A.第1実施形態
図1は、パチンコ機50の構成を示す正面図である。図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が1分間に約100個のペースで遊技盤2に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
図2は、遊技盤2の正面図である。遊技盤2には外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。また遊技領域3は、そのほぼ中央上方寄りの位置にセンターケース5が装着されている。これにより遊技領域3は、遊技球を所定の強度で発射したときに遊技球が流下する左打ち領域Lと、前記所定の強度よりも強く発射したときに遊技球が流下する右打ち領域Rとに分けられる。尚、遊技領域3には多数の遊釘2cや風車2dが植設されている。センターケース5は中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。尚、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。また、左打ち領域Lは「第1遊技領域部」の具体例を構成し、右打ち領域Rは「第2遊技領域部」の具体例を構成する。遊技領域3の中央下端部の盤面最下部には遊技球を取込むアウト口94が設けられている。
センターケース5の直下には、常時入球(入賞)可能な第1始動口11が設置されている。第1始動口11へは、左打ち領域Lからセンターケース5のワープ樋等を流下する遊技球が入球しやすい構成である。第1始動口11は、入球により第1特別図柄(以下、特別図柄を特図ともいう)の当否判定が実行される起因となる入球口である。第1始動口11への入球により第1特別図柄(以下、第1特図と称することがある。)の大当り決定用乱数、第1特図の大当り図柄決定乱数、第1特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、保留記憶される。なお、以下の説明において、第2特別図柄を「第2特図」と称することもある。
保留記憶は4つ(第1始動口11への入賞4回分)まで記憶される。これら保留記憶に基づいて第1特図の当否判定が実行され、結果は大当り、ハズレのいずれかの判定がなされる。また左打ち領域Lには複数の普通入賞口25が配置されている。なお、遊技盤2の盤面右下には、普通図柄表示装置7と、普図保留数表示装置8と、第1特図表示装置9と、第2特図表示装置10と、第1特図保留数表示装置23が設けられている。また、第1特図表示装置9は第1特図表示手段の具体例を構成し、第2特図表示装置10は第2特図表示手段の具体例を構成する。
図3は、右打ち領域Rの詳細を示す説明図である。右打ち領域Rには、遊技球を流下可能な流下経路R1が構成されている。流下経路R1は、遊技球が流下する上流から順に、普通図柄作動ゲート22、普通電動役物24、第2大入賞口20を経て普通入賞口25Pへ遊技球を流下可能に構成されている。
本実施形態では、流下経路R1における普通図柄作動ゲート22の上流には役連ゲート27が配置されている。流下経路R1を流下する遊技球はまず、役連ゲート27を通過する。なお、大当り図柄が確定表示された状態(条件装置が作動した状態)で役連ゲート27を遊技球が通過した場合、役物連続作動装置が作動し、大当り遊技が開始される。
役連ゲート27を通過した遊技球は、比較的に高い確率で普通図柄作動ゲート22を通過する。普通図柄作動ゲート22は、普図作動ゲートとも呼ばれる。普通図柄作動ゲート22は、遊技球が通過することによって普通図柄(普図とも呼ぶ)の当否抽選(当否判定)を実行する起因となる通過ゲートである。普通図柄作動ゲート22への遊技球の通過に基づいて、普図の当り決定用乱数、普図の当り図柄決定乱数、普図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、それぞれ保留記憶される。本実施形態では、普通図柄作動ゲート22の左右にはそれぞれアウト口92が配置されている。アウト口92に入球した遊技球は、遊技領域3から排出される。
本実施形態では、役連ゲート27と普通図柄作動ゲート22とを個別に構成しているが、他の実施形態では、役連ゲート27と普通図柄作動ゲート22とを1つのゲートとして構成してもよい。この場合、大当り図柄が確定表示された状態(後述の条件装置が作動した状態)の時だけ、役連ゲート27の機能を有効とし、普通図柄作動ゲート22の機能を無効とする構成であってもよいし、普通図柄作動ゲート22の機能を常に有効とする構成であってもよい。例えば、流下経路R1として十分な距離が確保できない場合、役連ゲート27と普通図柄作動ゲート22とを兼用してもよい。また、遊技性を目的として、役連ゲート27と、普通図柄作動ゲート22とを別々の流下経路に設けてもよい。
普通図柄作動ゲート22を通過した遊技球は、比較的に高い確率で普通電動役物24に至る。本実施形態では、流下経路R1は、普通図柄作動ゲート22を通過した遊技球が平均約3秒後に普通電動役物24に到達するように設計されている。普通電動役物24は、普電扉や普電とも呼ばれる。普通電動役物24は、第2始動口12を開閉する。普通電動役物24は、第2始動口12へ遊技球を入球可能な開放状態と、第2始動口12への遊技球の入球を阻止する閉鎖状態とを、択一的に実行可能に構成されている。普通電動役物24は、基本的に閉鎖状態であり、普通図柄の当否判定が当りである場合に一時的に開放状態となり、普通図柄の当否判定がハズレである場合には閉鎖状態を維持する。普通電動役物24は、開放状態では普通電動役物24より下流への遊技球の流下を阻止し、閉鎖状態では普通電動役物24より下流への遊技球の流下を許容する。
本実施形態では、普通電動役物24は、下端に有する回転軸を中心に上端を開閉可能に構成されたフラップを備え、フラップを前方へ開くことによって第2始動口12を開放する開放状態となり、フラップを後方へ閉めることによって第2始動口12を閉鎖する閉鎖状態となる。本実施形態では、普通電動役物24の左右にはそれぞれアウト口92が配置されている。アウト口92に入球した遊技球は、遊技領域3から排出される。
第2始動口12は、遊技球が入球することによって第2特別図柄(第2特図とも呼ぶ)の当否抽選(当否判定)を実行される起因となる入球口である。第2始動口12への入球に基づいて、第2特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定乱数、第2特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出される。これら乱数に応じて第2特図の当否判定が実行され、結果は大当り、小当り、ハズレのいずれかの判定がなされる。
普通電動役物24を通過した遊技球は、比較的に高い確率で第2特別電動役物扉89に到達する。第2特別電動役物扉89は、第2特電扉とも呼ばれる。第2特別電動役物扉89は、第2大入賞口20を開閉する。第2特別電動役物扉89は、第2大入賞口20への遊技球を入球可能な開放状態と、第2大入賞口20への遊技球の入球を阻止する閉鎖状態とを、択一的に実行可能に構成されている。第2特別電動役物扉89は、基本的に閉鎖状態であり、第2特別図柄の当否判定が小当りである場合に一時的に開放状態となり、第2特別図柄の当否判定が小当り以外である場合には閉鎖状態を維持する。第2特別電動役物扉89は、開放状態では第2特別電動役物扉89より下流への遊技球の流下を阻止し、閉鎖状態では第2特別電動役物扉89より下流への遊技球の流下を許容する。
本実施形態では、第2特別電動役物扉89は、第2大入賞口20の上方において前後方向に移動可能に構成された仕切り板を備え、仕切り板を後方に引き込むことによって第2大入賞口20を開放する開放状態となり、仕切り板を前方に突出させることによって第2大入賞口20を閉鎖する閉鎖状態となる。本実施形態では、第2特別電動役物扉89の上流側にはアウト口92が配置されている。アウト口92に入球した遊技球は、遊技領域3から排出される。
第2特別電動役物扉89を通過した遊技球は、比較的に高い確率で第1特別電動扉88に到達する。第1特別電動扉88は、第1特電扉とも呼ばれる。第1特別電動扉88は、第1大入賞口14を開閉する。第1特別電動扉88は、第1大入賞口14への遊技球を入球可能な開放状態と、第1大入賞口14への遊技球の入球を阻止する閉鎖状態とを、択一的に実行可能に構成されている。第1特別電動扉88は、基本的に閉鎖状態であり、第1特別図柄および第2特別図柄の当否判定が大当りである場合に一時的に開放状態となり、第1特別図柄および第2特別図柄の当否判定が大当り以外である場合には閉鎖状態を維持する。第1特別電動扉88は、開放状態では第1特別電動扉88より下流への遊技球の流下を阻止し、閉鎖状態では第1特別電動扉88より下流への遊技球の流下を許容する。
本実施形態では、第1特別電動扉88は、第1大入賞口14の上方において前後方向に移動可能に構成された仕切り板を備え、仕切り板を後方に引き込むことによって第1大入賞口14を開放する開放状態となり、仕切り板を前方に突出させることによって第1大入賞口14を閉鎖する閉鎖状態となる。本実施形態では、第1特別電動扉88の上流側にはアウト口92が配置されている。アウト口92に入球した遊技球は、遊技領域3から排出される。
本実施形態では、第1大入賞口14は、確変扉14Gと、確変口14Kとを有する。確変扉14Gは、確変口14Kを開閉する。確変扉14Gは、確変口14Kへの遊技球を入球可能な開放状態と、確変口14Kへの遊技球の入球を阻止する閉鎖状態とを、択一的に実行可能に構成されている。確変扉14Gは、基本的に閉鎖状態であり、大当り遊技状態において一時的に開放状態となり、それ以外の場合には閉鎖状態を維持する。大当り遊技状態において確変口14Kに遊技球が入球した場合、その大当り遊技状態の終了後に移行する遊技状態において第1特別図柄および第2特別図柄の大当り判定確率が高確率に設定される。
第1特別電動扉88を通過した遊技球は、比較的に高い確率で普通入賞口25Pに到達する。普通入賞口25Pは、左打ち領域Lに配置された他の普通入賞口25とは異なり、右打ち領域Rに配置されている。普通入賞口25Pは、流下経路R1を流下した遊技球のみが入球可能に構成されている。
本実施形態における賞球数は次の通りである。
第1始動口11:3個
第2始動口12:1個
第1大入賞口14(大当り遊技で開放):15個
第2大入賞口20(小当り遊技で開放):1個
普通入賞口25P(右打ち領域Rに配置):15個
普通入賞口25(左打ち領域Lに配置):10個
ここで、本明細書においては、パチンコ機50が「有利な状態が示す有利状態フラグ」がセットされていてない基本的な状態を、「通常状態(或いは、通常遊技時)」と表現する。より、具体的には、「特別図柄の当否判定で大当りとされる確率を高確率とする確率変動機能が作動しておらず(確変フラグがセットされておらず)、しかも第2始動口12の開放時間を延長する開放延長機能(普電サポート機能)が作動していない状態」を「通常状態(通常遊技時若しくは通常遊技状態ともいう)」と表現する。また、本実施例では、普電扉24が非作動時(第2始動口12を閉鎖しているとき)に、普電扉24に到達した遊技球は普電扉24を通過し、流下経路R1の下流側に位置する第2大入賞口20の方向に案内される(第2大入賞口20の方向に誘導される)。
図4は、パチンコ機50の構成を示す背面図である。パチンコ機50の裏側には、遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図4に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤2の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83,発射制御装置,電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤2に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図4では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技盤2側)に配されている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
