JP2021120668A - 高速炉の溶融燃料流出管及び高速炉 - Google Patents

高速炉の溶融燃料流出管及び高速炉 Download PDF

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Abstract

【課題】高速炉の溶融燃料を適切に流出させる。【解決手段】高速炉1の炉心に設けられた案内管60は、内部領域62に冷却材が満たされており、炉心の発熱領域5aに隣接する筒部61と、筒部61の軸方向の下端側に形成された下開口部63と、内部領域62に下端側から上端側に亘って設けられ、流入した冷却材が流れる流路部65とを備える。筒部61は、発熱領域5aの溶融燃料の熱により溶断可能であり、内部領域62及び下開口部63は、筒部61の溶断によって筒部61内に流入した溶融燃料を流出させる流出路になる。【選択図】図5

Description

本発明は、高速炉の溶融燃料流出管及び高速炉に関する。
高速炉の炉心には、燃料集合体及び制御棒が配置されており、制御棒は制御棒案内管に収容されている。高速炉において、炉心の損傷が発生するおそれがある。炉心が損傷した場合には、燃料集合体の溶融燃料の再臨界を防止する観点から、溶融燃料を制御棒案内管を経由してデブリコアキャッチャーに流出させることが提案されている(例えば、下記の特許文献1を参照)。
特開2016−125837号公報
上記の特許文献1では、制御棒案内管の周壁を溶融して侵入した溶融燃料が、制御棒案内管内のダッシュポットを溶断することで、溶融燃料を流出させる流出路が形成される。しかし、ダッシュポットの溶断位置が周壁の溶融位置から離れているため、溶融燃料がダッシュポットに至る前に、他の部材及び冷却材等に接して熱が奪われることで溶融燃料の温度が低下してしまう。溶融燃料の温度が低下した場合には、ダッシュポットが溶融燃料によって適切に溶断されず、溶融燃料が流出されないおそれがある。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、高速炉の溶融燃料を適切に流出させることを目的とする。
本発明の第1の態様においては、高速炉の炉心に設けられた高速炉の溶融燃料流出管であって、内部領域に冷却材が満たされており、前記炉心の発熱領域に隣接する筒部と、前記筒部の軸方向の下端側に形成された下開口部と、前記内部領域に前記下端側から上端側に亘って設けられ、流入した冷却材が流れる流路部と、を備え、前記筒部は、前記発熱領域の溶融燃料の熱により溶断可能であり、前記内部領域及び前記下開口部は、前記筒部の溶断によって前記筒部内に流入した前記溶融燃料を流出させる流出路になる、高速炉の溶融燃料流出管を提供する。
また、前記筒部は、前記高速炉の制御棒を収容し、前記流路部は、前記制御棒の周囲に位置していることとしてもよい。
また、前記流路部は、前記内部領域に周方向において所定間隔離れて複数設けられていることとしてもよい。
また、前記流路部は、前記筒部の内壁面から離間して位置していることとしてもよい。
また、前記筒部内の前記上端側に設けられ、前記内部領域を上側領域と下側領域に区切る隔壁を更に備え、前記隔壁は、前記流路部と前記上側領域を連通する第1連通口と、前記上側領域と前記下側領域を連通する第2連通口とを有することとしてもよい。
本発明の第2の態様においては、複数の溶融燃料流出管が炉心内に分散して配置された高速炉であって、前記溶融燃料流出管は、内部領域に冷却材が満たされており、前記炉心の発熱領域に隣接する筒部と、前記筒部の軸方向の下端側に形成された下開口部と、前記内部領域に前記下端側から上端側に亘って設けられ、流入した冷却材が流れる流路部と、を備え、前記筒部の前記軸方向の上端は、前記発熱領域よりも上方に位置し、前記筒部の前記軸方向の下端は、前記発熱領域よりも下方に位置し、前記筒部は、前記発熱領域の溶融燃料の熱により溶断可能であり、前記内部領域及び前記下開口部は、前記筒部の溶断によって前記筒部内に流入した前記溶融燃料を流出させる流出路になる、高速炉を提供する。
本発明によれば、高速炉の溶融燃料を適切に流出させることができるという効果を奏する。
