JP2021125132A - 自動販売機 - Google Patents

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良和 田中
Yoshikazu Tanaka
良和 田中
保二 小川
Yasuji Ogawa
保二 小川
正夫 熊岸
Masao Kumagishi
正夫 熊岸
利夫 細貝
Toshio Hosogai
利夫 細貝
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Abstract

【課題】容易かつ短時間に商品補充を行うことができる自動販売機を提供すること。【解決手段】複数の同一商品を収納する商品コラムを複数備え、複数の商品コラムに収納された商品を販売することができる自動販売機1であって、各商品コラムの商品投入口に設けられて該商品コラムに対する前記商品の投入及び取出を検出する静電容量センサ9と、静電容量センサ9が検出した商品の投入又は取出をもとに各商品コラムへの補充数の増減を検出する商品補充数検出部10と、商品補充数検出部10が検出した各商品コラムへの補充数をもとに各商品コラムの商品補充数を含む商品収納数を管理する商品管理部62と、備える。【選択図】図4

Description

本発明は、容易かつ短時間に商品補充を行うことができる自動販売機に関する。
従来、例えば缶やペットボトル等の容器に入れられた飲料を商品等として販売する自動販売機では、商品を収納する複数の商品コラムから1個ずつに商品を払い出して販売している。自動販売機の商品搬出装置は、例えば、複数の商品を横倒し姿勢で前後方向に一列に整列して収納する商品収納通路を左右方向に複数画成してなる商品収納棚が上下方向に多段に配設された商品収納ラックを備え、商品収納棚の後端側に配設された商品搬出装置により商品収納通路(商品コラム)に収納された商品を一個ずつ切り出して搬出するようにしている(特許文献1参照)。
特開2012−118902号公報
ところで、従来、商品コラムに収納された商品の払出個数は、商品払出装置や売切れスイッチ等により計数することができるが、商品コラムに商品を補充する場合、商品コラムに投入された商品の補充個数は計数することができなった。
このため、商品補充作業者は、商品コラムに投入された商品の補充数を自ら計数し、計数した補充数、あるいは現在の残数に補充数を加えた収納数を自動販売機に設定していた。したがって、商品補充作業が煩雑であり、商品補充作業に多大な時間がかかってしまうという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、容易かつ短時間に商品補充を行うことができる自動販売機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の同一商品を収納する商品コラムを複数備え、複数の商品コラムに収納された商品を販売することができる自動販売機であって、各商品コラムの商品投入口に設けられて該商品コラムに対する前記商品の投入を検出する静電容量センサと、前記静電容量センサが検出した商品の投入をもとに各商品コラムへの補充数を増加する商品補充数検出部と、前記商品補充数検出部が検出した各商品コラムへの補充数をもとに各商品コラムの商品補充数を含む商品収納数を管理する商品管理部と、を備える。
また、本発明は、複数の同一商品を収納する商品コラムを複数備え、複数の商品コラムに収納された商品を販売することができる自動販売機であって、各商品コラムの商品投入口に設けられて該商品コラムに対する前記商品の投入及び取出を検出する静電容量センサと、前記静電容量センサが検出した商品の投入又は取出をもとに各商品コラムへの補充数の増減を検出する商品補充数検出部と、前記商品補充数検出部が検出した各商品コラムへの補充数をもとに各商品コラムの商品補充数を含む商品収納数を管理する商品管理部と、を備える。
また、本発明は、上記の発明において、前記静電容量センサは、前記商品コラムの奥行き方向に向かって少なくとも2対の送受信電極を形成し、前記商品の通過に伴う各対の送受信電極間の静電容量変化量を検出し、前記商品補充数検出部は、隣接する送受信電極間の静電容量変化量の差分を時間軸上で算出し、算出された前記静電容量変化量の差分値の時間変化の交番波形が所定交番波形である場合に、前記商品が通過し前記商品コラムに商品が投入されたものとして前記補充数の増加を検出するようにしてもよい。
