JP7236641B2 - 評価システム、空間の設計支援システム、評価方法及びプログラム - Google Patents

評価システム、空間の設計支援システム、評価方法及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、一般に評価システム、空間の設計支援システム、評価方法及びプログラムに関し、より詳細には、人のモデルデータからなるヒューマンモデルの状態の評価を行うための評価システム、空間の設計支援システム、評価方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、仮想空間に設けたヒューマンモデルであるデジタルヒューマンにより物品の仮想モデルを使用する動きのシミュレーションを仮想空間において行う物品設計支援装置が記載されている。
特許文献1においては、物品の仮想モデルを使用する際のヒューマンモデルの動きの種類を指定し、ヒューマンモデルが指定された動きを行う際の、ヒューマンモデルの着目部位に作用する負荷を算出する。算出された負荷は、モニタ装置に表示される。
特開2013-127654号公報
上述したようなヒューマンモデルを用いた評価については、より人(人体)に近い評価を得ること、つまりヒューマンモデルの状態の評価の精度の向上を図ることが望まれる。
本開示は上記事由に鑑みてなされ、ヒューマンモデルの状態の評価の精度の向上を図ることが可能な評価システム、空間の設計支援システム、評価方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る評価システムは、第1取得部と、第2取得部と、評価部と、提示部と、を備える。前記第1取得部は、モデル情報を取得する。前記モデル情報は、仮想空間に配置されるヒューマンモデルに関する情報である。前記ヒューマンモデルは、人のモデルデータからなる。前記第2取得部は、環境情報を取得する。前記環境情報は、前記仮想空間に対応付けられており前記ヒューマンモデルに対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報である。前記評価部は、前記モデル情報と前記環境情報とに基づいて、前記ヒューマンモデルの状態を評価する。前記提示部は、前記評価部の評価結果をユーザに提示する。前記提示部は、前記評価部の評価結果を表し、かつ前記ヒューマンモデルを含む提示画面を表示することで、前記評価部の評価結果を提示し、前記評価部の評価結果に応じて前記提示画面における前記ヒューマンモデルの表示態様を変化させる。前記提示画面は、前記ユーザの目に映る現実空間又は前記現実空間の画像に、前記ヒューマンモデルを重ねて表示する拡張現実領域を含む。
本開示の一態様に係る空間の設計支援システムは、前記評価システムと、表示装置と、を備える。前記提示部は、前記評価部の評価結果を表し、かつ前記ヒューマンモデルを含む提示画面を、前記表示装置に表示させる。
本開示の一態様に係る評価方法は、コンピュータシステムを用いて実行する評価方法である。前記評価方法は、第1取得ステップと、第2取得ステップと、評価ステップと、提示ステップと、を有する。前記第1取得ステップは、モデル情報を取得するステップである。前記モデル情報は、仮想空間に配置されるヒューマンモデルに関する情報である。前記ヒューマンモデルは、人のモデルデータからなる。前記第2取得ステップは、環境情報を取得するステップである。前記環境情報は、前記仮想空間に対応付けられており前記ヒューマンモデルに対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報である。前記評価ステップは、前記モデル情報と前記環境情報とに基づいて、前記ヒューマンモデルの状態を評価するステップである。前記提示ステップは、前記評価ステップの評価結果をユーザに提示するステップである。前記提示ステップでは、前記評価ステップの評価結果を表し、かつ前記ヒューマンモデルを含む提示画面を表示することで、前記評価ステップの評価結果を提示し、前記評価ステップの評価結果に応じて前記提示画面における前記ヒューマンモデルの表示態様を変化させる。前記提示画面は、前記ユーザの目に映る現実空間又は前記現実空間の画像に、前記ヒューマンモデルを重ねて表示する拡張現実領域を含む。
本開示の一態様に係るプログラムは、前記評価方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
図1は、実施形態1に係る評価システムで用いる仮想空間を模式的に表す概念図である。 図2は、同上の評価システムの概略構成を示すブロック図である。 図3は、同上の評価システムの動作例を示すフローチャートである。 図4は、同上の評価システムの具体動作例を示し、仮想空間を模式的に表す概念図である。 図5は、同上の評価システムの使用例を示す現実空間を模式的に表す概念図である。 図6は、同上の評価システムの具体動作例を示し、仮想空間を模式的に表す概念図である。 図7は、実施形態2に係る評価システムで用いる仮想空間を模式的に表す概念図である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る評価システム1の概要について、図1及び図2を参照して説明する。
評価システム1は、ヒューマンモデルHM1の状態の評価を行うためのシステムである。本開示でいう「ヒューマンモデル」は、1以上のプロセッサで処理可能なデータからなり、一例として、図1に示すように、現実空間での人を模した仮想的なモデルであって、仮想空間VS1に配置される。本開示でいう「仮想空間」は、1以上のプロセッサで処理可能なデータからなり、現実空間を模擬してコンピュータシステムにて再現される仮想的な空間である。一例として、仮想空間VS1は、実在する特定の室内を模した空間である。つまり、仮想空間VS1は、現実空間(実空間)に実在するわけではなく、実体を伴わない。また、ヒューマンモデルHM1は、このような仮想空間VS1に存在するように設定された仮想的なモデルであって、現実空間(実空間)に実在するわけではなく、実体を伴わない。
このような評価システム1で得られる評価結果は、例えば、施設(建物を含む)の設計、施設のリフォーム、施設の評価、建築業界のマーケティング、並びに技術調査及び技術開発等に利用可能である。すなわち、仮想空間VS1に配置するヒューマンモデルHM1の状態を評価することで、その評価結果を、例えば、施設の空間設計及び設備設計等に利用することができる。これにより、施設の空間設計及び設備設計等が容易になる。本開示でいう「リフォーム」は、経年劣化等により劣化した施設の修繕だけでなく、施設に新たな機能を追加したり、使い勝手を向上したりするために行うリノベーション(renovation)を含んでいる。本開示でいう「リフォーム」には、一例として、設備の交換、設備の追加、間取りの変更及び模様替え等が含まれている。
本実施形態に係る評価システム1は、図2に示すように、第1取得部11と、第2取得部12と、評価部13と、を備えている。第1取得部11は、モデル情報D1を取得する。モデル情報D1は、仮想空間VS1に配置されるヒューマンモデルHM1に関する情報である。ヒューマンモデルHM1は、人のモデルデータからなる。第2取得部12は、環境情報D2を取得する。環境情報D2は、仮想空間VS1に対応付けられておりヒューマンモデルHM1に対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報である。評価部13は、モデル情報D1と環境情報D2とに基づいて、ヒューマンモデルHM1の状態を評価する。
すなわち、本実施形態に係る評価システム1では、ヒューマンモデルHM1の状態の評価に、仮想空間VS1に対応付けられておりヒューマンモデルHM1に対して特定の作用を及ぼし得る環境が反映される。例えば、現実空間(実空間)においては、温度(熱)及び照明(光)といった様々な環境が、現実空間に実在する人に対して特定の作用を及ぼす。そして、環境が人に及ぼす作用により、例えば、人の快適性等が変化する。評価システム1では、このような環境を加味した評価を、ヒューマンモデルHM1が配置される仮想空間VS1においても適用することで、現実の「人」により近い形で、ヒューマンモデルHM1の状態を評価できる。結果的に、ヒューマンモデルHM1の状態の評価の精度の向上を図ることが可能である、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る評価システム1の構成について、図1及び図2を参照して詳しく説明する。
(2.1)前提
以下では、評価システム1の評価結果が、施設(建物を含む)の設計に利用される場合を想定する。本開示でいう「施設」は、オフィス、工場、ビル、店舗、学校、福祉施設又は病院等の非住宅施設、及び戸建住宅、集合住宅、又は集合住宅の各住戸等の住宅施設を含む。非住宅施設には、劇場、映画館、公会堂、遊技場、複合施設、飲食店、百貨店、ホテル、旅館、幼稚園、図書館、博物館、美術館、地下街、駅及び空港等も含む。さらには、本開示でいう「施設」には、建物(建造物)だけでなく、球場、庭、駐車場、グランド及び公園等の屋外施設を含む。
