JP2021013501A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
一般的に、擬似連では、再始動が行われる前に、該再始動により生じる擬似変動が図柄演出において何回目に生じるものであるか(以後、擬似変動回数)が示される。すなわち、X回目(Xは1以上の整数)の再始動が行われる前であれば、X+1という擬似変動回数が示され、擬似変動回数が示された後、再始動が生じて擬似変動が新たに行われるケースと、再始動が生じないケースとに分岐する。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
る。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
第1始動口11の下方には、特定領域106を有する振分役物100(図3参照)が配置されている。この振分役物100には、第2大入賞口21へ入賞した全ての遊技球が誘導される。すなわち、振分役物100の内側上部にはワープ出口103が設けられており、第2大入賞口21に入球した全ての遊技球は、ワープ通路16を通過してワープ出口103に向かい、ワープ出口103から振分役物100内に流入する。ワープ出口103の下方には開閉動作が可能な一対の可動片105が設けられており、通常時は、図3の(a)に示すように閉状態で停止している。さらに、可動片105の下方には、入球可能な3穴106,107を備えた回転体110が配設され、常時一定速度で同一方向に回転動作
を行っている。この回転体110の3穴106,107の内、Vで示した一つが特定領域106となる。
しかし、図3(b)に示すように可動片105が開状態であれば、ワープ出口103から開状態の可動片105の間を通り一対の支えピン108の間まで落下する。落下した遊技球は、回転体110の回転位置により、回転体110の側面と一対の支えピン108とで構成される待機位置に停留し、3穴106,107のいずれかの穴が真上に向けて開く位置まで回転するとその穴に入球する。既に待機位置に遊技球が待機している時に、可動片105間を遊技球が落下してくると、待機中の遊技球はそのままで、落下してきた遊技球は左右のいずれかに転動しハズレ口109から遊技盤裏面に排出される。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10と、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置23及び第2特図保留数表示装置24が設置されている。また、該領域には、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。普通図柄表示装置7は、普通図柄抽選が行われると普通図柄の変動表示を行い、いずれかの普通図柄を停止表示させることで、普通図柄抽選の結果を報知する。
口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
設定表示装置80aは、7セグメントLED表示器等を有する。詳細は後述するが、本
実施形態のパチンコ機は、設定1〜6の6段階の設定値に応じて、第1又は第2始動口11、12への入球により行われる特図の当否判定で大当り(以後、図柄当りとも記載)となる確率を段階的に変更可能となっている。設定表示装置80aは、現在の設定値を表示する。なお、設定表示装置80aを設けない構成としても良い。
また、設定キーSW80cは、設定キーを挿入可能な部位である。設定キーSW80cは、ON状態とOFF状態とを有し、設定キーを設定キーSW80cに挿入して回すことで、ON状態とOFF状態との切り替えが可能となる。設定キーSW80cがON状態である場合に、大当りの設定変更が可能となる。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力され
ていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
なお、本実施形態のパチンコ機50は、機外に賞球を払出す構成となっているが、所定数の遊技球を機内に封入し、発射した遊技球を遊技機内で回収して循環的に使用することで遊技を行う封入式遊技機としても、何ら問題なく本発明の効果を発揮する。
(1)設定変更機能について
上述したように、本実施形態のパチンコ機50は、設定1〜設定6の6段階で図柄当りの設定値を変更可能となっており、詳細は後述するが、設定値が高くなるに従い、図柄当りが発生する確率が高くなる。無論、これに限らず、5段階以下、又は、7段階以上の設定値の変更が可能となっていても良い。設定値は、主制御装置80における不揮発性メモリに保存される。主制御装置80は、電源投入時に不揮発性メモリに保存されている設定値をRAMに保存し、該設定値を現在の設定値とする。
本実施形態のパチンコ機50は、所謂1種2種混合機として構成されている。すなわち、図6に示すように、第1始動口11への入球に起因して行われる第1特図の大当り抽選では、図柄当りに当選し、第2始動口12への入球に起因して行われる第2特図の大当り抽選では、図柄当りと小当りとに当選する。図柄当りの確率は、一例として、図6に示すようにして現在の設定値に応じて変化する。一方、小当りの確率は、現在の設定値に関わらず、1/8となっている。