図5は、パチンコ機50の電気的構成を示す説明図である。このパチンコ機50は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口SW11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口SW12a、役連ゲート27を通過した遊技球を検出する役連ゲートSW27a、普通図柄作動ゲート22に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW22a、普通入賞口(一般入賞口)25に入球した遊技球を検出する一般入賞口SW25a等からの検出信号が入力される。また、この他にも、第1大入賞口14に入球した遊技球を計数するための第1カウントSW14a、第2大入賞口20に入球した遊技球を計数するための第2カウントSW20aが入力される。本実施形態では、普通入賞口25Pの賞球数は、他の普通入賞口25の賞球数とは異なるため、普通入賞口25Pの入球を検出する検出手段は、他の普通入賞口25の入球を検出する検出手段とは別に設けられている。
また、主制御装置80は、待機フラグの値が「1」であるとき(条件装置を作動させた状態)で役連ゲートSW27aが遊技球の通過を検知すると、役物連続作動装置を作動させ、待機フラグの値が「0」とされる。この点に関しては、更に後述する。
主制御装置80は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9,第2特図表示装置10,第1特図保留数表示装置23,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
さらに、主制御装置80は、第1大入賞口ソレノイド14bを制御することで第1大入賞口14の開閉を制御すると共に、第2大入賞口ソレノイド20bを制御することで第2大入賞口20の開閉を制御し、普電役物ソレノイド24bを制御することで普電扉24の開閉を制御する。主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠閉鎖SW45,内枠閉鎖SW46,球切れSW30,払出SW31,満杯SW32からの信号が入力され、満杯SW32により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW33により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ30を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW32,球切れSW33も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ30の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は、CRユニット端子板34を介してCRユニット56と交信することで払出モータ30を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW31に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板34は、精算表示装置59とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置59には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
発射制御装置84は、発射モータ40を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW38からのタッチ信号、発射停止SW39から発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ28を制御する。また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67およびジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67を押した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。遊技者がジョグダイヤル68を回転させた際には、その回転方向や回転速度を示す信号がサブ統合制御装置83に入力される。サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
図6は、パチンコ機50の仕様の概要を示す説明図である。特別図柄の当否判定で大当りと判定される確率が通常確率(低確率ともいう)に設定されているとき、特別図柄の当否判定で大当りを発生する確率(大当り判定確率)は、第1特図、第2特図とも1/250である。また、大当り判定確率が高確率に設定されているとき(確変機能作動時に)、大当り判定確率は第1特図、第2特図とも1/50である。
大当りが発生し、大当り遊技を実行した直後の遊技状態が高確率状態となる割合(高確率状態突入率、又は確変付与率という)は、第1特図の大当りで約50%であり、低確率状態における第2特図の大当りで約0%であり、高確率状態における第2特図の大当りで約100%である。本実施形態では、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定されると、乱数抽選(大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選)によって、大当りの種類が50%の割合で確変口14Kに入球し易い大当りに決定され、50%の割合で確変口14Kに入球し難い大当りに決定される。そして、大当り遊技において確変口14Kに入球した場合、大当り遊技を実行した後、パチンコ機50の遊技状態は、特別図柄の変動表示回数が80回になるか(第1特図、第2特図によらず、80回になるか)、次回の大当りを発生するまで、第1特別図柄および第2特別図柄による大当り当否判定が高確率状態となる。一方、大当り遊技において確変口14Kに入球しなかった場合、大当り遊技を実行した後、パチンコ機50の遊技状態は、第1特別図柄および第2特別図柄による大当り当否判定が低確率状態(通常状態)となる。
大当り後の遊技状態では、乱数抽選(大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選)によって、開放延長状態または非開放延長状態に設定される。「開放延長状態」は、所謂「電サポ状態」であり、普電サポート、サポありともいい、「非開放延長状態」は、所謂「電サポ無し状態」であり、普電サポートなし、サポなしともいう。後述するサポフラグ(開放延長フラグ)がセットされると(当該フラグの値が「1」になると)、開放延長状態となり、普電の開放時間が長時間になる。このため、第2始動口12の入賞数が多くなり、入賞による賞球の発生および第2始動口12で抽選機会が増える。開放延長状態は、特別図柄の変動表示回数が80回になるか(第1特図、第2特図によらず、80回になるか)、次回の大当りを発生するまで継続し、その後、非開放延長状態に移行する。
本実施形態における大当り遊技後の遊技状態は次の通りである。
遊技状態A:低確率サポなし(通常遊技状態、第1の遊技状態)
遊技状態B:低確率サポあり(第1の遊技状態)
遊技状態C:高確率サポなし(第2の遊技状態)
遊技状態D:高確率サポあり(第1の遊技状態)
※第2の遊技状態である遊技状態Cは、第1の遊技状態と比較して、普通入賞口25Pへ入球し易くなるため、遊技球を獲得し易い遊技状態である。
普通図柄抽選(普通図柄の当否判定)の当選確率は、低確率状態(通常状態)において90/100であり、高確率状態において95/100であり、高確率状態の方が低確率状態より高い確率である。他の実施形態では、普通図柄抽選の当選確率は、低確率状態と高確率状態において同等であってもよい。普通図柄の当否判定が当りである場合、開放延長機能が作動している開放延長状態(サポあり)では、普通電動役物(普電扉)24は、4秒間にわたって1回開放され、開放延長機能が作動していない非開放延長状態(サポなし)では、普通電動役物(普電扉)24は、2秒間にわたって1回開放される。
本実施形態における普通図柄の平均変動時間は次の通りである。
遊技状態A:3秒
遊技状態B:2秒
遊技状態C:8秒
遊技状態D:2秒
第2特図の当否判定においては、小当りと判定されることもあり、遊技状態によらず239/250の高確率(大当り確率やハズレ確率よりも高確率)で発生する。本実施形態では、小当り遊技において、第2特別電動役物扉89は、1回、1.6秒間、第2大入賞口20を開放する。他の実施形態では、第1特図の当否判定においても小当りと判定される場合を生じさせてもよい。
本実施形態における小当り判定時の第2特図の平均変動時間は次の通りである。
遊技状態A:3秒
遊技状態B:6秒
遊技状態C:60秒
遊技状態D:6秒
遊技状態Aでは、流下経路R1を流下する遊技球は、第2始動口12や第2大入賞口20に入球し易く、普通入賞口25Pに到達し難いため、流下経路R1に遊技球を打ち続けた場合、遊技球の消費数が賞球数を上回り、持ち球数が減少する。そのため、遊技者は、右打ち領域Rではなく左打ち領域Lの第1始動口11への入球による第1特図による大当りの獲得を狙うことになる。
遊技状態Bでは、遊技状態Aと比較して、小当り判定時の第2特図の平均変動時間が長い分だけ、流下経路R1を流下する遊技球は、普通入賞口25Pに到達し易くなるため、持ち球数が微増する。しかしながら、低確率状態である遊技状態Bでは、第2特別図柄に基づく大当り遊技は、後述するように持ち球の増加を期待できない。そのため、遊技者は、第2特別図柄で大当りさせずに出来る限り遊技状態Bが継続することを期待しながら、右打ち領域Rにおける流下経路R1の普通入賞口25Pへの入球による賞球の獲得を狙うことになる。遊技状態Bにおいて、大当りに当選せずに特別図柄の変動表示回数が80回を超えた場合、遊技状態は、遊技状態Aに移行する。
遊技状態Dでは、遊技状態Bと同様に、遊技状態Aと比較して、小当り判定時の第2特図の平均変動時間が長い分だけ、流下経路R1を流下する遊技球は、普通入賞口25Pに到達し易くなるため、持ち球数が微増する。その上、高確率状態である遊技状態Dでは、第2特別図柄に基づく大当り遊技は、後述するように持ち球の増加を期待できる。そのため、遊技者は、第2始動口12への入球による第2特別図柄による大当りの獲得を狙うことになる。遊技状態Dにおいて、大当りに当選せずに特別図柄の変動表示回数が80回を超えた場合、遊技状態は、遊技状態Aに移行する。
遊技状態Cでは、遊技状態A,B,Dと比較して、普通図柄の平均変動時間および小当り判定時の第2特別図柄の平均変動時間が十分に長いことから、流下経路R1を流下する遊技球は、普通入賞口25Pにいっそう到達し易くなるため、賞球数が遊技球の消費数を上回り、持ち球数が増加する。そのため、遊技者は、第2特別図柄で大当りさせずに出来る限り遊技状態Cが継続することを期待しながら、右打ち領域Rにおける流下経路R1の普通入賞口25Pへの入球による賞球の獲得を狙うとともに、遊技状態Cの終了間際での第2始動口12への入球による第2特別図柄による大当りの獲得を狙うことになる。遊技状態Cにおいて、大当りに当選せずに特別図柄の変動表示回数が80回を超えた場合、遊技状態は、遊技状態Aに移行する。
