JP2021118593A - 送電コイルユニット、受電コイルユニット、及びワイヤレス電力伝送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】金属製の異物が筐体の表面に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる送電コイルユニットを提供する。【解決手段】送電コイルと、前記送電コイルを収容する第1筐体と、を備え、前記第1筐体の第1表面は、前記第1筐体の表面のうち所定の第1方向側に位置する表面であり、且つ、前記第1筐体の第1ベース面に対して傾斜しており、前記第1ベース面は、前記第1筐体が有するベース部分の前記送電コイル側に面する面のうち最も面積が大きな面と平行な面であり、且つ、前記第1方向と平行な面である、送電コイルユニット。【選択図】図3
Description
本開示は、送電コイルユニット、受電コイルユニット、及びワイヤレス電力伝送システムに関する。
磁界を介したワイヤレス電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムに関する技術の研究、開発が行われている。なお、本明細書において、ワイヤレス電力伝送は、ワイヤレスによる電力の伝送のことである。
これに関し、送電コイルユニットと受電コイルユニットを備え、送電コイルユニットから受電コイルユニットへのワイヤレス電力伝送を、水平面と平行な方向に向かって行うワイヤレス電力伝送システムが知られている(特許文献1参照)。なお、本明細書において、水平面は、重力方向と直交する仮想的な面のことである。
ここで、特許文献1に記載されたワイヤレス電力伝送システムにおいて、送電コイルユニットの筐体の上面は、水平面に対して平行である。同様に、当該ワイヤレス電力伝送システム1において、受電コイルユニットの筐体の上面は、水平面に対して平行である。このため、当該ワイヤレス電力伝送システムでは、金属製の異物が、これらの上面の少なくとも一方に乗ってしまうことが意図せずして起こることがある。そして、当該異物がこれらの上面のうちの少なくとも一方に乗ったまま残っている場合、当該ワイヤレス電力伝送システムは、ワイヤレス電力伝送時において、磁界により当該異物を発熱させてしまうことがあった。
本開示は、このような事情を考慮してなされたもので、金属製の異物が筐体の表面に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる送電コイルユニット、受電コイルユニット、及びワイヤレス電力伝送システムを提供することを課題とする。
本開示の一態様は、送電コイルと、前記送電コイルを収容する第1筐体と、を備え、前記第1筐体の第1表面は、前記第1筐体の表面のうち所定の第1方向側に位置する表面であり、且つ、前記第1筐体の第1ベース面に対して傾斜しており、前記第1ベース面は、前記第1筐体が有するベース部分の前記送電コイル側に面する面のうち最も面積が大きな面と平行な面であり、且つ、前記第1方向と平行な面である、送電コイルユニットである。
本開示によれば、金属製の異物が筐体の表面に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる。
<実施形態>
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下では、説明の便宜上、重力方向を下方向又は単に下と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、重力方向と逆の方向を、上方向又は単に上と称して説明する。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下では、説明の便宜上、重力方向を下方向又は単に下と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、重力方向と逆の方向を、上方向又は単に上と称して説明する。
<ワイヤレス電力伝送システムの構成>
以下、図1を参照し、ワイヤレス電力伝送システム1の構成について説明する。図1は、ワイヤレス電力伝送システム1の構成の一例を示す図である。
以下、図1を参照し、ワイヤレス電力伝送システム1の構成について説明する。図1は、ワイヤレス電力伝送システム1の構成の一例を示す図である。
ワイヤレス電力伝送システム1は、ワイヤレス送電装置10と、ワイヤレス受電装置20を備える。
ワイヤレス送電装置10は、送電ユニット11と、送電コイルユニット12を備える。一方、ワイヤレス受電装置20は、受電コイルユニット21と、受電ユニット22を備える。そして、ワイヤレス受電装置20は、負荷と接続可能である。ここで、ワイヤレス受電装置20に接続可能な負荷は、例えば、抵抗負荷である。抵抗負荷は、電力の需要状態(貯蔵状態又は消費状態)に応じて、等価抵抗値が時間とともに変わる。図1に示した例では、ワイヤレス受電装置20には、移動体に搭載されたバッテリーが抵抗負荷の一例として接続されている。移動体は、例えば、AGV(Automated Guided vehicle;無人搬送車)である。なお、移動体は、AGVに代えて、電気により制御される他の装置であってもよい。また、ワイヤレス受電装置20は、当該バッテリーに代えて、移動体に搭載されたモーターに接続される構成であってもよく、他の負荷に接続される構成であってもよい。また、ワイヤレス受電装置20は、負荷を備える構成であってもよい。
送電ユニット11は、送電コイルユニット12と接続されている。また、送電ユニット11は、送電ユニット11と別体の電源と接続される。送電ユニット11は、当該電源から入力される交流電圧を、所望の電圧値の直流電圧に変換する。送電ユニット11は、変換した直流電圧を、駆動周波数の交流電圧に変換する。そして、送電ユニット11は、駆動周波数の交流電圧を、送電コイルユニット12に供給する。ここで、当該電源は、例えば、外部の商用電源等である。
送電ユニット11は、例えば、AC(Alternating Current)/DC(Direct Current)コンバータ、インバータ等を備える。ここで、当該インバータは、複数のスイッチング素子がブリッジ接続されたスイッチング回路等により構成される。なお、送電ユニット11は、AC/DCコンバータに代えて、交流電圧を所望の電圧値の直流電圧に変換する他の回路を備える構成であってもよい。当該他の回路は、整流平滑回路とPFC(Power Factor Correction)回路とを組み合わせた回路であってもよく、当該整流平滑回路とスイッチング回路とを組み合わせた回路であってもよい。当該整流平滑回路は、交流電圧を整流して直流電圧に変換する回路である。当該PFC回路は、力率改善を行う回路である。当該スイッチング回路は、スイッチングコンバータ等である。また、送電ユニット11は、当該インバータに代えて、直流電圧を交流電圧に変換する他の回路を備える構成であってもよい。
送電コイルユニット12は、図1において図示しない送電コイルL1を備える。送電コイルL1は、ワイヤレス電力伝送用のアンテナとして機能するコイルである。すなわち、送電コイルL1は、送電ユニット11から供給される交流電圧に応じて交流磁界を発生させる。これにより、送電コイルユニット12は、送電コイルL1を介したワイヤレス電力伝送によって電力をワイヤレス受電装置20に送電する。
また、送電コイルユニット12は、図示しないコンデンサを備える。当該コンデンサは、送電コイルユニット12において、送電コイルL1とともに送電側共振回路を構成する。
また、送電コイルユニット12は、磁性体を備える構成であってもよく、当該磁性体を備えない構成であってもよい。当該磁性体は、後述する受電コイルL2と送電コイルL1との間の磁気的結合を高める物体である。送電コイルユニット12が当該磁性体を備える場合、当該磁性体には、絶縁体を介して送電コイルL1が設けられる。当該絶縁体は、例えば、空気であってもよく、空気以外の絶縁性を有する部材であってもよく、空気と当該部材との組み合わせであってもよい。なお、送電コイルユニット12は、当該磁性体に代えて、又は、当該磁性体に加えて、受電コイルL2と送電コイルL1との間の磁気的結合を高める他の物体を備える構成であってもよい。
また、送電コイルユニット12は、電磁気遮蔽体を備える構成であってもよく、当該電磁気遮蔽体を備えない構成であってもよい。ここで、当該電磁気遮蔽体は、送電コイルL1が発生させる磁界の外部への漏洩を抑制する物体である。当該電磁気遮蔽体は、例えば、金属板等である。
ここで、送電コイルL1は、例えば、リッツ線をスパイラル状に巻回したコイルである。リッツ線は、銅、アルミニウム等からなる導体である。このため、送電コイルL1は、開口部を有する。そして、送電コイルL1は、コイル面を有すると見做すことができる。送電コイルL1のコイル面は、送電コイルL1として巻回された導体と、送電コイルL1が有する開口部とを含む厚みを持った仮想的な面のことである。なお、実施形態では、説明を簡略化するため、送電コイルL1のコイル面が歪み、凹凸等のない平面である場合について説明する。
また、送電コイルL1は、送電コイルユニット12の筐体内において、コイル面が水平面と直交又はほぼ直交するように配置されている。以下では、説明の便宜上、当該筐体を、送電側筐体BX1と称して説明する。すなわち、送電側筐体BX1内において、送電コイルL1のコイル面は、水平面と直交又はほぼ直交している。なお、実施形態では、説明を簡略化するため、送電側筐体BX1内への送電コイルL1の配置、組み付け等の誤差がなく、送電コイルL1のコイル面が水平面と完全に直交している場合について説明する。
