JP2021124883A - 設計支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】居住者の嗜好に沿う照明設計を支援する。【解決手段】設計支援システム10の主処理装置12は、学習用データ記憶部54に各部屋の照明設計の定まった実績建物についての実績間取り情報、実績仕様情報、実績照明情報、評価者の嗜好に関連する情報を含む評価者の属性情報、及び部屋の各々についての評価者の評価情報が学習用データとして記憶される。取得部44は、照明設計の対象建物についての対象間取り情報、対象仕様情報、居住者の嗜好に関連する情報、及び照明設計のための依頼情報を取得する。学習部は、学習用データから対象建物の少なくとも一つの部屋における照明設計案を出力するための学習済みモデルを生成する。これにより、学習済みモデルと対象関連情報とから居住者の嗜好に沿う照明設計案を出力できる。【選択図】図1

Description

本発明は、建物内の照明設計を支援する設計支援装置に関する。
特許文献1の設計支援システムには、間取り図を示す基礎データ、照明器具などの内外装部材の外観写真(部材画像)を含む部材でエータ群などが記憶されている。設計支援システムでは、間取り図が表示されたプランボード画面内で、例えば、照明器具を配置する場所を指定すると、その座標値が取得され、取得された座標位置に照明器具を示すシンボルが表示される。また、照明器具の種別が選択されると、選択された種別の照明器具の画像がシンボルの位置に表示される。
また、特許文献1の設計支援システムでは、デザイナによって統一性が図られるように照明器具の位置や照明器具などが選択されて設定されており、設計支援システムでは、建物の照明器具等の内装部材について統一性が図られるように自動的に選択できる。
特開2006−185204号公報
ところで、建物内の各部屋は、居住者の嗜好が反映られた空間となることが好ましい。部屋の空間の雰囲気(印象)は、内装の仕様(仕上り)や照明器具の配置などによって変化するのみでなく、直接照明か間接照明かによっても大きく変化する。また、部屋に適用可能な照明器具も多種多様となっており、部屋の空間の雰囲気は、照明器具の種類や機種によっても変化する。このため、照明設計は、設計者の技量の影響を受けるのみでなく、居住者の嗜好などを確認しながら照明設計を行っても、居住者の嗜好を適切に反映した空間を形成するための照明設計が難しいという問題がある。
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、居住者の嗜好に沿う照明設計を支援する設計支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1の態様の設計支援装置は、照明設計の対象建物についての対象間取り情報と、前記対象間取り情報における各部屋の内装の仕上りに関する対象仕様情報と、前記対象建物の居住者の嗜好に関連する情報及び照明設計の対象とする前記対象建物内の部屋を示す情報を含む依頼情報と、を表す対象関連情報を取得する取得手段と、各部屋の照明設計の定まった実績建物についての実績間取り情報と、前記実績間取り情報における各部屋の内装の仕上りに関する実績仕様情報と、前記実績間取り情報における各部屋おける照明器具及び該照明器具の配置に関する実績照明情報と、評価者の嗜好に関連する情報を含む評価者の属性情報と、前記部屋の各々について前記実績仕様情報及び前記実績照明情報の組み合わせに関する前記評価者の評価情報と、を表す実績関連情報が学習用データとして記憶された記憶部と、前記学習用データから予め学習された学習済みモデルと前記対象関連情報とから、前記対象建物の少なくとも一つの部屋における照明器具及び該照明器具の配置に関する照明設計案を出力する出力部と、を含む。
第1の態様の設計支援装置では、各部屋の照明設計の定まった実績建物についての実績間取り情報と、実績建物の各部屋の内装の仕上りに関する実績仕様情報と、実績建物の各部屋おける照明器具及び該照明器具の配置に関する実績照明情報と、評価者の嗜好に関連する情報を含む評価者の属性情報と、部屋の各々について実績仕様情報及び実績照明情報の組み合わせに関する評価者の評価情報と、を表す実績関連情報を学習用データとして学習済みモデルが生成される。
取得部は、照明設計の対象建物についての対象間取り情報と、対象建物の各部屋の内装の仕上りに関する対象仕様情報と、対象建物の居住者の嗜好に関連する情報及び照明設計の対象とする対象建物内の部屋を示す情報を含む依頼情報と、を表す対象関連情報を取得する。
ここで、出力部は、学習用データから予め学習された学習済みモデルと対象関連情報とから、対象建物内の部屋における照明器具及び該照明器具の配置に関する照明設計案を出力する。これにより、実績建物についての実績建物情報から居住者の嗜好に沿う照明設計案を容易に得ることができる。
第2の態様の設計支援装置は、第1の態様において、前記実績関連情報には、前記実績建物に対して予め設定されたコンセプトに基づく前記実績仕様情報及び前記実績照明情報が含まれる。
第2の態様の設計支援装置では、実績関連情報に実績建物に対して予め設定されたコンセプトに基づく実績仕様情報及び実績照明情報が含まれる。このため、居住者の嗜好に沿うコンセプトの照明設計案が得られる。
第3の態様の設計支援装置は、第1又は第2の態様において、前記対象とする前記対象建物内の部屋に前記照明設計案に基づいて照明器具を配置した配置図を作成する作成部を含み、前記出力部は、前記作成部により作成した前記配置図を表示媒体に表示することを含む。
第3の態様の設計支援装置では、作成部が対象とする対象建物内の部屋に照明設計案に基づいて照明器具を配置した配置図を作成する。出力部は、作成部により作成した配置図を表示媒体に表示する。これにより、照明設計案を依頼した居住者に、照明設計案を明確に提示できる。