また、本発明は、上記の発明において、前記静電容量センサは、前記商品コラムの奥行き方向に向かって少なくとも2対の送受信電極を形成し、前記商品の通過に伴う各対の送受信電極間の静電容量変化量を検出し、前記商品補充数検出部は、隣接する送受信電極間の静電容量変化量の差分を時間軸上で算出し、算出された前記静電容量変化量の差分値の時間変化の交番波形が所定交番波形である場合に、前記商品が通過し前記商品コラムに商品が投入されたものとして前記補充数の増加を検出し、算出された前記静電容量変化量の差分値の時間変化の交番波形が前記所定交番波形を反転した反転交番波形である場合に、前記商品が通過し前記商品コラムから商品が取り出されたものとして前記補充数の減少を検出するようにしてもよい。
また、本発明は、上記の発明において、前記静電容量センサは、前記商品コラムの商品投入口内部の底部に配置されるようにしてもよい。
また、本発明は、上記の発明において、前記静電容量センサは、前記商品コラムの商品投入口内部の側部に配置されるようにしてもよい。
また、本発明は、上記の発明において、前記静電容量センサは、前記商品コラムの幅を調整する可動ガイドあるいは仕切りガイドの商品投入口内部の底部に配置される。
また、本発明は、上記の発明において、前記商品補充数検出部は、前記静電容量センサを構成する、前記商品コラムの商品投入口側の対となる送受信電極間の静電容量変化量が所定値以下の状態を所定時間以上継続した場合、前記商品コラムに収納された商品は満杯状態であると検出するようにしてもよい。
本発明によれば、容易かつ短時間に商品補充を行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態である自動販売機の構成を示す正面図である。 図2は、図1に示した自動販売機の外扉を開いた状態を示す斜視図である。 図3は、図1に示した自動販売機を側面側からみた断面図である。 図4は、図1に示した自動販売機の制御系を示すブロック図である。 図5は、静電容量センサが配置された商品コラムを示す斜視図である。 図6は、静電容量センサ及び商品補充数検出部の構成を示す図である。 図7は、商品の移動に伴う静電容量変化量を示す説明図である。 図8は、静電容量変化量の差分による商品の挿脱方向の判別を説明する説明図である。 図9は、変形例1による静電容量センサの配置例を示す図である。 図10は、可動ガイドを用いた場合の静電容量センサの配置例を示す図である。 図11は、静電容量センサを用いた商品の満杯状態の検出を説明する説明図である。 図12は、変形例3の自動販売機を側面側からみた断面図である。
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の実施の形態である自動販売機1の構成を示す正面図である。また、図2は、図1に示した自動販売機1の外扉12を開いた状態を示す斜視図である。さらに、図3は、図1に示した自動販売機1を側面側からみた断面図である。また、図4は、図1に示した自動販売機1の制御系を示すブロック図である。なお、自動販売機1は、例えば、缶入り飲料、ビン入り飲料、ペットボトル入り飲料などの商品を販売する自動販売機である。
図1に示すように、自動販売機1の前面には、商品選択ボタン7が商品見本Dの下部に配置される。展示室2の内部には、商品を展示するためのステージ5が上下方向に三つ並べて設置してあり、それぞれのステージ5において商品見本Dが横並びに展示される。また、展示室2の前面側に嵌め込んだ透明な電照板4には、ステージ5と対応するように、商品選択ボタン群6が上下方向に三つ、左右方向に二つ並べて設置してある。なお、上述した商品見本D及び商品選択ボタン7などを有する展示室2は、デジタルサイネージにタッチパネルを組み合わせたものであってもよい。
展示室2の下部前面には、硬貨挿入口31、紙幣挿入口32、カード読取書込部33、表示部34、硬貨支払口35、商品取出口25、近距離無線通信部37及び広告配置部38を有する。広告配置部38の領域にタッチパネルなどの入出力部を設けても良い。
図2に示すように、自動販売機1は、本体キャビネット11を有する。本体キャビネット11は、前面が開口した箱状に構成され、前面開口は、開閉可能な外扉12によって閉塞される。本体キャビネット11の内部は、商品収容室13と機械室14とに画成されている。商品収容室13は、商品を収納する複数の商品コラム15が配置されている。1つの商品コラム15には、複数の同一商品が収納される。複数の商品コラム15は、商品の冷温状態によって断熱仕切り板が設けられるとともに、外扉12が閉状態のとき、商品収容室13の外扉側前面が断熱扉16によって覆われる。