送電コイルL1のコイル面が水平面と直交しているため、送電コイルL1は、ワイヤレス電力伝送によって受電コイルユニット21に電力を送電する場合において、受電コイルユニット21が備える受電コイルL2と向き合うように設置される。すなわち、送電コイルL1は、当該場合、水平面と平行な方向において受電コイルユニット21が備える受電コイルL2と向き合う。図1に示した例では、送電コイルL1は、当該場合において、移動体が有する面のうち受電コイルユニット21が搭載された面と向かい合うように、地面Gの上に設置されている。また、当該例では、送電コイルL1を備えた送電コイルユニット12は、送電ユニット11とともに地面Gの上に設置されている。ただし、当該例では、送電ユニット11と送電コイルユニット12とは、別体である。なお、送電ユニット11と送電コイルユニット12とは、一体に構成されてもよい。
なお、実施形態では、ワイヤレス送電装置10を制御する制御回路は、ワイヤレス送電装置10とワイヤレス受電装置20との間で行われるワイヤレス電力伝送を制御する。当該制御回路は、当該ワイヤレス電力伝送を制御可能な回路であれば、如何なる回路であってもよい。このため、実施形態では、ワイヤレス送電装置10を制御する制御回路についての説明を省略する。
受電コイルユニット21は、図1において図示しない受電コイルL2を備える。受電コイルL2は、ワイヤレス電力伝送用のアンテナとして機能するコイルである。すなわち、受電コイルユニット21は、受電コイルL2を介したワイヤレス電力伝送によって電力をワイヤレス送電装置10から受電する。
また、受電コイルユニット21は、図示しないコンデンサを備える。当該コンデンサは、受電コイルユニット21において、受電コイルL2とともに受電側共振回路を構成する。
また、受電コイルユニット21は、磁性体を備える構成であってもよく、当該磁性体を備えない構成であってもよい。当該磁性体は、送電コイルL1と受電コイルL2との間の磁気的結合を高める物体である。受電コイルユニット21が当該磁性体を備える場合、当該磁性体には、絶縁体を介して受電コイルL2が設けられる。当該絶縁体は、例えば、空気であってもよく、空気以外の絶縁性を有する部材であってもよく、空気と当該部材との組み合わせであってもよい。なお、受電コイルユニット21は、当該磁性体に代えて、又は、当該磁性体に加えて、送電コイルL1と受電コイルL2との間の磁気的結合を高める他の物体を備える構成であってもよい。
また、受電コイルユニット21は、電磁気遮蔽体を備える構成であってもよく、当該電磁気遮蔽体を備えない構成であってもよい。当該電磁気遮蔽体は、受電コイルL2が発生させる磁界の外部への漏洩を抑制する物体である。当該電磁気遮蔽体は、例えば、金属板等である。
受電コイルL2は、例えば、送電コイルL1と同様に、前述のリッツ線をスパイラル状に巻回したコイルである。このため、受電コイルL2は、開口部を有する。そして、受電コイルL2は、コイル面を有すると見做すことができる。受電コイルL2のコイル面は、受電コイルL2として巻回された導体と、受電コイルL2が有する開口部とを含む厚みを持った仮想的な面のことである。なお、実施形態では、説明を簡略化するため、受電コイルL2のコイル面が歪み、凹凸等のない平面である場合について説明する。
受電コイルL2は、受電コイルユニット21の筐体内において、コイル面が水平面と直交又はほぼ直交するように配置されている。以下では、説明の便宜上、当該筐体を、受電側筐体BX2と称して説明する。すなわち、受電側筐体BX2内において、受電コイルL2のコイル面は、水平面と直交又はほぼ直交している。なお、実施形態では、説明を簡略化するため、受電側筐体BX2内への受電コイルL2の配置、組み付け等の誤差がなく、受電コイルL2のコイル面が水平面と完全に直交している場合について説明する。
受電コイルL2のコイル面が水平面と直交しているため、受電コイルL2は、ワイヤレス電力伝送によって送電コイルユニット12から電力を受電する場合において、送電コイルユニット12が備える送電コイルL1と向き合うように設置される。すなわち、受電コイルL2は、当該場合、水平方向において送電コイルユニット12が備える送電コイルL1と向き合う。図1に示した例では、受電コイルL2は、当該場合において、地面Gの上に設置された送電コイルユニット12の送電コイルL1と向かい合うように、移動体の側面に設置されている。また、当該例では、受電コイルL2を備えた受電コイルユニット21は、受電ユニット22とともに移動体の側面に設置されている。ただし、当該例では、受電コイルユニット21と受電ユニット22とは、別体である。なお、受電コイルユニット21と受電ユニット22とは、一体に構成されてもよい。
受電ユニット22は、受電コイルユニット21に接続される。また、実施形態では、受電ユニット22は、負荷(図1に示した例では、移動体)と接続される。また、受電ユニット22は、受電コイルL2から供給される交流電圧を整流して直流電圧に変換する。受電ユニット22は、負荷と接続されている場合、変換した直流電圧を負荷に供給する。なお、ワイヤレス受電装置20では、受電ユニット22は、充電回路を介して負荷と接続される構成であってもよい。
受電ユニット22は、例えば、整流回路、平滑化回路等を備える。ここで、当該整流回路は、交流電圧を整流する回路である。また、当該平滑化回路は、当該整流回路により整流された電圧を平滑化して直流電圧に変換する回路である。なお、受電ユニット22は、当該整流回路、当該平滑化回路に加えて、他の回路を備える構成であってもよい。
なお、実施形態では、ワイヤレス受電装置20を制御する制御回路は、ワイヤレス送電装置10とワイヤレス受電装置20との間で行われるワイヤレス電力伝送を制御する。当該制御回路は、当該ワイヤレス電力伝送を制御可能な回路であれば、如何なる回路であってもよい。このため、実施形態では、ワイヤレス受電装置20を制御する制御回路についての説明を省略する。
ここで、ワイヤレス電力伝送システム1と異なるワイヤレス電力伝送システムでは、前述した通り、ワイヤレス電力伝送を行う場合、送電コイルユニットの送電コイルと受電コイルユニットの受電コイルとが水平面と平行な方向において向き合う。このため、当該ワイヤレス電力伝送システムでは、重力方向及び重力方向と逆の方向のそれぞれへも磁界が拡がってしまう。また、当該ワイヤレス電力伝送システムでは、金属製の異物が、送電コイルユニットの上面と受電コイルユニットの上面との少なくとも一方に乗ってしまうことが意図せずして起こることがある。その結果、これらの上面の少なくとも一方に当該異物が乗ったまま残っていると、当該ワイヤレス電力伝送システムは、ワイヤレス電力伝送時において磁界により当該異物を発熱させてしまうことがある。
このような問題を解決するため、ワイヤレス電力伝送システム1では、送電側筐体BX1と受電側筐体BX2との少なくとも一方は、金属製の異物が筐体の上面に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる構成を有している。以下では、一例として、送電側筐体BX1と受電側筐体BX2との両方が、当該異物が上面に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる構成を有している場合について説明する。また、以下では、送電側筐体BX1と受電側筐体BX2とのそれぞれの構成について詳しく説明する。
<送電側筐体の構成の具体例1>
以下、送電側筐体BX1の構成の具体例1について説明する。図2は、送電側筐体BX1の構成の具体例1を示す斜視図である。また、図3は、図2に示した送電側筐体BX1の側面図である。
以下、送電側筐体BX1の構成の具体例1について説明する。図2は、送電側筐体BX1の構成の具体例1を示す斜視図である。また、図3は、図2に示した送電側筐体BX1の側面図である。
ここで、三次元座標系TCは、三次元座標系TCが描かれた図における方向を示す三次元直交座標系である。以下では、説明の便宜上、三次元座標系TCにおけるX軸を、単にX軸と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、三次元座標系TCにおけるY軸を、単にY軸と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、三次元座標系TCにおけるZ軸を、単にZ軸と称して説明する。X軸及びY軸は、水平面と平行な座標軸である。Z軸は、三次元座標系TCが描かれた図における重力方向と平行な座標軸である。すなわち、Z軸の負方向は、下方向、すなわち、重力方向を示している。また、Z軸の正方向は、上方向を示している。
図2及び図3に示した例では、送電コイルL1は、送電側筐体BX1内においてコイル面がYZ平面と平行になるように配置されている。ここで、YZ平面は、Y軸及びZ軸の両方と平行な仮想的な面のことである。また、図2では、図が煩雑になるのを防ぐため、送電コイルL1を省略している。また、図3では、図が煩雑になるのを防ぐため、送電コイルL1を鎖線によって囲まれた長方形の領域によって示している。
送電側筐体BX1は、図示しないベース部分を有する。また、送電側筐体BX1が有するベース部分は、第1ベース面LM1を有する。第1ベース面LM1は、送電側筐体BX1のベース部分の送電コイルL1側に面する面のうち最も面積が大きな面である。また、第1ベース面LM1は、所定の第1方向と平行な面である。第1方向は、如何なる方向であってもよい。ただし、第1方向は、所定の設置方法によって送電側筐体BX1が設置された場合において、重力、電磁気力、負の圧力等の引力によって物体が引きつけられる方向と逆の方向であることが望ましい。そこで、以下では、一例として、第1方向がZ軸の正方向、すなわち、重力方向と逆の方向と一致している場合について説明する。なお、送電側筐体BX1が有するベース部分の送電コイルL1側に面する面のうち第1ベース面LM1以外の面は、凹凸を有する構成であってもよく、凹凸を有さない構成であってもよい。図2及び図3に示した例では、当該面は、凹凸を有していない。
