JP2021120567A - ポンプ装置 - Google Patents

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大樹 倉谷
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Abstract

【課題】ポンプ室内で流体が凍結した場合でも、ケーシングの破損を抑制できるとともに、ポンプ性能の低下を抑制できるポンプ装置を提供する。【解決手段】ポンプ装置1は、インペラ11、インペラ11と同軸に延びる軸部12、および軸部12に固定され当該軸部12の軸線方向Lでインペラ11と離間するマグネット13、を備えるロータ2と、インペラ11を収容する凹部41を備えるケース15、および軸線方向Lからケース15に被せられて当該ケース15とともにロータ2を収容するポンプ室3を区画する隔壁部材16、を備えるケーシング4と、凹部41の底面41aに配置される弾性部材25と、弾性部材25とインペラ11との間に配置され、ケース15に固定される仕切り部材26と、を有する。仕切り部材26は、軸線方向Lから見て弾性部材25の一部と重なる開口部260を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、ケーシング内に設けたポンプ室内でインペラを回転させるポンプ装置に関する。
ケーシング内に設けたポンプ室内でインペラを回転させるポンプ装置は、特許文献1に記載されている。同文献のポンプ装置は、インペラおよびマグネットを備えるロータと、ロータを収容するポンプ室と、ポンプ室を区画するケーシングと、ケーシングを挟んでマグネットと対向するコイルと、を備える。マグネットは、インペラの軸線方向でインペラと離間する位置に固定されている。また、ポンプ装置は、凍結時にケーシングが破損することを防止するために、ポンプ室内に配置された弾性部材を備える。弾性部材は、軸線方向で、マグネットに対してインペラとは反対側に配置されている。
特開2002−227791号公報
ポンプ室は、インペラを収容する凹部を備えたケースと、ロータとステータとの間に配置されて軸線方向からケースに被せられる隔壁部材によって区画される。特許文献1のポンプ装置は、ポンプ室において、インペラを収容する凹部の底面に弾性部材を配置したので、インペラの周辺で当該ポンプ室の容量を拡大させてケーシングの破損を抑制することができる。
しかしながら、インペラを収容する凹部の底面に弾性部材を配置した場合、ポンプ装置が作動する際の圧力によって弾性部材が変形して弾性部材とインペラとのギャップが拡大する。弾性部材とインペラとのギャップが変化すると、流体が流れる隙間の寸法が変化する。そのため、揚程が低下してしまうことが懸念され、ポンプ性能の低下が懸念される。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、ポンプ室内で流体が凍結した場合でも、ケーシングの破損を抑制できるとともに、ポンプ性能の低下を抑制することが可能なポンプ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のポンプ装置は、インペラ、前記インペラと同軸に延びる軸部、および前記軸部に固定され当該軸部の軸線方向で前記インペラと離間するマグネット、を備えるロータと、前記インペラを収容する凹部を備えるケース、および前記軸線方向から前記ケースに被せられて当該ケースとともに前記ロータを収容するポンプ室を区画する隔壁部材、を備えるケーシングと、前記凹部の底面に配置される弾性部材と、前記弾性部材と前記インペラとの間に配置され、前記ケースに固定される仕切り部材と、を有し、前記仕切り部材は、前記軸線方向から見て前記弾性部材の一部と重なる開口部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ポンプ室を区画するケースは、インペラを収容する凹部を備えており、凹部の底面に弾性部材が配置される。また、弾性部材とインペラとの間に配置される仕切り部材は、弾性部材の一部と重なる開口部を備える。従って、開口部を通じて、ポンプ
室内に弾性部材の一部が露出するので、凍結によりポンプ室内に残留した流体の体積が増加した場合には、ポンプ室内において流体が存在する空間が大きいインペラの周辺において弾性部材が圧縮されて当該ポンプ室の容量が拡大する。これにより、流体の凍結時にポンプ室の内壁面にかかる圧力を低減できるので、ケーシングの破損を抑制できる。また、仕切り部材によって弾性部材を位置決めできるので、ポンプ装置が作動している際に流体の圧力によって弾性部材が変形してインペラと弾性部材の間隔が拡がることを抑制できる。従って、ポンプ室に弾性部材を配置したことに起因して揚程が低下することを抑制できるので、流体の凍結時にケーシングの破損を抑制できるとともに、ポンプ性能の低下を抑制できる。