第4の態様の設計支援装置は、第3の態様において、前記作成部は、前記対象とする前記対象建物内の部屋に前記照明設計案に基づいて照明器具を配置した立体モデルを作成する。
第4の態様では、作成部が対象とする対象建物内の部屋に照明設計案に基づいて照明器具を配置した立体モデルを作成する。これにより、立体モデルの画像が居住者に提示されることで、居住者が照明設計案の内容を明確に把握できる。
本発明の第1の態様によれば、実績建物について実績建物情報から居住者の嗜好に沿う照明設計案を容易に得ることができる、という効果を有する。
第2の態様によれば、居住者の嗜好に沿うコンセプトの照明設計案が得られる、という効果を有する。
第3の態様によれば、照明設計案を依頼した居住者に、照明設計案を明確に提示できる、という効果を有する。
第4の態様によれば、立体モデルの画像を居住者に提示できるので、照明設計案について居住者が明確に把握できる、という効果を有する。
本実施形態に係る設計支援システムの概略構成を示すブロック図である。 設計支援システムの概略構成図である。 学習済みモデルの一例を示す概念図である。 (A)は、学習処理の概略を示す流れ図、(B)は、照明設計案の提案処理の概略を示す流れ図である。 住宅の一例を示す主要部の平面図である。 仕様表の一例を示す図表である。 照明設計案の一例を示す照明配置図である。 部屋の立体モデルの一例を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態に係る設計支援装置としての設計支援システム10は、対象とする建物(一例として住宅)の部屋について照明器具の選択及び照明器具の配置に関する照明設計を支援する。なお、以下では、建物として一戸建ての住宅を例に説明するが、対象建物は、一戸建てに限らず、マンション(集合住宅)などであってもよい。
図1には、本実施形態に係る設計支援システム10の概略構成(機能構成)がブロック図にて示され、図2には、設計支援システム10の概略構成(ハードウェア構成)がブロック図にて示されている。
図2に示すように、設計支援システム10は、主処理装置12及び複数のタブレット端末30を備えており、主処理装置12と各タブレット端末30とが接続可能となっている。主処理装置12には、CPU14A、ROM14B及びRAM14Cを備え、これらがアドレスバス、データバス及び制御バス等のバス14Dによって相互に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)が用いられている。
また、主処理装置12には、記憶手段としてのストレージが設けられおり、ストレージには、HDD16や半導体メモリ等の不揮発性の記憶媒体を適用できる。本実施形態では、HDD16を適用しており、主処理装置12では、HDD16がバス14Dに接続されている。さらに、主処理装置12は、通信インターフェイスを含む入出力インターフェイス18を備えており、入出力インターフェイス18がバス14Dに接続されている。
入出力インターフェイス18には、表示デバイスとしてのディスプレイ(モニタ)20、出力デバイスとしてのプリンタ(印刷出力装置)22、入力デバイスとしてのキーボード24Aやマウス24Bが接続されている。なお、入出力インターフェイス18には、メモリカードやUSBメモリなどの半導体記憶媒体(記憶デバイス)、CD、DVD等の光記憶媒体等の記録デバイスに対してデータの書き込み及び読み出しが可能な入出力機器が接続されていてもよい。
また、主処理装置12は、入出力インターフェイス(通信インターフェイス)18が、LAN(Local Area Network)等のネットワーク26に接続されている(インターネット等の公衆通信回線網に接続されてもよい)。主処理装置12は、ネットワーク26を介して設計手段を構成するCADシステム28に接続されていると共に、データサーバ(図示省略)等に接続可能にされている。
さらに、主処理装置12は、ネットワーク26を介してノート型PCやタブレット端末などの携帯型情報処理端末(以下、一例としてタブレット端末)30に接続される。タブレット端末30は、各種の画像情報を表示する表示媒体としての画像表示部32A、及び情報を入力するための入力部32Bを備えている。なお、タブレット端末30において入力部32Bは、画像表示部32Aに表示されたキーボード(ソフトウェアキーボード)が適用されてもよい。
主処理装置12は、ネットワーク26を介してタブレット端末30が接続されることで、タブレット端末30に画像情報(画像データ)を含む各種の情報を出力(送信)できると共に、タブレット端末30に入力された各種の入力情報(入力データ)の取得(受信)が可能になっている。これにより、タブレット端末30は、主処理装置12において生成された各種の画像を画像表示部32Aに表示できると共に、入力部32Bを介して入力された各種の情報を主処理装置12に出力できる。
主処理装置12では、CPU14AがROM14B及びHDD16に記憶されたプログラムを読み出し、RAM14Cを作業メモリとして使用しながらプログラムを実行することで、各種の機能が実現される。本実施形態では、主処理装置12にプログラムとして照明設計支援プログラムが記憶されており、主処理装置12は、CPU14Aが照明設計プログラムを実行することで、建物内の各部屋についての照明設計を支援して、建物に居住予定の居住者としての顧客の要望に沿った照明設計案を提供する。なお、プログラムは、半導体記録媒体や光記録媒体に記録されて主処理装置12に提供されることでHDD16に格納されてもよく、ネットワーク26を介して提供されてHDD16に格納されてもよい。
図1に示すように、CPU14Aが照明設計支援プログラムを実行することで、主処理装置12には、受付部40、記憶部42、取得部44、学習部46、照明設定部48、照明設計部50及び出力部52の各機能が形成される。