ここで、以下では、説明の便宜上、第1ベース面LM1の法線と交差する送電側筐体BX1の2つの表面のうち、送電コイルL1よりも第1ベース面LM1側に位置する表面を、送電側筐体BX1の後面と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、第1ベース面LM1の法線と交差する送電側筐体BX1の2つの表面のうち、第1ベース面LM1よりも送電コイルL1側に位置する表面を、送電側筐体BX1の前面と称して説明する。なお、図2及び図3に示した例では、送電側筐体BX1の前面及び後面は、第1ベース面LM1の法線と直交している。
図2及び図3に示した送電側筐体BX1の第1表面SM1は、送電側筐体BX1の表面のうち前述の第1方向側に位置する表面である。従って、本実施形態では、第1表面SM1は、送電側筐体BX1の上面である。また、第1表面SM1は、第1ベース面LM1に対して傾斜している。これにより、送電コイルユニット12は、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗った場合において、当該異物が第1表面SM1に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる。
また、送電側筐体BX1は、単一の部材によって構成されてもよく、複数の部材によって構成されてもよい。図2及び図3に示した例では、送電側筐体BX1は、送電側第1部材TB1と、送電側第2部材TB2を有する。すなわち、当該例では、送電側筐体BX1は、2つの部材から構成されている。
送電側第2部材TB2は、送電側第1部材TB1とともに送電側筐体BX1を構成する部材である。また、送電側第2部材TB2は、送電側第1部材TB1に組み付けられる部材である。また、送電側第2部材TB2は、送電側筐体BX1が有するベース部分を含む。図2及び図3に示した例では、送電側第2部材TB2は、平板形状の部材である。すなわち、当該例では、送電側第2部材TB2は、送電コイルユニット12のベースプレートである。このベースプレートは、金属製の部材であって、例えば、アルミニウム、銅等から構成される。
なお、送電側第2部材TB2は、平板形状の部材に代えて、送電側筐体BX1が有するベース部分を含むことが可能な他の形状の部材であってもよい。また、当該ベース部分は、送電側第1部材TB1に含まれる構成であってもよく、送電側第1部材TB1と送電側第2部材TB2との両方に含まれる構成であってもよい。また、送電側第2部材TB2は、単一の部材により構成されてもよく、複数の部材により構成されてもよい。以下では、一例として、送電側第2部材TB2が単一の部材により構成されている場合について説明する。
送電側第1部材TB1は、送電側第2部材TB2とともに送電側筐体BX1を構成する部材である。また、送電側第1部材TB1は、送電側第2部材TB2に組み付けられる部材である。図2及び図3に示した例では、送電側第1部材TB1は、凹部を有する容器状の部材である。また、当該例では、送電側第1部材TB1は、前述の第1表面SM1を含む。当該凹部は、送電側第1部材TB1に送電側第2部材TB2が組み付けられた場合、送電側第2部材TB2によって塞がれる。当該凹部と当該送電側第2部材TB2とによって囲まれる空間内には、送電コイルユニット12内に配置される各種の部材が収容される。例えば、当該空間内には、送電コイルL1が収容される。以下では、説明の便宜上、当該空間を、第1空間と称して説明する。すなわち、送電コイルL1は、送電側第1部材TB1に送電側第2部材TB2が組み付けられた場合における送電側第1部材TB1と送電側第2部材TB2との間の第1空間内に収容される。
なお、前述の第1ベース面LM1は、送電側筐体BX1のベース部分が有する面のうち第1空間に面する面であると換言することもできる。また、第1表面SM1は、送電側第2部材TB2に含まれる構成であってもよく、送電側第1部材TB1と送電側第2部材TB2との両方に含まれる構成であってもよい。また、送電側第1部材TB1は、単一の部材により構成されてもよく、複数の部材により構成されてもよい。以下では、一例として、送電側第1部材TB1が単一の部材により構成されている場合について説明する。
ここで、図2及び図3に示した例では、前述した通り、送電側第2部材TB2が平板形状の部材である。このため、当該例では、第1表面SM1は、送電側第1部材TB1により構成されている。そして、第1表面SM1は、第1ベース面LM1に対して傾斜している。第1表面SM1上には、凹凸等が存在していてもよい。しかしながら、第1表面SM1上に凹凸等が存在していたとしても、第1表面SM1は、全体として第1ベース面LM1に対して傾斜している。また、第1表面SM1は、送電側筐体BX1の後面から送電側筐体BX1の前面に近づくほど第1方向と逆の方向(この一例では、重力方向)に向かって傾斜している。より具体的には、当該例では、Y軸の負方向に向かって送電コイルユニット12を見た場合において、第1表面SM1の最も高い位置と第1表面SM1の最も低い位置とを繋ぐ直線を示す一次関数の傾きは、正の値である。これにより、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗ったとしても、当該異物は、第1表面SM1から当該方向へと転がり落ちる可能性が高い。すなわち、送電コイルユニット12は、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗った場合であっても、当該異物が第1表面SM1に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる。また、当該異物が第1表面SM1に乗ったまま残っていると、ワイヤレス電力伝送の伝送効率が低下してしまう場合がある。つまり、送電コイルユニット12は、当該場合であっても当該異物が第1表面SM1に乗ったまま残ってしまうことを抑制し、その結果、ワイヤレス電力伝送の伝送効率が低下してしまうことを抑制することができる。ここで、Y軸の負方向に向かって送電コイルユニット12を見た場合において第1表面SM1の最も高い位置は、当該場合における第1表面SM1上の位置のうち最もZ軸の正方向側に位置する位置のことである。また、当該場合において第1表面SM1の最も低い位置は、当該場合における第1表面SM1上の位置のうち最もZ軸の負方向側に位置する位置のことである。
そして、Y軸の負方向に向かって送電コイルユニット12を見た場合において、送電側筐体BX1の第1表面SM1と第1ベース面LM1とが成す鋭角の角度は、例えば、5°以上である。これにより、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗った場合であっても、当該異物は、第1表面SM1から当該方向へと転がり落ちる可能性が、より高くなる。すなわち、送電コイルユニット12は、当該場合であっても当該異物が第1表面SM1に乗ったまま残ってしまうことを、より確実に抑制することができる。その結果、送電コイルユニット12は、ワイヤレス電力伝送の伝送効率が低下してしまうことを、より確実に抑制することができる。なお、当該場合において、送電側筐体BX1の第1表面SM1と第1ベース面LM1とが成す鋭角の角度は、0°より大きく、5°未満の角度であってもよい。
なお、図2及び図3に示した例では、平板形状の部材である送電側第2部材TB2は、有限の厚みを有している。しかしながら、送電側第2部材TB2の厚み、すなわち、X軸と平行な方向における送電側第2部材TB2の長さは、送電側筐体BX1の第1表面SM1の当該方向における長さよりも十分に短い。これらのため、図2及び図3に示したように送電側第2部材TB2が平板形状の部材である場合、送電側第2部材TB2の第1方向側の表面は、送電側筐体BX1の第1表面SM1を構成していないと見做すことができる。ここで、例えば、当該方向における送電側第2部材TB2の長さは、送電コイルL1のコイル面の厚さよりも短い。また、例えば、当該方向における送電側第2部材TB2の長さは、送電コイルユニット12が備える磁性体の当該方向における長さも短い。これらのような長さの場合、当該方向における送電側第2部材TB2の長さは、送電側筐体BX1の第1表面SM1の当該方向における長さよりも十分に短いと言える。
また、図2及び図3に示した例では、送電側筐体BX1の第1表面SM1が有する端部のうち第1方向側の端部、すなわち、第1表面SM1の上端部は、丸みを帯びている。なお、第1表面SM1の上端部は、丸みを帯びていない構成であってもよい。すなわち、第1表面SM1の上端部は、尖っている構成であってもよい。
また、送電側筐体BX1の第1表面SM1の表面粗さを示す値は、送電側第2部材TB2の第1方向側の表面の表面粗さを示す値よりも小さい値である。これにより、送電コイルユニット12は、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗った場合であっても、当該異物を、第1表面SM1から落下させやすくすることができる。ここで、実施形態では、ある面の表面粗さを示す値は、算術平均粗さ等のことである。送電側筐体BX1の第1表面SM1の表面粗さを示す値を、送電側第2部材TB2の第1方向側の表面の表面粗さを示す値よりも小さい値にする方法としては、第1表面SM1を滑らかな樹脂製にする方法が挙げられる。当該方法を採用した場合の第1表面SM1は、例えば、ポリアセタール樹脂製、ナイロン樹脂製等である。
以上のように、送電側筐体BX1の構成の具体例1では、送電側筐体BX1の第1表面SM1が第1ベース面LM1に対して傾斜しており、送電側筐体BX1の第1表面SM1が送電側筐体BX1の後面から送電側筐体BX1の前面に近づくほど第1方向と逆の方向に向かって傾斜しており、送電側筐体BX1の第1表面SM1と第1ベース面LM1とが成す鋭角の角度が5°以上である。これにより、送電コイルユニット12は、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗った場合であっても、当該異物が第1表面SM1に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる。その結果、送電コイルユニット12は、当該場合であっても、ワイヤレス電力伝送の伝送効率が低下してしまうことを抑制することができる。
