JP2021123712A - 組成物、硬化膜、積層体、船舶、水中構造物、医療デバイス、及び、マイクロ流路チップ - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明は、硬化膜、積層体、船舶、水中構造物、医療デバイス、及び、マイクロ流路チップを提供することも課題とする。
[2] 上記第1の高分子化合物の全繰り返し単位に対する上記式2で表される繰り返し単位の含有量が、10mol%以下である[1]に記載の組成物。
[3] 上記Z1が後述する式Aで表される基である、[1]又は[2]に記載の組成物。
[4] 上記親水性基がヒドロキシ基である、[1]〜[3]に記載の組成物。
[5] 上記光ラジカル発生基が、以下の式g1で表される基である、[1]〜[4]のいずれかに記載の組成物。
[6] 上記光ラジカル発生基が以下の式g2で表される基である、[1]〜[5]のいずれかに記載の組成物。
[7] [1]〜[6]のいずれかに記載の組成物を硬化させた硬化膜。
[8] 基材と、上記基材上に形成された[7]に記載の硬化膜と、を有する積層体。
[9] [7]に記載の硬化膜を有する船舶。
[10] [7]に記載の硬化膜を有する水中構造物。
[11] 汚濁防止膜である、[10]に記載の水中構造物。
[12] [7]に記載の硬化膜を有する医療デバイス。
[13] 細胞培養容器、細胞培養シート、細胞捕捉フィルター、バイアル、プラスチックコートバイアル、シリンジ、プラスチックコートシリンジ、アンプル、プラスチックコートアンプル、カートリッジ、ボトル、プラスチックコートボトル、パウチ、ポンプ、噴霧器、栓、プランジャー、キャップ、蓋、針、ステント、カテーテル、インプラント、コンタクトレンズ、マイクロ流路チップ、ドラッグデリバリーシステム材、人工血管、人工臓器、血液透析膜、ガードワイヤー、血液フィルター、血液保存パック、内視鏡、バイオチップ、糖鎖合成機器、成形補助材、及び、包装材からなる群より選択される1種である、[12]に記載の医療デバイス。
[14] 基材と、上記基材上に配置された[7]に記載の硬化膜と、を有するマイクロ流路チップ。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施形態に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に制限されるものではない。
なお、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
また、本明細書において、「(メタ)アクリルアミド」はアクルアミド及びメタクリルアミドの双方、又は、いずれかを表す。また、「(メタ)アクリル」「(メタ)アクリロイル」「(メタ)アクリレート」と表記する場合も、メタクリル/アクリル、メタクリロイル/アクリロイル、及び、メタクリレート/アクリレートの双方、又は、いずれかを表しており、上記と同様である。
本発明の実施形態に係る組成物(以下、「本組成物」ともいう。)は、後述する式1で表される繰り返し単位と、後述する式2で表される繰り返し単位とを有する第1の高分子化合物と、後述する式3で表される繰り返し単位を有する第2の高分子化合物と、を有する組成物である。
なお、以下の説明において、「繰り返し単位」は、単に「単位」といい、式1で表される単位を「単位1」、式2で表される単位を「単位2」、式3で表される単位を「単位3」といい、第1の高分子化合物を「P1」、第2の高分子化合物を「P2」という。
以下では、本組成物が含有する各成分について詳述する。
本組成物はP1を含有する。組成物におけるP1の含有量としては特に制限されないが、より優れた本発明の効果を有する組成物が得られる点で、一般に、組成物の固形分の全質量に対して、0.1〜99.9質量%が好ましい。
P1は、単位1、及び、単位2を有している。以下では、P1が有する各単位について詳述する。
P1における単位1の含有量としては特に制限されないが、より優れた本発明の効果を有する組成物が得られる点で、P1の全繰り返し単位(以下、「全単位」ともいう。)に対して、一般に、0.1モル%〜99.9モル%が好ましい。
なかでも、より優れた本発明の効果を有する組成物が得られる点で、単位1の含有量は、P1の全単位中、90モル%以上が好ましく、95モル%以上がより好ましい。
なお、P1は、単位1の1種を単独で含有してもよく、2種以上を含有していてもよい。P1が、2種以上の単位1を含有する場合には、その合計含有量が上記数値範囲内であることが好ましい。
R1のアルキル基としては特に制限されないが、炭素数1〜10のアルキル基が好ましい。
Z1の親水性基を有する基(以下「親水性基含有基」ともいう。)が有する親水性基としては特に制限されないが、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシ基、スルホン酸基、ホスホン酸基、アルコキシ基、及び、双性イオン基等を有する基が挙げられる。双性イオン基としては特に制限されないが、カルボキシベタイン、スルホベタイン、及び、ホスホベタイン等が挙げられる。
式A中、複数あるLB、R6、及び、Yはそれぞれ同一でも異なってもよい。