図7は、第1特図の大当り図柄と大当り遊技後の遊技状態との関係を示す説明図である。図7には、各大当り図柄の発生割合、確変口14Kの開放タイミング、大当り遊技後の遊技状態、について示されている。
図7に示すように、第1特図の大当り図柄として、「特図1_10R全長開放図柄」、「特図1_6R全長開放図柄」、「特図1_10R一部短開放図柄」の3種類が設定され、大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選によって、それぞれ25%、25%、50%の割合で決定される。また、「R」はラウンドのことであり、「全長開放」とは全てのラウンドで第1大入賞口14が長い期間(1ラウンドあたり10個を入球可能な十分な開放期間)で開放されることを示し、「一部短開放」とは一部のラウンドで第1大入賞口14が短く開放されることを示している。
第1特図の大当り図柄が25%の確率で「特図1_10R全長開放図柄」に決定された場合、10ラウンドの大当り遊技を実行し、全てのラウンドにおいて第1大入賞口14は、1ラウンドあたり10個を入球可能な十分な期間で開放される。全10ラウンドのうち第4ラウンドの開放期間にわたって確変口14Kが開放される。そのため、この大当り遊技では、確変口14Kに入球する確率が極めて高い。「特図1_10R全長開放図柄」による大当り遊技で確変口14Kに入球した場合、大当り後の遊技状態は、遊技状態C「高確率サポなし」となる。「特図1_10R全長開放図柄」による大当り遊技で確変口14Kに入球しなかった場合、大当り後の遊技状態は、遊技状態A「低確率サポなし」となる。
第1特図の大当り図柄が25%の確率で「特図1_6R全長開放図柄」に決定された場合、6ラウンドの大当り遊技を実行し、全てのラウンドにおいて第1大入賞口14は、1ラウンドあたり10個を入球可能な十分な期間で開放される。全6ラウンドのうち第4ラウンドの開放期間にわたって確変口14Kが開放される。そのため、この大当り遊技では、確変口14Kに入球する確率が極めて高い。「特図1_6R全長開放図柄」による大当り遊技で確変口14Kに入球した場合、大当り後の遊技状態は、遊技状態D「高確率サポあり」となる。「特図1_6R全長開放図柄」による大当り遊技で確変口14Kに入球しなかった場合、大当り後の遊技状態は、遊技状態B「低確率サポあり」となる。
第1特図の大当り図柄が50%の確率で「特図1_10R一部短開放図柄」に決定された場合、10ラウンドの大当り遊技を実行し、全10ラウンドのうち第4ラウンドを除くラウンドにおいて、第1大入賞口14は、1ラウンドあたり10個を入球可能な十分な期間で開放される。全10ラウンドのうち第4ラウンドにおいて、第1大入賞口14は、他のラウンドより短い期間(例えば、0.1秒間)で開放され、この第4ラウンドの開放期間にわたって確変口14Kが開放される。そのため、この大当り遊技では、確変口14Kに入球する確率が極めて低い。「特図1_10R一部短開放図柄」による大当り遊技で確変口14Kに入球した場合、大当り後の遊技状態は、遊技状態D「高確率サポあり」となる。「特図1_10R一部短開放図柄」による大当り遊技で確変口14Kに入球しなかった場合、大当り後の遊技状態は、遊技状態B「低確率サポあり」となる。
図8は、第2特図の大当り図柄と大当り遊技後の遊技状態との関係を示す説明図である。図8には、各大当り図柄の発生割合、確変口14Kの開放タイミング、大当り遊技後の遊技状態、について示されている。
図8に示すように、第2特図の大当り図柄として、低確率時には「特図2_4R全短開放図柄」が100%の割合で決定され、高確率時には「特図2_4R全長開放図柄」が100%の割合で決定される。また、「R」はラウンドのことであり、「全短開放」とは全てのラウンドで第1大入賞口14が短く開放されることを示し、「全長開放」とは全てのラウンドで第1大入賞口14が長い期間(1ラウンドあたり10個を入球可能な十分な開放期間)で開放されることを示している。
第2特図の大当り図柄が「特図2_4R全短開放図柄」に決定された場合、4ラウンドの大当り遊技を実行し、全てのラウンドで第1大入賞口14が短く(例えば、0.1秒間)開放される。全4ラウンドのうち第4ラウンドの開放期間にわたって確変口14Kが開放される。そのため、この大当り遊技では、確変口14Kに入球する確率が極めて低い。「特図2_4R全短開放図柄」による大当り遊技で確変口14Kに入球した場合、大当り後の遊技状態は、遊技状態C「高確率サポなし」となる。「特図2_4R全短開放図柄」による大当り遊技で確変口14Kに入球しなかった場合、大当り後の遊技状態は、遊技状態A「低確率サポなし」となる。
第2特図の大当り図柄が「特図2_4R全長開放図柄」に決定された場合、4ラウンドの大当り遊技を実行し、全てのラウンドにおいて第1大入賞口14は、1ラウンドあたり10個を入球可能な十分な期間で開放される。全4ラウンドのうち第4ラウンドの開放期間にわたって確変口14Kが開放される。そのため、この場合、確変口14Kに入球する確率が極めて高い。「特図2_4R全長開放図柄」による大当り遊技で確変口14Kに入球した場合、大当り後の遊技状態は、遊技状態C「高確率サポなし」となる。「特図2_4R全長開放図柄」による大当り遊技で確変口14Kに入球しなかった場合、大当り後の遊技状態は、遊技状態A「低確率サポなし」となる。
図9は、パチンコ機50の主制御装置80が実行するメインルーチンを示すフローチャートである。このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動されるが、2ms以外の割り込み周期で起動しても良い。まずS10において、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:YES)、S20に移行し、否定判定が得られた場合には(S10:NO)、S15にてCPUやI/O等の初期設定を行い、S70に移行する。S10で肯定判定が得られた場合には、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),小当り図柄決定用乱数の更新(S32),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
そして、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理(S50)と、始動口への入賞に起因して大当り判定を行う特図当否判定処理(S55)と、遊技球の普通図柄作動ゲート22の通過に起因して普通図柄の当否判定を行う普図当否柄判定処理(S55)とを実行する。更に、サブ統合制御装置83等にデータ及びコマンドを送信し、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理(S60)と、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理(S65)も行う。なお、特図当否判定処理に続いて、大当り遊技等を行うための大当り遊技処理が行われる。また、普図当否判定処理に続いて普通電動役物(第2始動口12)を開放することで普図遊技を行う普図遊技処理等が行われる。そして、S70では、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
図10は、主制御装置80が実行する特別図柄始動口入賞確認処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、メインルーチンの入賞確認処理(S50)からコールされるサブルーチンとして構成されている。S100では、第1始動口SW11aの検出信号に基づき、第1始動口11への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は、S105に移行し、第1特図についての保留記憶の数が最大値(一例として4)未満か否かを判定する。否定判定の場合は(S105:YES)、S110に移行する。
S110では、大当り抽選(大当り判定)に用いられる大当り決定用乱数や、大当り抽選で当った際に停止表示される図柄(大当り図柄)を決定するための大当り図柄決定用乱数や、図柄演出でリーチとなるか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして、抽出した乱数を、第1特図についての保留記憶として記憶し、当処理を終了(リターン)する。なお、S100が否定判定された場合またはS105が肯定判定された場合も当処理を終了する。
図11および図12は、主制御装置80が実行する第1特別図柄当否判定処理を示すフローチャートである。先ず、図11に示すように、第1特別図柄当否判定処理において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを判定する(S150)。S150において否定判定されると(S150:NO)、第1特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S155)。そして、否定判定されると(S155:NO)、確定図柄を表示中であるか否かを判定する(S160)。
そして、S160の処理で否定判定されると(S160:NO)、第1保留記憶が存在するか否かを判定し(S170)、肯定判定される場合には(S170:YES)、第1保留記憶数をデクリメントし(S180)、図12のS190に進む。なお、特別電動役物が作動中である場合(S150:YES)には、そのまま第1特別図柄当否判定処理を終了(リターン)する。また、第1保留記憶が存在しない場合には(S170:NO)、そのまま第1特別図柄当否判定処理を終了(リターン)し、第2特別図柄当否判定処理へ移行する。
図12のS190の処理において、主制御装置80は、第1保留記憶の中でも最も古いものを読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが「1」とは、現在のパチンコ機50が高確率状態(大当り判定確率が高確率)であることを意味する。S190の処理において肯定判定される場合には(S190:YES)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記憶されている当り値と照合し(S192)、S200の処理に移行する。
一方、S190の処理において、確変フラグが「0」である場合には(S190:NO)、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記憶されている当り値と照合し(S195)、S200の処理に移行する。
S200の処理において、主制御装置80は、第2特別図柄が大当り変動中(大当り図柄を確定表示するための変動中)であるか否かを判定し、大当り変動中ではない場合には(S200:NO)、第1保留記憶をデクリメントして、読み込んだ大当り決定用乱数と当り値と照合し、大当りか否かを判定し(S205)、大当りであると判定された場合には(S205:YES)、大当り図柄決定用乱数によって大当り図柄を決定し(S210)、更に変動パターン(変動時間)を決定する(S215)。このS215の処理では、パチンコ機50の遊技状態に応じて変動パターンテーブルを参照し、第1特図の変動パターン(変動時間)を決定する。ここで、参照する変動パターンテーブルには、変動パターン乱数に対応づけられた複数個の変動パターンが格納されている。そして、図10のS110の処理に取得した変動パターン決定用乱数に対応する変動パターンが選択される。
そして、変動パターン決定処理後、大当り設定処理を行い(S220)、S240の処理に移行する。大当り設定処理とは決定した大当り図柄(図7を参照)によって、大当り遊技実行後の遊技状態(高確率状態に設定されるか否か等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間(以下、大当り開始インターバル時間ともいう)、大入賞口14の開放パターン、大当り開放インターバル時間、大当りのエンディング時間(以下、大当り終了インターバル時間ともいう)、ラウンド数、ラウンド遊技間のインターバル時間等)を取得する処理である。