本発明において、前記仕切り部材と前記弾性部材との間に配置されるシート部材を備え、前記シート部材は、前記軸線方向から見て前記開口部の一部と重なることが好ましい。このように、ケーシングに固定される仕切り部材とは別部材のシート部材によって開口部に配置される弾性部材の一部を覆うことにより、流体の凍結時にケーシングの破損を抑制できる効果を維持しながら、ポンプ装置が作動している際には、弾性部材の変形を適度に抑制できる。従って、ポンプ室に弾性部材を配置したことに起因して揚程が低下することを抑制できるので、ポンプ性能の低下を抑制できる。
本発明において、前記弾性部材は環状であり、前記仕切り部材は、外側環状部と、前記外側環状部の内周側に配置される内側環状部と、前記外側環状部と前記内側環状部とを接続する複数の接続部と、を備え、周方向で隣り合う前記接続部の間に前記開口部が設けられていることが好ましい。このようにすると、弾性部材の内周縁および外周縁を仕切り部材によって位置決めできるので、弾性部材の変形によってインペラと弾性部材の間隔が拡がることを抑制できる。
本発明において、前記ケースは、前記凹部の底面中央から前記軸線方向に突出する突出部を備え、前記内側環状部は、前記突出部に嵌まる金属製の止め輪によって前記軸線方向に位置決めされることが好ましい。このように、止め輪を用いることにより、仕切り部材を容易に固定できる。また、内側環状部を容易に位置決めできる。
本発明において、前記突出部の外周面から突出する突起部を備え、前記止め輪は、前記軸線方向から見て前記突起部と重なることが好ましい。このようにすると、止め輪と突起部との間に内側環状部を保持できる。従って、内側環状部の位置精度を高めることができる。また、止め輪と突起部とが軸線方向に重なるので、止め輪と弾性部材との重なり面積を小さくすることができる。従って、弾性部材の変形を適度に抑制できる。
本発明において、前記止め輪は、内周縁に歯部が形成されたスナップリングであることが好ましい。このようにすると、止め輪の固定が容易である。また、取り付け後に止め輪が外れることを抑制できる。
本発明において、前記外側環状部は、前記凹部の内周面に設けられた溶着部に溶着されることが好ましい。このようにすると、外側環状部の固定強度を高めることができる。また、固定部材が不要である。
本発明において、前記弾性部材は、独立気泡発泡体であることが好ましい。独立気泡発泡体を用いることにより、凍結時に弾性部材が圧縮されることによってポンプ室の容量を拡大させることができる。
本発明において、前記弾性部材は、前記底面全体に配置されることが好ましい。このようにすると、弾性部材の体積を大きくできるので、弾性部材の圧縮変形によってポンプ室
の容量を大きく拡大させることができる。よって、流体の凍結時にポンプ室の内壁面に加わる圧力を大きく低減させることができる。
本発明によれば、仕切り部材の開口部を通じて、ポンプ室内に弾性部材の一部が露出するので、凍結によりポンプ室内に残留した流体の体積が増加した場合には、ポンプ室内において流体が存在する空間が大きいインペラの周辺において弾性部材が圧縮されて当該ポンプ室の容量が拡大する。これにより、流体の凍結時にポンプ室の内壁面にかかる圧力を低減できるので、ケーシングの破損を抑制できる。また、仕切り部材によって弾性部材を位置決めできるので、ポンプ装置が作動している際に流体の圧力によって弾性部材が変形してインペラと弾性部材の間隔が拡がることを抑制できる。従って、ポンプ室に弾性部材を配置したことに起因して揚程が低下することを抑制できるので、流体の凍結時にケーシングの破損を抑制できるとともに、ポンプ性能の低下を抑制できる。
本発明を適用したポンプ装置の外観斜視図である。 図1のポンプ装置の断面図である。 図1のポンプ装置を軸線方向の一方側から見た分解斜視図である。 図1のポンプ装置を軸線方向の他方側から見た分解斜視図である。 ケースを軸線方向の他方側から見た斜視図である。 ケースおよび凍結破壊防止部を軸線方向の他方側から見た斜視図である。 弾性部材、仕切り部材、シート部材、および止め輪の斜視図である。 凍結破壊防止部の部分断面図(図2の領域Aの部分断面図)である。 凍結破壊防止部のポンプ特性への影響を示すグラフである。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したポンプ装置の実施形態を説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用したポンプ装置1の外観斜視図である。図2は、図1のポンプ装置1の断面図である。図3は、図1のポンプ装置1を軸線方向Lの一方側L1から見た分解斜視図であり、図4は、図1のポンプ装置1を軸線方向Lの他方側L2から見た分解斜視図である。本形態のポンプ装置1は、給湯器、洗濯機、食洗機等の装置に搭載される。ポンプ装置1は、水道水などの流体を装置に供給する。
図2に示すように、ポンプ装置1は、ロータ2と、ロータ2を収容するポンプ室3を備える。また、ポンプ装置1は、ポンプ室3を区画するケーシング4を備える。さらに、ポンプ装置1は、ロータ2を回転させるモータ機構部5を備える。本明細書において、ロータ2の回転軸線に沿う方向を軸線方向Lとする。また、軸線方向Lの一方側をL1とし、軸線方向Lの他方側をL2とする。
図2〜図4に示すように、ロータ2は、インペラ11、インペラ11から同軸に延びる軸部12、および軸部12に固定された環状のマグネット13を備える。インペラ11とマグネット13とは、軸線方向Lで離間する位置に設けられている。インペラ11は軸線方向Lの一方側L1に位置し、マグネット13は軸線方向Lの他方側L2に位置する。