本実施形態では特に、施設であるオフィスとして利用される室内の設計に、評価システム1の評価結果が利用される場合を例として説明する。よって、本実施形態では、評価システム1は、施設(ここではオフィス)に相当する仮想空間VS1に配置されるヒューマンモデルHM1について評価を行う。ここで、仮想空間VS1は、施設(ここではオフィス)の内部空間(室内空間)を模した空間、つまり施設を仮想的に再現した空間である。
また、本開示でいうヒューマンモデルHM1の「状態」は、ヒューマンモデルHM1を現実の「人」と置き換えた場合における、「人」の精神的又は身体的な状態を意味する。本開示でいう「状態」は、例えば、快適性(快適度及び不快度を含む)、身体の各部への負荷(負担)、及び健康状態等を含む。本実施形態では一例として、「快適性」を、ヒューマンモデルHM1の状態として評価の対象とする。
また、本開示でいう「環境」は、現実空間(実空間)に実在する人に対して特定の作用を及ぼし得る要素(事物)を意味する。一例として、「環境」は、温度(熱)、照明(光)、音、匂い及び空気質等のうちの1以上の要素を含む。環境は、例えば、温度及び照明のように、複数の要素の組み合わせも含む。
また、本開示でいう「特定の作用」は、上述したような環境により、現実空間(実空間)に実在する人に対して、物理的な変化を生じさせたり、何らかの感覚又は刺激等を与えたりすることを意味する。一例として、現実空間における温度(熱)といった環境は、現実空間に実在する人に対して、皮膚の温度変化を生じさせたり、暑い又は寒いといった感覚を与えたりすることで、人に対して特定の作用を及ぼし得る。
(2.2)構成
本実施形態に係る評価システム1は、上述した通り、第1取得部11と、第2取得部12と、評価部13と、を備えている。また、本実施形態では、評価システム1は、図2に示すように、第1取得部11、第2取得部12及び評価部13に加えて、提示部14及び調整部15を更に備えている。
さらに、本実施形態では、評価システム1は、モデル生成部2、環境生成部3、データベース4、情報端末5及び表示装置6の各々と、通信可能に構成されている。本開示でいう「通信可能」とは、有線通信又は無線通信の適宜の通信方式により、直接的、又はネットワーク若しくは中継器等を介して間接的に、信号を授受できることを意味する。すなわち、評価システム1は、モデル生成部2、環境生成部3、データベース4、情報端末5及び表示装置6の各々との間で、互いに信号を授受することができる。
本実施形態では一例として、評価システム1は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステム(サーバ、クラウドコンピューティングを含む)を主構成とする。プロセッサは、メモリに記録されているプログラムを実行することにより、評価システム1の機能を実現する。プログラムは、予めメモリに記録されていてもよいし、メモリカードのような非一時的記録媒体に記録されて提供されたり、電気通信回線を通して提供されたりしてもよい。言い換えれば、上記プログラムは、1以上のプロセッサを、評価システム1として機能させるためのプログラムである。
第1取得部11は、上述したように、モデル情報D1を取得する。モデル情報D1は、上述したように、仮想空間VS1に配置されるヒューマンモデルHM1に関する情報である。ヒューマンモデルHM1は、人のモデルデータからなる。本実施形態では、仮想空間VS1は、施設としてのオフィスの内部空間(室内空間)を仮想的に再現した空間であるので、ヒューマンモデルHM1は、施設としてのオフィスの内部空間に存在する「人」を仮想的に再現したモデルである。
第2取得部12は、上述したように、環境情報D2を取得する。環境情報D2は、上述したように、仮想空間VS1に対応付けられており、かつヒューマンモデルHM1に対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報である。本実施形態では、環境情報D2は、施設としてのオフィスの内部空間(室内空間)を仮想的に再現した仮想空間VS1において、ヒューマンモデルHM1に対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報である。本実施形態では一例として、環境情報D2は、ヒューマンモデルHM1に対して作用を及ぼし得る温度及び照明の少なくとも一方に関する情報を含むことと仮定する。また、環境情報D2は、ヒューマンモデルHM1から発せられる要素(例えば熱)に起因する環境に関する情報を含むことと仮定する。
評価部13は、上述したように、モデル情報D1と環境情報D2とに基づいて、ヒューマンモデルHM1の状態を評価する。本実施形態では、一例として、評価部13にて評価されるヒューマンモデルHM1の状態は「快適性」である。つまり、評価部13は、ヒューマンモデルHM1を現実の「人」と置き換えた場合における、「人」の快適性を、モデル情報D1と環境情報D2とに基づいて評価する。状態(快適性)の評価について詳しくは、「(3)動作」の欄で説明する。
提示部14は、評価部13の評価結果をユーザU1(図5参照)に提示する。本実施形態では、提示部14は、評価部13の評価結果を、表示装置6に表示することによって、ユーザU1への提示を実現する。具体的には、提示部14は、定期的に、不定期に、又は表示装置6からの要求への応答として、評価部13の評価結果を表す結果情報を表示装置6に送信することで、表示装置6に評価部13の評価結果を表示する。
本実施形態では、提示部14は、評価部13の評価結果を表し、かつヒューマンモデルHM1を含む提示画面Im1(図5参照)を表示する。本開示でいう提示画面Im1等の「画面」は、表示装置6に映し出される像(テキスト、グラフ及びアイコン等を含む)である。つまり、提示部14によって、表示装置6には、評価部13の評価結果を表す提示画面Im1が表示される。そして、この提示画面Im1には、ヒューマンモデルHM1が含まれている。
ここで、提示部14は、評価部13の評価結果に応じて提示画面Im1におけるヒューマンモデルHM1の表示態様を変化させるように構成されている。本開示でいう「表示態様」は、表示の色、動き(変形を含む)、明るさ(輝度を含む)、線種(線の太さ及び実線/破線等を含む)及び形状等を含む。つまり、提示画面Im1に含まれているヒューマンモデルHM1の表示態様(色等)は、評価部13の評価結果に応じて変化する。
さらに、本実施形態では、提示画面Im1は、ユーザU1の目に映る現実空間又は現実空間の画像に、ヒューマンモデルHM1を重ねて表示する拡張現実領域R1(図5参照)を含む。すなわち、提示部14は、提示画面Im1のうち、少なくともヒューマンモデルHM1については、現実空間(又は現実空間の画像)に重畳させて表示することにより、いわゆる拡張現実(AR:Augmented Reality)表示を実現する。提示画面Im1について詳しくは、「(3)動作」の欄で説明する。
調整部15は、仮想設備VE1~VE3(図1参照)の仮想空間VS1における個数及び配置の少なくとも一方を決定する。仮想設備VE1~VE3は、環境情報D2に対応する環境を調整する。ここで、仮想設備VE1~VE3の個数は、0個以上、所定の上限値(例えば100個)以下の範囲で任意に設定可能である。また、仮想設備VE1~VE3の配置については、仮想空間VS1における任意の座標位置、かつ任意の向きを設定可能である。
仮想設備VE1~VE3は、ヒューマンモデルHM1と同様に、1以上のプロセッサで処理可能なデータからなり、仮想空間VS1に配置される設備を模した仮想的なモデルである。つまり、仮想設備VE1~VE3は、仮想空間VS1に存在するように設定された仮想的なモデルであって、現実空間(実空間)に実在するわけではなく、実体を伴わない。ここでいう「設備」は、環境の形成に寄与する設備(機器、器具、装置及びシステムを含む)であって、据置型/可搬型のいずれであってもよい。仮想設備VE1~VE3は、一例として、環境の一要素である「温度」を調整(発生を含む)する空調設備、ヒータ及び換気窓等、又は環境の一要素である「照明」を調整(発生を含む)する照明設備及び採光窓等の設備に相当する。
また、本実施形態では、評価システム1は、通信部16、入力部17及び記憶部18等を更に備える。
通信部16は、モデル生成部2、環境生成部3、データベース4、情報端末5及び表示装置6の各々との通信機能を有する。通信部16は、モデル生成部2、環境生成部3、データベース4、情報端末5及び表示装置6の各々との間で、例えば、ネットワークを介して双方向の通信が可能である。
入力部17は、ユーザU1の操作に応じた入力信号の入力を受け付ける。すなわち、評価システム1は、ユーザU1の操作を受け付けることが可能である。入力部17は、一例として、情報端末5で発生する入力信号の入力を受け付ける。