図3に示すように、商品コラム15は、背面側に後下がりに傾斜する棚板19によって形成されるストック通路20を有するスラントコラムである。なお、商品コラム15には、商品コラム15の分割及び/または併合が可能な商品コラムが含まれる。商品コラム15をスラントコラムにすること及び商品コラム15の分割及び/または併合を可能にすることにより、多種の商品を多数、収納することができる。各商品コラム15の前端の商品投入口21から投入された商品Wをストック通路20に1列にして収納する。各商品コラム15の後端部には商品払出装置22が設けられており、商品払出装置22は、ストック通路20内の商品Wを商品収容室13の最奥部に設けた落下通路23に、1個ずつ払出すようにしている。
落下通路23に払い出された商品Wは、落下通路23の下端に設けた前下りに傾斜するシュート24を介して外扉12の商品取出口25に導かれる。各商品コラム15の後端から吊り下げるようにして稼動板26が設けられるとともに、これに対向する波板27が設けられ、稼動板26及び波板27は、商品Wを制動しながら落下するように構成されている。
また、商品コラム15の商品投入口21の底部には、それぞれ商品Wの挿脱を検出する静電容量センサ9が設けられている。静電容量センサ9は、商品投入口21からストック通路20に投入、あるいはストック通路20から商品投入口21から取り出される商品Wが通過した際の静電容量変化量をもとに、商品Wの挿脱を検出する。この商品Wの挿脱は、商品補充時における商品Wの補充数の計数に用いられる。
図4に示すように、自動販売機1は、商品選択ボタン7、販売機構54、商品補充数検出部10、冷却/加熱機構55、近距離無線通信部37、金銭処理機構50、表示部34、記憶部52、カード読取書込部33及びリモコン56が自販機主制御部Cに接続されている。また、自販機主制御部Cは、販売制御部61、商品管理部62を有する。また、販売機構54は、商品払出装置22及び静電容量センサ9を有する。商品払出装置22は、商品Wの売切れを検出する売切れスイッチ8を有する。
商品補充数検出部10は、各静電容量センサ9が検出した商品の挿脱をもとに各商品コラム15への商品Wの補充数の増減を検出する。
販売制御部61は、商品の選択から商品の払出までの一連の販売処理を制御する。販売制御部61は、金銭処理機構50が所定の金額の入金を認識すると、購入可能を示すため、商品選択ボタン7を点灯する。販売機構54は、商品購入の金銭処理が終了した商品を商品取出口25まで搬出する。冷却/加熱機構55は、冷却設定された商品コラム15を冷却する一方、加温設定された商品コラム15を加熱する。近距離無線通信部37は、近距離無線通信手段を用いて携帯情報端末や電子マネーカードを接続する。近距離無線通信部37は、少なくとも接続される携帯情報端末や電子マネーカードの識別情報を読み取る。金銭処理機構50は、硬貨処理部や紙幣処理部などであり、紙幣挿入口32、硬貨挿入口31、硬貨支払口35は、金銭処理機構50の一部である。表示部34は、商品購入に関する各種情報を表示する。記憶部52は、自販機主制御部Cが処理した各種情報、例えば各商品コラム15内の商品Wの補充数や収納数を保持する。カード読取書込部33は、カード情報の読み込み、あるいは書き込み処理を行う。
商品管理部62は、商品補充数検出部10が検出した各商品コラム15への補充数をもとに各商品コラム15の商品Wの補充数を含む商品Wの収納数を管理する。商品Wの収納数は、商品補充時の商品Wの残数に、補充数を加算した値である。
なお、静電容量センサ9は、図5に示すように、商品コラム15の商品投入口21の内側(ストック通路20)の底部15aに設けられる。
<静電容量センサ及び商品補充数検出部>