図2に示すように、ケーシング4は、ケース15と、隔壁部材16とを備える。ケース15および隔壁部材16は、軸線方向Lで重ね合されている。ポンプ室3は、ケース15と隔壁部材16との間に形成される。ケース15は、ポンプ室3に連通する給水管43および吐出管44を備える。給水管43は軸線方向Lの一方側L1へ突出し、吐出管44は
ケース15の外周側へ延びている。ポンプ装置1は、給水管43からポンプ室3へ吸い込んだ流体を吐出管44から送出する。
図2に示すように、モータ機構部5は、隔壁部材16に対してポンプ室3とは反対側で、マグネット13を径方向外側から囲むステータ17を備える。ステータ17は、ステータコア18と複数のコイル19とを備える。ステータコア18およびコイル19は、ロータ2のマグネット13とともにモータ機構部5を構成する。
また、ポンプ装置1は、コイル19の巻線の端部が接続された回路基板21と、ステータ17および回路基板21を覆う樹脂封止部材22と、樹脂封止部材22に固定された金属製のベース部材23を備える。樹脂封止部材22は、ポンプ装置1の外装の一部分を構成する。
さらに、ポンプ装置1は、ポンプ室3に配置された弾性部材25と、弾性部材25を位置決めする仕切り部材26と、弾性部材25と仕切り部材26との間に配置されるシート部材27と、仕切り部材26を固定する止め輪28を備える。弾性部材25は、ポンプ室3に残留した流体が凍結した際に圧縮されてポンプ室3の容積を増大させる。これにより、ポンプ室3に残留した流体が凍結した際にケーシング4およびインペラ11に加わる圧力が低減される。従って、弾性部材25、仕切り部材26、およびシート部材27は、ケーシング4およびインペラ11の破損を防止するための凍結破壊防止部29を構成している。
(ロータ)
図2〜図4に示すように、インペラ11は、軸線方向Lから見た場合の形状が円環状の第1環状板部31と、第1環状板部31の軸線方向Lの他方側L2に位置する円環状の第2環状板部32と、第1環状板部31と第2環状板部32との間に設けられた複数本の羽根33と、を備える。第1環状板部31は、内周側から外周側に向かって僅かに軸線方向Lの他方側L2に傾斜する。また、第1環状板部31は、内周側の縁から軸線方向Lの一方側L1に突出する環状突部31aを備える。第2環状板部32は、軸線方向Lから見た場合に、第1環状板部31と重なる。複数本の羽根33は、それぞれ、第1環状板部31と第2環状板部32との間を、内周側から外周側に向かって回転方向Rの前方に湾曲して延びている。本形態では、各羽根33は、第1環状板部31から軸線方向Lの他方側L2に突出するリブである。第2環状板部32は、各羽根33の軸線方向Lの他方側L2の端部に、超音波溶着によって接続される。
軸部12は筒状であり、軸線方向Lに貫通する軸孔12aを備える。軸部12は、インペラ11における第2環状板部32の内周側の端縁から軸線方向Lの他方側L2に延びている。図2に示すように、軸孔12aの内部には、スベリ軸受であるスリーブ35が固定される。スリーブ35の中心穴には、ロータ2を回転可能に支持する支軸40が挿入される。支軸40は、ステンレス製であり、軸線方向Lに延びている。支軸40の軸線方向Lの一方側L1の端部は、ケース15によって支持され、軸線方向Lの他方側L2の端部は、隔壁部材16によって支持される。
軸部12は、軸線方向Lの途中から外周側に突出する鍔部36を備える。図2〜図4に示すように、軸部12の外周面において、鍔部36の軸線方向Lの他方側L2の領域には、マグネット13が固定される。マグネット13は環状であり、周方向にS極とN極とが交互に着磁されている。
(ケーシング)
図5は、ケース15を軸線方向Lの他方側L2から見た斜視図である。図2、図5に示
すように、ケース15は、インペラ11を収容する凹部41を備えるケース本体42、凹部41に連通する給水流路が設けられた給水管43、および凹部41に連通する吐出流路が設けられた吐出管44を備える。
凹部41は、環状の底面41aと、底面41aの外周縁から軸線方向Lの他方側L2に延びる円筒状の内周面41bを備える。給水管43は、底面41aの中央から軸線方向Lの他方側L2に突出する円筒状の突出部45を備える。突出部45は、凹部41の内周面41bと同軸に配置される。突出部45の先端に給水管43のポンプ室側開口43aが設けられている。また、内周面41bの周方向の一部分には、吐出管44のポンプ室側開口44aが設けられている。吐出管44は、内周面41bの接線方向に延びている。
ケース15は、凹部41の径方向の中心において軸線方向Lに延びるケース側ロータ支持部47を備える。ケース側ロータ支持部47は、突出部45の軸線方向Lの他方側L2に配置され、給水管43のポンプ室側開口43aから流入する流体の流入方向の前方に位置する。ケース側ロータ支持部47は、突出部45の内壁面から軸線方向Lの他方側L2に突出する三本の脚部48によって支持される。