受付部40は、ディスプレイ20、キーボード24A及びマウス24Bによって実現され、ディスプレイ20に表示したUI(ユーザインターフェイス)に応じてキーボード24A及びマウス24Bが操作されて入力される情報を受け付ける。また、受付部40は、タブレット端末30によって実現され、タブレット端末30の入力部32Bが操作されて入力される情報を受け付ける。さらに、受付部40は、ネットワーク26を介して接続されるCADシステム28によって実現され、受付部40は、CADシステム28から入力される建物についての各種の図面情報(図面データなどの図面情報を表すデータ)を受け付ける。
CADシステム28には、CAD(Computer-Aided Design:コンピュータ援用設計)プログラムとして、設計する建物を立体モデルとして処理する3次元CAD(3D−CAD)プログラムが用いられる。CADシステム28では、CADプログラムにより建物の各種の図面作成を行う。なお、CADシステム28には、建物の各部品について平面的(二次元的)に扱う2次元のCADプログラムが適用されてもよい。
CADシステム28には、建物において外装及び内装を構成する個々の部材や部品、照明器具などについて立体的な部品モデル(3Dモデル)が記憶され、各部品(部品モデル)について施工(取り付け)のための属性データが記憶されている。また、CADシステム28には、照明器具を含む各部品モデルについて、寸法、材質、施工(取り付け)のための情報(施工情報)、仕上り状態における色彩情報、性能、価格等の属性データが定義されている。
さらに、CADシステム28には、照明器具について、配光角度などの配光特性や照度分布などの照度特性が記憶されていてもよい。これにより、CADシステム28では、建物の各部屋について、各々に設定されている照度(明るさ)が得られるように照明設計が可能になる。また、CADシステム28では、建物の各部屋における照明器具の配置が設定されて電気設備図(照明配置図や配線図等)が作成されることで、作成された電気設備図の照明器具の配置に応じた各部屋の照度(明るさ)や照度分布等の照明特性の演算が可能になる。
CADシステム28は、部品モデル(部品)が選択されて組み合わせることで、建物の立体的な建物モデルを作成できると共に、施工状態における建物及び建物内部(各部屋)のパース(perspective)などの立体モデルを作成できる。この際、CADシステム28では、照明器具の属性データに含まれる画像データに応じ、照明器具を含む立体的な建築モデル(各部屋のパース)を作成できる。また、CADシステム28では、直接照明を適用する照明設計、及び間接照明を適用する照明設計が可能になっている。
また、CADシステム28は、建物及び建物内部のパースの作成と共に、施工のための図面(施工図)や平面図(電気設備図などの設備図を含む)などの各種の二次元又は三次元の図面、部品表、各種の仕様表(仕上り表)、工程表等の各種の管理表を作成できる。
これにより、CADシステム28では、建物について予め設定されたコンセプトに基づいた内装設計や照明設計が可能となっており、CADシステム28では、コンセプトに対応する内装の仕上りを示す内装仕様情報、照明器具を示す照明仕様情報と照明器具ごとの配置とを示す照明情報の作成が可能になっている。また、照明器具を用いた部屋の照明には、直接照明及び間接照明があり、照明情報には、直接照明か間接照明かを示す情報が含まれる。
受付部40は、建物に関連する各種の情報が入力されることで、入力された各情報を受け付ける。本実施形態において受付部40が受け付ける建物に関連する情報には、実績関連情報及び対象関連情報が含まれる。
実績関連情報には、建築済みの建物及び内装設計や照明設計などの完了した建物など(以下、実績建物とする)に関連する各種情報が含まれる。また、対象関連情報には、内装(内装仕様)などが定まっているが、何れか少なくとも一つの部屋について照明設計のみが定まっていない建物(以下、対象建物とする)に関連する各種情報が含まれており、対象建物が照明設計支援の対象とされている。
実績建物には、住宅メーカによって設計された各種プランに対応する建物、住宅展示場などに展示された建物、住宅メーカが顧客から受注して建築した建築済み建物などが適応される。実績関連情報には、実績建物情報及び実績建物についての評価者の評価情報が含まれる。
実績建物情報には、実績建物について定まっている内装の各部材及び照明器具に関連する図面データ、各部材による内装の仕上りを示す実績仕様情報、及び照明器具や照明器具の配置などを示す実績照明情報などの情報が含まれる。
対象建物には、住宅メーカが顧客(居住予定者)から建築受注することで設計した建物のうちで、内装設計などが完了しているが少なくとも一つの部屋について照明設計が定まっていない建物が適用されており、対象建物は、顧客から何れかの部屋の照明設計の変更が要望された建物であってもよい。
対象関連情報には、対象建物についての各種の図面データを含む対象建物情報が含まれ、対象建物情報には、対象建物の間取りなどを示す対象間取り情報、及び対象建物についての内装の仕上りを示す対象仕様情報が含まれる。対象建物情報(対象間取り情報及び対象仕様情報)は、顧客との打ち合わせ等によって設定されて作成された情報を表すデータが用いられる。また、対象関連情報には、依頼情報が含まれ、依頼情報には、顧客についての属性情報、及び設計対象の部屋についての顧客の要望に関する顧客の志向性情報が含まれる。
実績建物情報及び対象建物情報には、CADシステム28によって作成された図面情報が用いられる。また、実績建物情報及び対象建物情報には、CADシステム28と同様の建築設計端末によって作成された図面情報を用いることもできる。実績建物情報では、各部屋の実績照明情報を含むのに対し、対象建物情報では、照明設計案の提供を要望する部屋についての照明情報(対象照明情報)を含まない点で相違する。