一の実施形態に係る高速炉1の構成の一例を説明するための模式図である。 炉心構成要素群の配置状態の一例を説明するための模式図である。 案内管60の構成を説明するための模式図である。 案内管60の断面構成を説明するための模式図である。 溶融燃料の流出経路を説明するための模式図である。 流路部65の変形例を説明するための模式図である。 流出管70の構成を説明するための模式図である。 流出管70の断面構成を説明するための模式図である。 溶融燃料の流出経路を説明するための模式図である。 流路部75の変形例を説明するための模式図である。
<第1の実施形態>
(高速炉の構成)
本発明の一の実施形態に係る高速炉の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、一の実施形態に係る高速炉1の構成の一例を説明するための模式図である。高速炉1は、例えば、ウランやプルトニウム等を燃料として核分裂連鎖反応を制御しながら持続させて、エネルギーを取り出す。高速炉1は、ここでは中間熱交換器及びポンプを主容器内に設けたタンク型高速炉である。ただし、これに限定されず、例えば、高速炉1は、中間熱交換器及びポンプを主容器外に設けたループ型高速炉であってもよい。
図1に示すように、高速炉1は、主容器3と、炉心5と、炉心槽7と、炉心上部構造9と、ダイヤグリッド11と、ポンプ13と、配管15と、仕切り板17と、中間熱交換器19と、コアキャッチャ21とを有する。なお、図1には、冷却材の流れが矢印にて示されている。また、図1には、後述する案内管60が1つ示されている。
主容器3は、薄肉で大口径の容器である。主容器3の直径は、例えば15m〜20m程度である。
炉心5は、主容器3の中央部に配置されている。炉心5は、核分裂連鎖反応が起こりうる発熱領域5aを有する。
炉心槽7は、炉心5を収容している槽である。炉心槽7は、ダイヤグリッド11の上部に設けられている。炉心槽7の内部には、炉心構成要素群(燃料集合体及び制御棒等)が配置されている。
炉心上部構造9は、炉心構成要素群の真上に位置している。炉心上部構造9には、制御棒駆動機構、温度計及び燃料破損位置検出器等の各種測定装置が設けられている。
ダイヤグリッド11は、炉心5に冷却材を流入させるための入口として機能する。冷却材は、高速炉1の通常運転時に、炉心5に流入して炉心5を冷却させる。冷却材は、一例として液体金属ナトリウムであるが、これに限定されない。ダイヤグリッド11には、各炉心構成要素の下端部を差し込むための多数の円筒状の接続管が設けられている。
ポンプ13は、主容器3内で冷却材を循環させるための動力を発生する。ポンプ13は、冷却材を吸引して、炉心5へ向かわせる。図1ではポンプ13が一つ示されているが、ポンプ13は主容器3内で周方向に沿って所定間隔で複数設けられている。
配管15は、ダイヤグリッド11とポンプ13を接続している管である。ポンプ13が吸引した冷却材は、配管15を介してダイヤグリッド11へ流れる。
仕切り板17は、主容器3内を、上部プレナムと下部プレナムに仕切る壁である。仕切り板17より上方の領域が上部プレナムであり、仕切り板17より下方の領域が下部プレナムである。
中間熱交換器19は、冷却材と熱交換して、冷却材の温度を低下させる。中間熱交換器19は、主容器3内で鉛直方向に沿って設けられている。中間熱交換器19は、上部プレナムに位置する流入口19aと、下部プレナムに位置する流出口19bを有する。流入口19aには、炉心5を通った上部プレナムの高温の冷却材が流入する開口である。流入口19aから流入した高温の冷却材は、中間熱交換器19内で熱交換する。流出口19bは、熱交換して温度が低下した冷却材が下部プレナムに流出する開口である。図1では中間熱交換器19が一つ示されているが、中間熱交換器19は主容器3内で周方向に沿って所定間隔で複数設けられている。
高速炉1においては、炉心損傷事故が発生するおそれがある。そこで、第1の実施形態では、炉心損傷事故が発生した場合には、炉心5の溶融燃料を、溶融燃料流出管(詳細は後述する)を介してコアキャッチャ21に流出させる。