図2に示すように、ケース側ロータ支持部47には、ロータ2のスリーブ35からケース15の側に突出する支軸40の軸線方向Lの一方側L1の端部が挿入される。スリーブ35とケース側ロータ支持部47との間には、ワッシャ50が配置される。スリーブ35とケース側ロータ支持部47とは、ワッシャ50を介して軸線方向Lに当接する。
図2に示すように、隔壁部材16は、インペラ11の軸線方向Lの他方側にロータ2の軸部12およびマグネット13を収容する凹部空間を形成するとともに、マグネット13の外周側に配置されるステータ17から流体を遮蔽する。隔壁部材16は、軸線方向Lの他方側L2からインペラ11に対向する環状の対向部51、対向部51の内周側の端縁から軸線方向Lの他方側L2に延びてマグネット13を外周側から囲む筒部52、および筒部52の軸線方向Lの他方側L2の端部を封鎖する封鎖部53を備える。対向部51は、インペラ11を介して、ケース本体42の凹部41の底面41aと対向する。
図2、図3に示すように、隔壁部材16は、対向部51の外周側の端縁から軸線方向Lの他方側L2に延びる外側筒部54、および外側筒部54から径方向外側に広がる環状のフランジ部55を備える。図2に示すように、外側筒部54は、ケース本体42の凹部41の内側に嵌まっており、フランジ部55は、ケース本体42の軸線方向Lの他方側L2の端面に当接する。凹部41の軸線方向Lの他方側L2の開口縁には、内周面41bから径方向外側に凹む環状の段部57が設けられている。段部57には、Oリング58が配置される。Oリング58は、ケース本体42と外側筒部54との間で径方向に圧縮された状態で、ケース本体42と隔壁部材16との間を封止する。
図2に示すように、隔壁部材16は、封鎖部53の中央部分から軸線方向Lの一方側L1に突出する隔壁部材側ロータ支持部62を備える。隔壁部材側ロータ支持部62は、軸線方向Lの一方側L1の端面に開口する支軸固定用凹部63を備える。支軸固定用凹部63には、支軸40の軸線方向Lの他方側L2の端部が挿入される。
隔壁部材側ロータ支持部62は、ロータ2の軸部12の軸孔12aに軸線方向Lの他方側L2から挿入される。隔壁部材側ロータ支持部62の外周面と軸孔12aの内壁面との間には、隙間がある。隔壁部材側ロータ支持部62の軸線方向Lの一方側L1には、スリーブ35が位置する。ポンプ装置1が動作してインペラ11が回転すると、ロータ2は、軸線方向Lの一方側L1に変位して、隔壁部材側ロータ支持部62の軸線方向Lの一方側L1の端面とスリーブ35との間に隙間が形成される。
ケース本体42の凹部41の内周面(底面41aおよび内周面41b)、隔壁部材16の対向部51の軸線方向Lの一方側L1の面、筒部52の内周面、および封鎖部53の軸線方向Lの一方側L1の端面は、ポンプ室3の内壁面を構成する。
(ステータ)
図2に示すように、ステータ17は、隔壁部材16の筒部52の外周側に配置されている。ステータ17は、環状に配置された複数のコアを備えるステータコア18と、各コアに設けられた突極66にインシュレータ67を介して巻回された複数のコイル19を備える。各突極66の内周側の端面は、筒部52を介して、ロータ2のマグネット13と径方向で対向する。
本形態では、モータ機構部5は、三相ブラシレスモータである。すなわち、本形態では、9本の突極66を備えており、各突極66に巻き回された九つのコイル19は、三個のU相コイル19と三個のV相コイル19と三個のW相コイル19を構成する。また、これら9つのコイル19は、U相コイル19、V相コイル19、W相コイル19が、この順番で繰り返し並ぶように配置される。
図2に示すように、隔壁部材16の封鎖部53の軸線方向Lの他方側L2には、回路基板21が配置される。回路基板21には、ステータ17のコイル19から引き出された巻線の端が電気的に接続される。また、回路基板21には、コネクタ68が取り付けられている。ステータ17および回路基板21は、樹脂封止部材22により封止される。樹脂封止部材22は、熱硬化性樹脂材料であるBMC(Bulk Molding Compound)である。
樹脂封止部材22の軸線方向Lの他方側L2の端面には、ベース部材23が固定される。ベース部材23は、樹脂封止部材22を補強する補強部材である。ベース部材23は、円盤形状であり、外周縁における軸線回りの4か所にネジ孔23aを備える。
図1に示すように、樹脂封止部材22は、ポンプ装置1の外装の一部分を構成する。図3、図4に示すように、ケース15は、周方向の4か所に、軸線方向Lに貫通するケース側貫通孔15aを備える。また、隔壁部材16は、周方向の4か所に、軸線方向Lに貫通する隔壁部材側貫通孔16aを備える。さらに、樹脂封止部材22は、周方向の4か所に、軸線方向Lに貫通する樹脂封止部材側貫通孔22aを備える。ケース15は、ケース側貫通孔15a、樹脂封止部材22側貫通孔、および樹脂封止部材側貫通孔22aを軸線方向Lに貫通して、ベース部材23のネジ孔23aに捩じ込まれる有頭のネジ69(図1参照)により、隔壁部材16に固定される。
ポンプ装置1を駆動する際には、ステータ17の各コイル19に所定の順番で電力を供給して、ロータ2を回転させる。これにより、インペラ11が所定の回転方向Rに回転するので、ポンプ室3内において、流体が周回方向に流動する。よって、給水管43からポンプ室3内に流体が吸入され、吐出管44から流体が吐出される。