を第1始動口11に入球させ、該入球に起因して行われる大当り抽選で図柄当りを発生させることを狙う遊技が行われる。一方、電サポ中には、右打ちを行って遊技球を第2始動口12に入球させ、該入球に起因して行われる大当り抽選で図柄当り又は小当りを発生させることを狙う遊技が行われる。そして、小当り遊技中にも、右打ちを継続して第2大入賞口21を狙い打ち、遊技球を特定領域106に進入させて役物当りを発生させる遊技が行われる。
次に、この遊技進行を実現する処理について説明する。まず、図7にパチンコ機50の主制御装置80が実行するメインルーチンを示す。このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動されるが、2ms以外の割り込み周期で起動しても良い。
S10では、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:yes)、S20に移行し、否定判定が得られた場合には(S10:no)、S15にてCPUやI/O等の初期設定を行い、S70に移行する。S10で肯定判定が得られた場合には、初期値乱数の更新(S20)、大当り決定用乱数の更新(S25)、大当り図柄決定用乱数の更新(S30)、当り決定用乱数の更新(S35)、リーチ判定用乱数の更新(S40)、変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
次に、主制御装置80が実行する始動口入賞確認処理について、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S100では、第1始動口SW11aの検出信号に基づき、第1始動口11への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は、S105に処理を移行し、第1特図についての保留記憶の数が最大値(一例として4)か否かを判定する。否定判定の場合は(S105:no)、S110に処理を移行する。
みコマンドをサブ統合制御装置83に送信しても良い。また、S100が否定判定された場合またはS105が肯定判定された場合もS115に移行する。
S125で行なう処理は、S110にて第1特図に関して行なった処理を第2特図に関して行なうものである。そして、抽出した乱数を、第2特図についての保留記憶として記憶し、現在の第2特図の保留記憶数を示す保留数コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、当処理を終了する。なお、S125では、抽出した乱数が特定値であるか否かを判定することで、上述した先読み判定を行い、先読み判定の結果を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置83に送信しても良い。また、S120が肯定判定された場合も当処理を終了する。
次に、主制御装置80が実行する当否判定処理について、図9〜11に記載のフローチャートを用いて説明する。
当否判定処理を開始すると、特別電動役物が作動中か否か、すなわち、大当り遊技及び小当り遊技のうちのいずれかが実行中か否かを判定し(S200)、肯定判定なら(S200:yes)、特別遊技処理に移行し、大当り遊技中でなければ(S200:no)、第1又は第2特図が変動中か否かを判定し(S203)、変動中でなければ(S203:no)、第1又は第2特図の確定図柄表示中であるか否か判定し(S205)、確定表示中でなければ(S205:no)、第2保留記憶が有るか否か判定し(S208)、否定判定なら(S208:no)、第1保留記憶が有るか否か判定し(S210)、否定判定なら(S210:no)特別遊技処理に移行し、S208、又はS210が肯定判定なら(S208:yes,S210:yes)、S213に進む。このS208とS210の判定順序により、第2保留記憶の大当り抽選が優先的に実施される。
S213に続いては、大当り抽選の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数の値と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、乱数値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する(S215)。これにより、該保留記憶が消化され、該保留記憶に基づく大当り抽選が行われる。
該遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで記憶する装置である(大当り遊技中は遊技状態を設定する開放延長フラグ(電サポ中であることを示すフラグ)をクリアする必要があるため)。モードバッファとしては、具体的な遊技内容(電サポへの移行の有無や継続期間)は記憶せず、複数種類の具体的な遊技内容のそれぞれに対応した値を記憶する構成となっている。
次に、S203が肯定判定、即ち、特別図柄の変動中であれば(S203:yes)、図10のS243に進み、特別図柄の変動時間が経過したか否か判定する。否定判定なら(S243:no)特別遊技処理に移行し、肯定判断なら(S243:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示
