JP2021126152A - 歯ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】歯列に沿った横方向の運動を与えることで歯磨き動作を行うための歯ブラシにおいて、多様な歯列弓に適合可能とする。【解決手段】歯列の頬側を磨くための第1の歯ブラシ210は、口腔内で歯列弓の頬側で歯列方向に延在する第1の支持部材401と、第1の支持部材401に設けられた口腔内で垂直方向に延在する第2の支持部材402と、口腔内で歯列方向に第2の支持部材402を挟んで配置される一対のブラシ部分410と、口腔内で第1の支持部材401と歯列の反対方向に延在する第3の支持部材403と、第3の支持部材403に設けられた口腔内で垂直方向に延在する第4の支持部材404と、口腔内で歯列方向に第4の支持部材404を挟んで配置される一対のブラシ部分420とを備える。上顎の歯列を磨くためのブラシ部分411、412は、第2の支持部材402に設けられた口腔内で歯列方向に延在する第5の支持部材405に固定されている。【選択図】図4

Description

本発明は、歯ブラシに関する。
歯ブラシは、使用者が把持する把持部材の一端にブラシ部分を設けたものが一般的である。ブラシ部分を口腔内に挿入して、使用者が表又は裏から各歯に接触させた上で振動を与えることで汚れが除去される。
歯磨きを自動化する目的、高齢者の歯磨きを容易にする目的などから、個別に各歯を磨くのではなく、歯列を構成する複数の歯を同時に磨くことを可能にする歯ブラシが求められており、特許文献1には、使用者が上下の前歯で一対の前歯保持部材を噛むことで保持され、当該一対の前歯保持部材の間の可動空間において歯磨き動作を行うための歯磨き動作部が駆動可能とされた自動歯磨き装置が開示されている。
図1は、特許文献1に記載された自動歯磨き装置の斜視図である。自動歯磨き装置10は、駆動ユニット12により駆動される歯磨き動作部16を備え、歯磨き動作部16には、磨き部材、すなわちブラシを取り付けるための複数のブラシ取付部28が設けられている。使用者が一対の前歯保持部材18、19を噛むことによって、歯磨き動作中に自動歯磨き装置10が前歯を支持点として片持ち状に保持される。歯磨き動作部16は、上下の縦方向の運動と歯列に沿った横方向の運動が可能となっている。
特許第6511579号
特許文献1に記載の歯磨き動作部16は、多くの使用者に適用可能となるように、平均的歯列形状に基づいて設計されたものであるところ、実際には、歯列形状、すなわち歯列弓は、Thomsonの分類によって方形(square)、帯円方形(round square)、帯円形(round)、帯円V字形(round V−shaped)に大別されると言われており、個人差がある。したがって、使用者によっては、歯磨き動作部16を横方向に運動させたときに、歯列の広範囲においてブラシ部分を十分に接触させることができない。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、歯列に沿った横方向の運動を与えることで歯磨き動作を行うための歯ブラシにおいて、多様な歯列弓に適合可能とすることにある。
なお、本明細書において、「歯ブラシ」とは、ブラシ部分と当該ブラシ部分が設けられた支持部材とを備え、例示として、特許文献1に記載の歯磨き動作部16は本明細書における歯ブラシに該当する。
また、特許文献1においては、歯磨き動作部16、すなわち歯ブラシは、駆動ユニット12の動力伝達軸22に連結されて駆動されるが、本明細書においては、同様に駆動される場合のほか、使用者が歯ブラシの支持部材又は当該支持部材に接続された把持部材を把持して運動を与える場合が想定されている。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、口腔内で歯列弓の頬側で歯列方向に延在する第1の支持領域と、前記第1の支持領域に隣接して配置された前記口腔内で垂直方向に延在する第2の支持領域と、前記口腔内で歯列方向に前記第2の支持領域を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分と、前記口腔内で前記第1の支持領域と歯列の反対方向に延在する第3の支持領域と、前記第3の支持領域に隣接して配置された前記口腔内で垂直方向に延在する第4の支持領域と、前記口腔内で歯列方向に前記第4の支持領域を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分とを備える歯ブラシである。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記第2の支持領域を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分は、前記口腔内で上顎の歯列に接触する上顎のための一対のブラシ部分と、前記口腔内で下顎の歯列に接触する下顎のための一対のブラシ部分とを有する。