記憶部18は、例えば、第1取得部11が取得したモデル情報D1、及び第2取得部12が取得した環境情報D2等を記憶する。また、記憶部18は、評価部13等での演算に必要な情報等を更に記憶する。記憶部18は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能な不揮発性メモリを含む。
モデル生成部2は、モデル情報D1を生成する。モデル生成部2は、生成したモデル情報D1を、評価システム1(第1取得部11)に対して、定期的に、不定期に、又は評価システム1からの要求への応答として出力する。モデル生成部2は、予め生成されている複数種類のモデル情報D1の中から、任意のモデル情報D1を選択して、評価システム1に出力してもよい。モデル情報D1は、少なくともヒューマンモデルHM1が人体を模した形状を成すための情報を含んでいる。ここで、モデル情報D1は、例えば、頭部、胸部、腹部、脚部及び腕部等の部位ごとの情報、目、耳、鼻及び口等の器官ごとの情報を含んでいる。さらに、モデル情報D1は、骨、筋肉、血液及び皮膚等の組織ごとの情報を含んでいる。
さらに、ヒューマンモデルHM1は、人体と同様又は人体を簡素化した形の骨格及び関節を有しており、人体と同様に、動作を行うことが可能である。そのため、ヒューマンモデルHM1については、例えば、立位及び座位等の姿勢を指定したり、歩行、腕上げ、物品の把持等の動作(行動)を指定したりすることが可能である。これらのヒューマンモデルHM1の姿勢及び動作等に関する情報も、モデル情報D1に含まれている。
また、本実施形態では、モデル情報D1は、ヒューマンモデルHM1に固有の属性情報を含んでいる。属性情報は、ヒューマンモデルHM1が模している「人」の年齢(又は年齢層)、性別、体型(肥満度等を含む)、趣味嗜好(暑がり/寒がり等を含む)、身長、体重、性別、障害の有無、障害の箇所、活動量(心拍数を含む)及び衣類レベル等を表す情報である。つまり、ヒューマンモデルHM1は、その属性情報によって、一例として、20代の「暑がり」の男性を模したモデル、60代の「寒がり」の女性を模したモデルに分類され得る。例えば、年齢、性別及び体型等によれば、ヒューマンモデルHM1の手が届く範囲、及び関節の可動域等が規定される。詳しくは「(3)動作」の欄で説明するが、評価部13は、属性情報に応じてヒューマンモデルHM1の状態の評価を変える。つまり、評価部13の評価結果は、モデル情報D1の属性情報に応じて変化する。
環境生成部3は、環境情報D2を生成する。環境生成部3は、生成した環境情報D2を、評価システム1(第2取得部12)に対して、定期的に、不定期に、又は評価システム1からの要求への応答として出力する。環境生成部3は、予め生成されている複数種類の環境情報D2の中から、任意の環境情報D2を選択して、評価システム1に出力してもよい。環境情報D2は、少なくとも仮想空間VS1が施設(ここではオフィス)の内部空間(室内空間)を模した形状を成すための情報を含んでいる。一例として、環境情報D2は、BIM(Building Information Modeling)等の三次元データを含んでいる。ここで、環境情報D2は、例えば、床、壁及び天井等の部位ごとの情報、並びに属性及び材質等に関する情報を含んでいる。
さらに、環境情報D2は、仮想空間VS1に配置すべき仮想設備VE1~VE3に関する情報を含んでいる。つまり、仮想空間VS1に相当する施設(ここではオフィス)に環境を調整する設備が設置(導入)されている場合、この設備に相当する仮想設備VE1~VE3に関する情報が、環境情報D2に含まれる。仮想設備VE1~VE3に関する情報は、仮想設備VE1~VE3の種別(空調設備/照明設備等)、個数及び配置(仮想空間VS1における座標位置及び向き)等の情報である。環境情報D2について詳しくは、「(3)動作」の欄で説明する。
ところで、本実施形態では、モデル情報D1と環境情報D2との少なくとも一方は、時間経過に伴って変化する。すなわち、モデル生成部2で生成されるモデル情報D1と、環境生成部3で生成される環境情報D2と、の少なくとも一方は、静的な情報ではなく、動的な情報である。本実施形態では一例として、モデル情報D1と環境情報D2との両方が、時間経過に伴って変化する動的な情報であることと仮定する。モデル情報D1及び環境情報D2の各々の更新は、例えば、機械学習等を利用して、自動的に行われることが好ましい。一例として、環境情報D2については、仮想空間VS1に相当する施設(ここではオフィス)における日射量及び外気温等は、時々刻々と変化するので、この変化を追従するように、環境情報D2が変化することが好ましい。
データベース4は、主として評価部13での評価に用いられる情報を格納する。一例として、データベース4は、施設(建物を含む)が人に及ぼす影響についての評価指数等の情報を、空気質(Air)、温度(Temp)、照明(Light)、及び音(Sound)の各々について格納している。これにより、データベース4は、評価システム1からの要求信号を受けると、要求信号に応じた照合結果を評価システム1に出力する。データベース4に格納されている情報は、モデル情報D1及び環境情報D2とは異なり、時間経過に伴って変化しない静的な情報である。
情報端末5は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。プロセッサは、メモリに記録されているプログラムを実行することにより、情報端末5の機能を実現する。プログラムは、予めメモリに記録されていてもよいし、メモリカードのような非一時的記録媒体に記録されて提供されたり、電気通信回線を通して提供されたりしてもよい。言い換えれば、上記プログラムは、コンピュータシステムを、情報端末5として機能させるためのプログラムである。
情報端末5は、ユーザインタフェース51を含んでいる。本実施形態では一例として、情報端末5は、ユーザU1が所有するタブレット端末である。ユーザインタフェース51は、ユーザU1の操作を受け付ける機能、及びユーザU1に情報を提示する機能を有している。本実施形態では、ユーザインタフェース51は、タッチパネルディスプレイにて実現される。そのため、情報端末5は、タッチパネルディスプレイに表示される各画面上でのボタン等のオブジェクトの操作(タップ、スワイプ、ドラッグ等)を検出することをもって、ボタン等のオブジェクトが操作されたことと判断する。つまり、情報端末5は、タッチパネルディスプレイに含まれる、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等に、画面を表示する。
表示装置6は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の画像表示装置により実現される。本実施形態では一例として、表示装置6は、ユーザU1が頭部に装着して使用するヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)である。これにより、上述したように、提示部14が拡張現実表示を行うに際して、ユーザU1の目に映る現実空間に、ヒューマンモデルHM1を重ねて表示することが可能である。
(3)動作
次に、本実施形態に係る評価システム1の動作、つまり本実施形態に係る評価方法について説明する。
(3.1)基本動作
図3は、評価システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
すなわち、評価システム1は、まずは第1取得部11にてモデル生成部2からモデル情報D1を取得し(S1)、第2取得部12にて環境生成部3から環境情報D2を取得する(S2)。
次に、評価システム1は、仮想設備VE1~VE3の変更(移動、追加及び消去を含む)の有無を判断する(S3)。つまり、評価システム1が環境生成部3から取得した環境情報D2には、仮想設備VE1~VE3に関する情報が含まれているが、評価システム1においては、例えば、ユーザU1の操作に従って、仮想設備VE1~VE3の変更が可能である。一例として、ユーザU1は、情報端末5のユーザインタフェース51を用いて、例えば、ブラウザ画面上で、仮想設備VE1~VE3の変更のための操作をすることで、仮想設備VE1~VE3を変更することが可能である。仮想設備VE1~VE3の変更のための操作がされると、この操作に応じた入力信号を受けて、評価システム1は、仮想設備VE1~VE3の変更あり(S3:Yes)と判断する。
仮想設備VE1~VE3の変更があれば(S3:Yes)、評価システム1は、調整部15にて、仮想設備VE1~VE3の仮想空間VS1における個数及び配置の少なくとも一方を調整した上で、環境情報D2の更新を行う(S4)。つまり、更新後の環境情報D2は、環境生成部3から取得した環境情報D2をベースにして、仮想設備VE1~VE3の個数及び配置の少なくとも一方が変更された情報である。一方、仮想設備VE1~VE3の変更が無ければ(S3:No)、処理S4はスキップする。