装置10を制御してS223、S230、又はS233で選択した確定図柄を確定表示させる(S245)。確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄制御装置82に予め選択されていた擬似図柄を確定表示させる指示信号を送信し、演出図柄制御装置82は、その信号に応じて演出図柄表示装置6を制御して擬似図柄を確定表示させる。これにより、第1又は第2特別図柄と、演出図柄表示装置6に表示される擬似図柄の変動の開始と終了とが同じタイミングになる(同期する)。
S286では、開放延長カウンタが0か否かを判定し、肯定判定の場合には(S286:yes)、S288に移行し、否定判定の場合には(S286:no)、S292に移行する。S288では、開放延長フラグをクリアして電サポを終了し、続くS290では、電サポ終了演出を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し、S292に移行する。
図9に戻り、S205が肯定判定、即ち、確定図柄の表示中なら(S205:yes)、図11のS294に進み、確定図柄表示時間が経過したか否か判定し、否定判定なら(S294:no)特別遊技処理に移行し、肯定判定なら(S294:yes)、確定図柄表示終了処理(S296)を行い、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御して特図の確定表示を終了させ、サブ統合制御装置83に擬似図柄の確定表示を終了させる指示信号を送信して特別遊技処理に移行する。
次に、主制御装置80が当否判定処理に続いて実行する特別遊技処理について、図12〜15に記載のフローチャートを用いて説明する。
S300にて、条件装置が未作動、即ち、大当り遊技中ではないか否か判定する。肯定判定なら(S300:yes)、小当り遊技中か否か判定し(S302)、否定判定なら
(S302:no)リターンし、肯定判定なら(S302:yes)、小当り開始演出中か否か判定し(S304)、肯定判定なら(S304:yes)、小当り開始演出の終了時間か否か判定する(S306)。S306が否定判定なら(S306:no)リターンし、肯定判定なら(S306:yes)、第2大入賞口21を開放する小当り開放処理(S308)を行い、特定領域有効フラグをセットし(S310)、可動片ソレノイド105aの動作を開始させ(S312)本処理をリターンする。
S356が肯定判定、又はS354が否定判定なら(S356:yes、S354:no)、第1大入賞口20の開放時間が終了したか否か判定し(S358)、否定判定なら(S358:no)リターンし、S358が肯定判定、又はS356が否定判定なら(S358:yes、S356:no)、第1大入賞口20の閉鎖処理を行う(S360)。そして、最終ラウンドか否かを判定し(S362)、最終ラウンドである場合には(S362:yes)、サブ統合制御装置83に大当り終了演出を指示するコマンドを送信する大当り終了演出処理を行い(S364)、リターンする。一方、最終ラウンドでない場合には(S362:no)、ラウンド間インターバル処理を行いサブ統合制御装置83にラウンド間インターバル演出を指示するコマンドを送信し(S366)、リターンする。
次に、主制御装置80が実行する役物当り検出処理について、図16に記載のフローチャートを用いて説明する。役物当り検出処理は、周期的に実行される。なお、役物当り検出処理は、メインルーチンからコールされても良い。
S400では、特定領域有効フラグがセットされているか否かが判定される。肯定判定の場合には(S400:yes)、S405に移行し、否定判定の場合には(S400:no)、リターンする。S405では、特定領域スイッチ106aが遊技球を検出したか否か判定し、否定判定なら(S405:no)リターンし、肯定判定なら(S405:yes)、小当り図柄を参照し(S410)、参照した小当り図柄の種類に応じてS225と同様のモードバッファ設定処理(S415)を行い、大入賞口の開放パターンの設定を行う役物当り遊技設定処理(S420)を行う。
S450、又はS445の否定判定(S445:no)に続いては、条件装置作動開始処理(S455)、役物連続作動装置作動開始処理(S460)を行い、大当りフラグをセットし(S465)、大当り開始演出指示コマンドと状態指示コマンドとをサブ統合制御装置83に送信し(S470、S475)リターンする。なお、大当り開始演出指示コマンドは、役物当りにより大当り遊技が開始されること(換言すれば、V入賞が生じたこと)を示すと共に、大当り遊技の総ラウンド数や第2大入賞口21の開放パターン等を示しても良い。
パチンコ機50のサブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに従い、演出図柄表示装置6の演出画面や、スピーカ66や、LED、ランプ26を介して演出を行う。演出により、例えば、遊技の進行状況が示されたり、大当り抽選の結果が示唆されたり、現在の設定値が示唆されたりする。