L3としては、窒素原子、3価の炭化水素基(炭素数1〜10が好ましい。なお、炭化水素基は、芳香族炭化水素基でもよく脂肪族炭化水素基でもよい。)、又は、3価の複素環基(5員環〜7員環の複素環基が好ましい)が挙げられ、炭化水素基にはヘテロ原子(例えば、−O−)が含まれていてもよい。L3の具体例としては、グリセリン残基、トリメチロールプロパン残基、フロログルシノール残基、及び、シクロヘキサントリオール残基等が挙げられる。
なお、L4の好適形態としては、4価の炭化水素基(炭素数1〜10が好ましい。なお、炭化水素基は、芳香族炭化水素基でもよく脂肪族炭化水素基でもよい。)、4価の複素環基(5〜7員環の複素環基が好ましい)が挙げられ、炭化水素基にはヘテロ原子(例えば、−O−)が含まれていてもよい。L4の具体例としては、ペンタエリスリトール残基、及びジトリメチロールプロパン残基等が挙げられる。
なお、L5の好適形態としては、5価の炭化水素基(炭素数2〜10が好ましい。なお、炭化水素基は、芳香族炭化水素基でもよく脂肪族炭化水素基でもよい。)、又は、5価の複素環基(5〜7員環の複素環基が好ましい)が挙げられ、炭化水素基にはヘテロ原子(例えば、−O−)が含まれていてもよい。L5の具体例としては、アラビニトール残基、フロログルシドール残基、及びシクロヘキサンペンタオール残基等が挙げられる。
なお、L6の好適形態としては、6価の炭化水素基(炭素数2〜10が好ましい。なお、炭化水素基は、芳香族炭化水素基でもよく脂肪族炭化水素基でもよい。)、又は、6価の複素環基(6〜7員環の複素環基が好ましい)が挙げられ、炭化水素基にはヘテロ原子(例えば、−O−)が含まれていてもよい。L6の具体例としては、マンニトール残基、ソルビトール残基、ジペンタエリスリトール残基、ヘキサヒドロキシベンゼン、及び、ヘキサヒドロキシシクロヘキサン残基等が挙げられる。
また、LAが7価以上の基である場合には、式3BRC〜式6BRCで表した基を組み合わせた基を用いることができる。
P1が単位1を2種以上含む場合、P1は、以下の式1Aで表される単位(単位1A)及び式1Bで表される単位(単位1B)を含むことが好ましい。
P1は単位2を有する。単位2は光ラジカル発生基を有しており、光の照射によりラジカルを発生するため、分子内に固定された光ラジカル開始剤としての機能を有する。なお、単位2は、単位1とは異なる繰り返し単位を意味する。
P1における単位2の含有量としては特に制限されないが、より優れた本発明の効果を有する組成物が得られる点で、P1の全単位に対して、一般に、0.1〜10モル%が好ましい。
なお、P1は、単位2の1種を単独で含有してもよく、2種以上を含有していてもよい。P1が、2種以上の単位2を含有する場合には、その合計含有量が上記数値範囲内であることが好ましい。
光ラジカル発生基としては、例えば、カルボニルのα位が光解裂する構造を有する基、及び、オキシムエステル構造を有する基等が挙げられる。
また、より優れた本発明の効果を有する組成物が得られる点で、光ラジカル発生基としては、以下の式(g1)で表される基が好ましい。
より優れた本発明の効果を有する組成物が得られる点で、R7としては、フェニレン基が好ましく、R8としては、フェニル基が好ましい。すなわち、光ラジカル発生基としては、以下の式g2で表される基が好ましい。
P1の製造方法としては特に制限されず、例えば、式1′及び式2′で表される単量体をそれぞれ含有する組成物を調製し、公知の方法で共重合すればよい。具体的には、下記式で表される単量体、ラジカル重合開始剤、及び、溶剤等を含有する重合性組成物を調製し、エネルギーを付与(加熱熱、及び、光照射等)することで重合すればよい。
本組成物はP2を含有する。組成物におけるP2の含有量としては特に制限されないが、より優れた本発明の効果を有する組成物が得られる点で、一般に組成物の固形分の全質量に対して、0.1〜99.9質量%が好ましい。
なお、組成物は、P2の1種を単独で含有してもよく、2種以上を含有していてもよい。組成物が、2種以上のP2を含有する場合には、その合計含有量が上記数値範囲内であることが好ましい。
P2は、単位3を有している。以下では、P2が有する各単位について詳述する。
P2は単位3を有する。P2における単位3の含有量としては特に制限されないが、より優れた本発明の効果を有する組成物が得られる点で、一般にP2の全単位に対して、50〜100モル%が好ましい。
なお、P2は、単位3の1種を単独で含有してもよく、2種以上を含有していてもよい。P2が、2種以上の単位3を含有する場合には、その合計含有量が上記数値範囲内であることが好ましい。
なお、P2は単位3以外の単位を有していてもよい。
また、Z3としては特に制限されないが、式1中のZ1と同様の基が挙げられ、好適形態も同様である。
R5の1価の置換基としては特に制限されないが、アルキル基、水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ基、アルキルチオエーテル基、アリールチオエーテル基、ヘテロアリールチオエーテル基、及び、アミノ基等が挙げられる。一形態としては、R5としてはハロゲン原子が好ましい。
また、L2の2価の基としては特に制限されないが、ヘテロ原子を有していてもよい炭素数1〜10の炭化水素基が挙げられ、より具体的には、炭素数1〜10のアルキレン基が挙げられる。