次に、評価システム1は、評価部13にて、モデル情報D1と環境情報D2とに基づいて、ヒューマンモデルHM1の状態を評価するための処理S5~S7を実行する。具体的には、評価システム1は、環境情報D2に基づいて仮想空間VS1を形成し、かつモデル情報D1に基づいて仮想空間VS1内にヒューマンモデルHM1を配置する。そして、モデル情報D1及び環境情報D2の両方に基づいて、仮想空間VS1の環境が仮想空間VS1に設置したヒューマンモデルHM1に及ぼす特定の作用を演算する(S5)。このとき、ヒューマンモデルHM1に特定の作用を及ぼす環境が「温度」であるとすれば、評価部13は、例えば、ヒューマンモデルHM1の部位ごとに皮膚の温度に相当する指標値を演算する。
評価システム1は、処理S5の演算結果を用いて、データベース4に問い合わせを行う(S6)。このとき、データベース4では、評価システム1からの要求信号を受け、少なくとも処理S5の演算結果を用いて、要求信号に応じた照合結果を評価システム1に出力する。ヒューマンモデルHM1に特定の作用を及ぼす環境が「温度」であるとすれば、データベース4から評価システム1に対して、ヒューマンモデルHM1の部位ごとに温度に応じた快適性を表す評価値が出力される。
そして、評価システム1は、データベースからの照合結果(評価値を含む)に基づいて、ヒューマンモデルHM1の状態の評価を行う(S7)。本実施形態では、「快適性」を、ヒューマンモデルHM1の状態として評価の対象とするので、このとき、評価部13は、ヒューマンモデルHM1の部位ごとの快適性を表す評価値を算出する。
ヒューマンモデルHM1の状態の評価が完了すると、評価システム1は、提示部14にて、評価結果を表示装置6に表示することによって、ユーザU1への評価結果の提示を行う(S8)。
図3のフローチャートは、評価システム1の動作の一例に過ぎず、処理を適宜省略又は追加してもよいし、処理の順番が適宜変更されていてもよい。例えば、第1取得部11にてモデル生成部2からモデル情報D1を取得する処理(S1)と、第2取得部12にて環境生成部3から環境情報D2を取得する処理(S2)とは、順番が逆であってもよい。
(3.2)第1の具体動作例
次に、ヒューマンモデルHM1に特定の作用を及ぼす環境が「温度」である場合を例として、評価システム1の具体動作例について、図4を参照して説明する。図4は、仮想空間VS1を模式的に表す概念図である。図4の例では、仮想空間VS1の中央付近のある座標位置に、立位のヒューマンモデルHM1が配置されている。また、図4の例では、空調設備に相当する仮想設備VE1と、窓(換気窓、採光窓)に相当する仮想設備VE2と、それぞれ照明装置に相当する2個の仮想設備VE3と、が仮想空間VS1に設置されている。
ここにおいて、評価部13での評価に用いられる環境情報D2は、仮想空間VS1においてヒューマンモデルHM1の周辺に設定される周辺エリアA1の環境に関する情報を含んでいる。ここでいう周辺エリアA1は、ヒューマンモデルHM1の周辺に設定されていればよく、一例として、実空間換算でヒューマンモデルHM1の表面(皮膚に相当)から数十cm程度の範囲に設定される。本実施形態では一例として、周辺エリアA1は、ヒューマンモデルHM1の全体を覆うように、ヒューマンモデルHM1の表面形状に沿って設定されている。
すなわち、人に特定の作用を及ぼす「温度」の中でも、特に支配的になるのは、人の周辺の空間の温度である。そのため、ヒューマンモデルHM1に特定の作用を及ぼす「温度」としても、周辺エリアA1の温度に着目して、人に及ぼす作用を求めることが好ましい。本実施形態では、周辺エリアA1の環境(温度)に関する情報を、例えば、以下のようにして求める。
まず、周辺エリアA1の位置は、仮想空間VS1におけるヒューマンモデルHM1の位置の情報から特定可能である。つまり、仮想空間VS1のある座標位置に、周辺エリアA1が設定される。
図4に示すように、仮想空間VS1には、複数の仮想設備VE1~VE3が存在するため、仮想空間VS1内の各位置での温度は、これら仮想設備VE1~VE3の影響を受ける。例えば、空調設備に相当する仮想設備VE1は、温風を出力することで熱Q1を放出する。また、採光窓として機能する窓に相当する仮想設備VE2は、太陽光(日光)に相当する放射による熱Q2を仮想空間VS1に取り込む。さらに、窓に相当する仮想設備VE2は、換気窓としても機能するので、換気又は対流による熱Q3の移動(仮想空間VS1と外部との間の熱交換)を実現する。また、照明設備に相当する仮想設備VE3は、点灯時に熱Q4を放出する。このように、「温度」という環境を決定する主たる要素としては、熱源となる設備機器(空調設備、照明設備及びその他の電気機器を含む)から放出される熱Q1,Q4、太陽光等の放射熱に当たる熱Q2、及び換気又は対流等に起因した熱Q3の移動等がある。さらには、熱伝導により壁又は窓等を通過する熱の移動、仮想空間VS1内での対流による熱の移動、及び蒸発等による熱の移動等も、仮想空間VS1の「温度」という環境を決定し得る。
また、人体も熱を放出するので、ヒューマンモデルHM1についても同様に、ヒューマンモデルHM1から発せられる熱を加味することが好ましい。本実施形態では、上述したように、環境情報D2は、ヒューマンモデルHM1から発せられる要素(例えば熱)に起因する環境に関する情報を含んでいる。言い換えれば、ヒューマンモデルHM1から発せられる熱についても、周辺エリアA1の環境(温度)を求めるために加味される。ヒューマンモデルHM1から発せられる熱量は、モデル情報D1に含まれる属性情報から、精度よく求めることが可能である。例えば、ヒューマンモデルHM1の活動量(身体活動レベル)が大きくなると、ヒューマンモデルHM1から発する代謝熱の熱量が大きくなる。さらに、衣類は断熱又は遮熱効果を発揮し得るので、例えば、衣類レベルが大きいほど、つまりヒューマンモデルHM1が着ている衣類の断熱効果が高くなるほど、ヒューマンモデルHM1から発せられる熱量は小さくなる。
よって、周辺エリアA1において、外側(仮想空間VS1側)領域との間で移動する熱量と、内側(ヒューマンモデルHM1側)領域との間で移動する熱量と、を合成することにより、周辺エリアA1に出入りする熱量が求まる。その結果、評価部13では、周辺エリアA1の環境(温度)を、算出することが可能である。そして、評価部13は、このように求まる周辺エリアA1の温度を、ヒューマンモデルHM1の部位ごとに皮膚の温度に相当する指標値として演算する。
評価部13は、ヒューマンモデルHM1の部位ごとに皮膚の温度に相当する指標値から、ヒューマンモデルHM1の状態としての「快適性」を評価する。このとき、基本的には、周辺エリアA1の温度が、ヒューマンモデルHM1の部位ごとに決められている適正温度に近づくほどに、快適性を表す快適度は高く(つまり「快適」に近く)なる。一方、周辺エリアA1の温度が、ヒューマンモデルHM1の部位ごとに決められている適正温度から離れるほどに、快適性を表す快適度は低く(つまり「不快」に近く)なる。
このようにして求まる評価結果(快適度)は、モデル情報D1に含まれる属性情報(活動量、衣類レベル等)によっても変化する。言い換えれば、評価部13は、モデル情報D1に含まれる属性情報に応じて、ヒューマンモデルHM1の状態の評価を変えることになる。
また、温度に基づく快適性を評価するに当たっては、熱的快適性に影響する以下の要因を考慮することも好ましい。熱的快適性に影響する要因の例としては、大気熱、平均放射温度、風速、及び湿度等がある。大気熱(気温)は、上述したように、仮想空間VS1における周辺エリアA1の温度を求めることで推定可能である。平均放射温度は、仮想空間VS1における室内の全ての露出面の加重平均温度を算出することで推定可能である。風速(又は気流)は、仮想空間VS1における室内の空気の移動の速度及び方向を定量化することで推定可能である。湿度(又は相対湿度)は、仮想空間VS1における水分量を算出することで推定可能である。さらには、上述したヒューマンモデルHM1の活動量(身体活動レベル)及び衣類レベルについても、熱的快適性に影響し得る。
よって、評価システム1では、大気熱に加えて、平均放射温度、風速、湿度、活動量及び衣類レベルのうち、少なくとも1つの情報を組み合わせて用いることにより、評価部13での、ヒューマンモデルHM1の快適性の評価の精度の向上を図ることができる。ここで、活動量及び衣類レベルを用いた場合にも、評価部13は、モデル情報D1に含まれる属性情報に応じて、ヒューマンモデルHM1の状態の評価を変えることになる。
(3.3)提示例
次に、ヒューマンモデルHM1に特定の作用を及ぼす環境が「温度」である場合を例として、提示部14による提示の態様の具体例について、図5を参照して説明する。図5は、現実空間RS1を模式的に表す概念図である。図5の例では、現実空間RS1の中央付近に、ユーザU1が立っている。さらに、図5の例では、仮想空間VS1の壁際に、座位のヒューマンモデルHM1が配置されている。また、図5の例では、現実空間RS1に実際に設置されている空調設備とは別に、空調設備に相当する仮想設備VE1が仮想空間VS1に設置されている。また、図5の例では、現実空間RS1内に、ヒューマンモデルHM1及び仮想設備VE1を想像線(2点鎖線)で示しているが、これらは説明のために表記しているに過ぎず、ヒューマンモデルHM1及び仮想設備VE1は現実空間RS1に実在しない。また、図5の例では、ユーザU1の目に映る映像を吹出し内に示している。
