JP7243666B2 - インダクタ - Google Patents

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Description

本発明は、インダクタに関する。
特許文献1には、樹脂と金属磁性粒子で構成される磁性体中に空芯のコイルが埋め込まれ、コイルの両端部に電気的に接続され、銀(Ag)粒子を含む導電性樹脂により形成される端子電極を有するインダクタが提案されている。
特開2016-32050号公報
導電性粒子を含む導電性樹脂からなる外部電極では、めっきや焼結金属からなる外部電極とは異なり、導電性粒子どうしが近接、接触することで導電性が担保されるため、外部電極自体の直流抵抗が高くなる。したがって、導電性樹脂からなる外部電極を用いたインダクタでは直流抵抗が高くなる場合があった。本発明は、直流抵抗を低減できるインダクタを提供することを目的とする。
第1態様は、磁性粉と第1樹脂とを含む磁性部からなる素体と、導体が巻回されてなる巻回部および巻回部から引き出される一対の引き出し部を有し、素体に内包されるコイルと、少なくとも引き出し部の末端部が素体の表面で接続される一対の外部電極とを備えるインダクタである。外部電極は、導電性樹脂層と導電性樹脂層上に配置される第1カバー層とを含んで構成される。導電性樹脂層は、導電性粉末と第2樹脂とを含んでなり導電性樹脂層中に、第1のカバー層と同じ材質からなる複数の導電性金属部とを含む。
本発明の一態様によれば、直流抵抗を低減できるインダクタを提供することができる。
実施例1のインダクタを上面側から見た部分透過斜視図である。 実施例1のインダクタの図1のa-a線における断面図である。 実施例1のインダクタの図1のA部分における部分拡大断面図である。 実施例2のインダクタの断面図である。 実施例2のインダクタの図4のB部分における部分拡大断面図である。 実施例3のインダクタの断面図である。
インダクタは、磁性粉と第1樹脂とを含む磁性部を有する素体と、導体が巻回されてなる巻回部および巻回部から引き出される一対の引き出し部を有し、素体に内包されるコイルと、少なくとも引き出し部の末端部が素体の表面で接続される一対の外部電極とを備える。外部電極は、導電性樹脂層と導電性樹脂層上に配置される第1カバー層とを含んで構成される。導電性樹脂層は、導電性粉末と第2樹脂とを含んでなり、導電性樹脂層中に、第1のカバー層と同じ材質からなる複数の導電性金属部を含む。
導電性樹脂層に導電性金属部が配置されることで、導電性樹脂層における導電性粉末どうしの接触が増えてコイルの引き出し部と外部電極との接続抵抗がより低減される。
導電性金属部は、引き出し部の末端部と第1カバー層とを直接接続していてもよい。引き出し部の末端部と第1カバー層が導電性樹脂層に設けられる導電性金属部によって直接接続されることで、コイルの引き出し部と外部電極との接続抵抗がより低減されるとともに、外部電極の素体への固着強度も向上する。
外部電極が配置される素体の表面は、磁性粉が露出する磁性粉露出部を有し、露出する磁性粉の少なくとも一部と第1カバー層とが、導電性金属部で接続されていてもよい。素体と第1カバー層が導電性樹脂層に設けられる導電性金属部によって直接接続されることで、素体と外部電極との固着強度が向上する。
導電性金属部は枝状に配置されてもよい。導電性金属部が枝状に形成されることで、コイルの引き出し部と外部電極を直接接続する導電性金属部を導電性樹脂層中に容易に配置できる。
外部電極は、第1カバー層上に配置される第2カバー層をさらに含んでいてよい。外部電極が第2カバー層を有することで、基板への実装時の信頼性がより向上する。
素体は、底面および底面に隣接し互いに対向する端面を有していてよく、外部電極は、少なくとも底面および端面に配置されていてよい。外部電極が素体の少なくとも2つの面に亘って配置されることで、実装時の基板への固着強度がより向上する。
引き出し部の末端部は、素体の端面に露出してよい。これにより引き出し部を容易に形成することができる。
第1樹脂の種類は、第2樹脂の種類と異なっていてよい。また、第1樹脂は熱硬化性樹脂を含んでいてよく、第2樹脂は熱可塑性樹脂を含んでいてよい。これにより、導電性樹脂層により容易に導電性金属部を形成することができる。