P2は、単位3を有し、上記単位3は、繰り返し単位中に高分子鎖を側基として有する単位である。また、単位3は、P2の主鎖の少なくとも一部を構成するため、上記高分子鎖は、上記主鎖に結合された側鎖であり、P2はグラフト高分子である。
P2の立体構造としては特に制限されないが、より優れた生物付着抑制性能を有する点で、以下の式で表される表面占有率(σ*)が0.1以上であることが好ましく、0.2以上がよりこのましく、0.3以上が更に好ましく、0.4以上が特に好ましく、0.4を超えるのが最も好ましい。
本明細書において、表面占有率(σ*)が0.1以上のグラフトポリマーが有するグラフト鎖を「濃厚ポリマーブラシ」という。
一般に良溶媒中の孤立高分子鎖は排除体積効果によりランダムコイル形状をとるが、固体に一端を固定された場合、マッシュルームのような形態をとることが知られている。グラフト鎖の表面密度が上昇すると、分子鎖同士が重なって密度が増大してしまうため、これを避けてマッシュルーム状の分子鎖が高さ方向に伸長することが知られている(スケーリング則)。
次に、上記の表面占有率(σ*)の計算式における各項について、詳述する。
まず、有効グラフト密度(σeff)は仮想円柱面の単位面積あたりのグラフト鎖の本数を表す。
より具体的には、P2を合成する際、高分子鎖を形成するための単量体と反応し得る基(反応基)を1個有し、かつ、P2の主鎖を構成しない(重合しない)化合物(以下、「開始点化合物」ともいう。)を用いて、特定高分子を得て、その重合度を測定すればよい。
ここで、Mn、及び、PDIの測定は、以下の条件1又は2により、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用いてポリスチレン換算として求めるものとする。
カラム:Shodex社LF804(300×80mm;bead size=6μm)
流速:0.8ml/min(40℃)
溶出液:10mM 塩化リチウム ジメチルホルムアミド(DMF)溶液
ここで、グラフト効率は、上記各記号を用いて表すと、n1/(n1+n2+n3)と表すことができる。
重合率は、NMRを用いて、高分子鎖を有する単位の含有量と、溶媒と未反応のモノマーとの比を測定することで、重合反応に用いた単量体の仕込みモル量に対する、高分子鎖に結合した単量体のモル量の比として求められる。また、重合率はGPCのピーク面積から算出することが可能である。
高分子鎖部分の繰り返し単位1個当たりの体積(v0[nm3/鎖])は、下記式で計算される。
・高分子鎖部分の繰り返し単位の長さは、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー、標準ポリスチレン換算)で求める。
例えば、ビニル結合に基づく単位の長さは、0.25nmとなる。
より具体的には、高分子鎖がより密集した表面は、生物付着の原因となると考えられているタンパク質等が付着する「余地」がより少ないため、結果として、生物付着がより抑制されるものと推測される。
P2は、単位3以外の他の単位を有していてもよい。他の単位としては特に制限されないが、重合性基を有する単位、及び、親水性基、又は、疎水性基を有する単位等が挙げられる。P2が重合性基を有すると、製膜した際に基材への接着性がより高まる。
P2の製造方法としては特に制限されず、公知の製造方法が適用できる。例えば、所定の高分子鎖と、重合性基(例えばエチレン性不飽和基)と、を有するマクロモノマーを合成し、その後、上記マクロモノマーを重合させることで、グラフト化する方法、及び、後述する「グラフトフロム」法も使用できる。
Scheme 1中、(a)で表される単量体を重合させ、(b)を得る方法としては特に制限されず、公知の重合法が適用できる。なかでも、より優れた本発明の効果を有する組成物が得られる点で、可逆的付加開裂連鎖移動(RAFT)重合法を用いることが好ましい。
配位子としては、特に限定されないが、例えば、錯体形成に使用する金属イオンの種類により適宜選択すればよい。
金属イオンとして銅イオンを使用する場合は、窒素含有配位子が錯体形成に有用である。また、配位子の構造により、金属イオンとの結合定数が異なるため、開始ラジカルの発生速度、ドーマントと活性種との平衡定数が変化し、活性種とドーマント種との比率が変化することから、グラフト重合の速度が異なり得る。
組成物は、本発明の効果を奏する範囲内において、上記以外の他の成分を含有してもよい。他の成分としては、例えば、銅ピリチオン、酸化亜鉛、ロジン化合物、銅化合物、着色顔料、体質顔料、顔料分散剤、可塑剤、たれ止め剤、沈降防止剤、脱水剤、及び、溶剤等が挙げられる。
銅化合物を含有する本組成物を用いて得られる膜は、より優れた強度、及び、より優れた生物付着抑制性能を有する。
着色顔料を含有する本組成物を用いて得られる膜は、より優れた色調を有する。
体質顔料を含有する本組成物を用いて得られる膜は、より優れた機械特性を有する。
本組成物が顔料分散剤を含有すると、組成物の粘度の調整がより容易となり、結果としてハンドリング性がより向上する。
可塑剤を含有する本組成物を用いて得られる膜は、より優れた耐クラック性を有する。
