JP2021120427A - 仮止め接着剤及び仮止め接着方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】被加工材料の支持体への仮止め接着と剥離が容易にできるようにする。【解決手段】光学ガラス等の被加工材料をサポート基板などの支持体に仮止めする接着剤として、アクリル系モノマーにUV感応性の光重合開始剤と、重合硬化後に接着剤を剥がすように作用するUV感応性の剥離剤を配合する。被加工材料と支持体の間に仮止め接着剤を薄膜状に介在させ、接着剤中の光重合開始剤に感応するUVを照射し、接着剤を硬化して被加工材料を支持体に固定する。その後、被加工材料に必要な加工処理を施し、加工終了後に接着剤中の剥離剤に感応するUVを照射することで、加工済の被加工材料を支持体から剥離する。【選択図】なし
Description
本発明は、光学ガラスやウェーハなどの被加工材料を加工するためにサポート基板、固定用冶具などの支持体に仮止めし、加工処理後に容易に剥離することができる仮止め接着剤及び仮止め接着方法に関するものである。
近年、各種デバイスの技術革新によって光学、通信機器の性能が大きく向上してきており、様々な機器がセンサーを介して制御されたりインターネットと繋がったりするようになっている。
こうしたことを可能にしているのは、光学ガラスや半導体などのウェーハに対する高度の加工技術と新しい基本設計技術に基づくアッセンブリやパッケイジングの進化がある。
こうしたことを可能にしているのは、光学ガラスや半導体などのウェーハに対する高度の加工技術と新しい基本設計技術に基づくアッセンブリやパッケイジングの進化がある。
このような光学ガラスやウェーハなどに対する切断、研削、研磨その他の精密加工においては、加工を行う際に、これらを支持、固定しておくためにサポート基板、固定用冶具などの支持体に仮止めする必要がある。
一般的に、こうした固定にはワックスのようなホットメルト接着剤、エポキシ樹脂などの反応系接着剤などが用いられているが、被加工材料の固定、剥離、洗浄に何かと手間を要している。
また、仮止め接着剤を水系のものとすることにより、加熱溶融によりサポート基板から剥離し、温水によって洗浄できるようなものも提案されている。(特許文献1)
また、仮止め接着剤を水系のものとすることにより、加熱溶融によりサポート基板から剥離し、温水によって洗浄できるようなものも提案されている。(特許文献1)
本発明は、光学ガラス、ウェーハなどの被加工材料を加工処理するに際して支持体に仮止め接着することに関して、容易、迅速に接着することができると共に、必要な加工処理を行った後に被加工材料を支持体から容易に剥離できるような仮止め接着剤を得ようとするものである。
本発明は、光学ガラス、ウェーハ等の被加工材料をサポート基板や固定用冶具に仮止めするために、その接着剤としてアクリル系モノマーにUV感応性の光重合開始剤と、モノマーの重合硬化後に接着剤を剥がすように作用するUV感応性の剥離剤を含有させているものである。
そして、この仮止め接着剤を使用する場合、光学ガラス、ウェーハなどの被加工材料とこれを保持するためのサポート基板、固定用冶具などの支持体の間に接着剤を薄膜状に介在させる。この接着剤中の光重合開始剤に感応するUVを照射し、接着剤を硬化して被加工材料を支持体に固定する。その後、被加工材料に必要な加工処理を施し、加工終了後に接着剤中の剥離剤に感応するUVを照射することで、加工済の被加工材料を支持体から簡便に剥離するようにするものである。
本発明によれば、仮止め接着剤にUVを照射することによって接着剤を硬化させ、光学ガラス、ウェーハなどの被加工材料をサポート基板や固定用冶具のような支持体に迅速かつ確実に仮止め接着することができて、必要な加工処理を施すことが出来る。そして、加工の済んだ被加工材料は、異なる条件で再度UVを照射することによって容易に支持体から剥離することができる。
上記仮止め接着剤は、アクリル系モノマーであって、UV照射によって重合することで硬化するものである。
このアクリル系モノマーには、これを硬化させるためのUV感応性の光重合開始剤と、硬化後にその接着状態を解くUV感応性の剥離剤が配合されている。
上記アクリル系モノマーとしては、ウレタンアクリレートやエポキシアクリレートなどが使用される。
このアクリル系モノマーには、これを硬化させるためのUV感応性の光重合開始剤と、硬化後にその接着状態を解くUV感応性の剥離剤が配合されている。
