JP2021118227A - インダクタ - Google Patents

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亮太 山岡
Ryota Yamaoka
亮太 山岡
敬太 宗内
Keita Muneuchi
敬太 宗内
穂 儀武
Minoru Gibu
穂 儀武
啓介 高津
Keisuke Takatsu
啓介 高津
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Abstract

【課題】素体にめっきするための磁性粉露出領域を形成する際のレーザー光の照射範囲の位置ずれの許容範囲を広くすることができ、これにより生産性が向上するインダクタを提供する。【解決手段】コイル30と、コイル30を内包し、磁性粉および樹脂を含む磁性部からなる素体10と、素体10の表面に配置される外部電極40と、を備えるインダクタ100であって、素体10は、底面12と、底面12に対向する上面16と、底面12と隣接して互いに対向する端面14と、底面12と隣接して互いに対向する側面18と、底面12と端面14の間の稜線部に設けられるR面取り部とを有する。外部電極40は、底面12、R面取り部および端面14に亘って形成された磁性粉露出領域上に配置される。素体10は、底面12の側面18に略平行な方向の長さの最大値が、上面16の側面18に略平行な方向の長さの最大値よりも長くなっている。【選択図】図1

Description

本発明は、インダクタに関する。
特許文献1には、コイルとコイルに接続される引き出し部とが支持部材に支持され、金属磁性粉と樹脂を含む磁性物質からなる本体に埋め込まれてなるコイル部品が記載されている。当該コイル部品では、めっきで形成される外部電極が本体の外部面に配置され、引き出し部と接続されている。
特開2018−195841号公報
コイルを内包し、絶縁被覆された磁性粉と樹脂を含む磁性材料からなる素体の表面に、めっきで外部電極を形成するためには、レーザー等で絶縁被覆および樹脂の一部を除去してめっき可能な磁性粉露出領域を形成する必要がある。磁性粉露出領域は例えば、素体の底面から端面に亘って形成される。この場合、絶縁被覆および樹脂の除去は、例えば、底面方向からのレーザー光の照射と端面方向からのレーザー光の照射とで実施されるが、素体の正確な位置にレーザー光が照射されないと、素体表面の意図しない領域にレーザー光が照射されて、意図しない領域に不定形の磁性粉露出領域が形成される場合があった。したがって、素体表面に意図するように磁性粉露出領域を形成するには、素体の大きさ、固定位置等がばらついたとしても、素体表面の正確な位置にレーザー光を照射する必要があり、生産性向上の妨げになる場合があった。
本発明の一態様は、素体に磁性粉露出領域を形成する際のレーザー光の照射位置ずれの許容範囲を広くすることができ、これにより生産性が向上するインダクタを提供することを目的とする。
コイルと、コイルを内包し、磁性粉および樹脂を含む磁性部からなる素体と、素体の表面に配置される一対の外部電極と、を備えるインダクタである。素体は、底面と、底面に対向する上面と、底面と隣接して互いに対向する一対の端面と、底面と隣接して互いに対向する一対の側面と、底面および端面の間の稜線部に設けられるR面取り部とを有する。外部電極は、底面、R面取り部および端面に亘って形成された磁性粉露出領域上に配置される。素体は、底面の側面に略平行な方向の長さの最大値が、上面の側面に略平行な方向の長さの最大値よりも長くなっている。
本発明の一態様によれば、素体に磁性粉露出領域を形成する際のレーザー光の照射位置ずれの許容範囲を広くすることができ、これにより生産性が向上するインダクタを提供することができる。
実施例1のインダクタを上面側から見た部分透過斜視図である。 実施例1のインダクタを構成する素体の側面に直交する方向から見た概略平面図である。 従来のインダクタの素体において磁性粉露出領域を形成する方法を概念的に示す部分断面図である。 実施例1のインダクタの素体において磁性粉露出領域を形成する方法を概念的に示す部分断面図である。 実施例1のインダクタの素体において磁性粉露出領域を形成する方法を概念的に示す部分断面図である。 実施例2のインダクタを構成する素体を上面側から見た斜視図である。 実施例3のインダクタを構成する素体を上面側から見た斜視図である。 実施例4のインダクタを構成する素体を上面側から見た斜視図である。 実施例5のインダクタを構成する素体を上面側から見た斜視図である。 実施例5のインダクタの素体において磁性粉露出領域を形成する方法を概念的に示す部分断面図である。