本実施形態では、上述したように、提示部14は、評価部13の評価結果を、表示装置6に表示することによってユーザU1に提示する。ここで、図5の吹出し内に示すように、提示部14は、評価部13の評価結果を表し、かつヒューマンモデルHM1を含む提示画面Im1を表示装置6に表示する。本実施形態では、表示装置6は、ユーザU1が頭部に装着して使用するヘッドマウントディスプレイであるので、ユーザU1の目線(吹出し内)では、現実空間RS1にヒューマンモデルHM1を重ねて表示することが可能である。これにより、ユーザU1から見ると、現実空間RS1に重ねてヒューマンモデルHM1が表示される、拡張現実表示にて提示画面Im1の表示が行われる。
このように、提示部14に表示される提示画面Im1は、ユーザU1の目に映る現実空間RS1に、ヒューマンモデルHM1を重ねて表示する拡張現実領域R1を含んでいる。その結果、ユーザU1は、現実空間RS1に実在する人のように、ヒューマンモデルHM1を視認することができ、評価システム1は、ヒューマンモデルHM1の状態の評価結果をよりリアルにユーザU1に提示できる。
さらに、図5の例では、拡張現実領域R1には、ヒューマンモデルHM1に加えて、仮想設備VE1、及び仮想設備VE1から放出される熱Q1(温風)が表示されている。これにより、ユーザU1は、仮想設備VE1に相当する設備(ここでは空調設備)を、現実空間RS1に実際に設置した場合の効果を、視覚的に確認することが可能である。
また、本実施形態では、提示部14は、評価部13の評価結果(ここでは快適度)に応じて提示画面Im1におけるヒューマンモデルHM1の表示態様を変化させている。図5の例では、ヒューマンモデルHM1のうち、仮想設備VE1から放出される熱Q1が直接的に当たる部位C1の温度が適正温度を大きく上回っているため、その部位C1の快適度が他の部位に比べて低い。このような評価結果により、図5の例では、ヒューマンモデルHM1のうち仮想設備VE1から放出される熱Q1が直接的に当たる部位C1(左肩周辺)にあっては、他の部位と表示色が異なっている。このように、提示画面Im1におけるヒューマンモデルHM1の表示態様が、評価部13の評価結果に応じて変化することで、ユーザU1は、評価部13の評価結果を捉えやすくなる。
(3.4)第2の具体動作例
次に、ヒューマンモデルHM1に特定の作用を及ぼす環境が「照明」である場合を例として、評価システム1の具体動作例について、図6を参照して説明する。図6は、仮想空間VS1を模式的に表す概念図である。図6の例では、仮想空間VS1の中央付近のある座標位置に、立位のヒューマンモデルHM1が配置されている。また、図6の例では、空調設備に相当する仮想設備VE1と、窓(換気窓、採光窓)に相当する仮想設備VE2と、それぞれ照明装置に相当する2個の仮想設備VE3と、が仮想空間VS1に設置されている。また、図6の例では、ヒューマンモデルHM1の視野(視界)に相当する視野エリアA2を吹出し内に示している。
人に特定の作用を及ぼす「照明」の中でも、特に支配的になるのは、人の視野内の明るさ(照度)及び光色である。そのため、ヒューマンモデルHM1に特定の作用を及ぼす「照明」としても、ヒューマンモデルHM1の視野(視野エリアA2)の明るさ(照度)及び光色に着目して、人に及ぼす作用を求めることが好ましい。本実施形態では、ヒューマンモデルHM1の視野に相当する視野エリアA2の環境(照明)に関する情報を、例えば、以下のようにして求める。
まず、ヒューマンモデルHM1の視野に相当する視野エリアA2は、仮想空間VS1におけるヒューマンモデルHM1の位置、及びヒューマンモデルHM1の頭部の向きの情報から特定可能である。つまり、仮想空間VS1のある座標位置を起点とした、ある方向の領域が、視野エリアA2と推定される。
図6に示すように、仮想空間VS1には、照明装置に相当する2個の仮想設備VE3が存在するため、仮想空間VS1内の各位置での明るさ(照度)及び光色は、少なくとも2個の仮想設備VE3の影響を受ける。つまり、各仮想設備VE3は、点灯することによって光L1を出力する。2個の仮想設備VE3のうち、仮想設備VE2に近い側の仮想設備VE3にあっては、視野エリアA2内の机上に光L1を照射する。また、図6の例では、採光窓として機能する窓に相当する仮想設備VE2についても、太陽光(日光)を取り込むという点で、仮想空間VS1内に光を出力する。さらには、壁、床又は天井等での光の反射又は吸収、及び物体での物体の遮蔽によって生じる影等も、仮想空間VS1の「照明」という環境を決定し得る。
上記より、評価部13では、視野エリアA2における明るさ(照度)及び光色を、指標値として算出することが可能である。評価部13は、視野エリアA2における明るさ(照度)及び光色に相当する指標値から、ヒューマンモデルHM1の状態としての「快適性」を評価する。
このとき、基本的には、視野エリアA2の明るさが、適正照度に近づくほどに、快適性を表す快適度は高く(つまり「快適」に近く)なる。一方、視野エリアA2の明るさが、適正照度から離れるほどに、快適性を表す快適度は低く(つまり「不快」に近く)なる。適正照度は、例えば、仮想空間VS1が模している施設の用途によって適宜決定されることが好ましい。一例として、オフィスであれば適正照度は比較的高く、レストラン等の店舗であれば適正照度は比較的低く設定される。
同様に、視野エリアA2の光色が、適正色温度に近づくほどに、快適性を表す快適度は高く(つまり「快適」に近く)なる。一方、視野エリアA2の明るさが、適正色温度から離れるほどに、快適性を表す快適度は低く(つまり「不快」に近く)なる。適正色温度は、例えば、仮想空間VS1が模している施設の用途によって適宜決定されることが好ましい。一例として、オフィスであれば適正色温度は比較的高く、レストラン等の店舗であれば適正色温度は比較的低く設定される。
(4)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。本開示において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、実施形態1に係る評価システム1と同様の機能は、評価方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る評価方法は、第1取得ステップ(図3の「S1」に相当)と、第2取得ステップ(図3の「S2」に相当)と、評価ステップ(図3の「S5~S7」に相当)と、を有する。第1取得ステップは、モデル情報D1を取得するステップである。モデル情報D1は、仮想空間VS1に配置される人のモデルデータからなるヒューマンモデルHM1に関する情報である。第2取得ステップは、環境情報D2を取得するステップである。環境情報D2は、仮想空間VS1に対応付けられておりヒューマンモデルHM1に対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報である。評価ステップは、モデル情報D1と環境情報D2とに基づいて、ヒューマンモデルHM1の状態を評価するステップである。一態様に係る(コンピュータ)プログラムは、上記の評価方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における評価システム1は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における評価システム1としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、評価システム1の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていることは評価システム1に必須の構成ではなく、評価システム1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。例えば、評価システム1のうちの第1取得部11及び第2取得部12は、評価部13とは別の筐体に設けられていてもよい。さらに、評価システム1の少なくとも一部の機能、例えば、評価部13の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
反対に、実施形態1において、複数の装置に分散されている少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、評価システム1とデータベース4とに分散されている機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