上記アクリル系モノマーとしては、ウレタンアクリレートやエポキシアクリレートなどが使用される。
上記ウレタンアクリレートは、UV照射して得られた硬化膜の鉛筆硬度の違いにより、一般に、H以上を硬質タイプ、B以下を軟質タイプとして各モノマーメーカーより市販されている。
本アクリル系モノマーとしては、鉛筆硬度がB以下の軟質タイプのものを、より好ましくは3B以下のものを使用するとよい。
本アクリル系モノマーとしては、鉛筆硬度がB以下の軟質タイプのものを、より好ましくは3B以下のものを使用するとよい。
一方、エポキシアクリレートはエポキシ樹脂とメタクリル酸もしくはアクリル酸を反応させた(メタ)アクリレートモノマーで、ノボラック型、ビスフェノール型、脂環式タイプなどがある。それぞれ、耐候性、耐薬品性、耐屈曲性などの特徴があり、一般にインキ、接着剤、コート剤などに使用されている。
こうしたアクリル系モノマーとしては、要求特性に合わせて1種もしくは2種以上を組み合わせたものとすることができる。
こうしたアクリル系モノマーとしては、要求特性に合わせて1種もしくは2種以上を組み合わせたものとすることができる。
上記光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾフェノン、ミヒラーズケトン、クロロチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、クメンハイドロパーオキサイド、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジエチルケタール、α-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル-フェニルプロパンなどがある。
光重合開始剤は照射されたUVに感応するとアクリル系モノマーの重合反応が進行し、これが硬化することによって被加工材料を支持体に固定することができ、被加工材料に対して、切断、研削、研磨その他の精密加工などの必要な加工処理を的確に行うことができる。
上記の如く本アクリル系モノマーには光重合開始剤と共に、UV感応性の剥離剤が配合されている。この剥離剤としては、UVで分解しラジカルを生成するようなアゾ系剥離剤から選択される。
これはアゾ基に直接、炭素が結合しており、この炭素が3級のアルキル基であるもの、または、この炭素にシアノ基、アミノ基、ケトン基、カルボニル基、エステル基、エーテル基のような極性のある官能基が結合したものは分解が起こりやすく好適である。同様に、この炭素にUVの吸収を増感するような共役二重結合やフェニル基のような官能基が結合したアゾ化合物も好適である。
これはアゾ基に直接、炭素が結合しており、この炭素が3級のアルキル基であるもの、または、この炭素にシアノ基、アミノ基、ケトン基、カルボニル基、エステル基、エーテル基のような極性のある官能基が結合したものは分解が起こりやすく好適である。同様に、この炭素にUVの吸収を増感するような共役二重結合やフェニル基のような官能基が結合したアゾ化合物も好適である。
このような剥離剤として、例えば、アゾビスホルムアミド酢酸、2,2’-アゾビス−[2−(1,3−ジメチル−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾル−3−イウム−2−イル)プロパントリフラート、アゾジカルボンアミド、アゾビスアセトキシフェニルエタンなどがある。
すなわち、上記化合物にUVが照射されると化合物はアゾ結合の部分で分解されると共に、炭素ラジカルと窒素ガス(N2)が発生する。この炭素ラジカルは未反応のモノマーを硬化させ体積は収縮する。一方、窒素ガスは接着剤内部で発生すると体積を膨張させると共に、接着剤と被加工材料、あるいは、接着剤と支持体との界面に作用して接着強度が急激に低下し、被加工物が支持体から剥離されるようになる。
他の化合物においてもほぼ同様の反応が起こるようになる。
他の化合物においてもほぼ同様の反応が起こるようになる。
上記したように光重合開始剤と剥離剤は、共にUV感応性であり、接着剤のモノマーと共存している。
通常、光重合開始剤は瞬時に分解が起こりモノマーを硬化させるのに対し、UV剥離剤の反応は緩慢なため、上記硬化反応は254nmのUVを5〜1000mJ/cm2を照射して行うことができ、剥離するときには3000mJ/cm2程度以上を照射して剥離を行なうことができる。
通常、光重合開始剤は瞬時に分解が起こりモノマーを硬化させるのに対し、UV剥離剤の反応は緩慢なため、上記硬化反応は254nmのUVを5〜1000mJ/cm2を照射して行うことができ、剥離するときには3000mJ/cm2程度以上を照射して剥離を行なうことができる。