図6は、静電容量センサ9及び商品補充数検出部10の構成を示す図である。図6に示すように、静電容量センサ9は、商品コラム15の奥行き方向に向かって少なくとも2対の送受信電極が形成されている。2対の送受信電極は、2つの受信電極パターン9a,9bと、1つの送信電極パターン9cとが直交するように配列される。具体的には、図6に示すように、静電容量センサ9は、受信電極パターン9aを構成する複数の矩形電極と受信電極パターン9bを構成する複数の矩形電極とが、送信電極パターン9cを構成する複数の矩形電極に囲まれるダイヤパターンとして形成される。図6では、受信電極パターン9aを構成する複数の矩形電極は、右斜め下となるハッチングパターンで示し、受信電極パターン9bを構成する複数の矩形電極は、左斜め下となるハッチングパターンで示している。なお、2つの受信電極パターン9a,9bと、1つの送信電極パターン9cとは、2層で形成されている。なお、送信電極パターン9cは、受信電極パターン9a,9bの対となる対向電極としての共通電極である。
商品補充数検出部10は、受信部10a,10b、送信部10c、制御部10dを有する。また、制御部10dは、演算部10e及び判定部10fを有する。受信部10a,10bは、それぞれ受信電極パターン9a,9bに接続される。また、送信部10cは、送信電極パターン9cに接続される。
送信部10cは、高周波パルスである送信信号STを送信電極パターン9cに送信し、受信部10a,10bは、それぞれ受信電極パターン9a,9bから送信信号STに対する受信信号SR1,SR2を受信する。受信信号SR1は、送信電極パターン9cと受信電極パターン9aとが形成するコンデンサ間の変位電流である。また、受信信号SR2は、送信電極パターン9cと受信電極パターン9bとが形成するコンデンサ間の変位電流である。
演算部10eは、静電容量センサ9上に商品Wが存在しない場合の受信信号SR1,SR2を基準にそれぞれ変位電流の変化量、すなわち静電容量変化量ΔSR1,ΔSR2(図7参照)を算出する。さらに、演算部10eは、静電容量変化量ΔSR1,ΔSR2の差分ΔSR(図8参照)を時間軸上で算出する。具体的な差分ΔSRは、ΔSR=−(ΔSR1−ΔSR2)である。
判定部10fは、差分ΔSRの時間変化が交番する場合に、商品Wが商品コラム15を通過し、商品コラム15に商品が投入又は取り出されたものとして商品Wの補充数の増減を検出する。判定部10fは、差分ΔSRの時間変化である交番波形が、例えば正から負に変わる所定交番波形である場合、商品コラム15に商品Wが投入されたものとして商品Wの補充数の増加を検出し、差分ΔSRの時間変化である交番波形が、所定交番波形を反転した負から正に変わる反転交番波形である場合、商品コラム15から商品Wが取り出されたものとして商品Wの補充数の減少を検出する。
<商品補充の増減数検出動作>
図7は、受信信号SR1,SR2の静電容量変化量ΔSR1,ΔSR2の一例を示す図である。図7に示すように、商品Wが転動して受信電極パターン9aを通過する場合、商品Wの静電容量の存在によって、受信電極パターン9aと送信電極パターン9cとの間の変位電流が商品W側に漏れて静電容量変化量ΔSR1が負に減少する。同様に、商品Wが転動して受信電極パターン9bを通過する場合、商品Wの静電容量の存在によって、受信電極パターン9bと送信電極パターン9cとの間の変位電流が商品W側に漏れて静電容量変化量ΔSR2が負に減少する。
ここで、商品Wが奥行き方向に転動する場合、図8(a)及び図8(b)に示すように、静電容量変化量ΔSR1が減少した時点t1後、時点t2で静電容量変化量ΔSR2が減少する。この結果、図8(c)に示すように、差分ΔSRは、商品Wが受信電極パターン9aを通過した時点t1で正になり、商品Wが受信電極パターン9bを通過した時点t2で負となる交番波形(所定交番波形)となる。この交番波形は、正弦波の波形に近似する。
一方、商品Wが奥行き方向から商品投入口側に転動する場合、すなわち、商品Wが取り出される場合、図8(d)及び図8(e)に示すように、時点t1で静電容量変化量ΔSR2が減少した後、時点t2で静電容量変化量ΔSR1が減少する。この結果、図8(f)に示すように、差分ΔSRは、時点t1で負になり、時点t2で正になる交番波形(反転交番波形)となる。この図8(f)に示した反転交番波形は、図8(c)に示した所定交番波形を反転したものとなる。したがって、図8(c)に示した時間変化の所定交番波形である場合、商品Wが商品コラム15に投入されて、商品Wが1個増えたものとして補充数を計数することができる。一方、図8(f)に示した時間変化の反転交番波形である場合、商品Wが商品コラム15から引き抜かれて、商品Wが1個減ったものとして補充数を計数することができる。