タレ止め剤を含有する本組成物は、基材に塗布する際の「タレ」の発生がより低減される。
沈降防止剤を含有する本組成物は、沈殿の発生がより少ない。
脱水剤を含有する本組成物は、より優れた貯蔵安定性を有する。
本組成物の調製方法としては特に制限されず、すでに説明した各成分を混合すればよい。この際、各成分を混合する順序としては特に制限されず、任意の順序で混合すればよい。なお、本組成物がタレ止め剤を含有する場合、その他の成分を先に混合し、均一化した後、タレ止め防止剤を加えることが好ましい。
混合方法としては特に制限されず、ハイスピードディスパー、サンドグラインドミル、バスケットミル、ボールミル、三本ロール、ロスミキサー、及び、プラネタリーミキサー等が使用できる。
本組成物を用いて得られる硬化膜は、優れた生物付着抑制性能を有する。本組成物は、例えば、生物付着を防止すべき基材上に硬化膜を形成する、言い換えれば、基材と、基材上に形成された硬化膜を有する積層体を製造するための用途に使用することができる。特に、食塩水(海水、及び、生物の体液等)に接触して用いられる基材上に硬化膜を形成するために用いることが好ましい。
また、上記基材としては、細胞培養容器、細胞培養シート、細胞捕捉フィルター、バイアル、プラスチックコートバイアル、シリンジ、プラスチックコートシリンジ、アンプル、プラスチックコートアンプル、カートリッジ、ボトル、プラスチックコートボトル、パウチ、ポンプ、噴霧器、栓、プランジャー、キャップ、蓋、針、ステント、カテーテル、インプラント、コンタクトレンズ、マイクロ流路チップ、ドラッグデリバリーシステム材、人工血管、人工臓器、血液透析膜、ガードワイヤー、血液フィルター、血液保存パック、内視鏡、バイオチップ、糖鎖合成機器、成形補助材、及び、包装材等が挙げられる。
本発明の実施形態に係る硬化膜は、すでに説明した組成物を硬化して得られた膜である。
上記硬化膜の製造方法としては特に制限されないが、上記組成物を用いて、平板、又は、曲面を有する3次元形状の基材上に組成物層を形成し、上記組成物層を乾燥させて製造することができる。より優れた生物付着抑制性能を有する観点で、組成物層に光照射して硬化させることが好ましい。光照射の際の波長は特に制限されないが、300〜400nmの波長域、より好ましくは360nm付近の紫外光を照射することが好ましい。
上記のような機序により、P2はP1に固定され、硬化膜が得られる。
また、組成物層を予め仮基材上に形成し、上記仮基材上に形成した組成物層を基材に貼付してもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る船舶の模式的な一部断面図であり、図2は、その船底基材の模式的な断面図である。
図1において、船舶10の船底外板は、金属製の基材11と、基材11上に配置されたプライマー層12と、上記プライマー層上に配置された硬化膜13とを有する積層体である。
上記船舶は、外板上に上記硬化膜を有するため、アオサ、フジツボ、アオノリ、セルプラ、カキ、及び、フサコケムシ等の水棲生物の付着を長期間に亘って抑制できる。
図3は、本発明の実施形態に係る水中構造物の模式図である。水中構造物20は、海面SLに配置されたフロート21と、フロート21に固定され、フロート21から海中へと垂下するカーテン22と、カーテン22の下端に固定されたウェイト23と、フロート21を海底OFに配置されたアンカー24に結びつけるアンカーロープ25と、カーテン22とアンカーロープ25との接触回避のためにアンカーロープ25の途中に配置され、海面SLに配置されたブイ26とを有する。
このうち、カーテン22は、汚濁の拡散を防止するための部位であり、ポリエステル繊維の織布を基材とし、上記基材上に上記硬化膜が配置されている。そのため、長期に亘って水中に配置される場合であっても、カーテン22への生物付着が抑制されやすい。
図4は本発明の実施形態に係る医療デバイスの斜視図である。医療デバイス30は、マイクロ流路チップである。医療デバイス30は平板上の基材31と、基材31上に形成された硬化膜32と、を有する。
硬化膜32の表面には、パターン状の凹部33が形成されており、この凹部に沿って液体が流通できるよう、構成されている。
パターン状の凹部33を有する硬化膜32は、凹部33のパターンに相補的な形状の凸部を有するモールドを組成物層に押し付けて硬化させて製造できる。また、本組成物は、光照射により架橋し得るため、公知のフォトリソグラフ技術を用いてパターン形成することもできる。
なお、上記は、本発明実施形態に係る医療デバイスの一例であり、上記膜を有する他の物品であってもよい。
4−(Chloromethyl)styrene(2.0g、13.1mmol)、4−Cyano−4−(phenylcarbonothioylthio)pentanoic acid (10.1mg、2.6×10−2mmol)、AIBN(アゾビスイソブチロニトリル、2.6mg、10.5×10−3mmol)をアルゴン雰囲気下で調整し、70℃のオイルバスで3時間撹拌した。反応後、DMF系GPC測定により分子量、分子量分布を決定した。PST(ポリスチレン)換算でMn=29600、PDI(Poly Dispersity Index)=1.2であった。PSTClは貧溶媒であるメタノールを用いて再沈回収により精製した。