て図柄演出を行っても良い。図柄演出では、演出画面に設けられた複数の変動エリア(一例として、横に並ぶ3つの変動エリア)にて擬似図柄の変動表示が行われ、各変動エリアに擬似図柄が確定表示される。そして、確定表示された擬似図柄の組合せにより、大当り抽選の結果が報知される。また、図柄演出におけるリーチの態様により、該図柄演出にて図柄当り又は小当り(以後、まとめて当りとも記載)が報知されることの確率(換言すれば、期待度)が示される。また、サブ統合制御装置83は、演出画面にて、図柄演出と共に、該図柄演出にて結果が報知される大当り抽選で当りになることを示唆する予告演出を行っても良い。予告演出では、大当り抽選で当りになることの期待度が示される。また、本実施形態では、予告演出の1つとして、後述する擬似連が行われる。
この他にも、サブ統合制御装置83は、例えば、小当り遊技が行われていることを示す小当り演出を行っても良いし、小当り遊技にてV入賞が生じた場合には、役物当りが生じたことを示すV入賞演出を行っても良い。また、サブ統合制御装置83は、大当り遊技が行われている間は、現在のラウンド数や、第1大入賞口20への入球数等を表示する大当り演出を行っても良い。
サブ統合制御装置83は、図柄演出が行われている際に、予告演出の1つとして擬似連を行う。擬似連では、1回の図柄演出にて擬似図柄の変動表示が擬似的に複数回にわたって行われる。具体的には、擬似連では、各変動エリアでの擬似図柄の変動表示が一時的に停止し(以後、仮停止とも記載)、その後、各変動エリアでの擬似図柄の変動表示が再始動する。このようにして再始動が行われることで、再始動の前と後とにおいて2回の擬似的な変動表示(以後、擬似変動とも記載)が生じる。なお、1回の図柄演出において、X回目(Xは1以上の整数)の仮停止及び再始動が行われることにより、X+1回目の擬似変動が行われることになる。以後、擬似連で再始動が生じた回数を、継続回数と記載する。なお、これに限らず、擬似連で擬似変動が生じた回数を、継続回数としても良い。
次に、擬似連の具体例を説明する。図17(a)の演出画面500が示す図柄演出では、変動エリア501〜503にて擬似図柄の変動表示が行われている。そして、擬似連における1回目の仮停止が行われる前に、複数の回数(一例として、7〜10回)の中から擬似連の最大値(以後、Mとも記載)が選択される。なお、一例として、始動口に遊技球が入球し、保留記憶が発生した時に、該保留記憶に基づく大当り抽選の結果を報知する図柄演出にて行われる擬似連の最大値が定められても良い。そして、1回目の仮停止が行われる前に、M個の表示エリアが演出画面500に表示され、表示エリアの数により擬似連の最大値が示される。
また、図17(d)では、一例として、中変動エリア502に仮停止された擬似連図柄は、1回目の再始動に対応するアイテムと同様の形状を有している。つまり、1回目の仮停止の前に、第1表示エリア510に表示されたアイテムに対応する擬似連図柄を中変動エリア502に出現させることで、1回目の再始動の期待度が高いことが示される。無論、アイテムに対応する擬似連図柄が出現した場合であっても、該擬似連図柄が仮停止せず、再始動が行われないケースがあっても良い。また、アイテムに対応しない擬似連図柄が
出現した場合に、再始動が行われるケースがあっても良い。
また、仮停止及び再始動の態様は上述したものに限定されず、例えば、各回の仮停止において、通常擬似図柄を中変動エリア502に仮停止させた後に、再始動が行われるようにしても良い。また、各変動エリア501〜503における仮停止は、上述したものとは異なる順番で行われても良いし、同時に行われても良い。また、各変動エリア501〜503にて明示的に仮停止を行うことなく、再始動が行われるようにしても良い。具体的には、例えば、各変動エリア501〜503での変動表示における擬似図柄の移動速度を減速させた後、再始動が行われるようにしても良い。
このようにして、様々なパターンで遊技者を煽ることが可能となる。
上述した具体例では、7〜10回の中から抽選により擬似連の最大値が決定されるが、最大値は様々な方法で設定されても良い。具体的には、例えば、遊技状況に応じて最大値が設定されても良いし、遊技状況に応じて最大値として選択され得る回数の範囲(以後、選択範囲)が定められ、選択範囲の中から抽選により最大値が選択されるようにしても良い。
また、現在の設定値に応じて、擬似連の最大値又は選択範囲が定められても良い。換言すれば、擬似連の最大値又は選択範囲により、現在の設定値が示唆されても良い。具体的には、例えば、現在の設定値が高くなる(遊技者に有利になる)に従い、より多い最大値
又は選択範囲が設定されても良いし、反対に、より少ない最大値又は選択範囲が設定されても良い。具体的には、例えば、現在の設定値が4〜6である場合には、70%の確率で最大値が5回となり、30%の確率で最大値が3回になると共に、現在の設定値が1〜3である場合には、30%の確率で最大値が5回となり、70%の確率で最大値が3回になっても良い。これにより、遊技者は、設定値が高いことを期待しながら、擬似連でどの最大値が選択されるかを確認するようになる。このため、当りの期待度を把握すること以外の目的で、擬似連を楽しむことができる。
