JP2021126037A - 車両用制御装置 - Google Patents

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泰久 北川
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茂 神尾
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Abstract

【課題】車両のドライバビリティの悪化を抑制できる車両用制御装置を提供する。【解決手段】制御装置としてのEVECU50は、回転電機20のトルクを、車両10のアクセル操作量に基づいて設定する指令トルクに制御すべく、インバータ30を操作する。EVECU50は、蓄電池31の電圧がその閾値以下になった場合、アクセル操作量に基づいて定まる指令トルクに回転電機20のトルクを制御する場合における蓄電池31の放電電力よりも蓄電池31の放電電力を小さくする制限トルクに、指令トルクを設定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1に見られるように、蓄電装置と、蓄電装置に電気的に接続されるインバータと、回転電機とを備える車両に適用される車両用制御装置が知られている。回転電機は、インバータに電気的に接続されるステータ巻線と、駆動輪と動力伝達可能なロータとを有している。この制御装置は、回転電機のトルクを、車両のアクセル操作量に基づいて設定される指令トルクに制御すべく、インバータを操作する。
特許第3376832号公報
蓄電装置の充電率が低い領域では、蓄電装置の内部抵抗が大きい。この場合、蓄電装置の電流の変動に対して蓄電装置の電圧が大きく変動し、ひいては回転電機のトルクの変動も大きくなる。その結果、車両のドライバビリティが悪化する懸念がある。
本発明は、車両のドライバビリティの悪化を抑制できる車両用制御装置を提供することを主たる目的とする。
本発明は、蓄電装置と、
前記蓄電装置に電気的に接続されるインバータと、
前記インバータに電気的に接続されるステータ巻線、及び駆動輪と動力伝達可能なロータを有する回転電機と、を備える車両に適用される車両用制御装置において、
前記回転電機のトルクを、前記車両のアクセル操作量に基づいて設定される指令トルクに制御すべく、前記インバータを操作する操作部と、
前記蓄電装置の電圧がその閾値以下になった場合、前記アクセル操作量に基づいて定まる指令トルクに前記回転電機のトルクを制御する場合における前記蓄電装置の放電電力よりも前記蓄電装置の放電電力を小さくする制限トルクに、前記操作部で用いられる前記指令トルクを設定するトルク制限部と、を備える。
本発明では、蓄電装置の電圧がその閾値以下になった場合、操作部で用いられる指令トルクが、アクセル操作量に基づいて定まる指令トルクに回転電機のトルクを制御する場合における蓄電装置の放電電力よりも蓄電装置の放電電力を小さくする制限トルクに設定される。このため、蓄電装置の電圧の低下を抑制でき、蓄電装置の充電率が極力低くならないようにできる。これにより、蓄電装置の内部抵抗が大きくなることを抑制し、回転電機のトルクの変動が大きくなることを抑制できる。その結果、車両のドライバビリティの悪化を抑制することができる。
ここで、前記トルク制限部として、例えば、増加及び低下を繰り返すような前記制限トルクを設定する構成を採用することができる。
回転電機のトルクを低下させると、蓄電装置からの放電電流が低下し、蓄電装置の電圧が上昇する。この場合、蓄電装置の電圧とその許容下限値との差が大きくなるため、回転電機のトルクを一時的に増加させる余地が生まれる。一方、回転電機のトルクを増加させると、蓄電装置からの放電電流が増加し、蓄電装置の電圧が低下する。
この点に着目し、増加及び低下を繰り返すような制限トルクが設定される。これにより、蓄電装置の電圧がその許容下限値を下回る事態の発生を抑制しつつ、車両の退避走行を適正に実施できる。
第1実施形態に係る車載システムの全体構成図。 セル電圧及びSOCの関係を示す特性図。 EVECU及び電池ECUの処理の手順を示すフローチャート。 EVECU及び電池ECUの処理の一例を示すタイムチャート。 第2実施形態に係る電池温度と制限トルクとの関係を示す図。 その他の実施形態に係る制限トルクの設定方法を示す図。 その他の実施形態に係る制限トルクの設定方法を示す図。 その他の実施形態に係る制限トルクの設定方法を示す図。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る車両用制御装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の制御装置は、走行動力源として回転電機のみを備える電気自動車等の車両に搭載される。