コアキャッチャ21は、主容器3の底部に配置されている。すなわち、コアキャッチャ21は、下部プレナムに位置している。コアキャッチャ21は、炉心5の溶融燃料、溶融燃料の固化物、溶融燃料及び固化物の混合物の少なくともいずれか(説明の便宜上、単に溶融燃料と呼ぶ)を受け止める。また、コアキャッチャ21は、受け止めた溶融燃料を冷却する冷却部としての機能を有する。これにより、溶融燃料が主容器3を溶かして外部に漏れることを防止できる。
(炉心構成要素群の配置状態)
炉心5の炉心構成要素群の配置状態について、図2を参照しながら説明する。
図2は、炉心構成要素群の配置状態の一例を説明するための模式図である。炉心5には、炉心構成要素群として、図2に示すように、燃料集合体50、制御棒集合体55及び流出管70が設けられている。図2では、説明の便宜上、燃料集合体50が白抜きの六角形で示され、制御棒集合体55が黒塗りの六角形で示され、流出管70がハッチング付きの六角形で示されている。
炉心5では、複数の燃料集合体50、制御棒集合体55及び流出管70が、図2に示すように規則正しく配列されている。制御棒集合体55及び流出管70は、燃料集合体50に対して所定の割合で配置されている。
燃料集合体50は、複数の燃料棒を束ねた燃料体である。個々の燃料棒は、ペレット状の燃料を管内に収容している。炉心5内には、図2に示すように、複数の燃料集合体50が整列されている。
制御棒集合体55は、制御棒57(図3)で高速炉1の出力を制御するためのものである。制御棒集合体55は、炉心5内に分散して複数配置されており、具体的には図2に示すように複数の燃料集合体50の間に配置されている。制御棒集合体55は、制御棒57と、案内管60(図3)とを有する。制御棒57は、例えば案内管60内を軸方向に沿って移動(ここでは昇降)することで、核分裂を制御する。
図3は、案内管60の構成を説明するための模式図である。案内管60は、筒状に形成されており、制御棒57を収容している。案内管60は、制御棒57が軸方向に沿って昇降できるように案内する。案内管60は、図3に示すように、ダイヤグリッド11の接続管11a内に差し込まれて、支持されている。接続管11aの下方には、図3には示していないが、コアキャッチャ21(図1)が位置する。
ところで、本実施形態において、案内管60は、炉心5の溶融燃料を流出させる溶融燃料流出管としての機能を有する。例えば、炉心損傷事故が発生した場合には、案内管60の周壁の一部が溶融燃料によって溶断され、溶断箇所から溶融燃料が案内管60の内部に流入(侵入)する。案内管60の内部に流入した溶融燃料は、内部を落下してコアキャッチャ21に至る。これにより、溶融燃料をコアキャッチャ21に円滑に流出させることができる。なお、案内管60の内部の詳細構成については、後述する。
図2に戻り、流出管70の構成について説明する。流出管70は、上述した案内管60と同様に、炉心5の溶融燃料を流出させるための管である。すなわち、炉心損傷事故が発生した場合に、流出管70の周壁の一部が溶融燃料によって溶断され、溶断箇所から溶融燃料が流出管70の内部に流入(侵入)する。管内部に流入した溶融燃料は、管内部を落下してコアキャッチャ21に至る。
流出管70は、炉心5内に分散して複数配置されている。ここでは、図2に示すように、流出管70は、炉心5の中央及び外周部にそれぞれ複数設けられている。なお、流出管70の炉心5内の配置状態は、図2に示す配置状態に限定されない。
(案内管の内部の詳細構成)
案内管60の内部の詳細構成について、図3及び図4を参照しながら説明する。
図4は、案内管60の断面構成を説明するための模式図である。図3では、冷却材の流れが破線の矢印で示されている。また、図3は、図4のA−A矢視図でもある。
案内管60は、図3に示すように、筒部61と、下開口部63と、流入部64と、流路部65と、隔壁67と、上開口部68とを有する。
筒部61は、筒状に形成された部分である。例えば、筒部61は、図4に示すように六角筒状に形成されている。筒部61の下端側は、図3に示すように、ダイヤグリッド11の接続管11a内に差し込まれている。筒部61は、高速炉1の制御棒57を収容する。ここでは、筒部61内の上部側に、制御棒57が収容されている。また、筒部61の内部領域62には、冷却材が満たされている。