<送電側筐体の構成の具体例2>
以下、送電側筐体BX1の構成の具体例2について説明する。図4は、送電側筐体BX1の構成の具体例2を示す側面図である。
以下、送電側筐体BX1の構成の具体例2について説明する。図4は、送電側筐体BX1の構成の具体例2を示す側面図である。
送電側筐体BX1の構成の具体例2は、送電側筐体BX1の構成の具体例1の変形例である。より具体的には、当該具体例2では、送電側筐体BX1の第1表面SM1の傾斜の傾きが当該具体例1と異なる。そして、当該具体例2では、当該傾き以外の構成が当該具体例1と同様の構成である。
送電側筐体BX1の構成の具体例2では、送電側筐体BX1の第1表面SM1は、送電側筐体BX1の前面から送電側筐体BX1の後面に近づくほど第1方向と逆の方向に向かって傾斜している。すなわち、Y軸の負方向に向かって送電コイルユニット12を見た場合において、第1表面SM1の最も高い位置と第1表面SM1の最も低い位置とを繋ぐ直線を示す一次関数の傾きは、負の値である。これにより、送電コイルユニット12は、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗った場合であっても、当該異物が第1表面SM1に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる。その結果、送電コイルユニット12は、当該場合であってもワイヤレス電力伝送の伝送効率が低下してしまうことを抑制することができる。また、送電コイルユニット12は、当該場合において、送電側筐体BX1の後面側に向かって当該異物を落下させることができる。その結果、送電コイルユニット12は、例えば、当該場合であっても、当該異物が、送電コイルユニット12と受電コイルユニット21との間に挟まってしまうことを抑制することができる。このため、当該具体例2の方が、送電側筐体BX1の構成の具体例1よりも望ましい構成である。
<送電側筐体の構成の具体例3>
以下、送電側筐体BX1の構成の具体例3について説明する。図5は、送電側筐体BX1の構成の具体例3を示す斜視図である。また、図6は、図5に示した送電側筐体BX1の側面図である。
以下、送電側筐体BX1の構成の具体例3について説明する。図5は、送電側筐体BX1の構成の具体例3を示す斜視図である。また、図6は、図5に示した送電側筐体BX1の側面図である。
送電側筐体BX1の構成の具体例3は、送電側筐体BX1の構成の具体例1又は送電側筐体BX1の構成の具体例2の変形例である。より具体的には、当該具体例3では、送電側筐体BX1の第1表面SM1の傾斜の傾きが当該具体例1又は当該具体例2と異なる。そして、当該具体例3では、当該傾き以外の構成が当該具体例1又は当該具体例2と同様の構成である。
送電側筐体BX1の構成の具体例3では、送電側筐体BX1の第1表面SM1は、第1面M1と、第1面M1よりも送電側筐体BX1の後面側に位置する第2面M2を有する。
第1面M1は、第1ベース面LM1に対して傾斜している。第1面M1は、送電側筐体BX1の前面と第2面M2とのそれぞれと接続する面である。そして、第1面M1は、送電側筐体BX1の前面から送電側筐体BX1の後面に近づくほど第1方向に向かって傾斜している。すなわち、Y軸の負方向に向かって送電コイルユニット12を見た場合において、第1面M1の最も高い位置と第1面M1の最も低い位置とを繋ぐ直線を示す一次関数の傾きは、正の値である。ここで、当該場合において第1面M1の最も高い位置は、当該場合における第1面M1上の位置のうち最もZ軸の正方向側に位置する位置のことである。また、当該場合において第1面M1の最も低い位置は、当該場合における第1面M1上の位置のうち最もZ軸の負方向側に位置する位置のことである。
第2面M2は、第1ベース面LM1に対して傾斜している。第2面M2は、第1面M1と送電側筐体BX1の後面とのそれぞれと接続する面である。そして、第2面M2は、送電側筐体BX1の後面から送電側筐体BX1の前面に近づくほど第1方向に向かって傾斜している。すなわち、Y軸の負方向に向かって送電コイルユニット12を見た場合において、第2面M2の最も高い位置と第2面M2の最も低い位置とを繋ぐ直線を示す一次関数の傾きは、負の値である。ここで、当該場合において第2面M2の最も高い位置は、当該場合における第2面M2上の位置のうち最もZ軸の正方向側に位置する位置のことである。また、当該場合において第2面M2の最も低い位置は、当該場合における第2面M2上の位置のうち最もZ軸の負方向側に位置する位置のことである。
以上のように、送電側筐体BX1の構成の具体例3では、送電側筐体BX1の第1表面SM1は、第1ベース面LM1に対して互いに傾斜の仕方が異なる2つの面、すなわち、第1面M1及び第2面M2を有する。これにより、送電コイルユニット12は、大きさが第1方向に大きくなってしまうこと(すなわち、図2及び図3に示した例では、高さが高くなってしまうこと)を抑制しつつ、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗った場合であっても、当該異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる。
なお、第1面M1と第1ベース面LM1とが成す鋭角の角度θ1は、第2面M2と第1ベース面LM1とが成す鋭角の角度θ2よりも大きい角度であってもよい。これにより、送電コイルユニット12は、大きさが上方向に大きくなってしまうこと(すなわち、図2及び図3に示した例では、高さが高くなってしまうこと)を抑制しつつ、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗った場合であっても、当該異物を送電側筐体BX1の後面側に落下させやすくすることができる。なお、角度θ1は、角度θ2以上の角度であってもよい。
また、第1面M1と第2面M2との境界は、送電側筐体BX1の後面よりも送電側筐体BX1の前面の近くに位置してもよい。この場合も、送電コイルユニット12は、大きさが第1方向に大きくなってしまうこと(すなわち、図2及び図3に示した例では、高さが高くなってしまうこと)を抑制しつつ、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗った場合であっても、当該異物を送電側筐体BX1の後面側に落下させやすくすることができる。なお、当該境界は、当該後面と当該前面との中間に位置してもよく、当該前面よりも当該後面の近くに位置してもよい。
<送電側筐体の構成の具体例4>
以下、送電側筐体BX1の構成の具体例4について説明する。図7は、送電側筐体BX1の構成の具体例4を示す斜視図である。
以下、送電側筐体BX1の構成の具体例4について説明する。図7は、送電側筐体BX1の構成の具体例4を示す斜視図である。
送電側筐体BX1の構成の具体例4は、送電側筐体BX1の構成の具体例2又は送電側筐体BX1の構成の具体例3の変形例である。以下では、一例として、送電側筐体BX1の構成の具体例2の変形例を例に挙げて、当該具体例4について説明する。
送電側筐体BX1の構成の具体例4では、送電側筐体BX1には、収容部BX3が取り付けられている。収容部BX3は、送電コイルユニット12が備える部材である。このため、送電側筐体BX1は、収容部BX3を備える構成であってもよく、収容部BX3を備えない構成であってもよい。また、収容部BX3は、送電側筐体BX1と一体に構成されてもよく、送電側筐体BX1と別体に構成されてもよい。図7に示した例では、送電側筐体BX1には、送電側筐体BX1と別体の収容部BX3が取り付けられている。
収容部BX3は、第1方向が上方向と一致している場合において、送電側筐体BX1の第1表面SM1から送電側筐体BX1の後面側に向かって金属製の異物が落下した場合において当該異物を収容する容器である。すなわち、収容部BX3は、送電側筐体BX1の後面に設けられている。ここで、収容部BX3は、開口部H1を有する。開口部H1は、第1方向が上方向と一致している場合において、当該後面側に向かって落下した当該異物を収容部BX3の内部へ入れる入口である。また、図7に示した例では、第1方向が上方向と一致している場合において、収容部BX3の下面は、送電側筐体BX1の下面よりも上側に位置している。これにより、送電コイルユニット12は、当該後面側に向かって落下した当該異物を、第1ベース面LM1を挟んで送電コイルL1と反対側に位置させることができる。このため、当該異物が第1ベース面LM1を挟んで送電コイルL1と反対側に位置する場合、ワイヤレス電力伝送によって派生する磁束は、送電側筐体BX1のベース部分により遮蔽され、当該異物に鎖交することがない。すなわち、送電コイルユニット12は、当該異物が発熱してしまうことを、より確実に抑制することができる。なお、収容部BX3の形状は、送電側筐体BX1の第1表面SM1から送電側筐体BX1の後面側に向かって金属製の異物が落下した場合において当該異物を収容可能な形状であれば、如何なる形状であってもよい。例えば、収容部BX3の形状は、プレート状であってもよい。