図1に示すように、車両10は、回転電機20、インバータ30、及び蓄電装置としての蓄電池31を備えている。本実施形態において、回転電機20は、3相のステータ巻線21と、ロータ22とを有し、例えば永久磁石型の同期機である。
車両10は、駆動輪23を備えている。ロータ22は、図示しない変速装置及びドライブシャフトを介して駆動輪23と動力伝達可能とされている。つまり、回転電機20は、車両10の走行動力源となる。
ステータ巻線21は、インバータ30及びコンタクタ32を介して蓄電池31に電気的に接続されている。インバータ30は、上,下アームのスイッチを有している。蓄電池31は、複数の電池セルの直列接続体からなる組電池であり、例えばリチウムイオン蓄電池又はニッケル水素蓄電池等の2次電池である。
車両10は、補機33を備えている。本実施形態において、補機33は、DCDCコンバータ及び電動コンプレッサのうち少なくとも1つを含む。DCDCコンバータは、蓄電池31の出力電圧を降圧して低圧負荷に供給する。低圧負荷は、例えば、低圧蓄電池及び低圧電気負荷のうち少なくとも一方を含む。低圧蓄電池は、蓄電池31よりも出力電圧の低い蓄電池であり、例えば鉛蓄電池である。電動コンプレッサは、車室内空調装置を構成し、車載冷凍サイクルの冷媒を循環させるべく、蓄電池31から給電されて駆動される。
車両10は、蓄電池31を監視する電池ECU34と、EVECU50とを備えている。電池ECU34は、蓄電池31の各電池セルの電圧情報、蓄電池31に流れる電池電流情報、及び蓄電池31の温度である電池温度TSbat等を検出する。電池ECU34は、それら検出値に基づいて、蓄電池31の放電電力制限値Woutを設定したり、各電池セルの充電率(SOC)を算出したりする。放電電力制限値Wоutは、例えば、SOCや、電池温度TSbat、電圧情報と関係づけられたマップ情報として、電池ECU34が備える記憶部としてのメモリに記憶されている。メモリは、ROM以外の非遷移的実体的記録媒体(例えば、ROM以外の不揮発性メモリ)である。例えば、電池ECU34は、電池セルの電圧に基づいて放電電力制限値Woutを設定し、具体的には、電池セルの電圧が高いほど放電電力制限値Woutを大きく設定する。電池ECU34は、設定した放電電力制限値Wоut、算出したSOC、及び電圧,電流,温度情報等をEVECU50に送信する。
車両10は、アクセルセンサ40を備えている。アクセルセンサ40は、ドライバのアクセル操作部材としてのアクセルペダルの踏込量(以下、アクセル操作量Sacc)を検出する。アクセルセンサ40の検出値は、EVECU50に送信される。
EVECU50は、アクセル操作量Saccに基づいて、指令トルクTaccを算出する。EVECU50は、例えば、アクセル操作量Saccが大きいほど、指令トルクTaccの絶対値を大きくする。本実施形態では、車両10が前進する場合、指令トルクTaccの符号が正となり、ロータ22が第1方向に回転する。一方、車両10が後進する場合、指令トルクTaccの符号が負となり、ロータ22が第1方向とは逆方向の第2方向に回転する。EVECU50は、回転電機20のトルクを指令トルクTaccに制御するために、コンタクタ32をオンした状態で、インバータ30を構成する上,下アームスイッチのスイッチング制御を行う。詳しくは、EVECU50は、蓄電池31から出力される直流電力を交流電力に変換してステータ巻線21に供給するスイッチング制御である力行駆動制御を行う。この制御が行われる場合、回転電機20は、電動機として機能し、力行トルクを発生する。また、EVECU50は、回転電機20で発電される交流電力を直流電力に変換して蓄電池31に供給するスイッチング制御である回生駆動制御を行う。この制御が行われる場合、回転電機20は、発電機として機能し、回生トルクを発生する。回生トルクにより、車輪へ制動力が付与される。なお、EVECU50は、補機33の駆動制御も行う。
図2に示すように、蓄電池31を構成する電池セルのSOCが低くなるほど、電池セルの端子電圧が低くなる。図2では、電池セルのSOCが規定値Sth以下となる領域を枯渇領域として示している。EVECU50及び電池ECU34は、枯渇領域において、ドライバビリティの悪化を極力抑制しつつ、車両10の退避走行を適正に実施できるような制御を行う。以下、図3を用いて、この制御について説明する。
ステップS10では、電池ECU34は、算出した放電電力制限値Woutが所定値Wth以下になったか否かを判定する。
電池ECU34により放電電力制限値Woutが所定値Wthを上回っていると判定された場合、ステップS11に進み、EVECU50により車両10の通常制御が実施される。通常制御では、回転電機20のトルクを、検出されたアクセル操作量Saccに基づいて設定される指令トルクTaccに制御すべく、インバータ30のスイッチング制御を行う。