また、本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記上顎のための一対のブラシ部分は、前記第2の支持領域に隣接して配置された口腔内で歯列方向に延在する第5の支持領域に固定されている。
また、本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記第1、第2及び第5の支持領域は、一体成形されたフレームに含まれる領域である。
また、本発明の第5の態様は、第2から第4のいずれかの態様において、前記上顎のための一対のブラシ部分は、前記歯列弓の舌側に向かって湾曲又は屈曲している。
また、本発明の第6の態様は、第1から第5のいずれかの態様において、前記第1の支持領域及び前記第3の支持領域は、互いに結合されている。
また、本発明の第7の態様は、口腔内で歯列弓の舌側に向けて延在する支持領域と、前記口腔内で歯列方向に前記支持領域の一端を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分と、前記口腔内で垂直方向に前記支持領域の一端を挟んで配置される一対のブラシ部分とを備える歯ブラシである。
また、本発明の第8の態様は、第7の態様において、前記口腔内で歯列方向に前記支持領域の一端を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分は、前記口腔内で上顎の歯列に接触する上顎のための一対のブラシ部分と、前記口腔内で下顎の歯列に接触する下顎のための一対のブラシ部分とを有する。
また、本発明の第9の態様は、第8の態様において、前記上顎のための一対のブラシ部分は、上顎の臼歯の舌側の接線がなす角度よりも開いて配置される。
また、本発明の第10の態様は、第1から第6のいずれかの態様の歯列の頬側のための第1の歯ブラシと、第7から第9のいずれかの態様の歯列の舌側のための第2の歯ブラシとを備える歯ブラシである。
本発明の一態様によれば、歯列に沿った横方向の運動を与えることで歯磨き動作を行うための歯ブラシにおいて、複数の一対のブラシ部分を設け、これらを支持する支持部材を口腔内に挿入された際に変形可能とし、当該運動に応じてさらに変形可能とすることによって、多様な歯列弓に適合して歯列を構成する複数の歯を同時に磨くことができる。
先行技術にかかる自動歯磨き装置を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる歯ブラシを示す図である。 コネクタを横方向に並進運動させたときに生じる頬側の歯ブラシの変形を順に示す図である。 コネクタを横方向に並進運動させたときに生じる舌側の歯ブラシの変形を順に示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかる歯列の頬側を磨くための第1の歯ブラシを示す図である。 本発明の第1の実施形態において各ブラシ部分に加わる力を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態にかかる一対のブラシ部分の形状を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態にかかる歯列の頬側を磨くための第1の歯ブラシを示す図である。 本発明の第3の実施形態にかかる歯列の舌側を磨くための第2の歯ブラシを示す図である。 本発明の第3の実施形態において各ブラシ部分に加わる力を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態にかかる一対のブラシ部分の形状を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図2に、本発明の一実施形態にかかる歯ブラシを示す。歯ブラシ200は、歯列の頬側を磨くための第1の歯ブラシ210と、当該歯列の舌側を磨くための第2の歯ブラシ220とを備える。各歯ブラシは、ブラシ部分と当該ブラシ部分が設けられた支持部材とを備え、それぞれの支持部材は、同一のコネクタ230に固定されている。コネクタ230は、各支持部材を動力源に接続するためのものである。
以下では、各支持部材がさらに複数の支持部材によって構成されるものとして説明を行うが、これは、必ずしも別個の部品として形成された複数の支持部材によって構成される場合に限定する意図ではなく、一体形成された支持部材が複数の支持領域を有する場合も意図されていることを付言する。