このような収容部BX3を送電側筐体BX1が備えることにより、送電コイルユニット12は、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1から落下した場合であっても、送電コイルユニット12が設置されている面上の領域のうちワイヤレス電力伝送によって発生する磁束が通る領域内に、落下した当該異物が散乱したままになってしまうことを抑制することができる。その結果、送電コイルユニット12は、当該異物が発熱してしまうことを抑制するとともに、ワイヤレス電力伝送による電力の伝送効率が当該異物の存在によって低下してしまうことを抑制することができる。ここで、当該領域内において当該異物が散乱したままとなることが問題となる状況は、例えば、送電コイルユニット12が設置されている面と送電コイルユニット12との間の距離が短い状況である。換言すると、当該領域内において当該異物が散乱したままとなることが問題となる状況は、例えば、送電コイルユニット12が低重心である状況である。
なお、収容部BX3は、図8に示したように、開口部H1とともに、異物を開口部H1へガイドするガイド部G1を有する構成であってもよい。換言するとガイド部G1は、異物を収容部BX3へガイドする。図8は、図7に示した収容部BX3がガイド部G1を有する場合における送電側筐体BX1の構成の一例を示す側面図である。これにより、送電コイルユニット12は、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1から落下した場合であっても、送電コイルユニット12が設置されている面上の領域のうちワイヤレス電力伝送によって発生する磁束が通る領域内に、落下した当該異物が散乱したままになってしまうことを、より確実に抑制することができる。
<送電側筐体の構成の具体例5>
以下、送電側筐体BX1の構成の具体例5について説明する。図9は、送電側筐体BX1の構成の具体例5を示す斜視図である。
以下、送電側筐体BX1の構成の具体例5について説明する。図9は、送電側筐体BX1の構成の具体例5を示す斜視図である。
送電側筐体BX1の構成の具体例5は、送電側筐体BX1の構成の具体例1〜4の変形例である。以下では、一例として、送電側筐体BX1の構成の具体例2の変形例を例に挙げて、当該具体例5について説明する。
送電側筐体BX1の構成の具体例5では、送電側筐体BX1は、送電側第1部材TB1及び送電側第2部材TB2とともに、送電側第3部材TB3を有する。そして、当該具体例5では、送電側筐体BX1の第1表面SM1は、送電側第1部材TB1及び送電側第2部材TB2のいずれによっても構成されていない。すなわち、当該具体例5では、第1表面SM1は、送電側第3部材TB3によって構成される。また、当該具体例5では、送電側第1部材TB1及び送電側第2部材TB2は、送電側本体部材MB1を構成する。すなわち、送電側第3部材TB3は、送電側本体部材MB1に取り付けられる部材である。送電側第3部材TB3は、送電側傾斜部材の一例である。
図9に示した例では、送電側第2部材TB2は、平板形状の部材である。また、当該例では、送電側第1部材TB1は、凹部を有する容器状の部材である。ただし、当該例では、送電側第1部材TB1は、全体として直方体形状の部材である。このため、当該例では、送電側第1部材TB1と送電側第2部材TB2は、全体として直方体形状の容器を構成する。すなわち、送電側本体部材MB1は、全体として直方体形状の容器である。当該凹部は、送電側第1部材TB1に送電側第2部材TB2が組み付けられた場合、送電側第2部材TB2によって塞がれる。そして、送電側筐体BX1の構成の具体例1〜4のそれぞれの場合と同様に、当該凹部と当該送電側第2部材TB2とによって囲まれる第1空間内には、送電コイルユニット12内に配置される各種の部材が収容される。なお、送電側本体部材MB1は、単一の部材によって構成されてもよい。
送電側第3部材TB3は、送電側本体部材MB1に取り付けられる。より具体的には、送電側第3部材TB3は、送電側本体部材MB1の第1表面SM11を覆うように取り付けられる。第1表面SM11は、送電側本体部材MB1の表面のうち第1方向側に位置する表面である。このため、送電側第3部材TB3は、送電側筐体BX1が有する部位のうち送電側筐体BX1の第1表面SM1を含む部位を構成する。すなわち、送電側筐体BX1の構成の具体例5では、送電側筐体BX1の第1表面SM1は、送電側本体部材MB1と別体の部材、すなわち、送電側第3部材TB3によって構成される。この場合であっても、送電コイルユニット12は、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗った場合であっても、当該異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる。その結果、当該場合であっても、送電コイルユニット12は、ワイヤレス電力伝送の伝送効率が低下してしまうことを抑制することができる。
そして、図9に示した例では、送電側第3部材TB3は、Y軸と平行な方向に向かって延伸する三角柱形状の部材である。また、Y軸の負方向に向かって送電コイルユニット12を見た場合、送電側第3部材TB3の形状は、直角三角形である。そして、送電側筐体BX1の第1表面SM1は、送電側筐体BX1の構成の具体例2と同様に、送電側筐体BX1の前面から送電側筐体BX1の後面に近づくほど第1方向と逆の方向に向かって傾斜している。なお、送電側第3部材TB3の形状は、第1表面SM1の傾斜に応じた他の形状であってもよい。
<受電側筐体の構成の具体例1>
以下、受電側筐体BX2の構成の具体例1について説明する。図10は、受電側筐体BX2の構成の具体例1を示す斜視図である。また、図11は、図10に示した受電側筐体BX2の側面図である。
以下、受電側筐体BX2の構成の具体例1について説明する。図10は、受電側筐体BX2の構成の具体例1を示す斜視図である。また、図11は、図10に示した受電側筐体BX2の側面図である。
図10及び図11に示した例では、受電コイルL2は、受電側筐体BX2内においてコイル面がYZ平面と平行になるように配置されている。また、図10では、図が煩雑になるのを防ぐため、受電コイルL2を省略している。また、図11では、図が煩雑になるのを防ぐため、受電コイルL2を鎖線によって囲まれた長方形の領域によって示している。
受電側筐体BX2は、図示しないベース部分を有する。また、受電側筐体BX2が有するベース部分は、第2ベース面LM2を有する。第2ベース面LM2は、受電側筐体BX2のベース部分の受電コイルL2側に面する面のうち最も面積が大きな面である。また、第2ベース面LM2は、所定の第2方向と平行な面である。第2方向は、如何なる方向であってもよい。ただし、第2方向は、所定の設置方法によって受電側筐体BX2が設置された場合において、重力、電磁気力、負の圧力等の引力によって物体が引きつけられる方向と逆の方向であることが望ましい。そこで、以下では、一例として、第2方向がZ軸の正方向、すなわち、前述の第1方向と一致している場合について説明する。なお、受電側筐体BX2が有するベース部分の受電コイルL2側に面する面のうち第2ベース面LM2以外の面は、凹凸を有する構成であってもよく、凹凸を有さない構成であってもよい。図10及び図11に示した例では、当該面は、凹凸を有していない。
ここで、以下では、説明の便宜上、第2ベース面LM2の法線と交差する送電側筐体BX2の2つの表面のうち、受電コイルL2よりも第2ベース面LM2側に位置する表面を、受電側筐体BX2の後面と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、第2ベース面LM2の法線と交差する受電側筐体BX2の2つの表面のうち、第2ベース面LM2よりも受電コイルL2側に位置する表面を、受電側筐体BX2の前面と称して説明する。なお、図10及び図11に示した例では、受電側筐体BX2の前面及び後面は、第2ベース面LM2の法線と直交している。
図10及び図11に示した受電側筐体BX2の第2表面SM2は、受電側筐体BX2の表面のうち前述の第2方向側に位置する表面である。従って、本実施形態では、第2表面SM2は、受電側筐体BX2の上面である。また、第2表面SM2は、第2ベース面LM2に対して傾斜している。これにより、受電コイルユニット21は、第2方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が受電側筐体BX2の第2表面SM2に乗った場合において、当該異物が第2表面SM2に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる。
また、受電側筐体BX2は、単一の部材によって構成されてもよく、複数の部材によって構成されてもよい。図10及び図11に示した例では、受電側筐体BX2は、受電側第1部材RB1と、受電側第2部材RB2を有する。すなわち、当該例では、受電側筐体BX2は、2つの部材から構成されている。
受電側第2部材RB2は、受電側第1部材RB1とともに受電側筐体BX2を構成する部材である。また、受電側第2部材RB2は、受電側第1部材RB1に組み付けられる部材である。また、受電側第2部材RB2は、受電側筐体BX2が有するベース部分を含む。図10及び図11に示した例では、受電側第2部材RB2は、平板形状の部材である。すなわち、当該例では、受電側第2部材RB2は、受電コイルユニット21のベースプレートである。このベースプレートは、金属製の部材であって、例えば、アルミニウム、銅等から構成される。
なお、受電側第2部材RB2は、平板形状の部材に代えて、受電側筐体BX2が有するベース部分を含むことが可能な他の形状の部材であってもよい。また、当該ベース部分は、受電側第1部材RB1に含まれる構成であってもよく、受電側第1部材RB1と受電側第2部材RB2との両方に含まれる構成であってもよい。また、受電側第2部材RB2は、単一の部材により構成されてもよく、複数の部材により構成されてもよい。以下では、一例として、受電側第2部材RB2が単一の部材により構成されている場合について説明する。