つまり、本パチンコ機50において、主制御装置80は大当り図柄に基づいて、大当り遊技実行後の遊技状態や、大当り遊技にかかる情報を設定し(S220)、その後、S240の処理に移行する。
また、S200において第2特別図柄が大当り変動中であると判定された場合(S200:YES)、又は第1保留記憶をデクリメントして、読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りではないと判定された場合には(S205:NO)、ハズレ図柄を決定し(S225)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定し(S230)、ハズレ設定処理を行ない(S235)、S240の処理へと移行する。ハズレ設定処理(S235)では、後述するサポ回数(開放延長回数)がプラスであれば、−1する。
なお、高確率状態でハズレ設定処理(S235)を行う場合には、確変回数がプラスであり、ハズレ設定処理(S235)を実行する度に確変回数を−1する。なお、本実施形態では、サポ回数は「80」回に設定されている。また、本実施例では、特別変動表示を開始する際にサポ回数(開放延長回数)や確変回数をデクリメントする。
ここで、S230の処理においても、パチンコ機50の遊技状態に応じて、変動パターンテーブルを参照し、第1特図の変動パターン(変動時間)を決定する。本実施形態では、S215若しくはS230の変動パタ−ン決定処理で同一の変動パターンテーブル(変動テーブル)が参照され、図10のS110の処理に取得した変動パターン決定用乱数に対応する変動パターンが選択される。
そして、S215若しくはS230の何れの処理においても決定される変動パターンに基づいて、遊技状態が通常遊技状態である場合、第1特図の変動時間は、平均10秒に設定される。また、遊技状態が高確率状態である場合、第1特図の変動時間は、平均8秒に設定される。但し、S215の処理で参照する変動パターンテーブル(大当り用の変動パターンテーブル)と、S230の処理で参照する変動パターンテーブル(ハズレ用の変動パターンテーブル)が異なっていてもよい。例えば、大当り用の変動パターンが特定する変動時間が、ハズレ用の変動パターンが特定する変動時間よりも長くなってもよい。この点に関しては、後述する第2特別図柄の変動時間についても同様であり、大当り用の変動パターンが特定する変動時間が、ハズレ用の変動パターンが特定する変動時間よりも長くなってもよい。
S220又はS235の処理に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S240)、第2特別図柄当否判定処理を行なう。
図13、図14、図15および図16は、主制御装置80が実行する第2特別図柄当否判定処理を示すフローチャートである。図13に示すように、第2特別図柄当否判定処理において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを判定する(S250)。S250の処理において否定判定されると(S250:NO)、第2特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S255)。そして、S255の処理で否定判定されると(S255:NO)、確定図柄を表示中であるか否かを判定する(S260)。
更に、S260の処理で否定判定されると(S260:NO)、第2始動口12に入賞したか否かを判定し(S265)、肯定判定されると(S265;YES)、S268の乱数抽出処理を行なった後、図14のS270の処理に移行し、否定判定されると(S265;NO)、大当り遊技処理に移行する。S268の処理では乱数抽出処理を行なう。この乱数抽出処理は、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、大当り抽選で当った際に停止表示される図柄(当り図柄)を決定するための大当り図柄決定用乱数や、図柄演出でリーチとなるか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出する。
図14のS270の処理に移行すると、主制御装置80は確変フラグがセットされている(値が「1」)か否かを判定する。S270の処理で肯定判定されると、図13のS268の処理で抽出した大当り決定用乱数を確変テーブルに記憶されている当り値と照合し(S272)、S280の処理に移行する。
一方、S270の処理において、確変フラグが「0」である場合には(S270:NO)、図13のS268の処理で抽出した大当り決定用乱数を通常テーブルに記憶されている当り値と照合し(S275)、S280の処理に移行する。
S280の処理において、主制御装置80は、第1特別図柄が大当り変動中(大当り図柄を確定表示する前提の変動中)であるか否かを判定する。そして、大当り変動中ではない場合には(S280:NO)、主制御装置80は、図13のS268の処理で抽出した大当り決定用乱数を当り値と照合した結果が、大当りか否かを判定する(S285)。
大当りである場合には(S285:YES)、大当り図柄決定用乱数によって大当り図柄を決定した後(S290)、変動パターン(変動時間)を決定する(S295)。つまり、S295の処理では、パチンコ機50の遊技状態に応じた変動パターンテーブルが参照される。ここで、参照する変動パターンテーブルには、変動パターン乱数に対応づけられた複数個の変動パターンが格納されている。そして、図13のS268の処理に取得した変動パターン決定用乱数に対応する変動パターンが選択される。
そして、変動パターンを決定すると(S295)、大当り設定処理を行い(S300)、S360処理に移行する。大当り設定処理(S300)とは決定した大当り図柄(図7および図8を参照)によって、大当り後の遊技状態(高確率状態に設定されるか否か等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、大入賞口14の開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
S285の処理において、読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りではないと判定された場合には(S285:NO)、S310の処理において、主制御装置80は、読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合して小当りか否かを判定する。なお、前述ように、第2特別図柄の小当り確率は239/250となっている(図6参照)。そして、S310の処理で肯定判定されると、S315の処理に移行し、小当り図柄決定用乱数に基づいて小当り図柄を決定する。
主制御装置80は、S315処理に続いて、S316の処理に移行し、変動パターン(変動時間)を決定する。つまり、S316の処理では、パチンコ機50の遊技状態に応じた変動パターンテーブルが参照される。ここで、参照する変動パターンテーブルには、変動パターン乱数に対応づけられた複数個の変動パターンが格納されている。そして、図13のS268の処理に取得した変動パターン決定用乱数に対応する変動パターンが選択される。そして、変動パターンを決定すると(S316)、小当り設定処理(S318)を行い、S360の処理に移行する。
本実施例の小当り設定処理(S318)は、小当り図柄によって、小当り遊技にかかる情報(小当りのオープニング時間(以下、小当り開始インターバル時間ともいう)、の開放パターン、小当りのエンディング時間(以下、小当り終了インターバル時間ともいう))を取得する。また、小当り設定処理(S318)では、後述するサポ回数(開放延長回数)がプラスであれば、−1する。
なお、高確率状態で小当り設定処理(S318)を行う場合には、確変回数がプラスであり、小当り設定処理(S318)を実行する度に確変回数を−1する。
S280の処理において、第1特別図柄が大当り変動中である場合(S280:YES)、又は図13のS268の処理で抽出した大当り決定用乱数を当り値と照合し、ハズレと判定された場合には(S285:NO、S310:NO)、ハズレ図柄を決定した後(S340)、第2特図の変動パターン(変動時間)を決定する(S350)。ここで、S350の処理においても、パチンコ機50の遊技状態に応じた変動パターンテーブルが参照される。ここで、参照する変動パターンテーブルには、変動パターン乱数に対応づけられた複数個の変動パターンが格納されている。そして、図13のS268の処理に取得した変動パターン決定用乱数に対応する変動パターンが選択される。そして、変動パターンを決定すると(S350)、ハズレ設定処理(S355)を行い、S360の処理に移行する。
また、ハズレ設定処理(S355)では、後述するサポ回数(開放延長回数)がプラスであれば、−1する。なお、高確率状態でS355のハズレ設定処理においても、確変回数がプラスであれば、−1する。
S300、S318又はS355の処理に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には大当り、小当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S360)、大当り技処理に移行する。
図11のS155の処理において、第1特別図柄が変動中であると判定された場合(S155:YES)、又は図13のS255の処理において、第2特別図柄が変動中であると判定された場合には(S255:YES)、図15のS365へ移行し、図柄変動時間(S215、S235、S295、S316、又はS350の変動パターンに基づいて特定された変動表示時間)を経過したか否かを判定する。
図柄変動時間を経過した場合には(S365:YES)、確定図柄表示処理を行い(S368)、S370の処理に移行する。ここで、確定図柄表示処理(S368)では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。なお、本実施例では図柄確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する構成だが、変動開始コマンドにて変動時間を指定していることから、図柄確定コマンドを送信しない構成でもよい。この構成ならばコマンド数を抑えながら同等に演出表示を実行することができる。
S370の処理の処理においては、S368で確定表示された特別図柄(この場合、特図2である)が小当り図柄であるか否かを判定する(S370)。そして、小当り図柄である場合には(S370;YES)、中断フラグを「1」にセットし(S372)、特別図柄当否判定処理を終了し、大当り遊技処理へ移行する。
また、S370の処理で否定判定される場合には、S368で確定表示された特別図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。そして、大当り図柄である場合には(S374:YES)、停止フラグを「1」にセットし(S376)、特別図柄当否判定処理を終了し、大当り遊技処理へ移行する。更に、S368で確定表示された特別図柄がハズレ図柄であると判定された場合には(S374:NO)、特別図柄当否判定処理を終了し、大当り遊技処理へ移行する。
図柄変動時間を経過していない場合には(S365:NO)、中断フラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S378)。そして、肯定判定されると(S378:YES)、特別図柄中断処理(S380)を行い、特別図柄当否判定処理を終了し、大当り遊技処理に移行する。また、S378の処理で否定判定される場合には(S378:NO)、停止フラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S382)。そして、肯定判定されると(S382:YES)、特別図柄停止処理(S386)を行い、特別図柄当否判定処理を終了し、大当り遊技処理に移行する。更に、中断フラグ及び停止フラグの値が何れも「0」である場合には(S378;NO、S382;NO)、そのまま特別図柄当否判定処理を終了し、大当り遊技処理に移行する。