筒部61は、炉心5の発熱領域5a(図1参照)に隣接している。筒部61は、発熱領域5aの溶融燃料の熱により溶断可能である。すなわち、筒部61の周壁が、溶融燃料の熱により溶断される。また、筒部61の軸方向の上端は、発熱領域5aよりも上方に位置し、筒部61の軸方向の下端は、発熱領域5aよりも下方に位置している(図1参照)。筒部61が発熱領域5aに対して上記の位置関係にあるため、炉心損傷時に、筒部61のうち発熱領域5aに隣接する部分が、溶融燃料によって溶断される。筒部61が溶融燃料で溶断されると、溶融燃料が、溶断箇所から筒部61内に流入する。
下開口部63は、筒部61の軸方向の下端側に形成されている。ここでは、下開口部63は、筒部61の下端の中央側に形成されている。下開口部63は、筒部61の内部領域62と連通している。炉心損傷時に筒部61内に流入した溶融燃料は、内部領域62を経由して下開口部63から流出する。このため、内部領域62及び下開口部63は、筒部61の溶断によって筒部61内に流入した溶融燃料を流出させる流出路になる。
流入部64は、冷却材を筒部61内に流入させる部分である。流入部64には、ポンプ13によってダイヤグリッド11に送られてきた高圧の冷却材が流入する。流入部64は、図3に示すように、筒部61の軸方向の下端側に設けられている。流入部64は、ここでは筒部61の外周面に形成されている。
流路部65は、流入部64と接続されている。流路部65は、筒部61内において、流入部64から流入した冷却材が流れる部分である。流路部65は、図3に示すように、内部領域62において軸方向の下端側から上端側に亘って設けられている。これにより、流入部64から流入した冷却材は、流路部65内を上方へ向かって流れる。
流路部65は、図4に示すように、制御棒57の周囲に位置している。流路部65は、内部領域62に周方向において所定間隔離れて複数設けられている。複数の流路部65は、流入部64から筒部61に至る途中で分岐している。これにより、流入部64から流入した冷却材は、複数の流路部65内を上方へ向かって流れる。
複数の流路部65は、それぞれ、断面形状が三角形の管65aによって形成されている。すなわち、管65aが、内部領域62に設けられている。複数の管65aは、それぞれ六角形の筒部61の角部に位置し、筒部61の内壁面61aに接している。これにより、制御棒57に接しないように、複数の流路部65を効率良く配置させることができる。
隔壁67は、図3に示すように筒部61内の上端側に設けられており、ここでは流路部65の上端と接続している。隔壁67は、案内管60の内部領域62を上側領域62aと下側領域62bに区切っている。下側領域62bには、流路部65が位置している。上側領域62aは、筒部の上開口部68と連通している。
隔壁67は、流路部65と上側領域62aを連通する第1連通口67aと、上側領域62aと下側領域62bを連通する第2連通口67bとを有する。第1連通口67aは、隔壁67の縁側に位置し、第2連通口67bは、隔壁67の中央側に位置している。第1連通口67aは、複数の流路部65の各々に対して設けられている。流路部65を流れてきた冷却材は、第1連通口67aから上側領域62aへ流れる。なお、上側領域62aに流れてきた冷却材の一部は、第2連通口67bを介して下側領域62bへ流れる。これにより、下側領域62bにも冷却材が供給される。
隔壁67を設けることによって、流入部64から流入した冷却材が、下側領域62bへ流れる量を規制できる。下側領域62bは下開口部63と連通しているため、下側領域62bにある冷却材が下部プレナムに流出するが、上記のように隔壁67を設けることで、下部プレナムへ冷却材が大量流出することを抑制できる。
上開口部68は、筒部61の軸方向の上端側に形成されている。ここでは、上開口部68は、筒部61の上端の中央側に形成されている。上開口部68は、連通している上側領域62aの冷却材を上部プレナムへ流出させる。
(溶融燃料の流出経路)
溶融燃料の案内管60を介した流出について、図5を参照しながら説明する。