図3A及び図3Bは、コネクタを横方向に並進運動させたときに生じる各歯ブラシの変形を順に示す図である。中心から右端までコネクタ230を移動させており、図3Aは、帯円方形の歯列弓をモデリングして、上顎側より透過可能に一連の変形301を示しており、図3Bは、帯円方形の歯列弓をモデリングして、上顎を省略して一連の変形302を示している。各歯ブラシは、口腔内に挿入された際に多様な歯列弓に適合するように変形し、コネクタの移動に応じてさらに変形して、歯列を構成する複数の歯を同時に磨いて汚れが除去される。各歯ブラシに加わる力の詳細は頬側の歯ブラシ210と舌側の歯ブラシ220に分けて以下で説明する。
(第1の実施形態)
図4に、本発明の第1の実施形態にかかる歯列の頬側を磨くための第1の歯ブラシを示す。第1の歯ブラシ210は、口腔内で歯列弓の頬側で歯列方向に延在する第1の支持部材401と、第1の支持部材401に設けられた口腔内で垂直方向に延在する第2の支持部材402と、口腔内で歯列方向に第2の支持部材402を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分410と、口腔内で第1の支持部材401と歯列の反対方向に延在する第3の支持部材403と、第3の支持部材403に設けられた口腔内で垂直方向に延在する第4の支持部材404と、口腔内で歯列方向に第4の支持部材404を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分420とを備える。ここで、一対のブラシ部分410が歯列方向に第2の支持部材402を挟んで配置されるとは、歯列方向に垂直な方向からみて、歯列方向に沿って一対のブラシ部分410の一方、第2の支持部材402、一対のブラシ部分410の他方の順に配置されることを意味する。
第2の支持部材402は、第1の支持部材401に固定されているという意味で第1の支持部材401に設けられたものとして記述しているが、上述のとおり、これらは一体として成形されていて、第1の支持領域に隣接して口腔内で垂直方向に延在する領域として第2の支持領域が配置されていてもよい。また、第2の支持領域は、図4に示すように上顎側に延在する領域と下顎側に延在する領域に分かれていてもよい。ここで第1の支持部材401について述べたことは、本実施形態以外の実施形態を含め、他の各部材についても同様である。
図4では、第1の支持部材401により支持される少なくとも一対のブラシ部分410として、上顎の歯列に接触して当該歯列を磨くための一対のブラシ部分411、412と下顎の歯列に接触して当該歯列を磨くための一対のブラシ部分413、414とを別個に設けた例を示している。また、上顎の歯列を磨くための一対のブラシ部分411、412は、図4に示すように、第2の支持部材402に設けられた口腔内で歯列方向に延在する第5の支持部材405に固定された一対のブラシ部分とすることができ、当該一対のブラシ部分は、それぞれ取り外し可能なブラシヘッドとすることができる。一対のブラシ部分410は、各ブラシ部分の間にブラシ部分が存在しない離隔したものとして図示しているものの、これらの間にブラシ部分が存在することを排除するものではない。なお、ここで「ブラシ部分」とは植毛された部分を意味し、「ブラシヘッド」とは植毛された部品を意味する。
図5は、歯列の頬側を磨くための第1の歯ブラシに加わる力を説明するための図である。使用者が第1の歯ブラシ210を口腔内に挿入したときに右上の前歯及びその近傍に接触するブラシ部分421を例とすると、コネクタ230が引張力Fによって使用者からみて左側に並進運動した場合、ブラシ部分421には、第3の支持部材403の復元力による力、第7の支持部材407の復元力による力、及び第4の支持部材404を回転軸とする回転による力が歯列弓の舌側に向けて加わり、これらを合計した力F421がブラシ部分を歯列に接触させて汚れの除去に寄与する。歯列からは、ブラシ部分421にブラシ毛を通して反力が伝わる(図示せず)。
より正確には、コネクタ230に引張力Fが加わることによって第3の支持部材403及び第7の支持部材407が変形を起こし、それらの変形が復元力を発生させる。また、一対のブラシ部分420は、上顎側からみて第4の支持部材404を挟んで配置されていることから、第4の支持部材404が回転軸として機能する。第4の支持部材404を回転軸とする力は、第1の歯ブラシ210に起きる変形に応じて向きが歯列弓の頬側に反転することも考えられる。
次に、使用者が第1の歯ブラシ210を口腔内に挿入したときに左上の臼歯及びその近傍に接触するブラシ部分412を例とすると、コネクタ230が引張力Fによって使用者からみて左側に並進運動した場合、ブラシ部分412には、第1の支持部材401の復元力による力、第5の支持部材405の復元力による力、第2の支持部材402を回転軸とする回転による力、及び頬粘膜からの押付力が歯列弓の舌側に向けて加わり、これらを合計した力F412が汚れの除去に寄与する。