また、実績建物情報は、予め設定されたコンセプトに基づいて設計された実績建物の図面情報が適用されることが好ましい。実績建物のコンセプトは、住宅メーカが実績建物を設計或いは施工する際の設計概念を示し、コンセプトには、和風、クラシック、モダン、ナチュラルなどが含まれる。実績建物は、コンセプトに基づいて内装設計及び照明設計がなされていることで各部屋の空間的イメージ(雰囲気)がコンセプトに対応され、実績仕様情報及び実績照明情報には、実績建物についてのコンセプトが反映される。
評価情報は、評価者の嗜好や趣味などを含めて評価者を特定する属性情報、及び実績建物の各部屋についての評価者の評価に関連する評価者の志向性情報が含まれる。評価者には、実際の建物ではなく実績建物についての立体モデルや各種パースや写真画像などを閲覧した人(例えば、カタログを閲覧した人や住宅メーカのホームページを閲覧した人)が含まれる。また、評価者には、実績建物が展示されている住宅展示場を訪問して実績建物を見た人が含まれる。さらに、評価者には、実績建物に実際に居住している人などが含まれる。
また、実績建物の各部屋には、建物内の玄関、廊下、階段、ダイニングキッチン、リビング、浴室、洗面室及びトイレなどが含まれ、各部屋の評価は、テーブル、椅子、ソファー、テレビなどの家具等が配置された状態においてなされることが好ましい。
評価者の志向性情報には、実績建物の各部屋について評価者が感じた感覚的な評価(テイスト)が含まれ、評価者の志向性情報には、評価者が感じたテイスト情報が含まれる。テイスト情報は、各部屋の空間的な感じ(感覚)を示し、例えば、部屋について雰囲気が、和風系、モダン系、暖色系、寒色系などの何れと感じるかが含まれ、更に、各部屋(空間)の雰囲気について、好き嫌いや満足度(好感度)の評価が含まれることが好ましい。
評価者の属性情報には、評価者の嗜好や趣味などの志向に影響を与えると考えられる各種の情報を含むことができ、評価者の属性情報には、少なくとも年齢、性別、職業、家族構成が含まれることが好ましく、また、評価者の属性情報には、各家族の年齢、性別、職業などの評価者の生活環境に影響を与えている情報が含まれてもよい。
評価情報は、評価者の属性情報及び評価者が下した評価を含む志向性情報について、予め設定された基準や指標などが用いられて数値化可能にされており、評価に関連する情報は、例えば、好き嫌いや満足度(好感度)などが数値化される。このため、評価は、複数段階に設定された項目から一つ又は複数が選択されるなどの手法を適用できる。
また、評価者が照明設計案の提案を受けた顧客であった場合、評価情報には、提案された照明設計案に対する満足度、問題点、及び改善点などの要望事項が含まれることが好ましい。
対象関連情報における顧客の依頼情報には、顧客の属性情報が含まれる。顧客の属性情報には、評価者の属性情報と同様に、顧客の嗜好や趣味などに加え、少なくとも顧客の年齢、性別、職業、家族構成などの建物(各部屋)について顧客の好みの空間的な雰囲気を予測可能な情報が含まれる。また、顧客の属性情報には、家族構成と共に家族の各々について、年齢、性別、職業及び嗜好に関する情報が含まれてもよい。
また、顧客の依頼情報には、顧客の志向性情報が含まれる。顧客の志向性情報には、照明設計案を要望(依頼)する部屋についての顧客の感覚的(テイスト)要望を示す情報(テイスト情報)が含まれる。なお、対象建物においては、内装の仕様などが顧客の感覚的要望が反映されて設計されていることが好ましいが、必ずしも顧客の感覚的要望が反映されて設計されたものに限らない。
顧客の志向性情報におけるテイスト情報は、評価者の志向性情報と同様に部屋の空間的な感じ(感覚)を示し、例えば、部屋について雰囲気が、和風系、モダン系、暖色系、寒色系などの何れと感じるかが含まれ、更に、各部屋(空間)の雰囲気について、好き嫌いや満足度(好感度)の評価が含まれてもよい。
依頼情報は、評価者の評価情報と同様に、顧客の属性情報及び顧客の志向性情報について、予め設定された基準や指標などが用いられて数値化可能にされており、評価に関連する情報と同様に、例えば、好き嫌いや満足度(好感度)などを含めて数値化される。
実績建物情報及び対象建物情報は、CADシステム28によって作成された図面データ、図面データ上における内装の各部品(或いは部材)を特定できる部材属性情報を示すデータなどの内装に関連する情報(内装情報)として入力される。内装情報(内装に関連する情報)には、建物内の各部屋に用いられる壁、床及び天井などに用いる各部材や部材の仕様などを特定する対象仕様情報が含まれる。また、内装情報には、各部屋に設置される設備を特定する情報、及び設備の配置位置(設置位置)を特定する情報が含まれる。
設備には、部屋の雰囲気に影響する設備が含まれる。ダイニングキッチンであれば、設備には、流し台、コンロ、棚、テーブル及び椅子などが含まれ、トイレであれば、設備には、便器などが含められる。また、リビングであれば、設備には、テーブル、ソファー、サイドボード及びテレビなどが含まれる。
実績建物情報には、照明器具及び各照明器具の配置を示す対象照明情報が含まれ、対象照明情報には、シーリングライトやブラケットなどの直付け器具、ダウンライトなどの埋め込み器具、スタンドライトなどの床置き器具、ペンダントなどの吊り下げ器具等が含まれる。また、照明器具には、直接照明に用いられる照明器具が含まれると共に、照明器具を設置するための下地情報が含まれる。また、対象照明情報には、間接照明に用いる照明器具が含まれ、間接照明に用いる器具を特定する情報には、施工情報が含まれる。