第1カバー層はニッケルを含んでいてよく、第2カバー層はスズを含んでいてよい。また、第1カバー層の厚みは100μm以下であってよい。これにより、第1カバー層でコイルの引き出し部と外部電極とを容易に接続することができる。
本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための、インダクタを例示するものであって、本発明は、以下に示すインダクタに限定されない。なお特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に限定するものでは決してない。特に実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。実施例2以降では実施例1と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1のインダクタを、図1から図3を参照して説明する。図1はインダクタ100を上面側から見た部分透過概略斜視図である。図2はインダクタ100の図1におけるa-a線を通り底面および上面に直交する面における概略断面図である。図3は図2のA部分における部分拡大概略断面図である。
図1に示されるように、インダクタ100は、磁性粉と第1樹脂とを含む磁性部を有する素体10と、素体10に内包されるコイル30と、素体10の表面に配置されてコイル30と電気的に接続される外部電極40とを備える。素体10は、実装面側の底面12と、底面12に対して高さ方向(T方向)で対向する上面14と、底面12に隣接して略直交し、互いに長さ方向(L方向)で対向する2つの端面16と、底面12および端面16に隣接して略直交し、互いに幅方向(W方向)で対向する2つの側面18とを有する。コイル30は、導体が巻軸Nの周りに巻回されてなる巻回部32および巻回部32から引き出される一対の引き出し部34を有し、引き出し部34の末端部を素体10の端面16にそれぞれ露出して、素体10に内包される。一対の外部電極40は、素体10の底面12、端面16、上面14および側面18の5面に亘ってそれぞれ配置され、端面16において端面16から露出するコイル30の引き出し部34の末端部と接続する。なお、図1では、曲面を表すための補助線として破線を用いる場合がある。
図2に示されるように、外部電極40は、導電性樹脂層42、第1カバー層44および第2カバー層46がこの順に積層されて構成される。導電性樹脂層42は、導電性粉末と第2樹脂とを含む導電性樹脂組成物を素体10の表面に付与することで形成され、端面16に露出するコイルの引き出し部34の末端部と電気的に接続される。導電性粉末は例えば、銀(Ag)粒子を含んでいてよい。Ag粒子の体積平均粒径は、例えば10nm以上100μm以下であってよい。導電性粉末はナノサイズのAg粒子を含んでいてよく、マイクロサイズのAg粒子を含んでいてよく、両方を含んでいてもよい。また、第2樹脂は例えば、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂を含んでいてよい。第1カバー層44は例えば、ニッケルを含み、めっき処理によって導電性樹脂層42上に形成されてよい。第2カバー層46は例えば、スズを含み、めっき処理によって第1カバー層上に形成されてよい。
図3に、引き出し部34の末端部と外部電極40との接続状態を模式的に示す。図2および3に示されるように、端面16に露出する引き出し部34の末端部からは被覆層24が除去され、端面16に導体22が露出する。露出する導体22の表面には導電性樹脂層42が配置される。導電性樹脂層42は、導電性粉末62と第2樹脂64とを含んでなり、導電性金属部66をさらに含む。導電性金属部66は、例えば、枝状に分岐した形状で導電性樹脂層42中に複数形成される。導電性樹脂層42においては、導電性粉末62どうしの近接、接触によって導体22と第1カバー層44とを電気的に接続することに加えて、導電性金属部66が導体22と第1カバー層44とを直接接続する。枝状の導電性金属部66は、例えば、以下のようにして形成される。