上述した具体例では、演出画面に表示されたアイテムの表示エリアの数により擬似連の最大値が示される。しかし、最大値を示す方法はこれに限らず、例えば、演出画面に数字を表示することで、最大値が示されても良い。また、例えば、選択可能な各最大値に対応するキャラクタや背景画像等といった演出パターン等を設け、選択された最大値に対応する演出パターンで演出を行うことで、最大値が示されても良い。また、例えば、演出画面とは別に設けられた液晶画面やLED等により最大値が示されても良いし、ランプ等の発光体から発光される光の色や音声等により最大値が示されても良い。
次に、擬似連を開始させ、1回目の再始動を行う擬似連開始処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S600では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から、図柄演出の開始を指示する変動指示コマンドを受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S600:yes)、S605に移行し、否定判定が得られた場合には(S600:no)、本処理を終了する。
S615では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の演出画面に、S610にて選択された最大値に応じた数の上述した表示エリアを表示すると共に、各表示エリアにアイテムを表示する。つまり、表示エリアの数により、擬似連の最大値が示される。その後、サブ統合制御装置83は、演出画面にて1回目の仮停止を行い(S620)、S6
25に移行する。
S630では、サブ統合制御装置83は、演出画面にて1回目の再始動(換言すれば、2回目の擬似変動)を行うと共に、擬似連の継続回数を1回とし(S635)、本処理を終了する。
(14)擬似連継続処理について
次に、2〜M回目の再始動を行う擬似連継続処理について、図20のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S705では、サブ統合制御装置83は、擬似連における継続回数がM回未満であるか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S705:yes)、S710に移行し、否定判定が得られた場合には(S705:no)、本処理を終了する。
S715では、サブ統合制御装置83は、演出画面にてX回目の仮停止を行い、S720に移行する。
S725では、サブ統合制御装置83は、演出画面にてX回目の再始動を行うと共に、擬似連の継続回数をX回とし(S730)、本処理を終了する。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態のパチンコ機50は、1種2種混合機として構成されているが、これに限らず、本発明は、図柄演出が行われる様々な種類のパチンコ機に適用できる。具体的には、例えば、上記実施形態のパチンコ機50は、例えば、確変機能や時短機能や開放延長機能が設けられた所謂1種と呼ばれるパチンコ機として構成されていても良い。また、例えば、所謂2種と呼ばれるパチンコ機において、特別遊技のラウンド数を振り分ける抽選の結果を報知する図柄演出を行う場合等に、上記実施形態と同様の擬似連を行うようにしても良い。また、例えば、普通図柄抽選の結果を報知する図柄演出において、上記実施形態と同様の擬似連が行われても良い。また、例えば、回動式遊技機の演出画面で抽選結果を報知する際に図柄演出が行われる場合には、上記実施形態と同様の擬似連を行うようにしても良い。
[特許請求の範囲との対応]
パチンコ機50が遊技機の一例に、サブ統合制御装置83及び演出図柄表示装置6が図柄演出手段の一例に相当する。また、当否判定処理のS215が抽選手段の一例に相当する。また、擬似連開始処理のS605、S615が選択手段の一例に、S620〜S640が擬似連手段の一例に相当する。また、擬似連継続処理のS700〜S735が擬似連手段の一例に相当する。また、大当り遊技、小当り遊技、又は、特典状態への移行が、特典の一例に相当する。また、擬似図柄が図柄の一例に相当する。
Claims (1)
- 抽選に当選すると遊技者に特典を付与する遊技機であって、
前記抽選を行う抽選手段と、
変動エリアにて図柄の変動表示を行った後に、前記図柄を前記変動エリアに表示させることで、該抽選の結果を報知する図柄演出を行う図柄演出手段と、
前記図柄演出において、前記変動表示を再始動させることで複数回にわたる擬似的な変動表示を生じさせる擬似連を行う擬似連手段と、
前記擬似連において、前記再始動が生じた回数と前記擬似的な変動表示が生じた回数とのうちの一方を、継続回数とし、前記図柄演出において前記擬似連が行われる際に、予め定められた複数の回数のうちのいずれかを、該擬似連において許容される前記継続回数の最大値として選択し、該図柄演出が終了する前に、選択した前記最大値を報知又は示唆する選択手段と、を備え、
前記擬似連手段は、前記擬似連にて生じた前記継続回数が前記最大値に達したか否かにより、該擬似連が行われる前記図柄演出で結果が報知される前記抽選で当選することへの期待度を示すこと、
を特徴とする遊技機。
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