前記第1開口から前記実装部品までの距離とが異なることを特徴とする。
本発明によれば、従来よりも小型化した光学センサを実現することができる。
画像形成装置の概略断面図。 光学センサの説明図。 コントローラの構成例示図。 色ズレ検出用のパターン画像の説明図。 パターン画像の検出結果に対応するアナログ信号の例示図。 (a)、(b)は、画像濃度検出用のテスト画像の説明図。 第1テスト画像の検出結果に対応するアナログ信号の例示図。 第2テスト画像の検出結果に対応するアナログ信号の例示図。 実装部品の配置状態の例示図。 比較例としての実装部品の配置状態の例示図。
以下に本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は、本実施形態の画像形成装置100の概略断面図である。画像形成装置100は、感光ドラム1a〜1d、露光器15a〜15d、現像器16a〜16d、中間転写ベルト5、ベルト支持ローラ3、及び転写ローラ4を備える。以下の説明においては、感光ドラム1a〜1d、露光器15a〜15d、及び現像器16a〜16dを、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)のトナー像を形成する画像形成部10と称する。なお、符号末尾の「a」は、イエローの画像を形成するための構成を表す。符号末尾の「b」は、シアンの画像を形成するための構成を表す。符号末尾の「c」は、マゼンタの画像を形成するための構成を表す。符号末尾の「d」は、ブラックの画像を形成するための構成を表す。
中間転写ベルト5は、駆動ローラやベルト支持ローラ3を含む複数のローラに掛け回されている。中間転写ベルト5には画像形成部10により形成されたトナー像が転写される。中間転写ベルト5はトナー像を担持して搬送する像担持体として機能する。また、中間転写ベルト5はトナー像が転写される中間転写体としても機能する。転写ローラ4は、中間転写ベルト5に対してベルト支持ローラ3の反対側に配置されている。転写ローラ4が中間転写ベルト5を押圧することによって形成されるニップ部Nは転写部と呼ばれる。シートは搬送ローラによりニップ部Nへと搬送される。転写ローラ4は、ニップ部Nにおいて中間転写ベルト5上のトナー像をシートに転写する。
感光ドラム1a、1b、1c、1dは矢印A方向へ回転する。感光ドラム1a、1b、1c、1dはその表面に感光層を有する。感光ドラム1a、1b、1c、1dは感光体として機能する。露光器15a、15b、15c、15dは、感光ドラム1a、1b、1c、1dの帯電された表面をレーザ光により露光する。露光器15a、15b、15c、15dから出射されたレーザ光が感光ドラム1a、1b、1c、1dを走査することによって、感光ドラム1a、1b、1c、1dの表面に静電潜像が形成される。現像器16a、16b、16c、16dは、静電潜像を現像剤(トナー)により現像して、感光ドラム1a、1b、1c、1dに対応する色のトナー像を形成する。
中間転写ベルト5の駆動ローラが回転することによって中間転写ベルト5は矢印B方向へ回転する。感光ドラム1a、1b、1c、1dに形成された各色のトナー像は、像担持体である中間転写ベルト5に順次重ねて転写される。これにより中間転写ベルト5には、フルカラーのトナー像6が形成される。
中間転写ベルト5が回転することで、トナー像6はニップ部Nに搬送される。トナー像6は、ニップ部Nを通過する際にシートに転写される。トナー像6が転写されたシートは、搬送ベルト12により不図示の定着器へ搬送される。定着器はシート上のトナー像6を加熱することで、トナー像6をシートに定着させる。その後、シートは、画像形成装置100の不図示のトレイへ排出される。以上により、画像形成装置100による画像形成処理が終了する。
中間転写ベルト5の搬送方向(B方向)で感光ドラム1dの下流側には光学センサ7が配置されている。光学センサ7は、中間転写ベルト5に形成された後述の色ズレ検出用のパターン画像及び後述の画像濃度検出用のテスト画像を検出する。パターン画像の検出結果は色ズレ補正に用いられる色ズレ量を検出するために用いられる。テスト画像の検出結果は、画像濃度補正に用いられる補正量を検出するために用いられる。なお、パターン画像及びテスト画像は、いずれも画像形成条件を調整するための測定用画像である。
各感光ドラム1a〜1dから中間転写ベルト5に転写された各色のトナー像は、中間転写ベルト5上の転写位置にズレが生じることがある。これは、露光器15a〜15dや感光ドラム1a〜1dの製造バラツキ、温度上昇による部品変形、中間転写ベルト5の搬送速度のバラツキ等により生じることが知られている。転写位置のズレは、フルカラーの画像の色合いや色調を変化させてしまう。これが色ズレである。そこで画像形成装置100は、パターン画像を光学センサ7によって検出して、画像形成条件をパターン画像の検出結果に基づいて制御する色ズレ補正を行う。ここで、画像形成条件は、例えば、露光器15a〜15dがレーザ光を出射するタイミングである。