受電側第1部材RB1は、受電側第2部材RB2とともに受電側筐体BX2を構成する部材である。また、受電側第1部材RB1は、受電側第2部材RB2に組み付けられる部材である。図10及び図11に示した例では、受電側第1部材RB1は、凹部を有する容器状の部材である。また、当該例では、受電側第1部材RB1は、前述の第2表面SM2を含む。当該凹部は、受電側第1部材RB1に受電側第2部材RB2が組み付けられた場合、受電側第2部材RB2によって塞がれる。当該凹部と当該受電側第2部材RB2とによって囲まれる空間内には、受電コイルユニット21内に配置される各種の部材が収容される。例えば、当該空間内には、受電コイルL2が収容される。以下では、説明の便宜上、当該空間を、第2空間と称して説明する。すなわち、受電コイルL2は、受電側第1部材RB1に受電側第2部材RB2が組み付けられた場合における受電側第1部材RB1と受電側第2部材RB2との間の第2空間内に収容される。
なお、前述の第2ベース面LM2は、受電側筐体BX2のベース部分が有する面のうち第2空間に面する面であると換言することもできる。また、第2表面SM2は、受電側第2部材RB2に含まれる構成であってもよく、受電側第1部材RB1と受電側第2部材RB2との両方に含まれる構成であってもよい。また、受電側第1部材RB1は、単一の部材により構成されてもよく、複数の部材により構成されてもよい。以下では、一例として、受電側第1部材RB1が単一の部材により構成されている場合について説明する。
ここで、図10及び図11に示した例では、前述した通り、受電側第2部材RB2が平板形状の部材である。このため、当該例では、第2表面SM2は、受電側第1部材RB1により構成されている。そして、第2表面SM2は、第2ベース面LM2に対して傾斜している。第2表面SM2上には、凹凸等が存在していてもよい。しかしながら、第2表面SM2上に凹凸等が存在していたとしても、第2表面SM2は、全体として第2ベース面LM2に対して傾斜している。また、第2表面SM2は、受電側筐体BX2の後面から受電側筐体BX2の前面に近づくほど第2方向と逆の方向に向かって傾斜している。より具体的には、当該例では、Y軸の負方向に向かって受電コイルユニット21を見た場合において、第2表面SM2の最も高い位置と第2表面SM2の最も低い位置とを繋ぐ直線を示す一次関数の傾きは、負の値である。これにより、第2方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が受電側筐体BX2の第2表面SM2に乗ったとしても、当該異物は、第2表面SM2から当該方向へと転がり落ちる可能性が高い。すなわち、受電コイルユニット21は、第1方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が送電側筐体BX1の第1表面SM1に乗った場合であっても、当該異物が第2表面SM2に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる。また、当該異物が第2表面SM2に乗ったまま残っていると、ワイヤレス電力伝送の伝送効率が低下してしまう場合がある。つまり、受電コイルユニット21は、当該場合であっても当該異物が第2表面SM2に乗ったまま残ってしまうことを抑制し、その結果、ワイヤレス電力伝送の伝送効率が低下してしまうことを抑制することができる。ここで、Y軸の負方向に向かって受電コイルユニット21を見た場合において第2表面SM2の最も高い位置は、当該場合における第2表面SM2上の位置のうち最もZ軸の正方向側に位置する位置のことである。また、当該場合において第2表面SM2の最も低い位置は、当該場合における第2表面SM2上の位置のうち最もZ軸の負方向側に位置する位置のことである。
そして、Y軸の負方向に向かって受電コイルユニット21を見た場合において、受電側筐体BX2の第2表面SM2と第2ベース面LM2とが成す鋭角の角度は、例えば、5°以上である。これにより、第2方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が受電側筐体BX2の第2表面SM2に乗った場合であっても、当該異物は、第2表面SM2から当該方向へと転がり落ちる可能性が、より高くなる。すなわち、受電コイルユニット21は、当該場合であっても当該異物が第2表面SM2に乗ったまま残ってしまうことを、より確実に抑制することができる。その結果、受電コイルユニット21は、ワイヤレス電力伝送の伝送効率が低下してしまうことを、より確実に抑制することができる。なお、当該場合において、受電側筐体BX2の第2表面SM2と第2ベース面LM2とが成す鋭角の角度は、0°より大きく、5°未満の角度であってもよい。
なお、図10及び図11に示した例では、平板形状の部材である受電側第2部材RB2は、有限の厚みを有している。しかしながら、受電側第2部材RB2の厚み、すなわち、X軸と平行な方向における受電側第2部材RB2の長さは、受電側筐体BX2の上面の当該方向における長さよりも十分に短い。これらのため、図10及び図11に示したように受電側第2部材RB2が平板形状の部材である場合、受電側第2部材RB2の第1方向側の表面は、受電側筐体BX2の第2表面SM2を構成していないと見做すことができる。ここで、例えば、当該方向における受電側第2部材RB2の長さは、受電コイルL2のコイル面の厚さよりも短い。また、例えば、当該方向における受電側第2部材RB2の長さは、受電コイルユニット21が備える磁性体の当該方向における長さも短い。これらのような長さの場合、当該方向における受電側第2部材RB2の長さは、受電側筐体BX2の第2表面SM2の当該方向における長さよりも十分に短いと言える。
また、図10及び図11に示した例では、受電側筐体BX2の第2表面SM2が有する端部のうち第2方向側の端部、すなわち、第2表面SM2の上端部は、丸みを帯びている。なお、第2表面SM2の上端部は、丸みを帯びていない構成であってもよい。すなわち、第2表面SM2の上端部は、尖っている構成であってもよい。
また、受電側筐体BX2の第2表面SM2の表面粗さを示す値は、受電側第2部材RB2の第2方向側の表面の表面粗さを示す値よりも小さい値である。これにより、受電コイルユニット21は、第2方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が受電側筐体BX2の第2表面SM2に乗った場合であっても、当該異物を、第2表面SM2から落下させやすくすることができる。受電側筐体BX2の第2表面SM2の表面粗さを示す値を、受電側第2部材RB2の第2方向側の表面の表面粗さを示す値よりも小さい値にする方法としては、第2表面SM2を滑らかな樹脂製にする方法が挙げられる。当該方法を採用した場合の第2表面SM2は、例えば、ポリアセタール樹脂製、ナイロン樹脂製等である。
以上のように、受電側筐体BX2の構成の具体例1では、受電側筐体BX2の第2表面SM2が第2ベース面LM2に対して傾斜しており、受電側筐体BX2の第2表面SM2が受電側筐体BX2の後面から受電側筐体BX2の前面に近づくほど第2方向と逆の方向に向かって傾斜しており、受電側筐体BX2の第2表面SM2と第2ベース面LM2とが成す鋭角の角度が5°以上である。これにより、受電コイルユニット21は、第2方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が受電側筐体BX2の第2表面SM2に乗った場合であっても、当該異物が第2表面SM2に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる。その結果、受電コイルユニット21は、当該場合であっても、ワイヤレス電力伝送の伝送効率が低下してしまうことを抑制することができる。
また、受電側筐体BX2の第2表面SM2は、受電側筐体BX2の後面から受電側筐体BX2の前面に近づくほど第2方向と逆の方向に向かって傾斜している。これにより、受電コイルユニット21は、第2方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が受電側筐体BX2の第2表面SM2に乗った場合であっても、当該異物を、受電側筐体BX2の前面側に向かって落下させることができる。その結果、受電コイルユニット21は、例えば、当該場合であっても、第2表面SM2から落下した当該異物が、移動体と受電コイルユニット21との間に残ったままになってしまうことを抑制することができる。
<受電側筐体の構成の具体例2>
以下、受電側筐体BX2の構成の具体例2について説明する。図12は、受電側筐体BX2の構成の具体例2を示す斜視図である。
以下、受電側筐体BX2の構成の具体例2について説明する。図12は、受電側筐体BX2の構成の具体例2を示す斜視図である。
受電側筐体BX2の構成の具体例2は、受電側筐体BX2の構成の具体例1の変形例である。
受電側筐体BX2の構成の具体例2では、受電側筐体BX2は、受電側第1部材RB1及び受電側第2部材RB2とともに、受電側第3部材RB3を有する。そして、当該具体例2では、受電側筐体BX2の第2表面SM2は、受電側第1部材RB1及び受電側第2部材RB2のいずれによっても構成されていない。すなわち、当該具体例2では、第2表面SM2は、受電側第3部材RB3によって構成される。また、当該具体例2では、受電側第1部材RB1及び受電側第2部材RB2は、受電側本体部材MB2を構成する。すなわち、受電側第3部材RB3は、受電側本体部材MB2に取り付けられる部材である。受電側第3部材RB3は、受電側傾斜部材の一例である。
図12に示した例では、受電側第2部材RB2は、平板形状の部材である。また、当該例では、受電側第1部材RB1は、凹部を有する容器状の部材である。ただし、当該例では、受電側第1部材RB1は、全体として直方体形状の部材である。このため、当該例では、受電側第1部材RB1と受電側第2部材RB2は、全体として直方体形状の容器を構成する。すなわち、受電側本体部材MB2は、全体として直方体形状の容器である。当該凹部は、受電側第1部材RB1に受電側第2部材RB2が組み付けられた場合、受電側第2部材RB2によって塞がれる。そして、受電側筐体BX2の構成の具体例1の場合と同様に、当該凹部と当該受電側第2部材RB2とによって囲まれる第2空間内には、受電コイルユニット21内に配置される各種の部材が収容される。なお、受電側本体部材MB2は、単一の部材によって構成されてもよい。