ここで、S386の処理は、第1特別図柄又は第2特別図柄のうちの一方の特別図柄が大当り図柄で確定表示されたため、変動中の他方を特別図柄の変動をハズレ図柄で停止させる処理である。また、S380の処理は、第1特別図柄又は第2特別図柄のうちの一方の特別図柄(本実施例では、第2特別図柄)が小当り図柄で確定表示されたため、変動中の他方を特別図柄(本実施例では、第1特別図柄)の変動を中断する処理である。この処理は、当該他方の特別図柄の変動時間の計測を停止させる処理であり、後述するように、一方の特別図柄の確定表示に基づく小当り遊技を終了すると、当該他方の特別図柄の変動を再開する。
図11のS160において確定図柄を表示中と判定された場合(S160:YES)、又は図13のS260において確定図柄を表示中と判定された場合には(S260:YES)、図16のS390の処理に移行する。S390の処理において、主制御装置80は、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定し、確定図柄の表示時間が終了となった場合には(S390:YES)、確定図柄の表示を終了し(S392)、S394の処理に移行する。また、確定図柄の表示時間が終了となっていない場合には(S390:NO)、そのまま大当り遊技処理に移行する。
S394の処理において、主制御装置80は、確定表示された特別図柄が大当りになる組合せであるか否かを判定し、大当りになる組合せであると判定された場合には(S394:YES)、確変フラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S396)。そして、肯定判定されると(S396:YES)、確変フラグを「0」にし(S398)、S400の処理に移行する。また、S396の処理で否定判定されると(S396:NO)、そのままS400の処理に移行する。
S400の処理において、主制御装置80は、サポフラグが「1」にセットされているか否かを判定し、肯定判定されると(S400:YES)、サポフラグの値を「0」にし(S403)、S410の処理に移行し、S400の処理で否定判定されると(S400:NO)、そのままS410の処理に移行する。ここで、サポフラグ(開放延長フラグともいう。)は前述のように、パチンコ機50の遊技状態が普電サポート(サポあり)状態にあることを示すフラグであり、セットされると(当該フラグの値が「1」になると)、開放延長状態となり、普通電動役物(普電)24の開放時間が延長される。一方、解除されると(当該フラグの値が「0」になると)、非開放延長状態となり、普通電動役物(普電)24の開放時間が延長されない。
S410の処理では条件装置の作動を開始する処理を行い、大当りフラグの値を「1」にセットする。このとき、待機フラグがセットされ、以後、役連ゲート27による遊技球の検知が有効化される。ここで、待機フラグとは、役物連続作動装置の作動を待機する状態にあることを示すフラグである。S410の処理に続いてS415の処理に移行し、役連ゲートスイッチ27aが遊技球の通過を検知したか否かを判定する。つまり、待機フラグがセットされた状態で役連ゲート27を遊技球が通過したか否かを判定する。そして、肯定判定されるとS416の処理に移行し、役物連続作動装置を作動させる処理と、待機フラグを解除する処理を行う。これにより、大当り遊技を開始可能な状態となり、S418の処理において大当り遊技開始処理を行なう。なお、待機フラグがセットされた状態で役連ゲートスイッチ27aが遊技球の通過を検知すると、以後、役連ゲートスイッチ27aが遊技球の通過を検知しても有効なもの(大当りを開始させるもの)とはされない。つまり、役連ゲートスイッチ27aの遊技球の通過検知は無効化される。
ここで、大当り遊技開始処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。大当り遊技開始処理が終了すると、大当り遊技処理に移行する。
また、S415の処理の肯定判定が得られない場合には、大当り遊技処理を経て図9のメインルーチンに復帰する。そして、再度、特別図柄の当否判定処理が起動し、S415の肯定判定を経ると、S416の処理に移行する。
なお、このように条件装置が作動を開始しても、遊技球が役連ゲート27を通過しなければ、大当り遊技が開始されないこととするのは、遊技者に不利益を与えないためである。つまり、左打ちを中心とする遊技を進行中に第1始動口11への遊技球の入球を生じ、大当りを発生することがある。但し、大当り遊技の際に開閉する第1大入賞口14は右打ち領域に設けられているため、条件装置が作動すると直ちに役物連続作動装置を作動し、大当り遊技が開始される構成とする場合、大当り遊技の開始に気づかず、ある程度大当たり遊技が進行してから、大当り遊技の開始に気づき、慌てて左打ちを右打ちに切り替えるケースを生じ、遊技者が本来獲得するはずの賞球量が、少なくなる可能性がある。
一方、本実施例のように、条件装置の作動を開始しても、役連ゲート27に遊技球を通過させなければ大当り遊技が開始されないこととすれば、遊技者にとって望ましいタイミングで(左打ちを右打ちに切り替えてから)、大当り遊技を開始させる(最初のラウンドを開始させる)ことができ、遊技者に不利益を与えることを防止できる。
S394の処理において確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は(S394:NO)、確変フラグが「1」の値か否かを判定し(S430)、「1」であれば(S430:YES)、確変回数(確変カウンタの値)が0であるか否かを判定する(S435)。そして、S435の処理で肯定判定されると(S435:YES)、確変フラグの値を「0」にし(S438)、S440の処理へ移行する。また、確変フラグの値が「0」である場合(S430:NO)、又は確変回数が0ではない場合(S435:NO)には、S440の処理へ移行する。
S440の処理において、主制御装置80は、サポフラグの値が「1」か否かを判定し、「1」であれば(S440:YES)、サポ回数(サポカウンタの値)が0か否かを判定する(S446)。サポ回数が0であれば(S446:YES)、S448の処理にてサポフラグの値を「0」にして、S460の処理に進む。
S460の処理では、主制御装置80が現在の遊技状態が高確率状態中であるか否か、サポあり状態中(開放延長状態中)であるか、普通電動役物(普電)24の開放態様が有利な状態に変更されているか否かなどの状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置83に送信し、S470の処理へ移行する。本実施例の場合、特別図柄当否判定処理における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
S470の処理において、主制御装置80は確定表示された第2特別図柄が小当り図柄か否かを判定する。そして、確定表示された第2特別図柄が小当り図柄である場合には(S470:YES)、S476以降の処理へ移行する。S476の処理に移行すると特別電動役物の作動を開始させ(S476)、続くS478の処理小当り遊技開始処理(S478)を行う。そして、S470の処理で否定判定されるか、S478の処理を実行すると、大当り遊技処理に移行する。
ここで、小当り遊技開始処理(S478)では、小当り遊技を開始するコマンド及び小当り遊技に係る情報(小当りのオープニング時間、開放パターン、小当りのエンディング時間等)をサブ統合制御装置83に送信する。
図17、図18および図19は、主制御装置80が実行する大当り遊技処理を示すフローチャートである。図17に示すように、大当り遊技処理が起動すると主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを判定する(S500)。役物連続作動装置が作動中である場合(S500:YES)、第1大入賞口14が開放中であるか否かを判定し(S505)、第1大入賞口14が閉鎖中であると判定された場合には(505:NO)、ラウンド遊技間のインターバル中により第1大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S510)。
ラウンド遊技間のインターバル中でもない場合は(S510:NO)、大当り終了演出中であるか判定する(S515)。これも否定判定の場合は(S515:NO)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S520)。そして、大当り開始演出時間が経過した場合は(S520:YES)、大入賞口開放処理(S525)を行なって、大当り遊技処理を終了(リターン)する。なお、S500の処理において、役物連続作動装置が作動していない場合には(S500:NO)、図20に示す小当り遊技処理に移行する。また、S520の処理において、大当り開始演出時間を経過していない場合には(S520:NO)、大当り遊技処理を終了する。
第1大入賞口14が開放中であると判定された場合は(S505:YES)、図18のS550の処理に進み、第1大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では第1大入賞口14への規定入賞数は10個だが、8個、9個でもよく、特に限定するものではない。第1大入賞口14に10個入賞していない場合(S550:NO)には、S555に進み、第1大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。そして、開放時間が終了した場合(S555:YES)には、S560の処理に移行する。また、第1大入賞口14の開放時間が終了していない場合には(S555:NO)、そのまま大当り遊技処理を終了(リターン)する。
S550において、第1大入賞口14に遊技球が10個入賞したと判定される場合には(S550:YES)、大入賞口閉鎖処理(S560)を行い、大当りインターバル処理(S565)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
図17に戻る。図17のS510の処理でインターバル中であると判定された場合は(S510:YES)、図18のS570の処理に進み、ラウンド遊技間のインターバル時間が経過したか否かを判定する。ラウンド遊技間のインターバル時間が経過している場合(S570:YES)は、直前に第1大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S575)。また、ラウンド遊技間のインターバル時間が経過していない場合には(S570:NO)、そのまま大当り遊技処理を終了(リターン)する。S575の処理において、最終ラウンドと判定されると(S575:YES)、大当り終了演出処理(S580)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
S575において、最終ラウンドでないと判定されると(S575:NO)、第1大入賞口14を開放する処理(S585)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。なお、大入賞口14を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行なう。