(弾性部材)
図6は、ケース15および凍結破壊防止部29を軸線方向Lの他方側から見た斜視図である。図7は、弾性部材25、仕切り部材26、シート部材27、および止め輪28の斜視図である。図8は、凍結破壊防止部29の部分断面図であり、図2の領域Aの部分断面図である。本形態のポンプ装置1には、凍結破壊防止部29が設けられている。凍結破壊防止部29は、ポンプ室3に配置されて流体の凍結時に圧縮される弾性部材25を備える。図2、図8に示すように、弾性部材25は、インペラ11が収容される凹部41の底面41aに配置される。凹部41の底面41aは、ポンプ室3の内壁面において、インペラ
11と軸線方向Lで対向する内壁面部分である。
図7に示すように、弾性部材25は環状である。図2に示すように、本形態では、弾性部材25の配置領域は、凹部41の中央に配置される突出部45から、凹部41の内周面41bまでの範囲全体である。従って、凹部41の底面41a全体に弾性部材25が配置される。凹部41は、インペラ11を収容するため、弾性部材25の配置領域は、インペラ11の外周側まで拡がっている。
弾性部材25の軸線方向Lの高さ(厚さ)は、凹部41の中央に設けられた突出部45の軸線方向Lの高さよりも低い。従って、図2、図6に示すように、突出部45は、弾性部材25から軸線方向Lの他方側L2に突出している。図6に示すように、突出部45の先端に設けられた給水管43のポンプ室側開口43a、および、凹部41の内周面41bに開口する吐出管44のポンプ室側開口44aは、いずれも、弾性部材25よりも軸線方向Lの他方側に位置する。給水管43のポンプ室側開口43a、および、吐出管44のポンプ室側開口44aは、外部環境の影響を受けやすく、低温時には、凍結しやすい。従って、本形態では、ポンプ室3において凍結しやすい箇所に弾性部材25が配置される。
弾性部材25は、独立気泡発泡体である。本形態では、弾性部材25は、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)である。例えば、弾性部材25としては、テフロン(登録商標)、ニトリルゴムなどを例示することができる。弾性部材25は、少なくとも、インペラ11と対向する面に、気泡が露出しない平滑面を備える。弾性部材25は、ポンプ室3内に残留する流体が凍結した場合に、凍結によって増加する流体の体積分を、弾性部材25の弾性変形によって吸収可能な大きさを備える。本形態では、弾性部材25は、自然状態から圧縮状態に変化したときに、ポンプ室3の容積の10%に相当する体積分以上の弾性変形が可能な大きさである。
(仕切り部材)
仕切り部材26は、弾性部材25とインペラとの間に配置され、ケース15に固定される。図6、図7に示すように、仕切り部材26は、軸線方向Lから見て弾性部材25の一部と重なる開口部260を備える。仕切り部材26は、外側環状部261と、外側環状部261の内周側に配置される内側環状部262と、外側環状部261と内側環状部262とを接続する複数の接続部263を備える。各接続部263は径方向に延びており、複数の接続部263は周方向に等間隔で放射状に配置される。周方向で隣り合う接続部263の間に扇形の開口部260が設けられている。外側環状部261は、凹部41の内周面に設けられた溶着部49に溶着される。また、内側環状部262は突出部45に嵌まっている。突出部45には、内側環状部262の軸線方向Lの他方側L2から止め輪28が嵌まっている。内側環状部262は、止め輪28によって軸線方向Lに位置決めされる。
図5に示すように、凹部41の内周面41bには、底面41aの外周縁から軸線方向Lの他方側L2に延びる突起部49aが形成されている。溶着部49は、突起部49aの軸線方向Lの他方側L2の端面49bから突出する凸部である。突起部49aは、内周面41bから径方向内側に突出しており、外側環状部261は、突起部49aの端面49bに当接する。本形態では、突起部49aおよび溶着部49は、5か所に形成され、周方向に等間隔で配置される。各溶着部49は、外側環状部261の外周縁に設けられた溶着用切欠き部264に配置される。図7に示すように、仕切り部材26には接続部263が5か所に設けられ、各接続部263の外周側に、それぞれ、溶着用切欠き部264が形成されている。各溶着部49を加熱して潰すことにより、外側環状部261がケース15に熱溶着される。
(シート部材)
シート部材27は、環状であり、弾性部材25と仕切り部材26との間に配置される。上記のように、仕切り部材26は、外周縁がケース15に溶着されているが、シート部材27はケース15に固定されておらず、弾性部材25と仕切り部材26のいずれにも固定されていない。シート部材27は、弾性部材25と仕切り部材26との間に配置されることにより、軸線方向Lに位置決めされている。
シート部材27は、軸線方向Lから見て仕切り部材26の開口部260の一部と重なる。図8に示すように、本形態では、シート部材27の外径は、仕切り部材26の外側環状部261の内径と略同一であり、シート部材27の内径は、内側環状部262の外径よりも大きい。従って、仕切り部材26の開口部260は、シート部材27よりも径方向内側で、且つ、止め輪28の外周縁よりも径方向外側の第1領域260aがシート部材27と重なっておらず、シート部材27の内周縁よりも径方向外側の第2領域260bがシート部材27と重なっている。従って、弾性部材25は、開口部260の第1領域260aと重なる部分がポンプ室3に露出する。