受電側第3部材RB3は、受電側本体部材MB2に取り付けられる。より具体的には、受電側第3部材RB3は、受電側本体部材MB2の第2表面SM21を覆うように取り付けられる。第2表面SM21は、受電側本体部材MB2の表面のうち第2方向側に位置する表面である。このため、受電側第3部材RB3は、受電側筐体BX2が有する部位のうち受電側筐体BX2の第2表面SM2を含む部位を構成する。すなわち、受電側筐体BX2の構成の具体例2では、受電側筐体BX2の第2表面SM2は、受電側本体部材MB2と別体の部材、すなわち、受電側第3部材RB3によって構成される。この場合であっても、受電コイルユニット21は、第2方向と逆の方向に向かって引きつけられた金属製の異物が受電側筐体BX2の第2表面SM2に乗った場合であっても、当該異物が受電側筐体BX2の第2表面SM2に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる。その結果、当該場合であっても、受電コイルユニット21は、ワイヤレス電力伝送の伝送効率が低下してしまうことを抑制することができる。
そして、図12に示した例では、受電側第3部材RB3は、Y軸と平行な方向に向かって延伸する三角柱形状の部材である。また、Y軸の負方向に向かって受電コイルユニット21を見た場合、受電側第3部材RB3の形状は、直角三角形である。そして、受電側筐体BX2の第2表面SM2は、受電側筐体BX2の構成の具体例1と同様に、受電側筐体BX2の後面から受電側筐体BX2の前面に近づくほど第2方向と逆の方向に向かって傾斜している。なお、受電側第3部材RB3の形状は、第2表面SM2の傾斜に応じた他の形状であってもよい。
なお、ワイヤレス電力伝送システム1において、送電コイルユニット12と受電コイルユニット21との両方が、金属製の異物が筐体の上面に乗ったまま残ってしまうことを抑制することができる構成を有している場合、送電側筐体BX1の構成には、送電側筐体BX1の構成の具体例1〜5のうちのいずれが採用されてもよい。また、ワイヤレス電力伝送システム1において、当該場合、受電側筐体BX2の構成には、受電側筐体BX2の構成の具体例1、2のうちのいずれが採用されてもよい。
以上のように、実施形態に係る送電コイルユニット(上記において説明した例では、送電コイルユニット12)は、送電コイル(上記において説明した例では、送電コイルL1)と、送電コイルを収容する第1筐体(上記において説明した例では、送電側筐体BX1)と、を備え、第1筐体の第1表面(上記において説明した例では、第1表面SM1)は、第1筐体の表面のうち所定の第1方向(上記において説明した例では、重力方向と逆の方向、Z軸の正方向等)側に位置する表面であり、且つ、第1筐体の第1ベース面(第1ベース面LM1)に対して傾斜しており、第1ベース面は、第1筐体が有するベース部分の送電コイル側に面する面のうち最も面積が大きな面と平行な面であり、且つ、第1方向と平行な面である。これにより、送電コイルユニットは、磁界によって発熱する異物が筐体の上面に乗ってしまうことを抑制することができる。
また、送電コイルユニットでは、第1筐体は、送電側第1部材(上記において説明した例では、送電側第1部材TB1)と、送電側第2部材(上記において説明した例では、送電側第2部材TB2)と、を有し、送電側第2部材は、第1筐体が有するベース部分を含む、構成が用いられてもよい。
また、送電コイルユニットでは、送電側第1部材と送電側第2部材とは、別体の部材であり、送電側第1部材は、第1表面を含み、第1表面の表面粗さを示す値は、送電側第2部材の第1方向側の表面の表面粗さを示す値よりも小さい値である、構成が用いられてもよい。
また、送電コイルユニットは、送電コイルと、送電コイルを収容する送電側本体部材(上記において説明した例では、送電側本体部材MB1)と、送電側本体部材に取り付けられる送電側傾斜部材(上記において説明した例では、送電側第3部材TB3)とを有する第1筐体と、を備え、送電側傾斜部材は、第1筐体の第1表面を含み、第1表面は、第1筐体の表面のうち所定の第1方向側に位置する表面であり、且つ、第1筐体の第1ベース面に対して傾斜しており、第1ベース面は、第1筐体が有するベース部分の送電コイル側に面する面のうち最も面積が大きな面と平行な面であり、且つ、第1方向と平行な面である。これにより、送電コイルユニットは、磁界によって発熱する異物が筐体の上面に乗ってしまうことを抑制することができる。
また、送電コイルユニットでは、第1表面と前記第1ベース面とが成す鋭角の角度は、5°以上である、構成が用いられてもよい。
また、送電コイルユニットでは、第1表面は、第1筐体の後面から第1筐体の前面に近づくほど第1方向と逆の方向に向かって傾斜しており、第1筐体の後面は、第1ベース面の法線と交差する第1筐体の2つの表面のうち、送電コイルよりも第1ベース面側に位置する表面であり、第1筐体の前面は、第1ベース面の法線と交差する第1筐体の2つの表面のうち、第1ベース面よりも送電コイル側に位置する表面である、構成が用いられてもよい。
また、送電コイルユニットでは、第1表面は、第1筐体の前面から第1筐体の後面に近づくほど第1方向と逆の方向に向かって傾斜しており、第1筐体の後面は、第1ベース面の法線と交差する第1筐体の2つの表面のうち、送電コイルよりも第1ベース面側に位置する表面であり、第1筐体の前面は、第1ベース面の法線と交差する第1筐体の2つの表面のうち、第1ベース面よりも送電コイル側に位置する表面である、構成が用いられてもよい。
また、送電コイルユニットでは、第1表面は、第1面(上記において説明した例では、第1面M1)と、第1面よりも第1筐体の後面側に位置する第2面(上記において説明した例では、第2面M2)と、を有し、第1面は、第1ベース面に対して傾斜しており、且つ、第1筐体の前面から第1筐体の後面に近づくほど第1方向に向かって傾斜しており、第2面は、第1ベース面に対して傾斜しており、且つ、第1筐体の後面から第1筐体の前面に近づくほど第1方向に向かって傾斜しており、第1筐体の後面は、第1ベース面の法線と交差する第1筐体の2つの表面のうち、送電コイルよりも第1ベース面側に位置する表面であり、第1筐体の前面は、第1ベース面の法線と交差する第1筐体の2つの表面のうち、第1ベース面よりも送電コイル側に位置する表面である、構成が用いられてもよい。
また、送電コイルユニットでは、第1面と第1ベース面とが成す鋭角の角度は、第2面と第1ベース面とが成す鋭角の角度よりも大きい角度である、構成が用いられてもよい。
また、送電コイルユニットでは、第1面と第2面との境界は、第1筐体の後面よりも第1筐体の前面の近くに位置する、構成が用いられてもよい。
また、送電コイルユニットでは、第1表面から第1筐体の後面側に向かって異物が落下した場合において異物を収容する収容部(上記において説明した例では、収容部BX3)を更に備え、収容部は、第1筐体の後面に設けられている、構成が用いられてもよい。
また、送電コイルユニットでは、収容部は、異物を収容部へガイドするガイド部(上記において説明した例では、ガイド部G1)を有する、構成が用いられてもよい。
また、送電コイルユニットでは、第1表面は、ポリアセタール樹脂製、又は、ナイロン樹脂製である、構成が用いられてもよい。
また、受電コイルユニット(上記において説明した例では、受電コイルユニット21)は、受電コイル(上記において説明した例では、受電コイルL2)と、受電コイルを収容する第2筐体(上記において説明した例では、受電側筐体BX2)と、を備え、第2筐体の第2表面(上記において説明した例では、第2表面SM2)は、第2筐体の表面のうち所定の第2方向(上記において説明した例では、第1方向と同じ方向)側に位置する表面であり、且つ、第2筐体の第2ベース面(上記において説明した例では、第2ベース面LM2)に対して傾斜しており、第2ベース面は、第2筐体が有するベース部分の受電コイル側に面する面のうち最も面積が大きな面と平行な面であり、且つ、第2方向と平行な面であり、第2表面は更に、第2筐体の後面から第2筐体の前面に近づくほど第2方向と逆の方向に向かって傾斜しており、第2筐体の後面は、第2ベース面の法線と交差する第2筐体の2つの表面のうち、受電コイルよりも第2ベース面側に位置する表面であり、第2筐体の前面は、第2ベース面の法線と交差する第2筐体の2つの表面のうち、第2ベース面よりも受電コイル側に位置する表面である。これにより、受電コイルユニットは、磁界によって発熱する異物が筐体の上面に乗ってしまうことを抑制することができる。
また、受電コイルユニットでは、第2筐体は、受電側第1部材(上記において説明した例では、受電側第1部材RB1)と、受電側第2部材(上記において説明した例では、受電側第2部材RB2)と、を有し、受電側第2部材は、第2筐体が有するベース部分を含む、構成が用いられてもよい。
また、受電コイルユニットでは、受電側第1部材と受電側第2部材とは、別体の部材であり、受電側第1部材は、第2表面を含み、第2表面の表面粗さを示す値は、受電側第2部材の第2方向側の表面の表面粗さを示す値よりも小さい値である、構成が用いられてもよい。