インダクタは、コイルと、コイルを内包し、磁性粉および樹脂を含む磁性部からなる素体と、素体の表面に配置される一対の外部電極と、を備える。素体は、底面と、底面に対向する上面と、底面と隣接して互いに対向する一対の端面と、底面と隣接して互いに対向する一対の側面と、底面および端面の間の稜線部に設けられるR面取り部とを有する。外部電極は、底面、R面取り部および端面に亘って形成された磁性粉露出領域上に配置される。素体は、底面の側面に略平行な方向の長さの最大値が、上面の側面に略平行な方向の長さの最大値よりも長くなっている。
素体の底面の側面に略平行な方向の長さの最大値が、上面の側面に略平行な方向の長さの最大値よりも長くなっている外形形状を素体が有していることで、底面側からのレーザー光の照射に漏れが発生した場合でも、端面に意図しない不定形の磁性粉露出領域が形成されることが抑制される。また、底面側からのレーザー光の照射範囲を広くすることができるため、R面取り部における磁性粉露出領域を最大化できる。その結果、端面側からのレーザー光の照射範囲の位置ずれが生じても磁性粉の未露出領域の発生を抑制できる。これにより、これにより生産性の高いインダクタを提供することができる。
ここで、素体の底面の側面に略平行な方向の長さの最大値は、側面からみた平面図において、底面と直交して素体と接する平行線間の距離として測定される。また、上面の側面に略平行な方向の長さの最大値は、素体が上面と端面との間にR面取り部を有する場合、R面取り部と端面との接線間の距離として測定される。
素体は、側面に平行な断面の形状が略台形状であってよい。素体の側面方向からの投射形状が略台形であると、V字状のダイシングブレードを用いて素体を切り出すことが可能になり、生産性を向上させることができる。
素体は、側面に平行な断面が、底面に対応する底辺と、上面に対応する上辺と、底辺および上辺をR面取り部に対応する曲線部を介して連結し、少なくとも1つの屈折部を有して連続する直線群および曲線群とからなる形状を有していてよい。すなわち、素体の側面に平行な断面は階段状の形状を有していてよい。素体の側面方向からの投射形状が、階段状であると、厚いダイシングブレードによるハーフダイシングと、薄いダイシングブレードによるダイシングによって素体を切り出すことが可能になり、生産性を向上させることができる。
インダクタは、素体の底面が、R面取り部と底面との2つの接線を通る平面に対して、素体の上面側に凹部を有していてよい。素体が底面に凹部を有していることで、端面側からのレーザー光の照射に漏れが発生した場合でも、底面に意図しない不定形の磁性粉露出領域が形成されることがより抑制される。これにより、端面側からのレーザー光の照射位置ずれの許容範囲をより広くすることができる。
本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための、インダクタを例示するものであって、本発明は、以下に示すインダクタに限定されない。なお特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に限定するものでは決してない。特に実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。実施例2以降では実施例1と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
(実施例1)
実施例1のインダクタを図1、図2、図3、図4および図5を参照して説明する。図1はインダクタ100を上面側から見た部分透過斜視図である。図2はインダクタ100を構成する素体の側面に直交する方向から見た概略平面図である。図3は、従来のインダクタにおいて磁性粉露出領域を形成する方法を概念的に示す部分断面図である。図4および図5は、インダクタ100において磁性粉露出領域を形成する方法を概念的に示す部分断面図である。なお、図1では、曲面を表すための補助線として破線を用いる場合があり、他の図面においても同様である。