また、画像形成装置100は、使用環境(温湿度)や使用頻度が原因となって、形成する画像の濃度が変動してしまう。そこで画像形成装置100は、テスト画像を光学センサ7によって検出して、画像形成条件をテスト画像の検出結果に基づいて制御する画像濃度補正を行う。ここで、画像形成条件は、例えば、露光器15a〜15dが出射するレーザ光の強度、現像器16a〜16dに印加される現像バイアス、感光ドラム1a〜1dの制御を含む。画像形成装置100は、画像濃度を補正するために、複数の画像形成条件を制御してもよく、或いは、特定の画像形成条件のみを制御してもよい。
(光学センサ)
図2は、光学センサ7の説明図である。本実施形態の光学センサ7は、2つの発光素子と2つの受光素子とを備える。光学センサ7は、発光素子として2つのLED(Light Emitting Diode)(第1LED701及び第2LED702)を備える。光学センサ7は、受光素子として2つのPD(Photodiode)(第1PD711及び第2PD712)を備える。第1LED701、第2LED702、第1PD711、及び第2PD712は、表面実装型素子であり、基板201の一方の面(取り付け面)上に所定方向に並んで配置され、ダイボンディング及びワイヤボンディングによって接着される。基板201は、例えばプリント基板(PCB:Printed Circuit Board)であるが、これに限定されない。
第1LED701は測定対象(中間転写ベルト5又は中間転写ベルト5上の測定用画像)へ向けて光を照射する。第1PD711は、第1LED701が発光した場合に、測定対象による正反射光が受光可能な位置に配置されている。ここで、図2の点Pは、第1LED701から中間転写ベルト5へ照射された光が反射される位置を示している。即ち、点Pで第1LED701から照射された光が正反射(入射角と反射角とが等しい)して、その反射光が第1PD711に受光されるように、第1LED701と第1PD711とが配置される。
第2LED702は、測定対象に照射した光の正反射光が第1PD711及び第2PD712のいずれにも受光されない位置に配置される。即ち、測定対象で第2LED702から照射された光が正反射しても、その反射光が第1PD711及び第2PD712に受光されないように、第2LED702が配置される。第2LED702は、測定対象に照射した光の乱反射光が第2PD712に受光される位置に配置される。第1LED701と第2LED702とは、中間転写ベルト5上の同じ位置(点P)を照射するように配置される。
第1PD711は、第1LED701から中間転写ベルト5に照射された光の正反射光を受光する位置に配置される。第2PD712は、第2LED702から中間転写ベルト5に照射された光の乱反射光を受光する位置に配置される。第2PD712は、第1LED701から中間転写ベルト5に照射された光の正反射光を受光する位置には配置されない。第1PD711及び第2PD712は、第2LED702から中間転写ベルト5に照射された光の正反射光を受光する位置には配置されない。
基板201にはハウジング203が取り付けられている。ハウジング203は、第1LED701及び第2LED702から出射された光が効率的に中間転写ベルト5上を照射するように、照射光をガイドする導光路を有する。また、ハウジング203は、第1PD711及び第2PD712が測定対象による反射光を効率的に受光するように、反射光をガイドする導光路を有する。各導光路には、レンズ2041、2042、2043、2044が設けられる。
第1LED701から出射された光は、ハウジング203内に形成された導光路及びレンズ2041によって光軸(図中一点破線)の方向に進み、点Pを照射する。第1LED701から測定対象に照射された光の正反射光は、光軸(図中一点破線)の方向に進み、ハウジング203内に形成された導光路及びレンズ2042によって第1PD711に到達する。
第2LED702から出射された光は、ハウジング203内に形成された導光路及びレンズ2044によって光軸(図中一点破線)の方向に進み、点Pに照射する。第2LED702から測定対象に照射された光の乱反射光は、光軸(図中一点破線)の方向に進み、ハウジング203内に形成された導光路及びレンズ2043によって第2PD712に到達する。
第1LED701、第2LED702、第1PD711、及び第2PD712は、基板201の他方の面(取り付け面の反対の実装面)に実装される実装部品に、基板201を介して電気的に接続される。図2では、実装部品は、コネクタ205、光学センサ7の制御用の集積回路(制御IC)207、及び他の実装部品206である。