なお、上記の交番波形は、商品Wが缶入り飲料などの円筒形状であった場合の波形であり、例えば商品Wが矩形の箱形である場合、交番波形は、矩形波に近い波形となる。商品Wの形状によって交番波形は異なるが、いずれにしても交番波形であることに変わりはない。
また、上記の補充数の増減は、商品管理部62に通知される。商品管理部62は、通知された補充数の増減に応じて、各商品コラム15の商品Wの補充数の増減、及び、収納数の増減を自動で管理する。
<変形例1>
上記の実施の形態では、静電容量センサ9を商品コラム15の商品投入口21の内側の底部に設けていたが、これに限らず、図9に示すように、商品コラム15の商品投入口21の内側の側部15bに設けるようにしてもよい。この場合、商品コラム15の幅が変更されても、1つの商品の投入及び取出を確実に検出することができる。
なお、図10に示すように、商品コラム15が固定ガイド151と可動ガイド152とで形成される場合、静電容量センサ9は、可動ガイド152の底部15aに設けるようにしてもよい。可動ガイド152の底部15aは、固定ガイド151の底部と重なり合う場合、固定ガイド151の上側で重なり合うためである。商品コラム15に挿入される仕切りガイドの場合も、可動ガイド152と同様に、仕切りガイドの底部に静電容量センサ9を設けてもよい。
<変形例2>
上記の実施の形態では、1つの商品Wの投入及び取出を検出するのみであったが、本変形例2では、商品Wの満杯状態も検出する。商品Wが商品投入口21において滞留する場合、図11に示すように、静電容量変化量ΔSR1は、商品Wの投入によって徐々に減少するが、その後、一定値を維持し続ける。
そこで、本変形例2では、商品投入口21側の静電容量変化量ΔSR1が、所定値SRth以下の状態を所定時間Δt以上継続した場合、商品コラム15に収納された商品Wは満杯状態であると検出する。
なお、満杯状態から、静電容量変化量ΔSR1が、増加して0になった場合、商品Wは、満杯状態から商品Wが1つ減ったものとして計数する。
<変形例3>
上記の実施の形態の自動販売機1は、複数の商品を横倒し姿勢で前後方向に一列に整列して収納する商品コラム15を左右方向に複数画成してなる棚板19が上下方向に多段に配設された商品収納ラックを備え、棚板19の後端側に配設された商品払出装置22により商品コラム15に収納された商品を一個ずつ切り出して搬出するステントラック式のものであったが、図12に示すように、サーペンタイン式の商品ラックを用いた自動販売機にも本実施の形態を適用できる。
図12は、変形例3の自動販売機の側面側からみた断面図である。図13に示すように、商品収容室13に対応する商品収容室13´は、前後3列に並ぶように設けてあり、左右一対のベース側板111の間に通路構成要素112が配設されることによって上下方向に沿って蛇行状に形成された商品コラムを有する。この商品コラムは、商品収納通路113の内部に上下方向に沿って複数の商品を横倒姿勢で収納するものである。通路構成要素112は、商品収納通路113の前方側と、後方側とに互いに対向するよう適宜配設したものであって、両端部分がベース側板111に固定されてベース側板111間に架設してある。
通路構成要素112には、図には明示しないフラッパが設けてある。フラッパは、商品収納通路113に対して進退移動する態様で通路構成要素112に揺動可能に設けてある。このフラッパは、コイルバネ(図示せず)に付勢されて常態においては商品収納通路113に進出移動した姿勢となる。そして、商品収納通路113を通過する商品に当接することにより自身はコイルバネの付勢力に抗して蛇行状の商品収納通路113に沿うように退行移動して該商品の姿勢を修正するものである。
商品収納通路113の下方側に払出機構114が設けてある一方、商品収納通路113の上方側にトップトレイ116が設けてある。
払出機構114は、通路幅規定板115との間において商品の挙動を制御することにより、待機状態においては商品収納通路113に商品を収納する一方、払出指令が与えられた場合には最も下方に配置された商品(以下、最下位商品ともいう)を1つずつシュータに払い出すように機能するものである。このような払出機構114は、第1ペダル部材114aと第2ペダル部材114bとを備えて構成してある。第1ペダル部材114aは、商品収納通路113に対して進退移動する態様で揺動可能に設けてあり、待機状態においては商品収納通路113に進出移動することにより最下位商品に当接して商品の下方への移動を規制する一方、払出指令が与えられた場合には商品収納通路113から退行移動して該商品の下方への移動を許容するものである。第2ペダル部材114bは、商品収納通路113に対し進退移動する態様で揺動可能に設けてあり、待機状態においては商品収納通路113から退行移動する一方、払出指令が与えられた場合には商品収納通路113に対して進出移動して最下位から2番目の商品に当接して該商品の下方への移動を規制するものである。