導電性樹脂層42を形成する際に第2樹脂の硬化収縮、熱収縮等によって空隙を形成する。ここで、導電性樹脂層42の空隙は、導電性樹脂層42にレーザー照射して第2樹脂の一部を除去することで形成されてもよい。その後、第1カバー層44をめっき処理で形成する際に、導電性樹脂層42の空隙に、第1カバー層44を構成する金属がめっき成長することで、枝状の導電性金属部66が形成されてよい。すなわち、導電性金属部66は第1カバー層44と一体に形成されてよい。導電性金属部66は、導電性樹脂層42中に、網目状に配置されてもよい。網目状に配置される導電性金属部66は、導電性粉末62の粒子間の界面に沿って配置されてよい。一態様において導電性樹脂層42は、導電性粉末と第2樹脂を含んで多孔質構造に形成され、多孔質構造の空隙に、コイルを構成する導体と第1カバー層とを直接接続する導電性金属部66が配置されて構成されてよい。なお、導電性樹脂層42が多孔質構造に形成されることで、導電性粉末62どうしの接触が増えて接続抵抗が低減されてもよい。導電性金属部66の少なくとも一部が、引き出し部34の末端部と第1カバー層44とを直接接続してもよく、直接接続しなくてもよい。導電性金属部66は導電性樹脂層42中に分散して形成されていることが好ましく、各導電性金属部66は分岐が多く形成されていることが好ましい。
導電性樹脂層42の厚みは例えば、50nm以上100μm以下、または1μm以上20μm以下であってよい。第1カバー層の厚みは例えば、30μm以下であってよく、0.5μm以上15μm以下であってよい。第2カバー層の厚みは例えば、50μm以下であってよく、1μm以上30μm以下であってよい。
図2に示すように、コイル30を形成する導体22は、表面に被覆層24を有し、導体の延伸方向(長さ方向)に直交する断面の形状が、厚みおよび幅で規定される略矩形状であってよい。導体の厚みは例えば0.01mm以上1mm以下であってよい。導体の幅は例えば0.1mm以上2mm以下であってよい。導体断面のアスペクト比(幅/厚み)は例えば1/1以上、または1/1以上30/1以下であってよい。また、導体22を被覆する被覆層24は、厚みが、例えば2μm以上20μm以下のポリイミド、ポリアミドイミド等の絶縁性樹脂で形成される。巻回部の巻き解けを防止するため、被覆層24の表面には、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂等の自己融着成分を含む融着層が更に設けられていてもよく、その厚みが1μm以上8μm以下に形成されていてもよい。
コイル30の巻回部32は、導体の両端が最外周部に位置し、導体の幅で規定される面の一方が外周側になり、他方の面が内周側になるように渦巻状に巻回されるとともに、最内周部で繋り、導体の厚みで規定される面を互いに対向させた上下2段に巻回されてなる(いわゆるα巻き)。コイル30は、巻回部32の巻軸Nを素体10の底面12および上面14に略直交させて素体10に内包される。
図1および図2に示すように、巻回部32の上面14側の上段の最外周部からは、引き出し部34がその先端部を素体の一方の側面18に向けて引き出され、導体22の幅で規定される面を素体10の端面16に露出する。巻回部32の底面12側の下段の最外周部からは、引き出し部34がその先端部を素体の一方の側面18に向けて引き出され、導体22の幅で規定される面を素体10の端面16に露出する。端面16から露出した導体22の表面からは被覆層24が除去される。
素体10は、略直方体形状を有していてよい。素体10の大きさは、長さLが例えば1mm以上3.4mm以下、好ましくは1mm以上3mm以下であり、幅Wが例えば0.5mm以上2.7mm以下、好ましくは0.5mm以上2.5mm以下であり、高さTが例えば0.5mm以上2mm以下、好ましくは0.5mm以上1.5mm以下である。素体の大きさとして具体的には、L×W×Tが例えば、1mm×0.5mm×0.5mm、1.6mm×0.8mm×0.8mm、2mm×1.2mm×1mm、2.5mm×2mm×1.2mmであってよい。