制御IC207は、集積回路であるコアチップを含み、基板201にチップオンボード工法によりワイヤボンディングにより実装される電子部品である。制御IC207は、コアチップ及びワイヤ保護用に封止樹脂が塗布されている。ワイヤボンディングは専用機器を用いて行われる。専用機器は、他の実装部品、例えば実装部品の中でも背の高いコネクタ205と、ワイヤボンディング時に干渉する可能性がある。そのために制御IC207は、コネクタ205とは十分な距離をとって配置される。
コネクタ205は、光学センサ7と外部装置とを電気的に接続するための信号線が接続される部品である。本実施形態では、コネクタ205は、画像形成装置100全体を制御する後述のコントローラと光学センサ7とを電気的に接続するための信号線が接続される部品である。制御IC207は、コネクタ205を介してコントローラと通信することで、第1LED701及び第2LED702の発光光量を制御する。第1PD711及び第2PD712が出力する電気信号は、制御IC207により処理され、コネクタ205を介してコントローラへ送信される。他の実装部品206は、例えば、制御IC207に供給する電源を安定させるためのコンデンサ等の電気部品が含まれる。他の実装部品206は、例えばリフロー部品である。基板201は、光学センサ7を画像形成装置100に取り付けるための開口である第1位置決め穴202aと第2位置決め穴202bとが設けられる。
(コントローラ)
図3は、画像形成装置100を制御するためのコントローラの構成例示図である。コントローラ40は、CPU(Central Processing Unit)109、ROM(Read Only Memory)111、及び画像形成制御部101を備える。CPU109は、A/Dコンバータ110を含む。
CPU109は、ROM111に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、画像形成装置100を制御する。ROM111は、コンピュータプログラムの他に、後述する色ズレ検出用のパターン画像を形成するために用いるパターン画像データ、及び画像濃度検出用のテスト画像を形成するために用いるテスト画像データが格納されている。
画像形成制御部101は、露光器制御部112、現像器制御部113、感光ドラム制御部114、及び中間転写ベルト駆動部115を備える。露光器制御部112は、露光器15a〜15dが備える光源から出射されるレーザ光の強度を制御する。現像器制御部113は、現像器16a〜16dが備える現像ローラを回転するためのモータを制御する。感光ドラム制御部114は、感光ドラム1a〜1dを回転するためのモータを制御する。中間転写ベルト駆動部115は、中間転写ベルト5を回転するためのモータを制御する。画像形成制御部101は、CPU109がコンピュータプログラムを実行することで各機能が実現されてもよい。また、画像形成制御部101は、ディスクリート品やワンチップの半導体製品により実現さてもよい。ワンチップの半導体製品には、例えばMPU(Micro-Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、SOC(System-On-a-Chip)がある。
CPU109は、光学センサ7のコネクタ205を介して制御IC207と通信可能であり、光学センサ7の動作を制御する。CPU109は、制御IC207と通信することで、光学センサ7の第1LED701、第2LED702を個別に発光(点灯)制御可能である。
光学センサ7は、中間転写ベルト5又は中間転写ベルト5に形成された測定用画像による反射光を第1PD711及び第2PD712で受光する。第1PD711及び第2PD712は、受光した反射光を電圧変換したアナログ信号を検出結果として出力する。CPU109は、第1PD711及び第2PD712から出力されたアナログ信号を、A/Dコンバータ110を介して取得する。CPU109は、A/Dコンバータ110によってアナログ信号から変換されたデジタル信号を取得する。
CPU109は、画像形成制御部101により、露光器15a〜15d、現像器16a〜16d、及び感光ドラム1a〜1dを制御して、中間転写ベルト5上に測定用画像を形成させる。CPU109は、光学センサ7の第1LED701及び第2LED702を点灯させる。第1LED701及び第2LED702は、中間転写ベルト5の測定用画像が形成される面(表面)及び中間転写ベルト5に形成された測定用画像を照射する。第1PD711及び第2PD712は、中間転写ベルト5の表面及び中間転写ベルト5に形成された測定用画像による反射光を受光して、該反射光に応じたアナログ信号を出力する。CPU109は、第1PD711及び第2PD712から出力されるアナログ信号に応じて色ズレ量や画像濃度を検出して、色ズレ補正や画像濃度補正を行う。