図17に戻る。図17のS515で大当りの終了演出中であると判定された場合は(S515:YES)、図19のS600に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過した場合には(S600:YES)、役物連続作動装置の作動を停止し(S605)、条件装置の作動を停止し(S610)、S615に移行する。また、大当り終了演出時間が経過していない場合には(S600:NO)、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
そして、S615において、主制御装置80は、次回の遊技状態で確変(高確率状態)に移行するか否かを判定する。本実施形態では、主制御装置80は、大当り遊技中に確変口14Kに入球した場合、次回の遊技状態で確変へ移行する判断を行い、大当り遊技中に確変口14Kに入球しなかった場合、次回の遊技状態で確変に移行しない判断を行う。
そして、S615で肯定判定の場合には(S615:YES)、確変回数を設定し(S620)、確変フラグを1に設定し(S625)、S630に移行する。確変フラグを1にすると本実施例では、特別図柄の当否判定において大当り確率が向上する。本実施形態では、確変回数は80回に設定される。S615において、次回の遊技状態を確変に移行しないと判定された場合(S615:NO)、若しくは、S625の処理を実行した後、S630において、次回の遊技状態でサポあり状態(つまり、開放延長状態)に移行するか否かを判定する。
S630において、主制御装置80は、終了する大当り遊技が「サポあり状態の移行契機となる大当り図柄」が確定表示されたことに基づき実行されたものである場合には、S630の処理で肯定判定される。このS630の処理の肯定判定を経ると、サポ回数を設定し(S635)、サポフラグを1に設定し(S640)、S645へ移行する。
主制御装置80は、S630の処理の否定判定を得るか、S640の処理を実行するとS645の処理に移行する。S645の処理において主制御装置80は、停止フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S645:YES)、停止フラグを「0」にし(S650)、S660の処理に移行する。また、S645の処理で否定判定の場合には(S645:NO)、そのままS660の処理に移行する。
S660の処理において、主制御装置80は、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行う。次いで、S665の処理に移行し、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
図20および図21は、主制御装置80が実行する小当り遊技処理を示すフローチャートである。前述の図17で役物連続作動装置が作動していないと判定された場合(S500:NO)には、図20に示す小当り遊技処理を実行する。小当り遊技処理を起動すると、S700にて特別電動役物が作動中であるかを判定し、作動中と判定されると(S700:YES)、小当り開始演出中か否かを判定する(S705)。そして、S705の処理で肯定判定されると、小当り開始演出の時間が経過したか否かを判定する(S710)。
S710の処理で肯定判定されると、第2大入賞口20を開放する処理(S715)を実行し、小当り遊技処理を終了(リターン)する。なお、特別電動役物が作動中ではないと判定された場合(S700:NO)、または小当り開始演出の時間が経過していないと判定された場合(S710:NO)はそのまま小当り遊技処理を終了する。
S705の処理において小当り開始演出中でないと判定された場合には、第2大入賞口20が開放中か否かを判定する(S720)。そして、S720の処理で肯定判定されると、第2大入賞口20に10個以上入賞したか否かを判定する(S725)。これも否定判定なら第2大入賞口20の開放時間(ここでは1.6秒)が経過したか否かを判定し(S730)、肯定判断なら第2大入賞口20を閉鎖する処理を行い(S735)、小当り遊技処理を終了する。S725の処理で肯定判定された場合にはS735の処理に直行し、S730の処理で否定判定された場合には小当り遊技処理を終了する。
また、S720の処理で否定判定されると、図21のS750の処理に移行し、特別電動役物の作動を停止させる処理(S750)を行い、S770の処理に移行する。
S770の処理では中断フラグが設定されている(値が「1」である)か否かを判定する。そして、肯定判定される場合には(S770;YES)、中断フラグを解除(値を「0」に)する(S780)。このS780が行われると、変動を中断していた第1特別図柄は変動を再開する。そして、S770の処理で否定判定されるか、S780の処理を実行すると、主制御装置80は小当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S790)、小当り遊技を終了する。
図22は、主制御装置80が実行する普図始動入賞確認処理を示すフローチャートである。普図始動入賞確認処理は、入賞確認処理(S50)のサブルーチンであり、まずゲート17を遊技球が通過したか確認する(S800)。なお、本図ではゲート22を始動口として構成し直す場合も想定し、「普図始動口又はゲート入球?」と表記している。入球があれば(S800:YES)、普図の保留記憶が満杯(当実施例では1個)でないか確認する(S805)。保留記憶が満杯でなければ(S805:NO)、S810の処理で、普図の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、はずれ図柄決定用乱数などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(1組のみ)。そして、普図保留数表示装置8へ普図保留数のコマンドを送信し(S815)、当処理を終了(リターン)する。S800が否定判定された場合、又はS805が肯定判定された場合はそのまま当処理を終了する。なお、本実施例と異なり、普通図柄の保留記憶を有しないこととしてもよい。
図23、図24および図25は、主制御装置80が実行する普図当否判定処理を示すフローチャートである。普図当否判定処理は、当否判定処理(S55)のサブルーチンである。普図当否判定処理が起動すると、まず特図の始動口12(第2始動口12)を開放させるための普通電動役物が作動中か確認する(S820)。作動していなければ(S820:NO)、普図が変動中か確認し(S823)、変動中でなければ普図の確定図柄が表示されているか確認する(S826)。なお、普通電動役物が作動中(S820:YES)であれば普図遊技処理に移行する。
S826の処理で確定図柄が表示中でなければ、普図の保留記憶があるか確認(S830)し、普図の保留記憶があれば、普図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S833)。該シフト処理により普図の保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。普図の保留記憶がなければ(S830:NO)、普図遊技処理に移行する。
次にS836の処理で、サポフラグの値が「1」であるか否かを確認する。つまり、このS836の処理では、パチンコ機50の遊技状態が通常遊技状態のときに否定判定し、有利状態(サポありの状態)であれば肯定判定する。そして、S836の処理で肯定判断であれば、高確率の当否判定用テーブルで当否判定を行なうようにセットする(S838)。否定判断であれば(S836:NO)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルで当否判定を行なうようにセットする(S840)。そして、S845の処理では、S838またはS840の処理でセットした当否判定用テーブルと当り判定用乱数とを対比して当りか否か当否判定を行なう。
そして、S845の当否判定の結果が、普図が当りでなければ(S845:NO)、前記対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S850)。そして、S850にて、前記対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、変動パターンを決定し、S860の処理に移行する。
一方、S845の当否判定の結果が、当りであれば(S845:YES)、前記対象となる保留記憶の当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を決定し(S854)、前記対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて当りの変動パターンを決定する(S856)。
そして、S856の処理を実行すると、普通図柄の当り遊技の内容を設定する処理を行ない(S858)、S860の処理に移行する。ここで、S858の「普通図柄の当り遊技の内容を設定する処理」とは、当り遊技の普通図柄開始インターバル時間、当り遊技の普通図柄終了インターバル時間を設定する処理である。
主制御装置80は、S850の処理若しくはS858の処理を実行すると、S860の処理に移行する。そして、S860の処理で普通図柄表示装置7へ普図変動開始コマンドを送信すると、普図遊技処理に移行する。
図23のS823の処理において、普通図柄が変動中のときは(S823:YES)、図24のS870の処理に移行する。S870の処理において普通図柄の変動時間が経過した場合には(S870:YES)、S873の処理に移行し、確定図柄表示処理を行い、普通図柄表示装置7の確定図柄表示、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82へ普通図柄を確定表示させるコマンドを送信し、普通図柄当否判定処理を終了し、普通図柄遊技処理に移行する。また、普通図柄の変動時間が経過していない場合には(S870:NO)、普通図柄遊技処理に移行する。
図23のS826の処理において、確定表示させた普通図柄が表示中となっている場合には(S826:YES)、図25のS884の処理に移行する。S884の処理において確定図柄の表示時間が終了となったか否かを判定する。そして、確定図柄の表示時間が終了となった場合には(S884:YES)、確定図柄の表示を終了させて(S886)、S888の処理に移行する。また、確定図柄の表示時間が終了となっていない場合(S884:NO)、そのまま普通図柄遊技処理へと移行する。S888の処理において、確定図柄の組合せが当りであるか否かを判定し、肯定判定される場合には(S888:YES)、普通電動役物作動開始処理(S890)を行い、普通図柄遊技開始処理(S892)を行い、普通図柄遊技処理へ移行する。
また、確定図柄の組合せがハズレである場合には(S888:NO)、そのまま普通図柄遊技処理に移行する。なお、普通図柄遊技開始処理(S890)では、普通図柄遊技を開始するコマンド及び普通図柄遊技に係る情報(普通図柄開始インターバル時間、普通図柄終了インターバル時間など)をサブ統合制御装置83に送信する。
図26および図27は、主制御装置80が実行する普通図柄遊技処理を示すフローチャートである。先ず、図26のS900の処理において、普通電動役物24が開放中であるか否かを判定する。普通電動役物24が開放していない場合には(S900:NO)、普通図柄終了インターバル中か否かを判定する(S902)。そして、普通図柄終了インターバル中でない場合には(S902:NO)、普通図柄開始インターバル時間を経過したか否かを判定する(S904)。普通図柄開始インターバル時間を経過したと判定する場合には(S904:YES)、普通電動役物開放処理(S906)を行い、普通図柄遊技処理は終了(リターン)となる。また、普通図柄開始インターバル時間を経過していない場合には(S904:NO)、そのまま、普通図柄遊技処理は終了(リターン)となる。