実施形態1では、評価システム1は、モデル生成部2、環境生成部3、データベース4、情報端末5及び表示装置6を構成要素に含まない。ただし、モデル生成部2、環境生成部3、データベース4、情報端末5及び表示装置6の少なくとも1つは、評価システム1の構成要素に含まれていてもよい。一例として、評価システム1は、モデル生成部2及び環境生成部3を含んでいてもよい。
また、入力部17は、ユーザU1の操作に応じた入力信号の入力を受け付ける構成であればよく、情報端末5で発生する入力信号の入力を受け付けることは必須でない。例えば、入力部17は、タッチパネルディスプレイ、キーボード、ポインティングデバイス又は音声入力等の入力デバイスから、入力信号の入力を受け付けてもよい。
また、環境情報D2は、ヒューマンモデルHM1に対して作用を及ぼし得る温度及び照明に限らず、温度及び照明の少なくとも一方に加えて又は代えて、音(機械の動作音、音声及び騒音等を含む)、匂い、空気質等のうちの1以上の要素を含んでもよい。例えば、環境情報D2が、ヒューマンモデルHM1に対して作用を及ぼし得る「音」に関する情報を含む場合、仮想設備VE1~VE3の一例として、「音」を調整(発生を含む)するテレビ受像機、スピーカ等に相当する設備がある。
また、実施形態1では、モデル情報D1と環境情報D2との両方が、時間経過に伴って変化する動的な情報である場合について説明したが、モデル情報D1と環境情報D2とのいずれか一方は、時間経過に伴って変化しない静的な情報であってもよい。さらに、モデル情報D1と環境情報D2との両方が、時間経過に伴って変化しない静的な情報であってもよい。
また、評価部13の評価結果は、提示部14によってユーザU1に提示される構成に限らず、ユーザU1への提示以外の態様で出力されてもよい。ユーザU1への提示以外の出力の態様としては、例えば、通信による出力(ログデータとしての出力を含む)、非一時的記録媒体への書き出し、及びプリントアウト等の手段がある。
また、提示部14によるユーザU1への提示の態様についても、表示に限らず、例えば、情報端末5への送信、音(音声及びアラーム音等を含む)、光出力(点滅等を含む)及びプリントアウト等の手段がある。
また、提示部14が表示する提示画面Im1は、拡張現実領域R1を含んでいればよく、拡張現実領域R1以外の表示領域を更に含んでいてもよい。つまり、提示画面Im1は、拡張現実表示をするための拡張現実領域R1と、拡張現実表示ではない通常の表示を行うための領域と、を含んでいてもよい。
また、実施形態1では、表示装置6はヘッドマウントディスプレイであるが、この例に限らず、表示装置6は、例えば、スマートフォン又はタブレット端末であってもよい。この場合でも、例えば、表示装置6のカメラで現実空間RS1を撮像し、得られた現実空間RS1の画像にヒューマンモデルHM1を重ねることで、拡張現実表示を実現してもよい。すなわち、提示画面Im1は、ユーザU1の目に映る現実空間RS1又は現実空間RS1の「画像」に、ヒューマンモデルHM1を重ねて表示する拡張現実領域R1を含んでいればよい。さらに、提示画面Im1は、拡張現実領域R1を含まなくてもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る評価システム1は、図7に示すように、仮想空間VS1に複数のヒューマンモデルHM1,HM2が配置される点で、実施形態1に係る評価システム1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については共通の符号を付して適宜説明を省略する。
すなわち、実施形態1では、仮想空間VS1に1つのヒューマンモデルHM1が配置されるのに対し、本実施形態では、仮想空間VS1にはヒューマンモデルHM1,HM2が複数配置されている。さらに、本実施形態では、第1取得部11は、複数のヒューマンモデルHM1,HM2の各々についてモデル情報D1を取得可能に構成されている。
図7の例では、仮想空間VS1には2つのヒューマンモデルHM1,HM2が配置されている。一方のヒューマンモデルHM1は、仮想空間VS1の中央付近のある座標位置に立位で配置されている。他方のヒューマンモデルHM2は、仮想空間VS1の壁際に、座位にて配置されている。
本実施形態に係る評価システム1では、このような立位のヒューマンモデルHM1と、座位のヒューマンモデルHM2と、の各々について、第1取得部11にて、モデル情報D1を取得可能である。そして、評価システム1は、このような複数のヒューマンモデルHM1,HM2の各々について、個別に取得したモデル情報D1と環境情報D2とに基づいて、評価部13にて、その状態(例えば快適性)を評価する。この場合の評価結果は、複数のヒューマンモデルHM1,HM2の各々について、区別可能に提示されることが好ましい。
ここで、環境情報D2は、複数のヒューマンモデルHM1,HM2のうちの1つのヒューマンモデルからなる第1モデルに対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報として、相互情報を含む。相互情報は、複数のヒューマンモデルHM1,HM2のうちの第1モデル以外の少なくとも1つのヒューマンモデルHM1,HM2に関連する情報である。例えば、複数のヒューマンモデルHM1,HM2のうちの1つのヒューマンモデルHM1を第1モデルと仮定する。この場合、第1モデル(ヒューマンモデルHM1)に対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報として、第1モデル以外のヒューマンモデルHM2に関連する相互情報が、環境情報D2に含まれる。
すなわち、例えば、1つの空間に複数の人が存在する場合には、例えば、温度、照明、音、匂い及び空気質等の種々の環境の要素に関して、複数の人が相互に作用を及ぼし得る。そこで、環境情報D2が、第1モデル(ヒューマンモデルHM1)に対して特定の作用を及ぼし得る情報として、第1モデル以外のヒューマンモデルHM2に関連する相互情報を含むことで、このような相互作用を再現する。一例として、ヒューマンモデルHM1,HM2に特定の作用を及ぼす環境が「温度」である場合、ヒューマンモデルHM2から発せられる熱は、第1モデル(ヒューマンモデルHM1)に対して特定の作用を及ぼし得る。そこで、第1モデル以外のヒューマンモデルHM2に関連する相互情報を、第1モデル(ヒューマンモデルHM1)の評価に用いられる環境情報D2に含めることで、ヒューマンモデルHM1,HM2同士の相互作用を、評価部13での評価に含めることができる。
これにより、例えば、評価システム1が、ヒューマンモデルHM1,HM2の状態として快適性を評価する場合において、複数の人が密集することによって人が感じる快適度の低下を、評価結果に反映することができる。
上記説明では、ヒューマンモデルHM1を第1モデルと仮定したが、ヒューマンモデルHM2を第1モデルとしてもよい。この場合、第1モデル(ヒューマンモデルHM2)に対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報として、第1モデル以外のヒューマンモデルHM1に関連する相互情報が、環境情報D2に含まれる。
また、実施形態2に係る評価システム1において、環境情報D2が相互情報を含むことは必須の構成ではなく、環境情報D2は相互情報を含まなくてもよい。
また、実施形態2において、仮想空間VS1には複数のヒューマンモデルHM1,HM2が配置されていればよいので、仮想空間VS1には、例えば、3つ以上のヒューマンモデルHM1が配置されてもよい。
実施形態2で説明した種々の構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した種々の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて採用可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る評価システム(1)は、第1取得部(11)と、第2取得部(12)と、評価部(13)と、を備える。第1取得部(11)は、モデル情報(D1)を取得する。モデル情報(D1)は、仮想空間(VS1)に配置されるヒューマンモデル(HM1,HM2)に関する情報である。ヒューマンモデル(HM1,HM2)は、人のモデルデータからなる。第2取得部(12)は、環境情報(D2)を取得する。環境情報(D2)は、仮想空間(VS1)に対応付けられておりヒューマンモデル(HM1,HM2)に対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報である。評価部(13)は、モデル情報(D1)と環境情報(D2)とに基づいて、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態を評価する。