素体10を構成する磁性部は、磁性粉と第1樹脂を含有する複合材料から形成される。磁性粉としては、Fe、Fe-Si、Fe-Ni、Fe-Si-Cr、Fe-Si-Al、Fe-Ni-Al、Fe-Ni-Mo、Fe-Cr-Al、等の鉄系の金属磁性粉、他の組成系の金属磁性粉、アモルファス等の金属磁性粉、表面がガラス等の絶縁層で被覆された金属磁性粉、表面を改質した金属磁性粉、ナノレベルの微小な金属磁性粉末が用いられる。また、第1樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂が用いられる。複合材料における磁性粉の充填率は、例えば50質量%以上85質量%以下、好ましくは60質量%以上85質量%以下または70質量%85質量%以下である。
素体10の表面には、保護層が配置されていてよい。保護層は外部電極が配置される領域以外の素体の表面に配置されてよいし、引き出し部の末端部が露出する領域以外の素体の表面に配置されてもよい。保護層は例えば、樹脂を含んで構成されてよい。保護層を構成する樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられる。保護層はフィラーを含んでいてもよい。フィラーとしては酸化ケイ素、酸化チタン等の非導電性フィラーが用いられる。保護層は例えば、樹脂とフィラーを含む樹脂組成物を、素体の表面に塗布、ディップ等の手段により付与し、必要に応じて、付与された樹脂を硬化することにより形成される。保護層は無機材料から形成されてもよい。また、保護層は、後述する磁性粉露出領域以外の領域に形成されていてもよい。
素体10にはマーカー(図示せず)が付与されていてもよい。マーカーは例えば、素体の上面14の、巻回部32の下段から引き出し部34が引き出される側に付与され、インダクタの極性を示してよい。マーカーは例えば、印刷、レーザー刻印等で付与される。
インダクタ100は、例えば、所望の形状に導体を成形してコイルを形成するコイル形成工程と、形成されたコイルを、引き出し部の末端部を露出させて、磁性粉と樹脂を含む複合材料に埋設し、金型等で加圧することで素体を成形する素体形成工程と、素体の表面に露出した引き出し部の末端部上に導電性樹脂層を形成することと、導電性樹脂層上に第1カバー層を形成することとを含む外部電極形成工程とを含む製造方法で製造することができる。枝状の導電性金属部を形成するには、導電性樹脂ペーストを塗布し、硬化させる際に、第2樹脂を収縮させて空隙を形成し、その後、第1カバー層をめっき処理で形成する際に、導電性樹脂層42の空隙にもめっきを成長させることで形成すればよい。
(実施例2)
実施例2のインダクタを、図4および図5を参照して説明する。図4はインダクタ110の概略断面図である。図5は図4のB部分における部分拡大概略断面図である。実施例2のインダクタ110では、素体の表面の一部に磁性粉露出領域が設けられ、磁性粉露出領域にも外部電極が形成されていること以外は、実施例1のインダクタ100と同様に構成される。
図4に示されるように、インダクタ110では素体の底面12の一部、上面14の一部、側面18の一部および端面16に亘って磁性粉露出領域52が形成され、磁性粉露出領域52上に外部電極40が配置される。素体の表面には、磁性粉露出領域52に加えて磁性粉未露出領域54が形成されていている。磁性粉未露出領域54には、保護層が配置されていてもよい。
磁性粉露出領域52は、例えば、素体の所望の領域にレーザー照射等を施すことによって形成される。また、磁性粉露出領域52は、素体の所望の領域にサンドブラスト等を施すことで形成されてもよい。磁性粉露出領域52では、磁性粉を被覆する絶縁層の少なくとも一部が除去されて、磁性粉を構成する金属粒子の表面が露出していてよい。また、磁性粉露出領域52では、素体を構成する第1樹脂の一部が除去されて、磁性粉が素体表面に露出していてもよい。
図5に、磁性粉露出領域52と外部電極40との接続状態を模式的に示す。図5に示されるように、磁性粉露出領域52上には、導電性樹脂層42が配置される。導電性樹脂層42は、導電性粉末62と、第2樹脂64と、導電性金属部66とを含む。導電性金属部66は、磁性粉露出領域52の磁性粉と第1カバー層44とを接続する。一態様において導電性樹脂層42は、導電性粉末と第2樹脂を含んで多孔質構造に形成され、多孔質構造の空隙に、素体を構成する磁性粉と第1カバー層とを接続する導電性金属部66が配置されて構成されてよい。磁性粉露出領域52では、表面粗度が大きくなるためアンカー効果が向上する。さらに磁性粉と第1カバー層とが直接接続する。これにより、外部電極40の素体に対する固着強度が向上する。なお、磁性粉露出領域において導電性金属部は、磁性粉と第1カバー層とを必ずしも接続していなくてもよく、その場合でも直流抵抗は低減することができる。