評価情報及び依頼情報は、例えば、評価者や顧客(居住予定者)がカスタマーシート(CS)やアンケートシートなどに記入した情報が用いられ、キーボード24Aやマウス24Bなどが操作されて入力される。また、評価情報及び依頼情報は、カスタマーシートやアンケートシートをスキャナ等の読取装置を用いて読み取ることでデータ化されて入力されてもよい。さらに、評価情報及び依頼情報は、カスタマーシートやアンケートシートに対応するUIをタブレット端末30の画像表示部32Aに表示し、UIに応じて入力部32Bが操作されて入力されてもよい。
主処理装置12の記憶部42は、HDD16等によって実現され、記憶部42は、ネットワーク26を介して接続されるデータサーバなどによって実現されてもよい。この記憶部42には、学習用データが格納される学習用データ記憶部54、及び学習済みモデルが格納される学習済みモデル記憶部56が含まれる。また、記憶部42には、照明器具に関する器具データが格納される器具データ記憶部58が含まれてもよい。なお、器具データ記憶部58としては、CADシステム28が適用されてもよく、CADシステム28の記憶部(図示省略)に記憶されている器具データが用いられてもよい。
器具データ記憶部58に格納される照明器具の器具データには、各照明器具について立体的な照明器具モデル(2D又は3Dモデル)、各照明器具(部品モデル)について施工(取り付け)のための属性データが含まれる。照明器具モデルとしては、撮影画像であってもよく、カタログに記されている画像であってもよい。
また、照明器具の器具データには、照明器具について照明設計上必要となる物理的(機械的)及び電気的(光学的)な属性データが含まれる。また、属性データには。コスト的な情報が含まれてもよい。物理的な属性データには、照明器具の種類、寸法、材質、施工(取り付け)のための情報(直接照明か間接照明かを含む施工情報)、仕上り状態における色彩情報などが含まれる。電気的(光学的)な属性データには、消費電力、明るさ(照度)、発光色、照度分布や配光角度(配光特性)などの光学的特性が含まれる。また、コスト的な属性データには、価格等が含まれ、コスト的な属性データには、施工費用が含まれてもよい。なお、照明器具についての属性データは、当該照明器具のカタログ等によって示されるデータ(情報)を用いてもよい。
取得部44は、受付部40において受け付けた建物についての実績関連情報及び対象関連情報を取得する。取得部44は、実績関連情報を取得すると、取得した実績関連情報を学習用データ記憶部54に格納する。これにより、学習用データ記憶部54には、複数の実績建物の各々について、実績関連情報として実績建物情報及び評価情報が実績建物を特定する識別子に関連付けられて学習用データとして格納される。
なお、提案対象の建物について照明設計案が提案された顧客、及び提案された照明設計案に応じて建築施工された建物に居住した顧客が当該建物についての評価者として記入したカスタマーシートの情報が入力されてもよい。これにより、提案対象の建物が実績建物とされて、学習用データとして学習用データ記憶部54に格納されて、学習用データとして蓄積される。
また、取得部44は、提案対象の建物について対象建物情報及び依頼情報を含む対象関連情報を取得すると共に、対象情報において設計提案が指示(依頼)されていることで、対象関連情報を照明設定部48に出力する。これにより、照明設定部48には、対象関連情報としての対象建物情報及び顧客の属性情報を含む依頼情報が入力される。
学習部46は、学習用データ記憶部54に格納された学習用データに基づいて特徴抽出を行い、対象建物情報及び依頼情報から提案対象の部屋について照明設計案(照明計画案)を出力するためのモデルを学習させて、学習済みモデルを得る。得られた学習済モデルは、学習済みモデル記憶部56に格納される。
学習用データは、実績建物についての実績建物情報と評価情報とを表すデータであり、実績建物情報には、予め設定されたコンセプトに基づいて設計された実績仕様情報及び実績照明情報を表すデータが含まれる。また、評価情報には、評価者の嗜好に関連する属性情報及び評価者の感覚的な評価を示す志向性情報を表すデータが含まれ、評価情報は、コンセプトに対応した評価者の評価などを表すデータとなっている。
このため、学習用データの評価情報には、コンセプトが反映された内装及び照明により演出された空間に対して評価者が受ける感覚(テイスト)が反映され、学習済みモデルには、設計コンセプトに対して評価者が受ける感覚(テイスト)が反映される。これにより学習済みモデルから出力される照明設計案には、顧客の嗜好や趣味及び設計対象の部屋についての顧客の志向性などが反映される。
図3には、本実施形態の学習部46において生成される学習済みモデルの一例としての学習済みモデル60が概念図にて示されている。図3に示すように、学習済みモデル60は、モデルの一例として複数の中間層を有するニューラルネットワークが用いられ、学習アルゴリズムの一例としてディープラーニングが用いられる。
一般に、学習済みモデルでは、例えば、内装設計(実績仕様情報)及び照明設計(実績照明情報)が定まった建物(実績建物)において人(評価者)の評価情報が含まれていない場合、対象建物情報と、顧客の属性情報及び志向性情報を含む依頼情報とが入力されることで、顧客の嗜好に近似しているとみなされるコンセプトに基づく照明設計情報が出力される。
学習済みモデル60では、実績建物情報(実績間取り情報及び実績仕様情報)と、評価者の嗜好や趣味等が現れる属性情報と評価者の感覚的な志向性情報とを含む評価情報を条件として照明設計案が出力される。学習済みモデル60では、実績建物情報に評価者の評価情報を表すデータが含まれることで、複数の評価者の嗜好や感覚が反映された照明設計案が出力される。