普通電動役物開放処理(S906)において、所定の開放パターンに従って普電扉24を開放する処理を行う。本実施形態では、普通図柄遊技の開始時(当り遊技開始時)にサポフラグがセットされている場合には、普通電動役物(普電扉)24の開放パターン(開放態様)が、普通電動役物(普電扉)24を4.000秒間にわたって1回開放するパターンに決定される。また、普通図柄遊技の開始時(当り遊技開始時)にサポフラグがセットされていない場合には、普通電動役物(普電扉)24の開放パターン(開放態様)が、普通電動役物(普電扉)24を2.000秒間にわたって1回開放するパターンに決定される。
図26のS900の処理において、普通電動役物(普電扉)24が作動中であると判定されると(S900:YES)、図27のS910の処理に移行する。そして、第2始動口12に10個(規定数)の入球があったか否かの判定する(S910)。そして、規定数(10個)に達した場合には(S910:YES)、S914の処理に移行する。また、第2始動口12に10個(規定数)の入球がないと判定される場合には(S910:NO)、普通電動役物(普電扉)24の開放時間が終了したか否かを判定する(S912)。そして、S912の処理で肯定判定されると(S912:YES)、普通電動役物閉鎖処理(S914)を行い、普通図柄終了インターバル処理(S916)に移行し、普通図柄遊技処理は終了(リターン)となる。また、S912の処理で否定判定の場合には(S912:NO)、そのまま普通図柄遊技処理を終了(リターン)する。
図26のS902の処理において、普通図柄終了インターバル中であると判定された場合には(S902:YES)、図27のS920の処理に移行する。そして、普通図柄終了インターバルを経過したか否かを判定し(S920)、肯定判定の場合には(S920:YES)、普通図柄遊技終了処理(S922)を行い、普通図柄遊技処理を終了(リターン)する。また、S920の処理で否定判定の場合には(S920:NO)、そのまま普通図柄遊技処理を終了(リターン)する。なお、普通図柄遊技終了処理(S922)にて、普通図柄当り遊技終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。
パチンコ機50は、第1遊技領域部と、第2遊技領域部と、第1始動口11と、普通図柄始動部と、普通電動役物24と、第2始動口12と、第1大入賞口14と、第2大入賞口20と、普通入賞口25Pとを備える。パチンコ機50は、更に、第1当否判定手段と、第1特別図柄表示手段と、第2当否判定手段と、第2特別図柄表示手段と、大当り遊技実行手段と、小当り遊技実行手段とを備える。
遊技盤2の左打ち領域Lは、所定の発射強度未満で発射される遊技球が主に転動する第1遊技領域部を構成する。遊技盤2の右打ち領域Rは、所定の発射強度以上で発射される遊技球が主に転動する第2遊技領域部を構成する。第1始動口11は、第1遊技領域部に位置する始動口である。普図作動ゲート22は、第2遊技領域部に位置する普通図柄始動部である。普通電動役物24は、第2遊技領域部に位置し、普通図柄始動部における遊技球の通過に基づく普通図柄の抽選結果に応じて開閉する普通電動役物である。第2始動口12は、第2遊技領域部に位置し、普通電動役物の開放によって入球率が高くなる始動口である。第1大入賞口14は、第2遊技領域部に位置し、開閉可能に構成された大入賞口である。第2大入賞口20は、第2遊技領域部に位置し、開閉可能に構成された大入賞口である。普通入賞口25Pは、第2遊技領域部に位置し、遊技球を入球可能に構成された普通入賞口である。
主制御装置80は、第1特別図柄当否判定処理(図11および図12)を実行する際、第1始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定を実行する第1当否判定手段として機能する。第1特図表示装置9は、第1当否判定手段による当否判定に基づいて、第1特別図柄を変動表示した後に確定表示することによって当否結果を示す第1特別図柄表示手段である。
主制御装置80は、第2特別図柄当否判定処理(図13および図14)を実行する際、第1当否判定手段による当否判定に並行し、第2始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定を実行する第2当否判定手段として機能する。第2特図表示装置10は、第2当否判定手段による当否判定に基づいて、第2特別図柄を変動表示した後に確定表示することによって当否結果を示す第2特別図柄表示手段である。
主制御装置80は、小当り遊技処理(図20およじ図21)を実行する際、第2当否判定手段が実行する当否判定における小当りとの判定結果に基づいて、大入賞口を開放することによって通常遊技より遊技者に有利な小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段として機能する。
主制御装置80は、大当り遊技処理(図17、図18および図19)を実行する際、第1当否判定手段および第2当否判定手段の少なくとも一方が実行する当否判定における大当りとの判定結果に基づいて、通常遊技および小当り遊技より遊技者に有利な大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段として機能する。
遊技盤2の右打ち領域Rには、流下経路R1が形成されている。流下経路R1は、上流から順に普通図柄作動ゲート22、普通電動役物24、第2特別電動役物扉89(第2大入賞口20)を経て普通入賞口25Pへ遊技球を流下可能に構成されている。普通電動役物24は、普通電動役物24が開放状態である場合、普通電動役物24が閉鎖状態である場合と比較して、第2特別電動役物扉89(第2大入賞口20)および普通入賞口25Pへの遊技球の流下が困難となるように構成されている。第2特別電動役物扉89(第2大入賞口20)は、第2特別電動役物扉89(第2大入賞口20)が開放状態である場合、第2特別電動役物扉89(第2大入賞口20)が閉鎖状態である場合と比較して、普通入賞口25Pへの遊技球の流下が困難となるように構成されている。普通入賞口25Pは、流下経路R1以外を流下する遊技球による普通入賞口25Pへの入球が困難となるように構成されている。
普通図柄の抽選結果として普通電動役物24を開放する当りの確率は、普通電動役物24を開放しないハズレの確率より高く設定されている。本実施形態では、普通図柄による当りの確率は、低確率状態において90/100であり、高確率状態において95/100である。
第2当否判定手段が実行する当否判定において小当りと判定される確率は、第2当否判定手段が実行する当否判定におけるハズレの確率より高く設定されている。本実施形態では、第2特別図柄による小当りの確率は、低確率状態および高確率状態において239/250である。本実施形態では、第2当否判定手段による判定結果が小当りとなる確率(239/250)、ならびに、小当り遊技によって第2大入賞口20を開放する開放時間(1回あたり1.6秒)は、第1の遊技状態および第2の遊技状態のいずれの遊技状態においても共通である。
普通入賞口25Pへの入球に対して付与する賞球は、第2始動口12および第2大入賞口20への入球に対して付与する賞球より多く設定されている。本実施形態では、普通入賞口25Pの賞球は15個であり、第2始動口12および第2大入賞口20の賞球は1個である。
パチンコ機50は、更に、遊技状態設定手段を備える。遊技状態設定手段は、第1条件を満たす場合に第1の遊技状態(遊技状態A,B,D)を設定するとともに、第1条件とは異なる第2条件を満たす場合に前記第1の遊技状態とは異なる第2の遊技状態(遊技状態C)を設定する。
第1の遊技状態を設定する第1条件は、次の通りである。
第1条件(1):パチンコ機50の起動・・・起動後に遊技状態Aを設定
第1条件(2):「特図1_10R全長開放図柄」の大当り遊技において確変口14Kへの入球なし・・・大当り遊技終了後に遊技状態Aを設定
第1条件(3):「特図1_6R全長開放図柄」の大当り遊技において確変口14Kへの入球あり・・・大当り遊技終了後に遊技状態Dを設定
第1条件(4):「特図1_6R全長開放図柄」の大当り遊技において確変口14Kへの入球なし・・・大当り遊技終了後に遊技状態Bを設定
第1条件(5):「特図1_10R一部短開放図柄」の大当り遊技において確変口14Kへの入球あり・・・大当り遊技終了後に遊技状態Dを設定
第1条件(6):「特図1_10R一部短開放図柄」の大当り遊技において確変口14Kへの入球なし・・・大当り遊技終了後に遊技状態Bを設定
第1条件(7):「特図2_4R全短開放図柄」の大当り遊技において確変口14Kへの入球なし・・・大当り遊技終了後に遊技状態Aを設定
第1条件(8):「特図2_4R全長開放図柄」の大当り遊技において確変口14Kへの入球なし・・・大当り遊技終了後に遊技状態Aを設定
第1条件(9):遊技状態B,C,Dの終了・・・各遊技状態の終了後に遊技状態Aを設定
第2の遊技状態を設定する第2条件は、次の通りである。
第2条件(1):「特図1_10R全長開放図柄」の大当り遊技において確変口14Kへの入球あり・・・大当り遊技終了後に遊技状態Cを設定
第2条件(2):「特図2_4R全短開放図柄」の大当り遊技において確変口14Kへの入球あり・・・大当り遊技終了後に遊技状態Cを設定
第2条件(3):「特図2_4R全長開放図柄」の大当り遊技において確変口14Kへの入球あり・・・大当り遊技終了後に遊技状態Cを設定
主制御装置80は、大当り遊技処理(図17、図18および図19)の確変回数設定処理(ステップS620)およびサポ回数設定処理(ステップS635)を実行する際、ならびに、その後の第1特別図柄当否判定処理(図11および図12)および第2特別図柄当否判定処理(図13および図14)を実行する際、遊技状態設定手段として機能する。
主制御装置80は、第1の遊技状態(遊技状態A,B,D)を設定する際、普通図柄作動ゲート22を通過した遊技球が、その遊技球に起因する普通図柄の抽選結果に応じて開放された普通電動役物24を介して第2始動口12へ入球可能となるように、普通図柄を変動表示する普図変動時間の平均値を第1の普図変動時間TN1(本実施形態では3秒または2秒)に制御するとともに、小当りとの判定結果を示す際に第2特別図柄を変動表示する特図変動時間の平均値を第1の特図変動時間TP1(本実施形態では3秒または6秒)に制御する。
主制御装置80は、第2の遊技状態(遊技状態C)を設定する際、普通図柄作動ゲート22を通過した遊技球が当該遊技球に起因する普通図柄の抽選結果に応じて開放された普通電動役物24を介して第2始動口12へ入球する確率が、第1の遊技状態(遊技状態A,B,D)よりも低くなるように、普図変動時間の平均値を第1の普図変動時間TN1よりも長い第2の普図変動時間TN2(本実施形態では8秒)に制御するとともに、小当りとの判定結果を示す際に特図変動時間の平均値を第1の特図変動時間TP1よりも長い第2の特図変動時間TP2(本実施形態では60秒)に制御する。
図28は、パチンコ機50における遊技状態Aの動作を示す説明図である。図28(a)は、普通図柄作動SW22aによる普通図柄作動ゲート22における遊技球の通過を検知するタイミングを示す。図28(b)は、普通図柄表示装置7において普通図柄を変動させるタイミングを示す。図28(c)は、普通電動役物24が第2始動口12を開閉するタイミングを示す。図28(d)は、第2始動口SW12aによる第2始動口12への遊技球の入球を検知するタイミングを示す。図28(e)は、第2特図表示装置10において第2特別図柄を変動させるタイミングを示す。図28(f)は、第2特別電動役物扉89が第2大入賞口20を開閉するタイミングを示す。