この態様によれば、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価に、仮想空間(VS1)に対応付けられておりヒューマンモデル(HM1,HM2)に対して特定の作用を及ぼし得る環境が反映される。例えば、現実空間(RS1)においては、温度(熱)及び照明(光)といった様々な環境が、現実空間(RS1)に実在する人に対して特定の作用を及ぼす。そして、環境が人に及ぼす作用により、例えば、人の快適性等が変化する。評価システム(1)では、このような環境を加味した評価を、ヒューマンモデル(HM1,HM2)が配置される仮想空間(VS1)においても適用することで、現実の「人」により近い形で、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態を評価できる。結果的に、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価の精度の向上を図ることが可能である、という利点がある。
第2の態様に係る評価システム(1)では、第1の態様において、モデル情報(D1)と環境情報(D2)との少なくとも一方は、時間経過に伴って変化する。
この態様によれば、時間経過に伴って変化する動的な情報を、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態を評価できる。
第3の態様に係る評価システム(1)は、第1又は2の態様において、提示部(14)を更に備える。提示部(14)は、評価部(13)の評価結果をユーザ(U1)に提示する。
この態様によれば、ユーザ(U1)は、評価結果を、例えば、施設の設計、施設のリフォーム、施設の評価、建築業界のマーケティング、並びに技術調査及び技術開発等に利用可能である。
第4の態様に係る評価システム(1)では、第3の態様において、提示部(14)は、評価部(13)の評価結果を表し、かつヒューマンモデル(HM1,HM2)を含む提示画面(Im1)を表示することで、評価部(13)の評価結果を提示する。提示部(14)は、評価部(13)の評価結果に応じて提示画面(Im1)におけるヒューマンモデル(HM1,HM2)の表示態様を変化させる。
この態様によれば、ユーザ(U1)は、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価結果を、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の表示態様から視覚的に理解しやすくなる。
第5の態様に係る評価システム(1)では、第4の態様において、提示画面(Im1)は、拡張現実領域(R1)を含む。拡張現実領域(R1)は、ユーザ(U1)の目に映る現実空間(RS1)又は現実空間(RS1)の画像に、ヒューマンモデル(HM1,HM2)を重ねて表示する領域である。
この態様によれば、ユーザ(U1)は、現実空間(RS1)に実在する人のように、ヒューマンモデル(HM1,HM2)を視認することができる。よって、評価システム(1)は、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価結果をよりリアルにユーザ(U1)に提示できる。
第6の態様に係る評価システム(1)では、第1~5のいずれかの態様において、仮想空間(VS1)にはヒューマンモデル(HM1,HM2)が複数配置される。第1取得部(11)は、複数のヒューマンモデル(HM1,HM2)の各々についてモデル情報(D1)を取得可能である。
この態様によれば、複数のヒューマンモデル(HM1,HM2)について、まとめて状態の評価を行うことができる。
第7の態様に係る評価システム(1)では、第6の態様において、環境情報(D2)は、第1モデルに対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報として、相互情報を含む。第1モデルは、複数のヒューマンモデル(HM1,HM2)のうちの1つのヒューマンモデル(HM1,HM2)からなる。相互情報は、複数のヒューマンモデル(HM1,HM2)のうちの第1モデル以外の少なくとも1つのヒューマンモデル(HM1,HM2)に関連する情報である。
この態様によれば、1つの空間に複数の人が存在する場合に起こり得る人同士の相互作用を、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価においても再現することができる。
第8の態様に係る評価システム(1)では、第1~7のいずれかの態様において、モデル情報(D1)は、ヒューマンモデル(HM1,HM2)に固有の属性情報を含む。評価部(13)は、属性情報に応じてヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価を変える。
この態様によれば、人の年齢、性別、体型、趣味嗜好、身長、体重、性別、障害の有無、障害の箇所、活動量及び衣類レベル等の人に固有の条件を、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価に反映できる。
第9の態様に係る評価システム(1)では、第1~7のいずれかの態様において、環境情報(D2)は、仮想空間(VS1)においてヒューマンモデル(HM1,HM2)の周辺に設定される周辺エリア(A1)の環境に関する情報を含む。
この態様によれば、ヒューマンモデル(HM1,HM2)への影響の大きい周辺エリア(A1)の環境を、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価に反映できる。
第10の態様に係る評価システム(1)では、第9の態様において、環境情報(D2)は、ヒューマンモデル(HM1,HM2)から発せられる要素に起因する環境に関する情報を含む。
この態様によれば、ヒューマンモデル(HM1,HM2)自体が環境に与える影響を、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価に反映できる。
第11の態様に係る評価システム(1)では、第1~10のいずれかの態様において、環境情報(D2)は、ヒューマンモデル(HM1,HM2)に対して作用を及ぼし得る温度及び照明の少なくとも一方に関する情報を含む。
この態様によれば、人に特定の作用を及ぼしやすい温度及び照明の少なくとも一方を、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価に反映できる。
第12の態様に係る評価システム(1)では、第1~11のいずれかの態様において、調整部(15)を更に備える。調整部(15)は、環境情報(D2)に対応する環境を調整する仮想設備(VE1~VE3)の仮想空間(VS1)における個数及び配置の少なくとも一方を決定する。
この態様によれば、仮想空間(VS1)中に配置される仮想設備(VE1~VE3)の個数及び配置を変更できる。
第13の態様に係る空間の設計支援システムは、第4又は5の態様に係る評価システム(1)と、表示装置(6)と、を備える。提示部(14)は、提示画面(Im1)を表示装置(6)に表示させる。
この態様によれば、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価の精度の向上を図ることが可能である、という利点がある。
第14の態様に係る空間の設計支援システムは、第13の態様において、仮想空間(VS1)は現実空間を模擬した空間である。提示部(14)は、仮想空間(VS1)におけるヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価結果に応じた提示画面(Im1)を表示装置(6)に表示させる。
この態様によれば、ユーザ(U1)は、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価結果を、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の表示態様から視覚的に理解しやすくなる。
第15の態様に係る評価方法は、第1取得ステップと、第2取得ステップと、評価ステップと、を有する。第1取得ステップは、モデル情報(D1)を取得するステップである。モデル情報(D1)は、仮想空間(VS1)に配置されるヒューマンモデル(HM1,HM2)に関する情報である。ヒューマンモデル(HM1,HM2)は、人のモデルデータからなる。第2取得ステップは、環境情報(D2)を取得するステップである。環境情報(D2)は、仮想空間(VS1)に対応付けられておりヒューマンモデル(HM1,HM2)に対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報である。評価ステップは、モデル情報(D1)と環境情報(D2)とに基づいて、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態を評価するステップである。