N−(2−hydoroxyethyl acrylamide)(HPA)(0.4g、3.1mmol)、上記で合成したマクロ開始剤(PSTCl)(Mn=29600、7.6mg、5.0×−2mmol)、フリー開始剤(Banzyl chloride)(1.56mg、1.24×10−2mmol)、Tris[2−(dimethylamino)ethyl]amine(Me6TREN)(28.5mg、1.24×10−1mmol)、Cu(I)Cl(6mg,6.2×10−2mmol)を含むDMF/MeOH(0.95g/0.40g)をグローブボックス内で調整し、30℃のオイルバスで1.5、又は、3時間撹拌した。重合後、分子量、分子量分布はDMF系GPCにより決定した(PST換算)。重合率はNMRにより決定した。表1は、得られたボトルブラシの数平均分子量と分子量分散度である。
なお、表1中、Free polymerのAreaから予想される重合率とNMRにより決定される重合率から、開始効率はほぼ100%である。
HPA(2.0g、15.5mmol)、マクロ開始剤(PSTCl)(Mn=29600、47mg、3.1×10−1mmol)、Me6TREN(14.27mg、6.2×10−1mmol)、Cu(I)Cl(31mg、3.1×10−1mmol)を含むDMF/MeOH(4.75g/1.98g)をグローブボックス内で調製し、30℃のオイルバスで3時間撹拌した。重合後、分子量、分子量分布はDMF系GPCにより決定した(PST換算)。得られたボトルブラシはアセトンを用いて再沈回収により精製した。表2は、得られたボトルブラシの数平均分子量と分子量分散度である。
なお、例3、及び、例4の「conversion」はそれぞれ0.40、及び、0.27であり、重合度は、それぞれ20、及び、14であり、σeffはそれぞれ0.13、及び、0.18である。
HPA/benzophenone acrylamide(BPA)/AIBN=(200−x)/x/0.2のモル比(xについては表3に記載されている)で、アルゴン雰囲気下でDMF中70℃のオイルバスで1.5時間重合した。反応後、DMF系GPC測定により分子量、分子量分布を決定した。得られたポリマーはアセトンを用いて再沈回収により精製した。1HNMRにより高分子鎖中のHPA、BPAの含有量が仕込み比とほぼ一致することを確認した。表3は、重合したポリマー(例5〜例7)の組成、略称、数平均分子量、及び、分子量分散度である。
例5〜7のP1、及び、例3のP2(ボトルブラシ)をそれぞれ3質量%含有するエタノール溶液を準備した。これらを用いて組成物を調製し、製膜した。表4には、組成物中のP1及びP2の含有量が記載されている。例えば、例8の組成物であれば、例5のP1を用いて、ボトルブラシ、すなわち、P2のエタノール溶液は用いずに組成物を調製した(すなわち、単に、例5のP1の3mass%のエタノール溶液を用いた)ことを意味している。上記は例9及び例10について同様である。
海水魚飼育用の人工海水(「Instant Ocean」、Aquarium Systems Inc.製)を用い、浸漬実験を行った。
PETフィルム(直径2cm2)に例8〜14の組成物をスピンコートで製膜し、紫外線照射により硬化させた。次に、エタノールで洗浄後、風乾して硬化膜を得た。次にこれらを24ウェルマルチウェルプレートの各ウェルに静置し、人工海水を1ml入れた。人工海水は2、3日に1回交換した。
海水に浸漬後0か月「M0」、1か月「M1」、2か月「M2」、及び、3か月後「M3」の硬化膜の膜厚をエリプソメーターにより測定した。各組成物毎に5枚のサンプルを作成し、膜厚を平均した。図5〜7は試験結果である。いずれの硬化膜においても膜厚減少は見られなかった。なお、図5〜7はそれぞれの組成物を用いて作製した硬化膜の膜厚(縦軸、単位nm)の経時変化(横軸、month)を示している。
マウス繊維芽細胞を用いて、食塩水暴露環境下における生物付着抑制性能の評価を行った。
硬化膜を積層したPETフィルム(2cm2)をファルコン(登録商標)24ウェルマルチプレート(1well=ca 2cm2)に並べ、70%エタノール水溶液で滅菌した。滅菌後、サンプルをPBS(Phosphate Buffered Saline)で5回洗浄した。次にマウス繊維芽細胞(L929)5万個/cm2を播種した。24時間後、PBSでサンプルを3回洗浄し、接着細胞を4%パラホルムアルデヒトで固定した。細胞核はDAPI(4′,6−diamidino−2−phenylindole)で青色に、細胞骨格はファロイジンで赤色に蛍光染色し、蛍光顕微鏡により観察した。TCPS(Tissue−culture−treated polystyrene)上に接着した細胞数は播種数とほぼ一致していることを確認した。図8〜10は試験結果である。図8が浸漬0か月、図9が浸漬1か月後、図10が浸漬2か月後の各サンプルに対する接着細胞数である。
図8〜10から、本発明の組成物の硬化膜である例12、及び、例13は例8及び例9と比較して、食塩水の暴露環境下においても長期間、優れた生物付着抑制性能を維持できることがわかった。なお、「n.d.」は検出されなかったことを示している。