例えば、254nmのUVを1mWの照度で照射することができるUV光源を準備して被加工材料を支持体に仮止めする場合、5〜1000秒間UV照射することで被加工材料を固定できる。また、被加工材料を支持体から剥離する際には、3000秒以上のUVを照射することで被加工材料を支持体から剥がすことができる。
また、一般にUV照射におけるUV照度を強くすると照射時間を短くして処理できるし、たとえUVを照射したときに両者が同時に反応を起こしてもUV剥離剤の作用は光重合開始剤に比べて遅いので、実用上は差し支えない。
また、一般にUV照射におけるUV照度を強くすると照射時間を短くして処理できるし、たとえUVを照射したときに両者が同時に反応を起こしてもUV剥離剤の作用は光重合開始剤に比べて遅いので、実用上は差し支えない。
そして、UV光源は、光重合開始剤とUV剥離剤の感応波長の相違によってその種類を選択することもできる。すなわち、UVを照射したときに、両者が同時に反応を起こさないように、光重合開始剤が感応するUV波長と、剥離剤が感応するUV波長を違えてやることによって、選択的に反応を起こさせることができる。
例えば、光重合開始剤にミヒラーズケトンを使用して波長365nmのUVに感応するようにし、剥離剤にはアゾビスホルムアミド酢酸を使用して波長254nmのUVに感応するようにし、UVの波長を使い分けることによって、重合硬化と剥離を区別して行うようにすることができる。
この仮止め接着剤には、通常、反応性希釈剤を配合すると良い。
この反応性希釈剤は、ベースとなっているアクリル系モノマーの特性を損なわずに接着剤の粘度を下げる働きをするモノマーである。また、この反応性希釈剤によって接着剤の硬化性、密着性、洗浄性などの特性を調整することも可能である。
このような反応性希釈剤は、アクリル系モノマーに対して相溶性を示す低粘度のアクリルモノマーであり、かつ、モノマー単体でUV硬化した際のガラス転移点が50℃以下のものから選択するとよい。このモノマーは、1種もしくは2種以上のものを組合せて使用することができる。
この反応性希釈剤は、ベースとなっているアクリル系モノマーの特性を損なわずに接着剤の粘度を下げる働きをするモノマーである。また、この反応性希釈剤によって接着剤の硬化性、密着性、洗浄性などの特性を調整することも可能である。
このような反応性希釈剤は、アクリル系モノマーに対して相溶性を示す低粘度のアクリルモノマーであり、かつ、モノマー単体でUV硬化した際のガラス転移点が50℃以下のものから選択するとよい。このモノマーは、1種もしくは2種以上のものを組合せて使用することができる。
こうした反応性希釈剤としては、例えば、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどの単官能(メタ)アクリレートや、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートなどの多官能(メタ)アクリレートなどがある。
アクリル系モノマーは接着剤の組成物の全量に対して20〜80質量%程度で使用され、光重合開始剤は、1〜5質量%程度を使用する。
上記剥離剤は組成物の全量の20質量%以下の量で使用される。より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下で使用される。
また、反応性希釈剤は、同じく10〜60質量%程度で使用すると良い。
また、必要に応じて、重合禁止剤、可塑剤などを配合することができる。
上記剥離剤は組成物の全量の20質量%以下の量で使用される。より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下で使用される。
また、反応性希釈剤は、同じく10〜60質量%程度で使用すると良い。
また、必要に応じて、重合禁止剤、可塑剤などを配合することができる。
こうした仮止め接着剤は、光学ガラスやウェーハなどの被加工材料を保持するためのサポート基板、固定用冶具などの支持体の上に常温で滴下、塗布などし、その上に被加工材料を載せて押圧し、UVを照射すると光重合開始剤が感応してすぐに重合硬化され、被加工材料は支持体の上に接着されて固定される。
上記被加工材料としては特に限定されるものではないが、光学ガラス、半導体ウェーハ、セラミックスその他の各種のものがある。