この態様によれば、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価に、仮想空間(VS1)に対応付けられておりヒューマンモデル(HM1,HM2)に対して特定の作用を及ぼし得る環境が反映される。例えば、現実空間(RS1)においては、温度(熱)及び照明(光)といった様々な環境が、現実空間(RS1)に実在する人に対して特定の作用を及ぼす。そして、環境が人に及ぼす作用により、例えば、人の快適性等が変化する。上記評価方法では、このような環境を加味した評価を、ヒューマンモデル(HM1,HM2)が配置される仮想空間(VS1)においても適用することで、現実の「人」により近い形で、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態を評価できる。結果的に、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価の精度の向上を図ることが可能である、という利点がある。
第16の態様に係るプログラムは、第15の態様に係る評価方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
この態様によれば、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価に、仮想空間(VS1)に対応付けられておりヒューマンモデル(HM1,HM2)に対して特定の作用を及ぼし得る環境が反映される。例えば、現実空間(RS1)においては、温度(熱)及び照明(光)といった様々な環境が、現実空間(RS1)に実在する人に対して特定の作用を及ぼす。そして、環境が人に及ぼす作用により、例えば、人の快適性等が変化する。上記プログラムでは、このような環境を加味した評価を、ヒューマンモデル(HM1,HM2)が配置される仮想空間(VS1)においても適用することで、現実の「人」により近い形で、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態を評価できる。結果的に、ヒューマンモデル(HM1,HM2)の状態の評価の精度の向上を図ることが可能である、という利点がある。
上記態様に限らず、実施形態1及び実施形態2に係る評価システム(1)の種々の構成(変形例を含む)は、評価方法又はプログラムにて具現化可能である。
第2~12の態様に係る構成については、評価システム(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 評価システム
11 第1取得部
12 第2取得部
13 評価部
14 提示部
15 調整部
A1 周辺エリア
D1 モデル情報
D2 環境情報
HM1,HM2 ヒューマンモデル
Im1 提示画面
R1 拡張現実領域
RS1 現実空間
U1 ユーザ
VS1 仮想空間
VE1~VE3 仮想設備

Claims (15)

  1. 仮想空間に配置される人のモデルデータからなるヒューマンモデルに関するモデル情報を取得する第1取得部と、
    前記仮想空間に対応付けられており前記ヒューマンモデルに対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する環境情報を取得する第2取得部と、
    前記モデル情報と前記環境情報とに基づいて、前記ヒューマンモデルの状態を評価する評価部と
    前記評価部の評価結果をユーザに提示する提示部と、を備え、
    前記提示部は、
    前記評価部の評価結果を表し、かつ前記ヒューマンモデルを含む提示画面を表示することで、前記評価部の評価結果を提示し、
    前記評価部の評価結果に応じて前記提示画面における前記ヒューマンモデルの表示態様を変化させ、
    前記提示画面は、前記ユーザの目に映る現実空間又は前記現実空間の画像に、前記ヒューマンモデルを重ねて表示する拡張現実領域を含む、
    評価システム。
  2. 前記モデル情報と前記環境情報との少なくとも一方は、時間経過に伴って変化する、
    請求項1に記載の評価システム。
  3. 前記仮想空間には前記ヒューマンモデルが複数配置され、
    前記第1取得部は、前記複数のヒューマンモデルの各々について前記モデル情報を取得可能である、
    請求項1又は2に記載の評価システム。
  4. 前記環境情報は、前記複数のヒューマンモデルのうちの1つのヒューマンモデルからなる第1モデルに対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する情報として、前記複数のヒューマンモデルのうちの前記第1モデル以外の少なくとも1つのヒューマンモデルに関連する相互情報を含む、
    請求項3に記載の評価システム。
  5. 前記モデル情報は、前記ヒューマンモデルに固有の属性情報を含み、
    前記評価部は、前記属性情報に応じて前記ヒューマンモデルの状態の評価を変える、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の評価システム。
  6. 前記環境情報は、前記仮想空間において前記ヒューマンモデルの周辺に設定される周辺エリアの環境に関する情報を含む、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の評価システム。
  7. 前記環境情報は、前記ヒューマンモデルから発せられる要素に起因する環境に関する情報を含む、
    請求項6に記載の評価システム。
  8. 前記環境情報は、前記ヒューマンモデルに対して作用を及ぼし得る温度及び照明の少なくとも一方に関する情報を含む、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の評価システム。
  9. 前記環境情報に対応する環境を調整する仮想設備の前記仮想空間における個数及び配置の少なくとも一方を決定する調整部を更に備える、
    請求項1~のいずれか1項に記載の評価システム。
  10. 仮想空間に配置される人のモデルデータからなるヒューマンモデルに関するモデル情報を取得する第1取得部と、
    前記仮想空間に対応付けられており前記ヒューマンモデルに対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する環境情報を取得する第2取得部と、
    前記モデル情報と前記環境情報とに基づいて、前記ヒューマンモデルの状態を評価する評価部と、を備え、
    前記仮想空間には前記ヒューマンモデルが複数配置され、
    前記第1取得部は、前記複数のヒューマンモデルの各々について前記モデル情報を取得可能である、
    価システム。
  11. 仮想空間に配置される人のモデルデータからなるヒューマンモデルに関するモデル情報を取得する第1取得部と、
    前記仮想空間に対応付けられており前記ヒューマンモデルに対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する環境情報を取得する第2取得部と、
    前記モデル情報と前記環境情報とに基づいて、前記ヒューマンモデルの状態を評価する評価部と、を備え、
    前記モデル情報は、前記ヒューマンモデルに固有の属性情報を含み、
    前記評価部は、前記属性情報に応じて前記ヒューマンモデルの状態の評価を変える、
    価システム。
  12. 請求項1~9のいずれか1項に記載の評価システムと、
    表示装置と、を備え、
    前記提示部は、前記提示画面を前記表示装置に表示させる、
    空間の設計支援システム。
  13. 前記仮想空間は現実空間を模擬した空間であり、
    前記提示部は、前記仮想空間における前記ヒューマンモデルの状態の評価結果に応じた前記提示画面を前記表示装置に表示させる、
    請求項12に記載の空間の設計支援システム。
  14. コンピュータシステムを用いて実行する評価方法であって、
    仮想空間に配置される人のモデルデータからなるヒューマンモデルに関するモデル情報を取得する第1取得ステップと、
    前記仮想空間に対応付けられており前記ヒューマンモデルに対して特定の作用を及ぼし得る環境に関する環境情報を取得する第2取得ステップと、
    前記モデル情報と前記環境情報とに基づいて、前記ヒューマンモデルの状態を評価する評価ステップと、
    前記評価ステップの評価結果をユーザに提示する提示ステップと、を有し、
    前記提示ステップでは、
    前記評価ステップの評価結果を表し、かつ前記ヒューマンモデルを含む提示画面を表示することで、前記評価ステップの評価結果を提示し、
    前記評価ステップの評価結果に応じて前記提示画面における前記ヒューマンモデルの表示態様を変化させ、
    前記提示画面は、前記ユーザの目に映る現実空間又は前記現実空間の画像に、前記ヒューマンモデルを重ねて表示する拡張現実領域を含む、
    評価方法。
  15. 請求項14に記載の評価方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラム。
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