ここから、学習済みモデル60では、対象建物情報と、顧客の嗜好や趣味等を示すことができる属性情報及び顧客の感覚的な志向性情報を含む依頼情報とを条件として照明設計案が出力され、学習済みモデル60では、実績建物情報に評価者の嗜好や感覚を表すデータが含まれることで、顧客の感覚的な要望が反映される。このため、学習済みモデル60では、例えば、対象建物の対象建築情報が同じであっても嗜好が近似するコンセプトに対応する照明設計案ではなく、顧客の嗜好が効果的に反映された照明設計案が出力される。
照明設定部48は、対象関連情報に含まれる対象建物情報及び顧客の依頼情報を表すデータを用い、学習済みモデル60から提案対象の部屋について、照明器具及び照明器具の配置を含む照明設計案を得るための照明計画案を表すデータを出力する。
照明設計部50は、CADシステム28によって実現され、照明設計部50は、照明設定部48において出力された照明計画案をCADシステム28に出力する。また、照明設計部50は、照明計画案において設定された照明器具に関する器具データを器具データ記憶部58から読み出して、CADシステム28に出力する。
CADシステム28は、照明計画案及び器具データに基づいて提案対象の部屋について各照明器具のモデル(3Dモデル)を配置することで、提案対象の部屋の立体モデル(パース)を含む照明計画案を作成する。この照明計画案において、例えば、間接照明が提案される場合、CADシステム28は、間接照明のための天井や壁の施工案を含ませた部屋の立体モデルを作成する。また、CADシステム28は、照明設計案として、提案対象の部屋の立体図(3Dモデル)や平面図(2Dモデル)などを作成する。
出力部52は、プリンタ22やタブレット端末30などによって実現される。出力部52は、作成された照明設計案(照明設計案の3D又は2Dの図面データや画像データ)をタブレット端末30に送信することで、タブレット端末30の画像表示部32Aに照明設計案が3Dモデルや2Dモデルとして表示される。
次に設計支援システム10による照明設計支援を説明する。なお、本実施形態では、対象建物の1室(例えばリビング)を提案対象の部屋として、この提案対象の部屋について照明設計案を作成する。
主処理装置12の器具データ記憶部58には、対象建物に適用可能な照明器具の各々について器具データが格納されており、器具データには、立体的な照明器具モデル(3Dモデル)が記憶され、各照明器具(照明器具モデル)について施工(取り付け)のための属性データが記憶されている。なお、主処理装置12は、器具データ記憶部58としてCADシステム28の記憶部を用いてもよい。
次に、設計支援システム10の主処理装置12による照明設計の設計支援を説明する。
主処理装置12では、建築済の建物、設計済みの建物などの各部屋の内装設計及び照明設計の定まった対象建物についての実績関連情報が入力されると、受付部40が入力された実績関連情報を受け付け、取得部44が、受け付けた実績関連情報を学習用データ記憶部54に格納する。これにより、学習用データ記憶部54には、複数の実績建物についての実績間取り情報、実績内装情報、及び実績照明情報が格納されると共に、対象建物についての評価者の評価情報が格納される。
これにより、学習用データ記憶部54には、内装設計及び照明設計の定まった実績建物の各々について実績間取り情報、実績仕様情報、及び実績照明情報を含む実績建物情報と、評価者の嗜好に関連する属性情報、及び評価者の評価に関連する志向性情報を含む評価情報とを表すデータが学習用データとして学習用データ記憶部54に蓄積される。この際、実績建物情報がコンセプトに対応されることで、評価情報には、コンセプトに対する評価者の嗜好に応じた評価が含まれる。
主処理装置12では、学習処理の実行指示が入力されると、学習部46が学習処理を実行する。図4(A)には、学習部46において実行される学習処理の概略がフローチャート(流れ図)にて示されている。
このフローチャートでは、最初のステップ100において学習用データ記憶部54に格納されている複数の学習用データを読み出す。次のステップ102では、読み出した学習用データに基づいて、対象間取り情報及び対象仕様情報を含む対象建物情報と、提案対象についての顧客の嗜好を表す属性情報及び志向性情報を含む依頼情報とから、提案対象の部屋についての照明計画案を表すデータを出力するためのモデルを学習して、学習済みモデル60を生成する。この際、実績建物のコンセプトに対する評価者の嗜好や評価が反映されることで、提案対象の部屋に対する顧客の嗜好や志向性を反映できる学習済みモデル60が生成される。
この後、ステップ104において学習済みモデル60を学習済みモデル記憶部56に格納して、学習処理を終了する。
一方、主処理装置12では、対象関連情報が入力されると、受付部40が入力された対象関連情報を受け付け、提案対象の部屋について照明設計案を作成する照明設計処理を実行する。図4(B)には、照明設計処理の概略がフローチャートにて示されている。
このフローチャートの最初のステップ110では、受け付けた対象関連情報を取得する。これにより、提案対象の建物について、対象間取り情報、提案対象の部屋についての対象仕様情報、顧客の嗜好に関連する顧客の属性情報、及び提案対象の部屋についての顧客のテイストを含む志向性情報の各々を表すデータが取得される。
ステップ112では、学習済みモデル記憶部56に格納された学習済みモデル60を読み出し、ステップ114では、対象関連情報を用いて、学習済みモデル60から提案対象の部屋についての照明計画案を表すデータを生成する。生成される照明計画案には、提案対象の部屋の照明について直接照明か間接照明か、照明器具を特定する情報、及び照明器具の配置に関する情報が含まれる。また、間接照明に対しては、間接照明とするための施工情報が含まれる。
ここで、図5には、対象建物の一例としての住宅70の1階部分の主要部が平面図にて示されている。また、図6には、対象建物情報に含まれる対象仕様情報としての仕様表72が示されている。