このように、単純な並進運動を一点に入力することで、本実施形態にかかる第1の歯ブラシ210の各ブラシ部分には異なる種類のいくつかの力が加わる。一例として、各一対のブラシ部分を第2の支持部材402又は第4の支持部材404を回転軸として回転可能に配置していることによって、多様な歯列弓への適合が可能となっている。
また、上顎の歯列を磨くためのブラシ部分と下顎の歯列を磨くためのブラシ部分を別個に設ければ、使用者の歯列弓は上下で異なることから、上下のブラシ部分を独立して変形させて、さらに多様な歯列弓への適合が可能となる。
また、第1の支持部材401と第3の支持部材403とを別個の部材とすれば、口腔内で右側を磨くための一対のブラシ部分と左側を磨くための一対のブラシ部分とを独立して変形させて、多様な歯列弓への適合が可能となる。
図6は、口腔内の下顎を上顎側から俯瞰した図である。歯列弓の頬側の輪郭線600によって、当該歯列弓の形状を示している。第1の歯ブラシ210の下顎を磨くための一対のブラシ部分413、414は、図4の例においては歯列弓の舌側に向かって屈曲していて、当該一対のブラシ部分413、414が歯列に口腔内で押し付けられるとそれらが固定された第6の支持部材406の広がる方向に変形するが、その復元力によって各ブラシ部分が歯列に押し付けられる。各ブラシ部分に適切な復元力を働かせるために必要となる各ブラシ部分の歯列弓の舌側に向かう屈曲又は湾曲の程度はさまざま考えられるが、一例として、一対のブラシ部分が接触する歯列部分の輪郭線の近似的な曲率半径よりも当該一対のブラシ部分の屈曲又は湾曲の近似的な曲率半径が小さくなるように設計することが挙げられる。
ここまで、各支持部材の材質について言及していないが、使用者の多様な歯列弓に対する適合性を高めるために、弾性体を用いるのが好ましい。第1の支持部材401と第2の支持部材402、第1の支持部材401と第5の支持部材405、第2の支持部材402と第5の支持部材405をそれぞれ同一の厚みとしたり、異なる弾性力を得られるように異なる厚みとしたりすることができる。あるいは、各部材を一体成形されたフレームとすることもできる。また、厚みではなく、異なる材質の弾性体を各部材に用いることもできる。また、第5の支持部材405等にブラシヘッドを固定してブラシ部分を設けたり、第5の支持部材405等に直接植毛してブラシ部分を設けたりしてもよい。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態にかかる第1の歯ブラシにおいて各ブラシ部分に加わる力を説明するための図である。第1の歯ブラシ710は、第1の実施形態においては、別個の部材とされていた第1の支持部材701と第3の支持部材703とを結合領域741によって結合しており、結合領域741に設けられた柔軟性を有する接続領域742がコネクタ730に固定されている。これにより、コネクタ730を横方向に並進移動させたときに生じる第3の支持部材703の移動に応じて接続領域742が湾曲して第1の支持部材701も移動し、第1の支持部材701により支持されるブラシ部分に対して当該湾曲による押付力がさらに得られることとなる。
図7の例においては、左右の支持部材を結合する結合領域741及び結合領域741に設けられた接続領域742をT字形の弾性体によって構成しているが、結合領域741と接続領域742の接続部分、すなわち、T字形の接続部分に回転軸を設ければ、結合領域741及び接続領域742が弾性体であることは必ずしも必要ではない。この場合、結合領域741及び接続領域742は別個の部材として設けてもよい。
なお、結合領域741及び接続領域742もブラシ部分を支持する領域であるという意味において支持領域と呼んでもよい。また、結合領域741を第1の支持部材701及び第3の支持部材703とは別個の部材として設けてもよい。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態にかかる歯列の舌側を磨くための第2の歯ブラシを示す図である。第2の歯ブラシ220は、口腔内で歯列弓の舌側に向けて延在する柔軟性を有する第1の支持部材801と、口腔内で歯列方向に第1の支持部材801の一端を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分810と、口腔内で垂直方向に第1の支持部材801の一端を挟んで配置される一対のブラシ部分820とを備える。ここで、一対のブラシ部分810が歯列方向に第1の支持部材801の一端を挟んで配置されるとは、歯列方向に垂直な方向からみて、歯列方向に沿って一対のブラシ部分810の一方、第1の支持部材801の一端、一対のブラシ部分801の他方の順に配置されることを意味する。また、一対のブラシ部分820が垂直方向に第1の支持部材801の一端を挟んで配置されるとは、口腔内の水平方向からみて、垂直方向に一対のブラシ部分820の一方、第1の支持部材801の一端、一対のブラシ部分820の他方の順に配置されることを意味する。