図1に示されるようにインダクタ100は、導体が巻回軸Nの周りに巻回されてなる巻回部32および巻回部32から引き出される2つの引き出し部34を有するコイル30と、コイル30を内包し、磁性粉と樹脂を含む磁性部からなる素体10と、素体10の表面に配置され、コイルの2つの引き出し部34とそれぞれ電気的に接続する2つの外部電極40とを備える。素体10は、実装面側の底面12と、底面12に対して高さ方向(T方向)で対向する上面16と、底面12および上面16に隣接し、互いに長さ方向(L方向)で対向する2つの端面14と、底面12および上面16に隣接してそれぞれに略直交し、互いに幅方向(W方向)で対向する2つの側面18とを有する。また、素体10は、底面12と端面14の稜線部に、底面12と端面14のそれぞれに連続する曲面であるR面取り部を有する。さらに、図1に示すように上面16と端面14の稜線部には、上面16と端面14のそれぞれに連続する曲面であるR面取り部を有する。素体10を構成する底面12、上面16、端面14および側面18は、それぞれ平面であってよい。また、素体の側面18および底面12の稜線部には、側面18および底面12のそれぞれに連続するR面取り部が設けられていてもよい。さらに、素体の側面18および上面16の稜線部には、側面18および上面16のそれぞれに連続するR面取り部が設けられていてよい。ここでR面取り部とは、2つの平面が接する稜線に対応する領域に設けられ、2つの平面を連続的に接続する曲面部を意味する。R面取り部の曲面の断面は、例えば、円弧で近似され得てもよい。
素体10は、底面12の側面18に略平行であるL方向の長さの最大値L1が、上面16の側面18に略平行であるL方向の長さの最大値L2よりも長くなっている。すなわち、素体10は、図2に示されるように、側面18に直交する方向から見た平面図において、上面16を上底とし、底面12を下底とし、端面14を脚とし、角部がR面取り部に対応する曲線に置換された略台形の形状を有していてよい。素体10において、底面12と端面14とがなす交差角θは90°未満であり、例えば、85°以上90°未満であってよい。交差角θが85°以上であれば磁性部の減少によるインダクタとしての特性劣化を抑制できる。
素体10を構成する磁性部は、磁性粉と樹脂等の結着剤を含有する磁性材料から形成される。磁性粉としては、Fe、Fe−Si、Fe−Ni、Fe−Si−Cr、Fe−Si−Al、Fe−Ni−Al、Fe−Ni−Mo、Fe−Cr−Al等の鉄系の金属磁性粉、他の組成系の金属磁性粉、アモルファス等の金属磁性粉、表面を改質した金属磁性粉、ナノレベルの微小な金属磁性粉末が用いられる。磁性粉の表面は、ガラス、樹脂等で絶縁被覆されている。また、結着剤の一例である樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂が用いられる。磁性材料における磁性粉の充填率は、例えば50質量%以上85質量%以下、好ましくは60質量%以上85質量%以下または70質量%以上85質量%以下である。
コイル30を形成する導体は、表面に被覆層を有し、導体の延伸方向(長さ方向)に直交する断面の形状が、略矩形状である。導体の断面の形状は、導体の厚みに対応する短辺と導体の幅に対応する長辺とを有する略長方形であってよい。また、導線の被覆層は、厚みが、例えば2μm以上10μm以下、好ましくは2μm、4μm、6μm、8μmまたは10μm程度のポリイミド、ポリアミドイミド等の絶縁性樹脂で形成される。被覆層の表面には、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂等の自己融着成分を含む融着層がさらに設けられていてもよく、その厚みが1μm以上3μm以下に形成されていてもよい。
コイル30の巻回部32は、導体の両端が最外周部に位置し、導体の幅広面どうしを互いに対向させて渦巻状に巻回されるとともに、最内周部で繋った2段に巻回されてなる。コイル30は、巻回部32の巻回軸Nを底面12および上面16に略直交させて素体10に内包される。
コイル30のそれぞれの引き出し部34は、巻回部32の最外周部から、素体のそれぞれの端面14方向に向けて引き出され、導体の幅広面を端面14に対して略平行にして配置され、導体の幅広面が素体の端面14から露出する。露出したそれぞれの導体の幅広面には、それぞれ外部電極40が電気的に接続される。
外部電極は、底面12、R面取り部および端面14に亘って形成された磁性粉露出領域上に配置される。磁性粉露出領域は、例えば、レーザー光を走査しながら照射することによって形成される。磁性粉露出領域においては、例えば、磁性部の結着剤、磁性粉の被覆層等の少なくとも一部が除去され、一部の磁性粉どうしが連結して構成されるネットワーク構造が形成されていてよい。外部電極40が配置される磁性粉露出領域に磁性粉のネットワーク構造が形成されることで、外部電極40と素体10との接着性がより向上する。