キプロス幼生を用いて食塩水暴露環境下における生物付着抑制性能の評価を行った。PETフィルム(4×4cm2)上にコートした例9及び例13に対し、キプリス幼生を100個播種し、15日後の接着形態、及び、接着数を観察した。ここでは参照サンプルとしてガラス板を用意した。図11に各表面に接着した幼フジツボを示した。図11において、例9、及び、例13のコーティングで、白い円で囲ってある部分にフジツボが付着していた。なお、図11の左のガラス基板上には多数のフジツボが付着していた。画像上、白く点のように見える部分にフジツボが付着していた。なお、ガラス基板においては、白円は記載していない。
キプロス幼生を用いて海水暴露環境下における生物付着抑制性能の評価を行った。
例6のP1、及び、例17のP2をそれぞれ3質量%含有するエタノール溶液と、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム(30×30×0.5mm透明)を準備した。
内湾海域の人工構造物に大量付着するタテジマフジツボの付着期幼生(キプリス)を用いた。タテジマフジツボ成体(姫路沿岸産)は、循環式水槽(水温23±1℃)内でアルテミアを給餌することによって、維持・飼育した。成体から孵出したノープリウス幼生を回収し、ろ過海水で満たしたガラスビーカー内に移し、浮遊珪藻(Cheatoceros calcitrans)を与えて飼育することによって、人工的に付着期幼生(キプリス幼生)を得た(図13)。得られたキプリス幼生は冷暗処理によって維持した。これらの幼生を試験前に室温に戻し、活発に遊泳する個体を選別し、付着試験に用いた。
ポリプロピレン容器(111×81×46mm)の底面にサンプルを静置し、海水と付着期幼生を投入した。海水は姫路市沿岸より採取した天然海水をポアサイズ0.45μm(東洋濾紙)の混合セルロースメンブレンにてろ過して用いた(塩分濃度2.86%、pH8.06)。幼生約100個体を各試験容器に投入し、室温25℃前後、昼間は明下(実験室照明)、夜間は暗下で、9日間、観察を行った。
まず、例21、及び、例22のコントロール(未処理の塩化ビニルフィルム)について結果を説明する。
例21、及び、例22共に、試験開始後より試験幼生は活発な遊泳とサンプルへの探索行動(付着行動のひとつ)を行っていたが、サンプルへの付着は試験開始7日後に認められた。
例21では、幼フジツボ1個体が確認され、試験終了時(9日後)には幼フジツボが18個体と変態中が10個体、合計28個体(28.3%)の付着となった。
例22では、7日後に幼フジツボ3個体と変態中2個体が確認され、試験終了時(9日後)には幼フジツボが61個体と変態中が10個体、合計71個体(72.4%)となった。これらを平均した最終付着率は50.4%であった。
図14、及び、図15は、例21、及び、例22の試験終了時のサンプルの全面の画像である。図面内の、黒く見える点が、サンプル表面に付着した幼フジツボである。また、以下の表は、結果の詳細である。
例23、及び、例24共に試験開始後より試験幼生は活発な遊泳を行っていたが、試験開始7日後までのサンプルへの探索行動はあまり見られなかった。付着は試験終了日である9日後に確認された。サンプル例23において、幼フジツボが1個体と変態中が2個体、サンプル例24においては、幼フジツボが1個体と変態中が1個体であった。これらを平均した最終付着率は2.3%であった。
図16、及び、図17は、例23、及び、例24の試験終了時のサンプル全面の画像である。また、以下の表は、結果の詳細である。
例25、及び、例26共に試験開始後より試験幼生は活発な遊泳を行っていたが、サンプルへの探索行動や付着は見られず、最終平均付着率は0%であった。
図18、及び、図19は、例25、及び、例26の試験終了時のサンプル全面の画像である。また、以下の表は、結果の詳細である。
本試験区は、試験幼生の形態や行動、付着・変態過程を確認するために設けられた。試験開始5日後より付着が見られ、徐々に増加して、試験終了時には106個体および102個体の幼フジツボが見られた。これらを平均した最終付着率は97.2%であった。ガラス板対照区において、特にキプリス幼生の付着・変態や行動などに異常は見られず、付着率は97.2%と高かったことから、キプリス幼生は正常に付着する能力を持つ幼生であることが確認できた。
図20、及び、図21は、例27、及び、例28の試験終了時のサンプル全面の画像である。また、以下の表は、結果の詳細である。
硬化膜の長期安定性を推測するため、ポリマーブラシの加水分解耐性を調べた。食塩水の暴露環境下では、硬化膜を構成する高分子化合物の加水分解が進むことで、安定性が低下する場合がある。ここで、例えば、ポリマーブラシの加水分解耐性が高ければ、結果として硬化膜は優れた長期安定性を有すると推測できる。
以下のスキームに基づき、メタクリレート系マクロ開始剤、及び、メタクリレート系ボトルブラシを合成した。
反応後、DMF系GPC測定により分子量、分子量分布を決定した。PMMA換算でMn=18300,PDI=1.16であった。重合率はNMR測定により決定し、52%であった(重合度52)。PBIEMは貧溶媒であるメタノールを用いて再沈回収により生成した(収量2.61g)。