図8では、少なくとも一対のブラシ部分810として、上顎の歯列に接触して当該歯列を磨くための一対のブラシ部分811、812と下顎の歯列に接触して当該歯列を磨くための一対のブラシ部分813、814とを設けた例を示している。各ブラシ部分は、それぞれ取り外し可能なブラシヘッドとすることができる。
また、図8では、口腔内において使用者からみて左側のブラシ部分は、第1の支持部材801に設けられた口腔内で歯列方向に延在する第2の支持部材802により支持されており、右側のブラシ部分は、第1の支持部材801に設けられた口腔内で歯列の反対方向に延在する第3の支持部材803により支持されている。垂直方向に配置された一対のブラシ部分820は、第1の支持部材801の一端に設けられた口腔内で垂直方向に延在する第4の支持部材804により支持されている。
第2の支持部材802及び第3の支持部材803は、結合部材805−1、805−2によって互いに直接的又は間接的に固定され、第1の支持部材801とともにT字形の領域を形成する。第2の支持部材802と結合部材805−1は一体として形成されていてもよく、第3の支持部材803と結合部材805−2は一体として形成されていてもよい。さらにこれらがすべて一体として形成されていてもよい。
垂直方向に配置される一対のブラシ部分820は、上顎及び下顎の歯列中央近傍の裏側を磨くためのものである。
図9は、歯列の舌側を磨くための第2の歯ブラシに加わる力を説明するための図である。使用者が第2の歯ブラシ220を口腔内に挿入したときに左上の歯に接触するブラシ部分811を例とすると、コネクタ230が引張力Fによって使用者からみて左側に並進運動した場合、ブラシ部分811には、第1の支持部材801の湾曲による力及び第2の支持部材802の復元力による力が歯列弓の頬側に向けて加わり、これらを合計した力F811がブラシ部分を歯列に接触させて汚れの除去に寄与する。
一対のブラシ部分810は、第2の支持部材802、第3の支持部材803及び結合部材805−1、805−2を介して柔軟性を有する第1の支持部材801の一端を挟んで第1の支持部材801に固定されていることから、コネクタ230を横方向に並進移動させたときに生じる第2の支持部材802の移動に応じて第1の支持部材801が湾曲して第3の支持部材803も移動し、第3の支持部材803により支持されるブラシ部分に対して、当該湾曲による押付力が得られることとなる。
このように、本実施形態にかかる第2の歯ブラシ220の各ブラシ部分には異なる種類のいくつかの力が加わる。上述のような設計は、多様な歯列弓への適合が可能となる。
図10は、口腔内の下顎を上顎側から俯瞰した図である。歯列弓の舌側の臼歯に沿った接線1000によって、当該歯列弓の形状を表している。第2の歯ブラシ220の下顎を磨くための一対のブラシ部分813、814は、接線1000のなす角度θよりも大きな角度をもって配置されていて、当該一対のブラシ部分813、814が歯列に口腔内で押し付けられるとそれらが固定された第2の支持部材802及び第3の支持部材803の閉じる方向に変形するが、その復元力によって各ブラシ部分が歯列に押し付けられる。各ブラシ部分に適切な復元力を働かせるために必要となる各ブラシ部分の配置角度はさまざま考えられる。ここでは、下顎側の一対のブラシ部分813、814について記述したが、上顎側の一対のブラシ部分811、812についても同様であり、上顎側と下顎側では異なる角度がそれぞれ適していることがある。
ここまで、各支持部材の材質について言及していないが、使用者の多様な歯列弓に対する適合性を高めるために、弾性体を用いるのが好ましい。第1の支持部材801と第2の支持部材802及び第3の支持部材803、第1の支持部材801と第4の支持部材804、第1の支持部材801と固定部材805−1、805−2をそれぞれ同一の厚みとしたり、異なる弾性力を得られるように異なる厚みとしたりすることができる。あるいは、各部材を一体成形されたフレームとすることもできる。また、厚みではなく、異なる材質の弾性体を各部材に用いることもできる。また、第2の支持部材802等にブラシヘッドを固定してブラシ部分を設けたり、第2の支持部材802等に直接植毛してブラシ部分を設けたりしてもよい。各部材をある部材の一領域としてもよいことは上述のとおりである。