図5は、溶融燃料の流出経路を説明するための模式図である。図5では、溶融燃料の流れが太線の矢印で示されている。
ここでは、高速炉1において、燃料集合体50(図2)が燃料の過熱により融解する炉心損傷が発生したものとする。すると、燃料集合体50(発熱領域5a)の溶融燃料が、隣接する案内管60の筒部61の周壁を溶断する。例えば、溶融燃料は、筒部61の周壁のうち流路部65が接していない部分(図4参照)を優先的に溶融する。
筒部61の周壁が溶断すると、溶融燃料は、溶断箇所を経由して筒部61内に侵入する(図5参照)。筒部61内に侵入した溶融燃料は、図5に示すように筒部61の内部領域62(具体的には、下側領域62b)を落下し、下開口部63から流出する。下開口部63から流出した溶融燃料は、ダイヤグリッド11の接続管11a内を通過して、コアキャッチャ21(図1)に至る。コアキャッチャ21に至った溶融燃料は、冷却機能を有するコアキャッチャ21によって冷却される。これにより、炉心損傷時に、溶融燃料が高速炉1の主容器3を溶かして外部に漏れることを防止できる。
上記では、流路部65が、断面形状が三角形である管65aによって形成されていることとしたが、これに限定されない。例えば、流路部65の断面形状は、図6に示す形状であってもよい。
図6は、流路部65の変形例を説明するための模式図である。図6(a)に示す流路部65は、断面形状が円形である管65bによって形成されている。管65bは、上述した管65aとほぼ同じ位置に設けられている。図6(b)に示す流路部65は、軸方向に延びている板材65cが筒部61の角部に接することで、形成されている。
(第1の実施形態における効果)
上述した実施形態の案内管60は、筒部61の内部領域62に下端側から上端側に亘って設けられ、流入した冷却材が流れる流路部65を有する。筒部61は、隣接する発熱領域5aの溶融燃料の熱により溶断可能である。そして、内部領域62及び下開口部63は、筒部61の溶断によって筒部61内に流入した溶融燃料を流出させる流出路になる。
上記の構成により、炉心損傷時には、発熱領域5aの溶融燃料により、筒部61の周壁が溶断される。これにより、溶融燃料は、溶断箇所から筒部61内の内部領域62に流入し、内部領域62を落下して下開口部63から流出される。すなわち、溶融燃料は、筒部61内にて別の部材等による流出の障壁がなく、下開口部63から流出可能である。上記のようなシンプルな構成の案内管60を用いることで、炉心損傷時に溶融燃料を適切に流出させることが可能となる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、案内管60が溶融燃料流出管であるものとして説明したが、第2の実施形態では、流出管70が溶融燃料流出管の機能を有する。
以下では、流出管70の内部構成について、図7〜図9を参照しながら説明する。
図7は、流出管70の構成を説明するための模式図である。図8は、流出管70の断面構成を説明するための模式図である。図9は、溶融燃料の流出経路を説明するための模式図である。なお、図7は、図8のB−B矢視図でもある。
第2の実施形態の流出管70は、制御棒57を収容しない点を除けば、前述した案内管60と同様な構成である。具体的には、流出管70は、図7に示すように、筒部71と、下開口部73と、流入部74と、流路部75と、隔壁77と、上開口部78とを有する。筒部71、下開口部73、流入部74、流路部75、隔壁77及び上開口部78の構成は、それぞれ案内管60の筒部61、下開口部63、流入部64、流路部65、隔壁67及び上開口部68と同様の構成である。このため、流出管70は、案内管60と同様に、炉心損傷時に発熱領域5aの溶融燃料を適切に流出させることが可能となる。
具体的には、発熱領域5aの溶融燃料が、隣接する流出管70の筒部71の周壁を溶断する。筒部71の周壁が溶断すると、溶融燃料は、溶断箇所を経由して筒部71内に侵入する(図9参照)。筒部71内に侵入した溶融燃料は、筒部71の内部領域72を落下し、下開口部73から流出する。下開口部73から流出した冷却材は、ダイヤグリッド11の接続管11a内を通過して、コアキャッチャ21に至る。