トップトレイ116は、平板状の板金を屈曲して構成されるもので、前方から後方に向けて漸次下方に傾斜する態様でベース側板111間に設けてある。このようなトップトレイ116の上面は、商品投入口を通じて投入された商品を商品収納通路113まで案内する商品案内通路117を構成している。商品案内通路117及び商品収納通路113は、商品コラム15に対応する。
そして、本変形例3では、トップトレイ116の商品投入口に静電容量センサ9が設けられる。静電容量センサ9は、各商品コラムに対応してそれぞれ設けられている。
本実施の形態及び変形例では、1つの静電容量変化量のみならず、奥行き方向に向かう2つの静電量変化量の差分をとった交番波形によって1つの商品の投入又は取出を検出するようにしているので、確実かつ適正に商品コラムに対する商品の投入及び取出を検出することができる。
また、本実施の形態及び変形例では、交番波形の反転の判別によって商品の投入又は取出方向も検出できるので、補充数の増減を確実に計数することができる。
したがって、本実施の形態及び変形例では、商品補充時における商品の補充数を自動で計測することができるため、商品補充作業が容易となり、商品補充作業時間も短縮できる。
なお、静電容量センサに替えて、光センサを用いることもできる。光センサの場合、例えば、水のペットボトルのように光を透過させてしまう商品の場合、誤った補充数として計数してしまうので、静電容量センサが好ましい。また、光センサの場合、連続して商品が投入された場合であって商品間の隙間を検出できず、連続した商品を1つの商品として補充数を誤って計数してしまう場合があるため、静電容量センサが好ましい。
また、静電容量センサに替えてメカスイッチを用いることもできる。しかし、メカスイッチは商品の挿脱によって耐久性が低下する場合があるため、耐久性の高い静電容量センサを用いることが好ましい。
なお、静電容量センサ9及び商品補充数検出部10は、商品補充作業時に用いるため、静電容量センサ9及び商品補充数検出部10の通電は、商品補充作業時のみでよい。このため、例えば外扉12が開状態の時、あるいは商品補充作業の開始指示から終了までの間のみでよい。
また、受信電極パターン9a,9bを2つの送信電極パターンとして用い、送信電極パターン9cを1つの受信電極パターンとして用いてもよい。この場合も、奥行き方向に2対の送受信電極が形成されることになる。
なお、上記のように、3対以上の送受信電極を形成してもよい。この場合、演算部10eは、隣接する各対の送受信電極間の静電容量変化量の差分を算出することになる。
また、上記の実施の形態及び変形例では、相互容量型の静電容量センサを用いていたが、これに限らず、自己容量型の静電容量センサを用いてもよい。
さらに、上記の実施の形態及び変形例では、商品の投入及び取出の方向をも検出するものであったが、商品の投入のみである場合は、1対の送受信電極であってもよい。この場合、商品補充数検出部10は、静電容量変化量の差分演算は行わない。なお、商品補充数検出部10は、2対の送受信電極を用い、静電容量変化量の差分演算を行った交番波形が所定交番波形の場合のみに、商品の投入を検出するようにしてもよい。これによっても、商品補充作業が容易かつ短時間に行うことができる。
また、上記の実施の形態及び変形例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置及び構成要素の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
1 自動販売機
2 展示室
4 電照板
5 ステージ
6 商品選択ボタン群
7 商品選択ボタン
8 売切れスイッチ
9 静電容量センサ
10 商品補充数検出部
10a,10b 受信部
10c 送信部
10d 制御部
10e 演算部
10f 判定部
11 本体キャビネット
12 外扉
13,13´ 商品収容室
14 機械室
15 商品コラム
15a 底部
15b 側部