200 歯ブラシ
210 歯列の頬側を磨くための第1の歯ブラシ
220 歯列の舌側を磨くための第2の歯ブラシ
230 コネクタ
301 第1の歯ブラシの一連の変形
302 第2の歯ブラシの一連の変形
401 第1の支持部材
402 第2の支持部材
403 第3の支持部材
404 第4の支持部材
405 第5の支持部材
406 第6の支持部材
407 第7の支持部材
408 第8の支持部材
410、420 一対のブラシ部分
411、412、413、414、421、422 ブラシ部分
600 歯列弓の頬側の輪郭線
710 歯列の頬側を磨くための第1の歯ブラシ
701 第1の支持部材
703 第3の支持部材
730 コネクタ
741 固定領域
742 接続領域
801 第1の支持部材
802 第2の支持部材
803 第3の支持部材
804 第4の支持部材
805−1、805−2 結合部材
810、820 一対のブラシ部分
811、812、813、814、821、822 ブラシ部分
1000 歯列弓の舌側の臼歯に沿った接線

Claims (10)

  1. 口腔内で歯列弓の頬側で歯列方向に延在する第1の支持領域と、
    前記第1の支持領域に隣接して配置された前記口腔内で垂直方向に延在する第2の支持領域と、
    前記口腔内で歯列方向に前記第2の支持領域を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分と、
    前記口腔内で前記第1の支持領域と歯列の反対方向に延在する第3の支持領域と、
    前記第3の支持領域に隣接して配置された前記口腔内で垂直方向に延在する第4の支持領域と、
    前記口腔内で歯列方向に前記第4の支持領域を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分と
    を備える歯ブラシ。
  2. 請求項1に記載の歯ブラシであって、
    前記第2の支持領域を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分は、
    前記口腔内で上顎の歯列に接触する上顎のための一対のブラシ部分と、
    前記口腔内で下顎の歯列に接触する下顎のための一対のブラシ部分と
    を有する。
  3. 請求項2に記載の歯ブラシであって、
    前記上顎のための一対のブラシ部分は、前記第2の支持領域に隣接して配置された口腔内で歯列方向に延在する第5の支持領域に固定されている。
  4. 請求項3に記載の歯ブラシであって、
    前記第1、第2及び第5の支持領域は、一体成形されたフレームに含まれる領域である。
  5. 請求項2から4のいずれかに記載の歯ブラシであって、
    前記上顎のための一対のブラシ部分は、前記歯列弓の舌側に向かって湾曲又は屈曲している。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の歯ブラシであって、
    前記第1の支持領域及び前記第3の支持領域は、互いに結合されている。
  7. 口腔内で歯列弓の舌側に向けて延在する支持領域と、
    前記口腔内で歯列方向に前記支持領域の一端を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分と、
    前記口腔内で垂直方向に前記支持領域の一端を挟んで配置される一対のブラシ部分と
    を備える歯ブラシ。
  8. 請求項7に記載の歯ブラシであって、
    前記口腔内で歯列方向に前記支持領域の一端を挟んで配置される少なくとも一対のブラシ部分は、
    前記口腔内で上顎の歯列に接触する上顎のための一対のブラシ部分と、
    前記口腔内で下顎の歯列に接触する下顎のための一対のブラシ部分と
    を有する。
  9. 請求項8に記載の歯ブラシであって、
    前記上顎のための一対のブラシ部分は、上顎の臼歯の舌側の接線がなす角度よりも開いて配置される。
  10. 請求項1から6のいずれかに記載の歯列の頬側のための第1の歯ブラシと、
    請求項7から9のいずれかに記載の歯列の舌側のための第2の歯ブラシと
    を備える歯ブラシ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US1894509A (en) * 1931-09-10 1933-01-17 David N Booth Toothbrush
JP6511579B1 (ja) * 2018-11-08 2019-05-15 株式会社Genics 自動歯磨き装置

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