Poly(ethylene glycol) methyl ether methacrylate(PEGMA)(15.79g、31.6mmol)、マクロ開始剤(PBIEM)(Mn=18300,0.2938g,1.05mmol(臭素末端))、dNbipy(4.4−dinonyl−2.2−dipyridyl、0.8604g,2.1mmol)、Cu(I)Br(0.1611g,1.1mmol)、Cu(II)Br2(0.0502g,0.2246mmol)を含むアニソール溶液(31.58g,33mass%)をグローブボックス内で調整し、65度のオイルバスで40分撹拌した。
重合後、ボトルブラシはヘキサン/ジエチルエーテル=70/30mass/mass%溶液で再沈回収により精製した。表10は合成の結果である。なお、表10中、重合度は開始効率100%としてconversionから計算した。
例15のボトルブラシと例29のボトルブラシの加水分解耐性を評価した。まず、NMR用重水を用い、1M水酸化ナトリウム、1M塩酸を作製した。表11の各溶液に下記式で表される例15と例29のボトルブラシポリマーをそれぞれ溶解(2.0mass%)した。その後、直ちにNMR測定を行い(時間0h)、NMRチューブごと80℃のウォーターバスに浸漬し、3時間後(3h)、6時間後(6h)に室温に戻して、NMR測定を行った。また、加熱6時間後の溶液を回収し、GPC測定を行った
なお、1M水酸化ナトリウム、及び、1M塩酸に溶解したサンプルは、中和処理を行ってからGPC測定に用いた。
図23と図24は、1M水酸化ナトリウム溶液中で加熱処理をしたpolyHPAボトルブラシ(アクリルアミド系、例15)、polyPEGMAボトルブラシ(メタクリレート系、例29)のNMRチャートである。polyHPAボトルブラシ(例15)ではピークのシフトがほとんどみられなかったが(図23)、polyPEGMAボトルブラシ(例29)ではピークのシフトが観察された(図24、3.35、3.1ppm付近)。
酸・アルカリ中で加熱処理(加水分解反応)を6時間行った後、polyHPAボトルブラシ(アクリルアミド系、例15)とpolyPEGMAボトルブラシ(メタクリレート系、例29)のGPC測定を行った。図27〜図32はGPCチャートである。
以上の結果から、アクリルアミド系ポリマーが(メチル)アクリレート系ポリマーに比べ、加水分解耐性に優れていることが確認された。
Dopamine hydrochloride(8.0g、42.2mmol)、triethylamine(4.3g、42.5mmol)をメタノールに溶解させ、氷中で攪拌した。この溶液に、methacryloyl chloride(5.29g、50.8mmol)を含むテトラハイドロフラン溶液(4ml)、triethylamineを含むメタノール溶液を、交互に滴下した(溶液のpHが9.5以上になるように調整)。室温で18時間反応させた後、エバポレーターにより溶媒を除去した。そこへethylacetateを300ml加え、1M HCl、食塩水で各2回ずつ洗浄し、Na2SO4で脱水後、ethylacetateをエバポレーターにより除去した。得られた夾雑物は再結晶法により精製し、目的化合物であるN−(3,4−dihidroxyphenetyl) methacrylamide(DOPAモノマー)を得た(収量3.4g、収率26%)。
合成したDOPAモノマーを用いて「poly(HPA−BPA−DOPA)」を合成した。
HPA、BPA、DOPAモノマーをHPA/BPA/DOPA=85/5/10のモル比で、アルゴン雰囲気下、DMF中70℃のオイルバスで3時間重合した。反応後、DMF系GPC測定によりPMMA換算分子量、分子量分布を決定した(Mn=89000、PDI=2.2)。得られたポリマーはアセトンを用いて再沈回収により精製した。poly(HPA−BPA−DOPA)の構造は下記式のとおりであり、各単位の右の数字は、各単位のモル%を示している。
二元共重合体(HPA/BPA=95/5)(例6のポリマー)、又は、三元共重合体(HPA/BPA/DOPA=85/5/10)を3質量%含有するエタノール溶液をシリコン基板、及び、アルミ板にスピンコートした(回転数3000rpm、30秒)。その後、紫外線照射を4分行い、架橋膜を作成した。その後、エタノールに1時間浸漬し、洗浄した。
三元共重合体のみ、又は、三元共重合体と例17のボトルブラシを3質量%含有するエタノール溶液をアルミ板、及び、PETフィルムにスピンコートした(回転数3000rpm、30秒)。その後、紫外線照射を行い(4分)、架橋膜を作成した。
ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム(30×30×0.5mm、透明)に、上記と同様の手法(スピンコーティング、紫外線照射)で、各種ポリマーを塗布・固定した。架橋膜はエタノールおよび水に浸漬し、洗浄した。次に、タテジマフジツボ付着期幼生(キプリス幼生)を用い、各表面(表12)のキプリス幼生付着抑制効果について調べた。ボトルブラシは例17のものを用いた。また、各サンプルN=2で試験を実施した。