被加工材料が支持体上に固定された状態において、被加工材料に対して加工処理が行われるが、この加工処理としては、上記の如く切断加工、研削加工、研磨加工その他の各種の加工処理があり、特に加工処理として精密加工を行う際の仮止め固定として有用である。
被加工材料が支持体上に固定された状態において、被加工材料に対して加工処理が行われるが、この加工処理としては、上記の如く切断加工、研削加工、研磨加工その他の各種の加工処理があり、特に加工処理として精密加工を行う際の仮止め固定として有用である。
必要な加工処理が終わったら、UVを照射して剥離剤に感応させると仮止め接着剤に作用して、加工済の被加工材料を接着していた支持体から剥離することができる。
上記被加工材料がUV透過性のものである場合、UV照射を被加工材料側から行うことができる。また、被加工材料がUV透過性に劣るものである場合には、支持体側をUV透過性のあるものにすることによって、支持体側からUV照射を行うことができる。
被加工材料と支持体の両者にUV透過性がある場合には、両側からUV照射を行うこともできる。
被加工材料と支持体の両者にUV透過性がある場合には、両側からUV照射を行うこともできる。
剥離した被加工材料や支持体に仮止め接着剤の一部が残存、付着している場合は、これを温水に漬けると接着剤の表面にその温度と水が直接的に作用するようになるので、短時間の間にこれを除去することができる。
以下に実施例及び比較例について述べるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例、比較例を作製するために、下記の材料を用意した。
実施例、比較例を作製するために、下記の材料を用意した。
(1)軟質ウレタンアクリレートA(軟質ウレタンA):UA−4200(新中村化学工業株式会社製)
(2)軟質ウレタンアクリレートB(軟質ウレタンB):UV−3000B(三菱ケミカル株式会社製)
(3)硬質ウレタンアクリレート(硬質ウレタン):アートレジンUN−6060PTM(根上工業株式会社製)
(4)反応性希釈剤A:エチレングリコールジメタクリレート
(5)反応性希釈剤B:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(2)軟質ウレタンアクリレートB(軟質ウレタンB):UV−3000B(三菱ケミカル株式会社製)
(3)硬質ウレタンアクリレート(硬質ウレタン):アートレジンUN−6060PTM(根上工業株式会社製)
(4)反応性希釈剤A:エチレングリコールジメタクリレート
(5)反応性希釈剤B:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(6)光重合開始剤:ミヒラーズケトン
(7)UV剥離剤A:アゾジカルボンアミド
(8)UV剥離剤B:アゾビスアセトキシフェニルエタン
(7)UV剥離剤A:アゾジカルボンアミド
(8)UV剥離剤B:アゾビスアセトキシフェニルエタン
(実施例1)
軟質ウレタンアクリレートA(軟質ウレタンA)の65質量%と、反応性希釈剤Aの12質量%と、反応性希釈剤Bの11.5質量%と、光重合開始剤の3質量%と、UV剥離剤Bの8.5質量%をよく混合して、仮止め接着剤を得た。
(実施例2〜4)
表1に示す配合により、他は実施例1と同様にして仮止め接着剤を得た。
軟質ウレタンアクリレートA(軟質ウレタンA)の65質量%と、反応性希釈剤Aの12質量%と、反応性希釈剤Bの11.5質量%と、光重合開始剤の3質量%と、UV剥離剤Bの8.5質量%をよく混合して、仮止め接着剤を得た。
(実施例2〜4)
表1に示す配合により、他は実施例1と同様にして仮止め接着剤を得た。
(比較例1、2)
表1に示す配合により、他は実施例1と同様にして仮止め接着剤を得た。
表1に示す配合により、他は実施例1と同様にして仮止め接着剤を得た。
(試験)
実施例及び比較例の性能を評価するために下記の試験を行った。
実施例及び比較例の性能を評価するために下記の試験を行った。
(重合硬化性試験)
実施例、比較例の仮止め接着剤をスライドガラス(25mm×75mm×1t)の表面中央部に約0.05g滴下し、別のスライドガラス(25mm×75mm×1t)を中央部分でクロスするように載せて押圧し、365nmのUVを約100mJ/cm2照射して、仮止め接着剤の硬化の程度を触感、目視により判断した。
評価基準
充分に硬化しているもの・・・・・〇
硬化が充分でないもの・・・・・・×