ここで磁性粉露出領域の形成方法について、図3、図4および図5を参照して説明する。図3から図5には、素体の側面に平行な断面のうち、底面と端面とが接続する領域の部分拡大図が示されている。
図3は、素体の底面のL方向の長さの最大値と上面16のL方向の長さの最大値とが略同一である従来構造の素体において、磁性粉露出領域を形成する方法を説明する概念図である。図3に示すように、底面側からのレーザー光60Tを底面に照射することで、底面に磁性粉露出領域66Tが形成される。また、端面側からのレーザー光60Lを端面に照射することで、端面に磁性粉露出領域66Lが形成される。このとき、底面側からのレーザー光60Tの照射領域と端面側からのレーザー光60Lの照射領域とが、R面取り部において重複していると、底面から端面に亘って連続する磁性粉露出領域が形成される。しかしながら、レーザー光の照射範囲の位置精度が不充分で照射範囲が図中の左側にずれると、R面取り部においてレーザー光の照射が重複しない領域が発生して、磁性粉の未露出領域68が残存する場合がある。一方、底面側からのレーザー光60Tの照射範囲が図中の右側にずれて、漏れレーザー光62Tが発生すると、端面側の非めっき領域64Lに意図しない不定形の磁性粉露出領域が形成される場合がある。また、端面側からのレーザー光60Tの照射範囲が図中の下側にずれて、漏れレーザー光62Lが発生すると、底面側の非めっき領域64Tに意図しない不定形の磁性粉露出領域が形成される場合がある。したがって、意図するように磁性粉露出領域を素体表面に形成するには、素体の大きさ、固定位置がばらついたとしても、正確な位置にレーザー光を照射する必要があり、生産性向上の妨げになる場合があった。
インダクタ100においては、素体の底面のL方向の長さの最大値が上面16のL方向の長さの最大値よりも長くなっている。そのため、図4に示すように、底面側からのレーザー光60Tの照射範囲がずれて、漏れレーザー光62Tが発生した場合であっても、端面側の非めっき領域64Lに意図しない磁性粉露出領域が形成されることが抑制される。したがって、底面側からのレーザー光の照射範囲の位置ずれの許容範囲を広くすることができる。一方、図5に示すように、端面側からのレーザー光60Tの照射範囲については、漏れレーザー光が発生しないように底面からΔTの高さまでの範囲に設定しても、R面取り部に磁性粉の未露出領域が残存することを抑制することができる。ΔTの高さは、例えば、レーザー光60Tの照射範囲をR面取り部と端面とが接続する位置までとした場合の高さとすることができる。以上のとおり、インダクタ100の構成を採ることにより、レーザー光の照射範囲の位置ずれの許容範囲を広くすることができる。
外部電極40は、例えば、めっきにより磁性粉露出領域上に形成されてよい。磁性粉露出領域では、一部の磁性粉が連結してネットワーク構造を形成しているため、容易にめっき層を形成することができる。めっきによって形成される外部電極40は、例えば、銅から形成される第1層と、第1層上に形成され、ニッケルから形成される第2層と、第2層上に形成され、スズから形成される第3層とを備えていてよい。また、外部電極40は、導電性ペーストの付与により導電性層を形成することで形成されてもよい。導電性ペーストは、銀粒子、銅粒子等の導電性粒子と結着樹脂とを含んでいてよい。さらに、外部電極40は、導電性層上に形成されるめっき層を含んでいてもよい。
図1では、外部電極40は、素体10の幅方向(W方向)の略全幅に亘って配置されているが、素体10の幅方向(W方向)の一部にのみ配置されてもよい。例えば、素体10の幅Wの80%の長さに亘って配置されてもよい。
素体10の大きさは、底面の長さL1が例えば1mm以上3.4mm以下、好ましくは1mm以上3mm以下であり、上面の長さL2が例えば1mm以上3.4mm未満、好ましくは1mm以上3mm未満であり、且つL1>L2である。幅Wは、例えば0.5mm以上2.7mm以下、好ましくは0.5mm以上2.5mm以下であり、高さTは、例えば0.5mm以上2mm以下、好ましくは0.5mm以上1.5mm以下である。素体の大きさとして具体的には、L1×W×Tが例えば、1mm×0.5mm×0.5mm、1.6mm×0.8mm×0.8mm、2mm×1.2mm×1mm、2.5mm×2mm×1.2mmであってよい。