(パターン画像)
図4は、色ズレ検出用のパターン画像の説明図である。パターン画像401は、基準色であるイエローのカラーパターンと、他の色(マゼンタ、シアン、ブラック)のカラーパターンとを含む。カラーパターンは、中間転写ベルト5の搬送方向に対して所定の角度(例えば45度)傾いて形成された画像である。同色のカラーパターンが2つ形成される。同色のカラーパターンは、中間転写ベルト5の搬送方向に対して、それぞれ異なる向きに傾いて形成される。
図5は、第1LED701と第1PD711とによってパターン画像401による反射光が検出された場合のアナログ信号の例示図である。パターン画像401は、第1LED701から照射された光の正反射光を第1PD711が受光することで検出される。中間転写ベルト5の表面による正反射光の光量は、パターン画像401による正反射光の光量より多くなる。そのため、パターン画像401が形成されていない領域(中間転写ベルト5の表面)による反射光の受光結果に対応するアナログ信号の値が、パターン画像401による反射光の受光結果に対応するアナログ信号の値よりも高くなる。
CPU109は、措定の閾値に基づいて、アナログ信号を第1レベル又は第2レベルを示す二値の信号へ変換する。変換された信号はアナログ信号値(図5)と閾値との比較結果に相当する。なお、CPU109は、第1LED701から出射された光の中間転写ベルト5の表面による正反射光が第1PD711に受光されたときのアナログ信号の値に基づいて閾値を決定する。そして、CPU109は、パターン画像401の各カラーパターンの色ズレ量を、前述の二値の信号に基づいて検出する。なお、色ズレ量の検出は公知の技術であるので、ここでの詳細な説明は省略される。
CPU109は、検出した色ズレ量に基づいて露光器制御部112を制御することで、露光器15a〜15dによる感光ドラム1a〜1dへのレーザ光の照射タイミング(画像の書込タイミング)を調整する。これにより色ズレが補正される。
(テスト画像)
図6は、画像濃度検出用のテスト画像の説明図である。図6(a)は、正反射光により検出される画像濃度検出用の第1テスト画像601を例示する。図6(b)は、乱反射光により検出される画像濃度検出用の第2テスト画像602を例示する。
第1テスト画像601は、第1LED701から照射された光の正反射光を第1PD711が受光する場合に用いられる。第1テスト画像601は、特にブラックの画像濃度の検出を行う際に用いられる。ブラックトナーは光を吸収するため、ブラックのテスト画像による乱反射光量は著しく少ない。そのため、ブラックトナーを用いて形成される画像の濃度を検出する場合、CPU109はブラックのテスト画像による正反射光を検出する。第1テスト画像は、画像濃度が70%、50%、30%、10%の4つの階調パターンで構成される。画像形成部10は、テスト画像データの画像信号値に基づいて第1テスト画像601を形成する。テスト画像データの画像信号値は予め決められている。
中間転写ベルト5上に形成された第1テスト画像601は、光学センサ7により読み取られる。第1PD711から出力されるアナログ信号は、A/Dコンバータ110によりデジタル信号に変換される。CPU109は、このデジタル信号値と目標の画像濃度階調特性との差に基づいて画像形成条件を制御する。CPU109は、この画像形成条件に基づいて画像形成制御部101を制御することで、ブラックの画像濃度を調整する。
図7は、第1LED701と第1PD711とによって第1テスト画像601による反射光が検出された場合のアナログ信号の例示図である。第1テスト画像601の最も高濃度である濃度70%の画像は、ブラックトナーにより光が吸収されることに加えて、トナー付着量が多いために正反射光の光量が減少する。そのため、光学センサ7(第1PD711)から出力されるアナログ信号の値が低下する。第1テスト画像601の最も低濃度である濃度10%の画像は、ブラックトナーによる光の吸収量が濃度70%の場合に比べて減少し、且つトナー付着量が減るために正反射光の光量が増加する。そのため、光学センサ7(第1PD711)から出力されるアナログ信号の値が高くなる。
第2テスト画像602は、第2LED702から照射された光の乱反射光を第2PD712が受光する場合に用いられる。第2テスト画像602は、特にイエロー、マゼンタ、シアンのような有彩色の画像濃度の検出を行う際に用いられる。イエロー、マゼンタ、シアンは、乱反射光を用いて画像濃度が検出される。第2テスト画像602は、濃度がそれぞれ70%、50%、30%、10%の4つの階調パターンで構成される。図6(b)はイエローのテスト画像を例示している。中間転写ベルト5には、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の第2テスト画像602が形成される。