仕切り部材26およびシート部材27は、ポリエチレン製フィルム(PETフィルム)などの可撓性のシート部材である。例えば、仕切り部材26およびシート部材27として、東レ株式会社製のルミラー(登録商標)を例示することができる。なお、仕切り部材26およびシート部材27は、他の素材からなるシート部材を用いることもできる。また、仕切り部材26およびシート部材27は、同じ部材でなくても良く、異なる部材であってもよい。例えば、シート部材27としてポリエチレン製フィルムを用いる一方、仕切り部材26として板金部材を用いることもできる。
(止め輪)
図6、図7に示すように、止め輪28は、環状部281と、環状部281の内周縁に形成された複数の歯部282を備えたスナップリングである。止め輪28は金属製であり、突出部45の先端部分に固定される。図5、図8に示すように、突出部45の先端部分は、環状の段部452と、段部452の内周側において軸線方向Lの他方側L2へ突出する小径部453を備える。図5に示すように、突出部45の外周面451には、軸線方向Lに延びる突起部454が複数形成されている。本形態では、突起部454は3か所に形成されており、周方向に等間隔で配置される。弾性部材25を凹部41に取り付ける際、弾性部材25の内周面は突起部454の形状に沿うように変形する。
止め輪28は軸線方向Lの一方側から小径部453に取り付けられる。図2に示すように、止め輪28の歯部282は、径方向内側に向かうに従って軸線方向Lの一方側に向かう方向に傾斜し、小径部453の外周面に弾性接触する。これにより、小径部453から止め輪28が抜けないように固定される。
止め輪28の環状部281は、軸線方向Lから見て突起部454の先端面と重なる。また、仕切り部材26の内側環状部262は、軸線方向Lから見て突起部454の先端面と重なる。従って、止め輪28を小径部453に固定することにより、内側環状部262が軸線方向Lに位置決めされるとともに、仕切り部材26を介して弾性部材25が軸線方向に位置決めされる。
図9は、凍結破壊防止部29のポンプ特性への影響を示すグラフである。図9の横軸は単位時間当たりの流量であり、縦軸は揚程である。実線のデータは、凹部41に弾性部材25を配置していないポンプ装置のポンプ特性を示す。●のデータは、本形態の凍結破壊防止部29を備えたポンプ装置1のポンプ特性であり、凹部41に弾性部材25、仕切り部材26、およびシート部材27を配置した構成のポンプ特性である。▲のデータは、本形態の凍結破壊防止部29からシート部材27を省略した構成のポンプ特性であり、凹部
41に弾性部材25および仕切り部材26を配置した構成のポンプ特性である。なお、破線のデータは、凹部41に弾性部材25のみを配置した構成のポンプ特性である。
本形態の凍結破壊防止部29を備えたポンプ装置1、および、本形態の凍結破壊防止部29からシート部材27を省略した構成のポンプ装置は、凍結試験においてケーシング4の割れが発生せず、インペラ11の破損も発生しないことが確認された。また、図9に示すように、凍結破壊防止用の弾性部材25を配置することにより揚程が低下するが、弾性部材25の一部を仕切り部材26およびシート部材27によって覆うことにより、揚程の低下が抑制され、ポンプ特性の低下が抑制されることが確認された。なお、シート部材27を省略し、仕切り部材26のみを配置した構成は、本形態の構成よりも揚程が低下するものの、弾性部材25のみを配置した構成よりは揚程の低下が抑制され、ポンプ特性の低下が抑制されることが確認された。
(本形態の主な作用効果)
以上のように、本形態のポンプ装置1は、インペラ11、インペラ11と同軸に延びる軸部12、および軸部12に固定され当該軸部12の軸線方向Lでインペラ11と離間するマグネット13、を備えるロータ2と、インペラ11を収容する凹部41を備えるケース15、および軸線方向Lからケース15に被せられて当該ケース15とともにロータ2を収容するポンプ室3を区画する隔壁部材16、を備えるケーシング4と、凹部41の底面41aに配置される弾性部材25と、弾性部材25とインペラ11との間に配置され、ケース15に固定される仕切り部材26と、を有する。仕切り部材26は、軸線方向Lから見て弾性部材25の一部と重なる開口部260を備える。
本形態によれば、ポンプ室3を区画するケース15は、インペラ11を収容する凹部41を備えており、凹部41の底面41aに弾性部材25が配置される。また、弾性部材25とインペラ11との間に配置される仕切り部材26は、弾性部材25の一部と重なる開口部260を備える。従って、開口部260通じて、ポンプ室3内に弾性部材25の一部が露出するので、凍結によりポンプ室3内に残留した流体の体積が増加した場合には、ポンプ室3内において流体が存在する空間が大きいインペラ11の周辺において弾性部材25が圧縮されて当該ポンプ室3の容量が拡大する。これにより、流体の凍結時にポンプ室3の内壁面にかかる圧力を低減できるので、ケーシング4の破損を抑制できる。また、仕切り部材26によって弾性部材25を位置決めできるので、ポンプ装置が作動している際に流体の圧力によって弾性部材25が変形してインペラ11と弾性部材25の間隔が拡がることを抑制できる。従って、ポンプ室3に弾性部材25を配置したことに起因して揚程が低下することを抑制できるので、流体の凍結時にケーシング4の破損を抑制できるとともに、ポンプ性能の低下を抑制できる。