素体10の表面には、保護層(図示せず)が配置されていてよい。保護層は外部電極が配置される領域以外の素体の表面に配置されてよい。保護層は例えば、樹脂を含んで構成される。保護層を構成する樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられる。保護層はフィラーを含んでいてもよい。フィラーとしては酸化ケイ素、酸化チタン等の非導電性フィラーが用いられる。保護層は例えば、樹脂とフィラーを含む樹脂組成物を、素体の表面に塗布、ディップ等の手段により付与し、必要に応じて、付与された樹脂を硬化することにより形成される。
素体10にはマーカー(図示せず)が付与されていてもよい。マーカーは例えば、素体の上面16の、巻回部32の下段から引き出し部34bが引き出される側に付与され、インダクタの極性を示してよい。マーカーは例えば、印刷、レーザー刻印等で付与される。
インダクタ100は、例えば、所望の形状に導体を成形してコイルを形成するコイル形成工程と、形成されたコイルを、引き出し部の先端部が端面から露出するように磁性粉と樹脂を含む複合材料に埋設し、金型等で加圧することで素体を成形する素体形成工程と、素体の底面から端面に亘って連続する磁性粉露出領域を形成する磁性粉露出工程と、形成された磁性粉露出領域に外部電極を形成する外部電極形成工程とを含む製造方法で製造することができる。
(実施例2)
実施例2のインダクタを、図6を参照して説明する。図6は実施例2のインダクタを構成する素体10aを上面側から見た概略斜視図である。素体10aは、実装面側の底面12aと、底面12aに対して高さ方向(T方向)で対向する上面16aと、底面12aおよび上面16aに隣接し、互いに長さ方向(L方向)で対向する2つの端面14aと、底面12aおよび上面16aに隣接してそれぞれに略直交し、互いに幅方向(W方向)で対向する2つの側面18aとを有する。実施例2のインダクタは素体10aの外形状において、端面14aが平面ではなく、他方の端面方向に凹部を有すること以外は実施例1のインダクタ100と同様に構成される。実施例2のインダクタでは、端面14aに凹部を有する。このため、底面方向からのレーザー光の照射による意図しない磁性粉露出領域の形成がより効果的に抑制される。また、コイルの引き出し部の端面14aからの露出が容易になる。これにより、外部電極とコイルの接続抵抗が容易に低減される。
(実施例3)
実施例3のインダクタを、図7を参照して説明する。図7は実施例3のインダクタを構成する素体10bを上面側から見た概略斜視図である。素体10bは、実装面側の底面12bと、底面12bに対して高さ方向(T方向)で対向する上面16bと、底面12bおよび上面16bに隣接し、互いに長さ方向(L方向)で対向するそれぞれ2つの第1端面14b1および第2端面14b2と、底面12bおよび上面16bに隣接してそれぞれに略直交し、互いに幅方向(W方向)で対向する2つの側面18bとを有する。実施例3のインダクタは素体10bの外形状において、端面が1つの平面ではなく、底面12bに略直交し、R面取り部を介して接続する第1端面14b1と、第1端面14b1と接続し、側面側から見て他方の端面側に傾斜して上面16bと接続する第2端面14b2とから構成されること以外は実施例1のインダクタ100と同様に構成される。実施例3のインダクタでは、素体10bを構成する磁性部の体積を実施例1のインダクタよりも増やすことができる。これにより、インダクタとしての特性がより向上する。
(実施例4)
実施例4のインダクタを、図8を参照して説明する。図8は実施例4のインダクタを構成する素体10cを上面側から見た概略斜視図である。素体10cは、実装面側の底面12cと、底面12cに対して高さ方向(T方向)で対向する上面16cと、底面12cおよび上面16cに隣接し、互いに長さ方向(L方向)で対向するそれぞれ2つの第1端面14c1および第2端面14c2と、底面12cおよび上面16cに隣接してそれぞれに略直交し、互いに幅方向(W方向)で対向する2つの側面18cとを有する。実施例4のインダクタは素体10cの外形状において、端面が1つの平面ではなく、底面12cに略直交し、R面取り部を介して接続する第1端面14c1と、第1端面14c1と曲面部14c3を介して接続し、上面16cに略直交し、R面取り部を介して接続する第2端面14c2とから構成されること以外は実施例1のインダクタ100と同様に構成される。実施例4のインダクタでは、素体10cを構成する磁性部の体積を実施例1のインダクタよりも増やすことができる。これにより、インダクタとしての特性がより向上する。