なお、本実施形態では、放電電力制限値Woutと蓄電池31の出力電力Wrとの間にマージンΔWが設定される。このため、蓄電池31の出力電力Wr及びマージンΔWの加算値が放電電力制限値Woutを超えないように回転電機20の駆動制御が実施される。ここで、通常制御中であったとしても、蓄電池31の出力電力Wr及びマージンΔWの加算値が放電電力制限値Woutを超えそうな場合には、指令トルクが、アクセル操作量Saccに基づいて設定される指令トルクTaccよりも小さい制限トルクTlimにされる。
一方、電池ECU34は、放電電力制限値Woutが所定値Wth以下になったと判定した場合、ステップS12に進み、EVECU50に対して出力固定判定信号を出力する。この信号がEVECU50に入力されると、EVECU50は、補機33の消費電力を低減させる。EVECU50は、例えば、電動コンプレッサ又はDCDCコンバータの消費電力を低減させ、具体的には、電動コンプレッサ又はDCDCコンバータの駆動を停止させる。
ステップS13では、電池ECU34は、検出した各電池セルの端子電圧の中から最小値(以下、最小セル電圧Vmin)を選択し、その最小セル電圧Vminがその閾値Vth以下になっているか否かを判定する。閾値Vthは、電池セルの許容下限電圧Vlim以上の値に設定され、具体的には例えば、許容下限電圧Vlimよりもやや高い値に設定されればよい。
また、閾値Vthは、電池電流Irに基づいて設定されてもよい。具体的には例えば、閾値Vthは、電池電流Irが大きいほど小さく設定されてもよい。これは、検出された最小セル電圧Vminと電池セルの起電圧との差の影響を抑制するための処理である。つまり、電池セルに流れる電流が大きいと、電池セルの内部抵抗における電圧降下量が大きくなり、電池セルの起電圧に対する端子電圧の低下度合いが大きくなる。
電池ECU34は、最小セル電圧Vminが閾値Vth以下になっていると判定した場合、ステップS14に進み、EVECU50に対して出力固定終了判定信号を出力する。この信号は、蓄電池31が枯渇状態又はそれに近い状態になったことをEVECU50に通知するための信号である。
EVECU50は、出力固定終了判定信号を受信すると、ステップS15において退避走行制御に移行する。そして、ステップS16において、EVECU50は、電池ECU34から受信した最小セル電圧Vmin及び蓄電池31に流れる電池電流Irに基づいて、回転電機20の制限トルクTlimを設定する。EVECU50は、回転電機20のトルクを制限トルクTlimに制御すべく、インバータ30のスイッチング制御を行う。
ここで、制限トルクTlimは、その絶対値が、アクセル操作量Saccに基づいて定まる指令トルクTaccの絶対値よりも小さい値である。車両10が前進する場合、EVECU50は、最小セル電圧Vminが高いほど、正の制限トルクTlimを大きく設定する。これは、最小セル電圧Vminが高いほど、最小セル電圧Vminと許容下限電圧Vlimとの差が大きくなり、回転電機20のトルクを増加させる余地が大きくなるためである。
また、車両10が前進する場合、EVECU50は、電池電流Irが大きいほど、正の制限トルクTlimを大きく設定する。これは、検出された最小セル電圧Vminと電池セルの起電圧との差の影響を抑制するためのものである。つまり、蓄電池31に流れる電流が大きいほど、蓄電池31を構成する電池セルの内部抵抗における電圧降下量が大きくなる。このため、流れる電流が大きい場合における電池セルの端子電圧と、流れる電流が小さい場合における電池セルの端子電圧とが同じであったとしても、電流が大きい場合における電池セルの起電圧の方が、電流が小さい場合における電池セルの起電圧よりも高い。このため、起電圧が低い場合よりも高い場合の方が制限トルクTlimを大きくする余地がある。したがって、電池電流Irが大きいほど、正の制限トルクTlimを大きく設定する。
一方、車両10が後進する場合、EVECU50は、最小セル電圧Vminが高いほど、負の制限トルクTlimの絶対値を大きく設定する。また、車両10が後進する場合、EVECU50は、電池電流Irが大きいほど、負の制限トルクTlimの絶対値を大きく設定する。
なお、制限トルクTlimは、例えば、最小セル電圧Vmin及び電池電流Irと関係付けられて制限トルクTlimが規定されたマップ情報又は数式情報に基づいて設定されればよい。また、ステップS16の処理が「トルク制限部」に相当する。