実施例、比較例の仮止め接着剤をスライドガラス(25mm×75mm×1t)の表面中央部に約0.05g滴下し、別のスライドガラス(25mm×75mm×1t)を中央部分でクロスするように載せて押圧し、365nmのUVを約100mJ/cm2照射して、仮止め接着剤の硬化の程度を触感、目視により判断した。
評価基準
充分に硬化しているもの・・・・・〇
硬化が充分でないもの・・・・・・×
(接着性試験)
上記重合硬化試験に供したものについて、5kgの負荷をせん断方向に加え、接着性の良否について触感、目視により判断した。
評価基準
充分に接着しているもの・・・・〇
接着が充分でないもの・・・・・×
上記重合硬化試験に供したものについて、5kgの負荷をせん断方向に加え、接着性の良否について触感、目視により判断した。
評価基準
充分に接着しているもの・・・・〇
接着が充分でないもの・・・・・×
(剥離性試験)
上記重合硬化試験に供したものについて、365nmのUVを約5000mJ/cm2になるように照射して、手で試験片が剥がれるか否かを判断した。
評価基準
自己剥離しているもの・・・・・◎
手で軽く剥離できるもの・・・・○
手で剥離できないもの・・・・・×
上記重合硬化試験に供したものについて、365nmのUVを約5000mJ/cm2になるように照射して、手で試験片が剥がれるか否かを判断した。
評価基準
自己剥離しているもの・・・・・◎
手で軽く剥離できるもの・・・・○
手で剥離できないもの・・・・・×
(試験結果)
試験の結果を表1に示す。
試験の結果を表1に示す。
(考察)
実施例及び比較例に対する試験において、実施例、比較例共に重合硬化には光重合開始剤3質量%で充分な重合硬化性が得られていることが判る。また、接着性において、いずれも充分な接着性が得られている。
剥離性については、実施例の軟質ウレタンA又は軟質ウレタンBを使用したものでは良好な剥離性が得られており、特に実施例4において良好な結果が得られている。一方、比較例の硬質ウレタンを使用したものでは充分な剥離性が得られず、使用に適さないことが判る。
実施例及び比較例に対する試験において、実施例、比較例共に重合硬化には光重合開始剤3質量%で充分な重合硬化性が得られていることが判る。また、接着性において、いずれも充分な接着性が得られている。
剥離性については、実施例の軟質ウレタンA又は軟質ウレタンBを使用したものでは良好な剥離性が得られており、特に実施例4において良好な結果が得られている。一方、比較例の硬質ウレタンを使用したものでは充分な剥離性が得られず、使用に適さないことが判る。
Claims (5)
- 光学ガラス、ウェーハなどの被加工材料を加工する際にサポート基板や固定用冶具などの支持体に仮止めするために使用する接着剤であって、アクリル系モノマーにUV感応性の光重合開始剤と、このモノマーの重合硬化後に接着剤を剥がすように作用するUV感応性の剥離剤を含有する仮止め接着剤。
- 上記アクリル系モノマーが、軟質ウレタンアクリレートである請求項1に記載の仮止め接着剤。
- 上記UV感応性の光重合開始剤とUV感応性の剥離剤の感応するUVの波長が同様であって感応時間が異なっている請求項1または2に記載の仮止め接着剤。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の仮止め接着剤を光学ガラス、ウェーハなどの被加工材料とこれを保持するためのサポート基板、固定用冶具などの支持体の間に薄膜状に介在させ、光重合開始剤に感応するUVを照射し、接着剤を硬化して被加工材料を支持体に固定し、被加工材料に加工処理を施し、加工終了後に接着剤中の剥離剤に感応するUVを照射し、加工済の被加工材料を剥離する仮止め接着方法。
- 上記被加工材料もしくは支持体の少なくとも一方がUV透過性を有しているものであり、これを介してUVを接着剤に照射する請求項4に記載の仮止め接着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020013793A JP2021120427A (ja) | 2020-01-30 | 2020-01-30 | 仮止め接着剤及び仮止め接着方法 |
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JP2020013793A JP2021120427A (ja) | 2020-01-30 | 2020-01-30 | 仮止め接着剤及び仮止め接着方法 |
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