図5に示すように、住宅70には、ダイニング74(図5では、一部を図示)及びリビング76が設けられており、住宅70では、ダイニング74とリビング76とが連続されている(仕切壁が設けられていない)。
リビング76には、ダイニング74とは反対側に窓78Aが形成されると共に、ダイニング74から見て右側に窓78Bが形成されている。また、リビング76には、ダイニング74から見て左側の壁80側の床に棚(ローボード)82Aが設けられ、棚82Aの上側に棚(吊り棚)82Bが設けられ、棚82Aの上面中央部(棚82A、82Bの間)に大型のテレビ84が設置されている。
さらに、リビング76には、中央部の床面上にテーブル86が配置されると共に、テーブル86の窓78A側から窓78B側に跨って平面視L字形状のソファー88が配置されている。
図6に示すように、仕様表72には、ダイニング74及びリビング76の各々の床、壁、天井等に仕上りが示されており、ダイニング74及びリビング76は、床が同様のフローリングとされている。また、ダイニング74とリビング76は、壁及び天井の各々が同様の仕上りにされている。
住宅70の対象建物情報には、ダイニング74とリビング76とを含む間取り情報と共に、ダイニング74及びリビング76の上記構成を表す情報が含まれている。
ここで、住宅70の建築を計画している顧客が、リビング76の照明設計の提案を要求する際、顧客が各種の情報をアンケートシートに記入する。これにより、住宅70の対象建物情報と共に、顧客の依頼情報が得られる。この依頼情報には、顧客の嗜好や趣味などを示す属性情報及びリビング76についての顧客の空間的なイメージ(テイスト)を示す志向性情報を表すデータが含まれる。
設計支援システム10では、住宅70の対象関連情報として、住宅70の対象建物情報及び顧客の依頼情報が主処理装置12に入力されると、主処理装置12の受付部40が受け付けて、取得部44を経て照明設定部48に入力される。これにより、主処理装置12では、予め生成されて学習済みモデル記憶部56に格納されている学習済みモデル60を用い、対象建物情報及び顧客の依頼情報を用いて、提案対象のリビング76についての照明計画案を出力する。
この学習済みモデル60には、学習用データとして、実績間取り情報、実績仕様情報及び実績照明情報を含む実績建物情報が用いられている。これにより、学習済みモデル60は、住宅70及びリビング76について間取り情報(対象間取り情報)、及び仕様情報(対象仕様情報)を含む建物情報(対象建物情報)が入力されることで、リビング76を含む間取り情報及び仕様情報に対応する複数の照明情報(実績照明情報に対応する照明情報)が出力可能となる。
また、学習済みモデル60には、実績間取り情報、実績仕様情報及び実績照明情報により定まる建物(実績建物)に対する評価者の評価情報が用いられている。評価者の評価情報には、評価者の嗜好等が示される属性情報、及び評価者の感覚的なイメージが示される志向性情報が含まれる。また、評価者の評価情報は、顧客の依頼情報に対応されており、依頼情報に含まれる顧客の属性情報が評価者の属性情報に対応され、依頼情報に含まれる顧客の志向性情報が評価者の志向性情報に対応される。
このため、住宅70の建物情報(対象建物情報)及び顧客の依頼情報が用いられることで、学習済みモデル60は、照明計画案として顧客の嗜好や趣味、リビング76に対する志向が反映された照明計画案を出力できる。
これにより、照明計画案には、直接照明とするか間接照明とするかが含まれると共に、照明器具の種類(照明器具を特定する情報)、各々の照明器具の数及び各々の照明器具の配置位置が含まれる。また、出力される照明計画案には、各照明器具に対する施工情報が含まれる。
図4(B)のステップ116では、照明計画案に基づいて照明設計案を作成する。照明設計案の作成には、CADシステム28が用いられる。主処理装置12の照明設計部50は、照明計画案に用いられる各照明器具の器具データを器具データ記憶部58から読み出し、照明計画案を表すデータと共に器具データをCADシステム28に出力する。
CADシステム28は、間取り情報(対象間取り情報)等を含む建物情報(対象建物情報)を用い、住宅70のリビング76を対象として照明計画案に沿った照明設計を行い、照明設計案を出力する。CADシステム28が出力する照明設計案には、リビング76における照明器具の配置を示す電気設備図のデータ、及びリビング76の立体モデルなどが含まれる。
主処理装置12では、CADシステム28によって作成された照明設計案を取得すると、取得した照明設計案を、ステップ118において、取得した照明設計案を、例えば、タブレット端末30に出力する。このタブレット端末30は、顧客に貸し出しているものであってもよく、顧客と打ち合わせしている営業担当が携帯しているもであってもよい。
タブレット端末30に出力される照明設計案には、提案対象のリビング76について立体モデルを表すデータが含まれており、タブレット端末30の画像表示部32Aに立体モデルを表示できる。
ここで、図7及び図8を参照しながら、リビング76についての照明設計案の一例を説明する。なお、図7には、リビング76の平面図(図5参照)に照明器具が配置された照明配置図が示され、図8には、リビング76の立体モデルが概略図にて示されている。
図7及び図8に示すように、リビング76の照明設計案においては、間接照明を提案している。なお、本実施形態では、間接照明の一例として壁面側から天井面を照明するコーブ照明を適用している。なお、間接照明には、コーブ照明に限らず、間接照明について実績対象情報に他の構成の間接照明が含まれることで、他の構成の間接照明を提案できる。
間接照明に用いる照明器具には、器具本体が白色、発光色が電球色、配光範囲が広角とされ、調光用LEDが用いられた長尺の器具90とされている。また、器具90は、窓78A側に4台、及び窓78B側に2台が配置される。これにより、リビング76には、窓78A側と窓78B側とに跨ってL字状に下がり天井部92が形成され、器具90が下がり天井部92の縁に沿ってL字状に配置される。