図4を用いて、車両10が前進する場合においてEVECU50及び電池ECU34により実施される処理の一例について示す。図4(a)は、電池ECU34からEVECU50に出力される各判定信号の推移を示し、図4(b)は、電池ECU34で算出されるSOCの推移を示す。図4(c)の実線は、蓄電池31の出力電力Wrの推移を示し、図4(c)の破線は、放電電力制限値Woutの推移を示す。図4(d)は、回転電機20の指令トルクTrq*の推移を示し、図4(e)は、最小セル電圧Vminの推移を示し、図4(f)は、電池電流Irの推移を示す。
通常制御中の時刻t1において、放電電力制限値Woutが低下し始める。本実施形態では、上述したように蓄電池31の出力電力Wrと放電電力制限値Woutとの間にマージンが設定される。放電電力制限値Woutが低下し始めた後、その低下に伴って蓄電池31の出力電力Wrも低下し始める。これにより、回転電機20の指令トルクは、アクセル操作量Saccに基づいて設定される指令トルクTaccよりも小さい制限トルクTlimにされる。これにより、蓄電池31の放電電力は、回転電機20のトルクが指令トルクTaccに制御される場合における蓄電池31の放電電力よりも小さくなる。
その後、時刻t2において、電池ECU34からEVECU50に出力固定判定信号が出力される。そして、時刻t3において、電池ECU34からEVECU50に出力固定終了判定信号が出力される。これにより、退避走行制御に移行される。EVECU50は、指令トルクを、アクセル操作量Saccに基づいて設定する指令トルクTaccから0まで急激(例えばステップ状)に低下させる。これにより、最小セル電圧Vminが上昇し始める。なお、図4(d)において、時刻t3以降には、電池電流Irよりも最小セル電圧Vminの方が制限トルクTlimの設定に及ぼす影響が大きいとした場合の制限トルクTlimの推移を示す。
制限トルクTlimを急激に低下させると、蓄電池31からの放電電流が急激に低下し、各電池セルの電圧が上昇する。この場合、最小セル電圧Vminと許容下限電圧Vlimとの差が大きくなるため、制限トルクTlimを一時的に増加させる余地が生まれる。このため、時刻t3〜t4の期間において、最小セル電圧Vminの上昇に伴って制限トルクTlimが大きくされる。これにより、時刻t4において最小セル電圧Vminが低下し始める。
一方、制限トルクTlimを増加させると、蓄電池31からの放電電流が増加し、各電池セルの電圧が低下する。そこで、時刻t4〜t5の期間において、最小セル電圧Vminの低下に伴って制限トルクTlimが0まで低下させられる。
その後、時刻t5〜t6の期間において、最小セル電圧Vminの上昇に伴って制限トルクTlimが再度大きくされる。また、時刻t6〜t7の期間において、最小セル電圧Vminの低下に伴って制限トルクTlimが小さくされる。
なお、電池ECU34は、最小セル電圧Vminが低下して許容下限電圧Vlimに到達したと判定した場合、EVECU50に対して電欠信号を出力する。EVECU50は、電欠信号を受信した場合、コンタクタ32をオフに切り替える。
ちなみに、図4(d)の時刻t3以降には、最小セル電圧Vmin及び電池電流Irに基づいて設定される制限トルクTlimが増加及び低下を繰り返すような推移を示した。ただし、このような推移に限らず、最小セル電圧Vminに基づいて制限トルクTlimを設定した結果、制限トルクTlimがある値に収束することもあり得る。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
電池ECU34は、最小セル電圧Vminが閾値Vth以下になったと判定した場合、EVECU50に対して出力固定終了判定信号を出力する。これにより、EVECU50は、退避走行制御を開始する。EVECU50は、退避走行制御において、指令トルクを、アクセル操作量Saccに基づいて設定する指令トルクTaccよりも小さい制限トルクTlimにする。これにより、蓄電池31を構成する各電池セルの端子電圧の低下を抑制できる。また、制限トルクTlimは、検出された最小セル電圧Vminに基づいて設定される。この設定により、各電池セルの端子電圧を許容下限電圧Vlimを下回らないようにできる。これにより、蓄電池31が枯渇状態となる場合であっても、各電池セルの電圧(具体的には起電圧)が許容下限電圧Vlimを下回らないように車両10の退避走行を実施できる。
また、指令トルクを、アクセル操作量Saccに基づいて設定する指令トルクTaccよりも小さい制限トルクTlimにすることにより、蓄電池31の端子電圧の低下を抑制でき、蓄電池31のSOCが極力低くならないようにできる。これにより、蓄電池31を構成する電池セルの内部抵抗が大きくなることを抑制し、電池セルに流れる電流の変動に対して電池セルの端子電圧の変動が大きくなることを抑制できる。その結果、電池セルの端子電圧に基づいて設定される放電電力制限値Woutが大きく変動することを抑制し、回転電機20のトルク変動が大きくなることを抑制できる。これにより、車両10のドライバビリティの悪化を抑制することができる。