内湾海域の人工構造物に大量付着するタテジマフジツボの付着期幼生(キプリス)を用いた。タテジマフジツボ成体(姫路沿岸産)は、循環式水槽(水温23±1℃)内でアルテミアを給餌することによって、維持・飼育した。成体から孵出したノープリウス幼生を回収し、ろ過海水で満たしたガラスビーカー内に移し、浮遊珪藻 Cheatoceros calcitrans を与えて飼育することによって、人工的に付着期幼生(キプリス幼生)を得た。得られたキプリス幼生は冷暗処理によって維持した。これらの幼生を試験前に室温に戻し、活発に遊泳する個体を選別し、付着試験に用いた。
ポリプロピレン容器(111×81×46mm)の底面にサンプルを静置し、海水と付着期幼生を投入した。海水は姫路市沿岸より採取した天然海水をポアサイズ0.45μm(東洋濾紙)の混合セルロースメンブレンにてろ過して用いた(塩分濃度2.86%、pH8.06)。幼生約100個体を各試験容器に投入し、室温25℃前後、昼間は明下(実験室照明)、夜間は暗下で、9日間、観察・付着試験を行った。
例30、及び、例31、共に試験開始後より試験幼生は活発な遊泳とサンプルへの探索行動(付着行動のひとつ)を行っていた。サンプルへの付着は試験開始3または7日後に認められた。例30では、7日後に幼フジツボ5個体が確認され、試験終了時(9日後)には幼フジツボが13個体(13.0%)の付着となった。サンプル例31においては3日後に幼フジツボ1個体と変態中2個体が確認され、試験終了時(9日後)には幼フジツボが17個体と変態中が1個体、合計18個体(19.0%)となった。これらを平均した最終付着率は16.0%であった。また、胸肢突出・無反応はサンプル1−1で4個体、1−2で13個体であった。試験容器への付着は試験終了時(9日後)に確認された。表13はその結果であり、図40は、試験終了時にサンプル面に付着した幼フジツボの写真(サンプル全体)である。
例32、及び、例33共に試験開始後より試験幼生は活発な遊泳を行っていたが、試験開始3日後までのサンプルへの探索行動はほぼ見られなかった。付着はそれぞれ5日後、例32、及び、例33は9日後に確認された。試験終了時のサンプル例32は、幼フジツボが21個体と変態中が2個体、例33においては、幼フジツボが5個体と変態中が1個体であった。これらを平均した最終付着率は14.4%であった。また、胸肢突出・無反応はサンプルで4個体、2−2で2個体であった。試験容器への付着は試験終了時(9日後)に確認された。表14はその結果であり、図41は、試験終了時にサンプル面に付着した幼フジツボの写真(サンプル全体)である。
例34、及び、例35共に試験開始後より試験幼生は活発な遊泳を行っていたが、サンプルへの探索行動や付着は見られず、最終平均付着率は0%であった。胸肢突出個体が5日後から生じ、試験終了時にはサンプル3−1で4個体、サンプル3−2で3個体であった。試験容器への付着は7日後より確認された。表15はその結果であり、図42は、試験終了時にサンプル面に付着した幼フジツボの写真(サンプル全体)である。
本試験区は、試験幼生の形態や行動、付着・変態過程を確認するために設けた(例36、及び、例37)。試験開始1日後より付着が見られ、徐々に増加して、試験終了時には36個体および38個体の幼フジツボが見られた。これらを平均した最終付着率は34.5%であった。また、胸肢突出・無反応は5個体および6個体となった。試験容器への付着は7日後より確認された。表16はその結果であり、図43は、試験終了時にサンプル面に付着した幼フジツボの写真(サンプル全体)である。
11 :基材
12 :プライマー層
13 :硬化膜
20 :水中構造物
21 :フロート
22 :カーテン
23 :ウェイト
24 :アンカー
25 :アンカーロープ
26 :ブイ
40 :医療デバイス
41 :基材
42 :硬化膜
43 :凹部
Claims (14)
- 前記第1の高分子化合物の全繰り返し単位に対する前記式2で表される繰り返し単位の含有量が、10mol%以下である請求項1に記載の組成物。
- 前記親水性基がヒドロキシ基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物を硬化させた硬化膜。
- 基材と、前記基材上に形成された請求項7に記載の硬化膜と、を有する積層体。
- 請求項7に記載の硬化膜を有する船舶。
- 請求項7に記載の硬化膜を有する水中構造物。
- 汚濁防止膜である、請求項10に記載の水中構造物。
- 請求項7に記載の硬化膜を有する医療デバイス。
- 細胞培養容器、細胞培養シート、細胞捕捉フィルター、バイアル、プラスチックコートバイアル、シリンジ、プラスチックコートシリンジ、アンプル、プラスチックコートアンプル、カートリッジ、ボトル、プラスチックコートボトル、パウチ、ポンプ、噴霧器、栓、プランジャー、キャップ、蓋、針、ステント、カテーテル、インプラント、コンタクトレンズ、マイクロ流路チップ、ドラッグデリバリーシステム材、人工血管、人工臓器、血液透析膜、ガードワイヤー、血液フィルター、血液保存パック、内視鏡、バイオチップ、糖鎖合成機器、成形補助材、及び、包装材からなる群より選択される1種である、請求項12に記載の医療デバイス。
- 基材と、前記基材上に配置された請求項7に記載の硬化膜と、を有するマイクロ流路チップ。
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