中間転写ベルト5上に形成された第2テスト画像602は、光学センサ7により読み取られる。第2PD712から出力されるアナログ信号は、A/Dコンバータ110によりデジタル信号に変換される。CPU109は、このデジタル信号値と目標の画像濃度階調特性との差に基づいて画像形成条件を制御する。CPU109は、この画像形成条件に基づいて画像形成制御部101を制御することで、イエローの画像濃度を調整する。マゼンタ及びシアンの画像濃度の調整も同様に行われる。
図8は、第2LED702と第2PD712とによって第2テスト画像602による反射光が検出された場合のアナログ信号の例示図である。ここではイエロー用の第2テスト画像602のアナログ信号を例示する。第2テスト画像602の最も高濃度である濃度70%の画像は、イエロートナーにより光が反射されることに加えて、トナー付着量が多いために乱反射光の光量が増加する。そのため光学センサ7(第2PD712)から出力されるアナログ信号の値が増加する。第2テスト画像602の最も低濃度である濃度10%の画像は、イエロートナーによる反射光の光量が濃度70%の場合に比べて減少し、乱反射光の光量が減少する。そのため、光学センサ7(第2PD712)から出力されるアナログ信号の値が低下する。マゼンタやシアンの第2テスト画像のアナログ信号も同様の傾向となる。
(光学センサ7の実装部品の配置)
図9は、光学センサ7の基板201に実装される実装部品の配置状態の例示図である。この図は、光学センサ7の基板201の実装面を表す。実装面には、コネクタ205、制御IC207、及び他の実装部品206の他に、チェックパッド901が実装される。チェックパッド901は、光学センサ7の電気的特性の検査時に用いられる電極である。
基板201には、実装禁止領域902a、902bが設けられる。実装禁止領域902a、902bは、第1位置決め穴202a及び第2位置決め穴202bにビスを通して光学センサ7を画像形成装置100に固定する際に、ビスと実装部品とが干渉しないように設けられる。各実装部品は、第1位置決め穴202aと第2位置決め穴202bとの間で、且つ実装禁止領域902a、902bを除いた領域に配置される。
図10は、図9の比較例であり、実装禁止領域902bの外側にコネクタ205を配置した場合の実装部品の配置状態の例示図である。この場合、コネクタ205が第2位置決め穴202bの外側に実装されることになるために、コネクタ205の実装領域が第2位置決め穴202bの外側に新たに必要となる。第1位置決め穴202aと第2位置決め穴202bとの間隔は、基板201の取り付け面側に設けられるハウジング203(図2参照)の影響で短くすることができない。そのために、図10の基板201のサイズは、図9の基板201のサイズよりも長さXの分だけ増加することになる。
図9と図10との比較で明確なように、第1位置決め穴202aと第2位置決め穴202bとの間にすべての実装部品を配置することで、基板201を小型化することができる。基板201を小型化することで、光学センサ7全体のサイズも小型化される。
第1位置決め穴202aと第2位置決め穴202bとの間にすべての実装部品を配置することで、以下の関係が成り立つ。以下の説明において、距離は第1位置決め穴202a、第2位置決め穴202bの中心及び実装部品の中心を基準にして決められる。なお、距離は第1位置決め穴202a、第2位置決め穴202bの左端又は右端、及び実装部品の左端又は右端を基準にして決められてもよい。
第1位置決め穴202aから制御IC207までの距離をL1、制御IC207から第2位置決め穴202bまでの距離をL2、第1位置決め穴202aから第2位置決め穴202bまでの距離をL5とする。この場合、以下の式が成り立つ。
L1+L2=L5
この式は、コネクタ205や他の実装部品206の場合にも同様に成り立つ。例えば、第1位置決め穴202aからコネクタ205までの距離をL3、コネクタ205から第2位置決め穴202bまでの距離をL4とする場合、以下の式が成り立つ。なお、距離L1と距離L3とは異なり、距離L2と距離L4とは異なる。
L3+L4=L5
つまり、第1位置決め穴202aから実装部品までの距離と、第2位置決め穴202bから該実装部品までの距離と、の合計が、第1位置決め穴202aから第2位置決め穴202bまでの距離に一致する。このように実装部品が第1位置決め穴202aと第2位置決め穴202bとの間で、且つ実装禁止領域902a、902bを除いた領域に実装されることで、各実装部品の実装領域が最適化され、光学センサ7のサイズが従来よりも小型化される。

Claims (10)

  1. 所定の装置に取り付けられる光学センサであって、
    基板と、