EVECU50は、出力固定終了判定信号を受信した場合、指令トルクを急激に低下させる。これにより、退避走行制御の開始時における各電池セルの電圧の上昇量を大きくできる。また、指令トルクを急激に低下させることにより、回転電機20のトルクの急激な変化を車両10のユーザに体感させることができる。その結果、蓄電池31が枯渇状態であることを車両10のユーザに把握させることができ、その後ユーザに車両10の退避走行を適正に実施させることができる。
特に本実施形態では、指令トルクを0まで急激に低下させるため、各電池セルの電圧の上昇量をより大きくできる。その結果、その後の制限トルクのピーク値を大きくできる。また、指令トルクを0まで急激に低下させることにより、蓄電池31が枯渇状態であることをユーザに的確に把握させることができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、先の図3のステップS16の処理を変更する。詳しくは、図5に示すように、EVECU50は、最小セル電圧Vmin及び電池電流Irに基づいて設定した制限トルクTlimの絶対値を、電池温度TSbatが高いほど増加補正する。これは、蓄電池31の温度が高いほど、蓄電池31を構成する電池セルの内部抵抗が小さくなることに鑑みた処理である。
以上説明した本実施形態によれば、電池温度TSbatを加味することにより、制限トルクTlimが小さく設定されることを抑制できる。このため、制限トルクTlimを大きくできる余地がある場合に回転電機20のトルクを極力高めることができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・図3のステップS13の処理を、各電池セルのSOCのうち最小のSOCが規定値Sth以下になったか否かを判定する処理に置き換えてもよい。規定値Sthは、図2に示したように、蓄電池31が枯渇状態になったか否かを判定するためのものである。
・EVECU50は、出力固定終了判定信号を受信した場合、指令トルクを、0ではなく、0よりも大きいトルクまで急激に低下させてもよい。
・EVECU50は、先の図4(d)の時刻t4〜t5,t6〜t7の期間において、最小セル電圧Vminの低下に伴って、制限トルクTlimを、0ではなく、0よりも大きい値まで低下させてもよい。
・EVECU50は、出力固定判定信号を受信した場合、図4の時刻t2〜t3の期間において指令トルクを徐々に低下させてもよい。
・EVECU50は、図6に示すように、時刻t1において出力固定終了判定信号を受信した後、制限トルクTlimを低下させる期間の終了タイミングt2と、制限トルクTlimを増加させる期間の開始タイミングt3との間に、制限トルクTlimを0にする期間を設定してもよい。これにより、時刻t2以降の最小セル電圧Vminの上昇量を大きくできる。このため、その後時刻t4において、制限トルクTlimを増加させる場合のピーク値を大きくできる。図6には、時刻t4におけるピーク値を、時刻t1〜t2の期間におけるピーク値よりも大きい例を示す。
以上説明した構成によれば、駆動輪23が石や段差を超える場合等、回転電機20に大きいトルクが要求される状況下において、回転電機20の発生トルクを大きくできる。
なお、図6に示す例に代えて、例えば図7に示すように制限トルクTlimが0にされてもよい。図7の時刻t1は、図6の時刻t1に対応している。
・制限トルクTlimの増加及び低下態様としては、例えば図8に示すように、制限トルクTlimが弧状に増加及び低下するものであってもよい。なお、図8の時刻t1は、EVECU50が出力固定終了判定信号を受信したタイミングを示す。
・図3のステップS16において、制限トルクTlimの設定に、電池電流Ir又は最小セル電圧Vminのいずれかが用いられなくてもよい。また、制限トルクTlimの設定に、各電池セルの電圧のうち、最小セル電圧Vmin以外の電圧が用いられてもよい。
また、ステップS16において、制限トルクTlimの設定に用いられる電圧としては、電池ECU34により検出された電圧に限らない。例えば、インバータ30の入力電圧を検出する入力電圧センサが車両10に備えられる場合、入力電圧センサの検出値(蓄電池31の端子電圧の相関値に相当)に基づいて制限トルクTlimが設定されてもよい。
また、ステップS16において、制限トルクTlimの設定に用いられる電流としては、電池ECU34により検出された電池電流に限らない。例えば、インバータ30の入力電流を検出する入力電流センサが車両10に備えられる場合、入力電流センサの検出値(蓄電池31に流れる電流の相関値に相当)に基づいて制限トルクTlimが設定されてもよい。