16 断熱扉
19 棚板
20 ストック通路
21 商品投入口
22 商品払出装置
23 落下通路
24 シュート
25 商品取出口
26 稼動板
27 波板
31 硬貨挿入口
32 紙幣挿入口
33 カード読取書込部
34 表示部
35 硬貨支払口
37 近距離無線通信部
38 広告配置部
50 金銭処理機構
52 記憶部
54 販売機構
55 冷却/加熱機構
56 リモコン
61 販売制御部
62 商品管理部
151 固定ガイド
152 可動ガイド
C 自販機主制御部
D 商品見本
SR1,SR2 受信信号
ST 送信信号
W 商品
ΔSR 差分
ΔSR1,ΔSR2 静電容量変化量

Claims (8)

  1. 複数の同一商品を収納する商品コラムを複数備え、複数の商品コラムに収納された商品を販売することができる自動販売機であって、
    各商品コラムの商品投入口に設けられて該商品コラムに対する前記商品の投入を検出する静電容量センサと、
    前記静電容量センサが検出した商品の投入をもとに各商品コラムへの補充数を増加する商品補充数検出部と、
    前記商品補充数検出部が検出した各商品コラムへの補充数をもとに各商品コラムの商品補充数を含む商品収納数を管理する商品管理部と、
    を備える自動販売機。
  2. 複数の同一商品を収納する商品コラムを複数備え、複数の商品コラムに収納された商品を販売することができる自動販売機であって、
    各商品コラムの商品投入口に設けられて該商品コラムに対する前記商品の投入及び取出を検出する静電容量センサと、
    前記静電容量センサが検出した商品の投入又は取出をもとに各商品コラムへの補充数の増減を検出する商品補充数検出部と、
    前記商品補充数検出部が検出した各商品コラムへの補充数をもとに各商品コラムの商品補充数を含む商品収納数を管理する商品管理部と、
    を備える自動販売機。
  3. 前記静電容量センサは、前記商品コラムの奥行き方向に向かって少なくとも2対の送受信電極を形成し、前記商品の通過に伴う各対の送受信電極間の静電容量変化量を検出し、
    前記商品補充数検出部は、隣接する送受信電極間の静電容量変化量の差分を時間軸上で算出し、算出された前記静電容量変化量の差分値の時間変化の交番波形が所定交番波形である場合に、前記商品が通過し前記商品コラムに商品が投入されたものとして前記補充数の増加を検出する
    請求項1に記載の自動販売機。
  4. 前記静電容量センサは、前記商品コラムの奥行き方向に向かって少なくとも2対の送受信電極を形成し、前記商品の通過に伴う各対の送受信電極間の静電容量変化量を検出し、
    前記商品補充数検出部は、隣接する送受信電極間の静電容量変化量の差分を時間軸上で算出し、算出された前記静電容量変化量の差分値の時間変化の交番波形が所定交番波形である場合に、前記商品が通過し前記商品コラムに商品が投入されたものとして前記補充数の増加を検出し、算出された前記静電容量変化量の差分値の時間変化の交番波形が前記所定交番波形を反転した反転交番波形である場合に、前記商品が通過し前記商品コラムから商品が取り出されたものとして前記補充数の減少を検出する
    請求項2に記載の自動販売機。
  5. 前記静電容量センサは、前記商品コラムの商品投入口内部の底部に配置される
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の自動販売機。
  6. 前記静電容量センサは、前記商品コラムの商品投入口内部の側部に配置される
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の自動販売機。
  7. 前記静電容量センサは、前記商品コラムの幅を調整する可動ガイドあるいは仕切りガイドの商品投入口内部の底部に配置される
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の自動販売機。
  8. 前記商品補充数検出部は、前記静電容量センサを構成する、前記商品コラムの商品投入口側の対となる送受信電極間の静電容量変化量が所定値以下の状態を所定時間以上継続した場合、前記商品コラムに収納された商品は満杯状態であると検出する
    請求項1〜7のいずれか一つに記載の自動販売機。
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