(実施例3)
実施例3のインダクタを、図6を参照して説明する。図6はインダクタ120の概略断面図である。実施例3のインダクタ120では、外部電極が上面14および側面18に配置されず、底面12の一部および端面16の一部に配置されること以外は、実施例1のインダクタ100と同様に構成される。
インダクタ120では、外部電極40が底面12の一部および端面16の一部に亘って配置される。これにより、基板への実装時に形成されるフィレットを小さくすることができ、より高密度の実装が可能になる。
上述したインダクタでは、外部電極は、少なくとも素体の底面および端面に亘って配置されている場合を説明したが、素体の底面のみに配置されてもよい。導体の延伸方向の端面は素体の側面に露出していてもよい。引き出し部の末端部は素体の端面ではなく、素体の底面に露出してもよい。導体の延伸方向に直交する断面は矩形状としたが、矩形状にかぎらず、角部が面取りされていてもよく、各辺が半円、半楕円等の曲線で構成されてもよい。コイルの巻回部を巻軸方向から見た形状は、長円形以外の形状、例えば、円形状、楕円形状、面取りされた多角形状等であってもよい。素体の底面の外部電極が配置されていない領域には凹部(スタンドオフ)が形成されていてよい。素体底面に設けられる凹部は、幅W方向から見て高さT方向の形状が、半円形状であってもよい。
100,110,120 インダクタ
10 素体
30 コイル
40 外部電極

Claims (10)

  1. 磁性粉と第1樹脂とを含む磁性部を有する素体と、
    導体が巻回されてなる巻回部および前記巻回部から引き出される一対の引き出し部を有し、前記素体に内包されるコイルと、
    少なくとも前記引き出し部の末端部が前記素体の表面で接続される一対の外部電極と、を備え、
    前記外部電極は、導電性樹脂層と前記導電性樹脂層上に配置される第1カバー層とを含み、
    前記導電性樹脂層は、導電性粉末と第2樹脂とを含んでなり、
    前記導電性樹脂層中に、前記第1カバー層と同じ材質からなる複数の導電性金属部を含み、
    前記導電性金属部は、前記引き出し部の末端部と前記第1カバー層とを直接接続し、
    枝状に分岐した形状を含んで配置され、
    前記導電性粉末は、ナノサイズのAg粒子とマイクロサイズのAg粒子とを含み、
    前記導電性樹脂層は、多孔質構造を有するインダクタ。
  2. 前記外部電極が配置される素体の表面は、前記磁性粉が露出する磁性粉露出部を有し、
    露出する前記磁性粉の少なくとも一部と前記第1カバー層とが、前記導電性金属部で接続される請求項1に記載のインダクタ。
  3. 前記外部電極は、前記第1カバー層上に配置される第2カバー層をさらに含む請求項1または2に記載のインダクタ。
  4. 前記第2カバー層はスズを含む請求項3に記載のインダクタ。
  5. 前記素体は、底面および前記底面に隣接し互いに対向する端面を有し、
    前記外部電極は、少なくとも前記底面および端面に配置される請求項1からのいずれかに記載のインダクタ。
  6. 前記引き出し部の末端部が前記端面に露出する請求項に記載のインダクタ。
  7. 前記第1樹脂の種類が前記第2樹脂の種類と異なる請求項1からのいずれかに記載のインダクタ。
  8. 前記第1樹脂は熱硬化性樹脂を含み、前記第2樹脂は熱可塑性樹脂を含む請求項1からのいずれかに記載のインダクタ。
  9. 前記第1カバー層はニッケルを含む請求項1からのいずれかに記載のインダクタ。
  10. 前記第1カバー層の厚みが100μm以下である請求項1からのいずれかに記載のインダクタ。
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