遊技状態Aにおいて右打ち領域Rの流下経路R1に遊技球を打ち続けた場合、遊技球が普通図柄作動ゲート22を通過し、普通図柄作動SW22aが普通図柄作動ゲート22における遊技球の通過を検知した場合(タイミングt11)、普通図柄作動SW22aの検知信号に基づいて、普通図柄表示装置7において普通図柄の変動が開始される(タイミングt11)。普通図柄表示装置7において普通図柄の変動開始から3秒後に普通図柄が確定表示される(タイミングt12)。確定表示される普通図柄が当り図柄である場合(確率90/100)、普通電動役物24は、普通図柄の確定表示から2秒間、第2始動口12を開放する(タイミングt12)。本実施形態では、流下経路R1は、普通図柄作動ゲート22を通過した遊技球が平均約3秒後に普通電動役物24に到達するように設計されているため、普通図柄作動ゲート22を通過した遊技球は、比較的に高い確率で第2始動口12に入球する。
遊技球が第2始動口12に入球し、第2始動口SW12aが第2始動口12への遊技球の入球を検知した場合(タイミングt13)、第2始動口SW12aの検知信号に基づいて、第2特図表示装置10において第2特別図柄の変動が開始される(タイミングt13)。第2特図表示装置10において第2特別図柄の変動開始から3秒後に第2特別図柄が確定表示される(タイミングt14)。確定表示される第2特別図柄が小当り図柄である場合(確率239/250)、第2特別電動役物扉89は、第2特別図柄の確定表示から1.6秒間、第2大入賞口20を開放する。第2大入賞口20が閉鎖された後(タイミングt15)、引き続き流下経路R1に遊技球を打ち続けた場合、第2始動口12および第2大入賞口20の開放が比較的に高い確率で断続的に繰り返される。
このように、遊技状態Aでは、流下経路R1を流下する遊技球は、第2始動口12や第2大入賞口20に入球し易く、普通入賞口25Pに到達し難いため、流下経路R1に遊技球を打ち続けた場合、遊技球の消費数が賞球数を上回り、持ち球数が減少する。さらに、遊技状態Aにおいて第2特別図柄で大当り遊技となったとしても、賞球を期待できない「特図2_4R全短開放図柄」による大当り遊技のみが選択される。そのため、遊技者は、右打ち領域Rではなく左打ち領域Lの第1始動口11への入球による第1特図による大当りの獲得を狙うことになる。
図29は、パチンコ機50における遊技状態B,Dの動作を示す説明図である。図29(a)〜(f)は、図28(a)〜(f)と同様に各部の動作タイミングを示す。
遊技状態B,Dにおいて右打ち領域Rの流下経路R1に遊技球を打ち続けた場合、遊技球が普通図柄作動ゲート22を通過し、普通図柄作動SW22aが普通図柄作動ゲート22における遊技球の通過を検知した場合(タイミングt21)、普通図柄作動SW22aの検知信号に基づいて、普通図柄表示装置7において普通図柄の変動が開始される(タイミングt21)。普通図柄表示装置7において普通図柄の変動開始から2秒後に普通図柄が確定表示される(タイミングt22)。確定表示される普通図柄が当り図柄である場合(遊技状態B:確率90/100、遊技状態D:確率95/100)、普通電動役物24は、普通図柄の確定表示から4秒間、第2始動口12を開放する(タイミングt22)。本実施形態では、流下経路R1は、普通図柄作動ゲート22を通過した遊技球が平均約3秒後に普通電動役物24に到達するように設計されているため、普通図柄作動ゲート22を通過した遊技球は、遊技状態Aよりも更に高い確率で第2始動口12に入球する。
遊技球が第2始動口12に入球し、第2始動口SW12aが第2始動口12への遊技球の入球を検知した場合(タイミングt23)、第2始動口SW12aの検知信号に基づいて、第2特図表示装置10において第2特別図柄の変動が開始される(タイミングt23)。第2特図表示装置10において第2特別図柄の変動開始から6秒後に第2特別図柄が確定表示される(タイミングt24)。確定表示される第2特別図柄が小当り図柄である場合(確率239/250)、第2特別電動役物扉89は、第2特別図柄の確定表示から1.6秒間、第2大入賞口20を開放する。第2大入賞口20が閉鎖された後(タイミングt25)、引き続き流下経路R1に遊技球を打ち続けた場合、第2始動口12および第2大入賞口20の開放が比較的に高い確率で断続的に繰り返される。
このように、遊技状態Bでは、遊技状態Aと比較して、小当り判定時の第2特図の平均変動時間が長い分だけ、流下経路R1を流下する遊技球は、普通入賞口25Pに到達し易くなるため、持ち球数の微増を期待できる。しかしながら、低確率状態である遊技状態Bでは、第2特別図柄に基づく大当り遊技は、持ち球の増加を期待できない「特図2_4R全短開放図柄」に基づく大当り遊技のみである。そのため、遊技者は、第2特別図柄で大当りさせずに出来る限り遊技状態Bが継続することを期待しながら、右打ち領域Rにおける流下経路R1の普通入賞口25Pへの入球による賞球の獲得を狙うことになる。
また、遊技状態Dでは、遊技状態Bと同様に、遊技状態Aと比較して、小当り判定時の第2特図の平均変動時間が長い分だけ、流下経路R1を流下する遊技球は、普通入賞口25Pに到達し易くなるため、持ち球数の微増を期待できる。その上、高確率状態である遊技状態Dでは、第2特別図柄に基づく大当り遊技は、持ち球の増加を期待できる「特図2_4R全長開放図柄」に基づく大当り遊技のみである。そのため、遊技者は、第2始動口12への入球による第2特別図柄による大当りの獲得を狙うことになる。
図30は、パチンコ機50における遊技状態Cの動作を示す説明図である。図30(a)〜(f)は、図28(a)〜(f)と同様に各部の動作タイミングを示す。
遊技状態Cにおいて右打ち領域Rの流下経路R1に遊技球を打ち続けた場合、遊技球が普通図柄作動ゲート22を通過し、普通図柄作動SW22aが普通図柄作動ゲート22における遊技球の通過を検知した場合(タイミングt31)、普通図柄作動SW22aの検知信号に基づいて、普通図柄表示装置7において普通図柄の変動が開始される(タイミングt31)。普通図柄表示装置7において普通図柄の変動開始から8秒後に普通図柄が確定表示される(タイミングt32)。確定表示される普通図柄が当り図柄である場合(確率95/100)、普通電動役物24は、普通図柄の確定表示から2秒間、第2始動口12を開放する(タイミングt32)。本実施形態では、流下経路R1は、普通図柄作動ゲート22を通過した遊技球が平均約3秒後に普通電動役物24に到達するように設計されているため、普通図柄作動ゲート22を通過した遊技球の多くは、普通電動役物24を通過可能である。
遊技球が第2始動口12に入球し、第2始動口SW12aが第2始動口12への遊技球の入球を検知した場合(タイミングt33)、第2始動口SW12aの検知信号に基づいて、第2特図表示装置10において第2特別図柄の変動が開始される(タイミングt33)。確定表示される第2特別図柄が小当り図柄である場合(確率239/250)、第2特図表示装置10において第2特別図柄の変動開始から60秒後に第2特別図柄が確定表示される(タイミングt34)。第2特別電動役物扉89は、第2特別図柄の確定表示から1.6秒間、第2大入賞口20を開放する。第2大入賞口20が閉鎖された後(タイミングt35)、引き続き流下経路R1に遊技球を打ち続けた場合、第2始動口12および第2大入賞口20の開放が比較的に高い確率で断続的に繰り返される。そのため、第2特別図柄の変動期間(60秒間)において、普通電動役物24を通過した遊技球の多くは、第2特別電動役物扉89(第2大入賞口20)を通過し、普通入賞口25Pへと到達可能である。
このように、遊技状態Cでは、遊技状態A,B,Dと比較して、普通図柄の平均変動時間および小当り判定時の第2特別図柄の平均変動時間が十分に長いことから、流下経路R1を流下する遊技球は、普通入賞口25Pにいっそう到達し易くなるため、賞球数が遊技球の消費数を上回り、持ち球数が増加する。そのため、遊技者は、第2特別図柄で大当りさせずに出来る限り遊技状態Cが継続することを期待しながら、右打ち領域Rにおける流下経路R1の普通入賞口25Pへの入球による賞球の獲得を狙うとともに、遊技状態Cの終了間際での第2始動口12への入球による第2特別図柄による大当りの獲得を狙うことになる。
以上説明した第1実施形態によれば、第1の遊技状態(遊技状態A,B,D)にある場合、第2の遊技状態(遊技状態C)と比較して、流下経路R1を流下する遊技球は、開放状態にある普通電動役物24(第2始動口12)または第2大入賞口20(第2特別電動役物扉89)によって普通入賞口25Pへの流下を阻まれ、普通入賞口25Pに辿り着くことが困難となる。これに対して、第2の遊技状態(遊技状態C)にある場合、第1の遊技状態(遊技状態A,B,D)と比較して、流下経路R1を流下する遊技球は、閉鎖状態にある普通電動役物24(第2始動口12)および第2大入賞口20(第2特別電動役物扉89)を通過して、普通入賞口25Pへ入球することが容易となる。そのため、第2の遊技状態(遊技状態C)において、遊技者は、流下経路R1を経た普通入賞口25Pへの入賞による遊技球の獲得を期待できる。したがって、流下経路R1を経て普通入賞口25Pへの入賞を狙うという新たな遊技状態を提供することによって遊技者の興趣を向上させることができる。
また、第2当否判定手段による判定結果が小当りとなる確率、ならびに、小当り遊技によって第2大入賞口20を開放する開放時間は、第1の遊技状態(遊技状態A,B,D)および第2の遊技状態(遊技状態C)のいずれの遊技状態においても共通であるため、第1の遊技状態(遊技状態A,B,D)と第2の遊技状態(遊技状態C)との間における普通入賞口25Pへの入賞率の差異を、普図変動時間および特図変動時間の制御によって容易に調整できる。
B.その他の実施形態
本明細書に開示する技術は、上述した実施形態、実施例および変形例に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、上述した実施形態、実施例および変形例における技術的特徴のうち、発明の概要の欄に記載した各形態における技術的特徴に対応するものは、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えおよび組み合わせることができる。また、本明細書中に必須なものとして説明されていない技術的特徴については、適宜、削除できる。例えば、本発明は、弾球遊技機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式弾球遊技機に適用してもよい。
上述の実施形態では、「高確率サポあり」の遊技状態を第1の遊技状態に設定し、「高確率サポなし」の遊技状態を第2の遊技状態に設定したが、他の実施形態では、普図変動時間および特図変動時間を異なる値に設定することによって、「高確率サポなし」の遊技状態を第1の遊技状態に設定し、「高確率サポあり」の遊技状態を第2の遊技状態に設定してもよい。
上述の実施形態では、遊技状態は、遊技状態Dから遊技状態Aに移行するが、他の実施形態では、遊技状態Dから遊技状態Cに移行してもよい。例えば、特別図柄の変動表示回数が100回になるまで高確率遊技状態を継続することによって、特別図柄の変動表示回数が80回になるまで遊技状態Dを継続した後、特別図柄の変動表示回数が20回になるまで遊技状態Cを継続してもよい。
遊技状態B(「低確率サポあり」)において第2特別図柄による大当りで「特図2_4R全長開放図柄」が選択される構成であってもよい。つまり、低確率遊技状態であっても電サポあり状態であれば、「特図2_4R全長開放図柄」が選択される構成であってもよい。
上述の実施形態では、第2特別図柄の保留記憶を設ける構成ではないが、他の実施形態では、第2特別図柄の保留記憶を設ける構成(例えば、第1特別図柄と同様に4個の保留記憶)であってもよい。
上述の実施形態では、普通図柄の保留記憶の個数は1個であったが、他の実施形態では、普通図柄の保留記憶の個数は0個であってもよい。これによって、普通図柄が変動していないときに普通図柄作動ゲート22を通過したときのみに普通図柄が変動する構成となる。
上述の実施形態では、高確率遊技状態への移行は、大当り遊技中における確変口14Kへの入球で決定したが、他の実施形態では、大当り図柄の種類に応じて高確率遊技状態へ移行するか否かを決定してもよい。