また、受電コイルユニットは、受電コイルと、受電コイルを収容する受電側本体部材(上記において説明した例では、受電側本体部材MB2)と、受電側本体部材に取り付けられる受電側傾斜部材(上記において説明した例では、受電側第3部材RB3)とを有する第2筐体と、を備え、受電側傾斜部材は、第2筐体の第2表面を含み、第2表面は、第2筐体の表面のうち所定の第2方向側に位置する表面であり、且つ、第2筐体の第2ベース面に対して傾斜しており、第2ベース面は、第2筐体が有するベース部分の受電コイル側に面する面のうち最も面積が大きな面と平行な面であり、且つ、第2方向と平行な面であり、第2表面は更に、第2筐体の後面から第2筐体の前面に近づくほど第2方向と逆の方向に向かって傾斜しており、第2筐体の後面は、第2ベース面の法線と交差する第2筐体の2つの表面のうち、受電コイルよりも第2ベース面側に位置する表面であり、第2筐体の前面は、第2ベース面の法線と交差する第2筐体の2つの表面のうち、第2ベース面よりも受電コイル側に位置する表面である。これにより、受電コイルユニットは、磁界によって発熱する異物が筐体の上面に乗ってしまうことを抑制することができる。
また、受電コイルユニットでは、第2表面と第2ベース面とが成す鋭角の角度は、5°以上である、構成が用いられてもよい。
また、受電コイルユニットでは、第2表面は、ポリアセタール樹脂製、又は、ナイロン樹脂製である、構成が用いられてもよい。
以上、この開示の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この開示の要旨を逸脱しない限り、変更、置換、削除等されてもよい。
1…ワイヤレス電力伝送システム、10…ワイヤレス送電装置、11…送電ユニット、12…送電コイルユニット、20…ワイヤレス受電装置、21…受電コイルユニット、22…受電ユニット、BX1…送電側筐体、BX2…受電側筐体、BX3…収容部、G…地面、G1…ガイド部、H1…開口部、L1…送電コイル、LM1…第1ベース面、LM2…第2ベース面、L2…受電コイル、MB1…送電側本体部材、MB2…受電側本体部材、M1…第1面、M2…第2面、RB1…受電側第1部材、RB2…受電側第2部材、RB3…受電側第3部材、SM1…第1表面、SM2…第2表面、TB1…送電側第1部材、TB2…送電側第2部材、TB3…送電側第3部材、TC…三次元座標系、θ、θ1、θ2…角度
Claims (22)
- 送電コイルと、
前記送電コイルを収容する第1筐体と、
を備え、
前記第1筐体の第1表面は、前記第1筐体の表面のうち所定の第1方向側に位置する表面であり、且つ、前記第1筐体の第1ベース面に対して傾斜しており、
前記第1ベース面は、前記第1筐体が有するベース部分の前記送電コイル側に面する面のうち最も面積が大きな面と平行な面であり、且つ、前記第1方向と平行な面である、
送電コイルユニット。 - 前記第1筐体は、
送電側第1部材と、
送電側第2部材と、
を有し、
前記送電側第2部材は、前記第1筐体が有するベース部分を含む、
請求項1に記載の送電コイルユニット。 - 前記送電側第1部材と前記送電側第2部材とは、別体の部材であり、
前記送電側第1部材は、前記第1表面を含み、
前記第1表面の表面粗さを示す値は、前記送電側第2部材の前記第1方向側の表面の表面粗さを示す値よりも小さい値である、
請求項2に記載の送電コイルユニット。 - 送電コイルと、
前記送電コイルを収容する送電側本体部材と、前記送電側本体部材に取り付けられる送電側傾斜部材とを有する第1筐体と、
を備え、
前記送電側傾斜部材は、前記第1筐体の第1表面を含み、
前記第1表面は、前記第1筐体の表面のうち所定の第1方向側に位置する表面であり、且つ、前記第1筐体の第1ベース面に対して傾斜しており、
前記第1ベース面は、前記第1筐体が有するベース部分の前記送電コイル側に面する面のうち最も面積が大きな面と平行な面であり、且つ、前記第1方向と平行な面である、
送電コイルユニット。 - 前記第1表面と前記第1ベース面とが成す鋭角の角度は、5°以上である、
請求項1から4のうちいずれか一項に記載の送電コイルユニット。 - 前記第1表面は、前記第1筐体の後面から前記第1筐体の前面に近づくほど前記第1方向と逆の方向に向かって傾斜しており、
前記第1筐体の後面は、前記第1ベース面の法線と交差する前記第1筐体の2つの表面のうち、前記送電コイルよりも前記第1ベース面側に位置する表面であり、
前記第1筐体の前面は、前記第1ベース面の法線と交差する前記第1筐体の2つの表面のうち、前記第1ベース面よりも前記送電コイル側に位置する表面である、
請求項1から5のうちいずれか一項に記載の送電コイルユニット。 - 前記第1表面は、前記第1筐体の前面から前記第1筐体の後面に近づくほど前記第1方向と逆の方向に向かって傾斜しており、
前記第1筐体の後面は、前記第1ベース面の法線と交差する前記第1筐体の2つの表面のうち、前記送電コイルよりも前記第1ベース面側に位置する表面であり、
前記第1筐体の前面は、前記第1ベース面の法線と交差する前記第1筐体の2つの表面のうち、前記第1ベース面よりも前記送電コイル側に位置する表面である、
請求項1から5のうちいずれか一項に記載の送電コイルユニット。 - 前記第1表面は、
第1面と、
前記第1面よりも前記第1筐体の後面側に位置する第2面と、
を有し、
前記第1面は、前記第1ベース面に対して傾斜しており、且つ、前記第1筐体の前面から前記第1筐体の後面に近づくほど前記第1方向に向かって傾斜しており、
前記第2面は、前記第1ベース面に対して傾斜しており、且つ、前記第1筐体の後面から前記第1筐体の前面に近づくほど前記第1方向に向かって傾斜しており、
前記第1筐体の後面は、前記第1ベース面の法線と交差する前記第1筐体の2つの表面のうち、前記送電コイルよりも前記第1ベース面側に位置する表面であり、
前記第1筐体の前面は、前記第1ベース面の法線と交差する前記第1筐体の2つの表面のうち、前記第1ベース面よりも前記送電コイル側に位置する表面である、
請求項1から4のうちいずれか一項に記載の送電コイルユニット。 - 前記第1面と前記第1ベース面とが成す鋭角の角度は、前記第2面と前記第1ベース面とが成す鋭角の角度よりも大きい角度である、
請求項8に記載の送電コイルユニット。 - 前記第1面と前記第2面との境界は、前記第1筐体の後面よりも前記第1筐体の前面の近くに位置する、
請求項8又は9に記載の送電コイルユニット。 - 前記第1表面から前記第1筐体の後面側に向かって異物が落下した場合において前記異物を収容する収容部を更に備え、
前記収容部は、前記第1筐体の後面に設けられている、
請求項7から10のうちいずれか一項に記載の送電コイルユニット。 - 前記収容部は、前記異物を前記収容部へガイドするガイド部を有する、
請求項11に記載の送電コイルユニット。 - 前記第1表面は、ポリアセタール樹脂製、又は、ナイロン樹脂製である、
請求項1から12のうちいずれか一項に記載の送電コイルユニット。 - 受電コイルと、
前記受電コイルを収容する第2筐体と、
を備え、
前記第2筐体の第2表面は、前記第2筐体の表面のうち所定の第2方向側に位置する表面であり、且つ、前記第2筐体の第2ベース面に対して傾斜しており、
前記第2ベース面は、前記第2筐体が有するベース部分の前記受電コイル側に面する面のうち最も面積が大きな面と平行な面であり、且つ、前記第2方向と平行な面であり、
前記第2表面は更に、前記第2筐体の後面から前記第2筐体の前面に近づくほど前記第2方向と逆の方向に向かって傾斜しており、
前記第2筐体の後面は、前記第2ベース面の法線と交差する前記第2筐体の2つの表面のうち、前記受電コイルよりも前記第2ベース面側に位置する表面であり、
前記第2筐体の前面は、前記第2ベース面の法線と交差する前記第2筐体の2つの表面のうち、前記第2ベース面よりも前記受電コイル側に位置する表面である、
受電コイルユニット。 - 前記第2筐体は、
受電側第1部材と、
受電側第2部材と、
を有し、
前記受電側第2部材は、前記第2筐体が有するベース部分を含む、
請求項14に記載の受電コイルユニット。 - 前記受電側第1部材と前記受電側第2部材とは、別体の部材であり、
前記受電側第1部材は、前記第2表面を含み、
前記第2表面の表面粗さを示す値は、前記受電側第2部材の前記第2方向側の表面の表面粗さを示す値よりも小さい値である、
請求項15に記載の受電コイルユニット。 - 受電コイルと、
前記受電コイルを収容する受電側本体部材と、前記受電側本体部材に取り付けられる受電側傾斜部材とを有する第2筐体と、
を備え、
前記受電側傾斜部材は、前記第2筐体の第2表面を含み、
前記第2表面は、前記第2筐体の表面のうち所定の第2方向側に位置する表面であり、且つ、前記第2筐体の第2ベース面に対して傾斜しており、
前記第2ベース面は、前記第2筐体が有するベース部分の前記受電コイル側に面する面のうち最も面積が大きな面と平行な面であり、且つ、前記第2方向と平行な面であり、
前記第2表面は更に、前記第2筐体の後面から前記第2筐体の前面に近づくほど前記第2方向と逆の方向に向かって傾斜しており、
前記第2筐体の後面は、前記第2ベース面の法線と交差する前記第2筐体の2つの表面のうち、前記受電コイルよりも前記第2ベース面側に位置する表面であり、
前記第2筐体の前面は、前記第2ベース面の法線と交差する前記第2筐体の2つの表面のうち、前記第2ベース面よりも前記受電コイル側に位置する表面である、
受電コイルユニット。 - 前記第2表面と前記第2ベース面とが成す鋭角の角度は、5°以上である、
請求項14から17のうちいずれか一項に記載の受電コイルユニット。 - 前記第2表面は、ポリアセタール樹脂製、又は、ナイロン樹脂製である、
請求項14から18のうちいずれか一項に記載の受電コイルユニット。 - 請求項1から13のうちいずれか一項に記載の送電コイルユニットと、
受電コイルユニットと、
を備えるワイヤレス電力伝送システム。 - 請求項14から19のうちいずれか一項に記載の受電コイルユニットと、
送電コイルユニットと、
を備えるワイヤレス電力伝送システム。 - 請求項1から13のうちいずれか一項に記載の送電コイルユニットと、
請求項14から19のうちいずれか一項に記載の受電コイルユニットと、
を備え、
前記第2方向は、前記第1方向と同じ方向である、
ワイヤレス電力伝送システム。
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