また、ステップS16において、制限トルクTlimの設定に用いられる電圧としては、検出値に限らず、例えば電池電流Irに基づく推定値であってもよい。具体的には例えば、電池電流Irの時間積算値に基づいて推定された電池セルの電圧であってもよい。
・EVECU50は、例えば図4の時刻t3以降において、電池セルの電圧検出値及び電池電流Irを用いることなく、増加及び低下を繰り返すような制限トルクTlimを設定してもよい。
・回転電機20の駆動制御においてマージンΔWが設定されることは必須ではない。
・蓄電池としては、組電池に限らない。この場合、図4の処理において、電池セルの電圧,SOCではなく、蓄電池の電圧,SOCが用いられればよい。また、蓄電装置としては、蓄電池に限らず、例えば大容量のキャパシタであってもよい。
・インバータ30と蓄電池31とが、DCDCコンバータを介して電気的に接続されていてもよい。このDCDCコンバータは、蓄電池31の出力電圧を昇圧してインバータ30に供給したり、インバータ30からの電圧を降圧して蓄電池31に供給したりする。
・制御装置が搭載される車両としては、走行動力源として回転電機のみを備える車両に限らず、走行動力源として回転電機に加えて内燃機関を備える車両であってもよい。
・本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
20…回転電機、30…インバータ、31…蓄電池、34…電池ECU、50…EVECU。

Claims (10)

  1. 蓄電装置(31)と、
    前記蓄電装置に電気的に接続されるインバータ(30)と、
    前記インバータに電気的に接続されるステータ巻線(21)、及び駆動輪(23)と動力伝達可能なロータ(22)を有する回転電機(20)と、を備える車両(10)に適用される車両用制御装置(50)において、
    前記回転電機のトルクを、前記車両のアクセル操作量に基づいて設定される指令トルクに制御すべく、前記インバータを操作する操作部と、
    前記蓄電装置の電圧がその閾値以下になった場合、前記アクセル操作量に基づいて定まる指令トルクに前記回転電機のトルクを制御する場合における前記蓄電装置の放電電力よりも前記蓄電装置の放電電力を小さくする制限トルクに、前記操作部で用いられる前記指令トルクを設定するトルク制限部と、を備える車両用制御装置。
  2. 前記トルク制限部は、前記蓄電装置の電圧又はその相関値に基づいて、前記制限トルクを設定する請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記トルク制限部は、前記蓄電装置の電圧又はその相関値に基づいて、増加及び低下を繰り返すような前記制限トルクを設定する請求項2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記トルク制限部は、前記蓄電装置に流れる電流又はその相関値に基づいて、前記制限トルクを設定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  5. 前記トルク制限部は、前記蓄電装置に流れる電流又はその相関値に基づいて、増加及び低下を繰り返すような前記制限トルクを設定する請求項4に記載の車両用制御装置。
  6. 前記トルク制限部は、前記蓄電装置の温度が高い場合、前記蓄電装置の温度が低い場合よりも前記制限トルクを増加補正する請求項2〜5のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  7. 前記トルク制限部は、増加及び低下を繰り返すような前記制限トルクを設定する請求項1に記載の車両用制御装置。
  8. 前記トルク制限部は、増加及び低下を繰り返すような前記制限トルクを設定するとともに、前記制限トルクを低下させる期間と前記制限トルクを増加させる期間との間に、前記制限トルクを0にする期間を設定する請求項3,5〜7のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  9. 前記トルク制限部は、前記蓄電装置の電圧が前記閾値以下になった場合、前記操作部で用いられる前記指令トルクを前記制限トルクまで急激に低下させる請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  10. 前記トルク制限部は、前記蓄電装置の電圧が前記閾値以下になった場合、前記操作部で用いられる前記指令トルクを0まで急激に低下させる請求項9に記載の車両用制御装置。
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