実施例1から4に示すように、素体は、底面に平行な断面における素体の長さ方向(L方向)の長さについて、上面に近い断面における長さが、底面に近い断面における長さ以下の部分があればよい。
(実施例5)
実施例5のインダクタを、図9および図10を参照して説明する。図9は実施例5のインダクタを構成する素体10dを上面側から見た概略斜視図である。図10は、実施例5インダクタにおいて、磁性粉露出領域を形成する方法を概念的に示す部分断面図である。素体10dは、実装面側の第1底面12d1および第2底面12d2と、第1底面12d1および第2底面12d2に対して高さ方向(T方向)で対向する上面16dと、上面16dに隣接し、互いに長さ方向(L方向)で対向する2つの端面14dと、上面16dに隣接して略直交し、互いに幅方向(W方向)で対向する2つの側面18dとを有する。実施例5のインダクタは、素体10dの外形状において、凹部をなす第1底面12d1が設けられ、凸部となる第2底面12d2が底面の長さ方向(L方向)の両端に設けられること以外は実施例1のインダクタ100と同様に構成される。実施例5のインダクタでは、素体の底面が凹部となる第1底面12d1と、凸部となる第2底面12d2とから構成される。凸部である第2底面12d2に外部電極が設けられることで、凹部である第1底面12d1がいわゆるスタンドオフとして機能することができる。
実施例5のインダクタでは、底面に凹部が設けられている。そのため、図10に示すように、端面側からのレーザー光60Lの照射範囲が図中の下側にずれて、漏れレーザー光62Lが発生した場合であっても、底面側の非めっき領域64Tに意図しない磁性粉露出領域が形成されることが抑制される。したがって、端面側からのレーザー光の照射範囲の位置ずれの許容範囲を広くすることができる。
図9では、凹部となる第1底面は平面であるが、曲面をなしていてもよい。また、第1底面と第2底面とを接続する面は、第1底面に略直交して配置される平面であってよい。第1底面と第2底面とを接続する面は、第1底面および第2底面に対して傾斜して配置される平面であってもよい。第1底面と第2底面とを接続する面は、第1底面および第2底面にそれぞれ連続する曲面であってよい。さらに第1底面と第2底面とが連続する曲面で構成されてもよい。
上述したインダクタでは、導体の延伸方向に直交する断面は直線で構成されているが、半円、半楕円等の曲線で構成されてもよい。コイルの巻回部はいわゆるα巻き以外のエッジワイズ巻き等の形態であってもよい。コイルの巻回部を巻回軸方向から見た形状は、長円形以外の形状、例えば、円形状、楕円形状、面取りされた多角形状等であってもよい。保護層は、フィラーと樹脂を含む樹脂組成物に代えて、水ガラス等の無機材料から形成されてもよい。また、磁性粉露出領域はレーザー照射により形成したが、サンドブラスト等の方法により形成してもよい。
100 インダクタ
10 素体
30 コイル
40 外部電極

Claims (4)

  1. コイルと、
    前記コイルを内包し、磁性粉および樹脂を含む磁性部からなる素体と、
    前記素体の表面に配置される一対の外部電極と、を備え、
    前記素体は、底面と、前記底面に対向する上面と、前記底面と隣接して互いに対向する一対の端面と、前記底面と隣接して互いに対向する一対の側面と、前記底面と端面の間の稜線部に設けられるR面取り部とを有し、
    前記外部電極は、前記底面、前記R面取り部および前記端面に亘って形成された磁性粉露出領域上に配置され、
    前記素体は、前記底面の前記側面に略平行な方向の長さの最大値が、前記上面の前記側面に略平行な方向の長さの最大値よりも長いことを特徴とするインダクタ。
  2. 前記素体は、前記側面に平行な断面が略台形状である請求項1に記載のインダクタ。
  3. 前記素体は、前記側面に平行な断面が、前記底面に対応する底辺と、前記上面に対応する上辺と、前記底辺および上辺をR面取り部に対応する曲線部を介して連結し、少なくとも1つの屈折部を有して連続する直線群および曲線群とからなる請求項1に記載のインダクタ。
  4. 前記底面が、前記R面取り部と前記底面との2つの接線を通る平面に対して前記上面側に凹部を有する請求項1から3のいずれかに記載のインダクタ。
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