    前記基板の第1面に実装されて測定対象に光を照射する発光素子と、
    前記第1面に実装されて前記測定対象による反射光を受光する受光素子と、
    前記基板の前記第1面とは異なる第2面に実装される電子部品と、
    前記第2面に実装される実装部品と、を備え、
    前記基板は、前記第2面に、前記光学センサを前記所定の装置に取り付けるための第1開口を有する第1実装禁止領域と、前記光学センサを前記所定の装置に取り付けるための第2開口を有する第2実装禁止領域と、が設けられ、
    前記電子部品及び前記実装部品は、前記第1開口と前記第2開口との間で、且つ前記第1実装禁止領域と前記第2実装禁止領域とを除いた領域に配置されており、前記第1開口から前記電子部品までの距離と前記第1開口から前記実装部品までの距離とが異なることを特徴とする、
    光学センサ。
  2. 前記第2面の前記第1開口と前記第2開口との間で、且つ前記第1実装禁止領域と前記第2実装禁止領域とを除いた領域に実装されるリフロー部品である電気部品をさらに備え、
    前記電子部品は、前記基板にワイヤボンディングにより実装され、
    前記実装部品は、前記光学センサを前記所定の装置に電気的に接続するための信号線が接続されるコネクタを含むことを特徴とする、
    請求項1記載の光学センサ。
  3. 前記電子部品と前記コネクタとは、前記電子部品のワイヤボンディングを行う専用装置が、ワイヤボンディング時に前記コネクタに干渉しないような距離をとって配置されることを特徴とする、
    請求項2記載の光学センサ。
  4. 前記電子部品と前記発光素子とは前記基板を介して電気的に接続されており、
    前記電子部品と前記受光素子とは前記基板を介して電気的に接続されていることを特徴とする、
    請求項2又は3記載の光学センサ。
  5. 前記電子部品は、前記発光素子の発光を制御し、前記受光素子から反射光の受光結果を取得することを特徴とする、
    請求項4記載の光学センサ。
  6. 前記電子部品は、封止樹脂が塗布されていることを特徴とする、
    請求項2〜5のいずれか1項記載の光学センサ。
  7. 前記基板の前記第2面には、前記光学センサの電気的特性の検査時に用いられる電極が、前記第1開口と前記第2開口との間で、且つ前記第1実装禁止領域と前記第2実装禁止領域とを除いた領域に配置されることを特徴とする、
    請求項1〜6のいずれか1項記載の光学センサ。
  8. 画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段から前記画像が転写される像担持体と、
    前記像担持体から前記画像をシートに転写する転写手段と、
    前記像担持体に形成された画像形成条件の調整するための測定用画像を検出する検出手段と、を備える画像形成装置であって、
    前記検出手段は、
    基板と、
    前記基板の第1面に実装されて測定対象に光を照射する発光素子と、
    前記第1面に実装されて前記測定対象による反射光を受光する受光素子と、
    前記基板の前記第1面とは異なる第2面に実装される電子部品と、
    前記第2面に実装される実装部品と、を備え、
    前記基板は、前記第2面に、前記検出手段を前記画像形成装置に取り付けるための第1開口を有する第1実装禁止領域と、前記検出手段を前記画像形成装置に取り付けるための第2開口を有する第2実装禁止領域と、が設けられ、
    前記電子部品及び前記実装部品は、前記第1開口と前記第2開口との間で、且つ前記第1実装禁止領域と前記第2実装禁止領域とを除いた領域に配置されており、前記第1開口から前記電子部品までの距離と前記第1開口から前記実装部品までの距離とが異なることを特徴とする、
    画像形成装置。
  9. 前記検出手段の動作を制御し、前記検出手段による前記測定用画像の検出結果に基づいて調整した前記画像形成条件に応じて前記画像形成手段の動作を制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする、
    請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記第2面の前記第1開口と前記第2開口との間で、且つ前記第1実装禁止領域と前記第2実装禁止領域とを除いた領域に実装されるリフロー部品である電気部品をさらに備え、
    前記電子部品は、前記基板にワイヤボンディングにより実装され、
    前記実装部品は、前記検出手段を前記画像形成装置に電気的に接続するための信号線が接続されるコネクタを含むことを特徴とする、
    請求項9記載の画像形成装置。
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