ところで、図8に示す複数の流路部75は、断面が三角形状の管75aから形成され、筒部71の内壁面71aに接しているが、これに限定されない。流路部75は、例えば図10に示すように設けられていてもよい。
図10は、流路部75の変形例を説明するための模式図である。変形例においては、断面が円形状の管75bから形成された流路部75が、一つ設けられている。当該流路部75は、筒部71の内壁面71aから離間して位置している。これにより、発熱領域5aの溶融燃料は、筒部71の全周において溶断可能となり、筒部71内に流入しやすい。
なお、前述した第1の実施形態でも、流路部65が一つ設けられていてもよい。また、流路部65は、筒部61の内壁面61aから離間していてもよい。
上述した実施形態では、案内管60と流出管70のいずれか一方が溶融燃料流出管として機能する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、一つの高速炉1内において、案内管60及び流出管70が、共に溶融燃料流出管として機能してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 高速炉
5 炉心
5a 発熱領域
60 案内管
61 筒部
62 内部領域
62a 上側領域
62b 下側領域
63 下開口部
65 流路部
67 隔壁
67a 第1連通口
67b 第2連通口
70 流出管
71 筒部
72 内部領域
72a 上側領域
72b 下側領域
73 下開口部
75 流路部
77 隔壁

Claims (6)

  1. 高速炉の炉心に設けられた高速炉の溶融燃料流出管であって、
    内部領域に冷却材が満たされており、前記炉心の発熱領域に隣接する筒部と、
    前記筒部の軸方向の下端側に形成された下開口部と、
    前記内部領域に前記下端側から上端側に亘って設けられ、流入した冷却材が流れる流路部と、
    を備え、
    前記筒部は、前記発熱領域の溶融燃料の熱により溶断可能であり、
    前記内部領域及び前記下開口部は、前記筒部の溶断によって前記筒部内に流入した前記溶融燃料を流出させる流出路になる、
    高速炉の溶融燃料流出管。
  2. 前記筒部は、前記高速炉の制御棒を収容し、
    前記流路部は、前記制御棒の周囲に位置している、
    請求項1に記載の高速炉の溶融燃料流出管。
  3. 前記流路部は、前記内部領域に周方向において所定間隔離れて複数設けられている、
    請求項1又は2に記載の高速炉の溶融燃料流出管。
  4. 前記流路部は、前記筒部の内壁面から離間して位置している、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の高速炉の溶融燃料流出管。
  5. 前記筒部内の前記上端側に設けられ、前記内部領域を上側領域と下側領域に区切る隔壁を更に備え、
    前記隔壁は、前記流路部と前記上側領域を連通する第1連通口と、前記上側領域と前記下側領域を連通する第2連通口とを有する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の高速炉の溶融燃料流出管。
  6. 複数の溶融燃料流出管が炉心内に分散して配置された高速炉であって、
    前記溶融燃料流出管は、
    内部領域に冷却材が満たされており、前記炉心の発熱領域に隣接する筒部と、
    前記筒部の軸方向の下端側に形成された下開口部と、
    前記内部領域に前記下端側から上端側に亘って設けられ、流入した冷却材が流れる流路部と、
    を備え、
    前記筒部の前記軸方向の上端は、前記発熱領域よりも上方に位置し、
    前記筒部の前記軸方向の下端は、前記発熱領域よりも下方に位置し、
    前記筒部は、前記発熱領域の溶融燃料の熱により溶断可能であり、
    前記内部領域及び前記下開口部は、前記筒部の溶断によって前記筒部内に流入した前記溶融燃料を流出させる流出路になる、
    高速炉。
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