また、リビング76の天井94(図8参照)には、2台のダウンライト96が配置される。ダウンライト96は、リビング76の略中央部(下がり天井部92を除いた略中央部)に、窓78Bに沿って所定間隔で配置されている。このダウンライト96には、器具色が白色、発光色が電球色、配光範囲が広角とされ、光源に調光用LEDが用いられている。
また、各々が調光用とされた器具90及びダウンライト96が用いられることで、リビング76のダイニング74側の壁には、床面から所定高さ位置に調光用コントローラ98が取り付けられる。
これにより、照明設計案では、器具90によって天井94(天井面)が照明されて、リビング76内の空間が照明される。また、ダウンライト96が点灯されることで、テーブル86上を含むテーブル86の周囲が広範囲に照明される。また、リビング76内の照明状態は、調光用コントローラ98を用いて変更できる。
タブレット端末30には、このリビング76の立体モデル99が表示される。これにより、顧客は、リビング76について空間的イメージを容易に把握できて、顧客は、自身の意図が適切に表現された照明設計案となっているかの把握が可能となっている。なお、タブレット端末30に表示される立体モデル99では、リビング76内の明るさを変更できることが好ましく、これにより、顧客は、調光の雰囲気を把握できて、照明設計案の優位性を効果的に顧客に伝えることができる。
一方、主処理装置12では、顧客に提案した照明設計案について、顧客から得られた評価を、学習用データとして加えることができる。この場合、照明設計案に対して顧客がアンケートシートに記入することで、住宅70の対象建物情報に照明設計案に基づいた照明情報を加えることで実績建物情報が得られると共に、顧客のアンケートシートに記入された情報を評価者の評価情報として用いる。なお、評価者の属性情報は、依頼情報に含まれる顧客の属性情報を用いることができるので、評価情報は、顧客の属性情報に、照明設計案に対する顧客の志向性情報を加えて用いてもよい。
これにより、主処理装置12において新たに実績関連情報として入力された学習用データを用いることで、深層学習を行うことができて、顧客の嗜好や趣味及び志向性に沿う照明設計案を出力できる学習済みモデルを生成できる。
また、照明設計案に対する顧客の評価を加えた学習済みモデルを生成することで、照明設計案に顧客の評価を加えた新たな照明設計案を提案できるので、顧客の好みに沿う照明設計案の提案が可能になる。
このように設計支援システム10では、評価情報として評価者の志向性情報を用い、依頼情報として顧客の志向性情報を用いることで、顧客の要求する空間的な感覚に沿う照明設計案を提案できる。また、設計支援システム10では、評価情報として評価者の属性情報に評価者の家族構成、各家族の年齢、性別等を含め、依頼情報としての顧客の属性情報に顧客の家族構成、各家族の年齢、性別等を含めることで、顧客に長期にわたって満足してもらえる照明設計案の提示が可能になる。
なお、本実施形態では、対象建物の一室(例えば、住宅70のリビング76)を例にしたが、連続する2室(例えば、ダイニング74とリビング76)などの照明設計を提案してもよく、対象建物の全室の照明設計を提案してもよい。これにより、顧客の嗜好に沿ったコンセプトで対象建物の照明設備を設計できる。
10 設計支援システム(設計支援装置)
12 主処理装置
28 CADシステム(出力部)
30 タブレット端末
40 受付部(取得部)
44 取得部(取得部)
46 学習部(出力部)
48 照明設定部(出力部)
50 照明設計部(出力部)
54 学習用データ記憶部(記憶部)
56 学習済みモデル記憶部
58 器具データ記憶部
60 学習済みモデル
70 住宅(対象建物)
76 リビング(部屋)
90 器具(照明器具)
92 下がり天井部
96 ダウンライト(照明器具)
99 立体モデル

Claims (4)

  1. 照明設計の対象建物についての対象間取り情報と、前記対象間取り情報における各部屋の内装の仕上りに関する対象仕様情報と、前記対象建物の居住者の嗜好に関連する情報及び照明設計の対象とする前記対象建物内の部屋を示す情報を含む依頼情報と、を表す対象関連情報を取得する取得手段と、
    各部屋の照明設計の定まった実績建物についての実績間取り情報と、前記実績間取り情報における各部屋の内装の仕上りに関する実績仕様情報と、前記実績間取り情報における各部屋おける照明器具及び該照明器具の配置に関する実績照明情報と、評価者の嗜好に関連する情報を含む評価者の属性情報と、前記部屋の各々について前記実績仕様情報及び前記実績照明情報の組み合わせに関する前記評価者の評価情報と、を表す実績関連情報が学習用データとして記憶された記憶部と、
    前記学習用データから予め学習された学習済みモデルと前記対象関連情報とから、前記対象建物の少なくとも一つの部屋における照明器具及び該照明器具の配置に関する照明設計案を出力する出力部と、
    を含む設計支援装置。
  2. 前記実績関連情報には、前記実績建物に対して予め設定されたコンセプトに基づく前記実績仕様情報及び前記実績照明情報が含まれる請求項1に記載の設計支援装置。
  3. 前記対象とする前記対象建物内の部屋に前記照明設計案に基づいて照明器具を配置した配置図を作成する作成部を含み、
    前記出力部は、前記作成部により作成した前記配置図を表示媒体に表示することを含む請求項1又は請求項2に記載の設計支援装置。
  4. 前記作成部は、前記対象とする前記対象建物内の部屋に前記照明設計案に基づいて照明器具を配置した立体モデルを作成する請求項3に記載の設計支援装置。

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