本形態のポンプ装置1を提案するにあたって、以下の事項を考慮している。寒冷等によりポンプ装置内のポンプ室、給水管、吐出管に接続された接続管内に残存した流体が凍結した場合、ポンプ室は、接続管に近いインペラ周辺の空間に流体が残存しやすいため、インペラ周辺で凍結による流体の体積膨張が発生しやすい。従来、弾性部材がインペラから離間する位置に配置されているポンプ装置が提案されている。しかしながら、このような構成では、インペラ周辺から流体の凍結が始まった場合には、インペラ周辺でポンプ室の容量を拡大させて流体の体積膨張を吸収することができず、ケーシングが破損するおそれがあった。本形態のポンプ装置1は、上記のように、インペラ11の周辺において弾性部材25が圧縮されてポンプ室3の容量が拡大するように構成されているので、ケーシング4の破損を抑制できる。
本形態のポンプ装置1は、仕切り部材26と弾性部材25との間に配置されるシート部材27を備え、シート部材27は、軸線方向Lから見て開口部260の一部と重なる。こ
のように、ケーシング4に固定される仕切り部材26とは別部材のシート部材27によって開口部260に配置される弾性部材25の一部を覆うことにより、流体の凍結時にケーシング4の破損を抑制できる効果を維持しながら、ポンプ装置が作動している際には、弾性部材25の変形を適度に抑制でき、ポンプ室3に弾性部材25を配置したことに起因して揚程が低下することを抑制できる。従って、ポンプ性能の低下を抑制できる。例えば、シート部材27としてポリエチレン製フィルムを用いることで、凍結時には弾性部材25を圧縮でき、且つ、ポンプ装置1の作動時には流体の圧力によって弾性部材25が軸線方向Lに圧縮されることを適度に抑制できる。
本形態では、弾性部材25は環状であり、仕切り部材26は、外側環状部261と、外側環状部261の内周側に配置される内側環状部262と、外側環状部261と内側環状部262とを接続する複数の接続部263と、を備え、周方向で隣り合う接続部263の間に開口部260が設けられている。このようにすると、弾性部材25の内周縁および外周縁を仕切り部材26によって位置決めできるので、弾性部材25の変形によってインペラ11と弾性部材25の間隔が拡がることを抑制しやすい。
本形態では、ケース15は、凹部41の底面41a中央からインペラ11に向けて軸線方向Lに突出する突出部45を備える。また。内側環状部262は、突出部45に嵌まる金属製の止め輪28によって軸線方向Lに位置決めされる。このように、止め輪28を用いることにより、仕切り部材26を容易に固定でき、内側環状部262を容易に位置決めできる。また、止め輪28を用いて固定することにより、内側環状部262の軸線方向Lの位置精度を高めることができる。従って、インペラ11と弾性部材25とのギャップを狭く設定することが可能になるので、インペラ11と軸線方向Lに対向する内壁面部分に弾性部材25を配置したことによるポンプ性能の低下を抑制できる。
本形態では、ケース15は、突出部45の外周面から突出する突起部454を備え、止め輪28は、軸線方向Lから見て突起部454と重なる。このようにすると、止め輪28と突起部454の先端面との間に内側環状部262を保持できる。従って、内側環状部262の位置精度を高めることができる。また、止め輪28と突起部454とが軸線方向Lに重なるので、止め輪28と弾性部材25との重なり面積を小さくすることができる。従って、弾性部材25の変形を適度に抑制できる。
本形態の止め輪28は、内周縁に歯部が形成されたスナップリングであるため、止め輪28の固定が容易である。また、取り付け後に止め輪28が外れることを抑制できる。
また、本形態では、凹部41の底面41a全体に弾性部材25を配置しているので、インペラ11が発生させる水流を弾性部材25が乱すことを抑制できる。
本形態において、外側環状部261は、凹部41の内周面41bに設けられた溶着部49に溶着されるため、外側環状部261を強固に固定できる。また、止め輪28のような固定部品を用いる必要がないので、部品点数の増加を抑制でき、ケーシング4の構成を簡素化することができる。
本形態において、弾性部材25は、独立気泡発泡体である。独立気泡発泡体を用いることにより、凍結時に弾性部材25が圧縮されることによってポンプ室3の容量を拡大させることができる。
本形態では、弾性部材25が凹部41の底面41a全体に配置されており、弾性部材25の体積が大きい。従って、弾性部材25の圧縮変形によってポンプ室3の容量を大きく拡大させることができる。本形態では、弾性部材25は、自然状態から圧縮状態に変化し
たときに、ポンプ室3の容積の10%に相当する体積分以上の弾性変形が可能な大きさである。このようにすると、凍結時にポンプ室3の内壁面にかかる圧力を低減させることができ、ケーシング4の破損を防止できる。
(他の実施形態)
上記形態では、弾性部材25とインペラ11との間に仕切り部材26とシート部材27を配置し、仕切り部材26を溶着および止め輪28によりケース15に固定することによって凍結破壊防止部29を構成しているが、上記のように、シート部材27を省略した構成であっても、凍結試験においてケーシング4の割れが発生しないことが確認されている。また、シート部材27を省略した構成であっても、凹部41に弾性部材25のみを配置した構成よりも揚程の低下が抑制され、ポンプ特性の低下が抑制されることが確認されている。従って、シート部材27を省略し、仕切り部材26のみによって弾性部材25を位置決めする構成を採用してもよい。この場合に、仕切り部材26としては、上記構成と同様に、ポリエチレン製フィルムなどの可撓性のシート部材を用いてもよいし、板金部材を用いてもよい。
1…ポンプ装置、2…ロータ、3…ポンプ室、4…ケーシング、5…モータ機構部、11…インペラ、12a…軸孔、12…軸部、13…マグネット、15…ケース、15a…ケース側貫通孔、16…隔壁部材、16a…隔壁部材側貫通孔、17…ステータ、18…ステータコア、19…コイル、21…回路基板、22…樹脂封止部材、22a…樹脂封止部材側貫通孔、23…ベース部材、23a…ネジ孔、25…弾性部材、26…仕切り部材、27…シート部材、28…止め輪、29…凍結破壊防止部、31…第1環状板部、31a…環状突部、32…第2環状板部、33…羽根、35…スリーブ、36…鍔部、40…支軸、41…凹部、41a…底面、41b…内周面、42…ケース本体、43…給水管、43a…ポンプ室側開口、44…吐出管、44a…ポンプ室側開口、45…突出部、47…ケース側ロータ支持部、48…脚部、49…溶着部、49a…突起部、49b…突起部の端面、50…ワッシャ、51…対向部、52…筒部、53…封鎖部、54…外側筒部、55…フランジ部、57…段部、58…Oリング、62…隔壁部材側ロータ支持部、63…支軸固定用凹部、66…突極、67…インシュレータ、68…コネクタ、69…ネジ、260…開口部、260a…第1領域、260b…第2領域、261…外側環状部、262…内側環状部、263…接続部、264…溶着用切欠き部、281…環状部、282…歯部、451…外周面、452…段部、453…小径部、454…突起部、L…軸線方向、L1…一方側、L2…他方側、R…回転方向

Claims (9)

  1. インペラ、前記インペラと同軸に延びる軸部、および前記軸部に固定され当該軸部の軸線方向で前記インペラと離間するマグネット、を備えるロータと、
    前記インペラを収容する凹部を備えるケース、および前記軸線方向から前記ケースに被せられて当該ケースとともに前記ロータを収容するポンプ室を区画する隔壁部材、を備えるケーシングと、
    前記凹部の底面に配置される弾性部材と、
    前記弾性部材と前記インペラとの間に配置され、前記ケースに固定される仕切り部材と、を有し、
    前記仕切り部材は、前記軸線方向から見て前記弾性部材の一部と重なる開口部を備えることを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記仕切り部材と前記弾性部材との間に配置されるシート部材を備え、
    前記シート部材は、前記軸線方向から見て前記開口部の一部と重なることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記弾性部材は環状であり、
    前記仕切り部材は、外側環状部と、前記外側環状部の内周側に配置される内側環状部と、前記外側環状部と前記内側環状部とを接続する複数の接続部と、を備え、
    周方向で隣り合う前記接続部の間に前記開口部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のポンプ装置。
  4. 前記ケースは、前記凹部の底面中央から前記軸線方向に突出する突出部を備え、
    前記内側環状部は、前記突出部に嵌まる金属製の止め輪によって前記軸線方向に位置決めされることを特徴とする請求項3に記載のポンプ装置。
  5. 前記突出部の外周面から突出する突起部を備え、
    前記止め輪は、前記軸線方向から見て前記突起部と重なることを特徴とする請求項4に記載のポンプ装置。
  6. 前記止め輪は、内周縁に歯部が形成されたスナップリングであることを特徴とする請求項4または5に記載のポンプ装置。
  7. 前記外側環状部は、前記凹部の内周面に設けられた溶着部に溶着されることを特徴とする請求項3から6の何れか一項に記載のポンプ装置。
  8. 前記弾性部材は、独立気泡発泡体であることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載のポンプ装置。
  9. 前記弾性部材は、前記底面全体に配置されることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載のポンプ装置。
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